JP5153812B2 - 冷凍空調装置 - Google Patents

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    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

Description

本発明は冷凍空調装置、特に、冷凍サイクルを実行するものであって、熱源ユニットと複数台の利用ユニットとを有する冷凍空調装置に関するものである。
従来の冷凍空調装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、凝縮器と、減圧装置と、蒸発器と、これらを環状に接続して冷媒を循環させる冷媒配管と、を有し、冷凍サイクルを実行していた。そして、凝縮器において放出される温熱を利用したり、蒸発器において放出される冷熱を利用したりしていた。このとき、冷凍サイクルの効率を高める目的で、凝縮器から出て減圧装置に入る間の冷媒と、蒸発器を出て圧縮機に入る間の冷媒との間で熱交換をする「内部熱交換器」を備え、圧縮機の入口における冷媒の過熱度が所望の目標過熱度になるように減圧装置の流量調整を行う制御装置を備えた発明が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開2009−162388号公報(第5−7頁、第1図)
しかしながら、特許文献1に開示された冷凍空調装置には以下のような問題があった。
(あ)利用側ユニットが1台の場合は制御可能であるものの、利用側ユニットが複数台になると、それぞれの利用側ユニットの冷却対象負荷に応じて減圧装置の開口面積を変化させる必要があるため、対応することができず、冷却対象の温度を設定温度に個別に制御することができない。
(い)また、圧縮機入口の冷媒状態を所定の目標過熱度に制御されているときに、場合によっては、冷媒配管(ガス延長配管部)において冷媒が二相となるため、配管長さが長い場合は、ガス単相に対して圧力損失が大きくなる。このため、圧縮機が吸入する冷媒の圧力(低圧圧力)が低下し、性能の低下や信頼性の低下を招く恐れがある。
本発明は、以上の問題に鑑み、利用側ユニットが複数台になっても、制御可能であって、性能を維持し、信頼性の高い冷凍空調装置を得ることを目的とする。
本発明に係る冷凍空調装置は、熱源ユニットと少なくとも2台以上の利用ユニットとを有し、
前記熱源ユニットが、冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧縮機から吐出された高圧冷媒が流入する熱源側熱交換器とから構成され、
前記利用ユニットが、前記熱源側熱交換器の出口と液延長配管によって連結され、前記熱源側熱交換器から流出した高圧冷媒が流入する膨張機構と、該膨張機構から流出した低圧冷媒が流入する利用側熱交換器と、前記膨張機構に流入する高圧冷媒と前記利用側熱交換器から流出する低圧冷媒との間で熱交換を行い、前記圧縮機の入口にガス延長配管によって連結された内部熱交換器とから構成され、
前記利用側熱交換器の出口における低圧冷媒の過熱度を検出する過熱度検出手段と、
前記利用側熱交換器を通過して低圧冷媒との間で熱交換をする利用流体の前記利用側熱交換器の入口における温度または出口における温度を検出する流入利用流体温度検出手段または流出利用流体温度検出手段と、
前記利用流体の前記利用側熱交換器の入口における温度または出口における温度を設定する流入利用流体温度設定手段または流出利用流体温度設定手段と、
該流入利用流体温度設定手段または流出利用流体温度設定手段から求まるそれぞれの冷却負荷の大小に応じて、前記内部熱交換器の低圧側出口における目標過熱度または目標乾き度を設定する目標冷媒状態量演算手段と、
前記内部熱交換器の低圧側出口において前記過熱度または目標乾き度になるように、前記膨張機構の流量調整を行う流量調整制御手段と、を備え、
前記2台以上の利用ユニットのそれぞれにおいて、前記流入利用流体温度検出手段が検出した流入温度と前記流入利用流体温度設定手段が設定した流入温度との温度差、または前記流出利用流体温度検出手段が検出した流出温度と前記流出利用流体温度設定手段が設定した流出温度との温度差を求め、該温度差が最も大きい利用ユニットについて、前記内部熱交換器の低圧側出口の目標過熱度もしくは乾き度が最も小さく設定され
前記温度差が最も大きい利用ユニットにおいて、前記内部熱交換器の低圧側出口の目標過熱度もしくは乾き度は、前記利用側熱交換器の出口の冷媒を乾き度1以下にすることを特徴とする。
本発明は前記構成であるから、複数台の利用ユニットのそれぞれの冷却負荷に応じて内部熱交換器の低圧側出口の冷媒状態量を制御することにより、頻繁な発停を防止することで、冷却対象(利用流体)の設定温度に対する温度変動が小さい制御性の高い運転を実現することができる。
