JP5154740B2 - 多結晶シリコン、太陽電池および太陽電池モジュール - Google Patents

多結晶シリコン、太陽電池および太陽電池モジュール Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池用基板として用いることができる多結晶シリコン、太陽電池および太陽電池モジュールに関する。
昨今、太陽電池はクリーンエネルギーとして期待されている。中でも多結晶シリコン太陽電池は、コストとパフォーマンスを両立するものとして最も大きな比率を占めている。
一般的に、太陽電池を作製するためのシリコン基板としては、B(ホウ素)などのIII族元素が少量添加されたp型シリコン、P(リン)などのV族元素が少量添加されたn型シリコンなどが用いられる。かかるp型シリコンまたはn型シリコンを作製する際、シリカ坩堝でシリコン融液を溶融した場合や、グラファイトの坩堝でシリコン融液を溶融した場合には、p型またはn型の半導体の導電型を決めるドーパントであるBまたはPなど以外の不純物として、それぞれ酸素、炭素などがシリコン中に入っている。
このような半導体の導電型を決めるドーパント以外の不純物のうち、Al、Fe、Cuなどの金属不純物は、シリコンのバンドギャップ内に深い準位を形成し、太陽電池の場合には変換効率が下がるという理由のために、できる限りシリコンに入らないようにするのがよいとされている(たとえば、非特許文献1を参照)。
また、シリコン半導体単結晶において、酸化誘起積層欠陥の発生を防止するためには、Cu、Fe、Ni、Cr、Ti、Mnの金属不純物の濃度をそれぞれ0.1ppta以下にすることが提案されている(たとえば、特許文献1を参照)。
このように、半導体の導電型を決定するドーパント以外の不純物の濃度をできるだけ小さくする方向で、シリコン材料の開発が行なわれてきたが、変換効率がさらに高い太陽電池が得られるシリコン材料が求められている。
他方、MOSFETなどの半導体装置であって、少なくとも一層のp型拡散層が形成される半導体装置において、p型の拡散層を形成するプロセス中に発生するシリコン中のBの増速拡散を抑制し、浅い接合を形成することができる方法として、シリコン中にシリコンより電気陰性度の低い元素不純物を含ませる方法が提案されている(たとえば、特許文献2を参照)。
しかし、Be、Mg、Ca、Srなどのシリコン(Si)より電気陰性度の低い元素をシリコンに添加することにより、太陽電池としての変換効率がどのようになるかについては全く知見がない。
特開平03−80193号公報 特開平02−54523号公報 浜川圭弘編著,「最新太陽光発電技術」,初版,槇書店,1984年7月,P.35−36
上記状況に鑑みて、本発明は、変換効率が大きい太陽電池を作製することができる多結晶シリコンならびにこの多結晶シリコンを含む太陽電池および太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、半導体の導電型を決定するドーパントと、このドーパント以外の不純物として0.1ppbw以上50ppbw以下の濃度のSrを含有する多結晶シリコンである。
また、本発明は、上記の多結晶シリコンを含む太陽電池である。さらに、本発明は、上記の太陽電池を含む太陽電池モジュールである。
上記のように、本発明によれば、変換効率が大きい太陽電池を作製することができる多結晶シリコンならびにこの多結晶シリコンを含む太陽電池および太陽電池モジュールを提供することができる。
本発明にかかる一の多結晶シリコンは、半導体の導電型を決定するドーパントと、このドーパント以外の不純物としてAl、Ca、Sr、CuおよびNiからなる群から選ばれる少なくとも一種類の元素とを含有する。
