JP2003298079A - 多結晶シリコン太陽電池の製造方法及び多結晶シリコン太陽電池 - Google Patents

多結晶シリコン太陽電池の製造方法及び多結晶シリコン太陽電池

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JP2003298079A
JP2003298079A JP2002098561A JP2002098561A JP2003298079A JP 2003298079 A JP2003298079 A JP 2003298079A JP 2002098561 A JP2002098561 A JP 2002098561A JP 2002098561 A JP2002098561 A JP 2002098561A JP 2003298079 A JP2003298079 A JP 2003298079A
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Katsumi Nakagawa
克己 中川
Akiyuki Nishida
彰志 西田
Shunichi Ishihara
俊一 石原
Hiroshi Sato
宏 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属級シリコンで形成した金属級シリコン基
板の様に安価ではあるが多量の不純物を含む基板の上に
成長したシリコン結晶を利用しながら高い変換効率が得
られる太陽電池、及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 金属級シリコン基板の上に、リン、ホウ
素、ゲルマニウム、錫の中から選択される1種以上のゲ
ッター元素を合わせて0.01原子パーセント以上含む
ゲッター層を形成する工程と、該ゲッター層の上に活性
層を形成する工程と、該活性層の表層部分又はその上に
表面ドープ層を形成する工程と、を含むことを特徴とす
る多結晶シリコン太陽電池の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高効率ながら低コ
ストで製造できる多結晶シリコン太陽電池及びその製法
に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】環境に対する意識の高まりとともに、太
陽電池が民生用途にも広く使用される様になってきた。
民生用途の太陽電池には、主として単結晶または多結晶
のシリコンウェファが用いられている。
【0003】単結晶シリコンウェファとしては、従来は
IC産業等で規格外となったシリコンウェファや、引き
上げ残りのシリコンから再引き上げしたものを利用する
事が多く、供給量に限界があった。一方多結晶シリコン
ウェファについては、単結晶に比べ結晶化工程のスルー
プットが高いものの、原料として半導体用の高純度シリ
コンを使用する場合には依然として供給量に限界があ
り、価格もそれほど低廉にはできない。
【0004】そこで、低価格な金属やガラス等の基板の
上に多結晶シリコンを成長することも試みられている
が、成長は通常1000〜1500℃の高温下で行う必
要があるため、耐熱性やシリコンとの熱膨張率のマッチ
ングの観点から、金属板やガラス等は使用し難く、グラ
ッシーカーボンやセラミックス製の基板上への成長も試
みられているが、この様な基板上に成長した多結晶シリ
コン膜は、結晶粒が小さく表面の平坦性が悪くなる傾向
があり実用化に至っていない。
【0005】この様な問題を解決するための試みの一つ
として、珪石から直接還元しただけの安価な未精製シリ
コン(金属級シリコン)を用いて製造した多結晶シリコ
ンを基板(金属級シリコン基板)とし、この上に高純度
のシリコン原料を用いて成長した多結晶シリコンを活性
層として太陽電池を形成する方法がある。たとえば、H
aruo ITO, Tadashi SAITOH,
Noboru NAKAMURA, Sunao M
ATSUBARA, Terunori WARABI
SAKO, Takashi TOKUYAMA は、
金属級シリコン基板の上にSiH2Cl2を用いてCVD
法でシリコン多結晶を成長し、太陽電池を試作している
(J. Crys. Growth 45(1978)
446−453)。また特開平5−036611号公
報にも金属シリコン基板の上に半導体グレードの高純度
な多結晶シリコンを成長し太陽電池とする提案がなされ
ている。
【0006】この場合には、基板は低純度ながらシリコ
ンであり、耐熱性や熱膨張率の不一致などの問題がな
い。また原料が半導体用の原料とは関係なく製造される
ため、資源の制約がなく安価に製造できる。さらに成長
した多結晶シリコン膜は、基板の結晶性を引き継ぐた
め、グラッシーカーボンやセラミクスなどを基板とした
場合より、良質の多結晶を高いスループットで成長させ
る事ができる。
【0007】多結晶シリコンの成長には、液相成長法を
利用することができる。液相成長法では、シリコン等の
原料をインジウム、ガリウム、錫、銅、アルミニウム等
