JP2009163924A - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが所望する照明態様に切り替えることができる照明装置を実現する。
【解決手段】照明装置101において、ユーザが所望する色の色彩光を照明操作器1に出力させて、マルチカラーセンサ2に照らし当てることによって、そのマルチカラーセンサ2により検出された色彩光の色に応じた照明光であって、ユーザが所望する色彩光と同様の色の照明光をフルカラーLED4から照射することを可能にした。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置に関する。
従来、複数の人感センサによって人の存在が検知されたことに伴い、所定の点灯制御部が複数のLEDの点灯状態を制御することによって、人の位置に対応した固有の照明態様が得られる照明装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この照明装置によれば、人の存在範囲に対して選択的に光を照射し、照明を必要としない範囲をオフとすることで省電力化を図ることができる。
また、照明モードを選択することによって、例えば、パーティーモードとして発光色を様々に切り替える趣向性に富んだ照明を行うことも可能であり、室内のムード作りのために光を利用することができる。
特開2005−228566号公報
しかしながら、上記特許文献1の場合、照明装置は、点灯制御部において予め定められている設定に従った照明態様の照明光を出力するため、ユーザが任意のタイミングで所望する照明態様に切り替えることはできず、所望する範囲を所望する発色光で照射したり、所望する光量に調整したりするように、照明を切り替えることはできなかった。
本発明の目的は、ユーザが所望する照明態様に切り替えることができる照明装置を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、照明装置であって、
所望する色の色彩光を出力する光出力器と、
前記光出力器により出力された色彩光を検出する光検出部と、
前記光検出部により検出された色彩光の色に応じた照明光を照射する照明部と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の照明装置において、
前記光検出部は、複数の光センサからなり、
前記照明部は、前記複数の光センサにそれぞれ対応付けられている複数の発光素子からなり、
前記発光素子は、その発光素子に対応する光センサによって検出された色彩光の色に応じた照明光を照射することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の照明装置において、
前記複数の光センサ及び前記複数の発光素子は、所定の発光領域にそれぞれマトリクス状に配置されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の照明装置において、
前記複数の光センサ及び前記複数の発光素子は、天井の全面に配置されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4の何れか一項に記載の照明装置において、
前記光センサは、マルチカラーセンサであり、
前記発光素子は、フルカラーLEDであることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の照明装置において、
前記光出力器は、出力する色彩光の色を設定するための色入力手段を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の照明装置において、
前記光検出部が検出した前記色彩光と同様の色の照明光を照射するように、前記照明部の発光を調整して照明光を調整する照明制御手段を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載の照明装置において、
前記光検出部が、前記光出力器により出力された色彩光を検出するタイミングに、前記照明部が照明光を照射している場合、前記照明部の前記照明光を一時的に消灯させる消灯制御手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、照明装置は、光出力器によって所望する色の色彩光を出力して、光検出部を照らすことによって、その光検知部により検出された色彩光の色に応じた照明光を照明部から照射することができる。
具体的には、例えば、照明装置を天井に設置して、ユーザが天井における所望する範囲に、光出力器を用いて所望する色の色彩光を照らすことによって、その色彩光が照らし当てられた範囲の光検知部がその色彩光を検出し、その光検知部に対応付けられている照明部が発光して照明光を照射することができるので、照明装置によりその室内を明るく照らすことができる。
特に、照明装置において、ユーザが所望する色の色彩光を光出力器に出力させれば、光検知部により検出された色彩光の色に応じた照明光であって、ユーザが所望する色彩光と同様の色の照明光を照明部から照射することが可能となる。
つまり、この照明装置は、ユーザが光出力器を用いて、照明装置自体にユーザが所望する色の色彩光を照らし当てると、その色彩光と同様の色の照明光を照射させることができるので、ユーザが所望する色の照明光に容易に切り替えることができる。
従って、この照明装置は、ユーザが所望する照明態様の切り替えを可能にする照明装置であるといえる。
以下、本発明に係る照明装置について、詳細に説明する。
照明装置101は、図1に示すように、照明装置本体100と、所望する色の色彩光および所定の操作信号を出力して照明装置本体100を操作する照明操作器1と、を備えている。
照明装置本体100は、照明操作器1により出力された色彩光を検出する光検出部20と、照明操作器1により出力された操作信号を検知する信号検知部30と、光検出部20により検出された色彩光の色に応じた照明光を照射する照明部40と、装置の各部を制御する制御部10等を備えて構成されている。
なお、光検出部20は、例えば、複数の光センサであるマルチカラーセンサ2…からなり、照明部40は、例えば、複数の発光素子であるフルカラーLED4…からなる。
照明操作器1は、図2に示すように、各種操作キーが備えられる操作部1aと、所望する色の色彩光および所定の操作信号を出力する送信部1bと、を備えている。この照明操作器1は、送信部1bから所望する発光色の色彩光を出力する光出力器として機能する。
操作部1aには、照明装置本体100の点灯(オン)/消灯(オフ)の切り替えや、照明装置本体100の照明モードの切り替えに関する操作入力を行うメインキー5と、送信部1bから出力する色彩光の発光色の色相に関する情報(色相値)を入力する色相調整キー6と、発光色の彩度に関する情報(彩度値)を入力する彩度調整キー7と、発光色の明度に関する情報(明度値)を入力する明度調整キー8と、が設けられている。
このメインキー5をクリックする度に、照明装置本体100のオン状態とオフ状態とを切り替える操作信号が送信部1bから出力される。また、メインキー5をダブルクリックする度に、照明装置本体100の照明モードを順に切り替える操作信号が送信部1bから出力される。
また、色相調整キー6、彩度調整キー7、明度調整キー8を、それぞれダイヤル操作することにより、それぞれ色相値、彩度値、明度値の最小値から最大値までを無段調整するようにして、送信部1bから出力する色彩光の色を設定するようになっている。つまり、操作部1a(色相調整キー6、彩度調整キー7、明度調整キー8)は、照明操作器1が出力する色彩光の色を設定するための色入力手段として機能する。
そして、メインキー5が操作されて、照明装置本体100をオン状態とする操作信号が出力される際には、その設定されている色の色彩光が送信部1bから出力される。
なお、照明操作器1に、液晶パネルなどの表示部を設けて、現在のオン/オフの状態や選択されている照明モード、また、色彩光に関して設定された色の色相値、彩度値、明度値などの入力データを視認可能に表示するようにしてもよい。
また、照明操作器1に、液晶パネルとタッチセンサからなるタッチパネルを設けて、各種操作キーや入力データを表示したり、そのタッチパネルを押下することにより各種操作入力やデータ入力を行ったりするようにしてもよい。
送信部1bには、操作信号である無線信号としての例えば赤外線を出力する赤外線発信素子(図示省略)と、色相調整キー6と彩度調整キー7と明度調整キー8とにより設定された色の色彩光を出力するフルカラーLED(図示省略)と、が設けられている。
