JP5170111B2 - 密閉型圧縮機およびそれを用いた冷凍冷蔵装置 - Google Patents

密閉型圧縮機およびそれを用いた冷凍冷蔵装置 Download PDF

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Description

本発明は、冷凍冷蔵庫などの冷凍サイクルに用いられる密閉型圧縮機およびそれを用いた冷凍冷蔵装置に関する。
近年、冷凍冷蔵庫などの冷凍冷蔵装置に使用される密閉型圧縮機については、消費電力を低減させるための高効率化の他に、低騒音化や、高信頼性化が望まれている。この種の従来の密閉型圧縮機として、コンロッドとピストンの連結部への給油方法を改善することにより、効率や信頼性を向上させたものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の密閉型圧縮機について説明する。図20は特許文献1に記載された従来の密閉型圧縮機の縦断面図である。図21は図20の要部の拡大断面図である。図22は図20の要部の断面図である。
図20、図21に示すように、密閉容器1内には、固定子2と回転子3とを備えた電動要素4と、電動要素4によって駆動される圧縮要素5とが収容されている。さらに、密閉容器1内の底部には潤滑油6が貯留されている。シャフト10は、主軸部11と、この主軸部11と一体運動するようにその一端に偏心して形成された偏心軸部12とを有している。主軸部11は回転子3の軸心に固定されている。
シリンダブロック14は、互いに一定の位置に固定されるように配置された略円筒形の圧縮室15と、軸受部20とを有している。圧縮室15にはピストン23が往復動可能に挿設されている。
ピストン23には、偏心軸部12と平行になるようにピストンピン25が装着されている。軸受部20は、シャフト10の主軸部11における偏心軸部12側の端部を軸支することによって片持ち軸受を形成している。
コンロッド26は大端穴部28と、小端穴部29と、ロッド部30とで構成されている。大端穴部28は偏心軸部12に嵌装され、小端穴部29はピストンピン25に連結されている。これによって偏心軸部12とピストン23とが連結される。また、小端穴部29の内壁には、ピストンピン25と小端穴部29とが小端穴部29の軸方向中央近傍で接触した場合に、小端穴部29の軸方向の両端部にそれぞれ隙間ができるように凸面状の球面部31が形成されている。
シャフト10の内部には給油通路35が設けられ、この給油通路35の偏心軸部12側の端部に散油管36が挿着されている。また、主軸部11の偏心軸部12とは反対側の端部、すなわち下端部40は、給油通路35に潤滑油6が所定の深さまで浸入するように延出している。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下にその動作を説明する。電動要素4の回転子3はシャフト10を回転させる。これに伴う偏心軸部12の回転運動が、コンロッド26を介して、ピストン23に伝えられる。これによって、ピストン23は圧縮室15内を往復運動する。ピストン23の往復運動により、冷却システム(図示せず)から冷媒ガスが圧縮室15内へ吸入され、圧縮された後、再び冷却システムに吐き出される。
給油通路35の下端部は、シャフト10の回転によりポンプ作用をするようになっている。このポンプ作用により、密閉容器1の底部の潤滑油6は、給油通路35を通って、上方に汲み上げられる。給油通路35の上部に至った潤滑油6は、矢印Xに示したように、散油管36の上部から遠心力により密閉容器1内の全周方向へ水平に飛散する。飛散した潤滑油6の一部はピストンピン25やピストン23などに供給されて潤滑を行う。
また、小端穴部29の内壁は凸面状の球面部31となっているので、コンロッド26を上下にこじる力が生じても、球面部31の接触部分がずれることにより、ピストンピン25と小端穴部29との局所的なこじりを防ぐことができる。さらに、ピストンピン25と小端穴部29の摺動部に多量の潤滑油6を供給することができることになり、高信頼性化、及び高効率化が達成される。
しかしながら、上述した従来の密閉型圧縮機においては、冷媒ガスを圧縮する圧縮荷重が作用したときに発生するピストン23と圧縮室15の内壁15aとの間のこじりを防ぐには不十分であった。
図22に示した要部の断面図を用いて、ピストン23と圧縮室15の内壁15aとの間にこじりが発生することを説明する。
図22に示したように、冷媒ガスの圧縮行程でピストン23に発生する圧縮荷重Fがコンロッド26を介して偏心軸部12に作用する。主軸部11と軸受部20との間にクリアランスが存在するため、圧縮荷重Fが偏心軸部12に作用したとき、シャフト10は軸受部20の軸心20Aを基準として、軸受部20内で主軸部11が最大に傾斜し得る角度cに傾く。これにより、偏心軸部12も主軸部11の軸心を基準として(すなわち、主軸部11の軸心と平行な、偏心軸部12の軸心12Aを基準として)角度dc傾くことになり、圧縮室15と軸受部20との間の軸心の相対角度も変化する。そのため、ピストン23は、図22に示したように、その軸心が傾くことになる。
上述した従来の密閉型圧縮機は小端穴部29の内壁を凸面状にすることで、ピストン23の傾きを抑制するものの、ピストン23と圧縮室15の内壁15aとの間に発生するこじりを防ぐことはできなかった。
ピストン23と圧縮室15の内壁15aとの間に発生するこじりによって、ピストン23が圧縮室15の内壁15aと摺動する摺動面の一部、すなわち、図中Pで示した上端面の縁の一部の面圧が局部的に増大する。このため、小端穴部29の内壁を凸面状にした従来の密閉型圧縮機であっても、ピストン23の摩耗が早まったり、摩耗量が大きくなったり、摺動損失が大きくなるという、課題を有していた。
特開平09−317644号公報
本発明は上記の課題を解決するもので、ピストンと圧縮室との間のこじりの発生を防止することによって、ピストンの摩耗を抑制するとともに、摺動損失を軽減し、より一層の高信頼性化と高効率化を達成することができる密閉型圧縮機を提供するものである。
本発明は、密閉容器内に電動要素とこの電動要素によって駆動される圧縮要素とを収容した密閉型圧縮機であって、圧縮要素は、電動要素によって回転駆動される主軸部及び主軸部の一端に主軸部と一体運動するように形成された偏心軸部を有するシャフトと、シャフトの主軸部を軸支することによって片持ち軸受を形成する軸受部と、軸受部に対して、一定の位置に固定されるように配置され、円筒形の圧縮室を形成するシリンダブロックと、圧縮室の内部に往復動可能に挿設されたピストンと、偏心軸部とピストンとを連結するコンロッドとを備え、軸受部の軸心または軸受部の軸心に平行な線と圧縮室の軸心とが互いに交差するように軸受部及び圧縮室が配置され、軸受部の軸心または軸受部の軸心に平行な線と圧縮室の軸心とのなす角度a1(rad)と、あらかじめ設定した角度b1(rad)とが、(数1)を満たし、角度b1を、軸受部と主軸部のクリアランスに基づく軸受部に対するシャフトの傾きの角度の絶対値c1(rad)と関連付けて設定した構成を有する。
a1=π/2+b1(rad) (数1)
また、本発明は、密閉容器内に電動要素とこの電動要素によって駆動される圧縮要素とを収容した密閉型圧縮機であって、圧縮要素は、電動要素によって回転駆動される主軸部及び主軸部の一端に主軸部と一体運動するように形成された偏心軸部を有するシャフトと、シャフトの主軸部を軸支することによって片持ち軸受を形成する軸受部と、軸受部に対して、一定の位置に固定されるように配置され、円筒形の圧縮室を形成するシリンダブロックと、圧縮室の内部に往復動可能に挿設され、ピン穴を有するピストンと、ピン穴に挿入固定されたピストンピンと、偏心軸部とピストンピンとを連結し、一端に大端穴部と他端に小端穴部を有するコンロッドとを備え、ピストンの軸心をとピン穴の軸心とのなす角度a2(rad)と、あらかじめ設定した角度b2(rad)とが、(数2)を満たし、角度b2を、軸受部と主軸部のクリアランスに基づく軸受部に対するシャフトの傾きの角度の絶対値c2(rad)と関連付けて設定した構成を有する。
a2=π/2+b2(rad) (数2)
また、本発明は、密閉容器内に電動要素とこの電動要素によって駆動される圧縮要素とを収容した密閉型圧縮機であって、圧縮要素は、電動要素によって回転駆動される主軸部及び主軸部の一端に主軸部と一体運動するように形成された偏心軸部を有するシャフトと、シャフトの主軸部を軸支することによって片持ち軸受を形成する軸受部と、軸受部に対して、一定の位置に固定されるように配置され、円筒形の圧縮室を形成するシリンダブロックと、圧縮室の内部に往復動可能に挿設され、ピン穴を有するピストンと、ピン穴に挿入固定されたピストンピンと、偏心軸部とピストンピンとを連結し、一端に大端穴部と他端に小端穴部を有するコンロッドとを備え、大端穴部の軸心と小端穴部の軸心とのなす角度a3(rad)が、軸受部と主軸部のクリアランスに基づく軸受部に対するシャフトの傾きの角度の絶対値c3(rad)の0.5倍以上、3.3倍以下である構成を有する。
