JP7227785B2 - 画像処理装置、画像処理方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、大気中の微小粒子成分の影響により視認性が低下した撮像画像の画質を改善するための技術に関するものである。
監視カメラなどの分野において、カメラから被写体までの間に存在する微小粒子成分(例えば、霧)によって視認性が低下し、撮像画像の画質が劣化することが問題となっている。霧などの微小粒子成分によって視認性が低下した撮像画像を補正する技術(霧霞除去技術)として、特許文献1が提案されている。特許文献1では、着目画素ごとに周囲の所定範囲におけるRGBチャンネル内での最小値を算出し、この最小値画像を用いてコントラストを補正することで視認性の改善を行う。また、特許文献2では、入力映像中のヒストグラムをもとに、霧霞除去のパラメータを決定している。
米国公開公報2011/0188775号明細書 米国公開公報2016/0328832号明細書
特許文献1に記載の技術では、画像処理を行う際のパラメータを画像全体で一意に保持している。しかしながら、比較的近い距離にある被写体に対して霧霞除去技術を適用する場合と、遠い距離にある被写体に対して霧霞除去技術を適用する場合と、では、パラメータを変えたほうが良い場合がある。遠い距離にある被写体向けのパラメータで処理を行うと、近い距離にある被写体に対しては効果が強くなりすぎてしまい、不自然な画像となる可能性があった。また、特許文献2に記載の技術では、画像全体のヒストグラムをもとにパラメータを決定してしまうため、ユーザの指定に合わせてパラメータを決めることはできなかった。本発明では、大気中の微小粒子成分による影響を含む撮像画像における該影響を抑制する範囲や効果の強弱を調整可能な技術を提供する。
本発明の一様態は、撮像画像に対するユーザ操作に応じて指定された大気の透過率の範囲を取得する第1の取得手段と、
前記撮像画像において参照する複数の画素位置を該撮像画像の輝度値に基づいて特定し、該複数の画素位置における画素値の色ごとの総和に基づいて、大気による散乱光成分である大気光成分を求める第2の取得手段と、
前記撮像画像を前記大気光成分および前記範囲に基づいて補正した複数の補正画像を生成し、前記補正画像および前記撮像画像に基づき、前記撮像画像のミー散乱成分およびレイリー散乱成分を推定し、該推定したミー散乱成分およびレイリー散乱成分に基づいて、前記撮像画像における大気中の微粒子成分による影響を抑制した補正画像を生成する生成手段と
を備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、大気中の微小粒子成分による影響を含む撮像画像における該影響を抑制する範囲や効果の強弱を調整可能な技術を提供することができる。
画像処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図。 画像処理装置100の機能構成例を示すブロック図。 処理部202の機能構成例を示すブロック図。 画像処理装置100の全体処理のフローチャート。 ステップS404における処理の詳細を示すフローチャート。 ステップS502を説明する図。 ステップS501における処理の詳細を示すフローチャート。 ステップS503における処理の詳細を示すフローチャート。 ステップS504における処理の詳細を示すフローチャート。 フィルタ処理の詳細を示す図。 ステップS505における処理の詳細を示すフローチャート。 ステップS506における処理の詳細を示すフローチャート。 GUIの表示例を示す図。 画像処理装置100の全体処理のフローチャート。 ステップS1402における処理の詳細を示すフローチャート。 ステップS1502における処理の詳細を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでするものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[第1の実施形態]
<第1の実施形態の概要>
先ず、第1の実施形態の概要について説明する。本実施形態では、霧などの微小粒子成分が多く発生しているシーンを撮像した撮像画像(大気中の微小粒子成分による影響を含む撮像画像)では、微小粒子成分があまり発生していない場合に比べてコントラストが低下してしまう。この原因として光が大気中を通過する際に、微小粒子成分により光が散乱してしまうことがあげられる。大気中の光散乱には2種類知られており、1つはミー散乱であり、塵、埃、水蒸気の粒など光の波長と比較して粒子径が大きい粒子によって引き起こされる散乱である。ミー散乱は光の波長に依存せず起こるため、ミー散乱が起きた場合、遠方の被写体ほどコントラストが低下して白く見えるようになる。もう1つはレイリー散乱であり、空気分子のような光の波長と比較して粒子径が小さい粒子によって引き起こされる散乱である。なおレイリー散乱では波長の短い光ほどよく散乱する。
本実施形態では、撮像画像における大気中の微小粒子成分による影響を抑制する除去処理を実行する。このような除去処理は、霧霞除去やヘイズ除去などと呼ばれる。さらに本実施形態では、シーンにおいて微小粒子成分による影響を抑制する距離範囲をユーザ操作に応じて設定する。そして、この設定された距離範囲に基づいて、撮像画像の微小粒子成分としてミー散乱成分およびレイリー散乱成分を推定し、該推定したミー散乱成分とレイリー散乱成分を個別に抑制して再合成することで、微小粒子成分の影響を抑制した撮像画像を得る。
具体的には、まず撮像画像(散乱光によりコントラストが低下した画像)に対し、大気による散乱光成分である大気光成分を推定する。本実施形態では、撮像画像は、各画素の画素値がR成分の画素値、G成分の画素値、B成分の画素値の3つの画素値を有するRGB画像(Rのプレーン、Gのプレーン、Bのプレーンを有する撮像画像)であるものとする。次に、撮像画像の色ごとのプレーンに対し、着目画素を中心とした画像領域内の下位画素値の集合(RGB下位画素値画像)、プレーン全体での下位画素値の集合(下位画素値画像)を求める。そして、下位画素値画像およびRGB下位画素値画像に対して、先の距離範囲に相当する画素値範囲以外の値を変更するそれらの結果を用いて、ミー散乱成分とレイリー散乱成分の二種類の散乱成分を推定し、最後にそれらを合成する。
<画像処理装置の構成例>
