JP5169586B2 - レーザ式ガス分析計、酸素ガス濃度測定方法 - Google Patents
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Description
レーザ式ガス分析計は、レーザ光の特定波長の吸収量が測定対象ガスの濃度に比例することを利用した分析計であり、ガス濃度の測定方法としては、2波長差分方式及び周波数変調方式とに大別される。2波長差分方式では、半導体レーザの発振周波数はTHzオーダの信号であることから、複雑な信号処理を行うことができないのに対し、周波数変調方式では、数kHzのベースバンド領域で信号処理を行うことができるという利点がある。
まず、周波数変調方式を用いた従来のレーザ式ガス分析計の測定原理を説明する。
図12は、周波数変調方式の原理図を示したものであって、例えば特許文献1に記載されているものである。周波数変調方式のレーザ式ガス分析計では、中心周波数fc、変調周波数fmで半導体レーザの出射光を周波数変調し、測定対象のガスに照射する。ここで、周波数変調とは、半導体レーザに供給するドライブ電流の波形を正弦波状にすることである。
図12に示したように、ガスの吸収線は変調周波数に対してほぼ2次関数となっているので、この吸収線が弁別器の役割を果たし、受光部では、変調周波数fmの2倍の周波数の信号(2倍周波数信号)を得ることができる。ここで変調周波数fmは任意の周波数でよいため、例えば、変調周波数fmを数kHz程度に選ぶと、デジタル信号処理装置または汎用のプロセッサを用いて、2倍周波数信号の抽出などの高度な信号処理を行うことが可能となる。
その方法として、測定対象ガスと同じガス成分を予め封入した参照ガスセルを用いて、半導体レーザの発光波長を温度によって制御する方法なども提案されている(例えば、特許文献2参照)。
そのためには、測定対象ガスと同じガスを封入した参照ガスセルが必要であるが、参照ガスセルへの封入が不可能または困難なガスについては、その濃度の検出が困難であるという問題がある。
特に、測定対象ガスの成分が環境によって変動したり、測定対象ガスと参照ガスセルに封入されたガスとで温度が異なったりした場合には、測定対象ガスと参照ガスセルに封入されたガスの成分や吸収波長を完全に一致させることが困難となり、十分な計測精度を確保することが困難となる可能性がある。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題点に着目してなされたものであり、温度環境の変化の影響を受けることなく、酸素ガス濃度を的確に検出することの可能なレーザ式ガス分析計及び酸素ガス濃度測定方法を提供することを目的としている。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるレーザ式ガス分析計の概略構成を示す断面図である。このレーザ式ガス分析計は、酸素ガスを測定対象とするものであって、図1に示すように、発光部1と受光部2とを備える。
発光部1は、レーザ素子が搭載された光源部11と、この光源部11から出射されたレーザ光を平行ビームに変換するコリメートレンズ12とを備える。なお、レーザ素子としては、半導体レーザを用いることができる。
そして、煙道等の測定対象ガスが流れる配管の隔壁31a、31bには、フランジ32a、32bが溶接等の方法により対向して固定され、発光部筐体17の開口部側が一方のフランジ31aに取り付けられ、受光部筐体27の開口部側が他方のフランジ32bに取り付けられている。
また、コリメートレンズ12は、発光部筐体17の開口端近傍に接着剤等のシーリング材により固定され、煙道側から煙やガス等が流入しないように発光部筐体17の内周に密着固定されている。このコリメートレンズ12の固定は大気環境中で行われ、コリメートレンズ2により、発光部筐体17内に大気濃度レベルの酸素が気密保持される。
