JP5162930B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP5162930B2
JP5162930B2 JP2007066135A JP2007066135A JP5162930B2 JP 5162930 B2 JP5162930 B2 JP 5162930B2 JP 2007066135 A JP2007066135 A JP 2007066135A JP 2007066135 A JP2007066135 A JP 2007066135A JP 5162930 B2 JP5162930 B2 JP 5162930B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressor
evaporator
refrigerant
refrigerator
switching valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007066135A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008224172A (ja
Inventor
修平 杉本
寿和 境
好正 堀尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007066135A priority Critical patent/JP5162930B2/ja
Publication of JP2008224172A publication Critical patent/JP2008224172A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5162930B2 publication Critical patent/JP5162930B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は冷凍システムの高効率化と省エネルギー化並びに可燃性冷媒の漏洩防止を図った冷蔵庫に関するものである。
近年、冷蔵庫は地球環境保護の観点から更なる省エネルギー化が求められている。
従来この種の冷蔵庫は、凝縮器出口部に切替弁を設け、この切替弁と圧縮機の吸込配管とを接続するバイパス回路を設け、適宜この切替弁により冷媒の流れを制御するという方法がとられていた(例えば、特許文献1参照)。
図5は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫の冷凍サイクルの構成図である。
図5に示すように、サイクル構成機器であるシェル内低圧型の圧縮機31と凝縮器32と冷凍室用減圧装置33aと冷凍室用蒸発器34aおよび逆止弁41を直列接続した第一回路35に対して、冷蔵室用減圧装置33bと冷蔵室用蒸発器34bを直列接続した第二回路36の入口側を凝縮器出口部に切替弁37を介して接続し、出口側を冷凍室用減圧装置33aの出口側に接続する。さらに切替弁37から圧縮機31の吸込配管38を連通するバイパス回路39を設けた。
さらに圧縮機31起動制御においては、圧縮機31停止後、第一回路35、第二回路36及びバイパス回路39すべてを閉鎖し、起動直前の所定時間だけバイパス回路39を開放し、圧縮機31の高低圧力差を低減した状態で、バイパス回路39を閉鎖、第一回路35を開放し、圧縮機31を起動させた。
これにより、起動時の圧縮機31内部における均圧化が図れ、圧縮機31の起動停止による庫内温度上昇が抑制される。
さらに、蒸発器34の除霜制御においては、通常、蒸発器34内部に貯留する冷媒のサーモサイフォン現象を利用して除霜効率を高めるべく、圧縮機31停止時に切替弁37を第一回路35もしくは第二回路36を開放して冷媒を蒸発器34へ環流させる。
これにより、除霜時における蒸発器34における熱伝導が促進され、除霜時間が短縮され、熱負荷も減少し、冷却効率が改善される。
特開2003−35462号公報
しかしながら、上記従来の構成では、バイパス回路39出口は、蒸発器34と圧縮機31の途中である吸入配管38であることから、バイパス回路39が開放されたときに高温液冷媒が圧縮機31へ流入すると同時に蒸発器34へも流入することから、蒸発器34での熱負荷が増大し、停止時の蒸発器34並びに庫内温度が上昇し、冷却効率が低下し消費電力量が増加する可能性があるといった課題があった。
また、上記従来の構成では、蒸発器34の除霜制御において、圧縮機31停止時に切替弁37を第一回路35もしくは第二回路36を開放して冷媒を蒸発器34へ環流させるが、蒸発器34は高温高圧液冷媒が流入するため、圧力が上昇し、蒸発器34の配管接続箇所から漏洩し、発火・火災の危険性が増大する可能性があるという課題があった。
また、吸入配管38内に冷凍機油(図示せず)が滞留することにより、圧縮機31起動時や液バック時等の過渡条件において、冷凍機油(図示せず)が圧縮機31内部に大量流入した場合、圧縮機31内部のバルブ(図示せず)が液圧縮により破壊する可能性があるといった課題があった。