本発明者らは、非特許文献1に記載の不純物による太陽電池の変換効率低下は、太陽電池セルとして単結晶シリコンを用いる場合に当てはまるものであり、太陽電池セルとして、転位などの結晶欠陥や、粒界などを多く有する多結晶シリコンの場合には当てはまらないことを見出した。さらに、本発明者らは、多結晶シリコンに、半導体の導電型を決定するドーパント以外の不純物として、特に、Al、Ca、Sr、Cu、Niのうち少なくとも一種類の元素を添加することにより、この多結晶シリコンを含む太陽電池の変換効率が向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明にかかる多結晶シリコンを含む太陽電池の変換効率が向上する理由については、必ずしも明らかではないが、おそらくAl、Ca、Sr、Cu、Niなどの不純物は、プロセス誘起あるいは元々の結晶中に有していた転位や粒界などに由来するエネルギーギャップ内の深い準位を不活性化するためであると考えられる。もっとも、これらの不純物が不活性化すべき準位よりも多い場合には、転位や粒界のない結晶部分にこれらの不純物がとり残され、その不純物自体に由来した新しい準位が発生するため、太陽電池の変換効率は下がる。ただし、Alの場合は、それ自身がp型のドーパントの一つであり、比較的浅い準位を作るため、p型シリコンを使用し、拡散などによってn+型領域を形成するプロセスにおいては、変換効率の低下の影響は比較的小さいものと考えられる。
ここで、半導体の導電型を決定する第1のドーパントとは、半導体である多結晶シリコンに添加することによりその半導体の導電型をp型またはn型に決定するドーパントをいい、たとえば、p型半導体を形成するためのB、Ga、InなどのIII族元素原子、およびn型半導体を形成するためのP、AsなどのV族元素原子が該当する。
また、本発明に用いられる多結晶シリコンには、特に制限はないが、キャスト法、液相成長(LPE)法、レーザー溶融再結晶法、シリコンの融液から直接薄いウェハ状の結晶を成長させる各種シリコンリボン成長法により得られたものが好ましく用いられる。
本発明にかかる一の多結晶シリコンにおいて、半導体の導電型を決定するドーパント以外の不純物(以下、不純物という)としてのAlの濃度は0.5ppbw以上100ppbw以下であることが好ましい。多結晶シリコン中のAlの濃度が0.5ppbw未満であると多結晶シリコン内の深い位の不活性化が少なく、100ppbwを超えると多結晶シリコン内の深い位の不活性化において余剰となった不純物により新しい準位が形成されるため、いれの場合も太陽電池としての変換効率の向上が抑制されるものと考えられる。かかる観点から、多結晶シリコン中のAlの濃度は、2ppbw以上50ppbw以下であることがより好ましい。
また、本発明にかかる一の多結晶シリコンにおいて、不純物としてのCaの濃度は1ppbw以上100ppbw以下であることが好ましい。この理由は、上記Alの場合と同様である。かかる理由から、多結晶シリコン中のCaの濃度は、1ppbw以上50ppbw以下であることがより好ましい。
また、本発明にかかる一の多結晶シリコンにおいて、不純物としてのSrの濃度は0.1ppbw以上50ppbw以下であることが好ましい。この理由は、上記Alの場合と同様である。かかる理由から、多結晶シリコン中のSrの濃度は、1ppbw以上20ppbw以下であることがより好ましい。
また、本発明にかかる一の多結晶シリコンにおいて、不純物としてのCuの濃度は0.1ppbw以上50ppbw以下であることが好ましい。この理由は、上記Alの場合と同様である。かかる理由から、多結晶シリコン中のCuの濃度は、1ppbw以上20ppbw以下であることがより好ましい。
また、本発明にかかる一の多結晶シリコンにおいて、不純物としてのNiの濃度は1ppbw以上50ppbw以下であることが好ましい。この理由は、上記Alの場合と同様である。かかる理由から、多結晶シリコン中のNiの濃度は、1ppbw以上8ppbw以下であることがより好ましい。
本発明にかかる一の太陽電池は、上記の多結晶シリコンを含む。本太陽電池は、上記ドーパントおよび上記不純物を含有する多結晶シリコンを含むことにより、変換効率が向上する。本太陽電池は、上記多結晶シリコンを含むものであれば特に制限はないが、たとえば図1に示すような構造をとることができる。たとえば、本太陽電池は、図1を参照して、p型の多結晶シリコン10の基板の受光面10f側にn+型層12が形成され、n+型層12上に反射防止膜20および受光面電極32が形成されている。また、p型の多結晶シリコン10の基板の裏面(受光面と反対側の面をいう、以下同じ)10b側にp+型層13が形成され、p+型層13上に裏面電極31が形成されている。なお、p型の多結晶シリコン10の基板の受光面10f側には、受光面における反射を抑制するためのテクスチャー構造が形成されている。
