JPH09317644A - 密閉型圧縮機 - Google Patents
密閉型圧縮機Info
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- JPH09317644A JPH09317644A JP13808596A JP13808596A JPH09317644A JP H09317644 A JPH09317644 A JP H09317644A JP 13808596 A JP13808596 A JP 13808596A JP 13808596 A JP13808596 A JP 13808596A JP H09317644 A JPH09317644 A JP H09317644A
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- JP
- Japan
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- end hole
- piston pin
- crankshaft
- oil
- small end
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 密閉型圧縮機のコネクティングロッドの小端
穴部とピストンピンとの摺動部における摩耗を防ぎ、信
頼性を高くすることを目的とする。 【解決手段】 コネクティングロッド15の小端穴部1
6の内壁又はピストンピン12の外周壁面のどちらか一
方に凸面状の球面部16aを形成することにより、摺動
部の片当たりを防ぎ、更にすき間の大きさに拘らず多量
のオイルを提供することで摺動部の摩耗を防ぎ、高い信
頼性が得られる。
穴部とピストンピンとの摺動部における摩耗を防ぎ、信
頼性を高くすることを目的とする。 【解決手段】 コネクティングロッド15の小端穴部1
6の内壁又はピストンピン12の外周壁面のどちらか一
方に凸面状の球面部16aを形成することにより、摺動
部の片当たりを防ぎ、更にすき間の大きさに拘らず多量
のオイルを提供することで摺動部の摩耗を防ぎ、高い信
頼性が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍冷蔵装置等に
使用される密閉型圧縮機に関するものである。
使用される密閉型圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍冷蔵装置等に使用される密閉型圧縮
機は密閉容器内に電動圧縮要素が収納されており、密閉
容器内のメンテナンスや修理ができないため、信頼性の
高いものが強く望まれている。特に、摺動部においては
潤滑不良を起こすことなく、長期に渡り、安定した高い
信頼性を維持し続けなくてはならない。
機は密閉容器内に電動圧縮要素が収納されており、密閉
容器内のメンテナンスや修理ができないため、信頼性の
高いものが強く望まれている。特に、摺動部においては
潤滑不良を起こすことなく、長期に渡り、安定した高い
信頼性を維持し続けなくてはならない。
【0003】そのため、潤滑不良を低減するためにオイ
ルを摺動部へ送り信頼性を高める方法が従来から提案さ
れている。このピストン、コネクティングロッド等の摺
動部へのオイルの供給方法としては、例えば実公昭47
−14292号公報や実開昭52−92414号公報に
示されているような密閉型圧縮機がある。
ルを摺動部へ送り信頼性を高める方法が従来から提案さ
れている。このピストン、コネクティングロッド等の摺
動部へのオイルの供給方法としては、例えば実公昭47
−14292号公報や実開昭52−92414号公報に
示されているような密閉型圧縮機がある。
【0004】以下、図面を参照しながら、上述した従来
の密閉型圧縮機の一例について説明する。
の密閉型圧縮機の一例について説明する。
【0005】図4は従来の密閉型圧縮機を示す断面図で
あり、図5は図4における要部断面図である。
あり、図5は図4における要部断面図である。
【0006】図4、5において、1は密閉容器、、2は
オイルで密閉容器1内の底部に貯溜されている。3は電
動機、4は下端がオイル2に浸かり、電動機3により回