そして、照明操作器1は、操作部1aのメインキー5が操作されたことに伴い、照明装置本体100のオン/オフや照明モードの切り替えに関する無線信号(操作信号)を送信部1bの赤外線発信素子が出力するとともに、色相調整キー6と彩度調整キー7と明度調整キー8とにより設定された色の色彩光を、送信部1bのフルカラーLEDが出力するようになっている。
また、照明操作器1は、色相調整キー6と彩度調整キー7と明度調整キー8とにより設定された色の色彩光のみを出射することも可能になっている。
照明装置本体100は、例えば、建物内の天井Cに設けられ、その天井Cから室内を照らす照明光を照射するようになっている。
信号検知部30は、発光領域としての天井Cに備えられており、例えば、図3に示すように、天井Cの中央部分に配置されている。
信号検知部30は、例えば、赤外線受光素子などからなり、照明操作器1から出力された赤外線による無線信号である操作信号を検知し、検知した操作信号を制御部10に出力する。
光検出部20は、天井Cに備えられており、例えば、図3に示すように、天井Cの全面に光検出部20を構成する複数のマルチカラーセンサ2…がマトリクス状に配置されている。
このマルチカラーセンサ2は、照明操作器1などから出力された色彩光を検出し、検出した色彩光の色に関するデータを制御部10に出力する。
照明部40は、天井Cに備えられており、例えば、図3に示すように、天井Cの全面に照明部40を構成する複数のフルカラーLED4…が、マルチカラーセンサ2…から前後左右に半ピッチずれるようにマトリクス状に配置されている。
このフルカラーLED4は、制御部10によって制御されて、マルチカラーセンサ2によって検出された色彩光の色に応じた照明光を照射する。
制御部10は、図1に示すように、CPU11と、RAM12と、記憶部13と、EEPROM14を備えている。そして、制御部10は、システムバスなどを介して、光検出部20(マルチカラーセンサ2)、照明部40(フルカラーLED4)、信号検知部30等と接続している。
CPU11は、例えば、記憶部13に記憶されている照明装置用の各種処理プログラムに従って、各種制御処理を行う。
RAM12は、例えば、CPU11によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備えている。
記憶部13は、例えば、照明装置101で実行可能なシステムプログラムや、そのシステムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU11によって演算処理された各種処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部13に記憶されている。
具体的には、記憶部13は、例えば、オン/オフ切替プログラム131と、照明モード切替プログラム132と、色変換プログラム133と、照明光照射プログラム134と、光センシングプログラム135、色調整プログラム136等を記憶している。
オン/オフ切替プログラム131は、例えば、信号検知部30により検知された操作信号に基づき、照明装置本体100のオン/オフを切り替える機能を、CPU11に実現させるプログラムである。
つまり、オン/オフ切替プログラム131を実行するCPU11は、信号検知部30において照明部40を点灯可能にする操作信号を検知した場合に、照明装置本体100をオン状態に切り替え、信号検知部30において照明部40を消灯する操作信号を検知した場合に、照明装置本体100をオフ状態に切り替えるオン/オフ切替手段として機能する。
また、オン/オフ切替手段としてのCPU11は、照明装置本体100のオン状態を維持しつつ、照明部40の照明を消す制御も実行する。例えば、オン/オフ切替手段としてのCPU11は、信号検知部30において照明操作器1のメインキー5が長押しされたことに伴う操作信号を検知した場合に、照明装置本体100のオン状態を維持しつつ、フルカラーLED4の発光をオフにするようにして、照明部40の照明を消して、発光領域としての天井Cを黒色面とする制御を実行する。
照明モード切替プログラム132は、例えば、信号検知部30により検知された操作信号に基づき、照明装置本体100において照明部40が照射する照明光の照明モードを切り替える機能を、CPU11に実現させるプログラムである。
つまり、照明モード切替プログラム132を実行するCPU11は、信号検知部30によって照明モードを切り替えるための操作信号を検知した場合に、照明装置本体100において設定されている幾つかの照明モードを順送りするように切り替える照明モード切替手段として機能する。
具体的には、この照明装置101(照明装置本体100)においては、例えば、天井Cの全面にマトリクス状に配置されている全てのフルカラーLED4による照明光の照射を行う全面照明モード(mode1)と、天井Cをいくつかに分割してなる範囲毎(例えば、天井Cが4分割された4つの範囲毎)のフルカラーLED4による照明光の照射を行う分割照明モード(mode2)と、照明操作器1から出力された色彩光が天井Cにあたった範囲に対応するフルカラーLED4による照明光の照射を行う任意範囲照明モード(mode3)と、照明操作器1から出力された色彩光が天井Cにあたった範囲に予め点灯しているフルカラーLED4がある場合に、その重なった範囲のフルカラーLED4が、先の照明光の色に照明操作器1から出力された色彩光の色を加法混色してなる照明光の照射を行う混色照明モード(mode4)と、の4つの照明モードがあり、mode1→mode2→mode3→mode4→mode1…の順に、照明モードが順送りされて切り替えられるようになっている。
色変換プログラム133は、例えば、光検出部20(マルチカラーセンサ2)により検出された色彩光であって、照明操作器1などから出力された色彩光の色に関するデータに色変換処理を施し、照明部40(フルカラーLED4)がその色彩光に応じた色(色彩光と同じ色)の照明光を照射可能とするための色データに変換する機能を、CPU11に実現させるプログラムである。
つまり、色変換プログラム133を実行するCPU11は、光検出部20により検出された色彩光の色に関するデータに色変換処理を施して、照明部40がその色彩光に応じた照明光を照射するための色データを生成する色変換手段として機能する。
例えば、色変換手段としてのCPU11は、複数のマルチカラーセンサ2によりそれぞれ検出された色彩光の色にばらつきがある場合に、照明部40における複数のフルカラーLED4がそれぞれ同じ色の照明光を照射することができるように、検出されたいくつかの色を平均化した色データを生成する制御を実行する。
また、色変換手段としてのCPU11は、例えば、光検出部20により検出された色彩光の色に関するデータが、色相値(h)、彩度値(g)、明度値(b)からなるhgbチャンネルであり、照明部40が照明光を照射するための色データが、R値(赤)、G値(緑)、B値(青)からなるRGBチャンネルである場合、hgbチャンネルをRGBチャンネルに変換する処理を実行する。
また、光検出部20により検出された色彩光の色に関するデータがRGBチャンネルであり、照明部40が照明光を照射するための色データがhgbチャンネルである場合、RGBチャンネルをhgbチャンネルに変換する処理を実行する。
また、光検出部20により検出された色彩光の色に関するデータがhgbチャンネルであり、照明部40が照明光を照射するための色データがhgbチャンネルである場合や、光検出部20により検出された色彩光の色に関するデータがRGBチャンネルであり、照明部40が照明光を照射するための色データがRGBチャンネルである場合には、hgb−RGBに関するチャンネル変換処理は実行されないが、各チャンネルにおける色調整に関する変換処理は行われる。
なお、RGBチャンネルをhgbチャンネルに変換するRGB→hgb色変換方法と、hgbチャンネルをRGBチャンネルに変換するhgb→RGB色変換方法については後述する(図6〜16)。
照明光照射プログラム134は、例えば、色変換手段としてのCPU11により生成された色データに基づき、照明部40(フルカラーLED4)が所定の照明光を照射する機能を、CPU11に実現させるプログラムである。
つまり、照明光照射プログラム134を実行するCPU11は、その生成された色データに基づき、照明モードに応じたフルカラーLED4を点灯させて、光検出部20により検出された色彩光の色であって、照明操作器1から出力された色彩光の色に応じた照明光を照明部40から照射させる照明光照射手段として機能する。
また、色変換手段としてのCPU11と、照明光照射手段としてのCPU11との協働によって、CPU11は、光検出部20(マルチカラーセンサ2)が検出した色彩光と同様の色、つまり、照明操作器1などから出力された色彩光と略同じ色の照明光を照明部40(フルカラーLED4)が照射するように、その照明部40の出力を調整する照明制御手段として機能する。
