JP5228038B2 - 光ファイバおよび光学デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバおよびこれを用いた光学デバイスに関するものである。
近年、たとえば発振波長が1064nmのYAGレーザや、発振波長が約1100nmであるイットリビウム添加光ファイバ(ytterbium doped optical fiber、YDF)を用いた光ファイバレーザなどの、1000nm近傍の波長を有する光強度の高いレーザ光を出力するレーザ光源が成熟してきている。これに伴い、これらの光源を励起光源として用いたSC(supercontinuum)光発生技術をはじめとする非線形光学デバイスが注目されている。このような非線形光学デバイスに用いる光ファイバには、励起光の波長近傍に零分散波長を有し、かつ光学非線形性が高いことが要求される。
一般に使用される石英系ガラスからなるシングルモード光ファイバの場合、その波長分散特性は、その光ファイバの屈折率構造が基となって定まる波長分散すなわち構造分散と、その光ファイバの構成材料である石英系ガラスの光学特性によって定まる波長分散すなわち材料分散との和で表される。構造分散は、光ファイバの有する屈折率分布形状を変化させることによって特性を大きく変化させることが可能であるから、光ファイバの構造分散の調整によって波長分散値が零となる零分散波長を所望の波長に設定することが出来る。
しかしながら、構造分散の調整によって零分散波長を容易に設定することが出来るのは波長1200nm以上の範囲であって、1200nmよりも短い波長に零分散波長を設定することは困難である。その理由を以下に説明する。すなわち、石英系ガラスの有する材料分散の値は波長約1300nmより長波長側では正であって異常分散を示すが、波長約1300nmにおいて正負が逆転し、短波長側の領域では波長が短くなるにつれて大きな正常分散を示す。これに対し構造分散は約1000nmより長波長側において基本的には正常分散であり、屈折率分布形状を変化させて波長分散を異常分散側にシフトさせてもその絶対値は小さいものにしかならない。このため、光ファイバの材料分散と構造分散との和である波長分散値は負となる。したがって、1200nmよりも短い波長に零分散波長を設定することは困難である。
これに対し、シリカガラスからなるコア部の周囲に多数の空孔が形成された、通称フォトニッククリスタルファイバと呼ばれる光ファイバが報告されている。フォトニッククリスタルファイバにおいては絶対値の大きな構造分散が得られるとの報告がある(非特許文献1,2参照)。また、フォトニッククリスタルファイバにおいてこのような空孔を形成した構造を用いることによって、任意の波長においてシングルモード動作や零分散波長特性を得ることが出来るといった報告がされている(非特許文献3参照)。すなわちフォトニッククリスタルファイバにおいては、60〜300個程度の多数の空孔をクラッド部内に配置することで光ファイバの屈折率構造を大きく変えることが可能であり、これによって絶対値の大きな構造分散を得ることができる。これにより例えば近赤外の短波長領域において、大きな異常分散値を得ることができるので、大きな正常分散値を有する材料分散との足し合わせることによって、波長分散値を零にすることが可能である。フォトニッククリスタルファイバにおいては、波長分散特性が空孔の大きさや空孔配置の精度に大きく依存する。しかしながら、このような多数の空孔を精度良く配置した光ファイバを作製することは困難であるため、製造留まりが低下しコスト高となる。さらに、フォトニッククリスタルファイバにおいては、コア部にはゲルマニウムのような屈折率を高めるドーパントを添加しないので、コア部の実効屈折率が低い。その結果、光の漏れ損失が大きくなりやすい。この損失を抑制するには多数の空孔の層を設ける必要があるので、空孔の総数を少なくすることができず、さらに製造歩留まりの低下と高コスト化を招く。
一方、Hole−assisted Fiber(以下、ホールアシストファイバ)と呼ばれる、ゲルマニウムを添加したコア部の周囲に空孔を設けた構造の光ファイバが報告されている(非特許文献4参照)。このホールアシストファイバの特徴は、空孔を設けることでコア部への光の閉じ込めを強くできるので、マクロベンディングロスを低減できること、およびコア部の近傍に空孔を設けることよって構造分散を大きく変えることができることである。また、ホールアシストファイバは、上記のフォトニッククリスタルファイバとは異なり、クラッド部よりも屈折率の高いコア部を有するため、コア部の実効屈折率がクラッド部の屈折率よりも高くなるので、多数の空孔層を設けなくても光の漏れ損失を抑制することが容易である。
"Dispersion compensation using single-material fibers" T. A. Birks et al., Photon. Tech. Lett. 11, 674(1999). "Anomalous dispersion in photonic crystal fiber" J. C. Knight et al., Photon. Tech. Lett. 12, 807(2000). "Toward practical holey fiber technology: fabrication, splicing, modeling, and characterization" P. J. Bennett et al., Opt. Lett. 24, 1203(1999). "Novel hole-assisted lightguide fiber exhibiting large anomalous dispersion and low loss below 1dB/km" T. Hasegawa et al., OFC2001,D5-1
ところで、1000nm近傍の波長に零分散波長を有し、この波長帯域において特に非線形光学デバイス用としての使用に適するシングルモードの光ファイバについては、フォトニッククリスタルファイバの場合は精度良く作製することが困難であり、高コストになるという問題があった。