転運動するクランク軸で、5はクランク軸4内を通り、
クランク軸4の上端部と下端部を連通する給油通路であ
る。6はクランク軸4を軸支する軸受、7はクランク軸
4上部に設けられた偏心部である。
オイルで密閉容器1内の底部に貯溜されている。3は電
動機、4は下端がオイル2に浸かり、電動機3により回
転運動するクランク軸で、5はクランク軸4内を通り、
クランク軸4の上端部と下端部を連通する給油通路であ
る。6はクランク軸4を軸支する軸受、7はクランク軸
4上部に設けられた偏心部である。
【0007】8は給油通路5の上端に垂直に挿入固定さ
れた散油管、9はコネクティングロッド、10はコネク
ティングロッド9の一端に設けられ、偏心部7が挿入さ
れた大端穴部、11はコネクティングロッド9の他端に
設けられた小端穴部である。
れた散油管、9はコネクティングロッド、10はコネク
ティングロッド9の一端に設けられ、偏心部7が挿入さ
れた大端穴部、11はコネクティングロッド9の他端に
設けられた小端穴部である。
【0008】12は小端穴部に挿入するピストンピン、
13はシリンダ、14はシリンダ13内に摺動自在に挿
入され、ピストンピン12によりコネクティングロッド
9と一体となったピストンである。
13はシリンダ、14はシリンダ13内に摺動自在に挿
入され、ピストンピン12によりコネクティングロッド
9と一体となったピストンである。
【0009】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。クランク軸4が回転す
ることにより給油通路5内でオイル2に油圧が発生し、
オイル2は給油通路5内に上昇する。吸い上げられたオ
イル2は軸受6や偏心部7の潤滑を行うと共に、偏心部
に挿入された散油管から吹き出し、遠心力によって円周
方向に飛ばされる。
いて、以下その動作を説明する。クランク軸4が回転す
ることにより給油通路5内でオイル2に油圧が発生し、
オイル2は給油通路5内に上昇する。吸い上げられたオ
イル2は軸受6や偏心部7の潤滑を行うと共に、偏心部
に挿入された散油管から吹き出し、遠心力によって円周
方向に飛ばされる。
【0010】飛ばされたオイル2の一部はピストン1
4、シリンダ13、ピストンピン12、コネクティング
ロッド9の小端穴部11に振りかけられ、それらの摺動
部の潤滑、冷却を行う。また、飛ばされた他のオイルは
密閉容器1に振りかけられ、密閉容器1の内壁面異飛着
したオイル2は、密閉容器1を介して外部と熱交換を行
い冷却される。
4、シリンダ13、ピストンピン12、コネクティング
ロッド9の小端穴部11に振りかけられ、それらの摺動
部の潤滑、冷却を行う。また、飛ばされた他のオイルは
密閉容器1に振りかけられ、密閉容器1の内壁面異飛着
したオイル2は、密閉容器1を介して外部と熱交換を行
い冷却される。
【0011】また、冷媒回路(図示せず)内を循環して
いる冷媒ガスは、クランク軸4の回転運動と連動するピ
ストン14の往復運動によりシリンダ13内へ導かれて
圧縮された後、再び冷媒回路へ吐出される。その際、ク
ランク軸4は、ピストン14が受けるガス圧荷重とクラ
ンク軸4の不釣り合い重量から生じる遠心力により片持
ちで軸支する軸受6内を振れ回りつつ回転する。それに
伴い偏心部7も振れ回りつつ回転するため、偏心部7を
挿入する大端穴部10は振れに連動して回転摺動する。
同時に、コネクティングロッド9の小端穴部11は揺動
運動の中心軸を微小に左右に振りつつピストンピン12
と摺動している。
いる冷媒ガスは、クランク軸4の回転運動と連動するピ
ストン14の往復運動によりシリンダ13内へ導かれて
圧縮された後、再び冷媒回路へ吐出される。その際、ク
ランク軸4は、ピストン14が受けるガス圧荷重とクラ
ンク軸4の不釣り合い重量から生じる遠心力により片持
ちで軸支する軸受6内を振れ回りつつ回転する。それに
伴い偏心部7も振れ回りつつ回転するため、偏心部7を
挿入する大端穴部10は振れに連動して回転摺動する。
同時に、コネクティングロッド9の小端穴部11は揺動
運動の中心軸を微小に左右に振りつつピストンピン12
