JP5169772B2 - ポイント管理装置及び方法 - Google Patents
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Description
本発明は,クレジットサービスなどで会員に与えられるポイントのプレゼントを管理するための技術に関する。
商品やサービスの購入実績などに応じて次回の購入に利用できるポイントを販売店の会員に付与するポイントサービスは,古くから商店街やチェーン店で展開されている。従来,ポイント数が印刷された紙媒体であるポイント券で会員にポイントを与えることが一般的であったが,ネットワーク技術の進化に伴い,紙媒体で会員に支給していたポイントを電子化し,インターネット上のサーバで会員のポイントを一括管理するケースが増えている。
ポイントの運営規約でポイントの譲渡が認められている場合,該サーバはポイントの付与・利用に加え,ポイントの譲渡についても管理しなければならない。
電子化されたポイントのプレゼントを管理する発明として,例えば,特許文献1において,各々の会員が保持する仮想の通貨を表すポイントを会員毎に記憶し,ポイントが増加又は減少すべき所定の原因が発生したとき,該原因により特定される量に相当する分,対象となる会員のポイントを増加又は減少させるよう更新する装置が開示されている。
特許文献1では,ポイントが増加又は減少すべき所定の原因に,ポイントのプレゼントも含まれ,該装置は,ポイントのプレゼントを伴う取引が成立したとき,ポイントの贈り主である会員が保持するポイントからプレゼントするポイントを減算し,ポイントの受取人である会員が保持するポイントにプレゼントされるポイント数を加算させる。
また,特許文献2では,同じサービス(特許文献2では,着信メロディのダウンロードサービス)を利用している会員間のポイントのプレゼントに,電子メールを利用することで,ポイントのプレゼントに関して会員の利便性を向上させる発明が開示されている。
しかしながら,上述した従来技術では,会員に付与するポイントの有効期限を考慮しておらず,ポイントに有効期限が設けられている場合,上述した従来技術を用いると,様々な問題が生じてしまう。
一般的に,ポイントを別の会員にプレゼントするとき,(1)ポイントをプレゼントする会員(以下,贈り主)は,ポイントを管理するサーバを経由して,ポイントを受け取る会員(以下,受取主)にポイントのプレゼントを通知し,(2)該サーバは,ポイントを受け取るか否かを示す通知を受取主から受信し,受取主がポイントを受け取るときは,サーバは,(3−1)贈り主のポイントからプレゼントされるポイント数(以下,プレゼントポイント数)を減算すると共に,受取主のポイントにプレゼントポイント数を加算し,受取主がポイントを受け取らないときは,該サーバは,(3−2)贈り主のポイントにプレゼントポイント数を戻す手順を実行する。
上述した手順において,(2)と(3)がリアルタイムで実行されない場合,例えば,受取主がポイントを受け取ることが可能なプレゼント有効期限を設ける場合,ポイントに有効期限が設定されていると,受取主がポイントを受け取るときに,贈り主のポイントの一部或いは全ての有効期限が切れて,(3−1)を実行するときに,贈り主のポイントが不足し,サーバが,贈り主のポイントからプレゼントポイント数を減算できないケースがある。
また,受取主がポイントを受け取らずに,(3−2)でプレゼントポイント数を贈り主に返却するときに,返却するポイントの有効期限を考慮しないと,贈り主にポイントの有効期限が返却されたときに更新され,元からあったポイントの有効期限が延長されてしまうケースがある。
このような問題を鑑みて,本発明は,プレゼントされるポイントに設定された有効期限を考慮してプレゼント処理することで,とりわけ,上述した二つのケースが生じることを防止できるポイント管理装置及び方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決する第1の発明は,有効期限が定められたポイントのプレゼントを管理するポイント管理装置であって,ポイントサービスを利用するユーザ毎に,前記ユーザに付与した月毎のポイント残高と,未処理のプレゼントポイント数の合計値を示す合計プレゼントポイント数が記憶されるデータ記憶手段と,ポイントを送る前記ユーザ(贈り主)から,ポイントを受け取るユーザ(受取主)とプレゼントポイント数を少なくとも含むプレゼント要求を受信したときに作動し,今回の前記プレゼント要求に含まれる前記プレゼントポイント数と前記贈り主の前記合計プレゼントポイント数の加算値と,プレゼントのプレゼント有効期限が経過した時点で有効期限が過ぎていない前記贈り主の前記ポイント残高の累計値とを算出し,該累計値,該加算値及び前記プレゼントポイント数を用いてプレゼントの可否を判断する第1のプレゼント管理手段を備えたことを特徴とするポイント管理装置である。
上述した第1の発明のポイント管理装置によれば、該合計プレゼントポイント数は,未処理のプレゼントポイント数の合計値を示す値であるため,前記第1のプレゼント管理手段が,前記贈り主から前記プレゼント要求を受けたときに,前記プレゼント有効期限が経過した時点における前記贈り主のポイント残高の累計値を求め,該累計値から前記贈り主の合計プレゼントポイント数を減算した後に,前記プレゼントポイント数と比較しプレゼントの可否を判断することで,前記プレゼント有効期限内におけるポイントの有効期限切れに起因し,前記贈り主のポイントから前記プレゼントポイント数を減算するときに,前記贈り主のポイント残高が不足していることはなくなる。
更に,第2の発明は,第1の発明に記載のポイント管理装置であって,前記第1のプレゼント管理手段は,プレゼントが可能と判断した場合,前記贈り主の前記合計プレゼントポイント数に前記プレゼントポイント数を加算した後,前記プレゼント要求の内容が記述されたプレゼント通知を前記受取主に送信する手段で,更に,前記ポイント管理装置は,前記プレゼント通知に対するプレゼント応答を前記受取主から受信したときに作動し,前記プレゼント応答でプレゼントの受け取りが示される場合,前記プレゼント応答に対応する前記プレゼントポイント数を前記贈り主の前記合計プレゼントポイント数から減算処理すると共に,付与年月の古い順に前記贈り主のポイント残高を利用して,前記贈り主のポイント残高の累計値から前記プレゼントポイント数を減算処理し,更に,前記プレゼントポイント数を前記受取主のポイント残高の累計値に加算処理する第2のプレゼント管理手段を備えていることを特徴とするポイント管理装置である。
上述した第2の発明のポイント管理装置によれば,前記贈り主と前記受取主の間で,ポイントのプレゼントの取引が成立したとき,前記贈り主が所持しているポイント数から前記プレゼントポイント数が減算され,前記受取主が所持しているポイント数に前記プレゼントポイント数が加算することで,ポイントのプレゼントを実施できる。