次に、本実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成例について、図1のブロック図を用いて説明する。図1に示す如く本実施形態に係る画像処理装置100は、CPU101、RAM102、ROM103、HDD(ハードディスクドライブ)I/F(インターフェース)104,HDD105、入力I/F106、出力I/F107、システムバス108を有する。
CPU101は、RAM102やROM103に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いて各種の処理を実行する。これによりCPU101は、画像処理装置100全体の動作制御を行うと共に、画像処理装置100が行うものとして後述する各処理を実行若しくは制御する。
RAM102は、ROM103やHDD105からロードされたコンピュータプログラムやデータ、入力I/F106を介して外部メモリ109や撮像部111から受信したデータ、を格納するためのエリアを有する。さらにRAM102は、CPU101が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。このようにRAM102は、各種のエリアを適宜提供することができる。ROM103には、画像処理装置100の設定データや起動プログラムなどが格納されている。
HDDI/F104は、例えばシリアルATA(SATA)等のインタフェースであり、二次記憶装置としてのHDD105をシステムバス108に接続するためのものである。CPU101は、このHDDI/F104を介してHDD105に対する情報の読み書きを行う。
HDD105は、大容量情報記憶装置の一例である。HDD105には、OS(オペレーティングシステム)や、画像処理装置100が行うものとして後述する各処理をCPU101に実行若しくは制御させるためのコンピュータプログラムやデータが保存されている。HDD105に保存されているデータには、以下の説明において既知の情報として画像処理装置100が取り扱う情報が含まれている。HDD105に保存されているコンピュータプログラムやデータは、CPU101による制御に従って適宜HDDI/F104を介してRAM102にロードされ、CPU101による処理対象となる。なお、二次記憶装置はHDD105に限らず、光ディスクドライブ等の記憶デバイスでもよい。
入力I/F106は、例えばUSBやIEEE1394等のシリアルバスインタフェースであり、画像処理装置100は、入力I/F106を介して操作部112、外部メモリ109、撮像部111に接続されている。
操作部112は、キーボード、マウス、タッチパネル画面などのユーザインターフェースであり、ユーザが操作することで各種の指示を入力I/F106を介してCPU101に入力することができる。
外部メモリ109は、ハードディスクドライブ、メモリカード、CFカード、SDカード、USBメモリなどの記憶媒体であり、画像処理装置100で処理されたデータを保存することができる。CPU101は、入力I/F106を介して外部メモリ109に対する情報の読み書きを行うことができる。
撮像部111は、動画像もしくは静止画像を撮像し、該動画像における各フレームの画像もしくは該静止画像を撮像画像として出力する。CPU101は、撮像部111から出力された撮像画像を入力I/F106を介して取得し、該取得した撮像画像をRAM102やHDD105に格納する。
出力I/F107は、例えばDVIやHDMI等の映像出力インタフェースであり、画像処理装置100は、出力I/F107を介して表示部210に接続されている。表示部210は、液晶画面やタッチパネル画面などを有し、CPU101による処理結果を画像や文字などでもって表示することができる。
システムバス108は、各種データの転送経路であり、CPU101、RAM102、ROM103、HDDI/F104、入力I/F106、出力I/F107は何れもシステムバス108を介して相互に接続されている。
なお、本実施形態に係る画像処理装置の構成は図1に示した構成に限らない。例えば、撮像部111と画像処理装置100とを一体化させても良く、その場合、撮像部111が一体化された画像処理装置100は、カメラ付スマートフォンやディジタルカメラなどの撮像機能を有するコンピュータ装置となる。
図2は、画像処理装置100の機能構成例を示すブロック図であり、図3は、図2の処理部202の機能構成例を示すブロック図である。以下では、記憶部と称する機能部を除く他の機能部(実行機能部)を処理の主体として説明するが、実際には、実行機能部の機能をCPU101に実現させるためのコンピュータプログラムをCPU101が実行することで実行機能部の機能を実現させる。また、図2,3において記憶部と称する機能部については、RAM102、ROM103、HDD105、外部メモリ109などのメモリ装置で実装することができる。なお、図2,3に示した各機能部はハードウェアで実装しても良い。
<画像処理装置100の全体処理>
撮像画像中の「大気中の微小粒子成分による影響」を抑制した撮像画像を生成して出力するために画像処理装置100が行う処理について、図4のフローチャートに従って説明する。
ステップS401では、取得部201は、撮像部111から送出された撮像画像を取得し、該取得した撮像画像を記憶部204に格納する。なお、撮像画像の取得元は特定の取得元に限らない。
ステップS402では、処理部202は、ステップS401で取得した撮像画像と、微小粒子成分の影響を抑制する距離範囲を指定するためのGUI(グラフィカルユーザインターフェース)と、を表示部210に表示させる。
このGUIの表示例を図13に示す。GUI1301は、微小粒子成分の影響を抑制する距離範囲の一端(処理開始距離)を指定するためのスライダバー1302と他端(処理終了距離)を指定するためのスライダバー1303とを有する。
処理開始距離と処理終了距離は、透過率分布とおおよそ反比例することが分かっている。すなわち、距離が遠くなると透過率は少なくなり、距離が近くなると透過率は多くなる。そこで、処理開始距離として、微小粒子成分の影響を抑制する距離範囲において最も近い距離(透過率の上限t_th_max)を指定する。また、処理終了距離として、微小粒子成分の影響を抑制する距離範囲において最も遠い距離(透過率の下限t_th_min)を指定する。
スライダバー1302上にはスライダ1302aが位置しており、ユーザは操作部112を操作してこのスライダ1302aをスライダバー1302上で左右に移動させることができる。スライダ1302aがスライダバー1302の左端に近いほどt_th_maxとしてより小さい値が設定され、右端に近いほどt_th_maxとしてより大きい値が設定される。
