以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(記録再生システム100)
図1は、本実施形態にかかる記録再生システム100の概略的な接続関係を示した説明図である。当該記録再生システム100は、例えば、記録装置および再生装置の両装置の機能を備えた記録再生装置110と、リモートコントローラ(以下、単にリモコンと称する)112と、モニタ120と、放送局130と、インターネット、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線、専用回線等で構成される通信網140と、通信網140に接続された番組管理サーバ150とを含んで構成される。
本実施形態において、記録再生装置110は、放送局130から送信されるデジタル放送波を受信し、そのデジタル放送波から選択された任意のコンテンツをモニタ120に表示させる。また、記録再生装置110は、放送局130から送信されるデジタル放送波を通じてSIを取得し、そのSIに基づいて生成したEPGをモニタ120に表示させることでユーザにコンテンツの放送予定を視認させることができる。なお、EPGや番組情報を得る基データとしては、SIだけではなく、EPG提供事業者から送信される放送波経由またはインターネット経由で提供されるEPGデータを取得して用いてもよい。
そして、記録再生装置110は、リモコン112等から、所望するコンテンツを記録(録画)するためのユーザによる操作入力を受け付けると、かかるコンテンツを記録再生装置110内の第1の記録媒体としてのHDDや、記録再生装置110に着脱可能な第2の記録媒体としての光ディスク160に記録する。
また、記録再生装置110は、リモコン112等から、コンテンツを再生するためのユーザによる操作入力を受け付けると、HDDまたは光ディスク160に記録されている所望のコンテンツを再生する。
なお、HDDは正確には装置であるが、説明の便宜上本説明では記録媒体と同義として扱う。
記録再生装置110が、受信したデジタル放送波に含まれる複数のコンテンツで構成されるシリーズ番組をHDDに記録する場合、SIを利用できるため、かかる複数のコンテンツをシリーズ番組として自動的に関連づけてHDDに記録することができる。
(第1の実施形態:記録再生装置110)
図2は、本実施形態にかかる記録再生装置110の概略的な構成を示した機能ブロック図である。記録再生装置110は、番組受信部210と、アンテナ212と、デマルチプレクサ216と、デマルチプレクサ用RAM218と、コンテンツ処理部220と、CPU228と、バス230と、ROM232と、RAM234と、第1の記録媒体としてのHDD236と、リモコンI/F240と、通信I/F242と、ディスクドライブ244とを含んで構成される。本実施形態において、第1の記録媒体として記録再生装置110に内蔵されたHDD236を挙げて説明するが、これに限定されず、記録再生装置110に内蔵可能な他の大容量記録媒体(例えばフラッシュメモリ等)の記録媒体を第1の記録媒体として利用することもできる。
番組受信部210は、チューナ等で構成され、例えば放送局130から送信されるデジタル放送波を、アンテナ212を通じて受信する。そして、このデジタル放送波から任意のチャンネルを選択する。
デマルチプレクサ216は、デマルチプレクサ用RAM218を用いて、番組受信部210が選択したチャンネルの信号を、ビデオデータ、オーディオデータ、SI、PSI(Program Specific Information)、データカルーセル情報に分離する。そして、ビデオデータおよびオーディオデータをコンテンツ処理部220に出力する。また、SI、PSIおよびデータカルーセル情報は、デマルチプレクサ用RAM218に蓄積され、後述するCPU228によって種々のデータに加工された後、必要に応じてHDD236やRAM234に記録される。
コンテンツ処理部220は、デマルチプレクサ216、HDD236、ディスクドライブ244から出力される圧縮されたビデオデータおよび圧縮されたオーディオデータをデコードする。そして、コンテンツ処理部220は、デコードされたビデオデータにCPU228が生成したGUI(Graphical User Interface)用の画面を重畳し、CPU228の制御に応じてその重畳された画面をモニタ120に表示させる。また、コンテンツ処理部220は、CPU228の制御に応じて、デコードされたオーディオデータをスピーカ170に出力させる。
CPU228は、バス230を通じて番組受信部210、デマルチプレクサ216、デマルチプレクサ用RAM218、コンテンツ処理部220、ROM232、RAM234、HDD236、リモコンI/F240、通信I/F242、ディスクドライブ244等の複数の機能部と接続されており、各機能部を統括制御する。
例えば、CPU228は、リモコン112等から、コンテンツを記録するためのユーザによる操作入力を受け付けると、各機能部を制御して、デマルチプレクサ216から出力される、現在受信、選択中のチャンネルで放送されているコンテンツに対応した圧縮されたビデオデータおよび圧縮されたオーディオデータ(以下、「コンテンツに対応した圧縮されたビデオデータおよび圧縮されたオーディオデータ」を単にコンテンツと称する)を、HDD236、またはディスクドライブ244に装着された光ディスク160に記録する。
