JP5170589B2 - 導電性バリア膜形成材料、導電性バリア膜形成方法、及び配線膜形成方法 - Google Patents
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Description
ケミカルベーパーデポジションにより銅膜の下地膜として導電性Ta−Ti系バリア膜を形成する為の材料であって、
ペンタクロロタンタルジエチルスルフィドアダクト、ペンタキスジメチルアミノタンタル、テトラキスジエチルアミノタンタル、エチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、エチルイミドトリスジメチルアミノタンタル、ブチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、ペンタキスメチルエチルアミノタンタル、テトラキスメチルブチルアミノタンタル、及び前記化合物の誘導体の群の中から選ばれる一種又は二種以上のTaを持つ金属有機化合物と、
テトラキスジメチルアミノチタン、テトラキスジエチルアミノチタン、テトラキスジプロピルアミノチタン、テトラキスメチルエチルアミノチタン、ビスジメチルアミノビス〔ビス(トリメチルシリル)アミノ〕チタン、トリスジメチルアミノビス(トリメチルシリル)アミノチタン、ビスシクロペンタジエニルビスジメチルアミノチタン、シクロペンタジエニルシクロオクタテトラエニルチタン、ビスシクロペンタジエニルチタンジアジド、及び前記化合物の誘導体の群の中から選ばれる一種又は二種以上のTiを持つ金属有機化合物
とを含むことを特徴とする導電性バリア膜形成材料によって解決される。
ケミカルベーパーデポジションにより銅膜の下地膜として導電性Ta−Ti系バリア膜を形成する為の材料であって、
ペンタクロロタンタルジエチルスルフィドアダクト、ペンタキスジメチルアミノタンタル、テトラキスジエチルアミノタンタル、エチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、エチルイミドトリスジメチルアミノタンタル、ブチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、ペンタキスメチルエチルアミノタンタル、テトラキスメチルブチルアミノタンタル、及び前記化合物の誘導体の群の中から選ばれる一種又は二種以上のTaを持つ金属有機化合物と、
テトラキスジメチルアミノチタン、テトラキスジエチルアミノチタン、テトラキスジプロピルアミノチタン、テトラキスメチルエチルアミノチタン、ビスジメチルアミノビス〔ビス(トリメチルシリル)アミノ〕チタン、トリスジメチルアミノビス(トリメチルシリル)アミノチタン、ビスシクロペンタジエニルビスジメチルアミノチタン、シクロペンタジエニルシクロオクタテトラエニルチタン、ビスシクロペンタジエニルチタンジアジド、及び前記化合物の誘導体の群の中から選ばれる一種又は二種以上のTiを持つ金属有機化合物と、
前記Ta有機化合物、前記Ti有機化合物の一方または双方を溶解する溶媒
とを含むことを特徴とする導電性バリア膜形成材料によって解決される。
前記導電性バリア膜形成材料を用いてケミカルベーパーデポジションにより銅膜の下地膜として導電性Ta−Ti系バリア膜を形成することを特徴とする導電性バリア膜形成方法によって解決される。
前記導電性バリア膜形成工程によって形成された導電性バリア膜の上に銅膜を形成する銅膜形成工程
とを具備することを特徴とする配線膜形成方法によって解決される。
図1の装置を用いた。容器1aにはTiCl4とZrCl4との混合溶液(混合モル比はTiCl4:ZrCl4=1:1)が入れられている。容器1bには何も入れられていない。
そして、圧送ガスによりTiCl4とZrCl4とが気化器2に導かれた。気化器2は120℃に加熱されているので、ここで気化されたTiCl4とZrCl4とはキャリアガス(N2)と共に分解反応炉4に導入された。この時、反応ガスとしてアンモニアが分解反応炉4に導入された。分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、500℃に加熱されている。
上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、基板を取り出して調べた処、膜はTi−Zr−N膜であった。又、膜厚は0.05μmであり、膜の抵抗率は300μΩcmであった。この導電性Ti−Zr−Nバリア膜の上に、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシランを用いてCVDにより配線用の銅薄膜を形成した。
この後、銅がシリコン基板中に拡散しているか否かをSIMS分析により調べた処、銅はシリコン基板中に拡散していないことが確認された。又、テープの貼着・剥離による銅薄膜の密着性テストを試みた処、銅薄膜の剥離は認められず、密着性にも優れたものであった。又、穴の開口部と深さとの比が1/6のような場所にも、Ti−Zr−N膜や銅膜が綺麗に出来ていた。
図1の装置を用いた。テトラキスジメチルアミノチタンとテトラキスジメチルアミノジルコニウムとの混合溶液(混合モル比は前者:後者=1:1)が容器1aに入れられている。容器1bには何も入れられていない。
