JP5163486B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動力伝達装置に関し、特に、回転部材の回転により送り出された潤滑油が各部に供給される動力伝達装置に関する。
動力伝達装置の各部に潤滑用あるいは冷却用の潤滑油を供給する手段として、特許文献1に開示されたオイル供給装置のように、回転部材により掻き上げられた(送り出された)潤滑油をオイル受け部に供給する技術が知られている。
動力伝達装置において、更に、回転部材により送り出された潤滑油の流路を形成するガイド部材が設けられる場合がある。ガイド部材は、例えば、回転部材の回転により送り出された潤滑油がオイル受け部に向かう流れ方向に沿って配置され、回転部材よりも鉛直方向上方の空間部を仕切って回転部材とオイル受け部とを連通する潤滑油の流路を形成する。ガイド部材は、オイル受け部方向に向かわないその他の回転部材によって飛ばされた潤滑油がオイル掻き上げの流路に入ることを防ぐ働きを併せ持つ。
特開2003−336729号公報
動力伝達装置において、回転部材の回転速度が低速である場合など、オイル受け部まで到達せずに落下する潤滑油が抵抗となり、オイル受け部に潤滑油を送る効率が低下することがある。特に、ガイド部材が設けられている場合には、ガイド部材に沿って逆流する潤滑油が、回転部材に落下することで、オイル受け部に潤滑油を送る効率が低下してしまうこととなる。
回転部材の回転により送り出された潤滑油のうち、オイル受け部に到達しない潤滑油が、回転部材に向けて逆流することを抑制できることが望まれている。
本発明の目的は、回転部材と、回転部材を収容し、かつ、回転部材よりも鉛直方向下方に潤滑油を貯留する貯留部が形成されたケースと、ケース内における回転部材よりも鉛直方向上方に配置され、回転部材の回転により貯留部から送り出された潤滑油を貯留するオイル受け部とを備える動力伝達装置に、回転部材とオイル受け部とを連通する潤滑油の流路を形成するガイド部材が設けられる場合に、オイル受け部に到達しない潤滑油が回転部材に向けて逆流することを抑制できる動力伝達装置を提供することである。
本発明の動力伝達装置は、回転部材と、前記回転部材を収容し、かつ、前記回転部材よりも鉛直方向下方に潤滑油を貯留する貯留部が形成されたケースと、前記ケース内における前記回転部材よりも鉛直方向上方に配置され、前記回転部材の回転により前記貯留部から送り出された潤滑油を貯留するオイル受け部とを備え、前記オイル受け部から前記ケース内の各部に潤滑油が供給される動力伝達装置であって、前記回転部材の軸方向視において、前記送り出された潤滑油が前記オイル受け部に向かう流れ方向に沿って配置され、かつ、前記ケース内における前記回転部材よりも鉛直方向上方の空間部を仕切って前記回転部材と前記オイル受け部とを連通する潤滑油の流路を形成するガイド部材を備え、前記ガイド部材は、前記回転部材を挟んで前記回転部材の軸方向に互いに対向する前記ケースの内壁面の間に配置され、前記ガイド部材における前記回転部材の外周面と径方向に対向する部分には、開口部が形成されていることを特徴とする。
本発明の動力伝達装置において、前記開口部が、前記流れ方向における前記ガイド部材の一端部から他端部までの幅で形成されていることを特徴とする。
本発明の動力伝達装置において、前記回転部材の軸方向における前記開口部の設置範囲は、少なくとも前記回転部材の設置範囲を含むことを特徴とする。
本発明の動力伝達装置において、前記回転部材は、はすば歯車であって、前記互いに対向する前記ケースの内壁面の一方寄りの位置に配置され、かつ、前記回転部材が前記オイル受け部に向けて潤滑油を送り出す場合の回転方向の前方の歯面が、前記互いに対向する前記ケースの内壁面の他方と対向していることを特徴とする。
本発明の動力伝達装置は、回転部材と、回転部材を収容し、かつ、回転部材よりも鉛直方向下方に潤滑油を貯留する貯留部が形成されたケースと、ケース内における回転部材よりも鉛直方向上方に配置され、回転部材の回転により貯留部から送り出された潤滑油を貯留するオイル受け部とを備え、オイル受け部からケース内の各部に潤滑油が供給される動力伝達装置であって、回転部材の軸方向視において、送り出された潤滑油がオイル受け部に向かう流れ方向に沿って配置され、かつ、ケース内における回転部材よりも鉛直方向上方の空間部を仕切って回転部材とオイル受け部とを連通する潤滑油の流路を形成するガイド部材を備え、ガイド部材における回転部材の外周面と径方向に対向する部分には、開口部が形成されている。
オイル受け部に到達しない潤滑油は、開口部を介して、ガイド部材よりも流路側から、流路側と反対側へ流れる。これにより、オイル受け部に到達しない潤滑油が回転部材に向けて逆流することが抑制される。
