JP5156668B2 - 可動盤面部品、遊技盤、及びパチンコ遊技機 - Google Patents
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Description
例えば、遊技盤に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞すると、遊技盤中の可変表示装置に表示される図柄が変動を開始し、所定時間経過後に停止した図柄が予め定めた大当たり図柄となった場合に大当たり状態となり、遊技者が大量の出球を獲得できるようになっている。このような遊技機では、遊技の興趣を高めるために様々な表示演出が行われる。
例えば、本出願人の提案に係る特許文献1には、遊技盤面上に設けた液晶表示装置の表示面を開閉する障子や扉を盤面と略平行な方向へ開閉、出没動作させることによって遊技進行上特徴的な演出効果を発揮させるようにした可動盤面部品が提案されている。この可動盤面部品においては、障子の下辺に固定したラックギヤをモータにより回転駆動されるピニオンギヤと噛合させることにより障子を左右(内外)方向へ直線的に進退させるように構成している。
このように遊技盤裏面の下角隅部にはコネクタ設置領域としてのスペース106が設けられているため、このスペース106内には、コネクタとの干渉を避けるため、部品を配置することができない。
このように遊技盤側のコネクタ設置領域106は、遊技盤裏面上における部品等の設置有効スペースを低減させて、各種部品を配置する際のレイアウト自由度を低下させる原因となっている。
なお、可動部材のガイドレール等がコネクタ設置領域に設けられるコネクタと干渉する場合に限らず、ガイドレール等が遊技盤裏面に配置された他の部品(要干渉回避部品)と干渉する場合や、遊技盤取付け枠110の前面側に設けられた他の部品(要干渉回避部品)と干渉する場合にも同様な問題を生じる。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、遊技盤面と並行に進退移動する障子等の可動部材の対向する2つの辺を夫々ガイドレールによってスライド自在に支持する際に、遊技盤裏面側に配置されるガイドレールの外端部の位置を遊技盤裏面に配置されるコネクタ等の要干渉回避部品と干渉しないようにしつつコネクタ等の設置領域を越えた外側に延長し、可動部材が開放した際の外側限界位置をコネクタ等の設置領域とオーバーラップした位置にまで延長できるようにした可動盤面部品、遊技盤、及びパチンコ遊技機を提供することを目的としている。
このように発明によれば、遊技盤面と並行に移動する可動部材をガイドレールによってスライド自在に支持する際に、遊技盤裏面側に配置されるガイドレールの一端部の位置を遊技盤裏面に配置される要干渉回避部品と干渉しないようにしつつコネクタ設置領域を越えた外側に延長し、可動部材が開放した際の移動限界位置を要干渉領域設置領域とオーバーラップした位置にまで延長できる。従って、可動部材によって開閉されるディスプレイ等の表示面を要干渉回避領域との干渉を考慮せずに拡大することが可能となる。
請求項2の発明は、下部裏面に要干渉回避領域を有し且つ盤面に開口部を有した遊技盤の他の裏面部分に配置されて該開口部を開閉するために該遊技盤面と略並行に進退する可動部材と、該可動部材の下辺に設けた被ガイド部をガイドするために前記開口部の下縁部に沿った遊技盤裏面に夫々配置された下ガイドレールと、を備えた可動盤面部品であって、前記下ガイドレールは、一方の端部が前記要干渉回避領域の近傍において終端する下ガイドレール本体と、前記要干渉回避領域よりも上方に位置する遊技盤裏面部分に配置した補助下ガイドレールと、を有し、 前記補助下ガイドレールにより前記可動部材の下部に固定配置した補助被ガイド部をガイドすることにより前記可動部材を前記下ガイドレール本体の前記一方の端部を越えた方向にガイド可能としたことを特徴とする。
ガイドレールのガイドレール本体と補助ガイドレールとから構成することにより可動部材の可動範囲を拡大したとしても、可動部材と被ガイド部とが固定されている場合には、可動部材の可動範囲は局限されてしまう。本発明では可動部材に対して被ガイド部を可能に構成したので、被ガイド部がガイドレール本体端部において係止された以降も可動部材だけを更に開放方向へ移動させ続けることが可能となる。
請求項4の発明に係る遊技盤は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の可動盤面部品を備えたことを特徴とする。
請求項5の発明に係るパチンコ遊技機は、請求項4に記載の遊技盤を備えたことを特徴とする。