更に,第3の発明は,第2の発明に記載のポイント管理装置であって,前記第2のプレゼント管理手段は,前記プレゼント応答でプレゼントの受け取り拒否が示される場合,前記プレゼント応答に対応する前記プレゼントポイント数を前記贈り主の前記合計プレゼントポイント数から減算処理することを特徴とするポイント管理装置である。
上述した第3の発明のポイント管理装置によれば,前記贈り主と前記受取主の間で,ポイントのプレゼントの取引が成立しなかったとき,前記ポイント管理装置が,未処理のプレゼントポイント数の合計値を示す前記合計プレゼントポイント数を管理し,前記プレゼント要求を受信した時点で,前記贈り主のポイント残高の累計値から前記プレゼントポイント数を減算しなければ,前記受取主がポイントを受け取らずに,前記プレゼントポイント数を前記贈り主に返却するとき,前記ポイント管理装置は,前記合計プレゼントポイント数から前記プレゼントポイント数を減算しさえすればよく,返却するポイントの有効期限を管理する必要がなくなる。
更に,第4の発明は,第2の発明または第3の発明に記載のポイント管理装置であって,ポイントを利用する前記ユーザと利用ポイント数を含むポイント利用通知を受けたとき,前記ポイント利用通知に含まれる前記ユーザの前記合計プレゼントポイント数,前記ユーザの前記ポイント残高の累計値及び前記利用ポイント数を用いて,ポイントの利用を許可/不許可を判断する利用管理手段を備えていることを特徴とするポイント管理装置である。
上述した第4の発明のポイント管理装置によれば,前記ポイント管理装置が前記利用管理手段を備えることで,前記贈り主のポイント残高の累計値から前記合計プレゼントポイント数を減算した値を超えたポイントの利用を禁じることができ,ポイントが利用されることで,前記贈り主のポイントから前記プレゼントポイント数を減算するときに,前記贈り主のポイント残高が不足していることはなくなる。
更に,第5の発明は,第2の発明から第4の発明のいずれか一つに記載のポイント管理装置であって,前記第2のプレゼント管理手段は,ポイントのプレゼントの種別が有効期限を引き継ぐ種別である場合,前記プレゼントポイント数を前記受取主のポイント残高の累計値に加算処理するときに,前記プレゼントポイント数を減算処理するときに利用した前記贈り主のポイント残高と同じ付与年月の前記受取主のポイント残高に,前記贈り主のポイント残高から減算処理したポイント数を加算することを特徴とするポイント管理装置である。
上述した第5の発明のポイント管理装置によれば,前記プレゼントポイント数を減算処理するときに利用した前記贈り主のポイント残高と同じ付与年月の前記受取主のポイント残高に,前記贈り主のポイント残高から減算処理したポイント数を加算することで,プレゼントされる前記贈り主のポイントの有効期限を引き継いで,前記受取主にポイントをプレゼントすることができるようになる。
更に,第6の発明は,第2の発明から第5の発明のいずれか一つに記載のポイント管理装置であって,前記第2のプレゼント管理手段は,ポイントのプレゼントの種別が有効期限を引き継がない種別である場合,前記プレゼントポイント数を前記受取主のポイント残高の累計に加算処理するときに,加算処理するときの年月の前記受取者のポイント残高に前記プレゼントポイント数全てを加算することを特徴とするポイント管理装置である。
上述した第6の発明のポイント管理装置によれば,加算処理するときの年月の前記受取者のポイント残高に前記プレゼントポイント数全てを加算することで,前記受取主にプレゼントされるポイントの有効期限を更新することができるようになる。
更に,第7の発明は,有効期限が定められたポイントのプレゼントを管理するポイント管理方法であって,ポイントサービスを利用するユーザ毎に,前記ユーザに付与した月毎のポイント残高と,プレゼント処理が未処理のプレゼントポイント数の合計値を示す合計プレゼントポイント数を記憶している装置を用いて,ポイントを送る前記ユーザ(贈り主)から,ポイントを受け取るユーザ(受取主)とプレゼントポイント数を少なくとも含むプレゼント要求を受信したときに,今回の前記プレゼント要求に含まれる前記プレゼントポイント数と前記贈り主の前記合計プレゼントポイント数の加算値と,プレゼントのプレゼント有効期限が経過した時点で有効期限が過ぎていない前記贈り主の前記ポイント残高の累計値とを算出し,該累計値,該加算値及び前記プレゼントポイント数を用いてプレゼントの可否を判断する第1のプレゼント管理工程を実行することを特徴とするポイント管理方法である。
第8の発明は,第7の発明に記載のポイント管理方法において,前記第1のプレゼント管理工程において,前記装置を用いて,プレゼントが可能と判断した場合,前記贈り主の前記合計プレゼントポイント数に前記プレゼントポイント数を加算した後,前記プレゼント要求の内容が記述されたプレゼント通知を前記受取主に送信する工程で,更に,前記ポイント管理方法には,前記装置を用いて,前記プレゼント通知に対するプレゼント応答を前記受取主から受信し,前記プレゼント応答でプレゼントの受け取りが示される場合,前記プレゼント応答に対応する前記プレゼントポイント数を前記贈り主の前記合計プレゼントポイント数から減算処理すると共に,付与年月の古い順に前記贈り主のポイント残高を利用して,前記贈り主のポイント残高の累計値から前記プレゼントポイント数を減算処理し,更に,前記プレゼントポイント数を前記受取主のポイント残高の累計値に加算処理する第2のプレゼント管理工程が含まれることを特徴とするポイント管理方法である
第9の発明は,第8の発明に記載のポイント管理方法において,前記第2のプレゼント管理工程は,前記装置を用いて,前記プレゼント応答でプレゼントの受け取り拒否が示される場合,前記プレゼント応答に対応する前記プレゼントポイント数を前記贈り主の前記合計プレゼントポイント数から減算処理する工程であることを特徴とするポイント管理方法である。
上述した第7の発明から第9の発明によれば、上述した第1の発明から第3の発明と同様の効果が得られる。
このように,本発明に係わるポイント管理装置によれば,プレゼントされるポイントに設定された有効期限を考慮してプレゼント処理することで,とりわけ,「発明が解決しようとする課題」で述べた二つのケースが生じることを防止できるポイント管理装置及び方法を提供することを目的とする。
ここから,本発明に係るポイント管理装置の好適な実施形態について,図を参照しながら説明する。図1は,ポイント管理装置2が配置されたポイント管理システム1の構成を説明する図である。
本実施の形態は,チェーン展開している販売店が会員に提供しているポイントサービスに,本発明を適用した形態で,図1に図示したポイント管理システム1は,ポイントサービスを利用する会員に付与され,有効期限が設けられたポイントを管理する装置であるポイント管理装置2がインターネット上に配置され,ポイント管理装置2にアクセスする端末として,ポイントをプレゼントする側の会員(以下,贈り主)が操作するコンピュータである贈り主端末3bと,ポイントを受け取る会員(以下,受取主)が操作するコンピュータである受取主端末3cと,実在する店舗に設置されるコンピュータである店舗端末3aを図示している。
