JP5170078B2 - 電子機器用試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、多数の携帯電話等の電子機器に対する動作試験を、精密かつ連続的に行うことを可能とする電子機器用試験装置に関する。
携帯電話等の電子機器の製造後や修理後に、正常に動作・機能するか否かについて、無線電波による無線接続試験(以下、試験という)を行う場合がある。従来、このような試験は、正確な受信能力の試験を行うために、外来電波が遮断された電波無響室(電波暗室)と称される大型の特殊な部屋や、シールドボックス(電波遮蔽箱)と称される箱の内部で行われていた。
例えば、特開平5−249163号公報(請求項1、段落0008、図1)には、内面に電波吸収体が装着された金属製組立式シールド箱と、箱の一側面に設けられシールド効果の高い蓋を備えた窓部と、箱内において窓部と対面する位置に設けられた試験用空中線と、窓部を有する側面と垂直に配置された側面の一方に設けられた取り外し可能な扉とを備える電波暗室装置が記載されている。
また、特開2006−153841号公報(請求項1、段落0045、図1、図3)には、電波遮蔽性および電波吸収性を有する試験箱本体と、試験箱本体の正面側に固定され試験箱本体の外部と内部とを連通する二本の手挿入用導波管と、試験箱本体に設けられその内部を視認可能な電波遮蔽性の窓と、試験箱本体の内部に配置され電子機器との間で電波を授受するアンテナと、試験箱本体の内部に配置され電子機器と接続するケーブルとを主に備えた電子機器用試験箱が記載されている。
前記した従来技術によれば、電子機器の動作を1台ずつ簡易的に試験することが可能である。特に、特開2006−153841号公報に記載の電子機器用試験箱は、試験員が直接電子機器をハンドリングしながら電子機器の試験を精密に行うことができるという利点を有している。しかしながら、これら従来技術は、組立式シールド箱や試験箱本体の内部に電子機器を入れて試験を行った後、外部に試験後の電子機器を取り出して、別の電子機器を入れるという作業を繰り返す必要があるので、電子機器の動作を1台ずつ試験する場合には適しているが、多数の電子機器の動作を試験する場合には不向きであった。
そこで、本発明は、このような問題を解決すべく、多数の携帯電話等の電子機器の動作の試験を、精密かつ連続的に行うことを可能とする電子機器用試験装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、請求項1に係る発明は、電子機器に対する試験を行う試験箱と、試験箱の外部と内部とを連通すると共に、少なくとも試験を行う際に外部からの電波を遮蔽する電波遮蔽手段を有する通路と、電子機器を搬送する搬送部を有する搬送手段と、を備える電子機器用試験装置であって、前記電波遮蔽手段は、導電布からなるカーテンを含み、搬送部が通路の内部を通過可能に構成され、電子機器を試験箱に搬入すると共に、試験箱から搬出することを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、試験対象である電子機器が、通路の内部を通って、連続的に試験箱に搬入されると共に、試験後の電子機器が連続的に試験箱から搬出されるので、多数の電子機器の動作の試験を連続的に行うことができる。さらに、少なくとも試験を行う際に外部からの電波を遮蔽する電波遮蔽手段を有する通路を備えているので、試験箱の電波の遮蔽性を維持した状態で電子機器の動作の試験を精密に行うことができる。
なお、本発明における「試験箱」には、例えば、電波暗室のように、試験員がその内部に出入りすることができる大型の部屋も含まれる。
また、本発明に係る電子機器用試験装置によれば、試験箱の外部と内部とを連通する通路の中空部(内部)を伝搬しようとする電波の、試験箱の内部から外部への伝搬度および試験箱の外部から内部への伝搬度を、カーテンを備えない場合と比較して、さらに低下させることができる。すなわち、通路の中空部(内部)を通過しようとする電波の一部が、カーテンを構成する導電布の金属成分によって回折損失を起こすので、電波の伝搬度を低下させることができる。導電布とは、金属成分を含む布のことであり、具体的には、金属繊維と高分子繊維との複合繊維からなる布、NiやCu等の金属をメッキした高分子繊維からなる布などが挙げられる。
なお、回折損失とは、電波が金属繊維や金属メッキ等の金属成分によって反射することで、電波の進行方向側(この場合、カーテンの裏側)に伝搬しにくいことをいう。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電子機器用試験装置であって、前記通路は、内側に電波吸収性を有することを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、通路の内側の電波吸収性により、通路の中空部(内部)を伝搬しようとする電波を吸収し、試験箱の電波の遮蔽性を良好に維持することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の電子機器用試験装置であって、前記通路は、入口側通路と出口側通路の対で構成され、前記入口側通路と前記出口側通路は直線上に配置されたことを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、直線形状の搬送手段を、試験箱の外部と内部とを連通するように配置することができ、試験前の電子機器を連続的に試験箱の内部に搬入すると同時に、試験後の電子機器を連続的に試験箱の外部に搬出することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置であって、前記電波遮蔽手段は、高分子繊維に金属薄膜を蒸着してなる導電性ブラシをさらに含むことを特徴とする。
また、カーテンは、比較的柔らかい布であるため、電子機器に傷をつけることなく、試験箱への搬入出を行うことができる。
請求項5に係る発明は、電子機器に対する試験を行う試験箱と、前記試験箱の外部と内部とを連通すると共に、少なくとも試験を行う際に外部からの電波を遮蔽する電波遮蔽手段を有する通路と、前記電子機器を搬送する搬送部を有する搬送手段と、を備える電子機器用試験装置であって、前記電波遮蔽手段は、前記搬送部の動きに連動して前記通路を開閉する扉部材を含み、前記搬送部が前記通路の内部を通過可能に構成され、前記電子機器を前記試験箱に搬入すると共に、前記試験箱から搬出することを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、試験箱の外部と内部とを連通する通路の中空部(内部)を伝搬しようとする電波の、試験箱の内部から外部への伝搬度および試験箱の外部から内部への伝搬度を、扉部材を備えない場合と比較して、さらに低下させることができる。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の電子機器用試験装置であって、前記扉部材は、アルミニウム板またはアルミニウム合金板からなる扉本体と、当該扉本体に貼着されたゴム系電波吸収体とからなることを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、通路の中空部(内部)を通過しようとする電波の一部が、アルミニウム板またはアルミニウム合金板からなる扉本体によって反射されると共に、扉本体に貼着されたゴム系電波吸収体によって吸収されることで、電波の伝搬度を低下させることができる。
請求項7に係る発明は、請求項1または請求項5に記載の電子機器用試験装置であって、前記通路は、所定波長より長い波長の電波を伝搬しない導波管であることを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、通路として、所定波長より長い波長の電波を伝搬しない導波管を備えているので、前記したカーテンや扉部材を備えない場合であっても、導波管(通路)の中空部(内部)を伝搬しようとする所定波長より長い波長の電波を確実に吸収し、試験箱の電波の遮蔽性を好適に維持することができる。また、前記したカーテンや扉部材を併用することで、試験箱の電波の遮蔽性をさらに良好に維持することができる。
なお、「所定波長より長い波長の電波を伝搬しない」とは、「所定波長以下の波長の電波が減衰せずに、その内部を良好に伝搬可能とする仕様で設計される」ことを意味する。
請求項8に係る発明は、請求項1または請求項5に記載の電子機器用試験装置であって、前記試験箱は、電波の遮蔽性を有する金属製の筐体からなることを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、導電性を有する金属製の筐体により、電波を確実に遮蔽することができる。また、金属製であることにより、筐体の剛性が高められ、結果として、試験箱の耐久性を高めることができる。