なお、この照明装置101(照明装置本体100)において、照明部40は、光検出部20が検出した色彩光と同様の色の照明光を照射することを可能とし、例えば、照明操作器1から出力された操作信号を信号検知部30が検知するとともに、照明操作器1から出力された色彩光を光検出部20が検出した場合に、その検出した色彩光と略同じ色の照明光を照明部40が照射する。
また、照明装置101(照明装置本体100)は、照明操作器1から色彩光のみが出力された際に、その色彩光を光検出部20が所定時間(例えば、3秒間)検出したことに基づき、その検出した色彩光と略同じ色の照明光を照明部40が照射することもできる。つまり、照明装置101(照明装置本体100)は、照明操作器1ではなくても色彩光を出力することができる光出力器を用いれば、その色彩光と略同じ色の照明光を照明部40から照射することができる。
なお、照明装置101(照明装置本体100)において、光検出部20が所定時間(例えば、3秒間)色彩光を検出したことに基づいて、照明部40が色彩光と略同じ色の照明光を照射することに限らず、光検出部20が所定のタイミング毎(例えば、3秒毎)に色彩光の検出を行うようにして、光検出部20により検出された色彩光と略同じ色の照明光を照明部40から照射するようにしてもよい。
光センシングプログラム135は、例えば、光検出部20(マルチカラーセンサ2)によって、照明操作器1から出力された色彩光を検出するタイミングに、照明部40(フルカラーLED4)が照射する照明光を一時的に消灯させる機能を、CPU11に実現させるプログラムである。
つまり、光センシングプログラム135を実行するCPU11は、光検出部20が、照明操作器1から出力された色彩光を検出するタイミングに、照明部40を一時的に消灯させることによって、光検出部20が照明部40の照明光を検出せずに、光検出部20が照明操作器1から出力された色彩光のみを検出することを可能にする消灯制御手段として機能する。
具体的には、例えば、照明部40が既に照明光を照射している状態で、信号検知部30によって照明部40を点灯させる操作信号であって照明光の色を変更する操作信号が検知されると、消灯制御手段としてのCPU11は、図4に示すように、フルカラーLED4を一時的に消灯させて、そのフルカラーLED4が消灯しているタイミングに、光検出部20に赤色成分のセンシング、緑色成分のセンシング、青色成分のセンシングを行わせるように、照明操作器1から出力された色彩光の検出を行う。
また、消灯制御手段としてのCPU11は、図5に示すように、フルカラーLED4を一時的に3回消灯させ、その3回の消灯タイミングにおいて、光検出部20に、赤色成分のセンシング、緑色成分のセンシング、青色成分のセンシングを個々に行わせるようにして、照明操作器1から出力された色彩光の検出を行うようにしてもよい。
色彩調整プログラム136は、例えば、光検出部20により検出された色彩光の色に関するデータである色相値(h)と彩度値(g)と明度値(b)の値をそれぞれ調整することによって、色相値(h)と彩度値(g)と明度値(b)とからなるhgbチャンネルを、調整色相値(h’)、調整彩度値(g’)、調整明度値(b’)とからなる色彩調整h’g’b’チャンネルに切り替える機能を、CPU11に実現させるプログラムである。
つまり、色彩調整プログラム136を実行するCPU11は、色彩調整手段として機能し、プログラムなどに予め設定されている色彩調整処理に従って、hgbチャンネル(h、g、b)を色彩に関する整合性を有する色彩調整h’g’b’チャンネル(h’、g’、b’)に切り替える。
なお、光検出部20により検出された色彩光の色に関するデータが、R値(赤)、G値(緑)、B値(青)からなるRGBチャンネルである場合、色変換手段としてのCPU11によって、RGBチャンネルをhgbチャンネルに変換するようになっている。
この色彩調整に関して、hgbチャンネルの色相値(h)と彩度値(g)と明度値(b)の値をそれぞれ調整する色変更処理によれば、色彩の視覚的な整合性を保ちつつ、好適に数値計算しやすく扱うことができる。
なお、この色彩調整処理については後述する(図17)。
EEPROM14は、例えば、バッファーメモリとして機能し、各照明モード毎に設定されている照明態様に関するデータであって、例えば、各照明モードにおいて前回照明光の照射が実行されていた際の照明態様に関するデータを記憶する。
なお、この照明態様に関するデータとは、照明部40における各フルカラーLED4がそれぞれ照射する照明光の色彩に関するデータであり、そのデータに基づき照明部40が照明光を照射することによって、その照明モードが他のモードに切り替えられるタイミングの直前や、照明装置本体100がオフにされるタイミングの直前に照射していた照明態様と同じ照明を行うことができる。
つまり、照明操作器1を用いて照明装置本体100の照明モードを切り替えた場合、各照明モードにおいて、その時点で設定されている照明態様に応じた照明光が照射されるようになっている。
ここで、RGBチャンネルをhgbチャンネルに変換するRGB→hgb色変換方法と、hgbチャンネルをRGBチャンネルに変換するhgb→RGB色変換方法と、について説明する。
なお、hgbチャンネルは、図6に示すように、円周方向h(色相)、半径方向g(彩度)、高さ方向b(明度)の円筒形の色空間である、カラーモデルとして表すことができる。
(RGB→hgb色変換方法)
R値(R)、G値(G)、B値(B)の3つの値からなる入力色RGBチャンネルを、色相(h)、彩度(g)、明度(b)とからなるhgbチャンネルに変換するRGB→hgb色変換方法について、図7に示すフローチャートに基づき説明する。
まず、R値(R)、G値(G)、B値(B)の3つの値からなる入力色RGBチャンネルの明度(b)を、予め定められている所定の係数(α,β,γ;α+β+γ=1)と、入力色RGBチャンネルのR値、G値、B値(R、G、B)とに基づき、式(1)により算出する(ステップS101;明度算出工程)。
b=α・R+β・G+γ・B …(1)
具体的には、この係数は、CIE表色系(YCbCr)に定められている値であって、例えば、赤用係数αと、緑用係数βと、青用係数γは、以下の値である。
α=0.29891
β=0.58661
γ=0.11448
(α+β+γ=1)
そして、入力色RGBチャンネルであるI(R、G、B)が、
I(0.5098039、0.5450980、0.2509803)である場合、
式(1)によって、明度(b)を算出する。
b=0.29891×0.5098039+0.58661×0.5450980+0.11448×0.2509803
=0.5008776
つまり、図8に示すように、入力色RGBチャンネルI(0.50(0.5098039)、0.54(0.5450980)、0.25(0.2509803))の明度(b)が、b=0.5008776≒0.50であることが求められる。
次いで、入力色RGBチャンネルのR値、G値、B値の3つの値(R、G、B)うち、最大値を1、最小値を0に変換するとともに、中間値をR値、G値、B値の比率に応じて0以上1以下の値に変換し、入力色RGBチャンネルを、0以上1以下の3つの変換値(R’、G’、B’)からなる純色RGBチャンネルに変換する(ステップS102;純色変換工程)。
具体的には、入力色RGBチャンネルI(0.50、0.54、0.25)のR値、G値、B値の大小関係によれば、ここで最大値L、中間値M、最小値Sは、
L=0.54(0.5450980) ;G値
M=0.50(0.5098039) ;R値
S=0.25(0.2509803) ;B値
である。
そして、最大値LであるG値を「1;Gの変換値(G’)」、最小値SであるB値を「0;Bの変換値(B’)」に変換する。
また、中間値MであるR値については、L、M、Sの比率に応じて、以下のように変換する。
「Rの変換値(R’)」=(M−S)/(L−S)
=(0.5098039−0.2509803)/(0.5450980−0.2509803)
=0.88≒0.8
そして、入力色RGBチャンネルI(0.50、0.54、0.25)が3つの変換値からなる純色RGBチャンネルであるC(R’、G’、B’)として、C(0.8、1、0)に変換される(図9参照)。
次いで、所定のカラーモデル(例えば、PCCSカラーモデル)に応じて定められた色相環における、所定色数(N)のRGBチャンネルが所定色順に並べられている色相RGBチャンネルテーブルを用いて、純色変換工程(ステップS102)において得られた純色RGBチャンネルに対応する色順の番号(n)を取得する(ステップS103;色順番号取得工程)。
具体的には、8ビット、256階調のPCCSカラーモデルに応じた色相RGBチャンネルテーブルの場合、例えば、図10に示す色相RGBチャンネルテーブル(Hn)におけるH0〜H255のRGBチャンネルと、純色RGBチャンネルC(0.8、1、0)とを比較するようにして、その色相RGBチャンネルテーブルの中からC(0.8、1、0)に対応するRGBチャンネル(H(n))を選出する。
