JP6613697B2 - 画像処理装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、プログラムおよび記録媒体に関する。
車載カメラ、監視カメラ、電子双眼鏡等で外部や遠方の撮像対象である被写体を撮像、観察する際、霧、霞、黄砂、PM2.5等が発生していると、光が散乱して透過率が低下する。その結果、被写体画像は、コントラスト(明暗の差)が低下し、視認性が悪化したものとなる。
従来、そのコントラストを改善する目的で、テクスチャに応じて画像を領域分割し、分割した各領域に対してヒストグラムを平坦化する技術が知られている。この技術は、CLAHE(Contrast Limited Adaptive Histogram Equalization)と呼ばれ、このCLAHEでは、コントラストの向上具合に制約値を課しながらヒストグラムを平坦化している。
例えば、特許文献1には、背景部の過補正を防止する目的で、被写体である顔や人物の検知を行い、顔や人物はコントラストの制約を小さくし、それ以外の背景部はコントラストの制約を大きくする階調補正装置が開示されている。
また、カメラや電子双眼鏡等を手持ちで使用する際、手ぶれや風などの影響で振動が生じると、視認性が悪化してしまう。
従来、振動による視認性を向上させる目的で、揺れの方向を検知して、レンズをシフトさせることで揺れを低減させる光学式防振技術や、カメラで撮像した画像を基に揺れの方向を検知しその揺れの分だけ画像をシフトさせる電子(画像処理)方式の防振技術が知られている。
カメラや電子双眼鏡等での視認性を向上させるために防振技術とCLAHEのような領域分割型エンハンス処理とを両方組み合わせて行うことが考えられる。
しかしながら、CLAHEのように各領域の特徴量に応じてコントラスト強度を補正する処理では、防振により画像周辺部の領域の特徴量がフレームごとに異なってしまうためコントラスト強度の補正量もフレームごとに異なってしまう。
特許文献1に記載の階調補正装置では、両方の処理を行った後の連続画像を見た時に画像周辺部でチラつきが生じて視認性が悪くなり、画像の視認性を向上させることができない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、防振処理と領域分割型のエンハンス処理とを両方組み合わせて行った場合でも画像周辺部でチラつきが生じることなく画像の視認性を向上させることができる画像処理装置、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、時系列に画像を入力する画像入力手段と、前記画像が入力される周期ごとに画像の揺れ量を測定する揺れ量測定手段と、測定された前記揺れ量に基づいて前記画像の揺れを補正する揺れ補正手段と、指定された分割条件に従って、補正された前記画像を複数の領域に分割する分割手段と、前記分割手段により分割した領域ごとに、画像の特徴量を示すヒストグラムを算出する特徴量算出手段と、前記揺れ量測定手段により測定された前記画像の揺れ量に応じて、前記領域ごとに前記ヒストグラムの平坦化を行うエンハンス処理の処理内容を決定し、前記領域ごとに算出された前記ヒストグラムに基づいて、前記領域に対してエンハンス処理を行うエンハンス処理手段と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、画像の視認性を向上させることができる。
図1は、第1の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示す図である。 図2は、画像処理部の機能構成の一例を示すブロック図である 図3は、防振処理の一例について説明する図である。 図4は、防振処理の一例について説明する図である。 図5は、防振処理の一例について説明する図である。 図6は、防振処理の一例について説明する図である。 図7は、防振処理の一例について説明する図である。 図8は、防振処理の一例について説明する図である。 図9は、その他の防振処理の一例について説明する図である。 図10は、その他の防振処理の一例について説明する図である。 図11は、その他の防振処理の一例について説明する図である。 図12は、画像のコントラスト調整の概要について説明する図である。 図13は、コントラスト調整で実施されるクリッピング演算について説明する図である。 図14は、クリップ値を設定することによる効果について説明する図である。 図15は、コントラスト調整曲線の算出方法について説明する図である。 図16は、彩度補正で使用するゲインを例示した図である。 図17は、第1の実施形態に係る画像処理装置が行う処理の一例を示したフローチャート図である。 図18は、第2の実施形態に係る画像処理装置が行う処理の一例を示したフローチャート図である。 図19は、隣接する領域同士のマージについて説明する図である。 図20は、隣接する領域同士のマージについて説明する図である。 図21は、隣接する領域同士のマージについて説明する図である。 図22は、隣接する領域同士のマージについて説明する図である。 図23は、第3の実施形態に係る画像処理装置が行う処理の一例を示したフローチャート図である。 図24は、隣接する領域同士のマージについて説明する図である。 図25は、隣接する領域同士のマージについて説明する図である。 図26は、隣接する領域同士のマージについて説明する図である。 図27は、隣接する領域同士のマージについて説明する図である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示す図である。画像処理装置10は、例えば、デジタルカメラ、ビデオカメラ、デジタル双眼鏡、ノートPC(Personal Computer)、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等とすることができ、例示したいずれの装置であってもよい。なお、ビデオカメラには、車載用カメラや監視カメラ等も含まれる。画像処理装置10は、レンズ11と、撮像部12と、コントローラ部13と、画像メモリ14と、操作部15と、出力部16と、透過率計測センサ17と、画像処理部18とを備えて構成される。
画像処理装置10は、撮像対象である被写体にレンズ11を向けて配置され、撮像時に、操作部15の1つであるシャッターボタンが押下される。シャッターボタンが押下されると、画像処理装置10は、被写体に反射した光を、レンズ11を通して撮像部12へ入射させる。レンズ11は、複数のレンズ、絞り、焦点調節機構を含んで構成される。焦点調節機構は、焦点を自動で調節するオートフォーカス(AF)機能を提供する。
撮像部12は、時系列に画像を入力する。撮像部12は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子を含む。撮像素子は、入射された光の強さに応じた大きさの電圧に変換する。撮像部12は、撮像素子で変換された電圧に対し、ゲインをかけるAFE(Analog Front End)回路を備える。また、撮像部12は、AFE回路から出力された電圧、すなわちアナログ信号をデジタルデータへ変換するA/D変換回路も備える。A/D変換回路から出力されるデジタルデータは、コントローラ部13へ出力される。なお、撮像部12は請求項の「画像入力手段」に対応する。
コントローラ部13は、画像処理装置10全体の制御を行う。コントローラ部13は、撮像部12からデジタルデータである、撮像された画像の画像データを受け取る。そして、コントローラ部13は、受け取った画像データを画像処理部18へ送って画像処理を実行させたり、画像メモリ14に保存したり、出力部16を介して出力デバイスに出力する等の処理を実行する。また、コントローラ部13は、設定されたAF機能に従い、また、操作部15が受け付けたレンズの焦点距離切り替え等の指示を受け、レンズ11を制御し、その機能や焦点距離の切り替え等を行う。
コントローラ部13は、上記の制御を行うためのプログラムやそのプログラムが使用する設定値等の設定情報を記憶するメモリ、そのプログラムを実行するCPUを含んで構成される。メモリは、上記のAF機能や焦点距離の切り替え等を行うために、レンズの焦点距離等のレンズに対して設定されたレンズ情報を記憶することができる。
操作部15は、シャッターボタン等の各種ボタンや操作パネルを含み、画像処理装置10を操作するユーザの操作内容を取得し、コントローラ部13へその内容を伝達する。例えば、ユーザがシャッターボタンを押下した場合、操作部15は、シャッターボタンが押下された旨をコントローラ部13へ伝える。この場合、コントローラ部13は、撮像部12に対して指示し、被写体の撮像を実行させる。操作部15は、操作内容のほか、ユーザがエンハンス処理の処理内容として、例えば、コントラスト補正処理、霧補正処理、及び防振処理を行うか否かの情報も受け付け、それをコントローラ部13へ伝える。
