JP5162819B2 - 廃光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクル方法 - Google Patents

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Description

本発明は廃光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクル方法に関する。
光ファイバーケーブルは通信での利用拡大のため使用量が急増しており、今後の廃光ファイバーケーブルの量も増大すると予測されているが、そのリサイクル技術は確立されていない。リサイクルには、マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルがあるが、最も環境負荷が少ない循環型社会の構築に相応しいリサイクルは、マテリアルリサイクルであると考えられている。
マテリアルリサイクルを行う際には分別が必要であるが、光ファイバーケーブルは光ファイバー心線(石英ガラス)の他、プラスチック被覆材及び金属材から構成されており、各構成材料は強固に固定されているため、構成材料を簡単に分離回収することは難しいという問題がある。また、光ファイバー心線は直径が約125μmと細く、これを束ねた光ファイバー心線テープ(本発明では、「光ファイバーテープ」と称する。)の長径も1mm程度であるため、簡便な方法で光ファイバー心線のみを効率よく分別するのが極めて難しいという問題もある。したがって、リサイクル技術の確立と並行してリサイクルに適した光ファイバーケーブルの開発も行われている。
図1は光ファイバーケーブルの主流となるスロット型ケーブルの断面図の一例である。ケーブル1はその中心に単鋼線や鋼撚線等からなるテンションメンバ2を備えた熱可塑性樹脂から構成されたスロット本体3の外周面に、光ファイバー収納溝4が5条設けられ、この5条の収納溝4内に光ファイバーテープ5が収納され、この光ファイバーテープ5が収納されたスロット本体3の外周に押え巻き不織布6が巻かれ、更にその外周がポリエチレン樹脂等から構成されたシース7で被覆されている。但し、図1は光ファイバーケーブルの一例を示すものであって、実際には光ファイバー収納溝の形態、収納溝の数、収納テープ数などが異なる多品種の光ファイバーケーブルが存在する。
図2は収納溝4に収容された光ファイバーテープ5の断面図である。透明な光硬化性樹脂(テープ層)5cにより、石英ガラス5aとそのコーティング層5bから構成された光ファイバー着色素線を複数本束ねた構造を有している。5dは水走防止用として使用されたジェリーがテープ表面に付着した状態を示しているが、光ファイバーケーブルによってはケーブル内にジェリーが充填されているものもあるため、リサイクルをより一層複雑化している。
廃光ファイバーケーブルのリサイクル処理方法は多々提案されているが、例えば、特許文献1には、廃光ファイバーケーブルを粉砕処理し、超臨界水分解反応または超臨界水酸化反応を行うことにより、光ファイバーケーブルを構成する外被等のプラスチックを分解し、モノマーや油状分解物を回収して再利用することが提案されている。
特開2000−70899号公報(請求項1、段落番号0055等)
しかしながら、上記の特許文献1等に提案されているケミカルリサイクルは、環境負荷が大きいなどの問題点がある。また、心線のリサイクル用途が半導体材料等である場合は、混入物が出来るだけ少ないものが求められている。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、環境負荷が少なく、廃光ファイバーケーブルから比較的簡便な方法で、しかも高収率で、光ファイバーテープおよび光ファイバー心線を分離することが可能であり、これらを分離した後の夾雑物は簡単にプラスチックと鉄とに分別することが可能である、廃光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクル方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討した結果、所望の長さに切断破砕した廃光ファイバーケーブルを篩い分け装置により篩い分け、光ファイバーテープと夾雑物とを分別し、分別した光ファイバーテープに溶剤による化学処理を施した後、これを篩い分けすることによって夾雑物の少ない光ファイバー心線を分離することができ、さらに湿式選別装置により心線被覆樹脂を除去することによって半導体材料等に再利用可能な高純度の光ファイバー心線を分別回収できるとの知見を得、本発明に到達した。
すなわち、本発明は以下の通りである。
1)切断した廃光ファイバーケーブルを破砕する破砕工程と、
破砕工程で得られた破砕物を複数段に配置した篩い分け装置により夾雑物と光ファイバーテープとに篩い分け、最下段に配置した篩い上に光ファイバーテープを分離するファイバー分離工程と
