JP5286911B2 - 多成分用レーザ式ガス分析計 - Google Patents

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本発明は、煙道内の排ガス等に含まれる複数種類のガスの濃度を周波数変調方式により測定するための多成分用レーザ式ガス分析計に関するものである。
気体状のガス分子は、それぞれ固有の光吸収スペクトラムがあることが知られている。この光吸収スペクトラムは各ガス固有のものであり、レーザ式ガス分析計は、レーザ光の特定波長の吸収量が測定対象ガスの濃度に比例することを利用してガス濃度を測定している。
ここで、レーザ式ガス分析計の測定原理は、2波長差分方式と周波数変調方式とに大別される。このうち、本発明は周波数変調方式を用いて複数種類のガス濃度を測定する多成分用レーザ式ガス分析計に関するものである。
まず、周波数変調方式を用いた従来のレーザ式ガス分析計の測定原理を説明する。
図14は、周波数変調方式の原理図を示しており、例えば特許文献1に記載されているものである。
周波数変調方式のレーザ式ガス分析計では、中心周波数f、変調周波数fで半導体レーザの出射光を周波数変調し、測定対象ガスに照射する。ここで、周波数変調とは、半導体レーザに供給するドライブ電流の波形を正弦波にすることである。
DFB(Distributed Feedback Laser)レーザ等の半導体レーザは、図15(a),(b)に示すようにドライブ電流や温度によって発光波長が変化するため、周波数変調を行うことにより、ドライブ電流の変調に伴って発光波長が変調されることになる。
図14に示したように、ガスの吸収線は変調周波数に対してほぼ2次関数となっているので、この吸収線が弁別器の役割を果たし、受光部では変調周波数fの2倍の周波数成分の信号(2倍波信号)が得られる。ここで、変調周波数fは任意の周波数で良いため、例えば、変調周波数fを数kHz程度に選ぶと、ディジタル信号処理装置(DSP)または汎用のプロセッサを用いて、2倍波信号の抽出等の高度な信号処理を行うことができる。
周波数変調方式において発光部と受光部との間の距離の影響をキャンセルするためには、半導体レーザの出力を周波数変調すると同時に変調周波数fによって振幅変調を行えば良いが、半導体レーザの出力光に周波数変調をかければ振幅変調もかかるので、これを利用することができる。そして、受光部によりエンベロープ検波を行えば、振幅変調による基本波を推定することができ、この基本波の振幅と前記2倍波信号の振幅との比を位相同期させて検出することにより、発光部と受光部との間の距離に関係なく測定対象のガス濃度に比例した信号を得ることができる。
この周波数変調方式では、通常、測定対象ガスの吸収線幅よりも半導体レーザが発光するスペクトル線幅の方が小さいため、半導体レーザの発光波長を測定対象ガスの吸収波長に合わせる必要がある。
その方法として、特許文献2に記載されているように、測定対象ガスと同一成分のガスを予め封入した参照用ガスセルを用いる方法が知られている。
図16は、特許文献2に記載されているガス分光分析計の構成図である。
図16において、51は光源である半導体レーザ(発光素子)、52は集光レンズ系、53,54はビームスプリッタ、55は測定用ガスセル、56,58,59は光検出器、57は参照用ガスセル(基準ガスセル)、60は被測定ガス供給系、61は増幅器、62は制御用のコンピュータ、63は発光素子51の温度を制御するための温度コントローラ、64は発光素子51を駆動するドライバ、65は発光素子51の発振周波数を制御するためのファンクションジェネレータである。
上記参照用ガスセル57には、被測定ガス供給系60から供給される測定対象ガスと同一成分の参照用ガスが均一濃度で封入されているため、この参照用ガスによる吸収を測定し、測定用ガスセル55の透過光の吸収強度が最大となるように温度コントローラ63により発光素子51の温度調整を行っている。