スライダバー1303上にはスライダ1303aが位置しており、ユーザは操作部112を操作してこのスライダ1303aをスライダバー1303上で左右に移動させることができる。スライダ1303aがスライダバー1303の左端に近いほどt_th_minとしてより小さい値が設定され、右端に近いほどt_th_minとしてより大きい値が設定される。
ステップS403では、処理部202は、ユーザが操作部112を操作してスライダ1302aやスライダ1303aを左右に移動させる操作入力を受け付ける。そしてユーザが操作部112を操作してt_th_maxおよびt_th_minの設定を完了させる旨の指示を入力したとする。この入力に応じて処理部202は、現在のスライダ1302aの位置に対応するt_th_maxおよび現在のスライダ1303aの位置に対応するt_th_minを記憶部316に格納する。
なお、微小粒子成分の影響を抑制する距離範囲の一端および他端を設定するための方法は特定の方法に限らない。例えば、GUIの構成は図13に示した構成に限らず、例えば、t_th_maxおよびt_th_minのそれぞれの値を直接入力するようなGUIであっても良い。また例えば、距離範囲の一端および他端を音声入力にて設定するようにしても良い。
ステップS404では、処理部202は、ステップS401で記憶部204に記憶した撮像画像に対して、微小粒子成分の影響を抑制するための処理である霧霞除去処理を行い、霧霞除去処理済みの撮像画像を記憶部205に格納する。ステップS404における処理の詳細については後述する。
そしてステップS405では、出力部203は、ステップS404で記憶部205に格納した撮像画像をHDDI/F104を介してHDD105に出力することで、該撮像画像を該HDD105に保存する。なお、霧霞除去処理済みの撮像画像の出力先はHDD105に限らない。
<霧霞除去処理:ステップS404>
上記のステップS404における霧霞除去処理の詳細について、図5のフローチャートに従って説明する。なお、霧霞除去処理は、微小粒子成分の影響を除去する処理、または微小粒子成分の影響を抑制するための処理であると言える。
ステップS501では、算出部301は、記憶部204に格納されている撮像画像に基づいて、大気による散乱光成分である大気光成分を推定し、該推定した大気光成分を記憶部309に格納する。ステップS501における処理の詳細については後述する。
ステップS502では、算出部302は、記憶部204に格納されている撮像画像から下位画素画像を生成し、該生成した下位画素画像を記憶部310に格納する。ステップS502における処理の詳細については後述する。
ステップS503では、補正処理部304は、記憶部309に格納されている大気光成分、記憶部310に格納されている下位画素画像、記憶部316に格納されているt_th_maxおよびt_th_min、を第1の補正用情報として取得する。そして補正処理部304は、記憶部204に格納されている撮像画像を第1の補正用情報を用いて補正した補正画像(下位画素画像による補正画像)を生成し、該生成した補正画像を記憶部312に格納する。ステップS503における処理の詳細については後述する。
ステップS504では、補正処理部305は、記憶部204に格納されている撮像画像、記憶部309に格納されている大気光成分、記憶部316に格納されているt_th_maxおよびt_th_min、を第2の補正用情報として取得する。そして補正処理部305は、記憶部204に格納されている撮像画像を第2の補正用情報を用いて補正した補正画像(RGB下位画素画像による補正画像)を生成し、該生成した補正画像を記憶部313に格納する。ステップS504における処理の詳細については後述する。
ステップS505では、算出部306は、記憶部204に格納されている撮像画像と、記憶部312に格納されている補正画像と、を用いて、記憶部204に格納されている撮像画像のミー散乱成分に相当するミー散乱成分画像を生成する。そして算出部306は、該生成したミー散乱成分画像を記憶部314に格納する。ステップS505における処理の詳細については後述する。
ステップS506で算出部307は、記憶部204に格納されている撮像画像と記憶部313に格納されている補正画像と記憶部314に格納されているミー散乱成分画像とを用いて、該撮像画像のレイリー散乱成分に相当するレイリー散乱成分画像を生成する。そして算出部307は、該生成したレイリー散乱成分画像を記憶部315に格納する。ステップS506における処理の詳細については後述する。
ステップS507では、合成処理部308は、記憶部313に格納されている補正画像と、記憶部314に格納されているミー散乱成分画像と、記憶部315に格納されているレイリー散乱成分画像と、を用いた画像合成を行うことで合成画像を生成する。そして合成処理部308は、該生成した合成画像を、除去処理済みの撮像画像として記憶部205に格納する。
<大気光成分の推定:ステップS501>
上記のステップS501における大気光成分の推定処理の詳細について、図7のフローチャートに従って説明する。大気光成分の推定処理では、撮像画像(RGB画像)の輝度画像(Y画像)における最大輝度値を特定し、該最大輝度値の99%以上の輝度値を有する画素の位置を参照画素位置候補として特定する。そして参照画素位置候補の中から、大気光を推定するために参照する画素位置(参照画素位置)をロバスト推定処理により決定し、撮像画像における参照画素位置の画素値に基づいて大気光成分を推定する。
ステップS701では、算出部301は、記憶部204に格納されている撮像画像を取得する。そしてステップS702では、算出部301は、ステップS701で取得した撮像画像を輝度画像に変換する。この変換には、例えば、一般的なRGB-Y色変換式を適用すれば良い。
ステップS703では、算出部301は、ステップS702における変換で得られた輝度画像における最大輝度値を特定し、該最大輝度値の規定割合(本実施形態では99%)以上の輝度値を有する画素の位置を参照画素位置候補として特定する。なお、本実施形態では、「最大輝度値の99%以上の輝度値を有する画素の位置」を参照画素位置候補として特定したが、「99%」以外の数値を用いても構わない。