出力部16は、画像メモリ14に保存された画像データを、コントローラ部13を経由して受け付け、出力デバイスへ出力する。出力デバイスは、たとえば、印刷装置、ファックス装置、コピー機、電子黒板、プロジェクタ、PC、タブレット端末、スマートフォン等、画像データを出力することができれば、いかなる機器であってもよい。出力部16と出力デバイスとは、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)ケーブル等のケーブルにより接続されていてもよいし、ネットワークにより接続されていてもよい。なお、ネットワークは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等のいずれのネットワークであってもよく、また、有線、無線のいずれのネットワークであってもよい。
透過率計測センサ17は、光の透過率を計測するためのセンサで、計測手段の1つとして用いることができる。なお、透過率は、画像から求めることもできるため、この透過率計測センサ17は、画像処理装置10に実装されていなくてもよい。透過率計測センサ17は、例えば、赤外光等を投光してその後方散乱を計測することにより透過率を計測することができる。また、透過率計測センサ17として測距センサを用い、画像処理装置10から被写体までの距離を計測し、画像情報を合わせて透過率を計測してもよい。そのほか、特定の波長をもつレーザー光を照射し、そのレーザー光の反射率から透過率を算出してもよいし、複数の撮像装置で角度を変えて撮像し、撮像画像の視差から上記の距離を求め、その距離から透過率を算出してもよい。この透過率計測センサ17も、コントローラ部13により制御される。なお、透過率計測センサ17を用いて透過率を計測することで、画像から透過率を求める場合に比べて高精度の透過率を得ることができる。
画像処理部18は、撮像部12から出力され、画像メモリ14に保存された画像データを、コントローラ部13を経由して受け取り、出力デバイスが要求する出力形式になるように画像処理を実行する。また、画像処理部18は、エンハンス処理(コントラスト調整処理)も実施する。画像処理部18は、図1に示すようにコントローラ部13とは別個の装置として構成することもできるが、この画像処理を実施するためのプログラムとして構成し、コントローラ部13や他の回路や機器に実施させることも可能である。なお、コントローラ部13等にプログラムを実行させ、上記の画像処理を実施させる場合、画像処理装置10ではなく、画像処理システムとして提供することができる。
図2は、画像処理部18の機能構成の一例を示すブロック図である。なお、図2は、図1の構成において、透過率計測センサ17を用いない場合の構成例を示した図である。画像処理部18は、CTL I/F20と、ISP(Image Signal Processing)部21と、揺れ量測定手段及び揺れ補正手段として用いられる防振処理部22と、計測手段の1つとして用いられる透過率測定部25と、エンハンス処理手段として用いられるエンハンス処理部26とを含んで構成される。
なお、揺れ量測定手段として、図示しない揺れ量測定センサを用いる場合は、例えば、光学式防振やセンサ移動式防振であればジャイロセンサや加速度センサなどを用いて揺れ量の測定を行う。光学式防振やセンサ移動式防振では、センサにより測定された揺れ量を補正するために、レンズ11やセンサをモーターにて移動させるフィードバック制御を行う。本実施形態では、画像から画像処理部18で揺れ量を求める方式の電子式防振システムを一例にして説明するが、これに限ることはなく光学式防振やセンサ移動式防振の処理方法に対しても適用可能である。
また、計測手段として透過率計測センサ17を用いる場合は、透過率測定部25が不要で、透過率計測センサ17が透過率を計測し、その透過率情報を取得する。そして、透過率計測センサ17がエンハンス処理部26へ取得した透過率情報を提供する。
図1に示す撮像部12が撮像し、出力した画像データは、コントローラ部13を介して画像メモリ14に保存される。その画像データは、コントローラ部13を介して画像メモリ14から画像処理部18へ転送される。CTL I/F20は、コントローラ部13と接続し、画像メモリ14に保存された画像データをコントローラ部13から受け取り、また、画像処理した画像データをコントローラ部13へ渡す。
ISP部21は、一般的なカメラにおける画像処理を実施する。この画像処理は公知であるため詳述しないが、例えば、黒補正、シェーディング補正、ゲイン処理、ガンマ処理、RGB変換、フィルタ処理、色補正処理等を挙げることができる。ISP部21は、画像処理後の画像データをCTL I/F20を介して画像メモリ14に一旦保存させる。
防振処理部22は、揺れ量測定部23と、画像シフト部24とを含む。揺れ量測定部23は、画像が入力される周期ごとに画像の揺れ量を測定する。揺れ量測定部23では、コントローラ部13より防振ONの情報を受信した場合のみ揺れ量の測定を行い、測定結果を後述の画像シフト部24及びエンハンス処理部26に出力する。揺れ量測定部23では、コントローラ部13より防振OFFの情報を受信した場合には、揺れ量の測定を行わずに、揺れ量ゼロという情報を画像シフト部24及びエンハンス処理部26に出力する。揺れ量の測定方法については、公知であるため詳述しないが、例えば、パターンマッチングにより算出する方法や位相相関法にて算出する方法等を挙げることができる。なお、求められる精度次第では、計算量の負荷を低減するために、画像の縮小を行ってから揺れ量測定を行ってもよい。なお、揺れ量測定部23は請求項の「揺れ量測定手段」に対応する。
画像シフト部24は、揺れ量測定部23で測定された揺れ量に基づいて入力画像の揺れを補正する。画像シフト部24では、揺れ量測定部23で測定された揺れ量分シフトさせて、ISP部21で処理され画像メモリ14に蓄積された画像データをリードする。画像データを揺れ量分シフトさせて読み込むと、後述する図6〜図8に示すようなグレー部分のように画像が存在しない部分が存在するが、その部分の画像データには0埋めを行って、後段のエンハンス処理部26及び透過率測定部25に出力する。なお、画像シフト部24は請求項の「揺れ補正手段」に対応する。
ここで、防振処理部22が実施する防振処理について簡単に説明する。図3〜図8は、防振処理の一例について説明する図である。ここで、図4〜図8に示す、縦4×横4=16個に分割されているブロックはCLAHE処理の領域を示している。以下では、この分割されたブロックを「領域、又はタイル」と表記することがある。
図3に示すように、画像処理装置10が、N−1番目のフレーム(実線の四角)31から矢印方向のN番目のフレーム(一点鎖線の四角)32に揺れた場合について説明する。図4に示す、N−1番目のフレーム31に対して防振処理を行わない場合は、図5に示す、N番目のフレーム32の画像となり、防振処理を行った場合は、図6に示す、N番目のフレーム32の画像となる。図6の例では、防振処理を行う対象はグレー部分を含む各ブロックである。
防振処理を行わない場合は、N−1番目のフレーム(以下「N−1フレーム」と表記する)31とN番目のフレーム(以下「Nフレーム」と表記する)32において、分割された各ブロックのヒストグラムが大きく異なるため、全ブロックのN−1フレーム31とNフレーム32のルックアップテーブル(以下「LUT」と表記する)が異なるので、画像全体の明るさが変わる可能性がある。
一方、防振処理行う場合は、図6に示すように、一番上の横行ブロック及び一番右の縦列ブロック以外のブロックのLUTは変化しない。しかし、一番上の横行ブロック及び一番右の縦列ブロックでは、有効画素数が少なくなる。そのため、揺れ量が大きくなって所定量よりも有効画素数が少なくなると明るさ(コントラスト)がN−1フレーム31とNフレーム32では変わってしまう。
すなわち、一番上の横行ブロック及び一番右の縦列ブロックに着目し、図7に示すように、揺れ量が矢印のように少ない場合は、有効画素数が多く無効画素数(グレー部分)が少なく、図8に示すように、揺れ量が矢印のように多い場合は、有効画素数が少なく無効画素数(グレー部分)が多くなる。図8の例のように有効画素数が少ないほどNフレーム32の同一ブロックで画像の特徴量を示すヒストグラムの形が異なってしまうことになる。そこで、本実施形態では、揺れ量の大きさに応じて画像周辺部の各ブロックのエンハンス処理の処理内容を変更することで、N−1フレーム31とNフレーム32とで同一ブロックでのヒストグラムの形が大きく異なってしまうことを抑制する。具体的な、エンハンス処理の内容については後述する。