図1及び図2は本発明の一実施形態に係る可動盤面部品を備えたパチンコ遊技機の遊技盤部分の構成を示す正面図であり、図3(a)及び(b)、(c)並びに(d)はこの可動盤面部品における可動部材を駆動する機構の閉止状態及び開放状態を示す裏面図、並びにガイドレール部の構成説明図である。
遊技盤1は、パチンコ遊技機本体の正面に配置されて各種盤面部品を搭載する板部材であり、矩形環状の図示しない遊技盤取付け枠の内側に着脱自在に装着される。この遊技盤取付け枠の一側端縁には、遊技盤の前面を覆うガラス板を備えた図示しないガラス扉枠が開閉自在に軸支されている。また、遊技盤の裏面には、液晶画面、主制御基板とサブ制御基板等、遊技の進行、演出に関わる裏部品を組み付けた合成樹脂製の機構板(何れも図示せず)が開閉自在に装着されている。遊技盤1における遊技領域2の周囲には、図示しない打球装置から発射された遊技球を遊技領域2の上部に案内したり、アウト球回収口3に案内する外レールR1、及び内レールR2が設けられている。また、遊技領域2のほぼ中央部の開口部4内には、液晶表示装置やCRT等で構成され、各種の図柄をカラー画像等で変動表示する図柄変動表示装置(可変表示装置)5等が配置されている。開口部4内に設置される図柄変動表示装置5の下方には始動入賞口6が配置されていて、始動入賞口6に遊技球が入るたびに、図柄変動表示装置により複数種類の図柄が変動表示され、表示図柄が所定図柄にて停止すると、遊技者に有利な特別遊技状態が発生するようになっている。更に、遊技盤1の遊技領域2には、図示しない多数の遊技釘が突設されており、これらの遊技釘は、遊技球の落下速度を遅くすると共に、落下方向を複雑に変化させて遊技進行上の興趣を高めている。
図柄変動表示装置5と、その外周に配置されたセンター飾り7等は、センター役物8を構成している。
このように遊技盤裏面の下角隅部にはコネクタ設置領域51が設けられているため、このコネクタ設置領域51内にはコネクタ50との干渉を避けるため、他の部品を配置することができない。
可動部材21、22は図示しないモータからの駆動力によって作動するワイヤ、或いはギヤ等から成る駆動機構によって内外方向へ進退駆動される。具体的には、例えば特許文献1や図5に示したラックアンドピニオン機構を採用することができる。
本例においては、上ガイドレール30は、左右何れの方向にもコネクタ設置領域51が存在しないため、遊技盤の左右端縁まで延長することができる。
また、左右の可動部材21、22のうちの正面左側の可動部材21は、その移動軌跡の外側(正面左側)にコネクタ設置領域が存在しないため、下ガイドレール35の左側端部は遊技盤の左側端縁まで移動することができる。
つまり、下ガイドレール本体36の外端部36aをそのまま正面右外側に延長した場合にはコネクタ設置領域内に突出してコネクタと干渉するため、コネクタ設置領域の内側端部にて終端させている。一方、コネクタ設置領域を回避した該領域直上の遊技盤裏面には、可動部材22をコネクタ設置領域を越えて右外側へガイドするための補助下ガイドレール37を配置している。下ガイドレール本体36と補助ガイドレール37は、非連続的に、しかも高さ位置を異ならせて配置されているが、連携して可動部材22の開閉移動をガイドするように構成されている。
即ち、下ガイドレール本体36は、可動部材22の下辺に設けた被ガイド部24Bを横方向へスライド自在に支持する一方で、補助ガイドレール37により可動部材22の下部に固定配置した補助被ガイド部25をガイドすることにより可動部材22を下ガイドレール本体の外端部36aを越えた外側に安定してガイドすることができる。
なお、開放位置にある可動部材22を閉止位置(内側位置)に戻す際に被ガイド部24Bが図3(a)に示した初期位置に復帰するように被ガイド部24Bを弾性部材26によって外側へ向けて常時弾性付勢しておく。
なお、図示しない駆動機構により駆動することによって可動部材22を図3(a)に示した閉止位置から(b)に示した開放位置まで水平な軌跡に沿って開放するためには、高さ位置が異なる下ガイドレール本体36、及び補助ガイドレール37にガイドされつつ移動する被ガイド部24Bに対する可動部材22の相対的な横方向位置を変化させることが必要となり、そのために本発明では図3(c)(d)に示した如き構成を採用する。
凹所24aと嵌合部22aとの間、及び凹所22bと嵌合部24bとの間には、上下方向への位置ずれが発生しないように位置ずれ防止用のガイド40を設ける。