の低融点金属に溶解し冷却し過飽和にして、この中に浸
漬した基板上に結晶を成長させる。シリコンがメルト外
に流出する事がないので、投入した原料の無駄が無く、
装置のメンテナンスも容易である。
【0008】さらに金属級シリコンの原料を型に充填し
て溶解して直接所望の形状の多結晶シリコン基板を形成
し、この上に液相法によって高品質の多結晶シリコンの
活性層を成長し、これを用いて太陽電池を形成する方法
が、特開平10−098205号公報に記載されてい
る。この方法によれば、基板の形成にインゴット形成や
スライスの手間をかける必要が無くコスト的に特に有利
であるが、金属級シリコンを用いてインゴットを形成
し、これをスライスして形成した基板も好適に使用でき
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしCVD法にせよ
液相成長法にせよ、実用的な成長速度を得るには、成長
に際して、少なくとも700℃、望ましくは900℃以
上の温度で成長を行う必要がある。その際に、成長する
活性層への金属級シリコン基板からの重金属元素の汚染
が懸念される。また同様の問題は、一旦成長の終わった
活性層に、ドーパントの熱拡散によって表面ドープ層を
形成する際にも生じ得る。
【0010】金属級シリコン基板の不純物分析の一例を
第1表に示す。
【0011】
【表1】
【0012】また700〜1000℃における、これら
の不純物のシリコン中での拡散距離を第2表に示す。
【0013】
【表2】
【0014】第2表よりB、P等のドーパントとして使
用される元素に比べ、Cu・Fe・Cr等の重金属元素
は極めて拡散長が長いことが分かる。しかもこれらの重
金属はシリコンのキャリアライフタイムを著しく損なう
事が知られている。従って実際に金属級シリコン基板に
そのまま多結晶シリコンを成長したのでは、成長に伴
い、あるいは成長の後、接合形成などを行うに際し、こ
れらの重金属元素が多結晶シリコン層に拡散し、多結晶
シリコンの品質を著しく損なうため、このような多結晶
シリコンを使用して製造した太陽電池では良好な特性が
得がたいと言う問題があった。
【0015】図2は従来の金属級シリコン基板を用いた
太陽電池の構成と、この太陽電池の課題を説明するため
の断面概念図である。図2によって金属級シリコン基板
を使用した場合の上記問題点をより具体的に説明する。
【0016】2100は金属級シリコン基板であり、そ
の製造法としては、金属級シリコン粒をグラファイトや
石英などの型に入れて溶融・固化して所望の形状とした
後、あるいは金属級シリコン粒をグラファイトや石英の
坩堝に入れて溶融・固化して形成したインゴットをワイ
ヤソーでスライスして所望の形状とした後、フッ硝酸で
エッチングして表面の荒れや汚れを除去して製造すると
いったものがある。
【0017】金属級シリコン粒自体は一般に純度が95
%〜99.5%程度と言われるが、金属級シリコンを用
いて多結晶シリコンを形成した場合には、溶融・凝固時
の偏析効果により不純物元素の濃度が0.01%程度ま
で低下する場合もある。その不純物組成については第1
表に一例を示した通りであり、Cu・Fe・Cr等の重
金属元素が濃度も高く太陽電池特性への影響も大きく特
に問題とされる。図2では、これらの重金属原子を21
01で示している。
【0018】金属級シリコン基板2100の上にCVD
法や液相成長法で活性層2102を成長する際には少な
くとも700℃、一般には900℃以上の温度をかける
ため、重金属原子2101は活性層2102中に拡散す
る。また表面ドープ層2103を形成するに当たって、
ドーパントの熱拡散を行う際にも重金属原子2101が
拡散する。この様な活性層2102を用いてさらに表面
ドープ層2103やグリッド電極2104を形成して
も、良好な太陽電池特性を得ることは難しい。
【0019】そこで例えば特公平7−44288号公報
においては、基板の表面に絶縁層を形成してバリア層と
して利用し、その絶縁層に設けた開口等の核形成サイト
から結晶を成長することにより、不純物原子の拡散を防
止する提案がなされているが、この方法では小面積の開
口から成長するため成長に時間を要するばかりでなく、
平坦な多結晶を成長させるのが困難になる等、金属級シ
リコン基板の持っている結晶性を有効に利用できない。
【0020】本発明はこの様な現状に鑑みなされたもの
であって、金属級シリコンで形成した金属級シリコン基
板の様に安価ではあるが多量の不純物を含む基板の上に
成長したシリコン結晶を利用しながら高い変換効率が得
られる太陽電池、及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、金属級シリコン基板の上に、リン、ホ
ウ素、ゲルマニウム、錫の中から選択される1種以上の
ゲッター元素を合わせて0.01原子パーセント以上含
むゲッター層を形成する工程と、該ゲッター層の上に活
性層を形成する工程と、該活性層の表層部分又はその上
に表面ドープ層を形成する工程と、を含む製造方法によ
り多結晶シリコン太陽電池を製造するものである。