と摺動している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、コネクティングロッド9の小端穴部11に
振りかけられるオイルはピストンピン12と小端穴部1
1間のすき間に流入するが、すき間の大きさによっては
流入量が不足したり、また圧縮機の運転中にピストンピ
ン12と小端穴部11が片当たりを起こし、油膜切れに
よる金属接触によって加熱し、冷却不足となり摺動部が
摩耗してしまう可能性があるという欠点があった。
の構成では、コネクティングロッド9の小端穴部11に
振りかけられるオイルはピストンピン12と小端穴部1
1間のすき間に流入するが、すき間の大きさによっては
流入量が不足したり、また圧縮機の運転中にピストンピ
ン12と小端穴部11が片当たりを起こし、油膜切れに
よる金属接触によって加熱し、冷却不足となり摺動部が
摩耗してしまう可能性があるという欠点があった。
【0013】本発明は従来の課題を解決するもので、ピ
ストンピン12とコネクティングロッド9の小端穴部1
1に、すき間の大きさと関係なく効果的にオイルを導入
すると共に、ピストンピン12と小端穴部11の片当た
りを防ぐことにより、摩耗を防ぎ、信頼性の高い密閉型
圧縮機とすることを目的とする。
ストンピン12とコネクティングロッド9の小端穴部1
1に、すき間の大きさと関係なく効果的にオイルを導入
すると共に、ピストンピン12と小端穴部11の片当た
りを防ぐことにより、摩耗を防ぎ、信頼性の高い密閉型
圧縮機とすることを目的とする。
【0014】本発明の他の目的は、ピストンピン12と
コネクティングロッド9の小端穴部11に、すき間の大
きさと関係なく効果的にオイルを導入すると共に、ピス
トンピン12と小端穴部11との片当たりを防ぎ、かつ
摺動部に油膜を形成しやすくすることにより潤滑不良に
よる摩耗を防ぎ、信頼性の高い密閉型圧縮機とすること
である。
コネクティングロッド9の小端穴部11に、すき間の大
きさと関係なく効果的にオイルを導入すると共に、ピス
トンピン12と小端穴部11との片当たりを防ぎ、かつ
摺動部に油膜を形成しやすくすることにより潤滑不良に
よる摩耗を防ぎ、信頼性の高い密閉型圧縮機とすること
である。
【0015】また、上記従来の構成では、圧縮機が停止
するとピストンピン12とコネクティングロッド9の小
端穴部11との摺動部におけるオイルがすべて流出し、
再起動時に摺動部の油膜の形成が行われず、金属接触に
よって摺動部が磨耗してしまう可能性があるという欠点
があった。
するとピストンピン12とコネクティングロッド9の小
端穴部11との摺動部におけるオイルがすべて流出し、
再起動時に摺動部の油膜の形成が行われず、金属接触に
よって摺動部が磨耗してしまう可能性があるという欠点
があった。
【0016】本発明は従来の課題を解決するもので、圧
縮機の起動時にピストンピン12とコネクティングロッ
ド小端穴部11との摺動部にオイルを供給できるように
することで摺動部の摩耗を防ぎ、信頼性の高い密閉型圧
縮機とすることを目的とする。
縮機の起動時にピストンピン12とコネクティングロッ
ド小端穴部11との摺動部にオイルを供給できるように
することで摺動部の摩耗を防ぎ、信頼性の高い密閉型圧
縮機とすることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の密閉型圧縮機は、密閉容器と、前記密閉容器底
部に貯溜したオイルと、下端が前記オイルに浸かり、電
動機により回転運動するクランク軸と、前記クランク軸
内を通る給油通路と、前記クランク軸を軸支する軸受
と、前記クランク軸に設けられた偏心部と、シリンダ
と、前記シリンダ内に挿入され往復動するピストンと、
前記ピストンに固定されたピストンピンと、一端に前記
偏心部と連結する大端穴部を有し、他端に前記ピストン
ピンを摺動自在に収納する小端穴部を有するコネクティ
ングロッドと、前記小端穴部の内壁又は前記ピストンピ
ンの外周壁面のどちらか一方に形成される凸面状の球面
部とから構成されている。
本発明の密閉型圧縮機は、密閉容器と、前記密閉容器底
部に貯溜したオイルと、下端が前記オイルに浸かり、電
動機により回転運動するクランク軸と、前記クランク軸