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の電子機器用試験装置であって、前記金属製の筐体は、複数の金属部材を組み付けて構成されており、当該複数の金属部材同士は溶接によって接合されていることを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、複数の金属部材を適宜に組み付けて、所望形状の筐体を容易に構成することができる。また、複数の金属部材同士を溶接によって接合することで、接合部分を通過しようとする電波を確実に遮蔽し、試験箱の内部と外部との間で電波が漏洩することを確実に防止することができる。
請求項10に係る発明は、請求項8または請求項9に記載の電子機器用試験装置であって、前記金属製の筐体および前記通路の少なくとも一方は、アルミニウムまたはアルミニウム合金から形成されたことを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、金属製の筐体および通路の少なくとも一方を、軽量化することができる。
請求項11に係る発明は、請求項1または請求項5に記載の電子機器用試験装置であって、前記試験箱は、その内部を視認可能な窓を有することを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、電子機器の試験を行いながら、例えば、試験箱の内部の電子機器の動作状況等を、窓を介して、試験箱の外部から視認することができる。
請求項12に係る発明は、請求項11に記載の電子機器用試験装置であって、前記窓は、電波の遮蔽性を有することを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、窓が電波の遮蔽性を有することにより、試験箱の電波の遮蔽性を好適に維持することができる。
請求項13に係る発明は、請求項1または請求項5に記載の電子機器用試験装置であって、前記試験箱は、開閉自在の扉を有することを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、試験箱の扉を適宜に開閉させることで、電子機器等を自由に出し入れすることができる。
請求項14に係る発明は、請求項1または請求項5に記載の電子機器用試験装置であって、前記試験箱の内部に、前記電子機器との間で電波を授受する測定用アンテナが設けられていることを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、試験箱の内部において、測定用アンテナと電子機器との間で、電波を授受することができる。
請求項15に係る発明は、請求項14に記載の電子機器用試験装置であって、前記測定用アンテナから放射される電波の偏波面と、前記電子機器のアンテナから放射される電波の偏波面とが平行または垂直となるように前記測定用アンテナの軸を当該軸回りに回転可能としたことを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、測定用アンテナから放射される電波の偏波面と、電子機器のアンテナから放射される電波の偏波面とが平行または垂直となるように測定用アンテナの軸を回転調整することができる。これにより、測定用アンテナから放射される電波の電界変化を、電子機器のアンテナで受信しやすい環境と、電子機器のアンテナで受信しにくい環境のいずれにも簡単に設定することができる。
なお、偏波面とは、電磁波において電界の波の振動する面をいい、これが一定の平面状にある電磁波を直線偏波という。通常のアンテナから放射される電波は直線偏波である。
請求項16に係る発明は、請求項14または請求項15に記載の電子機器用試験装置であって、前記測定用アンテナと前記電子機器のアンテナとの距離が、前記測定用アンテナから放射される電波の波長λ以上であることを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、試験箱の内部において、遠方電磁界の領域に電子機器のアンテナを配置することが可能となり、電界強度が安定する位置で電子機器の試験を行うことができる。これにより、電子機器の試験を精密に行うことができる
なお、遠方電磁界の領域とは、波動インピーダンスが空間の波動インピーダンスZに等しくなる領域のことを意味する。測定用アンテナから放射される電波はこの領域において平面波に近い伝搬をする。
請求項17に係る発明は、請求項14に記載の電子機器用試験装置であって、前記試験箱の内面の前記測定用アンテナ付近には、磁性体シートを備えていることを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、試験箱の内部に配設された測定用アンテナから放射された電波による電磁誘導を抑制することができ、試験箱の内部に渦電流が発生することを効果的に防止することができる。
請求項18に係る発明は、電子機器に対する試験を行う試験箱と、前記試験箱の外部と内部とを連通すると共に、少なくとも試験を行う際に外部からの電波を遮蔽する電波遮蔽手段を有する通路と、前記電子機器を搬送する搬送部を有する搬送手段と、を備える電子機器用試験装置であって、前記搬送部は、前記電子機器を保持する複数の保持手段を備えており、前記保持手段は、ケーブルの一端が接続されると共に、前記ケーブルと前記電子機器とを電気的に接続するコネクタを備えており、前記搬送部が前記通路の内部を通過可能に構成され、前記電子機器を前記試験箱に搬入すると共に、前記試験箱から搬出することを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、搬送部が、電子機器を保持する複数の保持手段を備えているので、電子機器を保持手段に設置することで、電子機器をその設置順に、かつ、規則正しく試験箱の内部に連続的に搬入して、電子機器の動作の試験を行うことができる。
また、保持手段は、ケーブルの一端が接続されると共に、ケーブルと電子機器とを電気的に接続するコネクタを備えているので、電子機器を保持手段に設置することで、電子機器とコネクタとが接続され、このコネクタを介して電子機器とケーブルとを電気的に接続することができる。
請求項19に係る発明は、請求項18に記載の電子機器用試験装置であって、前記ケーブルは、ノイズを吸収するノイズ吸収体に被覆されていることを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、ケーブルがノイズ吸収体に被覆されているため、試験中にケーブルから発生するノイズを効果的に吸収して、電子機器の試験を精密に行うことができる。
請求項20に係る発明は、請求項18または請求項19に記載の電子機器用試験装置であって、前記ケーブルは、前記搬送部に設けられた前記保持手段に隣接して敷設され、前記一端と反対側の他端に端子を有し、前記端子は、前記電子機器の状態を判定する試験ユニットに接続された外部端子と、少なくとも試験を行う際に接続されることを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、ケーブルは、保持手段と接続する一端と反対側の他端に端子を有し、この端子が電子機器の状態を判定する試験ユニットに接続された外部端子と、少なくとも試験を行う際に接続されることで、ケーブルを介して、電子機器が正常に動作しているか否かを確認することができると共に、電子機器に各種の指示を送信して動作させることができる。
請求項21に係る発明は、請求項18に記載の電子機器用試験装置であって、前記搬送部は、ゴム系電波吸収体からなるベルトであることを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、搬送部がゴム系電波吸収体からなるベルトであるため、試験中にケーブルから発生するノイズを吸収することができ、電子機器の試験を精密に行うことができる。
請求項22に係る発明は、請求項1、請求項5または請求項18に記載の電子機器用試験装置であって、前記通路は、その内部を通過する前記搬送部の下方に、外部からの電波を遮蔽する金属製のフィルタを備えていることを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、通路の内部を通過する搬送部の下方に、外部からの電波を遮蔽する金属製のフィルタを備えているため、試験箱の外部と内部とを連通する通路の内部を伝搬しようとする電波の、試験箱の外部から内部への伝搬度を、さらに低下させることができる。
請求項23に係る発明は、請求項1、請求項5または請求項18に記載の電子機器用試験装置であって、前記試験箱および前記通路の少なくとも一方は、内部にλ/4型電波吸収体を備えていることを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、λ/4型電波吸収体を備えていることで、試験中に測定用アンテナから放射される電波を効果的に吸収することができる。これにより、電波の共振現象を防止して、電子機器の試験を精密に行うことができる。