かかる構成により、ピストンと圧縮室との間のこじりを防止することができる。これによって、ピストンの摩耗低減による高信頼性化と、摺動損失軽減による高効率化とが達成される。
本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態における圧縮荷重が作用しないときの要部の拡大断面図 同実施の形態における圧縮荷重が作用するときの要部の拡大断面図 同実施の形態における軸受部と圧縮室との位置関係を示す要部の断面図 同実施の形態に基づいて行った実験の結果を示す特性図 同実施の形態における軸受部と圧縮室との位置関係を示す上面の断面図 本発明の実施の形態2における圧縮室近傍の要部の断面図 同実施の形態における圧縮室近傍の要部の断面図 同実施の形態に基づいて行った実験の結果を示す特性図 本発明の実施の形態3における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態における圧縮荷重が作用しないときの要部の拡大断面図 同実施の形態における圧縮荷重が作用するときの要部の拡大断面図 同実施の形態におけるピストンとピン穴との位置関係を示す要部の断面図 同実施の形態に基づいて行った実験の結果を示す特性図 本発明の実施の形態4における圧縮荷重が作用しないときの要部の拡大断面図 同実施の形態における圧縮荷重が作用するときの要部の拡大断面図 同実施の形態におけるコンロッドの大端孔部と小端孔部との位置関係を示す要部の断面図 同実施の形態に基づいて行った実験の結果を示す特性図 本発明の実施の形態5における冷凍冷蔵庫の概略構成図 従来の密閉型圧縮機の縦断面図 図20の要部の拡大断面図 図20の要部の断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図である。図2は、同実施の形態における圧縮荷重が作用しないときの要部の拡大断面図である。図3は、同実施の形態における圧縮荷重が作用するときの要部の拡大断面図である。図4は、同実施の形態における軸受部と圧縮室との位置関係を示す要部の断面図である。図5は、同実施の形態に基づいて行った実験の結果を示す特性図である。
図1ないし図3において、密閉容器101内には、固定子102と回転子103とを備えた電動要素104と、電動要素104によって駆動される圧縮要素105とが収容されている。さらに、密閉容器101内の底部には潤滑油106が貯留されている。
シャフト110は、主軸部111と、この主軸部111と一体運動するようにその一端に偏心して形成された偏心軸部112とを有している。主軸部111が回転子103の軸心に固定されている。シャフト110の内部や表面には給油通路113が設けられている。シャフト110の下端部は、給油通路113に潤滑油106が所定の深さまで浸入するように延出している。
シリンダブロック114は、互いに一定の位置に固定されるように配置された円筒形(略円筒形も含む)の圧縮室115と軸受部120とを備えている。軸受部120は、シャフト110の主軸部111における偏心軸部112側の端部を軸支することによって片持ち軸受を形成している。
圧縮室115には、ピストン123が往復動可能に挿設されている。ピストン123には、図2、図3に示すように、偏心軸部112と平行になるようにピストンピン125が装着されている。
シリンダブロック114の端面にはバルブプレート150が設けられている。ピストン123およびバルブプレート150と共に圧縮室115を形成するように、シリンダブロック114には円筒形孔部116が形成されている。
コンロッド126は、図2、図3に示すように、大端穴部128と、小端穴部129と、ロッド部130とで構成されている。大端穴部128は偏心軸部112に嵌装され、小端穴部129は、ピストンピン125を介して、ピストン123に連結されている。コンロッド126およびピストンピン125によって、偏心軸部112とピストン123とが連結される。
本実施の形態では、冷媒ガスを圧縮する圧縮荷重が作用したとき、従来と同様に、シャフト110の傾きに起因してピストン123の軸心Cも傾く。しかし、本実施の形態では、このピストン123の傾きに対応させて、圧縮室115をその軸心Dを傾けて形成している。
すなわち、本実施の形態では、圧縮荷重が作用しない場合は、図2の拡大断面図に示すように、軸心Dを傾けて形成した圧縮室115に対してピストン123はその軸心Cは傾かない。一方、圧縮荷重が作用した場合は、図3の拡大断面図に示すように、圧縮室115の軸心Dとピストン123の軸心Cが合致するようにピストン123は傾く。
圧縮室115の傾きについて、図4を用いて説明する。軸受部120の軸心を示す第1の中心線141と圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142とが互いに交差するように軸受部120及び圧縮室115が配置されている。第1の中心線141と第2の中心線142とのなす角度a1は、従来の密閉型圧縮機ではπ/2であったのに対し、本実施の形態では、角度a1はあらかじめ設定した角度b1とで(数1)を満たしている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下にその動作、作用を説明する。図1において、電動要素104の回転子103はシャフト110を回転させる。シャフト110の回転に伴う偏心軸部112の回転運動が、コンロッド126を介して、ピストン123に伝えられる。これによって、ピストン123は圧縮室115内を往復運動する。ピストン123の往復運動により、冷凍サイクルを有する図示省略の冷却システムから冷媒ガスが圧縮室115内へ吸入される。冷媒ガスは圧縮室115で圧縮された後、再び冷却システムに吐き出される。
給油通路113の下端部は、シャフト110の回転によりポンプ作用をするようになっている。このポンプ作用により、密閉容器101の底部の潤滑油106は、給油通路113を通って、上方に汲み上げられ、密閉容器101内の全周方向へ水平に飛散する。飛散した潤滑油106は、ピストンピン125やピストン123などに供給されて潤滑を行う。
片持ち軸受では、冷媒ガスを圧縮するときの圧縮荷重を、シャフト110の偏心軸部112に対して主軸部111の片側のみで軸支する。そのため、シャフト110は主軸部111と軸受部120とのクリアランス内で傾く。このため、軸受部120のクリアランス内で傾いたシャフト110の主軸部111の軸心144と、圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142との角度a1がπ/2よりも小さくなる。
このシャフト110の傾きによるピストン123の圧縮室115に対するこじりを防止するために、本実施の形態では、軸受部120の軸心を示す第1の中心線141と圧縮室115の軸心を示す第2の中心線との角度a1をπ/2よりも僅かに大きくしている。
図4において、軸受部120の軸心を示す第1の中心線141と圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142との交点をOとする。軸受部120と主軸部111のクリアランスに基づく軸受部120に対するシャフト110の傾きの角度の絶対値をc1とする。あらかじめ設定した角度の値を角度b1とする。このとき、軸受部120の軸心を示す第1の中心線141と圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142との角度a1が(数1)と(数3)を満たすように圧縮室115を形成している。
b1=f(c1) fはc1を独立変数とする関数 (数3)
角度b1をシャフト110の傾きの角度の絶対値c1に関係付ける具体的な値として実験値を採用することができる。図5は圧縮室115の軸心の角度を変えた4種類のシリンダブロック114を用意し、これらのシリンダブロック114を組み込んだ密閉型圧縮機の効率を測定した結果である。図5において、横軸は、軸受部120の軸心を示す第1の中心線141に対する圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142のπ/2からの拡がり(図5では、軸受に対する圧縮室の角度と記載)b1を示している。縦軸は、それぞれの角度b1に対する効率COP(Coefficient Of Performance)を示している。すなわち、図5は、それぞれの角度b1に対する効率COPの各測定値を2次曲線で近似した特性図である。
