JP6902729B2 - カスケード式冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カスケード式冷凍装置に関するものである。
近年、メイン冷凍機の冷媒を、過冷却冷凍機によって冷却することで冷却効果を向上させたカスケード式冷凍装置が開発されている(例えば特許文献1参照)。
特許第3604973号公報
過冷却冷凍機は、メイン冷凍機だけでは必要な冷却効果が得られないときに運転を行うが、夏場の猛暑日のように外気温が高いと、過冷却冷凍機が起動されてから運転が安定するまで時間を要することがある。
メイン冷凍機に接続されるショーケース等の冷凍・冷蔵負荷装置(蒸発器)が、屋外よりも気温が低い屋内に設置されるのに対し、過冷却冷凍機に接続される負荷装置(カスケード熱交換器)は屋外に設置される。そのため、外気温が高いと、屋外に置かれる過冷却冷凍機は、停止期間中にその冷媒圧が冷媒配管の設計圧力近傍まで上昇することがあり、加えて、過冷却冷凍機は、運転開始後しばらくは冷媒圧が不安定で一時的に冷媒圧が上昇することがある。このため、外気温が高いと、過冷却冷凍機は、起動後しばらくは安全装置が作動して発停を繰り返し、その運転が安定するまでに時間を要することがある。
このような場合、カスケード式冷凍装置は、必要な冷却機能を速やかに発揮することが難しくなる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、冷却機能を速やかに発揮できるようにしたカスケード式冷凍装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、メイン冷凍機の冷媒と過冷却冷凍機の冷媒とをカスケード熱交換器で熱交換させて、前記メイン冷凍機の冷媒を前記過冷却冷凍機の冷媒によって冷却するカスケード式冷凍装置において、前記過冷却冷凍機の高圧側回路に配置された第1膨張弁、および、前記第1膨張弁と前記カスケード熱交換器との間に設けられた第2膨張弁の間における冷媒圧を検出する圧力センサと、前記圧力センサにより検出された前記冷媒圧が所定圧を越えると前記過冷却冷凍機を運転させて前記冷媒圧を下げる制御を行う制御装置と、備える。
本発明のカスケード式冷凍装置によれば、冷却機能を速やかに発揮できる。
本発明の一実施形態のカスケード式冷凍装置の冷凍回路の全体構成を示す模式図 本発明の一実施形態に係る過冷却冷凍機及びカスケードユニットにより形成される過冷却側冷凍回路の構成を示す模式図 本発明の一実施形態に係る制御装置の模式的な機能ブロック図 本発明の一実施形態に係る過冷却冷凍機の出口冷媒圧の挙動を説明するための模式図 本発明の一実施形態に係る過冷却冷凍機の出口冷媒圧の挙動を説明するための模式図
以下、本発明の実施の形態のカスケード式冷凍装置ついて、図面を参照しながら説明する。
[1.構成]
[1−1.全体構成]
以下、図1を参照して、カスケード式冷凍装置の全体構成の概略を説明する。
図1は、本発明の一実施形態のカスケード式冷凍装置1の冷凍回路の全体構成を示す模式図である。
図1に示すカスケード式冷凍装置1は、スーパーマーケット等の店舗の屋外にそれぞれ設置されるメイン冷凍機A、過冷却冷凍機B及びカスケードユニットC、並びに店舗の売り場(屋内)に設置されるショーケースDによって構成されている。
メイン冷凍機Aの冷媒出口AoutとカスケードユニットCの第1冷媒入口Cin1とが、カスケードユニットCの第1冷媒出口Cout1とショーケースDの冷媒入口Dinとが、ショーケースDの冷媒出口Doutとメイン冷凍機Aの冷媒入口Ainとが、それぞれ冷媒配管で接続されている。これにより、メイン側冷媒(本実施形態では二酸化炭素)が循環するメイン側冷凍回路2が構成されている。
また、過冷却冷凍機Bの冷媒出口BoutとカスケードユニットCの第2冷媒入口Cin2とが、カスケードユニットCの第2冷媒出口Cout2と過冷却冷凍機Bの冷媒入口Binとが、それぞれ冷媒配管で接続されている。これにより、過冷却側冷媒(本実施形態では二酸化炭素)が循環する過冷却側冷凍回路3が構成される。
