JP5170589B2 - 導電性バリア膜形成材料、導電性バリア膜形成方法、及び配線膜形成方法 - Google Patents

導電性バリア膜形成材料、導電性バリア膜形成方法、及び配線膜形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、導電性バリア膜形成材料、導電性バリア膜形成方法、及び配線膜形成方法に関する。
現在、半導体分野における進歩は著しく、LSIからULSIに移って来ている。そして、信号の処理速度を向上させる為、微細化が進んでいる。特に、電気信号を伝達する為の導電部分(配線)は、その細さが要求されている。しかし、配線を細くすると、当然、電気抵抗は高くなる。そこで、より低抵抗な配線材料が求められて来た。例えば、W配線膜からAl配線膜に移って来た。そして、次世代では、Cu配線膜が注目され出している。
しかし、銅はシリコン基板中への拡散が激しい。従って、そのままでは、配線膜とすることは困難である。そこで、考えられた手段が、拡散防止膜(バリア膜)を基板上に設けておき、その上に銅膜を形成することである。このバリア膜の材料として、窒化チタン、窒化タングステン、窒化タンタル、或いはタンタル等が候補として期待されて来た。
ところで、上記の材料は、銅の拡散防止だけに着目すれば、その性能は優れているものの、電気抵抗は比較的大きく、又、基板や銅膜との密着性に問題のあることが判って来た。
そして、更なる研究開発が進められた結果、Ti−Zr−N膜、W−Ta−N膜などが前記の問題点を解決できそうだとの知見を得るに到った。
ところで、現在、要求されている銅配線膜の幅は0.15μm以下であり、かつ、溝や穴の開口部と深さとの比(開口部/深さ)は1/5〜1/7と大きくなっている。従って、銅配線膜の下地膜としてのTi−Zr−N膜やW−Ta−N膜なども、溝や穴の開口部と深さとの比(開口部/深さ)が上記のような条件を満たすものでなければならない。かつ、下地膜としての厚さは10nm以下と言う要件も要求される。
このような条件を満たすTi−Zr−N膜やW−Ta−N膜などをスパッタ等のフィジカルベーパーデポジション(PVD)により形成することが試みられた。しかし、この手法は、実に、大変なものであり、実用化は殆ど不可能に近いものであることが判って来た。
従って、本発明が解決しようとする第1の課題は、溝や穴の開口部と深さとの比(開口部/深さ)が1/5〜1/7のような条件を要求されても、又、厚さが10nm以下であっても成膜が可能で、かつ、銅の拡散防止(バリア性)に優れ、更には電気抵抗が小さく、銅膜との密着性にも優れた導電性バリア膜形成材料を提供することである。
本発明が解決しようとする第2の課題は、溝や穴の開口部と深さとの比(開口部/深さ)が1/5〜1/7のような条件を要求されても、又、厚さが10nm以下であっても成膜が可能で、かつ、銅の拡散防止(バリア性)に優れ、更には電気抵抗が小さく、銅膜との密着性にも優れた導電性バリア膜形成方法を提供することである。
前記第1の課題は、
ケミカルベーパーデポジションにより銅膜の下地膜として導電性Ta−Ti系バリア膜を形成する為の材料であって、
ペンタクロロタンタルジエチルスルフィドアダクト、ペンタキスジメチルアミノタンタル、テトラキスジエチルアミノタンタル、エチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、エチルイミドトリスジメチルアミノタンタル、ブチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、ペンタキスメチルエチルアミノタンタル、テトラキスメチルブチルアミノタンタル、及び前記化合物の誘導体の群の中から選ばれる一種又は二種以上のTaを持つ金属有機化合物と、
テトラキスジメチルアミノチタン、テトラキスジエチルアミノチタン、テトラキスジプロピルアミノチタン、テトラキスメチルエチルアミノチタン、ビスジメチルアミノビス〔ビス(トリメチルシリル)アミノ〕チタン、トリスジメチルアミノビス(トリメチルシリル)アミノチタン、ビスシクロペンタジエニルビスジメチルアミノチタン、シクロペンタジエニルシクロオクタテトラエニルチタン、ビスシクロペンタジエニルチタンジアジド、及び前記化合物の誘導体の群の中から選ばれる一種又は二種以上のTiを持つ金属有機化合物
とを含むことを特徴とする導電性バリア膜形成材料によって解決される。
前記第1の課題は、
ケミカルベーパーデポジションにより銅膜の下地膜として導電性Ta−Ti系バリア膜を形成する為の材料であって、
ペンタクロロタンタルジエチルスルフィドアダクト、ペンタキスジメチルアミノタンタル、テトラキスジエチルアミノタンタル、エチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、エチルイミドトリスジメチルアミノタンタル、ブチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、ペンタキスメチルエチルアミノタンタル、テトラキスメチルブチルアミノタンタル、及び前記化合物の誘導体の群の中から選ばれる一種又は二種以上のTaを持つ金属有機化合物と、
テトラキスジメチルアミノチタン、テトラキスジエチルアミノチタン、テトラキスジプロピルアミノチタン、テトラキスメチルエチルアミノチタン、ビスジメチルアミノビス〔ビス(トリメチルシリル)アミノ〕チタン、トリスジメチルアミノビス(トリメチルシリル)アミノチタン、ビスシクロペンタジエニルビスジメチルアミノチタン、シクロペンタジエニルシクロオクタテトラエニルチタン、ビスシクロペンタジエニルチタンジアジド、及び前記化合物の誘導体の群の中から選ばれる一種又は二種以上のTiを持つ金属有機化合物と、
前記Ta有機化合物、前記Ti有機化合物の一方または双方を溶解する溶媒
とを含むことを特徴とする導電性バリア膜形成材料によって解決される。
前記第2の課題は、
前記導電性バリア膜形成材料を用いてケミカルベーパーデポジションにより銅膜の下地膜として導電性Ta−Ti系バリア膜を形成することを特徴とする導電性バリア膜形成方法によって解決される。
好ましくは、前記導電性バリア膜形成方法であって、Ta有機化合物とTi有機化合物とを気相化、分解して成膜する工程が同時に行われて導電性バリア膜が形成されることを特徴とする導電性バリア膜形成方法によって解決される。
好ましくは、前記導電性バリア膜形成方法であって、Ta有機化合物とTi有機化合物とを気相化、分解して成膜する工程が異なる時に行われて導電性バリア膜が形成されることを特徴とする導電性バリア膜形成方法によって解決される。
好ましくは、前記導電性バリア膜形成方法であって、導電性バリア膜の形成に際してのTa有機化合物とTi有機化合物の分解は、加熱分解、光分解、プラズマ分解、反応分解のいずれか一つ以上の方法によることを特徴とする導電性バリア膜形成方法によって解決される。
好ましくは、前記導電性バリア膜形成方法であって、導電性バリア膜の形成に際してのTa有機化合物とTi有機化合物の分解が還元雰囲気下で行われることを特徴とする導電性バリア膜形成方法によって解決される。
好ましくは、前記導電性バリア膜形成方法であって、導電性バリア膜の形成に際してのTa有機化合物とTi有機化合物の分解が水素、水素プラズマ、窒素、窒素プラズマ、アンモニア、アンモニアプラズマ、ヒドラジン、ヒドラジン誘導体、シラン、シラン誘導体、ボラン、及びボラン誘導体の群の中から選ばれる一種又は二種以上を含む雰囲気下で行われることを特徴とする導電性バリア膜形成方法によって解決される。
又、前記導電性バリア膜形成方法によって導電性バリア膜を形成する導電性バリア膜形成工程と、
前記導電性バリア膜形成工程によって形成された導電性バリア膜の上に銅膜を形成する銅膜形成工程
とを具備することを特徴とする配線膜形成方法によって解決される。
溝や穴の開口部と深さとの比(開口部/深さ)が1/5〜1/7のような条件を要求されても、又、厚さが10nm以下であっても成膜が可能で、かつ、銅の拡散防止(バリア性)に優れ、更には電気抵抗が小さく、銅膜との密着性にも優れた導電性バリア膜が形成される。
CVD装置の概略図 CVD装置の概略図
導電性バリア膜形成材料は、CVDにより導電性Ti−Zr系バリア膜を形成する為の材料(銅膜、特に銅配線膜の下地膜としてCVDにより設けられる導電性Ti−Zr系バリア膜を形成する為の材料)であって、ハロゲン化Ti系化合物とハロゲン化Zr系化合物とを含むものである。特に、ハロゲン化Ti系化合物とハロゲン化Zr系化合物とを含む混合物の形態のものである。そして、前記ハロゲン化Ti系化合物とハロゲン化Zr系化合物とのうちの少なくともいずれか一方が液体であって、溶液形態のものである。上記ハロゲン化Ti系化合物としては、例えばTiF,TiCl,TiBr,TiI等が挙げられる。ハロゲン化Zr系化合物としては、例えばZrF,ZrCl,ZrBr,ZrI等が挙げられる。中でも、TiCl(液体)とZrCl(固体)とを含む混合物の形態のものが好ましい。上記ハロゲン化Ti系化合物とハロゲン化Zr系化合物との割合(モル比)は、ハロゲン化Ti系化合物:ハロゲン化Zr系化合物=9:1〜1:9(特に、6:4〜4:6)である。ここで、上記のような割合にしたのは、9:1未満の場合には、形成された導電性Ti−Zr系バリア膜はTi系バリア膜と性能面で大差が無く、合金としての特長を発揮でき難いものであり、逆に、1:9を越えた場合には、形成された導電性Ti−Zr系バリア膜は銅の拡散防止効果が低く、合金としての特長を発揮でき難いものであるからによる。