なお,図1では,贈り主端末3b,受取主端末3c及び店舗端末3aをそれぞれ明確に区別して記載しているが,これは,発明の内容をわかり易くするために,役割に応じて端末を区別しているに過ぎず,贈り主端末3b,受取主端末3c及び店舗端末3aをそれぞれ実現するためのコンピュータは,ネットワークアクセス機能を備えた汎用的なパーソナルコンピュータやサーバで実現できる。
図1で図示したポイント管理装置2は,会員のポイント残高を月毎に管理し,ポイントのプレゼント処理を実行するとき,プレゼントされるポイントに設定された有効期限を考慮してポイントのプレゼント処理を行う機能を備えている。
図2は,ポイント管理装置2が実行するプレゼント処理の基本的な内容を説明する図で,図2(a)はポイントのプレゼント処理の時間の流れを説明する図で,図2(b)はポイントのプレゼント処理の各時点におけるポイントの状況を説明する図である。
図2(a)において,横軸は時間軸で,時点t0は,贈り主が受取主にポイントのプレゼントを通知した時点で,時点t2は,プレゼントのプレゼント有効期限で,時点t0から時点t2までが,受取主が贈り主からポイントを受け取ることのできる期間で,時点t1は,受取主が贈り主からポイントを受け取った時点である。
図2(b)に図示したように,ポイント管理装置2は,プレゼント処理を管理するために,少なくとも,会員毎に,会員に付与されたポイント残高を月別に管理し,更に,会員毎に,未処理のプレゼントポイント数の合計値を示す合計プレゼントポイント数を管理する。
時点t0において,贈り主が受取主にポイントのプレゼントを通知すると,プレゼントポイント数が贈り主の合計プレゼントポイント数に加算され,時点t1において,受取人がプレゼントを受け取ったとき,贈り主のポイント残高の累計値及び合計プレゼントポイント数からプレゼントポイント数が減算され,かつ,受取人のポイント残高の累計値にプレゼントポイント数が加算される。
また,時点t2において,受取人がプレゼントを受け取らずに,時点t2が過ぎると,贈り主の合計プレゼントポイント数からのみプレゼントポイント数が減算される。
ポイント管理装置2が,プレゼント処理が未処理のプレゼントポイント数の合計値を示す合計プレゼントポイント数を管理するのは,贈り主のポイントからプレゼントポイント数を減算できないケースや,受取主がポイントを受け取らずに,プレゼントポイント数を贈り主に返却するときに,元からあったポイントの有効期限が更新されてしまうケースが発生するのを防ぐためである。
ポイント管理装置2が管理する該合計プレゼントポイント数は,未処理のプレゼントポイント数の合計値を示す値であるため,ポイント管理装置2が,贈り主から前記プレゼント要求を受けたときに,プレゼント有効期限が経過した時点における前記贈り主のポイント残高の累計値を求め,該累計値から贈り主の合計プレゼントポイント数を減算した後に,プレゼントポイント数と比較しプレゼントの可否を判断することで,プレゼント有効期限内に有効期限が切れるポイントがあったとしても,贈り主のポイントからプレゼントポイント数を減算するときに,贈り主のポイント残高が不足していることはなくなる。
また,ポイント管理装置2が,未処理のプレゼントポイント数の合計値を示す合計プレゼントポイント数を管理し,プレゼント要求を受信した時点で,贈り主のポイント残高の累計値から前記プレゼントポイント数を減算しなければ,受取主がポイントを受け取らずに,プレゼントポイント数を贈り主に返却するとき,ポイント管理装置2は,合計プレゼントポイント数からプレゼントポイント数を減算しさえすればよく,返却するポイントの有効期限を管理する必要がなくなる。
更に,ポイント管理装置2が,合計プレゼントポイント数を利用してポイントの利用を管理するようにすれば,ポイントが必要以上に利用され,贈り主のポイントからプレゼントポイント数を減算するときに,贈り主のポイント残高が不足していることはなくなる。
ここから,図1で図示したポイント管理装置2の詳細な内容について説明する。図3は,図1で図示したポイント管理装置2のブロック図で,図3(a)はハードウェアブロック図,図3(b)は機能ブロック図である。
ポイント管理装置2は,汎用的なサーバで実現される装置で,図3(a)に図示したように,ポイント管理装置2は,ハードウェアとして,汎用的なサーバと同様に,CPU20,RAM21,データ記憶装置であるハードディスク22,ディスプレイ24,キーボード25,マウス26及びネットワークインターフェース回路23などを備え,ポイント管理装置2のハードディスク22には,本発明に係わるポイント管理装置2として汎用的なサーバを機能させるためのコンピュータプログラムが記憶されている。
図3(b)に図示したように,図3(a)で図示したハードウェアを利用し,コンピュータプログラムで実現される機能として,ポイント管理装置2は,贈り主端末3bから,ポイントのプレゼント要求を受信したときに作動する第1のプレゼント管理手段200と,受取主端末3cから,該プレゼント要求の応答となるプレゼント応答を受信したときに作動する第2のプレゼント管理手段201と,第1の一定期間が経過したときに作動するプレゼント有効期限管理手段202と,第2の一定期間が経過したときに作動する失効管理手段203と,店舗端末3aからポイント付与要求を受信したときに作動する付与管理手段204と,店舗端末3aからポイント利用要求を受信したときに作動する利用管理手段205と,ポイント管理装置2のハードディスク22に設けられる会員のポイントを管理するテーブルが記憶されるポイント管理データベース206(DB: Data Base)を備えている。
まず,ポイント管理DB206の構造について説明する。図4は,ポイント管理DB206に記憶されるテーブルを説明する図である。本実施の形態では,ポイント管理DB206には,店舗テーブル206a,取引テーブル206b,会員テーブル206c,ポイント残高テーブル206d,プレゼントテーブル206e,プレゼント種別テーブル206f,取引種別テーブル206gおよびポイントレートテーブル206hの合計8個のテーブルが設けられる。
店舗テーブル206aは,店舗に係わるデータを管理するために設けられるテーブルで,店舗テーブル206aの一つのレコードには,店舗を特定するための店舗IDに関連付けて,店舗IDで特定される店舗の店舗名,および,店舗への店舗連絡先(例えば,住所や電話番号)が記憶される。
取引テーブル206bは,会員にポイントを与えたときの取引履歴を管理するために設けられるテーブルで,取引テーブル206bの一つのレコードには,取引を特定するための取引IDに関連付けて,取引の種別を示す取引種別ID,取引された店舗の店舗ID,金額に対するポイントの比率を示すポイントレートID,取引の金額,および,取引によって会員に与えられたポイント数が記憶される。