次に、図9〜図11を用いて、その他の防振処理について説明する。図9〜図11は、その他の防振処理の一例について説明する図である。図9に示すように、その他の防振処理としては、撮像部12のセンサが撮像した全ての画像領域33を出力するのではなく、一部分の画像領域34をクリッピング(トリミング)して出力する方式である。図9に示した防振マージンとは、撮像部12のセンサの撮像範囲内で出力しない余分な画素数(幅)を表す。この防振処理の場合、図10に示すように、撮像範囲内の全ての画像領域33のなかで出力する画像領域34が撮像部12のセンサの撮像範囲内に収まる揺れの量であれば有効画素数が減少しない。一方、図11に示すように、出力する画像領域34が撮像部12のセンサの撮像範囲内に収まらない揺れの量(防振マージン以上)になると、図3〜図8を用いて説明したように有効画素数が減少するとともに無効画素数(グレー部分)が発生する。このような場合においても、本実施形態のエンハンス処理は適用することが可能である。
図2に戻って説明を続ける。透過率測定部25は、画像シフト部24から受信した画像データに対して画像処理を行い、透過率を算出する。透過率の算出方法の詳細については後述する。透過率測定部25は、算出した透過率を透過率情報としてエンハンス処理部26に出力する。また、透過率測定部25は、分割手段により分割された各領域の光の透過率または該透過率と相関関係にあるデータを透過率情報として計測または画像から算出する。
エンハンス処理部26は、防振処理された画像データを各領域に分割し、その分割した領域ごとに画像の特徴量を示すヒストグラムの平坦化を行うエンハンス処理を実行する。すなわち、エンハンス処理部26は、画像シフト部24から受け取った画像データに対して、透過率測定部25から受け取った透過率情報を用いて、明るさ成分に対しては、CLAHEを実施し、色味成分に対しては彩度補正処理を実施する。このため、エンハンス処理部26は、CLAHEを実施するCLAHE処理部27と、彩度補正を行う彩度補正部28とを備える。エンハンス処理部26は、これらの処理が終了したところで、CTL I/F20を介して画像メモリ14へ画像処理した後の画像データを保存する。出力デバイスは、出力部16を介してコントローラ部13に対して画像データを要求し、コントローラ部13は、画像メモリ14に保存された画像データを、出力部16を介して出力デバイスへ出力する。なお、エンハンス処理部26は、透過率情報を用いないで、画像データに対して明るさ成分に対しては、CLAHEを実施し、色味成分に対しては彩度補正処理を実施することも可能である。なお、エンハンス処理部26は請求項の「分割手段」、「特徴量算出手段」、「エンハンス処理手段」、「変換テーブル算出手段」、「画素数算出手段」、「統合手段」、「ラベル情報付与手段」として機能する。
エンハンス処理部(分割手段)26は、指定された分割条件に従って、画像シフト部24で補正された画像を複数の領域に分割する。また、エンハンス処理部(特徴量算出手段)26は、分割手段により分割した領域ごとに、画像の特徴量を示すヒストグラムを算出する。また、エンハンス処理部(エンハンス処理手段)26は、揺れ量測定手段により測定された画像の揺れ量に応じて、領域ごとにヒストグラムの平坦化を行うエンハンス処理の処理内容を決定し、領域ごとに算出されたヒストグラムに基づいて、各領域に対してエンハンス処理を行う。また、エンハンス処理部(画素数算出手段)26は、分割手段により分割した領域ごとに、有効画素数を算出する。また、エンハンス処理部(統合手段)26は、有効画素数が所定の閾値以下の第1の領域と、隣接する領域で、かつ有効画素数が所定の閾値以上の第2の領域とを統合して第3の領域とする。また、エンハンス処理部(ラベル情報付与手段)26は、領域の画像内の被写体の種類を示すラベル情報を付与する。
エンハンス処理部26は、ISP部21で画像処理した後の画像データに限らず、CTL I/F20から直接画像データを受け付け、その画像データに対してエンハンス処理を実施することもできる。また、エンハンス処理部26は、CLAHEと彩度補正の両方ではなく、いずれか一方のみを実施することも可能である。
ここで、CLAHE処理部27が実施するCLAHEについて簡単に説明する。図12は、CLAHE処理について説明する図である。CLAHE処理は、図12に示すように、撮像した画像を複数の矩形領域(タイル)に分割し、各タイルにつき、ヒストグラムの平坦化処理を行い、コントラストを向上させる処理である。図12は、例えば、霧が発生している場所で撮像した画像の一例を示している。なお、この場所は、霧の濃さが一様であり、画像処理装置10からの距離に応じて、光の透過率が変化している。以下、霧を例に挙げて説明するが、霧に限定されるものではなく、上述した霞、黄砂、PM2.5等であってもよいものである。
図12の縦横均等に4つに分割されたタイルのうち、上側2つのタイルは、遠距離にある山が撮像されているため、光の透過率が低く、左下のタイルは、近距離にある車が撮像されているため、光の透過率が高くなっている。また、右下のタイルは、その中間の中距離のものが撮像されているため、光の透過率がその中間の値となっている。
霧の中で撮像した霧画像において、光の透過率が低いタイル、すなわち撮像対象までの距離が遠く、霧が濃く撮像されているタイルについては、コントラストが小さく、撮像対象がはっきりしない。このため、コントラストの制約値を小さくし、コントラスト強調処理を大きく行うようにする。これに対し、光の透過率が高いタイル、すなわち撮像対象までの距離が近く、霧が薄く撮像されているタイルについては、コントラストの制約値を大きくし、あまりコントラスト強調処理を行わないようにする。光の透過率がその中間のタイルについては、その中間の制約値とし、適当なコントラスト強調処理を行うようにする。これにより、撮像対象がはっきりしないものに対しては、はっきり見えるようにし、撮像対象がはっきりしているものに対しては、過度に補正されないようにして、ノイズが見立たないようにすることができる。
霧の濃さが一様である場合は、上記のように、撮像対象までの距離によってコントラストの制約値を切り替え、コントラスト強調処理を行うことができる。霧の濃さが一様でない場合は、光の透過率が距離に依存しないため、計測した透過率あるいは算出した透過率に応じて、コントラストの制約値を切り替え、コントラスト強調処理を行うことができる。
CLAHEでタイルに分割する数は、図12に示すように4つに限定されるものではなく、9、16、25等、もっと細かく分割してもよい。なお、分割する数は分割条件で予め指定されている。CLAHEで行うヒストグラムの平坦化処理については、例えば、特開2006−195651号公報に記載された方法等、公知の方法を採用することができる。その詳細については、上記の特許文献等を参照されたい。エンハンス処理部26は、このようにタイルに分割することから、エンハンス処理を行うエンハンス処理手段のほか、画像を複数の領域に分割する分割手段としても機能する。
このヒストグラムの平坦化処理は、コントラストの強調具合が強い処理であるため、そのコントラストを弱めるため、コントラストの制約値を示すクリップ値と呼ばれるパラメータを導入し、ヒストグラムのクリッピング演算を実施する。
クリッピング演算は、局所的ヒストグラム均等化法において用いられる演算である。局所的ヒストグラム均等化法は、一般的なコントラスト強調法であり、画像の局所情報を考慮してコントラスト強調処理を行う方法である。図13を参照して、クリッピング演算について説明する。図13(a)に示す入力画像の中の領域(タイル)内の画素がもつ輝度値の分布を分布図で表すと、図13(b)のようなものになる。
タイルに対して所定のクリップ値が設定され、各輝度値の画素数がそのクリップ値を超える場合、図13(b)の斜線で示される、その超えた画素数を除去する。その超えた画素数を合計し、輝度値の全数で除算して、各輝度値に分配する画素数を算出する。そして、クリップ値を超える画素数を除去した後の各輝度値の画素数と、各輝度値に分配する画素数とを加算し、図13(c)に示す各輝度値の新たな画素数を算出する。例えば、図13(b)の斜線で示される部分の画素数の合計が512個であり、輝度値の全数が256階調の256個である場合、512/256=2個の画素数を全輝度値に対して分配し、加算する。クリッピング演算では、このように算出した各輝度値における画素数の分布を再設定する。