導電性バリア膜形成材料は、CVDにより導電性Ti−Zr系バリア膜を形成する為の材料(銅膜、特に銅配線膜の下地膜としてCVDにより設けられる導電性Ti−Zr系バリア膜を形成する為の材料)であって、Tiを持つ金属有機化合物とZrを持つ金属有機化合物とを含むものである。特に、混合物の形態のものである。尚、Tiを持つ金属有機化合物とZrを持つ金属有機化合物との一方又は双方が液体であれば、前記混合物は溶液形態のものとなる為、更に添加の必要は無いが、双方が固体の場合、前記金属有機化合物を溶解する溶媒が更に添加され、溶液形態のものとされる。上記Tiを持つ金属有機化合物としては、例えばテトラキスジメチルアミノチタン、テトラキスジエチルアミノチタン、テトラキスジプロピルアミノチタン、テトラキスメチルエチルアミノチタン、ビスジメチルアミノビス〔ビス(トリメチルシリル)アミノ〕チタン、トリスジメチルアミノビス(トリメチルシリル)アミノチタン、ビスシクロペンタジエニルビスジメチルアミノチタン、シクロペンタジエニルシクロオクタテトラエニルチタン、ビスシクロペンタジエニルチタンジアジド、及び前記化合物の誘導体を用いることが出来る。Zrを持つ金属有機化合物としては、例えばテトラキスジメチルアミノジルコニウム、テトラキスジエチルアミノジルコニウム、テトラキスジプロピルアミノジルコニウム、テトラキスメチルエチルアミノジルコニウム、ビスシクロペンタジエニルビスジメチルアミノジルコニウム、ビスシクロペンタジエニルビスジエチルアミノジルコニウム、及び前記化合物の誘導体を用いることが出来る。中でも、テトラキスジメチルアミノチタン(液体)とテトラキスジメチルアミノジルコニウム(固体)とを含む混合物の形態(溶液形態)のもの、テトラキスジエチルアミノチタン(液体)とテトラキスジメチルアミノジルコニウム(固体)とを含む混合物の形態(溶液形態)のもの、テトラキスメチルエチルアミノチタン(液体)とテトラキスメチルエチルアミノジルコニウム(液体)とを含む混合物の形態(溶液形態)のもの、テトラキスジエチルアミノチタン(液体)とテトラキスジエチルアミノジルコニウム(液体)とを含む混合物の形態(溶液形態)のものが好ましい。上記Tiを持つ金属有機化合物とZrを持つ金属有機化合物との割合(モル比)は、Tiを持つ金属有機化合物:Zrを持つ金属有機化合物=9:1〜1:9(特に、6:4〜4:6)である。ここで、上記のような割合にしたのは、9:1未満の場合には、形成された導電性Ti−Zr系バリア膜はTi系バリア膜と性能面で大差が無く、合金としての特長を発揮でき難いものであり、逆に、1:9を越えた場合には、形成された導電性Ti−Zr系バリア膜は銅の拡散防止効果が低く、合金としての特長を発揮でき難いものであるからによる。溶媒としては、例えばジメチルエチルアミン、ジエチルメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トルエン、キシレン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン等を用いることが出来る。中でも、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカンが好ましい。尚、溶媒は、金属有機化合物の濃度が0.001〜1mol/lの程度となるように使用される。
導電性バリア膜形成材料は、CVDにより導電性Ta−W系バリア膜を形成する為の材料(銅膜、特に銅配線膜の下地膜としてCVDにより設けられる導電性Ta−W系バリア膜を形成する為の材料)であって、Taを持つ金属有機化合物とWを持つ金属有機化合物とを含む。特に、混合物の形態のものである。尚、Taを持つ金属有機化合物とWを持つ金属有機化合物との一方又は双方が液体であれば、前記混合物は溶液形態のものとなる為、更に添加の必要は無いが、双方が固体の場合、前記金属有機化合物を溶解する溶媒が更に添加され、溶液形態のものとされる。上記Taを持つ金属有機化合物としては、例えばペンタクロロタンタルジエチルスルフィドアダクト、ペンタキスジメチルアミノタンタル、テトラキスジエチルアミノタンタル、エチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、ブチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、ペンタキスメチルエチルアミノタンタル、テトラキスメチルブチルアミノタンタル、及び前記化合物の誘導体を用いることが出来る。Wを持つ金属有機化合物としては、例えばヘキサジメチルアミノジタングステン、ヘキサメチルエチルアミノジタングステン、ヘキサジエチルアミノジタングステン、ブチルイミドビスブチルアミノタングステン、ビスプロピルシクロペンタジエニルタングステンジハイドライド、及び前記化合物の誘導体を用いることが出来る。中でも、ペンタキスジメチルアミノタンタル(固体)とヘキサジメチルアミノジタングステン(固体)と溶媒とを含む混合物の形態(溶液形態)のもの、テトラキスジエチルアミノタンタル(液体)とヘキサジエチルアミノジタングステン(固体)とを含む混合物の形態(溶液形態)のもの、テトラキスジエチルアミノタンタル(液体)とビスプロピルシクロペンタジエニルタングステンジハイドライド(液体)とを含む混合物の形態(溶液形態)のもの、ペンタキスメチルエチルアミノタンタル(液体)とヘキサメチルエチルアミノジタングステン(固体)とを含む混合物の形態(溶液形態)のものが好ましい。上記Taを持つ金属有機化合物とWを持つ金属有機化合物との割合(モル比)は、Taを持つ金属有機化合物:Wを持つ金属有機化合物=8:2〜2:8、特に6:4〜4:6である。ここで、上記のような割合にしたのは、8:2未満の場合には、形成された導電性Ta−W系バリア膜はTa系バリア膜と性能面で大差が無く、合金としての特長を発揮でき難いものであり、逆に、2:8を越えた場合には、形成された導電性Ta−W系バリア膜はW系バリア膜と性能面で大差が無く、合金としての特長を発揮でき難いものであるからによる。溶媒としては、例えばジメチルエチルアミン、ジエチルメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トルエン、キシレン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン等を用いることが出来る。中でも、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカンが好ましい。尚、溶媒は、金属有機化合物の濃度が0.001〜1mol/lの程度となるように使用される。
導電性バリア膜形成方法は、上記の導電性バリア膜形成材料を用いてCVDにより導電性バリア膜を形成(銅膜、特に銅配線膜の下地膜としてCVDにより導電性バリア膜を形成)する方法である。尚、このようにして形成される導電性バリア膜の厚さは、5〜500nm、特に10〜50nmのものである。すなわち、導電性バリア膜の厚さが5nm未満の薄すぎる場合には、銅の拡散防止効果の特長が奏され難く、逆に、500nmを越えて厚すぎる場合には、銅配線部の大半の面積を占めてしまうことになるからである。
導電性バリア膜形成方法(銅膜、特に銅配線膜の下地膜として導電性バリア膜を形成する方法)は、CVDによりTi−Zr系の導電性バリア膜を形成する方法であって、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTi系化合物を気相化する工程と、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つZr系化合物を気相化する工程とを具備する。ここで、Ti−Zr系の導電性バリア膜におけるTiとZrとの割合(モル比)は、Ti:Zr=9:1〜1:9(特に、6:4〜4;6)である。ここで、上記のような割合にしたのは、9:1未満の場合には、形成された導電性Ti−Zr系バリア膜は、Ti系バリア膜と性能面で大差が無く、合金としての特長を発揮でき難いものであり、逆に、1:9を越えた場合には、形成された導電性Ti−Zr系バリア膜は銅の拡散防止効果が低く、合金としての特長を発揮でき難いものであるからによる。形成されるTi−Zr系の導電性バリア膜の厚さは、5〜500nm、特に10〜50nmのものである。すなわち、導電性バリア膜の厚さが5nm未満の薄すぎる場合には、銅の拡散防止効果の特長が奏され難く、逆に、500nmを越えて厚すぎる場合には、銅配線部の大半の面積を占めてしまうことになるからである。