また、上記従来の構成では、圧縮機31起動制御において、起動直前の所定時間だけバイパス回路39を開放し、圧縮機31の高低圧力差を低減させたが、この所定時間が長すぎると、蒸発器34における熱負荷が増大し、冷蔵庫の増電につながる、また短すぎると圧力が十分均圧されずに、圧縮機31が始動するも、モータ(図示せず)のトルク不足により停止してしまう、あるいは、レシプロ圧縮機の場合、ピストン上死点端面に圧力荷重が発生し、ピストンが下死点まで移動し、コンロッド小端部とピストンを連結するピストンピンの摺動部に過度の荷重が発生する。その結果、摺動部の油膜が部分的に薄くなった状態で起動することから、摺動摩耗を引き起こし圧縮機31停止の可能性があるという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、凝縮器32からの高温冷媒を蒸発器34への流入を抑制することにより、蒸発器32の熱負荷を低減させ、消費電力量の低い冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、凝縮器32からの高温冷媒を蒸発器34への流入を抑制することにより、蒸発器34内部圧力上昇を低減させ、溶接箇所等のピンホールやクラックからの庫内冷媒漏洩を防止し、より安全性の高い冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、吸入配管38内の冷凍機油(図示せず)の滞留を抑制し、冷凍機油(図示せず)が圧縮機31へ流入するときの圧縮機31破壊を防止し、信頼性の高い冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、凝縮器32からバイパス回路を通じ直接圧縮機へ高温冷媒を流入させることにより、圧縮機内部圧力を上昇、均圧バランスさせて、摺動部摩耗による圧縮機停止を回避した信頼性の高い冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、圧縮機と、凝縮器と、減圧装置と、蒸発器を直列に接続した冷媒回路を備えた冷蔵庫において、前記凝縮器と前記減圧装置の間に切替弁を設け、前記切替弁から前記圧縮機までを膨張機構を介さず連通するバイパス回路を設けたもので、前記切替弁は三方弁とし、前記バイパス回路の出口部は前記圧縮機の内部へ直接流入する冷媒注入配管に分岐して接続し、圧縮機起動前、高圧液冷媒が前記冷媒注入配管を
介して前記圧縮機へ直接流入開放し、前記蒸発器への熱負荷を低減することを特徴とする。
これによって、凝縮器における高温高圧液冷媒は、バイパス回路を通じて圧縮機内部へ直接開放流入されるため、圧縮機内部圧力を短時間で上昇、均圧バランスさせることにより、圧縮機摺動部の油膜厚さを確保し、摩耗による圧縮機停止を回避することができる。
また、圧縮機から蒸発器への環流は大幅に低減され、蒸発器での熱負荷は軽減されるため、消費電力量を大幅に低減することができる。同時に、蒸発器内部の圧力上昇は抑制されるため、溶接箇所等のピンホールやクラックからの庫内冷媒漏洩を防止し、冷蔵庫の安全性を確保できる。
また、吸入配管内に貯留する冷凍機油量を抑制し、過渡運転条件等による冷凍機油が圧縮機31へ流入するときに発生する圧縮機破壊の危険性を低減し冷蔵庫の長期信頼性を確保できる。
本発明の冷蔵庫は、蒸発器の熱負荷を最小限に抑制し、消費電力量の低減を図り省エネ効果の極めて高い冷蔵庫を提供することができる。
また、蒸発器内部圧力上昇を抑制することにより溶接箇所等のピンホールやクラックから冷媒の庫内漏洩を防止し、より安全性の高い冷蔵庫を提供することができる。
また、吸入配管内の冷凍機油の滞留量を低減し、冷凍機油が圧縮機へ流入するときに発生する圧縮機破壊を防止し、信頼性の高い冷蔵庫を提供することができる。
また、圧縮機内部圧力を短期間で上昇、均圧バランスさせることにより、摺動部摩耗による圧縮機停止を回避した信頼性の高い冷蔵庫を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、圧縮機と、凝縮器と、減圧装置と、蒸発器を直列に接続した冷媒回路を備えた冷蔵庫において、前記凝縮器と前記減圧装置の間に切替弁を設け、前記切替弁から前記圧縮機までを膨張機構を介さず連通するバイパス回路を設けたもので、前記切替弁は三方弁とし、前記バイパス回路の出口部は前記圧縮機の内部へ直接流入する冷媒注入配管に分岐して接続し、圧縮機起動前、高圧液冷媒が前記冷媒注入配管を介して前記圧縮機へ直接流入開放し、前記蒸発器への熱負荷を低減するものである。
これによって、凝縮器からの高温高圧液冷媒は圧縮機内部へ直接開放流入されるため、蒸発器への環流は、一旦、内容積のある圧縮機に入り、その後断面積の小さい吸入配管へ流入するため、冷媒流入量は大幅に減少し、蒸発器における熱負荷は軽減され、また蒸発器内部の圧力上昇も減少する。これにより蒸発器における冷媒漏洩を防止し、高い安全性を確保することができる。さらに、蒸発器の熱負荷を低減させ、消費電力量を低減させることができる。また、吸入配管内に滞留する冷凍機油も減少するため、起動時や液バック時における圧縮機への油流入が減少することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の冷蔵庫において、前記圧縮機はレシプロ方式の低圧タイプで、かつ前記圧縮機メカ部の吸入経路とケーシングの吸入配管が連通または部分的に開放する。