以下、本発明の動力伝達装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図3を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、回転部材と、回転部材の回転により貯留部から送り出された潤滑油を貯留するオイル受け部とを備え、オイル受け部からケース内の各部に潤滑油が供給される動力伝達装置に関する。
図2は、この発明の一実施形態にかかるFF(フロントエンジンフロントドライブ;エンジン前置き前輪駆動)形式のハイブリッド車の動力伝達装置100を示す軸方向の断面図、図1は、動力伝達装置100における潤滑油の流れについて説明するための軸方向の断面図、図3は、動力伝達装置100の径方向の断面図である。図2には、図3のD−D矢視図、およびE−E矢視図が示されている。
本実施形態の動力伝達装置100では、潤滑および冷却用の潤滑油が、ファイナルリングギヤ(図1の符号39参照)によりオイル受け部(図1の符号50参照)に掻き上げられ、オイル受け部50から各部に供給される。トランスアクスルケース(図1の符号4参照)内には、ファイナルリングギヤ39から飛散する(送り出される)潤滑油をオイル受け部50へ導き、かつ、ファイナルリングギヤ39の上方に配置されたギヤへの潤滑油の飛散を防止するガイド部材(図1の符号53参照)としてのリブが設けられている。
ガイド部材53は、軸方向において、ファイナルリングギヤ39が配置されたハウジング(図1の符号71参照)とは反対側のエンジン側ハウジング70に形成されている。これにより、オイル受け部50まで上がりきらなかった潤滑油がファイナルリングギヤ39の掻き揚げ部位へ逆流してくることが抑制される。その結果、ファイナルリングギヤ39からオイル受け部50への掻き揚げ効率が増進し、低車速からオイル受け部50への潤滑油供給が可能となる。
図2において、1はエンジンであり、このエンジン1としては内燃機関、具体的にはガソリンエンジンまたはディーゼルエンジンまたはLPGエンジンまたはメタノールエンジンまたは水素エンジンなどを用いることができる。
この実施形態においては、便宜上、エンジン1としてガソリンエンジンを用いた場合について説明する。エンジン1は、燃料の燃焼によりクランクシャフト2から動力を出力する装置であって、吸気装置、排気装置、燃料噴射装置、点火装置、冷却装置などを備えた公知のものである。クランクシャフト2は車両の幅方向に、かつ、水平に配置され、クランクシャフト2の後端側はクラッチ11を介して動力伝達装置100のインプットシャフト5に接続されている。
エンジン1の外壁には、中空のトランスアクスルケース(ケース)4が取り付けられている。トランスアクスルケース4は、エンジン側ハウジング70と、エクステンションハウジング71と、エンドカバー72とを有している。これらエンジン側ハウジング70およびエクステンションハウジング71およびエンドカバー72は、アルミニウムなどの金属材料を成形加工したもの(ダイカスト部品)である。エンジン側ハウジング70の一方の開口端はエンジン1と相互に固定され、他方の開口端はエクステンションハウジング71と相互に固定されている。
エクステンションハウジング71は、エンジン側ハウジング70とエンドカバー72との間に配置されており、エクステンションハウジング71におけるエンジン1側と反対側の開口部は、エンドカバー72により閉塞されている。
トランスアクスルケース4の内部には、インプットシャフト5、第1のモータジェネレータ6、動力合成機構7、変速機構8、第2のモータジェネレータ9が設けられている。インプットシャフト5はクランクシャフト2と同心状に配置されている。クランクシャフト2とインプットシャフト5との間には、トルク変動を抑制・吸収するダンパ機構12が設けられている。
第1のモータジェネレータ6および第2のモータジェネレータ9は、トランスアクスルケース4内におけるエンジン1側と反対側に配置されている。第1のモータジェネレータ6および第2のモータジェネレータ9は、電力の供給により駆動する電動機としての機能(力行機能)と、機械エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機としての機能(回生機能)とを兼ね備えている。第1のモータジェネレータ6および第2のモータジェネレータ9としては、例えば、交流同期型のモータジェネレータを用いることができる。第1のモータジェネレータ6および第2のモータジェネレータ9に電力を供給する電力供給装置としては、バッテリ、キャパシタなどの蓄電装置、あるいは公知の燃料電池などを用いることができる。
第1のモータジェネレータ6の配置位置および第1のモータジェネレータ6の構成を具体的に説明する。インプットシャフト5における軸方向の中央部には、動力合成機構7の一部をなす遊星歯車機構7Aが配置されている。第1のモータジェネレータ6は、遊星歯車機構7Aよりもエンジン1側と反対側に配置されている。言い換えると、遊星歯車機構7Aの軸方向の一方側にエンジン1が、他方側に第1のモータジェネレータ6が配置されている。第1のモータジェネレータ6は、トランスアクスルケース4側に固定されたステータ13と、回転自在なロータ14とを有している。