内を通る給油通路と、前記クランク軸を軸支する軸受
と、前記クランク軸に設けられた偏心部と、シリンダ
と、前記シリンダ内に挿入され往復動するピストンと、
前記ピストンに固定されたピストンピンと、一端に前記
偏心部と連結する大端穴部を有し、他端に前記ピストン
ピンを摺動自在に収納する小端穴部を有するコネクティ
ングロッドと、前記小端穴部の内壁又は前記ピストンピ
ンの外周壁面のどちらか一方に形成される凸面状の球面
部とから構成されている。
【0018】これにより、ピストンピンとコネクティン
グロッドの小端穴部との片当たりを防ぎ、更に摺動部へ
すき間の大きさに拘らず多量のオイルを供給できる。
グロッドの小端穴部との片当たりを防ぎ、更に摺動部へ
すき間の大きさに拘らず多量のオイルを供給できる。
【0019】従って、摺動部の摩耗を防ぐことができ、
高い信頼性が得られる。また、前記小端穴部の内癖に、
前記ピストンピンの凸面状の球面部の曲率より大きい曲
率の凹面状の球面部を有する構成としたものである。
高い信頼性が得られる。また、前記小端穴部の内癖に、
前記ピストンピンの凸面状の球面部の曲率より大きい曲
率の凹面状の球面部を有する構成としたものである。
【0020】これにより、ピストンピンとコネクティン
グロッドの小端穴部との片当たりを防ぎ、更に摺動部へ
すき間の大きさに拘らず多量のオイルを供給でき、かつ
油膜を形成しやすくしやすくすることができる。
グロッドの小端穴部との片当たりを防ぎ、更に摺動部へ
すき間の大きさに拘らず多量のオイルを供給でき、かつ
油膜を形成しやすくしやすくすることができる。
【0021】従って、摺動部の摩耗を防ぐことができ、
高い信頼性が得られる。
高い信頼性が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、密閉容器と、前記密閉容器底部に貯溜したオイル
と、下端が前記オイルに浸かり、電動機により回転運動
するクランク軸と、前記クランク軸内を通る給油通路
と、前記クランク軸を軸支する軸受と、前記クランク軸
に設けられた偏心部と、シリンダと、前記シリンダ内に
挿入され往復動するピストンと、前記ピストンに固定さ
れたピストンピンと、一端に前記偏心部と連結する大端
穴部を有し、他端に前記ピストンピンを摺動自在に収納
する小端穴部を有するコネクティングロッドと、前記小
端穴部の内壁又は前記ピストンピンの外周壁面のどちら
か一方に形成される凸面状の球面部とからなる密閉型圧
縮機としたものであり、ピストンピンとコネクティング
ロッドの小端穴部との片当たりを防ぎ、更に摺動部へす
き間の大きさに拘らず多量のオイルを供給できるという
作用を有する。
は、密閉容器と、前記密閉容器底部に貯溜したオイル
と、下端が前記オイルに浸かり、電動機により回転運動
するクランク軸と、前記クランク軸内を通る給油通路
と、前記クランク軸を軸支する軸受と、前記クランク軸
に設けられた偏心部と、シリンダと、前記シリンダ内に
挿入され往復動するピストンと、前記ピストンに固定さ
れたピストンピンと、一端に前記偏心部と連結する大端
穴部を有し、他端に前記ピストンピンを摺動自在に収納
する小端穴部を有するコネクティングロッドと、前記小
端穴部の内壁又は前記ピストンピンの外周壁面のどちら
か一方に形成される凸面状の球面部とからなる密閉型圧
縮機としたものであり、ピストンピンとコネクティング
ロッドの小端穴部との片当たりを防ぎ、更に摺動部へす
き間の大きさに拘らず多量のオイルを供給できるという
作用を有する。
【0023】従って、摺動部の摩耗を防ぐことができ、
高い信頼性が得られる。請求項2に記載の発明は、前記
小端穴部の内壁に形成されその曲率が前記ピストンピン
の凸面状の球面部の曲率より大きい凹面状の球面部とか
らなる密閉型圧縮機としたものであり、ピストンピンと
コネクティングロッドの小端穴部との片当たりを防ぎ、
更に摺動部へすき間の大きさに拘らず多量のオイルを供
給でき、かつ油膜を形成しやすくすることができる。
高い信頼性が得られる。請求項2に記載の発明は、前記
小端穴部の内壁に形成されその曲率が前記ピストンピン
の凸面状の球面部の曲率より大きい凹面状の球面部とか
らなる密閉型圧縮機としたものであり、ピストンピンと
