JP5158502B2 - 軟水化システム及び給湯システム - Google Patents

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Description

本発明は外部から供給された湯水を軟水化可能な軟水化システム及び給湯システムに関するものである。
陽イオン交換樹脂が入れられた軟水化装置に、水道水や井戸水などを通過させて軟水に変える技術が従来から知られている。軟水は、肌によく泡立ちも良いので、近年、軟水をお風呂で使用したいという需要が増加している。かかる需要を満足すべく、下記特許文献1に開示されているような軟水化装置が提供されている。
陽イオン交換樹脂を用いた軟水化装置は、長期間継続して使用されると、陽イオン交換樹脂の軟水化能力が徐々に低下し、最終的には軟水化ができなくなってしまう。このような場合、塩水(塩化ナトリウム水溶液)などの再生液が軟水化装置の陽イオン交換樹脂に供給されて、陽イオン交換樹脂に捕捉されていたカルシウムイオンやマグネシウムイオン等が排出されることで、軟水化装置は、再び軟水化可能な状態に戻される。例えば、特許文献1に開示されている軟水化装置は、再生処理を行うために、軟水化装置に対して塩水を供給可能な再生塩水供給器を備えた構成とされている。
特開2002−39613号公報
上記したような従来技術の軟水化システムで採用されている再生塩水供給器には、塩水の製造と貯留が行われる中空の容器本体と、容器本体の内部に配置されて再生処理複数回分の塩を収容可能な塩容器とを、備え、容器本体に対して注水することで製造された塩水をほぼ全て容器本体から排出して再生処理に利用する構成のものがあった。
このような構成の再生塩水供給器は、塩容器の底面等に通水可能な通水部が設けられており、容器本体に所定量の水が注入されると、通水部を通って塩容器内に水が浸入し、溶解した塩が塩水となって通水部から容器本体に流れ出し、容器本体に所定量の塩水を貯留可能なものであった。
従来の再生塩水供給器において、塩容器は、底面が略水平になるように配置されていた。そのため、容器本体に注入された水の水位が上昇していくと、塩容器底面付近に存在していた空気の逃げ場がなく、塩容器の底面に空気が溜まるおそれがあった。また容器本体に注入する水の中に空気が混入し、この空気が塩容器の底面に溜まるおそれがあった。塩容器の底面に空気が溜まると、気泡によって通水部が塞がれ、塩容器内に流れ込む水の流れ及び塩容器の外に流出する塩水の流れが阻害されるおそれがあった。また従来の軟水化システムの塩容器は、塩水が流出する部分と、水が流入する部分とが、略同一の箇所であったため、塩容器内に流れ込む水の流れによって、塩容器の外に流出する塩水の流れが阻害されるおそれがあった。これらが原因で、従来の軟水化システムは、再生液の製造に長い時間を要していた。
そこで本発明は、所定濃度の再生液を迅速に製造可能な軟水化システム及び給湯システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため提供される請求項1の発明は、イオン交換樹脂を含み、前記イオン交換樹脂を通過する水を軟水化させる軟水化装置と、再生剤を溶解させて製造された再生液を前記イオン交換樹脂に対して供給可能な再生液供給器と、を備え、前記再生液供給器は、中空の容器本体と、前記容器本体に対して所定の液体を注入可能な注液手段と、前記容器本体の内部に配置されて再生剤を収容する再生剤容器と、を有し、前記再生剤容器は、液体の出入りが可能な透液部が底面に設けられ、前記底面が傾斜面であり、前記透液部は、前記再生剤容器の底面に設けられた貫通孔と、液体が通過可能で再生剤が通過不可能な面状の透液材と、を含み、前記透液材は、前記再生剤容器の外側から前記貫通孔を覆っており、前記再生剤容器の底面に空気が停滞可能な凹凸が形成されていないことを特徴とする軟水化システムである。
本請求項の軟水化システムは、再生剤容器の底面が傾斜している。そのため本請求項の軟水化システムは、所定の液体に混入した空気が気泡になって再生剤容器の底面に付着したとしても、気泡が傾斜に沿って上方に移動するので、再生剤容器の底面に気泡が留まりにくい。したがって本請求項の軟水化システムは、通液部に気泡が溜まるのを効果的に防止し、溶解した再生剤が再生剤容器から流出するのを促進することができる。その結果、本請求項の軟水化システムは、迅速に再生液を製造することができる。
本請求項の軟水化システムでは、前記透液部は、前記再生剤容器の底面に設けられた貫通孔と、液体が通過可能で再生剤が通過不可能な面状の透液材と、を含み、前記透液材は、前記再生剤容器の外側から前記貫通孔を覆うことを特徴とした。
ここで、再生剤容器の底面に設けられた貫通孔が外側に露出した状態であると、再生剤容器の底面の外面側は貫通孔による凹凸が形成されているため、気泡が停滞し易くなってしまう。これに対し、本請求項の軟水化システムは、再生剤容器の底面に設けられた貫通孔を、再生剤容器の外側から面状の透液材で覆うことで、再生剤容器の底面の外面側に、空気が停滞可能な凹凸が形成されるのを効果的に防止することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記再生剤容器の底面は、複数の傾斜面と、隣接する前記傾斜面の間に形成される稜線部と、を有し、前記稜線部が下方に突出していることを特徴とした。