また、ホールアシストファイバの場合は、構造分散を調整して零分散波長を1000nm近傍に移動させようとすると、光の閉じ込めが強くなり、光が高次モードで伝播しやすくなるため、零分散波長でのシングルモードでの動作が困難になるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、低コストで容易に作製でき、1000nm近傍の波長帯において用いる非線形光学デバイスに適したシングルモードの光ファイバおよびこれを用いた光学デバイスを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る光ファイバは、コア部と、前記コア部の外周に形成され、該コア部の周囲に配置した4〜8個の空孔を有し、該コア部より屈折率が低いクラッド部と、を備え、零分散波長が1150nmより短く、1000nmよりも長い波長の光を基底モードであるLP01モードのみで伝播させ、波長1064nmにおける実効コア断面積が12μm以下であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記零分散波長と一致する波長の光をLP01モードのみで伝播させることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記零分散波長を中心波長とした200nmの波長範囲における伝播損失の最大値と最小値との差が20dB/km以下であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記実効コア断面積が10μm以下であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記実効コア断面積が8.0μm以下であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記零分散波長が1100nmより短いことを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記零分散波長が1050nmより短いことを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、波長1000〜1150nmにおける伝播損失が20dB/km以下であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、波長1500〜1625nmにおける伝播損失が20dB/km以下であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記コア部はゲルマニウムまたはリンを添加したシリカガラスであることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記コア部の前記クラッド部に対する比屈折率差は1.0〜3.0%であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記コア部の直径は5μmより小さいことを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記直径は4.5μmより小さいことを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記クラッド部は6個の空孔を有し、該空孔は前記コア部を中心として6回回転対称性を有するように配置していることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記空孔の直径は1.0μm以上であり3.0μmより小さいことを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記コア部と前記各空孔との間隔は0.1〜1.1μmであることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記間隔は0.9μm以下であることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記間隔は0.6μm以下であることを特徴とする。
また、本発明に係る光学デバイスは、光源と、前記光源からの光を受け付ける光入力部と、前記光入力部から入力した光によって非線形光学現象を生じさせる上記発明のいずれか一つに係る光ファイバと、前記非線形光学現象によって発生した光を出力する光出力部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、低コストで容易に作製でき、1000nm近傍の波長帯において用いる非線形光学デバイスに適したシングルモードの光ファイバおよびこれを用いた光学デバイスを実現できるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る光ファイバの模式的な断面図である。 図2は、計算例1〜6における光ファイバの比屈折率差Δ1と空孔径との設定値を示す図である。 図3は、計算例1〜6について、コア径と波長1064nmにおける実効コア断面積との関係を示す図である。 図4は、計算例7〜12における空孔径と間隔Lの設定値を示す図である。 図5は、計算例7〜12について、コア径と、カットオフ波長が1000nm以下となる比屈折率差Δ1の上限値との関係を示す図である。 図6は、計算例13〜16における光ファイバのコア径と空孔径との設定値を示す図である。 図7は、計算例13〜16について、間隔Lとカットオフ波長が1000nm以下となる比屈折率差Δ1の上限値との関係を示す図である。 図8は、計算例17〜25における光ファイバのコア径、空孔径、および間隔Lとの設定値と、カットオフ波長が1000nm以下となる比屈折率差Δ1の上限値とを示す図である。 図9は、計算例26〜30における光ファイバのコア径、空孔径、および比屈折率差Δ1の設定値を示す図である。 図10は、計算例26〜30について、間隔Lと零分散波長との関係を示す図である。 図11は、計算例31〜50における光ファイバのコア径、空孔径、および比屈折率差Δ1の設定値を示す図である。 図12は、計算例31〜35について、間隔Lと零分散波長との関係を示す図である。 図13は、計算例36〜40について、間隔Lと零分散波長との関係を示す図である。 図14は、計算例41〜45について、間隔Lと零分散波長との関係を示す図である。 図15は、計算例46〜50について、間隔Lと零分散波長との関係を示す図である。 図16は、計算例51〜55における光ファイバのコア径、空孔径、間隔L、および比屈折率差Δ1の設定値と、実効コア断面積と零分散波長との計算値とを示す図である。 図17は、計算例51〜55について、比屈折率差Δ1と漏れ損失限界波長との関係を示す図である。 図18は、計算例56〜59における光ファイバのコア径、空孔径、間隔L、および比屈折率差Δ1の設定値と、実効コア断面積と零分散波長との計算値とを示す図である。 図19は、計算例56〜59について、比屈折率差Δ1と漏れ損失限界波長との関係を示す図である。 図20は、計算例60〜63における光ファイバのコア径、空孔径、間隔L、および比屈折率差Δ1の設定値と、実効コア断面積と零分散波長との計算値とを示す図である。 図21は、計算例60〜63について、比屈折率差Δ1と漏れ損失限界波長との関係を示す図である。 図22は、実施例1の光ファイバの波長分散特性を示す図である。 図23は、本発明の実施の形態2に係る光ファイバの模式的な断面図である。 図24は、本発明の実施の形態3に係る光ファイバの模式的な断面図である。 図25は、本発明の実施の形態4に係る光ファイバの模式的な断面および対応する屈折率分布形状を示す図である。 図26は、計算例64〜75における光ファイバのコア径、空孔径、間隔Lの設定値と、カットオフ波長、実効コア断面積、零分散波長の計算値とを示す図である。 図27は、本発明の実施の形態5に係る光ファイバの模式的な断面および対応する屈折率分布形状を示す図である。 図28は、計算例76〜78における光ファイバのコア径、空孔径、間隔Lの設定値と、カットオフ波長、実効コア断面積、零分散波長の計算値とを示す図である。 図29は、本発明の実施の形態6に係る光学デバイスの模式的なブロック図である。