ファイバー分離工程で分離された光ファイバーテープを溶剤に浸漬させる前処理工程と、
前処理工程で用いた溶剤を光ファイバーテープから除去する乾燥工程と、
乾燥工程後の光ファイバーテープを複数段に配置した篩い分け装置により篩い分け、篩い目アンダー品として光ファイバー心線を分離する心線分離工程と
を有することを特徴とする廃光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクル方法、
2)前記破砕工程で得られた破砕物を洗浄剤で洗浄し、破砕物表面のジェリーを除去する洗浄工程を有することを特徴とする上記1)に記載のマテリアルリサイクル方法、
3)前記洗浄工程で得られた破砕物を複数段に配置した篩い分け装置により夾雑物と光ファイバーテープとに篩い分け、最下段に配置した篩い上に光ファイバーテープを分離することを特徴とする上記2)に記載のマテリアルリサイクル方法、
4)切断した廃光ファイバーケーブルを破砕する破砕工程と、
破砕工程で得られた破砕物を長丸の篩い目をもつ長丸振動篩装置により夾雑物と光ファイバーテープとに篩い分け、篩い目アンダー品として光ファイバーテープを分離するファイバー分離工程と
ファイバー分離工程で分離された光ファイバーテープを溶剤に浸漬させる前処理工程と、
前処理工程で用いた溶剤を光ファイバーテープから除去する乾燥工程と、
乾燥工程後の光ファイバーテープを複数段に配置した篩い分け装置により篩い分け、篩い目アンダー品として光ファイバー心線を分離する心線分離工程と
を有することを特徴とする廃光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクル方法、
5)前記破砕工程で得られた破砕物を磁力選別工程で処理した後、前記ファイバー分離工程に供給することを特徴とする上記4)に記載のマテリアルリサイクル方法、
)前記ファイバー分離工程で分離された光ファイバーテープが光硬化性樹脂等で被覆された光ファイバーテープであり、前記前処理工程で用いる溶剤が該硬化性樹脂に化学作用する溶剤であることを特徴とする上記1)〜5)のいずれかに記載のマテリアルリサイクル方法、
)前記溶剤が芳香族炭化水素系溶剤又はケトン系溶剤であることを特徴とする上記)に記載のマテリアルリサイクル方法、
)心線分離工程で回収された回収物中における光ファイバー心線の比率が95%以上であることを特徴とする上記1)〜7)のいずれかに記載のマテリアルリサイクル方法、
さらに、前記心線分離工程で分離された光ファイバー心線から湿式選別装置により被覆樹脂を除去する分別工程を有することを特徴とする上記1)〜7)のいずれかに記載のマテリアルリサイクル方法、
10)分別工程で回収された回収物中における光ファイバー心線の比率が99%以上であることを特徴とする上記)に記載のマテリアルリサイクル方法、
11さらに、前記夾雑物を鉄とプラスチックとに分離する磁力選別工程を備えたことを特徴とする上記1)〜10)のいずれか1項に記載のマテリアルリサイクル方法。
本発明の請求項1に係る廃光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクル方法は、切断した廃光ファイバーケーブルを破砕する破砕工程と、破砕工程で得られた破砕物を複数段に配置した篩い分け装置により夾雑物と光ファイバーテープとに篩い分け、最下段に配置した篩い上に光ファイバーテープを分離するファイバー分離工程と、を有しているので、比較的簡便な工程により高収率で光ファイバーテープを分別することができ、更に、該テープから分離した光ファイバー心線を有価原料としてリサイクルすることができる。
本発明の請求項4に係る廃光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクル方法は、破砕工程で得られた破砕物を長丸の篩い目をもつ長丸振動篩装置により夾雑物と光ファイバーテープとに篩い分けるので、光ファイバーテープの回収における処理時間の短縮と回収率の向上が可能となる。
また、本発明に係る廃光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクル方法は、前記ファイバー分離工程で分離された光ファイバーテープを溶剤に浸漬させる前処理工程と、前処理工程で用いた溶剤を光ファイバーテープから除去する乾燥工程と、前記乾燥工程後の光ファイバーテープを複数段に配置した篩い分け装置により篩い分け、篩い目アンダー品として光ファイバー心線を分離する心線分離工程とを有しているので、光ファイバー心線の表面変質、汚れ付着、破損なしに被覆樹脂を剥離させることができ、比較的簡便な工程により、夾雑物が少ない純度95%以上の光ファイバー心線を分離することができる。