再生剤容器の容量を維持したまま再生剤容器の底面を傾斜面にすると、再生剤容器全体の高さが高くなり、再生剤容器が大型化するおそれがある。このような問題に対し、本請求項の軟水化システムは、再生剤容器の底面を複数の傾斜面で構成することで、再生剤容器の底面の下端から上端までの高低差を小さくし、再生剤容器が大型化するのを防止することが可能である。また本請求項の軟水化システムは、稜線部を下方に突出させて再生剤容器の底面全体を下方に突出させることで、底面に気泡が溜まる窪みが形成されるのを防止することができる。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記再生剤容器の水平断面の形状が略矩形であり、前記再生剤容器の底面は、略同一形状の二つの傾斜面が対称に配置され、前記稜線部が、前記矩形の水平断面の長辺と略平行に配されることを特徴とした。
傾斜面である底面の下端から上端までの距離が長くなると、底面の下端から上端までの高低差が大きくなるため、再生剤容器が大型化してしまう。本請求項の軟水化システムは、再生剤容器の底面の稜線部を、略矩形である再生剤容器の水平断面の長辺と略平行に配することで、稜線部が再生剤容器の水平断面の短辺と略平行に配された場合に比べ、底面の下端から上端までの距離を短くして底面の高低差を小さくし、再生剤容器が大型化するのを防止することができる。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記再生剤容器の内側面が、前記矩形の水平断面の長辺を含む長壁面と、前記矩形の水平断面の短辺を含む短壁面と、を有し、
前記貫通孔が、前記稜線部近傍から前記長壁面近傍に及ぶ長孔であることを特徴とした。
これにより本請求項の軟水化システムでは、貫通孔の上端と下端との間にある程度の高低差を持たせることができる。そのため、所定の液体に混合した気泡が貫通孔の中に入り込んだとしても、気泡は、貫通孔の上端側に偏り、貫通孔全体を塞ぐことができない。したがって本請求項の軟水化システムは、気泡によって再生液の流出および所定の液体の流入が阻害されない。
一般に、再生液の製造過程において、再生剤容器内の高濃度の再生液は、再生剤容器外の低濃度の再生液または所定の液体よりも比重が大きい。そのため本請求項の軟水化システムは、貫通孔の下端側から比重の重い再生液を流出させ、貫通孔の上端側から比重の軽い所定の液体を流入させることができる。即ち、本請求項の軟水化システムは、同一の貫通孔内において、主として再生液が流出する部分と、主として所定の液体が流入する部分とを形成することができる。したがって本請求項の軟水化システムは、再生液の流出が、所定の液体の流入によって阻害されない。
請求項の発明は、請求項1〜に記載のいずれかの発明において、前記再生剤容器の水平断面の形状が略矩形の角筒であり、前記再生剤容器の底面が傾斜面であって、前記再生剤容器内の液位が、少なくとも前記傾斜面の上端を上回るまで前記所定の液体が前記容器本体に対して注入されることを特徴とした。
従来の軟水化システムでは、再生処理が長期間行われない場合や再生液供給器が高温になる場合など、再生剤容器の内部が乾燥することがあった。再生剤容器の内部が乾燥すると、再生剤容器内の湿潤した再生剤が乾燥して固化しやすく、固化した再生剤が底面に落下しない現象を発生させていた(以下、この現象を「塩橋」とも称する)。この塩橋が発生すると、再生剤に空洞が生じてしまうため、再生処理に適当な濃度の再生液を調製することが困難になる。本発明の軟水化システムは、再生剤容器の底面が上向きの傾斜面であるため、固化した再生剤が底面に支持されて塩橋を生じる可能性がある。
これに対し、本請求項の軟水化システムは、再生剤容器内の液位が少なくとも傾斜面の上端を上回るまで、容器本体に所定の液体が注入されるため、再生剤が固化する位置を再生剤容器の底面が支持可能な位置から外し、塩橋の発生を防止することができる。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記再生剤容器は、前記容器本体に貯留された液体の出入りが可能な浸液領域と、前記浸液領域の上方に位置する非浸液領域と、に区分され、前記浸液領域の内側面に対流促進孔が設けられたことを特徴とした。
これにより本請求項の軟水化システムは、比重の大きい高濃度の再生液を貫通孔から流出させ、比重の小さい所定の液体又は低濃度の再生液を対流促進孔から流入させるという、本体容器内の流れを促進することができる。そのため本請求項の軟水化システムは、所定濃度の再生液を迅速に製造することができる。
本発明の参考例では、前記再生剤容器の内側面が、下向きに傾斜した傾斜面であることを特徴とした。
本発明の参考例の軟水化システムは、再生剤容器の内側面が下向きに傾斜した傾斜面であるため、この傾斜面に対して再生剤の荷重が作用しにくい。そのため湿潤した再生剤が固化したとしても、固化した再生剤は、傾斜面によって支持されることなく再生剤容器の底面に落下する。固化した再生剤が底面に落下すると、その上方に位置する再生剤についても、その支持を失うため下方に落下する。したがって、本発明の参考例の軟水化システムでは、再生剤容器に塩橋が生じにくい。その結果、本発明の参考例の軟水化システムは、再生処理に適当な濃度の再生液を安定して製造することができる。