ここで、線P1は角度b1が0(rad)を示しており、このときの効率は従来の密閉型圧縮機の平均値を示している。本実験でのクリアランスによるシャフト110の傾きの角度の絶対値c1は、線Q1で示す約3.7×10-4(rad)であった。図5より、角度b1が約3.7〜10×10-4(rad)の範囲(A)で効率が非常に高くなることが分かる。また、角度b1が約2〜12×10-4(rad)の範囲(B)で、従来の密閉型圧縮機よりも効率が高くなることが分かる。
この角度b1の範囲をシャフト110の傾きの角度の絶対値c1を用いて表すと、角度b1が1.0c1から2.7c1の範囲内で効率が最も高くなり、特に0.5c1から3.3c1の範囲内で、従来の密閉型圧縮機よりも効率が高くなると表すことができる。
したがって、軸受部120の軸心を示す第1の中心線141に対する圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142の角度a1を(数1)で表わしたとき、角度b1と角度の絶対値c1とが(数4)を満足する関係とすることが好ましい。
0.5c1≦b1≦3.3c1 (数4)
また、角度b1と角度の絶対値c1とが(数5)を満足する関係とすることがより好ましい。
1.0c1≦b1≦2.7c1 (数5)
以上のように、(数1)で表される角度a1を圧縮室115の軸心の角度の設計値とし、あらかじめ設定した角度b1を、軸受部120に対するシャフト110の傾きの角度の絶対値c1と関連付けて実際の値に近づくように決定することにより、ピストン123と圧縮室115との間のこじりをより確実に防止することができる。
また、高効率化のために、圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142と軸受部120を示す第1の中心線141とが交差しないように配置されることがある。
具体的に、図6の同実施の形態における軸受部と圧縮室との位置関係を示す上面の断面図を参照して説明する。
圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142に対して、軸受部120を示す第1の中心線141(図6では点となる)はe寸法だけ平行にずれており、一般にオフセットと呼ばれる。
図6では、軸受部120の軸心を示す第1の中心線141(図6では点となる)に平行な第3の中心線143(図6では点となる)、すなわち軸受部120の軸心に平行な線、と圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142とが互いに交差している。実験によれば、e寸法が3mm以内であれば、本構成においても、図5に示した試験結果と同様の結果が得られた。
したがって、軸受部120に対する圧縮室115のオフセット(e寸法)が3mm以内であれば上記と同様の効果が得られるものである。すなわち、圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142と軸受部120の軸心を示す第1の中心線141に平行な第3の中心線143とが互いに交差するように、軸受部120及び圧縮室115が配置された場合は、次のことが言える。第3の中心線143と第2の中心線142とのなす角度a1´(rad)が(数6)で表され、このとき、角度b1と角度の絶対値c1とが(数4)を満足する関係とすることが好ましい。さらに、角度b1と角度の絶対値c1とが(数5)を満足する関係とすることがより好ましい。
a1´=π/2+b1(rad) (数6)
また、本実施の形態の片持ち軸受において、ピストン123が下死点に位置する時、少なくともピストン123の一部がシリンダブロック114から露出するように形成されている。具体的には、ピストン123の軸方向の全長に対して1/3以上が露出するように形成されている。
吸入行程の後半や圧縮行程の初期などにおいて、ピストン123の端面123aに冷媒ガスの圧力に起因する圧縮荷重があまり作用しない際には、シャフト110は主軸部111と軸受部120のクリアランス内でさほど大きくは傾かない。そのため、軸受部120の軸心を示す第1の中心線141と圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142との相対角度をπ/2よりも僅かに大きくすることで、ピストン123と圧縮室115との間のこじりが大きくなり、摺動損失の増大が懸念される。
しかしながら、本実施の形態においては、ピストン123が下死点に位置する時、少なくともピストン123の軸方向の全長に対して1/3以上が露出するように形成されている。すなわち、こじりが発生するピストン123の軸方向長さが短く形成されることで、ピストン123と圧縮室115との間のこじりを抑制することができる。
したがって、ピストン123が下死点近傍に位置するときにおいても、ピストン123と圧縮室115との間のこじりを防止することができる。これによって、ピストン123の摩耗低減による高信頼性化と、摺動損失軽減による高効率化とを達成することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、ピストン123の傾きに対応させて圧縮室115をその軸心Dを傾けて形成した。しかし、本実施の形態では、実施の形態1の構成に加えて、さらに、圧縮室115を形成する円筒形孔部116にテーパ部を形成した。したがって、本実施の形態では、実施の形態1と同じ構成についての説明は省略し、実施の形態1とは異なる構成を中心に説明する。
図1〜図4は本実施の形態の説明にも適用できる。図7は、本実施の形態における圧縮室近傍の要部の断面図であり、ピストンが下死点に位置する状態を示している。図8は、同実施の形態における圧縮室近傍の要部の断面図であり、ピストンがテーパ部に沿って摺動している状態を示している。図9は、同実施の形態に基づいて行った実験の結果を示す特性図である。
本実施の形態では、実施の形態1と同様に、ピストン123及びバルブプレート150と共に圧縮室115を形成するようにシリンダブロック114に円筒形孔部116が形成されている。円筒形孔部116は、図7に示すように、ピストン123が上死点に位置する側から、下死点に位置する側に向かって、内径寸法がDtからDb(>Dt)に増加するテーパ部117を有する。また、円筒形孔部116は、上死点に達したピストン123の圧縮室115側の端部に対応する位置に、長さLの区間だけ内径寸法が軸方向に一定であるストレート部118を有する。ピストン123は、全長にわたって外径寸法が同一に形成されている。
シリンダブロック114には、図7に示すように、ピストン123が下死点に位置する状態で、このピストン123の反圧縮室115側が露出するように、円筒形孔部116の周壁の一部、すなわち上方壁部119が切り欠かれている。
このように、本実施の形態では、冷媒ガスを圧縮する圧縮荷重が作用したときのシャフト110の傾きに起因したピストン123の傾きに対応させて、圧縮室115をその軸心Dを傾けて形成するとともに、さらに圧縮室115を形成する円筒形孔部116にテーパ部117を形成してある。
まず、圧縮室の軸心Dを傾けて形成する構成を詳細に説明する。実施の形態1で、図4を用いて説明したように、軸受部120の軸心を示す第1の中心線141と圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142とが互いに交差するように軸受部120及び圧縮室115が配置されている。第1の中心線141と第2の中心線142とのなす角度のうち、第1の中心線141の下方の軸受部120側と第2の中心線142の圧縮室115側とのなす角度をa1とする。従来の密閉型圧縮機では、実施の形態1で説明したように、角度a1はπ/2であつた。しかし、本実施の形態では、実施の形態1と同様に、あらかじめ設定した値の角度をb1としたとき、角度a1と角度b1は(数1)を満たしている。
次に、圧縮室115を形成する円筒形孔部116のテーパ部117とストレート部118の構成を詳細に説明する。図7に示すように、テーパ部117にピストン123の外周面が沿って摺動する時のピストン123の軸心と、圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142とのなす角度をd1とする。このとき、図7、図8からわかるように、テーパ部117と圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142とのなす角度がd1に相当する。
以上のように構成された密閉型圧縮機の動作、作用は、基本的には、実施の形態1で説明したのと同様である。したがって、シャフト110は主軸部111と軸受部120のクリアランス内で傾く。このため、軸受部120のクリアランス内で傾いたシャフト110の主軸部111の軸心144と、圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142との角度a1がπ/2よりも小さくなる。
