JP5162792B2 - 動力伝達装置 - Google Patents
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そこで、従来の動力伝達装置においては、無段変速機構と、最大変速比を確保するローギヤ列とを並列に配置し、最大変速比における動力伝達をローギヤ列で受け持つように構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
この動力伝達装置は、入力軸、出力軸、及び中間軸を備え、入力軸と中間軸との間に、入力軸上に相対回転自在に設けられたドライブプーリと、中間軸上に設けられたドリブンプーリと、ドライブプーリ及びドリブンプーリ間に設けられたVベルトとを有して構成される無段変速機構が配置されている。入力軸には発進クラッチが設けられており、発進クラッチを作動させ、ドライブプーリを入力軸に結合することにより、無段変速機構での動力伝達を可能にしている。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、小型化、軽量化を図りつつ、無段変速機構に、例えばオーバードライブギヤ等のギヤ列を追加可能な動力伝達装置を提供することにある。
上記構成によれば、クラッチ機構及び選択機構を設けるだけで、その切換によって、第2駆動ギヤ列、第3駆動ギヤ列(無段変速機構を含む。)、及び後退ギヤ列を選択できるので、小型化、軽量化を図りつつ、無段変速機構に第2駆動ギヤ列(例えばオーバードライブギヤ列)を追加できる。そして、すべての運転モード切換がスムーズになる。
上記構成によれば、第1入力軸が選択されたときに、非選択で、非回転の第2入力軸に配置された後退ギヤ列、又は第2駆動ギヤ列が選択機構により予め選択されるので、クラッチ機構を既に結合していた第1入力軸及び第2入力軸の一方から切り離すとともに、第1入力軸及び第2入力軸の他方に結合させるだけの、いわゆる2クラッチ切換によって、スムーズに直接変速できる。
上記構成によれば、第2駆動ギヤ列の一部を別に設ける必要がなくなるので、ギヤ数を削減できるとともに、出力軸を短くできる。
上記構成によれば、後退ギヤ列の一部を別に設ける必要がなくなるので、ギヤ数を削減できるとともに、出力軸を短くできる。
上記構成によれば、発進クラッチを別に設ける必要がなくなるので、入力軸を短くできる。
上記構成によれば、入力軸が内外メイン軸の二重構造に形成されるので、各軸を直列に配置する場合に比べ、入力軸を短くできる。
上記構成によれば、クラッチ機構及び選択機構を設けるだけで、その切換によって、第1駆動ギヤ列、第2駆動ギヤ列、第3駆動ギヤ列(無段変速機構を含む。)、及び後退ギヤ列を選択できるので、小型化、軽量化を図りつつ、無段変速機構に第1駆動ギヤ列(例えばローギヤ列)及び第2駆動ギヤ列(例えばオーバードライブギヤ列)を追加できる。そして、すべての運転モード切換がスムーズになる。
上記構成によれば、第1駆動ギヤ列を中間軸に設ける必要がなくなるので、ギヤ数を削減できるとともに、中間軸を短くできる。
上記構成によれば、エンジンの駆動力が第2駆動ギヤ列、第3駆動ギヤ列又は後退ギヤ列を介して出力軸に伝達される際に、ワンウェイクラッチが空転するので、駆動力が出力軸から第1駆動ギヤ列へと逆伝達されるのを防止できる。また、ワンウェイクラッチは、油圧で作動する断接クラッチに比べて小型であり、油圧を発生させる駆動力が不要なため、断接クラッチを設ける場合に比べ燃費を向上できる。
上記構成によれば、クラッチ機構の外周にハイブリッド車両の電動機が配置されるので、入力軸を短くできる。
上記構成によれば、電動機用のクラッチ部がクラッチ機構に一体に形成されるので、入力軸を短くできる。
〔第一の実施の形態〕
図1は、本発明の第一の実施の形態に係る動力伝達装置を示すスケルトン図である。