コネクティングロッドの小端穴部との片当たりを防ぎ、
更に摺動部へすき間の大きさに拘らず多量のオイルを供
給でき、かつ油膜を形成しやすくすることができる。
【0024】従って、摺動部の摩耗を防ぐことができ、
高い信頼性が得られる。以下、本発明の実施の形態につ
いて、図1から図2を用いて説明する。
高い信頼性が得られる。以下、本発明の実施の形態につ
いて、図1から図2を用いて説明する。
【0025】尚、従来例と同一構成については、同一符
号を付して詳細な説明を省略する。 (実施の形態1)図1は本発明の請求項1に記載の密閉
型圧縮機の要部の断面図である。
号を付して詳細な説明を省略する。 (実施の形態1)図1は本発明の請求項1に記載の密閉
型圧縮機の要部の断面図である。
【0026】図1において、15は一端に大端穴部10
を有し、他端にピストンピン12を摺動自在に収納する
小端穴部16を有するコネクティングロッドであり、1
6aは小端穴部16の内壁に形成される凸面状の球面部
である。
を有し、他端にピストンピン12を摺動自在に収納する
小端穴部16を有するコネクティングロッドであり、1
6aは小端穴部16の内壁に形成される凸面状の球面部
である。
【0027】14aはピストンのスカート部、20はス
カート部14aに形成された油溜めである。
カート部14aに形成された油溜めである。
【0028】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。圧縮機が運転すると、
クランク軸4及び偏心部7がガス圧荷重と不釣り合い重
量の遠心力により振れ回りつつ回転する。この振れ回り
運動に連動して、小端穴部16は揺動運動の中心軸を微
小に左右に振りつつピストンピン12と摺動する。これ
に対して、小端穴部16の内壁に、ピストンピン12と
小端穴部16が小端穴部16の軸方向中央で接触した場
合に、小端穴部16の鉛直方向上端部にすき間ができる
ように凸面状の球面部16aを形成することにより、ピ
ストンピン12とコネクティングロッド15の小端穴部
16との片当たりを防ぐことができる。更に、摺動部へ
すき間の大きさに拘らず多量のオイルを供給できる。
いて、以下その動作を説明する。圧縮機が運転すると、
クランク軸4及び偏心部7がガス圧荷重と不釣り合い重
量の遠心力により振れ回りつつ回転する。この振れ回り
運動に連動して、小端穴部16は揺動運動の中心軸を微
小に左右に振りつつピストンピン12と摺動する。これ
に対して、小端穴部16の内壁に、ピストンピン12と
小端穴部16が小端穴部16の軸方向中央で接触した場
合に、小端穴部16の鉛直方向上端部にすき間ができる
ように凸面状の球面部16aを形成することにより、ピ
ストンピン12とコネクティングロッド15の小端穴部
16との片当たりを防ぐことができる。更に、摺動部へ
すき間の大きさに拘らず多量のオイルを供給できる。
【0029】従って、摺動部の摩耗を防ぐことができ、
高い信頼性が得られる。尚、この上端部のすき間は5μ
m以上で30μm以下程度であれば、十分にこれらの効
果が得られる。
高い信頼性が得られる。尚、この上端部のすき間は5μ
m以上で30μm以下程度であれば、十分にこれらの効
果が得られる。
【0030】また、以上の説明では、小端穴部の内壁に
凸面状の球面部を形成した例で説明したが、ピストンピ
ンの外周壁面に凸面状の球面部を形成しても同様の効果
が得られる。
凸面状の球面部を形成した例で説明したが、ピストンピ
ンの外周壁面に凸面状の球面部を形成しても同様の効果
が得られる。
【0031】(実施の形態2)図2は、本発明の請求項
2に記載の密閉型圧縮機の要部断面図である。
2に記載の密閉型圧縮機の要部断面図である。
【0032】図2において、17はピストン14に固定
され外周壁面に凸面状の球面部17aを有するピストン
ピンであり、18は一端に大端穴部10を有し、他端に
前記ピストンピン17を摺動自在に収納する小端穴部1
9を有するコネクティングロッドである。また、19a
は小端穴部19の内壁に形成されその曲率が凸面状の球
面部17aの曲率より大きい凹面状の球面部である。以
