JP5154093B2 - 係止ロッドの緩み止め構造 - Google Patents

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本発明は、扉の例えば下部からロッドを突出可能とした係止ロッドの緩み止め構造に関し、特に、螺合状態に取り付けられるロッドの緩みを防止する改良技術に関する。
門扉には、扉の開閉端側の下部に、係止用のロッドを下方へ突出自在に設け、地面に設けた係止凹部にロッドを挿入することで、扉を施錠可能とする落し錠や、グレモン錠(例えば特許文献1参照)が取り付けられることがある。この種のロッドの落し錠は、扉に昇降自在なスライドラックが内蔵され、スライドラックは扉に回動自在に設けられたレバーハンドルの回動操作に従動して昇降自在となっている。スライドラックには雌ネジ部が形成され、雌ネジ部はロッドの上端に形成された雄ネジ部を螺合している。
したがって、レバーハンドルが操作され、スライドラックが昇降されると、これに伴ってロッドも昇降され、ロッドの下端部である係止杆が、地面に設けられた係止凹部に対して抜脱又は挿入され、扉が解錠又は施錠される。従来、この種の落し錠は、異なるロッド突出長の扉に採用可能となるように、ロッドの雄ネジ部がスライドラックの雌ネジ部に螺合され、ロッドの突出長が自在に調整できるようになっていた。また、ロッドの雄ネジ部には、スライドラックに対する雄ネジ部の回動を規制するために、緩み止めナット等の螺合される場合もあった。
特開2002−47841号公報
しかしながら、従来のロッドは、昇降部材であるスライドラック等に設けられた雌ネジ部に、ロッドの雄ネジ部を螺合させていたため、経時的に外力や振動によるモーメントの発生で、ロッドが回動し、ロッド突出長が調整時から変ることがあった。そして、ロッド突出長が短く変われば施錠不能となり、長く変われば解錠不能となる虞があった。また、ロッドの雄ネジ部に緩み止めナットを螺合したり、雄ネジ部に直交する方向から緩み止めネジを押圧する構成もあるが、雄ネジ部のネジ山を変形させ易く、後の突出長調整が不能となる場合があった。これに対し、ロッドの突出長を固定長とすれば、異なるロッド突出長の扉に採用できなくなり、汎用性を低下させる不利が生じた。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、雄ネジ部を回動調整可能な状態、特に損傷の無い状態に維持しながら、緩みを防止することができる係止ロッドの緩み止め構造を提供し、もって、ロッド突出長さが調整時から変ることによる施錠不能、解錠不能の防止を図ることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の係止ロッドの緩み止め構造は、扉15に回動自在に設けられたレバーハンドル21と、
前記レバーハンドル21の回転に従動して上下移動されるスライドラック31と、
前記スライドラック31に固定され上下方向の貫通穴51が形成された連結ブロック33と、
前記貫通穴51の一部分に形成された雌ネジ52と、
上端に形成された雄ネジ35を前記雌ネジ52に螺合し前記スライドラック31の上下移動に応じて下端が地面25の係止凹部29に対して抜脱又は挿入される係止ロッド23と、
前記雄ネジ35の外周面における一部分を軸線と平行な面で形成した回転止め面69と、
前記貫通穴51の軸線直交方向で前記連結ブロック33に穿設され前記貫通穴51と一部分を共有する規制手段挿入孔63と、
該規制手段挿入孔63に挿入され前記回転止め面69に側面39bが接することで前記雄ネジ35の回動を規制する回転止め手段39と、
を具備するとともに、
前記貫通穴51における前記雌ネジ52の形成された部分以外の部分に、前記雄ネジ35に内周を摺接させるガイドパイプ53が挿嵌され、