カスケードユニットCは、メイン冷凍機Aを流れるメイン側冷媒を、過冷却冷凍機Bを流れる過冷却側冷媒により冷却するものであり、そのためのカスケード熱交換器4及び電動膨張弁303(主絞り手段)を備える。カスケード熱交換器4は、第1冷媒入口Cin1と第1冷媒出口Cout1とを繋ぐようにして設けられた第1の流路4Aと、第2冷媒入口Cin2と第2冷媒出口Cout2とを繋ぐようにして設けられた第2の流路4Bとを有する。電動膨張弁303は、第2の流路4B側においてカスケード熱交換器4よりも上流側に配置される。
第2の流路4Bを流れる過冷却側冷媒は、電動膨張弁303を流通する際に絞り膨張により低温となり、第1の流路4Aを流れるメイン側冷媒と熱交換してこのメイン側冷媒を冷却する。
ショーケースDは、電動膨張弁203と蒸発器204とを有している。ショーケースDに供給されたメイン側冷媒は、電動膨張弁203を流通する際に絞り膨張して低温となった後、蒸発器204において、図示しない冷気循環用送風機から供給される空気と熱交換する。これにより、ショーケースD内に陳列された食品等を冷却する低温の空気が生成される。
また、カスケード式冷凍装置1は、マイクロコンピュータから構成された制御装置5を有している。制御装置5は、メイン冷凍機A、過冷却冷凍機B及びカスケードユニットCを構成する各部の運転を制御する。
制御装置5は、ショーケースの冷凍・冷蔵負荷(以下、単に負荷と称する。)が比較的小さい場合には、メイン冷凍機A(メイン側冷凍回路2)を単独運転させる。
これに対し、負荷が比較的大きく、メイン冷凍機Aの単独運転では必要とされる温度及び量の低温空気を生成できない場合には、制御装置5は、メイン冷凍機Aに加えて過冷却冷凍機Bを運転させる(以下、この運転を「カスケード運転」と称する)。このカスケード運転では、上述したようにカスケード熱交換器4においてメイン側冷媒が過冷却側冷媒により冷却されるので、メイン側冷媒の過冷却度を増すことができる。よって、蒸発器204においてショーケースD内の空気と交換する熱量が増え、カスケード式冷凍装置1は、必要とされる温度及び量の低温空気を生成できる。
また、制御装置5は、一定の条件を満たした場合には、出口冷媒圧Pが所定圧P1を超えると負荷とは無関係に過冷却冷凍機Bを運転させて出口冷媒圧Pを下げる制御(以下「降圧制御」と称する)を行う。降圧制御については詳しく後述する。
なお、このカスケード式冷凍装置1では、メイン冷凍機A、過冷却冷凍機B、カスケードユニットC及びショーケースDを個別の装置としているが、メイン冷凍機A、過冷却冷凍機B及びカスケードユニットCは、必要に応じてこれらの2つ以上を一体化させた単一の装置とすることもできる。
[1−2.冷凍回路の構成]
以下、図2を参照して、冷凍回路の構成をさらに説明する。メイン側冷凍回路2と過冷却側冷凍回路3とは、共に、スプリット熱交換器を備えてスプリットサイクルを実現する回路であり、過冷却側冷凍回路3を例にとりその構成を説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る過冷却冷凍機B及びカスケードユニットCにより形成される過冷却側冷凍回路3の構成を示す模式図である。
図2に示す過冷却側冷凍回路3は、周波数可変型の圧縮機301を備える。圧縮機301は、例えば、内部中間圧型2段圧縮式ロータリコンプレッサである。この圧縮機301は、密閉容器と、回転圧縮機構部とを備えている。回転圧縮機構部は、密閉容器の内部空間の上部に収納された駆動要素としての電動要素、この電動要素の下側に配置された、第1の回転圧縮要素301a、及び、第2の回転圧縮要素301bから成る。
圧縮機301の第1の回転圧縮要素301aは、過冷却側冷凍回路3の低圧側から吸い込んだ過冷却側冷媒を圧縮し、中間圧まで昇圧して吐出する。第2の回転圧縮要素301bは、この中間圧の冷媒を吸い込み、圧縮して昇圧し、過冷却側冷凍回路3の高圧側に吐出する。