ステータ13およびロータ14は、所定肉厚の電磁鋼板を、その厚さ方向に複数枚を積層して構成したものである。なお、複数の電磁鋼板は、インプットシャフト5の軸線方向に積層されている。ロータ14は、インプットシャフト5の外周に取り付けられた中空シャフト17に連結されている。中空シャフト17は、インプットシャフト5と相対回転可能に構成されており、ロータ14は、中空シャフト17の外周側に連結されている。
動力合成機構(言い換えれば動力分配機構)7は、いわゆるシングルピニオン形式の遊星歯車機構7Aと、後述するカウンタドライブギヤ23およびカウンタドリブンギヤ35とを有している。遊星歯車機構7Aは、サンギヤ18と、サンギヤ18と同心状に配置されたリングギヤ19と、サンギヤ18およびリングギヤ19に係合するピニオンギヤ20を保持したキャリヤ21とを有している。そして、サンギヤ18と中空シャフト17とが連結され、キャリヤ21とインプットシャフト5とが連結されている。インプットシャフト5の径方向外方には、インプットシャフト5と同心状に配置された環状部材(言い換えれば円筒部材)22が配置されている。リングギヤ19は、この環状部材22と連結されており、環状部材22の外周側にはカウンタドライブギヤ23が形成されている。
第2のモータジェネレータ9は、第1のモータジェネレータ6と径方向に対向している。第2のモータジェネレータ9の回転軸としてのMGシャフト45は、車両の幅方向にほぼ水平に配置されている。このMGシャフト45とインプットシャフト5および中空シャフト17とは非同心状に配置されている。
第2のモータジェネレータ9は、トランスアクスルケース4に固定されたステータ25と、回転自在なロータ26とを有している。ロータ26が、MGシャフト45の外周に連結されている。ステータ25およびロータ26は、所定肉厚の電磁鋼板を、その厚さ方向に複数枚を積層して構成したものである。なお、複数の電磁鋼板は、MGシャフト45の軸線方向に積層されている。
トランスアクスルケース4の内部には、インプットシャフト5およびMGシャフト45のそれぞれと平行なカウンタシャフト34が設けられている。カウンタシャフト34には、カウンタドリブンギヤ35と、カウンタドリブンギヤ35よりも小径のファイナルドライブピニオンギヤ36が形成されている。ファイナルドライブピニオンギヤ36は、カウンタシャフト34における後述するファイナルリングギヤ39と径方向に対向する位置に設けられている。カウンタドリブンギヤ35、および、ファイナルドライブピニオンギヤ36は、それぞれカウンタシャフト34に一体回転可能に連結されている。そして、カウンタドライブギヤ23とカウンタドリブンギヤ35とが係合されている。
MGシャフト45におけるエンジン1側の端部にはギヤ46が形成(連結)されている。ギヤ46は、はすば歯車であり、カウンタドリブンギヤ35と噛み合って(係合して)いる。カウンタドリブンギヤ35とギヤ46とは、ギヤ46からカウンタドリブンギヤ35に動力が伝達される場合の変速比が“1”より大きくなるように構成されている。これらのギヤ46およびカウンタドリブンギヤ35により、変速機構8が構成されている。第2のモータジェネレータ9の動力がMGシャフト45を介してギヤ46に伝達されると、ギヤ46の回転速度が減速されてカウンタドリブンギヤ35に伝達される。すなわち、第2のモータジェネレータ9のトルクが増幅されてカウンタドリブンギヤ35に伝達される。カウンタドライブギヤ23を介して伝達されるエンジン1の動力と、ギヤ46を介して伝達される第2のモータジェネレータ9の動力とが、カウンタドリブンギヤ35で合成されてカウンタシャフト34に伝達される。
さらに、トランスアクスルケース4の内部にはデファレンシャル37が設けられている。デファレンシャル37は、デフケース38の外周側に形成されたファイナルリングギヤ(回転部材)39と、デフケース38内に設けられた差動機構40とを有している。ファイナルリングギヤ39は、ファイナルドライブピニオンギヤ36と噛み合っており、ファイナルドライブピニオンギヤ36との間で動力を伝達する。差動機構40は、ファイナルリングギヤ39を介して入力される伝達トルクを左右のフロントドライブシャフト43に分配する。フロントドライブシャフト43は、インプットシャフト5と平行であり、フロントドライブシャフト43には図示しない前輪(駆動輪)が連結されている。このように、トランスアクスルケース4の内部に、変速機構8およびデファレンシャル37を一括して組み込んだ、いわゆるトランスアクスルが構成されている。
上記のように構成されたハイブリッド車においては、車速およびアクセル開度などの条件に基づいて、前輪に伝達するべき要求トルクが算出され、その算出結果に基づいて、エンジン1、クラッチ11、第1のモータジェネレータ6、第2のモータジェネレータ9が制御される。エンジン1から出力されるトルクを前輪に伝達する場合は、クラッチ11が係合される。すると、クランクシャフト2の動力(言い換えればトルク)がインプットシャフト5を介してキャリヤ21に伝達される。