取引テーブル206bに記述される取引種別IDは取引種別テーブル206gに記憶されており,取引種別テーブル206gの一つのレコードには,取引種別を特定するための取引種別IDに関連付けて取引種別名が記憶される。また,取引テーブル206bに記述されるポイントレートIDはポイントレートテーブル206hに記憶されており,ポイントレートテーブル206hには,ポイントレートを識別するためのポイントレートIDに関連付けて,金額に対するポイントの比率を示すポイント倍率(例えば,15%)が記憶される。
会員テーブル206cには,会員に係わるデータを管理するために設けられるテーブルで,会員テーブル206cの一つのレコードには,会員を識別するための会員IDに関連付けて,会員の種別を示す会員種別ID,会員の氏名である会員名,会員の連絡先を示す会員連絡先,ポイントカードのカード番号,および,会員IDで特定される会員の合計プレゼントポイント数が記憶される。
ポイント残高テーブル206dは,会員に付与したポイントを月毎に管理するために設けられるテーブルで,ポイント残高テーブル206dの一つのレコードには,ポイント残高テーブルを識別するポイント残高IDに関連付けて,会員の会員ID,会員にポイントを付与したときの年月である付与年月,ポイント残高テーブルに記憶しているポイントが失効する年月である失効年月,付与年月で特定される年月に会員に付与したポイントの残高を示すポイント残高が記憶される。
プレゼントテーブル206eは,贈り主が受取主にポイントのプレゼントを通知した内容を管理するために設けられるテーブルで,プレゼントテーブル206eの一つのレコードには,ポイントのプレゼントを識別するためのプレゼントIDに関連付けて,プレゼントの種別を示すプレゼント種別ID,ポイントの贈り主の会員IDである贈り主ID,ポイントの受取主の会員IDである受取主ID,贈り主が受取主にプレゼントするプレゼントポイント数,プレゼントのプレゼント有効期限,受取主がポイントを受け取ったときことを示すフラグ,ポイントのプレゼント処理をしたときの処理日時が記憶される。
プレゼント種別テーブル206fは,プレゼント種別IDで特定されるプレゼントの種別の内容を管理するために設けられるテーブルでる。
ポイントサービスの運用する会社では,ポイントのプレゼントに関して,様々なプレゼント種別が用意されていることが多く,このプレゼント種別によって,ポイントのプレゼントに課金する手数料などが変わる。このため,本実施形態には,プレゼント種別の内容を記述するレコードが記憶されるプレゼント種別テーブル206fがポイント管理DB206に備えられている。
このプレゼント種別テーブル206fの一つのレコードには,プレゼント種別テーブル206fのプレゼント種別IDに関連付けて,プレゼントの種別の名称である種別名,ポイントをプレゼント処理するときの手数料を示すプレゼント手数料,ポイントの有効期限を引き継いでプレゼントするときにセットされる有効期限引継ぎフラグが記憶される。
次に,ポイント管理装置2に備えられた各手段の詳細な動作について説明する。まず,ポイント管理装置2に備えられた第1のプレゼント管理手段200を説明する。図5は,ポイント管理装置2の第1のプレゼント管理手段200の動作を説明するフロー図である。
贈り主が受取主にポイントをプレゼントするとき,贈り主は贈り主端末3bを操作しポイント管理装置2にアクセスし,ポイント管理装置2にプレゼント要求を行い,ポイント管理装置2は第1のプレゼント管理手段200を作動させる(S1)。
ここでポイント管理装置2が受け取るプレゼン要求には,贈り主の会員IDである贈り主ID、受取主の会員IDである受取主ID,プレゼント有効期限及びプレゼントポイント数が含まれる。
ポイント管理装置2の第1のプレゼント管理手段200は作動すると,会員テーブル206cから,プレゼント要求に含まれる会員IDが記述されたレコードを検索する(S2)。
ポイント管理装置2の第1のプレゼント管理手段200は,該レコードの検索結果に応じて処理を分岐させ(S3),該レコードを会員テーブル206cから検索できた場合はポイントをプレゼントする処理を続行し,該レコードを検索できなかった場合,本手順を終了する。
ポイント管理装置2の第1のプレゼント管理手段200は,プレゼント要求に含まれる会員IDが記述されたレコードを検索できた場合,プレゼント要求に含まれる会員IDを基に贈り主のポイント残高の累計を算出する(S4)。
ポイント管理装置2の第1のプレゼント管理手段200は,プレゼント要求に含まれる会員IDのポイント残高の累計を算出するとき,該会員IDが記述され,更に,レコードに記述された失効期間がプレゼント有効期限内であるレコードをポイント残高テーブル206dから検索し,検索された該レコードのポイント残高の合計値を求め,更に,会員テーブル206cから検索したレコードの合計プレゼントポイント数を該合計値から差し引く処理を実行する。
後述するように,会員テーブルのレコードに記述される合計プレゼントポイント数は,この時点までに,未処理のプレゼントポイント数の合計値を示すデータであるため,プレゼント有効期限内であるレコードに記述されたポイント残高の合計値から合計プレゼントポイントを差し引いたポイント数は,プレゼントのプレゼント有効期限がきれる間において,贈り主が利用可能なポイント数を示す。
ポイント管理装置2の第1のプレゼント管理手段200は,贈り主が利用可能なポイント数を求めた後,第1のプレゼント管理手段200はプレゼント種別IDを特定する処理を実行する(S5)。
プレゼント種別IDを特定する処理の詳細は,ポイントサービスの運用する会社で異なる。例えば,プレゼントを実施する期間によってプレゼントの内容が変更される場合もあるし,贈り主或いは受取主のランクによってプレゼントの内容が変更される場合もある。
プレゼントを実施する期間によってプレゼントの内容が変更される場合,第1のプレゼント管理手段200は,プレゼント要求を受けた日付に従いプレゼント種別IDを特定し,贈り主或いは受取主のランクによってプレゼントの内容が変更される場合,第1のプレゼント管理手段200は,贈り主或いは受取主のランクに従いプレゼント種別IDを特定する。
第1のプレゼント管理手段200は,プレゼント種別IDを特定すると,贈り主の利用可能なポイント数とプレゼント種別IDを基に,プレゼントの可否を判断する(S6)。
プレゼントの可否を判断するとき,第1のプレゼント管理手段200は,プレゼント種別テーブル206fを参照し,プレゼント種別IDを基にレコードを検索し,検索したレコードからプレゼント手数料を取得する。なお,プレゼント手数料はポイント数でなくともよく,プレゼント手数料としてパーセント値(例えば,5%)が記述されている場合,プレゼントポイント数に該パーセント値を乗算することで,プレゼント手数料となるポイント数を算出する。
そして,第1のプレゼント管理手段200は,プレゼントポイント数とプレゼント手数料となるポイント数の合計値が,贈り主の利用可能なポイント数を超えているか判断することで,プレゼントの可否を判断する。
ポイント管理装置2の第1のプレゼント管理手段200は,プレゼント可否に応じて処理を分岐させ(S7),プレゼントが可能な場合はポイントをプレゼントする処理を続行し,プレゼントが可能でなかった場合,本手順を終了する。