なお、コリメートレンズ12及び集光レンズ21は接着剤により気密に固定する場合に限るものではなく、例えば、ゴム部材等のシーリング材を用いてもよく、要は、コリメートレンズ12及び集光レンズ21によって、発光部筐体17及び受光部筐体27内に調整用酸素ガスを気密に保持することができれば、どのような固定方法を用いてもよい。
図2は、光源部11の構成を示すブロック図である。
図2において、光源部11は、レーザ素子41と、レーザ素子41を駆動するためのレーザ駆動信号を生成するレーザ駆動信号生成部42と、レーザ駆動信号生成部42で生成したレーザ駆動信号を電流に変換し、これをレーザ素子41に供給する電流制御部43と、を備える。
したがって、波長走査駆動信号I1の部分i2は、光吸収強度が比較的高い波長を中心として、例えば、0.2〔nm〕程度の線幅を走査可能な値に設定される。波長走査駆動信号I1の部分i3は、駆動電流をほぼ零とする部分である。なお、波長走査駆動信号発生部42aは、波長走査駆動信号I1を発生すると共に、波長走査駆動信号I1の1周期の開始時点に同期したパルス状のトリガ信号I3を発生し、これを後述の演算処理部55に出力する。
図5は、信号処理部23の構成を示すブロック図である。
図5に示すように信号処理部23は、フォトダイオード等からなる光検出部22からの受光光量に応じた出力電流を電圧に変換するIV変換器51と、前述の高周波変調信号I2の2倍の周波数の信号である2倍周波数信号を発生する発振器52と、発振器52からの2倍周波数信号とIV変換器51からの電圧信号とを入力し、電圧信号から高周波変調信号I2の2倍の周波数成分の振幅のみを抽出しこれを2倍周波数成分信号として出力する同期検波回路53と、同期検波回路53の出力からノイズを除去するためのフィルタ54と、このフィルタ54でのフィルタ処理後の2倍周波数成分信号に基づき濃度演算を行う演算処理部55と、を備える。
演算処理部55は、マイクロコンピュータ等の演算処理装置で構成され、発光部1からのトリガ信号I3と、フィルタ54からの2倍周波数成分信号とを入力し、これらに基づき測定対象ガスの濃度を演算する。
まず、レーザ素子41の温度をサーミスタ44により検出し、図2に示した波長走査駆動信号I1の直線的に増加する部分i2の中心部分で、測定対象ガスである酸素ガス濃度を測定できるように、すなわち所定の吸収特性が得られるように、温度制御部46により、ペルチェ素子45への通電を制御してレーザ素子41の温度を調整する。
その後に、レーザ素子41を駆動し、図4に示すレーザ駆動信号に応じたレーザ光を出射させ、隔壁31a、31b間を透過したレーザ光を集光し、これを光検出部22に入射させる。
ここで、前述のように、発光部筐体17内及び受光部筐体27内には、大気濃度レベルの酸素ガスからなる調整用酸素ガスが封入されている。また、レーザ素子41から出射されたレーザ光は、コリメートレンズ12を介して隔壁31a、31b間に出射され、集光レンズ21から光検出部22に入射されるため、レーザ光は、隔壁31a、31b間に存在する測定対象ガスだけでなく、発光部筐体17内の調整用酸素ガスによって吸収されると共に、受光部筐体27内の調整用酸素ガスによっても吸収されることになる。
したがって、発光部筐体17及び受光部筐体27内に封入された調整用酸素ガスの酸素濃度と、隔壁31a、31b間の測定対象の酸素ガスの濃度との和から、発光部筐体17及び受光部筐体27内に封入された調整用酸素ガスの酸素濃度を差し引いた値が、隔壁31a、31b間の測定対象の酸素ガスの濃度を表すことになる。
まず、予め発光部筐体17及び受光部筐体27内に封入された調整用酸素ガスの酸素濃度を測定する。この濃度測定は、例えば、レーザ式ガス分析計の出荷時、或いは、レーザ式ガス分析計を測定対象ガスが流れる煙管等に取り付けたとき、或いは、測定対象ガスが流れていないとき等に測定する。そして、これを調整用酸素ガス濃度として、演算処理部55の図示しない記憶領域に記憶しておく。