例えば、純色RGBチャンネルC(0.8、1、0)は、H64(0.87、1、0)に近似していると対応付けられると、純色RGBチャンネルに対応する色順の番号(n)として、n=64を取得する。なお、所定色数(N)は、N=256である。
次いで、入力色RGBチャンネルの色相(h)を、色順番号取得工程(ステップS103)において取得された番号(n)を所定色数(N)で除算することに基づき、式(2)により算出する(ステップS104;色相算出工程)。
h=n/N …(2)
具体的は、色順の番号(n)がn=64、所定色数(N)がN=256であるので、式(2)よって、色相(h)を算出する。
h=64/256
=0.25
つまり、図11に示すように、入力色RGBチャンネルI(0.50、0.54、0.25)の色相(h)が、h=0.25であることが求められる。
次いで、純色RGBチャンネルの純色明度(b’)を、所定の係数(α,β,γ;α+β+γ=1)と、純色RGBチャンネルの3つの変換値(R’、G’、B’)とに基づき、式(3)により算出する(ステップS105;純色明度算出工程)。
b’=α・R’+β・G’+γ・B’ …(3)
具体的には、α=0.29891、β=0.58661、γ=0.11448であり、R’=0.88、G’=1、B’=0であるので、式(3)によって、純色RGBチャンネルの純色明度(b’)を算出する。
b’=0.29891×0.88+0.58661×1+0.11448×0
=0.8496508
つまり、図12に示すように、純色RGBチャンネルC(0.8、1、0)の純色明度(b’)が、b’=0.8496508≒0.84であることが求められる。
次いで、純色RGBチャンネルの3つの変換値(R’、G’、B’)を、入力色RGBチャンネルの明度(b)と純色RGBチャンネルの純色明度(b’)との比率に応じて補正し、入力色RGBチャンネルの明度(b)に応じた3つの補正値(R’’、G’’、B’’)からなる補正RGBチャンネルを取得する(ステップS106;補正RGBチャンネル取得工程)。
具体的には、b’>bの場合、
Rの補正値(R’’)=R’×(b/b’)
Gの補正値(G’’)=G’×(b/b’)
Bの補正値(B’’)=B’×(b/b’)
の3つの式によって、Rの補正値(R’’)、Gの補正値(G’’)、Bの補正値(B’’)を、それぞれ算出する。
一方、b’≦bの場合、
Rの補正値(R’’)=R’+(1−R’)×(b−b’)/(1−b’)
Gの補正値(G’’)=G’+(1−G’)×(b−b’)/(1−b’)
Bの補正値(B’’)=B’+(1−B’)×(b−b’)/(1−b’)
の3つの式によって、Rの補正値(R’’)、Gの補正値(G’’)、Bの補正値(B’’)を、それぞれ算出する。
なお、本実施形態の場合、b’=0.84(0.8496508)、b=0.50(0.5008776)であるので、
R’’=R’×(b/b’)=0.88×(0.5008776/0.8496508)=0.5187687≒0.51
G’’=G’×(b/b’)=1×(0.5008776/0.8496508)=0.5895099≒0.59
B’’=B’×(b/b’)=0×(0.5008776/0.8496508)=0
であり、補正RGBチャンネルであるC’(R’’、G’’、B’’)が、C’(0.51、0.59、0)と求められる。
つまり、図13に示すように、補正RGBチャンネルC’(0.51、0.59、0)は、純色RGBチャンネルC(0.88、1、0)を、入力色RGBチャンネルI(0.50、0.54、0.25)の明度(b)に対応付けるように補正したものである。
次いで、入力色RGBチャンネルの彩度(g)を、補正RGBチャンネル取得工程(ステップS106)において取得された補正RGBチャンネルC’(R’’、G’’、B’’)と、入力色RGBチャンネルI(R、G、B)と、入力色RGBチャンネルの明度(b)とに基づき、入力色RGBチャンネルと補正RGBチャンネルとの比率に応じて算出する(ステップS107;彩度算出工程)。
具体的には、入力色RGBチャンネルの彩度(g)を、以下の式を用いて算出する。
g=(R−b)/(R’’−b)
g=(G−b)/(G’’−b)
g=(B−b)/(B’’−b)
なお、この3つの式のうち、何れの式を用いて彩度(g)の値を算出してもよいが、本実施形態の場合、R値、G値、B値のうち最大値Lに相当したG値に関する式、
g=(G−b)/(G’’−b)を用いることが彩度(g)の値の誤差を少なくするうえで好ましい。また、3つの式を用いてそれぞれ算出した3つのgの値の平均値を取るようにして彩度(g)の値を求めてもよいが、処理時間が3倍程度要することになるので、上記したように、誤差を少なくするうえで好ましい1つの式を選択して、彩度(g)の値の算出処理を行うことが好ましい。
そして、以下のように、彩度(g)の値を算出する。
g=(G−b)/(G’’−b)
=(0.5450980−0.5008776)/(0.5895099−0.5008776)
=0.4989196≒0.5
つまり、図14に示すように、入力色RGBチャンネルI(0.50、0.54、0.25)の彩度(g)が、g=0.5(0.4989196)であることが求められる。
このように、RGB→hgb色変換方法における、ステップS101の明度算出工程において算出された明度(b=0.5008776≒0.5))と、ステップS104の色相算出工程において算出された色相(h=0.25)と、ステップS107の彩度算出工程において算出された彩度(g=0.4989196≒0.5))によって、hgbチャンネルI(h、g、b)=I(0.25、0.5、0.5)が得られる。
つまり、このRGB→hgb色変換方法によって、入力色RGBチャンネルI(R、G、B)=I(0.50、0.54、0.25)を、hgbチャンネルI(h、g、b)=I(0.25、0.5、0.5)に変換する処理がなされたのである。
(hgb→RGB色変換方法)
色相(h)、彩度(g)、明度(b)とからなる入力色hgbチャンネルを、R値(R)、G値(G)、B値(B)の3つの値からなるRGBチャンネルに変換するhgb→RGB色変換方法について、図15に示すフローチャートに基づき説明する。
まず、入力色hgbチャンネルの色相(h)に、所定のカラーモデル(例えば、PCCSカラーモデル)に応じて定められている色相環に含まれている所定色数(N)を積算することに基づき、式(4)により、純色RGBチャンネルに対応する色順の番号(n)を算出する(ステップS201;色順番号算出工程)。
n=h・N …(4)
具体的には、入力色hgbチャンネルであるI(h、g、b)が、I(0.25、0.5、0.5)であり(図16参照)、色相環が256階調の色相RGBチャンネルテーブルに応じたものである場合、入力色hgbチャンネルの色相(h)は、h=0.25であり、所定色数(N)は、N=256であるので、式(4)によって、色順の番号(n)を算出する。
n=0.25×256
=64
算出された色順の番号(n)は、n=64である。
次いで、所定のカラーモデル(例えば、PCCSカラーモデル)に応じて定められている色相環における、所定色数(N)のRGBチャンネルが所定色順に並べられている色相RGBチャンネルテーブルを用いて、色順番号算出工程(ステップS201)において算出された色順の番号(n)に対応し、Rの変換値(R’)、Gの変換値(G’)、Bの変換値(B’)の3つの変換値からなる純色RGBチャンネルを取得する(ステップS202;純色RGBチャンネル取得工程)。
具体的には、8ビット、256階調のPCCSカラーモデルに応じた色相RGBチャンネルテーブルの場合、例えば、図10に示す色相RGBチャンネルテーブル(Hn)におけるH0〜H255のRGBチャンネルの中から、色順の番号(n)が、n=64である、H64に対応するRGBチャンネル(H(n=64))を選出する。
例えば、H64(R、G、B)=C(0.8705882、1、0)≒C(0.8、1、0)であると、純色RGBチャンネルC(R’、G’、B’)として、Rの変換値(R’=0.8)、Gの変換値(G’=1)、Bの変換値(B’=0)の3つの変換値からなる純色RGBチャンネルC(0.8、1、0)が得られる(図9参照)。
次いで、純色RGBチャンネルの純色明度(b’)を、予め定められている所定の係数(α,β,γ;α+β+γ=1)と、純色RGBチャンネルの3つの変換値(R’、G’、B’)とに基づき、式(5)により算出する(ステップS203;純色明度算出工程)。
b’=α・R’+β・G’+γ・B’ …(5)
