JP5170011B2 - 逆止弁 - Google Patents

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Description

本発明は、逆止弁に関し、更に詳しくは、逆止弁のチャタリング防止技術に関する。
流体の逆流を防止する逆止弁として種々のものが開発されている。例えば、弁体を付勢することにより、流体の圧力に応じて弁座と弁体との距離を変化させるタイプのものが広く知られている。こうしたタイプの逆止弁では、例えば、上流側の流体の圧力が下流側よりも所定以上高くなって、付勢された弁体が付勢方向と反対側に移動することにより弁座と弁体との距離が離れると、その隙間が流路を形成し、流体を上流側から下流側へ流通可能にする。一方、上流側及び下流側の流体の圧力差が所定以内となって、弁体が付勢方向に移動することにより弁体が弁座に着座すると、上述の隙間が塞がれて、流体を流通不可能にし、逆流を防止する(例えば、下記特許文献1)。
しかしながら、かかる構成の逆止弁では、上流側及び下流側の圧力差と弁体の付勢力とがほぼ均衡した状態になると、弁体が付勢方向及びその反対方向に頻繁に移動して、弁座と離れた状態と、弁座に着座した状態とを頻繁に繰り返す、いわゆるチャタリングが生じることが問題となっていた。チャタリングが生じると、流体の流量制御が不安定になるほか、騒音の発生、弁体や弁座の耐久性の低下などの問題も生じることとなる。
特開平2−143479号公報
上述の問題の少なくとも一部を考慮し、本発明が解決しようとする課題は、逆止弁のチャタリングを好適に抑制することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]逆止弁であって、流体の導入口としての第1の孔部を有する弁座と、前記弁座の方向に付勢され、前記第1の孔部に流入する流体の圧力に応じて、前記第1の孔部を開閉する弁体であって、該弁体の側面に形成された少なくとも1つの孔部である第2の孔部と、該弁体の内部に形成され、該第2の孔部と連通し、前記流体を導出側へ導く内部流路とを備えた弁体とを備え、前記第2の孔部の実質的な流路としての断面積の総和に対する前記内部流路の断面積の比率が210%以上である逆止弁。
かかる構成の逆止弁は、第2の孔部の実質的な流路としての断面積の総和に対する流路の断面積の比率が210%以上であるので、第1の孔部に流入する流体の圧力と、内部流路における流体の圧力との差を大きくできる。その結果、弁体が付勢方向に移動しにくくなるので、弁体が頻繁に第1の孔部を開閉して、チャタリングを生じることを抑制することができる。
[適用例2]逆止弁であって、流体の導入口としての第1の孔部を有する弁座と、前記弁座の方向に付勢され、前記第1の孔部に流入する流体の圧力に応じて、前記第1の孔部を開閉する弁体であって、該弁体の側面に形成された少なくとも1つの孔部である第2の孔部と、該弁体の内部に形成され、該第2の孔部と連通し、前記流体を導出側へ導く流路とを備えた弁体とを備え、前記第2の孔部の上流側と、前記内部流路とにおける前記流体の圧力差は、0.045MPa以上である逆止弁。
かかる構成の逆止弁は、第1の孔部に流入する流体の圧力と、内部流路における流体の圧力との差を、チャタリングが生じないレベルとすることができる。
[適用例3]前記第2の孔部には、前記流体が流通可能なフィルタが設けられた適用例1または適用例2のいずれか記載の逆止弁。
かかる構成の逆止弁は、第2の孔部にフィルタが設けられているので、第2の孔部における圧損を大きくできる。したがって、第2の孔部の上流側と、内部流路とにおける流体の圧力差をさらに大きくして、チャタリングの発生抑制効果を高めることができる。また、フィルタを交換して、その孔径、量などを異なるものとすれば、第2の孔部における圧損を容易に調節することができる。
[適用例4]前記弁体の前記弁座側の端面は、前記第1の孔部の開口面と略平行な平坦面を備えた適用例1ないし適用例3のいずれか記載の逆止弁。
かかる構成の逆止弁は、弁体の弁座側の端面が、第1の孔部の開口面と略平行、すなわち、流体の流れ方向に対して略直交する平坦面を備えるので、流体が弁体を付勢方向と反対の方向に押す力が大きくなる。その結果、弁体が付勢方向に移動しにくくなるので、チャタリングの発生抑制効果を高めることができる。