【0022】なお本発明において「金属級シリコン基
板」とは、金属級シリコンを用いて製造した、シリコン
以外の元素を0.01原子パーセント程度以上含む多結
晶シリコン基板を指している。
【0023】ゲッター層は金属級シリコン基板から拡散
してくる不純物原子を固定し、活性層への拡散を抑え
る。しかもそれ自身多結晶シリコンで形成しておくこと
により、基板の結晶性を引き継ぐことができ、その上に
成長した活性層も同じ結晶性を引き継ぐことができるの
で、結晶シリコン以外のバリア層を使用した場合のスル
ープット低下の問題も解消できる。さらにゲッター層を
表面ドープ層と逆の導電型としておけば、バックサーフ
ェスフィールド(BSF)層として機能させることもで
きる。
【0024】ゲッター層や活性層は液相成長法で成長で
きる。表面ドープ層は活性層の表面から不純物元素を拡
散して形成することもできるが、液相成長法や熱CVD
法やプラズマCVD法によって成長することもできる。
ゲッター層を液相成長法で成長する場合、リン、砒素、
ホウ素、アルミニウム、ガリウム、ゲルマニウム、錫を
メルトの中に溶かし込んで成長すれば良い。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明による金属級シリコ
ン基板を用いた太陽電池の構成と、本発明の効果を説明
するための断面概念図である。図1に示した形態では金
属級シリコン基板100と活性層102との間に多結晶
シリコンからなるゲッター層105が設けられている。
ゲッター層105にはリン、ホウ素、ゲルマニウム、錫
の中から選択されるゲッター元素の原子であるゲッター
原子106が含まれる。
【0026】ゲッター原子106の機能としては、リン
やホウ素の場合は重金属原子101と複合体を形成する
と言われる。またゲルマニウムや錫の場合は、シリコン
と同じIV族元素であるが、シリコンより原子半径が大
きいため格子を歪ませ、この歪に重金属原子101がト
ラップされると言われ、その結果重金属原子101がそ
れ以上拡散するのを抑止できる。
【0027】金属級シリコン基板は一般に不純物原子を
0.01原子%程度以上含むことからも、それに隣接す
るゲッター層105にはゲッター元素が0.01原子%
以上含まれる事が望ましく、このような濃度でゲッター
元素を含有させたゲッター層を設けることにより、金属
級シリコン基板から活性層や表面ドープ層へ重金属原子
が拡散していくことを防ぐことができる。
【0028】なお、表1に示した様に、金属級シリコン
基板にはリンやホウ素もかなりの濃度で含まれておりゲ
ッターとしてある程度の機能を果たしている可能性もあ
るが、それを大幅に上回る重金属原子が含まれるため、
金属級シリコン基板100からの重金属原子101の拡
散が抑えきれないと考えられる。またゲッターとしては
酸素も有効であることが知られているが、酸素の場合に
は高濃度に含まれるとシリコン−シリコンの結合の間に
入り、ネットワークを大きく歪めるので、その上に成長
する活性層102に欠陥を導入しやすい。リン、ホウ
素、ゲルマニウム、錫の場合には、シリコンを置き換え
る様に(サブスティチューショナルに)ネットワークに
取り込まれるので、活性層に欠陥が導入されにくく望ま
しい。
【0029】また、一般に表1に示す様に、金属級シリ
コンにはリンなどV族の不純物に比べ、ホウ素やアルミ
ニウムなどIII族の不純物がより多く含まれ、p型を
示す場合が多く、その結果低抵抗になり易いが、この事
は、導電性を要求される基板としてはむしろ望ましい事
である。
【0030】ゲッター層の形成法としては、CVD法や
液相成長法が使用できる。これらの方法によれば、成長
した活性層を構成する各結晶粒内で局部的にエピタキシ
ャルに成長が起こり、活性層に基板と同じ結晶性を持た
せる事ができる。
【0031】CVD法の場合には、SiH4、SiHC
3、SiH2Cl2、Si26等のシリコンを含む原料
ガスを熱分解して結晶シリコンを成長させるが、原料ガ
スにPH3、PF5等のリンを含む原料ガスを混合するこ
とによりリンをゲッターとして含ませる事ができる。ま
た原料ガスにB26等のホウ素を含む原料ガスを混合す
ることによりホウ素をゲッターとして含ませる事ができ
る。また原料ガスにGeH4等のゲルマニウムを含む原
料ガスを混合することによりゲルマニウムをゲッターと
して含ませる事ができる。また原料ガスにSnH4等の
錫を含む原料ガスを混合することによりゲルマニウムを
ゲッターとして含ませる事ができる。
【0032】また液相成長法の場合には、インジウム、
ガリウム、アルミニウム、錫などの低融点金属に高濃度
にリンドープのn+シリコンを溶かし込む、あるいは特
開平11−292693号公報に記載されている様にメ
ルトにPH3、PF5等のリンを含むガスを吹き込むこと
により、ゲッター層にリンをゲッターとして含ませる事
ができる。同様にメルトにホウ素ドープのp+シリコン
を溶かし込む、あるいはメルトにB26等のホウ素を含
むガスを吹き込むことにより、ゲッター層にホウ素をゲ
ッターとして含ませる事ができる。同様にメルトにゲル