そして、圧送ガスによりテトラキスジメチルアミノチタンとテトラキスジメチルアミノジルコニウムとが気化器2に導かれた。気化器2は100℃に加熱されているので、ここで気化されたテトラキスジメチルアミノチタンとテトラキスジメチルアミノジルコニウムとはキャリアガス(N2)と共に分解反応炉4に導入された。この時、反応ガスとして水素とアンモニアとモノメチルヒドラジンとが分解反応炉4に導入された。
分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、500℃に加熱されている。上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、基板を取り出して調べた処、膜はTi−Zr−N膜であった。又、膜厚は0.05μmであり、膜の抵抗率は400μΩcmであった。
この導電性Ti−Zr−Nバリア膜の上に、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシランを用いてCVDにより配線用の銅薄膜を形成した。この後、銅がシリコン基板中に拡散しているか否かをSIMS分析により調べた処、銅はシリコン基板中に拡散していないことが確認された。又、テープの貼着・剥離による銅薄膜の密着性テストを試みた処、銅薄膜の剥離は認められず、密着性にも優れたものであった。又、穴の開口部と深さとの比が1/6のような場所にも、Ti−Zr−N膜や銅膜が綺麗に出来ていた。
図1の装置を用いた。ペンタキスジメチルアミノタンタルとヘキサジメチルアミノジタングステンとの混合溶液(混合モル比は前者:後者=1:1。いずれも固体なので、溶剤としてデカンを用いた。ペンタキスジメチルアミノタンタル/デカン=0.1mol/l)が容器1aに入れられている。容器1bには何も入れられていない。
そして、圧送ガスによりペンタキスジメチルアミノタンタルとヘキサジメチルアミノジタングステンとが気化器2に導かれた。気化器2は70℃に加熱されているので、ここで気化されたペンタキスジメチルアミノタンタルとヘキサジメチルアミノジタングステンとはキャリアガス(N2 )と共に分解反応炉4に導入された。この時、反応ガスとして水素とアンモニアとが分解反応炉4に導入された。
分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、480℃に加熱されている。上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、基板を取り出して調べた処、膜はTa−W−N膜であった。又、膜厚は0.03μmであり、膜の抵抗率は800μΩcmであった。
この導電性Ta−W−Nバリア膜の上に、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシランを用いてCVDにより配線用の銅薄膜を形成した。この後、銅がシリコン基板中に拡散しているか否かをSIMS分析により調べた処、銅はシリコン基板中に拡散していないことが確認された。又、テープの貼着・剥離による銅薄膜の密着性テストを試みた処、銅薄膜の剥離は認められず、密着性にも優れたものであった。又、穴の開口部と深さとの比が1/6のような場所にも、Ta−W−N膜や銅膜が綺麗に出来ていた。
図2の装置を用いた。先ず、テトラキスジメチルアミノチタンを容器1aに入れ、キャリアガスとしてヘリウムを流量30ml/分の割合で流し、気化した。尚、容器1aは40℃に加熱されている。
又、テトラキスジエチルアミノジルコニウムを容器1bに入れ、キャリアガスとしてヘリウムを流量50ml/分の割合で流し、気化した。尚、容器1bは40℃に加熱されている。気化された原料は各々の配管を経て分解反応炉4に共に導入された。又、反応ガスとして水素とアンモニアとが分解反応炉4に導入された。
分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、500℃に加熱されている。上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、基板を取り出して調べた処、膜はTi−Zr−N膜であった。又、膜厚は0.05μmであり、膜の抵抗率は300μΩcmであった。
この導電性Ti−Zr−Nバリア膜の上に、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシランを用いてCVDにより配線用の銅薄膜を形成した。この後、銅がシリコン基板中に拡散しているか否かをSIMS分析により調べた処、銅はシリコン基板中に拡散していないことが確認された。又、テープの貼着・剥離による銅薄膜の密着性テストを試みた処、銅薄膜の剥離は認められず、密着性にも優れたものであった。又、穴の開口部と深さとの比が1/6のような場所にも、Ti−Zr−N膜や銅膜が綺麗に出来ていた。
図2の装置を用いた。先ず、ペンタクロロタンタルジエチルスルフィドアダクトを容器1aに入れ、キャリアガスとしてヘリウムを流量30ml/分の割合で流し、気化した。尚、容器1aは90℃に加熱されている。
気化されたペンタクロロタンタルジエチルスルフィドアダクトは配管を経て分解反応炉4に導入された。又、同時に、水素とアンモニアとヘキサフルオロタングステンとが分解反応炉4に導入された。分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、500℃に加熱されている。