このシャフト110の傾きによるピストン123の圧縮室115に対するこじりを防止するために、本実施の形態では、軸受部120の軸心を示す第1の中心線141と圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142との角度a1をπ/2よりも僅かに大きくしている。
図4において、実施の形態1と同様に、軸受部120の軸心を示す第1の中心線141と圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142との交点をOとする。また、軸受部120と主軸部111のクリアランスに基づく軸受部120に対するシャフト110の傾きの角度の絶対値をc1とする。あらかじめ設定した角度をb1としたとき、本実施の形態では、実施の形態1と同様に、軸受部120の軸心を示す第1の中心線141と圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142との角度a1が、(数1)と(数3)を満たすように圧縮室115を形成している。
上述の通り、本実施の形態では、シャフト110の傾きによるピストン123の圧縮室115に対するこじりを防止する。これと同時に、さらに、圧縮行程で上死点側に移行する途中の状態まで摺動損失を低く抑え、ピストン123が上死点位置に近接する状態では、冷媒ガスの圧力増大に伴うガス漏れの発生を防止する。そのために、本実施の形態では、図7、図8に示すように、圧縮室115を形成する円筒形孔部116に、ピストン123が上死点に位置するとき、ピストン123の圧縮室115側の上端部に対応する部位に、内径寸法が軸方向に一定であるストレート部118を形成している。さらに、円筒形孔部116に、ストレート部118に隣接して、ピストン123が上死点に位置する側から下死点に位置する側に向かって内径寸法が増大するテーパ部117を形成している。
そして、そのテーパ部117にピストン123の外周面が沿って摺動する時のピストン123の軸心Cと、圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142とのなす角度d1に、あらかじめ設定した角度b1を加算した値を、角度c1と関連付けて設定している。すなわち、角度b1と角度d1を加算した値は、(数7)を満たすように圧縮室115を形成している。
(b1+d1)=f´(c1)、f´はc1を独立変数とする関数 (数7)
このように、本実施の形態では、設定した角度b1の値や、角度b1とテーパ部117の設定角度d1を加算した値は、シャフト110の傾きの角度の絶対値c1に関係付ける具体的な値として実験値を採用することができる。図9は、本実施の形態において、圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142の角度を変えた数種類のシリンダブロック114を用意し、これらのシリンダブロック114を組み込んだ密閉型圧縮機の効率を測定した結果である。
すなわち、軸受部120の軸心を示す第1の中心線141に対する圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142のπ/2からの拡がり角度b1とテーパ部117の角度d1との加算値(b1+d1)を、シャフト110の傾きの角度の絶対値c1で割った無次元数を横軸で表している。横軸のそれぞれの角度に対する効率COPを縦軸に表している。すなわち、図9は(b1+d1)/c1における効率の各測定値を2次曲線で近似した特性図である。
ここで、横軸の値が0における効率は、従来の密閉型圧縮機でテーパ部117が無い仕様での平均値を示している。また、本実験でのクリアランスによるシャフト110の傾きの角度の絶対値c1は約3.7×10-4(rad)であった。したがって、図9では、これらはそれぞれ線P2および線Q2で示される。
図9より、(b1+d1)/c1の値が約1〜3.2の範囲(A)で効率が非常に高くなることがわかる。また、(b1+d1)/c1の値が約0.3〜4の範囲(B)で、従来の密閉型圧縮機よりも効率が高くなることが分かる。
したがって、軸受部120の軸心を示す第1の中心線141に対する圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142の角度a1を(数1)で表わしたとき、角度b1と角度c1とが(数8)を満足する関係とすることが好ましい。
0<b1≦2.5c1 (数8)
なお、角度b1を0(rad)を含まない正の値に設定することで、特に圧縮行程になどにおいて、シャフト110が主軸部111と軸受部120のクリアランス内で大きく傾く際におけるストレート部118とピストン123との間のこじりを防止することができる。また角度b1を2.5c1以下に設定することで、吸入行程の後半や圧縮行程の初期などにおいて、シャフト110が主軸部111と軸受部120のクリアランス内でさほど大きくは傾かない際に、ピストン123と圧縮室115との間にこじりが発生することを防止することができる。
同時に、ピストン123の外周面がテーパ部117に沿って摺動する時のピストン123の軸心Cと、圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142とのなす角度d1は、角度b1と角度c1と角度d1が(数9)を満足する関係とすること好ましい。
0.3c1≦(b1+d1)≦4c1 (数9)
さらに、角度b1と角度d1と角度c1が(数10)を満足する関係とすることがさらに好ましい。
c1≦(b1+d1)≦3.2c1 (数10)
ここで、軸受部120の軸心141に対する圧縮室115の軸心142の角度をπ/2よりも大きくする効果と、圧縮室115のコンロッド126側にテーパ部117を設ける効果について説明する。
まず、軸受部120の軸心を示す第1の中心線141に対する圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142の角度をπ/2よりも大きくする効果については、実施の形態1で説明したとおりである。すなわち、片持ち軸受で冷媒ガスを圧縮するときの圧縮荷重による軸受部120のクリアランス内でのシャフト110の傾きに対して、ピストン123の圧縮室115に対するこじりを防止することができる。
しかしながら、ピストン123が圧縮室115内を往復動する際に、ピストン123の外周面と圧縮室115の内周壁との摺動により、摺動損失は比較的大きいものとなってしまう。
このピストン123の外周面と圧縮室115の内周壁との摺動損失を低減するために、本実施の形態では、圧縮室115の上死点側に、内径寸法が軸方向に一定であるストレート部118を設け、さらに圧縮室115のコンロッド126側に、上死点側から下死点側に向かって内径寸法が増大するように形成されたテーパ部117を設けている。
これにより、圧縮行程で上死点側に移行する途中の状態までは、ブローバイ(圧縮室115内で圧縮された冷媒が、ピストン123の外周面と圧縮室11の内壁との隙間から漏れる現象)はほとんど発生しない。さらに、ピストン123の摺動抵抗(摺動損失)も小さくなる。また、圧縮行程が進みピストン123が上死点位置に近接する状態では、全長にわたってテーパ部117を形成する場合よりも、ガス圧の増大に伴う冷媒ガスのガス漏れの発生を低減することができる。
ここで、圧縮行程においては、テーパ部117にピストン123の外周面が沿って摺動することが考えられる。図8の圧縮室近傍の要部の断面図に示すように、ピストン123の外周面が重力方向下方のテーパ部117に沿って摺動した場合、軸受部120の軸心を示す第1の中心線141に対するピストン123の軸心Cの傾きは、π/2よりも(b1+d1)だけ大きくなる。そのため、角度b1だけでなく、テーパ部117の角度d1も考慮して、軸受部120と主軸部111のクリアランスに基づく軸受部120に対するシャフト110の傾きの角度の絶対値c1との関係で最適化することができると考えられる。
また、テーパ部117の角度d1だけを考慮して、軸受部120と主軸部111のクリアランスに基づく軸受部120に対するシャフト110の傾きの角度の絶対値c1との関係で設計しても、圧縮室115の上死点側に内径寸法が軸方向に一定であるストレート部118を設けた場合は、ストレート部118とピストン123との摺動においては、軸受部120に対するシャフト110の傾きに起因する、ピストン123と圧縮室115との間のこじりを防止することはできない。
また、軸受部120の軸心を示す第1の中心線141に対するピストン123の軸心Cの傾きを従来の密閉型圧縮機と同様にπ/2としたまま、軸受部120と主軸部111のクリアランスに基づく軸受部120に対するシャフト110の傾きの角度の絶対値c1との関係でテーパ部117の角度d1を設計した場合、テーパ部117の角度d1が大きいと、圧縮室115内でピストン123の挙動が不安定となって騒音が増大する可能性が高くなる。また、ピストン123と圧縮室115間の潤滑油106の保持が不足して冷媒ガスの漏れが増大する可能性が高くなる。