また、本発明の請求項に係る廃光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクル方法は、前記心線分離工程で分離された光ファイバー心線から湿式選別装置により被覆樹脂を除去する分別工程を有しているので、夾雑物の少ない高純度の光ファイバー心線を分離することができ、回収した光ファイバー心線内の混入物を約1%程度もしくはそれ以下に低減することができる。
また、本発明によれば、光ファイバーテープ以外の夾雑物を磁力選別処理して鉄とプラスチックに分離することにより、それぞれを高収率で分別回収してリサイクルすることができる。
以下、本発明を図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)
図3は請求項1に係る廃光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクル方法を説明するブロックチャートである。水走防止用のジェリーがケーブル内に充填されていない光ファイバーケーブルから、光ファイバーテープを分離する際に好適な実施形態である。
(破砕工程)
処理対象となる光ファイバーケーブルは、切断された後、破砕工程10において破砕機等により略25mm以下、好ましくは略5〜10mmに破砕される。破砕工程では、光ファイバーテープを分離し易い大きさにケーブルを破砕するが、破砕物の大きさは破砕機の刃幅を調整する等の手段により可能となる。破砕物が粗い場合は、破砕エネルギーが少なくて済むためエネルギー的に好ましく、鉄やプラスチック等の夾雑物の量は減少するが、他の材料から分離された光ファイバーテープのみを分別することになるため、光ファイバーテープの回収率が低下してしまい、リサイクル効率の向上という目的を達成することができなくなる。刃幅を狭くした場合、即ち光ファイバーケーブルが細かく破砕される程、光ファイバーケーブルを構成する材料が物理的作用によって互いに分離されるため、光ファイバーテープ、鉄及びプラスチックの各回収率は向上するが、細かく破砕し過ぎた場合は光ファイバーテープが微細化されることでその回収自体が難しくなる。従って、上記の大きさに破砕するのが好ましい。
破砕機は1軸型及び2軸型の剪断式破砕機等を何れも使用することができ、1軸型破砕機としてはレッチェ社製パワーカッティングミル等、2軸型破砕機としては氏家製作所社製グッドカッター等が挙げられる。
(ファイバー分離工程)
次に、破砕工程10において破砕された破砕物をファイバー分離工程30に導入する。ファイバー分離工程30では、破砕工程で得られた破砕物を複数段に配置した篩い分け装置により金属やプラスチック等の夾雑物と光ファイバーテープとに篩い分けする。破砕物を複数段に配置した篩い分け装置の第1段(最上段)に供給した後、装置を振動させることにより最下段の篩い上に光ファイバーテープを分別する。篩い分け装置の最下段に配置した篩い目は、幅約1mmの光ファイバーテープのみを可能な限り多く選別できるように、略0.5mm〜1.0mm、好ましくは略0.5mm〜0.8mmとする。篩い目を上記の範囲に設定することにより、光ファイバーテープが篩い目から通過するのを防止するとともに、不要な金属やプラスチック屑等の夾雑物を篩い下に通過させることが可能となる。最下段に配置した篩い目を通過した少量の細粒は金属、プラスチック等の混合物であり、産業廃棄物等として廃棄処理する。
最下段の篩い上に配置する篩(下から2段目の篩)の篩い目は、上記の光ファイバーテープが通過可能で、かつ鉄やプラスチックが通過し難い大きさに設定する。下から2段目の篩い目は、略1.0〜2.0mmに設定するのが良い。図3では5段篩を用いて篩い分けした例を示しているが、篩の段数はこれに限定されず、4段仕様、6段仕様等を採用することもできる。篩い分け装置は、上段の篩い目が下段の篩い目よりも大きくなるように各段に篩いを配置する。これにより、篩い分け時の目詰まりを防止して、光ファイバーテープの回収率をアップすることができる。
かくして、光ファイバーテープが最下段の篩い網上に分別され、金属やプラスチック材料から効率的に分離される。光ファイバーは、テープ層を構成する光硬化性樹脂等に固定された光ファイバーテープの状態で回収されるが、廃光ファイバーケーブル中のテープの重量の少なくとも90%以上、もしくはそれ以上を回収することができる。
一方、下から2段目以降の上段の篩い網上には、鉄とプラスチックの他、少量の光ファイバーテープが選別される。篩い分け工程において上段の篩い網上に選別された鉄、プラスチック等は1箇所に集められた後、次工程の磁力選別工程40に導入される。
(磁力選別工程)
磁力選別工程40に導入された鉄、プラスチックは、磁選機に供給され、鉄とプラスチックとに分別される。磁選機は従来公知のものが使用できる。