なお、電波の共振現象とは、電波の遮蔽性を有する試験箱の内部で測定用アンテナから電波が放射されたとき、試験箱の内部の壁面で電波が反射を繰り返して干渉を起こす現象をいう。
請求項24に係る発明は、請求項1、請求項5または請求項18に記載の電子機器用試験装置であって、前記試験箱は、その内部に照明を備えていることを特徴とする。
このような電子機器用試験装置によれば、試験箱の内部を明るくすることができる。なお、照明としてはLEDランプ(Light Emitting Diode Lump)が好ましい。LEDランプは蛍光灯と異なり、点滅時にノイズをほとんど発生しないからである。
本発明によれば、多数の携帯電話等の電子機器の動作の試験を、精密かつ連続的に行うことを可能とする電子機器用試験装置を提供することができる。
本発明の電子機器用試験装置の一実施形態を示す斜視図である。 第1図に示す電子機器用試験装置のX−X断面図である。 第1図に示す電子機器用試験装置のY−Y断面図である。 一実施形態に係る電子機器用試験装置を構成する試験箱の内面に形成された電波吸収体を示す断面図である。 第1図に示す電子機器用試験装置のZ−Z断面図である。 一実施形態に係る電子機器用試験装置を構成する導波管の外部側の開口部を示す正面図である。 (a)および(b)は一実施形態に係る電子機器用試験装置を構成するスライド扉を示す断面図である。 一実施形態に係る電子機器用試験装置を構成するベルトコンベアを示す斜視図である。 一実施形態に係る電子機器用試験装置の動作を説明するための図であり、(a)は試験箱および導波管の断面図、(b)はベルトコンベアの端部の側面図、(c)はベルトコンベアの端部の平面図である。 一実施形態に係る電子機器用試験装置の動作を説明するための図であり、(a)は試験箱および導波管の断面図、(b)はベルトコンベアの端部の側面図、(c)はベルトコンベアの端部の平面図である。 一実施形態に係る電子機器用試験装置の動作を説明するための図であり、(a)は試験箱および導波管の断面図、(b)はベルトコンベアの端部の側面図、(c)はベルトコンベアの端部の平面図である。 一実施形態に係る電子機器用試験装置の動作を説明するための図であり、(a)は試験箱および導波管の断面図、(b)はベルトコンベアの端部の側面図、(c)はベルトコンベアの端部の平面図である。 (a)は変形例に係る電子機器用試験装置を構成する開閉扉を示す断面図であり、(b)は変形例に係る電子機器用試験装置を構成する開閉扉を示す斜視図である。 (a)は他の変形例に係る電子機器用試験装置を構成する開閉扉を示す斜視図であり、(b)は変形例に係る電子機器用試験装置を構成するスライド扉を示す斜視図である。
符号の説明
1 電子機器用試験装置
10 試験箱
11 筐体
11a パネル(金属部材)
12 扉
12b 窓
13 電波吸収体
14 アンテナ
14c 磁性体シート
15 LEDランプ(照明)
20A,20B 導波管(通路)
22 電波吸収体
23 スライド扉(扉部材・電波遮蔽手段)
23a 扉本体
23b ゴム系電波吸収体
24 カーテン(電波遮蔽手段)
25 フィルタ
30 ベルトコンベア(搬送手段)
31 ベルト(搬送部)
33 保持手段
33a コネクタ
34 ケーブル
40 試験ユニット
P 電子機器
RT 外部端子
T 端子
以下、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。
第1図は電子機器用試験装置の一実施形態を示す斜視図である。第2図は第1図に示す電子機器用試験装置のX−X断面図であり、第3図は第1図に示す電子機器用試験装置のY−Y断面図である。第4図は試験箱の内面に形成された電波吸収体を示す断面図である。第5図は第1図に示す電子機器用試験装置のZ−Z断面図である。第6図は導波管の外部側の開口部を示す正面図である。第7図の(a)および(b)はスライド扉を示す断面図である。第8図はベルトコンベアを示す斜視図である。
[電子機器用試験装置]
第1図に示すように、電子機器用試験装置1は、電子機器Pに対する試験を行う試験箱10と、試験箱10の外部と内部とを連通すると共に電子機器Pの通路となる導波管20A,20Bと、電子機器Pを搬送するベルト31(搬送部)を有する搬送手段であるベルトコンベア30と、を主に備えている。
<試験箱>
第1図乃至第3図に示すように、試験箱10は、金属製の筐体11と、筐体11の側壁に設けられた扉12と、筐体11と扉12の内面に設けられた電波吸収体13と、筐体11の上壁に設けられたアンテナ14と、LEDランプ15(第5図参照)とを備えている。
筐体11は、複数の金属製のパネル11aを、骨格となるフレーム(図示せず)に溶接して、略直方体の箱状に形成されている。筐体11は、導電性を有する金属製のパネル11aおよびフレーム(図示せず)から形成されているので、外部からの電波の遮蔽性を有すると共に、所定の剛性を有し、その耐久性が高められている。また、複数のパネル11aとフレーム(図示せず)とが、溶接によって接合されているので、筐体11の密閉性、すなわち、電波の遮蔽性が高められている。
パネル11aおよびフレーム(図示せず)を形成する金属は、本発明では特に限定されず、例えば、純金属だけでなく合金であってもよい。なお、パネル11aやフレーム(図示せず)を、特に、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成した場合、所望の剛性を維持しつつ、筐体11の軽量化を図ることができる。また、アルミニウムやアルミニウム合金は独特の光沢を有するため、筐体11(試験箱10)は美観に優れたものとなる。
扉12は、第3図に示すように、金属製のパネル12aから形成され、このパネル12aの正面視上方(第1図参照)には窓12bが設けられている。
パネル12aは、筐体11の側面にヒンジ11bを介して回動自在に取り付けられており、扉12が適宜開閉可能な構成となっている。なお、扉12の閉扉時における筐体11(パネル11a)と扉12(パネル12a)との当接部分には、電波の遮蔽性を有する枠状のパッキン11c、例えば、導電性ゴムパッキン等を設けることが望ましい。これにより、扉12の閉扉時における試験箱10の電波の遮蔽性を好適に維持することができる。
窓12bには、透明性を有する矩形状のガラス板が、フレーム12cによって取り付けられている。これにより、電子機器Pの試験を行いながら、窓12bを介して、外部から試験箱10の内部を視認することができ、例えば、電波を受信したことによる着信ランプの点灯の有無等を視認することができる。
また、ガラス板は、この窓12bを介しての電波の往来を防止するための電波の反射性(遮蔽性)を有しているので、試験箱10の電波の遮蔽性を好適に維持することができる。このような窓12bとしては、例えば、ガラス板の片面にITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムスズ)膜を形成したものを使用することができる。
なお、電子機器Pやアンテナ14から放射される電波が窓12b(ガラス板)に直接照射されると、電波が窓12b(ガラス板)の表面で反射されて、試験箱10の内部で電波の共振現象を発生させる原因となるので、窓12bは、電子機器Pやアンテナ14から放射される電波ができるだけ照射しない位置に設けることが望ましい。
フレーム12cは、金属製の枠部材であり、窓12bの周縁部を覆うように、パネル12aに溶接されている。このフレーム12cと窓12b(ガラス板)との当接部分には、電波の遮蔽性を有するパッキン(図示せず)を設けることが望ましい。これにより、窓12b(ガラス板)の周縁部における電波の遮蔽性を確保することができ、試験箱10の電波の遮蔽性を好適に維持することができる。
なお、パネル12aおよびフレーム12cも筐体11と同様に、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成することが望ましい。前記した筐体11(パネル11a)および扉12(パネル12a)は、後記する電波吸収体13の一部としても機能している。
電波吸収体13は、電波を吸収する公知の一方式(λ/4型)に基づく構造で、第2図,第3図に示すように、試験箱10(筐体11と扉12)の内面を覆うように形成されており、電子機器Pやアンテナ14から放射された電波を試験箱10の内面で反射させずに擬似的に吸収するものである。すなわち、電波吸収体13は、電子機器Pやアンテナ14から放射された電波が、試験箱10の内面で反射した電波と共振することを防止するものである。
電波吸収体13は、第4図に示すように、パネル11a(またはパネル12a)と、その内面側に配置されたスペーサ13aと、さらにその内面側に配置され、電波の1/2を透過させる機能を有する抵抗膜シート13bと、さらにその内面側に配置され抵抗膜シート13bを保護する保護膜13cとを備えて構成されている。