次に、クリップ値を設定することによる効果について、図14を参照して説明する。図14(a)、(b)を参照すると、クリップ値を超える画素数を除去する前の左側に示した分布図では、分割したあるタイルの輝度値がαからβの間に分布している。図14(a)ではクリップ値k、図14(b)ではクリップ値k(k<k)を超えた画素数を除去し、その超えた画素数を合計し、輝度値の全数で除算して各輝度値に分配する画素数を算出し、その画素数を全輝度値に加算する。これにより、それぞれの中央に示したクリッピング後の分布図が得られる。クリッピング後の分布図を参照し、輝度値0から255まで各輝度値の画素数を加算、累積し、それを正規化することで、右側に示した、各輝度値に対する変換後の輝度値を表す変換曲線が求められる。正規化は、ここでは0から255の値に収めるための処理である。
この変換曲線を求める場合、その都度、各輝度値の画素数を加算して算出してもよいし、予め各輝度値の画素数を加算して算出しておいたルックアップテーブル(LUT)をメモリ等に格納しておき、その都度、LUTから選択してもよい。
クリッピング後の分布図から変換曲線を求める方法を、図15を参照してより詳細に説明する。図15(a)は、クリッピング後の分布図を示し、図15(b)は、図15(a)から求められた変換曲線を示した図である。図15(a)に示すように、輝度値0からαまでは、画素数が一定である。輝度値0からαの間において、変換後の輝度値は、変換前の輝度値に一定の画素数を加算、累積して求めるため、その間の変換曲線は、図15(b)に示すように一定の傾きとなる。また、輝度値γからδの間、輝度値βから255の間も同様に一定の画素数を加算、累積して求めるため、一定の傾きとなる。
なお、輝度値γからδの間は、輝度値0からαの間、βから255の間に比べて加算する画素数が多いため、その傾きはそれらより急峻になる。輝度値αからγの間は、図15(a)に示すように画素数が一定ではなく、急激に増加する傾向を示すため、画素数を加算、累積して求めたαからγの間の変換曲線は、図15(b)に示すように直線ではなく、急激に増加する曲線となる。これに対し、輝度値δからβの間は、画素数が急激に減少する傾向を示すため、δからβの間の変換曲線は、急激に減少する曲線となる。これらの直線、曲線を繋ぎ合わせて、図15(b)に示す変換曲線を求めることができる。
このようにして図14(a)、(b)に示すクリッピング後の分布図からも各変換曲線を求めることができる。設定したクリップ値が大きい図14(a)に示す例では、変換曲線において、α>α’、β<β’となっており、αからβまでの距離Qとα’からβ’までの距離Q’との関係がQ<Q’となっている。これは、輝度値の下限値を示すαがα’に低下し、輝度値の上限値を示すβがβ’に上昇し、画素の分布が拡大していることを表している。つまり、原画の階調に対して変換後の階調が拡大しており、今まで輝度値が似通っていて判別しづらい部分を鮮明に見分けられるようになったことを示している。
設定したクリップ値が小さい図14(b)に示す例では、変換曲線において、図14(a)に示す例と同様、α>α”、β<β”、Q<Q”となっているが、それぞれが近い値になっている。したがって、αからα”へ下限値が低下し、βからβ”へ上限値が上昇するが、わずかな低下および上昇であり、変換前とあまり大差がない。つまり、原画の階調に対して変換後の階調の変化があまり見られず、階調補正がほとんどなされないことを示している。
なお、上記の変換曲線を求める演算の途中または演算後において、α’=αになるようにα’を変換し、それに伴い、β’や変換曲線を再度求めてもよい。α’だけに限られるものではなく、β’、α”、β”等に関しても同様な処理を行ってもよい。
上記の結果から、霧画像において、光の透過率が高い部分についてはクリップ値を小さくして、コントラストの調整具合を小さくし、光の透過率が低い部分についてはクリップ値を大きくして、コントラストの調整具合を大きくすればよいことが分かる。
光の透過率は、透過率計測センサ17を用いて計測することができるが、画像処理により画像から透過率を算出することもできる。その算出方法の1つとして、ダークチャンネルを用いる方法を説明する。なお、この方法の詳細については、例えば、「Single image Haze removal Using Dark Channel Prior」, He Kaiming, Jian Sun, Xiaoou Tang, Pattern Analysis and Machine Intelligence, IEEE 2011や、特開2012−221237号公報等を参照されたい。
霧の性質から霧画像の局所領域におけるRGBの最小値を算出すると、霧の大まかな透過率と相関関係のあるデータを得ることができる。このデータは、ダークチャンネルと呼ばれる。霧のモデル式は、霧が晴れている場合の画像データをJとし、大気中の透過率をt(t=0〜1)とし、大気光(間接光成分)をAとし、霧発生時の画像データをIとすると、下記式(1)で表すことができる。
Figure 0006613697
上記式(1)中、J×tは、直接光データと呼ばれ、光の透過率100%の霧が晴れているときの画像が透過率tにより減衰されている様子を示している。上記式(1)中、(1−t)×Aは、間接光データ(又はAir Light成分)と呼ばれ、直接光で減衰した分、大気光Aで明るくなっている様子を示している。
ダークチャンネルは、霧が晴れている場合、ほとんどの物質が、RGB最小値がほぼ0に近いという性質から成り立っている。上記式(1)より、透過率tが低ければ低いほど、大気光の成分が加算され、その値が大きくなる。一方、直接光データは0に近い値になる。このため、直接光データを0とみなし、大気光Aの値を用いて大まかな透過率tを求めることができる。
Jの最小値をさらに0に近い値にするために、局所領域を、例えば15×15という小さいサイズに分割した領域とし、その各領域での最小値を取ることができる。ちなみに、霧が晴れていても、晴れていなくても、白い大きい物体等は、RGBの最小値がほぼ0に近い値を示すことから、ダークチャンネルでも正確に透過率を算出することはできない。
上記の条件の下、上記式(1)に示すモデル式から導出したダークチャンネルと透過率tとの関係式を、下記式(2)に示す。下記式(2)中、Ωは、注目画素に対する局所領域を指し、minはRGB最小値を表す。
Figure 0006613697
上記式(2)を用いて、透過率tもしくはダークチャンネルminy∈Ω(min(J))を算出する。以下、ダークチャンネルは、dark(J)と記述することにする。図2に示す透過率測定部25は、上記式(2)を用いて透過率tもしくはダークチャンネルdark(J)を算出し、これを透過率情報としてエンハンス処理部26へ出力する。エンハンス処理部26では、透過率tもしくはダークチャンネルdark(J)に応じて、CLAHEで使用するクリップ値kを決定する。
上記の透過率情報を使用しないCLAHEのクリップ値kは、従来、下記式(3)および下記式(4)によりユーザが求め、ユーザが設定している。
Figure 0006613697
Figure 0006613697
上記式(3)中、mは、1タイル当たりの画素数であり、Nは、画素のbin数、すなわち8ビット画像であれば256であり、16ビット画像であれば65536である。k_minは、最小クリップ値である。上記式(4)中、ユーザ設定値Sは0から1の間の値であり、1である場合は、クリップ値による制約がない場合に等しい状態である。
透過率情報を使用するCLAHEのクリップ値kは、1タイル当たりの透過率tの平均値をタイル透過率Tとし、1タイル当たりのダークチャンネルdark(J)の平均値をタイルダークチャンネルdark(J)とし、上記式(4)を変形した下記式(5)又は下記式(6)を用いて算出することができる。
Figure 0006613697
上記式(5)又は上記式(6)を用いることで、タイルの透過率毎にCLAHEのクリップ値が変化し、透過率の低いタイルにはクリップ値を大きく、透過率の高いタイルにはクリップ値を小さくすることができる。上記式(5)及び上記式(6)中、α1、β1、α2、β2は、透過率tを一次変換し、どの程度の重み付けをするかを示す値であり、一次変換の結果が1を超える場合にはクリップすることにする。例えば、透過率の感度を強くし、透過率が小さい差分でもクリップ値の変化を大きくした場合は、画像全体におけるタイルダークチャンネルの最大値が1、タイルダークチャンネルの最小値が0になるようにα1、α2、β1、β2を定めることができる。