ステップS704では、算出部301は、ステップS703で特定した参照画素位置候補のうち、大気光成分を推定するために参照する参照画素位置を、RANSAC法などのロバスト推定を用いて決定する。これは、大気光として選択されるべき画素位置は、本来は空部分の画素位置が望ましく、画像上で空以外の高輝度部分を、選択されるべき画素位置の候補から除外したいためである。一般的には空以外の高輝度部分は画像上に占める割合は少なく、かつ、空の色とは輝度が異なる傾向にあるため、それを外れ値として扱い、除外することができるロバスト推定を行う。また、この時、画素位置の数を制限することもできる。これは、画像上で空の色がグラデーションになっていたりする場合、同じ空でも画素値が異なるため、あまり多くの画素を参照すると、色が変わった空部分まで推定の対象としてしまうことを避けるためである。
ステップS705では、算出部301は、ステップS704で決定した参照画素位置のうち1つを選択参照画素位置として選択する。ステップS705では例えば、ステップS704で決定した参照画素位置のうち撮像画像/輝度画像の左上隅に最も近い参照画素位置を選択参照画素位置として選択する。ここで、算出部301は、以下で用いる変数SR、SG、SBを0に初期化する。
ステップS706では、算出部301は、撮像画像における選択参照画素位置の画素値(R,G,B)を取得し、SR=SR+R、SG=SG+G、SB=SB+Bを計算する。SRは、これまでに選択参照画素位置として選択された参照画素位置におけるR成分の画素値の総和である。SGは、これまでに選択参照画素位置として選択された参照画素位置におけるG成分の画素値の総和である。SBは、これまでに選択参照画素位置として選択された参照画素位置におけるB成分の画素値の総和である。
ステップS707では、算出部301は、ステップS704で決定した参照画素位置の全てを選択参照画素位置として選択したか否かを判断する。この判断の結果、ステップS704で決定した参照画素位置の全てを選択参照画素位置として選択した場合には、処理はステップS709に進む。一方、ステップS704で決定した参照画素位置のうち選択参照画素位置として選択していない参照画素位置が残っている場合には、処理はステップS708に進む。
ステップS708では、算出部301は、ステップS704で決定した参照画素位置のうち未選択の1つを選択参照画素位置として選択する。例えば、ステップS708では、算出部301は、前回選択した参照画素位置の右隣の参照画素位置を選択参照画素位置として選択する。前回選択した参照画素位置の右隣に参照画素位置がない場合には、前回選択した参照画素位置よりも画像下方向に位置する参照画素位置のうち最上且つ左端に最も近い参照画素位置を選択参照画素位置として選択する。そして処理はステップS706に進む。
ステップS709では、算出部301は、上記の処理において求めたSR、SG、SBを用いて、大気光成分ARGB、下位画素画像の大気光成分の値Aを以下の式(1)、(2)に従って求める。
RGB=(SR/n,SG/n,SB/n) … (1)
=(SR/n+SG/n+SB/n)/3 … (2)
ここで、nはステップS704で決定した参照画素位置の総数である。なお、ここで示した式(1)、(2)はあくまで一例であり、大気光成分ARGBや下位画素画像の大気光成分の値Aは、他の式を用いて求めてもよい。例えば、式(2)を用いる代わりに、SR/n、SG/n、SB/nの中で最も小さい値をAとしても構わない。
そして算出部301は、上記の式(1)によって求めた大気光成分ARGBおよび式(2)によって求めた下位画素画像の大気光成分の値Aを、記憶部309に格納する。
<下位画素画像の生成:ステップS502>
上記のステップS502における下位画素画像の生成処理の詳細について、図6を例に取り説明する。図6(a)は、撮像画像における着目画素P5と該着目画素P5を囲む8個の画素P1~P4,P6~P9とで構成される画像領域を示す図である。ここで、画素Pm(m=1~9)における画素値を(Rm,Gm,Bm)と表記する。また、画素P1~P9のそれぞれのR,G,Bのそれぞれの画素値の大小関係が、R5>B3>R2>…>R4>B1>G9>G7であったとする。
図6(b)は、撮像画像と同サイズ(縦の画素数と横の画素数が撮像画像と同じ)の下位画素画像において着目画素P5に対応する位置の画素T1とその周辺の画素を示す図である。このとき、画素T1の画素値T1は、以下の式(3)に示す如く、画素P1~P9のそれぞれのR,G,Bの画素値のうち最下位の画素値G7を除いた下位3つの画素値(R4,B1,G9)の加重平均により求める。
T1=(2×R4+4×B1+2×G9)/8 …(3)
最小値ではなく加重平均を取ることで、下位画素画像がセンサノイズの影響を強く受けることを抑制する。つまり、最小値を取る場合に比べ、処理後の画像にセンサノイズの影響を強く受けた画素が生成されてしまうことを抑制できる。
このような処理により、撮像画像における着目画素P5に対応する下位画素画像中の画素T1の画素値を決定することができる。然るに、撮像画像における各画素を着目画素P5として上記の処理を行うことで、撮像画像における各画素に対応する下位画素画像中の画素の画素値を決定することができ、結果として下位画素画像を生成することができる。
なお、式(3)は下位画素画像における画素値を決定するための計算式の一例であり、他の計算式を用いて下位画素画像における画素値を決定しても良い。たとえば、下位2番目から下位4つの画素値の平均値を画素値T1として求めてもよい。また、本実施形態では、着目画素の周辺画素として該着目画素に隣接する8画素を用いたが、周辺画素はこの8画素に限らず、例えば該8画素を囲む16画素を加えた計24画素であっても良いし、より多くの画素を周辺画素として用いても良い。
<下位画素画像による補正画像の生成:ステップS503>
上記のステップS503における処理の詳細について、図8のフローチャートに従って説明する。ステップS801では、補正処理部304は、記憶部309に格納されている大気光成分A、記憶部310に格納されている下位画素画像、記憶部316に格納されているt_th_maxおよびt_th_min、を取得する。
ステップS802では、補正処理部304は、ステップS801で取得した下位画素画像を、ステップS801で取得した大気光成分Aを用いて補正することで、補正済みの下位画素画像を生成する。大気光成分Aによる下位画素画像の補正は、例えば以下の式(4)に従って行う。
lower_A=Tin_lower/A …(4)