導電性バリア膜形成方法(銅膜、特に銅配線膜の下地膜として導電性バリア膜を形成する方法)は、CVDによりTa−W系の導電性バリア膜を形成する方法であって、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTa系化合物を気相化する工程と、0.00001〜2000torrの蒸気圧を持つW系化合物を気相化する工程とを具備する。ここで、Ta−W系の導電性バリア膜におけるTaとWとの割合(モル比)は、Ta:W=8:2〜2:8、特に6:4〜4:6である。ここで、上記のような割合にしたのは、8:2未満の場合には、形成された導電性Ta−W系バリア膜はTa系バリア膜と性能面で大差が無く、合金としての特長を発揮でき難いものであり、逆に、2:8を越えた場合には、形成された導電性Ta−W系バリア膜はW系バリア膜と性能面で大差が無く、合金としての特長を発揮でき難いものであるからによる。形成されるTa−W系の導電性バリア膜の厚さは、5〜500nm、特に10〜50nmのものである。すなわち、導電性バリア膜の厚さが5nm未満の薄すぎる場合には、銅の拡散防止効果の特長が奏され難く、逆に、500nmを越えて厚すぎる場合には、銅配線部の大半の面積を占めてしまうことになるからである。
導電性バリア膜形成方法(銅膜、特に銅配線膜の下地膜として導電性バリア膜を形成する方法)は、CVDによりTa−Ti系の導電性バリア膜を形成する方法であって、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTa系化合物を気相化する工程と、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTi系化合物を気相化する工程とを具備する。ここで、Ta−Ti系の導電性バリア膜におけるTaとTiとの割合(モル比)は、Ta:Ti=9:1〜1:9、特に6:4〜4:6である。ここで、上記のような割合にしたのは、9:1未満の場合には、形成された導電性Ta−Ti系バリア膜はTa系バリア膜と性能面で大差が無く、合金としての特長を発揮でき難いものであり、逆に、1:9を越えた場合には、形成された導電性Ta−Ti系バリア膜はTi系バリア膜と性能面で大差が無く、合金としての特長を発揮でき難いものであるからによる。形成されるTa−Ti系の導電性バリア膜の厚さは、5〜500nm、特に10〜50nmのものである。すなわち、導電性バリア膜の厚さが5nm未満の薄すぎる場合には、銅の拡散防止効果の特長が奏され難く、逆に、500nmを越えて厚すぎる場合には、銅配線部の大半の面積を占めてしまうことになるからである。
導電性バリア膜形成方法(銅膜、特に銅配線膜の下地膜として導電性バリア膜を形成する方法)は、CVDによりTa−Zr系の導電性バリア膜を形成する方法であって、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTa系化合物を気相化する工程と、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つZr系化合物を気相化する工程とを具備する。ここで、Ta−Zr系の導電性バリア膜におけるTaとZrとの割合(モル比)は、Ta:Zr=9:1〜1:9、特に6:4〜4:6である。ここで、上記のような割合にしたのは、9:1未満の場合には、形成された導電性Ta−Zr系バリア膜はTa系バリア膜と性能面で大差が無く、合金としての特長を発揮でき難いものであり、逆に、1:9を越えた場合には、形成された導電性Ta−Zr系バリア膜はZr系バリア膜と性能面で大差が無く、合金としての特長を発揮でき難いものであるからによる。形成されるTa−Zr系の導電性バリア膜の厚さは、5〜500nm、特に10〜50nmのものである。すなわち、導電性バリア膜の厚さが5nm未満の薄すぎる場合には、銅の拡散防止効果の特長が奏され難く、逆に、500nmを越えて厚すぎる場合には、銅配線部の大半の面積を占めてしまうことになるからである。
導電性バリア膜形成方法(銅膜、特に銅配線膜の下地膜として導電性バリア膜を形成する方法)は、CVDにより導電性バリア膜を形成する方法であって、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTi系化合物、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つZr系化合物、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTa系化合物、及び0.00001〜2000torrの蒸気圧を持つW系化合物の中から選ばれる少なくとも二つの化合物を気相化する工程と、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTi系化合物を気相化する工程とを具備する。ここで、導電性バリア膜におけるTi以外の成分(Zr,Ta,W)とTiとの割合(モル比)は、Ti以外の成分(Zr,Ta,W):Ti=99:1〜1:99、特に9:1〜1:9である。ここで、上記のような割合にしたのは、99:1未満の場合には、形成された導電性バリア膜は最終密着Ti膜の膜厚の制御に困難を来たし、密着性向上の特長を発揮でき難いものであり、逆に、1:99を越えた場合には、形成された導電性バリア膜はTi膜と大差がなく、バリア性向上の特長を発揮でき難いものであるからによる。形成される導電性バリア膜の厚さは、5〜500nm、特に10〜50nmのものである。すなわち、導電性バリア膜の厚さが5nm未満の薄すぎる場合には、銅の拡散防止効果の特長が奏され難く、逆に、500nmを越えて厚すぎる場合には、銅配線部の大半の面積を占めてしまうことになるからである。上記複数の化合物を気相化して成膜する工程は、同時であったり、異なる時に(順に、若しくは順に繰り返して、或いは交互に)行われる。同時に行われた場合、形成された導電性バリア膜は、一つの層の中に複数のものが混在している複合膜となる。尚、CVDが窒化雰囲気(例えば、アンモニアなどの雰囲気)で行われた場合、Ti−Zr系の導電性バリア膜はTi−Zr−N系の導電性バリア膜であり、Ta−W系の導電性バリア膜はTa−W−N系の導電性バリア膜であり、Ta−Ti系の導電性バリア膜はTa−Ti−N系の導電性バリア膜であり、Ta−Zr系の導電性バリア膜はTa−Zr−N系の導電性バリア膜である。成膜が順に繰り返して行われたりすると、一つの層の中には例えば一種のものしか存在しないが、積層されたタイプの複合膜となる。例えば、Ti−N膜とZr−N膜との積層よる複合膜であったり、Ta−N膜とW−N膜との積層よる複合膜であったり、Ta−N膜とTi−N膜との積層よる複合膜であったり、Ta−N膜とZr−N膜との積層よる複合膜であったり、Ta−N膜とW−N膜とTi−N膜との積層よる複合膜であったり、Zr−N膜とW−N膜とTi−N膜との積層よる複合膜であったり、Zr−N膜とTa−N膜とTi−N膜との積層よる複合膜であったり、Zr−N膜とTa−N膜とW−N膜とTi−N膜との積層よる複合膜であったりする。
上記0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTi系化合物としては、例えばテトラフルオロチタン、テトラクロロチタン、テトラブロモチタン、テトライオドチタン、テトラキスジメチルアミノチタン、テトラキスジエチルアミノチタン、テトラキスジプロピルアミノチタン、テトラキスメチルエチルアミノチタン、ビスジメチルアミノビス〔ビス(トリメチルシリル)アミノ〕チタン、トリスジメチルアミノビス(トリメチルシリル)アミノチタン、ビスシクロペンタジエニルビスジメチルアミノチタン、シクロペンタジエニルシクロオクタテトラエニルチタン、ビスシクロペンタジエニルチタンジアジド、及び前記化合物の誘導体を用いることが出来る。尚、これらのTi系化合物が金属有機化合物の場合、溶媒に溶かした形態で用いられる。
0.00001〜760torrの蒸気圧を持つZr系化合物としては、例えばテトラフルオロジルコニウム、テトラクロロジルコニウム、テトラブロモジルコニウム、テトライオドジルコニウム、ジルコニウムテトラボロンハイドライド、テトラキスジメチルアミノジルコニウム、テトラキスジエチルアミノジルコニウム、テトラキスジプロピルアミノジルコニウム、テトラキスメチルエチルアミノジルコニウム、ビスシクロペンタジエニルビスジメチルアミノジルコニウム、ビスシクロペンタジエニルビスジエチルアミノジルコニウム、及び前記化合物の誘導体を用いることが出来る。尚、これらのZr系化合物が金属有機化合物の場合、溶媒に溶かした形態で用いられる。