また、利用側熱交換器の蒸発温度を高く維持することが可能となるため、高効率な運転を実現することができる。更に、蒸発温度がマイナス(氷点下)となる低温環境下においては、着霜量が低減され、デフロストに必要なエネルギーを低減することができる。
そして、ガス延長配管の冷媒状態量を適切に制御し、圧力損失を最小化することで、冷却性能を維持した信頼性の高い運転も実現することができる。
本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の冷媒回路を示す構成図。 図1に示す冷凍空調装置の内部熱交換器の効果を説明するp−h線図。 利用側熱交換器出口における乾き度に対する冷却能力の関係を表す特性図。 内部熱交換器の冷媒質量流量に対する伝熱係数の関係を表す特性図。 内部熱交換器の低圧側における入口から出口に至る部分を表すp−h線図。 図1に示す冷凍空調装置の冷凍サイクルを表すp−h線図。 低負荷側利用ユニットの膨張機構の開度による作用を表す特性図。 本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置の冷媒回路を示す構成図。 本発明の実施の形態3に係る冷凍空調装置の冷媒回路を示す構成図。 図9に示す冷凍空調装置における乾き度と圧力損失の関係を示す特性図。
[実施の形態1]
図1〜図7は本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置を説明するものであって、図1は冷媒回路を示す構成図、図2は内部熱交換器の効果を説明するp−h線図(モリエル線図)、図3は利用側熱交換器の出口における乾き度に対する冷却能力の関係を表す特性図、図4は内部熱交換器の冷媒質量流量に対する伝熱係数(液側熱伝達率、ガス側熱伝達率、および熱通過率)の関係を表す特性図、図5は内部熱交換器の低圧側における入口から出口に至る部分を拡大して表すp−h線図(モリエル線図)、図6は冷凍サイクルを表すp−h線図、図7は低負荷側利用ユニットの膨張機構の開度を変化させた場合の作用(冷却能力と利用側熱交換器出口過熱度および内部熱交換器の低圧側出口過熱度の関係)を表す特性図である。なお、各図において同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
(冷媒回路)
図1は、冷凍空調装置1000、熱源ユニット100と、並列に設置された利用ユニット200a、200bとを有し、両者が液延長配管3およびガス延長配管7によって環状に接続されている。熱源ユニット100は、圧縮機1と熱源側熱交換器2とよって構成されている。利用ユニット200a、200bは、それぞれ冷蔵室300a、300bに設置され、それぞれ、内部熱交換器4a、4b、膨張機構5a、5b、利用側熱交換器6a、6bによって構成されている。膨張機構5a、5bは、開度が可変に制御される電子膨張弁である。
また、熱源側熱交換器2および利用側熱交換器6a、6bはファン、ポンプ等(図示せず)で供給される空気、水あるいはブライン等の流体(本発明において、「利用流体」と称す)との間で熱交換をする。なお、実施の形態1では、空気との間で熱交換するものを構成として説明するが、本発明は利用流体をこれに限定するものではない。
また、熱源ユニット100が1台に、利用ユニット200a、200bが2台を接続した場合について説明するが、3台以上の利用ユニットを接続した場合でも同様に実施できることは言うまでもない。なお、冷凍空調装置1000に用いられる冷媒は、例えば、R410A、R407C、R404AなどのHFC冷媒、R22、R134aなどのHCFC冷媒、もしくは炭化水素、ヘリウムのような自然冷媒などである。
(センサー)
また、冷媒回路の圧力、温度を検出するセンサーとして、熱源ユニット100には、圧縮機1の吐出部の圧力を検出する吐出圧力センサー11と、圧縮機1の吸入部の圧力を検出する吸入圧力センサー12とが設置されている。
また、利用ユニット200a、200bには、それぞれ内部熱交換器4a、4bの低圧側出口における冷媒温度(以下、「内部熱交低圧出口温度」と称す)を検出する内部熱交低圧出口温度センサー13a、13bと、利用側熱交換器6a、6bの入口における冷媒温度(蒸発温度に同じ、以下、「利用側熱交入口温度」と称す)を検出する利用側熱交入口温度センサー14a、14bと、が設けられている。
さらに、冷蔵室300a、300bのそれぞれには、利用側熱交換器6a、6bに流入する利用流体(庫内空気に同じ)の温度を検出する吸込み空気温度センサー15a、15bと、利用温度(庫内空気の温度に同じ)が所望の温度になるよう設定する庫内温度設定手段24a、24bとが設けられている。