マニウム粒を溶かし込む、あるいはメルトにGeH4
のゲルマニウムを含むガスを吹き込むことにより、ゲッ
ター層にゲルマニウムをゲッターとして含ませる事がで
きる。錫の場合には、メルトとして錫を使用することに
よりゲッター層に錫をゲッターとして含ませる事ができ
る。
【0033】さらに例えば、リンと錫を併用したり、ホ
ウ素とゲルマニウムを併用したりすることもできる。こ
れらのゲッター元素の内、リン又はホウ素はゲッター層
をそれぞれn型又はp型にするが、ゲルマニウムと錫は
IV族元素で導電性には影響がない。また錫はメルトか
ら導入できるのでプロセスが簡単である一方、微妙な濃
度の調整が難しい。従って各々の特徴を生かし必要に応
じて併用すると良い。併用する場合には概ね各々の濃度
の和をゲッターとしての濃度と見なして良い。
【0034】活性層もCVD法や液相成長法で成長で
き、ゲッター層と同じ、即ち基板と同じ結晶性を持たせ
る事ができる。太陽電池への応用においては、その厚さ
は少なくとも10μm、望ましくは30μm以上が必要
とされるので、液相成長法が特に好適である。液相成長
法は成長速度を高くできる上、原料のシリコンの無駄が
無く、また成長によって減少したメルト中の原料シリコ
ンを補充さえすれば格別の装置メンテナンスなしでも繰
り返し成長である、等の特徴がある。
【0035】表面ドープ層は、活性層の表層部分にドー
パント元素を熱拡散する方法でも形成できるが、その他
にドーパント元素を含む原料ガスを使用したCVD法
や、メルトにドーパントを溶かし込んだ液相成長法で活
性層上に成長する方法で形成することもできる。その厚
さとしては概ね0.1〜0.2μm程度である。また表
面ドープ層はドーパント元素を含む原料ガスを使用した
プラズマCVD法で成長したアモルファスシリコン又は
微結晶シリコンとする事もできる。この場合は厚さを
0.01μm程度まで薄くできる。表面ドープ層はn+
型でもp+型でも良いが、それに応じて活性層はp
型、またはn型とする必要がある。さらに同様に、
ゲッター層のp+型、n+型に対応させて表面ドープ層を
n型、p型とすると、ゲッター層がBSF層として機能
し、良好な太陽電池特性が得られる。即ち、ゲッター層
に含まれる元素が主にリンである場合にはゲッター層は
+型となるため、表面ドープ層をp型とし、ゲッター
層に含まれる元素が主にホウ素である場合にはゲッター
層はp+となるため、表面ドープ層をn型とする等であ
る。
【0036】なお、表面ドープ層は必ずしも活性層と同
じ結晶性を引き継ぐ必要は無く、さらに必ずしもシリコ
ンである必要もない。例えばプラズマCVD法で成長し
たシリコンカーバイド層なども、導電型が適切に制御さ
れていれば、好適に使用できる。またプラズマCVD法
により成長したアモルファスシリコン、微結晶シリコ
ン、シリコンカーバイドを表面ドープ層として使用する
場合、活性層との界面に全くドープをしない、又はドー
プ濃度を下げたバッファー層を挿入することにより太陽
電池特性を向上できる場合がある。
【0037】このように、液相成長法やCVD法により
活性層、表面ドープ層を形成することで金属級シリコン
基板を高温環境下にさらすこととなっても、本発明のゲ
ッター層を設けておくことにより、金属級シリコン基板
から活性層や表面ドープ層等への重金属原子拡散が防止
される。
【0038】グリッド電極は、表面ドープ層から流れる
電流を収集するための物で、表面ドープ層のシート抵抗
によるオーム性損失を抑える効果がある。銀やアルミニ
ウムのペーストのパターンを印刷したり、パターンを形
成したマスクをかけてスパッタリングや真空蒸着したり
して形成できる。グリッド電極は入射太陽光の損失を避
けるため、できるだけ幅を狭くし厚くした方がよいの
で、一旦形成したニッケル等の導電性パターンの上に銅
等を電気メッキし、厚さを増すこともできる。また表面
ドープ層が高抵抗の場合には、その上に図1では不図示
のITO、SnO 2、ZnO等の透明導電層を設けるこ
ともできる。
【0039】
【実施例】(実施例1)本実施例においては、液相成長
法によって主にホウ素をゲッター元素として含むゲッタ
ー層を設けた太陽電池を製造する例を示す。
【0040】1辺が125mm、厚さ0.3mmの正方
形の金属級シリコン基板100を5枚用意した。この金
属級シリコン基板は、金属級シリコン粒を用いて成長し
た多結晶インゴットから不純物の多い部分を避けてスラ
イスしたもので、径5〜20mm位の結晶粒からなり、
分析によると比較的純度は高く、Feを始めとする重金
属元素の濃度は約0.01原子%で、導電型はp型であ
った。その表面をフッ硝酸系のエッチング液で5分エッ
チングしたところ、金属光沢が得られた。
【0041】その表面に、図3に示す液相成長装置によ
り、図1に示すゲッター層105、活性層102を成長
した。ここで301は石英ガラス製の基板サセプター
で、このサセプターには成膜対象である基板302が装
着されている。303は石英ガラス製の坩堝であり、こ
の中にインジウムのメルト304が収納されている。3
05は石英ガラス製の反応炉であり、原料ガスの導入管