該ガイドパイプ53には、前記回転止め手段39を前記規制手段挿入孔63から前記貫通穴51へ進入させるための開口53aを備えていることを特徴とする。
この係止ロッドの緩み止め構造では、回転止め手段39が規制手段挿入孔63から外された状態で、雌ネジ52に対して雄ネジ35が回動され、係止ロッド23の連結ブロック33からの突出長さが所定の長さに設定された後、回転止め面69が規制手段挿入孔63に一致される。回転止め面69が規制手段挿入孔63に一致した状態で、回転止め手段39が規制手段挿入孔63に挿入されることで、回転止め手段39の側面39bが回転止め面69に当たり、雄ネジ35の回動、すなわち、係止ロッド23の緩みが規制される。
また、この係止ロッドの緩み止め構造では、雌ネジ52に螺合された雄ネジ35の当該雌ネジ螺合以外の部分での貫通穴51において、当該雄ネジ35がガイドパイプ53を介して貫通穴51の内周壁に接することとなり、貫通穴51内における係止ロッド23の径方向のガタツキが無くなる。
請求項2記載の係止ロッドの緩み止め構造は、前記規制手段挿入孔63が、雌ネジで形成され、
前記回転止め手段39が、雄ネジで形成されたことを特徴とする。
この係止ロッドの緩み止め構造では、係止ロッド23の突出長さを調整する際には、回転止め手段39である雄ネジが貫通穴51から退避する位置まで緩められ、調整後、係止ロッド23の回動を規制する際には、再び回転止め手段39が貫通穴51へ進出されることで、回転止め手段39の側面39bが回転止め面69に当たって、係止ロッド23の緩みが規制される。
請求項3記載の係止ロッドの緩み止め構造は、前記回転止め手段39の頭部39aが、前記扉15の木口に穿設された調整穴から表出されることを特徴とする。
この係止ロッドの緩み止め構造では、扉15が開かれ、木口が表出されることで、回転止め手段39の頭部39aが調整穴から視認可能となり、係止ロッド23の突出長さ調整、緩み規制が、カバー部材や蓋部材などを取り外すことなく、扉15を開くのみで可能となる。また、扉15が閉止されれば、回転止め手段39が表出しなくなる。
本発明に係る請求項1記載の係止ロッドの緩み止め構造によれば、スライドラックに固定され貫通穴の形成された連結ブロックと、貫通穴の雌ネジに螺合する係止ロッドと、係止ロッドの雄ネジに形成した回転止め面と、連結ブロックに穿設された規制手段挿入孔に挿入され回転止め面に側面が接することで雄ネジの回動を規制する回転止め手段とを備えたので、回転止め手段を規制手段挿入孔から外した状態で、雌ネジに対して雄ネジを回動させて、係止ロッドの連結ブロックからの突出長さを所定の長さに設定した後、回転止め面を規制手段挿入孔に一致させ、回転止め手段を挿入することで、回転止め手段の側面が回転止め面に当たり、雄ネジの回動、すなわち、係止ロッドの緩みを規制することができる。この結果、異なるロッド突出長の落し錠に適用可能となり、汎用性を高めることができるとともに、雄ネジを回動調整可能な状態、すなわちネジ山を潰すなどの損傷の無い状態に維持しながら、緩みを確実に防止することができ、係止ロッドの突出長さが調整時から変ることによる施錠不能、解錠不能を防止でき、またさらに係止ロッドの突出長さを再度変更したい場合においても、対応可能となる。
また、この係止ロッドの緩み止め構造によれば、貫通穴における雌ネジの形成された部分以外の部分に、内周を雄ネジに摺接させるガイドパイプを挿嵌したので、雌ネジに螺合された雄ネジの当該雌ネジ螺合以外の部分での貫通穴において、当該雄ネジがガイドパイプを介して貫通穴の内周壁に接することとなり、貫通穴内における係止ロッドの半径方向のガタツキを無くすことができる。