圧縮機301の密閉容器の側面には、第1の回転圧縮要素301aに連通する低段側吸込口と、密閉容器内に連通する低段側吐出口と、第2の回転圧縮要素301bに連通する高段側吸込口及び高段側吐出口が形成されている。圧縮機301の低段側吸込口には、冷媒導入配管L1の一端が接続されている。なお、冷媒導入配管L1の他端は、カスケードユニットCの第2冷媒出口Cout2に接続されている。
低段側吸込口より第1の回転圧縮要素301aの低圧部に吸い込まれた低圧の冷媒ガスは、この第1の回転圧縮要素301aにより中間圧に昇圧されて密閉容器内に吐出される。これにより、密閉容器内は中間圧となる。
そして、密閉容器内の中間圧の冷媒ガスが吐出される圧縮機301の低段側吐出口には、中間圧吐出配管L2の一端が接続され、この中間圧吐出配管L2の他端はインタークーラ305の入口に接続されている。このインタークーラ305は、第1の回転圧縮要素301aから吐出された中間圧の冷媒を空冷するものである。インタークーラ305の出口には、中間圧吸入配管L3の一端が接続され、この中間圧吸入配管L3の他端は圧縮機301の高段側吸込口に接続されている。
高段側吸込口より第2の回転圧縮要素301bに吸い込まれた中間圧の冷媒ガスは、この第2の回転圧縮要素301bにより2段目の圧縮が行われて高温高圧の冷媒ガスとなる。
そして、圧縮機301の第2の回転圧縮要素301bの高圧室側に設けられた高段側吐出口には、高圧吐出配管L4の一端が接続される。この高圧吐出配管L4の他端はガスクーラ302の入口に接続されている。ガスクーラ302は、圧縮機301から吐出された高温高圧の冷媒ガスを冷却するものである。
ガスクーラ302の出口にはガスクーラ出口配管L5の一端が接続され、このガスクーラ出口配管L5の他端は圧力調整用絞り手段としての電動膨張弁(以下「減圧電動弁」と称する)306の入口に接続されている。この減圧電動弁306はガスクーラ302から出た冷媒を絞って膨張させると共に、減圧電動弁306から上流側における過冷却側冷凍回路3の高圧側圧力の調整を行うためのもので、その出口はタンク入口配管L6を介して中間タンク307の上部に接続されている。
中間タンク307は、その内部に所定容積の空間を有する容積体であり、その下部には中間タンク出口配管L7の一端が接続されている。この中間タンク出口配管L7の他端は、カスケードユニットCの第2冷媒入口Cin2を介して、カスケード熱交換器4の第2の流路4Bの入口に接続されている。この中間タンク出口配管L7には、スプリット熱交換器308の第2の流路308Bが介在すると共に、この第2の流路308Bとカスケード熱交換器4との間に電動膨張弁303が介在する。この中間タンク出口配管L7が本発明における主回路を構成する。
カスケード熱交換器4の第2の流路4Bの出口は、上述したように冷媒導入配管L1を介して圧縮機301の第1の回転圧縮要素301aに連通する低段側吸込口に接続されている。
また、中間タンク307の上部には、ガス配管L8の一端が接続されている。このガス配管L8の他端は、ガス戻し用絞り手段としての電動膨張弁(以下「ガス戻し弁」と称する)309の入口に接続されている。ガス配管L8は中間タンク307上部からガス冷媒を流出させ、ガス戻し弁309に流入させる。このガス戻し弁309の出口には、中間圧戻り配管L9の一端が接続されている。この中間圧戻り配管L9の他端は、圧縮機301の中間圧部に繋がる中間圧吸入配管L3に接続されている。そして、この中間圧戻り配管L9にはスプリット熱交換器308の第1の流路308Aが介在している。
また、中間タンク出口配管L7と中間圧戻り配管L9との間には、液戻し配管L10が設けられている。この液戻し配管L10には、電動膨張弁310が介在している。液戻し配管L10は中間タンク出口配管L7から液冷媒の一部を中間圧戻り配管L9に流入させる。そして、中間圧戻り配管L9と、電動膨張弁309、310と、電動膨張弁309の上流側にあるガス配管L8と、液戻し配管L10が本発明における補助回路を構成する。
