JP2009218806A - 画像処理装置及び方法、並びに、そのためのプログラム - Google Patents

画像処理装置及び方法、並びに、そのためのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】顔領域の画質に関する確認作業を補助することができる技術を提供する。
【解決手段】画像処理装置は、画像の中に存在する顔を検出して顔領域を決定する顔検出部と、顔領域におけるエッジを抽出してエッジ量を決定するエッジ抽出部と、顔領域におけるエッジ量が第1の所定値以上の場合に顔領域に領域枠を付した画像を画像出力部に出力させる出力制御部と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像の顔領域等のエッジを抽出する技術に関する。
近年、液晶ディスプレイを搭載したデジタルスチルカメラやカメラ付き携帯電話が普及している。こうした撮像装置では、通常、撮像した画像の画質(特にブレ・ボケの状況)を液晶ディスプレイで確認することができる。こうした確認作業を確実に行うために、例えば、下記の特許文献に記載の装置が知られている。
特開2005−309559号公報 特開2006−72660号公報
特許文献1は、画像の所定の領域のエッジの数を集計し、最もエッジの多い領域の画像を確認用画像として抽出・表示する画像処理装置を開示している。また、特許文献2は、画像データをフーリエ変換して、高周波成分が所定の割合よりも少ない画像であれば、劣化強調処理を施して表示する画像処理装置を開示している。
ところで、一般に、人物を含む画像の良否判定では、顔領域の画質(特に合焦状態か否か)が重要である。しかし、従来の画像処理装置では、画像の確認作業を補助する機能においても顔領域の画質に関してはあまり考慮されていないのが実情であった。
本発明は、顔領域の画質に関する確認作業を補助することができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
画像処理装置であって、
画像の中に存在する顔を検出して顔領域を決定する顔検出部と、
前記顔領域におけるエッジを抽出してエッジ量を決定するエッジ抽出部と、
前記顔領域における前記エッジ量が第1の所定値以上の場合に前記顔領域に領域枠を付した前記画像を画像出力部に出力させる出力制御部と、
を備える画像処理装置。
この構成によれば、顔領域における前記エッジ量が第1の所定値以上の場合に前記顔領域に領域枠を付した前記画像を画像出力部に出力させるので、顔領域の画質に関する確認作業を適切に補助することができ、ユーザが、確認を容易に行うことができる。
[適用例2]
適用例1記載の画像処理装置であって、
前記エッジ抽出部は、更に、前記画像内において前記顔領域以外の場所に存在する複数の小領域におけるエッジ量を決定し、
前記出力制御部は、或る小領域における前記エッジ量が第2の所定値以上の場合に当該小領域に領域枠を付して出力する、画像処理装置。
この構成によれば、顔領域以外の小領域に関しても、エッジ量が多い小領域に領域枠が付された画像が出力されるので、ユーザの確認作業がより容易になる。なお、第1と第2の所定値は、同じ値に設定してもよく、異なる値を設定してもよい。
[適用例3]
適用例2記載の画像処理装置であって、
前記顔領域及び前記顔領域用の領域枠のサイズは前記顔のサイズに応じて可変であり、
前記小領域及び前記小領域用の領域枠のサイズは固定である、
画像処理装置。
この構成では、顔のサイズに応じて顔領域及びその領域枠のサイズが可変となるので、ユーザが顔領域の画質をより容易に確認することができる。
[適用例4]
適用例3記載の画像処理装置であって、
前記エッジ抽出部は、前記顔領域に関して、前記小領域よりも大きな重みを付して前記エッジ量を計算する、画像処理装置。
多くの場合に、顔領域は肌色で起伏が少ないので、他の画像部分よりもエッジ量が少ない傾向にある。従って、顔領域に関して小領域よりも大きな重みを付してエッジ量を計算するようにすれば、顔領域の合焦状態をより適切に判定することができる。
[適用例5]
適用例4記載の画像処理装置であって、
前記エッジ抽出部は、前記顔領域におけるエッジ量の決定に使用する前記重みに、さらに、前記小領域の面積Wと前記顔領域の面積Fとの比(W/F)の1/2乗の値√(W/F)を乗じる、画像処理装置。
この構成では、顔領域のサイズが変化した場合にも、その合焦状態をより適切に判定できる可能性がある。
[適用例6]
適用例2〜5のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記出力制御部は、前記顔領域と前記複数の小領域のうちで、前記最もエッジ量の大きな領域に対する領域枠を他の領域枠と視覚的に区別可能に出力する、画像処理装置。
この構成では、最もピントの合っている領域を視覚的に容易に認識することが可能である。
[適用例7]
適用例1〜6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記顔検出部は、
前記顔に含まれる少なくとも1種類の顔器官を検出するとともに、
前記顔器官を包含し、前記顔の全体を包含しない領域を前記顔領域として決定する、画像処理装置。
この構成では、目や口などの個々の顔器官について、合焦状態の有無を判定することができる。
[適用例8]
適用例7記載の画像処理装置であって、
前記顔器官は目である、画像処理装置。
多くの場合に、目の合焦状態の有無が画像の画質にとって重要である。従って、目の領域を顔領域として採用すれば、画像の画質の確認をより容易に行うことができる。
[適用例9]
適用例7記載の画像処理装置であって、
前記顔検出部は、目と口とを含む複数種類の顔器官を検出し、
前記出力制御部は、前記顔器官の種類に応じて前記領域枠の色又は模様を変更する、画像処理装置。
この構成では、ユーザが顔器官の種類を容易に判別することが可能となる。
[適用例10]
適用例2記載の画像処理装置であって、さらに、
前記エッジ抽出部は、更に、前記画像内において前記顔領域以外の場所に存在する複数の小領域におけるエッジ量を決定し、
前記出力制御部は、前記顔領域と前記複数の小領域のうちで、前記エッジ量の高い順に所定個数以下の領域について前記領域枠を付して出力する、画像処理装置。
この構成によれば、合焦状態が良好な領域を容易に確認することが可能である。
[適用例11]
適用例2〜10のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記出力制御部は、前記エッジ量が最も大きな領域の前記領域枠を他の領域枠とは視覚的に区別可能に出力する、画像処理装置。
この構成によれば、合焦状態が最良な領域を容易に確認することが可能である。
なお、エッジ抽出部としては、以下のような各種の構成を採用することが可能である。
[エッジ抽出部の構成例1]
前記エッジ抽出部は、
前記画像の各画素の輝度情報に基づいて該画像の各位置におけるエッジを検出するエッジ検出部と、
前記検出されたエッジから第1の所定値以上の強さを有するエッジを抽出する第1のエッジ抽出部と、
前記抽出されたエッジのエッジ幅を演算するエッジ幅演算部と、
前記演算されたエッジ幅が第2の所定値以下であるエッジを抽出する第2のエッジ抽出部とを備えるものとしてもよい。
この構成では、所定のエッジ強さ及びエッジ幅を有するエッジを抽出でき、合焦状況の判定を正確に行うことができる。
[エッジ抽出部の構成例2]
前記エッジ検出部は、前記画像を構成する各画素について、所定方向に並んだ画素間の輝度の差分の累積値が漸増または漸減している範囲をエッジとして検出するものであり、
前記第1のエッジ抽出部は、前記累積値が漸増または漸減した結果、該累積値の絶対値が所定の所定値を超えたとき、前記エッジの抽出を行なうものであり、
前記エッジ幅演算部は、前記抽出されたエッジの幅を、前記漸増または漸減の全期間として演算するものとしてもよい。
この構成では、より正確にエッジの幅を検出することができる。
[エッジ抽出部の構成例3]
前記エッジ検出部は、前記画像を構成する各画素について、所定方向に並んだ画素間の輝度の差分に基づいて、該画像の各位置におけるエッジを検出するものであるものとしてもよい。
この構成では、画素間の輝度の差分を見るので、処理を簡略化し、高速に全範囲のエッジの検出を行なうことができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、画像処理方法および装置、合焦情報の表示方法および装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A.装置の構成:
B.合焦枠の付加処理:
C.合焦エッジ抽出処理の実施例:
D.変形例
A.装置の構成:
図1は、本発明の一実施例としてのデジタルスチルカメラ100の構成を示すブロック図である。デジタルスチルカメラ100は、光学系10と、CCD12と、画像データ作成部14と、フレームメモリ21〜23と、制御部30と、入力手段40と、LCDドライバ52と、LCD54と、画像データ出力部60と、記録媒体制御部70と、記録媒体72と、拡張記録媒体73と、USBインターフェース80とを備えている。
光学系10は、レンズ、絞り機構等からなり、CCD12上に撮像対象の像を形成する。CCD12は、光学系10によって形成された光学像を電気信号に変換する。画像データ作成部14は、CCD12からの信号を処理して多値(R,G,B)のラスタデータ(画像データ)としてフレームメモリ21に出力する。
フレームメモリ21は、通常、LCD54の画像表示用メモリとして用いられ、画像データがビットマップイメージで展開される。また、フレームメモリ22は、必要に応じて、メニュー表示用メモリとして用いられる。フレームメモリ23は処理対象画像の表示用メモリとして用いられる。そして、LCD54への表示時には、必要に応じてフレームメモリ21,22,23の内容が重畳して表示される。
制御部30は、図示しないCPUやメモリを有しており、顔検出部32と、エッジ抽出部34と、出力制御部36の機能を実現する。これらの各部の機能については後述する。これらの各部は、CPUがメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。あるいは、ハードウェア回路によってこれらの各部の機能を実現することも可能である。
入力手段40は、ボタン、スイッチ等から構成され、これら操作によるユーザからの指示を入力し、デジタル信号に変換して制御部30に与える。
LCDドライバ52は、液晶を駆動・制御するドライバであり、フレームメモリ21ないし23のデータをLCD54に表示させる。LCD54は、320×240ドットの液晶ディスプレイである。
画像データ出力部60は、入力手段40を構成する所定のボタンが押されてユーザにより画像記録が指示された場合に、フレームメモリ21上のR,G,Bラスタデータを輝度成分と色差成分とからなるYCbCrデータに変換すると共にJPEG圧縮し、さらに、サムネイル画像を作成するための縮小処理を行う。
記録媒体制御部70は、記録媒体72及び拡張記録媒体73に画像データを格納する回路である。記録媒体制御部70は、画像データ出力部60の出力を受け取ってJPEG圧縮された画像データ(以下、JPEG画像データという)及び縮小画像データを記録媒体72または拡張記録媒体73の所定の位置に書き込んだり、記録された各JPEG画像データを読み出すなどの記録制御を行う。
USBインターフェース80は、図示しない外部装置とのインターフェースであり、例えば、記録媒体72,拡張記録媒体73に格納された画像データを、パソコン等のコンピュータ装置へ送信したり、モデムを介して通信したり、印刷画像データを作成して直接プリンタに送信して記憶させ、印刷させる場合などに使用する。
B.合焦枠の付加処理:
図2は、実施例において画像に合焦枠を付加する処理の手順を示すフローチャートである。以下の処理は、処理対象として選択された写真画像(以下「処理対象画像」又は単に「画像」と呼ぶ)に関して実行される。図2のステップT10では、顔検出部32が、処理対象画像の中に存在する顔領域を検出する。
図3は、実施例の処理内容を示す説明図である。図3(A)は、処理対象画像TIMの中に、顔領域FAが検出された状態を示している。この顔領域FAは、顔を構成する器官(目や口)を包含し、肌色を主体とする領域として設定される。本実施例では、顔領域FAは矩形の領域として設定されているが、他の形状(例えば楕円形)の領域として設定しても良い。
図2のステップT20では、エッジ抽出部34が、処理対象画像TIMのエッジを抽出してエッジ量を決定する。図3(B)の例では、処理対象画像TIMが一定サイズの小領域DA(「小区画」又は「エッジ検出領域」とも呼ぶ)に区切られている。ステップT20においては、個々の小領域DA毎にエッジが抽出され、エッジ量が決定される。同様に、顔領域FA(図3(A))に関してもエッジが抽出され、エッジ量が決定される。
エッジの抽出方法としては、以下のような各種の方法を利用可能である。
(a1)1次微分フィルタ(微分フィルタ、Sobelフィルタ,Robertsフィルタ等)を用いたフィルタ処理を画素毎に1回適用する。
(a2)2次微分フィルタ(ラプラシアンフィルタ)を用いたフィルタ処理を画素毎に1回適用する。
(a3)予め設定された合焦条件に合致するエッジ(「合焦エッジ」と呼ぶ)の抽出処理を実行する。
上記(a1),(a2)のエッジ抽出方法では、例えば、フィルタ処理によって得られた各画素での演算値を、或る領域で合計した値がその領域のエッジ量として計算される。あるいは、各領域における単位面積当たりのエッジ量を使用することも可能である。上記(a3)のエッジ抽出方法では、エッジ量は、或る領域内で抽出された合焦エッジの総数として計算される。合焦エッジ抽出処理の例については、後述する。
図2のステップT30では、エッジ抽出部34が、顔領域FAにおけるエッジ量Neに重みαを乗じる。ここで、重みαは1よりも大きな値とすることが好ましく、例えば、2以上の値に設定することが好ましい。なお、小領域DA(図3(B))においてエッジ量に重みβを乗ずることも可能であるが、この場合にも、顔領域FAにおける重みαの方が、小領域DAにおける重みβよりも大きいことが好ましい。顔領域FAにおいてより大きな重みを使用する理由は、後で詳述するように、顔領域FAの合焦状態(ピントが合っているか否か)をより正しく判定できるようにするためである。
図2のステップT40では、出力制御部36が、顔領域FAと複数の小領域DAのうちで、エッジ量が多い領域に枠を付けた状態で、処理対象画像TIMを液晶パネル54に表示する。図3(C)は、エッジ量が多い領域に枠EFA,EFが付された状態で表示された画像の例を示している。すなわち、顔領域FAには枠EFAが付されており、他の3つの小領域DAにも枠EFが付されている。この表示例では、エッジ量が多い領域(すなわち、ピントが合っている合焦領域)に枠EFA,EFが付されているので、画像のどの部分にピントが合っているかをユーザが容易に判断することが可能である。なお、合焦領域に付される枠EFA,EFは、画像全体に付されるもの(写真フレーム)ではなく、その一部分の領域に付される枠であるため、以下では「領域枠」又は「合焦枠」と呼ぶ。
図3(D)は、顔領域FAのエッジ量Neに重みα(>1)を乗じておらず、この結果、顔領域FAに合焦枠が付されていない状態を示している。多くの場合に、顔領域FAは、肌色で起伏が少なく、エッジがあまり多くないので、顔領域FAのエッジ量は、顔領域FA以外の部分のエッジ量よりもかなり少ない。従って、顔領域FAのエッジ量に大きな重みαを使用しない場合には、仮に顔にピントが合っている場合にも、図3(D)のように顔領域FAに枠が付されない場合が生じる。一方、顔領域FAでのエッジ量の決定時に小領域DAよりも大きな重みαを使用すれば、図3(C)のように顔領域FAにも枠EFAを付して表示することが可能となる。すなわち、顔領域FAのエッジ量に重みαを乗ずることによって、顔の合焦状態をより正確に判定して合焦枠EFAを付することが可能となる。
なお、合焦エッジ枠を付する領域(「合焦領域」と呼ぶ)は、顔領域FAと小領域DAの中から以下のような種々の方法で選択することが可能である。
(b1)エッジ量が所定値Tedge(「閾値」又は「基準値」とも呼ぶ)以上の領域を選択する。
(b2)エッジ量が多い順にN個(Nは1以上の所定の整数)の領域を選択する。
(b3)エッジ量が所定値Tedge以上の領域の中から、エッジ量が多い順にN個(Nは1以上の所定の整数)の領域を選択する。
(b4)上記(b1)において、顔領域FAに対する第1の所定値Tedge1と、領域FAに対する第2の所定値Tedge2として異なる値を用いる。
なお、同じ画像内に複数の合焦枠を表示する場合には、最もエッジ量の多い領域の合焦枠として、他の合焦枠とは視覚的に区別可能な枠(例えば色と模様と太さのうちの少なくとも1つが異なるもの)を使用することが好ましい。こうすれば、ユーザが、最もピントが合っている領域を容易に視認することができる。また、上記(b1)又は(b3)の方法において、エッジ量が所定値Tedge以上の領域が無い場合には、最もエッジ量の多い領域に合焦枠を付して表示するようにしてもよい。この場合にも、ピントがあまり合っていない領域であることをユーザが理解できるように、合焦領域に付される合焦枠とは視覚的に区別可能な枠を使用することが好ましい。
なお、図3(C)からも理解できるように、顔領域FA及びその枠EFAのサイズは、小領域DA及びその枠EFのサイズと異なっていてもよい。本実施例では、小領域DA及びその枠EFのサイズとは所定の固定値である。一方、顔領域FA及びその枠EFAのサイズは、顔検出処理で検出された顔のサイズに応じた大きさに設定される。また、小領域DAの位置は予め決定されているが、顔領域FAの位置は任意である。但し、顔領域FAのサイズを小領域DAのサイズと同じサイズに固定してもよい。例えば、画像内の顔のサイズに拘わらず、その中心に顔領域FAを設定するとともに顔領域FAのサイズを所定の一定値(N画素×M画素)に設定するようにしてもよい。但し、顔領域FAのサイズを、顔のサイズに依存して決定するようにした方が、顔の合焦状態をより正確に判定することが可能である。
顔領域FAと小領域DAのサイズが異なる場合には、エッジ量の算出(図2のT20,T30)において、以下のような調整を行ってよい。
(c1)各領域のエッジ量として、単位面積当たりのエッジ量を採用する。
(c2)顔領域FAのエッジ量α・Neに、小領域DAと顔領域FAの面積比(W/F)の1/2乗の値(=√(W/F))を乗じる。
上記(c1)は、例えば、各画素に対してフィルタ処理を1回適用してエッジを抽出する場合に適用することが可能である。上記(c2)は、例えば、後述する合焦エッジを使用した場合に適用することが可能である。
図4は、小領域と顔領域の面積比に応じてエッジ量を調整する理由を説明する図である。図4(A)では、顔領域FAと小領域DAのサイズが一致しており、図4(B)では、顔領域FAの面積Fが小領域DAの面積Wの4倍となっている。ところで、後述する合焦エッジのエッジ量は、或る領域内に存在する輪郭線の長さにほぼ比例した値を示す量である。このような合焦エッジを使用する場合に、領域の面積が2倍になるとその中の輪郭線の長さは√2倍になり、面積が4倍になると輪郭線の長さは2倍になる。従って、図4(B)のように、顔領域FAの面積Fが小領域DAの面積Wの4倍になった場合には、顔の大きさが小領域DAと同じである場合に比べて、顔領域FA内に存在する輪郭線の長さが2倍となっている。この場合には、顔領域FA内の合焦エッジ量をそのまま使用して合焦領域の選択を行うと、顔領域FAの合焦状態を過度に良好であると判定してしまう可能性がある。そこで、上記(c2)のように、顔領域FAのエッジ量α・Neに、小領域DAと顔領域FAの面積比(W/F)の1/2乗の値(=√(W/F))を乗じるようにすれば、他の小領域DAと顔領域FAの合焦状態を正しく比較することが可能となる。
なお、上記(c2)の調整は、重みαに√(W/F)を乗じたものであると考えることが可能である。重みαに√(W/F)を乗じる代わりに、合焦領域の決定時(図2のステップT40)において顔領域FAに対する所定値Tedgeを√(W/F)で除算しても良いが、両者は実質的に同じである。
なお、顔領域FA用の合焦枠EFAと、小領域DA用の合焦枠EFとは、サイズ以外の属性(色、模様、太さ)が同じ枠としてもよい。あるいは、顔領域FAの合焦枠EFAを、小領域DA用の合焦枠EFと視覚的に区別可能な状態で表示してもよい。
以上のように、本実施例では、顔領域FAと小領域DAのそれぞれに関してエッジ量を算出し、エッジ量が所定値を越える領域に合焦枠を付した状態で画像を表示する。従って、ユーザは、ピントが合っている領域を合焦枠によって確認しつつ、画像の画質の確認、画像の選択、画像の削除などの各種の作業を行うことが可能である。例えば、合焦枠が付された画像を観察し、不要な画像は削除する一方、良質な画像のみを記録媒体73に格納したり、プリンタで印刷したりすることが可能である。特に、本実施例では、顔領域FAのエッジ量の決定時に小領域DAよりも大きな重みを付しているので、顔領域FAの合焦状態をより正確に判定することが可能である。
図5は、エッジを検出する小領域(エッジ検出領域)の他の設定方法を示す説明図である。図5(A)はj番目の小領域DAjの位置を示しており、図5(B)はj+1番目の小領域DAj+1の位置を示している。j+1番目の小領域DAj+1は、j番目の小領域DAjからn画素(nは1以上の所定の整数)進んだ位置に設定される。こうして、処理対象画像内において小領域DAを順次走査しながら、各小領域DAにおけるエッジ量を計算する。この例では、隣接する2つの小領域DAj,DAj+1が一部重なることが理解できる。
図5(C)は、合焦枠が重なった場合の例を示している。この場合には、複数の合焦枠EF1〜EF3のうちで、他の合焦枠との重なり数が最も多いものを合焦枠として表示することが好ましい。図5(C)の例では、第1と第2の合焦枠EF1,EF2は、他の合焦枠との重なり数が1であり、第3の合焦枠EF3は他の合焦枠との重なり数が2である。この場合に、最も重なる数の多い合焦枠EFが付された状態で画像が表示される。なお、合焦枠EF3と部分的重なっている他の合焦枠EF1,EF2は表示を省略してもよく、或いは、合焦枠EF3と視覚的に区別可能な枠(例えば色と模様と太さのうちの少なくとも1つが異なるもの)を使用して表示しても良い。
図6は、合焦枠の他の形状の例を示す説明図である。図6(A)では、合焦領域の左上と右下に付された一対のL字状の線が合焦枠LF(「L字枠」とも呼ぶ)として使用されている。図6(B)では、合焦領域の左右に付された一対の括弧が、合焦枠BF(「ブラケット枠」とも呼ぶ)として使用されている。このように、本明細書において、領域の「枠」とは、領域の周囲全体を隙間無く囲うものに限らず、その一部が欠けているものを含む広い意味で使用されている。
C.合焦エッジ抽出処理の実施例:
次に、合焦の条件に合致するエッジを抽出する手順について説明する。図7は、合焦エッジ抽出処理の第1実施例の処理手順を示すフローチャートである。
図7の手順では、まず、対象画像データを読み込み、当該画像の各画素p(x,y)における輝度値に基づいてエッジを検出する(ステップS10)。具体的には、記録媒体72または拡張記録媒体73に格納された画像の中から、LCD54に表示されたサムネイルを入力手段40で選択することにより、合焦情報の視覚化の対象とする画像のYCbCrデータを制御部30内のRAMに取得する。そして、輝度値YをSobelフィルタで処理し、エッジを検出する。なお、本実施例では、YCbCrデータを用いてエッジ検出を行ったが、本発明が利用される媒体に応じて、LabデータやYIQデータを用いて輝度値Yからエッジを検出してもよい。
ここで、Sobelフィルタについて説明する。Sobelフィルタでは、ある注目画素位置(x,y)を中心として上下左右の9つの輝度値に対して、図8に図示する水平方向及び垂直方向の係数行列の該当箇所の係数をそれぞれ乗算し、この乗算結果を合計する。この水平方向及び垂直方向の乗算結果が、注目画素位置(x,y)における水平方向及び垂直方向のエッジ勾配dx,dyとなる。このとき、画素位置(x,y)におけるエッジは、図9に図示するようにtanθ=dy/dxを満たす方向θを有し、次式(1)の強さa(x,y)を有するエッジとして求められる。
a(x,y)=√(dx2 +dy2 ) ・・(1)
上述した本実施例では、エッジの検出演算にSobelフィルタを採用したが、Prewittフィルタ、Robertsフィルタなど種々のエッジ検出用フィルタが利用できる。
次に、ステップS10で検出された強さa(x,y)のエッジのうち、エッジの強さが第1の閾値Th1以上であるエッジを抽出する(ステップS20)。閾値Th1は、あらかじめ設定された閾値であるが、検出するエッジの数を制御するために、例えば、数段階から選択できるようにしてもよい。また、閾値Th1は、例えば、肖像写真画像、風景写真画像といった画像の種類に応じて設定することもできる。
次に、ステップS20で抽出したエッジ強さa(x,y)≧Th1のエッジについて、エッジの幅を演算する(ステップS30)。具体的には、角度θのエッジについて、0°≦θ<45°の場合は水平方向(dx方向)のエッジであるとし、45°≦θ≦90°の場合は垂直方向(dy方向)のエッジであると見なして、水平方向と垂直方向の2方向についてエッジ幅を演算する。
ここで、エッジ幅について、図10により説明する。図10(a)は、画像の水平方向(dx方向)の画素位置ごとの輝度値の一例を表すグラフである。これを前述のステップS10のエッジ検出処理を行うことにより、図10(b)に示す輝度差演算値(エッジ強さa(x,y))が得られる。この輝度差演算値のうち、閾値Th1以上となる画素X3ないしX5及びX11,X12が前述のステップS20で抽出される。この抽出された画素X3ないしX5及びX11,X12が水平方向に連続する数を水平方向のエッジ幅として演算する。この例では、図10(c)に示すように、画素X3ないしX5からなるエッジの水平方向の幅は3であり、画素X11,X12からなるエッジの水平方向の幅は2である。垂直方向(dy方向)については図示を省略するが、同様の方法でエッジ幅を演算することができる。
なお、本実施例では、最終的には、ユーザによる画像の合焦の判定を行うことから、合焦情報は、情報の精度よりも演算速度を優先して、任意の方向を水平方向と垂直方向に量子化してエッジ幅を求めた。これに対して、水平x,垂直y方向のエッジ幅dx,dyを求め、
tanθ=dy/dx
としてエッジの角度θを求め、エッジの幅ΔLを、
ΔL=√(dx2 +dy2
として求め、角度θ方向の幅ΔLのエッジとして扱い、判断を行なうものとすることもできる。本来、エッジ幅とは、任意の角度θを有するエッジ(dx,dy)が所定の角度θ1の方向に連続する幅である。したがって、例えば、異なる角度θ2,θ3(0°≦θ2<θ3<45°)をもつ隣り合った画素のエッジであっても、本実施例では、連続する水平方向のエッジとして検出してしまう。そこで、さらに高い精度での合焦情報の表示が求められる場合には、エッジの方向θを演算し、あるいはより多くの方向に分類して、その方向ごとにエッジ幅を検出すればよい。また、閾値Th1の設定は、方向θの範囲に応じて異なる値を設定してもよい。
次に、ステップS20で抽出されたエッジ強さが第1の閾値Th1以上のエッジの中から、ステップS30で演算されたエッジ幅が第2の閾値Th2以下であるエッジを抽出する(ステップS40)。本実施例では、前述の通り、ステップS30において水平方向と垂直方向の2方向についてエッジ幅を演算しているので、ステップS40においても水平方向と垂直方向の2方向について閾値Th2との比較を行い、Th2以下のエッジ幅を有するエッジを抽出する。例えば、図10(c)に例示するように、水平方向の画素x3ないしx5で構成されるエッジのエッジ幅は3であり、画素x11,x12で構成されるエッジのエッジ幅は2であり、いずれもエッジ幅が第2の閾値Th2以下であることを満たすため、ステップS40において、画素x3ないしx5のエッジ及び画素x11,x12のエッジが抽出される。なお、閾値Th2の設定は、エッジ幅を検出する方向に応じて異なる値を設定してもよい。
なお、第2の閾値Th2は、固定値としてもよいが、記録された画像サイズやデジタルスチルカメラ100が備えるトリミング機能によりトリミングされた画像サイズに応じて設定することとしてもよい。具体的には、L版印刷を初期設定として選択する場合には、第2の閾値Th2は、例えば、L版サイズ上で0.5mmに相当する画素数として設定することが経験上適切である。また、第2の閾値Th2は、同一の画像サイズの画像に対して、印刷用紙サイズに応じて設定することとしてもよい。具体的には、所定の画像サイズの画像をA4サイズで印刷する場合には、例えば、入力手段40の操作により印刷用紙サイズメニューの中からA4を選択することで、自動的に第2の閾値Th2を初期設定であるL版サイズ上で0.5mmに相当する画素数から、A4サイズ上で0.3mmに相当する画素数に変更できるものとしてもよい。さらに、第2の閾値Th2は、画像サイズと印刷用紙サイズの組み合わせに応じて設定することとしてもよい。
こうして、ステップS40で抽出されたエッジの数(より正確には、エッジにあると判定された画素の数)を各領域(小領域DA及び顔領域FA)で合計した値を、その領域のエッジ量として利用することができる。ステップS40で抽出されたエッジは、その幅が所定の値以下の、ある程度シャープなエッジであり、このエッジを有する画素から形成される領域は、合焦しているものとして考えることができる。
次に、合焦エッジ抽出処理の第2実施例について説明する。第2実施例では、図7に示した第1実施例のステップS10ないしS40の処理に代えて、図11のフローチャートに示す処理(S110ないしS140)を実行する。第2実施例では、まず所定方向に並んだ画素の輝度値の差分を検出する処理を行なう(ステップS110)。第2実施例では、水平方向と垂直方向の両方向について、輝度値の差分を演算している。図12では、説明を簡略化して水平方向について例示している。図12(A)は、各画素の輝度値Zを例示し、図12(B)は、この場合の輝度値の差分ΔZを例示している。なお、第1実施例では、輝度の変化量は絶対値で求めたが、第2実施例では、輝度値の差分ΔZは、符号付きの値として演算している。また、差分ΔZは、画素間について逐次演算されるので、必要に応じて、今回着目している差分をΔZ(n)として表記し、着目画素の一つ前の画素についての差分をΔZ(n−1)として表記するものとする。
次に、着目している画素について演算した輝度値の差分ΔZ(n)の符号が一つの前の画素について演算した求めた輝度値の差分ΔZ(n−1)の符号と同一か否かの処理を行なう(ステップS112)。両者が一致していれば(ステップS112:「YES」)、エッジは継続していると判断し、輝度値の差分ΔZ(n)を累積した累積値SZを求める処理を行なう(ステップS114)。具体的には、エッジが開始されたと判断したときに0にリセットされる累積しSZに、今回の差分ΔZ(n)を加算するのである(SZ←SZ+ΔZ(n))。累積値SZを求めた後、ステップS116で、着目画素の位置を所定の方向に1だけ進め(n←n+1)、上記処理を継続する(ステップS110ないしS116)。
上記の処理を繰り返すうちに、着目している画素について演算した輝度値の差分ΔZ(n)の符号が一つの前の画素について演算した求めた輝度値の差分ΔZ(n−1)の符号と同一でないと判断されると(ステップS112:「NO」)、そこまで求めて来た累積値SZの絶対値|SZ|が、予め定めた値Th1より大きいか否かの判断を行なう(ステップS120)。この判断の様子を図12(B)に示した。累積値SZの絶対値が閾値Th1より大きいと判断されれば(ステップS120:「YES」)、合焦について判定すべきエッジがある可能性があると考えられるので、次にエッジの幅Weを求める処理を行なう(ステップS130)。エッジの幅は、ステップS110で求めた輝度値の差分ΔZが同一符号の間の画素数として設定される。
エッジの幅Weを求めた後、この幅Weが、予め定めた値Th2以下か否かの判断を行ない(ステップS135)、エッジの幅Weが閾値Th2以下であれば、これらの画素は合焦の状態にあるとして、そのエッジを登録する処理を行なう(ステップS140)。その後、累積値SZを値0にリセットする処理(ステップS143)を行なう。他方、ステップS120またはS135での判断が「NO」であれば、合焦の状態にあると判断できるエッジではないとして、何の処理も行なわず、ステップS143で累積値SZをリセットする処理に移行する。これらの処理により、図12に示したように、隣接画素の輝度値の差分ΔZの符号が隣接画素間で同一でなくなったときに、エッジの有無を、この差分ΔZの累積値SZの大きさで判定し、判定の如何に関わらず、累積値SZを次の判定に備えて、値0にリセットすることになる。
そこで、上記の一連の処理により一つのエッジについての判定が完了すると、総ての画素についての判断が終わったかを判定し(ステップS145)、終わっていなければ、ステップS110に戻って、上記の処理(ステップS110ないしS143)の処理を繰り返す。総ての画素について上記の判断が終わっていれば(ステップS145:「YES」)、エッジ抽出処理を終了する。
以上説明した第2実施例によれば、エッジの抽出を、隣接画素の輝度値の差分ΔZの符号が隣接画素間で同一でなくなったときに、この差分ΔZの累積値SZの大きさを判定することにより行なっている。したがって、画素の並びがエッジを構成しているとき、途中に差分ΔZが小さい画素間が存在したとき、その前後を別々のエッジと判定することがない。他方、全体の傾向としては、画素の輝度値が漸増または漸減していても、途中で差分ΔZが値0になるか、その符号が変更されれば、そこでエッジが分かれていると判断するので、エッジの存在領域を見誤る可能性が低減される。この結果、ノイズなどが存在しても、合焦の情報として扱うべきエッジの存在を的確に判定することができる。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
上記実施例においては、顔全体を顔領域として抽出していたが、顔の1つ以上の器官(目、口など)を顔領域として抽出するようにしてもよい。例えば、目のみを顔領域として抽出してもよい。この場合には、目を含み、顔全体を含まない領域を顔領域(又は、目領域)として抽出することが好ましい。通常は、顔の合焦の有無は、目にピントが合っているか否かに大きく依存する。従って、目領域を顔領域として使用すれば、顔の合焦状態をより正しく判定できる可能性がある。また、目と口とを含む複数種類の顔器官を別の領域として設定してもよい。この場合には、顔器官の種類に応じて、合焦枠(領域枠)のを互いに視覚的に区別可能に表示してもよい。
D2.変形例2:
上記実施例では、顔領域FAと複数の小領域DAのうちで、合焦条件に一致する領域に合焦枠を付して表示していたが、合焦枠は顔領域のみに付するようにしてもよい。この場合には、顔領域が合焦条件に一致する場合には合焦枠が付された状態で画像が表示され、合焦条件に一致しない場合には合焦枠が付されない状態で画像が表示される。
D3.変形例3:
上記実施例では、合焦領域に合焦枠を付して画像を表示する例を説明したが、合焦枠の代わりに、合焦領域を他の領域と視覚的に可能するための他の種類の合焦表示を行うようにしてもよい。例えば、合焦領域以外の領域に一様なグレー色のマスクをかけるようにしてもよい。なお、この場合にも、合焦領域のみが明るく表示されるので、枠が付されているものと考えることが可能である。
D4.変形例4:
上記実施例では、主としてデジタルカメラの液晶パネルに画像を表示する場合の例を説明したが、本発明は、他の種々の方法で画像で出力する場合にも適用可能である。例えば、コンピュータの画面への画像表示や、プリンタにおける画像の印刷などにも本発明を適用可能である。
本発明の一実施例としてのデジタルスチルカメラの構成を示すブロック図である。 実施例における処理手順を示すフローチャートである。 実施例の処理内容を示す説明図である。 小領域と顔領域の面積比に応じてエッジ量を調整する理由を説明するための説明図である。 エッジを検出する小領域の他の設定方法を示す説明図である。 合焦枠の他の形状の例を示す説明図である。 合焦エッジ抽出処理の第1実施例の処理手順を示すフローチャートである。 Sobelフィルタを示す説明図である。 エッジ勾配dx,dyとエッジ方向θとの関係を示す説明図である。 エッジ幅の説明図である。 合焦エッジ抽出処理の第2実施例の処理手順を示すフローチャートである。 画素間の輝度値の差分からエッジ抽出を行なう様子を示す説明図である。
符号の説明
10…光学系
12…CCD
14…画像データ作成部
21〜23…フレームメモリ
30…制御部
32…顔検出部
34…エッジ抽出部
36…出力制御部
40…入力手段
52…LCDドライバ
54…LCD(液晶パネル)
60…画像データ出力部
70…記録媒体制御部
72…記録媒体
73…拡張記録媒体
80…USBインターフェース
100…デジタルスチルカメラ

Claims (13)

  1. 画像処理装置であって、
    画像の中に存在する顔を検出して顔領域を決定する顔検出部と、
    前記顔領域におけるエッジを抽出してエッジ量を決定するエッジ抽出部と、
    前記顔領域における前記エッジ量が第1の所定値以上の場合に前記顔領域に領域枠を付した前記画像を画像出力部に出力させる出力制御部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置であって、
    前記エッジ抽出部は、更に、前記画像内において前記顔領域以外の場所に存在する複数の小領域におけるエッジ量を決定し、
    前記出力制御部は、或る小領域における前記エッジ量が第2の所定値以上の場合に当該小領域に領域枠を付して出力する、画像処理装置。
  3. 請求項2記載の画像処理装置であって、
    前記顔領域及び前記顔領域用の領域枠のサイズは前記顔のサイズに応じて可変であり、
    前記小領域及び前記小領域用の領域枠のサイズは固定である、
    画像処理装置。
  4. 請求項3記載の画像処理装置であって、
    前記エッジ抽出部は、前記顔領域に関して、前記小領域よりも大きな重みを付して前記エッジ量を計算する、画像処理装置。
  5. 請求項4記載の画像処理装置であって、
    前記エッジ抽出部は、前記顔領域におけるエッジ量の決定に使用する前記重みに、さらに、前記小領域の面積Wと前記顔領域の面積Fとの比(W/F)の1/2乗の値√(W/F)を乗じる、画像処理装置。
  6. 請求項2〜5のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記出力制御部は、前記顔領域と前記複数の小領域のうちで、前記最もエッジ量の大きな領域に対する領域枠を他の領域枠と視覚的に区別可能に出力する、画像処理装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記顔検出部は、
    前記顔に含まれる少なくとも1種類の顔器官を検出するとともに、
    前記顔器官を包含し、前記顔の全体を包含しない領域を前記顔領域として決定する、画像処理装置。
  8. 請求項7記載の画像処理装置であって、
    前記顔器官は目である、画像処理装置。
  9. 請求項7記載の画像処理装置であって、
    前記顔検出部は、目と口とを含む複数種類の顔器官を検出し、
    前記出力制御部は、前記顔器官の種類に応じて前記領域枠の色又は模様を変更する、画像処理装置。
  10. 請求項2記載の画像処理装置であって、さらに、
    前記エッジ抽出部は、更に、前記画像内において前記顔領域以外の場所に存在する複数の小領域におけるエッジ量を決定し、
    前記出力制御部は、前記顔領域と前記複数の小領域のうちで、前記エッジ量の高い順に所定個数以下の領域について前記領域枠を付して出力する、画像処理装置。
  11. 請求項2〜10のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記出力制御部は、前記エッジ量が最も大きな領域の前記領域枠を他の領域枠とは視覚的に区別可能に出力する、画像処理装置。
  12. 画像処理方法であって、
    (a)コンピュータが、画像の中に存在する顔を検出して顔領域を決定する工程と、
    (b)前記コンピュータが、前記顔領域におけるエッジを抽出してエッジ量を決定する工程と、
    (c)前記コンピュータが、前記顔領域における前記エッジ量が第1の所定値以上の場合に前記顔領域に領域枠を付した前記画像を出力する工程と、
    を備える画像処理方法。
  13. 画像処理のためのプログラムであって、
    (a)画像の中に存在する顔を検出して顔領域を決定する工程と、
    (b)前記顔領域におけるエッジを抽出してエッジ量を決定する工程と、
    (c)前記顔領域における前記エッジ量が第1の所定値以上の場合に前記顔領域に領域枠を付した前記画像を出力する工程と、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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