306が取り付けられており、その先端はメルトの中に
漬け込まれ、先端には細孔307が開けられており、こ
こから原料ガスが泡308となって吹き込まれ熱分解さ
れメルト中に溶け込む。分解後に残った水素等のガスは
排気管309から排気される。310は電気炉でメルト
を加熱する。311はゲートバルブで、基板サセプター
301を引き上げた後閉じると反応炉305内部の気密
を保ったまま、基板の交換を行う事ができる。
【0042】まず、サセプター301に5枚の溶かし込
み用の多結晶シリコンを装着し900℃に保たれたイン
ジウムメルト304に20分間漬け込んだ。その間、ガ
ス導入管306から濃度0.02%のB26を含む水素
ガスを10リットル/分の割合で流し続け、メルト中に
シリコンとホウ素を溶かし込んだ。
【0043】その後サセプター301を反応炉305か
ら引き上げ、ゲートバルブ311を閉じてから、溶かし
込み用の多結晶シリコンを取り外し、用意した10枚の
金属級シリコン基板と交換した。この際、基板は2枚ず
つ重ねてサセプター301に装着した。
【0044】そしてゲートバルブ311を開き基板30
2を反応炉305の内部に降下させた。その状態で電気
炉310を制御し、メルト304を0.5℃/分の速度
で冷却を開始し、6分経過したところで基板302をメ
ルト304に漬けた。6分経過したところで基板を引き
上げたところ、基板の片面に厚さ3μmの多結晶シリコ
ンのゲッター層105が成長していた。X線回折法によ
り基板の両面から各結晶粒内部の結晶性を分析したとこ
ろ、この多結晶シリコンは、各結晶粒の内部において基
板と同じ結晶性を保っていることが分かった。またSI
MS法(2次イオン質量分析法)で分析したところ、こ
のゲッター層105から0.02原子%のホウ素が検出
された。
【0045】この成長の後メルト304を底部より冷却
し表層部を残して固化した。メルト304中に含まれる
シリコンやホウ素は、メルト304の表層部に凝縮した
ので、この部分を掬い取りメルト304をクリーニング
した。
【0046】その後、再びメルトを900℃に加熱溶融
し、再び多結晶シリコンを溶かし込んだ。次いで、表面
にゲッター層105が成長された10枚の基板をサセプ
ター302にセットし、一方メルトを1℃/分の速度で
冷却を開始し、3分経過したころで、基板をメルトにつ
けた。30分経過したところで基板を引き上げたとこ
ろ、基板の片面に厚さ30μmの多結晶シリコンの活性
層102が成長していた。X線回折法により基板の両面
から各結晶粒内部の結晶性を分析したところ、この多結
晶シリコンは基板と同じ結晶性を保っていることが分か
った。またSIMS法で分析したところ、この活性層1
02に含まれるホウ素の濃度は1ppmであった。
【0047】この活性層102の表面の所望領域に、リ
ンの拡散剤を塗布、乾燥した後、900℃で30分の熱
拡散を行ったところn+型の表面ドープ層103が形成
できた。そのシート抵抗は約30Ω/□であった。
【0048】その後銀ペーストを用いて幅200μmの
グリッド電極104のパターンをスクリーン印刷し60
0℃で30分焼成し太陽電池とした。この太陽電池の変
換効率をAM1.5のソーラーシミュレーターで測定し
たところ、10枚の平均が14.5%であった。また、
表面からSIMS分析を行ったところ、活性層中のFe
は約0.5ppmであった。
【0049】(実施例2)多結晶シリコンのゲッター層
105を成長するにあたり、溶かし込み用の多結晶シリ
コンをインジウムメルトに漬け込んだ後、ガス導入管3
06から濃度0.02%のB26を含む水素ガスを5リ
ットル/分の割合で流し続け、メルト中にシリコンとホ
ウ素を溶かし込んだ以外は上記実施例1と同様にして1
0枚の太陽電池を試作し、実施例1と同様の分析、測定
を行った。その結果、ゲッター層からは0.01原子%
のホウ素が検出された。変換効率は、10枚の平均が1
4.3%であった。また、活性層の中のFeは約1pp
mであった。
【0050】(比較例1)比較のため、ゲッター層10
5を設けなかった以外は上記実施例1と同様にして10
枚の太陽電池を試作し、変換効率を測定したところ、1
0枚の平均が10.5%であった。また、表面からSI
MS分析を行ったところ、ゲッター層105がない本例
の太陽電池では、活性層の中に約30ppmのFeが拡
散していることが分かった。
【0051】(比較例2)比較のため、多結晶シリコン
のゲッター層105を成長するにあたり、溶かし込み用
の多結晶シリコンをインジウムメルトに漬け込んだ後、
ガス導入管306から濃度0.02%のB26を含む水
素ガスを2.5リットル/分の割合で流し続け、メルト
中にシリコンとホウ素を溶かし込んだ以外は上記実施例
1と同様にして10枚の太陽電池を試作し、実施例1と
同様の分析、測定を行った。その結果、ゲッター層から
は0.005原子%のホウ素が検出された。変換効率
は、10枚の平均が12.7%であった。また、活性層
の中のFeは約5ppmであった。
【0052】これらの結果から、ゲッター層がない、も
しくはゲッター層中のホウ素濃度が0.01原子%未満