かくして、廃光ファイバーケーブルを構成する外被のプラスチックは、回収後、プラスチック素材としてマテリアルリサイクルしたり、固体燃料等に利用することができる。又、廃光ファイバーケーブルを構成するテンションメンバは、回収後、鋼材等に再利用することができる。
(実施形態2)
図4は請求項2および請求項3に係る廃光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクル方法を説明するブロックチャートである。本実施形態は、水走防止用のジェリーがケーブル内に充填されている光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクルに好適に利用される。
(洗浄工程)
本実施形態においては、図4に示すように、破砕工程10で得られた破砕物を洗浄剤で洗浄し、破砕物表面のジェリーを除去する洗浄工程20を採用する。即ち、破砕工程10で得られた光ファイバーケーブル破砕物を、ファイバー分離工程30に導入する前に、洗浄工程20に導入する。この洗浄工程を設けることにより、光ファイバーテープに付着したジェリーを除去できるので、後流のファイバー分離工程において該テープと鉄或いはプラスチックとの分離が容易になる利点がある。なお、切断、破砕工程は実施形態1と同様である。
洗浄工程20においては、ケーブル破砕物を洗浄剤溶液に浸漬する、又は洗浄剤溶液をケーブル破砕物にスプレーする等の手段により、ケーブル破砕物に付着したジェリーを除去する。洗浄剤としては、パラフィン系、溶剤系、非イオン活性剤系の洗浄剤を使用することができるが、環境負荷が少ない水系洗浄剤が好ましい。
洗浄されたケーブル破砕物は、乾燥された後、後流のファイバー分離工程30に導入され、実施形態1と同様の操作により、光ファイバーテープ、鉄、プラスチック等に分離される。
図4の実施形態によれば、切断、破砕したケーブルに付着したジェリーが除去されるので、篩い分けの所要時間を短縮できる他、回収した鉄やプラスチックを洗浄処理等することなく、そのまま磁選機等に導入することができる利点がある。
かくして、光ファイバーテープが最下段の篩い網上に分別されるとともに、鉄及びプラスチック材料から効率的に分離することができる。光ファイバーは、テープ層を構成する光硬化性樹脂等に固定された光ファイバーテープの状態で回収されるが、廃光ファイバーケーブル中のテープの重量の少なくとも90%、もしくはそれ以上を回収することができる。
一方、下から2段目以降の上段の篩い網上には、主に鉄とプラスチックが選別されるが、実施形態1と同様の操作で磁力選別工程40に導入され、磁選機によって鉄とプラスチックとに分別される。
(実施形態3)
図5は請求項4および請求項5に係る廃光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクル方法を説明するブロックチャートである。
本実施形態においては、図5に示すように、破砕工程10で得られた光ファイバーケーブル破砕物をファイバー分離工程30に導入する前に、磁力選別工程40に導入することが好ましい。磁力選別工程40を採用することにより、導入された鉄、光ファイバーテープ及びプラスチックの混合物から鉄分を除去することができるので、後流のファイバー分離工程における光ファイバーテープの分離が容易になる。なお、切断、破砕工程は実施形態1と同様である。
次に、磁力選別工程40において鉄分が除去された破砕物をファイバー分離工程30に導入する。ファイバー分離工程30では、破砕工程で得られた破砕物を長丸の篩い目をもつ長丸振動篩装置により、夾雑物と光ファイバーテープとに篩い分け、篩い目アンダー品として光ファイバーテープを分別する。長丸振動篩の篩い目は、光ファイバーテープが通過可能な大きさに設定することが好ましい。図6は長丸振動篩の好ましい篩い目の配置を示す部分拡大図である。図6において、8は篩い目を示しており、複数の篩い目が同一平面状に配置されている。篩い目の短辺寸法(W)は0.2〜1.5mmとし、長辺寸法(L)はケーブルの切断長に応じて、20〜60mm程度とするのが好ましい。篩い目をこのような大きさに設定することにより、夾雑物たるプラスチック被覆材の通過を防止し、光ファイバーテープを優先的に篩下に回収することができる。
前記の長丸振動篩の各篩い目は、図6(a)に示すように、長辺方向に平行に千鳥配置されているのが好ましい。千鳥配置する場合は、隣接する一方側の列の篩い目長辺(L)の中間点が、それの両側に在る他方側の列の篩い目の長辺先端部の間隔(L)の中間点とほぼ一致するように配置するのが最も好ましい。このように配置することにより、光ファイバーテープと夾雑物がバラケやすくなることで、光ファイバーテープが篩い目を通過しやすくなる。また、篩い目は、隣接する篩い目の長辺先端部の間隔(L)が長辺寸法(L)より小寸に、且つ、隣接する篩い目の短辺端部の間隔(P)が短辺寸法(W)より大寸に配置されているのが好ましい。P>Wとすることにより、篩の平面度を維持しつつ、振動による被覆樹脂と光ファイバーテープの分離が容易になり、且つ分離された被覆樹脂が篩い目を通過するのを防止することができ、また、L<Lとすることにより光ファイバーテープが篩い目を通過しやすくなるため、光ファイバーテープのみを篩下に回収しやすくなる。