また、この従来技術では、発光素子51からの出射光をビームスプリッタ53等により2方向に分岐するか、または、発光素子51はその両端面から発光可能であるため、一方を測定用ガスセル55に入射させると共に他方を参照用ガスセル57に入射させる等の方法が採られている。
そして、参照用ガスセル57側を透過した光を測定し、2倍波信号の振幅と基本波の振幅との比が最大となるように発光素子51を温度制御することにより、出射光の波長が一定になるように制御している。
特開平7−151681号公報(段落[0005]、図4等) 特開平11−258156号公報(段落[0016]〜[0017]、図1等)
ここで、煙道内の排ガス測定等に使用されるガス分析計は、排出される複数種類のガスの濃度を同時に測定するように用いるのが一般的である。
しかしながら、図16に示したような従来技術では、発光素子51の波長可変範囲が狭く、一種または二種程度のガスしか検出できないため、複数種類のガス濃度を計測するためには、これらのレーザ式ガス分析計を複数台設置する必要がある。このように複数台のレーザ式ガス分析計を設置する場合には、設置面積や設置工事・光軸調整費用等が分析計の台数に比例して増加するため、システムが大型化し、コストも増加する等の問題があった。
上記の点に鑑み、近年では、複数種類の測定対象ガスと同数の発光素子を設け、これらの発光波長の変調周波数を異ならせると共に、各発光素子からの出射光を、発光部内の空間を介してプリズムミラー等の光結合器により同一光軸上に結合してから測定対象ガスに透過させ、前記変調周波数の2倍の周波数の参照信号を用いて受光信号を同期検波することにより、各ガスの濃度を測定するようにした多成分用レーザ式ガス分析計も提供されている。
しかし、この種の多成分用レーザ式ガス分析計では、振動や熱の影響によって各発光素子の光軸が変化するため、同一光軸上に結合する際の光軸の調整に時間がかかると共に、安定性を確保することが困難であった。特に、発光素子から光結合器に至る空間に存在する酸素や水分が受光信号に大きな影響を与えるため、発光部等の筐体を気密構造にして窒素等の不活性ガスで充填するといった対策を講じる必要があった。
そこで、本発明の解決課題は、複数の発光素子からの出射光を結合する際の光軸調整の煩雑さや酸素、水分等の影響をなくし、複数種類のガスの濃度を安定して測定可能にした多成分用レーザ式ガス分析計を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、複数種類のガスの濃度を測定する周波数変調方式の多成分用レーザ式ガス分析計であって、検出光としてレーザ光を出射する発光部と、測定対象ガスが存在する空間を介して伝播された検出光を受光する受光部と、この受光部の出力信号を処理する信号処理部と、を備えた多成分用レーザ式ガス分析計において、
前記発光部は、
測定対象ガスの種類の数と同数設けられて周波数変調されたレーザ光を出射するピグテール型発光素子と、これらのピグテール型発光素子の出射光を光ファイバ上で結合する結合手段と、この結合手段から出射される検出光を前記空間に出射する光学系と、を備え、
前記受光部は、
前記空間を透過した検出光を集光する光学系と、この光学系により集光した光を受光し、かつ、検出光の全波長に対して感度を有する受光素子と、を備え、
前記ピグテール型発光素子は、
発光素子本体と、この発光素子本体の温度検出手段と、前記発光素子本体の加熱冷却手段と、前記発光素子本体からの出射波長が所定値になるように前記温度検出手段による検出温度に応じて前記加熱冷却手段を制御する温度制御手段と、前記発光素子本体への供給電流を変化させて測定対象ガスの吸光特性を走査するための波長走査駆動信号を生成する波長走査駆動信号発生手段と、高周波変調信号を生成する高周波変調信号発生手段と、前記波長走査駆動信号を前記高周波変調信号により変調して前記発光素子本体に対する駆動信号を生成する駆動信号発生手段と、をそれぞれ備えると共に、
前記信号処理部は、各ピグテール型発光素子における高周波変調信号の2倍周波数成分を有する参照信号をそれぞれ生成する参照信号発生手段と、前記受光素子の出力信号から前記2倍周波数成分をそれぞれ検出する同期検波手段と、この同期検波手段の出力信号から複数種類の測定対象ガスの濃度を演算する演算手段と、を備え、
前記演算手段は、前記受光素子の出力信号から波長走査駆動信号成分を抽出し、抽出した波長走査駆動信号成分と予め設定された受光光量設定値との比を受光光量補正係数として算出し、この受光光量補正係数を用いて前記同期検波手段から出力されるガス吸収波形の振幅を補正するものである。
請求項2に係る発明は、複数種類のガスの濃度を測定する周波数変調方式の多成分用レーザ式ガス分析計であって、検出光としてレーザ光を出射する発光部と、測定対象ガスが存在する空間を介して伝播された検出光を受光する受光部と、この受光部の出力信号を処理する信号処理部と、を備えた多成分用レーザ式ガス分析計において、
前記発光部は、
測定対象ガスの種類の数と同数設けられて周波数変調されたレーザ光を出射するピグテール型発光素子と、これらのピグテール型発光素子の出射光を光ファイバ上で結合する結合手段と、この結合手段から出射される検出光を前記空間に出射する光学系と、を備え、
前記受光部は、
前記空間を透過した検出光を集光する光学系と、この光学系により集光した光を波長帯域ごとに分波する分波手段と、これらの分波手段により分波された検出光を受光し、かつ、これらの検出光の全波長に対して感度を有する受光素子と、を備え、
前記ピグテール型発光素子は、
発光素子本体と、この発光素子本体の温度検出手段と、前記発光素子本体の加熱冷却手段と、前記発光素子本体からの出射波長が所定値になるように前記温度検出手段による検出温度に応じて前記加熱冷却手段を制御する温度制御手段と、前記発光素子本体への供給電流を変化させて測定対象ガスの吸光特性を走査するための波長走査駆動信号を生成する波長走査駆動信号発生手段と、高周波変調信号を生成する高周波変調信号発生手段と、前記波長走査駆動信号を前記高周波変調信号により変調して前記発光素子本体に対する駆動信号を生成する駆動信号発生手段と、をそれぞれ備えると共に、
前記信号処理部は、各ピグテール型発光素子における高周波変調信号の2倍周波数成分を有する参照信号をそれぞれ生成する参照信号発生手段と、前記受光素子の出力信号から前記2倍周波数成分をそれぞれ検出する同期検波手段と、この同期検波手段の出力信号から複数種類の測定対象ガスの濃度を演算する演算手段と、を備え、
前記演算手段は、前記受光素子の出力信号から波長走査駆動信号成分を抽出し、抽出した波長走査駆動信号成分と予め設定された受光光量設定値との比を受光光量補正係数として算出し、この受光光量補正係数を用いて前記同期検波手段から出力されるガス吸収波形の振幅を補正するものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載した多成分用レーザ式ガス分析計において、各ピグテール型発光素子を時系列的に動作させ、前記受光素子の時系列的な出力信号を前記信号処理部によって処理するものである。
本発明によれば、発光部において、複数のピグテール型発光素子からの出射光を光ファイバ上で結合して出射させることにより、従来のように複数の光軸を調整する煩雑さや、発光素子から光結合器に至る空間に存在する光路上の酸素、水分等による影響を解消し、複数種類の測定対象ガスの濃度を高精度かつ安定して測定することができる。これにより、発光部等の筐体を気密構造にして不活性ガスで充填する等の対策が不要になるので、コストの低減が可能になる。
また、単一の分析計によって複数種類のガス濃度を測定可能であり、複数台の分析計を設置する場合に比べて、システム全体の小型化、コストの低減を図ることができる。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。まず、図1は、本発明の基本形態を示す全体構成図である。
この基本形態に係る多成分用レーザ式ガス分析計は、測定対象ガスの吸光特性に応じて周波数変調された複数のレーザ光を結合して出射する発光部10と、この発光部10から出射される検出光20を受光する受光部30とを備えている。前記発光部10及び受光部30は、測定対象ガスが流通する配管等の壁41a,41bに、溶接等により固定されたフランジ42a,42b及び光軸調整フランジ43a,43bを介して取り付けられる。
ここで、光軸調整フランジ43a,43bは、発光部10からの検出光20が受光部30において最大の光量で受光されるように光軸を調整するためのものである。
次に、発光部10及び受光部30の構成について詳細に説明する。
発光部10は、測定対象ガスの吸光特性に応じたレーザ光を周波数変調し、これらを結合してなる検出光20を出射するユニットである。この発光部10は、測定対象ガスの種類の数に等しい個数のピグテール型発光素子101a,101b,101c,……を備えており、これらの発光素子には、例えば前述したDFBレーザや、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)等のレーザダイオード(以下、LDともいう)が用いられる。LDは、ガスの吸光特性に一致する近赤外領域の波長にて発光が可能であり、図15に示したように、ドライブ電流及び温度によって発光波長を可変とすることができる。勿論、測定対象ガスの吸収波長帯域で波長掃引できるものであれば他種の発光素子を用いても良い。
なお、複数のピグテール型発光素子101a,101b,101c,……を備えたレーザ光源としては、例えばNTTエレクトロニクス株式会社製のバタフライ型のパッケージを用いることができる。
ピグテール型発光素子101a,101b,101c,……から出射したレーザ光は、ピグテール(光ファイバ)102a,102b,102c,……内を伝播するが、その波長は、後述するように、ピグテール型発光素子101a,101b,101c,……に内蔵されたペルチェ素子による温度調節によって可変とすることができる。
図2は、ピグテール型発光素子101a,101b,101c,……の内部構成図であり、ここでは、測定対象ガスが4種類であるとし、バタフライ型のパッケージに4個のピグテール型発光素子101a,101b,101c,101dが内蔵されているものとして説明する。
図2において、発光素子本体15a,15b,15c,15dの温度は、サーミスタ等の温度検出素子16a,16b,16c,16dを用いて検出される。これらの温度検出素子16a,16b,16c,16dは温度制御回路18a,18b,18c,18dに接続されており、温度制御回路18a,18b,18c,18dは、発光素子本体15a,15b,15c,15dの発光波長を安定化させるため、温度検出素子16a,16b,16c,16dの抵抗値がそれぞれ一定になるようにPID制御等を行ってペルチェ素子17a,17b,17c,17dの温度制御を行い、発光素子本体15a,15b,15c,15dの温度を調節する。
また、発光波長を変化させる波長走査駆動信号発生回路12の出力信号と、発光波長を周波数変調させるための高周波変調信号発生回路13a,13b,13c,13dの出力信号とを、駆動信号発生回路14a,14b,14c,14dにより合成して駆動信号を生成し、この駆動信号をV−I変換して発光素子本体15a,15b,15c,15dに供給する。これにより、発光素子本体15a,15b,15c,15dからは、それぞれ異なる種類の測定対象ガスの吸光特性を走査するための、周波数変調された所定波長のレーザ光が出射される。
発光素子本体15a,15b,15c,15d(ピグテール型発光素子101a,101b,101c,101d)の出射光は、図1において光ファイバカプラまたは光ファイバスイッチ等からなる光結合器103により結合され、光ファイバ104を介してコリメートレンズ105により平行な検出光20に変換される。この検出光20は壁41a,41bの内部区間(測定対象ガスが流通する空間)を伝播し、受光部30により受光される。
受光部30は、測定対象ガスの吸光特性により吸収された変調光を受光するユニットである。すなわち、受光部30は、集光レンズ31により集光した検出光20を受光素子32により受光し、電気信号に変換して信号処理部50に送出する。ここで、受光素子32には、発光素子本体15a,15b,15c,15dの出射光波長に感度を持つフォトダイオード等の素子が用いられる。
例えば、図3(a),(b),(c),(d)のような吸光特性を有する4種類のガス((a)NH,(b)HCl,(c)HS,(d)CH)を測定する場合、それぞれのガスの吸光特性を有する波長範囲は1600nm〜2000nmにあるため、受光素子32には、1600nm〜2000nmの波長感度を持つ図4のような特性の素子を用いれば良い。このような素子としては、例えば、浜松ホトニクス株式会社から販売されているG8372−01等がある。
図5は、信号処理部50の内部構成図である。受光素子32の出力信号は、I−V変換回路501によって電流信号から電圧信号に変換される。また、参照信号発生回路(発振回路)502a,502b,502c,502dは、前記高周波変調信号発生回路13a,13b,13c,13dによる高周波変調信号の2倍周波数の信号を参照信号として出力する。I−V変換回路501により変換された電圧信号と前記参照信号とは同期検波回路503a,503b,503c,503dに入力され、前記電圧信号から2倍周波数成分の信号が抽出される。これらの信号はフィルタ504a,504b,504c,504dに入力され、ノイズ除去、増幅等の処理が行われて演算回路505に入力されると共に、この演算回路505において測定対象ガスの濃度が演算されることになる。
次に、上記の構成において、4種類の測定対象ガスの濃度を検出する原理について説明する。
図6(a)は、例えば発光素子本体15aの駆動電流波形の一例を示している。
図2の波長走査駆動信号発生回路12において、測定対象ガスの吸光特性を走査する波長走査駆動信号S1は、発光素子本体15aの駆動電流値を直線的に変化させて発光素子本体15aの発光波長を徐々に変化させ、例えば、0.2nm程度の吸光特性を走査する。一方、信号S2は、駆動電流値を発光素子本体15aが安定するスレッショルドカレント以上に保ち、一定波長で発光させるためのものである。更に、信号S3では、駆動電流値を0mAにしておく。
図6(b)は、図2の高周波変調信号発生回路13aから出力される変調信号の波形図であり、測定対象ガスの吸光特性を検出するための信号S4は、例えば周波数が10kHzの正弦波とし、波長幅を0.02nm程度変調する。
図6(c)は、図2の駆動信号発生回路14aから出力される駆動信号(波長走査駆動信号発生回路12の出力信号と高周波変調信号発生回路13aの出力信号との合成信号)の波形図であり、この駆動信号S5を発光素子本体15aに供給すると、発光素子本体15aからは、測定対象ガスの0.2nm程度の吸光特性を波長幅0.02nm程度で検出可能な変調光が出力される。
他の発光素子本体15b,15c,15dも、上記と同様にして、測定対象ガスの吸光特性に応じて駆動される。
但し、4個の発光素子本体15a,15b,15c,15dの変調周波数を、例えば10kHz,12.5kHz,15kHz,17.5kHzとすると、変調信号の2倍周波数成分はそれぞれ20kHz,25kHz,30kHz,35kHzとなり、参照信号発生回路502a,502b,502c,502dがこれらの周波数の参照信号を出力することで、同期検波回路503a,503b,503c,503dは上記2倍周波数成分に吸光特性を有する測定対象ガス、すなわちNH,HCl,HS,CHの吸光特性のみをそれぞれ検出して出力する。
発光部10から出射した検出光20は、測定対象ガスが流通する壁41a,41b内の空間を透過する。これらの透過光は同軸上で受光部30に入射し、測定対象ガス、例えばNHに吸光特性がある場合、同期検波回路503aからは図7に示すような吸光特性が得られる。
この吸光特性はその波形のピーク値がそのままガス濃度を表すため、例えば、図5の演算回路505によって上記ピーク値を測定したり、信号変化を積分したりすればNHの濃度を測定することが可能である。他の測定対象ガスの濃度検出動作についても、同様に行えばよい。
なお、検出光20の光路上に測定対象ガスが存在しない場合には、同期検波回路503a,503b,503c,503dの出力に図7のような吸光特性は現れない。
以上のように、基本形態によれば、測定対象ガスによる吸光特性を検出するための変調周波数を、測定対象ガスの種類によって変えると共に、測定対象ガスの吸光特性に感度を有する受光素子を用いて検出光を受光し、受光素子の出力信号から変調周波数の2倍周波数成分を検出することにより、分析計を複数台用いることなく複数種類のガス濃度を測定することができる。また、ピグテール型発光素子101a,101b,101c,101dからの出射光を、空間を介さずに光結合器103に導入する構成であるから、発光部10内の空気中の酸素や水分が受光信号に悪影響を及ぼす心配もなく、安定した高精度の濃度測定が可能である。同時に、発光部10等の厳密な気密性が要求されることもないので、装置の製造コストを低減させることができる。
なお、図示されていないが、集光レンズ31により集光した検出光20を分波型の光カプラ等の光分波手段により複数の波長帯に分別して受光素子32に受光させ、その出力信号から変調周波数の2倍周波数成分を検出するようにしても良い。
また、基本形態では、ピグテール型発光素子101a,101b,101c,101d(発光素子本体15a,15b,15c,15d)における変調周波数を変え、これらの変調周波数に応じた参照信号周波数を用いて複数種類のガスの濃度を同時に検出している。
しかし、図8に示すように、発光素子本体15a,15b,15c,15dを時系列的にオンして発光させ、受光部30側でも受光信号を時系列的に同期検波して複数種類のガスa,b,c,dの濃度を順次測定するようにすれば、変調周波数は同一でも良い。
次に、図9は本発明の実施形態における信号処理部50Aの構成を示しており、図5と同一の構成要素には同一の参照符号を付してある。
また、図10(a),(b)は図9のI−V変換回路501から出力される電圧信号(受光信号)の波形図であり、図10(a)は、測定環境(壁41a,41bの内部区間、すなわち測定対象ガスが流通する空間)にダストがない清浄な空間における受光信号波形、図10(b)は、ダストが存在する空間における受光信号波形である。これらの図から明らかなように、ダストが存在する場合には検出光20が遮られるため、受光光量(受光信号レベル)が低下することになる。
前述したように、例えば同期検波回路503aにより、出射光の変調信号の2倍周波数成分の振幅が抽出されるため、図10(a),(b)に示した受光信号を同期検波すると、それぞれ図11(a),(b)のような波形となる。
図11(a)におけるAはガス吸収波形であり、この波形の振幅w(=w)を検出することでガス濃度を測定することができる。一方、ダストが存在する場合の図11(b)では、図10(b)に対応して振幅w(=w)も小さくなっている。
このように、受光光量によってガス吸収波形の振幅が変動するため、特にダスト量が変動する環境では、正確なガス濃度の測定が困難である。
そこで、本実施形態では、図12に示すように受光光量レベルとガス吸収波形の振幅レベルとがほぼ比例関係にあることに着目し、演算回路505においてガス吸収波形の振幅を補正することにより、ダスト等が存在する環境においても正確なガス濃度の検出を可能にしたものである。
すなわち、図9に示すように、I−V変換回路501から出力された受光信号を抽出手段としてのフィルタ506に入力して、波長走査駆動信号成分を取り出す。そして、演算回路505により、波長走査駆動信号成分と受光光量設定値との比を受光光量補正係数βとして算出し、フィルタ504a〜504dから出力されるガス吸収波形の振幅を、上記補正係数βにより補正するようにした。
例えば、図10(a),(b)に示した受光信号をフィルタ506に入力して波長走査駆動信号成分を取り出すと、図13(a),(b)のような波形が得られる。図13(a)はダストがなく受光光量が低下していない場合、図13(b)はダストがあって受光光量が低下している場合である。
図13(a)のように、ある時点において、ダストがなく受光光量が最大である時の受光信号(フィルタ506から出力される波長走査駆動信号)のレベルP(=Pmax)を、前記受光光量設定値として演算回路505に予め設定しておく。演算回路505は、図13(a)のようにダストがある場合の受光信号レベルPを検出し、このPと同一時点のPmaxとの比を、受光光量補正係数βとして数式1により演算する。
[数式1]
β=Pmax/P
上記の補正係数βを、ガス吸収波形の振幅w(例えば図11(b)のw)に乗算または除算することにより、数式2に示す如く、ダストに起因する受光光量の変動分を補正した振幅wを得ることができる。
[数式2]
=w×β
こうして補正されたガス吸収波形の振幅wを用いてガス濃度を測定することで、煙道のようにダスト量が多く受光光量の減少が著しい環境においても、ガス濃度を正確に測定することができる。
本発明の基本形態を示す全体構成図である。 図1におけるピグテール型発光素子の内部構成図である。 測定対象ガスの吸光特性を示す図である。 図1における受光素子としての受光素子の波長感度を示す図である。 図1における信号処理部の内部構成図である。 基本形態における発光素子本体の駆動電流、高周波変調信号及び駆動信号の波形図である。 基本形態における受光信号と同期検波回路の出力信号を示す波形図である。 基本形態の変形例における動作説明図である。 本発明の実施形態の主要部を示す構成図である。 図9における受光信号の波形図である。 図9における同期検波回路の出力波形を示す図である。 受光光量レベルとガス吸収波形の振幅レベルとの関係を示す図である。 受光信号レベルの波形図である。 周波数変調方式の原理図である。 ドライブ電流及び温度による半導体レーザの発光波長の変化を示す図である。 特許文献2に記載された従来技術の構成図である。
符号の説明
10:発光部
12:波長走査駆動信号発生回路
13a,13b,13c,13d:高周波変調信号発生回路
14a,14b,14c,14d:駆動信号発生回路
15a,15b,15c,15d:発光素子本体
16a,16b,16c,16d:温度検出素子
17a,17b,17c,17d:ペルチェ素子
18a,18b,18c,18d:温度制御回路
20:検出光
30:受光部
31:集光レンズ
32:受光素子
41a,41b:壁
42a,42b:フランジ
43a,43b:光軸調整フランジ
50,50A:信号処理部
101a,101b,101c,101d:ピグテール型発光素子
102a,102b,102c,102d:ピグテール
103:光結合器
104:光ファイバ
105:コリメートレンズ
501:I−V変換回路
502a,502b,502c,502d:参照信号発生回路
503a,503b,503c,503d:同期検波回路
504a,504b,504c,504d,506:フィルタ
505:演算回路

Claims (3)

  1. 複数種類のガスの濃度を測定する周波数変調方式の多成分用レーザ式ガス分析計であって、検出光としてレーザ光を出射する発光部と、測定対象ガスが存在する空間を介して伝播された検出光を受光する受光部と、この受光部の出力信号を処理する信号処理部と、を備えた多成分用レーザ式ガス分析計において、
    前記発光部は、
    測定対象ガスの種類の数と同数設けられて周波数変調されたレーザ光を出射するピグテール型発光素子と、これらのピグテール型発光素子の出射光を光ファイバ上で結合する結合手段と、この結合手段から出射される検出光を前記空間に出射する光学系と、を備え、
    前記受光部は、
    前記空間を透過した検出光を集光する光学系と、この光学系により集光した光を受光し、かつ、検出光の全波長に対して感度を有する受光素子と、を備え、
    前記ピグテール型発光素子は、
    発光素子本体と、この発光素子本体の温度検出手段と、前記発光素子本体の加熱冷却手段と、前記発光素子本体からの出射波長が所定値になるように前記温度検出手段による検出温度に応じて前記加熱冷却手段を制御する温度制御手段と、前記発光素子本体への供給電流を変化させて測定対象ガスの吸光特性を走査するための波長走査駆動信号を生成する波長走査駆動信号発生手段と、高周波変調信号を生成する高周波変調信号発生手段と、前記波長走査駆動信号を前記高周波変調信号により変調して前記発光素子本体に対する駆動信号を生成する駆動信号発生手段と、をそれぞれ備えると共に、
    前記信号処理部は、各ピグテール型発光素子における高周波変調信号の2倍周波数成分を有する参照信号をそれぞれ生成する参照信号発生手段と、前記受光素子の出力信号から前記2倍周波数成分をそれぞれ検出する同期検波手段と、この同期検波手段の出力信号から複数種類の測定対象ガスの濃度を演算する演算手段と、を備え、
    前記演算手段は、前記受光素子の出力信号から波長走査駆動信号成分を抽出し、抽出した波長走査駆動信号成分と予め設定された受光光量設定値との比を受光光量補正係数として算出し、この受光光量補正係数を用いて前記同期検波手段から出力されるガス吸収波形の振幅を補正することを特徴とする多成分用レーザ式ガス分析計。
  2. 複数種類のガスの濃度を測定する周波数変調方式の多成分用レーザ式ガス分析計であって、検出光としてレーザ光を出射する発光部と、測定対象ガスが存在する空間を介して伝播された検出光を受光する受光部と、この受光部の出力信号を処理する信号処理部と、を備えた多成分用レーザ式ガス分析計において、
    前記発光部は、
    測定対象ガスの種類の数と同数設けられて周波数変調されたレーザ光を出射するピグテール型発光素子と、これらのピグテール型発光素子の出射光を光ファイバ上で結合する結合手段と、この結合手段から出射される検出光を前記空間に出射する光学系と、を備え、
    前記受光部は、
    前記空間を透過した検出光を集光する光学系と、この光学系により集光した光を波長帯域ごとに分波する分波手段と、これらの分波手段により分波された検出光を受光し、かつ、これらの検出光の全波長に対して感度を有する受光素子と、を備え、
    前記ピグテール型発光素子は、
    発光素子本体と、この発光素子本体の温度検出手段と、前記発光素子本体の加熱冷却手段と、前記発光素子本体からの出射波長が所定値になるように前記温度検出手段による検出温度に応じて前記加熱冷却手段を制御する温度制御手段と、前記発光素子本体への供給電流を変化させて測定対象ガスの吸光特性を走査するための波長走査駆動信号を生成する波長走査駆動信号発生手段と、高周波変調信号を生成する高周波変調信号発生手段と、前記波長走査駆動信号を前記高周波変調信号により変調して前記発光素子本体に対する駆動信号を生成する駆動信号発生手段と、をそれぞれ備えると共に、
    前記信号処理部は、各ピグテール型発光素子における高周波変調信号の2倍周波数成分を有する参照信号をそれぞれ生成する参照信号発生手段と、前記受光素子の出力信号から前記2倍周波数成分をそれぞれ検出する同期検波手段と、この同期検波手段の出力信号から複数種類の測定対象ガスの濃度を演算する演算手段と、を備え、
    前記演算手段は、前記受光素子の出力信号から波長走査駆動信号成分を抽出し、抽出した波長走査駆動信号成分と予め設定された受光光量設定値との比を受光光量補正係数として算出し、この受光光量補正係数を用いて前記同期検波手段から出力されるガス吸収波形の振幅を補正することを特徴とする多成分用レーザ式ガス分析計。
  3. 請求項1または2に記載した多成分用レーザ式ガス分析計において、
    各ピグテール型発光素子を時系列的に動作させ、前記受光素子の時系列的な出力信号を前記信号処理部によって処理することを特徴とする多成分用レーザ式ガス分析計。
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