in_lowerはステップS801で取得した下位画素画像、lower_Aは、ステップS801で取得した下位画素画像をステップS801で取得した大気光成分Aを用いて補正した補正済みの下位画素画像である。この式(4)は、下位画素画像Tin_lowerにおける各画素の画素値をAで除算することで得られる画像を補正済みの下位画素画像lower_Aとすることを表している。
ステップS803では、補正処理部304は、ステップS802で生成した補正済みの下位画素画像lower_Aから透過率分布tlowerを生成する。補正済みの下位画素画像lower_Aにおける画素位置(x、y)の画素値をlower_A(x、y)とすると、透過率分布tlowerにおいて画素位置(x、y)に対応する値tlower(x、y)は以下の式(5)に従って求める。
lower(x、y)=1.0-ω(lower_A(x、y)) … (5)
ωは調整のための係数で、例えば0.9とする。ωは、対象の画素の透過光が霧などの微小粒子による散乱光のみで構成されていた場合は透過率が0になり、微小粒子除去処理後の画素値が0になるのを避けるために設けられた値であって、上で挙げた0.9でなくても良い。式(5)の計算を全てのx、yについて行うことで、全てのx、yに対応する透過率分布tlowerの値を確定させることができる。
ステップS804では、補正処理部304は、ステップS803で求めた透過率分布tlowerを、記憶部204に格納されている撮像画像や、ステップS801で取得したt_th_maxおよびt_th_minを用いて整形(補正)する。
これは、透過率分布を、撮像画像に含まれる構造物等、被写体形状に合わせる必要があることと、t_th_maxおよびt_th_minによって規定される距離範囲に処理範囲を限定するためである。ステップS803までの処理で、透過率分布は、撮像画像内の大まかな被写体形状情報のみが含まれている状態にあり、被写体形状を精度よく分離する必要があるためである。具体的には、非特許文献1に記載されるような公知のエッジキープ型フィルタを用いればよい。
次に、t_th_maxおよびt_th_minによって規定される距離範囲に含まれない画素の領域については、微小粒子による影響を抑制するための処理を行わないようにする。そのため、撮像画像の各画素位置(x、y)に対応するtlower(x、y)のうちtlower(x、y)>t_th_maxもしくはtlower(x、y)<t_th_minを満たすtlower(x、y)の値を「1」(非透過を表す値)に更新する。つまり、撮像画像の各画素位置(x、y)に対応するtlower(x、y)のうち距離範囲の外側に対応する値を有するものについては該値を「1」に更新する。
なお、本実施形態では、フィルタ処理後に、t_th_maxおよびt_th_minを用いた透過率分布の補正を行っているが、t_th_maxおよびt_th_minを用いた透過率分布の補正後にフィルタ処理を行っても良い。
ステップS805では、補正処理部304は、ステップS804で整形した透過率分布tlowerと、ステップS801で取得した大気光成分Aと、を用いて、記憶部204に格納されている撮像画像を補正した補正画像を生成する。この補正は以下の式(6)に従って行う。
lower(x、y)=(I(x,y)-A)/max(t0,tlower(x、y))+A … (6)
lower(x、y)は、補正画像Jlowerにおける画素位置(x、y)の画素値、I(x,y)は記憶部204に格納されている撮像画像Iにおける画素位置(x、y)の画素値である。max(A,B)はA>BならばAを出力し、B<AならばBを出力する関数である。t0は調整のための係数で、例えば0.1とする。これは、tlowerが限りなく小さい値であった場合、Jlowerの値は、Iのわずかな差、つまり、撮像時のショットノイズ等によって値が大きく変動してしまうのを防ぐために設けられた値であって、上で挙げた0.1でなくても良い。
そしてステップS806では、補正処理部304は、ステップS805で生成した補正画像Jlowerを記憶部312に格納する。このような処理を行うことで、下位画素画像による微粒子成分の影響を補正した画像を作成することができる。
<RGB下位画素画像による補正画像の生成:ステップS504>
上記のステップS504における処理の詳細について、図9のフローチャートに従って説明する。ステップS901では、補正処理部305は、記憶部204に格納されている撮像画像、記憶部309に格納されている大気光成分ARGB、記憶部316に格納されているt_th_maxおよびt_th_min、を取得する。
ステップS902では、補正処理部305は、撮像画像のRプレーン、Gプレーン、Bブレーンのそれぞれを、大気光成分ARGBを用いて補正する。この補正は以下の式(7)に従って行う。
RGB_A(x、y、c)=Tin_RGB(x、y、c)/ARGB … (7)
in_RGB(x、y、c)は、撮像画像におけるc(c=R,G,B)プレーン中の画素位置(x、y)の画素値を表す。RGB_A(x、y、c)は、RGB下位画素画像RGB_Aにおけるcプレーン中の画素位置(x、y)の画素値を表す。
そして補正処理部305は、RGB下位画素画像RGB_Aに対してフィルタ処理を行うことで、RGB下位画素値画像patch_RGB_Aを生成する。RGB下位画素画像RGB_Aに対して行うフィルタ処理の詳細について、図10を用いて説明する。
図10(a)は、RGB下位画素画像patch_RGB_Aにおける着目画素T3とその周辺の画素を表しており、以下では、この着目画素T3の画素値T3を確定するためのフィルタ処理を説明する。然るに以下に説明するフィルタ処理をRGB下位画素画像patch_RGB_Aにおける各画素について行うことで、RGB下位画素画像patch_RGB_Aの各画素の画素値が確定する。図10(b)~(d)はそれぞれ、RGB下位画素画像RGB_AのRプレーン、Gプレーン、Bプレーンを示している。
図10(b)においてT3は、RGB下位画素画像RGB_AのRプレーンにおいて着目画素T3に対応する画素を表している。R1~R4はそれぞれ、画素T3を中心とする5画素×5画素の画像領域に属する25画素のうち最小の画素値の画素、2番目に小さい画素値の画素、3番目に小さい画素値の画素、4番目に小さい画素値の画素である。つまり、R4>R3>R2>R1を満たす。
図10(c)においてT3は、RGB下位画素画像RGB_AのGプレーンにおいて着目画素T3に対応する画素を表している。G1~G4はそれぞれ、画素T3を中心とする5画素×5画素の画像領域に属する25画素のうち最小の画素値の画素、2番目に小さい画素値の画素、3番目に小さい画素値の画素、4番目に小さい画素値の画素である。つまり、G4>G3>G2>G1を満たす。