請求項2記載の係止ロッドの緩み止め構造によれば、規制手段挿入孔を雌ネジで形成し、回転止め手段を雄ネジで形成したので、係止ロッドの突出長さを調整する際には、回転止め手段である雄ネジが貫通穴から退避する位置まで緩められ、調整後の係止ロッドの回動を規制する際には、再び回転止め手段を貫通穴へ進出させることで、回転止め手段の側面を回転止め面に当てて係止ロッドの緩みを規制できる。つまり、回転止め手段を規制手段挿入孔に装着したままで、係止ロッドの回動規制解除と回動規制とが簡便に可能となり、回転止め手段の紛失も防止できる。
請求項3記載の係止ロッドの緩み止め構造によれば、回転止め手段の頭部を、扉の木口に穿設した調整穴から表出させたので、扉を開き、木口を表出させれば、回転止め手段の頭部が調整穴から視認可能となり、係止ロッドの突出長さ調整、緩み規制が、カバー部材や蓋部材などを取り外すことなく、扉を開くのみで簡便に行えるようになる。また、扉が閉止されれば、回転止め手段が表出しないので、悪戯され難くすることができる。
以下、本発明に係る係止ロッドの緩み止め構造の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る緩み止め構造の適用された門扉の正面図である。
本実施の形態による緩み止め構造は、例えば門柱11にヒンジ13を介して開閉自在に取り付けられた門扉15の落し錠100に好適に用いられる。落し錠100は、下方向にスライドして突出する係止ロッド23を備える。係止ロッド23は、地面25に設けられる係止凹部29に、先端の係止杆23aが挿入されることで、門扉15の開動を規制して施錠する。係止凹部29は、地面25に挿嵌されるキャップ状部品27に形成されている。
落し錠100は、錠箱17を門扉15に内蔵してなる。錠箱17にはシリンダ錠19,不図示のサムターン、レバーハンドル21が設けられ、シリンダ錠19は門扉15の表面に表出する。不図示のサムターンは門扉15の裏面に表出し、レバーハンドル21は門扉15の表裏面で回動自在となって表出する。落し錠100は、レバーハンドル21の回転に従動して上下移動されるスライドラック31を有する。スライドラック31には連結ブロック33が固定され、連結ブロック33は後に詳述する構造により上記の係止ロッド23を所望の突出長に調整可能に且つ緩みを生じさせることなく連結する。
図2は図1に示した緩み止め構造の側面図である。
スライドラック31にはラック31aが形成され、ラック31aは落し錠100の後述する歯車に噛合する。スライドラック31の下部には連結ブロック33が固定ビス37によって固定され、連結ブロック33はスライドラック31と一体に上下移動される。連結ブロック33には回転止め手段(雄ネジ)39が螺合され、回転止め手段39は後に詳述するように連結ブロック33に螺合された係止ロッド23の雄ネジ35を回動規制する。
図3は落し錠の内部構造を表した構成図である。
錠箱17には固定用のフランジ17aが上下に設けられ、フランジ17aはネジ41によって門扉15の戸先板に螺着される。錠箱17の略中央にはレバーハンドル軸21aが回動自在に設けられ、レバーハンドル軸21aの一端には扉面で回動自在となるレバーハンドル21が固定される。
レバーハンドル軸21aの錠箱17内にはカム板21bが固定され、カム板21bはスライド板43の長穴43aに係合ピン21cを係合している。すなわち、スライド板43は、レバーハンドル21が操作されることにより、レバーハンドル軸21aが略90°の回転角度範囲で回転し、カム板21b、係合ピン21cを介して上下に移動される。スライド板43は、一端を錠箱17のピンに支持し、他端をスライド板43のピンに支持したスイッチングバネ42によって、上下何れかの移動位置に付勢配置される。
錠箱17には施解錠軸19aが回動自在に設けられ、施解錠軸19aは一端に扉表面のシリンダ錠19が連結され、他端に扉裏面のサムターン摘みが連結されている。錠箱17内における施解錠軸19aにはダルマ44が固定され、ダルマ44は錠箱17内に起立した一対の凸部に当接することで、施解錠軸19aの回転角度を略90°の範囲に規制している。ダルマ44は、付勢バネ46の一端に押圧され、これにより回転範囲の何れか一方に付勢配置される。
