JP5158069B2 - 画像処理装置、及び、画像加工プログラム - Google Patents
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ユーザは、パーソナルコンピュータ等を用いることなく、このようなデジタルフォトフレームだけで、手軽に画像を鑑賞することができる。
このような失敗画像がデジタルフォトフレームにて表示された際には、見栄えがあまり良くないため、ユーザによっては、そのような失敗画像をスキップ対象(表示をスキップさせる対象)に設定し、以降の表示が行われないようにすることもある。
画像データが表す画像における画質劣化の有無を判定する画質判定手段と、
前記画質判定手段により画質劣化があると判定された場合に、前記画像を絵画調の画像に変換する画像変換手段と、
を備えることを特徴とする。
画像データが表す画像における画質劣化の度合いを判定する画質判定手段と、
前記画質判定手段が判定した画質劣化の度合いに基づいて、画像補正又は画像変換を決定する決定手段と、
前記決定手段が画像補正を決定した場合に、前記画像データが表す画像に対して画質を向上させる画像補正を行う画像補正手段と、
前記決定手段が画像変換を決定した場合に、前記画像データが表す画像を絵画調の画像に変換する画像変換手段と、
を備えることを特徴とする。
コンピュータに、
画像データが表す画像における画質劣化の有無を判定する画質判定ステップと、
前記画質判定ステップにより画質劣化があると判定された場合に、前記画像を絵画調の画像に変換する画像変換ステップと、
を行わせることを特徴とする。
コンピュータに、
画像データが表す画像における画質劣化の度合いを判定する画質判定ステップと、
前記画質判定ステップが判定した画質劣化の度合いに基づいて、画像補正又は画像変換を決定する決定ステップと、
前記決定ステップが画像補正を決定した場合に、前記画像データが表す画像に対して画質を向上させる画像補正を行う画像補正ステップと、
前記決定ステップが画像変換を決定した場合に、前記画像データが表す画像を絵画調の画像に変換する画像変換ステップと、
を行わせることを特徴とする。
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置1のハードウェア構成の一例を示す模式図である。なお、後述する第1実施形態及び、第2実施形態における画像処理装置1は、以下のハードウェア構成によって実現される。
図示するように、画像処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)10と、ROM(Read Only Memory)20と、RAM(Random Access Memory)30と、外部記憶装置40と、入力装置50と、表示装置60と、印刷装置70と、通信I/F80と、を備えている。
このようなプログラム21は、ROM20以外に記録されていてもよい。例えば、持ち運び可能な記憶媒体等に記録されていてもよい。
この記憶媒体は、一例として、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、ハードディスクドライブ、又は、フラッシュメモリ等からなる。
また、プログラム21は、持ち運び可能な記憶媒体から各種の読取装置を介して画像処理装置1にインストールされてもよい。また、プログラム21は、インターネット等のネットワークから通信I/F80を介して画像処理装置1にダウンロード及びインストールされてもよい。更に、プログラム21は、画像処理装置1と通信可能なサーバ等の記憶装置に格納されて、CPU10への指示を行ってもよい。
このようなプログラム21を記憶した読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータが読み取り可能なプログラム製品となる。
以下、このような画質が劣化している画像を絵画調の画像に変換して出力等することを特徴とする画像処理装置1について、図面を参照して説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置1の機能構成を示すブロック図である。
まず、手振れについて、画質判定部300は、画像データ41が表す画像から高周波成分を抽出し、抽出した高周波成分を所定の閾値で二値化処理することによりエッジ画素を検出する。そして、検出したエッジ画素数をエッジ量として導出する。画質判定部300は、導出したエッジ量に基づいて、手振れの発生を判定する。