ポイント管理装置2の第1のプレゼント管理手段200は,プレゼントが可能な場合,プレゼントテーブル206eに新規にレコードを作成し,更に,贈り主の合計プレゼントポイント数を更新する(S8)。
ポイント管理装置2の第1のプレゼント管理手段200がプレゼントテーブル206eに新規生成するレコードには,連番で生成されるプレゼントID,図5のS5で特定したプレゼント種別ID,贈り主IDとしてプレゼント要求に含まれる贈り主ID,受取主ID及びプレゼントポイント数が記述され,プレゼント要求を受信した日時が記憶され,受信フラグ及び処理日時は空白である。
更に,ポイント管理装置2の第1のプレゼント管理手段200は,図5のS2で検索した会員テーブル206cのレコードに記述されている合計プレゼントポイント数にプレゼント要求に含まれるプレゼントポイント数を加算することで,贈り主の合計プレゼントポイント数を更新する。
なお,贈り主がプレゼントしたポイントを受取主が受け取ったときに,受取主が受け取ったプレゼントポイント数が合計プレゼントポイント数から減算されるため,贈り主の合計プレゼントポイント数には,受取処理が未処理の贈り主のプレゼントポイント数の合計値となる。
ポイント管理装置2のプレゼント管理手段は,プレゼントテーブル206eに新規にレコードを作成し,更に,贈り主の合計プレゼントポイント数を更新すると,プレゼント要求に含まれる受取主IDに基に会員テーブル206cのレコードを検索し,該レコードに記述されている会員連絡先を取得し,図5のS8のプレゼントIDやプレゼントポイント数を少なくとも含むプレゼント通知をメールやハガキなどで該会員連絡先に送信することで,受取主にポイントのプレゼントを通知し(S9),この手順を終了する。
次に,ポイント管理装置2に備えられた第2のプレゼント管理手段201を説明する。図6は,ポイント管理装置2の第2のプレゼント管理手段201の動作を説明するフロー図である。
受取主がポイントを受け取りするとき,受取主は受取主端末3cを操作しポイント管理装置2にアクセスし,ポイント管理装置2にプレゼント応答を送信し,ポイント管理装置2がプレゼント応答を店舗端末3aから受信すると,ポイント管理装置2は第2のプレゼント管理手段201を作動させる(S20)。
なお,ポイント管理装置2が受信するプレゼント応答には, 少なくとも,ポイント管理装置2から受信したプレゼント通知に含まれるプレゼントID及びポイントの受取を示す応答情報が含まれる。
ポイント管理装置2の第2のプレゼント管理手段201は作動すると,プレゼントテーブル206eを参照し,プレゼント応答に含まれるプレゼントIDが記述されたレコードを検索する(S21)。
ポイント管理装置2の第2のプレゼント管理手段201は,該レコードの検索結果に応じて処理を分岐させ(S22),該レコードをプレゼントテーブル206eから検索できた場合はポイントを受け取る処理を続行し,該レコードを検索できなかった場合,図6のS30で取引結果(失敗)を受取人端末3cに送信して,本手順を終了する。
ポイント管理装置2の第2のプレゼント管理手段201は,プレゼント応答に含まれるプレゼントIDが記述されたレコードを検索できた場合,会員テーブル206cを参照し,プレゼント応答に含まれる会員IDが記述されたレコードを検索する(S23)。
ポイント管理装置2の第2のプレゼント管理手段201は,該レコードの検索結果に応じて処理を分岐させ(S24),該レコードを会員テーブル206cから検索できた場合はポイントを受け取る処理を続行し,該レコードを検索できなかった場合,図6のS30で取引結果(失敗)を受取主端末3cに送信して,本手順を終了する。
ポイント管理装置2の第2のプレゼント管理手段201は,プレゼント応答に含まれるプレゼントIDが記述されたレコードを検索できた場合,図6のS21で検索したプレゼントテーブルのレコードに記述されているプレゼント種別IDが記述されたレコードをプレゼント種別テーブル206fから検索する(S25)。
ポイント管理装置2の第2のプレゼント管理手段201は,該レコードの検索結果に応じて処理を分岐させ(S26),該レコードをプレゼント種別テーブル206fから検索できた場合はポイントを受け取る処理を続行し,該レコードを検索できなかった場合,図6のS30で取引結果(失敗)を受取端末に送信して,本手順を終了する。
ポイント管理装置2の第2のプレゼント管理手段201は,該レコードをプレゼント種別テーブルから検索できたとき,プレゼント応答に含まれる応答情報の区分によって処理を分岐させる(S27)。該応答情報の区分が「受取」であるときは,図6のS28に進み,ポイント受取処理を実行し,該応答情報の区分が「拒否」であるときは,図6のS29に進み,ポイント返却処理を実行する。
図6のS28で,ポイント管理装置2の第2のプレゼント管理手段201がポイント受取処理を実行するとき,図6のS21で検索したプレゼントテーブル206eのレコードに記述された贈り主IDで特定される贈り主のポイント残高の累計から該レコードに記述されたプレゼントポイント数を減算処理し,更に,該レコードに記述された受取主IDで特定される受取主のポイント残高の累計にプレゼントポイント数を加算処理する。
図7は,贈り主のポイント残高の累計からプレゼントポイント数を減算処理する内容説明する図である。ポイント管理装置2の第2のプレゼント管理手段201が,贈り主のポイント残高からプレゼントポイント数を減算するとき,プレゼント応答に含まれる贈り主IDが記述されているレコードをポイント残高テーブル206dから検索し,該レコードに記述された付与年月の古い順から利用して,贈り主のポイント残高の累計からプレゼントポイント数を減算する。
図7において,ポイントの有効期限はポイントが付与された翌月から6ヶ月間で,ポイント残高テーブル206dに記憶されている贈り主のレコードは合計7個で,当月のレコードのポイント残高は0ポイント,1ヶ月前から6ヶ月前のレコードそれぞれのポイント残高は30ポイントで,贈り主のポイント残高の累計は180ポイントである。
更に,図7においては,プレゼントポイント数は100ポイントで,贈り主のポイント残高の累計(180ポイント)からプレゼントポイント数(100ポイント)を減算するとき,付与年月の古い順にレコードが利用されるため,4ヶ月前から6ヶ月前のレコードから30ポイントが,3ヶ月前のレコードからは10ポイントが減算され,減算後の贈り主のポイント残高テーブル206dのレコードは,当月のレコードのポイント残高は0ポイント,1ヶ月前から2ヶ月前のレコードそれぞれのポイント残高は30ポイント,3ヶ月前のレコードのポイント残高は20ポイントで,贈り主のポイント残高の累計は80ポイントになる。
図8は,受取主のポイント残高の累計にプレゼントポイント数を加算処理する内容を説明する図である。ポイント管理装置2の第2のプレゼント管理手段201が,受取主のポイント残高にプレゼントポイント数を加算するとき,図6のS25で検索したプレゼント種別テーブル206fのレコードの有効期限引継ぎフラグを参照し,該有効期限引継ぎフラグのセットの有無によってポイントの加算処理を変更する。