また、CPU228は、リモコン112等から、コンテンツを再生するためのユーザによる操作入力を受け付けると、各機能部を制御して、HDD236、またはディスクドライブ244に装着された光ディスク160に記録されているコンテンツのうちからユーザによって指定されたコンテンツを取得し、この取得したコンテンツをコンテンツ処理部220に出力する。
また、CPU228は、GUI用の画面も生成する。例えば、CPU228は、ユーザからEPGの表示操作を受け付けると、RAM234に予め記録されているSIを参照して、現在以降8日間のEPGを生成し、コンテンツ処理部220に出力する。
ROM232は、CPU228で実行されるプログラム等を格納するための不揮発性のメモリである。
RAM234は、プログラム実行時の変数等を一時的に格納するための揮発性のメモリである。
HDD236は、CPU228からの制御を受け、所望のコンテンツを記録し、また、記録されているコンテンツを再生する。また、HDD236は、後述するシリーズ番組管理情報250やコンテンツ対応情報も記録する。
ディスクドライブ244は、CPU228からの制御を受け、装着された光ディスク160に所望のコンテンツを記録し、また、記録されているコンテンツを再生する。
リモコンI/F240は、リモコン112との赤外線通信を通じてユーザによる操作入力に対応したコマンドを取得し、CPU228に出力する。CPU228は、かかるコマンドを取得し、そのコマンドに対応した処理を遂行する。
図3は、リモコン112の外観を説明するための説明図である。図3に示すように、リモコン112は、十字キー112a、決定キー112b、リストキー112c、再生キー112d、HDDキー112e、コピーキー112f、メニューキー112g等の操作キーを含んで構成される。リモコン112は、このような操作キーへのユーザによる操作入力に応じてコマンドを発信し、リモコンI/F240は、そのコマンドを取得し、CPU228に出力する。ここでは、以下の説明に用いられる操作キーを挙げているが、リモコン112に他の様々な機能に対応した操作キーを配することもできる。
通信I/F242は、例えば、通信網140を介したTCP/IPのプロトコルによって、番組管理サーバ150等様々なサーバと接続し、番組情報等の各種データを受信する。
本実施形態において、CPU228は、RAM234や他の構成要素と協働して、管理情報生成部300、コンテンツ再生制御部302、コンテンツ選択制御部304、識別子生成部306、コンテンツ決定部308、対応情報生成部310、コンテンツ記録制御部312、としても機能する。
管理情報生成部300は、例えば、RAM234に記憶されているSIからシリーズ記述子等のデータを取得し、これらのデータに基づいて、シリーズ番組を管理するシリーズ番組管理情報250を生成し、HDD236や図示しないフラッシュメモリ等に記録する。
図4は、シリーズ番組管理情報250を説明するための説明図である。図4に示すように、シリーズ番組管理情報250は、シリーズ番組の名前を示すシリーズ番組名250aと、シリーズ番組を一意に識別するための識別子であるシリーズID250bと、シリーズ番組の総数である総コンテンツ数250cと、シリーズ番組中のそれぞれのコンテンツを識別するコンテンツID250dと、コンテンツの記録状態(例えば、録画済、未録画、録画予約済等)を示すコンテンツ状態250eと、コンテンツ詳細ID250fと、を含んで構成される。なお、コンテンツ詳細ID250fには、番組情報が関連付けられている。CPU228は、ユーザに、所望のコンテンツの番組情報を示す際、このコンテンツ詳細ID250fを参照してそれに関連付けられた番組情報を取得している。
コンテンツ選択制御部304は、ユーザの選択入力に応じて、HDD236に記録されているコンテンツのうちから、1または複数のコンテンツを選択する。
コンテンツ再生制御部302は、HDD236や光ディスク160に記録されたコンテンツの視聴をユーザが試みた際、コンテンツ選択制御部304が選択したコンテンツを再生する。
図5は、本実施形態にかかる記録再生装置110のHDD236に記録したコンテンツを再生させるためのコンテンツ一覧画面をモニタ120に表示させる手順を説明するためのフローチャートである。
ユーザのリモコン112のHDDキー112eおよびリストキー112cへの操作入力に応じた、HDD236に記録されたコンテンツにかかるコンテンツ一覧画面の表示要求をリモコンI/F240を介してCPU228が取得すると(S400のYES)、CPU228は、HDD236からシリーズ番組管理情報250を取得する(S402)。
そして、CPU228は、取得したシリーズ管理情報250を参照して、HDD236に記録されているそれぞれのコンテンツがシリーズ番組であるか否かを判断し(S404)、シリーズ番組である場合(S404のYES)、シリーズ番組であることを示す情報をコンテンツに対応付ける(S406)。
そして、CPU228は、HDD236に記録されているコンテンツをリスト化し、コンテンツ一覧画面としてモニタ120に表示させる(S408)。このとき、ステップS406でシリーズ番組であることを示す情報が対応付けられたコンテンツは、そのコンテンツがシリーズ番組であることがユーザにわかる態様に表示される。