本発明の第1実施例としての逆止弁20の概略構成を示す説明図である。 逆止弁20の動作についての説明図である。 孔部総断面積S2と差圧ΔP2との関係と、当該関係におけるチャタリングの発生状況を示す説明図である。 孔部総断面積S2ごとの、圧力P32と差圧ΔP2との関係を示す説明図である。 第2実施例としての逆止弁120の概略構成を示す説明図である。 変形例としての逆止弁220の概略構成を示す説明図である。
A.第1実施例:
本発明の第1実施例について説明する。本発明の第1実施例としての逆止弁20の概略構成を図1に示す。逆止弁20は、本実施例においては、燃料電池システムの発電反応に供される反応ガスの供給経路に設けられる逆止弁である。ただし、逆止弁20の用途や流体の種類は特に限定するものではなく、例えば、流体は液体であってもよい。図1(a)は、逆止弁20の分解斜視図である。図示するように、逆止弁20は、弁座30と弁体40とケーシング60とを備えている。
弁座30は、本実施例では、円筒形の弾性部材(ここではブチルゴム)であり、略円形の断面の中央部に、当該断面を貫通する第1の孔部32を備えている。弁座30は、逆止弁20における流体の上流側に設けられる。弁体40は、弁座30に向かって先細りする略円錐形状を有する弁頭部42、円筒形状を有する弁棒部45、弁棒部45の外周部に形成された円筒状の2つの突出形状である凸部46、弁頭部42と凸部46との間の弁棒部45の表面に形成された第2の孔部44とを備えている。ケーシング60は、弁座30と接合され、その内部に弁体40を収納する筐体であり、円筒形の中空形状を有している。弁体40及びケーシング60の材質としては、逆止弁20の使用条件に応じた種々の金属を用いることができ、本実施例では、反応ガスに対する耐腐食性を考慮して、ステンレス鋼を用いた。
図1(a)に示した逆止弁20のA−A断面図を図1(b)に示す。逆止弁20は、流体を弁座30の側から弁体40の側へ流通可能とするものであり、以下の説明において、弁座30の側を上流側、弁体40の側を下流側ともいうこととする。図示するように、ケーシング60の上流側の端面は、弁座30と気密に接合されている。弁座30の第1の孔部32は、下流側から上流側に向かって先細りしたテーパ形状となっており、第1の孔部32の側面が略円錐形状の弁頭部42と気密に当接可能となるように形成されている。
ケーシング60の内部空間には、弁体40が収納されている。ケーシング60の内部には、弁体40と弁座30とケーシング60とによって囲まれた空間である弁室49が形成される。弁体40の凸部46は、ケーシング60の内壁との間に僅かなクリアランスを確保して設けられている。弁棒部45の内部には、第2の孔部44と連通する内部流路47が形成されている。第2の孔部44は、弁室49と内部流路47とを連通させている。内部流路47は、弁棒部45を下流側に向けて貫通し、弁棒部45の下流側の端面において出口孔48を形成している。ケーシング60の下流側の端面には、出口孔48と連通する導出口62が設けられている。導出口62は、流体を逆止弁20からさらに下流側に導くための開口部であり、出口孔48よりも大きく、弁棒部45よりも小さい径で形成されている。
2つの凸部46のうちの下流側の凸部46と、ケーシング60の下流側の端面との間には、2つのスプリング50が弁棒部45の円軸に対して対称な位置に設けられている。スプリング50は、その両端が凸部46とケーシング60とに固着され、弁体40を下流側から上流側に向かって付勢している。この付勢力によって、弁頭部42は弁座30と気密に当接する。
図1(b)に示した逆止弁20のB−B断面を図1(c)に示す。図示するように、略円形のケーシング60の断面の中央部には、内部に内部流路47が形成された弁棒部45が配置されている。本実施例においては、内部流路47の直径R1は3.5mmである。また、弁棒部45には、3つの第2の孔部44(44a〜44c)が形成されている。本実施例の第2の孔部44a〜44cは、いずれも同一サイズで均等間隔に形成されており、その直径R2は1.5mmである。
かかる構成の逆止弁20は、以下のように動作する。