具体的には、この係数は、CIE表色系(YCbCr)に定められている値であって、例えば、赤用係数αと、緑用係数βと、青用係数γは、以下の値である。
α=0.29891
β=0.58661
γ=0.11448
(α+β+γ=1)
そして、純色RGBチャンネルであるC(R’、G’、B’)が、C(0.8、1、0)であるので、式(5)によって、純色明度(b’)を算出する。
b’=0.29891×0.8705882+0.58661×1+0.11448×0
=0.8468375
つまり、図12に示すように、純色RGBチャンネルC(0.8、1、0)の純色明度(b’)が、b’=0.8468375≒0.84であることが求められる。
次いで、純色RGBチャンネルの3つの変換値(R’、G’、B’)を、入力色hgbチャンネルの明度(b)と純色RGBチャンネルの純色明度(b’)との比率に応じて補正し、入力色hgbチャンネルの明度(b)に応じたRの補正値(R’’)、Gの補正値(G’’)、Bの補正値(B’’)の3つの補正値からなる補正RGBチャンネルを取得する(ステップS204;補正RGBチャンネル取得工程)。
具体的には、b’>bの場合、
Rの補正値(R’’)=R’×(b/b’)
Gの補正値(G’’)=G’×(b/b’)
Bの補正値(B’’)=B’×(b/b’)
の3つの式によって、Rの補正値(R’’)、Gの補正値(G’’)、Bの補正値(B’’)を、それぞれ算出する。
一方、b’≦bの場合、
Rの補正値(R’’)=R’+(1−R’)×(b−b’)/(1−b’)
Gの補正値(G’’)=G’+(1−G’)×(b−b’)/(1−b’)
Bの補正値(B’’)=B’+(1−B’)×(b−b’)/(1−b’)
の3つの式によって、Rの補正値(R’’)、Gの補正値(G’’)、Bの補正値(B’’)を、それぞれ算出する。
なお、本実施形態の場合、b’=0.84(0.8468375)、b=0.5であるので、
R’’=R’×(b/b’)=0.8705882×(0.5/0.8468375)=0.5140231≒0.51
G’’=G’×(b/b’)=1×(0.5/0.8468375)=0.590432≒0.59
B’’=B’×(b/b’)=0×(0.5/0.8468375)=0
であり、補正RGBチャンネルであるC’(R’’、G’’、B’’)が、C’(0.51、0.59、0)と求められる。
つまり、図13に示すように、補正RGBチャンネルC’(0.51、0.59、0)は、純色RGBチャンネルC(0.8、1、0)を、入力色RGBチャンネルI(0.25、0.5、0.5)の明度(b)に対応付けるように補正したものである。
次いで、補正RGBチャンネル取得工程(ステップS204)において取得した補正RGBチャンネルの3つの補正値(R’’、G’’、B’’)と、入力色hgbチャンネルの明度(b)と彩度(g)とに基づき、式(6)と式(7)と式(8)により、R値(R)、G値(G)、B値(B)の3つの値を算出し、R値(R)、G値(G)、B値(B)の3つの値からなるRGBチャンネルを取得する(ステップS205;RGBチャンネル取得工程)。
R=(R’’−b)・g+b …(6)
G=(G’’−b)・g+b …(7)
B=(B’’−b)・g+b …(8)
具体的には、入力色hgbチャンネルの明度(b)はb=0.5、彩度(g)はg=0.5であり、補正RGBチャンネルC’ (R’’、G’’、B’’)は、R’’=0.51、G’’=0.59、B’’=0であるので、
R=(0.5140231−0.5)×0.5+0.5=0.5070115≒0.50
G=(0.590432−0.5)×0.5+0.5=0.5452159≒0.54
B=(0−0.5)×0.5+0.5=0.25
つまり、図8に示すように、入力色hgbチャンネルI(h、g、b)に基づき、R値(R=0.50)、G値(G=0.54)、B値(B=0.25)の3つの値からなるRGBチャンネル(R、G、B)=(0.50、0.54、0.25)が得られる。
このように、hgb→RGB色変換方法において、入力色hgbチャンネルI(h、g、b)=I(0.25、0.5、0.5)が、RGBチャンネル(R、G、B)=(0.50、0.54、0.25)に変換される。
つまり、このhgb→RGB色変換方法によって、入力色hgbチャンネルI(h、g、b)=I(0.25、0.5、0.5)を、RGBチャンネル(R、G、B)=(0.50、0.54、0.25)に変換する処理がなされたのである。
また、ここで、色彩調整プログラム136に関する色彩調整処理について、図17に示すフローチャートに基づき説明する。
(色彩調整処理)
まず、光検出部20(マルチカラーセンサ2)により検出された光の色彩に関する入力色RGBチャンネルI(Rin、Gin、Bin)を、CPU11が取得する(ステップS1)。
次いで、CPU11は、取得した入力色RGBチャンネルI(Rin、Gin、Bin)を、上述のRGB→hgb色変換方法によって、色相値(h)、彩度値(g)、明度値(b)とからなるhgbチャンネル(h、g、b)に変換する(ステップS2)。
次いで、CPU11は、所定のカラーモデルに応じて、hgbチャンネルの色相値(h)と彩度値(g)と明度値(b)を調整することによって、hgbチャンネルを、調整色相値(h’)、調整彩度値(g’)、調整明度値(b’)とからなる色彩調整h’g’b’チャンネル(h’、g’、b’)に切り替える(ステップS3)。
具体的には、予め設定されているプログラムに応じた色彩調整処理に従って、hgbチャンネル(h、g、b)を、色彩に関する整合性を有する色彩調整h’g’b’チャンネル(h’、g’、b’)に切り替える。
なお、色彩に関するhgbチャンネル(h、g、b)の調整に関して、hgbチャンネルの色相値(h)と彩度値(g)と明度値(b)の値をそれぞれ調整する色変更処理によれば、色彩の視覚的な整合性を保ちつつ、数値計算しやすく扱うことができる。
次いで、CPU11は、その色彩調整h’g’b’チャンネル(h’、g’、b’)を、上述のhgb→RGB色変換方法によって、出力R値(Rout)、出力G値(Gout)、出力B値(Bout)の3つの値からなる出力RGBチャンネル(Rout、Gout、Bout)に変換する(ステップS4)。
次いで、CPU11は、その出力RGBチャンネル(Rout、Gout、Bout)に応じた色データに基づき、照明部40(フルカラーLED4)が照明光を出力し(ステップS5)、その出力RGBチャンネルに応じた色彩の照明光を照射可能にする。
このように、この色彩調整処理において、光の色彩を変換する際に、赤、緑、青の3色成分であって、R値(R)、G値(G)、B値(B)の3つの値からなるRGBチャンネルを、色相値(h)、彩度値(g)、明度値(b)の3つの値からなるhgbチャンネルに変換して、そのhgbチャンネル(h、g、b)の色相値(h)と彩度値(g)と明度値(b)とをそれぞれ独立に調整、変化させることにより、好適に色彩を調整することができる。特に、hgbチャンネルの色相値(h)と彩度値(g)と明度値(b)の値をそれぞれ調整する色変更処理によれば、色彩の視覚的な整合性を保ちつつ、数値計算しやすく扱うことができるメリットがある。
そして、その調整されたhgbチャンネルをRGBチャンネルに戻すように変換することで、ユーザが所望する色彩チャンネルで、色彩を取り扱うことが可能になる。
なお、光検出部20により検出される色彩光の色に関するデータや、照明部40が照射する照射光の出力制御に要する色に関するデータに応じて、例えば、hgbチャンネルに変換された色データや、RGBチャンネルに変換された色データを出力してもよく、また、ステップS3において得られた色彩調整h’g’b’チャンネルに応じた色データを出力してもよい。
次に、本発明に係る照明装置101における照明態様の一例を、図18〜図24に基づき説明する。
(任意範囲照明モード)
任意範囲照明モード(mode3)は、天井Cの全面にマトリクス状に配置された複数のフルカラーLED4…の内、照明操作器1から出力された色彩光が天井Cにあたった範囲に対応するフルカラーLED4を点灯させ、天井Cにおける任意の範囲から所望する発光色の照明光の照射を行う照明モードである。
この任意範囲照明モードにおいて、フルカラーLED4は、その周囲に最短距離で近接するマルチカラーセンサ2に対応付けられている。また、換言すれば、マルチカラーセンサ2は、その周囲に最短距離で近接する4つのフルカラーLED4に対応付けられている(図19(a)参照)。
そして、マルチカラーセンサ2が、照明操作器1から出力された色彩光を検出すると、そのマルチカラーセンサ2に対応付けられている周囲のフルカラーLED4が、検出された色彩光の色に応じた照明光を照射するようになっている。
例えば、ユーザが、この照明装置101(照明装置本体100)の照明を点ける場合、まず、ユーザは、照明操作器1の操作部1aにおける色相調整キー6、彩度調整キー7、明度調整キー8をそれぞれ操作して所望する発光色を設定する。