図6は、コンテンツ一覧画面252を説明するための説明図である。図6に示すように、コンテンツ一覧画面252には、シリーズ番組であることを示す表示252a、記録開始時刻252b等がコンテンツ名252cに関連付けられている。ここでコンテンツ選択制御部304は、ユーザによるリモコン112の十字キー112a等への選択入力を受けて、コンテンツ一覧画面中フォーカス(例えば図6のように縁取りを施す)を移動させる。
そして、1つのコンテンツがフォーカスさせた状態で、ユーザによるリモコン112の再生キー112dの再生入力を受けると、コンテンツ再生制御部302は、コンテンツ選択制御部304が選択したコンテンツをHDD236から取得して、コンテンツ処理部220へ出力する。
ここで、シリーズ番組がフォーカスされ、コンテンツ選択制御部304がシリーズ番組を選択した場合、コンテンツ再生制御部302は、選択されたシリーズ番組における前回再生したコンテンツをコンテンツ処理部220へ出力する。
上述したように、シリーズ番組を構成するコンテンツをHDD236から再生する場合、CPU228は、HDD236からシリーズ番組管理情報250も取得することができるので、そのシリーズ番組管理情報250に基づき、HDD236に記録されたコンテンツがシリーズ番組であるか否かの情報をコンテンツ一覧画面252に追加して、モニタ120に表示させることができる。従って、ユーザは、コンテンツ一覧画面252を視認するだけで、HDD236に記録したコンテンツがシリーズ番組であるか否かを確認することが可能となる。
本実施形態の記録再生装置110では、HDD236に記録された1または複数のコンテンツをHDD236から光ディスク160にコピーする際に、光ディスク160に記録する情報を加工することで、光ディスク160にコピーされたコンテンツがシリーズ番組を構成するコンテンツであるか否かをユーザに確認させることが可能となる。以下、本実施形態の特徴的な構成について詳述する。
ここでは、例えば、3つのコンテンツから構成される1つのシリーズ番組(例えば「月曜連続ドラマ」)を1コンテンツずつ3枚の光ディスク160にコピーする例を挙げて説明する。本実施形態では、複数のコンテンツから構成されるシリーズ番組をいくつの光ディスク160に、どのような分配で(例えば、光ディスク160ごとに、所定コンテンツ数で、または任意のコンテンツ数で)コピーするかを、ユーザが任意に定めることも、記録再生装置110が光ディスク160の記録容量とコンテンツのデータ容量に応じて自動的に決定することも可能である。
図7は、ユーザ操作に応じて図6で示した画面から遷移した画面を示す図である。上記図6に示したように、ユーザのリモコン112のHDDキー112eおよびリストキー112cへの操作入力を通じた、HDD236に記録された複数のコンテンツに関するコンテンツ一覧画面252の表示要求に応じて、CPU228は、コンテンツ一覧画面252をモニタ120に表示させる。ここでコンテンツ選択制御部304は、リモコン112の十字キー112a等への選択入力を受けて、画面中のフォーカスを移動させる。
そして、コンテンツ選択制御部304がシリーズ番組を選択した場合、即ちユーザによるリモコン112の十字キー112a等への選択入力を受けて、1つのシリーズ番組をフォーカスさせた状態で、ユーザがリモコン112の決定キー112bを押下すると、かかる決定入力を受けて、CPU228は、図7(a)に示す、シリーズ番組を構成する複数のコンテンツを示す画像256をモニタ120に表示させる。こうして、ユーザは、シリーズ番組中の個々のコンテンツを他のコンテンツと独立して選択することも可能となる。
その後、ユーザによるリモコン112のメニューキー112gの操作入力を受けると、CPU228は、図7(b)に示す、シリーズ番組に対する操作メニュー254をコンテンツ一覧画面252に重畳し、その重畳した画像をモニタ120に表示させる。
なお、図6に示したコンテンツ一覧画面を表示させた状態で、コンテンツ選択制御部304が、シリーズ番組ではないコンテンツを選択し、ユーザによるリモコン112のメニューキー112gの操作入力を受けると、CPU228は、図7(b)に示すような操作メニュー254をコンテンツ一覧画面252に重畳し、その重畳した画像をモニタ120に表示させる。
また、コンテンツ選択制御部304は、シリーズ番組ではない複数のコンテンツをまとめて選択することもできる。
図8は、ユーザ操作に応じて図6で示した画面から遷移した画面を示す図である。図8に示すように、コンテンツ選択制御部304が、ユーザによるリモコン112の十字キー112a、決定キー112b等への操作入力に応じて、シリーズ番組ではない複数のコンテンツを1つずつ選択すると、CPU228は、コンテンツ選択制御部304が選択した複数のコンテンツを示す画像(ここでは、ハッチングで表す)をモニタ120に表示させる。さらに、CPU228は、コンテンツが選択された順を示す選択順位252dを、コンテンツ一覧画面252に重畳してモニタ120に表示させる。
図7(b)に示す操作メニュー254がモニタ120に表示された状態で、ユーザによるリモコン112の十字キー112a等によりフォーカスを移動させ、選択決定されたシリーズ番組をコピーするための「案内画面の表示」をフォーカスさせた状態(図7(b)中縁取りで示す)で、ユーザがリモコン112の決定キー112bを押下すると、その決定入力に応じて、CPU228は、以下に示す案内画面をモニタ120に表示させる。なお、操作メニュー254は、「案内画面の表示」以外に「再生」等の操作にかかる選択枝を複数含んで構成される。