図1において、Eはエンジンを示す。エンジンEは、クランク軸11をクランキングして始動される。エンジンEには、動力伝達装置100が接続されている。動力伝達装置100は発進機構14を有し、発進機構14は、エンジンEのクランク軸11に連結されている。発進機構14は、湿式や乾式の摩擦機構よりなる発進クラッチとダンパとを備えて構成されている。この発進機構14は、ダンパのみを用いて構成してもよいし、例えばトルクコンバータやフルードカップリング等の流体継ぎ手、電磁パウダー式のクラッチやブレーキを用いて構成してもよい。発進機構14には、この発進機構14と一体回転自在なクラッチ機構15が接続されている。クラッチ機構15は油圧多板クラッチであり、回転自在な内メイン軸16と、内メイン軸16の外周に相対回転自在に嵌合した中空の外メイン軸17とを有し、クラッチ切換により、内メイン軸16の回転、又は外メイン軸17の回転を選択可能に構成されている。すなわち、クラッチ機構15は、エンジンE側と内外メイン軸16,17とを切り離す従来の発進クラッチを兼ねている。このため、発進クラッチを別に設ける必要がなくなり、発進クラッチと選択機構を別に設ける場合に比べ、内外メイン軸16,17を短くすることが可能になる。
内メイン軸16のクラッチ機構15と反対側の端部にはロードライブギヤ(ドライブギヤ)18が設けられ、第1外メイン軸17Aにはオーバードライブギヤ19が設けられ、第2外メイン軸17Bにはリバースギヤ20が設けられている。
内外メイン軸16,17と平行に、回転自在な第1中間軸22が配置されている。内メイン軸16と第1中間軸22との間に、無段変速機構CVTが配置されている。
無段変速機構CVTは、内メイン軸16上に設けられたドライブプーリ23と、第1中間軸22上に設けられたドリブンプーリ24と、ドライブプーリ23及びドリブンプーリ24間に設けられたVベルト25とを有して構成される。
ドリブンプーリ24は、第1中間軸22上に固定された固定側プーリ半体24Aと、固定側プーリ半体24Aと一体回転するとともに固定側プーリ半体24Aに対して接近・離反するように軸方向に移動可能に設けられた可動側プーリ半体24Bとを備えて構成されている。可動側プーリ半体24Bの側面にはドリブン油室24Cが形成されており、ドリブン油室24Cにドリブン制御油圧を供給して可動側プーリ半体24Bの軸方向移動を制御するようになっている。
逆に、ドライブプーリ23の可動側プーリ半体23Bを固定側プーリ半体23Aから離反させてドライブプーリ23のプーリ径を小さくし、ドリブンプーリ24の可動側プーリ半体24Bを固定側プーリ半体24Aに接近させてドリブンプーリ24のプーリ径を大きくすると、無段変速機構CVTの変速比が無段階に大きくなる。
第2中間軸26には、クラッチ機構15の反対側から順に、リバースギヤ20と噛み合う第1リバースアイドラギヤ31と、第2リバースアイドラギヤ32とが設けられている。第2リバースアイドラギヤ32は、オーバードライブギヤ19と同一直線上に配置されている。
第1中間軸22に平行な出力軸34上には、クラッチ機構15側から順に、ファイナルドライブギヤ35と、オーバードライブギヤ19、第1ギヤ33、又は第2リバースアイドラギヤ32と噛み合う第2ギヤ36と、ロードライブギヤ18と噛み合うロードリブンギヤ(ドリブンギヤ)128とが設けられている。ロードリブンギヤ128は、ワンウェイクラッチ130を介して出力軸34に支持されている。
ファイナルドライブギヤ35は、ディファレンシャルギヤ37に繋がるファイナルドリブンギヤ38に噛み合っている。ディファレンシャルギヤ37には、左右の車輪(不図示)へと延びる車軸39が接続されている。
図2に示すように、同一軸上に配置した内外メイン軸16,17に対して第1中間軸22が後上方に配置され、第1中間軸22に対して出力軸34が後下方に配置され、出力軸34に対して車軸39が後下方に配置されている。
第2中間軸26は、内外メイン軸16,17の後下方であって出力軸34の前下方に配置されている。
本構成では、図2に示す軸配列位置から明らかなように、付加されたロードライブギヤ18、ロードリブンギヤ128、オーバードライブギヤ19、第1ギヤ33、及び第2ギヤ36等が、従来のCVT配置スペース内に概ね納まっている。
この軸配列位置により、無段変速機構CVTを含む動力伝達装置100の寸法を小型化し、動力伝達装置100の大型化を回避している。
動力伝達装置100は、運転モードとして、ニュートラル段N、ロー段L(図4)、ドライブ段D(図5)、オーバードライブ段OD(図6)、リバース段R(図7)の各変速段を備える。
ニュートラル段Nでは、図1に示すクラッチ機構15が解放され、エンジンEからの駆動力は、内外メイン軸16,17に伝達されない。
ロー段Lでは、エンジンEの駆動力は、図4に太線で示すように、クラッチ機構15から内メイン軸16、ロードライブギヤ18、ロードリブンギヤ128、ワンウェイクラッチ130、出力軸34、ファイナルドライブギヤ35、ファイナルドリブンギヤ38、及びディファレンシャルギヤ37を介して車軸39に伝達される。