0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTa系化合物としては、例えばペンタフルオロタンタル、ペンタクロロタンタル、ペンタブロモタンタル、ペンタクロロタンタルジエチルスルフィドアダクト、ペンタキスジメチルアミノタンタル、テトラキスジエチルアミノタンタル、エチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、ブチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、ペンタキスメチルエチルアミノタンタル、テトラキスメチルブチルアミノタンタル、及び前記化合物の誘導体を用いることが出来る。尚、これらのTa系化合物が金属有機化合物の場合、溶媒に溶かした形態で用いられる。
0.00001〜2000torrの蒸気圧を持つW系化合物としては、例えばヘキサフルオロタングステン、ヘキサクロロタングステン、ヘキサジメチルアミノジタングステン、ヘキサメチルエチルアミノジタングステン、ヘキサジエチルアミノジタングステン、ブチルイミドビスブチルアミノタングステン、ビスプロピルシクロペンタジエニルタングステンジハイドライド、及び前記化合物の誘導体を用いることが出来る。尚、これらのW系化合物が金属有機化合物の場合、溶媒に溶かした形態で用いられる。
図1や図2に示すような装置を用いることによって、基板上に導電性バリア膜が形成される。図1及び図2中、1a,1bは導電性バリア膜形成材料が入れられる容器、2は気化器、3は加熱器、4は分解反応炉、5はシリコン基板、6は水素、水素プラズマ、アンモニア、或いはシラン等の反応ガス、7はガス流量制御器、8は液体流量制御器である。
図1に示す装置を用いた場合で説明すると、TiClとZrClとの混合溶液が容器1aに入れられており、そして圧送ガスにより気化器2に送られる。又、キャリアガスが気化器2に送られている。そして、気化された原料は配管を経て分解反応炉4に導入される。又、必要に応じて反応ガスも分解反応炉4に導入される。反応炉4内には成膜が施されるシリコン基板5が置かれていて、このシリコン基板5は加熱手段3により加熱されている。そして、分解反応炉4内に導入されたTiClとZrClとがシリコン基板5近くで分解することによって表面に導電性Ti−Zrバリア膜が形成される。尚、反応ガスとしてアンモニアが供給された場合には、シリコン基板5表面には導電性Ti−Zr−Nバリア膜が形成される。
用いるCVD原料が金属有機化合物の場合には、容器1a,1bには、金属有機化合物のみでは無く、溶剤も入れられていて、溶液形態のものにされる。上記CVDによる導電性バリア膜の形成に際しての化合物の分解は、加熱分解、光分解、プラズマ分解、反応分解のいずれか一つ以上の方法による。導電性バリア膜の形成に際しての化合物の分解は還元雰囲気下で行われる。例えば、水素、水素プラズマ、窒素、窒素プラズマ、アンモニア、アンモニアプラズマ、ヒドラジン、ヒドラジン誘導体(例えば、CHNHNH,(CHNNH,CHNHNHCH,RNHNH(Rはアルキル基などの官能基)などのヒドラジン誘導体)、シラン、シラン誘導体(例えば、RSiY4−n(Rはアルキル基などの官能基、YはH,F,Cl,Br又はI)などのシラン誘導体)、ボラン、及びボラン誘導体(例えば、RBY3−n(Rはアルキル基などの官能基、YはH,F,Cl,Br又はI)などのボラン誘導体)の群の中から選ばれる一種又は二種以上を含む気流下で化合物の分解が行われる。アンモニア、ヒドラジン、ヒドラジン誘導体、アジ化アルキルの群の中から選ばれる一種又は二種以上を含む化合物の分解と同時に、或いは前記化合物の分解の前及び/又は後で、上記導電性バリア膜形成材料の分解が行われる。又、メチルヒドラジン、ジメチルヒドラジン、エチルヒドラジン、ジエチルヒドラジン、ブチルヒドラジン、フェニルヒドラジン、アジ化エチル、アジ化プロピル、アジ化ブチル、アジ化フェニルの群の中から選ばれる一種又は二種以上を含む化合物の分解と同時に、或いは前記化合物の分解の前及び/又は後で、上記導電性バリア膜形成材料の分解が行われる。
配線膜形成方法は、上記導電性バリア膜形成方法によって導電性バリア膜を形成する導電性バリア膜形成工程と、前記導電性バリア膜形成工程によって形成された導電性バリア膜の上に銅膜を形成する銅膜形成工程とを具備する。本発明になるULSIは、上記導電性バリア膜形成方法によって形成された導電性バリア膜の上に銅配線膜が形成されてなるものである。
前記第1の課題は、ケミカルベーパーデポジション(CVD)により導電性Ti−Zr系バリア膜を形成する為の材料であって、ハロゲン化Ti系化合物とハロゲン化Zr系化合物とを含むことを特徴とする導電性バリア膜形成材料によって解決される。特に、CVDにより導電性Ti−Zr系バリア膜を形成する為の材料であって、ハロゲン化Ti系化合物とハロゲン化Zr系化合物とを含み、前記ハロゲン化Ti系化合物とハロゲン化Zr系化合物とのうちの少なくともいずれか一方が液体であることを特徴とする導電性バリア膜形成材料によって解決される。更には、CVDにより導電性Ti−Zr系バリア膜を形成する為の材料であって、TiClとZrClとを含むことを特徴とする導電性バリア膜形成材料によって解決される。又、CVDにより導電性Ti−Zr系バリア膜を形成する為の材料であって、Tiを持つ金属有機化合物とZrを持つ金属有機化合物とを含むことを特徴とする導電性バリア膜形成材料によって解決される。特に、CVDにより導電性Ti−Zr系バリア膜を形成する為の材料であって、Tiを持つ金属有機化合物とZrを持つ金属有機化合物と前記金属有機化合物を溶解する溶媒とを含むことを特徴とする導電性バリア膜形成材料によって解決される。
導電性バリア膜形成材料は、特に、銅(銅合金を含む)膜(特に、銅(銅合金を含む)配線膜)の下地膜として設けられる導電性バリア膜を形成する為の材料である。すなわち、銅膜を形成した際、基板側に銅が拡散・侵入するのを阻止する為に設けられるバリア膜を形成する為の材料であり、この材料で形成されたバリア膜は高い導電性を示すものである。
上記導電性バリア膜形成材料におけるTiを持つ金属有機化合物としては、例えばテトラキスジメチルアミノチタン、テトラキスジエチルアミノチタン、テトラキスジプロピルアミノチタン、テトラキスメチルエチルアミノチタン、ビスジメチルアミノビス〔ビス(トリメチルシリル)アミノ〕チタン、トリスジメチルアミノビス(トリメチルシリル)アミノチタン、ビスシクロペンタジエニルビスジメチルアミノチタン、シクロペンタジエニルシクロオクタテトラエニルチタン、ビスシクロペンタジエニルチタンジアジド、及び前記化合物の誘導体が好ましいものとして挙げられる。従って、これらの群の中から選ばれる一種又は二種以上の化合物を用いることが出来る。
上記導電性バリア膜形成材料におけるZrを持つ金属有機化合物としては、例えばテトラキスジメチルアミノジルコニウム、テトラキスジエチルアミノジルコニウム、テトラキスジプロピルアミノジルコニウム、テトラキスメチルエチルアミノジルコニウム、ビスシクロペンタジエニルビスジメチルアミノジルコニウム、ビスシクロペンタジエニルビスジエチルアミノジルコニウム、及び前記化合物の誘導体が好ましいものとして挙げられる。従って、これらの群の中から選ばれる一種又は二種以上の化合物を用いることが出来る。
「前記化合物の誘導体」とは、例えばHをFに置換したり、環状化合物にメチル基などの側鎖を付けたように化合物の基本骨格を損なわずに誘導されたものの意味で用いられたものである。
ところで、TiClとZrClとの組み合わせの如く、一方(ZrCl)が固体でも、他方(TiCl)が液体の場合には、CVDでの取扱いが容易になる。そこで、双方が共に固体の場合、CVDでの取扱いを容易ならしめる為、溶媒を用いることが好ましい。ここで、用いる溶媒は、いずれの化合物をも溶解するものであれば良い。尚、Tiを持つ金属有機化合物とZrを持つ金属有機化合物とが用いられた場合の溶媒としては、例えばジメチルエチルアミン、ジエチルメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トルエン、キシレン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン等が好ましいものとして挙げられる。Taを持つ金属有機化合物とWを持つ金属有機化合物とが用いられた場合の溶媒としては、例えばジメチルエチルアミン、ジエチルメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トルエン、キシレン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン等が好ましいものとして挙げられる。