上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、基板を取り出して調べた処、膜はTa−W−N膜であった。又、膜厚は0.03μmであり、膜の抵抗率は900μΩcmであった。この導電性Ta−W−Nバリア膜の上に、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシランを用いてCVDにより配線用の銅薄膜を形成した。
この後、銅がシリコン基板中に拡散しているか否かをSIMS分析により調べた処、銅はシリコン基板中に拡散していないことが確認された。又、テープの貼着・剥離による銅薄膜の密着性テストを試みた処、銅薄膜の剥離は認められず、密着性にも優れたものであった。又、穴の開口部と深さとの比が1/6のような場所にも、Ta−W−N膜や銅膜が綺麗に出来ていた。
図2の装置を用いた。先ず、ジルコニウムテトラボロンハイドライドを容器1aに入れ、キャリアガスとしてヘリウムを流量30ml/分の割合で流し、気化した。尚、容器1aは40℃に加熱されている。
又、テトラキスジエチルアミノタンタルとエチルイミドトリスジメチルアミノタンタルとの混合物を容器1bに入れ、キャリアガスとして水素を流量70ml/分の割合で流し、気化した。尚、容器1bは60℃に加熱されている。気化された原料は配管を経て分解反応炉4に共に導入された。又、反応ガスとしてアンモニアが分解反応炉4に導入された。
分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、550℃に加熱されている。上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、基板を取り出して調べた処、膜はTa−Zr−N膜であった。又、膜厚は0.05μmであり、膜の抵抗率は700μΩcmであった。
この導電性Ta−Zr−Nバリア膜の上に、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシランを用いてCVDにより配線用の銅薄膜を形成した。この後、銅がシリコン基板中に拡散しているか否かをSIMS分析により調べた処、銅はシリコン基板中に拡散していないことが確認された。又、テープの貼着・剥離による銅薄膜の密着性テストを試みた処、銅薄膜の剥離は認められず、密着性にも優れたものであった。又、穴の開口部と深さとの比が1/6のような場所にも、Ta−Zr−N膜や銅膜が綺麗に出来ていた。
図2の装置を用いた。先ず、テトラキスジエチルアミノジルコニウムを容器1aに入れ、キャリアガスとしてヘリウムを流量50ml/分の割合で流し、気化した。尚、容器1aは60℃に加熱されている。
又、テトラキスジエチルアミノタンタルとエチルイミドトリスジメチルアミノタンタルとの混合物を容器1bに入れ、キャリアガスとして水素を流量70ml/分の割合で流し、気化した。尚、容器1bは60℃に加熱されている。気化された原料は配管を経て分解反応炉4に共に導入された。又、反応ガスとしてアンモニアが分解反応炉4に導入された。
分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、550℃に加熱されている。上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、基板を取り出して調べた処、膜はTa−Zr−N膜であった。又、膜厚は0.05μmであり、膜の抵抗率は800μΩcmであった。
この導電性Ta−Zr−Nバリア膜の上に、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシランを用いてCVDにより配線用の銅薄膜を形成した。この後、銅がシリコン基板中に拡散しているか否かをSIMS分析により調べた処、銅はシリコン基板中に拡散していないことが確認された。又、テープの貼着・剥離による銅薄膜の密着性テストを試みた処、銅薄膜の剥離は認められず、密着性にも優れたものであった。又、穴の開口部と深さとの比が1/6のような場所にも、Ta−Zr−N膜や銅膜が綺麗に出来ていた。
図2の装置を用いた。先ず、テトラキスジエチルアミノタンタルとエチルイミドトリスジメチルアミノタンタルとの混合物を容器1aに入れ、キャリアガスとしてヘリウムを流量70ml/分の割合で流し、気化した。尚、容器1aは60℃に加熱されている。気化されたテトラキスジエチルアミノタンタルとエチルイミドトリスジメチルアミノタンタルとは配管を経て分解反応炉4に導入された。この時、反応ガスとしてアンモニアが分解反応炉4に導入された。分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、550℃に加熱されている。
上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、引き続き、次の条件下でCVDによる成膜が行われた。すなわち、テトラキスジメチルアミノチタンを容器1bに入れ、キャリアガスとして水素を流量40ml/分の割合で流し、気化した。尚、容器1bは40℃に加熱されている。気化されたテトラキスジメチルアミノチタンは配管を経て分解反応炉4に導入された。この時、反応ガスとしてアンモニアが分解反応炉4に導入された。分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、550℃に加熱されている。
