JP2005332383A - 画像処理方法および装置並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ボケ画像の高周波数成分を効率良く抽出すると共に、ボケ補正を効率良く行う。
【解決手段】 ボケ補正手段120は、ボケ解析手段100によりボケ画像に判別された画像Dのボケ情報Qに含まれるボケ幅に基づいて、ボケ幅が所定の閾値より小さい画像Dに対しては画像Dから高周波数成分を抽出し、この高周波数成分を画像Dに加算することによってボケ補正を行う一方、ボケ幅が所定の閾値以上である画像Dに対しては、縮小手段110により画像Dを縮小して得た縮小画像D1から高周波数成分を抽出し、この高周波数成分を強調して縮小画像D1に加算することによってボケ補正を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明はデジタル写真画像から高周波数成分を抽出する画像処理方法および装置並びにそのためのプログラムに関するものである。
デジタル写真画像の画像処理の分野において、高周波数成分を抽出する処理が行われることが多い。例えば、ネガフィルムやリバーサルフィルムなどの写真フィルムに記録された写真画像をスキャナなどの読取装置で光電的に読み取って得たデジタル写真画像や、デジタルスチルカメラ(DSC)で撮像して得たデジタル写真画像などに対して、画質を向上させるための種々の画像処理を施してプリントすることが行われている。これらの画像処理の一つとして、ぼけた画像(ボケ画像)からボケを取り除くボケ補正処理が挙げられる。
ボケ補正処理の方法として、画像中の高周波数成分を抽出して、この高周波数成分を強調して元の画像に加算する手法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。この手法は、具体的には、下記の式(1)に従って行われるものである。

S´=Sorg+β・(Sorg−Sus) (1)
但し,S´:補正済画像
Sorg:原画像
Sus:ボケマスク画像
β:強調係数

ここで、Susは、原画像Sorgにボケマスクを適用して得た画像を意味し、原画像Sorgにおける低周波数成分を示すものである。そのため、(Sorg−Sus)は、原画像Sorgにおける高周波数成分となる。上記の式(1)から分かるように、補正済画像S´は、原画像Sorgと、原画像Sorgの高周波数成分を係数βで強調して得たものとの和であり、原画像から高周波数成分を十分に抽出することが、ボケ補正の効果を左右する1つの要因となる。
デジタル写真画像から高周波数成分を抽出する際に、原画像に対してボケマスク、例えばローパスフィルタとなるボケフィルタを適用してボケマスク画像を得、原画像からボケマスク画像を減算することによって高周波数成分を抽出する手法が通常用いられる。このボケフィルタのサイズが大きいほど演算時間がかかるため、一般的には5タップ、7タップ程度のサイズのフィルタが用いられる。
また、特許文献1には、高速に高周波数成分を得るために原画像に対してボケマスク処理を行う際に、原画像を縮小して得た縮小画像に対してボケマスクを適用し、後にボケマスクが適用された縮小画像を原画像のサイズに拡大する方法が提案されている。
画像解析ハンドブック,P.549,東京大学出版会,高木幹雄,下田陽久 監修 特開平10−232929号公報
しかしながら、原画像におけるボケの程度が大きい場合、原画像において元々高周波数成分が少ないため、通常用いられるサイズのボケフィルタで高周波数成分の抽出を行うと、抽出できる高周波数成分も少ない。例えば、図12(a)に示す例の周波数特性を有するボケ画像に対して、図12(b)に示す周波数特性を有する5タップのフィルタで高周波数成分を抽出すると、抽出された高周波数成分が図12(c)に示されるようになる。図12(c)に示すように、図12(a)に示されるようなボケ画像から抽出された高周波数成分が極めて少ない。そのため、抽出された高周波数成分を用いて例えば前述したボケ補正処理を行っても、良い補正効果が得られない。
ボケの程度が大きいボケ画像から十分に高周波数成分を十分に抽出するために、例えばサイズの大きいボケフィルタを適用する方法が考えられるが、演算時間がかかり、効率が良くないという問題がある。
また、特許文献1記載の方法のように、ボケ画像を縮小して縮小画像を得、縮小画像を用いて高周波数成分を抽出する方法も考えられるが、ボケの程度が大きくない画像の場合には、縮小によって高周波数成分が失われてしまう可能性があり、結果としては同じく十分に高周波数成分を抽出することができない虞がある。
本発明は、上記事情に鑑み、ボケ画像から効率良く高周波数成分を抽出することができる画像処理方法および装置並びにそのためのプログラムに関するものである。