なお、上記した本発明の長丸の篩い目を有する特殊篩の形状は、特に限定されるものではなく、角型や丸型などを適時採用することができ、また、それらの材質も金属製やプラスチック製などであって良い。
前記の長丸振動篩の篩い目は、図6(b)に示すように、各長辺の端部を略半円形状にするのが好ましく、このような形状にすることにより、光ファイバーテープが篩をスムーズに通過し且つ、破損するのを防止することができる。端部の半径(R)は、0.1〜0.75mmが好ましい。
かくして、長丸振動篩の篩下材料として光ファイバーテープが分別されるとともに、プラスチック材料から効率的に分離され、光ファイバーは、テープ層を構成する光硬化性樹脂等に固定された光ファイバーテープの状態で回収される。
本実施形態によれば、通常の篩(碁盤目篩等)を用いた場合に比べて光ファイバーテープ回収における処理時間の短縮と回収率の向上を図ることができる利点がある。
図7は、本発明に係る光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクル方法を説明するブロックチャートであり、上記のいずれかの方法により分離された光ファイバーテープから光ファイバー心線を分離する工程を示している。
(前処理工程)
前処理工程50では、ファイバー分離工程30で分離された光ファイバーテープを溶剤に浸漬させ、これにより、光ファイバー心線を被覆している光硬化性樹脂等を心線から剥離させやすくする。前処理工程を採用することにより、テープ表面に付着した汚れを溶剤で洗浄できる効果もある。光硬化性樹脂としては一般に、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等の紫外線硬化性樹脂が用いられているので、前処理工程で用いる溶剤は、上記の紫外線硬化性樹脂に化学作用して該紫外線硬化性樹脂を膨潤、軟化、或いは亀裂させうるものであれば良い。前処理工程で使用する好ましい溶剤としては、トルエン、ベンゼン等の芳香族炭化水素系溶剤、アセトン等のケトン系溶剤が挙げられる。
浸漬方法としては、光ファイバーテープに溶剤が化学作用することが可能な方法であれば良く、例えば、光ファイバーテープを上記の溶剤中に静置する方法、光ファイバーテープと溶剤を攪拌する方法、光ファイバーテープに上記の溶剤をスプレーする方法等が挙げられる。浸漬時間は特に限定されないが、通常、30分〜120分が好ましい。浸漬温度は15℃〜30℃が好ましい。
(乾燥工程)
次に、乾燥工程60において、前処理工程で用いた溶剤を光ファイバーから除去する。本工程により、光ファイバー心線を被覆樹脂から剥離し易くさせて心線分離工程70における光ファイバー心線の回収率を向上させることができるとともに、同工程における作業環境の悪化を防止することができる。乾燥条件は特に限定されないが、通常、70℃〜90℃で、30分〜120分が好ましい。乾燥工程を採用しない場合は、作業環境の悪化、溶剤の大気への拡散等が生じ、好ましくない。
(心線分離工程)
心線分離工程70では、溶剤除去後の光ファイバーを複数段に配置した篩い分け装置により篩い分け、篩い目アンダー品として光ファイバー心線を回収する。本工程により、重比重の金属の他、プラスチック、硬化性樹脂及び若干の心線が篩い目プラス品として分別され、一方、若干の軽比重樹脂及び光ファイバー心線が篩い目アンダー品として分別される。金属と光ファイバー心線とを分別する篩い目は略0.1〜0.4mm、好ましくは0.15〜0.25mmとする。なお、心線分離工程で用いる篩い分け装置としては上記のファイバー分離工程で用いた篩い分け装置に準ずるものを使用することができ、各篩いに配置する篩い目は本目的に合わせて調整、選択すれば良い。
かくして、光ファイバー心線が篩い網下に分別されるとともに、夾雑金属、夾雑プラスチック及び硬化性樹脂から効率的に分離することができる。光ファイバー心線には少量の被覆樹脂等が含まれているが、夾雑物の重量が5%以下の光ファイバー心線を分離回収することができる。これにより、石英ガラス製品の原料等としてリサイクルすることができる。
一方、上記の篩い目プラス品は、プラスチックや硬化性樹脂等の有機材料の構成比率が重量で約70%程度であるため、固体燃料等に利用することができる。