本太陽電池は、たとえば、以下のようにして作製される。まず、p型の多結晶シリコン10の基板を水酸化ナトリウム溶液中で異方性エッチングを行い、基板の受光面10f側にテクスチャー構造を形成する。その後、POCl3拡散により、基板の両面(受光面10f側および裏面10b側をいう、以下同じ)にn+型層12を形成する。次に、POCl3拡散の際に基板の両面に形成されたPSG(リンガラス)膜をフッ酸で除去する。次に、太陽電池の受光面側となるn+型層12上に反射防止膜20としてプラズマCVD法により窒化シリコン膜を形成する。次いで、太陽電池の裏面側となる面にも形成されているn+型層(図示せず)を硝酸とフッ酸の混合溶液でエッチング除去した後、上記裏面側となる面にアルミペーストをスクリーン印刷塗布、焼成することにより、p+型層13および裏面電極31(アルミ電極)を同時に形成する。次に、銀ペーストを用い、スクリーン印刷で受光面側の電極パターンを形成し焼成することにより、受光面電極32(銀電極)を形成すると同時に、銀電極とn+型層12との導通をとった。その後、銀電極部分にはんだ33をディップすることにより、本太陽電池が得られる。
なお、太陽電池およびその作製方法は、上記に限定されない。たとえば、図示はしないが、p型の多結晶シリコンの基板の裏面をSiO2膜などのシリコンとの界面に多くの界面準位を作らない膜でパターニングし、その後、Alを蒸着するなどして、裏面電極を形成することも可能である。また、太陽電池を作製するための多結晶シリコンとして、上記p型多結晶シリコンの他、n型多結晶シリコンを用いることも可能である。
また、本発明にかかる太陽電池モジュールは、上記太陽電池を含む。ここで、太陽電池モジュールとは、複数個の太陽電池を直列および/または並列に組み合わせて所定の電圧および/または電流が得られるように配置されたものをいい、周囲環境に耐えられるように支持板、充填剤、コート剤などで保護されている。本太陽電池モジュールは、上記多結晶シリコンを含む太陽電池を含んでいるために、変換効率が向上する。
参考例1)
参考例においては、不純物としてAlが添加されたp型多結晶シリコンの基板(Al濃度:0.1ppbw〜500ppbw)を用いて作製した太陽電池の変換効率とAl濃度との関係を調べた。
まず、キャスト法により、12の試験片として、ドーパントとして200ppbwのBと、不純物としてそれぞれ0.1ppbw、0.2ppbw、0.5ppbw、1ppbw、2ppbw、5ppbw、10ppbw、20ppbw、50ppbw、100ppbw、200ppbw、500ppbwのAlとを含有するp型多結晶シリコン(比抵抗は、Alの含有量0.1ppbw〜500ppbwに対応して、2Ω・cm〜0.7Ω・cm)を作製し、比較片として、第1のドーパントとして200ppbwのBを含有するp型多結晶シリコン(比抵抗2Ω・cm)を作成した。
次に、図1を参照して、上記試験片および比較片を125mm×125mm×厚さ0.3mmのp型多結晶シリコン1の基板として、上記の本発明にかかる一の太陽電池の作製手順にしたがって、図1に示す太陽電池を作製した。
得られた太陽電池(12個の試験用太陽電池と1個の比較用太陽電池)について、JIS C 8913 (1998)「結晶系太陽電池セル出力測定方法」にしたがって、AM1.5、100mW/cm2の照射下にて、変換効率の測定を行なった。各Al濃度のp型多結晶シリコンを含む試験用太陽電池について、比較用太陽電池に対する変換効率の向上割合を次式(1)により算出し、
変換効率の向上割合(%)=100×{(試験用太陽電池の変換効率)−(比較用太陽電池の変換効率)}/(比較用太陽電池の変換効率) ・・・・・・ (1)