逆に、テーパ部117の角度値d1が小さいと、ピストン123の外周面と圧縮室115の内周壁との摺動損失を低減する効果が小さくなる。
従って、軸受部120に対するシャフト110の傾きに起因する、ピストン123と圧縮室115との間のこじりを防止する。これとともに、圧縮行程で上死点側に移行する途中の状態まではピストン123の摺動抵抗(摺動損失)を低減する。さらに、圧縮行程が進みピストン123が上死点位置に近接する状態ではガス圧の増大に伴う冷媒ガスのガス漏れの発生を低減する。これらを満足するためには、軸受部120の軸心に対する圧縮室115の軸心の角度をπ/2よりも大きくするとともに、同時に圧縮室115のコンロッド126側にテーパ部117を設けることで、相乗的な効果が得られる。
そして、単に、軸受部120の軸心に対する圧縮室115の軸心の角度をπ/2よりも大きくするとともに、圧縮室115のコンロッド126側にテーパ部117を設けるだけでは、お互いの有する課題を補い合うことはできない。軸受部120の軸心に対する圧縮室115の軸心の角度a1とテーパ部117の角度d1の両者を考慮して、角度b1と角度d1と角度c1が(数9)または(数10)を満足する関係とし、軸受部120と主軸部111のクリアランスに基づく軸受部120に対するシャフト110の傾きの角度の絶対値c1と関連付けて実際の値に近づけるようにすることで、上記効果が実現できる。
このとき、さらに、角度b1と角度d1とが(数11)を満足する関係とすることで、よりその効果が大きくなり、従来の密閉型圧縮機よりも一層信頼性が向上し、効率が高くなるとの実験結果を得た。
0.5b1≦d1≦1.5b1 (数11)
なお、テーパ部117の角度d1が角度b1の0.5倍未満の場合は、ピストン123の外周面と圧縮室115の内周壁との摺動損失を低減する効果が小さくなり、逆にテーパ部117の角度d1が角度b1の1.5倍超の場合は、圧縮室115内でピストン123の挙動が不安定となって騒音が増大する可能性が高くなる可能性があり、両特性の観点から最適化を図れたものである。
また、本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、高効率化のために、圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142と軸受部120の軸心を示す第1の中心線141とが交差しないように配置されることがある。このような場合は、本実施の形態においても、図6を用いて実施の形態1で説明したのと同様に、角度a1´と角度b1が(数6)を満たせばよい。
また、本実施の形態においても、ピストン123が下死点に位置するとき、少なくともピストン123の一部がシリンダブロック114から露出するように形成されている。具体的には、ピストン123の軸方向の全長に対して1/3以上が露出している。したがって、実施の形態1で説明したように、本実施の形態においても、ピストン123が下死点近傍に位置するときのピストン123と圧縮室115との間のこじりを防止することができる。
なお、本実施の形態においては、ピストン123が上死点に位置するとき、ピストン123の圧縮室115側の上端部に対応する圧縮室115の内周壁に形成され、内径寸法が軸方向に一定であるストレート部118を備えた例で説明した。しかし、ストレート部118がなくテーパ部117だけを形成した場合でも、本発明は適用できる。すなわち、テーパ部117だけを形成した構成では、圧縮室115からの冷媒ガスの漏れが増大し効率が低下する傾向にあるものの、軸受部120と主軸部111のクリアランスに基づく軸受部120に対するシャフト110の傾きの絶対値c1と関連付けて角度d1を実際の値に近づけるように設計すればよい。
(実施の形態3)
実施の形態1、2では、ピストン123の傾きに対応させて圧縮室115をその軸心を傾けて形成した。しかし、本実施の形態では、冷媒ガスを圧縮する圧縮荷重が作用したときのシャフト110の傾きに起因して傾くコンロッドの傾きに対応させて、ピン穴をその軸心を傾けて形成するものである。
図10は、本実施の形態における密閉型圧縮機の縦断面図である。図11は、同実施の形態における圧縮荷重が作用しないときの要部の拡大断面図である。図12は、同実施の形態における圧縮荷重が作用するときの要部の拡大断面図である。図13は、同実施の形態におけるピストンとピン穴との位置関係を示す要部の断面図である。図14は、同実施の形態に基づいて行った実験の結果を示す特性図である。本実施の形態の密閉型圧縮機の基本的な構成は、実施の形態1、2と同様であるが、再度説明する。
図10ないし図12において、密閉容器101内には、固定子102と回転子103とを備えた電動要素104と、電動要素104によって駆動される圧縮要素105とが収容されている。さらに、密閉容器101内の底部には、潤滑油106が貯留されている。
シャフト110は、主軸部111と、この主軸部111と一体運動するようにその一端に偏心して形成された偏心軸部112とを有している。主軸部111が回転子103の軸心に固定されている。シャフト110の内部や表面には給油通路113が設けられている。シャフト110の下端部は、給油通路113に潤滑油106が所定の深さまで浸入するように延出している。
シリンダブロック114は、互いに一定の位置に固定されるように配置された略円筒形の圧縮室115と軸受部120とを備えている。軸受部120は、シャフト110の主軸部111における偏心軸部112側の端部を軸支することによって片持ち軸受を形成している。
圧縮室115にはピストン123が往復動可能に挿設されている。ピストン123にはピン穴124が形成され、ピン穴124にピストンピン125が挿入されて固定されている。
コンロッド126は、図11、図12に示すように、大端穴部128と、小端穴部129と、ロッド部130とで構成されている。大端穴部128は偏心軸部112に嵌装されている。小端穴部129は、ピストンピン125を介して、ピストン123に連結されている。コンロッド126とピストンピン125によって偏心軸部112とピストン123とが連結される。
本実施の形態では、冷媒ガスを圧縮する圧縮荷重が作用したとき、シャフト110の傾きに起因してコンロッド126も傾く。しかし、コンロッド126の傾きに対応させて、ピン穴124をその軸心を傾けて形成している。
この傾きの状態を、図11、図12を用いて説明する。図11は、圧縮荷重が作用しない場合であって、圧縮室115の軸心Dに対して、ピン穴124の軸心を傾けて形成したピストン123の軸心Cの状態の拡大断面図を示している。図12は、圧縮荷重が作用した場合であって、圧縮室115の軸心Dとピストン123の軸心Cが合致するようになるピストン123の状態の拡大断面図で示している。
ピン穴124の傾きについては、図13に示したように、ピストン123の軸心Cを示す第1の中心線141とピン穴124の軸心を示す第2の中心線142とのなす角度a2を、従来の密閉型圧縮機ではπ/2であるのに対して、本実施の形態では、あらかじめ設定した値の角度をb2としたとき、(数2)としている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下にその動作、作用を説明する。電動要素104の回転子103はシャフト110を回転させる。シャフト110の回転に伴う偏心軸部112の回転運動が、コンロッド126を介して、ピストン123に伝えられる。これによって、ピストン123は圧縮室115内を往復運動する。ピストン123の往復運動により、図示省略の冷却システムから冷媒ガスが圧縮室115内へ吸入され、圧縮された後、再び冷却システムに吐き出される。
給油通路113の下端部は、シャフト110の回転によりポンプ作用をするようになっている。このポンプ作用により、密閉容器101の底部の潤滑油106は、給油通路113を通って、上方に汲み上げられ、密閉容器101内の全周方向へ水平に飛散する。飛散した潤滑油106は、ピストンピン125やピストン123などに供給されて潤滑を行う。
片持ち軸受では、冷媒ガスを圧縮するときの圧縮荷重を、シャフト110の偏心軸部112に対して片側の主軸部111のみで軸支する。そのため、シャフト110は主軸部111と軸受部120のクリアランス内で傾く。このため、軸受部120のクリアランス内で傾いたシャフト110の主軸部111の軸心144と、圧縮室115の軸心Dとの相対角度がπ/2よりも小さくなる。
このシャフト110の傾きによるピストン123の圧縮室115に対するこじりを防止するために、本実施の形態では、ピストン123の軸心を示す第1の中心線141とピン穴124の軸心を示す第2の中心線142との相対角度をπ/2よりも僅かに大きくしている。