スペーサ13aは、電子機器Pやアンテナ14から放射された電波の波長をλとした場合、抵抗膜シート13bとパネル11a(またはパネル12a)との間隔をλ/4に設定するためのものであり、λ/4の厚みDを有している。スペーサ13aは、電波の透過性を有していればどのような材料から形成してもよく、例えば、発泡スチロール等から形成することができる。なお、スペーサ13aを発泡スチロールから形成した場合、その厚みDを容易に調整することができる。
抵抗膜シート13bは、その表面抵抗値が自由空間のインピーダンス(376.7Ω)に略等しくなるように調整された薄いシートである。このような抵抗膜シート13bとしては、例えば、炭素導電性塗料を適宜なベースシートに塗布したものや、ITO膜の抵抗値を調整して成膜したもの等を使用することができる。
保護膜13cは、抵抗膜シート13bの内面側に積層されており、抵抗膜シート13bの表面を保護している。このような保護膜13cは、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリアセタール(POM)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)等から形成することができる。
ここで、第4図を参照して、電波吸収体13による電波吸収のメカニズムについて説明する。なお、ここでは、説明を簡単にするため、電子機器Pまたはアンテナ14から放射された電波W1が、保護膜13cの垂直方向から入射した場合について説明する。
保護膜13cに入射して透過した電波W1のうち、抵抗膜シート13bを透過するものを電波W2とし、抵抗膜シート13bで反射するものを電波W3とする。抵抗膜シート13bを透過した電波W2は、スペーサ13aの内部を進んだ後、パネル11a(またはパネル12a)で反射する(これを電波W4とする)。なお、抵抗膜シート13bまたはパネル11aでの反射の際に電波の位相はそれぞれ反転する。
パネル11a(またはパネル12a)で反射し、抵抗膜シート13bに到達した電波W4は、抵抗膜シート13bで反射した電波W3に対して、スペーサ13aの厚みDの2倍、すなわち、「λ/4×2=λ/2」進んでおり、電波W3の位相と電波W4の位相とが反転することになる。これにより、電波W3と電波W4とは相互に打ち消し合い、その結果として、抵抗膜シート13bに入射した電波W1は擬似的に吸収されるようになっている。
なお、このような電波吸収体13において、抵抗膜シート13bとパネル11a(またはパネル12a)との間隔をλ/4に設定することができるのであれば、λ/4の厚みDを有するスペーサ13aは備えなくてもよい。ただし、抵抗膜シート13bとパネル11a(またはパネル12a)との間は電波が透過可能である必要がある。
アンテナ14は、電子機器Pとの間で電波を授受するためのものであり、第2図に示すように、筐体11の上壁に形成された貫通孔に、アンテナ用導波管14aを介して設けられている。アンテナ14にはケーブル(図示せず)の一端が接続されており、このケーブル(図示せず)はアンテナ用導波管14aの外部に引き出され、その他端が電波送受信ユニット(図示せず)に接続されている。電波送受信ユニット(図示せず)は、アンテナ14に電波を放射させたり、その電波の周波数帯域や出力等を制御したり、アンテナ14が受信した電子機器Pからの電波を測定したりする機能を有する公知のものを使用することができる。
なお、電子機器Pのアンテナ(図示せず)とアンテナ14との距離は、電子機器Pやアンテナ14から放射される電波の波長λ以上となるように設定することが望ましく、2λ以上となるように設定するとさらに望ましい。これにより、遠方電磁界の領域に電子機器Pのアンテナ(図示せず)を配置することが可能となり、電界強度が安定する位置で電子機器Pの試験を行うことができるので、電子機器Pの試験を精密に行うことができる。
アンテナ用導波管14aは、断面が円形を呈し、一端(試験箱10の内部側)がL字状に屈曲した、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金から形成された金属製の筒体であり、電波の遮蔽性を有している。このアンテナ用導波管14aは、試験箱10の外部と内部とを連通しており、その中空部(内部)には、アンテナ14に接続されたケーブル(図示せず)が配線されている。また、アンテナ用導波管14aの先端部(試験箱10の内部側)には、矩形状のグランドプレート14bが固定されている。
アンテナ用導波管14aの仕様は、その内部を伝搬させない電波の波長に基づいて設定されている。具体的には、アンテナ用導波管14aの内径および長さは、所定波長よりも長い波長の電波が、その内部を伝搬しないように設定されている。これにより、試験箱10の電波の遮蔽性を好適に維持することができる。なお、一般に導波管は、その開口部の形状と寸法が同一であれば、導波管が長くなる程電波の遮蔽性能が高くなる。また、導波管の開口部の形状にも依存するが、開口部の面積が小さくなる程導波管が遮蔽できる電波の限界周波数が(所定の周波数)が高くなる。
アンテナ用導波管14aの断面は、円形に限定されず、例えば、多角形であってもよい。
アンテナ用導波管14aは、筐体11の上壁に形成された貫通孔に、垂直方向の軸回りに回転可能(第5図参照)に貫設されている。そして、アンテナ用導波管14aの外部側の端部付近には、動力源(例えばモータ等)と、動力伝達機構(例えばギアやベルト等)と、制御機構(アンテナの回転方向や回転速度等を制御する)とを主に備える公知の駆動ユニット(図示せず)が接続されている。これにより、アンテナ14から放射される電波の偏波面と、電子機器Pのアンテナ(図示せず)から放射される電波の偏波面とが平行または垂直となるようにアンテナ14の軸を回転調整することができる。
なお、アンテナ14の軸の回転調整は、これに限定されず、例えば、手動で行ってもよい。
また、筐体11の上壁におけるアンテナ14の近傍には、第5図に示すように、磁性体シート14cを設けることが望ましい。一般にアンテナを金属物体に近接して設置すると金属物体に渦電流が流れて電波の再放射等が起こり、供試体に対して適切に放射された電波に干渉して影響を与えることがある。そこで、アンテナを設置した壁面(供試体と反対側の壁面。すなわち、当該壁面と供試体との間にアンテナが配置される)に磁性体シートを設けることで、この影響を低減することができるからである。
LEDランプ15は、試験箱10の内部を照らすための照明であり、第5図に示すように、筐体11の上壁に設けられている。これにより、例えば、電子機器Pを試験する間、試験箱10の内部を照らすことで、電子機器Pを視認しやすいようになっている。LEDランプ15は、蛍光灯と異なり、点滅時におけるノイズがほとんど発生しないので、試験箱10の内部を照らす照明として好適に用いることができる。
なお、LEDランプ15の設置位置やその配置、個数等は適宜設定することができ、第5図に示す構成に限定されるものではない。また、試験箱10の内部を照らす照明は、LEDランプ15に限定されず、例えば、ハロゲンランプや白熱灯等であってもよい。
以上のような試験箱10によれば、外部からの電波の遮蔽性および内部で放射された電波を吸収する電波吸収性(電波吸収体13)を有するので、外部で発生した電波が試験箱10の内部に到達することを防止することができると共に、内部で発生した電波(電子機器Pやアンテナ14から放射された電波)を吸収することで電波の反射による共振を防止することができる。
<導波管>
第2図,第3図に示すように、導波管20A,20Bは、試験箱10の外部と内部とを連通する通路であり、電子機器Pは、導波管20A,20Bの内部を通って、試験箱10に搬入されると共に試験箱10から搬出される。導波管20A,20Bは、所定波長より長い波長の電波を伝搬しないという特性を有している。
導波管20Aと導波管20Bとは直線上に配置され、導波管20A,20Bのそれぞれの一端が試験箱10の内部に突出するように、試験箱10の対向する側壁の一方に導波管20Aが、他方に導波管20Bがそれぞれ固定されている。
なお、本実施形態では、電子機器Pが試験箱10に搬入される入口側通路を導波管20Aとし、電子機器Pが試験箱10から搬出される出口側通路を導波管20Bとする。
導波管20A,20Bは、それぞれ、導波管本体21と、導波管本体21の内面に設けられた電波吸収体22と、導波管本体21の開口部21aに設けられたスライド扉23と、導波管本体21の内部に設けられた複数のカーテン24と、導波管本体21の開口部21a,21bに設けられたフィルタ25とを備えている。
導波管本体21は、第6図に示すように、断面が矩形を呈し、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金から形成された金属製の筒体であり、電波の遮蔽性を有している。導波管本体21は、試験箱10の外部と内部とを連通しているので、その中空部(内部)を経由して、試験箱10に電子機器Pを搬入出することができるようになっている。