次いで、図18、図19(a)に示すように、ユーザが、照明操作器1の送信部1bを天井Cの任意の位置に向けて操作部1aのメインキー5をクリックすることで、照明装置本体100をオン状態に切り替える操作信号とともに、設定した色の色彩光を天井Cに向けて出力して、ユーザが狙った範囲に照明操作器1から出力した色彩光をあてる。
なお、図19(a)に示すように、天井Cに色彩光があたった範囲(図中、点線で囲った円の内側)には、7個のマルチカラーセンサ2があり、この7個のマルチカラーセンサ2が、照明操作器1から出力された色彩光を検出している。
そして、照明装置本体100において、信号検知部30が操作信号を検知したことに伴い、図20、図19(b)に示すように、照明操作器1から出力された色彩光を検出したマルチカラーセンサ2に対応付けられているフルカラーLED4がその色彩光とほぼ同じ色に調整された照明光を照射する。なお、図19(a)(b)に示すように、色彩光を検出した7個のマルチカラーセンサ2に対応付けられている14個のフルカラーLED4が点灯し、その色彩光に応じた色の照明光を照射している。
また、この照明装置本体100が既にオン状態になっている場合、照明操作器1から操作信号を出力することなく色彩光のみを出力して、ユーザが狙った範囲にその色彩光をあてるようにしても、その色彩光を検出したマルチカラーセンサ2に対応付けられているフルカラーLED4がその色彩光とほぼ同じ色に調整された照明光を照射することができるようになっている。つまり、照明操作器1ではなくても色彩光を出力することができる光出力機器を用いれば、照明装置本体100のフルカラーLED4を点灯させ照明光を照射することができる。
このように、照明装置101において、任意範囲照明モードによる照明光の照射を行う場合、ユーザが天井Cにおける所望する範囲に、照明操作器1などを用いて所望する色の色彩光を照らすことによって、その色彩光が照らし当てられた範囲のマルチカラーセンサ2がその色彩光を検出して、そのマルチカラーセンサ2に対応付けられているフルカラーLED4が点灯することとなるので、ユーザが所望する範囲に、ユーザが所望する色彩光に応じた色であってその色彩光とほぼ同じ色の照明光を照射させることができる。
つまり、この照明装置101は、ユーザが照明操作器1などを用いて色彩光を照らし当てた範囲から、ユーザが所望する色である色彩光と同様の色の照明光を照射させることができるので、ユーザが所望する照明態様に容易に切り替えることができる。
また、任意範囲照明モード(mode3)において、図21(a)に示すように、予め幾つかのフルカラーLED4(図中、14個のフルカラーLED4)を点灯させた状態で、ユーザが、その点灯とは異なる範囲に異なる色の照明を点ける場合、照明操作器1で異なる色の設定を行って、その照明操作器1の操作部1aのメインキー5をクリックすることで、その異なる色の色彩光を天井Cに向けて出力する。なお、図21(a)に示すように、天井Cに異なる色の色彩光があたった範囲(図中、点線で囲った円の内側)には、7個のマルチカラーセンサ2があり、この7個のマルチカラーセンサ2が、照明操作器1から出力された、先の点灯とは異なる色の色彩光を検出している。
なお、先の点灯とは異なる色の色彩光をマルチカラーセンサ2が検出するタイミングには、先に点灯しているフルカラーLED4が一時的に消灯するように、光センシングに関する消灯制御処理が実行される。
そして、照明装置本体100の信号検知部30が操作信号を検知したことに伴い、照明操作器1から出力された先の点灯とは異なる色の色彩光を検出した7個のマルチカラーセンサ2に対応付けられている14個のフルカラーLED4が点灯し、その異なる色彩光に応じた色の照明光を照射するようになっている。
なお、この場合は、照明装置本体100が既にオン状態になっているので、照明操作器1から操作信号を出力することなく色彩光のみを出力したり、照明操作器1ではない他の光出力機器を用いて色彩光を出力したりして、ユーザが狙った範囲にその色彩光をあてるようにして、その色彩光を検出したマルチカラーセンサ2に対応付けられているフルカラーLED4に照明光を照射させるようにしてもよい。
なお、図21(b)に示すように、先に点灯しているフルカラーLED4の範囲に対して、照明操作器1などにより後から出力された異なる色の色彩光があたった場合、その後から出力された色彩光を優先するようになっており、図中、点線で囲った楕円内の3個のフルカラーLED4は、先の色から後の色に変更されて、後から出力された色彩光に応じた色の照明光を照射するようになっている。
また、本発明はこれに限定されることなく、フルカラーLED4が予め点灯している色を優先させて照明光を照射するようにしてもよい。
(混色照明モード)
混色照明モード(mode4)は、照明操作器1から出力された色彩光が天井Cにあたった範囲に予め点灯しているフルカラーLED4がある場合に、その重なった範囲のフルカラーLED4が、先の照明光の色に照明操作器1から出力された色彩光の色を加法混色してなる照明光の照射を行う照明モードである。
例えば、この混色照明モードを実行する場合、図22(a)に示すように、予め幾つかのフルカラーLED4(図中、14個のフルカラーLED4)を点灯させた状態で、ユーザが、その点灯とは異なる範囲に異なる色の照明を点けるように、異なる色の設定を行った照明操作器1の操作部1aのメインキー5をクリックすることで、その異なる色の色彩光を天井Cに向けて出力する。なお、図22(a)に示すように、天井Cに異なる色の色彩光があたった範囲(図中、点線で囲った円の内側)には、7個のマルチカラーセンサ2があり、この7個のマルチカラーセンサ2が、照明操作器1から出力された、先の点灯とは異なる色の色彩光を検出している。
なお、先の点灯とは異なる色の色彩光をマルチカラーセンサ2が検出するタイミングには、先に点灯しているフルカラーLED4が一時的に消灯するように、光センシングに関する消灯制御処理が実行される。
そして、照明装置本体100の信号検知部30が操作信号を検知したことに伴い、照明操作器1から出力された先の点灯とは異なる色の色彩光を検出した7個のマルチカラーセンサ2に対応付けられている14個のフルカラーLED4が点灯することとなるが、図22(b)に示すように、この14個のフルカラーLED4のうち、図中、点線で囲った楕円内の3個のフルカラーLED4は、予め点灯しているフルカラーLED4であるので、この3個のフルカラーLED4は、先の照明光の色と後から出力された色彩光の色とを加法混色してなる色の照明光を照射するようになる。
そして、残りの11個のフルカラーLED4は、後から出力された色彩光であって先の点灯とは異なる色の色彩光に応じた色の照明光を照射することとなる。また、予め点灯していたフルカラーLED4のうちの11個のフルカラーLED4は、当初の照明光の照射を継続する。
つまり、照明装置本体100は、当初の照明光を照射する11個のフルカラーLED4と、後から出力された色彩光に応じた色の照明光を照射する11個のフルカラーLED4と、加法混色された色の照明光を照射する3個のフルカラーLED4とによって、3色の照明光を照射するようになっている。
なお、この場合は、照明装置本体100が既にオン状態になっているので、照明操作器1から操作信号を出力することなく色彩光のみを出力したり、照明操作器1ではない他の光出力機器を用いて色彩光を出力したりして、ユーザが狙った範囲にその色彩光をあてるようにして、その色彩光を検出したマルチカラーセンサ2に対応付けられているフルカラーLED4に照明光を照射させるようにしてもよい。
このように、照明装置101における混色照明モードによる照明光の照射によっては、照明操作器1などから出力された色彩光と、予め天井Cで点灯している照明光とが加法混色された色の照明光が、その重なった範囲から照射されることとなるので、趣向性に富んだ照明光の照射を行うことができる。
よって、この照明装置101は、ユーザが所望する照明態様に切り替えることができるとともに、趣向性に富んだ照明としての機能を有する。
(全面照明モード)
全面照明モード(mode1)は、天井Cの全面にマトリクス状に配置されている全てのフルカラーLED4による照明光の照射を行う照明モードである。
この全面照明モードにおいて、フルカラーLED4は、全てのマルチカラーセンサ2に対応付けられている。また、換言すれば、マルチカラーセンサ2は、全てのフルカラーLED4に対応付けられている。
そして、複数のマルチカラーセンサ2のうちの1個でも、照明操作器1から出力された色彩光を検出すると、天井Cに配置されている全てのフルカラーLED4が、検出された色彩光の色に応じた照明光を照射するようになっている。