図9は、コンテンツ選択制御部304が選択したコンテンツ群をHDD236から光ディスク160へコピーする際にモニタに表示される画面の遷移を説明するための図である。まず、図9(a)に示すように、案内画面258には、コンテンツ群をすべてコピーするのに必要な光ディスク160の最小枚数(枚数の目安)が示される。また、案内画面258には、光ディスク160の装着(接続または挿入)を促すメッセージも表示される。
CPU228が、光ディスク160のディスクドライブ244への装着を確認すると、識別子生成部306は、この装着された光ディスク160から、この光ディスク160の種類(例えば、DVD、BD)を示すメディア情報と、光ディスク160の媒体識別子(以下、単に媒体IDと称する)とを取得する。かかる媒体IDは、その物理メディアに固有のIDであり、例えばCPRM(Content Protection for Recordable Media)対応DVD−RWのメディアIDや、AACS(Advanced access content system)対応BD−REのメディアID等を示す。
図10は、コンテンツ固有識別子を生成する手順を説明するための説明図である。図10に示すように、識別子生成部306は、コンテンツ選択制御部304が選択した複数のコンテンツが有する、それぞれのコンテンツを識別させるためのコンテンツ識別情報と、任意の1の光ディスク160(本実施形態では、最初に装着された光ディスク160)における媒体IDと、に基づいて一方向のハッシュ計算を行い、コンテンツごとにこの選択された複数のコンテンツそれぞれを特定させるための情報であるコンテンツ固有識別子(以下、単にコンテンツ固有IDと称する)を生成する。なお、本実施形態において、識別子生成部306は、このコンテンツ固有IDを、所定ビット長(例えば128ビット)となるように生成する。
ここで、コンテンツ識別情報は、コンテンツ名、放送日時等のSIから取得可能なメタデータであってもよいし、メタデータが付与されたていないアナログ放送やユーザが作成したプライベートコンテンツ(例えば、ユーザがデジタルビデオカメラを用いて撮像したコンテンツ)の場合は、コンテンツのデータの一部を抽出した、コンテンツの個体識別に十分なサイズ(所定バイト数)のバイナリデータ等を採用することもできる。
従って、識別子生成部306は、1つの媒体IDを用いて、コンテンツ選択制御部304が選択したコンテンツごとにコンテンツ固有IDを生成することになる。
コンテンツ決定部308は、コンテンツ選択制御部304が選択した複数のコンテンツのうちから、1または複数の光ディスク160のうち当該記録再生装置110に装着された光ディスク160へコピーする対象のコンテンツ(記録対象コンテンツ)を決定する。
CPU228は、ディスクドライブ244への光ディスク160の装着を確認すると、図9(b)に示すように、1枚目の光ディスク160にコピーすべきコンテンツを決定するためのコンテンツ決定画面260をモニタ120に表示させる。このとき、コンテンツ決定画面260には、図9(b)中ハッチングで示すように、コンテンツ決定部308の仮決定結果が示される。
また、コンテンツ決定部308は、コピー対象となるコンテンツの変更(取り消し/追加)を行うことができる。例えば、ユーザによるリモコン112への選択入力に応じて、コンテンツが変更されると、コンテンツ決定部308は、その変更後のコンテンツを記録対象コンテンツとする。
そして、図9(b)の状態で、ユーザによってリモコン112の決定キー112bが押下されると、記録対象コンテンツが決定される。ここで、コンテンツ決定部308は、1つのコンテンツのみを選択して記録対象コンテンツとしているが、かかる場合に限らず、複数のコンテンツを選択して記録対象コンテンツとして決定してもよい。
なお、コンテンツ決定部308が決定したコンテンツのデータ容量が、装着された光ディスク160の空き容量を超過する場合、CPU228が空き容量に応じてコンテンツをレート変換(再エンコード)し、コンテンツのデータ容量を縮小(圧縮)するようにしてもよい。
対応情報生成部310は、識別子生成部306が生成したコンテンツ固有ID336を用いてコンテンツ対応情報を生成する。
図11は、コンテンツ対応情報330を説明するための説明図である。図11(a)に示すように、本実施形態において、コンテンツ対応情報330(330a、330b、330c)は、共通情報332と、個別情報334(334a、334b、334c)とに大別される。共通情報332は、シリーズ番組名と、シリーズ番組放送時間帯と、コンテンツ固有ID336と、コンテンツ名と、コンテンツ記録日時と、コンテンツを再生する際の順番(以下、単に表示順と称する)340を含んで構成される。個別情報334は、光ディスク160ごとに個別に生成され、コンテンツ選択制御部304が選択した複数のコンテンツのうち、どれがコンテンツ決定部308が決定した記録対象コンテンツであるかを示す情報である記録コンテンツ情報338(図11中、記録位置と記す)を含んで構成される。ここで、記録コンテンツ情報338は、コンテンツ固有ID336と対応付けられている。
なお、図8に示したようにコンテンツ選択制御部304がシリーズ番組ではない複数のコンテンツをまとめて選択した場合、コンテンツ対応情報330のシリーズ番組名250aには何ら指標が示されないが、複数のコンテンツを纏めたことを表すため、「非シリーズコンテンツ」等の規定の名称を設定することもできるし、ユーザによる操作入力に応じて任意の名称を設定することもできる。またコンテンツ対応情報330の記録開始時刻252bには、そのコンテンツ群が光ディスク160にコピーされた時刻等を設定したり、設定を行わず「未設定」としてもよい。