これにより、吸入配管が連通の場合、高温のケーシング内部雰囲気ガスから吸入ガスへの吸熱現象を抑制し、圧縮機シリンダへ流入する吸入ガス温度を大幅に低減させる。その結果、圧縮機の体積効率並びにCOPが増大し、冷蔵庫の消費電力量低減を可能にする。一方、吸入配管が部分的に開放される場合、蒸発器における冷媒漏洩の可能性を低減するとともに、熱負荷量の低減が可能になる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明の冷蔵庫において、前記制御装置は、前記圧縮機起動前の所定時間において、前記切替弁は、前記バイパス回路側を開放、前記減圧装置側を閉塞し、かつ前記圧縮機起動直後の所定時間経過後に前記切替弁のバイパス回路側を閉塞、前記減圧装置側を開放する。
これにより、圧縮機が起動し凝縮器内部に液冷媒が充満した状態で、切替弁を減圧装置側へ開放する制御をとる。その結果、通常断続運転直後もしくは除霜運転直後の起動時において、液冷媒は凝縮器から蒸発器へ短時間で到着することから、冷蔵庫運転開始時の冷却性能が向上し、消費電力量を著しく低減することができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明の冷蔵庫において、前記制御装置の前記切替弁は、除霜運転時において、前記バイパス回路側及び前記減圧装置側を閉塞することを特徴とする。
これにより、蒸発器に冷媒を極力滞留させない制御手段を講じ、さらに圧縮機に貯留する冷凍機油に蒸発器から環流してきた低温冷媒を溶解させることで、蒸発器内の冷媒量を削減することにより、除霜期間中、ヒータ等の熱源により蒸発器は加熱された際、蒸発器内に滞留する冷媒量が少量のためサーモサイフォン効果が得られず、蒸発器内部の圧力は上昇しない。その結果、蒸発器の配管継ぎ目・溶接箇所等のピンホールやクラックからの冷媒漏洩の可能性が低減でき、発火や火災の未然防止を図り、より高い安全性の確保が可能である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略断面図を示すものであり、図2は同実施の形態の冷蔵庫の圧縮機の要部断面図を示すものであり、図3は同実施の形態の冷蔵庫の運転タイムチャートである。
なお、背景技術と同一構成については同一符号を付す。
図1において、例えば硬質発泡ウレタンなどの断熱材で周囲と断熱して構成されている冷蔵庫101は複数の断熱区画に区分されており、冷蔵室105、引出しタイプの冷凍室106、野菜室107、製氷室108、切替室109の構成となっている。
最上部に設けられて、最も使用頻度の高い冷蔵室105は、冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1〜5℃でPCCセンサー113により設定されている。野菜室107は冷蔵室105と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃とすることが多い。低温にすれば葉野菜の鮮度を長期間維持することが可能である。
冷凍室106は冷凍保存のために通常−22から−18℃でFCCセンサー114により設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、たとえば−30から−25℃の低温で設定されることもある。
また、図1より、冷凍サイクル部品として、まず冷蔵庫上部背面に区画される機械室120に配置される圧縮機131、凝縮器132、機械室ファン(図示せず)、減圧装置133として本実施の形態においてはキャピラリーを用いる。さらに切替弁137、ドライヤ(図示せず)が配置される。また、切替弁137と圧縮機131の冷媒注入配管140を連通するバイパス配管139が構成される。
凝縮器132は強制対流方式のものに加えて、冷蔵庫101の周囲鋼板を利用して自然放熱するための配管や、各室断熱扉体間の仕切りに配設して防滴防止を行うための配管を組み合わせてもよい。
更に、図2より圧縮機131について説明すると、本実施の形態の圧縮機131は、低圧タイプで、かつケーシング163の吸入配管138とメカ部160の吸入経路161開口部162は、対向して連続的な流れを形成する位置関係にあるが部分的に圧縮機131内部に開放されている。さらに、バイパス回路139の出口部は、冷媒注入配管140のY型配管の片側に連結される、また吐出管はメカ部160からケーシング163に配設され、シリンダ(図示せず)からの加圧冷媒を凝縮器132へ流出させる。
また、冷凍サイクルの構成機器である蒸発器134は庫内ファン151と共に、中段に位置する野菜室107の後方背面部に設けられている。これにより最下段の貯蔵室である冷凍室106の内容積と奥行きを最大限に大きくすることが可能である。