発光部1では、図4に示すレーザ駆動信号に応じたレーザ光を発光させる。受光部2ではこのレーザ光を受光し、同期検波回路53によって2倍周波数成分信号を抽出し、その出力波形をフィルタ処理して演算処理部55に出力する。
そして、トリガ信号I3を受信した時点からの経過時間が、予め設定した待機時間に達したとき、この待機時間が経過した時点から予め設定した計測時間が経過するまでの間を計測期間とし、この計測期間における、フィルタ54の出力信号、すなわち2倍周波数成分信号の信号値を順次比較する等により、2倍周波数成分信号の信号値が最大となるときの信号値である高側ピーク値と2倍周波数成分信号の信号値が最小となるときの信号値である低側ピーク値とを検索する。
また、前記計測時間はレーザ駆動信号の波長走査駆動信号I1の成分が直線的に増加し始めた時点からゼロとなる時点までの所要時間、すなわち、図2において波長走査駆動信号I1の部分i2の継続期間に設定され、つまり、レーザ駆動信号の波長走査駆動信号I1の成分が、光吸収強度が比較的高い波長を中心として、0.2〔nm〕程度の線幅を走査する期間に設定される。
そして、ステップS3で算出される計測濃度は、前述のように、発光部筐体17及び受光部筐体27に封入された調整用酸素ガス濃度と、煙管内の測定対象ガスの濃度との和であることから、ステップS3で計測した計測濃度から、予め所定の記憶領域に記憶している調整用酸素ガス濃度を減算し、これを、煙管内を流れる測定対象ガスの濃度とする(ステップS4)。
このように、上記第1の実施の形態においては、煙管内における測定対象ガスの存在の有無に関わらず、2倍周波数成分信号においてピークを得ることができる。このため、計測期間の2倍周波数成分信号においてピーク値を検出して濃度を演算し、ここから調整用酸素ガス濃度を差し引くことにより、測定対象ガスの濃度を検出することができる。
ここで、発光部筐体17及び受光部筐体27に調整用酸素ガスを封入しない構成の場合、煙管内に測定対象ガスが存在しないときには、2倍周波数成分信号は理想的には直線となる。しかしながら、レンズ等の光学部品で生じるフレネル反射が多重反射し発生する光学干渉ノイズ等によって測定対象ガスが存在しない場合であっても2倍周波数成分信号は凹凸のある波形となってしまう。
しかしながら、発光部筐体17及び受光部筐体27に調整用酸素ガスを封入し、測定対象ガスが存在しない場合であっても2倍周波数成分信号の信号波形にピークが現れる構成としたため、2倍周波数成分信号において、ノイズ成分と濃度相当値とを識別しやすくすることができ、ノイズ成分を濃度相当値として誤検出することを回避し、調整用酸素ガス及び測定対象ガスの濃度に相当するピーク値を的確に検出することができる。
また、レーザ素子41の温度をペルチェ素子45によって安定化しているため、ガス吸収ピークの位置を、トリガ信号を受信した時点から、一定の待機時間が経過した位置に安定化することができる。
また、特に、酸素ガスを測定対象ガスとしているため、発光部筐体17及び受光部筐体27に封入する調整用酸素ガスとして大気中の酸素ガスを用いることができる。したがって、発光部筐体17及び受光部筐体27に封入する調整用酸素ガスとして別途酸素ガスを用意する必要はない。
例えば、発光部筐体17及び受光部筐体27に、調整用酸素ガスとしての空気や酸素ガスを導入するためのガス導入口及びガス排出口を別途設け、コリメートレンズ12や集光レンズ21を取り付けた後、ガス導入口及びガス排出口を利用して大気や酸素ガスを発光部筐体17及び受光部筐体27内に封入するように構成してもよい。
発光部筐体17及び受光部筐体27の何れか一方のみに調整用酸素ガスを封入することも可能であり、この場合には、煙管内に測定対象ガスが存在しない場合であっても、2倍周波数成分信号においてノイズ等をピーク値と誤検知することのない程度のピーク値を得ることのできる濃度レベルの調整用酸素ガスを封入すればよい。
また、上記実施の形態においては、高側ピーク値及び低側ピーク値の差分値に基づき濃度演算を行う場合について説明したがこれに限るものではない。例えば、高側ピーク値及び低側ピーク値の検出時点を含む予め設定した期間の2倍周波数成分信号を積分することで濃度演算を行うようにしてもよい。