例えば、ユーザが、この照明装置101(照明装置本体100)の照明を点ける場合、まず、ユーザは、照明操作器1の操作部1aにおける色相調整キー6、彩度調整キー7、明度調整キー8をそれぞれ操作して所望する発光色を設定する。
次いで、図23(a)に示すように、ユーザが、照明操作器1の送信部1bを天井Cの任意の位置に向けて操作部1aのメインキー5をクリックすることで、照明装置本体100をオン状態に切り替える操作信号とともに、設定した色の色彩光を天井Cに向けて出力し、何れかのマルチカラーセンサ2に照明操作器1から出力した色彩光をあてる。なお、図23(a)に示すように、天井Cに色彩光があたった範囲(図中、点線で囲った円の内側)には、7個のマルチカラーセンサ2があり、この7個のマルチカラーセンサ2が、照明操作器1から出力された色彩光を検出している。
そして、照明装置本体100において、信号検知部30が操作信号を検知したことに伴い、図23(b)に示すように、天井Cに配置されている全てのフルカラーLED4が、マルチカラーセンサ2によって検出された色彩光であって、照明操作器1から出力された色彩光とほぼ同じ色に調整された照明光を照射する。
また、この照明装置本体100が既にオン状態になっている場合、照明操作器1から操作信号を出力することなく色彩光のみを出力して、ユーザが任意の範囲にその色彩光をあてるようにしても、その色彩光を検出したマルチカラーセンサ2に対応付けられて天井Cの全面に配置されているフルカラーLED4がその色彩光とほぼ同じ色に調整された照明光を照射することができるようになっている。つまり、照明操作器1ではなくても色彩光を出力することができる光出力機器を用いれば、照明装置本体100のフルカラーLED4を点灯させ照明光を照射することができる。
このように、照明装置101における全面照明モードによる照明光の照射によっては、ユーザが天井Cの任意の範囲に、照明操作器1などを用いて所望する色の色彩光を照らすことによって、複数のマルチカラーセンサ2のうちの1個でも、その色彩光を検出すれば、天井Cに配置されている全てのフルカラーLED4が点灯することとなるので、ユーザが所望する色彩光に応じた色であってその色彩光とほぼ同じ色の照明光を、天井Cの全面から照射させることができる。
よって、この照明装置101は、ユーザが照明操作器1などを用いて、所望する色の色彩光を天井Cに向けて照らすことによって、その色彩光と同様の色の照明光を照射させることができるので、ユーザが所望する色の照明態様に容易に切り替えることができる。
(分割照明モード)
分割照明モード(mode2)は、天井Cの領域をいくつかに分割してなる範囲毎のフルカラーLED4による照明光の照射を行う照明モードである。
なお、本実施形態では、天井Cが略「田」字形状に4分割された4つの範囲毎に照明光の照射を行う場合を例に説明する。
この分割照明モードにおいて、フルカラーLED4は、分割された範囲内の全てのマルチカラーセンサ2に対応付けられている。また、換言すれば、マルチカラーセンサ2は、分割された範囲内の全てのフルカラーLED4に対応付けられている。
そして、分割された範囲内におけるマルチカラーセンサ2のうちの1個でも、照明操作器1から出力された色彩光を検出すると、その範囲内に配置されている全てのフルカラーLED4が、検出された色彩光の色に応じた照明光を照射するようになっている。
例えば、ユーザが、この照明装置101(照明装置本体100)の照明を点ける場合、まず、ユーザは、照明操作器1の操作部1aにおける色相調整キー6、彩度調整キー7、明度調整キー8をそれぞれ操作して所望する発光色を設定する。
次いで、図24(a)に示すように、ユーザが、照明操作器1の送信部1bを天井Cに向けて操作部1aのメインキー5をクリックすることで、照明装置本体100をオン状態に切り替える操作信号とともに、設定した色の色彩光を天井Cに向けて出力して、ユーザが所望する分割範囲に照明操作器1から出力した色彩光をあてる。なお、図24(a)に示すように、色彩光は、図中、右下部分に相当する分割範囲にあたっており、その色彩光があたった範囲(図中、点線で囲った円の内側)には、7個のマルチカラーセンサ2があり、この7個のマルチカラーセンサ2が、照明操作器1から出力された色彩光を検出している。
そして、照明装置本体100において、信号検知部30が操作信号を検知したことに伴い、図24(b)に示すように、図中、右下部分に相当する分割範囲に配置されている全てのフルカラーLED4が、マルチカラーセンサ2によって検出された色彩光であって、照明操作器1から出力された色彩光とほぼ同じ色に調整された照明光を照射する。
また、この照明装置本体100が既にオン状態になっている場合、照明操作器1から操作信号を出力することなく色彩光のみを出力して、ユーザが狙った範囲にその色彩光をあてるようにしても、その色彩光を検出したマルチカラーセンサ2に対応付けられて分割範囲に配置されているフルカラーLED4がその色彩光とほぼ同じ色に調整された照明光を照射することができるようになっている。つまり、照明操作器1ではなくても色彩光を出力することができる光出力機器を用いれば、照明装置本体100のフルカラーLED4を点灯させ照明光を照射することができる。
このように、照明装置101における分割照明モードによる照明光の照射によっては、ユーザが天井Cの分割範囲に、照明操作器1などを用いて所望する色の色彩光を照らすことによって、その分割範囲内のマルチカラーセンサ2のうちの1個でも、その色彩光を検出すれば、その分割範囲内に配置されている全てのフルカラーLED4が点灯することとなるので、ユーザが所望する色彩光に応じた色であってその色彩光とほぼ同じ色の照明光を、所望する分割範囲から照射させることができる。
よって、この照明装置101は、ユーザが照明操作器1などを用いて、所望する色の色彩光を天井Cの分割範囲に向けて照らすことによって、その分割範囲毎にユーザが所望する色彩光と同様の色の照明光を照射させることができるので、ユーザが所望する色の照明態様に容易に切り替えることができる。
なお、この分割照明モードにおいて、照明操作器1などから出力された色彩光が、複数の分割範囲に亘って照らし当てられた場合、その色彩光を検出したマルチカラーセンサ2が配置されている分割範囲であれば、複数の分割範囲が同時に照明光を照射するようになっている。
以上のように、本発明に係る照明装置101は、ユーザが照明操作器1などを用いて色彩光を照らし当てた領域に対応する範囲から、ユーザが所望する色である色彩光と同様の色の照明光を照射させることができる。
従って、この照明装置101は、ユーザが所望する照明態様の切り替えを可能にする照明装置であるといえる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、環境光モードとして、予め室内の明るさや雰囲気を一定に保つようにプログラムしておき、その室内において用いられる卓上ライトや間接照明機器などの室内灯(光出力器)から出力される色彩光や照射光を定期的にマルチカラーセンサ2で検出し、その検出結果に応じて、その室内灯の使用によって明るくなったエリアに対応するフルカラーLED4の光量を下げたり、室内灯が消されたことによって暗くなったエリアに対応するフルカラーLED4の光量を上げたりするなど、フルカラーLED4が点灯する発光量や色彩を調整して、その室内の明るさや照明状態の色、雰囲気などを所定の状態に維持する照明を行うようにしてもよい。
また、例えば、プログラミングモードとして、予め照明操作器1によって天井Cに光が当てられた範囲、具体的には、照明操作器1から出力した光によって描画した形状などの範囲をマルチカラーセンサ2で検出して、その範囲に対応するフルカラーLED4が点灯するようにプログラムしておき、ユーザが天井Cに光で描画した文字や絵や模様などに応じた部分から照明光を照射可能にしてもよい。なお、この場合、ユーザの描画などによって予め入力されて設定された範囲におけるフルカラーLED4が照射する照明光の光量や色彩調整を、照明操作器1などを用いて出力する色彩光によって切り替えることができるようになっている。また、その描画した文字や絵や模様などに応じた部分から照明光を照射する場合に、予めプログラムにおいて定められた色彩変化を行うように照明光や照明態様を自動的に変化させるようにしてもよい。
なお、以上の実施の形態においては、照明操作器1から出力された色彩光を光検出部20(マルチカラーセンサ2)が検出し、その検出した色彩光に関するデータに基づいて、照明部40(フルカラーLED4)が照射する照明光の色データを生成するとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、照明操作器1が出力する操作信号に、色彩光に関するデータとしてのRGBチャンネルデータやhgbチャンネルデータを含ませてもよく、信号検知部30が検知した操作信号中のRGBチャンネルデータやhgbチャンネルデータに基づき、照明部40(フルカラーLED4)が照明光を照射するようにしてもよい。