図12、図13において、ピストン123の軸心Cを示す第1の中心線141とピン穴124の軸心を示す第2の中心線142との交点をOとする。軸受部120と主軸部111のクリアランスに基づく軸受部120の軸心に対する主軸部111の軸心144の傾きの角度の絶対値をc2とする。あらかじめ設定した値の角度をb2としたとき、ピストン123の軸心Cを示す第1の中心線141と、ピン穴124の軸心を示す第2の中心線142との角度a2が(数2)と(数12)を満たすようにピン穴124を形成している。
b2=f(c2)、fはc2を独立変数とする関数 (数12)
設定した角度b2をシャフト110の傾きの角度の絶対値c2に関係付ける具体的な値として実験値を採用することができる。図14はピン穴124の軸心の角度を変えたピストン123を用意し、これらのピストン123を組み込んだ密閉型圧縮機の効率を測定した結果である。すなわち、ピストン123の軸心を示す第1の中心線141に対するピン穴124の軸心を示す第2の中心線142のπ/2からの拡がり(図14では、ピストン軸心に対するピン穴軸心の角度と記載)である角度b2を横軸に表している。それぞれの角度b2に対する効率COPを縦軸に表している。すなわち、図14は、角度b2における効率COPの各測定値を2次曲線で近似した特性図である。
ここで、線P3で示す角度b2が0における効率は、従来の密閉型圧縮機の平均値を示している。線Q3で示す、本実験でのクリアランスによるシャフト110の傾きの角度の絶対値c2は約3.7×10-4であった。図14より、角度b2が約3.7〜10×10-4の範囲(A)で効率が非常に高くなることが分かる。角度b2が約2〜12×10-4の範囲(B)で、従来の密閉型圧縮機よりも効率が高くなることが分かる。
この角度b2の範囲をシャフト110の傾きの角度の絶対値c2を用いて表すと、角度b2が1.0c2から2.7c2の範囲内で効率が非常に高くなり、特に0.5c2から3.3c2の範囲内で、従来の密閉型圧縮機よりも効率が高くなることになる。
したがって、ピストン123の軸心を示す第1の中心線141に対するピン穴124の軸心を示す第2の中心線142の角度a2を(数2)で表される値としたとき、角度b2と角度の絶対値c2とが(数13)を満足する関係とすることが好ましい。
0.5c2≦b2≦3.3c2 (数13)
また、角度b2と角度c2とが(数14)を満足する関係とすることがより好ましい。
1.0c2≦b2≦2.7c2 (数14)
以上のように、本実施の形態では、(数2)で表される角度a2をピン穴124の軸心の角度の設計値とし、設定された角度b2を、軸受部120に対するシャフト110の傾きの角度の絶対値c2と関連付けて実際の値に近づくように決定する。このことにより、ピストン123と圧縮室115との間のこじりを防止することができる。
また、本実施の形態の片持ち軸受において、ピストン123が下死点に位置する時、少なくともピストン123の一部がシリンダブロック114から露出するように形成されている。具体的には、ピストン123の軸方向の全長に対して1/3以上が露出するように形成されている。
吸入行程の後半や圧縮行程の初期などにおいて、ピストン123の端面123aに冷媒ガスの圧力に起因する圧縮荷重があまり作用しない際には、シャフト110は主軸部111と軸受部120のクリアランス内でさほど大きくは傾かない。そのため、ピストン123の軸心を示す第1の中心線141とピン穴124の軸心を示す第2の中心線142との相対角度をπ/2よりも僅かに大きくすることで、ピストン123と圧縮室115との間のこじりが大きくなり、摺動損失の増大が懸念される。
しかしながら、本実施の形態においては、ピストン123が下死点に位置する時、少なくともピストン123の軸方向の全長に対して1/3以上が露出するように形成されている。すなわち、こじりが発生するピストン123の軸方向長さが短く形成されることで、ピストン123と圧縮室115との間のこじりを抑制することができる。
したがって、ピストン123が下死点近傍に位置するときにおいても、ピストン123と圧縮室115との間のこじりを防止することができる。これによって、ピストン123の摩耗低減による高信頼性化と、摺動損失軽減による高効率化とを達成することができる。
また、本実施の形態では、ピストン123は、組み立てられる時に上下が判別できるように上下方向に非対称となっている。具体的には、判別孔146aがピストン123上部に形成されている。この判別孔146aが上側になるように組み立てることで、ピストン123が上下反対に組み立てられることを防止できる。従って、ピストン123と圧縮室115との間のこじりを防止する効果を確実に達成することができる。
なお、本実施の形態においても、実施の形態2で説明したのと同様に、圧縮機115を形成する円筒形孔部116にテーパ部117を形成することにより、実施の形態2と同様の効果が得られる。すなわち、図10〜図13で説明した構成に加えて、図7、図8で示したような構成を適用することにより、図9に示すような特性が得られた。なお、図7〜図9では、各構成は実施の形態2と同じ符号を用い、各角度は実施の形態2と同様の符号を用いて説明する。本実施の形態では、テーパ部117にピストン123の外周面が沿って摺動する時のピストン123の軸心Cと、圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142とのなす角度d2に、あらかじめ設定した角度b2を加算した値を、角度c2と関連付けて設定している。角度b2と角度d2を加算した値は数(15)を満たすように圧縮室115を形成している。
(b2+d2)=f´´(c2)、f´´はc2を独立変数とする関数 (数15)
本実施の形態においても、設定した角度b2や角度b2とテーパ部117の設定角度d2を加算した値は、シャフト110の傾きの角度の絶対値c2に関係付ける具体的な数値として実験値を採用することができる。実施の形態2と同様の実験によって、図9と同様の測定結果が得られた。
したがって、本実施の形態においても、ピストン123の外周面がテーパ部117に沿って摺動する時のピストン123の軸心Cと、圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142とのなす角度d2は、角度b2と角度c2と角度d2が(数16)を満足する関係とすること好ましい。
0.3c2≦(b2+d2)≦4c2 (数16)
さらに、角度b2と角度d2と角度c2が(数17)を満足する関係とすることがさらに好ましい。
c2≦(b2+d2)≦3.2c2 (数17)
また、さらに、角度b2と角度d2とが(数18)を満足する関係とすることで、実施の形態2と同様の効果が得られ、従来の密閉型圧縮機よりも一層信頼性が向上し、効率が高くなる。
0.5b2≦d2≦1.5b2 (数18)
(実施の形態4)
実施の形態1、2では、ピストン123の傾きに対応させて圧縮室115をその軸心を傾けて形成した。また、実施の形態3では、冷媒ガスを圧縮する圧縮荷重が作用したときのシャフト110の傾きに起因して傾くコンロッド126の傾きに対応させて、ピン穴124をその軸心を傾けて形成した。しかし、本実施の形態では、冷媒ガスを圧縮する圧縮荷重が作用したときのシャフト110の傾きに対応させて、大端穴部128の軸心に対して小端穴部129の軸心を傾けて形成するものである。
本実施の形態における密閉型圧縮機の基本構成は、図10を用いて説明した実施の形態3と同様である。図15は、本実施の形態における圧縮荷重が作用しないときの要部の拡大断面図である。図16は、同実施の形態における圧縮荷重が作用するときの要部の拡大断面図である。図17は、同実施の形態におけるコンロッドの大端穴部と小端穴部との位置関係を示す要部の断面図である。図18は、同実施の形態に基づいて行った実験の結果を示す特性図である。
図10、図15、図16を用いた本実施の形態の全体構成の説明は、実施の形態3と同様であるので省略する。本実施の形態では、上記したように、冷媒ガスを圧縮する圧縮荷重が作用したときのシャフト110の傾きに対応させて、大端穴部128の軸心に対して小端穴部129の軸心を傾けて形成している。
この傾きの状態を、図15、図16を用いて説明する。図15は、圧縮荷重が作用しない場合の、圧縮室115の軸心Dに対する、ピストン123の軸心Cの状態の拡大断面図を示している。図16は、圧縮荷重が作用した場合の、圧縮室115の軸心Dとピストン123の軸心Cが合致するようになる、ピストン123とコンロッド126の状態の拡大断面図を示している。
大端穴部128の軸心と小端穴部129の軸心の傾きの関係を図17に示す。図17に示すように、大端穴部128の軸心を示す第1の中心線141と小端穴部129の軸心を示す第2の中心線142とのなす角度のうち、第1の中心線141の上方の偏心軸部112側(反主軸部111側)と第2の中心線142または線143の上方の偏心軸部112側(反主軸部111側)とのなす角度をa3とする。また、軸受部120と主軸部111のクリアランスに基づく軸受部120に対するシャフト110の傾き角度の絶対値をc3とする。従来の密閉型圧縮機では角度a3は0であった。しかし、本実施の形態では、角度a3は(数15)としている。