キャリヤ21に伝達されたトルクは、リングギヤ19、環状部材22、カウンタドライブギヤ23、カウンタドリブンギヤ35、カウンタシャフト34、ファイナルドライブピニオンギヤ36、デファレンシャル37を介して前輪に伝達され、駆動力が発生する。また、エンジン1のトルクをキャリヤ21に伝達する際に、第1のモータジェネレータ6を発電機として機能させ、発生した電力を蓄電装置(図示せず)に充電することもできる。
さらに、第2のモータジェネレータ9を電動機として駆動させ、その動力をカウンタドリブンギヤ35に伝達することができる。第2のモータジェネレータ9の動力がMGシャフト45を介してギヤ46に伝達されると、ギヤ46の回転速度が減速されてカウンタドリブンギヤ35に伝達される。すなわち、第2のモータジェネレータ9のトルクが増幅されて動力合成機構7に伝達される。このようにして、エンジン1の動力および第2のモータジェネレータ9の動力が動力合成機構7に入力されて合成され、合成された動力が前輪に伝達される。つまり、動力合成機構7は、エンジン1の動力、あるいは、第2のモータジェネレータ9の動力のうち少なくともいずれか一方を駆動輪に伝達する。
次に、図3を参照して動力伝達装置100における各軸の配置について説明する。図3は、エンジン1側から見た動力伝達装置100の径方向の断面図であり、ファイナルリングギヤ39の軸方向視を示す図である。
まず、各軸の回転方向について説明する。各軸5,45,43,34の回転方向は、図3に矢印A3からA6でそれぞれ示した方向である。インプットシャフト5の回転方向は、図3において反時計方向(矢印A3)である。これに対応して、MGシャフト45およびフロントドライブシャフト43は、それぞれ反時計方向(矢印A4,A5)に回転する。一方、カウンタシャフト34は、時計方向(矢印A6)に回転する。なお、図示の回転方向は、車両の前進時のものである。また、本実施形態の説明における上下方向とは、特にことわりのない限り、車両に搭載された状態における上下方向(鉛直方向)を意味している。
本実施形態では、第1のモータジェネレータ6の回転中心であるインプットシャフト5の中心軸線C3と、第2のモータジェネレータ9の回転中心であるMGシャフト45の中心軸線C4とが異なる複軸式のギヤトレーンとされることで、トランスアクスルの全長(軸方向の長さ)が短縮されている。また、複軸式のギヤトレーンでは各軸の配置における自由度が増し、車両搭載性が向上する。
動力伝達装置100内において、図3に示すように、MGシャフト45を上方に配置することが検討されている。具体的には、MGシャフト45の中心軸線C4は、カウンタシャフト34の中心軸線C6よりも上方に位置している。また、カウンタシャフト34の中心軸線C6は、フロントドライブシャフト43の中心軸線C5よりも上方に位置している。本実施形態では、MGシャフト45の中心軸線C4は、フロントドライブシャフト43の真上に配置されている。インプットシャフト5の中心軸線C3は、カウンタシャフト34の中心軸線C6の側方に位置している。
また、車両の前後方向において、カウンタシャフト34を挟んで、フロントドライブシャフト43およびMGシャフト45と、インプットシャフト5とは、異なる側に配置されている。本実施形態では、フロントドライブシャフト43およびMGシャフト45は、カウンタシャフト34よりも車両後方側(図3の右側)に、インプットシャフト5は、カウンタシャフト34よりも車両前方側(図3の左側)に、それぞれ配置されている。このように、MGシャフト45がトランスアクスルケース4内の上部に配置されることで、各軸をコンパクトに配置することが可能となる。
また、動力伝達装置100内の各部を潤滑・冷却する潤滑油をギヤの回転により動力伝達装置100内の上部に送ることが検討されている。トランスアクスルケース4内の下部には、潤滑油を貯留する貯留部29が形成されている。貯留部29は、トランスアクスルケース4内におけるフロントドライブシャフト43よりも鉛直方向下方に形成されており、トランスアクスルケース4の底部4aと、トランスアクスルケース4においてファイナルリングギヤ39の側面と対向する内壁面(側壁、図1の符号4d,4e参照)とにより構成されている。貯留部29に貯留された潤滑油を回転するファイナルリングギヤ39により上方に送り出して(掻き揚げて)、掻き揚げられた潤滑油を動力伝達装置100の各部に供給することにより、従来の動力伝達装置で用いられていたオイルポンプを廃止することが可能となる。これにより、低コスト化できるメリットがある。