上記二段階のCVDによる成膜が行われた後、基板を取り出して調べた処、基板表面上に0.04μmの厚さのTa−N膜が、その上に0.01μmの厚さのTi−N膜が積層されていた。この導電性Ta−N膜とTi−N膜との積層バリア膜の上に、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシランを用いてCVDにより配線用の銅薄膜を形成した。
この後、銅がシリコン基板中に拡散しているか否かをSIMS分析により調べた処、銅はシリコン基板中に拡散していないことが確認された。又、テープの貼着・剥離による銅薄膜の密着性テストを試みた処、銅薄膜の剥離は認められず、密着性にも優れたものであった。
図1の装置を用いた。ペンタキスジメチルアミノタンタルとヘキサジメチルアミノジタングステンとをデカンに溶かした混合溶液が、容器1aに入れられている。そして、ペンタキスジメチルアミノタンタルとヘキサジメチルアミノジタングステンとが気化器2に導かれた。気化器2は70℃に加熱されているので、ここで気化されたペンタキスジメチルアミノタンタルとヘキサジメチルアミノジタングステンとは配管を経て分解反応炉4に導入された。この時、反応ガスとしてアンモニアが分解反応炉4に導入された。分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、480℃に加熱されている。上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、引き続き、次の条件下でCVDによる成膜が行われた。
すなわち、テトラキスジメチルアミノチタンが容器1bに入れられており、キャリアガスとして水素が流量40ml/分の割合で流され、気化器2に導かれた。気化器2は40℃に加熱されているので、ここで気化されたテトラキスジメチルアミノチタンは配管を経て分解反応炉4に導入された。この時、反応ガスとしてアンモニアが分解反応炉4に導入された。分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、550℃に加熱されている。
上記二段階のCVDによる成膜が行われた後、基板を取り出して調べた処、基板表面上に0.04μmの厚さのTa−W−N膜が、そしてその上に0.01μmの厚さのTi−N膜が積層されていた。この導電性Ta−W−N膜とTi−N膜との積層バリア膜の上に、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシランを用いてCVDにより配線用の銅薄膜を形成した。
この後、銅がシリコン基板中に拡散しているか否かをSIMS分析により調べた処、銅はシリコン基板中に拡散していないことが確認された。又、テープの貼着・剥離による銅薄膜の密着性テストを試みた処、銅薄膜の剥離は認められず、密着性にも優れたものであった。
図1の装置を用いた。テトラキスジメチルアミノチタンとテトラキスジメチルアミノジルコニウムとの混合溶液が、容器1aに入れられている。そして、テトラキスジメチルアミノチタンとテトラキスジメチルアミノジルコニウムとが気化器2に導かれた。気化器2は100℃に加熱されているので、ここで気化されたテトラキスジメチルアミノチタンとテトラキスジメチルアミノジルコニウムとは配管を経て分解反応炉4に導入された。この時、同時に、水素およびアンモニアを流した。分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、500℃に加熱されている。
上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、引き続き、次の条件下でCVDによる成膜が行われた。すなわち、ペンタキスジメチルアミノタンタルとヘキサジメチルアミノジタングステンとをデカンに溶かした混合溶液が、容器1bに入れられている。そして、ペンタキスジメチルアミノタンタルとヘキサジメチルアミノジタングステンとが気化器2に導かれた。気化器2は70℃に加熱されているので、ここで気化されたペンタキスジメチルアミノタンタルとヘキサジメチルアミノジタングステンとは配管を経て分解反応炉4に導入された。この時、同時に、水素およびアンモニアを流した。分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、480℃に加熱されている。
上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、引き続き、次の条件下でCVDによる成膜が行われた。容器1aをテトラキスジメチルアミノチタンだけが入れられた別の容器に取り替え、テトラキスジメチルアミノチタンを気化器2に導いた。気化器2は100℃に加熱されているので、ここで気化されたテトラキスジメチルアミノチタンは配管を経て分解反応炉4に導入された。この時、同時に、水素およびアンモニアを流した。分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、500℃に加熱されている。