心線分離工程70で分離された光ファイバー心線には少量の被覆樹脂等が夾雑物として含まれているため(約5%以下)、必要に応じて、この夾雑物を除去する操作を行うことができる。図8は請求項に係る光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクル方法を説明するブロックチャートであり、光ファイバーテープの前処理工程50から乾燥工程60、心線分離工程70を経た後、心線分離工程で分離された光ファイバー心線から湿式選別装置により被覆樹脂を除去する分別工程80までの一連の工程を示している。
(分別工程)
分別工程80では、心線分離工程70で分離された光ファイバー心線から湿式選別装置により被覆樹脂を除去する。光ファイバー心線の被覆樹脂を化学処理で除去する方法では、被覆樹脂の分解物が心線表面に付着するおそれがあり、又、被覆樹脂を機械的手段を用いて物理的に剥離する方法では心線が破損するおそれがあるが、本方法によれば、光ファイバー心線に汚れが生じたり破損したりすることがなく、しかも高純度で分離回収することができる。
湿式選別装置としては、従来公知の沈降選別機、機械的選別機、水力選別機、遠心選別機等が挙げられるが、破損、汚れがない点より水力選別機が好ましい。水中に投入することにより心線と樹脂の絡み合いを解すことが可能となる。更に、光ファイバー心線が比較的高比重(d≒2.2)の石英から構成され、一方被覆材が比較的低比重の樹脂(d≒1)から構成されているため、水流の上昇流を使用することで、比重差により両者を分離し、その結果被覆樹脂を除去することが可能となる。水力選別機で分別する場合は、従来公知の装置を使用することができるが、上昇流を用いて分別するタイプのものが好ましい。上昇水流の流速が小さいと高比重の心線を回収することができなくなり、一方、上昇水流の流速が大きいと低比重の樹脂の分離効率が低下するため、水の流速は装置に合せて最適範囲を選択することが好ましい。水の流速は装置によって異なるが、通常、0.007〜0.022m/秒が好ましい。
分別工程80で分別された被覆樹脂等は、図8に示すように、心線分離工程70で分別された鉄、夾雑プラスチック及び硬化性樹脂と合流させて、固体燃料等に利用することができる。
かくして、光ファイバー心線から夾雑樹脂等が分離されることにより、光ファイバー心線内の混入物重量を約1%程度まで低減することができる。回収した光ファイバー心線は、石英ガラス製品や半導体材料等に再利用することができる。
以下、実施例を用いて本発明を更に具体的に説明するが、本実施例は本発明における一例を示すものであり、本発明は以下の実施例に何等限定されるものではない。
(実施例1)
図3に示すブロックチャートに従い試験した。
なお、試験に供した光ファイバーケーブル中の各材料の比率は、金属17kg、プラスチック76kg、光ファイバーテープ7kgであった。
予め30cm程度に切断したJellyを充填してある光ファイバーケーブル(A)を(株)氏家製作所のグッドカッターを用いて5mm以下に破砕した。これを篩い目が上から8mm、5.6mm、4mm、1.4mm、0.5mmの5段篩の最上段に入れ、篩をレッチェ電磁式篩振とう器(型式:AS200)に取り付け、篩い分けを行った。篩い分けにより幅1mmの光ファイバーテープは、篩い目0.5mmの篩い網の上に篩い分けられた。篩い分けされた光ファイバーテープの回収率(%)を、当初の光ファイバーケーブル中のファイバーテープ量に対する重量比として求めた。その結果を表1に示した。篩い目0.5mmの篩い網の上に選別された物には、光ファイバーテープの他に、プラスチックや鉄等の夾雑物が重量比で27.4%(選別物全量中)混入していた。
次に、篩い目8mm、5.6mm、4mm、1.4mmの篩い網の上に分別された光ファイバーケーブルの粉砕物を集め、これらを磁選機にて磁選し、磁性側に金属、非磁性側にプラスチックを分別回収した。それぞれの回収率(%)を、当初の光ファイバーケーブル中の鉄とプラスチックの重量に対する比率として求めた。その結果を表1に示した。
(実施例2)
図4に示すブロックチャートに従い試験した。
予め30cm程度に切断したJellyを充填してある光ファイバーケーブル(A)を(株)氏家製作所のグッドカッター(型式:UG165−10−240)を用いて10mm以下に破砕した。光ファイバーテープの表面に付着したJellyを除去するために、鋼製容器に光ファイバー破砕物とパラフィン系の洗浄液(横浜ゴム社製CFGケーブル洗浄剤NY)を加え、Jellyを除去後、洗浄液を排出し、粉砕物に付着している洗浄液を中性洗剤と純水で洗い流した。70℃の乾燥機内で乾燥後、実施例1と同様に篩いによる分別、磁選機による磁選を行った。その結果を表1に示した。
表の結果から、ジェリー洗浄することにより、光ファイバーテープの回収率が94.7%に向上し、プラスチックや金属の夾雑物が5.1%に低減した。
(実施例3)
Jellyを充填していない光ファイバーケーブル(B)を用いた以外は、実施例1と同様に分別、回収した。その結果を表1に示すように、光ファイバーテープの回収率が97.3%となった。