また、ピンぼけについて、画質判定部300は、例えば、画像データ41が表す画像から中心付近の画像を抽出し、抽出した画像のエッジ量を同様に導出する。画質判定部300は、導出したエッジ量に基づいて、ピンぼけの発生を判定する。
また、露出不足について、画質判定部300は、画像データ41が表す画像から、濃度のダイナミックレンジ及び最小濃度点を導出する。なお、ダイナミックレンジは、濃度の最大濃度点と最小濃度点との差異を示している。画質判定部300は、導出したダイナミックレンジが所定の閾値未満の場合で、かつ、導出した最小濃度点が所定の閾値未満である場合に、露出不足が発生していると判定する。
具体的には、画像データ41に付加されるExif(Exchangeable Image File Format)データ内に、手振れに関する情報を含めて格納する。また、Exifデータには、シッャター速度、焦点距離、合焦距離、露出モード、及び、露出補正値等の情報も格納可能である。そのため、画質判定部300は、画像データ41に付加されるExifデータを読み出して、手振れに関する情報や、シッャター速度、焦点距離、合焦距離等の情報から、手振れ、ピンぼけ、及び、露出不足の発生を判定してもよい。
加工内容決定部400は、このような加工内容について、予めユーザから指定されたものを決定してもよく、また、固定で定められていてもよく、また、ランダムに決定してもよい。更に、発生している手振れ、ピンぼけ、及び、露出不足に応じて、対応する加工内容をそれぞれ異なるように決定してもよい。
具体的に画像変換部500は、画像の輪郭成分の画素値を平均化して、滑らかな模様を有する画像にするための平均化処理、陰影を強調するための暗度強調処理、及び、輝度の階調の中間調を少なくし、画像の濃淡の差を強調する輝度補正処理等を行い、画像データ41が表す画像を絵画調の画像に変換する。なお、これらの処理は、画像処理におけるフィルタ演算(フィルタを用いた演算)により行われる。そして、フィルタのパラメータは、変換する絵画調の種類に応じて適宜設定されている。
このようなフィルタによる画像変換は、一例として、アドビ・システムズ社のPHOTOSHOP(登録商標)における各種フィルタ(色鉛筆、水彩画、・・・)と同様の処理を行っている。そのため、加工内容が油絵風と決定されている場合に、画像変換部500は、画像データ41が表す画像に対して、油絵風のパラメータが設定されたフィルタ演算を行い、その画像を油絵風の画像に変換する。この他にも、例えば、加工内容が水彩画風と決定されている場合に、画像変換部500は、画像データ41が表す画像に対して、水彩画風のパラメータが設定されたフィルタ演算を行い、その画像を水彩画風の画像に変換する。
このように、画像データ41が表す画像に手振れ、ピンぼけ、又は、露出不足が生じている場合には、絵画調の画像に変換されて出力される。なお、一般的に、絵画は写真に比べて、にじみや混じり等があるのが前提であるため、このような絵画調の画像に変換することで、手振れやピンぼけを意識させずに、より見栄えのよい画像として出力可能となる。
なお、この画像変換処理は、上述したROM20内のプログラム21として予め記憶されており、CPU10がプログラム21を読み出して実行することで、実際の処理が行われるものとする。
図4の画像変換処理は、第1実施形態に係る画像処理装置1が実行する処理であり、例えば、ユーザによる入力装置50への操作を契機として開始される。
まず、画像処理装置1は、ユーザの操作に応じて出力する画像を選択する(ステップS11)。例えば、各画像データ41が表す画像についてのサムネイル画像(視認性を高めるために縮小させた画像)を表示装置60に表示した状態で、入力装置50を介したユーザの操作に基づいて、出力する画像を選択する。何れかの画像がユーザにより選択されると、画像データ読み出し部200は、画像データ記憶部100から選択された画像データ41を読み出す。
具体的に画像変換部500は、上述したように、フィルタ演算によって画像データ41が表す画像を絵画調の画像に変換する。例えば、加工内容が油絵風と決定されている場合に、画像変換部500は、画像データ41が表す画像に対して、油絵風のパラメータが設定されたフィルタ演算を行い、その画像を油絵風の画像に変換する。この他にも、例えば、加工内容が水彩画風と決定されている場合に、画像変換部500は、画像データ41が表す画像に対して、水彩画風のパラメータが設定されたフィルタ演算を行い、その画像を水彩画風の画像に変換する。
例えば、上述した図3(a)のようなピンぼけが生じている画像は、画像変換部500により絵画調の画像に変換されるため、画像出力部600は、上述した図3(b)のような絵画調(一例として、油絵風)の画像を出力する。
この結果、撮影に失敗した画像を適切に加工することができる。