ここで、減圧電動弁306は、ガスクーラ302の下流側であって電動膨張弁303の上流側に位置する。また、中間タンク307は、減圧電動弁306の下流側であって電動膨張弁303の上流側に位置する。また、スプリット熱交換器308は、中間タンク307の下流側であって電動膨張弁303の上流側に位置する。更に、カスケード熱交換器4は、電動膨張弁303の下流側であって、圧縮機301の上流側に位置する。
また、過冷却冷凍機Bの各所には種々のセンサが取り付けられている。例えば、ガスクーラ302の筐体等には外気温を検出する外気温センサS1(温度センサ)が取り付けられ、ガス配管L8には出口冷媒圧Pを検出する出口圧センサS2(圧力センサ)が取り付けられており、これらのセンサS1、S2の検出情報は制御装置5へと出力される。制御装置5はセンサS1、S2を含む各種センサの検出情報に基づいて過冷却冷凍機Bを構成する各種機器の作動を制御する。
[2.制御構成]
以下、図3を参照して、過冷却冷凍機Bの出口冷媒圧Pを低下させるための降圧制御について説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係る制御装置5の模式的な機能ブロック図である。
降圧制御に関連した機能に着目すると、図3に示すように、制御装置5は、降圧制御を行うか否かを判定する判定部50と、メイン冷凍機Aに設けられた(すなわちメイン側冷凍回路2に設けられた)圧縮機201の作動を制御するメイン側圧縮機制御部51と、過冷却冷凍機Bに設けられた(すなわち過冷却側冷凍回路3に設けられた)圧縮機301の作動を制御する過冷却側圧縮機制御部52と、メイン冷凍機A及び過冷却冷凍機Bに備えられた各種バルブの作動を制御するバルブ制御部53とを備える。
上述したように、過冷却冷凍機Bの周囲温度(外気温)が高い場合、過冷却冷凍機Bの停止期間中にその出口冷媒圧Pが上昇すると、過冷却冷凍機Bを起動してから運転が安定するまでに時間が掛かることがある。
そこで、判定部50は、以下の条件1及び条件2の少なくとも一方の条件が満たされているときには、降圧制御が必要であると判断する。ここで、降圧制御とは、出口圧センサS2により検出された過冷却冷凍機Bの出口冷媒圧Pが所定圧P1を超えると(P>P1)過冷却冷凍機Bを運転させて出口冷媒圧Pを下げる制御のことである。
(条件1)外気温センサS1により検出された外気温Tが、上限温度Tmax(例えば40℃〜45℃)を超えた場合(T>Tmax)。
(条件2)メイン冷凍機Aが除霜中の場合。
条件1は、外気温Tが高いと出口冷媒圧Pが高くなりやすいので、それを抑制するために設定される条件である。
条件2は、メイン冷凍機Aの除霜後に、過冷却冷凍機Bを速やかに運転させるために設定される条件である。つまり、メイン冷凍機Aの除霜中、メイン冷凍機Aが停止するか又は除霜運転を行うためメイン冷凍機Aによる冷却が行われないので、それまで冷却が行われなかった分を早期に補えるよう、過冷却冷凍機Bを運転させて急速冷却を行うために設定される条件である。
なお、判定部50は、制御装置5の内部信号である除霜指令を監視することで、メイン冷凍機Aが除霜中であることを検出できる。
ここで、所定圧P1は、強制停止圧力Ps以下の圧力に設定されている。強制停止圧力Psとは、過冷却冷凍機Bを強制停止させる圧力であり、出口冷媒圧Pがこの圧力を超えると、出口冷媒圧Pが過冷却側冷凍回路3の配管設計圧Pdを超えてしまわないように安全装置が作動する。この強制停止圧力Psは、余裕を見込んで配管設計圧Pd以下に設定されている。
すなわち、降圧制御は、安全装置が作動して過冷却冷凍機Bを強制停止させないように、出口冷媒圧Pが、強制停止圧力Ps以下である所定圧P1を超えたときに、出口冷媒圧Pを下げるための制御である。
なお、本実施形態では制御装置5が安全装置の機能を担っているが、安全装置を制御装置5とは別に設けてもよい。