なお、中段の野菜室107と最下段の冷凍室106は逆の構成となれば、野菜室の内容積と奥行きを最大限に大きくすることが可能となる。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された各温度に応じて制御手段により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。まず圧縮機131の起動により吐出された高温高圧冷媒は、凝縮器132にて放熱して凝縮液化し、キャピラリーである減圧装置133に至る。その後、減圧装置133ではサクションライン138と熱交換しながら減圧されて低温低圧の液冷媒となって蒸発器134に至る。
庫内ファン151の動作により、庫内の空気と熱交換されて蒸発器134内の冷媒は蒸発気化する。低温の冷気をダンパ(図示なし)などで分配することで各室の冷却を行う。
尚、複数の蒸発器を用いる場合は流路制御手段により各蒸発器へ冷媒が供給される。
次に、蒸発器134を出た冷媒はサクションライン138を経て圧縮機131へと吸い込まれる。以上の閉回路である第一回路135を冷媒が循環して冷蔵庫の冷却運転を可能にする。
図3について、各記号を説明すると、T1は、圧縮機運転開始時刻、T2は、冷凍運転(冷蔵室以外)開始時刻、T3は、圧縮機停止時刻を示す。また、T4は、圧縮機停止からバイパス回路を開放させるまでの時間、T5は、圧縮機起動からバイパス回路を封鎖するまでの時間である。さらに、TP1は、PCCセンサーの上限温度、TP2は、PCCセンサーの下限温度、TF1は、FCCセンサーの上限温度、TF2は、FCCセンサーの下限温度である。
以上をもとに、本実施の形態における冷蔵庫101の運転パターンにおいて冷凍室冷却開始T2から順次説明すると、圧縮機131運転が開始した後、PCCセンサー113温度がTP2以下となったため、冷蔵室ダンパー(図示せず)が閉じて、冷凍室106、切替室109、製氷室108、野菜室107の専用冷却運転となる。次に、T3では、FCCセンサー114温度がTF2以下となったら、圧縮機131の運転は停止され、同時に庫内ファン151停止、切替弁137は、第一回路135並びにバイパス回路139を閉鎖する。圧縮機停止期間中、庫内温度はほとんど上昇しない。一方、切替弁137は、圧縮機131停止後からT4時間経過後に、バイパス回路139を開放すると同時に第一回路135を閉鎖する。その結果、高圧液冷媒は冷媒注入配管140を介して圧縮機131へ直接流入開放される。したがって、圧縮機131内部圧力が上昇し、圧縮機131高圧側圧力とバランスし、圧力が数十秒から数分程度で均圧する。次に、T1では、FCCセンサー114温度がTF1以上となったため、圧縮機131運転を再開する。このとき、まだバイパス回路139のみを開放した状態のため、減圧装置(キャピラリー)133から蒸発器134への冷媒流入はなく、逆に蒸発器134から圧縮機131への冷媒吸入が行なわれる。この状態をT5時間、たとえば数秒から数十秒程度行なった後、切替弁137の第一回路135を開放し、かつバイパス回路139を閉鎖、同時に冷蔵室ダンパー(図示せず)を開放し、全室冷却運転とする。以上のT1からT3における一連の冷却パターンを順次繰り返すことにより、冷却運転を可能にする。
圧縮機131起動前、高温高圧液冷媒は凝縮器132から圧縮機131内部へ直接開放流入される。このとき、圧縮機131から蒸発器134への冷媒流入量に関して、一端、冷却システムの中で突出した体積、例えば1.5Lを有する圧縮機131に入り、次に管内径の小さい、例えば内径φ5.3mmの吸入配管138へ流入しようとした場合、流路抵抗が大きく作用し、冷媒流入量は大幅に減少し、蒸発器134における熱負荷は軽減されるとともに、蒸発器134内部の圧力上昇も減少する。これにより蒸発器134における冷媒漏洩を防止し、高い安全性を確保することができる。さらに、蒸発器134の熱負荷を低減させることにより、圧縮機起動時における蒸発器134の冷却性能が増加し、消費電力量の低減を図り省エネ効果の極めて高い冷蔵庫を提供することができる。
また、吸入配管138内に滞留する冷凍機油(図示せず)も減少するため、起動時や液バック時における圧縮機131への油流入が減少することができ、圧縮機131バルブの破損を防止し、信頼性の高い冷蔵庫101を実現することができる。
更に、圧縮機131起動制御に関して、圧縮機131が起動し凝縮器132内部に液冷媒が充満した状態で、切替弁137を減圧装置133側へ開放することから、断続運転直後もしくは除霜運転直後の起動時において、蒸発器134に液冷媒が短時間で充満することから、蒸発器134の冷え出し遅れを防止し、冷蔵庫101運転開始時の冷却性能が向上し、消費電力量を著しく低減することができる。
また、従来例の蒸発器2基に対して、本実施の形態は1基としたことから、蒸発器134及び周辺部品が不要となる分、収納容量をおおよそ5L程度増大させることができる。また、コストの観点から、従来例の中における蒸発器及び周辺部品、さらには逆止弁を省くことができることから、大幅な合理化が可能になる。