図3に示すように、トランスアクスルケース4内には、ファイナルリングギヤ39により送り出された潤滑油を貯留するオイル受け部50が設けられている。オイル受け部50は、潤滑油のタンクであり、ファイナルリングギヤ39よりも上方に配置されている。オイル受け部50は、各ギヤ23,35,46のいずれと比較しても相対的に上方に位置している。言い換えると、各ギヤ23,35,39,46は、オイル受け部50の底部よりも下方に位置している。オイル受け部50は、リブ51と、トランスアクスルケース4の上部の内壁部4bと、トランスアクスルケース4の軸方向の両側の側壁とで構成されている。
オイル受け部50の底部は、トランスアクスルケース4の側壁に形成されたリブ51で構成されている。リブ51は、トランスアクスルケース4の両方の側壁から軸方向に突出して先端部において互いに当接している。トランスアクスルケース4内の空間は、リブ51により上下方向に仕切られており、リブ51よりも下方には、各ギヤ23,35,39,46を収容するギヤ室30が形成されている。オイル受け部50に貯留された潤滑油は、オイル通路58を介して、トランスアクスルケース4内の各部に供給される。潤滑油は、各ギヤ23,35,39,46や軸受部、各モータジェネレータ6,9等に供給されて各部を潤滑・冷却する。
オイル受け部50には、ファイナルリングギヤ39の回転により貯留部29から送り出された潤滑油が流入する流入口52が形成されている。さらに、トランスアクスルケース4内には、潤滑油を流入口52に導くガイド部材53が設けられている。流入口52は、オイル受け部50における車両後方側の上部に形成されており、トランスアクスルケース4の上部の内壁部4bと、リブ51との間に形成されている。流入口52は、全てのギヤ23,35,39,46と比較して鉛直方向上方の位置に設けられている。
ガイド部材53は、ファイナルリングギヤ39により貯留部29から送り出された潤滑油を流入口52に導くものである。ガイド部材53は、板状の部材であり、リブ51と連続して形成されている。ガイド部材53は、リブ51における車両後方側の端部に接続されており、車両後方側へ向かうに連れて下方へ向かう方向に傾斜している。ガイド部材53は、ファイナルリングギヤ39の回転により潤滑油がファイナルリングギヤ39の外周部から離れる位置である所定位置39aと、流入口52とを結ぶ方向に沿って形成されている。ガイド部材53は、例えば、ファイナルリングギヤ39の外周部の接線方向に形成される。
ガイド部材53には、ガイド面53aが形成されている。ガイド面53aは、潤滑油を流入口52に導く面であり、トランスアクスルケース4におけるファイナルリングギヤ39と径方向に対向する内壁面4cと互いに対向している。ガイド面53aと、内壁面4cとの間には、潤滑油の流路31が形成されている。つまり、ガイド部材53は、ファイナルリングギヤ39の軸方向視において、送り出された潤滑油がオイル受け部50に向かう流れ方向に沿って配置され、かつ、トランスアクスルケース4内におけるファイナルリングギヤ39よりも鉛直方向上方の空間部を仕切ってファイナルリングギヤ39とオイル受け部50とを連通する流路31を形成している。
ファイナルリングギヤ39の回転により貯留部29から送り出された潤滑油は、矢印Y1に示すように、流路31を流入口52へ向けて流れる。流路31を進む潤滑油の一部は、ガイド面53aに沿う流れとなって流入口52に到達する。流入口52に到達した潤滑油は、流入口52からオイル受け部50に流入する(矢印Y2,Y3)。
ここで、ファイナルリングギヤ39による掻き揚げ方式による場合、特に低速時において、オイル受け部50に潤滑油を送る効率が低下してしまう虞がある。車両が低速で走行している場合、ファイナルリングギヤ39の回転速度が低速となり、ファイナルリングギヤ39の回転では、オイル受け部50の流入口52に到達可能となるだけの十分なエネルギーを潤滑油に与えることができない場合がある。特に、本実施形態の動力伝達装置100のように、第2のモータジェネレータ9の回転軸であるMGシャフト45が、トランスアクスルケース4内の比較的高い位置に配置されている場合、流入口52がより高い位置に設けられることとなる。これにより、ファイナルリングギヤ39による掻き揚げ方式では、低速時には流入口52に到達せずに落下する潤滑油の量が増加することとなる。
ファイナルリングギヤ39の回転により送り出された潤滑油のうち、流入口52に到達しない潤滑油が、ファイナルリングギヤ39に向けて逆流すると、流入口52に向かう潤滑油に対する抵抗となり、オイル受け部50に潤滑油を送る効率が低下してしまう。特に、ガイド部材53が設けられている場合、流入口52に到達しない潤滑油が、ガイド部材53のガイド面53aに沿って逆流し、ファイナルリングギヤ39の所定位置39aに向けて落下し、潤滑油の掻き揚げを阻害してしまう可能性がある。