スライド板43には上下に歯部を並設したラック47が形成される。錠箱17には支持軸48によって小歯車49aが回動自在に支持され、小歯車49aはラック47に噛合している。小歯車49aには一体回転する大歯車49bが設けられ、大歯車49bはスライドラック31のラック31aに噛合している。スライドラック31は、ラック31aの形成される縦杆部31bに上下に長い長穴31cが形成され、この長穴31cが門扉15の内部に設けられた不図示のガイド部に案内される。
落し錠100は、レバーハンドル21が回転操作されると、スライド板43が上下移動され、これに伴って小歯車49a及び大歯車49bが回転し、大歯車49bに噛合するスライドラック31が従動して上下移動され、係止ロッド23の係止杆23aが係止凹部29に対して抜脱又は挿入される。
錠箱17内にはロッキングボード45が揺動自在に設けられ、ロッキングボード45は上端に移動したスライド板43に係止して、スライド板43の下方向への移動を規制する。つまり、係止凹部29に対する係止杆23aの抜脱を規制する。このロッキングボード45の係止解除方向の回転(図3の反時計回りの回転)は、上記したダルマ44によって規制される。つまり、スライド板43の下降は、ロッキングボード45と、このロッキングボード45を規制するダルマ44とによって二段階でロックされるようになっている。
図4は緩み止め構造の分解斜視図、図5は雄ネジの螺合された連結ブロックの一部分を切り欠いた斜視図である。
スライドラック31の下端には固定孔57が穿設され、固定孔57は固定ビス37を挿通する。連結ブロック33にはネジ穴55が形成され、ネジ穴55は固定ビス37と螺合する。つまり、連結ブロック33は、固定ビス37によってスライドラック31の端に螺着固定される。
また、スライドラック31の下端には穴65が穿設され、穴65はワッシャ61に通した回転止め手段39を挿通する。この回転止め手段39は、後述の規制手段挿入孔63に螺合される。
連結ブロック33には上下方向の貫通穴51が形成され、貫通穴51はその一部分である下部に雌ネジ52を形成している。この雌ネジ52は、係止ロッド23の雄ネジ35と螺合する。つまり、係止ロッド23は、上端に形成された雄ネジ35を、この雌ネジ52に螺合しスライドラック31の上下移動に応じて下端が係止凹部29に対して抜脱又は挿入される。
雄ネジ35の外周面には回転止め面69が設けられ、回転止め面69は雄ネジ35における一部分を軸線と平行な面で切除などの加工で形成されている。図5に示すように、規制手段挿入孔63は、貫通穴51の軸線直交方向で連結ブロック33に穿設され、その先端が貫通穴51と交差状に連通して一部分63a(図6参照)を共有する。回転止め手段39は、この規制手段挿入孔63に挿入され、回転止め面69に側面が接することで、雄ネジ35の回動を規制する。
本実施の形態において、規制手段挿入孔63は雌ネジで形成され、回転止め手段39は雄ネジで形成される。規制手段挿入孔63を雌ネジで形成し、回転止め手段39を雄ネジで形成することにより、係止ロッド23の突出長さを調整する際には、回転止め手段39である雄ネジが貫通穴51から退避する位置まで緩められ、調整後の係止ロッド23の回動を規制する際には、再び回転止め手段39を貫通穴51へ進出させることで、回転止め手段39の側面を回転止め面69に当てて係止ロッド23の緩みを規制できる。つまり、回転止め手段39を規制手段挿入孔63に装着したままで、係止ロッド23の回動規制解除と回動規制とが簡便に可能となり、回転止め手段39の紛失も防止できるようになっている。