前記第2の課題は、上記の導電性バリア膜形成材料を用いてCVDにより導電性バリア膜を形成することを特徴とする導電性バリア膜形成方法によって解決される。尚、ハロゲン化Ti系化合物とハロゲン化Zr系化合物、例えばTiClとZrClとが用いられた場合、CVDにより形成される導電性バリア膜はTi−Zr系膜である。CVDが窒化雰囲気(例えば、アンモニアなどの雰囲気)で行われた場合、Ti−Zr系膜はTi−Zr−N系膜である。Tiを持つ金属有機化合物とZrを持つ金属有機化合物とが用いられた場合、CVDにより形成される導電性バリア膜はTi−Zr系膜である。CVDが窒化雰囲気(例えば、アンモニアなどの雰囲気)で行われた場合、Ti−Zr系膜はTi−Zr−N系膜である。Taを持つ金属有機化合物とWを持つ金属有機化合物とが用いられた場合、CVDにより形成される導電性バリア膜はTa−W系膜である。CVDが窒化雰囲気(例えば、アンモニアなどの雰囲気)で行われた場合、Ta−W系膜はTa−W−N系膜である。
CVDによりTi−Zr系の導電性バリア膜を形成する方法であって、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTi系化合物を気相化する工程と、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つZr系化合物を気相化する工程とを具備することを特徴とする導電性バリア膜形成方法によって解決される。
CVDによりTa−Ti系の導電性バリア膜を形成する方法であって、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTa系化合物を気相化する工程と、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTi系化合物を気相化する工程とを具備することを特徴とする導電性バリア膜形成方法によって解決される。
CVDによりTa−Zr系の導電性バリア膜を形成する方法であって、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTa系化合物を気相化する工程と、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つZr系化合物を気相化する工程とを具備することを特徴とする導電性バリア膜形成方法によって解決される。
CVDにより導電性バリア膜を形成する方法であって、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTi系化合物、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つZr系化合物、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTa系化合物、及び0.00001〜2000torrの蒸気圧を持つW系化合物の中から選ばれる少なくとも二つの化合物を気相化する工程と、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTi系化合物を気相化する工程とを具備することを特徴とする導電性バリア膜形成方法によって解決される。
上記複数の化合物を気相化して成膜する工程は、同時であったり、異なる時に(順に、若しくは順に繰り返して、或いは交互に)行われたりする。同時に行われた場合、形成された導電性バリア膜は、一つの層の中に複数のものが混在している複合膜となる。尚、CVDが窒化雰囲気(例えば、アンモニアなどの雰囲気)で行われた場合、Ti−Zr系の導電性バリア膜はTi−Zr−N系の導電性バリア膜であり、Ta−W系の導電性バリア膜はTa−W−N系の導電性バリア膜であり、Ta−Ti系の導電性バリア膜はTa−Ti−N系の導電性バリア膜であり、Ta−Zr系の導電性バリア膜はTa−Zr−N系の導電性バリア膜である。成膜が順に行われたりすると、一つの層の中には一種のものしか存在しない(但し、層の厚さは薄い為、成膜が順に行われても、一つの層の中に混ざったようになっているとも言える。)が、積層されたタイプの複合膜となる。例えば、Ti−N膜とZr−N膜との積層よる複合膜であったり、Ta−N膜とW−N膜との積層よる複合膜であったり、Ta−N膜とTi−N膜との積層よる複合膜であったり、Ta−N膜とZr−N膜との積層よる複合膜であったり、Ta−N膜とW−N膜とTi−N膜との積層よる複合膜であったり、Zr−N膜とW−N膜とTi−N膜との積層よる複合膜であったり、Zr−N膜とTa−N膜とTi−N膜との積層よる複合膜であったり、Zr−N膜とTa−N膜とW−N膜とTi−N膜との積層よる複合膜であったりする。
積層タイプの複合膜の場合、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つZr系化合物を気相化してZr系膜を成膜した後、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTi系化合物を気相化してTi系膜を成膜するようにすることが好ましい。又、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTa系化合物を気相化してTa系膜を成膜した後、0.00001〜2000torrの蒸気圧を持つW系化合物を気相化してW系膜を成膜するようにすることが好ましい。又、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTa系化合物を気相化してTa系膜を成膜した後、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTi系化合物を気相化してTi系膜を成膜するようにすることが好ましい。又、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTa系化合物を気相化してTa系膜を成膜した後、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つZr系化合物を気相化してZr系膜を成膜するようにすることが好ましい。又、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTi系化合物、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つZr系化合物、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTa系化合物、及び0.00001〜2000torrの蒸気圧を持つW系化合物の中から選ばれる少なくとも二つの化合物を気相化して成膜した後、0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTi系化合物を気相化してTi系膜を成膜するようにすることが好ましい。これは、積層タイプの複合膜の場合、Ti系膜が上層(特に、最上層)にある方が、その上に設けられる銅膜との密着性に富み、銅膜が剥がれ難くなるからである。
上記導電性バリア膜形成方法における0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTi系化合物としては、例えばテトラフルオロチタン、テトラクロロチタン、テトラブロモチタン、テトライオドチタン、テトラキスジメチルアミノチタン、テトラキスジエチルアミノチタン、テトラキスジプロピルアミノチタン、テトラキスメチルエチルアミノチタン、ビスジメチルアミノビス〔ビス(トリメチルシリル)アミノ〕チタン、トリスジメチルアミノビス(トリメチルシリル)アミノチタン、ビスシクロペンタジエニルビスジメチルアミノチタン、シクロペンタジエニルシクロオクタテトラエニルチタン、ビスシクロペンタジエニルチタンジアジド、及び前記化合物の誘導体が好ましいものとして挙げられる。従って、これらの群の中から選ばれる一種又は二種以上の化合物を用いることが出来る。
上記導電性バリア膜形成方法における0.00001〜760torrの蒸気圧を持つZr系化合物としては、例えばテトラフルオロジルコニウム、テトラクロロジルコニウム、テトラブロモジルコニウム、テトライオドジルコニウム、ジルコニウムテトラボロンハイドライド、テトラキスジメチルアミノジルコニウム、テトラキスジエチルアミノジルコニウム、テトラキスジプロピルアミノジルコニウム、テトラキスメチルエチルアミノジルコニウム、ビスシクロペンタジエニルビスジメチルアミノジルコニウム、ビスシクロペンタジエニルビスジエチルアミノジルコニウム、及び前記化合物の誘導体が好ましいものとして挙げられる。従って、これらの群の中から選ばれる一種又は二種以上の化合物を用いることが出来る。