請求項7の発明は、請求項1〜のいずれかに記載の軟水化システムと、給湯装置と、を有し、前記軟水化システムで軟水化された湯水を前記給湯装置に供給可能であることを特徴とする給湯システムである。
これにより本請求項の給湯システムは、再生剤容器の底面に気泡が溜まるのを防止し、迅速に所定濃度の再生液を製造することができる。
本発明の軟水化システムは、短時間で再生液を作成することができる。
続いて本発明を実施した給湯システム1および軟水化システム10について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明にかかる給湯システムを示す模式図である。図2は、図1に示す給湯システムに用いられている軟水化システムを示した作動原理図である。図3は、塩バスケットを示す斜視図である。図4は図3に示す塩バスケットのA−A断面図である。図5は、底面側から見た塩バスケットを示す斜視図である。
なお、図6〜図9は、本実施形態で採用されている軟水化装置10における通水状態を示すものであり、実線で記した部分は通水可能な状態であることを示し、二点鎖線で示した部分は通水不可能な状態であることを示す。
図1に示すように、給湯システム1は、給湯装置2と軟水化システム10とを有し、これらを軟水供給配管5により接続したものである。
給湯装置2は、従来公知のものと同様のものとされており、軟水供給配管5を介して軟水化システム10側から供給されてきた軟水(湯水)を加熱することができる。なお、軟水化システム10から供給される湯水は、基本的に非加熱の水であるが、ソーラーパネル等で加熱された湯水が供給される場合もある。
また、給湯装置2には、出湯配管8が接続されており、これを介して加熱された軟水(湯水)を外部の熱負荷に供給することができる。具体的には、給湯装置2から出湯配管8を介して供給された軟水(湯水)は、図示しないカランやシャワーへの給湯に使用したり、図示しない浴槽への落とし込みに使用したりすることができる。
図2に示すように、軟水化システム10は、軟水化装置11と再生塩水供給器12(再生液供給器)とを有する。
軟水化装置11は、外部から供給された湯水を軟水化する装置である。軟水化装置11は、湯水が含むカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどを吸着する陽イオン交換樹脂を充填したカラムを備えており、外部から供給される湯水をカラム内に導入することで湯水の硬度を低下させて、湯水を軟水化することができる。
また軟水化装置11を構成する陽イオン交換樹脂は、カルシウムイオンやマグネシウムイオンの吸着に限界があるため、長期間使用されると、軟水化能力が低下してしまう。このような場合、塩水などの再生液を陽イオン交換樹脂に通過させることにより、陽イオン交換樹脂に吸着しているカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどを取り除き、陽イオン交換樹脂を軟水化可能な状態に再生させることができる。
再生塩水供給器12は、軟水化装置11の陽イオン交換樹脂を再生する塩水を製造する装置である。再生塩水供給器12は、図2に示すように、塩水の製造と貯留が行われる中空の容器本体50と、容器本体50の内部に配置される塩バスケット52(再生剤容器)と、を有する。
容器本体50は、上端側に注水口54を有し、下端側に排出口56を有する。
注水口54には、後述する補水配管35が接続されている。一方、排出口56には、塩水供給配管29の一端側が接続されており、再生塩水供給器12で製造された塩水は、塩水供給配管29を介して軟水化装置11に供給される。
本実施形態の塩バスケット52は、塩水による腐食を防止するため樹脂により成形されている。図3、4に示すように、塩バスケット52は、籠状の部材であり、再生処理に用いる造粒塩(再生剤113)を収容可能な内部空間101を備えている。また塩バスケット52は、図5に示すように、水平断面の形状が略矩形の角筒であり、塩バスケット52の内側面108は、矩形の水平断面の長辺125を含む長壁面108aと、矩形の水平断面の短辺126を含む短壁面108bとに分けられる。塩バスケット52の頂部には、内部空間101に再生剤113を投入するための投入口102が設けられ、投入口102の周囲には外向きフランジ部103が形成されている。
また本発明の特徴的な構成であるが、塩バスケット52の底面105は、傾斜面120である。さらに説明すると、塩バスケット52の底面105は、略同一形状の二つの傾斜面120、120が対称に配されて構成されており、この二つの傾斜面120、120の間に形成される稜線部121が下方に突出している。即ち、塩バスケット52の底面105は、断面形状が略「V」字状に形成されている。
また本実施形態の塩バスケット52は、底面105の稜線部121が、矩形の水平断面の長辺125と略平行になるように形成されている。したがって底面105を構成する傾斜面120は、稜線部121が下端になり、内側面108の長壁面108aと交差する部分が上端になる。
図4及び図5に示すように塩バスケット52の底面105には、塩バスケット52の内外をつなぐ複数の通水孔106が設けられている。通水孔106は、稜線部121近傍から長壁面108a近傍に及ぶ長孔である。通水孔106は、塩バスケット52の外側から透水材107によって覆い塞がれている。透水材107は、透水性のある網や布等で構成される面状の部材である。即ち、塩バスケット52の底面105には、通水孔106及び透水材107によって、水や塩水等の液体が通過可能であって、固体である再生剤113が通過不可能である透液部110が形成されている。