上記の第1実施形態では、デジタルフォトフレームに本願発明が適用された場合について説明したが、他の電子機器にも適宜適用可能である。例えば、デジタルカメラに本発明を適用してもよい。以下、第1実施形態の変形例として、デジタルカメラに本発明を適用した場合について説明する。図5は、本発明の第1実施形態の変形例に係る画像処理装置1の機能構成を示すブロック図である。
撮像部700は、レンズ及びCCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサを備え、被写体となる人物等を含んだ画像を撮影する。なお、撮影した画像は、画像データ41として、画像データ記憶部100に格納される。
そして、ステップS25では、画像データ41が表す画像、又は、画像変換部500が絵画調に変換した画像を格納する。なお、絵画調に変換する場合に、変換前の画像データも併せて格納するようにしてもよい。この場合、両方の画像を見比べることができ、また、ピンぼけ等により撮影に失敗した画像についても後で使用できる。
上記の第1実施形態では、画像データ41が表す画像に画質劣化があれば、その画質劣化の度合いに拘わらず、その画像を全て絵画調の画像に変換する場合について説明した。しかしながら、画質劣化の度合いが小さい場合には、画質を向上させる画像補正を行うことも可能となる。
以下、画像データ41が表す画像における画質劣化の度合いに基づいて、画像補正と、画像変換とを切り替えることを特徴とする画像処理装置1について、図面を参照して説明する。図7は、本発明の第2実施形態に係る画像処理装置1の機能構成を示すブロック図である。
更に、画質判定部310は、上述した第1実施形態と同様に、撮影時に画像データ41へ付加された情報に基づいて、手振れ、ピンぼけ、及び、露出不足の発生及び、その度合いを判定してもよい。
まず、手振れの場合に、画像補正部510は、画像データ41が表す画像に対してフーリエ変換や逆フーリエ変換を行って劣化成分を推定し、その劣化成分を基にデコンボリューション演算(逆畳み込み積分)を行うことによって、手振れを補正する。
また、露出不足の場合に、画像補正部510は、輝度分布の変換処理により露出不足を補正する。つまり、画像補正部510は、画像データ41が表す画像の輝度分布ヒストグラム(輝度分布図)を、線形若しくは非線形の変換式によって、出力輝度分布ヒストグラムに変換して、露出不足を補正する。
また、ピンぼけの場合に、画像補正部510は、例えば、フィルタ演算によってピンぼけを補正する。つまり、アンシャープ用のパラメータが設定されたフィルタ演算を行い、画像データ41が表す画像を補正する。
例えば、加工内容が油絵風と決定されている場合に、画像変換部520は、画像データ41が表す画像に対して、油絵風のパラメータが設定されたフィルタ演算を行い、その画像を油絵風の画像に変換する。この他にも、例えば、加工内容が水彩画風と決定されている場合に、画像変換部520は、画像データ41が表す画像に対して、水彩画風のパラメータが設定されたフィルタ演算を行い、その画像を水彩画風の画像に変換する。
このように、画像データ41が表す画像における画質劣化の度合いに基づいて、画像補正と、画像変換とが切り替えられるため、より適切な加工がなされた画像が出力される。
なお、この補正・変換処理は、上述したROM20内のプログラム21として予め記憶されており、CPU10がプログラム21を読み出して実行することで、実際の処理が行われるものとする。
図9の画像変換処理は、第2実施形態に係る画像処理装置1が実行する処理であり、例えば、ユーザによる入力装置50への操作を契機として開始される。
まず、画像処理装置1は、画像処理の対象となる新たな画像を選択する(ステップS31)。例えば、各画像データ41が表す画像についてのサムネイル画像(視認性を高めるために縮小させた画像)を表示装置60に表示した状態で、入力装置50を介したユーザの操作に基づいて、画像処理する画像を選択する。何れかの画像がユーザにより選択されると、画像データ読み出し部210は、画像データ記憶部110から選択された画像データ41を読み出す。
ここで、画像処理装置1は、選択された画像に画質劣化がないと判別すると(ステップS32;No)、後述するステップS39に処理を進める。
具体的に画像変換部520は、上述したように、フィルタ演算によって画像データ41が表す画像を絵画調の画像に変換する。例えば、加工内容が油絵風と決定されている場合に、画像変換部520は、画像データ41が表す画像に対して、油絵風のパラメータが設定されたフィルタ演算を行い、その画像を油絵風の画像に変換する。この他にも、例えば、加工内容が水彩画風と決定されている場合に、画像変換部520は、画像データ41が表す画像に対して、水彩画風のパラメータが設定されたフィルタ演算を行い、その画像を水彩画風の画像に変換する。