上記導電性バリア膜形成方法における0.00001〜760torrの蒸気圧を持つTa系化合物としては、例えばペンタフルオロタンタル、ペンタクロロタンタル、ペンタブロモタンタル、ペンタクロロタンタルジエチルスルフィドアダクト、ペンタキスジメチルアミノタンタル、テトラキスジエチルアミノタンタル、エチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、ブチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、ペンタキスメチルエチルアミノタンタル、テトラキスメチルブチルアミノタンタル、及び前記化合物の誘導体が好ましいものとして挙げられる。従って、これらの群の中から選ばれる一種又は二種以上の化合物を用いることが出来る。
上記導電性バリア膜形成方法における0.00001〜2000torrの蒸気圧を持つW系化合物としては、例えばヘキサフルオロタングステン、ヘキサクロロタングステン、ヘキサジメチルアミノジタングステン、ヘキサメチルエチルアミノジタングステン、ヘキサジエチルアミノジタングステン、ブチルイミドビスブチルアミノタングステン、ビスプロピルシクロペンタジエニルタングステンジハイドライド、及び前記化合物の誘導体が好ましいものとして挙げられる。従って、これらの群の中から選ばれる一種又は二種以上の化合物を用いることが出来る。
上記導電性バリア膜の形成(CVD)に際しての化合物の分解は、加熱分解、光分解、プラズマ分解、反応分解のいずれか一つ以上の方法による。いずれの手段を用いて分解させても良い。そして、導電性バリア膜の形成に際しての化合物の分解は還元雰囲気下で行われるのが好ましい。或いは、水素、水素プラズマ、窒素、窒素プラズマ、アンモニア、アンモニアプラズマ、ヒドラジン、ヒドラジン誘導体(例えば、CHNHNH,(CHNNH,CHNHNHCH,RNHNH(Rはアルキル基などの官能基)などのヒドラジン誘導体)、シラン、シラン誘導体(例えば、RSiY4−n(Rはアルキル基などの官能基、YはH,F,Cl,Br又はI)などのシラン誘導体)、ボラン、及びボラン誘導体(例えば、R3−n(Rはアルキル基などの官能基、YはH,F,Cl,Br又はI)などのボラン誘導体)の群の中から選ばれる一種又は二種以上を含む気流(雰囲気)下で化合物の分解が行われるのが好ましい。又、アンモニア、ヒドラジン、ヒドラジン誘導体、アジ化アルキルの群の中から選ばれる一種又は二種以上を含む化合物の分解と同時に、或いは前記化合物の分解の前及び/又は後で、上記導電性バリア膜形成材料の分解を行うことも好ましい方法である。又、メチルヒドラジン、ジメチルヒドラジン、エチルヒドラジン、ジエチルヒドラジン、ブチルヒドラジン、フェニルヒドラジン、アジ化エチル、アジ化プロピル、アジ化ブチル、アジ化フェニルの群の中から選ばれる一種又は二種以上を含む化合物の分解と同時に、或いは前記化合物の分解の前及び/又は後で、上記導電性バリア膜形成材料の分解を行うことは好ましい方法である。
上記導電性バリア膜形成方法によって導電性バリア膜を形成する導電性バリア膜形成工程と、前記導電性バリア膜形成工程によって形成された導電性バリア膜の上に銅膜を形成する銅膜形成工程とを具備することを特徴とする配線膜形成方法によって解決される。
上記導電性バリア膜形成方法によって形成された導電性バリア膜の上に銅配線膜が形成されてなるULSIによって解決される。
そして、本発明は半導体分野において特に有用に用いられる。
以下、具体的実施例を幾つか挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものでは無い。
[参考例1]
図1の装置を用いた。容器1aにはTiClとZrClとの混合溶液(混合モル比はTiCl:ZrCl=1:1)が入れられている。容器1bには何も入れられていない。
そして、圧送ガスによりTiClとZrClとが気化器2に導かれた。気化器2は120℃に加熱されているので、ここで気化されたTiClとZrClとはキャリアガス(N)と共に分解反応炉4に導入された。この時、反応ガスとしてアンモニアが分解反応炉4に導入された。分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、500℃に加熱されている。
上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、基板を取り出して調べた処、膜はTi−Zr−N膜であった。又、膜厚は0.05μmであり、膜の抵抗率は300μΩcmであった。この導電性Ti−Zr−Nバリア膜の上に、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシランを用いてCVDにより配線用の銅薄膜を形成した。
この後、銅がシリコン基板中に拡散しているか否かをSIMS分析により調べた処、銅はシリコン基板中に拡散していないことが確認された。又、テープの貼着・剥離による銅薄膜の密着性テストを試みた処、銅薄膜の剥離は認められず、密着性にも優れたものであった。又、穴の開口部と深さとの比が1/6のような場所にも、Ti−Zr−N膜や銅膜が綺麗に出来ていた。
[参考例2]
図1の装置を用いた。テトラキスジメチルアミノチタンとテトラキスジメチルアミノジルコニウムとの混合溶液(混合モル比は前者:後者=1:1)が容器1aに入れられている。容器1bには何も入れられていない。
そして、圧送ガスによりテトラキスジメチルアミノチタンとテトラキスジメチルアミノジルコニウムとが気化器2に導かれた。気化器2は100℃に加熱されているので、ここで気化されたテトラキスジメチルアミノチタンとテトラキスジメチルアミノジルコニウムとはキャリアガス(N)と共に分解反応炉4に導入された。この時、反応ガスとして水素とアンモニアとモノメチルヒドラジンとが分解反応炉4に導入された。
分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、500℃に加熱されている。上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、基板を取り出して調べた処、膜はTi−Zr−N膜であった。又、膜厚は0.05μmであり、膜の抵抗率は400μΩcmであった。
この導電性Ti−Zr−Nバリア膜の上に、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシランを用いてCVDにより配線用の銅薄膜を形成した。この後、銅がシリコン基板中に拡散しているか否かをSIMS分析により調べた処、銅はシリコン基板中に拡散していないことが確認された。又、テープの貼着・剥離による銅薄膜の密着性テストを試みた処、銅薄膜の剥離は認められず、密着性にも優れたものであった。又、穴の開口部と深さとの比が1/6のような場所にも、Ti−Zr−N膜や銅膜が綺麗に出来ていた。
[参考例3]
図1の装置を用いた。ペンタキスジメチルアミノタンタルとヘキサジメチルアミノジタングステンとの混合溶液(混合モル比は前者:後者=1:1。いずれも固体なので、溶剤としてデカンを用いた。ペンタキスジメチルアミノタンタル/デカン=0.1mol/l)が容器1aに入れられている。容器1bには何も入れられていない。
そして、圧送ガスによりペンタキスジメチルアミノタンタルとヘキサジメチルアミノジタングステンとが気化器2に導かれた。気化器2は70℃に加熱されているので、ここで気化されたペンタキスジメチルアミノタンタルとヘキサジメチルアミノジタングステンとはキャリアガス(N2 )と共に分解反応炉4に導入された。この時、反応ガスとして水素とアンモニアとが分解反応炉4に導入された。
分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、480℃に加熱されている。上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、基板を取り出して調べた処、膜はTa−W−N膜であった。又、膜厚は0.03μmであり、膜の抵抗率は800μΩcmであった。
この導電性Ta−W−Nバリア膜の上に、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシランを用いてCVDにより配線用の銅薄膜を形成した。この後、銅がシリコン基板中に拡散しているか否かをSIMS分析により調べた処、銅はシリコン基板中に拡散していないことが確認された。又、テープの貼着・剥離による銅薄膜の密着性テストを試みた処、銅薄膜の剥離は認められず、密着性にも優れたものであった。又、穴の開口部と深さとの比が1/6のような場所にも、Ta−W−N膜や銅膜が綺麗に出来ていた。
[参考例4]
図2の装置を用いた。先ず、テトラキスジメチルアミノチタンを容器1aに入れ、キャリアガスとしてヘリウムを流量30ml/分の割合で流し、気化した。尚、容器1aは40℃に加熱されている。
又、テトラキスジエチルアミノジルコニウムを容器1bに入れ、キャリアガスとしてヘリウムを流量50ml/分の割合で流し、気化した。尚、容器1bは40℃に加熱されている。気化された原料は各々の配管を経て分解反応炉4に共に導入された。又、反応ガスとして水素とアンモニアとが分解反応炉4に導入された。