塩バスケット52は、内側面108が下向き(底面105側)に傾斜するように形成されている。そのため塩バスケット52の内部空間101は、底面105側の方が投入口102側よりも広く形成されている。
また図5に示すように、容器本体50に設置された状態の塩バスケット52を水平な仮想面で切断すると、仮想面における塩バスケット52の水平断面は、仮想面が下方になるに従って大きくなる。
図4に示すように、塩バスケット52は、容器本体50に貯留された水の出入りが可能な浸水領域W(浸液領域)と、浸水領域Wの上方に位置する非浸水領域D(非浸液領域)とに区分される。
本実施形態の軟水化システム10において、塩バスケット52には、塩を所定の大きさの所定形状に固めた造粒塩が再生剤113として投入されている。
塩バスケット52は、外形が容器本体50の内部空間よりも小さく、容器本体50の塩バスケット設置部51に外向きフランジ部を載置して、ぶら下がるように装着される。そのため塩バスケット52を容器本体50内に設置した状態において、塩バスケット52の底面105は、排出口56が設けられた容器本体50の底面よりも所定の間隔だけ上方に離れた位置にある。
再生剤113が投入された塩バスケット52を容器本体50にセットして、容器本体50に対して注水すると、塩バスケット52の底面105の透液部110から塩バスケット52の内部空間101に水が浸入し、塩バスケット52内の再生剤113が溶解することで塩水が製造される。
図2に示すように、軟水化装置11には、水供給配管20および軟水供給配管5が接続されている。
水供給配管20は、一方の端部に軟水化装置11が接続され、他方の端部に外部の給水源と接続可能な入水口15が設けられている。水供給配管20は、入水口15から軟水化装置11に向けて湯水を供給可能な配管であり、中途には、給水弁23や減圧弁24が取り付けられている。給水弁23を開閉させることにより軟水化装置11への湯水の供給を制御することができる。減圧弁24は、給水弁23よりも水供給配管20を流れる湯水の流れ方向上流側の位置に取り付けられている。
水供給配管20の中途、具体的には給水弁23と軟水化装置11との間には、排水管21が接続されている。排水管21は、軟水化装置11の再生運転の際に発生する排水などを軟水化装置11から排出するための配管である。排水管21の中途には、排水弁26が設けられている。
軟水供給配管5は、一方の端部に軟水化装置11が接続され、他方の端部に給湯装置2と接続可能な出水口16が設けられている。軟水供給配管5は、軟水化装置11において軟水化された湯水を給湯装置2側に向けて供給するための配管であり、中途に水量センサ19や、軟水供給配管5を流れる水の流量を制御する採水制御弁25を有する。
軟水化システム10は、給水弁23および採水制御弁25を開状態とし、水供給配管20を介して外部の給水源から軟水化装置11に向けて湯水を導入する。そして導入された湯水を軟水化装置11で軟水化し、軟水化された湯水を、軟水供給配管5を介して給湯装置2側に供給することができる。
図2に示すように、上記した軟水供給配管5と水供給配管20との間には、バイパス配管30が接続されており、このバイパス配管30を用いて軟水化装置11を迂回する流路を形成することができる。バイパス配管30の一端側は、水供給配管20の中途であって、給水弁23と減圧弁24との間の位置に接続されている。またバイパス配管30の他端側は、軟水供給配管5の中途であって、水量センサ19と採水制御弁25との間の位置に接続されている。バイパス配管30の中途には、バイパス弁31と水量センサ32とが設けられている。そのため軟水化システム10は、バイパス弁31を開くことにより、水供給配管20を介して外部から供給された湯水をバイパス配管30側に流し、軟水化装置11を迂回させることができる。
また、バイパス配管30の中途、具体的にはバイパス弁31と水量センサ32との間には、補水配管35の一端側が接続されている。補水配管35の他端側は、再生塩水供給器12側に接続されている。また、補水配管35の中途には、補水弁36が設けられており、この補水弁36を開くことにより外部から供給された水を水供給配管20およびバイパス配管30を介して再生塩水供給器12に供給することができる。したがって、補水配管35および補水弁36は、再生塩水供給器12への注水手段37(注液手段)として機能する。
本実施形態の軟水化システム10は、出水口16から塩水が流出するのを防止するための手段として流出防止弁60を備えている。流出防止弁60は、軟水供給配管5よりも下方の低位置に取り付けられる。図2に示すように、流出防止弁60と水供給配管20との間には、一次配管70が接続される。一次配管70は、一方の端部が、流出防止弁60に接続され、他方の端部が、水供給配管20の中途であって、入水口15と減圧弁24との間の位置に接続されている。また流出防止弁60と軟水供給配管5との間には、二次配管71が接続される。二次配管71は、一方の端部が、流出防止弁60に接続され、他方の端部が、軟水供給配管5の中途であって、採水制御弁25と水量センサ19との間の位置に接続されている。
上記した軟水化システム10は、軟水化運転と、再生運転とを行うことができる。