これに対して、本実施形態の動力伝達装置100では、ファイナルリングギヤ39の回転により送り出された潤滑油のうち、オイル受け部50に到達しない潤滑油の逆流を抑制する開口部が設けられている。図1に示すように、ファイナルリングギヤ39は、軸方向の一方側に寄せて配置されている。ファイナルリングギヤ39は、ファイナルリングギヤ39の軸方向に互いに対向するトランスアクスルケース4の内壁面4d,4eに挟まれており、上記内壁面4d,4eのうち、一方側の内壁面4d寄りの位置に配置されている。より具体的には、ファイナルリングギヤ39は、エクステンションハウジング71内に配置されている。ガイド部材53は、上記互いに対向するトランスアクスルケース4の内壁面4d,4eの間に形成されている。具体的には、ガイド部材53は、エンジン側ハウジング70に形成されたリブであり、エクステンションハウジング71側へ向けて突出している。
ガイド部材53には、開口部60が設けられている。開口部60は、ガイド部材53において、ファイナルリングギヤ39の外周面と径方向に対向する部分、言い換えると、エクステンションハウジング71内に位置する部分に形成されている。本実施形態では、開口部60は、潤滑油の流れ方向におけるガイド部材53の一端部(下端部)53bから他端部(上端部)53cまでの幅で形成されている。つまり、ファイナルリングギヤ39の外周面と対向する部分においては、ガイド部材53の上下方向の幅いっぱいに開口部60が形成されている。また、開口部60の軸方向の設置範囲L1は、少なくともファイナルリングギヤ39の設置範囲を含んでいる。言い換えると、開口部60の軸方向の幅は、ファイナルリングギヤ39の外周部の幅以上の大きさとなっており、ファイナルリングギヤ39の一方側の側面39cよりも軸方向の一方側の位置から、他方側の側面39dよりも軸方向の他方側の位置まで開口部60が形成されている。
ファイナルリングギヤ39の回転により送り出された潤滑油のうち、エクステンションハウジング71内を上昇する潤滑油(矢印Y5)が、オイル受け部50まで上がりきらなかった場合、以下に図3を参照して説明するように、潤滑油は開口部60を通り、車両前方方向へ向けて流れる。
図3に示すように、開口部60は、ガイド部材53よりも流路31側の空間61と、ガイド部材53よりも流路31側と反対側の空間62とを連通している。これにより、ファイナルリングギヤ39の回転により送り出された潤滑油のうち、オイル受け部50に到達しない潤滑油は、矢印Y4に示すように、開口部60を通り、車両前方方向へ飛散する。その結果、オイル受け部50に到達しない潤滑油が、ファイナルリングギヤ39に向けて逆流することが抑制される。オイル受け部50に到達しない潤滑油が、所定位置39aに落下することが抑制されることで、ファイナルリングギヤ39により潤滑油をオイル受け部50に送る効率が向上する。
また、ファイナルリングギヤ39の捩れ角は、車両の前進時にファイナルリングギヤ39の回転により送り出される潤滑油が、エンジン側ハウジング70に向けて飛ぶような向きおよび角度に設定されている。ファイナルリングギヤ39の歯面のうち、車両の前進時における回転方向A5の前方の歯面39bは、ファイナルリングギヤ39の軸方向の他方側を向いている。図1を参照して説明すれば、ファイナルリングギヤ39が回転方向A5に回転するときに、前方の歯面39bは、ファイナルリングギヤ39を挟んでファイナルリングギヤ39の軸方向に互いに対向するトランスアクスルケース4の内壁面4d,4eのうち、他方側の内壁面4eと対向している。
これにより、ファイナルリングギヤ39の回転により送り出される潤滑油が、図1に矢印Y5,Y6に示すように、軸方向においてファイナルリングギヤ39からエンジン側ハウジング70に向かう方向、言い換えると、ガイド部材53のうち開口部60が形成されていない部分に向かう方向に流れる。よって、ファイナルリングギヤ39の回転により送り出された潤滑油が、ガイド部材53のうちエンジン側ハウジング70内の部分に集約され、ガイド部材53に導かれて効率よくオイル受け部50に送られる。
また、ファイナルリングギヤ39に送り出される潤滑油が、ガイド部材53のうち、軸方向の位置がファイナルリングギヤ39と重ならない部分に集約されることで、オイル受け部50に到達しない潤滑油がファイナルリングギヤ39に向けて逆流することがより確実に抑制される。オイル受け部50に到達しない潤滑油が、矢印Y7に示すようにガイド部材53のガイド面53aに沿って流れ落ちたとしても、ファイナルリングギヤ39と軸方向にずれた位置に落下する。よって、オイル受け部50に到達しない潤滑油がファイナルリングギヤ39に向けて逆流することが抑制される。
なお、本実施形態では、開口部60の軸方向の設置範囲L1は、少なくともファイナルリングギヤ39の設置範囲を含んでいたが、開口部60の軸方向の設置範囲L1は、これには限定されず、軸方向において、ファイナルリングギヤ39の設置範囲と開口部60の設置範囲とが重なっていればよい。軸方向において、ファイナルリングギヤ39の設置範囲と開口部60の設置範囲L1とが重なるように開口部60が形成されていれば、オイル受け部50に到達しない潤滑油の少なくとも一部は、開口部60を通って車両前方方向へ飛散する。よって、オイル受け部50に到達しない潤滑油がファイナルリングギヤ39に向けて逆流することが抑制される。