透過率情報及び有効画素数の割合を使用するCLAHEのクリップ値kは、上記式(4)を変形した下記式(7)を用いて算出することができる。
Figure 0006613697
上記式(7)中、Bは調整パラメータであり、Mは1タイル(領域)の有効画素数である。その他の記号は上記式(6)と同様である。
上記式(7)を用いることで、1タイル(領域)あたりの有効画素数が多いほどクリップ値が大きくなり、有効画素数が少ないほどクリップ値が小さくなる。そのため、有効画素数が少なく、N−1フレームとNフレームのパラメータが変化しやすい場合には、エンハンス強度が弱くなる。なお、上記式(7)はダークチャンネルのみの記述であるが、透過率の場合も同様に記述できる。また、上記式(7)では、タイルダークチャンネル、タイル透過率は、1タイル(領域)あたりの画素の平均値であるが、無効画素は演算対象から外すようにする。このように、エンハンス処理部26では、画像の揺れ量が大きい場合には、複数の領域の中で、画像周辺部の領域に対して行うエンハンス処理のエンハンス強度を小さく設定し、画像の揺れ量が小さい場合には、画像周辺部の領域に対して行うエンハンス処理のエンハンス強度を大きく設定する。すなわち、エンハンス処理部26は、画像の揺れ量が大きい場合には、領域ごとに算出された各ヒストグラムの平坦化処理を行うために用いるコントラストの制約値を示すクリップ値を小さく設定し、画像の揺れ量が小さい場合には、コントラストの制約値を示すクリップ値を大きく設定する。
エンハンス処理部26は、上記式(5)、上記式(6)又は上記式(7)を用いてタイル毎のクリップ値を算出し、各クリップ値を用いてCLAHE処理を実施する。クリップ値は、上記式(5)、上記式(6)又は上記式(7)により算出するほか、透過率情報に対応するクリップ値としてテーブル等に設定しておき、そのテーブルを参照して決定するようにしてもよい。CLAHE処理を実施するに際して、画像がRGB画像である場合、RGB色空間からYCbCr色空間等へ変換することができる。色空間の変換は、これまでに知られたいかなる計算式等でも使用して行うことができる。エンハンス処理部26は、変換後のY(輝度値)を使用して、上記の方法によりヒストグラムの平坦化を実施することができる。
エンハンス処理部26は、CLAHE処理のみを実施してもよいが、この処理だけでは、霧画像が無彩に近づき、彩度が不足する場合がある。このような場合には、YCbCr色空間におけるCb、Cr成分にゲインをかけて彩度を向上させることができる。Cbは、青系統の色の色相と彩度を表す色差成分で、Crは、赤系統の色の色相と彩度を表す色差成分である。
透過率情報を使用した場合、Cb、Cr成分にゲインをかける彩度補正は、下記式(8)、下記式(9)、又は下記式(10)、下記式(11)を用いて実施することができる。下記式(8)〜(11)中、Cb、Crは、−1〜1の間の値とする。また、下記式(8)〜(11)中、Cxのxは、bまたはrのいずれかを示す。また、Cx’は、彩度補正後のCb、Crの値である。
Figure 0006613697
上記式(8)〜(11)も、CLAHEのクリップ値と同様、透過率が大きいほどゲインが小さくなり、透過率が小さいほどゲインが大きくなるような式である。また、α3、α4、β3、β4は、CLAHEのクリップ値の場合と同様、透過率tを一次変換し、どの程度の重み付けをするかを示す値である。
透過率情報を使用しないで有効画素数の割合を使用する場合、Cb、Cr成分にゲインをかける彩度補正は、下記式(12)、下記式(13)を用いて実施することができる。
Figure 0006613697
上記式(12)、(13)中、Dは調整パラメータであり、Mは1タイル(領域)の有効画素数である。その他の記号は上記式(10)、(11)と同様である。なお、dark(J)を一次変換できるようにしてある。
上記式(12)、(13)も、CLAHEのクリップ値と同様、有効画素数が多いほどゲインが大きくなり、有効画素数が少ないほどゲインが小さくなる。また、数式中に使用される「タイル(領域)」はCLAHEと同じタイル(領域)である。
ここで、図16(a)〜(c)を参照して、上記式(8)〜(13)の指数部が1〜3に変化した場合にゲインがどのように変わるかについて説明する。図16(a)が上記式(8)〜(13)中の指数部が1の場合、図16(b)が上記式(8)〜(13)中の指数部が2の場合、図16(c)が上記式(8)〜(13)中の指数部が3の場合を示す。指数部が1の場合は、Cxに対するCx’の比が1であるが、指数部が2、3と大きくなるにつれて、その比が大きくなり、ゲインが大きくなることが分かる。上記式(8)〜(13)の指数部には、透過率情報又は有効画素数の割合が含まれることから、上記式(8)〜(13)を用いて彩度補正を行うことで、透過率情報又は有効画素数の割合に応じて彩度補正のゲインを決定することができる。
次に、図17を参照して、本実施形態に係る画像処理装置10が行う処理の一例について説明する。図17は、第1の実施形態に係る画像処理装置が行う処理の一例を示したフローチャート図である。
ユーザは、任意の撮像対象である被写体に画像処理装置10のレンズ11を向け、シャッターボタンを押下する(ステップS1)。これを受けて、撮像部12が画像を撮像する。ここでは防振処理及び霧除去処理を行うものとして説明するが、当然ながら霧以外の黄砂やPM2.5等であってもよい。防振処理及びエンハンス処理(霧除去処理又はコントラスト補正処理)を行う場合、ユーザは、操作部15において防振処理及びエンハンス処理(霧除去処理又はコントラスト補正処理)を行うかどうかを指定することができる。画像処理装置10は、その指定を受けて、防振処理及びエンハンス処理(霧除去処理又はコントラスト補正処理)を実行する。なお、画像処理装置10の種類によっては、撮像画像により霧が発生しているかどうかを自動的に検知する装置もあるため、そのような装置では、ユーザが意識せずに自動的に霧補正を実行することができる。
コントローラ部13がシャッターボタンの押下を受け付けると、撮像部12に対し、撮像を開始するように指示する。撮像部12は、その指示を受けて、シャッターを開き、撮像素子を露出させ、撮像素子に入射される光を光電変換し、画像データを出力する。そして、コントローラ部13がその画像データを受け取り、画像メモリ14に保存する(ステップS2)。
次に、画像メモリ14から画像処理部18内の揺れ量測定部23にN−1フレーム画像とNフレーム画像を送信する。ここで、N−1フレームに対して、Nフレーム(現在のフレーム)がどの程度揺れたのかを、例えば、位相相関法やブロックマッチング法などで測定する。このようにして測定された揺れ量は、画像シフト部24とエンハンス処理部26に送信される(ステップS3)。
画像処理部18は、CTL I/F20を介して画像メモリ14から画像データを取得し、ISP部21でシェーディング補正等の一般的な画像処理が行われた後、画像データはCTL I/F20を介して再び画像メモリ14に送信されて保存される(ステップS4)。
次に、画像シフト部24が画像メモリ14からISP処理後の画像データを読み込む。このとき、ステップS3で求めた揺れ量を用いて、図3〜図8を用いて説明したようにN−1フレームとNフレームとが被写体の位置座標が変わらないように画像データのリードを行う。上述したように無効画素の位置には、0を埋めた画像データを透過率測定部25及びエンハンス処理部26に送信する(ステップS5)。
次に、透過率測定部25は、上述した上記式(2)を用いるダークチャンネル手法により、透過率tもしくはdark(J)といった透過率情報を算出する。透過率測定部25は、算出した透過率情報をエンハンス処理部26に送信する(ステップS6)。ただし、無効画素に対しては、ダークチャンネル手法のフィルタ演算対象外とする。
次に、CLAHE処理部27は、上述したように撮像した画像を複数の矩形領域(タイル)に分割し、各領域(タイル)でヒストグラムを算出するが、画像周辺部のヒストグラムの0の頻度値を確認することで、無効画素数を確認することができる。これは、通常の自然画像、特に霧画像では露出条件を満足していれば、0の数値になるものはほぼ無いためである。図7及び図8を用いて説明したように、左上、右上、左下、右下の4つの領域のヒストグラムを参照すれば、全ての画像周辺領域の無効画素数を算出することが可能である。そして、1領域(タイル)あたりの画素数から無効画素数を減算することで有効画素数が算出される(ステップS7)。また、ISP部21のガンマ補正において、有効画素については0にならない階調変換を行ってもよい。また、揺れ量測定部23で算出された揺れ量を受信し、その揺れベクトルの値より無効画素数を算出することもできる。このように、CLAHE処理部(画素数算出手段)27は、分割手段により分割された各領域の有効画素数を算出する。