上記三段階のCVDによる成膜が行われた後、基板を取り出して調べた処、基板表面上に0.01μmの厚さのTi−Zr−N膜が、その上に0.02μmの厚さのTa−W−N膜が、そして最表面に0.01μmの厚さのTi−N膜が積層されていた。この導電性Ti−Zr−N膜とTa−W−N膜とTi−N膜との積層バリア膜の上に、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシランを用いてCVDにより配線用の銅薄膜を形成した。
この後、銅がシリコン基板中に拡散しているか否かをSIMS分析により調べた処、銅はシリコン基板中に拡散していないことが確認された。又、テープの貼着・剥離による銅薄膜の密着性テストを試みた処、銅薄膜の剥離は認められず、密着性にも優れたものであった。
2 気化器
4 分解反応炉
5 シリコン基板
Claims (9)
- ケミカルベーパーデポジションにより銅膜の下地膜として導電性Ta−Ti系バリア膜を形成する為の材料であって、
ペンタクロロタンタルジエチルスルフィドアダクト、ペンタキスジメチルアミノタンタル、テトラキスジエチルアミノタンタル、エチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、エチルイミドトリスジメチルアミノタンタル、ブチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、ペンタキスメチルエチルアミノタンタル、テトラキスメチルブチルアミノタンタル、及び前記化合物の誘導体の群の中から選ばれる一種又は二種以上のTaを持つ金属有機化合物と、
テトラキスジメチルアミノチタン、テトラキスジエチルアミノチタン、テトラキスジプロピルアミノチタン、テトラキスメチルエチルアミノチタン、ビスジメチルアミノビス〔ビス(トリメチルシリル)アミノ〕チタン、トリスジメチルアミノビス(トリメチルシリル)アミノチタン、ビスシクロペンタジエニルビスジメチルアミノチタン、シクロペンタジエニルシクロオクタテトラエニルチタン、ビスシクロペンタジエニルチタンジアジド、及び前記化合物の誘導体の群の中から選ばれる一種又は二種以上のTiを持つ金属有機化合物
とを含むことを特徴とする導電性バリア膜形成材料。 - ケミカルベーパーデポジションにより銅膜の下地膜として導電性Ta−Ti系バリア膜を形成する為の材料であって、
ペンタクロロタンタルジエチルスルフィドアダクト、ペンタキスジメチルアミノタンタル、テトラキスジエチルアミノタンタル、エチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、エチルイミドトリスジメチルアミノタンタル、ブチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、ペンタキスメチルエチルアミノタンタル、テトラキスメチルブチルアミノタンタル、及び前記化合物の誘導体の群の中から選ばれる一種又は二種以上のTaを持つ金属有機化合物と、
テトラキスジメチルアミノチタン、テトラキスジエチルアミノチタン、テトラキスジプロピルアミノチタン、テトラキスメチルエチルアミノチタン、ビスジメチルアミノビス〔ビス(トリメチルシリル)アミノ〕チタン、トリスジメチルアミノビス(トリメチルシリル)アミノチタン、ビスシクロペンタジエニルビスジメチルアミノチタン、シクロペンタジエニルシクロオクタテトラエニルチタン、ビスシクロペンタジエニルチタンジアジド、及び前記化合物の誘導体の群の中から選ばれる一種又は二種以上のTiを持つ金属有機化合物と、
前記Ta有機化合物、前記Ti有機化合物の一方または双方を溶解する溶媒
とを含むことを特徴とする導電性バリア膜形成材料。 - 請求項1または請求項2の導電性バリア膜形成材料を用いてケミカルベーパーデポジションにより銅膜の下地膜として導電性Ta−Ti系バリア膜を形成することを特徴とする導電性バリア膜形成方法。
- Ta有機化合物とTi有機化合物とを気相化、分解して成膜する工程が同時に行われて導電性バリア膜が形成されることを特徴とする請求項3の導電性バリア膜形成方法。
- Ta有機化合物とTi有機化合物とを気相化、分解して成膜する工程が異なる時に行われて導電性バリア膜が形成されることを特徴とする請求項3の導電性バリア膜形成方法。
- 導電性バリア膜の形成に際してのTa有機化合物とTi有機化合物の分解は、加熱分解、光分解、プラズマ分解、反応分解のいずれか一つ以上の方法によることを特徴とする請求項3〜請求項5いずれかの導電性バリア膜形成方法。
- 導電性バリア膜の形成に際してのTa有機化合物とTi有機化合物の分解が還元雰囲気下で行われることを特徴とする請求項3〜請求項6いずれかの導電性バリア膜形成方法。
- 導電性バリア膜の形成に際してのTa有機化合物とTi有機化合物の分解が水素、水素プラズマ、窒素、窒素プラズマ、アンモニア、アンモニアプラズマ、ヒドラジン、ヒドラジン誘導体、シラン、シラン誘導体、ボラン、及びボラン誘導体の群の中から選ばれる一種又は二種以上を含む雰囲気下で行われることを特徴とする請求項3〜請求項7いずれかの導電性バリア膜形成方法。
- 請求項3〜請求項8いずれかの導電性バリア膜形成方法によって導電性バリア膜を形成する導電性バリア膜形成工程と、
前記導電性バリア膜形成工程によって形成された導電性バリア膜の上に銅膜を形成する銅膜形成工程
とを具備することを特徴とする配線膜形成方法。
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