(実施例4)
Jellyを充填していない光ファイバーケーブル(C)を(株)氏家製作所のグッドカッター(型式:UG165−10−240)を用いて10mm以下に破砕した以外は、実施例1と同様に分別、回収した。その結果を表1に示すように、光ファイバーテープの回収率が94.0%となった。
(実施例5)
Jellyを充填していない光ファイバーケーブル(C)を(株)氏家製作所製グッドカッター(型式:UG55−25−300(C))を使用し、25mm以下に破砕した以外は、実施例1と同様に分別、回収した。その結果を表1に示すように、光ファイバーテープの回収率が36.2%となった。
上記の実施例における光ファイバーテープの回収率と夾雑物の割合、並びに、鉄及びプラスチックの回収率と夾雑物の割合を表1にまとめて示した。表1の結果から、約90%以上の収率で光ファイバーテープを回収できた。
Figure 0005162819
(実施例6)
図7に示すブロックチャートに従い試験した。
実施例4と同様の工程で分離した光ファイバーテープ22.3gをトルエンに浸漬し、被覆材に亀裂進行或いは膨潤軟化させた後、トルエンを除去し、乾燥させた。続いて、篩い目が上から1mm、0.5mm、0.3mm、0.25mm、0.15mmの篩いを用いて篩い分けを行ったところ、0.25mm及び0.15mmの篩い網の下に被覆材付き光ファイバー心線1.69gが分離、回収された。
回収した光ファイバー心線の被覆材をトルエンで剥離させた後、心線の重量を計測し、差分により被覆材の重量を求めたところ、被覆樹脂が0.08g含まれていた。この結果から夾雑物含有比率は重量比で4.6%であり、光ファイバーテープに溶剤処理等を施し篩い分けすることにより、純度95%以上の心線を分離回収できた。
(実施例7)
実施例6において分離、回収した被覆材付き光ファイバー心線1.69gを、水供給口、水出口2箇所を備えた高さ260mmの外筒(内径188mm)と内筒(外径150mm)を組み合わせ、ギャップ19mmに調製した水力式湿式選別装置を用いて分別した。装置の上部に被覆材付き光ファイバー心線を投入し、装置の下部から毎分4Lの水を送り込み、流速0.017m/sで、装置の中間部に設けた水出口、および装置の上部に設けた水出口から連続的に水を排出した。装置の中間部に設けた水出口から排出された水中から、1.62gの心線が回収された。また、装置の上部に設けた水出口から被覆樹脂が回収された。
上記の結果から、回収した光ファイバー心線内の混入物を1%以下にすることができたので、これを半導体材料等として再利用することが可能になった。
(実施例8)
図5に示すブロックチャートに従い試験した。
予め30cm程度に切断した光ファイバーケーブル(D)を(株)氏家製作所のグッドカッターを用いて概ね25mm以下(最長67mm)に破砕した。破砕物を磁選機にて磁選し、磁性側に鉄、非磁性側にプラスチックと光ファイバーテープを分別回収した。分別した光ファイバーテープとプラスチックの混合物を、図6に示す短辺寸法(W)が上から4mm、1.5mm、0.8mm、0.2mm、長辺寸法(L)が30mm、長辺先端部の間隔(L)が7mm、短辺端部の間隔(P)が6mm〜1.5mmで、長辺先端部半径(R)が2mm〜0.1mmの篩い目(長丸)を有する角型の篩に入れた。この篩をレッチェ電磁式篩振とう器(型式:AS200)に取り付けて振幅0.7mmで、所定時間篩い分けを行い、1.5mm篩下〜0.2mm篩上に光ファイバーテープを分離、回収した。篩い分けされた光ファイバーテープの回収率(%)、選別速度を表2に示した。
(対照例1)
実施例8で用いたものと同じ、分別した光ファイバーテープとプラスチック混合物を、篩い目が上から4mm、1.4mm、0.5mmの大きさの碁盤目を有する3段篩の最上段に入れ、篩をレッチェ電磁式篩振とう器(型式:AS200)に取り付け、所定時間篩い分けを行い、1.4mm篩下〜0.5mm篩上に光ファイバーテープを分離、回収した。篩い分けされた光ファイバーテープの回収率(%)、選別速度を表2に示した。
Figure 0005162819
表2の結果から、長丸振動篩を用いることにより回収率、選別速度が格段に向上するので、処理時間の短縮も可能になることがわかる。
光ファーバーケーブルの断面図の一例である。 光ファーバーテープの断面図の一例である。 本発明の実施形態1に係る光ファイバーケーブル(ジェリーなし)のマテリアルリサイクル方法を説明するブロックチャートである。 本発明の実施形態2に係る光ファイバーケーブル(ジェリーあり)のマテリアルリサイクル方法を説明するブロックチャートである。 本発明の実施形態3に係る光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクル方法を説明するブロックチャートである。 長丸篩の篩い目の部分拡大図である。 本発明に係る光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクル方法を説明するブロックチャートである。 本発明に係る光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクル方法を説明するブロックチャートである。
