JP2003088764A - 陽イオン交換樹脂の再生方法及び軟水化装置 - Google Patents

陽イオン交換樹脂の再生方法及び軟水化装置

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Yashio Suzuki
弥志雄 鈴木
Akira Shinozaki
明 篠崎
Aritaka Kuboi
有孝 久保井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自然現象を利用しながらコンパクトな構造を
実現し、さらに所定量、所定濃度の塩水を供給すると共
に、塩タンク内の固結発生を回避する陽イオン交換樹脂
の再生方法及び軟水化装置を提供する。 【解決手段】 陽イオン交換樹脂に供給する所定量、所
定濃度の塩水は、高濃度の塩水を所定量製造する溶かし
込み工程と、この高濃度の塩水を希釈することにより所
定量、所定濃度とし供給する流し込み工程の組み合わせ
で生成し、1回の再生を流し込み工程と溶かし込み工程
の順に行う陽イオン交換樹脂の再生方法、及び塩タンク
内の塩水が軟水化タンクに自然流下する軟水化装置の塩
タンク6は、塩を貯蔵するバスケット15と、塩タンク
底部に塩タンク内に設置した状態で、バスケット底部よ
りも高く立設して出口部材13を設けて、出口部材から
適宜離隔して出口部材の上部及び周囲を覆う蓋部17を
バスケット底部より立設した軟水化装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬水を軟水化する
ための軟水化装置及び軟水化装置に備えた陽イオン交換
樹脂を再生する方法に係わり、さらに詳細には、陽イオ
ン交換樹脂の再生のために比較的多量の塩水を使用する
場合であっても容易にコンパクト化を図ることができ、
市販の食塩を用いることができる軟水化装置及びその陽
イオン交換樹脂の再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、給湯機、食器洗浄機、洗濯機や浴
槽に使用する水道水、井戸水を軟水化する軟水化装置が
開発されており、この軟水化装置に内蔵された陽イオン
交換樹脂を再生する場合には、陽イオン交換樹脂に対し
て多量の塩水が供給されている。
【0003】また、特許番号第2518541号公報に
開示された硬水軟水化装置のイオン交換樹脂再生方法で
は、粉状の塩にキレート剤を添加しペレット状に成形さ
れた固形塩が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】軟水化装置は、硬水を
軟水化するための陽イオン交換樹脂を内蔵した軟水化タ
ンクと、再生用の塩を内蔵した塩タンク部を備えた構成
であって、陽イオン交換樹脂の再生を行う場合には、多
量の塩水を必要とするので、塩タンク部は大きなものと
なり、全体的構成のコンパクト化を図る上で問題があっ
た。
【0005】また、特許番号第2518541号公報に
開示された軟水化装置の固形塩が用いられた軟水化装置
では、固形塩が市販されておらず入手しづらいという問
題があった。
【0006】本発明は、自然現象を利用しながらコンパ
クトな構造を実現し、さらに所定量、所定濃度の塩水を
供給すると共に、塩タンク内の固結発生を回避する陽イ
オン交換樹脂の再生方法及び軟水化装置を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、次のものに関
する。 (1)硬水を軟水化するための軟水化装置で、所定量、
所定濃度の塩水を陽イオン交換樹脂に供給し、再生する
方法において、所定量、所定濃度の塩水は、高濃度の塩
水を所定量製造する溶かし込み工程と、この高濃度の塩
水を希釈することによって所定量、所定濃度とし供給す
る流し込み工程の組み合わせで生成され、1回の再生
が、流し込み工程と溶かし込み工程の順に行われる陽イ
オン交換樹脂の再生方法。 (2)硬水を軟水化するための陽イオン交換樹脂を内蔵
する軟水化タンクと、再生用の塩を内蔵する塩タンクと
を備え、塩タンクは軟水化タンクの上側に設けられ、塩
タンク内の塩水は軟水化タンクに自然流下する構成とす
る軟水化装置において、塩タンクは、塩を貯蔵するバス
ケットを備え、塩タンクの底部に、塩タンク内に設置し
た状態において、バスケットの底部よりも高くなるよう
に立設したパイプ状の出口部材を設け、この出口部材か
ら適宜離隔して出口部材の上部及び周囲を覆う筒状の蓋
部をバスケットの底部より立設した軟水化装置。 (3)硬水を軟水化するための陽イオン交換樹脂を内蔵
する軟水化タンクと、再生用の塩を内蔵する塩タンクと