なお、本実施形態では、筒体である導波管本体21の両端の開口部のうち、試験箱10の外部に位置するものを開口部21aとし、試験箱10の内部に位置するものを開口部21bとする。
導波管本体21の矩形の断面を構成する辺S1と辺S2は、導波管本体21の内部を伝搬させない電波の波長に基づいて設定されている。具体的には、導波管本体21の辺S1と辺S2は、所定波長より長い波長の電波が、導波管本体21の内部を伝搬しないように設定されている。これにより、導波管本体21の中空部を介して、設定された波長より長い波長の電波の伝搬を防止することができるので、試験箱10の電波の遮蔽性を好適に維持することができる。
なお、開口部の形状と寸法が同一であれば、導波管が長くなる程電波の遮蔽性能が高くなり、開口部の面積が小さくなる程導波管が遮蔽できる電波の限界周波数が高くなることは前記したアンテナ用導波管14aと同様である。
導波管本体21の断面は、矩形に限定されず、例えば、円形や多角形(矩形を除く)であってもよい。
電波吸収体22は、導波管本体21の内面を覆うように形成されており、導波管本体21の内部を伝搬しようとする電波を吸収することで、導波管本体21の電波の非伝搬性を高めるものである。この電波吸収体22を備えることで、電子機器Pの通路である導波管20A,20Bは、その内側に電波を吸収する電波吸収性を有する。
このような電波吸収体22としては、例えば、双極子型と称される電波吸収シートを使用することができる。双極子型の電波吸収シートとしては、例えば、(1)カーボン粉末、酸化チタン等の化合物から形成され、これらの化合物が有する電界を利用して電波を吸収するシートや、(2)フェライト、カルボニル鉄等の化合物から形成され、これらの化合物が有する磁界を利用して電波を吸収するシートや、(3)樹脂(例えばポリウレタン等)と磁性体との複合体から形成される電波を吸収するシート等が挙げられる。具体的には、例えば、東洋サービス社製のルミディオン(登録商標)や、日立金属社製のHTD−101等を使用することができる。また、前記した電波吸収体13と同様に、λ/4型の電波吸収体を使用することもできる。なお、λ/4型の電波吸収体については前記したので、ここでは説明を省略する。
スライド扉23は、導波管本体21の開口部21aに開閉自在に設けられ、少なくとも試験を行う際に、導波管本体21の開口部21aを閉塞して外部からの電波を遮蔽する扉部材である。スライド扉23は、第7図に示すように、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる扉本体23aと、扉本体23aの外面に貼着されたゴム系電波吸収体23bとを備えて構成されている。ゴム系電波吸収体は、例えば、エチレンプロピレンゴムやクロロプレンゴムにカーボンブラック、磁性体粉末等を配合した後、混練し、ロールで加圧してシート状に成形したもので、広帯域電波吸収体であることが望ましい。
スライド扉23の開閉手段は、本発明では特に限定されず、公知の開閉手段を使用することができる。例えば、第7図の(a)に示すように、扉本体23aの上部に取り付けたワイヤ23cを、巻き取り機構23dで巻き取ることで開扉(開閉)するようにしてもよいし、第7図の(b)に示すように、扉本体23aに形成したラック部23eを、モータ(図示せず)等に接続されたピニオン23fにかみ合わせて開閉するようにしてもよい。
このようなスライド扉23によれば、導波管本体21の中空部(内部)を通過しようとする電波の一部が、アルミニウム板またはアルミニウム合金板からなる扉本体23aによって反射されると共に、扉本体23aの外面に貼着されたゴム系電波吸収体23bによって吸収されるので、電波の伝搬度を低下させることができる。また、スライド扉23は、少なくとも試験を行う際に導波管本体21の開口部21aを閉塞するので、試験を行う際の試験箱10の電波の遮蔽性を良好に維持することができる。なお、スライド扉23の開閉動作は、後記するベルトコンベア30(ベルト31)の動きに連動して行われるように設定されているが、これについては後記する。なお、本実施形態では、導波管本体21の開口部21aにスライド扉23を設けているが、導波管本体21の中央部にスリット(図示せず)を設けて、そのスリットにスライド扉を差し込むようにしてもよい。この場合、スリットとスライド扉の隙間に導電性ゴムやアルミニウム箔などを挟むような構造とすれば、電波の遮蔽性が良好に保たれる。
カーテン24は、導電布からなる比較的柔らかい布状のものであり、第2図に示すように、導波管本体21の内部に複数設けられている。導電布とは、金属成分を含む布のことであり、具体的には、金属繊維と高分子繊維との複合繊維からなる布のほか、NiやCu等の金属をメッキした高分子繊維からなる布などが挙げられる。このようなカーテン24によれば、導波管本体21の中空部(内部)を通過しようとする電波の一部が、カーテン24に含まれる金属成分によって回折損失を起こすので、電波の伝搬度を低下させることができる。具体的には、電波の伝搬度を30〜40dB程度に低下させることができる。
また、カーテン24は比較的柔らかい布であるため、電子機器Pの試験箱10への搬入出の際に、電子機器Pとカーテン24が接触しても、電子機器Pに傷をつけることがないという利点を有する。
なお、本実施形態においては、第2図に示すように、1枚のカーテン24を導波管本体21の内部(開口部21bを含む)の3箇所に設けた構成としているが、これに限定されるものではない。例えば、カーテン24を設ける場所を2箇所以下または4箇所以上としてもよいし、1箇所に設けるカーテン24の枚数を複数枚としてもよい。
フィルタ25は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金等からなる金属製のメッシュが複数重ねられたメッシュ積層体であり、第2図,第6図に示すように、導波管本体21の開口部21a,21bの、後記するベルト31(ベルトコンベア30)の下方に設けられている。導波管本体21の開口部21aおよび内部には、ベルト31(ベルトコンベア30)の上方に電波遮蔽手段(スライド扉23およびカーテン24)が設けられているが、電波の伝搬度をさらに確実に低下させるために、ベルト31の下方にも、このようなフィルタ25を備えることが望ましい。フィルタ25の内部では、金属製のメッシュ積層体によって回折損失が起こり、電波の伝搬度を確実に低下させることができる。
なお、フィルタ25とベルト31との隙間には、ゴム系電波吸収体等で形成されたシール部材26を備えることが望ましい。また、前記したシール部材26の代わりに、柔軟性のある高分子繊維に金属薄膜を蒸着した導電性ブラシを備えてもよい。
以上のような導波管20A,20Bによれば、外部からの電波を遮蔽する電波遮蔽手段(スライド扉23、カーテン24)や電波吸収体22、フィルタ25を有する電子機器Pの通路となる導波管本体21を備えているので、試験箱10の外部と内部とが連通していても、試験箱10の電波の遮蔽性を良好に維持することができる。
<ベルトコンベア>
第1図乃至第3図に示すように、ベルトコンベア30は、電子機器Pを搬送する搬送手段であり、導波管20A、試験箱10および導波管20Bの内部を通過するように配置されている。ベルトコンベア30は、電子機器Pを搬送する搬送部となるベルト31と、ベルト31を駆動するローラ付テーブル32と、ベルト31の搬送面に設けられた複数の保持手段33と、保持手段33に接続するケーブル34(第8図参照)とを備えている。
ベルト31は、ベルトコンベア30の搬送部となる無端状のベルトであり、ゴム系電波吸収体から形成されている。ベルト31は、ローラ付テーブル32の複数のローラ32aに張設されており、このローラ32aが回転することによって動力が伝達され、ベルト31が駆動する、すなわち、電子機器Pを搬送する構成になっている。
なお、ローラ付テーブル32は、本発明では特に限定されず、公知のものを使用することができる。また、ローラ付テーブル32は、全てのローラ32aが回転してベルト31に動力を伝達する構成であってもよいし、ローラ32aの一部の駆動ローラが回転してベルト31に動力を伝達する構成であってもよい。
保持手段33は、第8図に示すように、ベルト31の搬送面において電子機器Pを保持するためのものであり、ベルト31の搬送面に一定の間隔をおいて複数設けられている。この保持手段33には、コネクタ33aが、保持手段33に設置された電子機器Pの接続端子(例えば、携帯電話の通信用外部接続端子等。図示せず)と対応する位置に設けられている。これにより、電子機器Pを保持手段33に設置することで、電子機器Pの接続端子(図示せず)とコネクタ33aとを電気的に接続させることができる。
ケーブル34は、ベルト31の搬送面に設けられた複数の保持手段33に隣接して敷設され、その一端が保持手段33に設けられたコネクタ33aに、その他端がベルト31に固定された金属板からなる端子Tにそれぞれ接続されている。これにより、電子機器Pと後記する試験ユニット40とを、コネクタ33a、ケーブル34、端子Tおよび後記する外部端子RTを介して電気的に接続することができるようになっている。なお、端子Tの材質は、本発明では特に限定されず、純金属だけでなく合金であってもよく、これらにめっき処理を行ったものであってもよい。