0.5c3≦a3≦3.3c3 (数19)
すなわち、大端穴部128の軸心と小端穴部129の軸心とは、偏心軸部112側(上方)から主軸部111側(下方)に進むにつれて近づく方向にわずかに傾斜している。
以上のように構成された密閉型圧縮機の基本的な動作、作用派実施の形態3と同様であるので省略する。本実施の形態においても、片持ち軸受では、冷媒ガスを圧縮するときの圧縮荷重を、シャフト110の偏心軸部112に対して片側の主軸部111のみで軸支する。そのため、シャフト110は主軸部111と軸受部120のクリアランス内で傾く。
このため、軸受部120のクリアランス内で傾いたシャフト110の主軸部111の軸心144と、圧縮室115の軸心Dとの相対角度がπ/2よりも小さくなる。
このシャフト110の傾きによるピストン123の圧縮室115に対するこじりを防止するために、本実施の形態では、大端穴部128の軸心を示す第1の中心線141と小端穴部129の軸心を示す第2の中心線142との相対角度を0よりも僅かに大きくしている。
図16、図17において、大端穴部128の軸心を示す第1の中心線141と小端穴部129の軸心を示す第2の中心線142との角度をa3と、軸受部120と主軸部111のクリアランスに基づく軸受部120の軸心に対する主軸部111の軸心144の傾きの角度の絶対値をc3とが、(数15)を満たすように大端穴部128と小端穴部129を形成している。図17においては角度a3を分かりやすくするため、小端穴部129の軸心を示す第2の中心線142と平行な線143を図示し、この線143と大端穴部128の軸心を示す第1の中心線141との角度で角度a3を示している。
角度a3をシャフト110の傾きの角度の絶対値c3に関係付ける具体的な値として実験値を採用することができる。図18は大端穴部128の軸心と小端穴部129の軸心の相対角度a4を変えたコンロッド126を用意し、これらのコンロッド126を組み込んだ密閉型圧縮機の効率COPを測定した結果である。すなわち、大端穴部128の軸心を示す第1の中心線141と、小端穴部129の軸心を示す第2の中心線142との角度(図18では、コンロッド大端穴部軸心と小端穴部軸心の角度と記載)a3を横軸に表している。角度a3のそれぞれに対する効率COPを縦軸に表している。すなわち、図18は、それぞれの角度a3における効率COPの各測定値を2次曲線で近似した特性図である。
ここで、線P4で示す角度a3が0における効率は従来の密閉型圧縮機の平均値を示している。線Q4で示す本実験でのクリアランスによるシャフト110の傾きの角度の絶対値c3は約3.7×10-4であった。図18より、角度a3が約3.7〜10×10-4の範囲(A)で効率が非常に高くなることが分かる。また、角度a3が約2〜12×10-4の範囲(B)で、従来の密閉型圧縮機よりも効率が高くなることが分かる。
この角度a3の範囲をシャフト110の傾きの角度の絶対値c3を用いて表すと、角度a3が1.0c3から2.7c3の範囲内で効率が非常に高くなり、特に0.5c3から3.3c3の範囲内で、従来の密閉型圧縮機よりも効率が高くなる。
したがって、大端穴部128の軸心を示す第1の中心線141と小端穴部129の軸心を示す第2の中心線142との角度a3と角度c3とが(数19)を満足する関係とすることが好ましい。また、角度a3と角度c3とが(数20)を満足する関係とすることがより好ましい。
1.0c3≦a3≦2.7c3 (数20)
なお、角度a3を角度c3に対して小さく設定しすぎると、特に圧縮行程になどにおいて、シャフト110が主軸部111と軸受部120のクリアランス内で大きく傾く際におけるストレート部118とピストン123との間のこじりを防止することができず、逆に角度a3を角度c3に対して大きく設定しすぎると、吸入行程の後半や圧縮行程の初期などにおいて、シャフト110が主軸部111と軸受部120のクリアランス内でさほど大きくは傾かない際に、ピストン123と圧縮室115との間にこじりが発生することを防止することができなくなる。
以上のように、本実施の形態では、大端穴部128の軸心と小端穴部129の軸心との角度a3を、軸受部120に対するシャフト110の傾きの角度の絶対値c3と関連付けて実際の値に近づくように決定することにより、ピストン123と圧縮室115との間のこじりを防止することができる。
また、本実施の形態の片持ち軸受において、ピストン123が下死点に位置する時、少なくともピストン123の一部がシリンダブロック114から露出するように形成されている。具体的には、ピストン123の軸方向の全長に対して1/3以上が露出するように形成されている。
本実施の形態でも、実施の形態3と同様に、吸入行程の後半や圧縮行程の初期などにおいて、大端孔部128の軸心を示す第1の中心線141と小端孔部129の軸心を示す第2の中心線142との相対角度を0よりも僅かに大きくすることで、ピストン123と圧縮室115との間のこじりが大きくなり、摺動損失の増大が懸念される。
しかしながら、本実施の形態においては、ピストン123が下死点に位置する時、少なくともピストン123の軸方向の全長に対して1/3以上が露出するように形成されている。すなわち、こじりが発生するピストン123の軸方向長さが短く形成されることで、ピストン123と圧縮室115との間のこじりを抑制することができる。
したがって、ピストン123が下死点近傍に位置するときにおいても、ピストン123と圧縮室115との間のこじりを防止することができる。これによって、ピストン123の摩耗低減による高信頼性化と、摺動損失軽減による高効率化とを達成することができる。
また、本実施の形態では、コンロッド126は、組み立てられる時に上下が判別できるように上下方向に非対称となっている。具体的には、判別突起146bがコンロッド126上部に形成されており、この判別突起146bが上側になるように組み立てることで、コンロッド126が上下反対に組み立てられることを防止できる。従って、ピストン123と圧縮室115との間のこじりを防止する効果を確実に達成することができる。
なお、高効率化のために、圧縮室115の軸心を示す中心線と軸受部120の軸心とが交差しないように配置されることがある。この場合も実施の形態3と同様に、軸受部120に対する圧縮室115のオフセットが3mm以内であれば、本実施の形態と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態においても、実施の形態2、3で説明したのと同様に、圧縮機115を形成する円筒形孔部116にテーパ部117を形成することにより、実施の形態2、3と同様の効果が得られる。
したがって、本実施の形態においても、ピストン123の外周面がテーパ部117に沿って摺動する時のピストン123の軸心Cと、圧縮室115の軸心を示す第2の中心線142とのなす角度d3は、あらかじめ定めた角度b3と角度c3と角度d3が(数21)を満足する関係とすること好ましい。
0.3c3≦(b3+d3)≦4c3 (数21)
さらに、角度b3と角度d3と角度c3が(数22)を満足する関係とすることがさらに好ましい。
c3≦(b3+d3)≦3.2c3 (数22)
また、さらに、角度b3と角度d3とが(数23)を満足する関係とすることで、実施の形態2と同様の効果が得られ、従来の密閉型圧縮機よりも一層信頼性が向上し、効率が高くなる。
0.5b3≦d3≦1.5b3 (数23)
(実施の形態5)
図19は、実施の形態1〜4で説明した密封型圧縮機を用いた、本発明の実施の形態5における冷凍冷蔵庫を示す概略構成図である。図19において、本実施の形態の冷凍冷蔵庫200は、筐体201内の前方に複数の貯蔵室202が設けられ、背面には機械室203が設けられている。機械室203内には、実施の形態1〜4で説明した密封型圧縮機204が配置されている。密封型圧縮機204は、凝縮器などの冷凍サイクル構成要素205とパイプ206により結合されている。密封型圧縮機204は制御装置207により制御され、適切な冷凍サイクルが行われる。したがって、本実施の形態によれば、信頼性の高い、効率のよい冷凍冷蔵庫が得られる。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、高信頼性化と高効率化とを達成することが可能となるので、エアーコンディショナーや自動販売機等の冷凍サイクルを用いた冷凍冷蔵装置にも適用することができる。
101 密閉容器
102 固定子
103 回転子
104 電動要素
105 圧縮要素
106 潤滑油
110 シャフト
111 主軸部
112 偏心軸部
113 給油通路
114 シリンダブロック
115 圧縮室
116 円筒形孔部
117 テーパ部
118 ストレート部