コンテンツ記録制御部312は、ユーザによるリモコン112のコピーキー112fへのコピー指示入力(もしくは、ムーブ指示入力)に応じて、HDD236およびディスクドライブ244を制御し、コンテンツ決定部308が決定した1または複数の記録対象コンテンツを、HDD236から光ディスク160へコピーするとともに、この光ディスク160に対応して対応情報生成部310が生成したコンテンツ対応情報330を光ディスク160に記録する。
本実施形態において、コンテンツ記録制御部312は、図11(b)に示すように、1枚目の光ディスク160に、コンテンツ「第1話 出会い」と、コンテンツ「第1話 出会い」の個別情報334aを含むコンテンツ対応情報330aとを記録し、2枚目の光ディスク160に、コンテンツ「第2話 別れ」と、コンテンツ「第2話 別れ」の個別情報334bを含むコンテンツ対応情報330bとを記録し、3枚目の光ディスク160に、コンテンツ「第3話 再会」と、コンテンツ「第3話 再会」の個別情報334cを含むコンテンツ対応情報330cとをそれぞれ記録する。
そして、コンテンツ記録制御部312が、コンテンツ決定部308が決定した記録対象コンテンツとかかる記録対象コンテンツに対応したコンテンツ対応情報330の記録を完了すると、図9(c)に示すように、CPU228は、記録が完了したコンテンツを示す情報(図9(c)中黒塗りで示す)と、1枚目の光ディスク160へのコンテンツのコピーが終了した旨を示すメッセージと、次の光ディスク160の装着を指示する旨を示すメッセージとをコンテンツ決定画面260に重畳してモニタ120に表示させる。
図12は、コンテンツ選択制御部304が選択したコンテンツ群をHDD236から光ディスク160へコピーする際にモニタ120に表示される画面のうち、2枚目の光ディスク160へのコピーを開始する時点で表示される画面(図12(a))、および全ての光ディスク160へのコピーが完了した時点で表示される画面を示す図である。
2枚目の光ディスク160が装着されると、コンテンツ決定部308は、既にコピーが終了したコンテンツを除く複数のコンテンツからコピー可能なコンテンツを記録対象コンテンツとして決定する。そして、CPU228は、図12(a)に示すように、2枚目の光ディスク160にコピーすべき記録対象コンテンツを、コンテンツ決定画面260を通じてモニタ120に表示させる(図12(a)中、ハッチングで示す)。ここでCPU228は、1枚目の光ディスク160にコピーされたコンテンツに対して、このコンテンツが既に記録済(コピー済)である旨を示す情報(図12(a)中黒塗りで示す)もコンテンツ決定画面260を通じてモニタ120に表示させ、そのコンテンツへの再度の選択入力を禁止する。
そして、図12(b)に示すように、コンテンツ記録制御部312が、選択された複数のコンテンツのコピーをすべて完了すると、CPU228は、記録が完了したことを示すメッセージと、光ディスク160の合計枚数(例えば、3枚)をコンテンツ決定画面260に重畳してモニタ120に表示させる。
上述したように、本実施形態にかかる記録再生装置110は、複数のコンテンツから構成されるシリーズ番組等を複数の光ディスク160に跨ってコピーする場合、コンテンツとともに、コンテンツと光ディスク160の両方を特定できるコンテンツ固有ID336を含むコンテンツ対応情報330を、光ディスク160に記録する。これにより、1つの光ディスク160を再生する場合に、かかる光ディスク160にシリーズ番組を構成する1または複数のコンテンツがコピーされていること、シリーズ番組を構成するすべてのコンテンツのコンテンツ名、および当該光ディスク160にコピーされたコンテンツをユーザ(視聴者)に把握させることが可能となる。
(記録方法)
次に、上述した記録再生装置110を用いて、HDD236に記録された複数のコンテンツで構成されるシリーズ番組を複数の光ディスク160に跨ってコピーする記録方法を説明する。図13は、本実施形態にかかる記録方法の処理の流れを示したフローチャートである。
ユーザのHDDキー112eおよびリストキー112cへの操作入力による、HDD236に記録されたコンテンツを示すコンテンツ一覧画面252の表示要求があると(S450のYES)、CPU228は、コンテンツ一覧画面252をモニタ120に表示させる(S452)。コンテンツ一覧画面252を通じて、ユーザによるリモコン112への選択決定入力があると、その選択決定入力に応じて、コンテンツ選択制御部304は、シリーズ番組もしくは1または複数のコンテンツを選択する(S454)。さらにユーザによるリモコン112への操作入力に応じて、CPU228は光ディスク160の装着を指示する旨の表示を含む案内画面258をモニタ120に表示させる(S456)。
CPU228は、光ディスク160がディスクドライブ244に装着されたか否かを判定し(S458)、光ディスク160の装着を確認すると(S458のYES)、かかる光ディスク160が1枚目の光ディスク160であるか否か、即ち、光ディスク160の最初の装着であるか否かを判定する(S460)。