符号の説明
10〜50、60a 光ファイバ
11〜51 コア部
12〜52 クラッド部
13〜53 空孔
42a、52a 低屈折率層
60 光源
70 光入力部
80 光出力部
100 光学デバイス
L1 パルスレーザ光
L2 SC光
P1、P2、P21 屈折率分布形状
以下に、図面を参照して本発明に係る光ファイバおよび光学デバイスの実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、本明細書においては、カットオフ波長(λc)とは、ITU−T(国際電気通信連合)G.650.1で定義するファイバカットオフ波長をいう。すなわち、ある光ファイバのカットオフ波長よりも長い波長を有する光であれば、その光ファイバ中を基底モードであるLP01モードのみで伝播する。その他、本明細書で特に定義しない用語についてはITU−T G.650.1における定義、測定方法に従うものとする。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る光ファイバの模式的な断面図である。図1に示すように、本実施の形態1に係る光ファイバ10は、コア部11と、コア部11の外周に形成されたクラッド部12とを備えている。
コア部11は、ゲルマニウムを添加したシリカガラスである。クラッド部12は、屈折率調整用の添加物を実質的に含まない純シリカガラスであり、コア部11より屈折率が低い。コア部11のクラッド部12に対する比屈折率差Δ1はたとえば2.1%である。なお、比屈折率差Δ1は、コア部11の最大屈折率をncore、クラッド部12の屈折率をncladとすると、下記式(1)で定義される。
△1={(ncore−nclad)/ncore}×100 (%) (1)
また、コア部11の直径(コア径)はたとえば3.27μmであり、クラッド部12の直径(クラッド径)は80μmである。なお、コア部11のコア径とは、コア部11とクラッド部12との境界領域でΔ1の1/2の比屈折率差を有する位置における径として定義される。
クラッド部12は、コア部11の周囲に配置した6個の空孔13を有している。これらの空孔13は、断面が円状であり、隣接する空孔同士はコア部11の中心に対して60度の角度をなすとともに、各空孔がコア部11の中心から等距離に配置されており、その結果、これらの空孔13は、コア部11を中心として6回回転対称性を有するように配置している。各空孔13の直径(空孔径)はたとえば1.8μmであり、コア部11と各空孔13との間隔Lはたとえば0.265μmである。なお、コア部11と各空孔13との間隔Lは、コア径により規定されるコア部11の外縁と空孔13の内縁とを結ぶ最短距離として定義される。
このように空孔13の数を6個にすることによって、コア部11と空孔13との間隔Lを十分に保ったまま、構造分散の変位量を十分とすることができるとともに、実効コア断面積を十分に小さくすることができる。
この光ファイバ10は、上記構造を有することによって、零分散波長が約1040nmとなり、カットオフ波長が990nmとなり、波長1064nmにおける実効コア断面積が6.4μmとなる。すなわち、この光ファイバ10は、零分散波長が1150nmより短く、上記零分散波長を含む1000nmよりも長い波長の光を基底モードであるLP01モードのみで伝播し、波長1064nmにおける実効コア断面積が12μm以下という特性を実現し、1000nm近傍の波長帯において用いる非線形光学デバイスに適したシングルモードの光ファイバとなる。
たとえば、零分散波長が1150nmよりも小さいことで、1000nm近傍の波長帯域における波長分散の絶対値を小さくすることができ、1064nmでの波長分散の絶対値を20ps/nm/km以下にすることが可能となる。また、波長1064nmにおける実効コア断面積を12μm以下とすることで、波長1064nmにおいて非線形定数13/W/km以上の大きな非線形効果が期待できる。
さらに、この光ファイバ10は、零分散波長を中心波長とした940〜1150nmにわたる幅200nm以上の波長範囲における伝播損失の最大値と最小値との差が20dB/km以下となっており、この波長範囲において漏れ損失がほとんどないものとなっている。
以下、具体的に説明する。前述のように、石英系ガラスからなる光ファイバの場合、材料分散は波長約1300nmより短波長側において正常分散を示し、その絶対値は波長が短くなるに従い大きくなる。たとえば、材料分散の値は波長1150nmにおいて約−15ps/nm/km、波長1100nmにおいて約−22ps/nm/km、波長1050nmにおいて約−30ps/nm/kmである。一方、構造分散については、波長1000nmより長波長側において10ps/nm/km以下の値の異常分散を有するが、一般の石英系ガラスからなる光ファイバにおいては、コア部とクラッド部とで構成した屈折率構造を変化させても、波長1000nmの近傍において構造分散の変位量は小さい。したがって、波長1000nmの近傍においては、材料分散と構造分散との和である波長分散は大きな負の値を有することとなり、零とはならない。
一方、本実施の形態1に係る光ファイバ10は、クラッド部12内に空孔13を形成して、屈折率構造を極めて大きく変化させて構造分散の値を異常分散側に大きくシフトさせることによって材料分散を相殺し、零分散波長を1150nmより短くなるようにしている。
さらに、この光ファイバ10においては、コア部11および空孔13の特性を適宜に設定することによって、零分散波長が1150nmより短く、1000nmよりも長い波長の光を基底モードであるLP01モードのみで伝播し、波長1064nmにおける実効コア断面積が12μm以下という特性を実現している。
以下、光ファイバ10のコア部11および空孔13の好ましい特性についてさらに具体的に説明する。
はじめに、コア部11について説明する。コア部11は、ゲルマニウムを添加したシリカガラスであるので、コア部11を伝播する光の伝播損失を抑制しつつコア部11の屈折率を高めることができる。なお、コア部11には、ゲルマニウムに換えて、またはゲルマニウムとともにリンを添加してもよい。また、クラッド部12は、純シリカガラスに換えてフッ素を添加して屈折率を低くしたシリカガラスとしてもよい。なお、コア部11にゲルマニウムやリンを添加する方法として、たとえばVAD(Vapor−phase Axial Deposition)法やMCVD(Modified Chemical Vapour Deposition)法を用いることができる。VAD法やMCVD法を用いれば、ゲルマニウムやリンの添加量を微調整することができ、その結果コア部11のクラッド部12に対する比屈折率差Δ1を0.01%刻みで調整することができる。