該有効期限引継ぎフラグがセットされているとき,贈り主のポイント残高の累計から減算したポイントに付与されていた有効期限を引き継ぐように,受取主のポイント残高の累計にポイントを加算する。また,該有効期限引継ぎフラグがセットされていないときは,贈り主のポイント残高の累計から減算したポイントに付与されていた有効期限を引き継ぐことなく,受取主のポイント残高の累計にポイントを加算する。
図8(a)は,ポイントを加算する前の受取主のポイント残高を説明する図で,図7と同様に,ポイントの有効期限はポイントが付与された翌月から6ヶ月間で,ポイント残高テーブルに記憶されている受取主のレコードは合計7個で,当月のレコードのポイント残高は0ポイント,1ヶ月前から6ヶ月前のレコードそれぞれのポイント残高は30ポイントで,受取主のポイント残高の累計は180ポイントである。
図8(b)は,有効期限を引き継いでポイントを加算する内容を説明する図である。図8(b)において,受取主のポイント残高の累計に加算されるポイントは,図7で贈り主のポイント残高から減算されたポイントで,有効期限を引き継いでポイントを加算するとき,それぞれのポイントが記憶されていたポイント残高の付与年月が引き継がれて,受取主のポイント残高に加算される。
図7において,贈り主のポイント残高から減算されたポイントは,4ヶ月前から6ヶ月前のレコードから30ポイントが,3ヶ月前のレコードからは10ポイントであるため,図8(b)において,受取主の4ヶ月前から6ヶ月前のレコードにそれぞれ30ポイントが加算され,更に,3ヶ月前のレコードに10ポイントが加算される。
図8(c)は,有効期限を引き継ぐことなく,ポイントを加算する内容を説明する図である。図8(c)において,受取主のポイント残高に加算されるポイントは,図7で贈り主のポイント残高から減算されたポイントで,有効期限を引き継ぐことなく,ポイントを加算するとき,加算するプレゼントポイント数すべてが当月のレコードの月別ポイント残高に加算される。
図7において,贈り主のポイント残高から減算されたポイントは,4ヶ月前から6ヶ月前のレコードから30ポイントが,3ヶ月前のレコードからは10ポイントの合計100ポイントであるため,図8(c)で図示したように,受取主の当月のレコードのポイント残高に100ポイントが加算される。
次に,図6のS29で,ポイント管理装置2の第2のプレゼント処理手段201が実行するポイント返却処理について説明する。該応答情報の区分が「拒否」で,ポイント管理装置2の第2のプレゼント処理手段201がポイント返却処理を実行するとき,図6のS21で検索したプレゼントテーブル206eのレコードに記述された贈り主IDで特定される贈り主の合計プレゼントポイント数からプレゼントポイント数を減算する。
図6のS28でポイント受取処理をした後,或いは,図6のS29でポイント返却処理を実行した後,図6で図示した手順は終了する。
次に,ポイント管理装置2に備えられたプレゼント有効期限管理手段202について説明する。図9は,ポイント管理装置210のプレゼント有効期限管理手段202の動作を説明するフロー図である。定められた一定期間が経過する毎に,ポイント管理装置2はプレゼント有効期限管理手段202を作動させ,プレゼント有効期限管理手段202,プレゼント有効期限の管理処理を開始する(S40)。
ポイント管理装置2の有効期限管理手段が作動すると,有効期限管理手段は,図9のL1aからL1bで定義されるループ処理L1を実行し,このループ処理L1は,プレゼントテーブルの各レコードについて実行されるループ処理である。
図9のL1aからL1bで定義されるループ処理L1において,プレゼント有効期限管理手段202は,処理対象となるプレゼントテーブル206eのレコードのプレゼント有効期限がこの時点の日付より前の日付であるか確認することで,プレゼント有効期限を確認する(S41)。
ポイント管理装置2のプレゼント有効期限管理手段202は,処理対象となるプレゼントテーブル206eのレコードのプレゼント有効期限がこの時点の日付より前の日付であえば,該レコードのプレゼント有効期限が切れたと判断する。
ポイント管理装置2のプレゼント有効期限管理手段202は,該レコードのプレゼント有効期限の確認結果に応じて処理を分岐させ(S42),該レコードのプレゼント有効期限が切れている場合は,ループ処理の内容を続行し,該レコードのプレゼント有効期限が切れていない場合は,次のレコードについて,ループ処理の内容を最初から実行する。
該レコードのプレゼント有効期限が切れている場合,プレゼント有効期限管理手段202は,処理対象となるプレゼントテーブル206eのレコードの贈り主IDが記述されたレコードを会員データベース206cから検索する(S43)。
ポイント管理装置2のプレゼント有効期限管理手段202は,会員データベース206cのレコード検索結果に応じて処理を分岐させ(S44),贈り主IDが記述されたレコードを会員テーブルから検索できた場合は,ループ処理の内容を続行し,贈り主IDが記述されたレコードを検索できなかった場合は,次のレコードについて,ループ処理の内容を最初から実行する。
贈り主IDが記述されたレコードを会員テーブルから検索できたとき,プレゼント有効期限管理手段202は,ループ処理で対象としているプレゼントテーブル206eのレコードに記述されているプレゼントポイント数を,贈り主IDが記述されたレコードの合計プレゼントポイント数から減算する。
合計プレゼントポイント数からプレゼントポイント数を減算すると,プレゼント有効期限管理手段202は,ループ処理で対象としているレコードをプレゼントテーブル206eから削除し,次のレコードについてループ処理を実行し,プレゼントテーブル206eのすべてのレコードについてループ処理を実行した後,この手順を終了する。
次に,ポイント管理装置2の付与管理手段204の動作について説明する。図10は,ポイント管理装置210の付与管理手段204の動作を説明するフロー図である。店舗端末3aが会員にポイントを付与するとき,店舗端末3aからポイント管理装置2にポイント付与要求が送信され,ポイント管理装置2がポイント付与要求を店舗端末3aから受信すると,ポイント管理装置2は付与管理手段204を作動させる(S50)。
なお,該ポイント付与要求には,会員にポイントを付与するときに必要となるデータ,ここでは,店舗端末3aが設置された店舗名,ポイントを付与する会員の会員ID,取引種別名(現金払い,クレジット払いなど),取引の金額,使用するポイントレートIDなどが含まれる。
ポイント管理装置2の付与管理手段204が作動すると,付与管理手段204は,会員に付与するポイント数を算出する(S51)。付与管理手段204が該ポイント数を算出するとき,ポイントレートテーブル206hが参照され,付与管理手段204は,ポイント付与要求に含まれるポイントレートIDに対応するポイント倍率を用いて,会員に付与するポイント数を算出する。