を備え、塩タンクは軟水化タンクの上側に設けられ、塩
タンク内の塩水は軟水化タンクに自然流下する構成とす
る軟水化装置において、塩タンクは、塩を貯蔵するバス
ケットを備え、バスケットを塩タンク内に設置した状態
において、塩タンク底部側の所定高さの範囲内では、バ
スケットに囲まれた部分の投影面積に対して、バスケッ
トと塩タンクに囲まれた部分の投影面積の方が大きくな
るように構成された軟水化装置。 (4)バスケットの上部を覆い、その上部の内側または
外側に嵌合するカバーを備えた(2)または(3)に記
載の軟水化装置。 (5)カバーの全体または一部が、透明または半透明の
成形材料により形成される(4)に記載の軟水化装置。
【0008】
【作用】軟水化装置では、一般的に陽イオン交換樹脂が
用いられ、陽イオン交換樹脂は、水道水中のカルシウム
イオン(Ca2+)と、マグネシウムイオン(M
2+)を除去することができる。初期段階では、イオ
ン交換樹脂の母体は、陰イオン(R−SO3−)に陽イ
オンであるナトリウムイオン(Na)が結合してい
る。水道水を陽イオン交換樹脂に導入すると、イオン交
換が始まり、Ca2+、Mg2+が樹脂に吸着され、そ
の代わりにNaを放出する。したがって、硬度成分で
あるCa2+、Mg2+が除去されることで軟水化され
る。また、陽イオン交換樹脂の交換能力には限界がある
ため、交換能力が低下するとこれを再生させる。一般的
に塩水(NaCl)を通水することで再生される。Na
Clが通水されると、Ca2+、Mg2+が塩素イオン
Clと結合して排出され、一方Na がR−SO3−
と結合し、初期の陽イオン交換樹脂の状態に復元するこ
とで再生される。
【0009】塩は、所定量の水に所定時間、浸漬すると
所定濃度の塩水になり、この塩水を陽イオン交換樹脂へ
供給することで再生を確実に行うことができる。その供
給方法としては、まず、高濃度の塩水を所定量製造(溶
かし込み工程)した後、希釈しながら、塩タンク内の水
位を上げ流し込む工程を経て供給することができる。
【0010】溶かし込み工程は、塩タンク内で塩を溶か
す工程であるため、軟水化装置で軟水を吐水している間
に行うことができるが、流し込み工程は、塩水を供給す
る工程であるため、軟水を吐水することができないた
め、何らかの手段で使用できないことを報知する必要が
ある。1回の再生の中で、溶かし込み工程を先にした場
合、報知も同時に開始され、使用できないと誤解される
恐れがある。一方、流し込み工程を先にした場合、流し
込み工程が終了した時点で、報知を終了させることが可
能になり、再生に伴う使用不可の時間を短縮することが
可能になる。
【0011】溶かし込み工程と流し込み工程で得られた
塩水は、1回の再生で、その全量を供給する方式が、塩
タンクを最もコンパクトにすることができる。塩水を軟
水化タンクへ自然流下させる軟水化装置においては、塩
タンク内でサイホンを形成させることで、全量を供給す
る。これを実現するために、塩タンクの底部にパイプ状
の出口部材を設け、その出口部材から適宜離隔して出口
部材の上部と周囲を覆う筒状の蓋部を立設している。塩
タンクの底部から水を供給すると、出口部材の外周側と
蓋部との間の空間も塩タンクと共に水で満たされ、水位
が出口部材を超えると、出口部材から水が流出するが、
出口部材の外周側と蓋部との間にサイホンが発生し、供
給された水を全量流すことができる。
【0012】塩タンクに、塩を貯蔵するバスケットを設
置した状態で水を供給した場合、塩の量に応じて、水位
が異なることになる。したがって、バスケットに囲まれ
た部分の投影面積に対して、バスケットと塩タンクで囲
まれた部分の投影面積を大きくすることで、塩の量の影
響を小さくし、所定量、所定濃度の塩水を安定して得る
ことができる。
【0013】塩は、外気の湿度の変化に応じて吸湿した
り乾燥したりする。特に、乾燥すると液膜が固体化して
塩の粒同士を接着し固結する。固結した塩は、溶解しづ
らくなるため、陽イオン交換樹脂の再生では、回避する
必要がある。一方、湿度が75%以上では吸湿をする性
質があるため、バスケット内を湿潤に保てばよいことに
なる。そのため、バスケット上部に、そのバスケットを
覆うようにカバーを設け、バスケットの内側、または外
側に嵌合させることで、塩の乾燥を防ぎ、固結を防止で
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明における軟水化装置は、水
を軟水化可能であれば特に限定されるものではないが、
その内部に陽イオン交換樹脂を有することが好ましい。
また、上記陽イオン交換樹脂の形状は、通水される水と