分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、500℃に加熱されている。上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、基板を取り出して調べた処、膜はTi−Zr−N膜であった。又、膜厚は0.05μmであり、膜の抵抗率は300μΩcmであった。
この導電性Ti−Zr−Nバリア膜の上に、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシランを用いてCVDにより配線用の銅薄膜を形成した。この後、銅がシリコン基板中に拡散しているか否かをSIMS分析により調べた処、銅はシリコン基板中に拡散していないことが確認された。又、テープの貼着・剥離による銅薄膜の密着性テストを試みた処、銅薄膜の剥離は認められず、密着性にも優れたものであった。又、穴の開口部と深さとの比が1/6のような場所にも、Ti−Zr−N膜や銅膜が綺麗に出来ていた。
[参考例5]
図2の装置を用いた。先ず、ペンタクロロタンタルジエチルスルフィドアダクトを容器1aに入れ、キャリアガスとしてヘリウムを流量30ml/分の割合で流し、気化した。尚、容器1aは90℃に加熱されている。
気化されたペンタクロロタンタルジエチルスルフィドアダクトは配管を経て分解反応炉4に導入された。又、同時に、水素とアンモニアとヘキサフルオロタングステンとが分解反応炉4に導入された。分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、500℃に加熱されている。
上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、基板を取り出して調べた処、膜はTa−W−N膜であった。又、膜厚は0.03μmであり、膜の抵抗率は900μΩcmであった。この導電性Ta−W−Nバリア膜の上に、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシランを用いてCVDにより配線用の銅薄膜を形成した。
この後、銅がシリコン基板中に拡散しているか否かをSIMS分析により調べた処、銅はシリコン基板中に拡散していないことが確認された。又、テープの貼着・剥離による銅薄膜の密着性テストを試みた処、銅薄膜の剥離は認められず、密着性にも優れたものであった。又、穴の開口部と深さとの比が1/6のような場所にも、Ta−W−N膜や銅膜が綺麗に出来ていた。
[参考例6]
図2の装置を用いた。先ず、ジルコニウムテトラボロンハイドライドを容器1aに入れ、キャリアガスとしてヘリウムを流量30ml/分の割合で流し、気化した。尚、容器1aは40℃に加熱されている。
又、テトラキスジエチルアミノタンタルとエチルイミドトリスジメチルアミノタンタルとの混合物を容器1bに入れ、キャリアガスとして水素を流量70ml/分の割合で流し、気化した。尚、容器1bは60℃に加熱されている。気化された原料は配管を経て分解反応炉4に共に導入された。又、反応ガスとしてアンモニアが分解反応炉4に導入された。
分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、550℃に加熱されている。上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、基板を取り出して調べた処、膜はTa−Zr−N膜であった。又、膜厚は0.05μmであり、膜の抵抗率は700μΩcmであった。
この導電性Ta−Zr−Nバリア膜の上に、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシランを用いてCVDにより配線用の銅薄膜を形成した。この後、銅がシリコン基板中に拡散しているか否かをSIMS分析により調べた処、銅はシリコン基板中に拡散していないことが確認された。又、テープの貼着・剥離による銅薄膜の密着性テストを試みた処、銅薄膜の剥離は認められず、密着性にも優れたものであった。又、穴の開口部と深さとの比が1/6のような場所にも、Ta−Zr−N膜や銅膜が綺麗に出来ていた。
[参考例7]
図2の装置を用いた。先ず、テトラキスジエチルアミノジルコニウムを容器1aに入れ、キャリアガスとしてヘリウムを流量50ml/分の割合で流し、気化した。尚、容器1aは60℃に加熱されている。
又、テトラキスジエチルアミノタンタルとエチルイミドトリスジメチルアミノタンタルとの混合物を容器1bに入れ、キャリアガスとして水素を流量70ml/分の割合で流し、気化した。尚、容器1bは60℃に加熱されている。気化された原料は配管を経て分解反応炉4に共に導入された。又、反応ガスとしてアンモニアが分解反応炉4に導入された。
分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、550℃に加熱されている。上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、基板を取り出して調べた処、膜はTa−Zr−N膜であった。又、膜厚は0.05μmであり、膜の抵抗率は800μΩcmであった。
この導電性Ta−Zr−Nバリア膜の上に、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシランを用いてCVDにより配線用の銅薄膜を形成した。この後、銅がシリコン基板中に拡散しているか否かをSIMS分析により調べた処、銅はシリコン基板中に拡散していないことが確認された。又、テープの貼着・剥離による銅薄膜の密着性テストを試みた処、銅薄膜の剥離は認められず、密着性にも優れたものであった。又、穴の開口部と深さとの比が1/6のような場所にも、Ta−Zr−N膜や銅膜が綺麗に出来ていた。
[実施例1]
図2の装置を用いた。先ず、テトラキスジエチルアミノタンタルとエチルイミドトリスジメチルアミノタンタルとの混合物を容器1aに入れ、キャリアガスとしてヘリウムを流量70ml/分の割合で流し、気化した。尚、容器1aは60℃に加熱されている。気化されたテトラキスジエチルアミノタンタルとエチルイミドトリスジメチルアミノタンタルとは配管を経て分解反応炉4に導入された。この時、反応ガスとしてアンモニアが分解反応炉4に導入された。分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、550℃に加熱されている。
上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、引き続き、次の条件下でCVDによる成膜が行われた。すなわち、テトラキスジメチルアミノチタンを容器1bに入れ、キャリアガスとして水素を流量40ml/分の割合で流し、気化した。尚、容器1bは40℃に加熱されている。気化されたテトラキスジメチルアミノチタンは配管を経て分解反応炉4に導入された。この時、反応ガスとしてアンモニアが分解反応炉4に導入された。分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、550℃に加熱されている。
上記二段階のCVDによる成膜が行われた後、基板を取り出して調べた処、基板表面上に0.04μmの厚さのTa−N膜が、その上に0.01μmの厚さのTi−N膜が積層されていた。この導電性Ta−N膜とTi−N膜との積層バリア膜の上に、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシランを用いてCVDにより配線用の銅薄膜を形成した。
この後、銅がシリコン基板中に拡散しているか否かをSIMS分析により調べた処、銅はシリコン基板中に拡散していないことが確認された。又、テープの貼着・剥離による銅薄膜の密着性テストを試みた処、銅薄膜の剥離は認められず、密着性にも優れたものであった。
[実施例2]
図1の装置を用いた。ペンタキスジメチルアミノタンタルとヘキサジメチルアミノジタングステンとをデカンに溶かした混合溶液が、容器1aに入れられている。そして、ペンタキスジメチルアミノタンタルとヘキサジメチルアミノジタングステンとが気化器2に導かれた。気化器2は70℃に加熱されているので、ここで気化されたペンタキスジメチルアミノタンタルとヘキサジメチルアミノジタングステンとは配管を経て分解反応炉4に導入された。この時、反応ガスとしてアンモニアが分解反応炉4に導入された。分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、480℃に加熱されている。上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、引き続き、次の条件下でCVDによる成膜が行われた。