また、以上の実施の形態においては、照明操作器1において、色相値(h)、彩度値(g)、明度値(b)の入力を行い出力する色彩光の色を設定するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、照明操作器1において、R値(赤)、G値(緑)、B値(青)の入力を行って色彩光の色を設定するようにしてもよい。
また、以上の実施の形態における照明装置101の任意範囲照明モードにおいて、フルカラーLED4は、その周囲に最短距離で近接するマルチカラーセンサ2に対応付けられており、そのマルチカラーセンサ2は、その周囲に最短距離で近接する4つのフルカラーLED4に対応付けられているとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、マルチカラーセンサ2とフルカラーLED4とを一対一に対応付けたり、1個のマルチカラーセンサ2に2個のフルカラーLED4を対応付けたりするなど、その対応関係は任意に設定するようにしてもよい。
また、以上の実施の形態においては、複数のマルチカラーセンサ2及び複数のフルカラーLED4を天井の全面にマトリクス状に配置するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、複数のマルチカラーセンサ2及び複数のフルカラーLED4を天井に放射状に配置したり、ランダムに配置したりするなど、その他任意の配列や形態に従って配置してもよい。
また、天井の全面ではなく、天井における部分的な領域内に複数のマルチカラーセンサ2及び複数のフルカラーLED4を配置するようにしてもよい。
また、以上の実施の形態においては、複数のマルチカラーセンサ2及び複数のフルカラーLED4を天井に配置するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、壁面や床面に複数のマルチカラーセンサ2及び複数のフルカラーLED4を配置してもよく、また、任意の場所に持ち運び可能な照明装置や照明機器の照明面に複数のマルチカラーセンサ2及び複数のフルカラーLED4を配置してもよい。
また、以上の実施の形態においては、複数のマルチカラーセンサ2及び複数のフルカラーLED4を備える構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、照明装置は、少なくとも1個のマルチカラーセンサ2と1個のフルカラーLED4を備えれば、照明動作を可能にすることができる。
また、以上の実施の形態においては、発光素子としてフルカラーLED4を用いた場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、単色光LEDを用いてもよく、また、3原色の単色光LEDを組み合わせて用いることによって、フルカラーLEDと同様の照明を行うことが可能になる。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本発明に係る照明装置の要部構成を示すブロック図である。 照明装置の照明操作器を示す斜視図である。 照明装置のマルチカラーセンサやフルカラーLEDがマトリクス状に配されている天井を示す説明図である。 消灯制御手段に関し光センシングのタイミングの一例を示す説明図である。 消灯制御手段に関し光センシングのタイミングの一例を示す説明図である。 hgbチャンネルの色空間を示す表色系モデルの説明図である。 RGB→hgb色変換方法の処理を示すフローチャートである。 hgbチャンネルの色空間において入力色RGBチャンネルを示す説明図である。 hgbチャンネルの色空間において入力色RGBチャンネルと純色RGBチャンネルを示す説明図である。 色相RGBチャンネルテーブルの一例を示す説明図である。 hgbチャンネルの色空間において入力色RGBチャンネルと純色RGBチャンネルを示す説明図である。 hgbチャンネルの色空間において入力色RGBチャンネルと純色RGBチャンネルを示す説明図である。 hgbチャンネルの色空間において入力色RGBチャンネルと純色RGBチャンネルと補正RGBチャンネルを示す説明図である。 hgbチャンネルの色空間において入力色RGBチャンネルと純色RGBチャンネルと補正RGBチャンネルを示す説明図である。 hgb→RGB色変換方法の処理を示すフローチャートである。 hgbチャンネルの色空間において入力色hgbチャンネルを示す説明図である。 色彩調整処理を示すフローチャートである。 照明操作器から天井に向けて色彩光を照らす状態を示す説明図である。 照明装置の任意範囲照明モードにおいて、天井に色彩光が照らし当てられた状態(a)と、その色彩光に応じた照明光が照射された状態(b)と、を示す説明図である。 天井において点灯したフルカラーLEDによって照明光が照射される状態を示す説明図である。 照明装置の任意範囲照明モードにおいて、点灯しているフルカラーLEDとは異なる色の色彩光が照らし当てられた状態(a)と、その色彩光に応じた照明光が照射された状態(b)と、を示す説明図である。 照明装置の混色照明モードにおいて、点灯しているフルカラーLEDとは異なる色の色彩光が照らし当てられた状態(a)と、その色彩光に応じた色や加法混色された色の照明光が照射された状態(b)と、を示す説明図である。 照明装置の全面照明モードにおいて、天井に色彩光が照らし当てられた状態(a)と、その色彩光に応じた照明光が照射された状態(b)と、を示す説明図である。 照明装置の分割照明モードにおいて、天井に色彩光が照らし当てられた状態(a)と、その色彩光に応じた照明光が照射された状態(b)と、を示す説明図である。
符号の説明
1 照明操作器(光出力器)
1a 操作部(色入力手段)
1b 送信部
20 光検出部
2 マルチカラーセンサ(光センサ)
30 信号検知部
40 照明部
4 フルカラーLED(発光素子)
5 メインキー
6 色相調整キー(色入力手段)
7 彩度調整キー(色入力手段)
8 明度調整キー(色入力手段)
10 制御部
11 CPU(照明制御手段、消灯制御手段)
12 RAM
13 記憶部
131 オン/オフ切替プログラム
132 照明モード切替プログラム
133 色変換プログラム
134 照明光照射プログラム
135 光センシングプログラム
136 色調整プログラム
14 EEPROM
100 照明装置本体
101 照明装置
C 天井

Claims (8)

  1. 所望する色の色彩光を出力する光出力器と、
    前記光出力器により出力された色彩光を検出する光検出部と、
    前記光検出部により検出された色彩光の色に応じた照明光を照射する照明部と、
    を備えることを特徴とする照明装置。
  2. 前記光検出部は、複数の光センサからなり、
    前記照明部は、前記複数の光センサにそれぞれ対応付けられている複数の発光素子からなり、
    前記発光素子は、その発光素子に対応する光センサによって検出された色彩光の色に応じた照明光を照射することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記複数の光センサ及び前記複数の発光素子は、所定の発光領域にそれぞれマトリクス状に配置されることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記複数の光センサ及び前記複数の発光素子は、天井の全面に配置されることを特徴とする請求項2又は3に記載の照明装置。
  5. 前記光センサは、マルチカラーセンサであり、
    前記発光素子は、フルカラーLEDであることを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載の照明装置。
  6. 前記光出力器は、出力する色彩光の色を設定するための色入力手段を備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の照明装置。
  7. 前記光検出部が検出した前記色彩光と同様の色の照明光を照射するように、前記照明部が照射する照明光を調整する照明制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の照明装置。
  8. 前記光検出部が、前記光出力器により出力された色彩光を検出するタイミングに、前記照明部の前記照明光を一時的に消灯させる消灯制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の照明装置。
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