(1)逆止弁20への流体の流入が停止された状態においては、上述したように、弁体40は、スプリング50によって下流側から上流側に向かって付勢されているので、弁頭部42は、図2(a)に示すように、第1の孔部32と当接した状態となっている。つまり、第1の孔部32が弁頭部42によって封止されて、第1の孔部32と弁室49との間を流体が流通不可能な状態となっている。
(2)そして、逆止弁20の上流側から流体が所定の圧力で流入し、第1の孔部32における流体の圧力P32と、内部流路47における流体の圧力P47との差圧ΔP1に相当する作用力が、スプリング50の上流側への付勢力F1を上回ると、図2(b)に示すように、流体によって、弁体40が下流側へ押される。その結果、第1の孔部32と弁頭部42とは離れた状態になり、それらの間に、流体が流通可能な流路が形成される。かかる状態においては、流体は、上流側から、第1の孔部32、弁室49、第2の孔部44、内部流路47、出口孔48を介した第1の経路と、凸部46とケーシング60とのクリアランスを介した第2の経路によって、導出口62に導かれる。ただし、凸部46は、2箇所に設けられており、これらの間には、流体が滞留可能な比較的大きな空間が確保されている。したがって、第2の経路の圧損は、第1の経路よりも大きくなり、流体は、主に第1の経路によって、上流側から導出口62に導かれることとなる。
(3)弁室49における流体の圧力P49と圧力P47との差圧ΔP2に相当する作用力が付勢力F1よりも大きい場合には、弁体40は更に下流側に移動する。そして、弁体40が所定距離だけ下流側に押されると、図2(c)に示すように、弁棒部45の下流側の端面がケーシング60の下流側の端面と当接する。かかる状態では、流体は、上流側から第1の経路のみによって、下流側の導出口62に導かれる。
(4)その後、差圧ΔP2に相当する作用力が付勢力F1よりも小さくなると、弁体40は上流側に押し戻され、差圧ΔP2に相当する作用力と付勢力F1とが均衡すれば、図2(b)に示した位置に弁体40が停止する。
(5)一方、差圧ΔP2に相当する作用力が付勢力F1よりも小さければ、弁体40は、さらに上流側に押し戻され、弁座30と当接し、第1の孔部32と弁室49とを連通させる流路を封止する、すなわち、図2(a)の位置に戻る。以上のように、弁体40は、上流側の流体の圧力が下流側よりも所定以上大きい場合にのみ、第1の孔部32と弁室49とを連通させる流路を開くので、下流側から上流側への流体の逆流を防止することができる。なお、図2(b)に示したように、弁体40が弁座30に近接した位置で、差圧ΔP2に相当する作用力と付勢力F1とが均衡する場合には、差圧ΔP2が変動することによりチャタリングを生じるおそれがある。
上述した逆止弁20の効果について説明する前に、上述した逆止弁20における第2の孔部44の開口断面積の総和である孔部総断面積S2と、差圧ΔP2との関係と、当該関係におけるチャタリングの発生状況を図3に示す。ここでの孔部総断面積S2とは、第2の孔部44の孔数が複数の場合には、各々の第2の孔部44の開口断面積の和である。また、孔部総断面積S2とは、第2の孔部44の実質的な流路としての断面積である。例えば、第2の孔部44の開口断面に編み目形状が形成されているような場合には、各々の編み目の開口面積の総和である。
図3に示すように、内部流路47の断面積である流路断面積S1が一定(S1=R12×π/4=11.34mm2)の場合において、第2の孔部44の直径R2や孔数NHを変化させることで孔部総断面積S2(S2=R22×π/4×HN)を変化させれば、孔部総断面積S2が小さくなるに従って、差圧ΔP2が大きくなる。具体的には、例えば、孔部総断面積S2=10.6mm2時のプロットデータD1(HR=6,R2=1.5mm)では、差圧ΔP2は0.02MPaとなる。このとき、流路断面積S1と孔部総断面積S2の比は、S1/S2=107%である。また、孔部総断面積S2=5.3mm2時のプロットデータD2(HR=3,R2=1.5mm)では、差圧ΔP2は0.045MPaとなる。このとき、流路断面積S1と孔部総断面積S2の比は、S1/S2=210%である。