の接触面積を大きくするために、繊維状、多孔質形状ま
たは粒状等であることが好ましく、中でも直径1mm以
下の粒状のものが好ましい。
【0015】陽イオン交換樹脂の量は、必要な軟水量と
原水硬度に応じて決定される。例えばシャワーで約50
Lの軟水が必要な場合は、原水硬度を約150mg/L
とすると陽イオン交換樹脂は約200mL必要である
が、その軟水化装置が目標とする必要軟水量と、目標と
する原水硬度に応じて、各々決定される必要がある。た
だし、陽イオン交換樹脂を通過した水の硬度は30mg
/L以下となるようにすることが好ましい。硬度30m
g/L以下であると、石けんの泡立ちが良く、洗浄力が
上がり、湯垢も付きにくくなる。ここで述べる水の硬度
は、水中のカルシウム塩及びマグネシウム塩の含有量で
示される。
【0016】このように構成した軟水化装置の再生方法
としては、陽イオン交換樹脂に塩水を供給することが必
要である。例えばシャワーを約50L使用した後、陽イ
オン交換樹脂約200mLを再生するためには、塩約3
5gを含んだ塩水を供給する必要がある。塩水の生成方
法は、特に限定されないが、所定量で所定濃度の塩水を
供給するために、まず、塩を約35g含む飽和濃度塩水
を生成するための水量を供給し、飽和濃度になった段階
で、所定量の水量を供給し希釈することで、比較的短時
間に塩水を生成することができる。また、塩水の供給方
法としては、ポンプなどの流体機械による搬送や、上部
のタンクからの自然流下があるが、塩水通路での機械内
部の金属部品等の使用を考えると自然流下が好ましい。
さらに、タンクと軟水化タンクとの間の通路の開閉をす
る弁にも金属部品の使用することがあるが、塩水通路に
は金属部品の使用を回避しなければならないため、自然
流下の際には、サイホン等の自然現象を用いることが好
ましい。
【0017】本発明に用いる軟水化タンクは、陽イオン
交換樹脂を内蔵し、水を通水するための、水入口と水出
口により構成される。塩タンクは、塩水を自然流下する
場合は、軟水化タンクの上側に設けられていた方が、自
然流下させ易い。
【0018】本発明に用いる塩タンクは、塩を貯蔵する
バスケットを設置できる形状であれば特に限定されな
い。バスケットは、塩が貯蔵できて、塩が水に接触する
構造であることが好ましい。この構造とするために、少
なくとも底部側は、多数の小孔を備えていることが好ま
しい。尚、その小孔の大きさは、塩の粒径よりも小さい
ことは言うまでもない。
【0019】塩タンク内の塩水を全量供給するために
は、サイホンを形成する必要があるが、そのために、塩
タンクの底部に、バスケットの底部よりも高くなるよう
に立設したパイプ状の出口部材を設け、この出口部材か
ら適宜離隔して出口部材の上部と周囲を覆う筒状の蓋部
をバスケットの底部に立設することによって、塩タンク
内の水位が出口部材を超えたときに、出口部材の外側と
蓋部の間にサイホンが発生し、塩タンク内の塩水を全量
流出する。
【0020】塩タンク内の水位は、バスケット内の塩が
水没した量によって異なるが、塩の量に対して、水の量
が十分に多い場合は、水位は比較的安定する。このため
に、バスケットよりも、はるかに大きい塩タンクを用い
ることが考えられる。しかし、コンパクト化するために
は、水に接触する機会の多い底部側部分を上記のような
構成とし、水に接触する機会の少ない部分では、バスケ
ットの方が大きくする構成であることが好ましい。した
がって、バスケットの形状を底部側では塩の量を少な
く、上部側でが塩の量が多くなるように構成することが
好ましい。
【0021】本発明に用いるカバーは、バスケットの上
部を覆い、バスケットの内側または外側に嵌合するもの
であれば特に限定されない。塩の状態を使用者が確認す
るためには、透明または半透明の成形材料により形成さ
れることが好ましい。尚、透明または半透明の成形材料
としては、PP、PE、PS、PC、PA、AS、PV
C、PET、PMMAなどが用いられる。
【0022】
【実施例】以下、本発明に用いられる陽イオン交換樹脂
の再生方法の実施例について、図面に基づき説明する。
【0023】軟水化装置1は、陽イオン交換樹脂2を収
納した軟水化タンク3と、軟水化タンク3へ水を供給す
るための供給管4と、軟水化タンク3から軟水を吐水さ
せるための軟水管5と、軟水化タンク3上部の塩タンク
6と、塩タンク6へ水を供給する再生管7と、陽イオン
交換樹脂2を再生させた塩水を排出する排出管8と、再
生管7を開閉する再生弁9とで構成されている。さら
に、塩タンク6と軟水化タンク3を結ぶ塩水管に10
は、軟水化タンク3から塩タンク6への逆流を防止する
逆止弁11が設けられている。また排出管8には、軟水