すなわち、テトラキスジメチルアミノチタンが容器1bに入れられており、キャリアガスとして水素が流量40ml/分の割合で流され、気化器2に導かれた。気化器2は40℃に加熱されているので、ここで気化されたテトラキスジメチルアミノチタンは配管を経て分解反応炉4に導入された。この時、反応ガスとしてアンモニアが分解反応炉4に導入された。分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、550℃に加熱されている。
上記二段階のCVDによる成膜が行われた後、基板を取り出して調べた処、基板表面上に0.04μmの厚さのTa−W−N膜が、そしてその上に0.01μmの厚さのTi−N膜が積層されていた。この導電性Ta−W−N膜とTi−N膜との積層バリア膜の上に、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシランを用いてCVDにより配線用の銅薄膜を形成した。
この後、銅がシリコン基板中に拡散しているか否かをSIMS分析により調べた処、銅はシリコン基板中に拡散していないことが確認された。又、テープの貼着・剥離による銅薄膜の密着性テストを試みた処、銅薄膜の剥離は認められず、密着性にも優れたものであった。
[実施例3]
図1の装置を用いた。テトラキスジメチルアミノチタンとテトラキスジメチルアミノジルコニウムとの混合溶液が、容器1aに入れられている。そして、テトラキスジメチルアミノチタンとテトラキスジメチルアミノジルコニウムとが気化器2に導かれた。気化器2は100℃に加熱されているので、ここで気化されたテトラキスジメチルアミノチタンとテトラキスジメチルアミノジルコニウムとは配管を経て分解反応炉4に導入された。この時、同時に、水素およびアンモニアを流した。分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、500℃に加熱されている。
上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、引き続き、次の条件下でCVDによる成膜が行われた。すなわち、ペンタキスジメチルアミノタンタルとヘキサジメチルアミノジタングステンとをデカンに溶かした混合溶液が、容器1bに入れられている。そして、ペンタキスジメチルアミノタンタルとヘキサジメチルアミノジタングステンとが気化器2に導かれた。気化器2は70℃に加熱されているので、ここで気化されたペンタキスジメチルアミノタンタルとヘキサジメチルアミノジタングステンとは配管を経て分解反応炉4に導入された。この時、同時に、水素およびアンモニアを流した。分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、480℃に加熱されている。
上記条件下でCVDによる成膜が行われた後、引き続き、次の条件下でCVDによる成膜が行われた。容器1aをテトラキスジメチルアミノチタンだけが入れられた別の容器に取り替え、テトラキスジメチルアミノチタンを気化器2に導いた。気化器2は100℃に加熱されているので、ここで気化されたテトラキスジメチルアミノチタンは配管を経て分解反応炉4に導入された。この時、同時に、水素およびアンモニアを流した。分解反応炉4にはシリコン基板5が入れられており、500℃に加熱されている。
上記三段階のCVDによる成膜が行われた後、基板を取り出して調べた処、基板表面上に0.01μmの厚さのTi−Zr−N膜が、その上に0.02μmの厚さのTa−W−N膜が、そして最表面に0.01μmの厚さのTi−N膜が積層されていた。この導電性Ti−Zr−N膜とTa−W−N膜とTi−N膜との積層バリア膜の上に、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅トリメチルビニルシランを用いてCVDにより配線用の銅薄膜を形成した。
この後、銅がシリコン基板中に拡散しているか否かをSIMS分析により調べた処、銅はシリコン基板中に拡散していないことが確認された。又、テープの貼着・剥離による銅薄膜の密着性テストを試みた処、銅薄膜の剥離は認められず、密着性にも優れたものであった。
1a,1b 容器
2 気化器
4 分解反応炉
5 シリコン基板


Claims (9)

  1. ケミカルベーパーデポジションにより銅膜の下地膜として導電性Ta−Ti系バリア膜を形成する為の材料であって、
    ペンタクロロタンタルジエチルスルフィドアダクト、ペンタキスジメチルアミノタンタル、テトラキスジエチルアミノタンタル、エチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、エチルイミドトリスジメチルアミノタンタル、ブチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、ペンタキスメチルエチルアミノタンタル、テトラキスメチルブチルアミノタンタル、及び前記化合物の誘導体の群の中から選ばれる一種又は二種以上のTaを持つ金属有機化合物と、
    テトラキスジメチルアミノチタン、テトラキスジエチルアミノチタン、テトラキスジプロピルアミノチタン、テトラキスメチルエチルアミノチタン、ビスジメチルアミノビス〔ビス(トリメチルシリル)アミノ〕チタン、トリスジメチルアミノビス(トリメチルシリル)アミノチタン、ビスシクロペンタジエニルビスジメチルアミノチタン、シクロペンタジエニルシクロオクタテトラエニルチタン、ビスシクロペンタジエニルチタンジアジド、及び前記化合物の誘導体の群の中から選ばれる一種又は二種以上のTiを持つ金属有機化合物
    とを含むことを特徴とする導電性バリア膜形成材料。
  2. ケミカルベーパーデポジションにより銅膜の下地膜として導電性Ta−Ti系バリア膜を形成する為の材料であって、
    ペンタクロロタンタルジエチルスルフィドアダクト、ペンタキスジメチルアミノタンタル、テトラキスジエチルアミノタンタル、エチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、エチルイミドトリスジメチルアミノタンタル、ブチルイミドトリスジエチルアミノタンタル、ペンタキスメチルエチルアミノタンタル、テトラキスメチルブチルアミノタンタル、及び前記化合物の誘導体の群の中から選ばれる一種又は二種以上のTaを持つ金属有機化合物と、
    テトラキスジメチルアミノチタン、テトラキスジエチルアミノチタン、テトラキスジプロピルアミノチタン、テトラキスメチルエチルアミノチタン、ビスジメチルアミノビス〔ビス(トリメチルシリル)アミノ〕チタン、トリスジメチルアミノビス(トリメチルシリル)アミノチタン、ビスシクロペンタジエニルビスジメチルアミノチタン、シクロペンタジエニルシクロオクタテトラエニルチタン、ビスシクロペンタジエニルチタンジアジド、及び前記化合物の誘導体の群の中から選ばれる一種又は二種以上のTiを持つ金属有機化合物と、
    前記Ta有機化合物、前記Ti有機化合物の一方または双方を溶解する溶媒
    とを含むことを特徴とする導電性バリア膜形成材料。
  3. 請求項1または請求項2の導電性バリア膜形成材料を用いてケミカルベーパーデポジションにより銅膜の下地膜として導電性Ta−Ti系バリア膜を形成することを特徴とする導電性バリア膜形成方法。
  4. Ta有機化合物とTi有機化合物とを気相化、分解して成膜する工程が同時に行われて導電性バリア膜が形成されることを特徴とする請求項3の導電性バリア膜形成方法。
  5. Ta有機化合物とTi有機化合物とを気相化、分解して成膜する工程が異なる時に行われて導電性バリア膜が形成されることを特徴とする請求項3の導電性バリア膜形成方法。
  6. 導電性バリア膜の形成に際してのTa有機化合物とTi有機化合物の分解は、加熱分解、光分解、プラズマ分解、反応分解のいずれか一つ以上の方法によることを特徴とする請求項3〜請求項5いずれかの導電性バリア膜形成方法。
  7. 導電性バリア膜の形成に際してのTa有機化合物とTi有機化合物の分解が還元雰囲気下で行われることを特徴とする請求項3〜請求項6いずれかの導電性バリア膜形成方法。
  8. 導電性バリア膜の形成に際してのTa有機化合物とTi有機化合物の分解が水素、水素プラズマ、窒素、窒素プラズマ、アンモニア、アンモニアプラズマ、ヒドラジン、ヒドラジン誘導体、シラン、シラン誘導体、ボラン、及びボラン誘導体の群の中から選ばれる一種又は二種以上を含む雰囲気下で行われることを特徴とする請求項3〜請求項7いずれかの導電性バリア膜形成方法。
  9. 請求項3〜請求項8いずれかの導電性バリア膜形成方法によって導電性バリア膜を形成する導電性バリア膜形成工程と、
    前記導電性バリア膜形成工程によって形成された導電性バリア膜の上に銅膜を形成する銅膜形成工程
    とを具備することを特徴とする配線膜形成方法。
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