ここで、各プロットデータの条件におけるチャタリングの発生状況の実験結果は、図3に示すとおり、孔部総断面積S2が5.3mm2以下の場合にはチャタリングが発生せず、それよりも大きい場合には発生する結果となった。換言すれば、S1/S2が210%以上の場合、差圧ΔP2が0.045MPa以上の場合に、チャタリングが発生しない結果となった。孔部総断面積S2を小さくすると、第2の孔部44の圧損が大きくなり、その結果、差圧ΔP2が大きくなるからである。
また、流路断面積S1が一定(S1=11.34mm2)の場合において、孔部総断面積S2=10.6mm2の場合と、S2=5.3mm2の場合の、圧力P32と差圧ΔP2との関係を図4に示す。図示するように、圧力P32が増加するほど差圧ΔP2は小さくなっていくが、いずれの圧力P32の値においても、S2=5.3mm2の場合の方が、S2=10.6mm2の場合と比べて、差圧ΔP2が大きくなることが顕著にみてとれる。
上述した構成の逆止弁20は、S1/S2≧210%となる範囲で、換言すれば、差圧ΔP2≧0.045MPaとなる範囲で、流路断面積S1と孔部総断面積S2を設定しているので、チャタリングの発生を抑制することができる。このようにチャタリングの発生を抑制することができるのは、差圧ΔP2を所定以上大きくすることで、差圧ΔP2が小さくなる方向に変動しても、弁体40が弁座30側に移動しにくくなるので、弁座30が頻繁に第1の孔部32を開閉する動作を抑制することができるからである。
B.第2実施例:
本発明の第2実施例について説明する。第2実施例としての逆止弁120の概略構成を図5に示す。第2実施例としての逆止弁120は、弁体40の構成が第1実施例と異なり、その他の点については、第1実施例と同様である。以下、第1実施例と異なる点についてのみ説明する。なお、図5は、第1実施例の図1に相当する図であり、第1実施例と同様の構成については、図1と同一の符号を付している。
図5(a)及び図5(c)に示すように、逆止弁120の弁棒部145は、6つ(NH=6)の第2の孔部144(144a〜144f)を備えている。本実施例の第2の孔部144a〜44fは、いずれも同一サイズで均等間隔に形成されており、その直径R2は、第1実施例と同様に1.5mmである。
また、図5(b)及び図5(c)に示すように、第2の孔部144には、その上流側にフィルタ170が充填されている。フィルタ170は、本実施例では、ガラス繊維のろ布を用いた。ただし、フィルタ170は、第2の孔部144の実質的な流路としての断面積を小さくできるものであればよく、換言すれば、第2の孔部144の圧損を大きくできるものであればよく、例えば、樹脂系ろ布でもよいし、網目状や多孔質の金属などであってもよい。
かかる逆止弁120において、第2の孔部144の孔部総断面積S2は、フィルタ170によって減少する実質的な流路としての断面積の減少分を考慮しなければ、S2=R22×π/4×NH=10.6mm2となり、S1/S2=107%となるが、フィルタ170によって、第2の孔部144の実質的な流路としての断面積を小さくして、S1/S2≧210%とすることが可能である。また、第2の孔部144の圧損を0.045MPa以上とすることが可能である。
したがって、S1/S2≧210%となるようにフィルタ170を第2の孔部144に充填すれば、逆止弁120は、第1実施例と同様の効果を奏する。それに加えて、逆止弁120は、第2の孔部144に充填するフィルタ170を交換して、その孔径、量などを異なるものとすれば、第2の孔部144での圧損を所望の程度に容易に調節することができる。さらに、第1実施例の第2の孔部44にフィルタ170を充填する構成とすれば、差圧ΔP2を更に大きくすることができるので、第1実施例に比べて、チャタリングの発生抑制効果を高めることができる。
C.変形例:
上述の実施例の変形例について説明する。
C−1.変形例1:
上述の実施形態においては、弁頭部42は、弁座30に向かって先細りする略円錐形状を有していたが、弁頭部42の形状は、かかる形状に限られるものではない。かかる点について、変形例としての逆止弁220の概略構成について図6に示す。逆止弁220は、弁頭部242の構成のみが上述の第1実施例と異なるものであり、その他の点については、第1実施例と同様である。以下、第1実施例と異なる点についてのみ説明する。なお、図6は、第1実施例の図1に相当する図であり、第1実施例と同様の構成については、図1と同一の符号を付している。図6(a),(b)に示すように、弁頭部242の弁座30側の端面は、第1の孔部32の開口面と略平行、換言すれば、第1の孔部32での流体の流れ方向に略直行する平坦面243を備えている。
かかる構成の逆止弁220は、流体の流れ方向に対して略直交する平坦面243を備えているので、流体の圧力によって弁棒部45の円軸方向に作用する力成分を大きくできる。つまり、流体が弁体40を付勢方向と反対の方向に押す力を大きくできる。その結果、差圧ΔP2が小さくなる方向に変動しても、弁体40が弁座30側に移動しにくくなるので、弁体40が頻繁に第1の孔部32を開閉して、チャタリングが生じることを抑制することができる。
C−2.変形例2:
上述の実施形態においては、弁体40は、2つの凸部46を備える構成としたが、弁体40の形状は、かかる形状に限るものではなく、第1の孔部32から導出口62に流体を通過させる経路を、第1の孔部32、弁室49、第2の孔部44、内部流路47、出口孔48を介した第1の経路に主に限定可能な形状であればよい。例えば、弁体40は、1つの凸部46のみを備える構成(例えば、図1(b)において、2つの凸部46のうちの下流側の凸部46のみを備える構成)としてもよい。
あるいは、弁体40は、凸部46を備えない構成とし、加えて、弁体40の弁棒部45は、ケーシング60の内壁との間に僅かなクリアランスを確保して設けられる構成としてもよい。かかる場合、第2の孔部44は、弁頭部242の表面上に設けてもよい。また、弁体40が所定距離だけ下流側に移動した際に、第1の孔部32から導出口62に流体を流通させる経路を第1の経路に限定するために、弁棒部45の下流側の端面がケーシング60の下流側の端面と当接可能にする突出形状を弁棒部45、または、ケーシング60に設けてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施形態における本発明の構成要素のうち、独立クレームに記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。
20,120,220…逆止弁
30…弁座
32…第1の孔部
40…弁体
42,242…弁頭部
44,44a〜44c,144,144a〜144f…第2の孔部
45,145…弁棒部
46…凸部
47…流路
48…出口孔
49…弁室
50…スプリング
60…ケーシング
62…導出口
170…フィルタ
243…平坦面

Claims (4)

  1. 逆止弁であって、
    流体の導入口としての第1の孔部を有する弁座と、
    前記弁座の方向に付勢され、前記第1の孔部に流入する流体の圧力に応じて、前記第1の孔部を開閉する弁体であって、該弁体の側面に形成された少なくとも1つの孔部である第2の孔部と、該弁体の内部に形成され、該第2の孔部と連通し、前記流体を導出側へ導く内部流路とを備えた弁体と
    を備え、
    前記第2の孔部の実質的な流路としての断面積の総和に対する前記内部流路の断面積の比率が210%以上である
    逆止弁。
  2. 逆止弁であって、
    流体の導入口としての第1の孔部を有する弁座と、
    前記弁座の方向に付勢され、前記第1の孔部に流入する流体の圧力に応じて、前記第1の孔部を開閉する弁体であって、該弁体の側面に形成された少なくとも1つの孔部である第2の孔部と、該弁体の内部に形成され、該第2の孔部と連通し、前記流体を導出側へ導く内部流路とを備えた弁体と
    を備え、
    前記第2の孔部の上流側と、前記内部流路とにおける前記流体の圧力差は、0.045MPa以上である
    逆止弁。
  3. 前記第2の孔部には、前記流体が流通可能なフィルタが設けられた請求項1または請求項2のいずれか記載の逆止弁。
  4. 前記弁体の前記弁座側の端面は、前記第1の孔部の開口面と略平行な平坦面を備えた請求項1ないし請求項3のいずれか記載の逆止弁。
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