また、コア部11の比屈折率差Δ1については、1.0%以上であれば、コア部11に含まれるゲルマニウムやリンなどのドーパントの量が多くなるためコア部11の非線形屈折率が高くなり、高い光学非線形性を実現できるので好ましい。また、3.0%以下であれば、コア部11に含まれるドーパントの量が、コア部11の機械的強度の低下が防止される程度に抑制される。その結果、コア部11の近傍に空孔13を形成する場合にコア部11が割れるおそれがなくなるため、製造性が高くなり好ましい。
また、この光ファイバ10は、コア部11の比屈折率差Δ1が0%より高いので、通常のフォトニッククリスタルファイバよりも融着接続性が優れている。すなわち、通常のフォトニッククリスタルファイバは、コア部とクラッド部との屈折率が同一であり、空孔のみによってコア部に光を閉じ込めているため、融着接続の際に接続部において空孔が潰れたり変形したりすると、光の閉じ込めが弱くなってしまい、光が漏洩して接続損失が増大する。一方、この光ファイバ10は、融着接続の際に空孔が潰れたり変形したりしても、コア部11とクラッド部12との屈折率差によって光が閉じ込められるため、接続損失はきわめて低くなる。
つぎに、空孔13について説明する。はじめに、空孔13の空孔径については、空孔13の形成による構造分散の変位量を十分とするためには1.0μm以上が好ましい。空孔径が1.0μmより小さい場合、構造分散の変位量を十分に大きくするためには、例えばコア部11に空孔13を食い込ませる構造としなければならない。しかし、この構造を採用した場合、空孔13による構造的な伝播損失の増加や、製造時に空孔13の内表面にOH基が生成し、このOH基に起因する吸収損失が大きくなるため好ましくない。また、空孔13を形成する方法として、光ファイバ母材に対して機械式ドリルを用いて穿孔加工を行う方法を採用する場合、空孔径を1.0μmより小さくするためには、穿孔加工によって光ファイバ母材に1mm程度より小さい空孔を形成しなければならないので、製造上非常に困難である。また、穿孔する空孔径が1mmより小さくなると、空孔同士の空孔径のバランスの変化や空孔の変形による光学特性への影響が大きくなるため好ましくない。また、空孔13の空孔径は3.0μmより小さくする必要があるが、その理由については後述する。
以下、コア部11と空孔13との特性について、シミュレーションにより計算した光ファイバ10の光学特性と関連させてさらに具体的に説明する。
はじめに、光ファイバ10のコア部11のコア径と実効コア断面積との関係について、計算例1〜6を用いて説明する。なお、計算例1〜6では、光ファイバ10において、間隔Lを0.1μmに固定し、比屈折率差Δ1と空孔径とを変えて、コア径と波長1064nmにおける実効コア断面積との関係を計算している。図2は、計算例1〜6における光ファイバの比屈折率差Δ1と空孔径との設定値を示す図である。
図3は、計算例1〜6について、コア径と波長1064nmにおける実効コア断面積との関係を示す図である。図3に示すように、実効コア断面積はコア径に大きく依存する。そして、コア径が5.0μmより小さければ、実効コア断面積を12μm以下とすることができ、高い光学非線形性を実現することができる。さらに、コア径が4.5μmより小さければ、実効コア断面積を10μm以下とすることができ、コア径が4.0μmより小さければ、実効コア断面積を8μm以下とすることができ、さらに高い光学非線形性を実現することができる。
したがって、コア部11のコア径については、5.0μmより小さいことが好ましく、4.5μmより小さいことがさらに好ましい。さらに後述するようにコア径が小さくなるに従い、長波長領域において光が漏れやすくなるため、コア径は、2.0μm以上が好ましい。
つぎに、光ファイバ10のカットオフ波長について、計算例7〜12を用いて説明する。なお、計算例7〜12では、光ファイバ10において、空孔径を、本実施の形態1において好ましい値の下限値である1.0μmに固定し、間隔Lを変えて、コア径と、カットオフ波長が1000nmとなる比屈折率差Δ1の値との関係を計算している。なお、ここで計算した比屈折率差Δ1の値は、カットオフ波長が1000nm以下となる比屈折率差Δ1の上限値を示すものである。図4は、計算例7〜12における空孔径と間隔Lの設定値を示す図である。なお、計算例7〜12においては、零分散波長と実効コア断面積とが変化するので、図4には計算例7〜12における零分散波長と実効コア断面積との取りうる範囲も示している。図4に示すように、間隔Lが1.2μmの場合は零分散波長が1150nmより短くならない。また、間隔Lが0.9μm以下の場合は零分散波長を1150nm以下とでき、0.7μm以下の場合は1100nm以下とでき、0.5μm以下の場合は1050nm以下とできる。また、計算例7〜11の場合は、カットオフ波長が1000nm以下であり、零分散波長よりも短波とすることができるので、零分散波長と一致する波長の光を基底モードであるLP01モードのみで伝播させることができる。
したがって、コア部11と空孔13との間隔Lは、1.1μm以下、さらには0.9μm以下、さらには0.6μm以下が好ましい。また、コア部11の近傍に空孔13を形成する際のコア部11の割れと、空孔13の内表面に生成するOH基に起因する吸収損失の増大とを防止するために、コア部11と空孔13との間隔Lは、0.1μm以上であることが好ましい。
一方、図5は、計算例7〜12について、コア径と、カットオフ波長が1000nm以下となる比屈折率差Δ1の上限値との関係を示す図である。光ファイバ10において、空孔径が1.0μmの場合は、比屈折率差Δ1を、図5に示す上限値以下の値とすれば、カットオフ波長を1000nm以下とでき、1000nmよりも長い波長の光を基底モードであるLP01モードのみで伝播させることができる。
なお、空孔径がさらに大きい場合は、計算例7〜12の場合よりも、空孔13による閉じ込め効果がより大きくなり、光がより高次モードで伝播しやすくなる。したがって、1000nmよりも長い波長の光をLP01モードのみで伝播させるためには、比屈折率差Δ1の上限値を、図5に示す上限値よりも低くする必要がある。
つぎに、光ファイバ10の空孔13の空孔径の範囲について、計算例13〜16および計算例17〜25を用いて説明する。計算例13〜16では、光ファイバ10において、コア径を3.0μmに固定し、空孔径を変えて、間隔Lと、カットオフ波長が1000nm以下となる比屈折率差Δ1の上限値との関係を計算している。図6は、計算例13〜16における光ファイバのコア径と空孔径との設定値を示す図である。