図10(d)においてT3は、RGB下位画素画像RGB_AのBプレーンにおいて着目画素T3に対応する画素を表している。B1~B4はそれぞれ、画素T3を中心とする5画素×5画素の画像領域に属する25画素のうち最小の画素値の画素、2番目に小さい画素値の画素、3番目に小さい画素値の画素、4番目に小さい画素値の画素である。つまり、B4>B3>B2>B1を満たす。
このような場合、画素T3のR成分の画素値TR、画素T3のG成分の画素値TG、画素T3のB成分の画素値TB、はそれぞれ以下の式(8A)~(8C)に従って求める。
TR=(2×R2+4×R3+2×R4)/8 … (8A)
TG=(2×G2+4×G3+2×G4)/8 … (8B)
TB=(2×B2+4×B3+2×B4)/8 … (8C)
TR、TG、TBのそれぞれは、対応する色プレーン内のみの画素値を用いて求めることが、下位画素画像との違いである。下位画素画像は、RGB下位画素画像とは異なり、着目画素周辺の全プレーンの画素を対象に行われる。このため、採用される画素は、RGBいずれのプレーンの画素からも採用される可能性があるが、RGB下位画素画像の場合は、各色プレーンからのみ採用される。この違いにより、光の散乱の波長による影響を考慮することができる。
図9に戻って、次に、ステップS903では、補正処理部305は、ステップS902で生成したRGB下位画素値画像patch_RGB_Aから透過率分布tRGBを生成する。RGB下位画素値画像patch_RGB_Aのcプレーンにおける画素位置(x、y)の画素値をpatch_RGB_A(x、y、c)とする。このとき、透過率分布tRGBにおいてcプレーンにおける画素位置(x、y)に対応する値tRGB(x、y、c)は以下の式(9)に従って求める。
RGB(x、y、c)=1.0-ω(patch_RGB_A(x、y、c)) … (9)
式(9)の計算を全てのx、y、cについて行うことで、全てのx、y、cに対応する透過率分布tRGBの値を確定させることができる。そしてステップS904では、補正処理部305は、透過率分布tRGBの色プレーン毎に上記のステップS804と同様の処理を適用することで、透過率分布tRGBを色プレーンごとに整形(補正)する。
ステップS905では、補正処理部305は、ステップS904で整形した透過率分布tRGBと、ステップS901で取得した大気光成分ARGBと、を用いて、記憶部204に格納されている撮像画像を補正した補正画像を生成する。この補正は以下の式(10)に従って行う。
RGB(x、y、c)=(I(x,y、c)-ARGB)/max(t0,tRGB(x、y、c))+ARGB … (10)
RGB(x、y、c)は、補正画像JRGBのcプレーンにおける画素位置(x、y)の画素値、I(x,y、c)は記憶部204に格納されている撮像画像Iのcプレーンにおける画素位置(x、y)の画素値である。t0は調整のための係数で、例えば0.1とする。これは、tRGBが限りなく小さい値であった場合、JRGBの値は、Iのわずかな差、つまり、撮像時のショットノイズ等によって値が大きく変動してしまうのを防ぐために設けられた値であって、上で挙げた0.1でなくても良い。
そしてステップS906では、補正処理部305は、ステップS905で生成した補正画像JRGBを記憶部313に格納する。このような処理を行うことで、RGB下位画素画像による微粒子成分の影響を補正した画像を作成することができる。
<ミー散乱成分の算出:ステップS505>
上記のステップS505における処理の詳細について、図11のフローチャートに従って説明する。ステップS1101では、算出部306は、記憶部204に格納されている撮像画像と、記憶部312に格納されている補正画像と、を取得する。そしてステップS1102では、算出部306は、ステップS1101で取得した撮像画像Iおよび補正画像Jlowerを用いて以下の式(11)に示す演算処理を行うことで、撮像画像Iのミー散乱成分に相当するミー散乱成分画像Mを生成する。
I(x,y,c)-Jlower(x,y,c)≧0のとき : M(x,y,c)=I(x,y,c)-Jlower(x,y,c)
I(x,y,c)-Jlower(x,y,c)<0のとき : M(x,y,c)=0 … (11)
M(x,y,c)は、ミー散乱成分画像Mのcプレーンにおける画素位置(x、y)の画素値である。この式(11)に従った演算処理を全てのx、y、cについて行うことで、ミー散乱成分画像Mにおいて全てのx、y、cに対応する値(画素値)が確定する。そしてステップS1103では、算出部306は、ステップS1102で生成したミー散乱成分画像Mを記憶部314に格納する。
<レイリー散乱成分の算出:ステップS506>
上記のステップS506における処理の詳細について、図12のフローチャートに従って説明する。ステップS1201では、算出部307は、記憶部204に格納されている撮像画像と記憶部313に格納されている補正画像と記憶部314に格納されているミー散乱成分画像とを取得する。
ステップS1202では、算出部307は、ステップS1201で取得した撮像画像I、補正画像JRGB、ミー散乱成分画像Mを用いて以下の式(12)に示す演算処理を行う。これにより算出部307は、撮像画像Iのレイリー散乱成分に相当するレイリー散乱成分画像Rを生成する。
I(x,y,c)-JRGB(x,y,c)-M(x,y,c)≧0のとき : R(x,y,c)=I(x,y,c)-JRGB(x,y,c)-M(x,y,c)
I(x,y,c)-JRGB(x,y,c)-M(x,y,c)<0のとき : R(x,y,c)=0 … (12)
R(x,y,c)は、レイリー散乱成分画像Rのcプレーンにおける画素位置(x、y)の画素値である。この式(12)に従った演算処理を全てのx、y、cについて行うことで、レイリー散乱成分画像Rにおいて全てのx、y、cに対応する値(画素値)が確定する。そしてステップS1203では、算出部307は、ステップS1202で生成したレイリー散乱成分画像Rを記憶部315に格納する。
<合成処理:ステップS507>
上記のステップS507における処理の詳細について説明する。合成画像Joutのcプレーンにおける画素位置(x、y)の画素値Jout(x、y、c)は以下の式(13)に従って求める。
out(x,y,c)=JRGB(x,y,c)+m・M(x,y,c)+r・R(x,y,c) … (13)