一方、終了指示が検出された判別した場合(ステップS39;Yes)に、画像処理装置1は、補正・変換処理を終える。
このため、画像データ41が表す画像における画質劣化の度合いに基づいて、画像補正と、画像変換とを切り替えることができ、より適切に画像を加工することができる。
上記の第2実施形態では、デジタルフォトフレームに本願発明が適用された場合について説明したが、他の電子機器にも適宜適用可能である。例えば、デジタルカメラに本発明を適用してもよい。以下、第2実施形態の変形例として、デジタルカメラに本発明を適用した場合について説明する。図10は、本発明の第2実施形態の変形例に係る画像処理装置1の機能構成を示すブロック図である。
撮像部710は、レンズ及びCCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサを備え、被写体となる人物等を含んだ画像を撮影する。なお、撮影した画像は、画像データ41として、画像データ記憶部110に格納される。
上述した実施形態では、画像データ41が表す画像について、画質劣化(手振れやピンぼけ等)の有無を判定して、絵画調変換等する場合について説明したが、他の条件に基づいて、絵画調変換等してもよい。例えば、連写機能を有するデジタルカメラにて撮影された一連の画像データ41がある場合に、それらの画像データ41が表す連写画像群の中から少なくとも1つの画像を選択し、その画像について、絵画調変換してもよい。
例えば、このような連写機能が用いられる際には、ある程度余裕を持って撮影を開始する(早めに撮影を開始する)場合が多い。そのため、一番最初に撮影された画像等は、ユーザにとったあまり重要でないものとなる可能性が高い。そこで、連写画像群の最初の画像について、絵画調変換を行ってもよい。
Claims (6)
- 画像データが表す画像における画質劣化の有無を判定する画質判定手段と、
前記画質判定手段により画質劣化があると判定された場合に、前記画像を絵画調の画像に変換する画像変換手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記画質判定手段は、手振れ、ピンぼけ、及び、露出不足のうち少なくとも何れか1つを起因とする画質劣化の有無を判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 画像データが表す画像における画質劣化の度合いを判定する画質判定手段と、
前記画質判定手段が判定した画質劣化の度合いに基づいて、画像補正又は画像変換を決定する決定手段と、
前記決定手段が画像補正を決定した場合に、前記画像データが表す画像に対して画質を向上させる画像補正を行う画像補正手段と、
前記決定手段が画像変換を決定した場合に、前記画像データが表す画像を絵画調の画像に変換する画像変換手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記画質判定手段は、手振れ、ピンぼけ、及び、露出不足のうち少なくとも何れか1つを起因とする画質劣化の度合いを判定し、
前記決定手段は、前記画質判定手段が判定した画質劣化の度合いを予め定められた閾値と比較して、画質劣化の度合いが閾値よりも小さい場合に画像補正を決定し、画質劣化の度合いが閾値よりも大きい場合に画像変換を決定する、
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。 - コンピュータに、
画像データが表す画像における画質劣化の有無を判定する画質判定ステップと、
前記画質判定ステップにより画質劣化があると判定された場合に、前記画像を絵画調の画像に変換する画像変換ステップと、
を行わせることを特徴とする画像加工プログラム。 - コンピュータに、
画像データが表す画像における画質劣化の度合いを判定する画質判定ステップと、
前記画質判定ステップが判定した画質劣化の度合いに基づいて、画像補正又は画像変換を決定する決定ステップと、
前記決定ステップが画像補正を決定した場合に、前記画像データが表す画像に対して画質を向上させる画像補正を行う画像補正ステップと、
前記決定ステップが画像変換を決定した場合に、前記画像データが表す画像を絵画調の画像に変換する画像変換ステップと、
を行わせることを特徴とする画像加工プログラム。
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