上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その
動作を説明する。
され外周壁面に凸面状の球面部17aを有するピストン
ピンであり、18は一端に大端穴部10を有し、他端に
前記ピストンピン17を摺動自在に収納する小端穴部1
9を有するコネクティングロッドである。また、19a
は小端穴部19の内壁に形成されその曲率が凸面状の球
面部17aの曲率より大きい凹面状の球面部である。以
上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その
動作を説明する。
【0033】密閉型圧縮機の運転中はクランク軸4及び
偏心部7がガス圧荷重と不釣り合い重量の遠心力により
振れ回りつつ回転する。この振れ回り運動に連動して、
小端穴部16は揺動運動の中心軸を微小に左右に振りつ
つピストンピン17と摺動する。これに対して、ピスト
ンピン17の外周壁面を凸面状の球面部17aとしてい
ることにより、ピストンピン17とコネクティングロッ
ド18の小端穴部19との片当たりを防ぐことができ
る。
偏心部7がガス圧荷重と不釣り合い重量の遠心力により
振れ回りつつ回転する。この振れ回り運動に連動して、
小端穴部16は揺動運動の中心軸を微小に左右に振りつ
つピストンピン17と摺動する。これに対して、ピスト
ンピン17の外周壁面を凸面状の球面部17aとしてい
ることにより、ピストンピン17とコネクティングロッ
ド18の小端穴部19との片当たりを防ぐことができ
る。
【0034】更に、小端穴部19の内壁に、ピストンピ
ン17と小端穴部19が小端穴部19の軸方向中央で接
触した場合に、小端穴部19の鉛直方向上端部にピスト
ンピン17の凸面状の局面部17aの曲率より大きい曲
率で凹面状の球面部19aを形成することにより、摺動
部へすき間の大きさに拘らず多量のオイルを供給でき、
かつ広い面で荷重を支持することができるために摺動部
の面圧を低減でき、油膜を形成しやすくできる。
ン17と小端穴部19が小端穴部19の軸方向中央で接
触した場合に、小端穴部19の鉛直方向上端部にピスト
ンピン17の凸面状の局面部17aの曲率より大きい曲
率で凹面状の球面部19aを形成することにより、摺動
部へすき間の大きさに拘らず多量のオイルを供給でき、
かつ広い面で荷重を支持することができるために摺動部
の面圧を低減でき、油膜を形成しやすくできる。
【0035】従って、摺動部の摩耗を防ぐことができ、
高い信頼性が得られる。尚、この場合も上端部のすき間
は5μm以上で30μm以下程度であれば、同様の効果
が得られる。
高い信頼性が得られる。尚、この場合も上端部のすき間
は5μm以上で30μm以下程度であれば、同様の効果
が得られる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、密閉容器
と、前記密閉容器底部に貯溜したオイルと、下端が前記
オイルに浸かり、電動機により回転運動するクランク軸
と、前記クランク軸内を通る給油通路と、前記クランク
軸を軸支する軸受と、前記クランク軸に設けられた偏心
部と、シリンダと、前記シリンダ内に挿入された往復動
するピストンと、前記ピストンに固定されたピストンピ
ンと、一端に前記偏心部と連結する大端穴部を有し、他
端に前記ピストンピンを摺動自在に収納する小端穴部を
有するコネクティングロッドと、前記小端穴部の内壁又
は前記ピストンピンの外周壁面のどちらか一方に形成さ
れる凸面状の球面部とから構成されているので、ピスト
ンピンとコネクティングロッドの小端穴部との片当たり
を防ぎ、更に摺動部へすき間の大きさに拘らず多量のオ
イルを供給できるので、摺動部の摩耗を防ぎ、信頼性を
高くするという有利な効果が得られる。
と、前記密閉容器底部に貯溜したオイルと、下端が前記
オイルに浸かり、電動機により回転運動するクランク軸
と、前記クランク軸内を通る給油通路と、前記クランク
軸を軸支する軸受と、前記クランク軸に設けられた偏心
部と、シリンダと、前記シリンダ内に挿入された往復動
するピストンと、前記ピストンに固定されたピストンピ
ンと、一端に前記偏心部と連結する大端穴部を有し、他
端に前記ピストンピンを摺動自在に収納する小端穴部を