ケーブル34は、その内部を導通するノイズを吸収するノイズ吸収体に被覆されている。これにより、試験中に発生するノイズを効果的に吸収することができるので、電子機器Pの試験を精密に行うことができる。なお、このようなノイズ吸収体としては、例えば、東洋サービス社製のルミディオン(登録商標)ET等を使用することができる。
ケーブル34の長さは、その一端(保持手段33)が試験箱10の内部の所定位置(試験位置)に位置するとき、その他端(端子T)がベルトコンベア30の端部(試験箱10の入口方向側)付近に位置するような長さとなっている。なお、このようなケーブル34を複数の保持手段33がそれぞれ備えているので、ベルト31の搬送面には、複数のケーブル34が集合したケーブル束34Cが保持手段33に隣接して敷設される。
以上のようなベルトコンベア30によれば、ベルト31が一定の間隔をおいて設けられた複数の保持手段33を備えているので、電子機器Pを保持手段33に設置することで、電子機器Pを設置順に、かつ、規則正しく試験箱10の内部に連続的に搬入して、電子機器Pの動作の試験を行うことができる。
[電子機器試験方法]
次に、以上のように構成される電子機器用試験装置1の動作を説明しつつ、本発明の一実施形態に係る電子機器試験方法について、適宜図面を参照しながら説明する。
第9図乃至第12図は電子機器用試験装置の動作を説明するための図であり、(a)は試験箱および導波管の断面図、(b)はベルトコンベアの端部の側面図、(c)はベルトコンベアの端部の平面図である。なお、ベルト31には複数の保持手段33が設けられているが、説明上必要がないので、第9図乃至第12図の(b)および(c)について保持手段33の図示を省略した。
(1)複数の電子機器P(P,P,P,P,P・・・)を順に、それぞれ、ベルト31に設けられた保持手段33に設置して(第2図参照)、保持手段33に設けられたコネクタ33a(第8図参照)と電子機器Pの接続端子(図示せず)とを電気的に接続する。なお、電子機器Pの保持手段33への設置は、ベルト31の停止時に行ってもよいし、駆動時に行ってもよい。
(2)保持手段33に設置された電子機器Pは、第2図に示すように、ベルト31の駆動に伴って、試験箱10の方向へと搬送され、導波管20Aの内部を通過して試験箱10の内部へと搬送(搬入)される。そして、第9図の(a)に示すように、電子機器Pの試験終了後、電子機器Pが試験箱10の内部の所定位置(試験位置)へと搬送される。
ここで、スライド扉23は、ベルト31の駆動時には開扉状態となり、ベルト31の停止時には閉扉状態となるように制御ユニット(例えばコンピュータ等。図示せず)によって制御されている。したがって、ベルト31が駆動して電子機器Pが搬送されているときには、スライド扉23は開扉状態にあるので、電子機器Pを試験箱10の内部へ搬入することが可能となる。
なお、導波管20Aの内部を通過する電子機器Pは、導波管20Aの内部に設けられた複数のカーテン24と接触することになるが、前記したようにカーテン24は比較的柔らかい布であるため、電子機器Pに傷をつけることはない。
(3)電子機器Pが試験箱10の内部の試験位置に到達すると、第10図の(a)に示すように、制御ユニット(図示せず)は、ベルト31を停止させる制御を実行すると共に、スライド扉23を閉扉させる制御を実行する。
なお、制御ユニット(図示せず)が、ベルト31を停止させる制御を実行するタイミングは、例えば、ベルト31を駆動させる駆動源(例えばモータ等)の駆動軸が所定回数回転した場合、すなわち、ベルト31(保持手段33)が所定距離または所定時間移動した場合や、試験箱10の内部および/またはベルトコンベア30に設けられたセンサ(図示せず)が保持手段33の試験位置到達を検知した場合とすることができる。
電子機器Pを設置した保持手段33が試験位置にあるとき、その一端が保持手段33に接続されたケーブル34(第8図参照)の他端側の端子Tは、第10図の(b)に示すように、ベルトコンベア30の端部30Eに位置する。なお、端部30Eは、試験箱10の入口方向側の端部である。
端部30Eの付近には、第10図の(b)および(c)に示すように、試験ユニット40と、試験ユニット40に接続する外部端子RTが設けられている。試験ユニット40は、電子機器Pの電波の受信状態を検出して電子機器Pが正常に動作しているか否かを判定すると共に、電子機器Pに各種の指示を送信して動作をさせることができる装置である。
なお、この時、第10図の(a)に示すように、導波管20Aの内部には次に試験が行われる電子機器Pが搬入され、導波管20Bの内部には電子機器Pの前に試験が終了した電子機器Pが位置している。また、導波管20Aの外部には試験前の電子機器P(図示せず)が位置し、導波管20Bの外部には電子機器Pの前に試験が終了した電子機器P(図示せず)が搬出されている。
(4)ベルト31が停止したら制御ユニット(図示せず)は、第11図の(b)および(c)に示すように、外部端子RTを回転させる制御を実行する。外部端子RTが回転するとその先端部分と端子Tとが電気的に接続して、電子機器Pと試験ユニット40との間で電気信号の授受ができるようになる。その後、第11図の(a)に示すように、アンテナ14から電子機器Pに電波を放射する。
(5)電子機器Pの動作の試験は、アンテナ14から電波を放射しながら、電子機器Pの電波の受信状態を試験ユニット40で検出することで行われる。試験ユニット40では、電子機器Pの電波の受信状態を検出して電子機器Pが正常に動作しているか否かを判定する。この時、アンテナ14を回転駆動させることで、水平波および垂直波について試験を行うことができる。また、前記した電波送受信ユニット(図示せず)によって、アンテナ14から放射される電波の強度や周波数帯域等を変化させて試験を行うこともできる。
(6)電子機器Pの動作の試験が終了したら制御ユニット(図示せず)は、外部端子RTを逆方向に回転させる制御を実行し、外部端子RTと端子Tとの電気的な接続を解除する(第10図の(b)および(c)参照)。そして、再びベルト31を駆動させる制御を実行して、第12図の(a)に示すように、電子機器Pの搬送を開始すると共に、スライド扉23を開扉させる制御を実行する。これにより、電子機器Pが、導波管20Bの内部を通過して試験箱10の外部方向へと搬送(搬出)されると共に、試験箱10の内部の試験位置へと次に試験が行われる電子機器Pが搬送される。
以上が電子機器用試験装置1の一連の動作および電子機器試験方法である。
このような電子機器試験方法によれば、複数の電子機器P(P,P,P,P,P・・・)を順に、ベルトコンベア30のベルト31に設けられた保持手段33に設置して試験箱10の内部の試験位置に搬入し、試験を行った後、試験箱10の外部に搬出することで、多数の電子機器Pの動作の試験を連続的に行うことができる。
また、このような電子機器試験方法によれば、試験を行う際に、外部からの電波を遮蔽するスライド扉23が導波管20A,20B(導波管本体21)の開口部21aを完全に閉塞するので、試験箱10の電波の遮蔽性を維持した状態で電子機器Pの動作の試験を精密に行うことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の実施形態はこれに限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であり、例えば、以下のような変更が可能である。
前記した実施形態では、電子機器Pとして携帯電話を図示して説明したが、本発明の試験対象となる電子機器Pは、携帯電話に限定されるものではない。例えば、携帯電話と同様に電波の授受を行うPDA(Personal Digital Assistance)や無線LAN(Local Area Network)機能を備えるノート型のパーソナルコンピュータ等であってもよい。また、外部電波の影響を受けることが好ましくない精密測定機器や医療機器等であってもよい。さらに、外部に所定値以上の電波を放射することが好ましくない家電機器や医療機器等であってもよい。
また、試験箱10は、前記した実施形態に限定されず、例えば、電波暗室のような、試験員がその内部に出入りすることができる大型の部屋(試験室)であってもよい。このような試験室は、試験箱10と同様に金属製の筐体で形成してもよいし、例えば、電波の遮蔽性や電波吸収性を有するコンクリート構造としてもよい。