装着された光ディスク160が1枚目の光ディスク160であれば(S460のYES)、識別子生成部306は、装着された光ディスク160から媒体IDを取得する(S462)。さらに識別子生成部306は、取得した媒体IDと、コンテンツ選択制御部304が選択した複数のコンテンツが有する、それぞれのコンテンツを識別させるためのコンテンツ識別情報と、に基づいてコンテンツ固有ID336を生成する(S464)。
続いて、識別子生成部306は、選択されたコンテンツの数だけコンテンツ固有ID336が生成されたか否かを判定する(S466)。選択されたコンテンツの数だけコンテンツ固有ID336が生成されると(S466のYES)、対応情報生成部310は、そのコンテンツ固有ID336をリスト化し、コンテンツ対応情報330を生成する(S468)。
次に、コンテンツ決定部308は、コピー対象となる記録対象コンテンツを決定し(S470)、コンテンツ記録制御部312は、ユーザによるリモコン112のコピーキー112fへの操作入力に応じて、コンテンツ決定部308が決定した記録対象コンテンツをHDD236から光ディスク160にコピーすると共に、かかる記録対象コンテンツに対応したコンテンツ対応情報330を光ディスク160に記録する(S472)。
そして、選択されたすべてのコンテンツと、かかるコンテンツに対応したコンテンツ対応情報330との記録が終了したか否かをコンテンツ記録制御部312が判定し(S474)、終了していなければ(S474のNO)、CPU228が、光ディスク160の装着(交換)指示を行い(S456)、S458からS472までの処理を繰り返す。こうして、選択された複数のコンテンツが複数の光ディスク160に跨ってコピーされた光ディスクセットが生成される。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、シリーズ番組等、複数纏めて管理すべきコンテンツが複数の光ディスク160に跨ってコピーされた光ディスクセットが1セット生成される場合に、そのそれぞれのコンテンツと光ディスク160の対応関係を管理し、纏まったコンテンツとして確実かつ容易に操作できる記録再生装置110について説明した。
第2の実施形態では、このようなコンテンツをコピーした第2の記録媒体としての光ディスクセットを複数セット生成したとしてもそれぞれのセットにおける個々の記録コンテンツを確実に識別することが可能となる記録再生装置510について説明する。なお、上述した記録再生装置110と実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
(記録再生装置510)
図14は、本実施形態にかかる記録再生装置510の概略的な構成を示した機能ブロック図である。記録再生装置510は、番組受信部210と、アンテナ212と、デマルチプレクサ216と、デマルチプレクサ用RAM218と、コンテンツ処理部220と、CPU528と、バス230と、ROM232と、RAM234と、HDD236と、リモコンI/F240と、通信I/F242、ディスクドライブ244とを含んで構成される。
本実施形態において、CPU528は、RAM234や他の構成要素と協働して、対応情報取得部550、コンテンツ再生制御部552、再生履歴情報記録制御部554としても機能する。以下、例えば、5つのコンテンツから構成されるシリーズ番組(例えば図6の「水曜連続劇場」)を1コンテンツずつ5枚の光ディスク160にコピーした光ディスクセット560aを再生する場合と、1話目および2話目とのコンテンツを1枚の光ディスク160にコピーし、3話目および4話目のコンテンツを1枚の光ディスク160にコピーし、5話目のコンテンツを1枚の光ディスク160にコピーした光ディスクセット560bを再生する場合との2つの例を挙げて説明する。
図15は、本実施形態にかかる光ディスクセット560にコピーされている記録コンテンツと、コンテンツ対応情報330との対応関係を説明するための説明図である。図15(a)は光ディスクセット560aにおける対応関係を示し、図15(b)は光ディスクセット560bにおける対応関係を示す。
対応情報取得部550は、光ディスク160からコンテンツ対応情報330を取得する。本実施形態において、コンテンツ対応情報330には、コンテンツ再生制御部552によって選択された複数の記録コンテンツの表示順340も対応付けられている。
図16は、本実施形態にかかるコンテンツ対応情報330を説明するための説明図である。図15に示すように、本実施形態において、同一シリーズ番組を複数(本実施形態では、2つ)の光ディスクセット560(図15中560a、560bで示す)にコピーしているため、同一のコンテンツ群に対応したコンテンツ対応情報330であっても、光ディスクセット560によって、その記録コンテンツの光ディスク160への配分が異なる。図16では、例として、光ディスクセット560aの1枚目の光ディスク160に記録されるコンテンツ対応情報330dと、光ディスクセット560bの1枚目の光ディスク160に記録されるコンテンツ対応情報330iとを示す。
コンテンツ再生制御部552は、ディスクドライブ244に装着された光ディスク160に記録されている記録コンテンツを再生する。
再生履歴情報記録制御部554は、コンテンツ再生制御部552が光ディスク160に記録された記録コンテンツの再生を停止したとき、その記録コンテンツにおける再生停止位置を示す情報と、この記録コンテンツを特定するコンテンツ固有ID336とを関連付けた再生履歴情報リスト572を、HDD236や、図示しないフラッシュメモリ等の情報記憶部に記録する。また再生履歴情報記録制御部554は、再生履歴情報リスト572に再生停止位置を示す情報が既に関連づけられている場合に、コンテンツ再生制御部552が再生を停止すると、新たな再生停止位置に基づいて再生履歴情報リスト572を更新する。