軟水化運転は、水供給配管20を介して外部の給水源から供給された湯水を軟水化し、軟水化された湯水を、軟水供給配管5を介して給湯装置2側に供給する運転方法である。
また再生運転は、水供給配管20および補水配管35を介して外部の給水源から供給された湯水を再生塩水供給器12に流入させて塩水を製造し、この塩水を軟水化装置11に供給することにより、軟水化装置11の陽イオン交換樹脂を再生する運転方法である。
さらに詳細に説明すると、軟水化装置10が軟水化運転を行う場合は、図6に示すように給水弁23や採水制御弁25が開状態とされると共に、排水弁26や塩水供給弁27、バイパス弁31、補水弁36が閉止された状態とされる。そして、この状態で外部の給水源から水供給配管20を介して軟水器11に湯水が供給される。これにより、軟水器11を通過した湯水は、軟水化され、軟水供給配管5を介して給湯装置2側に供給される。
再生運転を行う場合、軟水化システム10においては、補水動作と通薬動作、押出・洗浄動作、逆洗動作とからなる一連の動作が複数回実施される。
具体的に、軟水化システム10が再生運転を行う場合は、先ず補水動作が行われ、容器本体50に塩水が準備される。即ち、補水動作が行われる場合は、図7に示すように、排水弁26や塩水供給弁27、バイパス弁31が閉止されると共に、採水制御弁25や補水弁36が開いた状態とされ、この状態で水供給配管20を介して外部の給水源から湯水が供給される。これにより外部から供給された湯水が、水供給配管20から補水配管35を通って、注水口54から容器本体50に流入する。
補水動作における注水は、図4に示すように、容器本体50の水位が塩バスケット52の底面105を構成する傾斜面120の上端よりも所定高さだけ高くなるように行われる。具体的に本実施形態の塩バスケット52は、投入口102から底面105の下端(稜線部121)までの高さ(=D+W)が約20cmであり、補水動作における容器本体50の水位が、塩バスケット52の底面105の下端から約2.5cmになるように、即ち、塩バスケット52の浸水領域Wの高さが約2.5cmになるように調整される。本実施形態の塩バスケット52は、一度の再生運転で浸水領域Wにある再生剤113が塩バスケット52の外部に溶け出すと想定されており、再生運転約8回分の再生剤113を貯留することができる。
容器本体50の水位が塩バスケット52の底面105よりも高くなると、容器本体50の水が、塩バスケット52の底面105の透液部110から塩バスケット52内に浸入する。塩バスケット52内に侵入した水は、塩バスケット52内の再生剤113を溶解する。再生剤113の溶解により製造された塩水は、透液部110から塩バスケット52の外部に流れ出す。
ここで、本実施形態の塩バスケット52は、透液部110を構成する通水孔106が、底面105を構成する傾斜面120の下端近傍から上端近傍に及ぶ長孔である。そのため本実施形態の塩バスケット52では、通水孔106の上端と下端との間に、一定の高低差が生じている。また再生運転の補水動作において、塩バスケット52内の塩水は、塩バスケット52の外部の塩水よりも濃度が高く、塩バスケット52の外部の塩水又は水よりも比重が大きい。
したがって本実施形態の軟水化システム10は、通水孔106の下端側から比重の大きい高濃度の塩水を塩バスケット52の外へ流出させ、通水孔106の上端側から比重の小さい低濃度の塩水又は水を塩バスケット52の中に流入させることができる。即ち、本実施形態の軟水化システム10では、同一の通水孔106内に、主として塩バスケット52内の塩水が流出する部分と、主として塩バスケット52の外部の塩水及び水が流入する部分とが形成され、塩バスケット52内から流出する高濃度の塩水の流れが、塩バスケット52内に流入する水又は低濃度の塩水の流れによって阻害されにくい。その結果、本実施形態の軟水化システム10は、容器本体50に所定濃度の塩水を迅速に準備することができる。
なお補水動作を行っている間、給水弁23は開いた状態とされている。また補水動作を行う場合であっても、軟水化装置11は完全に軟水化能力を喪失している訳ではない。そのため、この状態で図示しない蛇口などが開かれて外部から湯水が供給された場合、水供給配管20を介して外部の給水源から供給された湯水の一部は、軟水化装置11を通過して軟水化され、軟水供給配管5を介して給湯装置2側に供給される。
上記したようにして容器本体50に塩水が準備された状態になると、通薬動作が行われる。具体的には、通薬動作が行われる場合は、図8に示すように給水弁23や採水制御弁25、補水弁36が閉止された状態とされる一方、排水弁26や塩水供給弁27、バイパス弁31が開いた状態とされる。これにより、再生塩水供給器12に準備されていた塩水が軟水化装置11や排水管21を通って外部に排出される。再生塩水供給器12に準備されている塩水は、重力によりゆっくりと軟水化装置11に向けて流れる。これに伴い、軟水化装置11を構成する陽イオン交換樹脂に吸着しているカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどが塩水によって除去されていく。通薬動作は、再生塩水供給器12内の塩水が無くなるまで行われる。
なお通薬動作中は、図8に示すように給水弁23や採水制御弁25が閉止され、バイパス弁31が開いた状態とされているため、水供給配管20を介して外部から湯水が供給されたとしても、この湯水は軟水化装置11を迂回して給湯装置2側に供給される。そのため、通薬動作中は、外部から供給された湯水を軟水化することができない。