次に、CLAHE処理部27は、ヒストグラムの平坦化処理で用いるコントラストの制約値を示すクリップ値を算出する(ステップS8)。上述したようにクリップ値は大きいほどエンハンスは強くなり、クリップ値は小さいほどエンハンスは弱くなる。まず、CLAHE処理部27は、画像周辺部以外の領域について、透過率情報を用いて上記式(5)又は上記式(6)からクリップ値を算出する。次に、CLAHE処理部27は、画像周辺部の領域について、有効画素数の割合を用いて上記式(7)からクリップ値を算出する(ステップS8)。本実施形態では、1タイルあたりの有効画素数の割合に応じてクリップ値を変更することが1つの特徴である。
次に、CLAHE処理部27は、上記で算出した各タイル(領域)のクリップ値を用いて、累積ヒストグラムの形を変化させ、階調変換用のLUT(変換テーブル)を作成する。そして、LUTを用いて、ステップS5で防振処理された画像データに対して非線形の階調変換を行う(ステップS9)。すなわち、クリップ値を用い、上記の方法で各タイルにつきヒストグラムの平坦化を実施し、各変換曲線を求める。そして、CLAHE処理部27は、求めた各変換曲線を用い、各タイル内の画素の輝度値を変換する。このようにして、CLAHE処理部27は、画素の輝度成分に対して補正を行う。CLAHE処理部27は、補正後の画像データを彩度補正部28へ送る。なお、本実施形態では、ステップS6〜S8の処理は明度信号(YCrCb空間のY信号)のみに実施するものとする。
次に、彩度補正部28は、その画像データにおける各画素の輝度成分以外の色差成分に対して彩度補正を行う(ステップS10)。まず、画像周辺部以外の領域について、上記式(8)〜(11)を用いて彩度成分にゲインをかけ、彩度を向上させる処理を行う。次に、画像周辺部の領域について、上記式(12)、(13)を用いて彩度成分にゲインをかけ、彩度を向上させる処理を行う。すべての画素に対して彩度補正を行った後、エンハンス処理部26は、エンハンス処理が終了したものとし、画像データをCTL I/F20を介して画像メモリ14に保存、処理を終了する。
このように、本実施形態によれば、揺れ量が大きいほど画像周辺部の領域のエンハンス強度を弱めることで、画像周辺部のチラつきを低減させることができる。また、画像周辺部で有効画素数が低減すると、補正が強くなりノイズがより目立つ場合もあるが、過補正を防止することで画像周辺部におけるノイズの低減ができる。よって、防振処理と領域分割型のエンハンス処理とを両方組み合わせて行った場合でも画像周辺部でチラつきが生じることなく画像の視認性を向上させることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。画像処理装置10の構成例は第1の実施形態と同様である。第1の実施形態とはエンハンス処理部26のCLAHE処理が異なるだけである。以下、詳細について説明する。
図18を参照して、本実施形態に係る画像処理装置10が行う処理の一例について説明する。図18は、第2の実施形態に係る画像処理装置が行う処理の一例を示したフローチャート図である。なお、第1の実施形態の図17と同様な処理については対応するステップを示し詳細な説明は省略する。
ステップS21は、図17のステップS1〜ステップS6までの処理と同様である。ステップS22は、図17のステップS7と同様である。ステップS25〜ステップS27は、図17のステップS8〜ステップS10と同様である。以下では、ステップS23、ステップS24について説明する。
ステップS22で、画像を分割した各タイル(領域)について有効画素数を算出した後、CLAHE処理部27は、画像周辺部の各タイル(領域)に対して、(1領域の有効画素数/1領域の画素数)を算出する。この計算をすることで、1つの領域に対してどの程度の割合でヒストグラムを作成するのに有効な画素があるのかがわかる。つまり、算出した有効画素数の割合が小さければ小さいほどN−1フレームとNフレームとのLUTが異なる形となってしまいやすく、画面のチラつきが大きくなってしまう。CLAHE処理部27は、算出した値が、所定の閾値より小さいか否かを判定する(ステップS23)。
所定の閾値より大きい場合(ステップS23:No)、ステップS25に移行して処理を継続する。所定の閾値より小さい場合(ステップS23:Yes)、有効画素数を増やすために、隣接する領域同士をマージする(ステップS24)。次に、ステップS25〜ステップS27を処理して各タイル(領域)について終えたら終了する。
ここで、図19〜図22を用いて、隣接する領域同士のマージについて説明する。図19〜図20において、4×4=16に分割した各タイル(領域)の左側一番目の列上側から1−1、1−2、1−3、1−4領域とし、左側二番目の列上側から2−1、2−2、2−3、2−4領域とし、左側三番目の列上側から3−1、3−2、3−3、3−4領域とし、左側四番目の列上側から4−1、4−2、4−3、4−4領域とする。
図19は、上側のタイル(領域)1−1、2−1、3−1、4−1領域の有効画素数が少ない場合(有効画素数が所定の閾値以下の第1の領域)を示している。図19の例では、1−1領域(第1の領域)は、1−2領域(有効画素数が所定の閾値以上の第2の領域)とマージして新たな領域(第3の領域)41とする例である。また、2−1領域は、2−2領域とマージして新たな領域42とする例である。また、3−1領域は、3−2領域とマージして新たな領域43とする例である。また、4−1領域は、4−2領域とマージして新たな領域44とする例である。これらの処理は請求項の「統合手段」に相当する。
図20は、右側のタイル(領域)4−1、4−2、4−3、4−4領域の有効画素数が少ない場合を示している。図20の例では、4−1領域は、3−1領域とマージして新たな領域45とする例である。また、4−2領域は、3−2領域とマージして新たな領域46とする例である。また、4−3領域は、3−3領域とマージして新たな領域47とする例である。また、4−4領域は、3−4領域とマージして新たな領域48とする例である。
図21は、右上側のタイル(領域)4−1領域の有効画素数が少ない場合を示している。図21の例では、4−1領域は、4−2、3−1、3−2領域とマージして新たな領域51とする例である。
図22は、右側のタイル(領域)4−1、4−2、4−3、4−4領域と、上側のタイル(領域)1−1、2−1、3−1、4−1領域の有効画素数が少ない場合を示している。図22の例では、1−1領域は、1−2領域とマージして新たな領域41とする例である。また、2−1領域は、2−2領域とマージして新たな領域42とする例である。また、4−1領域は、4−2、3−1、3−2領域とマージして新たな領域51とする例である。また、4−3領域は、3−3領域とマージして新たな領域47とする例である。また、4−4領域は、3−4領域とマージして新たな領域48とする例である。
上記のように、有効画素数の割合が所定の閾値よりも小さい(不足している)画像周辺領域のみをマージする。画像周辺領域よりも内側の領域では、全画素が有効画素であるため、周辺領域よりも内側の領域とマージをすれば、有効画素数が増え安定したヒストグラムが形成される。なお、画像周辺部より内側の領域のLUTが、多少ではあるが変化してしまうことがあるため、画像周辺部領域で1つの領域をマージさせるという手法でもよい。なお、所定の閾値は任意に設定できる。
このように、本実施形態によれば、揺れ量が大きく画像周辺部の領域の有効画素数が不足している場合には、画像領域を大きくすることで画像周辺部のチラつきを低減させることができる。また、エンハンスを弱めていないので画像周辺部のコントラストをよくすることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。画像処理装置10の構成例は第1の実施形態と同様である。第1の実施形態とはエンハンス処理部26のCLAHE処理が異なるだけである。以下、詳細について説明する。
図23を参照して、本実施形態に係る画像処理装置10が行う処理の一例について説明する。図23は、第3の実施形態に係る画像処理装置が行う処理の一例を示したフローチャート図である。なお、第1の実施形態の図17と同様な処理については対応するステップを示し詳細な説明は省略する。