の太陽電池の変換効率が低かったのは、ゲッター効果が
無い、又は弱かったため、Feが活性層102中に拡散
し易く、活性層の特性を劣化させたためと推測できる。
【0053】(実施例3)本実施例においては、液相成
長法によって主にリンと錫をゲッター元素として含むゲ
ッター層を設けた太陽電池を製造する例を示す。
【0054】本実施例でも、実施例1と同じ金属級シリ
コン基板を使用した。また本実施例においては、ゲッタ
ー層105、活性層102、表面ドープ層103は個別
に3台の液相成長装置で成長した。これらの液相成長装
置の構成は基本的に図3の装置の構成と同等であるが、
ガス導入管306の先端はメルトの内部まで伸びていな
い。またメルトが加熱されている間中、ガス導入管30
6からは水素ガスが反応炉305の内部の空間に導入さ
れる。
【0055】第1の液相成長装置においては、メルト3
04として錫を使用する。メルト304を900℃に加
熱し、この中にドーパントとしてリンを含むn+型の多
結晶シリコンを溶かし込んだ。
【0056】次いでメルトを0.5℃/分の速度で冷却
を開始し、6分経過したところで、10枚の金属級シリ
コン基板をメルトに漬けた。6分経過したところで基板
を引き上げたところ、基板の片面に厚さ3μmの多結晶
シリコンのゲッター層105が成長していた。X線回折
法により基板の両面から各結晶粒内部の結晶性を分析し
たところ、この多結晶シリコンは基板と同じ結晶性を保
っていることが分かった。またCIP法(誘導結合プラ
ズマ質量分析法)により分析したところ、このゲッター
層105から約0.01原子%のリンと0.01原子%
の錫が検出された。この内リンはシリコンの溶かし込み
にn+型の多結晶シリコンを使用したためメルトに溶け
込んで、ゲッター層105に取り込まれたと思われる。
また錫はシリコンに対し固溶度が大きいので、メルトか
ら取り込まれたものと思われる。
【0057】第2の液相成長装置においては、メルト3
04としてインジウムを使用する。メルト304を90
0℃に加熱し、この中にn型の多結晶シリコンを溶かし
込んだ。
【0058】次いで1℃/分の速度でメルトの冷却を開
始し、3分経過したところで、10枚のゲッター層10
5を成長した金属級シリコン基板をメルトに漬けた。3
0分経過したところで基板を引き上げたところ、基板の
片面に厚さ30μmの多結晶シリコンの活性層102が
成長していた。X線回折法により基板の両面から各結晶
粒内部の結晶性を分析したところ、この多結晶シリコン
は基板と同じ結晶性を保っていることが分かった。また
SIMS法で分析したところ、この活性層から約0.8
ppmのリンが検出された。
【0059】第3の液相成長装置においては、メルト3
04として重量比で20%のガリウムを含むインジウム
を使用する。メルト304を950℃に加熱し、この中
に多結晶シリコンを溶かし込んだ。
【0060】次いで0.5℃/分の速度で冷却を開始し
2分経過したところで冷却速度を0.05℃/分に変
え、活性層102まで成長した基板をメルトに漬けた。
2分経過したところで基板を引き上げたところ、基板の
片面に厚さ0.3μmの多結晶シリコンの表面ドープ層
103が成長していた。SIMS法で分析したところ、
表面ドープ層103には50ppmのガリウムが含まれ
ており、p+型となっていた。このガリウムはメルトか
ら取り込まれたものと推測される。
【0061】この後、実施例1と同様な方法でグリッド
電極104を形成し太陽電池とした。この太陽電池の変
換効率をAM1.5のソーラーシミュレーターで測定し
たところ、10枚の平均が14.2%であった。また、
表面からSIMS分析を行ったところ、活性層中のFe
は約1ppmであった。
【0062】(比較例3)比較のため、ゲッター層10
5を設けなかった以外は上記実施例3と同様にして10
枚の太陽電池を試作し、変換効率を測定したところ、1
0枚の平均が10.2%であった。また、表面からSI
MS分析を行ったところ、ゲッター層105がない太陽
電池では、活性層の中に約40ppmのFeが拡散して
いることが分かった。
【0063】この結果から、ゲッター層のない太陽電池
の変換効率が低かったのは、Feが活性層102中に拡
散し、活性層の特性を劣化させたためと推測できる。
【0064】(実施例4)本実施例においては、CVD
法によってゲルマニウムをゲッター元素として含むゲッ
ター層を設けた太陽電池を製造する例を示す。
【0065】本実施例においては、基板としてグラファ
イト製の鋳型に金属級シリコン粉末を詰めて溶融固化し
て形成した一辺125mm、厚さ0.5mmの多結晶シ
リコン基板を使用した。この基板は5〜10mm位の結
晶粒からなり、分析の結果によるとFeを始めとする重
金属元素の濃度は約0.1原子%で、導電型はp型であ
った。この表面を実施例1と同様にエッチングした。
【0066】CVD装置内のサセプタに10枚の基板を
設置し、温度を900℃に保持し、SiH4を200c
c/分、GeH4を0.2cc/分、水素を100リッ
トル/分の割合で流した。管内の圧力は80torrと