この第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態において、演算処理部55及び温度制御部46の処理手順が異なること以外は、上記第1の実施の形態と同様であるので、同一部には同一符号を付与し、その詳細な説明は省略する。
図8は、第2の実施の形態における演算処理部55の処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS1で、波長走査駆動信号発生部42aからトリガ信号が入力されたか否かを判断し、トリガ信号が入力されたとき、ステップS1aに移行し、フラグFが“1”であるか否かを判定する。F=1でなければステップS2に移行し、F=1であるならば、ステップS2aに移行する。なお、このフラグFは起動時には“0”に設定されている。
一方、ステップS2aでは、2倍周波数成分信号において、後述の基準時点の近傍期間における高側ピーク値及び低側ピーク値を検出する。例えば信号値を順次比較することなどによりピーク値を検索する。なお、基準時点の近傍期間は、前記計測期間内の期間であって計測期間よりも範囲の狭い期間である。
次いで、ステップS11に移行し、フラグFが“1”であるか否かを判定し、F=1でなればステップS12に移行する。
ステップS12では、ステップS2で検出した低側ピーク値について、トリガ信号が入力された時点を基準とする低側ピーク値が検出された時点を基準時点として記憶する。そして、フラグFをF=1に設定し、ステップS1に戻る。
次いでステップS14に移行し、低側ピーク値の検出時点が基準時点と一致するようにレーザ素子41の温度を調整するための温度補正値を、ステップS13で算出したずれ分に基づき演算する。そして、演算した温度補正値を温度制御部46に出力し、ステップS1に戻る。
次いで、ステップS22に移行し、演算処理部55から温度補正値を入力する。そして、制御目標値に温度補正値を加算し、これを新たな制御目標値とする。そして、ステップS24に移行し、制御目標値に応じた駆動電流をペルチェ素子44に供給する。そして、ステップS22に戻る。
なお、上記第2の実施の形態においては、低側ピーク値に基づき基準時点を設定した場合について説明したが、これに限らず、高側ピーク値に基づき基準時点を設定することも可能である。
また、基準時点として、起動時の低側ピーク値の検出時点を設定する場合について説明したが、予め設定した、時点を基準時点として設定し、低側ピーク値が常に一定の基準時点に一致するように構成することも可能である。
例えば、低側ピークの検出時点と基準時点との差分が予め設定したしきい値よりも大きくなり、低側ピーク値が基準時点の近傍期間内に現れなくなると予測される時点で、温度調整部46の制御目標値を更新するようにしてもよく、また、予め設定した所定周期で温制御目標値の更新を行うようにしてもよい。
また、図7のステップS2の処理、また、図8のステップS2及びステップS2の処理がピーク値検索手段に対応し、図7及び図8のステップS3の処理が濃度演算手段に対応し、図7及び図8のステップS4の処理が酸素ガス濃度演算手段に対応している。
2 受光部
11 光源部
12 コリメートレンズ
17 発光部筐体
21 集光レンズ
22 光検出部
23 信号処理部
27 受光部筐体
41 レーザ素子
42a 波長走査駆動信号発生部
42b 高調波変調信号発生部
42c 合成部
44 サーミスタ
45 ペルチェ素子
46 温度制御部
53 同期検波回路
55 演算処理部
Claims (5)
- レーザ素子を有し変調信号で周波数変調されたレーザ光を出射する光源部と、
前記光源部からの出射光をコリメートする第1の光学系と、
前記第1の光学系からの出射光が、測定対象の酸素ガスが存在する測定空間を介して伝播された透過光を集光する第2の光学系と、