化タンク3が通水状態で閉じて、非通水状態では開く排
水弁12が設けられている。また本実施例の再生弁9
は、電磁弁であり、特に図示はしないが、制御手段と操
作スイッチによって開閉される。
【0024】塩タンク6は、底面中央部に底面から内部
及び外部へ立設したパイプ状の出口部材13を備えてい
る。内部への出口部材13は、後述するバスケット15
の底面より高くなるように立設されている。また外部へ
の出口部材13は、塩水管10に接続されている。さら
に上端部には、塩タンク6へ供給される水の流入口14
が設けられ、再生管7に接続されている。
【0025】バスケット15は、箱形形状であり、底面
は長手方向全体にわたって凸形状をなしている。また凸
状の底面全体と、長手側の側面の底面側は、格子状に形
成され、格子間にはメッシュ16が一体成形されてい
る。凸状底面の中央部には、ドーム状の蓋部17がバス
ケット内側へ形成されると共に、蓋部17は、凸状底面
の裏側から、最底面付近まで立設されている。このバス
ケット15を塩タンク6へ設置すると、出口部材13の
上部と周囲が蓋部17によって覆われる。
【0026】このバスケット15を塩タンク6へ設置し
た場合、この凸状底面部分を平面方向から見ると、バス
ケット15で囲まれた部分は両長手側面に近い側のみに
なり、その他の部分はバスケット15と塩タンク6で囲
まれた部分になっていることがわかる。すなわち、塩の
部分に対して、水の部分が大きく、塩の量の影響を受け
にくい構造になっている。
【0027】このような構成の塩タンク6とバスケット
15を組み合せた軟水化装置の再生方法について説明す
る。
【0028】本実施例の軟水化装置は、1回の再生で約
50Lの軟水を得るために陽イオン交換樹脂の量は約2
00mL、1回の再生で消費する塩の量は35gとし、
約50Lの軟水使用の都度に毎回再生する方式である。
このような方式以外に、再生するタイミングを予め設定
する方式があるが、この方式では、軟水の使用に係わら
ず、再生されてしまうため、塩が無駄に消費されてしま
うデメリットが発生するが、使用の都度に毎回再生する
方式では、軟水使用のたびに再生するため、塩の無駄な
消費を抑えることができるというメリットがある。
【0029】再生は、流し込み工程と溶かし込み工程の
順で行われる。このとき、操作スイッチを操作してか
ら、流し込み工程終了までは、再生表示手段によって、
使用者に再生中であることを報知する。
【0030】使用者が操作手段を操作すると、再生弁9
が開き、再生管7を通じて、水が流入口14から塩タン
ク6へ流入する。このとき、前回の再生で行われた溶か
し込み工程で生成された飽和濃度の塩水が、出口部材1
3以下の水位で塩タンク6に貯蔵されている。この状態
から、流し込み工程が行われることになるが、塩タンク
6に水が流入すると、飽和濃度の塩水が希釈され、出口
部材13の水位を超えると、塩水管10を通じて、軟水
化タンク3へ塩水が流入する。尚、流入水量は、本実施
例では約350mLである。このとき、サイホンによっ
て、予め貯蔵されていた飽和濃度の塩水と希釈に用いた
水の全量が供給される。軟水化タンク3へ流入した塩水
は、陽イオン交換樹脂2を通過し、陽イオン交換樹脂2
を再生した後、排水弁12を通じて排出管8から排出さ
れる。また、塩タンク6内の水位上昇によって、バスケ
ット15内の塩18は水に接触し崩落する。
【0031】この動作が終了した後、溶かし込み工程が
開始される。まず、再生弁9が開き、再生管7を通じ
て、水が出口部材13以下の水位まで流入する。このと
き、バスケット15内の塩18は、メッシュ16の周囲
で水に浸漬されるため、約数分の後は飽和濃度の塩水が
生成され、平衡に達した後は、次の再生まで塩18の湿
潤状態が維持される。尚、流入水量は、本実施例では約
100mL(塩約35gを飽和濃度約26%にするため
に必要な最低水量)である。また、出口部材13までの
水量は、塩18がバスケット15に充填されている状態
で、約200mLである。
【0032】本実施例の軟水化装置1は、ケーシング1
9内に収納され、ケーシング19の上部にはバスケット
15を着脱するためのカバー20が設けられている。カ
バー20はバスケット15の上部を覆うと共に、カバー
20の内面からバスケット15の上部へ向かって、バス
ケット15内側と嵌合するリブ21が立設されている。
尚、このカバー20はAS製で、全体が透明になってい
る。
【0033】
【発明の効果】本発明の陽イオン交換樹脂の再生方法で
は、流し込み工程と溶かし込み工程の順で行われ、サイ
ホンにより生成した塩水の全量を供給できるため、比較