ステップS31は、図17のステップS1〜ステップS6までの処理と同様である。ステップS32は、図17のステップS7、ステップS8とほぼ同様であるが、本実施形態では揺れ量を考慮していないクリップ値を用いる点が異なる。ステップS34〜ステップS35は、図17のステップS9〜ステップS10と同様である。以下では、ステップS32、ステップS33について説明する。
ステップS32で、クリップ値kは、揺れ量を考慮していない上記式(6)を用いて算出する。次に、CLAHE処理部27は、上記で算出した各タイル(領域)のクリップ値を用いて、累積ヒストグラムの形を変化させ、階調変換用のLUTを算出する(ステップS33)。そして、LUTを用いて、防振処理された画像データに対して非線形の階調変換を行い(ステップS34)、彩度補正を行う(ステップS35)。
ここで、本実施形態で行うLUTを算出する際に、N−1フレームのLUTとNフレームのLUTとのブレンド処理について説明する。まず、防振処理を考慮しない場合は、下記式(14)のようなブレンド処理となる。
NフレームのLUT=N−1フレームのLUT×(1−a)+Nフレーム画像より算出したLUT×a ・・・(14)
上記式(14)中、aは、N−1フレームとのブレンド率であり、aは0から1の間の値である。
aが1に近い値であるほど、Nフレームの画像の算出結果を重視し、aが0に近い値であるほど、過去との平滑を強めることになり、N−1フレームとの差分が小さくなる。画像に揺れが起きていない場合であっても、例えば、ライトの点滅などで光源が急激に変化するシーンやカメラが一瞬障害物などで遮られるシーンなどでは、ブレンド処理は有効な処理である。
次に、画像周辺部領域のブレンド率bを下記式(15)のように定義する。
ブレンド率b=ブレンド率a×調整パラメータk_blend×{(1領域の有効画素数)/(1領域の画素数)} ・・・(15)
画像周辺部領域でない領域や無効画素数が無い領域に関しては、上記式(14)のブレンド率aがそのまま使用できる。一方、画像周辺部領域で揺れにより有効画素数が少ない領域に関しては、よりブレンド率が小さい数値になるため、Nフレームの算出結果よりもN−1フレームのLUTを重視し、あまりLUTを変化させないことで、画像周辺部のチラつきを低減できる。
また、1タイル(領域)の有効画素数が著しく少ない場合には、その隣接する領域(内側の領域)とのギャップが大きくなる。通常、隣接領域とはバイリニアのブレンドを行うが、ギャップが大きい場合は、より有効画素数の多い領域(内側の領域)の重み付けを重くして、領域間のブレンドを行うようにしてもよい。
本実施形態では、上記式(14)、(15)で説明したブレンド処理を行ったLUTを用いて入力された画像データに対して階調変換を行うようにする。このように、エンハンス処理部(変化テーブル算出手段)26は、時系列で入力される入力画像の各領域に対してエンハンス処理を行うに際し、N−1番目の入力画像の各領域に対して行うエンハンス処理の第1のパラメータ(LUT)と、N番目の入力画像の各領域に対して行うエンハンス処理の第2のパラメータ(LUT)とを用いて(ブレンドして)、N番目の入力画像の各領域に対して行うエンハンス処理に用いる階調変換するための変換テーブル(LUT)を算出する。
このように、本実施形態によれば、揺れ量が大きいほど、画像周辺部の領域のN−1番目のフレームのブレンド率を高めることで、画像周辺部の領域のチラつきを低減させることができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。画像処理装置10の構成例は第1の実施形態と同様である。第4の実施形態では、第2の実施形態でエンハンス処理部26のCLAHE処理で隣接する領域同士をマージする方法が異なるだけである。以下、詳細について説明する。なお、本実施形態に係る画像処理装置10が行う処理は第2の実施形態の図18と同様である。
本実施形態では、1タイル(領域)の有効画素数が少ないため、隣接する領域も合わせてヒストグラムを算出する一例である。第2の実施形態では、単純に隣接する領域をマージしてCLAHEを実施した。本実施形態では、画像内でセグメンテーションを実施し、N−1フレームでのある1つの領域でのセグメンテーションの比率と、Nフレームでの同じ領域+隣接領域内のセグメンテーションの比率を同じになるようにヒストグラムの算出を行うものである。
図24〜図27は、隣接する領域同士のマージについて説明する図である。図24〜図27において、4×4=16に分割した各タイル(領域)の左側一番目の列上側から1−1、1−2、1−3、1−4領域とし、左側二番目の列上側から2−1、2−2、2−3、2−4領域とし、左側三番目の列上側から3−1、3−2、3−3、3−4領域とし、左側四番目の列上側から4−1、4−2、4−3、4−4領域とする。
図24に示すように、画像内の被写体ごとに分割する。図24の例では、被写体を矩形で分割しているが、被写体の輪郭で分割するようにしてもよい。被写体を分割する方法は、セグメンテーションと呼ばれる公知の技術を用いることができる。セグメンテーションは、例えば、動的輪郭、レベルセット法、平均値シフトなどを挙げることができる。また、霧のシーンであれば、上述したように霧の透過率に応じて分類してもよい。特に霧発生時にはコントラストが低下して、被写体の特徴量が精度よく取得できないことが多いため、霧の透過率情報を利用することで、被写体の特徴量の代替をすることができる。
図25は、セグメンテーションを行って、画像内の被写体の種類を示すラベル情報を付与したものである。例えば、自動車はAラベル、山はBラベル、壁はCラベル、背景はDラベルである。このセグメンテーションは請求項の「ラベル情報付与手段」に相当する。
図26は、N−1フレームを示している。一番右で上から三番目の4−3領域61に注目する。4−3領域61では、CラベルとDラベルが混在した領域である。ラベルが混在した領域では、例えば、Cの画素数:Dの画素数の比率を算出しておく。画素数の比率の算出は、全ての画像周辺部領域で2種類以上のラベルが混在した領域で行う。
図27は、Nフレームを示している。Nフレームで、右側に無効画素が発生し、例えば、図18のステップS23で全ての右側領域(4−1〜4−4領域)の有効画素数が不足している(有効画素数の比率が所定の閾値より小さい)と判断された場合を説明する。
4−1領域では、N−1フレーム(図26)でDラベルだけしか存在しなかったため、隣接する3−1領域のDラベルの画素のみをヒストグラムの算出対象とする(領域62)。すなわち、有効画素数が所定の閾値以下の4−1領域(第1の領域)と、隣接する領域で、かつラベル情報が第1の領域と同じ3−1領域(第2の領域)とを統合して第3の領域とする。この処理は請求項の「統合手段」に相当する。このように、ラベル情報でヒストグラムの算出領域か否かを判断する場合には、隣接領域はヒストグラムの算出対象としてのみ使用する。Nフレーム(図27)の3−1領域のLUTを算出する場合は、3−1領域全体そのものを使用する。なお、第2の実施形態では、3−1領域と4−1領域をマージして面積二倍の一つの領域を作成するため、3−1領域と4−1領域のヒストグラム、LUTともに同じものとなる。
4−2領域の場合も4−1領域と同様に、3−2領域のDラベルの画素のみをヒストグラムの算出対象とする(領域63)。
4−3領域の場合は、上述したようにCラベルの画素とDラベルの画素が混在しているため、N−1フレーム(図26)で計算したのと同じ比率になるように隣接する3−3領域の画素をヒストグラムの算出対象とする(領域64)。具体的には、C:DをN−1フレームと同じ比率でヒストグラムの算出対象にすると、Dラベルの画素に対して、Cラベルの画素の方があまってしまうため、3−3領域のDラベルの画素は全てヒストグラムで加算し、3−3領域のCラベルの画素は同じ比率にするために、幾つかの画素をヒストグラムの算出対象から外すようにする。
具体的に数値を与えて説明する。前提として、
(1)N−1フレームの4−3領域において、Cラベルの画素=100画素、Dラベルの画素=300画素とする。
(2)Nフレームの4−3領域において、Cラベルの画素=60画素、Dラベルの画素=60画素とする。
(3)Nフレームの3−3領域において、Cラベルの画素=100画素、Dラベルの画素=300画素とする。