有するコネクティングロッドと、前記小端穴部の内壁又
は前記ピストンピンの外周壁面のどちらか一方に形成さ
れる凸面状の球面部とから構成されているので、ピスト
ンピンとコネクティングロッドの小端穴部との片当たり
を防ぎ、更に摺動部へすき間の大きさに拘らず多量のオ
イルを供給できるので、摺動部の摩耗を防ぎ、信頼性を
高くするという有利な効果が得られる。
【0037】また、密閉容器と、前記密閉容器底部に貯
溜したオイルと、下端が前記オイルに浸かり、電動機に
より回転運動するクランク軸と、前記クランク軸内を通
る給油通路と、前記クランク軸を軸支する軸受と、前記
クランク軸に設けられた偏心部と、シリンダと、前記シ
リンダ内に挿入され往復動するピストンと、前記ピスト
ンに固定され凸面状の球面部を外周壁面に有するピスト
ンピンと、一端に前記偏心部と連結する大端穴部を有
し、他端に前記ピストンピンを摺動自在に収納する小端
穴部を有するコネクティングロッドと、前記小端穴部の
内壁に形成されその曲率が前記ピストンピンの凸面状の
球面部の曲率より大きい凹面状の球面部とから構成され
ているので、ピストンピンとコネクティングロッドの小
端穴部との片当たりを防ぎ、更に摺動部へすき間の大き
さに拘らず多量のオイルを供給でき、かつ油膜を形成し
やすくすることにより摩耗を防ぎ、信頼性を高くすると
いう有利な効果が得られる。
溜したオイルと、下端が前記オイルに浸かり、電動機に
より回転運動するクランク軸と、前記クランク軸内を通
る給油通路と、前記クランク軸を軸支する軸受と、前記
クランク軸に設けられた偏心部と、シリンダと、前記シ
リンダ内に挿入され往復動するピストンと、前記ピスト
ンに固定され凸面状の球面部を外周壁面に有するピスト
ンピンと、一端に前記偏心部と連結する大端穴部を有
し、他端に前記ピストンピンを摺動自在に収納する小端
穴部を有するコネクティングロッドと、前記小端穴部の
内壁に形成されその曲率が前記ピストンピンの凸面状の
球面部の曲率より大きい凹面状の球面部とから構成され
ているので、ピストンピンとコネクティングロッドの小
端穴部との片当たりを防ぎ、更に摺動部へすき間の大き
さに拘らず多量のオイルを供給でき、かつ油膜を形成し
やすくすることにより摩耗を防ぎ、信頼性を高くすると
いう有利な効果が得られる。
【図1】本発明の実施の形態1による密閉型圧縮機の要
部断面図
部断面図
【図2】本発明の実施の形態2による密閉型圧縮機の要
部断面図
部断面図
【図3】従来の密閉型圧縮機の断面図
【図4】従来の密閉型圧縮機の要部断面図
1 密閉容器 2 オイル 3 電動機 4 クランク軸 5 給油通路 6 軸受 7 偏心部 10 大端穴部 12 ピストンピン 13 シリンダ 14 ピストン 15 コネクティングロッド 16 小端穴部 16a 凸面状の球面部 17 ピストンピン 17a 凸面状の球面部 18 コネクティングロッド 19 小端穴部 19a 凹面状の球面部
Claims (2)
- 【請求項1】 密閉容器と、前記密閉容器底部に貯溜し
たオイルと、下端が前記オイルに浸かり、電動機により
回転運動するクランク軸と、前記クランク軸内を通る給
油通路と、前記クランク軸を軸支する軸受と、前記クラ
ンク軸に設けられ偏心部と、シリンダと、前記シリンダ
内に挿入され往復動するピストンと、前記ピストンに固
定されたピストンピンと、一端に前記偏心部と連結する
大端穴部を有し、他端に前記ピストンピンを摺動自在に
収納する小端穴部を有するコネクティングロッドと、前
記小端穴部の内壁又は前記ピストンピンの外周壁面のど
ちらか一方に形成される凸面状の球面部とからなる密閉
型圧縮機。 - 【請求項2】 密閉容器と、前記密閉容器底部に貯溜し
たオイルと、下端が前記オイルに浸かり、電動機により
回転運動するクランク軸と、前記クランク軸内を通る給
油通路と、前記クランク軸を軸支する軸受と、前記クラ
ンク軸に設けられた偏心部と、シリンダと、前記シリン
ダ内に挿入され往復動するピストンと、前記ピストンに
固定され凸面状の球面部を外周壁面に有するピストンピ
ンと、一端に前記偏心部と連結する大端穴部を有し、他
端に前記ピストンピンを摺動自在に収納する小端穴部を