前記した実施形態では、複数の金属製のパネル11aを、骨格となるフレーム(図示せず)に溶接して筐体11を形成しているが、これに限定されず、例えば、複数の金属製のパネルをボルト等によって組み付けて形成する組立・分解可能な構成としてもよい。なお、このような構成の場合、複数の金属製のパネルの隙間に電波の遮蔽性を有する充填材を介在させることが望ましい。これにより、筐体(試験箱)の電波の遮蔽性を良好に維持することができる。電波の遮蔽性を有する充填材としては、例えば、上下面の少なくとも一方が絶縁層(例えば、紙や接着層を兼ねる粘着テープ等)で絶縁された抵抗損失体(例えば、カーボン抵抗シート、金属薄膜抵抗シート、熱線遮断フィルム等)を有する電磁遮蔽接合用シート体を使用することができる。具体的には、例えば、東洋サービス社製のルミディオン(登録商標)IR等を使用することができる。
前記した実施形態では、第1図に示すように、扉12に窓12bが設けられている構成としたが、これに限定されず、扉と窓とをそれぞれ別に設けてもよい。また、扉や窓をそれぞれ複数設けてもよい。
前記した実施形態では、電波吸収体13をλ/4型電波吸収体としたが、これに限定されるものではない。例えば、パネル11a(またはパネル12a)の側から順に、抵抗膜シート(インピーダンス1088Ω)、スペーサ(38mm)、抵抗膜シート(インピーダンス280Ω)、スペーサ(38mm)、保護膜(アルミニウム板またはアルミニウム箔)を配置する構成としてもよい。このような構成によれば、880MHz周辺および2050MHz周辺の二種の電波を吸収することができる。また、前記した電波吸収体22と同様に、双極子型の電波吸収シートを使用することもできる。
なお、前記したような電波吸収体や電波吸収シートは、アンテナ用導波管14aの内面側にも設けることができる。
前記した実施形態では、第1図乃至第3図に示すように、電子機器Pの通路となる導波管20A,20Bを直線上に配置した構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、試験箱10の一側面に導波管20Aを、当該一側面に対して垂直位置に配置された側面の一方に導波管20Bを取り付けて、導波管20A,20Bを平面視L字状に配置した構成としてもよい(図示せず)。また、試験箱10の同一側面に導波管20A,20Bを配置した構成としてもよい(図示せず)。なお、導波管20A,20Bの配置によってベルトコンベア30(搬送手段)の形状は適宜変更される。
前記した実施形態では、第1図乃至第3図に示すように、二本の導波管20A,20Bを備えた構成としたが、これに限定されず、例えば、一本の導波管で搬入出を行う構成としてもよいし、必要に応じて三本以上の導波管を備えてもよい。
前記した実施形態では、電子機器Pの通路を導波管20A,20Bとしたが、これに限定されるものではない。例えば、第13図に示すような金属製(例えば、アルミニウムやアルミニウム合金等)の筒体27に電波遮蔽手段(扉部材等)を設けた構成としてもよい。このような構成であっても、筒体27を形成する導電性を有する金属や、電波遮蔽手段(扉部材やカーテン等)によって、外部からの電波を遮蔽することができるので、試験箱10の電波の遮蔽性を好適に維持することができる。なお、第13図の(a)に示すように、筒体27の内面側にも前記した電波吸収体22やシール部材26(または、柔軟性のある高分子繊維に金属薄膜を蒸着した導電性ブラシ)を設けることができる。
前記した実施形態では、扉部材をスライド扉23としたが、これに限定されるものではない。例えば、第13図に示すような、開閉扉28であってもよい。
開閉扉28は、ヒンジ(図示せず)を介して筒体27に回動自在に取り付けられており、適宜開閉可能な構成となっている。開閉扉28は、前記したスライド扉23と同様に、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる扉本体28aと、扉本体28aの外面に貼着されたゴム系電波吸収体28bとを備えて構成されている。開閉扉28の開閉手段は、本発明では特に限定されず、公知の開閉手段を使用することができる。具体的には、例えば、扉本体28aの下部に取り付けたワイヤやチェーン等を、巻き取り機構で巻き取ることで開扉(開閉)することができる(図示せず)。
また、第14図の(a)に示すように、一対の開閉扉281,282を備える構成としてもよい(いわゆる観音開き型)。さらに、第14図の(b)に示すように、一対のスライド扉231,232を備える構成としてもよい(いわゆる引分け戸型)。
以上のような扉部材も、前記したスライド扉23と同様に、制御ユニット(図示せず)によって、少なくとも試験を行う際に、通路(導波管20A,20Bや筒体27等)の開口部を閉塞して外部からの電波を遮蔽するように扉の開閉が制御される。なお、第14図の(a)に示す開閉扉281,282の場合、電子機器Pが通過する際に、電子機器P(保持手段33)自身によって扉が直接押し開けられ、電子機器Pが通過した後、ヒンジ(図示せず)に設けられたバネ等の付勢手段によって閉扉するような構成としてもよい。
前記したような扉部材(スライド扉23を含む)の開閉方向は、図示した方向に限定されるものではなく、適宜設定することができる。また、扉部材の開閉方向は入口側通路と出口側通路とで異なる方向であってもよい。
前記した実施形態および変形例では、第2図,第13図に示すように、扉部材(スライド扉23、開閉扉28等)を通路(導波管20A,20B、筒体27)の外部側の開口部(例えば21a)に設け、通路の内部側の開口部や、通路の内部にはカーテン24を設けた構成としたが、これに限定されるものではない。すなわち、通路の内部側の開口部(例えば21b)や、通路の内部にも扉部材を設けた構成としてもよい。また、このような構成に、さらにカーテン24を併用する構成としてもよい。なお、扉部材を一つの通路に複数設ける場合、同じ種類の扉部材だけであってもよいし、異なる種類の扉部材を組み合せてもよい。
前記した実施形態では、第2図,第13図に示すように、通路(導波管20A,20Bや筒体27等)の内部側の開口部や、通路の内部にカーテン24を設けた構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、カーテン24の代わりに比較的薄厚のゴム系電波吸収体を設けた構成としてもよい。
前記した実施形態では、金属製のフィルタ(フィルタ25)をアルミニウムまたはアルミニウム合金からなるメッシュが複数重ねられてなるメッシュ積層体としたが、これに限定されるものではない。例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金の小片(金属片)が集合して構成されたアルミニウム片フィルタであってもよいし、スチールやステンレスからなるメッシュを複数重ねたメッシュ積層体であってもよい。
前記した実施形態および変形例では、筐体11、扉12、導波管本体21、筒体27、扉本体23a,28a等をアルミニウムまたはアルミニウム合金で形成しているが、これに限定されるものではない。例えば、スチール、ステンレス、銅等を使用することもできる。また、筐体11等を金属製とすることで、外部からの電波の遮蔽性や、剛性等を高める構成としたが、これに限定されず、例えば、電波の遮蔽性を有する板材で形成してもよい。
前記した実施形態では、搬送手段を、ローラ付テーブル32の複数のローラ32aに張設されたベルト31を搬送部とするベルトコンベア30としたが、これに限定されるものではない。例えば、ネットコンベア、メッシュコンベア、エアコンベア等であってもよい。なお、電子機器Pを試験箱10の内部に搬入し、試験箱10の内部から搬出するためには、少なくとも搬送部(例えばベルト31等)の搬送面が、試験箱10および通路(導波管20A,20B、筒体27)の内部を通過する構成であれば足りる。また、これら搬送手段は、電波を透過し易い非導電性の材質、具体的には、樹脂、ゴム、セラミックス、木材等から構成されていることが望ましい。
前記した実施形態では、保持手段33が、電子機器Pとしての携帯電話をその送話口側から試験箱10の内部に搬入するようにベルト31に設けられているが、これに限定されるものではない。例えば、携帯電話のアンテナ側から試験箱10の内部に搬入するようにベルト31に設けてもよいし、携帯電話が開口部21aに対して横方向となるようにベルト31に設けてもよい。なお、保持手段(およびコネクタ)の形状や大きさ等が、電子機器Pの種類に合わせて適宜変更されることは当然の事項である。
前記した実施形態では、保持手段33に電子機器Pを設置して搬送する構成としているが、これに限定されず、保持手段33を設けないベルト31の搬送面に電子機器Pを直接載置して搬送する構成としてもよい。なお、このような構成の場合、ケーブル34の一端に設けたコネクタ(図示せず)を電子機器Pの接続端子に接続することで、少なくとも試験を行う際に、電子機器Pと試験ユニット40とを電気的に接続することが可能となる。
前記した実施形態では、端子Tと外部端子RTの接続を、試験箱10の入口方向側にあるベルトコンベア30の端部30Eで行う構成としたが、試験箱10の出口方向側にある
端部で行う構成としてもよい。また、端子Tと外部端子RTとの接続方法は前記した実施形態(第11図参照)に限定されるものではない。