Nフレーム(図27)の4−3領域と3−3領域をあわせて、Cラベルの画素:Dラベルの画素の比率を1:3にする必要があるため、C:D=(60+60):(60+300)となる。これは、3−3領域のCラベルの画素が60画素、Dラベルの画素が300画素ということであり、3−3領域のCラベルの画素は100−60=40画素、ヒストグラムの加算対象から外れることになる。また、N−1フレーム(図26)と同じ画素数分までをヒストグラムの算出対象として考えてもよい。その場合は、C:D=(60+40):(60+240)となり、3−3領域から、Cラベルの画素を40画素、Dラベルの画素を240画素分ヒストグラムの算出対象とする。
4−4領域も同じように、3−4領域を用いて、C:Dを同じにする。また、上述したように、ヒストグラムの算出対象として、隣接領域の全画素を使用しない場合は、画像周辺領域により近い位置にある画素をヒストグラムの算出対象とすればよい。
このように、本実施形態によれば、揺れ量が大きく画像周辺部の領域の有効画素数が不足している場合には、画像の特徴量(画像内の被写体の種類を示すラベル情報)に応じて画像領域を大きくすることで、よりN−1フレームのLUTに近づくため、単純に画像領域を統合する場合よりも画面のチラつきをより低減させることができる。
これまでの説明では、コントラスト調整を行う対象の画像を、画像処理装置10により撮像して得られた画像として説明してきたが、画像処理装置10により撮像された画像に限定されるものではない。したがって、ネットワークを介してサーバ等から受信して取得した画像や、CD−ROMやSDカード等の記録媒体に記録された画像等であってもよい。
以上、本発明に係る各実施形態について説明したが、本発明は、上述の各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述の各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
また、上述した各実施形態の画像処理装置10で実行されるソフトウェア(プログラム)は、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでフロッピー(登録商標)ディスク、CD(Compact Disc)、CD−R(Compact Disc-Recordable)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、SDメモリカード(SD memory card)、USBメモリ(Universal Serial Bus memory)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施形態の画像処理装置10で実行されるソフトウェア(プログラム)を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態の画像処理装置10で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
10 画像処理装置
11 レンズ
12 撮像部
13 コントローラ部
14 画像メモリ
15 操作部
16 出力部
17 透過率計測センサ
18 画像処理部
20 CTL I/F
21 ISP部
22 防振処理部
23 揺れ量測定部
24 画像シフト部
25 透過率測定部
26 エンハンス処理部
27 CLAHE処理部
28 彩度補正部
31 N−1番目のフレーム(実線の四角)
32 N番目のフレーム(一点鎖線の四角)
33 全ての画像領域
34 一部分の画像領域
41〜48、51 新たな領域
61 4−3領域
62〜65 領域
特開2006−195651号公報

Claims (9)

  1. 時系列に画像を入力する画像入力手段と、
    前記画像が入力される周期ごとに画像の揺れ量を測定する揺れ量測定手段と、
    測定された前記揺れ量に基づいて前記画像の揺れを補正する揺れ補正手段と、
    指定された分割条件に従って、補正された前記画像を複数の領域に分割する分割手段と、
    前記分割手段により分割した領域ごとに、画像の特徴量を示すヒストグラムを算出する特徴量算出手段と、
    前記揺れ量測定手段により測定された前記画像の揺れ量に応じて、前記領域ごとに前記ヒストグラムの平坦化を行うエンハンス処理の処理内容を決定し、前記領域ごとに算出された前記ヒストグラムに基づいて、前記領域に対してエンハンス処理を行うエンハンス処理手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記エンハンス処理手段は、前記画像の揺れ量が大きい場合には、前記複数の領域の中で、前記画像の画像周辺部の前記領域に対して行うエンハンス処理のエンハンス強度を小さく設定し、前記画像の揺れ量が小さい場合には、前記画像の画像周辺部の前記領域に対して行うエンハンス処理のエンハンス強度を大きく設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 時系列で入力される入力画像の前記領域に対してエンハンス処理を行うに際し、
    N−1番目の入力画像の前記領域に対して行うエンハンス処理の第1のパラメータと、N番目の入力画像の前記領域に対して行うエンハンス処理の第2のパラメータとを用いて、N番目の入力画像の前記領域に対して行うエンハンス処理に用いる階調変換するための変換テーブルを算出する変換テーブル算出手段を、さらに備え、
    前記変換テーブル算出手段は、前記画像の揺れ量に応じて、前記変換テーブルを算出し、
    前記エンハンス処理手段は、前記変換テーブルを用いて前記エンハンス処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記分割手段により分割した前記領域ごとに、有効画素数を算出する画素数算出手段と、
    前記有効画素数が所定の閾値以下の第1の領域と、隣接する領域で、かつ前記有効画素数が所定の閾値以上の第2の領域とを統合して第3の領域とする統合手段と、をさらに備え、
    前記特徴量算出手段は、前記第3の領域に対して画像の特徴量を示す前記ヒストグラムを算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記領域の画像内の被写体の種類を示すラベル情報を付与するラベル情報付与手段を、さらに備え、
    前記統合手段は、前記有効画素数が所定の閾値以下の第1の領域と、隣接する領域で、かつ前記ラベル情報が前記第1の領域と同じ第2の領域とを統合して第3の領域とする、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記分割手段により分割された前記領域の光の透過率または該透過率と相関関係にあるデータを透過率情報として計測または前記画像から算出する計測手段を、さらに備え、
    前記統合手段は、前記有効画素数が所定の閾値以下の第1の領域と、隣接する領域で、かつ前記透過率情報が前記第1の領域と所定の範囲内に分類される第2の領域とを統合して第3の領域とする、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  7. 前記エンハンス処理手段は、前記画像の揺れ量が大きい場合には、前記領域ごとに算出された前記ヒストグラムの平坦化処理を行うために用いるコントラストの制約値を示すクリップ値を小さく設定し、前記画像の揺れ量が小さい場合には、コントラストの制約値を示す前記クリップ値を大きく設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 画像処理装置に、
    時系列に画像を入力する画像入力ステップと、
    前記画像が入力される周期ごとに画像の揺れ量を測定する揺れ量測定ステップと、
    測定された前記揺れ量に基づいて前記画像の揺れを補正する揺れ補正ステップと、
    指定された分割条件に従って、補正された前記画像を複数の領域に分割する分割ステップと、
    前記分割ステップにより分割した領域ごとに、画像の特徴量を示すヒストグラムを算出する特徴量算出ステップと、
    前記揺れ量測定ステップにより測定された前記画像の揺れ量に応じて、前記領域ごとに前記ヒストグラムの平坦化を行うエンハンス処理の処理内容を決定する決定ステップと、
    前記決定ステップで決定された処理内容に従って、前記領域ごとに算出された前記ヒストグラムに基づいて、前記領域に対してエンハンス処理を行うエンハンス処理ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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