p型多結晶シリコンのAl濃度と太陽電池の変換効率の向上割合との関係を図2に示した。
図2から明らかなように、Al濃度が0.5ppbw以上100ppbw以下においてAlを添加しない場合より変換効率が向上し、Al濃度が2ppbw以上50ppbw以下においてさらに変換効率が向上した。
また、Al濃度が上記範囲内にあるp型多結晶シリコンの基板を用いて作製した太陽電池を用いてモジュールを作製することにより、変換効率の高いモジュールを作製することができた。
参考例2)
参考例においては、不純物としてCaが添加されたp型多結晶シリコンの基板(Ca濃度:0.1ppbw〜500ppbw)を用いて作製した太陽電池の変換効率とCa濃度との関係を調べた。
まず、キャスト法により、12個の試験片として、ドーパントとして200ppbwのBと、不純物としてそれぞれ0.1ppbw、0.2ppbw、0.5ppbw、1ppbw、2ppbw、5ppbw、10ppbw、20ppbw、50ppbw、100ppbw、200ppbw、500ppbwのCaとを含有するp型多結晶シリコン(比抵抗はいずれも2Ω・cm)を作製し、比較片として、ドーパントとして200ppmwのBを含有するp型多結晶シリコン(比抵抗:2Ω・cm)を作成した。
次に、参考例1と同様にして、太陽電池を作製し、得られた太陽電池(12個の試験用太陽電池と1個の比較用太陽電池)について変換効率の測定を行ない、各Ca濃度のp型多結晶シリコンを含む試験用太陽電池について、p型多結晶シリコンのCa濃度と太陽電池の変換効率の向上割合との関係を図3に示した。
図3から明らかなように、Ca濃度が1ppbw以上100ppbw以下においてCaを添加しない場合より変換効率が向上し、Ca濃度が1ppbw以上50ppbw以下においてさらに変換効率が向上した。
また、Ca濃度が上記範囲内にあるp型多結晶シリコンの基板を用いて作製した太陽電池を用いてモジュールを作製することにより、変換効率の高いモジュールを作製することができた。
(実施例
本実施例においては、不純物としてSrが添加されたp型多結晶シリコンの基板(Sr濃度:0.01ppbw〜200ppbw)を用いて作製した太陽電池の変換効率とSr濃度との関係を調べた。
まず、キャスト法により、14個の試験片として、ドーパントとして200ppbwのBと、不純物としてそれぞれ0.01ppbw、0.02ppbw、0.05ppbw、0.1ppbw、0.2ppbw、0.5ppbw、1ppbw、2ppbw、5ppbw、10ppbw、20ppbw、50ppbw、100ppbw、200ppbwのSrとを含有するp型多結晶シリコン(比抵抗はいずれも2Ω・cm)を作製し、比較片として、ドーパントとして200ppmwのBを含有するp型多結晶シリコン(比抵抗:2Ω・cm)を作成した。
次に、参考例1と同様にして、太陽電池を作製し、得られた太陽電池(14個の試験用太陽電池と1個の比較用太陽電池)について変換効率の測定を行ない、各Sr濃度のp型多結晶シリコンを含む試験用太陽電池について、p型多結晶シリコンのSr濃度と太陽電池の変換効率の向上割合との関係を図4に示した。
図4から明らかなように、Sr濃度が0.1ppbw以上50ppbw以下においてSrを添加しない場合より変換効率が向上し、Sr濃度が1ppbw以上20ppbw以下においてさらに変換効率が向上した。
また、Sr濃度が上記範囲内にあるp型多結晶シリコンの基板を用いて作製した太陽電池を用いてモジュールを作製することにより、変換効率の高いモジュールを作製することができた。
参考
参考例においては、不純物としてCuが添加されたp型多結晶シリコンの基板(Cu濃度:0.01ppbw〜200ppbw)を用いて作製した太陽電池の変換効率とCu濃度との関係を調べた。
まず、キャスト法により、14の試験片として、ドーパントとして200ppmwのBと、不純物としてそれぞれ0.01ppbw、0.02ppbw、0.05ppbw、0.1ppbw、0.2ppbw、0.5ppbw、1ppbw、2ppbw、5ppbw、10ppbw、20ppbw、50ppbw、100ppbw、200ppbwのCuとを含有するp型多結晶シリコン(比抵抗はいずれも2Ω・cm)を作製し、比較片として、第1のドーパントとして200ppbwのBを含有するp型多結晶シリコン(比抵抗:2Ω・cm)を作成した。