上記したようにして通薬動作が完了すると、押出・洗浄動作が行われる。押出・洗浄動作は、容器本体50の底面側の部分、容器本体50に繋がる配管や弁、および軟水化装置11等に残留する塩分を、外部からの水を用いて排水管21に押し出して洗浄する動作である。
具体的には、上記した補水動作と同様の手順で一旦、再生塩水供給器12の容器本体50に注水する。ここで本実施形態の再生塩水供給器12は、塩バスケット52の底面105が容器本体50の底面よりも上方になるように配置されている。そのため洗浄動作における注水は、塩水を製造しないように容器本体50内の水位が塩バスケット52の底面105の下端よりも低水位の範囲内で行われる。
容器本体50に水が溜まった状態になると、図8に示すように通薬動作と同一の流路構成で押出・洗浄動作が実施される。具体的には塩水供給弁27および排水弁26が開状態にされ、給水弁23、採水制御弁25、および補水弁36は閉止状態にされる。これにより、容器本体50内の水が、図8に矢印で示すように再生塩水供給器12から塩水供給配管29、軟水化装置11、並びに、排水管21を経て排出される。その結果、容器本体50や塩水供給配管29、塩水供給弁27、軟水化装置11等が洗浄される。
なお、押出・洗浄動作を行っている間についても、上記した通薬動作中と同様に軟水化装置11において水道水等を軟水化することができない。そのため、押出・洗浄動作中は、通薬動作中と同様に、バイパス弁31が開いた状態とされ、水供給配管20を介して外部から湯水が軟水化装置11を迂回し、給湯装置2側に供給される。
上記したようにして押出・洗浄動作が完了すると、逆洗動作が行われる。逆洗動作を行う際は、図9に示すように給水弁23や、塩水供給弁27、補水弁36が閉じた状態とされる。その一方でバイパス弁31や、採水制御弁25、排水弁26については、開いた状態とされる。これにより、外部の給水源から水供給配管20に供給された水は、バイパス配管30および軟水供給配管5を経て、軟水化装置11に流入する。これにより、軟水化装置11が洗浄される。軟水化装置11を通過した水は、排水管21に流れ込み、外部に排出される。
一方、逆洗動作を行っている間に給湯栓(図示せず)が開栓される等して給湯装置2側に水を供給しなければならない状態になった場合は、上記した通薬動作中と同様にバイパス配管30を通過した後、軟水化装置11を通過することなく給湯装置2側に供給される。
上記再生運転の補水動作において、容器本体50内に注入された水の中には空気が混合され易く、水の中に混入した空気は、気泡となって塩バスケット52の底面105に付着して透液部110における塩水の流出を阻害する可能性がある。これに対し、本実施形態の軟水化システム10は、塩バスケット52の底面105を傾斜面120で構成することで、塩バスケット52の底面105に気泡が溜まるのを防止している。即ち、本実施形態の軟水化システム10は、容器本体50に注入された水に混入した空気が気泡になって、塩バスケット52の底面105に付着したとしても、気泡が底面105の傾斜に沿って上方に移動するため、塩バスケット52の底面105に気泡が留まりにくい。その結果、本実施形態の軟水化システム10は、透液部110に気泡が溜まるのを効果的に防止し、塩水が塩バスケット52内から外に流出するのを促進し、迅速に所定濃度の塩水を製造することができる。また本実施形態の軟水化システム10は、塩バスケット52の底面105が傾斜面120であることから、通薬動作において、塩水供給弁27を開放し、塩水を容器本体50から排出する際における塩バスケット52の底面105の水切れがよい。
また塩バスケット52の底面105に付着した気泡が、傾斜面120に沿って効率的に流れるようにするには、塩バスケット52の底面105を構成する傾斜面120の傾斜角が水平面に対して5度以上になるように、塩バスケット52が容器本体50に設置されることが望ましい。本実施形態の塩バスケット52は、軟水化システム10が傾いて設置される場合も考慮し、傾斜面120の傾斜角が水平面に対して8度になるように形成されている。
ここで、塩バスケット52の底面105を傾斜面120で構成するとともに、塩バスケット52の容量を維持しようとすると、塩バスケット52全体の高さが高くなり、塩バスケット52が大型化するおそれがある。このような問題に対し、本実施形態の軟水化システム10は、塩バスケット52の底面105を複数(本実施形態では二つ)の傾斜面120で構成することで、塩バスケット52の底面105の下端から上端までの高低差をできるだけ小さくし、塩バスケット52が大型化するのを防止している。
また本実施形態の軟水化システム10は、塩バスケット52の底面105の稜線部121を下方に突出させることで、塩バスケット52の底面105に気泡が溜まる窪みが形成されるのを防止している。
また本実施形態の軟水化システム10は、塩バスケット52の底面105の稜線部121が、略矩形である塩バスケット52の水平断面の長辺125と略平行になるように形成されている。これにより本実施形態の軟水化システム10は、稜線部121が塩バスケット52の水平断面の短辺126と略平行に配された場合に比べて、同一の傾斜角を保ちながら底面105の下端から上端までの距離を短くすることで、底面105における下端から上端までの高低差を小さくし、塩バスケット52全体を小さくしている。