mはミー散乱強度係数、rはレイリー散乱強度係数である。本実施形態ではr=0.5、m=0.1など、0~1の間を取ることが望ましいが、それ以外の値を用いてもかまわない。また、このときm=0、r=0とすることで、コントラストの向上のみに特化し、色付きを考慮しない画像を生成することも可能である。このように、mとrの値を任意に変えて画像を合成することにより、光の散乱による影響の割合を制御することができる。この式(13)に従った演算処理を全てのx、y、cについて行うことで、合成画像Joutにおいて全てのx、y、cに対応する値(画素値)が確定する。
このように、本実施形態によれば、撮像画像中の微小粒子成分による影響を抑制する処理を行う際に、大気の散乱成分であるミー散乱成分とレイリー散乱成分を推定できる。そして、それぞれの成分を任意の割合で合成することによりセンサノイズを考慮しつつ、微小粒子成分による影響で低下したコントラストを向上させ、視認性を改善させた画像を生成することが可能となる。
[第2の実施形態]
<第2の実施形態の概要>
先ず、第2の実施形態の概要について説明する。本実施形態では、撮像画像において空の領域であると判断される透過率の低い画素の割合を、霧霞除去の処理パラメータを決めるための判断基準として使用する。本実施形態では、霧霞除去処理に、空領域の判定が加わり、空領域が少ないと判定された場合には、微小粒子成分による影響を除去するためのパラメータを変更して除去処理を行う点が第1の実施形態と異なる。以下では、第1の実施形態との差分について説明し、以下で特に触れない限りは、第1の実施形態と同様であるものとする。
<画像処理装置100の全体処理>
撮像画像中の「大気中の微小粒子成分による影響」を抑制した撮像画像を生成して出力するために画像処理装置100が行う処理について、図14のフローチャートに従って説明する。
ステップS1401では、取得部201は、撮像部111から送出された撮像画像を取得し、該取得した撮像画像を記憶部204に格納する。ステップS1402では、処理部202は、ステップS1401で記憶部204に記憶した撮像画像に対して、微小粒子成分による影響を抑制するための処理である除去処理を行い、微小粒子除去処理済みの撮像画像を記憶部205に格納する。ステップS1402における処理の詳細については後述する。そしてステップS1403では、出力部203は、ステップS1402で記憶部205に格納した撮像画像をHDDI/F104を介してHDD105に出力することで、該撮像画像を該HDD105に保存する。
<微小粒子除去処理>
上記のステップS1402における霧霞除去処理の詳細について、図15のフローチャートに従って説明する。本実施形態では、第1の実施形態と比較して、大気光成分算出および空領域判定の処理が異なる。この処理はステップS1502に該当する。
ステップS1502では、算出部301は、記憶部204に格納されている撮像画像内に空領域が多く含まれているか否かを判定する。そして算出部301は、空領域が少ないと判定した場合には、大気光成分を算出するために用いるパラメータを変更し、該変更後のパラメータを用いて大気光成分を求め(推定し)、該求めた大気光成分を記憶部309に格納する。ステップS1502における処理の詳細については後述する。
<空領域の判定および大気光成分の算出:ステップS1502>
上記のステップS1502における処理の詳細について、図16のフローチャートに従って説明する。ステップS1603では、算出部301は、ステップS702における変換で得られた輝度画像を構成する画素のうち、閾値よりも高い輝度値を有する画素(空の領域を構成する画素)の数を計数する。
ステップS1604では、算出部301は、輝度画像の全画素数に対する「ステップS1603で計数した画素数」の割合が閾値(例えば20%)以上であるか否かを判断する。この判断の結果、輝度画像の全画素数に対する「ステップS1603で計数した画素数」の割合が閾値以上であれば、撮像画像は屋外で撮像された画像であると判断する。一方、輝度画像の全画素数に対する「ステップS1603で計数した画素数」の割合が閾値未満であれば、撮像画像は屋内で撮像された画像であると判断する。
そして算出部301は、撮像画像が屋内で撮像された画像であると判断した場合には、ステップS703で使用する上記の規定割合を92%に設定する。一方、算出部301は、撮像画像が屋外で撮像された画像であると判断した場合には、ステップS703で使用する上記の規定割合を99%に設定する。
なお、本実施形態では、撮像画像が屋内で撮像された画像であるのか屋外で撮像された画像であるのかを、輝度画像において閾値以上の画素値を有する画素の数に基づいて判断した。しかし、撮像画像が屋内で撮像された画像であるのか屋外で撮像された画像であるのかを判断する方法は特定の方法に限らない。例えば輝度画像の全画素数に対する「輝度画像の上半分の領域内で閾値以上の画素値を有する画素の数」の割合が閾値以上であれば、撮像画像は屋外で撮像された画像であると判断し、閾値未満であれば、撮像画像は屋内で撮像された画像であると判断しても良い。
また、本実施形態では、撮像画像が屋外で撮像された画像であるのか屋外で撮像された画像であるのかに応じて上記の規定割合を変更した。しかし、変更するパラメータは規定割合に限らず、透過率分布を決定する際の係数ωなど、他のパラメータを規定割合に代えて若しくは加えて変更するようにしても良い。
このように、本実施形態によれば、撮像画像が屋内で撮像された画像であるのか屋外で撮像された画像であるのかに応じて、微小粒子成分による影響を抑制するためのパラメータを変更して処理を行うことができる。
なお、本実施形態では、撮像画像が撮像されたシーンが屋内であるのか屋外であるのかを判断していたが、より多くの種類のシーンのうち何れであるのかを判断し、その判断したシーンに応じたパラメータを設定(制御)するようにしても良い。
[第3の実施形態]
上記の説明において使用した数値や数式は具体的な説明を行うために使用したものであり、上記の各実施形態が、使用した数値や数式に限定されることを意図したものではない。また、以上説明した各実施形態の一部若しくは全部を適宜組み合わせて使用しても構わない。また、以上説明した各実施形態の一部若しくは全部を選択的に使用しても構わない。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
201:取得部 202:処理部 203:出力部 204:記憶部 205:記憶部