的多量の塩水を使用する場合でもコンパクトにすること
が可能になる。また市販の食塩を用いることでも、陽イ
オン交換樹脂を再生することが可能になる。また、再生
に伴い軟水を吐水できない時間を短縮できると共に、塩
の状態を目視で確認できるように構成したため、使い勝
手が向上する。
【0034】一方、バスケットは底面側で、バスケット
に囲まれた部分の投影面積に対して、バスケットと塩タ
ンクで囲まれた部分の投影面積を大きく構成したため、
所定量、所定濃度の塩水を安定して生成することが可能
になる。
【0035】また、使用する軟水量に合わせて、必要な
最低限の塩水量を安定して得ることができるため、無駄
な塩の消費を防止できる。
【0036】さらに、溶かし込み工程による塩の水への
浸漬、流し込み工程での塩の崩落、カバーの設置による
塩タンク内の水の蒸発防止によって、塩が塩タンク内で
の固結を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられる軟水化装置の水通路の構成
を示す説明図である。
【図2】本発明で用いられる塩タンクとバスケットの構
成を示す平面図である。
【図3】本発明で用いられる塩タンクとバスケットの構
成を示す横断面図である。
【図4】本発明で用いられる塩タンクとバスケットの構
成を示す平面断面図である。
【図5】本発明で用いられる軟水化装置の塩タンク部分
の構成を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 軟水化装置 2 陽イオン
交換樹脂 3 軟水化タンク 4 供給管 5 軟水管 6 塩タンク 7 再生管 8 排出管 9 再生弁 10 塩水管 11 逆止弁 12 排水弁 13 出口部材 14 流入口 15 バスケット 16 メッシ
ュ 17 蓋部 18 塩 19 ケーシング 20 カバー 21 リブ A バスケットで囲まれた部分 B バスケットと塩タンクで囲まれた部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D025 AA02 AB19 BA08 BA22 BA25 BB11 BB19 CA05 CA07 CA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬水を軟水化するための軟水化装置で、
    所定量、所定濃度の塩水を陽イオン交換樹脂に供給し、
    再生する方法において、所定量、所定濃度の塩水は、高
    濃度の塩水を所定量製造する溶かし込み工程と、この高
    濃度の塩水を希釈することによって所定量、所定濃度と
    し供給する流し込み工程の組み合わせで生成され、1回
    の再生が、流し込み工程と溶かし込み工程の順に行われ
    る陽イオン交換樹脂の再生方法。
  2. 【請求項2】 硬水を軟水化するための陽イオン交換樹
    脂を内蔵する軟水化タンクと、再生用の塩を内蔵する塩
    タンクとを備え、塩タンクは軟水化タンクの上側に設け
    られ、塩タンク内の塩水は軟水化タンクに自然流下する
    構成とする軟水化装置において、塩タンクは、塩を貯蔵
    するバスケットを備え、塩タンクの底部に、塩タンク内
    に設置した状態において、バスケットの底部よりも高く
    なるように立設したパイプ状の出口部材を設け、この出
    口部材から適宜離隔して出口部材の上部及び周囲を覆う
    筒状の蓋部をバスケットの底部より立設した軟水化装
    置。
  3. 【請求項3】 硬水を軟水化するための陽イオン交換樹
    脂を内蔵する軟水化タンクと、再生用の塩を内蔵する塩
    タンクとを備え、塩タンクは軟水化タンクの上側に設け
    られ、塩タンク内の塩水は軟水化タンクに自然流下する
    構成とする軟水化装置において、塩タンクは、塩を貯蔵
    するバスケットを備え、バスケットを塩タンク内に設置
    した状態において、塩タンク底部側の所定高さの範囲内
    では、バスケットに囲まれた部分の投影面積に対して、
    バスケットと塩タンクに囲まれた部分の投影面積の方が
    大きくなるように構成された軟水化装置。
  4. 【請求項4】 バスケットの上部を覆い、その上部の内
    側または外側に嵌合するカバーを備えた請求項2または
    3に記載の軟水化装置。
  5. 【請求項5】 カバーの全体または一部が、透明または
    半透明の成形材料により形成される請求項4に記載の軟
    水化装置。
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