塩バスケット52の底面105に設けられた通水孔106が外側に露出した状態であると、塩バスケット52の底面105の外面側には通水孔106による凹凸が形成されるため、通水孔106に気泡が停滞し易くなってしまう。これに対し、本実施形態の軟水化システム10は、塩バスケット52の底面105の通水孔106が、面状の透水材107によって塩バスケット52の外側から覆われているため、塩バスケット52の底面105に空気が停滞可能な凹凸が形成されず、塩バスケット52の底面105に気泡が溜まるのを効果的に防止している。
上記したように本実施形態の塩バスケット52は、透液部110を構成する通水孔106が、底面105を構成する傾斜面120の下端近傍から上端近傍に及ぶ長孔である。そのため、本実施形態の軟水化システム10は、通水孔106の上端と下端との間にある程度の高低差を持たせることができる。その結果、本実施形態の軟水化システム10は、容器本体50に注入される水に空気が混合し、気泡となって塩バスケット52の底面105に付着して通水孔106に入り込んだとしても、通水孔106に入り込んだ気泡は、通水孔106の上端側に偏るので、通水孔106全体が気泡によって塞がれるおそれがない。したがって本実施形態の軟水化システム10は、気泡によって水や塩水の流出および流入が阻害されず、迅速に所定濃度の塩水を製造することができる。
再生処理が長期間行われない場合や再生塩水供給器12が高温になる場合など、塩バスケット52の内部が乾燥すると、塩バスケット52内の湿潤した再生剤113が乾燥して固化し易く、固化した再生剤113が塩バスケット52の底面105に落下しない塩橋現象が発生することがある。この塩橋が発生すると、再生剤113と底面105との間に空洞が生じてしまうため、所定濃度の塩水を製造することが困難になる。本実施形態の軟水化システム10は、塩バスケット52の底面105が上向きの傾斜面120で構成されているため、固化した再生剤113が底面105に支持されて塩橋を生じる可能性がある。
これに対し、本実施形態の軟水化システム10は、上記補水動作において、塩バスケット52内の水位が少なくとも底面105を構成する傾斜面120の上端を上回るまで、容器本体50に水を注入させることで、再生剤113が固化する位置を塩バスケット52の底面105が支持可能な位置から外し、塩橋の発生を防止している。
また本実施形態の軟水化システム10は、塩バスケット52の内側面108が下向きに傾斜した傾斜面である。そのため塩バスケット52の内側面108には、再生剤113の荷重が作用しにくい。したがって湿潤した再生剤113が固化したとしても、固化した再生剤113は、塩バスケット52の内側面108に支持されることなく塩バスケット52の底面105に落下する。固化した再生剤113が塩バスケット52の底面105に落下すると、その上方に位置する再生剤113についても、その支持を失うため下方に落下する。その結果、本実施形態の軟水化システム10は、塩橋が生じにくく、再生処理に必要な濃度の再生液を安定して製造することができる。
上記実施形態の軟水化システム10は、塩バスケット52の底面105が二つの傾斜面120、120で構成されたが、本発明は、塩バスケット52の底面105を構成する傾斜面120の数に限定があるわけではない。例えば、図10(a)に示すように、塩バスケット52aの底面105を構成する傾斜面120は一つであってもよく、図10(b)に示すように、塩バスケット52bの底面105が四つの傾斜面120a〜120dによって角錐状に形成されるものであってもよい。
また上記実施形態の軟水化システム10においては、塩バスケット52が角筒状に形成されたが、塩バスケット52は円筒状であってもよく、この場合、底面105は、円錐状に形成することができる。
また上記実施形態の塩バスケット52は、底面105である傾斜面120の下端から上端までの間に、長孔である通水孔106が一つだけ配置される構成であったが、本発明はこのような構成に限定されるわけではない。例えば、図10(a)、(b)に示すように、傾斜面120の上端から下端までの間に、長孔である通水孔106が複数並ぶ構成であってもよい。これにより底面105の剛性を向上させることができる。
また上記実施形態の軟水化システム10において、塩バスケット52の内外を貫通する孔は、底面105に設けられた通水孔106だけであったが、図11に示すように、塩バスケット52の非浸水領域Dを形成する内側面108に、塩バスケット52の内外を貫通する対流促進孔130を設けてもよい。このような構成を採用することで、塩バスケット52内の比重の大きい高濃度の塩水を底面105の通水孔106から外部に流出させ、塩バスケット52の外部の比重の小さい低濃度の塩水および水を対流促進孔130から塩バスケット52内に流入させるという流れを容器本体50内で促進し、所定濃度の塩水を迅速に製造することが可能になる。
上記実施形態の給湯システム1は、軟水化システム10の下流に給湯装置2が配置され、軟水化システム10から供給された軟水を加熱するものであったが、本発明はこのような構成に限定されるわけではない。例えば、給湯装置2の下流に軟水化システム10を配置し、給湯装置2で加熱された湯水を軟水化する構成であってもよい。