図17は、再生履歴情報リスト572を説明するための説明図であり、図18は、シリーズ番組管理情報250と、コンテンツ対応情報330と、再生履歴情報リスト572の関係を説明するための説明図である。図17に示すように、再生履歴情報リスト572は、コンテンツ固有ID336に、再生停止位置と、再生日時(本実施形態では、再生開始日時)とが対応づけられてリスト化されたものである。
図18に示すように、シリーズ番組管理情報250および再生履歴情報リスト572は、HDD236や、図示しないフラッシュメモリ等の情報記憶部に記録され、コンテンツ対応情報330は、光ディスク160に記録される。上述した第1の実施形態にかかる記録再生装置110は、コンテンツ対応情報330を、コピーするコンテンツとともに光ディスク160に記録する。従って、第1の実施形態にかかる記録再生装置110が作成した光ディスクセット560を本実施形態にかかる記録再生装置510で再生する場合、光ディスクセット560を構成する光ディスク160からコンテンツ対応情報330を取得することができる。これにより、記録再生装置110がコピーした各コンテンツと、各光ディスクセット560、さらにはそれらの光ディスクセット560内の各光ディスク160との対応関係をコンテンツ対応情報330を通じて確実に管理できる。
また、本実施形態において、コンテンツ再生制御部552は、ディスクドライブ244に装着された光ディスク160の各記録コンテンツの再生履歴情報リスト572に基づいて生成した再生履歴情報の一覧をモニタ120に表示させる。
図19は、本実施形態にかかるコンテンツ再生制御部552がモニタ120に表示させる、コンテンツの再生履歴情報の一覧画面を説明するための説明図である。図19(a)は図15に示した光ディスクセット560a(コンテンツ対応情報330d)の一枚目の光ディスク160の再生を試みる場合のコンテンツの再生履歴情報の一覧画面570を示し、図19(b)は光ディスクセット560b(コンテンツ対応情報330i)の一枚目の光ディスク160の再生を試みる場合のコンテンツの再生履歴情報の一覧画面570を示す。図19に示すように、コンテンツの再生履歴情報の一覧画面570には、コンテンツ対応情報330が示すコンテンツ名570aに関連づけられて、記録再生装置110がコンテンツを録画した日時(放送日時)570bおよび光ディスク160に記録された記録コンテンツの再生停止位置570c(ここでは、記録コンテンツをどのくらい再生したかを相対的に把握可能となるように、再生停止位置を、再生した割合(%)で示している)が表示順340に従って、モニタ120に表示される。ここでは、光ディスクセット560aと光ディスクセット560bとの視聴進捗時間が異なるため、再生停止位置570cも異なることとなる。また、本実施形態において、コンテンツ再生制御部552は、装着した光ディスク160にコピーされていない、シリーズ番組の残りの記録コンテンツを、図中クロスハッチングで示したような別態様でモニタ120に表示させる。
これにより、記録再生装置510に装着された光ディスク160が、シリーズ番組等をコピーした光ディスクセット560の一部であるか否かをユーザに視認させることができる。また、光ディスク160が光ディスクセット560に属する場合、かかる光ディスク160がどの光ディスクセット560(560a、560b)に属しているか、どの記録コンテンツがコピーされているか、コピーされている記録コンテンツをどこまで再生したかをユーザに視認させることが可能となる。
そして、コンテンツ再生制御部552は、ユーザによるリモコン112の十字キー112a等への選択入力を受けて、画面中のフォーカスを移動させる。そしてコンテンツ再生制御部552が再生履歴情報の一覧に含まれる各記録コンテンツから再生対象コンテンツを選択した場合、即ちユーザによるリモコン112の十字キー112a等への選択入力を受けて、1つの記録コンテンツをフォーカスさせた状態で、ユーザがリモコン112の再生キー112dを押下すると、コンテンツ再生制御部552は、その再生入力を受けた時点でフォーカスされている記録コンテンツを再生対象コンテンツとして選択する。その後、コンテンツ再生制御部552は、この再生対象コンテンツのコンテンツ固有ID336に対応した再生停止位置を示す情報に基づいて、その再生停止位置から、選択された再生対象コンテンツをコンテンツ処理部220に出力する。こうして記録再生装置510は、選択された記録コンテンツをモニタ120に表示(再生)させることができる。
上述したように本実施形態にかかる記録再生装置510は、光ディスク160から取得したコンテンツ対応情報330に含まれるコンテンツ固有ID336に、再生停止位置と、再生日時とを対応づけた再生履歴情報リスト572を、情報記憶部としてのHDD236に記録している。かかる構成により、記録再生装置510に装着された光ディスク160がシリーズ番組等をコピーした光ディスクセット560の一部であるか否かを把握でき、光ディスク160が光ディスクセット560に属する場合、かかる光ディスク160が光ディスクセット560のいずれに属しているか、光ディスク160にどの記録コンテンツがコピーされているか、コピーされている記録コンテンツをどこまで再生したかをユーザに提示することができ、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