この経路は、第1駆動力伝達経路(ロー段L)と定義される。ロードライブギヤ18及びロードリブンギヤ128は、第1駆動ギヤ列(ローギヤ列)を構成している。
動力伝達装置100は、ドライブプーリ23のプーリ径が最小となりVベルト25の伝達効率が低下する最大変速比において、動力伝達を第1駆動力伝達経路、すなわちローギヤ列18,128で受け持つように構成されている。このため、動力伝達装置100は、最大変速比を無段変速機構が受け持つ場合に比べ、より高い駆動力を得ることができ、その結果、車両をスムーズに発進させ、あるいは車両を効率良く低速走行させることができる。
すなわち、ロー段Lの変速比は、無段変速機構CVTの変速比が最大変速比となるドライブ段Dの最大変速比と略同一に設定されているので、ロー段L時において、出力軸34及びロードリブンギヤ128の回転速度は略同一になる。したがって、ワンウェイクラッチ130は出力軸34に結合し、エンジンEの駆動力はロー段Lのギヤ列を介して車軸39に伝達される。
ドライブ段Dでは、エンジンEの駆動力は、図5に太線で示すように、クラッチ機構15から内メイン軸16、無段変速機構CVT、第1中間軸22、第1ギヤ33、第2ギヤ36、出力軸34、ファイナルドライブギヤ35、ファイナルドリブンギヤ38、及びディファレンシャルギヤ37を介して車軸39に伝達される。
この経路は、第3駆動力伝達経路(ドライブ段D)と定義される。第1ギヤ33及び第2ギヤ36は、第3駆動ギヤ列を構成している。
ドライブ段Dでは、選択機構21は第1外メイン軸17Aに結合され、オーバードライブギヤ19は外メイン軸17に予め間接的に接続された状態になる。
オーバードライブ段ODでは、エンジンEの駆動力は、図6に太線で示すように、クラッチ機構15から外メイン軸17、第1外メイン軸17A、オーバードライブギヤ19、第2ギヤ36、出力軸34、ファイナルドライブギヤ35、ファイナルドリブンギヤ38、及びディファレンシャルギヤ37を介して車軸39に伝達される。
この経路は、第2駆動力伝達経路(オーバードライブ段OD)と定義される。オーバードライブギヤ19及び第2ギヤ36は、第2駆動ギヤ列(オーバードライブギヤ列)を構成している。
動力伝達装置100は、ドリブンプーリ24のプーリ径が最小となりVベルト25の伝達効率が低下する最小変速比において、動力伝達を第2駆動力伝達経路、すなわちオーバードライブギヤ列19,36で受け持つように構成されている。このため、動力伝達装置100は、最小変速比を無段変速機構が受け持つ場合に比べ、車両を効率良く高速走行できる。
この場合も、クラッチ機構15を外メイン軸17から切り離すとともに、内メイン軸16に結合するだけで、駆動力の伝達経路が第2駆動力伝達経路から第3駆動力伝達経路にスムーズに直接変更される。
動力伝達装置100の変速段をドライブ段Dとオーバードライブ段ODとの間で変更する際には、第1外メイン軸17A(オーバードライブギヤ19)は、選択機構21により外メイン軸17に予め接続されている。これにより、動力伝達装置100は、クラッチ機構15を既に結合していた内メイン軸16及び外メイン軸17の一方から切り離すとともに、内メイン軸16及び外メイン軸17の他方に結合させるだけの、いわゆる2クラッチ切換により、スムーズに直接変速でき、変速に要する時間を短縮できるとともに、変速時の振動を低減できる。
リバース段Rでは、エンジンEの駆動力は、図7に太線で示すように、外メイン軸17から、第2外メイン軸17B、リバースギヤ20、第1リバースアイドラギヤ31、第2中間軸26、第2リバースアイドラギヤ32、第2ギヤ36、出力軸34、ファイナルドライブギヤ35、ファイナルドリブンギヤ38、及びディファレンシャルギヤ37を介して車軸39に伝達される。
この経路は、第4駆動力伝達経路と定義される。リバースギヤ20、第1リバースアイドラギヤ31、第2リバースアイドラギヤ32、及び第2ギヤ36は、後退ギヤ列を構成している。
このとき、第2外メイン軸17B(リバースギヤ20)は、選択機構21により外メイン軸17に予め接続されているので、クラッチ機構15の切換だけで、駆動力の伝達経路が第1駆動力伝達経路から第4駆動力伝達経路にスムーズに直接変更される。