なお、上記実施形態では可動部材を横方向へ移動する構成とし、下ガイドレール35の外側にコネクタ設置領域51が位置する場合を説明したが、本発明によるガイドレールの構造は、可動部材の移動方向が縦方向、斜め方向であっても適用できるし、上ガイドレールの延長位置にコネクタ設置領域が存在する場合には上ガイドレールについて本発明の構造を適用すればよい。
更に、可動部材22に設けた被ガイド部は、可動部材に対してその移動方向に沿って相対的に進退自在に係合すると共にガイドレールの一端部に向けて常時弾性付勢されており、更に可動部材22がガイドレールの一端部方向へ移動する過程で被ガイド部24Bが同方向への移動を停止した後においても、可動部材は同方向への移動を継続することができる。
可動部材が液晶表示装置等を開閉する扉部材である場合には、扉部材の横方向可動範囲が拡大するため、使用する液晶表示装置の画面の横幅を可能な限り拡大することができることとなる。
このように発明によれば、遊技盤面と並行に開閉移動する可動部材をガイドレールによってスライド自在に支持する際に、遊技盤裏面側に配置されるガイドレールの一端部の位置を遊技盤裏面に配置されるコネクタと干渉しないようにしつつコネクタ設置領域を越えた外側に延長し、可動部材が開放した際の移動限界位置をコネクタ設置領域とオーバーラップした位置にまで延長できる。従って、可動部材によって開閉されるディスプレイ等の画面をコネクタ設置領域との干渉を考慮せずに拡大することが可能となる。
なお、本発明は、可動部材をガイドするガイドレール等がコネクタ設置領域に設けられるコネクタと干渉する場合に限らず、ガイドレール等が遊技盤裏面に配置された他の要干渉回避部品と干渉する虞がある場合や、遊技盤取付け枠の前面側に設けられた他の要干渉回避部品と干渉する虞がある場合にも適用することができる。
従って、要干渉回避部品とはコネクタに限らない。また遊技盤裏面に形成される要干渉回避領域の概念には、該要干渉回避領域自体には要干渉部品が搭載されていないが、対応する遊技盤取付け枠側に要干渉回避部品があるためにガイドレール等を設置できない場合を含む。
本発明の可動盤面部品はあらゆる遊技盤に適用することができる。また、本発明の可動盤面部品を備えた遊技盤はあらゆる遊技機に対しても適用することができる。
Claims (5)
- 裏面に要干渉回避領域を有した遊技盤の他の裏面部分に配置されて該遊技盤面と略並行に進退する可動部材と、該可動部材に設けた被ガイド部をガイドするために前記遊技盤裏面に配置されたガイドレールと、を備えた可動盤面部品であって、
前記ガイドレールは、一方の端部が前記要干渉回避領域の近傍において終端するガイドレール本体と、前記要干渉回避領域を回避した遊技盤裏面部分に配置した補助ガイドレールと、を有し、
前記補助ガイドレールにより前記可動部材に固定配置した補助被ガイド部をガイドすることにより前記可動部材を前記ガイドレール本体の前記一方の端部を越えた方向にガイド可能としたことを特徴とする可動盤面部品。 - 下部裏面に要干渉回避領域を有し且つ盤面に開口部を有した遊技盤の他の裏面部分に配置されて該開口部を開閉するために該遊技盤面と略並行に進退する可動部材と、該可動部材の下辺に設けた被ガイド部をガイドするために前記開口部の下縁部に沿った遊技盤裏面に夫々配置された下ガイドレールと、を備えた可動盤面部品であって、
前記下ガイドレールは、一方の端部が前記要干渉回避領域の近傍において終端する下ガイドレール本体と、前記要干渉回避領域よりも上方に位置する遊技盤裏面部分に配置した補助下ガイドレールと、を有し、
前記補助下ガイドレールにより前記可動部材の下部に固定配置した補助被ガイド部をガイドすることにより前記可動部材を前記下ガイドレール本体の前記一方の端部を越えた方向にガイド可能としたことを特徴とする可動盤面部品。 - 前記可動部材に設けた被ガイド部は、前記可動部材に対してその移動方向に沿って相対的に進退自在に係合すると共に前記ガイドレールの一端部に向けて常時弾性付勢されており、
前記可動部材が前記ガイドレールの一端部方向へ移動する過程で前記被ガイド部が同方向への移動を停止した後においても、前記可動部材は同方向への移動を継続することができるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の可動盤面部品。 - 請求項1乃至3の何れか一項に記載の可動盤面部品を備えたことを特徴とする遊技盤。
- 請求項4に記載の遊技盤を備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。
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