尚、本実施の形態の機械室は、冷蔵庫背面上部に設置したが、冷蔵庫背面下部においても、切替弁を含めた構成が同じになることより、同様の効果が得られる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫の圧縮機の要部断面図を示すものである。なお、背景技術と同一構成については同一符号を付す。
図4より圧縮機231について説明すると、本実施の形態の圧縮機231は、低圧タイプで、かつ圧縮機231の吸入配管238とメカ部260の吸込経路261開口部262は、連結され連続的に冷媒をシリンダ(図示せず)へ供給する。さらに、バイパス回路239の出口部は、冷媒注入配管240のY型配管の片側に連結される。
以上より、高温の圧縮機231内部雰囲気ガスから吸入ガスへの吸熱現象を抑制し、圧縮機231シリンダ(図示せず)へ流入する吸入ガス温度を大幅に低減させる。その結果、圧縮機231の体積効率並びにCOPが増大し、冷蔵庫101の消費電力量低減を可能にする。
また、除霜運転時において、本実施の形態の制御装置である切替弁137は、バイパス回路239側及び減圧装置133側を閉塞する制御とした。
これにより、蒸発器134に冷媒を極力滞留させない制御手段を講じ、さらに圧縮機231に貯留する冷凍機油(図示せず)に蒸発器134から環流してきた低温冷媒を溶解させることで、更に蒸発器134内の冷媒量を削減することにより、除霜期間中、ヒータ等の熱源により蒸発器134は加熱された際、蒸発器134内に滞留する冷媒量が少量よりサーモサイフォン効果が得られず、蒸発器134内部の圧力は上昇しない。その結果、蒸発器134の配管継ぎ目等からの冷媒漏洩がなくなり、冷蔵庫101に関して高い安全性が確保できる。
尚、特に低温(−30℃〜−80℃)冷凍サイクルを実現する場合、通常冷凍運転(−30℃〜−40℃)に対して、蒸発器234の圧力が著しく低下することから、本実施の形態の効果が大きい。
尚、本実施の形態に関して、凝縮器を高元サイクルで冷却する二元冷凍の低元サイクルに利用しても同様の効果が得られる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、冷凍システムの高効率化と省エネルギー化ならびに可燃性冷媒の漏洩防止を図ることが可能となるので、冷蔵庫や自動販売機を含む冷凍機器全般に適用できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の圧縮機の要部断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の運転タイムチャート 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の圧縮機の要部断面図 従来の冷蔵庫の冷凍サイクルの構成図
符号の説明
101 冷蔵庫
131,231 圧縮機
132 凝縮器
133 減圧装置
134 蒸発器
137 切替弁
138,238 吸入配管
139,239 バイパス回路
160,260 メカ部
161,261 吸入経路
163,263 ケーシング

Claims (4)

  1. 圧縮機と、凝縮器と、減圧装置と、蒸発器を直列に接続した冷媒回路を備えた冷蔵庫において、前記凝縮器と前記減圧装置の間に切替弁を設け、前記切替弁から前記圧縮機までを膨張機構を介さず連通するバイパス回路を設けたもので、前記切替弁は三方弁とし、前記バイパス回路の出口部は前記圧縮機の内部へ直接流入する冷媒注入配管に分岐して接続し、圧縮機起動前、高圧液冷媒が前記冷媒注入配管を介して前記圧縮機へ直接流入開放し、前記蒸発器への熱負荷を低減することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記圧縮機はレシプロ方式の低圧タイプで、かつ前記圧縮機内部メカ部の吸入経路とケーシングの吸入配管が連通または部分的に開放することを特徴とした請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記圧縮機起動前の所定時間において、前記切替弁は、前記バイパス回路側を開放、前記減圧装置側の冷媒回路を閉塞し、かつ前記圧縮機起動直後の所定時間経過後に前記切替弁のバイパス回路側を閉塞、前記減圧装置側の冷媒回路を開放する制御を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記切替弁は、除霜運転時において、前記バイパス回路側及び前記減圧装置側の冷媒回路を閉塞することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
JP2007066135A 2007-03-15 2007-03-15 冷蔵庫 Expired - Fee Related JP5162930B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007066135A JP5162930B2 (ja) 2007-03-15 2007-03-15 冷蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007066135A JP5162930B2 (ja) 2007-03-15 2007-03-15 冷蔵庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008224172A JP2008224172A (ja) 2008-09-25