設計圧Pdは冷媒の種類によって決定される。本実施形態のように過冷却冷凍機Bの冷媒に二酸化炭素が使用される場合には、設計圧Pdは例えば8MPa(高圧部は12MPa)程度であり、所定圧P1は、7MPa以上、7.5MPa以下の範囲内の所定圧力(例えば7.3MPa)に設定される。
判定部50は、出口圧センサS2により検出された出口冷媒圧Pの監視しており、出口冷媒圧Pが所定圧力P1を超えると、その旨の信号を、メイン側圧縮機制御部51,過冷却側圧縮機制御部52及びバルブ制御部53にそれぞれ出力する。
そして、この信号を受信すると、メイン側圧縮機制御部51,過冷却側圧縮機制御部52及びバルブ制御部53はそれぞれ次のような制御を行う。
過冷却側圧縮機制御部52は、過冷却側圧縮機301を所定の周波数で作動させて、過冷却冷凍機Bを所定時間tだけ運転させる。
バルブ制御部53は、降圧制御において過冷却冷凍機Bの圧縮機301が起動される時に、(1)ガス戻し弁309を第一所定開度まで開く制御、(2)減圧電動弁306を第二所定開度まで絞る制御、の少なくとも一つを実行する。
このような制御を行う理由は次のとおりである。
圧縮機301の作動開始後、出口冷媒圧Pが不安定で一時的に上昇したとしても、ガス戻し弁309を第一所定開度まで開いておけば、圧力がガス戻し弁309から中間圧吸入配管L3へと抜けるようになり、出口冷媒圧Pが下がる。
また、減圧電動弁306を第二所定開度まで絞ることにより、減圧電動弁306の上流側と下流側との差圧が大きくなって、減圧電動弁306の下流側の圧力である出口冷媒圧Pが下がる。但し、その一方で減圧電動弁306の上流側の冷媒圧は上昇するので、減圧電動弁306の上流側の冷媒圧が過度に上昇しないように第二所定開度を適切な開度に設定しておく必要がある。
[3.作用・効果]
本発明の一実施形態のカスケード式冷凍装置1による作用・効果を、図4A及び図4Bを参照して説明する。
図4A及び図4Bは、本発明の一実施形態に係る過冷却冷凍機Bの出口冷媒圧Pの挙動を説明するための模式図である。
図4Aは、降圧制御を行わない従来技術相当の過冷却冷凍機における出口冷媒圧Pの挙動の一例を示す。この例では、時刻t1でカスケード運転が終了し、メイン冷凍機の単独運転が開始した後、高い外気温Tの影響で、過冷却冷凍機の出口冷媒圧Pが強制停止圧力Ps近くまで上昇する。このような冷却性能に対する要求が高くなった状態で過冷却冷凍機が起動されると、起動後しばらくの間は冷媒圧が不安定であるため、出口冷媒圧Pが強制停止圧力Psを超えて過冷却冷凍機が強制停止するおそれがある。
過冷却冷凍機が強制停止しても、その後、出口冷媒圧Pが強制停止圧力Psよりも低下すると、過冷却冷凍機の運転は再開されるが、再び、出口冷媒圧Pが強制停止圧力Psを超えて過冷却冷凍機が強制停止し、発停が繰り返されるおそれがある。このように発停が繰り返されるうちに、過冷却冷凍機の冷媒は、カスケード熱交換器で放熱して温度が徐々に低下して圧力が下がる。この結果、過冷却冷凍機の運転が継続して行われるようになるが、それまでに時間を要する。
図4Bは、降圧制御を行った場合における出口冷媒圧Pの挙動を示す。
時刻t1でカスケード運転が終了した後、高い外気温Tの影響で出口冷媒圧Pが所定圧P1まで上昇すると、過冷却冷凍機Bが所定時間tだけ運転する。これにより、過冷却冷凍機Bの冷媒は、カスケード熱交換器4(図1及び図2参照)で放熱して温度が低下し出口冷媒圧Pが低下する。以降、出口冷媒圧Pが所定圧P1まで上昇するたびに、過冷却冷凍機Bは、所定時間tだけの一時的な運転を繰り返し、過冷却冷凍機Bの出口冷媒圧Pは、所定圧P1よりも低圧に維持される。
このように出口冷媒圧Pは、強制停止圧力Ps以下である所定圧P1未満に維持されるので、必要な冷却性能が得られるよう過冷却冷凍機Bの本来の運転が開始された後、出口冷媒圧Pが不安定で一時的に上昇したとしても、出口冷媒圧Pが強制停止圧力Psを超えることを防止できる。