図7は、計算例13〜16について、間隔Lとカットオフ波長が1000nm以下となる比屈折率差Δ1の上限値との関係を示す図である。図7に示すように、空孔径が1.0〜2.5μmである計算例13〜15については、比屈折率差Δ1が1.0〜3.0%の条件においてカットオフ波長が1000nmまたはそれ以下になる条件が存在する。しかしながら、空孔径が3.0μmである計算例16については、比屈折率差Δ1が1.0〜3.0%の条件においてカットオフ波長を1000nm以下にするには、間隔Lを1.2μmまで大きくする必要がある。しかしながら、間隔Lを1.2μmまで大きくすると、図4の計算例12に示すように、零分散波長が1150nmより短くならない。したがって、比屈折率差Δ1が1.0〜3.0%の条件においてカットオフ波長を1000nm以下にしつつ零分散波長を1150nmよりも短くするには、空孔径を3.0μmよりも小さくする必要がある。
また、図8は、計算例17〜25における光ファイバのコア径、空孔径、および間隔Lとの設定値と、カットオフ波長が1000nm以下となる比屈折率差Δ1の上限値を示す図である。この計算例17〜25においては、コア径を4.0μmまたは4.5μmに固定して計算を行なっている。図8に示すように、計算例17〜25の条件においても、空孔径が3.0μmでは、比屈折率差Δ1が1.0〜3.0%の条件においてカットオフ波長を1000nm以下にすることができない。
つぎに、光ファイバ10の零分散波長について、計算例26〜50を用いて説明する。計算例26〜30では、光ファイバ10において、コア径を2.0μm、空孔径を1.3μmに固定し、比屈折率差Δ1を1.0〜3.0%の範囲で変えて、間隔Lと零分散波長との関係を計算している。図9は、計算例26〜30における光ファイバのコア径、空孔径、および比屈折率差Δ1の設定値を示す図である。
図10は、計算例26〜30について、間隔Lと零分散波長との関係を示す図である。なお、図10においては、零分散波長においてLP01モードの光が伝播する場合のみを示している。図10に示すように、間隔Lの増大に応じて零分散波長は増大している。
また、図11は、計算例31〜50における光ファイバのコア径、空孔径、および比屈折率差Δ1の設定値を示す図である。なお、この計算例31〜50においては、コア径を2.5〜4.0μmの所定値に固定し、これに対して空孔径を1.5〜2.5μmの所定値に固定して計算を行なっている。図12〜15は、それぞれ計算例31〜35、計算例36〜40、計算例41〜45、計算例46〜50について、間隔Lと零分散波長との関係を示す図である。図12〜15に示すように、計算例31〜50の条件においても、間隔Lの増大に応じて零分散波長は増大しているが、コア径が大きくなるに従ってその変化量は小さくなっている。以上図9〜15に示すように、間隔Lが1.1μm以下であれば、零分散波長を1150nmより短くすることができる。さらに、間隔Lが0.9μm以下であれば、零分散波長を1100nm以下とすることができる。さらに、間隔Lが0.6μm以下であれば、零分散波長を1050nm以下とすることができる。
つぎに、光ファイバ10の伝播損失について説明する。この光ファイバ10のように、コア部11の周囲に空孔13部を配置する場合、空孔13の影響によりコア部11の実効屈折率がクラッド部12の屈折率よりも小さくなると、コア部11からクラッド部12への光が漏洩し、漏れ損失が生じやすくなる。また、コア部11のコア径が小さくなるに従い、長波長領域における光が漏れやすくなる。以下では、計算例51〜63を用いて、この光ファイバ10は漏れ損失が十分に小さく、漏れ損失を含めた伝播損失も十分に小さいことを説明する。
はじめに、計算例51〜55では、光ファイバ10において、コア径を2.5μm、空孔径を1.5μmに固定し、間隔Lを0.1〜0.9μmの範囲で変えるとともに、比屈折率差Δ1を1.0〜3.0%の範囲内で適宜変えた場合の、実効コア断面積、零分散波長、および漏れ損失を計算している。図16は、計算例51〜55における光ファイバのコア径、空孔径、間隔L、および比屈折率差Δ1の設定値と、実効コア断面積と零分散波長との計算値を示す図である。なお、計算例51〜55に係る光ファイバは、カットオフ波長が1000nm以下、零分散波長が1150nmより短い、および実効コア断面積が12μm以下という条件を満たすものである。
つぎに、図17は、計算例51〜55について、比屈折率差Δ1と漏れ損失が1dB/kmとなる波長(以下、漏れ損失限界波長とする)との関係を示す図である。なお、漏れ損失は、漏れ損失限界波長よりも長波長の領域においてたとえば10,000dB/km以上にまで急激に増大する。図17に示すように、漏れ損失限界波長は、Δ1を高くしたり、間隔Lを大きくするに従い、より長波長となる。
また、計算例56〜59では、光ファイバ10において、コア径を3.0μm、空孔径を1.0μmに固定し、間隔Lを0.1〜0.7μmの範囲で変えるとともに、比屈折率差Δ1を1.0〜3.0%の範囲内で適宜変えた場合の、実効コア断面積、零分散波長、および漏れ損失を計算している。図18は、計算例56〜59における光ファイバのコア径、空孔径、間隔L、および比屈折率差Δ1の設定値と、実効コア断面積と零分散波長との計算値を示す図である。なお、計算例56〜59に係る光ファイバは、カットオフ波長が1000nm以下、零分散波長が1150nmより短い、および実効コア断面積が12μm以下という条件を満たすものである。つぎに、図19は、計算例56〜59について、比屈折率差Δ1と漏れ損失限界波長との関係を示す図である。図19においても、図17と同様に、漏れ損失限界波長は、Δ1を高くしたり、間隔Lを大きくするに従い、より長波長となる。
また、計算例60〜63では、光ファイバ10において、コア径を3.5μm、空孔径を1.0μmに固定し、間隔Lを0.1〜0.7μmの範囲で変えるとともに、比屈折率差Δ1を1.0〜3.0%の範囲内で適宜変えた場合の、実効コア断面積、零分散波長、および漏れ損失を計算している。図20は、計算例60〜63における光ファイバのコア径、空孔径、間隔L、および比屈折率差Δ1の設定値と、実効コア断面積と零分散波長との計算値を示す図である。なお、計算例60〜63に係る光ファイバは、カットオフ波長が1000nm以下、零分散波長が1150nmより短い、および実効コア断面積が12μm以下という条件を満たすものである。つぎに、図21は、計算例60〜63について、比屈折率差Δ1と漏れ損失限界波長との関係を示す図である。図21においても、図17、19と同様に、漏れ損失限界波長は、Δ1を高くしたり、間隔Lを大きくするに従い、より長波長となる。
ここで、光ファイバ10の伝播損失のうち、レイリー散乱等の、漏れ損失以外の原因による損失は0.5dB/km以下程度である。したがって、光ファイバ10において、漏れ損失限界波長が所望の波長帯よりも長波長になるようにすれば、その波長帯において、伝播損失が20dB/km以下となり、数十m〜数kmの長さにわたって光を低損失で伝播できる。