本発明の画像処理方法は、デジタル写真画像から高周波数成分を抽出する画像処理方法において、前記デジタル写真画像におけるボケの度合いを取得し、所定の閾値以上の前記ボケの度合いを有する前記デジタル写真画像を縮小して縮小画像を得、該縮小画像を用いて前記高周波数成分を抽出することを特徴とするものである。
本発明において、「デジタル写真画像」とは、デジタルカメラなどで被写体を撮像して得たデジタル画像は勿論、スキャナなどの読取装置で銀塩写真フィルムや、印刷物(例えばプリント)などにある画像を読み取って得たデジタル画像も含むものである。以下、説明上の便宜のため、単に画像というものも、デジタル写真画像を意味するものとする。
また、「ボケの度合い」とは、デジタル写真画像におけるボケの程度を示す情報であり、例えば、ボケ幅とすることができる。なお、ぼけていない画像の場合は、そのボケの度合いをゼロとすることができる。また、ボケには無方向性のボケとなるピンボケと有方向のボケとなるぶれがあり、ぶれの場合においては、「ボケの度合い」がぶれの度合いに相当し、例えばぶれ幅とすることができる。
また、デジタル写真画像を縮小することとは、デジタル写真画像の縦横両方向において縮小を行うことが勿論、1つの方向においてのみ縮小を行うことも含むものである。
本発明の画像処理方法は、デジタル写真画像におけるボケを補正することに適用することができ、例えば、デジタル写真画像の縮小画像から抽出された前記高周波数成分を用いて(この高周波数成分を強調して元のデジタル写真画像に加算するなど)前記デジタル写真に対してボケ補正を行うことができる。なお、この場合、縮小画像から高周波数成分を抽出しているので、そのサイズが元のデジタル写真画像のサイズになるように補間すればよい。
また、本発明の画像処理方法は、デジタル写真画像におけるボケを補正することに適用される際に、抽出された前記高周波数成分を用いて前記縮小画像に対してボケ補正を行うことが望ましい。
本発明の画像処理装置は、デジタル写真画像から高周波数成分を抽出する画像処理装置であって、
前記デジタル写真画像におけるボケの度合いを取得するボケ度合取得手段と、
所定の閾値以上の前記ボケの度合いを有する前記デジタル写真画像を縮小して縮小画像を得る縮小手段と、
前記縮小画像を用いて前記高周波数成分を抽出する抽出手段とを有してなることを特徴とするものである。
また、本発明の画像処理装置は、デジタル写真画像におけるボケを補正することに適用することができ、その際のボケ補正手段としては、例えば、デジタル写真画像の縮小画像から抽出された前記高周波数成分を用いて(この高周波数成分を強調して元のデジタル写真画像に加算するなど)前記デジタル写真に対してボケ補正を行うものとすることができる。
また、本発明の画像処理装置を、デジタル写真画像におけるボケを補正することに適用する際のボケ補正手段としては、前記抽出手段により得られた前記高周波数成分を用いて前記縮小画像に対してボケ補正を行うものであることが好ましい。
また、本発明の画像処理方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムとして提供するようにしてもよい。
本発明の画像処理方法および装置並びにプログラムによれば、デジタル写真画像から高周波数成分を抽出するのに当たり、デジタル写真画像におけるボケの度合いを取得し、この度合いが所定の閾値以上であるときに、デジタル写真画像を縮小して得た縮小画像を用いて高周波数成分を抽出する。前述したように、デジタル写真画像におけるボケの度合いが大きければ、高周波数成分を十分に抽出するためにボケフィルタのサイズを大きくすると、演算時間がかかり効率が悪いという問題がある一方、演算時間を減少するためにデジタル写真画像を縮小して高周波数成分を抽出すると、ボケの度合いが大きくないデジタル写真画像の場合には縮小によって高周波数成分が失われてしまうという問題がある。本発明は、この点に着目し、デジタル写真画像におけるボケの度合いに応じて、ボケの度合いが大きいデジタル写真画像を縮小して高周波数成分を抽出することによって、ボケ画像の高周波数成分を効率良く抽出することができる。図13(a)は、図12(a)に示す例のボケ画像の縦横方向のうちの1つの方向のみにおいて1/2の縮小率で縮小して得た縮小画像の周波数特性を示すものであり、図13(b)は図12(b)に示すボケフィルタを用いて図13(a)に示す縮小画像から抽出した高周波数成分を示している。図示のように、図12(a)に示す例のボケ画像が縮小されても、高周波数成分が失われることが殆どなく、図12(b)に示すボケフィルタを用いても多くの高周波数成分を抽出することができている。
また、本発明は、デジタル写真画像から高周波数成分を抽出するのに当たり、デジタル写真画像のボケの度合いを取得しているので、ボケの度合いが大きくないデジタル写真画像に対しては縮小せずに高周波数成分を抽出するようにすることが可能であるため、ボケの度合いが大きくないデジタル写真画像を縮小することによって高周波数成分を失うことを防ぐことも可能である。