回転止め手段39は、頭部39aが、門扉15の木口に穿設された不図示の調整穴から表出されることが好ましい。回転止め手段39の頭部39aを、門扉15の木口に穿設した調整穴から表出させることにより、門扉15を開き、木口を表出させれば、回転止め手段39の頭部39aが調整穴から視認可能となり、係止ロッド23の突出長さ調整、緩み規制が、カバー部材や蓋部材などを取り外すことなく、門扉15を開くのみで簡便に行えるようになる。また、門扉15が閉止されれば、回転止め手段39が表出しないので、悪戯され難くすることができる。
貫通穴51における雌ネジ52の形成された部分以外の部分にはガイドパイプ53が挿嵌され、ガイドパイプ53は、雄ネジ35に内周を摺接させるとともに外周を貫通穴51に密接する。なお、図4中、53aは、回転止め手段39を貫通穴51へ進入させるための開口を示す。貫通穴51における雄ネジ35の形成された部分以外の部分に、内周を雄ネジ35に摺接させるガイドパイプ53を挿嵌したので、雌ネジ52に螺合された雄ネジ35の当該雌ネジ螺合以外の部分での貫通穴51において、当該雄ネジ35がガイドパイプ53を介して貫通穴51の内周壁に接することとなり、貫通穴内における係止ロッド23の半径方向のガタツキを無くすことができる。
なお、貫通穴51の全長に雌ネジ52を形成した場合には、この雌ネジ52と、規制手段挿入孔63やこの規制手段挿入孔63に形成した雌ネジ(本実施の形態では形成されていない)とが共有部分の境界で相互に侵食し合うこととなり、経時変化等によって双方の螺合性を低下させることとなる。これに対し、本実施の形態による構成によれば、少なくとも規制手段挿入孔63との共有部分には雌ネジ52が形成されていないので、このような螺合性の低下が回避され、係止ロッド23の良好な回動調整状態が維持され続けることとなる。
次に、係止ロッドの緩み止め構造の作用を説明する。
図6は雄ネジ調整中を(a)、調整完了状態を(b)に表した連結ブロックの断面図、図7は回転止め手段により雄ネジの回動が規制された連結ブロックの断面図である。
門扉15の下端には係止ロッド23を挿入するための開口が設けられている。係止ロッド23は、門扉15に取り付ける前に、予め連結ブロック33の雌ネジ52に突出長が最短となるようにして螺合しておく。なお、この際、回転止め手段39は、貫通穴51から退避する位置まで緩めておくか、規制手段挿入孔63から除去しておく。これにより、雄ネジ35が回動自在となる。
門扉15を門柱11に取り付けられた状態で、落し錠100を施錠状態とする。この状態で、図6(a)に示すように、係止ロッド23の係止杆23aが係止凹部29に所定深さで進入するよう、雄ネジ35を回動させて、係止杆23aの突出長を調整する。係止ロッド23の突出長が定まったなら、図6(b)に示すように、雄ネジ35の回転止め面69を、規制手段挿入孔63に一致させる。その後、図7に示すように、規制手段挿入孔63に、回転止め手段39を螺合することで、側面39bを回転止め面69に接触させる。
このように、緩み止め構造では、回転止め手段39が規制手段挿入孔63から外された状態で、雌ネジ52に対して雄ネジ35が回動され、係止ロッド23の連結ブロック33からの突出長さが所定の長さに設定された後、回転止め面69が規制手段挿入孔63に一致される。回転止め面69が規制手段挿入孔63に一致した状態で、回転止め手段39が規制手段挿入孔63に挿入されることで、回転止め手段39の側面39bが回転止め面69に当たり、雄ネジ35の回動、すなわち、係止ロッド23の緩みが規制されることとなる。