上記実施形態では、図1に示すように、軟水化システム10と給湯装置2とを備えた給湯システム1を説明したが、本発明はこのような構成に限定されるわけではない。具体的には、給湯装置2を備えておらず、軟水化システム10が単独で用いられる構成であってもよい。この場合、軟水化システム10で軟水化された水は、配管を介して蛇口等の出水口に直接供給される。
上記実施形態の再生塩水供給器12は、容器本体50の内部に、容器本体50とは別体の塩バスケット52が配置される構成であったが、本発明はこのような構成に限定されるわけではない。例えば、図12に示すように、容器本体50aの内部空間を、傾斜面120で上下に仕切り、傾斜面120によって仕切られた容器本体50aの上方部分を塩バスケット52cにしてもよい。またこの場合、塩水が貯留される貯留タンク(図示せず)を別途設け、傾斜面120によって仕切られた容器本体50aの下方部分と貯留タンクとを配管で連通させ、貯留タンクに注入された水を配管を介して容器本体50aに供給し、容器本体50aで製造された塩水を配管を介して貯留タンクに送ってもよい。
本発明の第一実施形態にかかる給湯システムを示した模式図である。 図1に示す給湯システムに用いられている軟水化システムを示した作動原理図である。 塩バスケットを示す斜視図である。 図3に示す塩バスケットのA−A断面図である。 底面側から見た塩バスケットを示す斜視図である。 図2の軟水化システムが軟水化運転を行う場合の作動原理図である。 図2の軟水化システムが再生運転において補水動作を行う場合の作動原理図である。 図2の軟水化システムが再生運転において通薬動作または押出・洗浄動作を行う場合の作動原理図である。 図2の軟水化システムが再生運転において逆洗動作を行う場合の作動原理図である。 塩バスケットの変形例を示す斜視図であり、(a)は、傾斜面が一つの塩バスケットを示し、(b)は、傾斜面が四つの塩バスケットを示す。 対流促進孔を備えた塩バスケットを示す断面図である。 容器本体の変形例を示す断面図である。
1 給湯システム
10 軟水化システム
11 軟水化装置
12 再生塩水供給器(再生液供給器)
37 注水手段(注液手段)
50 容器本体
52 塩バスケット(再生剤容器)
105 底面
106 通水孔(貫通孔)
107 透水材(透液材)
108 内側面
108a 長壁面
108b 短壁面
110 透液部
113 再生剤
120 傾斜面
121 稜線部
125 長辺
126 短辺
D 非浸水領域(非浸液領域)
W 浸水領域(浸液領域)

Claims (7)

  1. イオン交換樹脂を含み、前記イオン交換樹脂を通過する水を軟水化させる軟水化装置と、
    再生剤を溶解させて製造された再生液を前記イオン交換樹脂に対して供給可能な再生液供給器と、を備え、
    前記再生液供給器は、
    中空の容器本体と、
    前記容器本体に対して所定の液体を注入可能な注液手段と、
    前記容器本体の内部に配置されて再生剤を収容する再生剤容器と、を有し、
    前記再生剤容器は、
    液体の出入りが可能な透液部が底面に設けられ、
    前記底面が傾斜面であり、
    前記透液部は、
    前記再生剤容器の底面に設けられた貫通孔と、
    液体が通過可能で再生剤が通過不可能な面状の透液材と、を含み、
    前記透液材は、前記再生剤容器の外側から前記貫通孔を覆っており、前記再生剤容器の底面に空気が停滞可能な凹凸が形成されていないことを特徴とする軟水化システム。
  2. 前記再生剤容器の底面は、
    複数の傾斜面と、隣接する前記傾斜面の間に形成される稜線部と、を有し、
    前記稜線部が下方に突出していることを特徴とする請求項1に記載の軟水化システム。
  3. 前記再生剤容器の水平断面の形状が略矩形であり、
    前記再生剤容器の底面は、略同一形状の二つの傾斜面が対称に配置され、
    前記稜線部が、前記矩形の水平断面の長辺と略平行に配されることを特徴とする請求項2に記載の軟水化システム。
  4. 前記再生剤容器の内側面が、前記矩形の水平断面の長辺を含む長壁面と、前記矩形の水平断面の短辺を含む短壁面と、を有し、
    前記貫通孔が、前記稜線部近傍から前記長壁面近傍に及ぶ長孔であることを特徴とする請求項3に記載の軟水化システム。
  5. 前記再生剤容器の水平断面の形状が略矩形の角筒であり、前記再生剤容器の底面が傾斜面であって、
    前記再生剤容器内の液位が、少なくとも前記傾斜面の上端を上回るまで前記所定の液体が前記容器本体に対して注入されることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の軟水化システム。
  6. 前記再生剤容器は、
    前記容器本体に貯留された液体の出入りが可能な浸液領域と、
    前記浸液領域の上方に位置する非浸液領域と、に区分され、
    前記浸液領域の内側面に対流促進孔が設けられたことを特徴とする請求項に記載の軟水化システム。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の軟水化システムと、給湯装置と、を有し、
    前記軟水化システムで軟水化された湯水を前記給湯装置に供給可能であることを特徴とする給湯システム。
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