有するコネクティングロッドと、前記小端穴部の内壁に
形成されその曲率が前記ピストンピンの凸面状の球面部
の曲率より大きい凹面状の球面部とからなる密閉型圧縮
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13808596A JPH09317644A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 密閉型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13808596A JPH09317644A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 密閉型圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09317644A true JPH09317644A (ja) | 1997-12-09 |
Family
ID=15213611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13808596A Pending JPH09317644A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 密閉型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09317644A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007028718A1 (de) * | 2005-09-08 | 2007-03-15 | Acc Austria Gmbh | Kolben-pleuel verbindung |
WO2009139138A1 (en) * | 2008-05-12 | 2009-11-19 | Panasonic Corporation | Closed type compressor and freezing apparatus using the same |
JP2010007483A (ja) * | 2008-06-24 | 2010-01-14 | Hitachi Appliances Inc | レシプロ式密閉型圧縮機およびその製造方法 |
JP2010180740A (ja) * | 2009-02-04 | 2010-08-19 | Panasonic Corp | 密閉型圧縮機および冷凍装置 |
KR101161128B1 (ko) * | 2010-10-27 | 2012-06-28 | 삼성전자 주식회사 | 밀폐형 압축기 |
JP2013036453A (ja) * | 2011-08-11 | 2013-02-21 | Panasonic Corp | 密閉型圧縮機 |
CN108716460A (zh) * | 2018-05-16 | 2018-10-30 | 湖北理工学院 | 一种冰箱压缩机粉末冶金连杆的孔隙处理方法 |
CN112970623A (zh) * | 2019-12-02 | 2021-06-18 | 湖南万孚农牧发展有限公司 | 蛋鸡养殖的室内循环式通风装置 |
-
1996
- 1996-05-31 JP JP13808596A patent/JPH09317644A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108716460B (zh) * | 2018-05-16 | 2019-12-31 | 湖北理工学院 | 一种冰箱压缩机粉末冶金连杆的孔隙处理方法 |
CN112970623A (zh) * | 2019-12-02 | 2021-06-18 | 湖南万孚农牧发展有限公司 | 蛋鸡养殖的室内循环式通风装置 |
CN112970623B (zh) * | 2019-12-02 | 2023-08-08 | 湖南万孚联合农牧科技股份有限公司 | 蛋鸡养殖的室内循环式通风装置 |
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