ポイント管理装置2の付与管理手段204は,会員に付与するポイント数を算出すると,会員テーブル206cを参照し,ポイント付与要求に含まれる会員IDが記述されたレコードを検索する(S52)。
ポイント管理装置2の付与管理手段204は,該レコードの検索結果に応じて処理を分岐させ(S53),該レコードを会員テーブル206cから検索できた場合はポイントを付与する処理を続行し,該レコードを検索できなかった場合,図10のS60で取引結果(失敗)を店舗端末3aに送信して,本手順を終了する。
ポイント管理装置2の付与管理手段204は,ポイント付与要求に含まれる会員IDが記述されたレコードを検索できた場合,ポイント付与要求に含まれる会員ID及びポイント付与要求を受信した年月で特定されるレコードをポイント残高テーブル206dから検索する(S54)。
ポイント管理装置2の付与管理手段204は,該レコードの検索結果に応じて処理を分岐させ(S55),該レコードをポイント残高テーブル206dから検索できた場合,検索された該レコードのポイント残高に図10のS51で算出したポイント数を加算する(S56)。
また,ポイント管理装置2の付与管理手段204は,図10のS55で該レコードを検索できなかった場合,ポイント残高テーブル206dにレコードを新規に生成する(S57)。
付与管理手段204が,ポイント残高テーブル206dに新規に生成されるレコードには,ポイント残高IDを新規に生成し,ポイント付与要求に含まれる会員ID,付与年月としてこの時点の年月で,ポイントの有効期限を該付与年月に加算して得られる失効年月,図10のS51で算出したポイント数が記述される。
ポイント管理装置2の付与管理手段204は,レコードの更新或いは新規追加すると,店舗端末3aから受信したポイント付与要求の内容を記述する新規レコードを取引テーブル206bに追加する(S58)。
ポイント管理装置2の付与管理手段204は,新規レコードを取引テーブル206bに追加するとき,ポイント付与要求に含まれる店舗名に対応する店舗IDを店舗テーブル206aから取得し,更に,ポイント付与要求に含まれる取引種別に対応する取引種別IDを取引種別テーブル206gから取得し,ポイント付与要求に含まれる金額及びポイントレートID,図10のS51で算出したポイント数を用いる。
ポイント管理装置2の付与管理手段204は,新規レコードを取引テーブルに追加すると,ポイント付与処理要求を送信した店舗端末3aに取引結果(成功)を送信し(S59),図10の手順は終了する。
次に,会員がポイントを利用するときに作動するポイント管理装置2の利用管理手段205について説明する。図11は,ポイント管理装置2の利用管理手段205の動作を説明するフロー図である。
店舗端末3aで会員がポイントを利用するとき,店舗端末3aからポイント管理装置2にポイント利用要求が送信され,ポイント管理装置2がポイント利用要求を店舗端末3aから受信すると,ポイント管理装置2は利用管理手段205を作動させる(S70)。
なお,該ポイント利用処理要求には,会員にポイントを付与するときに必要となるデータ,ここでは,店舗端末3aが設置された店舗名,ポイントを付与する会員の会員ID,取引種別名(現金払い,クレジット払いなど),取引の金額,使用するポイントレートIDなどが含まれる
ポイント管理装置2の利用管理手段205が作動すると,利用管理手段205は,会員テーブル206cを参照し,ポイント利用要求に含まれる会員IDが記述されたレコードを検索する(S71)。
ポイント管理装置2の利用管理手段205は,該レコードの検索結果に応じて処理を分岐させ(S72),該レコードを会員テーブル206cから検索できた場合はポイントを利用する処理を続行し,該レコードを検索できなかった場合,図11のS77で取引結果(失敗)を店舗端末3aに送信して,本手順を終了する。
ポイント管理装置2の利用管理手段205は,ポイント利用要求に含まれる会員IDが記述されたレコードを検索できた場合,ポイント利用要求に含まれる会員IDがこの時点で利用可能なポイント数を算出する(S73)。
ポイント管理装置2の利用管理手段205は,ポイント利用要求に含まれる会員IDで特定される会員が利用可能なポイント数を算出するとき,該会員IDが記述されたポイント残高テーブルのレコードを検索し,検索されたレコードのポイント残高の合計値を求め,更に,会員テーブル206cから検索されたレコードの合計プレゼントポイント数を該合計値から差し引く処理を実行する。
ポイント管理装置2の利用管理手段205は,ポイントを利用する会員が利用可能なポイント数を算出すると,会員が利用するポイント数が,利用可能なポイント数を超えていないことを確認し,確認結果に応じて処理を分岐させる(S74)。
なお,ポイント管理装置2の利用管理手段205が,会員が利用するポイント数が,利用可能なポイント数を超えていないことを確認することで,該会員がプレゼントするポイント数が不足してしまうことを防止できる。
会員が利用するポイント数が,会員が利用するポイント数が,利用可能なポイント数を超えている場合,図11のS77で取引結果(失敗)を送信してこの手順を終了し,超えていない場合は,ポイントを減算する処理を続行する。
会員が利用するポイント数が,利用可能なポイント数を超えていない場合,ポイント管理装置2の利用管理手段205は,図11のS73で検索されたポイント残高テーブルのレコードの付与年月の古い順から利用して,会員が利用するポイント数を減算する(S75)。
例えば,会員が利用するポイント数が100ポイントで,付与年月の古い順に4つのレコードに記憶された月別ポイント残高がそれぞれ30ポイントである場合,最も古いレコードから30ポイントが減算され,2番目に古いレコードから30ポイントが減算され,3番目に古いレコードから30ポイントが減算され,4番目に古いレコードから10ポイントが減算される。
会員に付与されているポイント残高から会員が利用するポイント数を減算すると,ポイント管理装置2の利用管理手段205は,ポイント利用要求を送信した店舗端末3aに取引結果(成功)を送信し(S76),図11の手順は終了する。
次に,ポイント管理装置2に備えられた失効管理手段203ついて説明する。図12は,ポイント管理装置2の失効管理手段203の動作を説明するためのフロー図である。定められた一定期間が経過する毎に,ポイント管理装置2は失効管理手段203を作動させ,失効管理手段203は,会員に付与されたポイントについて失効管理処理を開始する(S80)。
ポイント管理装置2の失効管理手段203が作動すると,失効管理手段203は,図12のL2aからL2bで定義されるループ処理L2を実行し,このループ処理L2は,ポイント残高テーブルの各レコードについて実行されるループ処理である。
図12のL2aからL2bで定義されるループ処理において,失効管理手段203は対象となるポイント残高テーブル206dのレコードの失効年月を確認する(S81)。
ポイント管理装置2の失効管理手段203には,この時点において失効年月が過ぎているとき,該レコードは失効していると判断する。