したがって、本実施形態のカスケード式冷凍装置1によれば、出口冷媒圧Pが高いことに起因した過冷却冷凍機Bの起動時の発停の繰り返しを抑制でき、カスケード運転の開始後、必要な冷却機能を速やかに発揮できる。
また、外気温センサS1で検出された外気温Tが上限温度Tmaxを超えたときに、降圧制御を行うので、過冷却冷凍機Bの出口冷媒圧Pが強制停止圧力Psの近傍まで上昇する可能性の高いときに自動で降圧制御が行われるようにすることができる。
また、メイン冷凍機Aの除霜中は、メイン冷凍機Aによる冷却が行われないので、除霜運転後は、それまで冷却が行われなかった分を早期に補えるよう、過冷却冷凍機Bを運転させて急速冷却を行う可能性が高い。そこで、メイン冷凍機Aの除霜中に過冷却冷凍機Bに対して降圧制御を実行しておくことで、除霜終了後、速やかに過冷却冷凍機Bを安定して運転させることができる。
また、降圧制御における圧縮機301の起動時に、過冷却冷凍機Bのガス戻し弁309を第一所定開度まで開くことで、過冷却冷凍機Bの出口冷媒圧Pを効果的に下げることができる。
また、降圧制御における圧縮機301の起動時に、過冷却冷凍機Bの減圧電動弁306を第二所定開度まで絞ることで、過冷却冷凍機Bの出口冷媒圧Pを効果的に下げることができる。
[4.変形例]
以下、変形例について説明する。
(1)降圧制御において、出口圧センサS2で検出された過冷却冷凍機Bの出口冷媒圧Pが所定圧P1を越えるとこの出口冷媒圧Pが所定圧P1未満の所定圧力になるまで過冷却冷凍機Bを運転させるようにしてもよい。
出口冷媒圧Pが所定圧P1未満になることを直接監視するので、出口冷媒圧Pが所定圧P1を超えてしまうことを確実に抑制できる。
(2)降圧制御への切り替えを手動で行うようにしてもよい。
(3)上記の実施形態では、メイン冷凍機Aのメイン側冷凍回路2及び過冷却冷凍機Bの過冷却側冷凍回路3は、いずれもスプリットサイクルを実現した回路であったが、メイン側冷凍回路及び過冷却側冷凍回路は、スプリットサイクルを実現した回路に限定されない。
(4)上記の実施形態では、出口冷媒圧Pをガス配管L8において検出したが、出口冷媒圧Pの検出位置は、電動膨張弁306よりも下流側且つ電動膨張弁303よりも上流側であれば、圧力は略一定なので特に限定されない。すなわち、本発明の出口冷媒圧Pとは、電動膨張弁306により減圧されてから電動膨張弁303により減圧されるまでの冷媒圧を指す。
(5)上記の実施形態では、メイン冷凍機Aのメイン側冷凍回路2及び過冷却冷凍機Bの過冷却側冷凍回路3の冷媒はそれぞれ二酸化炭素であったが、メイン側冷凍回路及び過冷却側冷凍回路の冷媒は二酸化炭素に限定されない。
本発明は、メイン冷凍機の冷媒と過冷却冷凍機の冷媒とをカスケード熱交換器で熱交換させて、メイン冷凍機の冷媒を過冷却冷凍機の冷媒によって冷却するカスケード式冷凍装置に用いて好適である。
1 カスケード式冷凍装置
2 メイン側冷凍回路
3 過冷却側冷凍回路
4 カスケード熱交換器
5 制御装置
50 判定部
51 メイン側圧縮機制御部
52 過冷却側圧縮機制御部
53 バルブ制御部
203 電動膨張弁
204 蒸発器
301 圧縮機
302 ガスクーラ
303 電動膨張弁(主絞り手段)
306 電動膨張弁(圧力調整用絞り手段)
308 スプリット熱交換器
308A 第1の流路
308B 第2の流路
309 電動膨張弁(ガス戻し用絞り手段)
310 電動膨張弁
A メイン冷凍機
B 過冷却冷凍機
C カスケードユニット
D ショーケース
L1 冷媒導入配管
L2 中間圧吐出配管
L3 中間圧吸入配管
L4 高圧吐出配管
L5 ガスクーラ出口配管
L6 タンク入口配管
L7 中間タンク出口配管
L8 ガス配管
L9 中間圧戻り配管
L10 液戻し配管
P 過冷却冷凍機Bの出口冷媒圧
Pd 過冷却冷凍機Bの冷媒配管の設計圧力
P1 出口冷媒圧Pの所定圧
Ps 強制停止圧力
S1 外気温センサ(温度センサ)
S2 出口圧センサ(圧力センサ)
T 外気温
Tmax 上限温度

Claims (10)