前記した実施形態では、試験ユニット40と外部端子RTとをベルトコンベア30の端部30Eの付近、すなわち、試験箱10の外部に設けた構成としたが、これに限定されず、試験ユニット40と外部端子RTとを試験箱10の内部に設けた構成としてもよい。このような構成の場合、例えば、ケーブル34を設けずに、保持手段33にコネクタ33aと電気的に接続する端子(図示せず)を露出して設け、少なくとも試験を行う際に、この端子(図示せず)と外部端子RTとを電気的に接続する構成とすることができる。また、外部端子RTだけを試験箱10の内部に設ける構成としてもよい。
なお、ケーブル等を試験箱10の内部から外部に出す場合(または、試験箱10の外部から内部に入れる場合)は、EMIダクト(図示せず)を備えることが望ましい。EMI(Electro Magnetic Interference)ダクトは、電磁妨害を防止しつつ、ケーブル等を試験箱10の内外に挿通することができるダクトである。具体的には、例えば、ケーブルに磁性体テープ等のノイズ吸収体を巻きつけて、その一部を試験箱10に設けたダクトに通したものである。これによると、試験箱10の電波の遮蔽性を好適に維持することができると共に、ケーブルから発生するノイズを効果的に吸収することができる。
前記した実施形態では、扉部材(例えばスライド扉23等)が、制御ユニット(図示せず)によって、ベルト31の駆動時に開扉状態となり、停止時に閉扉状態となるように制御される構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、ベルトコンベア30に公知のセンサ(図示せず)を設けて、電子機器P(保持手段33)の通過を検知することで扉部材の開閉を制御する構成としてもよい。
前記した実施形態では、電子機器用試験装置1が、一つの試験箱10と、一対の導波管20A,20B(通路)と、一つのベルトコンベア30(搬送手段)とを備える構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、一対の通路を有する試験箱(または試験室)を複数直列に配置して、一つの搬送手段で連通する構成としてもよい。このような構成によれば、電子機器Pに対して、異なる二種以上の試験を連続的に行うことができる。また、一つの試験箱(または試験室)に、複数対の通路を並列に設けてそれぞれに搬送手段を備える構成としてもよい。
前記した実施形態では、アンテナ14から電子機器Pに電波を放射して、電子機器Pが正常に電波を受信できるか否かを試験ユニット40で判定する電子機器試験方法を説明したが、電子機器試験方法はこれに限定されるものではない。例えば、試験ユニット40から電子機器Pに各種の指示を送信して電子機器Pからアンテナ14に電波を送信し、アンテナ14が受信した電波を電波送受信ユニット(図示せず)で測定する方法であってもよい。

Claims (24)

  1. 電子機器に対する試験を行う試験箱と、
    前記試験箱の外部と内部とを連通すると共に、少なくとも試験を行う際に外部からの電波を遮蔽する電波遮蔽手段を有する通路と、
    前記電子機器を搬送する搬送部を有する搬送手段と、を備える電子機器用試験装置であって、
    前記電波遮蔽手段は、導電布からなるカーテンを含み、
    前記搬送部が前記通路の内部を通過可能に構成され、前記電子機器を前記試験箱に搬入すると共に、前記試験箱から搬出することを特徴とする電子機器用試験装置。
  2. 前記通路は、内側に電波吸収性を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器用試験装置。
  3. 前記通路は、入口側通路と出口側通路の対で構成され、前記入口側通路と前記出口側通路は直線上に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の電子機器用試験装置。
  4. 前記搬送部の下側に形成された隙間に、ゴム系電波吸収体からなるシール部材または高分子繊維に金属薄膜を蒸着してなる導電性ブラシが配置されていることを特徴とする請求項1か請求項3のいずれか1項に記載の電子機器用試験装置。
  5. 電子機器に対する試験を行う試験箱と、
    前記試験箱の外部と内部とを連通すると共に、少なくとも試験を行う際に外部からの電波を遮蔽する電波遮蔽手段を有する通路と、
    前記電子機器を搬送する搬送部を有する搬送手段と、を備える電子機器用試験装置であって、
    前記電波遮蔽手段は、前記搬送部の動きに連動して前記通路を開閉する扉部材を含み、
    前記搬送部が前記通路の内部を通過可能に構成され、前記電子機器を前記試験箱に搬入すると共に、前記試験箱から搬出することを特徴とする電子機器用試験装置。
  6. 前記扉部材は、アルミニウム板またはアルミニウム合金板からなる扉本体と、当該扉本体に貼着されたゴム系電波吸収体とからなることを特徴とする請求項5に記載の電子機器用試験装置。
  7. 前記通路は、所定波長より長い波長の電波を伝搬しない導波管であることを特徴とする請求項1または請求項5に記載の電子機器用試験装置。
  8. 前記試験箱は、電波の遮蔽性を有する金属製の筐体からなることを特徴とする請求項1または請求項5に記載の電子機器用試験装置。
  9. 前記金属製の筐体は、複数の金属部材を組み付けて構成されており、当該複数の金属部材同士は溶接によって接合されていることを特徴とする請求項8に記載の電子機器用試験装置。
  10. 前記金属製の筐体および前記通路の少なくとも一方は、アルミニウムまたはアルミニウム合金から形成されたことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の電子機器用試験装置。
  11. 前記試験箱は、その内部を視認可能な窓を有することを特徴とする請求項1または請求項5に記載の電子機器用試験装置。
  12. 前記窓は、電波の遮蔽性を有することを特徴とする請求項11に記載の電子機器用試験装置。
  13. 前記試験箱は、開閉自在の扉を有することを特徴とする請求項1または請求項5に記載の電子機器用試験装置。
  14. 前記試験箱の内部に、前記電子機器との間で電波を授受する測定用アンテナが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項5に記載の電子機器用試験装置。
  15. 前記測定用アンテナから放射される電波の偏波面と、前記電子機器のアンテナから放射される電波の偏波面とが平行または垂直となるように前記測定用アンテナの軸を当該軸回りに回転可能としたことを特徴とする請求項14に記載の電子機器用試験装置。
  16. 前記測定用アンテナと前記電子機器のアンテナとの距離が、前記測定用アンテナから放射される電波の波長λ以上であることを特徴とする請求項14または請求項15に記載の電子機器用試験装置。
  17. 前記試験箱の内面の前記測定用アンテナ付近には、磁性体シートを備えていることを特徴とする請求項14に記載の電子機器用試験装置。
  18. 電子機器に対する試験を行う試験箱と、
    前記試験箱の外部と内部とを連通すると共に、少なくとも試験を行う際に外部からの電波を遮蔽する電波遮蔽手段を有する通路と、
    前記電子機器を搬送する搬送部を有する搬送手段と、を備える電子機器用試験装置であって、
    前記搬送部は、前記電子機器を保持する複数の保持手段を備えており、
    前記保持手段は、ケーブルの一端が接続されると共に、前記ケーブルと前記電子機器とを電気的に接続するコネクタを備えており、
    前記搬送部が前記通路の内部を通過可能に構成され、前記電子機器を前記試験箱に搬入すると共に、前記試験箱から搬出することを特徴とする電子機器用試験装置。
  19. 前記ケーブルは、ノイズを吸収するノイズ吸収体に被覆されていることを特徴とする請求項18に記載の電子機器用試験装置。
  20. 前記ケーブルは、前記搬送部に設けられた前記保持手段に隣接して敷設され、前記一端と反対側の他端に端子を有し、前記端子は、前記電子機器の状態を判定する試験ユニットに接続された外部端子と、少なくとも試験を行う際に接続されることを特徴とする請求項18または請求項19に記載の電子機器用試験装置。
  21. 前記搬送部は、ゴム系電波吸収体からなるベルトであることを特徴とする請求項18に記載の電子機器用試験装置。
  22. 前記通路は、その内部を通過する前記搬送部の下方に、外部からの電波を遮蔽する金属製のフィルタを備えていることを特徴とする請求項1、請求項5または請求項18に記載の電子機器用試験装置。
  23. 前記試験箱および前記通路の少なくとも一方は、内部にλ/4型電波吸収体を備えていることを特徴とする請求項1、請求項5または請求項18に記載の電子機器用試験装置。
  24. 前記試験箱は、その内部に照明を備えていることを特徴とする請求項1、請求項5または請求項18に記載の電子機器用試験装置。
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