ロー段Lとリバース段Rとの間で変更する際には、第2外メイン軸17B(リバースギヤ20)は、選択機構21により外メイン軸17に予め接続されている。これにより、動力伝達装置100は、クラッチ機構15を既に結合していた内メイン軸16及び外メイン軸17の一方から切り離すとともに、内メイン軸16及び外メイン軸17の他方に結合させるだけの、いわゆる2クラッチ切換により、スムーズに直接変速でき、変速に要する時間を短縮できるとともに、変速時の振動を低減できる。
また動力伝達装置100では、クラッチ機構15により内メイン軸16が選択され、外メイン軸17が非選択で非回転のとき、動力伝達装置100の変速段がロー段Lの場合には、第2外メイン軸17B(リバースギヤ20)が選択機構21により予め選択され、ドライブ段Dの場合には、第1外メイン軸17A(オーバードライブギヤ19)が選択機構21により予め選択される。
オーバードライブ段ODの変速比は、ドライブ段Dの最小変速比以下に設定されている。オーバードライブ段ODの変速比は、車両の特性に合わせて、ドライブ段Dの最小変速比近傍の適切な所定値、例えば最小変速比よりもやや大きい値に設定してもよい。また、オーバードライブ段ODの変速比は、最も頻度の高い変速比に設定してもよい。
すなわち、動力伝達装置100は、ドライブプーリ23のプーリ径が最小となりVベルト25の伝達効率が低下する最大変速比において、動力伝達をローギヤ列18,128で受け持つように構成され、ドリブンプーリ24のプーリ径が最小となりVベルト25の伝達効率が低下する最小変速比において、動力伝達をオーバードライブギヤ列19,36で受け持つように構成されている。このため、動力伝達装置100は、最大変速比を無段変速機構が受け持つ場合に比べ、より高い駆動力を得ることができ、その結果、車両をスムーズに発進させ、あるいは車両を効率良く低速走行させることができ、かつ、最小変速比を無段変速機構が受け持つ場合に比べ、車両を効率良く高速走行できる。
次に、図8を参照して、第二の実施の形態を説明する。なお図8では、図1に示す動力伝達装置100と同一部分には同一の符号を付して説明を省略する。
第三の実施の形態に係る動力伝達装置300は、電動機301を備え、ハイブリッド車両に適用される。動力伝達装置300はダンパ13を有し、ダンパ13は、エンジンEのクランク軸11に連結されている。
ダンパ13には、クラッチ装置302が接続されている。クラッチ装置302は、ドラム状のクラッチハウジング302Aを備え、クラッチハウジング302A内にクラッチ機構15と、このクラッチ機構15からエンジンE側を切り離すクラッチ部303とを一体に備えている。クラッチ部303は、その切換により、ダンパ13の出力軸13Aをクラッチ機構15に結合可能に構成されている。クラッチハウジング302Aの外周には、車両に搭載されたバッテリ(図示略)から電力供給されて駆動される電動機301が配置されている。電動機301は、ロータ301Aとステータ301Bとを備えている。ロータ301Aは、クラッチハウジング302Aの外周に、クラッチハウジング302Aと一体回転可能に配置されている。ステータ301Bは、ロータ301Aの外周に配置されており、固定部に固定される。
通常モードでは、クラッチ部303が結合され、エンジンEの駆動力が動力伝達装置300に出力される。通常モードでは、動力伝達装置300の変速段は、図1に示す動力伝達装置100と同様に、ニュートラル段N、ロー段L、ドライブ段D、オーバードライブ段OD、及びリバース段Rの各変速段に変速される。各段におけるギヤ列は、図1に示す対応したギヤ列と同様の構成である。
EVモードでは、クラッチ部303が解放され、電動機301の駆動力が動力伝達装置300に出力される。動力伝達装置300の変速段は、図1に示す動力伝達装置100と同様に、ニュートラル段N、ロー段L、ドライブ段D、オーバードライブ段OD、及びリバース段Rの各変速段に変速される。
電動機301を回生制動する場合、電動機301の回転数を回生効率が最も高くなる回転数に近づけるのが望ましい。したがって、車速に応じて、ロー段Lと、オーバードライブ段ODと、ドライブ段Dとに変速される。無段変速機構CVTを含むドライブ段Dに変速する場合には、電動機301の回転数が回生効率の最も高くなる回転数に一致するように無段変速機構CVTの変速比が制御される。これにより、車両の運動エネルギーを電気エネルギーとして効率的に回収することが可能になる。
15 クラッチ機構
16 内メイン軸(第1入力軸)
17 外メイン軸(第2入力軸)