本発明の画像処理方法および装置により抽出された高周波数成分を、デジタル写真画像におけるボケを補正することに適用すれば、高周波数成分が十分抽出されているので、良い補正効果を得ることができる。この際、縮小画像から高周波数成分を抽出しているので、高周波数成分、具体的には高周波数成分を表す画像のサイズが元のデジタル写真画像のサイズより小さいが、高周波数成分に対して補間処理を行うことなどによって、元のデジタル写真画像のサイズに拡大すればよい。
さらに、近年、デジタル写真画像のサイズ、すなわち画素数が増加し続け、デジタル写真画像をプリントするなどで出力する際に、縮小する場合が大半を占めている。一方、特許文献1に記載のように、原画像を縮小して得た縮小画像にボケマスクを適用し、ボケマスクが適用された縮小画像を原画像のサイズに拡大する方法で高周波数成分を抽出して原画像に対してボケ補正を行う手法では、補正後の画像を出力するために再度縮小する場合が多く、効率が良くない。本発明においては、ボケの度合いが大きいデジタル写真画像を縮小して縮小画像を得、この縮小画像を用いて高周波数成分を抽出して縮小画像に対してボケ補正を行うようにすれば、出力する画像のサイズが縮小画像のサイズより大きければ補正後の縮小画像を拡大すればよく、出力する画像のサイズが縮小画像のサイズと同じであれば補正後の縮小画像に対して拡大も縮小しなくて済み、効率が良い。また、出力する画像のサイズが縮小画像のサイズよりも小さければ、補正済みの縮小画像をさらに縮小する必要があるが、この場合においても、縮小画像のサイズから出力する画像のサイズに縮小するので、原画像のサイズから出力する画像のサイズに縮小することより効率が良い。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態となる画像処理装置の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態の画像処理装置は、入力されたデジタル写真画像(以下略して画像という)に対してボケ補正処理を行ってプリントするものであり、そのボケ補正処理は、補助記憶装置に読み込まれたボケ補正処理プログラムをコンピュータ(たとえばパーソナルコンピュータ等)上で実行することにより実現される。また、このボケ補正処理プログラムは、CD−ROM等の情報記憶媒体に記憶され、もしくはインターネット等のネットワークを介して配布され、コンピュータにインストールされることになる。
また、画像データは画像を表すものであるため、以下、特に画像と画像データの区別をせずに説明を行う。
図1に示すように、本発明の実施形態の画像処理装置は、画像Dに対してボケの解析を施して、画像Dがボケ画像であるか通常画像であるかの判別を行うと共に、ボケ画像である画像Dのボケ度N、ボケ幅L、ぶれ度K(これらの詳細については後述する)とからなるボケ情報Qを得るボケ解析手段100と、ボケ画像である画像Dのボケ幅Lが所定の閾値(T1とする)以上であるときに画像Dを縮小して縮小画像D1を得る縮小手段110と、縮小手段110により得られた縮小画像D1(ボケ幅Lが閾値T1以上であるボケ画像Dの縮小画像)またはボケ画像D(ボケ幅Lが閾値T1より小さいボケ画像D)に対してボケ補正を行って補正済画像D2を得るボケ補正手段120と、ボケ画像ではない画像D、またはボケ補正手段120によりボケ画像Dを補正して得た補正済画像D2を、プリントするための出力画像のサイズに変倍して出力画像D3を得る変倍手段150と、変倍手段150により得られた出力画像D3をプリントアウトしてプリントを得る出力手段160とを備えてなる。
ボケ解析手段100は、画像Dに対して解析を行うものである。被写体を撮像して得た画像がぼけてしまう理由としては、焦点距離が合わないことに起因するピンボケと、被写体の一部が動いたことや、撮像者の手のぶれなどに起因するぶれボケ(以下ぶれという)が挙げられる。ピンボケの場合には、点像が2次元的に広がり、すなわち写真画像上における広がりが無方向性を呈することに対して、ぶれの場合には、点像がある軌跡を描き画像上に1次元的に広がり、すなわち写真画像上における広がりがある方向性を呈する。本実施形態の画像処理装置のボケ解析手段100は、この点に着目して、画像Dおけるエッジの態様に基づいて画像Dにおけるボケを解析するものである。
図2は、図1に示す実施形態の画像処理装置におけるボケ解析手段100の構成を示すブロック図である。図示のように、ボケ解析手段100は、画像Dに対して例えば1/8の縮小率で縮小処理を行って画像Dの縮小画像D0を得る縮小手段5と、縮小画像D0を用いて、図3に示す8つの異なる方向毎にエッジを検出するエッジ検出手段12と、エッジ検出手段12により検出されたエッジのプロファイルを作成するエッジプロファイル作成手段13と、無効なエッジを除去するエッジ絞込手段14と、エッジ絞込手段14により得られたエッジの特徴量Sを取得するエッジ特徴量取得手段16と、エッジ特徴量Sを用いて、画像Dにおけるボケ方向および画像Dのボケ度Nを算出して画像Dがボケ画像か通常画像かを判別し、通常画像の場合には、後述する変倍手段150に画像Dが通常画像であることを示す情報Pを送信して処理を終了する一方、ボケ画像の場合には、さらに画像Dのぶれ度K、ボケ幅Lを算出して、ボケ度Nおよびボケ方向と共にボケ情報Qとしてボケ補正手段120に送信する解析実行手段20と、解析実行手段20のための種々のデータベースを記憶した記憶手段50とを備えてなる。なお、ボケ解析手段100は、画像Dがボケ画像である場合においては、ボケ情報Qを縮小手段110にも送信する。
エッジ検出手段12は、縮小画像D0を用いて、図3に示すような8方向毎に、所定の強度以上のエッジを検出し、これらのエッジの座標位置を得てエッジプロファイル作成手段13に出力する。
エッジプロファイル作成手段13は、エッジ検出手段12により検出された各方向毎の各々のエッジの座標位置に基づいて、画像Dを用いてこれらのエッジに対して、図4に示すようなエッジプロファイルを作成してエッジ絞込手段14に出力する。
エッジ絞込手段14は、エッジ検出手段12から出力されてきたエッジのプロファイルに基づいて、複雑なプロファイル形状を有するエッジや、光源を含むエッジ(例えば一定の明度以上のエッジ)などの無効なエッジを除去し、残りのエッジのプロファイルをエッジ特徴量取得手段16に出力する。
エッジ特徴量取得手段16は、エッジ絞込手段14から出力されてきたエッジのプロファイルに基づいて、図4に示すようなエッジ幅を各エッジに対して求め、図5に示すようなエッジ幅のヒストグラムを図3に示された8つの方向毎に作成してエッジ幅と共にエッジ特徴量Sとして解析実行手段20に出力する。
解析実行手段20は、主として下記の2つの処理を行う。
1. 画像Dにおけるボケ方向、画像Dのボケ度Nを求めて、画像Dがボケ画像か通常画像かを判別する。
2. 画像Dがボケ画像と判別された場合、ボケ幅L、ぶれ度Kを算出する。
ここで、1つ目の処理から説明する。
解析実行手段20は、画像Dにおけるボケ方向を求めるために、まず、図3に示す8つの方向のエッジ幅のヒストグラム(以下略してヒストグラムという)に対して、互いに直交する2つの方向を1方向組として各方向組(1−5、2−6、3−7、4−8)のヒストグラムの相関値を求める。なお、相関値は求め方によって様々な種類があり、相関値が大きければ相関が小さい種類と、相関値の大小と相関の大小とが一致する、すなわち相関値が小さければ相関が小さい種類との2種類に大きく分けることができる。本実施形態において、例として、相関値の大小と相関の大小とが一致する種類の相関値を用いる。図6に示すように、画像中にぶれがある場合には、ぶれ方向のヒストグラムと、ぶれ方向と直交する方向のヒストグラムとの相関が小さい(図6(a)参照)のに対して、ぶれと関係ない直交する方向組または画像中にぶれがない(ボケがないまたはピンボケ)場合の直交する方向組では、そのヒストグラムの相関が大きい(図6(b)参照)。本実施形態の画像処理装置における解析実行手段20は、このような傾向に着目し、4つの方向組に対して、各組のヒストグラムの相関値を求め、相関が最も小さい方向組の2つの方向を見付け出す。画像Dにぶれがあれば、この2つの方向のうちの1つは、図3に示す8つの方向のうち、最もぶれ方向に近い方向として考えることができる。
図6(c)は、ぶれ、ピンボケ、ボケ(ピンボケおよびぶれ)なしの撮像条件で同じ被写体を撮像して得た夫々の画像に対して求められた、このぶれの方向におけるエッジ幅のヒストグラムを示している。図6(c)からわかるように、ボケのない通常画像は、最も小さい平均エッジ幅を有し、すなわち、上記において見付け出された2つの方向のうち、平均エッジ幅が大きい方は、最もぶれに近い方向のはずである。
次に、解析実行手段20は、画像Dのボケ度Nを求める。画像のボケ度は、画像がボケ画像である可能性の大小を示すものであり、例えば、画像中に最もぼけている方向(ここでは上記において求められたボケ方向)の平均エッジ幅を用いてもよいが、ここでは、ボケ方向における各々のエッジのエッジ幅を用いて図7に基づいたデータベースを利用してより精度良く求める。図7は、学習用の通常画像データベースとボケ(ピンボケおよびぶれ)画像データベースを元に、画像中の最もぼけている方向(通常画像の場合には、この方向に対応する方向が望ましいが、任意の方向であってもよい)のエッジ幅分布のヒストグラムを作成し、ボケ画像における頻度と通常画像における頻度(図示縦軸)の比率を評価値(図示スコア)としてエッジ幅毎に求めて得たものである。図7に基づいて、エッジ幅とスコアとを対応付けてなるデータベース(以下スコアデータベースという)が作成され、記憶手段50に記憶されている。
解析実行手段20は、図7に基づいて作成され、記憶手段50に記憶されたスコアデータベースを参照し、画像Dのボケ方向の各エッジに対して、そのエッジ幅からスコアを取得し、ボケ方向の全てのエッジのスコアの平均値を画像Dのボケ度Nとして求める。求められた画像Dのボケ度Nが所定の閾値(T2とする)より小さければ、解析実行手段20は、画像Dを通常画像として判別すると共に、画像Dが通常画像であることを示す情報Pを変倍手段150に出力することをもって、処理を終了する。
一方、画像Dのボケ度Nが閾値T2以上であれば、解析実行手段20は、画像Dがボケ画像であると判別し、上記2つ目の処理に入る。
解析実行手段20は、2つ目の処理として、まず、画像Dのぶれ度Kを求める。
ボケ画像のボケにおけるぶれの程度の大小を示すぶれ度Kは、下記のような要素に基づいて求めることができる。
1.相関が最も小さい方向組(以下相関最小組)の相関値:この相関値が小さいほどぶれの程度が大きい
解析実行手段20は、この点に着目して、図8(a)に示す曲線に基づいて第1のぶれ度K1を求める。なお、図8(a)に示す曲線に応じて作成されたLUT(ルックアップテーブル)は、記憶手段50に記憶されており、解析実行手段20は、相関最小組の相関値に対応する第1のぶれ度K1を、記憶手段50から読み出すようにして第1のぶれ度K1を求める。
2.相関最小組の2つの方向のうち、平均エッジ幅が大きい方向の平均エッジ幅:この平均エッジ幅が大きいほどぶれの程度が大きい
解析実行手段20は、この点に着目して、図8(b)に示す曲線に基づいて第2のぶれ度K2を求める。なお、図8(b)に示す曲線に応じて作成されたLUT(ルックアップテーブル)は、記憶手段50に記憶されており、解析実行手段20は、相関最小組の平均エッジ幅が大きい方向の平均エッジ幅に対応する第2のぶれ度K2を、記憶手段50から読み出すようにして第2のぶれ度K2を求める。
3.相関最小組の2つの方向における夫々の平均エッジ幅の差:この差が大きいほどぶれの程度が大きい
解析実行手段20は、この点に着目して、図8(c)に示す曲線に基づいて第3のぶれ度K3を求める。なお、図8(c)に示す曲線に応じて作成されたLUT(ルックアップテーブル)は、記憶手段50に記憶されており、解析実行手段20は、相関最小組の2つの方向における夫々の平均エッジ幅の差に対応する第3のぶれ度K3を、記憶手段50から読み出すようにして第3のぶれ度K3を求める。
解析実行手段20は、このようにして第1のぶれ度K1、第2のぶれ度K2、第3のぶれ度K3を求めると共に、下記の式(2)に従って、K1、K2、K3を用いてボケ画像となるボケ画像Dのぶれ度Kを求める。

K=K1×K2×K3 (1)
但し、K:ぶれ度
K1:第1のぶれ度
K2:第2のぶれ度
K3:第3のぶれ度

次に、解析実行手段20は、ボケ画像となる画像Dのボケ幅Lを求める。ここで、図3に示す8つの方向のすべてにおけるエッジの平均エッジ幅を求めてボケ幅Lとしてもよいが、ここでは、ボケ方向におけるエッジの平均幅を求めてボケ幅Lとする。なお、ボケ方向として「無方向」が得られた場合には、いずれか1つの方向におけるエッジの平均幅を求めてボケ幅Lとしてもよいし、任意の複数の方向におけるエッジの平均幅を求めてボケ幅Lとするようにしてもよい。
解析実行手段20は、ボケ画像である画像Dに対して、ぶれ度K、ボケ幅Lを求めて、ボケ度Nおよびボケ方向と共にボケ情報Qとして縮小手段110とボケ補正手段120に出力する。
図9は、図2に示すボケ解析手段100において行われる処理を示すフローチャートである。図示のように、画像Dは、まず、縮小手段5により縮小されて縮小画像D0となる(S10)。エッジ検出手段12は、縮小画像D0に対して、図3に示す8つの異なる方向毎に所定の強度以上のエッジを検出して各々のエッジの座標位置を得ると共に、これらの座標位置に基づき、画像Dを用いて各々のエッジに対して図4に示すようなエッジプロファイルを作成してエッジ絞込手段14に出力する(S12)。エッジ絞込手段14は、エッジ検出手段12から送信されてきたエッジプロファイルに基づいて、無効なエッジを除去し、残りのエッジのプロファイルをエッジ特徴量取得手段16に出力する(S14)。エッジ特徴量取得手段16は、エッジ絞込手段14から送信された各々のエッジのプロファイルに基づいて各エッジの幅を求めると共に、図3に示す方向毎にエッジ幅のヒストグラムを作成して、各エッジの幅および各方向のエッジ幅のヒストグラムを画像Dのエッジ特徴量Sとして解析実行手段20に出力する(S16)。解析実行手段20は、エッジ特徴量Sを用いて、まず画像Dのボケ方向およびボケ度Nを算出すると共に、画像Dがボケ画像であるか通常画像であるかを判別する(S20、S25)。画像Dが通常画像であれば(S25:Yes)、解析実行手段20は、画像Dが通常画像であることを示す情報Pを変倍手段150に出力する(S30)。一方、画像Dがボケ画像に判別されると(S25:No)、解析実行手段20は、画像Dに対してさらにぶれ度K、ボケ幅Lを算出し、ステップS20において求められたボケ度Nおよびボケ方向と共にボケ情報Qとして縮小手段110およびボケ補正手段120に出力する(S40、S45)。
図1に示す実施形態の画像処理装置における縮小手段110は、ボケ解析手段100からボケ情報Qを受信する(すなわち、画像Dがボケ解析手段100によりボケ画像に判別されている)と、ボケ情報Qに含まれるボケ幅Lを参照し、ボケ幅Lが前述した閾値T1より小さければ、画像Dに対して縮小しないが、ボケ幅Lが閾値T1以上であれば、画像Dを縮小して縮小画像D1を得て、ボケ補正手段120に出力する。本実施形態において、画像Dのサイズが、プリントするための出力画像のサイズより大きいとし、縮小手段110は、例としてボケ幅Lが閾値T1以上の画像Dを、プリントするための出力画像のサイズに縮小することにする。
図10は、図1に示す実施形態の画像処理装置のボケ補正手段120の構成を示すブロック図である。ボケ補正手段120は、ボケ解析手段100によりボケ画像に判別された画像D(ボケ幅Lが閾値T1より小さい)または縮小手段110によりボケ画像である画像D(ボケ幅Lが閾値T1以上)を縮小して得た縮小画像D1に対してボケ補正を行うものであり、図示のように、ボケ情報Qに基づいてボケ補正用のパラメータEを設定するパラメータ設定手段125と、パラメータ設定手段125のための種々のデータベースを記憶した記憶手段130と、画像Dまたは縮小画像D1から高周波数成分Dhを抽出する高周波数成分抽出手段135と、パラメータ設定手段125により設定された補正パラメータEを用いて画像Dまたは縮小画像D1に対してボケ補正を行う補正実行手段140とを備えてなる。
パラメータ設定手段125は、下記の式(3)に従って、方向性補正用の1次元補正パラメータW1および等方性補正用の2次元補正パラメータW2を設定する。

W1=N×K×M1
W2=N×(1−K)×M2 (3)
但し、W1:1次元補正パラメータ
W2:2次元補正パラメータ
K:ぶれ度
M1:1次元補正マスク
M2:2次元補正マスク
N:ボケ度

即ち、パラメータ設定手段125は、ボケ画像となる画像D、またはボケ画像Dの縮小画像D1に対して、ボケ度Nが大きいほど、等方性補正の強度と方向性補正の強度が強く、ぶれ度Kが大きいほど方向性補正の重みが大きく(その一方、等方性補正の重みが小さく)なるように補正パラメータW1とW2(合わせてパラメータEとする)を設定する。
パラメータ設定手段125は、このようにして設定された補正パラメータEを補正実行手段140に出力する。
高周波数成分抽出手段135は、画像Dまたは縮小画像D1に対して、同じサイズ、例えば5タップのボケフィルタを適用して高周波数成分Dhを抽出して補正実行手段140に出力する。
補正実行手段140は、パラメータ設定手段125により設定された補正パラメータEを用いて、ボケ画像Dから抽出された高周波数成分Dhを強調することによってボケ画像Dの補正済画像D2、または縮小画像D1から抽出された高周波数成分Dhを強調することによって縮小画像D1の補正済画像D2を得て変倍手段150に出力する。具体的には、下記の式(4)に従って、パラメータ設定手段125により得られた補正パラメータEを用いて、高周波数成分Dhを強調することによってボケ補正を行う。

D2=Dorg+E×Dh (4)
但し,D2:補正済画像
Dorg:補正前の画像(画像Dまたは画像Dの縮小画像D1)
Dh:補正前の画像の高周波数成分
E:補正パラメータ

このように、ボケ画像である画像Dが、そのボケ幅Lが閾値T1より小さい場合には、ボケ補正手段120から画像Dと同じサイズの補正済画像D2が得られる一方、ボケ幅Lが閾値T1以上の場合には、縮小画像D1のサイズ、すなわちプリントするための出力画像と同じサイズの補正済画像D2が得られる。
変倍手段150は、ボケ画像ではない画像Dまたはボケ補正手段120により得られた補正済画像D2をプリントするための出力画像のサイズに変倍して出力画像D3を得る。なお、本実施形態において、縮小手段110は、画像Dを出力画像のサイズと同じサイズに縮小しているので、縮小画像D1の補正済画像D2に対しては変倍処理が行われず、画像D、または画像Dの補正済画像D2に対しては変倍処理が行われる。
出力手段160は、出力画像D3をプリントアウトしてプリントを得る。
図11は、図1に示す実施形態の画像処理装置において行われる処理を示すフローチャートである。図示のように、まず、ボケ解析手段100は、画像Dに対してボケの解析を施し、画像Dがボケ画像であるか通常画像であるかの判別を行うと共に、ボケ画像である画像Dのボケ度N、ボケ幅L、ぶれ度Kからなるボケ情報Qを得る(S100)。通常画像として判別された画像Dに対しては、ボケ解析手段100は、該画像がボケ画像ではないことを示す情報Pを変倍手段150に送信する(S110:Yes)一方、ボケ画像として判別された画像Dに対しては(S110:No)、ボケ解析手段100は、該画像のボケ情報Qを縮小手段110およびボケ補正手段120に送信し、縮小手段110は、ボケ情報Qに含まれるボケ幅Lを参照し、ボケ幅Lが閾値T1より小さければ画像Dを縮小せず、処理はボケ補正手段120による画像Dに対するボケ補正に進むが(S120:Yes、S140、S145)、ボケ幅Lが閾値T1以上であれば画像Dを縮小して縮小画像D1を得てボケ補正手段120に出力し、処理はボケ補正手段120による縮小画像D1に対するボケ補正に進む(S120:No、S140、S145)。ステップS140およびステップS145は、ボケ補正手段120において行われる処理であり、具体的には、ボケ幅Lが閾値T1より小さいボケ画像Dに対して、ボケ補正手段120は、画像Dから高周波数成分Dhを抽出して、この高周波数成分Dhを強調して画像Dに加算することによって画像Dと同じサイズの補正済画像D2を得るが、ボケ幅Lが閾値T1以上であるボケ画像Dに対しては、ボケ補正手段120は、画像Dの縮小画像D1から高周波数成分Dhを抽出して、この高周波数成分Dhを強調して縮小画像D1に加算することによって縮小画像D1と同じサイズの補正済画像D2を得る。
変倍手段150は、ボケ画像ではない画像D、およびボケ補正手段120により得られた画像Dと同じサイズの補正済画像D2を縮小して出力画像D3を得て(S150:No、S155)出力手段160に供するが、ボケ補正手段120により得られた縮小画像D1の補正済画像D2をそのまま(S150:No)出力画像D3として出力手段160に供する。
出力手段160は、出力画像D3をプリントアウトしてプリントを得る(S160)。
以上、本発明の望ましい実施形態について説明したが、本発明の画像処理方法および装置並びにそのためのプログラムは、上述した実施形態に限られることがなく、本発明の主旨を逸脱しない限り、種々の増減、変化を加えることができる。
例えば、上述の実施形態の画像処理装置は、処理の効率化を図るために、縮小画像から抽出された高周波数成分を用いて縮小画像に対してボケ補正を行うようにしているが、縮小画像から抽出された高周波数成分に対して補間処理を施してそのサイズを元の画像のサイズに拡大し、拡大された高周波数成分を用いて元の画像に対してボケ補正を行うようにしてもよい。その後、出力する画像のサイズに応じて、補正済画像を縮小するなどの処理を行うようにしてもよい。
また、上述の実施形態ではボケ幅が閾値より小さければ画像を縮小せず、閾値より大きいときにのみ画像を縮小しているが、縮小率をボケの度合いに応じて変えるようにしてもよい。すなわち、ボケの度合いが大きいほど縮小率を大きくするようにしてもよい。ここで縮小率の大小とは、縮小率が大きいほど小さく縮小することを意味するものとする。
また、上述の実施形態の画像処理装置は、相関最小組の2つの方向のうち、平均エッジ幅が大きい方向をボケ方向としているが、例えば、相関最小組(相関値が1番目に小さい方向組)と、相関値が2番目に小さい方向組について、夫々ぶれ度を算出し、方向組の2つの方向のうち、平均エッジ幅が大きい方向をボケ方向とするようにして2つの方向組からボケ候補方向を夫々取得し、取得された2つのボケ候補方向を、算出された2つのぶれ度に応じて、ぶれ度が大きい方向組ほど、該方向組に含まれるボケ候補方向の重みが大きくなるように重み付けしてボケ方向を得るようにしてもよい。この場合、ボケ幅も、2つのボケ候補方向における夫々の平均エッジ幅を、ぶれ度が大きい方向組ほど、該方向組に含まれるボケ候補方向の平均エッジ幅の重みが大きくなるように重み付けしてボケ幅を得ることができる。
また、上述の実施形態において、解析実行手段20は、ボケ画像となる画像Dに対して、そのボケがピンボケかぶれかの区別をせず、ボケ画像として判別された画像であれば、ぶれ度を求めてぶれ度に応じた重み付け係数(本実施形態の画像処理装置においては、ぶれ度そのものを重み付け係数にしている)で当方性補正パラメータと方向性補正パラメータを重み付け合算して補正パラメータを得て補正するようにしているが、例えば、ぶれ度が所定の閾値より小さいボケ画像をピンボケ画像とし、ピンボケ画像に対しては等方性補正パラメータのみを設定して補正を行うようにしてもよい。
また、上述の実施形態において、ボケ補正手段120は、ボケ画像となる画像D(ボケ幅Lが小さい)、またはボケ画像となる画像Dの縮小画像D1に対して、1つの高周波数帯域のみの成分を強調することによりボケ補正を行うようにしているが、例えば、最も高い周波数帯域から中周波数帯域までの複数の異なる周波数帯域の成分を抽出して夫々強調して元の画像に加算することによってボケ補正を行うようにしてもよい。