ポイント管理装置2の失効管理手段203は,該レコードの失効の確認結果に応じて処理を分岐させ(S82),該レコードが失効している場合は,ループ処理の内容を続行し,該レコードが失効していない場合は,次のレコードについて,ループ処理の内容を最初から実行する。
該レコードが失効している場合,失効管理手段203は,該レコードをポイント残高テーブル206dから物理的或いは論理的に削除し,次のレコードについてループ処理を実行し,ポイント残高テーブル206dのすべてのレコードについてループ処理を実行した後,この手順を終了する。
1 ポイント管理システム
2 ポイント管理装置
200 第1のプレゼント管理手段
201 第2のプレゼント管理手段
202 プレゼント有効期限管理手段
203 失効管理手段
204 付与管理手段
205 利用管理手段
3a 店舗端末
3b 贈り主端末
3c 受取主端末
2 ポイント管理装置
200 第1のプレゼント管理手段
201 第2のプレゼント管理手段
202 プレゼント有効期限管理手段
203 失効管理手段
204 付与管理手段
205 利用管理手段
3a 店舗端末
3b 贈り主端末
3c 受取主端末
Claims (9)
- 有効期限が定められたポイントのプレゼントを管理するポイント管理装置であって,ポイントサービスを利用するユーザ毎に,前記ユーザに付与した月毎のポイント残高と,未処理のプレゼントポイント数の合計値を示す合計プレゼントポイント数が記憶されるデータ記憶手段と,ポイントを送る前記ユーザ(贈り主)から,ポイントを受け取るユーザ(受取主)とプレゼントポイント数を少なくとも含むプレゼント要求を受信したときに作動し,今回の前記プレゼント要求に含まれる前記プレゼントポイント数と前記贈り主の前記合計プレゼントポイント数の加算値と,プレゼントのプレゼント有効期限が経過した時点で有効期限が過ぎていない前記贈り主の前記ポイント残高の累計値とを算出し,該累計値,該加算値及び前記プレゼントポイント数を用いてプレゼントの可否を判断する第1のプレゼント管理手段を備えたことを特徴とするポイント管理装置。
- 請求項1に記載のポイント管理装置において,前記第1のプレゼント管理手段は,プレゼントが可能と判断した場合,前記贈り主の前記合計プレゼントポイント数に前記プレゼントポイント数を加算した後,前記プレゼント要求の内容が記述されたプレゼント通知を前記受取主に送信する手段で,更に,前記ポイント管理装置は,前記プレゼント通知に対するプレゼント応答を前記受取主から受信したときに作動し,前記プレゼント応答でプレゼントの受け取りが示される場合,前記プレゼント応答に対応する前記プレゼントポイント数を前記贈り主の前記合計プレゼントポイント数から減算処理すると共に,付与年月の古い順に前記贈り主のポイント残高を利用して,前記贈り主のポイント残高の累計値から前記プレゼントポイント数を減算処理し,更に,前記プレゼントポイント数を前記受取主のポイント残高の累計値に加算処理する第2のプレゼント管理手段を備えていることを特徴とするポイント管理装置。
- 請求項2に記載のポイント管理装置であって,前記第2のプレゼント管理手段は,前記プレゼント応答でプレゼントの受け取り拒否が示される場合,前記プレゼント応答に対応する前記プレゼントポイント数を前記贈り主の前記合計プレゼントポイント数から減算処理することを特徴とするポイント管理装置。
- 請求項2または請求項3に記載のポイント管理装置であって,ポイントを利用する前記ユーザと利用ポイント数を含むポイント利用通知を受けたとき,前記ポイント利用通知に含まれる前記ユーザの前記合計プレゼントポイント数,前記ユーザの前記ポイント残高の累計値及び前記利用ポイント数を用いて,ポイントの利用を許可/不許可を判断する利用管理手段を備えていることを特徴とするポイント管理装置。
- 請求項2から請求項4のいずれか一つに記載のポイント管理装置であって,前記第2のプレゼント管理手段は,ポイントのプレゼントの種別が有効期限を引き継ぐ種別である場合,前記プレゼントポイント数を前記受取主のポイント残高の累計値に加算処理するときに,前記プレゼントポイント数を減算処理するときに利用した前記贈り主のポイント残高と同じ付与年月の前記受取主のポイント残高に,前記贈り主のポイント残高から減算処理したポイント数を加算することを特徴とするポイント管理装置。
- 請求項2から請求項5のいずれか一つに記載のポイント管理装置であって,前記第2のプレゼント管理手段は,ポイントのプレゼントの種別が有効期限を引き継がない種別である場合,前記プレゼントポイント数を前記受取主のポイント残高の累計に加算処理するときに,加算処理するときの年月の前記受取者のポイント残高に前記プレゼントポイント数全てを加算することを特徴とするポイント管理装置。
- 有効期限が定められたポイントのプレゼントを管理するポイント管理方法であって,ポイントサービスを利用するユーザ毎に,前記ユーザに付与した月毎のポイント残高と,プレゼント処理が未処理のプレゼントポイント数の合計値を示す合計プレゼントポイント数を記憶している装置を用いて,ポイントを送る前記ユーザ(贈り主)から,ポイントを受け取るユーザ(受取主)とプレゼントポイント数を少なくとも含むプレゼント要求を受信したときに,今回の前記プレゼント要求に含まれる前記プレゼントポイント数と前記贈り主の前記合計プレゼントポイント数の加算値と,プレゼントのプレゼント有効期限が経過した時点で有効期限が過ぎていない前記贈り主の前記ポイント残高の累計値とを算出し,該累計値,該加算値及び前記プレゼントポイント数を用いてプレゼントの可否を判断する第1のプレゼント管理工程を実行することを特徴とするポイント管理方法。
- 請求項7に記載のポイント管理方法において,前記第1のプレゼント管理工程において,前記装置を用いて,プレゼントが可能と判断した場合,前記贈り主の前記合計プレゼントポイント数に前記プレゼントポイント数を加算した後,前記プレゼント要求の内容が記述されたプレゼント通知を前記受取主に送信する工程で,更に,前記ポイント管理方法には,前記装置を用いて,前記プレゼント通知に対するプレゼント応答を前記受取主から受信し,前記プレゼント応答でプレゼントの受け取りが示される場合,前記プレゼント応答に対応する前記プレゼントポイント数を前記贈り主の前記合計プレゼントポイント数から減算処理すると共に,付与年月の古い順に前記贈り主のポイント残高を利用して,前記贈り主のポイント残高の累計値から前記プレゼントポイント数を減算処理し,更に,前記プレゼントポイント数を前記受取主のポイント残高の累計値に加算処理する第2のプレゼント管理工程が含まれることを特徴とするポイント管理方法。
- 請求項8に記載のポイント管理方法であって,前記第2のプレゼント管理工程は,前記装置を用いて,前記プレゼント応答でプレゼントの受け取り拒否が示される場合,前記プレゼント応答に対応する前記プレゼントポイント数を前記贈り主の前記合計プレゼントポイント数から減算処理する工程であることを特徴とするポイント管理方法。
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