120 軸受部
123 ピストン
123a 端面
124 ピン穴
125 ピストンピン
126 コンロッド
128 大端穴部
129 小端穴部
130 ロッド部
141 第1の中心線
142 第2の中心線
143 第3の中心線
144 主軸部の軸心
146a 判別孔
146b 判別突起
150 バブルプレート
200 冷凍冷蔵庫
201 筺体
202 貯蔵室
203 機械室
204 密封型圧縮機
205 冷凍サイクル構成要素
206 パイプ
207 制御装置

Claims (24)

  1. 密閉容器内に電動要素と前記電動要素によって駆動される圧縮要素とを収容した密閉型圧縮機であって、前記圧縮要素は、前記電動要素によって回転駆動される主軸部及び前記主軸部の一端に前記主軸部と一体運動するように形成された偏心軸部を有するシャフトと、前記シャフトの前記主軸部を軸支することによって片持ち軸受を形成する軸受部と、前記軸受部に対して、一定の位置に固定されるように配置され、円筒形の圧縮室を形成するシリンダブロックと、前記圧縮室の内部に往復動可能に挿設されたピストンと、前記偏心軸部と前記ピストンとを連結するコンロッドとを備え、前記軸受部の軸心を示す第1の中心線または前記第1の中心線に平行な第3の中心線と前記圧縮室の軸心を示す第2の中心線とが互いに交差するように前記軸受部及び前記圧縮室が配置され、前記第1の中心線または前記第3の中心線と前記第2の中心線とのなす角度a1(rad)と、あらかじめ設定した角度b1(rad)とが、(数1)を満たし、前記角度b1を、前記軸受部と前記主軸部のクリアランスに基づく前記軸受部に対する前記シャフトの傾きの角度の絶対値c1(rad)と関連付けて設定し、前記角度b1は、前記角度の絶対値c1の0.5倍以上、3.3倍以下に設定された密閉型圧縮機。
    a1=π/2+b1(rad) (数1)
  2. 前記角度b1は、前記角度の絶対値c1の1.0倍以上、2.7倍以下に設定された請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記角度b1は、前記角度の絶対値c1の2.5倍以下の0(rad)を含まない正の値に設定され、さらに前記圧縮室は、前記ピストンが上死点に位置する側から下死点に位置する側に向かって内径寸法が増大するように形成されたテーパ部を有し、前記テーパ部に前記ピストンの外周面が沿って摺動するときの前記ピストンの軸心と前記圧縮室の軸心とのなす角度d1と、前記角度b1との合計値が、前記角度の絶対値c1の0.3倍以上、4倍以下に設定された請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記角度b1と前記角度d1との合計値が、前記角度の絶対値c1の1.0倍以上、3.2倍以下に設定された請求項に記載の密閉型圧縮機。
  5. 前記角度d1は、前記角度b1の0.5倍以上、1.5倍以下になるように設定された請求項に記載の密閉型圧縮機。
  6. 前記ピストンが上死点に位置するとき、前記ピストンの前記圧縮室側の上端部に対応する位置に前記テーパ部に隣接して形成されたストレート部を有する請求項に記載の密閉型圧縮機。
  7. 前記ピストンが下死点に位置するとき、少なくとも前記ピストンの一部が前記シリンダブロックから露出するように形成された請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  8. 密閉容器内に電動要素と前記電動要素によって駆動される圧縮要素とを収容した密閉型圧縮機であって、前記圧縮要素は、前記電動要素によって回転駆動される主軸部及び前記主軸部の一端に前記主軸部と一体運動するように形成された偏心軸部を有するシャフトと、前記シャフトの前記主軸部を軸支することによって片持ち軸受を形成する軸受部と、前記軸受部に対して、一定の位置に固定されるように配置され、円筒形の圧縮室を形成するシリンダブロックと、前記圧縮室の内部に往復動可能に挿設され、ピン穴を有するピストンと、前記ピン穴に挿入固定されたピストンピンと、前記偏心軸部と前記ピストンピンとを連結し、一端に大端穴部と他端に小端穴部を有するコンロッドとを備え、前記ピストンの軸心を示す第1の中心線と前記ピン穴の軸心を示す第2の中心線とのなす角度a2(rad)と、あらかじめ設定した角度b2(rad)とが、(数2)を満たし、前記角度b2を、前記軸受部と前記主軸部のクリアランスに基づく前記軸受部に対する前記シャフトの傾きの角度の絶対値c2と関連付けて設定し、前記角度b2は、前記角度の絶対値c2の0.5倍以上、3.3倍以下に設定された密閉型圧縮機。
    a2=π/2+b2(rad) (数2)
  9. 前記角度b2は、前記角度の絶対値c2の1.0倍以上、2.7倍以下に設定された請求項に記載の密閉型圧縮機。
  10. 前記角度b2は、前記角度の絶対値c2の2.5倍以下の0(rad)を含まない正の値に設定され、さらに前記圧縮室は、前記ピストンが上死点に位置する側から下死点に位置する側に向かって内径寸法が増大するように形成されたテーパ部を有し、前記テーパ部に前記ピストンの外周面が沿って摺動するときの前記ピストンの軸心と前記圧縮室の軸心とのなす角度d2と、前記角度b2との合計値が、前記角度の絶対値c2の0.3倍以上、4倍以下に設定された請求項に記載の密閉型圧縮機。
  11. 前記角度b2と前記角度d2との合計値が、前記角度の絶対値c2の1.0倍以上、3.2倍以下に設定された請求項10に記載の密閉型圧縮機。
  12. 前記角度d2は、前記角度b2の0.5倍以上、1.5倍以下になるように設定された請求項11に記載の密閉型圧縮機。
  13. 前記ピストンが上死点に位置するとき、前記ピストンの前記圧縮室側の上端部に対応する位置に前記テーパ部に隣接して形成されたストレート部を有する請求項に記載の密閉型圧縮機。
  14. 前記ピストンが下死点に位置するとき、少なくとも前記ピストンの一部が前記シリンダブロックから露出するように形成された請求項に記載の密閉型圧縮機。
  15. 前記ピストンは、上下方向に非対称に形成された請求項に記載の密閉型圧縮機。
  16. 密閉容器内に電動要素と前記電動要素によって駆動される圧縮要素とを収容した密閉型圧縮機であって、前記圧縮要素は、前記電動要素によって回転駆動される主軸部及び前記主軸部の一端に前記主軸部と一体運動するように形成された偏心軸部を有するシャフトと、前記シャフトの前記主軸部を軸支することによって片持ち軸受を形成する軸受部と、前記軸受部に対して、一定の位置に固定されるように配置され、円筒形の圧縮室を形成するシリンダブロックと、前記圧縮室の内部に往復動可能に挿設され、ピン穴を有するピストンと、前記ピン穴に挿入固定されたピストンピンと、前記偏心軸部と前記ピストンピンとを連結し、一端に大端穴部と他端に小端穴部を有するコンロッドとを備え、前記大端穴部の軸心を示す第1の中心線と前記小端穴部の軸心を示す第2の中心線とのなす角度a3が、前記軸受部と前記主軸部のクリアランスに基づく前記軸受部に対する前記シャフトの傾きの角度の絶対値c3の0.5倍以上、3.3倍以下である密閉型圧縮機。
  17. 前記角度a3は、前記角度の絶対値c3の1.0倍以上、2.7倍以下である請求項16に記載の密閉型圧縮機。
  18. 前記角度b3は、前記角度の絶対値c3の2.5倍以下の0(rad)を含まない正の値に設定され、さらに前記圧縮室は、前記ピストンが上死点に位置する側から下死点に位置する側に向かって内径寸法が増大するように形成されたテーパ部を有し、前記テーパ部に前記ピストンの外周面が沿って摺動するときの前記ピストンの軸心と前記圧縮室の軸心とのなす角度d3と、あらかじめ定めた角度b3との合計値が、前記角度の絶対値c3の0.3倍以上、4倍以下に設定された請求項16に記載の密閉型圧縮機。
  19. 前記角度b3と前記角度d3との合計値が、前記角度の絶対値c3の1.0倍以上、3.2倍以下に設定された請求項18に記載の密閉型圧縮機。
  20. 前記角度d3は、前記角度b3の0.5倍以上、1.5倍以下になるように設定された請求項19に記載の密閉型圧縮機。
  21. 前記ピストンが上死点に位置するとき、前記ピストンの前記圧縮室側の上端部に対応する位置に前記テーパ部に隣接して形成されたストレート部を有する請求項16に記載の密閉型圧縮機。
  22. 前記ピストンが下死点に位置するとき、少なくとも前記ピストンの一部が前記シリンダブロックから露出するように形成された請求項16に記載の密閉型圧縮機。
  23. 前記コンロッドは、上下方向に非対称に形成された請求項16に記載の密閉型圧縮機。
  24. 請求項1から23のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機を搭載した冷凍冷蔵装置。
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