なお、光ファイバ10において、波長1000〜1150nmにおける伝播損失が20dB/km以下になるようにすれば、1000nm近傍の波長帯において好適に用いことができるので好ましい。また、零分散波長を中心波長とした200nmの波長範囲において、伝播損失の最大値と最小値との差が20dB/km以下になるように、光ファイバ10の漏れ損失限界波長を設定すれば、たとえば零分散波長近傍でSC光を発生させた場合に、約200nmの帯域にわたってSC光を低損失で出力することができるので好ましい。
また、光ファイバ10において、波長1500〜1625nmにおける伝播損失が20dB/km以下になるようにすれば、光ファイバ通信で用いられるCバンド(約1530〜1565nm)とLバンド(約1565〜1625nm)とにおいて光を低損失で伝播できる。したがって、この光ファイバ10を用いて、たとえば1000nm近傍の波長帯の光を励起光として用いて、CバンドとLバンドとにわたってスペクトルが広がるSC光を発生させた場合に、CバンドまたはLバンドの光を低損失で出力して用いることができる。たとえば図16、17の計算例52においては比屈折率差Δ1を3.0%、計算例54においては比屈折率差Δ1を2.3%以上にすることによって、波長1500〜1625nmにおける伝播損失が20dB/km以下になるようにすることができる。
(実施例1)
本発明の実施例1として、実施の形態1に従う光ファイバを以下の方法で製造した。まず、VAD法により、ゲルマニウムがドープされたシリカからなる多孔質母材を作製し、これをガラス化して、コア部を形成するためのシリカガラスからなるコア母材を作製した。このコア母材は、直径が6.54mmであり、純シリカガラスに対する比屈折率差は2.1%であり、その屈折率分布形状はステップインデックス形状であった。つぎに、このコア母材の外周に純シリカガラス層をOVD(Outside Vapor Deposition)法により形成し、外径40mmの光ファイバ母材を作製した。つぎに、この光ファイバ母材の端面に機械式ドリルにより穿孔加工を行って、コア母材を中心として6回回転対称性を有するように6つの空孔を形成し、空孔の内面を研磨して空孔径を3.6mmとした。また、母材の中心と空孔部の中心間距離は5.6mmとした。つぎに、空孔を形成した光ファイバ母材を外径10mmになるように延伸処理し、延伸した光ファイバ母材を外径40mm、内径10mmの純シリカガラスからなるジャケット管に挿入して一体化し、これをクラッド径が80μmとなるよう線引きし、実施例1の光ファイバを製造した。
製造した実施例1の光ファイバは、コア径が3.27μmであり、コア部の比屈折率差Δ1が2.1%であり、クラッド径が80μmであり、空孔径はいずれも1.8μmであり、コア部と空孔との間隔Lは0.265μmであった。
つぎに、製造した実施例1の光ファイバの光学特性を測定した。図22は、実施例1の光ファイバの波長分散特性を示す図である。図22に示すように、実施例1の光ファイバの零分散波長は、約1040nmであり、1050nmよりも短かった。また、実施例1の光ファイバのカットオフ波長は990nmであり、1000nmよりも長い波長の光をLP01モードのみで伝播できるものであった。さらに、実施例1の光ファイバは、波長1000〜1200nmにおける伝播損失は2.0dB/km以下と十分に低く、また波長900から1250nmにおける伝播損失は10dB/km以下であり、また波長1500〜1625nmにおける伝播損失は3.0dB/km以下と十分に低かった。また、標準のシングルモード光ファイバと融着接続した際の接続損失は約0.3dBと十分に低かった。
(実施例2)
本発明の実施例2として光ファイバを製造した。なお、この実施例2の光ファイバについては、コア母材の直径を4.185mmとした点と、空孔径を2.304mmとした点、母材中心と空孔部との中心間距離は3.583mmとした点、クラッド径が125μmになるように線引きした点以外は、実施例1と同様の方法を用いて製造した。製造した実施例2の光ファイバは、クラッド径が125μmであるが、その他のコア径や空孔径、間隔L等については実施例1の光ファイバとほぼ同一であり、零分散波長等の光学特性についても実施例1の光ファイバとほぼ同一であった。なお、このようにコア母材の直径等を適宜調整することによって、クラッド径が70〜150μmとしながら、光学特性が同一である光ファイバを適宜製造できる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2に係る光ファイバは、実施の形態1に係る光ファイバとは異なり、クラッド部の空孔が8個である。図23は、本実施の形態2に係る光ファイバの模式的な断面図である。図23に示すように、本実施の形態2に係る光ファイバ20は、コア部21と、コア部21の外周に形成されたクラッド部22とを備えている。
クラッド部22は、コア部21の周囲に配置した8個の空孔23を有している。これらの空孔23は、断面が円状であり、隣接する空孔同士はコア部21の中心に対して45度の角度をなすとともに、各空孔がコア部21の中心から等距離に配置されており、その結果、これらの空孔23は、コア部21を中心として8回回転対称性を有するように配置している。
この光ファイバ20においては、コア部21のコア径が3.0μmであり、比屈折率差Δ1が2.0%であり、各空孔23の空孔径が1.0μmであり、コア部21と各空孔23との間隔Lが0.5μmに設定されている。その結果、この光ファイバ20は、零分散波長が1065nmであり、カットオフ波長が960nmであり、実効コア断面積が6.44μmであるという特性を実現している。
なお、光ファイバ20のコア部21および空孔23の好ましい特性については、実施の形態1の場合と同様の検討によって適宜決定することができる。
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態3に係る光ファイバは、実施の形態1、2に係る光ファイバとは異なり、クラッド部の空孔が4個である。図24は、本実施の形態3に係る光ファイバの模式的な断面図である。図24に示すように、本実施の形態3に係る光ファイバ30は、コア部31と、コア部31の外周に形成されたクラッド部32とを備えている。
クラッド部32は、コア部31の周囲に配置した4個の空孔33を有している。これらの空孔33は、断面が円状であり、隣接する空孔同士はコア部31の中心に対して90度の角度をなすとともに、各空孔がコア部31の中心から等距離に配置されており、その結果、これらの空孔33は、コア部31を中心として4回回転対称性を有するように配置している。
この光ファイバ30においては、コア部31のコア径が2.5μmであり、比屈折率差Δ1が2.5%であり、各空孔33の空孔径が2.0μmであり、コア部31と各空孔33との間隔Lが0.25μmに設定されている。その結果、この光ファイバ30は、零分散波長が1025nmであり、カットオフ波長が900nmであり、実効コア断面積が4.56μmであるという特性を実現している。
なお、光ファイバ30のコア部31および空孔33の好ましい特性については、実施の形態1の場合と同様の検討によって適宜決定することができる。