JP5162930B2 true JP5162930B2 (ja) 2013-03-13

Family

ID=39843005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007066135A Expired - Fee Related JP5162930B2 (ja) 2007-03-15 2007-03-15 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5162930B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5239897B2 (ja) * 2009-01-26 2013-07-17 パナソニック株式会社 冷蔵庫

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0635868U (ja) * 1992-10-12 1994-05-13 タバイエスペック株式会社 中間インジェクション回路付き冷凍回路
JP3410408B2 (ja) * 1999-11-01 2003-05-26 松下冷機株式会社 冷蔵庫
JP2001263832A (ja) * 2000-03-24 2001-09-26 Mitsubishi Electric Corp 冷蔵庫の冷凍サイクル
JP2003035462A (ja) * 2001-07-23 2003-02-07 Hitachi Ltd 冷蔵庫
JP2003287333A (ja) * 2002-03-29 2003-10-10 Toshiba Corp 冷蔵庫
JP4406275B2 (ja) * 2003-12-17 2010-01-27 株式会社東芝 冷蔵庫
JP2006329142A (ja) * 2005-05-30 2006-12-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉型圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008224172A (ja) 2008-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2017179500A1 (ja) 冷蔵庫および冷却システム
JPWO2014068967A1 (ja) 冷凍装置
KR102341711B1 (ko) 냉장고 및 그 제어 방법
JP2009074791A (ja) 冷凍装置
JP3461736B2 (ja) 冷蔵庫
JP4253957B2 (ja) 冷蔵庫
JP3576040B2 (ja) 冷却システムおよび冷蔵庫
JP3847499B2 (ja) 二段圧縮冷凍冷蔵装置
JP5162930B2 (ja) 冷蔵庫
JP4021209B2 (ja) 冷蔵庫
JP2017067384A (ja) 冷凍装置
JP2006125843A (ja) 冷却サイクル及び冷蔵庫
JP5764735B2 (ja) 冷凍装置
KR20090119092A (ko) 냉장고의 정온 유지를 위한 제상장치 및 제상방법
JP3404313B2 (ja) 冷蔵庫
JP2009192162A (ja) 冷蔵庫
JP5959373B2 (ja) 冷凍装置
JP2000266444A (ja) 冷蔵庫
JP2005337677A (ja) 冷蔵庫
JP5068340B2 (ja) 冷凍冷蔵庫
JP2005164198A (ja) 冷蔵庫
KR100394008B1 (ko) 냉장고용 냉동사이클 및 그 제어방법
WO2003060401A1 (fr) Refrigerateur
JP6902729B2 (ja) カスケード式冷凍装置
KR101084095B1 (ko) 냉장고용 냉기순환장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090925

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091014

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110809

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121203

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5162930

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees