JP5157990B2 - Led操作子の輝度調整可能な音響調整卓、及びled操作子の輝度を調整するための操作方法。 - Google Patents

Led操作子の輝度調整可能な音響調整卓、及びled操作子の輝度を調整するための操作方法。 Download PDF

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Description

この発明は、複数チャンネルの音響信号をミキシングするための操作等に用いる複数の操作子を有する音響調整卓であって、該複数の操作子のうちに、所定の複数色の各色毎のLEDを1組とする多色LEDユニットが組み込まれたLED操作子を含むものに関する。
色の三原色であるRGB(赤色(R)、緑色(G)、青色(B))のそれぞれに対応する3つのLED(発光ダイオード(Light Emitting Diode))を用いて1組の多色LEDユニットを構成し、赤色用LED、緑色用LED、及び青色用LEDの各色を任意の比率で発光させることで、多種の色を表現することが知られている。
上記のような多色LEDユニットは、様々な機器の様々な部品に利用されている。多色LEDユニットの利用例の1つに、電子機器に備わる操作子に多色LEDユニットを組み込んで、いわゆる自照式の操作子(LED操作子)を構成することがある。例えば、オーディオミキシング用の音響調整卓に備わる多数の操作子について、多色LEDユニットを組み込むことが従来から行われている。この場合、多色LEDユニットの点灯や、その発光色の色分けによって、LED操作子に割り当てられたパラメータのオン・オフ状態や、パラメータの種類等を、視覚を通じて直感的に把握できるようになる。一般に、音響調整卓のユーザは、多数の操作子を用いた複雑な作業を行わなければならないため、多色LEDユニットの発光により、パラメータのオン・オフ状態や、パラメータの種類等を、視覚を通じて直感的に把握できることは、作業性や操作性等の点で有利である。
ところで、多色LEDユニットを構成する個々のLEDは、固体毎の発光特性のバラツキが大きいという欠点がある。このため、複数の多色LEDユニットの各LEDに対して同じ駆動信号を与えて、同じ発光特性で発光させているつもりであっても、各多色LEDユニットの相互の輝度や、発光色の色合に不均一が生じうる。例えば、複数の多色LEDユニットを同じ赤色で発光させようとしたとしても、全ての多色LEDユニットが同じ輝度又は色合の「赤色」で発光するとは限らなかった。
LED個体毎の発光特性のバラツキという問題を解決するために、従来、個々のLED毎の輝度や色調を調整する機器が考案されている。その一例としては、各LEDの点灯具合を自動測定し、自動測定の結果とそのLEDを点灯させるための駆動信号を比較して、その比較結果に基づき各LEDの発光特性を補正する技術があった(例えば、下記特許文献1、及び下記特許文献2を参照)。
また、音響調整卓のユーザインターフェースについて、表示の輝度や色合を調整する技術には、例えば、音響調整卓に備わるカラーLCDディスプレイの画面の明るさをユーザが調整したときに、その調整された明るさに応じて、カラーLCDディスプレイの画面の色合等を自動的に調整するものがあった(例えば、特許文献3を参照)。
特開2003‐177714号公報 特開2008‐203892号公報 特開2006‐178131号公報
多色LEDユニットを構成する各LEDは、前述の通り、固体毎の発光特性(輝度及び色合)のバラツキが大きいという欠点がある。しかし、従来の音響調整卓においては、操作子に組み込んだ多色LEDユニットの輝度をユーザが調整することができるものはなかった。
また、仮に、音響調整卓において多色LEDユニットの輝度をユーザが調整する作業が可能となるにしても、その作業は音響調整卓の本来の機能からみれば付随的な作業である。加えて、音響調整卓の本来の機能に係る作業は、専門性が高く非常に複雑な作業である。これらの点から、多色LEDユニットの輝度をユーザが調整することができるようにするにあたり、できるだけ簡潔でわかり易い方法によって、多色LEDユニットの輝度の調整を行えることが望ましい。
また、仮に、上記特許文献1又は2に記載された技術を音響調整卓に適用した場合には、多数の操作子に対応する多数のLED毎に、その点灯具合を自動測定する機構等を設けなければならず、非常にコストがかかる。多色LEDユニットの輝度をユーザが調整する機能は、上記の通り音響調整卓の本来の機能からみれば付随的な機能であるから、この機能はできるだけコストをかけずに実現するのが望ましい。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、多色LEDユニットを組み込んだLED操作子の輝度をユーザの操作により調整できる音響調整卓を提供することを目的とする。
この発明は、所定の複数色の各色毎のLEDを1組とする多色LEDユニットが組み込まれた複数のLED操作子を含む複数の操作子と、前記多色LEDユニットを構成する複数のLEDのそれぞれに対する点灯制御データであって、対応するLEDを点灯させる輝度を表すものを記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各点灯制御データに基づき、前記多色LEDユニットを構成する複数のLEDを個別に点灯制御する点灯制御手段とを備えた音響調整卓において、ユーザの操作に応じて、音響調整卓の動作モードを多色LEDユニットの輝度を調整する輝度調整モードに切り替える動作モード切り替え手段と、ユーザの操作に応じて、前記多色LEDユニットを構成する所定の複数色の少なくともいずれか1つを調整対象の色として指定する調整対象指定手段と、前記輝度調整モードにおいて、前記複数の操作子のうちいずれか1つをユーザが操作したときに、該操作された操作子に対応するLED操作子に組み込まれた多色LEDユニット中の前記調整対象指定手段により指定された色に対応するLEDについて、前記記憶手段に記憶された点灯制御データが表す輝度を変更する輝度調整手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る音響調整卓によれば、輝度調整モードにおいて、ユーザは、多色LEDユニットを構成する所定の複数色の少なくともいずれか1つを調整対象の色として指定し、複数の操作子のうちいずれか1つを操作することで、該操作された操作子に対応するLED操作子に組み込まれた多色LEDユニット中の前記指定された色に対応するLEDについて、前記記憶手段に記憶された点灯制御データが表す輝度を変更することができる。これにより、ユーザ自らの操作により、各LED操作子に組み込まれた多色LEDユニットの各LED毎に輝度を調整することができる。
この発明によれば、音響調整卓において、多色LEDユニットを組み込んだLED操作子毎に、該多色LEDユニットを構成する各LED毎の輝度を、ユーザの操作により調整することができるようになるという優れた効果を奏する。これに伴い、例えば、あるLED操作子の輝度を基準として、他のLED操作子の輝度をLED毎に調整することや、複数のLED操作子の間の各LED毎の輝度のバラツキを簡単に修正することができるようになる。更に、この輝度調整の作業は、輝度調整モードを起動して、調整対象の色を指定してから、輝度調整を行いたい多色LEDユニットに対応する操作子を操作するだけで行うことができるので、簡潔でわかり易い方法により行うことができる。また、LEDの点灯具合を自動測定する機構等が不要であるため、輝度調整の機能はコストをかけずに実現できる。
本発明の一実施例に係る音響調整卓を適用したデジタルミキサの操作パネルの外観の概要を説明する図。 図1のデジタルミキサの音響調整卓に備わるLEDボタン9の構成を説明するための概略斜視図。 図1のデジタルミキサの音響調整卓に設けられたコントロールセクションを拡大して示す図。 図1のデジタルミキサの電子的ハードウェア構成を説明するブロック図。 (a),(b)は、ダイナミック点灯方式による多色LEDユニット(LEDボタン)の点灯動作を説明する図。 LEDに対する点灯制御データにおける6通りの時間パターンを説明する図。 輝度調整モード又は色合調整モードをセットする処理の手順を説明するフローチャート。 調整対象の色(LED)を指定する処理の手順を説明するフローチャート。 輝度調整処理の手順を説明するフローチャート。 (a),(b)は、色合調整モードにおいて、多色LEDユニットの色を変更するときのRGBバランスの変化の様子を説明する図。 色合調整処理の手順を説明するフローチャート。 本発明の別の実施形態であって、図3に示すコントロールセクショにおいて、調整対象指定操作子に代えて、輝度又は色合調整用操作子を設けた構成を説明するための図。
以下に、本発明の実施の形態に係る音響調整卓を、いわゆるデジタルオーディオミキサに適用した場合について、添付図面を参照して説明する。デジタルオーディオミキサは、複数チャンネルのアナログオーディオ信号を、それぞれデジタルオーディオ信号に変換して、該変換したデジタル信号を各チャンネル毎にDSP(デジタル信号プロセッサ)により信号処理処理して出力する装置である。
図1は、本発明の一実施例に係る音響調整卓の外観の概要を説明する図である。図1に示す音響調整卓1は、操作パネル上に、オーディオミキシングに関連する各種操作を行うために用いる複数の操作子や、オーディオミキシングに関連する各種情報を表示するLCDディスプレイ2を具備する。音響調整卓1の操作パネル上の複数の操作子の配置は、機能毎の「セクション」に区分されている。
図1において、符号3は、複数本のチャンネルストリップ(図の例では16本)からなるチャンネルストリップセクションである。1つのチャンネルストリップには、スライド式に操作されるレベル操作子4、回転操作式のノブ型操作子5、及び複数の押しボタンスイッチ6が含まれている。ユーザは、各チャンネルストリップに設けられた操作子4、5及び6を操作することで、該操作したチャンネルストリップに現在割り当てられているチャンネルのオーディオ信号について、音特性(音量レベル等)を調整することができる。
符号7は、チャンネルストリップセクション3の各チャンネルストリップに割り当てるチャンネル群を選択する複数のチャンネル選択ボタン8等を含むコントロールセクションである。コントロールセクション7の詳細は、図3を参照して後述する。
LCDディスプレイ2は、各種情報を表示した画面を表示する。ユーザは、該表示された画面上でオーディオミキシングの状態をモニタしたり、チャンネル毎のパラメータを制御したりできる。なお、図1では、LCDディスプレイ2が2つ設けられた操作パネル構成例を示しているが、LCDディスプレイの設置数は1つでも1以上の複数でもよい。
なお、音響調整卓1の操作パネル上には、上記の他にも操作子や表示器等が具備されるが、それらの図示及び説明は省略した。
音響調整卓1の操作パネル上に配置された複数の操作子のうちには、LED(発光ダイオード(Light Emitting Diode))が組み込まれたLED操作子が含まれる。「多色LEDユニットが組み込まれたLED操作子」とは、その操作子の操作状態や、その操作子に関連するパラメータの状態等を発光により表示する多色LEDユニットが、その操作子に対応して設けられているものをいう。
LED操作子の形態は、スライド式に操作されるレベル操作子、回転操作式のノブ型操作子、あるいは、押しボタンスイッチなど、色々な形態が可能である。
本実施例では、一例として、LED操作子が押しボタンスイッチにより構成される例について説明する。以下、本明細書において、多色LEDユニットが組み込まれたLED操作子を「LEDボタン」という。図1においては、例えば、チャンネルストリップセクション3の各チャンネルストリップに含まれる押しボタンスイッチ6や、コントロールセクション7のチャンネル選択ボタン8などがLEDボタンにより構成される。この場合、LEDボタンの発光機能は、例えば、点灯することにより、そのLEDボタンに割り当てられたパラメータのオン・オフ状態をユーザに視認させることや、或いは、発光色により、そのLEDボタンに割り当てられたパラメータの種類をユーザに視認させること等、色々な用途に用いることができる。
図2は、LEDボタンの構成を説明するための概略斜視図である。図2において、網掛けで示す部分は操作パネルの表面であり、符号9はLEDボタンを示し、符号9aはLEDボタン9のキートップ部を示す。1つのLEDボタン9には、それぞれ異なる色で発光する複数のLEDを1組にユニット化した多色LEDユニット10が組み込まれている。多色LEDユニット10は、具体的には色の三原色である赤色(R)、緑色(G)、及び青色(B)の各色毎の3つのLED11,12及び13からなる。
多色LEDユニット10は、赤色用LED11、緑色用LED12、及び青色用LED13の発光色の混合比に応じて、中間色を含む多種の色で発光しうる。3つのLED11,12及び13の発光色の混合比は、各LED11,12及び13の明るさ(輝度)に応じて設定される。したがって、各LED11,12及び13の明るさ(輝度)を個別に制御することで、多色LEDユニット10を組み込んだLEDボタン9の発光色を任意の色に変更することが可能となる。詳しくは、後述する通り、本発明の実施例は、LEDボタン9に組み込まれた多色LEDユニット10の輝度又は色合をユーザの操作により調整するための構成に特徴がある。
図2に示す通り、赤色用LED11、緑色用LED12、及び青色用LED13のそれぞれに対して1本ずつ制御線14が接続される。したがって、後述する表示制御回路24は、各多色LEDユニット10を構成するLED11,12及び13のそれぞれに対して個別に制御信号を出力して、各LED11,12及び13を個別にオン・オフ制御(点灯・消灯制御)できる。
LEDボタン9のキートップ部9aは、光透過性の部材により構成されている。したがって、LEDボタン9は、内蔵する多色LEDユニット10が発光しているときには、その多色LEDユニット10の発光色に対応する色で発光しているように見える、いわゆる自照式操作子となる。なお、キートップ部9aは、全体が光透過性の部材で構成されるものに限らず、キートップ部9aの少なくとも一部が光透過性部材で構成されていればよい。LEDの発光による視認性という目的に適うからである。
図3は、図1に示すコントロールセクション7を拡大して示す図である。図3において、コントロールセクション7には、複数のチャンネル選択ボタン8と、LEDボタン9の輝度、又は色合を調整するための操作子群15〜20が具備される。
複数のチャンネル選択ボタン8の1つずつには、16チャンネルを1組とするチャンネルグループが1グループずつ割り当てられている。図3において、各チャンネル選択ボタン8の右側に記載された文字列「1〜16」、「17〜32」、「33〜48」・・・は、対応するチャンネル選択ボタン8に割り当てられたチャンネルグループに属するチャンネル番号を表す。なお、1つのチャンネル選択ボタン8に割り当てられたチャンネルグループに属するチャンネル数は、チャンネルストリップセクション3に設けられたチャンネルストリップの本数に対応する。
複数のチャンネル選択ボタン8のうちで、ユーザにより操作された1つのみがオンとなり、他のボタン8がオフとなる。チャンネル選択ボタン8は、通常の動作モード(後述する輝度調整モード、及び色合調整モードのいずれもオフの場合)では、チャンネルストリップセクション3の複数のチャンネルストリップに割り当てるチャンネルを選択するためのボタンとして機能する。チャンネルストリップセクション3の各チャンネルストリップには、その時点でオンになっているチャンネル選択ボタン8に割り当てられたチャンネルグループに属するチャンネルが1つずつ割り当てられる。なお、チャンネルストリップセクション3のチャンネルストリップ群に割り当てるチャンネルグループを切り替え可能な構成は、デジタルオーディオミキサでは従来より知られている。
図3において、輝度調整モード選択ボタン(Brightness)15は、ユーザによる操作毎に、輝度調整モードのオン/オフを切り替えるボタンである。輝度調整モードがオンのときに、ユーザがLEDボタン9を操作すると、該操作されたLEDボタン9に対応する多色LEDユニット10について、後述する輝度調整処理が行われる。
また、色合調整モード選択ボタン(Color)16は、ユーザによる操作毎に、色合調整モードのオン/オフを切り替えるボタンである。色合調整モードがオンのときに、ユーザがLEDボタン9を操作すると、該操作されたLEDボタン9に対応する多色LEDユニット10について、後述する色合調整処理が行われる。
調整対象指定ボタン17,18,19及び20は、輝度調整モード、又は色合調整モードがオンのときに、調整対象となるLEDの色(赤色(R),緑色(G),若しくは青色(B)、又は全色(ALL))を指定するためのボタンである。輝度調整処理又は色合調整処理において、ユーザは、その時点でオン状態になっている調整対象指定ボタン17,18,19及び20に対応する色(LED)を対象にして、輝度調整、又は色合調整を行うことができる。
図4は、図1に示す音響調整卓1を備えたデジタルオーディオミキサの電気的ハードウェア構成の概要を説明するブロック図である。図4において、オーディオミキサは、CPU21、ROM22、RAM23、表示制御回路24に接続された表示部25、操作検出回路26に接続された操作部27、通信制御回路28に接続された通信インターフェース(通信I/O)29、音響信号入出力回路30に接続された音響信号インターフェース(音響信号I/O)31、及び信号処理回路(DSP)32を含み、各部は通信バス33を介してCPU21に接続される。
CPU21は、ROM22又はRAM23に記憶された制御プログラムを実行し、当該ミキサの全体的な動作制御を行う。また、ROM22又はRAM23には、当該ミキサが現在実行している信号処理に用いる各種パラメータ等のワークデータを記憶する記憶領域が設けられている。ROM22又はRAM23に設けられた前記記憶領域には、各LEDボタン9に組み込まれた多色LEDユニット10の各LEDを個別に点灯制御するための点灯制御データが複数記憶される。点灯制御データは、対応するLEDを点灯させる輝度を表すものである。CPU21は、ROM22又はRAM23に記憶された点灯制御データに基づき、表示制御回路24に対して各LEDの点灯を制御するための命令を与える。
表示部25には、複数のLEDボタン9のそれぞれに組み込まれた多色LEDユニット10や、LCDディスプレイ2が含まれる。表示制御回路24は、CPUから与えられた命令に基づいて、表示部25における各種情報の表示を制御する。すなわち、表示制御回路24は、各LEDボタン9に組み込まれた多色LEDユニット10の各LEDの点灯制御を行う。
操作部27は、操作パネルに設けられた複数の操作子(図1参照)である。操作検出回路26は、ユーザによる操作部27の操作を検出して、該検出した操作の内容に応じた検出信号をCPU21に出力する。CPU21は、操作検出回路26から出力された検出信号に応じた処理を行う。
音響信号I/O31は、アナログ入力ポート、アナログ出力ポート、及びデジタル入出力ポートにより構成される。音響信号I/O31を介して、音響信号(アナログオーディオ信号又はデジタルオーディオ信号)が入出力される。音響信号入出力回路30は、AD変換器、及びDA変換器を含んで構成され、所定のサンプリング周期毎に、音響信号I/O31を介して入力されたアナログオーディオ信号をデジタル変換してDSP32に供給し、また、所定のサンプリング周期毎に、DSP32から出力されたデジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換して音響信号I/O31を介して外部に出力する。また、音響信号入出力回路30は、音響信号I/O31を介してデジタルオーディオ信号を外部の機器との間で送受信することができる。
DSP32は、音響信号入出力回路30から供給されたデジタルオーディオ信号に対してCPU21から与えられる指示に基づき信号処理を施して、音響信号入出力回路30へ出力する。DSP32が実行する信号処理に用いる各種パラメータは、ユーザによる操作部27の操作に応じて制御される。
表示制御回路24は、CPU21から与えられる命令に基づき、従来から知られるダイナミック点灯という点灯制御方式により各多色LEDユニット10(LEDボタン9)を構成する各LEDを個別に点灯制御する。図5(a),(b)は、ダイナミック点灯方式による多色LEDユニット10(LEDボタン9)の点灯動作を説明する図であって、横軸は時間を示す。(a)は、ダイナミック点灯方式により、所定の点灯周期(図の例では12ミリ秒(12ms))毎に、所定の複数個(図の例では8個)の多色LEDユニット10を順次点灯させる様子を示す。
図5(a)に示す例では、12msの点灯周期で8個の多色LEDユニット10を1ずつ順番に点灯制御するので、1つの多色LEDユニット10に割り当てられた時間は、12/8ms=1.5msとなる。表示制御回路24は、1.5msの期間毎に点灯制御対象の多色LEDユニット10を1つずつ切り替えつつ、12msの点灯周期内で8個の多色LEDユニット10を1ずつ順番に点灯制御する。したがって、1つの多色LEDユニット10に着目すれば、1つの多色LEDユニット10は、12msの周期毎に、1.5msの期間内だけ点灯制御に基づき点灯し、その期間以外は消灯しているという点滅動作を繰り返していることになる。
各多色LEDユニット10は、12ms毎の点灯周期(約83Hz)で点滅を繰り返しているのであるが、人の目には、残像効果により、各多色LEDユニット10が常時点灯しているように見える。したがって、多色LEDユニット10は、実際には、図5(a)に示すタイミングで点滅しているものの、人の目には、残像効果により、常時点灯しているように見える。
図5(b)は、1.5msの期間における1つの多色LEDユニット10の点灯制御の動作を説明する図である。表示制御回路24は、1.5msの期間において、多色LEDユニット10を構成する3つの赤色用LED11,緑色用LED12及び青色用LED13の各LEDに対する点灯制御データに基づいて、各LED11,12及び13を個別に点灯制御する。
各LED11〜13に対する点灯制御データは、一例として、1.5msの期間内でLEDをオン・オフするタイミングを制御するデータである。CPU21が点灯制御データに基づく命令を表示制御回路24に与えることで、表示制御回路24は、1.5msの期間における各LEDの点灯時間を制御する。この実施例では、点灯制御データは、6ビットのバイナリコードにより構成され、各ビット毎に設定された「1」又は「0」の値により、その点灯制御データに対応するLEDのオン・オフのタイミグを制御する。すなわち、点灯制御データの各ビットのうちオンのタイミングで、そのLEDが点灯し、オフのタイミングで、そのLEDが消灯する。6ビットのバイナリコートにより点灯制御データを構成した場合には、各ビット毎のオン・オフの組み合わせにより、64通りのオン・オフタイミングのパターンを表現できる。なお、LEDを消灯する場合には、点灯制御データが表す点灯時間はゼロである。すなわち、いずれのビットにもオンが設定されていないことになる。
例えば、図5(b)には、赤色用LED(R)を4ビット分の点灯時間だけ点灯し、緑色用LED(G)を3ビット分の点灯時間だけ点灯し、また、青色用LED(B)を2ビット分の点灯時間だけ点灯するオン・オフタイミングのパターンの例が示されている。1.5msの期間あたりのLEDの点灯時間が長いほど、12ms毎の点灯周期で点滅した場合の光量が多くなるので、そのLEDの輝度が高くなり、反対に、1.5ms期間あたりのLEDの点灯時間が短いほど、12ms毎の点灯周期で点滅した場合の光量が少なくなるので、そのLEDの輝度が低くなる。すなわち、点灯制御データが表すLEDの点灯時間に応じて、そのLEDを点灯させる輝度が決まる。
ところで、点灯時間の制御という観点からすれば、1.5msの期間内におけるLEDのオン・オフのタイミグが異なるだけで、同じ点灯時間を持つオン・オフタイミングのパターンについては、それらの区別をする必要は無い。そこで、本実施例では、図6に示すように、それぞれ点灯時間が異なる6通りの時間パターンを予め決めておき、各LEDに対する点灯制御データとして、図6に示す6通りの時間パターンのいずれかの時間パターンが設定されるものとする。
図6において、「パターン6」は6ビットの全てのビットがオンに設定される時間パターン、「パターン5」は6ビットのうち5ビットがオンに設定される時間パターン、「パターン4」は6ビットのうち4ビットがオンに設定される時間パターン、「パターン3」は6ビットのうち3ビットがオンに設定される時間パターン、「パターン2」は6ビットのうち2ビットがオンに設定される時間パターン、及び「パターン1」は6ビットのうち1ビットがオンに設定される時間パターンである。これら6通りの時間パターン「パターン6」〜「パターン1」は、「パターン6」が最も輝度が高い(明るい)パターンであり、以下、番号順に点灯時間が1段階ずつ短くなるにつれ、輝度が1段階ずつ低くなる。「パターン1」が最も輝度が低い(暗い)パターンである。
ROM22又はRAM23には、各LEDに対する点灯制御データの現在値として、図6に示す「パターン1」〜「パターン6」のいずれか1つの時間パターンが記憶される。ROM22又はRAM23に記憶された点灯制御データは、原則的には、複数のLEDボタン9の各々に組み込まれた多色LEDユニット10の赤色用LED、緑色用LED、及び青色用LED毎にROM22又はRAM23に記憶される。1つの多色LEDユニット10は、赤色用LED、緑色用LED、及び青色用LEDのそれぞれに対する点灯制御データに基づき、各LED毎に点灯制御されるからである。
一方で、図1のチャンネルストリップセクション3の各チャンネルストリップの押しボタンスイッチ6(LEDボタン9)については、例外的に、物理的な各LEDボタン9の各LEDと点灯制御データが一対一に対応するのではなく、チャンネルストリップのLEDボタン9の各LEDに対する点灯制御データが、そのチャンネルストリップに割り当てられるチャンネル毎の複数個、ROM22又はRAM23に記憶される。各チャンネルストリップのLEDボタン9の点灯状態(例えば、LEDボタン9の点灯オン・オフ状態や、LEDボタン9の発光色等)は、そのチャンネルストリップに現時点で割り当てられているチャンネルに応じて異なるからである。例えば、或るチャンネルストリップに対してチャンネル番号「1」、又は「17」を割り当て可能な場合、そのチャンネルストリップに備わる1つの物理的LEDボタン9に対応して、チャンネル番号「1」についての点灯制御データと、チャンネル番号「17」についての点灯制御データとの2つの点灯制御データが、ROM22又はRAM23に記憶されることになる。
次に、LEDボタン9の輝度を調整するための操作方法の一例、及び、LEDボタン9の色合を調整するための操作方法の一例を説明する。先ず、ユーザは、輝度調整モード選択ボタン(Brightness)15、又は色合調整モード選択ボタン(Color)16のいずれかを操作して、動作モードを通常モードから輝度調整モード又は色合調整モードのいずれかに切り替える。
図7は、輝度調整モード又は色合調整モードをオンに設定するためにCPU21が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。図7の処理は、輝度調整モード選択ボタン15、又は色合調整モード選択ボタン16のいずれかが操作されて、輝度調整モード又は色合調整モードがオンになるときに起動する。輝度調整モード選択ボタン15、又は色合調整モード選択ボタン16のいずれかが操作されたとき、CPU21は、該操作されたボタンが輝度調整モード選択ボタン15、及び色合調整モード選択ボタン16のいずれであるかを判断する(ステップS1)。操作されたボタンが輝度調整モード選択ボタン15であれば、CPU21は輝度調整モードをオンにセットする(ステップS2)。また、操作されたボタンが色合調整モード選択ボタン16であれば、CPU21は色合調整モードをオンにセットする(ステップS3)。
通常の動作モードがオンの時には、輝度調整モード又は色合調整モードのいずれもオフの状態である。この状態で、輝度調整モード選択ボタン15、又は色合調整モード選択ボタン16いずれか一方が操作されたときには、ステップS2又はステップS3において、CPU21は、音響調整卓1の動作モードを該操作されたボタン15又は16に対応する輝度調整モード又は色合調整モードに切り替える。
輝度調整モード選択ボタン15、又は色合調整モード選択ボタン16は、1回の操作ごとにオン・オフ状態が切り替わるものであり、且つ、いずれか一方のみが排他的にオン状態になるものとする。よって、ボタン15又は16のいずれか一方がオンの状態で、他方のオフ状態のボタンが操作されたときには、ステップS2又はステップS3において、該操作されたボタンに対応するモードがオフからオンに切り替わると共に、直前までオンであったモードがオフに切り替わる。また、輝度調整モード又は色合調整モードのいずれか一方がオンの状態で、そのオン状態のモードに対応するボタン15又は16が操作されたときには、そのモードがオンからオフに切り替わり、動作モードが通常モードに切り替わる。
《輝度調整モード》
LEDボタン9の輝度(明るさ)を調整する場合には、ユーザは、先ず、輝度調整モード選択ボタン(Brightness)15を操作して、上記図7の処理により輝度調整モードをオンにする。そして、調整対象指定ボタン17,18,19及び20を用いて、調整対象の色(LED)を指定し、LEDボタン9を操作して、該操作したLEDボタン9に対応する多色LEDユニット10中の調整対象の色(LED)について輝度を調整する。
図8は、調整対象となる色(LED)を指定するためにCPU21が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。図8の処理は、輝度調整モード又は色合調整モードがオンの状態で、調整対象指定ボタン17,18,19及び20のいずれか1が操作されたときに起動する。すなわち、調整対象指定ボタン17,18,19及び20の操作は、輝度調整モード又は色合調整モードがオンの状態でのみ有効である。動作モードが通常モードならば対象色指定の操作は行われないからである。
調整対象指定ボタン17,18,19及び20のいずれかが操作されたとき、CPU21は、該操作されたボタンが調整対象指定ボタン17,18,19及び20のいずれであるかを判断する(ステップS4)。操作された調整対象指定ボタンが、赤色(R)、緑色(G)、又は青色(B)を指定するボタン17,18又は19の場合は、CPU21は、該指定された色のLEDを調整対象にセットする(ステップS5)。また、操作された調整対象指定ボタンが、全色(ALL)を指定するボタン20の場合は、CPU21は、RGB全ての色のLEDを調整対象にセットする(ステップS6)。調整対象指定ボタン17,18,19及び20は、いずれか1つのみが排他的にオン状態となるものとする。よって、ステップS5又はS6により新たな調整対象がセットされたときには、直前まで調整対象に指定されていた色は調整対象ではなくなる。
ユーザは、調整対象指定ボタン17,18,19及び20を用いて調整対象の色(LED)を指定した後、LEDボタン9を操作して、該操作したLEDボタン9に対応する多色LEDユニット10中の調整対象の色(LED)について輝度を調整する。
図9は、輝度調整モードにおいて、調整対象に指定された色(LED)の輝度を変更するために、CPU21が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。図9の処理は、ユーザが、輝度調整を行う多色LEDユニット10に対応するLEDボタン9を1回押す毎に、起動する。LEDボタン9が操作されると、CPU21は、前記図8の処理で指定された調整対象の色(LED)が、赤色(R)、緑色(G)、又は青色(B)のいずれか1色であるか、又は全色(ALL)であるかを判断する(ステップS7)。指定された調整対象が1色か全色かに応じてその後の処理が異なるからである。
指定された調整対象が赤色(R)、緑色(G)、又は青色(B)のいずれか1色(1つのLED)の場合、CPU21は、操作されたLEDボタン9に対応する多色LEDユニット10中の調整対象の色(LED)に対する点灯制御データの値(時間パターン)を、ROM22又はRAM23から取得する(ステップS8)。例えば、調整対象として赤色が指定された場合には、操作されたLEDボタン9に対応する多色LEDユニット10中の赤色LEDに対する点灯制御データの現在値をROM22又はRAM23から取得する。ここで取得した点灯制御データの現在値が、現時点での、その多色LEDユニット10における当該色の輝度に対応する。
そして、CPU21は、前記ステップS8で取得した調整対象の色(LED)に対する点灯制御データの値を、それぞれ、1段階輝度の高い時間パターン(図6参照)に変更する(ステップS9)。CPU21は、ROM22又はRAM23の記憶内容を、前記点灯制御データの値の変更に応じて書き換える。これにより、操作されたLEDボタン9に対応する多色LEDユニット10における調整対象の色(LED)の輝度が一段階増す。
また、指定された調整対象が全色(3つのLED)の場合、CPU21は、操作されたLEDボタン9に対応する多色LEDユニット10を構成する3つのLEDに対する点灯制御データを、ROM22又はRAM23から取得する(ステップS10)。そして、CPU21は、前記ステップS10で取得した各LED毎の各点灯制御データの値を、それぞれ、1段階輝度の高い(明るい)パターンに変更する(ステップS11)。CPU21は、ROM22又はRAM23の記憶内容を、前記点灯制御データの値の変更に応じて書き換える。これにより、操作されたLEDボタン9に対応する多色LEDユニット10の3つのLEDに対する点灯制御データの値が一斉に変更されて、その多色LEDユニット10の輝度(明るさ)が一段階増す。すなわち、ステップS10及びステップS11と、前記ステップS8及びステップS9との違いは、調整対象に指定された1色分の点灯制御データについて処理するか、全色分(3つのLED分)の点灯制御データについて処理するか、という点である。
《LEDボタンを1つずつ操作する方法》
輝度調整モードにおいて、LEDの輝度調整の操作方法の一例には、調整対象の色(LED)を有するLEDボタン9自体を操作することで、そのLEDボタン9に組み込まれた多色LEDユニット10中の調整対象の色(LED)の輝度を調整する方法がある。この場合、操作されたLEDボタン9に組み込まれた多色LEDユニット10が前記「LEDボタン9に対応する多色LEDユニット10」に該当する。ユーザは、音響調整卓1に備わる複数のLEDボタン9について、1つずつ個別に、LEDボタン9に組み込まれた多色LEDユニット10中のLED毎の輝度の調整を行うことができる。
調整対象を1色ずつ指定した場合(調整対象指定ボタン17,18又は19をオンにした場合)には、輝度の変更具合を視認しながらLEDボタン9を1回ずつ押すと、CPU21がステップS8及びS9を実行することで、調整対象の色の輝度が1段階ずつ増す。LEDボタン9の操作により、調整対象に指定した色(LED)が所望の明るさになったら、ユーザは、そのLEDボタン9の操作を終了する。この作業を複数のLEDボタン9について行うことで、各LEDボタン9の各LED毎にユーザの好みの明るさを得ることができる。この方法によれば、例えば、あるLEDボタン9の輝度を基準として、他のLEDボタン9の輝度をLED毎に調整することで、複数のLEDボタン9の間での個々のLEDの輝度のバラツキを補正することができる。
また、調整対象として全色を指定した場合(調整対象指定ボタン20をオンにした場合)には、LEDボタン9を1回操作するごとに、CPU21がステップS10及びS11を実行することで、そのLEDボタン9に組み込まれた多色LEDユニット10の全てのLEDの明るさが1段階ずつ増す。したがって、この場合、ユーザは、多色LEDユニット10全体の輝度を調整して、その多色LEDユニット10の明るさを変更できる。そのLEDボタン9が所望の明るさになったら、そのLEDボタン9の操作を終了する。この作業を複数のLEDボタン9について行うことで、各LEDボタン9毎にユーザの好みの明るさを得ることができる。複数LEDボタン9の間での多色LEDユニット10全体の輝度のバラツキを補正したい場合には、この方法が適している。
《チャンネル選択ボタンを用いる方法》
輝度調整モードにおける操作方法の別の例として、コントロールセクション7のチャンネル選択ボタン8を用いて、輝度を変更する方法がある。チャンネル選択ボタン8は、前述の通り、通常の動作モードでは、チャンネルストリップセクション3の複数のチャンネルストリップに割り当てるチャンネルグループを選択するためのボタンとして機能する。これに対して、輝度調整モードがオンのときには、チャンネル選択ボタン8は、チャンネルストリップセクションの各チャンネルストリップに備わるLEDボタン9(押しボタンスイッチ6)に組み込まれた多色LEDユニット10について、調整対象指定ボタン17,18,19及び20で指定された調整対象の色(LED)の輝度を調整するためのボタンとして機能する。
チャンネル選択ボタン8を用いて輝度調整する場合、CPU21は、チャンネル選択ボタン8が1回操作される毎に、調整対象に指定された色(1色分のLED又は全色分のLED)について、操作されたチャンネル選択ボタン8に対応するチャンネルグループに属する各チャンネル毎に設定されたLEDの点灯制御データ(つまり複数チャンネル分の複数の点灯制御データ)の値を、ROM22又はRAM23から取得して、該取得した各点灯制御データの値を、それぞれ一段階輝度の高い時間パターンに変更する。この場合には、チャンネルストリップセクションの各チャンネルストリップのLEDボタン9(押しボタンスイッチ6)に組み込まれた多色LEDユニット10が、前記「操作されたLEDボタン9に対応する多色LEDユニット10」に該当することになる。
従って、ユーザは、チャンネル選択ボタン8を操作する毎に、その時点で現に発光している各チャンネルストリップのLEDボタン9(押しボタンスイッチ6)の輝度を、1段階ずつ、一斉に明るくすることができる。すなわち、1つのチャンネル選択ボタン8を操作することで、そのチャンネル選択ボタン8とは別の複数のLEDボタン9(押しボタンスイッチ6)について、一括して調整対象の色(1色分のLED又は全色分のLED)の輝度の調整を行うことができる。この作業を、複数のチャンネル選択ボタン8について行うことで、各チャンネル選択ボタン8に対応する各チャンネルをチャンネルストリップに呼び出したときのLEDボタン9(押しボタンスイッチ6)の輝度を調整することができる。
なお、ここでは、その時点でチャンネルストリップセクションの各チャンネルストリップに割り当てられているチャンネルグループに対応するチャンネル選択ボタン8を操作することを想定している。LEDの輝度調整は、現時点で点灯中のLEDボタン9の点灯具合を視認しながら行うのが自然だからである。
なお、現時点でチャンネルストリップセクション3に割り当てられているチャンネルグループに対応するチャンネル選択ボタン8(オン状態のもの)以外のチャンネル選択ボタン8を用いて輝度調整するときには、例えば、そのチャンネル選択ボタン8の1回目の操作によりチャンネルストリップセクション3に割り当てるチャンネル群を切り替えてから、次回の操作以降で輝度調整が開始するようにしてよい。
以上の通り、「輝度調整モード」においては、音響調整卓において、多色LEDユニット10を組み込んだLEDボタン9毎に、該多色LEDユニット10を構成する各LED11〜13の輝度を、ユーザの操作により調整することができるようになるという優れた効果を奏する。これに伴い、例えば、あるLEDボタン9の輝度を基準として、他のLEDボタン9の輝度をLED毎に調整することや、複数のLEDボタン9の間の各LED毎の輝度のバラツキを簡単に修正することができるようになる。更に、この輝度調整の作業は、輝度調整モードを起動して、調整対象の色を指定してから、輝度調整を行いたい多色LEDユニット10に対応する操作子を操作するだけで行うことができるので、簡潔でわかり易い方法により行うことができる。また、LEDの点灯具合を自動測定する機構等が不要であるため、輝度調整の機能はコストをかけずに実現できる。
《色合調整モード》
次に「色合調整モード」について説明する。
LEDボタン9の色合(色相)を調整する場合には、ユーザは、先ず、色合調整モード選択ボタン16を操作して、色合調整モードをオンにする(上記図7の処理)。そして、ユーザは、調整対象指定ボタン17,18,19及び20のいずれかを操作して調整対象の色(LED)を指定し、LEDボタン9を操作して、該操作したLEDボタン9に対応する多色LEDユニット10中の調整対象の色(LED)について色合を調整する。調整対象指定ボタン17,18,19及び20の操作に応じてCPU21が実行する調整対象色を指定するための処理は、前記図8を参照して説明したものと同様であるため、上記を援用して、その説明を省略する。
色合調整モードでは、LEDボタン9の操作に応じて、当該LEDボタン9に対応する多色LEDユニット10中の調整対象に指定された色(LED)の輝度を高くするとともに、他の色(LED)の輝度を低くすることで、多色LEDユニット10のRGBバランスを変更し、それにより多色LEDユニット10(LEDボタン9)の発光色の色合を調整する。図10は、色合調整モードにおいて、多色LEDユニット10の発光色の色合を変更するときの、RGBバランスの変化の様子を説明する図である。
図10において、多色LEDユニット10中の各色のLEDが最大の輝度で点灯した状態をそれぞれ100%で表すとすると、(a)は、多色LEDユニット10の赤色用LED(R)が70%、緑色用LED(G)が20%、及び青色用LED(B)が50%の輝度でそれぞれ点灯した状態を例示している。この状態において、調整対象の色として赤が指定された場合には、LEDボタン9の操作に応じて、(a)の状態から(b)の状態にRGBのバランスが変化する。(b)では、(a)に比べて、調整対象の赤色の輝度が10%高くなり、他の緑色と青色の輝度がそれぞれ10%ずつ低くなる。これにより、多色LEDユニット10全体として赤みが強くなる方向で、発光色の色合が変化する。このように、LEDボタン9の操作に応じて、多色LEDユニット10のRGBバランスを変更すること、すなわち、赤色用LED、緑色用LED、及び青色用LEDの輝度の比率を変更することで、当該多色LEDユニット10の発光色の色合を任意に作成、或いは調整することができる。なお、本明細書において、「色合」とは、赤色用LED、緑色用LED、及び青色用LEDの各色の組み合わせにより作成される色(色相)を指す用語とする。
図11は、色合調整モードにおいて、調整対象に指定された色(LED)について色合を変更するために、CPU21が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。図11の処理は、ユーザが、色合調整を行う多色LEDユニット10に対応するLEDボタン9を1回押す毎に、起動する。CPU21は、前記図8の処理で指定された調整対象の色(LED)が、赤色(R)、緑色(G)、又は青色(B)のいずれか1色であるか、又は、全色(ALL)であるかを判断する(ステップS12)。指定された調整対象が1色か全色かに応じてその後の処理が異なるからである。
調整対象を1色ずつ指定した場合(調整対象指定ボタン17,18又は19をオンにした場合)には、CPU21は、操作されたLEDボタン9に対応する多色LEDユニット10中の調整対象の色(LED)に対する点灯制御データの値を、1段階輝度の高いパターンに変更するとともに(ステップS13)、調整対象以外の色(LED)に対する点灯制御データの値を、1段階輝度の低いパターンに変更する(ステップS14)。CPU21は、ROM22又はRAM23の記憶内容を、前記点灯制御データの値の変更に応じて書き換える。すなわち、LEDボタン9が1回ずつ操作される毎に、CPU21は、ステップS13及びS14を実行することにより、ユーザによって操作されたLEDボタン9に対応する多色LEDユニット10において、調整対象に指定された色(LED)の輝度が相対的に高くなるよう、該多色LEDユニット10を構成する複数のLEDの輝度の比率を変更する(図10参照)。
なお、色合調整モードは、調整対象に指定された色に対応するLEDの輝度が相対的に高くして、多色LEDユニット10を構成する複数のLEDの輝度の比率を変更することで、該指定された色について色合を調整することを目的としているので、原則的には、調整対象指定ボタン20を使用すること(調整対象に全色を指定すること)はない。その場合、当該多色LEDユニット10の発光色の色合が変化せずに、全体の明るさが増すことになるからである。
ただし、このことはユーザの使用方法に係ることなので、調整対象指定ボタン20が操作されたときにCPU21が実行する処理は、図11に描いた。すなわち、調整対象として全色が指定された場合(調整対象指定ボタン20をオンにした場合)には、CPU21は、操作されたLEDボタン9に対応する多色LEDユニット10を構成する3つのLED(赤色(R)、緑色(G)、及び青色(B)の全色)に対する点灯制御データの値を、1段階輝度の高いパターンに変更する処理が行われ(ステップS15)、その多色LEDユニット10の輝度が全体的に増す。
色合調整モードにおける操作方法は、上記輝度調整モードでした説明と同様に、LEDボタン9の操作に応じて、該操作されたLEDボタン9に組み込まれた多色LEDユニット10の色合を調整する方法(LEDボタン9を1つずつ操作する方法)及び、チャンネル選択ボタン8の操作に応じて、チャンネルストリップセクションの各チャンネルストリップのLEDボタン9に組み込まれた多色LEDユニット10の色合を変更する方法(チャンネル選択ボタン8を用いる方法)のいずれの方法も可能である。
「LEDボタン9を1つずつ操作する方法」の場合、ユーザによりLEDボタン9が1回ずつ操作される毎に、CPU21がステップS13及びS14を実行することで、そのLEDボタン9の色合が変更される。ユーザは、色合の変更具合を視認して、必要に応じて調整対象の色を変更したりしながら、そのLEDボタン9の色合を調整する。そのLEDボタン9が所望の色合になったら、そのLEDボタン9の操作を終了する。この作業を複数のLEDボタン9について行うことで、LEDボタン9毎にユーザの好みの色合を得ることができる。すなわち、LEDボタン9毎に、その発光色を任意の色合に設定することができる。
また、「チャンネル選択ボタン8を用いる方法」の場合、CPU21は、チャンネル選択ボタン8が1回操作される毎に、調整対象に指定された色(1色分のLED又は全色分のLED)について、操作されたチャンネル選択ボタン8に対応するチャンネルグループに属する各チャンネル毎に設定されたLEDに対する点灯制御データ(つまり複数チャンネル分の複数の点灯制御データ)の値を、ROM22又はRAM23から取得して、該取得した各点灯制御データの値を、それぞれ一段階輝度が高い時間パターンに変更するとともに(ステップS13)、調整対象以外の色(LED)に対する点灯制御データの値を、それぞれ一段階輝度が低い時間パターンに変更する(ステップS14)。この場合には、チャンネルストリップセクションの各チャンネルストリップのLEDボタン9(押しボタンスイッチ6)に組み込まれた多色LEDユニット10が、前記「操作されたLEDボタン9に対応する多色LEDユニット10」に該当することとなる。
したがって、ユーザによりチャンネル選択ボタン8が操作される毎に、その時点で現に発光している各チャンネルストリップのLEDボタン9(押しボタンスイッチ6)の色合が変更されることになる。すなわち、ユーザは、1つのチャンネル選択ボタン8を操作することで、そのチャンネル選択ボタン8とは別の複数のLEDボタン9(押しボタンスイッチ6)について、一括して調整対象の色(1色分のLED)の色合の調整を行うことができる。なお、ここでは、その時点でチャンネルストリップセクションの各チャンネルストリップに割り当てられているチャンネルグループに対応するチャンネル選択ボタン8を操作することを想定しているが、上記の輝度調整について説明したのと同様に、現時点でチャンネルストリップセクション3に割り当てられているチャンネルグループに対応するチャンネル選択ボタン8(オン状態のもの)以外のボタン8を用いて色合調整をすることも可能である。
以上の通り、「色合調整モード」においては、多色LEDユニット10を組み込んだLEDボタン9毎に、その発光色の色合をユーザの操作により任意に作成することや、その色合をユーザの操作により調整することができるという優れた効果を奏する。これに伴い、LEDボタン9毎の発光色をユーザが独自に設定することが可能となり、ユーザ自身にとって操作しやすい環境をつくることができる。また、色合の調整は、調整対象の色を指定して、LED毎に行うので、個々のLEDの発光特性のバラツキに起因する複数のLED操作子の間の色合のバラツキを簡単に修正することができる。更に、この色合調整の作業は、色合調整モードを起動して、調整対象の色を指定してから、色合調整を行いたい多色LEDユニットに対応する操作子を操作するだけで行うことができるので、簡潔でわかり易い方法によって行うことができる。
なお、上記図6においては、6ビットの点灯制御データについて、予め6通りのパターンを決めておくものとし、「輝度調整モード」及び「色合調整モード」においてはLEDボタン9の操作ごとに、該6通りの時間パターンが順次切り替わる例について説明したが、6ビットの点灯制御データで表現可能な64通りのパターン全てを使えるようにしてもよい。要するに、点灯制御データが表す点灯時間を変更することで、その点灯制御データに対応するLEDの輝度が変更されればよいのである。また、点灯制御データのサイズ(ビット数)は6ビットに限定されない。
また、輝度調整モードに関して、上記図9のステップS9及びステップS11の点灯制御データを一段階ずつ輝度の高いものに変更する処理において、点灯制御データが最大値に達した場合、それ以降のLEDボタン9の操作が無効となる(それ以降は値が変化しない)よう構成してもよいし、最小値に戻るように構成してもよい。
また、色合調整モードに関して、上記図11のステップS13及びステップS15においては、LEDボタン9の操作毎に調整対象の色の点灯制御データを一段階ずつ輝度の高いものに変更し、それ以外の色の点灯制御データを一段階ずつ輝度の低いものに変更する処理としたが、このように調整対象の色を強くすると同時に他の色を弱くする構成に限らず、調整対象の色について点灯制御データを一段階ずつ輝度の高いものに変更する処理(調整対象の色を強くする処理)だけを行うよう構成してもよい。また、その場合、調整対象の色について点灯制御データが最大値に達した後に、調整対象以外の色について点灯制御データを1段階ずつ輝度の低いものに下げる(つまり調整対象以外の色を弱くする)よう構成してもよい。
また、図3において、コントロールセクション7に、輝度調整モード選択ボタン15、色合調整モード選択ボタン16、及び調整対象指定ボタン17、18、19並びに20が設けられた構成例、すなわち、LEDボタン9の輝度調整、又は色合調整に係る操作子が、物理的操作子として具備される構成例を示した。しかし、これらLEDボタン9の輝度調整、又は色合調整に係る操作子15〜20は、操作パネル上に物理的操作子として設けられているものに限らず、LCDディスプレイ2に、これらLEDボタン9の輝度調整、又は色合調整に係る操作子の画像を表示し、LEDボタン9の輝度調整、又は色合調整に係る操作子画像により構成されてもよい。
また、上記実施例では、LEDボタン9の操作に応じて点灯制御データが表す時間パターンを変更することで、調整対象となっているLEDの点灯時間を変更し、それにより多色LEDユニット10の輝度又は色合が変更される構成例、すなわち、点灯制御データの電圧値を変えずに、時間パターンを変更することで、LEDの輝度を変更する構成例について説明したが、これに限らず、LEDボタン9の操作に応じて点灯制御データの電圧値を変更して、多色LEDユニット10の輝度又は色合が変更されるよう構成してもよい。この場合、多色LEDユニット10の各LED11〜13は、対応する点灯制御データが示す電圧値に応じた輝度で点灯制御される。そして、輝度調整の場合には、CPU21は、ユーザの操作に応じて、上記図9のステップS8及びS9又はステップS10及びS11に該当する処理を実行し、また、色合調整の場合には、上記図11のステップS13及びS14に該当する処理を実行することで、調整対象となっているLEDに対する点灯制御データが示す電圧値を変更して、そのLEDの輝度を調整する。この構成であっても、多色LEDユニット10の輝度又は色合を変更することが可能である。電圧値の変更は、例えば、LEDボタン9の1回の操作毎に、電圧値が10%ずつ段階的に増える、という具合に行われる。
更に、LEDボタン9の操作に応じて点灯制御データの時間パターンを変更するか、電圧値を変更するかをユーザに選択させる操作子を備える構成とすることで、点灯制御データが示す時間パターンを変更するか、電圧値を変更するかを、ユーザが選択できるようにしてもよい。具体的な構成例としては、点灯制御データのパターンを変更することを選択する操作子と、電圧値を変更することを選択する操作子を、例えば図3のコントロールセクションなど操作パネル上に設けられた物理的操作子として設ける構成であってもよいし、それら操作子をLCDディスプレイ2に表示される操作子画像によって構成してもよい。また、点灯制御データのパターンを変更することを選択する操作子、及び電圧値を変更することを選択する操作子それら操作子を設けた場合、輝度調整モード選択ボタン15、及び色合調整モード選択ボタン16を設けなくとも良い。この場合、輝度調整モード又は色合調整モードをオンにする指示は、実質的には、点灯制御データのパターンを変更することを選択する操作子、及び電圧値を変更することを選択する操作子を用いて行うことができるからである。
また、上記実施例では、LED操作子の構成例として、多色LEDユニットが組み込まれた押しボタンスイッチからなるLEDボタン9を例示したが(図2参照)、LED操作子の構成は、これに限定されない。すなわち、LEDボタン9の操作形態は、上記実施例に示す押しボタンスイッチに限らず、回転式に操作するノブ型操作子や、スライド式に操作するレベル操作子など、どのようなタイプの操作子であっても本発明を適用することができる。ノブ型操作子であれば、その回転位置又は回転操作に応じて対応する多色LEDユニット10の輝度又は色合を変更すればよいし、フェーダ型操作子の操作位置又はスライド操作に応じて対応する多色LEDユニット10の輝度又は色合を変更すればよい。また、LED操作子は、多色LEDユニット10が対応する操作子自体に組み込まれた自照式操作子に限らず、例えば、操作子の近傍に設けられたものなどであっても、本発明における「多色LEDユニットが組み込まれたLED操作子」に含まれる。
また、上記実施例では、調整対象指定ボタン17,18,19及び20は、いずれか1つのみが排他的にオン状態となるものとして説明したが、各色毎に調整対象を指定する調整対象指定ボタン17,18及び19については、1以上の複数を同時にオンにすることができてもよい。つまり、2つの色を調整対象に指定することができてもよい。この場合、CPU21は、前記ステップS5において該指定された2つの色に対応するLEDを調整対象にセットし、輝度調整モードの場合には前記ステップS8及びS9において該指定された2つの色に対する各点灯制御データを輝度が高いものに変更する。また、色合調整モードの場合には、CPU21は、前記ステップS13及びS14において、指定された2つの色について各点灯制御データの輝度を上げるとともに、指定された色以外の色に対応するLEDについて点灯制御データが表す輝度を下げる。
また、上記実施例では、輝度又は色合を調整したい多色LEDユニット10に対応するLEDボタン9自体を操作することにより、その多色LEDユニット10の輝度又は色合を調整する構成について説明したが、この場合には、各色毎の調整については、その多色LEDユニット10中の3色のLEDの色を1つずつ指定しなければならない。
この点に関する別の構成例を図12に示す。図12は、図3に示すコントロールセクション7の変更例を示している。図12において、図3に示す調整対象指定ボタン17〜20に代えて、3色のLEDの各色に対応する3つの輝度又は色合調整用操作子40,41及び42が設けられている。操作子40,41及び42は、例えば、回転操作されるノブ型操作子(ロータリーエンコーダ)により構成される。この場合、輝度調整モード又は色合調整モードにおいて、ユーザが輝度又は色合を調整したい多色LEDユニット10に対応するLEDボタン9を指定すると、該指定の操作に応じて、CPU21は、該指定されたLEDボタン9に対応する多色LEDユニット10の3つのLEDに対する点灯制御データを、それぞれ対応する輝度又は色合調整用操作子40,41及び42に対して割り当てる処理を行う。そして、3つの輝度又は色合調整用操作子40,41及び42のそれぞれの操作に応じて、CPU21は、各操作子40,41及び42に割り当てられた点灯制御データが表す輝度を変更する。これにより、ユーザは、前記指定されたLEDボタン9に対応する多色LEDユニット10の3色のLEDの輝度又は色合を個別に調整することができる。
LEDボタン9が押しボタンスイッチの場合の操作方法の一例として、そのLEDボタン9を押し続けた状態で、輝度又は色合調整用操作子40,41及び42を操作することで、そのLEDボタン9について輝度又は色合調整を行うことができ、LEDボタン9の押し下げを解くことで、そのLEDボタン9について輝度又は色合調整を終了する、という方法が可能である。
更に、この場合、輝度又は色合調整用操作子40,41及び42の何れか1つに3色のLEDに対する点灯制御データを一括して割り当てることで、その輝度又は色合調整用操作子の操作に応じて、3色のLEDの輝度又は色合を一括して調整することができてよい。
なお、上記3色のLEDの各色に対応する3つの輝度又は色合調整用操作子の操作形態は、ノブ型操作子に限らず、押しボタンスイッチ、あるいはフェーダ型操作子など、どのような形態であってもよい。また、輝度又は色合調整用操作子40,41及び42として専用の操作子を設ける構成に限らず、本来は他の用途に充てられた操作子が、輝度調整モード又は色合調整モードがオンのときにだけ、輝度又は色合調整用操作子40,41及び42として機能するよう構成してもよい。
また、輝度調整モード又は色合調整モードにおける操作方法の別の例として説明した「チャンネル選択ボタン8を用いる方法」において、ユーザが「チャンネル選択ボタン8」を操作する例を挙げたが、ユーザが操作する操作子は「チャンネル選択ボタン8」に限らず、ユーザによる操作子の操作に応じて、その操作された操作子とは別の所定の複数のLEDボタン9について輝度調整又は色合調整が行われるのであれば、どの操作子であっても差し支えない。また、この方法においては、ユーザが操作する操作子とは別の複数のLEDボタン9について輝度又は色合を調整するのであるから、ユーザが操作する操作子自体がLEDボタン9である必要もない。
上記実施例では、本発明に係る音響調整卓1が、ミキシング処理用のDSPを筐体内に備えたデジタルオーディオミキサの操作パネルを構成する例、すなわち音響調整卓自体が、オーディオ信号のミキシングに必要な音響信号I/O31や、DSP32を具備する構成について説明したが(図4参照)、信号処理を行うためのDSPを有するDSP装置、及び音響信号I/Oの機能を有する入出力装置等、各機能がそれぞれ単体の装置により構成され、その装置を互いにネットワーク接続して構成したミキシングシステムを構成する音響調整卓に本願発明を適用してもよい。
また、デジタルオーディオミキサに限らずアナログオーディオミキサの音響調整卓にも本願発明を適用できる。
1 音響調整卓、2 LCDディスプレイ、3 チャンネルストリップセクション、4 レベル操作子、5 ノブ型操作子、6 押しボタンスイッチ、7 コントロールセクション、8 チャンネル選択ボタン、9 LEDボタン、9a キートップ部、10 多色LEDユニット、11,12及び13 LED、14 制御線、15 輝度調整モード選択ボタン、15 輝度調整モード選択ボタン、16 色合調整モード選択ボタン、17,18,19及び20 調整対象指定ボタン、21 CPU、22、ROM、23、RAM、24 表示制御回路、25 表示部、26 操作検出回路、27 操作部、28 通信制御回路、29 通信I/O、30 音響信号入出力回路、31、音響信号I/O、32 信号処理回路(DSP)、33 通信バス、40,41,42 輝度又は色合調整用操作子

Claims (12)

  1. 所定の複数色の各色毎のLEDを1組とする多色LEDユニットが組み込まれた複数のLED操作子を含む複数の操作子と、
    前記多色LEDユニットを構成する複数のLEDのそれぞれに対する点灯制御データであって、対応するLEDを点灯させる輝度を表すものを記憶した記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された各点灯制御データに基づき、前記多色LEDユニットを構成する複数のLEDを個別に点灯制御する点灯制御手段と
    を備えた音響調整卓において、
    ユーザの操作に応じて、音響調整卓の動作モードを多色LEDユニットの輝度を調整する輝度調整モードに切り替える動作モード切り替え手段と、
    ユーザの操作に応じて、前記多色LEDユニットを構成する所定の複数色の少なくともいずれか1つを調整対象の色として指定する調整対象指定手段と、
    前記輝度調整モードにおいて、前記複数の操作子のうちいずれか1つをユーザが操作したときに、該操作された操作子に対応するLED操作子に組み込まれた多色LEDユニット中の前記調整対象指定手段により指定された色に対応するLEDについて、前記記憶手段に記憶された点灯制御データが表す輝度を変更する輝度調整手段と
    を備えることを特徴とする音響調整卓。
  2. 前記記憶手段に記憶された点灯制御データは、所定の期間内においてLEDを点灯すべき時間の長さを規定する時間パターンによって、対応するLEDを点灯させる輝度を表すデータにより構成されており、
    前記点灯制御手段は、前記所定の期間よりも長い時間の点灯周期毎に、前記多色LEDユニットを構成する複数のLEDのそれぞれを、前記記憶手段に記憶された点灯制御データが示す時間パターンに基づき点灯および消灯する制御を行うものであり、
    前記輝度調整手段は、前記ユーザによる操作子の操作に応じて、前記記憶手段に記憶された点灯制御データが表す時間パターンを変更することを特徴とする請求項1に記載の音響調整卓。
  3. 前記記憶手段に記憶された点灯制御データは、電圧値によって、対応するLEDを点灯させる輝度を表すデータにより構成されており、
    前記点灯制御手段は、前記多色LEDユニットを構成する複数のLEDのそれぞれを、前記記憶手段に記憶された点灯制御データが示す電圧値に基づき点灯制御するものであり、
    前記輝度調整手段は、前記ユーザによる操作子の操作に応じて、前記記憶手段に記憶された点灯制御データが表す電圧値を変更することを特徴とする請求項1に記載の音響調整卓。
  4. 前記輝度調整モードにおいて、ユーザが操作する操作子はLED操作子であって、
    前記輝度調整手段は、前記ユーザによるLED操作子の操作に応じて、そのLED操作子に組み込まれた多色LEDユニット中の前記調整対象指定手段により指定された色に対応するLEDについて、前記記憶手段に記憶された点灯制御データが表す輝度を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の音響調整卓。
  5. 前記輝度調整手段は、前記輝度調整モードにおいて、前記複数の操作子のうちいずれか1つをユーザが操作したときに、該操作された操作子とは別の所定の複数のLED操作子のそれぞれに組み込まれた複数の多色LEDユニット中の前記調整対象指定手段により指定された色に対応する複数のLEDについて、前記記憶手段に記憶された点灯制御データが表す輝度を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の音響調整卓。
  6. 前記輝度調整モードにおいて、ユーザが操作する操作子は、押しボタンスイッチであり、前記輝度調整手段は、該押しボタンスイッチの1回の操作毎に、点灯制御データが表すLEDの輝度を1段階ずつ増すことで、その押しボタンスイッチに対応するLED操作子に組み込まれた多色LEDユニット中の前記調整対象指定手段により指定された色に対応するLEDについて、前記記憶手段に記憶された点灯制御データが表す輝度を変更することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の音響調整卓。
  7. 前記調整対象指定手段は、ユーザの操作に応じて、前記多色LEDユニットを構成する所定の複数色の各色を1つずつ調整対象に指定する手段及び、該所定の複数色の全色を一括して調整対象に指定する手段からなり、
    前記輝度調整手段は、前記調整対象指定手段により、前記複数色のうちの1色が調整対象に指定された場合、前記ユーザによる操作子の操作に応じて、該指定された1色に対応するLED、前記記憶手段に記憶された点灯制御データが表す輝度を変更し、また、前記複数色の全色が一括して調整対象に指定された場合、前記ユーザによる操作子の操作に応じて、該指定された全色に対応する各LEDについて、前記記憶手段に記憶された各点灯制御データが表す輝度を変更することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の音響調整卓。
  8. 前記調整対象指定手段は、前記多色LEDユニットを構成する所定の複数色の各色毎のLEDに対応する所定の複数の輝度調整用操作子と、
    前記輝度調整モードにおいて、ユーザによるLED操作子の操作に応じて、そのLED操作子に組み込まれた多色LEDユニットを構成する複数のLEDに対する各点灯制御データを、各LEDに対応する前記所定の複数の輝度調整用操作子に対して割り当てる割り当て手段とからなり、
    前記輝度調整手段は、前記輝度調整用操作子がユーザによって操作されたときに、該操作された輝度調整用操作子に対して前記割り当て手段によって割り当てられた点灯制御データが表す輝度を変更することを特徴する請求項1乃至6のいずれかに記載の音響調整卓。
  9. 前記輝度調整用操作子は、回転式に操作されるノブ型操作子であることを特徴とする請求項8に記載の音響調整卓。
  10. 前記割り当て手段は、ユーザの操作により前記複数のLED操作子のうちいずれか1つがユーザにより操作されたときに、該操作されたLED操作子に対応する多色LEDユニットの複数のLEDに対する点灯制御データを、1つの前記輝度調整用操作子に一括して割り当てる手段を含み、
    複数のLEDに対する点灯制御データを1つの輝度調整用操作子に一括して割り当てた場合に、前記輝度調整手段は、前記輝度調整用操作子がユーザによって操作されたときに、該操作された輝度調整用操作子に対して前記割り当て手段によって割り当てられた複数のLEDに対する点灯制御データが表す輝度を一括して変更することを特徴とする請求項8又は9に記載の音響調整卓。
  11. 請求項1乃至7のいずれかに記載した音響調整卓の操作方法であって、
    輝度調整モードにおいて、ユーザの操作により調整対象となる色を指定する工程と、
    ユーザによる操作子の操作に応じて、その操作子に対応するLED操作子に組み込まれた多色LEDユニット中の前記指定された色に対応するLEDについて輝度を変更する工程と、
    そのLEDについて輝度調整が終了した後に、ユーザの操作により調整対象として別の色を指定して、該指定された別の色について輝度を変更することを繰り返すことで、前記多色LEDユニットが組み込まれたLED操作子の輝度を調整する工程と、
    上記各工程を複数のLED操作子について行う工程と
    からなる複数のLED操作子の輝度を調整する操作方法。
  12. 請求項8乃至10のいずれかに記載した音響調整卓の操作方法であって、
    輝度調整モードにおいて、ユーザによるLED操作子の操作に応じて、そのLED操作子に対応する多色LEDユニットの複数のLEDに対する点灯制御データを前記所定の複数の輝度調整用操作子のそれぞれに割り当てる工程と、
    ユーザによる前記輝度調整用操作子の操作に応じて、該操作された輝度調整操作子に対応するLEDについて輝度を変更することで、前記多色LEDユニットが組み込まれたLED操作子の輝度を調整する工程と、
    前記LED操作子の輝度調整が終了した後に、別のLED操作子について上記各工程を繰り返す工程と
    からなる複数のLED操作子の輝度を調整する操作方法。
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