(再生方法)
次に、上述した記録再生装置510を用いて、複数のコンテンツで構成されるシリーズ番組をコピーした光ディスクセット560に属する光ディスク160を再生する再生方法を説明する。図20は、本実施形態にかかる再生方法の処理の流れを示したフローチャートである。
光ディスク160がディスクドライブ244に装着されると(S600のYES)、CPU528は、装着された光ディスク160にコンテンツ対応情報330が記録されているか否かを判断し(S602)、コンテンツ対応情報330が記録されていれば(S602のYES)、対応情報取得部550は、装着された光ディスク160からコンテンツ対応情報330を取得する(S604)。
そして、コンテンツ再生制御部552は、再生履歴情報記録制御部554がHDD236や、図示しないフラッシュメモリ等の情報記憶部に記録した再生履歴情報リスト572を取得する(S606)。
このとき、CPU528は、再生履歴情報リスト572に、対応情報取得部550が取得したコンテンツ対応情報330に記録されているコンテンツ固有ID336が含まれているか否かを判断し(S608)、コンテンツ固有ID336が含まれていれば(S608のYES)、コンテンツ再生制御部552は、かかるコンテンツ固有ID336が含まれる再生停止位置を示す情報を取得する(S610)。コンテンツ再生制御部552は、光ディスク160に含まれる記録コンテンツすべてについて、再生停止位置取得ステップ(S608、S610)を遂行する(S612)。
そして、コンテンツ再生制御部552は、表示順340に従ったコンテンツ名570a、記録した日時570bおよび再生停止位置570cを含むコンテンツの再生履歴情報の一覧画面570をコンテンツ処理部220に出力する(S614)。
そして、ユーザのリモコン112等からの再生入力があると(S616のYES)、CPU528は、再生履歴情報リスト572を参照し、再生停止位置を示す情報が記録されているか否かを判断し(S618)、再生停止位置を示す情報が記録されている場合(S618のYES)、再生停止位置から再生し(S620)、再生停止位置を示す情報が記録されていない場合(S618のNO)、その記録コンテンツの先頭から再生する(S622)。
ユーザのリモコン112等からの停止入力があると(S624のYES)、記録コンテンツの再生を停止し、再生履歴情報リスト572の再生停止位置を示す情報を更新する(S626)。
一方、上記S602において、装着された光ディスク160にコンテンツ対応情報330が記録されていなければ(S602のNO)、コンテンツ再生制御部552は、コンテンツ一覧画面252をモニタ120に表示させる(S630)。そして、ユーザのリモコン112等からの再生入力があると(S632のYES)、その記録コンテンツを再生し(S634)、ユーザのリモコン112等からの停止入力があると(S636のYES)、記録コンテンツの再生を停止する(S638)。
以上説明したように、本実施形態にかかる記録再生装置510を用いた再生方法によれば、複数のコンテンツをコピーした光ディスクセット560を複数セット生成したとしてもその個々のコンテンツを確実に識別することが可能となる。従って、同一のコンテンツ群をコピーした光ディスクセット560を複数セット作成し、セットごとに異なって再生を行ったとしても、セットごとでどのコンテンツのどの時刻まで再生したかをユーザに視認させることができる。
なお、社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)によるデジタル放送の録画(記録)ルール(ダビング10)に従うとダビング(コピー)は9回(ムーブを含めると10回)実行することが可能である。従って、光ディスクセット560は最大10組作成することができる。かかる場合であっても、光ディスクセット560ごとに異なるコンテンツ対応情報330を記録しているため、同一のコンテンツがコピーされた複数の光ディスク160を同一の記録再生装置510で再生しても、光ディスクセット560間で混乱するおそれがなくなり、使い勝手が向上する。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上述した実施形態において、リモコン112を通じたユーザによる操作入力を用いて説明したが、記録再生装置110、510に設けられた操作部(図示せず)を通じたユーザによる操作入力を用いることもできる。
また、上述した実施形態において、記録装置および再生装置として記録再生装置を挙げて説明したが、記録機能を抽出した記録装置や再生機能を抽出した再生装置も当然にして本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
さらに、上述した実施形態において、第2の記録媒体として、DVD、BD等のリムーバブル記録媒体としての光ディスクを挙げて説明したが、これに限定されず、SDカード等の固体メモリを第2の記録媒体として用いることもできる。
なお、本明細書の記録方法および再生方法における各工程は、必ずしもシーケンス図として記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。