17A 第1外メイン軸(第2入力軸)
17B 第2外メイン軸(第2入力軸)
18 ロードライブギヤ(ドライブギヤ、第1駆動ギヤ列)
19 オーバードライブギヤ(第2駆動ギヤ列)
20 リバースギヤ(後退ギヤ列)
21 選択機構
22 第1中間軸
23 ドライブプーリ
24 ドリブンプーリ
25 Vベルト
26 第2中間軸
28 ロードリブンギヤ(ドリブンギヤ、第1駆動ギヤ列)
130 ワンウェイクラッチ
31 第1リバースアイドラギヤ(後退ギヤ列)
32 第2リバースアイドラギヤ(後退ギヤ列)
33 第1ギヤ(第1駆動ギヤ列、第3駆動ギヤ列)
34 出力軸
36 第2ギヤ(第1駆動ギヤ列、第2駆動ギヤ列、第3駆動ギヤ列、後退ギヤ列)
301 電動機
301A ロータ
301B ステータ
303 クラッチ部
CVT 無段変速機構
E エンジン
Claims (11)
- エンジンからの出力を同軸上の第1入力軸、第2入力軸、及び該入力軸と並列の第1中間軸、第2中間軸のいずれかの軸を介して出力軸に伝達し、前記入力軸と前記第1中間軸との間に、該入力軸上のドライブプーリ、第1中間軸上のドリブンプーリ、及び両プーリの間に掛けたVベルトを有する無段変速機構を備えた動力伝達装置であって、
該入力軸と同軸上で第1入力軸、第2入力軸を選択可能なクラッチ機構を備え、
前記第2入力軸上に後退ギヤ列及び出力軸に動力伝達する第2駆動ギヤ列を配置し、
該第2入力軸と同軸上で後退ギヤ列又は第2駆動ギヤ列を選択可能な選択機構を備え、
前記第1中間軸と前記出力軸の間に前記無段変速機構を経て出力軸に動力伝達する第3駆動ギヤ列を配置したことを特徴とする動力伝達装置。 - 前記選択機構は、
前記クラッチ機構により第1入力軸が選択され、第2入力軸が非選択のとき、第2入力軸上の後退ギヤ列又は第2駆動ギヤ列を予め選択可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。 - 前記第3駆動ギヤ列の内、
第1中間軸と出力軸の間を連結するギヤ列の一部が、前記第2駆動ギヤ列と同一直線上に配置され、当該ギヤ列の一部が前記第2駆動ギヤ列の一部を兼ねることを特徴とする請求項1又は2に記載の動力伝達装置。 - 前記第3駆動ギヤ列の内、
第1中間軸と出力軸の間を連結するギヤ列の一部が、前記後退ギヤ列の一部と同一直線上に配置され、当該ギヤ列の一部が前記後退ギヤ列の一部を兼ねることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の動力伝達装置。 - 前記クラッチ機構は、エンジンと第1入力軸又は第2入力軸とを切り離す発進クラッチを兼ねることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
- 前記入力軸が内メイン軸と、内メイン軸の外周に相対回転自在に嵌合した外メイン軸とを備え、両軸が前記クラッチ機構により選択可能であり、外メイン軸が軸方向に分割されて第1外メイン軸、及び第2外メイン軸を備え、
第1外メイン軸上に前記第2駆動ギヤ列が配列され、
第2外メイン軸上に前記後退ギヤ列が配列されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の動力伝達装置。 - 前記第1入力軸上に出力軸に動力伝達する第1駆動ギヤ列が配置されていることを特徴とする請求項1又は6に記載の動力伝達装置。
- 前記第1駆動ギヤ列が、第1入力軸上のドライブギヤ、該ドライブギヤに噛み合う出力軸上のドリブンギヤで構成されることを特徴とする請求項7に記載の動力伝達装置。
- 前記第1駆動ギヤ列と前記出力軸との間に、前記第1駆動ギヤ列から前記出力軸の方向のみに動力伝達可能なワンウェイクラッチが配置されていることを特徴とする請求項8に記載の動力伝達装置。
- エンジンと電動機の出力を出力軸に伝達するハイブリッド車両用の動力伝達装置であって、
前記電動機を構成するロータを前記クラッチ機構の外周に該クラッチ機構と一体回転可能に配置し、該ロータの外周にステータを配置したことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の動力伝達装置。 - 前記クラッチ機構に前記エンジンを切り離すクラッチ部を一体に形成したことを特徴とする請求項10に記載の動力伝達装置。
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