前記第2の光学系により集光された光を受光する受光素子と、
前記受光素子の出力信号に基づき酸素ガス濃度を演算する信号処理手段と、を有し、
前記レーザ素子と前記第1の光学系との間及び前記第2の光学系と前記受光素子との間に、一定濃度に維持される調整用酸素ガスが介在するレーザ式ガス分析計であって、
前記光源部は、
酸素ガスの吸収波長を走査するように前記レーザ素子の発光波長を可変とする波長走査駆動信号と前記発光波長を変調するための高周波変調信号とを合成してレーザ駆動信号として出力するレーザ駆動信号生成部と、
前記レーザ駆動信号生成部から出力された前記レーザ駆動信号を電流に変換し前記レーザ素子に供給する電流制御部と、
前記レーザ素子の温度を安定化させる温度安定化手段と、を備え、
前記信号処理手段は、
前記受光素子の出力信号から、前記光源部における前記変調信号の2倍周波数成分の振幅からなる2倍周波数成分信号を検出する2倍周波数成分信号検出手段と、
前記2倍周波数成分信号において高側及び低側のピーク値を検索するピーク値検索手段と、
前記ピーク値検索手段で検索した高側及び低側のピーク値に基づき酸素ガス濃度を演算する濃度演算手段と、
前記濃度演算手段で演算された濃度演算値から前記調整用酸素ガスの濃度を差し引いて前記測定対象の酸素ガスの濃度を演算する酸素ガス濃度演算手段と、を備えることを特徴とするレーザ式ガス分析計。 - 前記レーザ駆動信号に同期したトリガ信号の発生タイミングを基準とした、前記ピーク値検索手段で検索した高側及び低側のピーク値の何れか一方のピーク値の発生タイミングを検出し、前記ピーク値の発生タイミングが予め設定したタイミングと一致するように前記温度安定化手段の温度目標値を補正する補正手段を備えることを特徴とする請求項1記載のレーザ式ガス分析計。
- 前記第1の光学系は前記レーザ素子の出射光を透光する透光性部材を少なくとも有し、
前記レーザ素子及び第1の光学系は、一端が開口された中空の柱状筐体に収納され且つ前記透光性部材は、前記透光性部材により前記柱状筐体内に密封空間を形成するように固定され、
前記密封空間内には大気が封入されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のレーザ式ガス分析計。 - 前記第2の光学系は前記透過光を前記光検出部に透光する透光性部材を少なくとも有し、
前記第2の光学系及び前記光検出部は、一端が開口された中空の柱状筐体に収納され且つ前記透光性部材は、前記透光性部材により前記柱状筐体内に密封空間を形成するように固定され、
前記密封空間内には大気が封入されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のレーザ式ガス分析計。 - レーザ素子と前記レーザ素子の出射光をコリメートする第1の光学系との間及び、第1の光学系からの出射光が、測定対象の酸素ガスが存在する測定空間を介して伝播された透過光を集光する第2の光学系と前記第2の光学系により集光された光を受光する受光素子との間に、一定濃度に維持される調整用酸素ガスを介在させて、前記受光素子の出力信号に基づき前記測定対象の酸素ガスの濃度を測定する酸素ガス濃度測定方法であって、
変調信号で周波数変調され且つ酸素ガスの吸収波長を走査するように発光波長が変化するレーザ光を前記レーザ素子から出射させるステップと、
前記レーザ素子の温度を安定化させるステップと、
前記受光素子の出力信号から前記変調信号の2倍周波数成分の振幅からなる2倍周波数成分信号を検出するステップと、
前記2倍周波数成分信号において高側及び低側のピーク値を検索するステップと、
前記高側及び低側のピーク値に基づき酸素ガス濃度を演算するステップと、
前記酸素ガス濃度から前記調整用酸素ガスの濃度を差し引いて前記測定対象の酸素ガスの濃度を演算するステップと、を備えることを特徴とする酸素ガス濃度測定方法。
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