(変形例)
実施の形態3の変形例として、光ファイバ30において、コア部31のコア径を3.8μm、比屈折率差Δ1を1.3%、各空孔33の空孔径を4.0μm、コア部31と各空孔33との間隔Lを0.65μmに設定することができる。この変形例に係る光ファイバの光学特性をシミュレーションにより計算すると、零分散波長が1135nmであり、カットオフ波長が1000nmであり、実効コア断面積は波長1064nmにおいて10.6μm、波長1550nmにおいて12.9μmであり、好ましい特性が実現されている。
(実施例3)
本発明の実施例3として、上記変形例に従う光ファイバを製造した。なお、製造方法については実施例1、2と同様である。製造した実施例3の光ファイバの光学特性は、零分散波長が1137nmであり、カットオフ波長が984nmであり、実効コア断面積は波長1064nmにおいて10.5μm、波長1550nmにおいて12.2μmであり、上記計算結果とほぼ一致した好ましい特性が得られた。また、実施例3の光ファイバは、波長1550nmにおける伝播損失が3.15dB/kmであり、波長1500〜1625nmにおける伝播損失が5dB/km以下であり、漏れ損失の増大が抑制されていた。
(実施の形態4)
つぎに、本発明の実施の形態4について説明する。本実施の形態4に係る光ファイバは、実施の形態1に係る光ファイバとは、空孔が6個である点では同じであるが、さらにクラッド部が、コア部を囲むように形成された低屈折率層を有する点で異なる。
図25は、本実施の形態4に係る光ファイバの模式的な断面および対応する屈折率分布を示す図である。図25に示すように、本実施の形態4に係る光ファイバ40は、コア部41と、コア部41の外周に形成されたクラッド部42とを備え、クラッド部42は、コア部41の周囲に配置した6個の空孔43を有している。これらの空孔43は、コア部41を中心として6回回転対称性を有するように配置している。さらに、この光ファイバ40においては、クラッド部42がコア部41を囲むように形成された低屈折率層42aを有する。
一方、図25において、屈折率分布形状P1は、コア部41の中心軸を通るとともに空孔43を含まない断面における屈折率分布形状を示している。また、Δ11はコア部41の比屈折率差を示し、Δ21は、低屈折率層42aの、低屈折率層42a以外の部分のクラッド部42に対する比屈折率差を示す。この屈折率分布形状P1が示すように、この低屈折率層42aの屈折率は、クラッド部42の屈折率よりも低くなっている。このように、低屈折率層42aがコア部41を囲むように形成されていることによって、コア部41への光の閉じ込めがさらに強くなり、実効コア断面積が減少するので、光ファイバ40の光学非線形性が一層高くなる。
なお、比屈折率差Δ11はたとえば2.02%であり、比屈折率差Δ21はたとえば−0.2%である。また、光ファイバ40のコア部41のコア径a1はたとえば3.0〜3.3μmであり、低屈折率層42aの外径b1はたとえば3.6μmである。なお、低屈折率層42aの外径b1とは、低屈折率層42aの外周境界領域でΔ21の1/2の比屈折率差を有する位置における径として定義される。また、各空孔43の空孔径はたとえば1.0〜1.25μmであり、コア部41と各空孔43との間隔Lはたとえば0.2〜0.43μmである。
つぎに、この光ファイバ40の光学特性をシミュレーションにより計算した結果について説明する。図26は、計算例64〜75における光ファイバのコア径、空孔径、間隔Lの設定値と、カットオフ波長、実効コア断面積、零分散波長の計算値とを示す図である。なお、計算例64〜75では、光ファイバ40において、比屈折率差Δ11を2.02%、比屈折率差Δ21を−0.2%、外径b1を3.6μmに固定している。また、実効コア断面積は波長1064nmにおける値を示している。
図26に示すように、この光ファイバ40は、1000nm以下のカットオフ波長と、1100nmより短い零分散波長とを有するとともに、波長1064nmにおける実効コア断面積が7.0μm以下と小さくなっている。また、計算例64〜75においては、波長1625nmよりも短い波長における光ファイバ40の漏れ損失がいずれも0.01dB/km以下であった。したがって、レイリー散乱等の漏れ損失以外の原因による損失を含めた伝播損失は20dB/km以下になることが期待される。
(実施の形態5)
つぎに、本発明の実施の形態5について説明する。本実施の形態5に係る光ファイバは、実施の形態4に係る光ファイバとは、クラッド部が低屈折率層を有する点では同じであるが、コア部の屈折率分布形状がα乗形状を含む点で異なる。
図27は、本実施の形態5に係る光ファイバの模式的な断面および対応する屈折率分布を示す図である。図27に示すように、本実施の形態5に係る光ファイバ50は、コア部51と、コア部51の外周に形成されたクラッド部52とを備え、クラッド部52は、コア部51の周囲に配置した6個の空孔53を有している。これらの空孔53は、コア部51を中心として6回回転対称性を有するように配置している。また、この光ファイバ50においては、クラッド部52がコア部51を囲むように形成された低屈折率層52aを有する。
また、屈折率分布形状P2は、コア部51の中心軸を通るとともに空孔53を含まない断面における屈折率分布形状を示している。また、Δ12はコア部51の比屈折率差を示し、Δ22は、低屈折率層52aの、低屈折率層52a以外の部分のクラッド部52に対する比屈折率差を示す。この屈折率分布形状P2が示すように、この低屈折率層52aの屈折率は、クラッド部52の屈折率よりも低くなっている。その結果、光ファイバ40の場合と同様に、実効コア断面積が減少するので、光ファイバ50の光学非線形性が一層高くなる。
さらに、屈折率分布形状P2において、コア部51の屈折率分布形状P21がα=2のα乗形状を含んでいる。すなわち、中心から外周方向への距離rの位置におけるコア部51の比屈折率差をΔ(r)、コア部51のコア径をa2とすると、屈折率分布形状P21は、下記式(2)で示されるような形状を有している。
Δ(r)=1.02×{1−(2r/a2)^α}+1 (%) (2)
なお、式(2)において、記号「^」はべき乗を表す記号である。
すなわち、式(2)に示すように、コア部51の屈折率分布形状P21は、中心(r=0)からΔ(r)が1%となる距離(r=a2)まではα乗形状を有し、rがa2より大きくなると、比屈折率差が急激に0%にまで減少しており、ステップインデックス形状とほぼ同様の形状を有している。Δ3は比屈折率差が1%となる高さを示している。なお、上記実施の形態1〜4に係る光ファイバ10〜40の場合とは異なり、この光ファイバ50の場合は、コア部51のコア径は、Δ(r)が1%となる位置における径として定義される。
なお、比屈折率差Δ12はたとえば2.02%であり、比屈折率差Δ22はたとえば−0.2%である。また、たとえば、光ファイバ50の低屈折率層52aの外径b2は、コア部51のコア径a2の2.27倍である。