した。この状態で10分間保持したところ、厚さ3μm
の多結晶シリコンからなるゲッター層105が成長し
た。X線回折法により基板の両面から各結晶粒内部の結
晶性を分析したところ、このゲッター層は基板と同じ結
晶性を保っていることが分かった。またCIP法による
分析を行ったところ、このゲッター層105から約0.
03原子%のゲルマニウムが検出された。
【0067】続いてゲッター層105まで形成した基板
を温度を900℃に保持し、SiH 4を500cc/
分、水素を100リットル/分の割合で流し40分保持
したところ、厚さ30μmの多結晶シリコンからなる活
性層102が成長した。X線回折法により基板の両面か
ら各結晶粒内部の結晶性を分析したところ、この活性層
102は基板と同じ結晶性を保っていることが分かっ
た。
【0068】続いて活性層102まで形成した基板の温
度を900℃に保持し、SiH4を10cc/分、PH3
を0.01cc/分、水素を100リットル/分の割合
で流した。この状態で10分間保持したところ、厚さ
0.2μmの多結晶シリコンからなる表面ドープ層10
3が成長した。CIP法による分析を行ったところ、こ
の表面ドープ層103から約0.01原子%のリンが検
出された。
【0069】この後、実施例1と同様な方法でグリッド
電極104を形成し太陽電池とした。この太陽電池の変
換効率をAM1.5のソーラーシミュレーターで測定し
たところ、10枚の平均が13.0%であった。また、
表面からSIMS分析を行ったところ、活性層中のFe
は約0.8ppmであった。
【0070】(比較例4)比較のため、ゲッター層10
5を設けなかった以外は上記実施例4と同様にして10
枚の太陽電池を試作し変換効率を測定したところ、10
枚の平均が10.7%であった。表面からSIMS分析
を行ったところ、ゲッター層105がない太陽電池で
は、活性層の中に約30ppmのFeが拡散しているこ
とが分かった。
【0071】この結果から、ゲッター層のない太陽電池
の変換効率が低かったのは、ゲッター層105が無かっ
たために、Feが活性層102中に拡散し、活性層の特
性を劣化させたためと推測できる。
【0072】なお、実施例4の太陽電池が実施例1〜3
の太陽電池に比べ、相対的に変換効率が低かったのは、
実施例4のゲッター層がp+型にドーピングされておら
ず、BSF層としての機能を果たさなかったためと考え
られる。それでもゲッター層の有無による変換効率の差
は有意であり、本発明のゲッター層による太陽電池特性
改善の効果が、ドーピングの効果とは独立して顕著なも
のであることが明確となった。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、金属級シリコン基板な
どの高濃度に不純物原子を含む安価な多結晶シリコン基
板を用いても、その上に成長する多結晶シリコンからな
る活性層に不純物原子が拡散するのを防止する効果があ
り、しかも酸化膜等からなるバリア層とは異なり活性層
が基板の結晶性を引き継ぐことができるため、成長の速
度を高くしても結晶粒の大きな多結晶を成長する事が出
来る。そのため変換効率の高い太陽電池を、シリコン資
源の制約を受けずに低コストで製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による金属級シリコン基板を用いた太陽
電池の構成と、本発明の効果を説明するための断面概念
図である。
【図2】従来の金属級シリコン基板を用いた太陽電池の
構成と、この太陽電池の課題を説明するための断面概念
図である。
【図3】本発明の太陽電池の製造に好適な液相成長装置
の一例の構成を示す図である。
【符号の説明】
100 金属級シリコン基板 102 活性層 103 表面ドープ層 104 グリッド電極 105 ゲッター層 106 ゲッター原子 304 メルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 俊一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5F051 AA03 CB11 CB18 CB20 DA03 DA20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属級シリコン基板の上に、リン、ホウ
    素、ゲルマニウム、錫の中から選択される1種以上のゲ
    ッター元素を合わせて0.01原子パーセント以上含む
    ゲッター層を形成する工程と、 該ゲッター層の上に活性層を形成する工程と、 該活性層の表層部分又はその上に表面ドープ層を形成す
    る工程と、 を含むことを特徴とする多結晶シリコン太陽電池の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 金属級シリコン基板の上に、少なくとも
    シリコンとリンを溶かし込んで形成したメルトを用い
    て、リン、ホウ素、ゲルマニウム、錫の中から選択され
    主にリンを含む1種以上のゲッター元素を合わせて0.