Claims (16)

  1. 撮像画像に対するユーザ操作に応じて指定された大気の透過率の範囲を取得する第1の取得手段と、
    前記撮像画像において参照する複数の画素位置を該撮像画像の輝度値に基づいて特定し、該複数の画素位置における画素値の色ごとの総和に基づいて、大気による散乱光成分である大気光成分を求める第2の取得手段と、
    前記撮像画像を前記大気光成分および前記範囲に基づいて補正した複数の補正画像を生成し、前記補正画像および前記撮像画像に基づき、前記撮像画像のミー散乱成分およびレイリー散乱成分を推定し、該推定したミー散乱成分およびレイリー散乱成分に基づいて、前記撮像画像における大気中の微粒子成分による影響を抑制した補正画像を生成する生成手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記生成手段は、前記撮像画像における着目画素および該着目画素を囲む周辺画素の色ごとの画素値のうちより低い複数の画素値に基づいて、第1の画像の着目画素の画素値を求め、該第1の画像に基づく透過率分布において前記範囲の外側を非透過とするべく該透過率分布を補正し、該補正した透過率分布と前記大気光成分とに基づいて前記撮像画像を補正した第1の補正画像を生成することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記生成手段は、前記撮像画像における色ごとのプレーンを前記大気光成分に基づいて補正し、該補正したプレーンごとに、該プレーンにおける着目画素および該着目画素を囲む周辺画素の画素値のうちより低い複数の画素値に基づいて第2の画像の着目画素の該プレーンの画素値を求め、該第2の画像に基づく透過率分布において前記範囲の外側を非透過とするべく該透過率分布を補正し、該補正した透過率分布と前記大気光成分とに基づいて前記撮像画像を補正した第2の補正画像を生成することを特徴とする請求項またはに記載の画像処理装置。
  4. 前記生成手段は、前記撮像画像と前記第1の補正画像とに基づいて、前記撮像画像におけるミー散乱成分に相当する画像であるミー散乱成分画像を生成することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記生成手段は、前記撮像画像と前記第2の補正画像と前記撮像画像におけるミー散乱成分に相当する画像であるミー散乱成分画像とに基づいて、前記撮像画像におけるレイリー散乱成分に相当する画像であるレイリー散乱成分画像を生成することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. 前記生成手段は、前記第2の補正画像と前記ミー散乱成分画像と前記レイリー散乱成分画像との合成画像を、前記撮像画像における大気中の微粒子成分による影響を抑制した補正画像として生成することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  7. 前記撮像画像は、微小粒子成分が発生しているシーンを撮像した撮像画像であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 更に、前記撮像画像の輝度値に基づいて、該撮像画像が屋内で撮像された画像であるのか屋外で撮像された画像であるのかを判断し、該判断の結果に応じて前記生成手段のパラメータを制御する手段を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1の取得手段は、前記抑制のための補正処理の対象とする距離範囲を、前記ユーザ操作に応じて受け付け、前記距離範囲に応じて前記透過率の範囲を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. さらに、前記距離範囲を調整可能なグラフィカルユーザインターフェースを表示する表示手段を有し、
    前記第1の取得手段は、前記グラフィカルユーザインターフェースを介して前記ユーザ操作を受け付けることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  11. 前記グラフィカルユーザインターフェースは、前記距離範囲において最も近い距離と最も遠い距離の指示を可能とすることを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記生成手段は、前記距離範囲に含まれない画素の領域は前記補正処理をしないように、前記補正画像を生成することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  13. さらに、前記撮像画像における空の領域を判定する判定手段を有し、
    前記第2の取得手段は、前記空の領域の画素値を用いて前記大気光成分を求めることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  14. 前記グラフィカルユーザインターフェースは、スライダバーであることを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  15. 画像処理装置が行う画像処理方法であって、
    前記画像処理装置の第1の取得手段が、撮像画像に対するユーザ操作に応じて指定された大気の透過率の範囲を取得する第1の取得工程と、
    前記画像処理装置の第2の取得手段が、前記撮像画像において参照する複数の画素位置を該撮像画像の輝度値に基づいて特定し、該複数の画素位置における画素値の色ごとの総和に基づいて、大気による散乱光成分である大気光成分を求める第2の取得工程と、
    前記画像処理装置の生成手段が、前記撮像画像を前記大気光成分および前記範囲に基づいて補正した複数の補正画像を生成し、前記補正画像および前記撮像画像に基づき、前記撮像画像のミー散乱成分およびレイリー散乱成分を推定し、該推定したミー散乱成分およびレイリー散乱成分に基づいて、前記撮像画像における大気中の微粒子成分による影響を抑制した補正画像を生成する生成工程と
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  16. コンピュータを、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
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