つぎに、この光ファイバ50の光学特性をシミュレーションにより計算した結果について説明する。図28は、計算例76〜78における光ファイバのコア径、空孔径、間隔Lの設定値と、カットオフ波長、実効コア断面積、零分散波長の計算値とを示す図である。なお、計算例76〜78では、光ファイバ50において、比屈折率差Δ12を2.02%、比屈折率差Δ22を−0.2%に固定し、外径b2をコア径a2の2.27倍になるように変化させている。また、実効コア断面積は波長1064nmにおける値を示している。
図28に示すように、この光ファイバ50は、1000nm以下のカットオフ波長と、1100nmより短い零分散波長とを有するとともに、波長1064nmにおける実効コア断面積が6.0μm以下と小さくなっている。また、計算例76〜78においても、波長1625nmよりも短い波長における光ファイバ50の漏れ損失がいずれも0.01dB/km以下となっており、伝播損失が20dB/km以下になることが期待される。
(実施の形態6)
つぎに、本発明の実施の形態6について説明する。本実施の形態6に係る光学デバイスは、実施の形態1に係る光ファイバを備え、SC光を発生するものである。
図29は、本実施の形態6に係る光学デバイスの模式的なブロック図である。図29に示すように、この光学デバイス100は、光源60と、光入力部70と、実施の形態1に係る光ファイバ10と、光出力部80とを備えている。
光源60は、たとえばYAGレーザであり、光ファイバ60aを介して、波長1064nm、パルス幅100ps以下、平均光強度1W以上のパルスレーザ光L1を出力する。光入力部70は、たとえば光学系や光コネクタであり、光源60からのパルスレーザ光L1を受け付けて光ファイバ10に入力させる。
光ファイバ10は、コア径が3.0μmであり、比屈折率差Δ1が1.9%であり、空孔径が2.0μmであり、間隔Lが0.5μmである。これによって、カットオフ波長が990nmとなり、波長1064nmのパルスレーザ光L1をLP01モードのみで伝播させる。また、零分散波長はパルスレーザ光L1の波長の近傍である1057nmであり、波長1064nmでの実効コア断面積は6.5μmときわめて小さいので、この光ファイバ10は光学非線形性が高くなっている。その結果、光ファイバ10は、光入力部70から入力したパルスレーザ光L1によって、効率よく自己位相変調等の非線形光学現象を生じさせ、これによって広帯域のSC光L2を発生する。発生したSC光L2は、たとえば光学系や光コネクタからなる光出力部80から出力する。
なお、実施の形態6において、光源60としては、YDFを用いた光ファイバレーザ等の波長1100nm近傍の発振波長を有する他の光源を用いることができる。なお、光ファイバ10のコア径や空孔径等については、用いる光源の波長に応じて適宜変更し、SC光が広帯域になるようにすることができる。また、光ファイバ10に換えて、実施の形態2〜5に係る光ファイバ20〜50を用いることができる。
また、実施の形態6に係る光学デバイスは、SC光を発生するものであるが、本発明に係る光学デバイスはこれに限らず、非線形光学現象として4光波混合現象を用いた波長変換光学デバイスとすることもできる。
本発明は、1000nm近傍の波長帯において用いる非線形光学デバイスに好適に利用できる。

Claims (15)

  1. コア部と、
    前記コア部の外周に形成され、該コア部の周囲に配置した4〜8個の空孔を有し、該コア部より屈折率が低いクラッド部と、
    を備え、
    前記コア部の直径は2μm以上であり5μmより小さく、
    前記コア部の前記クラッド部に対する比屈折率差は1.0〜3.0%であり、
    前記空孔の直径は1.0μm以上であり3.0μmより小さく、
    前記コア部と前記各空孔との間隔は0.1〜1.1μmであり、
    零分散波長が1150nmより短く、1000nmよりも長い波長の光を基底モードであるLP01モードのみで伝播させ、波長1064nmにおける実効コア断面積が12μm以下であることを特徴とする光ファイバ。
  2. 前記零分散波長と一致する波長の光をLP01モードのみで伝播させることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
  3. 前記零分散波長を中心波長とした200nmの波長範囲における伝播損失の最大値と最小値との差が20dB/km以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ。
  4. 前記実効コア断面積が10μm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の光ファイバ。
  5. 前記実効コア断面積が8.0μm以下であることを特徴とする請求項4に記載の光ファイバ。
  6. 前記零分散波長が1100nmより短いことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の光ファイバ。
  7. 前記零分散波長が1050nmより短いことを特徴とする請求項6に記載の光ファイバ。
  8. 波長1000〜1150nmにおける伝播損失が20dB/km以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の光ファイバ。
  9. 波長1500〜1625nmにおける伝播損失が20dB/km以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の光ファイバ。
  10. 前記コア部はゲルマニウムまたはリンを添加したシリカガラスであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の光ファイバ。
  11. 前記直径は4.5μmより小さいことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の光ファイバ。
  12. 前記クラッド部は6個の空孔を有し、該空孔は前記コア部を中心として6回回転対称性を有するように配置していることを特徴とする請求項1〜1のいずれか一つに記載の光ファイバ。
  13. 前記間隔は0.9μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
  14. 前記間隔は0.6μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
  15. 光源と、
    前記光源からの光を受け付ける光入力部と、
    前記光入力部から入力した光によって非線形光学現象を生じさせる請求項1〜1のいずれか一つに記載の光ファイバと、
    前記非線形光学現象によって発生した光を出力する光出力部と、
    を備えることを特徴とする光学デバイス。
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