符号の説明
1 光ファイバーケーブル
2 テンションメンバ
3 スロット本体(熱可塑性樹脂)
4 光ファイバー収納溝
5 光ファイバーテープ
5a 心線
5b コーティング層
5c テープ層
5d ジェリー
6 不織布
7 プラスチックシース
8 篩い目(W:長丸篩の短辺寸法、L:長丸篩の長辺寸法、L:長丸篩の長辺先端部の間隔、P:長丸篩の短辺端部の間隔、R:長丸篩の長辺先端部半径)
10 破砕工程
20 洗浄工程
30 ファイバー分離工程
40 磁力選別工程
50 前処理工程
60 乾燥工程
70 心線分離工程
80 分別工程

Claims (11)

  1. 切断した廃光ファイバーケーブルを破砕する破砕工程と、
    破砕工程で得られた破砕物を複数段に配置した篩い分け装置により夾雑物と光ファイバーテープとに篩い分け、最下段に配置した篩い上に光ファイバーテープを分離するファイバー分離工程と
    ファイバー分離工程で分離された光ファイバーテープを溶剤に浸漬させる前処理工程と、
    前処理工程で用いた溶剤を光ファイバーテープから除去する乾燥工程と、
    乾燥工程後の光ファイバーテープを複数段に配置した篩い分け装置により篩い分け、篩い目アンダー品として光ファイバー心線を分離する心線分離工程と
    を有することを特徴とする廃光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクル方法。
  2. 前記破砕工程で得られた破砕物を洗浄剤で洗浄し、破砕物表面のジェリーを除去する洗浄工程を有することを特徴とする請求項1に記載のマテリアルリサイクル方法。
  3. 前記洗浄工程で得られた破砕物を複数段に配置した篩い分け装置により夾雑物と光ファイバーテープとに篩い分け、最下段に配置した篩い上に光ファイバーテープを分離することを特徴とする請求項2に記載のマテリアルリサイクル方法。
  4. 切断した廃光ファイバーケーブルを破砕する破砕工程と、
    破砕工程で得られた破砕物を長丸の篩い目をもつ長丸振動篩装置により夾雑物と光ファイバーテープとに篩い分け、篩い目アンダー品として光ファイバーテープを分離するファイバー分離工程と
    ファイバー分離工程で分離された光ファイバーテープを溶剤に浸漬させる前処理工程と、
    前処理工程で用いた溶剤を光ファイバーテープから除去する乾燥工程と、
    乾燥工程後の光ファイバーテープを複数段に配置した篩い分け装置により篩い分け、篩い目アンダー品として光ファイバー心線を分離する心線分離工程と
    を有することを特徴とする廃光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクル方法。
  5. 前記破砕工程で得られた破砕物を磁力選別工程で処理した後、前記ファイバー分離工程に供給することを特徴とする請求項4に記載のマテリアルリサイクル方法。
  6. 前記ファイバー分離工程で分離された光ファイバーテープが光硬化性樹脂等で被覆された光ファイバーテープであり、前記前処理工程で用いる溶剤が該硬化性樹脂に化学作用する溶剤であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のマテリアルリサイクル方法。
  7. 前記溶剤が芳香族炭化水素系溶剤又はケトン系溶剤であることを特徴とする請求項に記載のマテリアルリサイクル方法。
  8. 心線分離工程で回収された回収物中における光ファイバー心線の比率が95%以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のマテリアルリサイクル方法。
  9. さらに、前記心線分離工程で分離された光ファイバー心線から湿式選別装置により被覆樹脂を除去する分別工程を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のマテリアルリサイクル方法。
  10. 分別工程で回収された回収物中における光ファイバー心線の比率が99%以上であることを特徴とする請求項に記載のマテリアルリサイクル方法。
  11. さらに、前記夾雑物を鉄とプラスチックとに分離する磁力選別工程を備えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のマテリアルリサイクル方法。
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