JPH08297231A - ジェリー入りケーブル - Google Patents

ジェリー入りケーブル

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Publication number
JPH08297231A
JPH08297231A JP7102492A JP10249295A JPH08297231A JP H08297231 A JPH08297231 A JP H08297231A JP 7102492 A JP7102492 A JP 7102492A JP 10249295 A JP10249295 A JP 10249295A JP H08297231 A JPH08297231 A JP H08297231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jelly
cable
coating layer
filled
hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP7102492A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Sakuma
純一 佐久間
Shinichi Kume
伸一 久米
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP7102492A priority Critical patent/JPH08297231A/ja
Publication of JPH08297231A publication Critical patent/JPH08297231A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、ケーブル製造の際、ジェリ
ーの圧入工程を連続的に行うことができ、しかもケーブ
ル端末の所望の箇所にジェリー未充填部分を設けたジェ
リー入りケーブルを提供することである。 【要約】 ジェリー入りケーブルにおいて、ケーブル端末部以外の
ケーブル本体では、第一被覆層2にジェリー充填用貫通
孔を形成している。これに対し、ケーブル端末部では第
一被覆層2にジェリー充填用貫通孔を形成していない。
したがって第一被覆層2内にジェリー4を圧入する際、
ケーブル端末部では第一被覆層2内をジェリー4未充填
とすることができる。したがって、前記ジェリー入りケ
ーブルの製造の際、ジェリー4圧入工程を連続的におこ
なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジェリー入りケーブル
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にケーブルは光ファイバや金属線
材などからなるケーブルコアとその外周に形成された被
覆層により構成されている。前記ケーブルコアは概して
水分により劣化し、然るべき機能を果たさなくなること
がある。よって、被覆層の内部に水分が侵入しないよう
にすることが必要だが、仮に侵入しても、その水分がケ
ーブル長手方向に移動する、いわゆる走水が起こらない
ようにする必要がある。
【0003】近年では、ケーブルの前記被覆層内部の長
手方向すべてに渡ってジェリー(防水用混和物)を充填
しておくことによって、これを実施している。
【0004】上記のようなジェリー入りケーブルの構成
と製造工程の一例を図1を用いて説明する。まずケーブ
ルコア1を形成し、ケーブルコア1外周にテープ状の第
一被覆層2を巻く。
【0005】第一被覆層2全面には直径1mm程度のジ
ェリー充填用貫通孔が設けられており、第一被覆層2形
成後、この孔から第一被覆層2内部にジェリー4をジェ
リー4圧縮注入装置によって圧縮注入(以下、単に圧入
と称する)して充填させる。そして前記充填されたジェ
リー4が前記ジェリー充填用貫通孔から漏れ出さないよ
うに、第一被覆層2外周に第二被覆層3を形成する。第
二被覆層3には、例えばポリエチレン樹脂が用いられ
る。
【0006】さて、前記ジェリー入りケーブルは布設後
に端末処理が施され、しかる後に他のデバイス端末と接
続して使用される。このとき端末処理が施されるケーブ
ルコア1に付着したジェリー4が前記端末接続の邪魔に
なるため、通常は洗浄などによって除去している。ま
た、ケーブル末端から流れ出したジェリー4によって端
末処理作業場が汚れたり、端末処理キットにジェリー4
が付着してしまうこともある。
【0007】これらの問題を解決するため、ケーブル製
造時点で、ケーブル末端から長手方向に約3〜5mまで
の部分(以下、単にケーブル端末部分と称する)にはジ
ェリー4を充填しないでおくことが理想的である。これ
を実現するため従来は、上記ケーブル製造のジェリー圧
入工程において、ケーブル端末部分がジェリー圧入装置
内を通過するときだけ、ジェリー圧入を手動で停止させ
ていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
方法ではジェリー4の圧入を連続的に行うことができな
いため作業性が悪く、時間的損失が大きかった。また、
ジェリー未充填部分の形成は前記ジェリー圧入装置の手
動操作により行われるため、ジェリー圧入工程作業者の
経験に頼る部分が大きく、したがってケーブル端末部分
のみを上手くジェリー4未充填とするのが難しかった。
【0009】
【本発明の目的】本発明の目的は、ケーブル製造の際、
ジェリーの圧入工程を連続的に行うことができ、しかも
ケーブル端末の所望の箇所にジェリー未充填部分を設け
たジェリー入りケーブルを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のジェリー入りケ
ーブルは、ケーブルコアを有し、前記ケーブルコア外周
に第一被覆層と第二被覆層とが形成されたジェリー入り
ケーブルであって、ケーブル端末部分を除くケーブル本
体部分では前記第一被覆層にジェリー充填用貫通孔が設
けられ、かつ前記第一被覆層内部にジェリーが充填され
ており、ケーブル端末部分では前記第一被覆層が該第一
被覆層内部を密閉した状態で形成され、かつ該第一被覆
層内部には前記ジェリーが未充填であることを特徴とす
る。
【0011】
【作用】本発明のジェリー入りケーブルでは、ケーブル
端末部分に形成された第一被覆層にはジェリー充填用孔
が設けられておらず、該第一被覆層2内部は密閉されて
いる。したがって、前記ジェリー入りケーブル製造工程
において、ケーブルコアと第一被覆層を形成後、連続的
にジェリーの圧入をおこなっても、該ジェリー入りケー
ブルにジェリー未充填部分を形成することができる。
【0012】しかも、ジェリー圧入装置を手動で停止す
るなどの不確実な制御をおこなうことなく、前記ジェリ
ー入りケーブルのうちの必要箇所にのみ確実にジェリー