    01原子パーセント以上含むゲッター層を液相成長する
    工程と、 該ゲッター層の上に活性層を液相成長する工程と、 該活性層の上にp型の表面ドープ層を形成する工程と、 を含むことを特徴とする多結晶シリコン太陽電池の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 金属級シリコン基板の上に、少なくとも
    シリコンとホウ素を溶かし込んで形成したメルトを用い
    て、リン、ホウ素、ゲルマニウム、錫の中から選択され
    主にホウ素を含む1種以上のゲッター元素を合わせて
    0.01原子パーセント以上含むゲッター層を液相成長
    する工程と、 該ゲッター層の上に活性層を液相成長する工程と、 該活性層の上にn型の表面ドープ層を形成する工程と、 を含むことを特徴とする多結晶シリコン太陽電池の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 金属級シリコン基板の上に、少なくとも
    シリコンとゲルマニウムを溶かし込んで形成したメルト
    を用いて、リン、ホウ素、ゲルマニウム、錫の中から選
    択され主にゲルマニウムを含む1種以上のゲッター元素
    を合わせて0.01原子パーセント以上含むゲッター層
    を液相成長する工程と、 該ゲッター層の上に活性層を液相成長する工程と、 該活性層の上に表面ドープ層を形成する工程と、を含む
    ことを特徴とする多結晶シリコン太陽電池の製造方法。
  5. 【請求項5】 金属級シリコン基板の上に、少なくとも
    シリコンと錫を溶かし込んで形成したメルトを用いて、
    リン、ホウ素、ゲルマニウム、錫の中から選択され主に
    錫を含む1種以上のゲッター元素を合わせて0.01原
    子パーセント以上含むゲッター層を液相成長する工程
    と、 該ゲッター層の上に活性層を液相成長する工程と、 該活性層の上に表面ドープ層を形成する工程と、を含む
    ことを特徴とする多結晶シリコン太陽電池の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5に記載の多結晶シリコン太
    陽電池の製造方法において、前記表面ドープ層の形成法
    が、少なくともシリコンとドーパント元素を溶かし込ん
    で形成したメルトを用いた液相成長法であることを特徴
    とする多結晶シリコン太陽電池の製造方法。
  7. 【請求項7】 金属級シリコン基板の上に、ゲッター層
    と、活性層と、表面ドープ層とがこの順に少なくとも形
    成されており、 前記ゲッター層が、リン、ホウ素、ゲルマニウム、錫の
    中から選択される1種以上のゲッター元素を合わせて
    0.01原子パーセント以上含む事を特徴とする多結晶
    シリコン太陽電池。
  8. 【請求項8】 前記ゲッター層が、前記表面ドープ層と
    逆導電型である事を特徴とする請求項7に記載の多結晶
    シリコン太陽電池。
  9. 【請求項9】 少なくとも前記ゲッター層及び前記活性
    層が、液相成長法により形成された層であることを特徴
    とする請求項7又は8に記載の多結晶シリコン太陽電
    池。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010251667A (ja) * 2009-04-20 2010-11-04 Sanyo Electric Co Ltd 太陽電池
CN102005505A (zh) * 2010-10-18 2011-04-06 浙江大学 一种抑制光衰减的掺锡晶体硅太阳电池及其制备方法
CN102828243A (zh) * 2012-09-06 2012-12-19 西安隆基硅材料股份有限公司 太阳能电池用锗锡共掺单晶硅及其制备方法

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