次に、参考例1と同様にして、太陽電池を作製し、得られた太陽電池(14個の試験用太陽電池と1個の比較用太陽電池)について変換効率の測定を行ない、各Cu濃度のp型多結晶シリコンを含む試験用太陽電池について、p型多結晶シリコンのCu濃度と太陽電池の変換効率の向上割合との関係を図5に示した。
図5から明らかなように、Cu濃度が0.1ppbw以上50ppbw以下においてCuを添加しない場合より変換効率が向上し、Cu濃度が1ppbw以上20ppbw以下においてさらに変換効率が向上した。
また、Cu濃度が上記範囲内にあるp型多結晶シリコンの基板を用いて作製した太陽電池を用いてモジュールを作製することにより、変換効率の高いモジュールを作製することができた。
(実施例
本実施例においては、不純物としてNiが添加されたp型多結晶シリコンの基板(Ni濃度:0.03ppbw〜100ppbw)を用いて作製した太陽電池の変換効率とNi濃度との関係を調べた。
まず、キャスト法により、12の試験片として、ドーパントとして200ppbwのBと、不純物としてそれぞれ0.03ppbw、0.1ppbw、0.2ppbw、0.5ppbw、1ppbw、2ppbw、5ppbw、8ppbw、17ppbw、50ppbw、70ppbw、100ppbwのCuとを含有するp型多結晶シリコン(比抵抗はいずれも2Ω・cm)を作製し、比較片として、ドーパントとして200ppbwのBを含有するp型多結晶シリコン(比抵抗:2Ω・cm)を作成した。
次に、参考例1と同様にして、太陽電池を作製し、得られた太陽電池(12個の試験用太陽電池と1個の比較用太陽電池)について変換効率の測定を行ない、各Ni濃度のp型多結晶シリコンを含む試験用太陽電池について、p型多結晶シリコンのNi濃度と太陽電池の変換効率の向上割合との関係を図6に示した。
図6から明らかなように、Ni濃度が1ppbw以上50ppbw以下においてNiを添加しない場合より変換効率が向上し、Ni濃度が1ppbw以上8ppbw以下においてさらに変換効率が向上した。
また、Ni濃度が上記範囲内にあるp型多結晶シリコンの基板を用いて作製した太陽電池を用いてモジュールを作製することにより、変換効率の高いモジュールを作製することができた。
上記実施例1および実施例2ならびに参考例1から参考例3の太陽電池の作製には、キャスト法により得られた多結晶シリコンを用いたが、他の方法(液相成長(LPE)法、レーザー溶融再結晶法、各種シリコンリボン成長法など)によって得られる多結晶シリコンを用いた場合においても上記と同様の効果が得られる。
なお、今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明にかかる一の太陽電池を示す模式断面図である。 p型多結晶シリコンのAl濃度と太陽電池の変換効率の向上割合との関係を示す図である。 p型多結晶シリコンのCa濃度と太陽電池の変換効率の向上割合との関係を示す図である。 p型多結晶シリコンのSr濃度と太陽電池の変換効率の向上割合との関係を示す図である。 p型多結晶シリコンのCu濃度と太陽電池の変換効率の向上割合との関係を示す図である。 p型多結晶シリコンのNi濃度と太陽電池の変換効率の向上割合との関係を示す図である。
符号の説明
10 多結晶シリコン、10b 裏面、10f 受光面、11 p型層、12 n+型層、13 p+型層、20 反射防止膜、31 裏面電極、32 受光面電極、33 はんだ。

Claims (3)

  1. 半導体の導電型を決定するドーパントと、前記ドーパント以外の不純物として0.1ppbw以上50ppbw以下の濃度のSrを含有する多結晶シリコン。
  2. 請求項1に記載の多結晶シリコンを含む太陽電池。
  3. 請求項2に記載の太陽電池を含む太陽電池モジュール。
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