また、ガイド部材53は、ギヤ室30内における潤滑油の飛散を抑制する機能を有している。ガイド部材53が設けられていない場合、ファイナルリングギヤ39の回転により貯留部29から送り出される潤滑油は、ギヤ室30内の各部へ飛散してしまい、ギヤ23,35,36,46等における歯面が切ってある部位へ進入し、攪拌抵抗が増加してしまうこととなる。これに対して、ガイド部材53が、送り出された潤滑油を流入口52へ導き、ギヤ室30内への潤滑油の飛散が抑制されることで、各ギヤ23,35,36,46等における攪拌抵抗が低減される。
また、本実施形態では、ファイナルリングギヤ39よりも上方にあるギヤの噛み合い位置を、エンジン側ハウジング70側に寄せたギヤ配置とされている。ガイド部材53が配置されたエンジン側ハウジング70に噛み合い位置が寄せられていることで、より確実に攪拌抵抗が低減される。
図2に示すように、ファイナルリングギヤ39は、エクステンションハウジング71内に位置している。一方で、カウンタドライブギヤ23、カウンタドリブンギヤ35、ギヤ46は、それぞれエンジン側ハウジング70内に配置されている。言い換えると、ファイナルリングギヤ39は、開口部60が設けられたエクステンションハウジング71内に配置され、カウンタドライブギヤ23、カウンタドリブンギヤ35、およびギヤ46は、開口部60が設けられていないエンジン側ハウジング70内に配置されている。よって、ギヤ23,35,46に向けて潤滑油が飛散することが効果的に抑制され、ギヤ23,35,46の攪拌抵抗が低減される。
(第2実施形態)
図4および図5を参照して第2実施形態について説明する。第2実施形態については、上記第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
図4は、動力伝達装置100における潤滑油の流れについて説明するための軸方向の断面図、図5は、動力伝達装置100の径方向の断面図である。
本実施形態の開口部65が、上記第1実施形態の開口部60と異なる点は、開口部65の上下方向の幅が、ガイド部材54の幅よりも小さいことである。上記第1実施形態と同様に、ファイナルリングギヤ39の回転により送り出される潤滑油のうち、オイル受け部50に到達しない潤滑油は、開口部65を通って流路31側と反対側の空間62へ流出する。
図4に示すように、本実施形態のガイド部材54は、トランスアクスルケース4の内壁面のうち、ファイナルリングギヤ39を挟んでファイナルリングギヤ39の軸方向に互いに対向している一方側の内壁面4dと、他方側の内壁面4eとを接続している。ガイド部材54は、エンジン側ハウジング70およびエクステンションハウジング71のそれぞれに形成されたリブが、エンジン側ハウジング70とエクステンションハウジング71との合わせ面Bにおいて接続されて形成されている。
ガイド部材54には、開口部65が形成されている。開口部65は、ガイド部材54をガイド面54aと直交する方向に貫通している。開口部65は、ガイド部材54における、ファイナルリングギヤ39と径方向に対向する部分に形成されている。潤滑油の流れ方向における開口部65の幅は、ガイド部材54の幅と比較して小さい。つまり、開口部65は、ガイド部材54の下端部54bよりも上方で、かつ上端部54cよりも下方の領域に形成されている。なお、開口部65の軸方向の設置範囲は、上記第1実施形態の開口部60と同様に、少なくともファイナルリングギヤ39の設置範囲を含んでいる。
ファイナルリングギヤ39の回転により送り出される潤滑油のうち、オイル受け部50に到達しない潤滑油は、図4および図5に矢印Y8で示すように、流路31側の空間61から、開口部65を通り、流路31側と反対側の空間62に流れる。よって、オイル受け部50に到達しない潤滑油がファイナルリングギヤ39に向けて逆流することが抑制される。
また、オイル受け部50に到達しない潤滑油が、図4および図5に矢印Y9で示すように、ガイド面54aに沿って流れ落ちてきたとしても、開口部65を通って流路31側と反対側の空間62へ流れ落ちる。これにより、オイル受け部50に到達しない潤滑油が、ファイナルリングギヤ39に向けて逆流することが抑制される。
(第2実施形態の変形例)
第2実施形態の変形例について説明する。図6は、動力伝達装置100における潤滑油の流れについて説明するための軸方向の断面図、図7は、動力伝達装置100の径方向の断面図である。
図6に示すように、エンジン側ハウジング70内と、エクステンションハウジング71内とでガイド部材55の上下方向の長さを異ならせるように、開口部66が形成されてもよい。
本変形例のガイド部材55は、上記第2実施形態のガイド部材54と同様に、エンジン側ハウジング70、およびエクステンションハウジング71のそれぞれに形成されたリブで構成されている。開口部66は、ガイド部材55におけるエクステンションハウジング71内に設けられた部分に形成されており、かつ、ガイド部材55の下部に配置されている。言い換えると、開口部66は、ガイド部材55のうち、ファイナルリングギヤ39の外周面と径方向に対向する部分の下部に形成されている。