さらに、上述の実施形態においては、ボケの度合いはボケ解析手段100などによって解析して求められているが、これはボケの度合いに相関する量を別の手段により取得してボケの度合いとして利用してもよい。例えばカメラに手ぶれを検出するジャイロスコープを搭載し、ジャイロスコープにより検出された手ぶれ量をもってボケの度合いとして入力することも可能である。
以上説明した本発明によるボケ補正は、デジタル写真画像であればいかなる画像にも適用することができ、例えば携帯電話カメラや通常のデジタルカメラの他に、デジタル画像データをプリントするプリンタにも適用することができる。
本発明の実施形態となる画像処理装置の構成を示すブロック図 図1に示す画像処理装置におけるボケ解析手段100の構成を示すブロック図 エッジを検出する際に用いられる方向を示す図 エッジプロファイルを示す図 エッジ幅のヒストグラムを示す図 解析実行手段20の動作を説明するための図 ボケ度の算出を説明するための図 ぶれ度の算出を説明するための図 図2に示すボケ解析手段100の処理を示すフローチャート 図1に示す画像処理装置におけるボケ補正手段120の構成を示すブロック図 図10に示すボケ補正手段120の処理を示すフローチャート ボケ画像から高周波数成分を抽出する処理を説明するための図 図12に示すボケ画像の縮小画像から高周波数成分を抽出する処理を説明するための図
符号の説明
5 縮小手段
12 エッジ検出手段
13 エッジプロファイル作成手段
14 エッジ絞込手段
16 エッジ特徴量取得手段
20 解析実行手段
50 記憶手段
100 ボケ解析手段
110 縮小手段
120 ボケ補正手段
125 パラメータ設定手段
130 記憶手段
135 高周波数成分抽出手段
140 補正実行手段
150 変倍手段
160 出力手段
E 補正パラメータ
K ぶれ度
L ボケ幅
M1 1次元補正マスク
M2 2次元補正マスク
N ボケ度
P ボケ画像ではないことを示す情報
Q ボケ情報
S エッジ特徴量

Claims (10)

  1. デジタル写真画像から高周波数成分を抽出する画像処理方法において、
    前記デジタル写真画像におけるボケの度合いを取得し、
    所定の閾値以上の前記ボケの度合いを有する前記デジタル写真画像を縮小して縮小画像を得、
    該縮小画像を用いて前記高周波数成分を抽出することを特徴とする画像処理方法。
  2. 抽出された前記高周波数成分を用いて前記デジタル写真画像に対してボケ補正を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 抽出された前記高周波数成分を用いて前記縮小画像に対してボケ補正を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  4. 前記縮小の縮小率を、前記ボケの度合いに応じて、ボケの度合いが大きいほど縮小率を大きくすることを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  5. デジタル写真画像から高周波数成分を抽出する画像処理装置であって、
    前記デジタル写真画像におけるボケの度合いを取得するボケ度合取得手段と、
    所定の閾値以上の前記ボケの度合いを有する前記デジタル写真画像を縮小して縮小画像を得る縮小手段と、
    前記縮小画像を用いて前記高周波数成分を抽出する抽出手段とを有してなることを特徴とする画像処理装置。
  6. 前記抽出手段により得られた前記高周波数成分を用いて前記デジタル写真画像に対してボケ補正を行う補正手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 前記抽出手段により得られた前記高周波数成分を用いて前記縮小画像に対してボケ補正を行う補正手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  8. デジタル写真画像から高周波数成分を抽出する画像処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記画像処理が、前記デジタル写真画像におけるボケの度合いを取得する処理と、
    所定の閾値以上の前記ボケの度合いを有する前記デジタル写真画像を縮小して縮小画像を得る処理と、
    前記縮小画像を用いて前記高周波数成分を抽出する処理とからなることを特徴とするプログラム。
  9. 前記高周波数成分を用いて前記デジタル写真画像に対してボケ補正を行う処理をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項8記載のプログラム。
  10. 前記高周波数成分を用いて前記縮小画像に対してボケ補正を行う処理をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項8記載のプログラム。
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