係止ロッドの緩み止め構造によれば、スライドラック31に固定され貫通穴51の形成された連結ブロック33と、貫通穴51の雌ネジ52に螺合する係止ロッド23と、係止ロッド23の雄ネジ35に形成した回転止め面69と、連結ブロック33に穿設された規制手段挿入孔63に挿入され回転止め面69に側面39bが接することで雄ネジ35の回動を規制する回転止め手段39とを備えたので、回転止め手段39を規制手段挿入孔63から外した状態で、雌ネジ52に対して雄ネジ35を回動させて、係止ロッド23の連結ブロック33からの突出長さを所定の長さに設定した後、回転止め面69を規制手段挿入孔63に一致させ、回転止め手段39を挿入することで、回転止め手段39の側面39bが回転止め面69に当たり、雄ネジ35の回動、すなわち、係止ロッド23の緩みを規制することができる。
この結果、異なるロッド突出長の落し錠100に適用可能となり、汎用性を高めることができるとともに、雄ネジ35を回動調整可能な状態、すなわちネジ山を潰すなどの損傷の無い状態に維持しながら、緩みを確実に防止することができ、係止ロッド23の突出長さが調整時から変ることによる施錠不能、解錠不能を防止できる。
なお、地面25に設ける係止凹部29にはキャップ状部品27を着脱自在に装着することが好ましい。これにより、係止凹部29に進入したゴミをキャップ状部品27の脱着によって容易に除去できる。
また、上記の実施の形態では、係止ロッド23が門扉15の下端より突出する例を説明したが、係止ロッド23は、上端から突出しても良く、さらには上下端から同時に突出する所謂グレモン錠用ロッドであってもよい。
本発明に係る緩み止め構造の適用された門扉の正面図である。 図1に示した緩み止め構造の側面図である。 落し錠の内部構造を表した構成図である。 緩み止め構造の分解斜視図である。 雄ネジの螺合された連結ブロックの一部分を切り欠いた斜視図である。 雄ネジ調整中を(a)、調整完了状態を(b)に表した連結ブロックの断面図である。 回転止め手段により雄ネジの回動が規制された連結ブロックの断面図である。
15…扉(門扉)
21…レバーハンドル
23…係止ロッド
25…地面
29…係止凹部
31…スライドラック
33…連結ブロック
35…雄ネジ
39…回転止め手段
39a…頭部
39b…側面
51…貫通穴
52…雌ネジ
53…ガイドパイプ
63…規制手段挿入孔
63a…共有する一部分
69…回転止め面
100…落し錠

Claims (3)

  1. 扉に回動自在に設けられたレバーハンドルと、
    前記レバーハンドルの回転に従動して上下移動されるスライドラックと、
    前記スライドラックに固定され上下方向の貫通穴が形成された連結ブロックと、
    前記貫通穴の一部分に形成された雌ネジと、
    上端に形成された雄ネジを前記雌ネジに螺合し前記スライドラックの上下移動に応じて下端が地面の係止凹部に対して抜脱又は挿入される係止ロッドと、
    前記雄ネジの外周面における一部分を軸線と平行な面で形成した回転止め面と、
    前記貫通穴の軸線直交方向で前記連結ブロックに穿設され前記貫通穴と一部分を共有する規制手段挿入孔と、
    該規制手段挿入孔に挿入され前記回転止め面に側面が接することで前記雄ネジの回動を規制する回転止め手段と、
    を具備するとともに、
    前記貫通穴における前記雌ネジの形成された部分以外の部分に、前記雄ネジに内周を摺接させるガイドパイプが挿嵌され、
    該ガイドパイプには、前記回転止め手段を前記規制手段挿入孔から前記貫通穴へ進入させるための開口を備えていることを特徴とする係止ロッドの緩み止め構造。
  2. 前記規制手段挿入孔が、雌ネジで形成され、
    前記回転止め手段が、雄ネジで形成されたことを特徴とする請求項1記載の係止ロッドの緩み止め構造。
  3. 前記回転止め手段の頭部が、前記扉の木口に穿設された調整穴から表出されることを特徴とする請求項2記載の係止ロッドの緩み止め構造。
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