  1. メイン冷凍機の冷媒と過冷却冷凍機の冷媒とをカスケード熱交換器で熱交換させて、前記メイン冷凍機の冷媒を前記過冷却冷凍機の冷媒によって冷却するカスケード式冷凍装置において、
    前記過冷却冷凍機の高圧側回路に配置された第1膨張弁、および、前記第1膨張弁と前記カスケード熱交換器との間に設けられた第2膨張弁の間における冷媒圧を検出する圧力センサと、
    前記圧力センサにより検出された前記冷媒圧が所定圧を越えると前記過冷却冷凍機を運転させて前記冷媒圧を下げる制御を行う制御装置と、
    を備えたことを特徴とするカスケード式冷凍装置。
  2. 外気温を検出する温度センサを備え、
    前記温度センサにより検出された前記外気温が上限温度を越えた場合に前記制御を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載のカスケード式冷凍装置。
  3. 前記メイン冷凍機が除霜中となった場合に、前記制御を実行する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカスケード式冷凍装置。
  4. 前記制御では、所定時間だけ前記過冷却冷凍機を運転させる
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のカスケード式冷凍装置。
  5. 前記制御では、前記冷媒圧が前記所定圧未満になるまで、前記過冷却冷凍機を運転させる
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のカスケード式冷凍装置。
  6. 前記過冷却冷凍機の冷媒の流通方向において前記カスケード熱交換器の上流側に設けられた主絞り手段として、前記第2膨張弁を有し、
    前記過冷却冷凍機は、
    圧縮機と、
    前記圧縮機の下流側であって前記主絞り手段の上流側に配置されたガスクーラと、
    前記ガスクーラの下流側であって、前記主絞り手段の上流側に配置された圧力調整用絞り手段としての前記第1膨張弁と、
    前記圧力調整用絞り手段の下流側であって、前記主絞り手段の上流側に配置された中間タンクと、
    前記中間タンクの下流側であって、前記主絞り手段の上流側に配置されたスプリット熱交換器と、
    前記中間タンク上部内のガス状の冷媒を、ガス戻し用絞り手段を介して前記スプリット熱交換器の第1の流路に流した後、前記圧縮機の中間圧部に吸い込ませる補助回路と、
    前記中間タンク下部から冷媒を流出させ、該冷媒を前記スプリット熱交換器の第2の流路に流し、前記第1の流路を流れる冷媒と熱交換させた後、前記主絞り手段に流出させる主回路とを有している
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のカスケード式冷凍装置。
  7. 前記制御を開始するときに、前記ガス戻し用絞り手段を第一所定開度まで開く
    ことを特徴とする請求項6に記載のカスケード式冷凍装置。
  8. 前記制御を開始するときに、前記圧力調整用絞り手段を第二所定開度まで絞る
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載のカスケード式冷凍装置。
  9. 前記過冷却冷凍機の前記冷媒が二酸化炭素であり、前記所定圧は、7MPa以上、7.
    3Mpa以下の範囲内の一定の圧力である
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載のカスケード式冷凍装置。
  10. 記冷媒圧が強制停止圧力を超えると前記過冷却冷凍機を強制停止する安全装置を備え、
    前記所定圧は、前記強制停止圧力以下に設定されている
    ことを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載のカスケード式冷凍装置。
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