開口部66は、ガイド部材55をガイド面55aと直交する方向に貫通している。潤滑油の流れ方向における開口部66の設置範囲L2の幅は、流れ方向におけるガイド部材55の幅(上端部55cから下端部55bまでの幅)と比較して小さい。開口部66は、ガイド部材55の上端部55cよりも下方の位置から下端部55bまで形成されている。なお、開口部66の軸方向の設置範囲は、少なくともファイナルリングギヤ39の軸方向の設置範囲を含んでいる。ファイナルリングギヤ39の回転により送り出される潤滑油のうち、オイル受け部50に到達しない潤滑油は、図6および図7に矢印Y10に示すように、開口部66を通り、流路31側と反対側の空間62に流れる。よって、オイル受け部50に到達しない潤滑油が、ファイナルリングギヤ39に向けて逆流することが抑制される。
本発明の動力伝達装置の第1実施形態における潤滑油の流れについて説明するための軸方向の断面図である。 本発明の動力伝達装置の第1実施形態にかかるハイブリッド車の動力伝達装置を示す軸方向の断面図である。 本発明の動力伝達装置の第1実施形態の径方向の断面図である。 本発明の動力伝達装置の第2実施形態における潤滑油の流れについて説明するための軸方向の断面図である。 本発明の動力伝達装置の第2実施形態の径方向の断面図である。 本発明の動力伝達装置の第2実施形態の変形例における潤滑油の流れについて説明するための軸方向の断面図である。 本発明の動力伝達装置の第2実施形態の変形例の径方向の断面図である。
符号の説明
1 エンジン
4 トランスアクスルケース
4a 底部
4b 上部の内壁部
4c ファイナルリングギヤと径方向に対向する内壁面
4d 一方側の内壁面
4e 他方側の内壁面
6 第1のモータジェネレータ
7 動力合成機構
7A 遊星歯車機構
9 第2のモータジェネレータ
23 カウンタドライブギヤ
29 貯留部
30 ギヤ室
31 流路
35 カウンタドリブンギヤ
36 ファイナルドライブピニオンギヤ
39 ファイナルリングギヤ
39a 所定位置
39b 回転方向前方の歯面
39c 一方側の側面
39d 他方側の側面
46 ギヤ
50 オイル受け部
51 リブ
52 流入口
53,54,55 ガイド部材
53a,54a,55a ガイド面
53b,54b,55b 下端部
53c,54c,55c 上端部
60,65,66 開口部
61 流路側の空間
62 流路側と反対側の空間
70 エンジン側ハウジング
71 エクステンションハウジング
100 動力伝達装置
C3 インプットシャフトの中心軸線
C4 MGシャフトの中心軸線
C5 フロントドライブシャフトの中心軸線
C6 カウンタシャフトの中心軸線

Claims (4)

  1. 回転部材と、
    前記回転部材を収容し、かつ、前記回転部材よりも鉛直方向下方に潤滑油を貯留する貯留部が形成されたケースと、
    前記ケース内における前記回転部材よりも鉛直方向上方に配置され、前記回転部材の回転により前記貯留部から送り出された潤滑油を貯留するオイル受け部とを備え、前記オイル受け部から前記ケース内の各部に潤滑油が供給される動力伝達装置であって、
    前記回転部材の軸方向視において、前記送り出された潤滑油が前記オイル受け部に向かう流れ方向に沿って配置され、かつ、前記ケース内における前記回転部材よりも鉛直方向上方の空間部を仕切って前記回転部材と前記オイル受け部とを連通する潤滑油の流路を形成するガイド部材を備え、
    前記ガイド部材は、前記回転部材を挟んで前記回転部材の軸方向に互いに対向する前記ケースの内壁面の間に配置され、
    前記ガイド部材における前記回転部材の外周面と径方向に対向する部分には、開口部が形成されている
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1に記載の動力伝達装置において、
    前記開口部が、前記流れ方向における前記ガイド部材の一端部から他端部までの幅で形成されている
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項1または2に記載の動力伝達装置において、
    前記回転部材の軸方向における前記開口部の設置範囲は、少なくとも前記回転部材の設置範囲を含む
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の動力伝達装置において、
    前記回転部材は、はすば歯車であって、前記互いに対向する前記ケースの内壁面の一方寄りの位置に配置され、かつ、前記回転部材が前記オイル受け部に向けて潤滑油を送り出す場合の回転方向の前方の歯面が、前記互いに対向する前記ケースの内壁面の他方と対向している
    ことを特徴とする動力伝達装置。
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