未充填部分を形成することができる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図面にしたがって詳細に説
明する。 (実施例1)図1に示したジェリー入りケーブルの構造
と製造工程を説明する。まず通信線や光ファイバ心線な
どの機能線7を撚り合わせてケーブルコア1(直径9m
m)を形成した。
【0014】次にケーブルコア1外周に第一被覆層2
(厚さ2mm)を設けた。第一被覆層2は図3に示すよ
うにジェリー充填用貫通孔5(直径約1mm)を設けた
幅5cm程度のプラスチックテープからなり、ケーブル
コア1に押え巻き状態で形成されている。ここで前記テ
ープはある程度重なり合った状態で形成されている。加
えて前記テープのうちでケーブル端末部分に形成される
部分のみにはジェリー充填用孔5が設けられておらず、
したがってケーブル端末部分では第一被覆層2内部が密
閉されている。
【0015】次にジェリー4が第一被覆層2内部に連続
的に圧入された。ケーブル端末部分の第一被覆層2には
ジェリー充填用孔5が設けられていないため、第一被覆
層2内部にはジェリー4は充填されなかった。さらに第
一被覆層2外周に第二被覆層3(たとえばポリエチレン
製、厚さ2mm)が形成されて、ジェリー入りケーブル
が完成した。
【0016】本実施例において、ケーブルコア1の構成
は上記のものに限定されず、たとえば電力ケーブルに用
いられる金属線材や、ケーブル布設後に機能性ユニット
(通信ユニットや光ファイバユニットなど)を挿通する
ための管を撚り合わせたものであってもよい。
【0017】同様に第一被覆層2と第二被覆層3は上記
材質に限らず他のものであってもよい。ただし、どちら
の層に用いる材質も通常の状態ではジェリー4を浸透す
るものであってはならず、第一被覆層2に用いられる材
質はジェリー充填用貫通孔5を形成するため孔開け加工
を施しやすいものがよい。
【0018】また本実施例の第一被覆層2を形成するテ
ープは次のようなものであってもよい。すなわち図3に
示したテープとは異なり前記テープ全体にジェリー充填
用貫通孔5を形成しておく。そして、ケーブル端末部分
以外では上述の通りテープの押え巻きを施すが、ケーブ
ル端末部分では同じ箇所に何度も押え巻きを施す。この
ようにして第一被覆層2を形成することによってジェリ
ー充填用貫通孔5をテープで塞ぐこともできる。
【0019】また、ケーブル端末部分で前記テープをさ
らに厚く巻くか、もしくはケーブル端末部分とそれ以外
の部分とでテープの色を変えて、視覚的にケーブル端末
部分と他の部分を識別できるようにしておけば、該ケー
ブルにおけるジェリー未充填部分の位置を端末処理作業
者が即座に判別できるので、好ましい。
【0020】本実施例のジェリー入りケーブルでは、第
二被覆層3外周に、さらに被覆層を設けてもよい。たと
えば、火災対策として難燃性樹脂層を設けてもよいし、
外的要因によるケーブルコア1の損傷を防ぐため金属製
テープを巻いてもよい。
【0021】(実施例2)本発明の他の実施例を図2に
示し、その構造と製造工程を以下に説明する。まずスペ
ーサ8の中心にテンションメンバ6が挿通され、このス
ペーサ8の長手方向に設けられた溝部に光ファイバ心線
などの機能線7が配置されることにより、ケーブルコア
1が形成される。次に、このケーブルコア1の溝部から
機能線7がこぼれ出ないように、ケーブルコア1外周に
実施例1と同様にジェリー充填用貫通孔5を有した第一
被覆層2が速やかに形成される。この第一被覆層2内の
溝部に実施例1と同様にしてジェリー4が充填され、最
後に第一被覆層2外周に第二被覆層3が設けられる。
【0022】以上のように、ケーブルコア1は実施例1
のような撚り合わせ状態のものとは限らず、スペーサ8
を用いて形成することもできる。
【0023】
【発明の効果】本発明のジェリー入りケーブルは、製造
の際、ジェリーの圧入工程を連続的に行うことができ、
しかも該ケーブル端末の所望の箇所にジェリー未充填部
分を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ジェリー入りケーブルの一例を示した図。
【図2】ジェリー入りケーブルの他の例を示した図。
【図3】本発明の一実施例においてジェリー入りケーブ
ルの第一被覆層を形成するテープの斜視図。
【符号の説明】
1 ケーブルコア 2 第一被覆層 3 第二被覆層 4 ジェリー 5 ジェリー充填用孔 6 テンションメンバ 7 機能線 8 スペーサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルコアと、前記ケーブルコア外周
    に順に形成された第一被覆層と第二被覆層と、走水防止
    用のジェリーからなるジェリー入りケーブルであって、
    ケーブル端末部分を除くケーブル本体部分では前記第一
    被覆層にジェリー充填用貫通孔が設けられ、かつ前記第
    一被覆層内部には前記ジェリーが充填されており、ケー
    ブル端末部分では前記第一被覆層が該第一被覆層内部を
    密閉した状態で形成され、かつ該第一被覆層内部には前
    記ジェリーが未充填であることを特徴とするジェリー入
    りケーブル。
JP7102492A 1995-04-26 1995-04-26 ジェリー入りケーブル Pending JPH08297231A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7102492A JPH08297231A (ja) 1995-04-26 1995-04-26 ジェリー入りケーブル

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JP7102492A JPH08297231A (ja) 1995-04-26 1995-04-26 ジェリー入りケーブル

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JPH08297231A true JPH08297231A (ja) 1996-11-12

Family

ID=14328927

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JP7102492A Pending JPH08297231A (ja) 1995-04-26 1995-04-26 ジェリー入りケーブル

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006187764A (ja) * 2004-12-10 2006-07-20 Tokyo Electric Power Co Inc:The 廃光ファイバーケーブルのマテリアルリサイクル方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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