(計測制御装置)
そして、熱源ユニット100内には、前記各センサーや、庫内温度設定手段24a、24bおよび膨張機構5a、5bに接続された計測制御装置20が設置されている。
計測制御装置20には、前記各センサーによって検出された各箇所における計測情報(圧力および温度)や、使用者が設定した設定情報(庫内設定温度および運転内容)が入力され、かかる計測情報や設定情報に基づいて、圧縮機1の運転方法、熱源側熱交換器2や利用側熱交換器6a、6bに向けて送風する各ファンの送風量、および膨張機構5a、5bの開度などの制御信号が出力される。
なお、計測制御装置20は、前記のような制御装置として機能するだけではなく、冷媒状態量演算手段21、目標冷媒状態量演算手段22、および補正手段23の演算処理部としての機能を果たす(但し、図1においては、これらが内蔵されているかのように便宜上記載されている。
(冷媒状態量演算手段)
冷媒状態量演算手段21は、内部熱交低圧出口温度センサー13a、13b、利用側熱交入口温度センサー14a、14bおよび計測制御装置20から構成されており、内部熱交低圧出口温度センサー13a、13b、利用側熱交入口温度センサー14a、14bの出力に基づいて内部熱交換器4a、4b出口の過熱度を求める。なお、冷媒状態量演算手段21の演算処理についての詳細は後述する。
(目標冷媒状態量演算手段)
目標冷媒状態量演算手段22は、吸込み空気温度センサー15a、15b、庫内温度設定手段24a、24bおよび計測制御装置20から構成されており、吸込み空気温度センサー15a、15bの検出した温度と、庫内温度設定手段24a、24bの設定した温度との偏差と、冷媒状態量演算手段21の結果とに基づいて目標冷媒状態量を設定する。なお、目標冷媒状態量演算手段22の演算処理についての詳細は後述する。
(補正手段)
補正手段23は、膨張機構5a、5bおよび計測制御装置20から構成されており、膨張機構5a、5bの開度と冷媒状態量演算手段21の結果とに基づいて、膨張機構5a、5bの全閉開度を補正する。なお、補正手段23の演算処理についての詳細は後述する。
なお、図1では熱源ユニット100が1台に、並列配置された利用ユニット200a、200bが2台を接続した場合について説明するが、3台以上の利用ユニットを接続した場合でも同様に実施できることは言うまでもない。また、冷凍空調装置1000に用いられる冷媒は、例えば、R410A、R407C、R404AなどのHFC冷媒、R22、R134aなどのHCFC冷媒、もしくは炭化水素、ヘリウムのような自然冷媒などがある。
(内部熱交換器が無い場合の運転動作)
次に、冷凍空調装置1000の内部熱交換器4a、4bの有無による運転動作の違いをp−h線図(モリエル線図)に基づいて説明する。
図2の(a)において、内部熱交換器4a、4bが無い場合、圧縮機1から吐出された高圧高温のガス冷媒(状態B0、以下「高圧高温冷媒」と称す)は熱源側熱交換器2に流入し、ここで放熱しながら凝縮液化し、高圧中温の冷媒となる(状態C0、以下「高圧中温冷媒」と称す)。
そして、熱源側熱交換器2を出た冷媒は、液延長配管3を通り、利用ユニット200a、200bへ分流され、それぞれ膨張機構5a、5bにおいて低圧まで減圧され二相冷媒となる(状態D0、以下「低圧低温冷媒」と称す)。その後、利用側熱交換器6a、6bに流入し、そこで吸熱し、蒸発ガス化しながら利用流体(空気や水などの負荷側媒体)に冷熱を供給する(状態A0、以下「低圧中温冷媒」と称す)。
冷媒の熱伝達率は、一般的に、ガス冷媒よりも二相冷媒の方が高いため、熱交換性能が向上し、冷凍空調装置の性能が向上する。
また、圧縮機1が吸入する低圧中温冷媒(吸入冷媒に同じ)は、圧縮機1が液圧縮を原因とする圧縮機故障によって損傷することを防止するため、「正値」となるように膨張機構5a、5bにおける流量を調整する必要がある。
内部熱交換器4a、4bが無い場合は、利用側熱交換器6a、6bの出口における「過熱度SHe(飽和ガス線との交点である状態E0と、状態A0との温度差)」を図2の(a)に示すように、例えば「SHe=5℃」を制御目標として膨張機構5a、5bの開度を制御する。
このとき、「庫内温度RT」と「蒸発温度Te」との温度差を「利用温度差TD」とすると、「TD>SHe」の関係がある。
このため、蒸発温度Teは庫内温度RTよりも少なくとも過熱度SHeだけ低温になる。すなわち、庫内温度RT=−30℃、過熱度SHe=5℃、のとき、蒸発温度Teは−35(=−30−5)℃以下の温度となる。図2の(a)には、利用温度差TD=10℃として、蒸発温度Te=−40(−30−10)℃を示している。
さらに、利用側熱交換器6a、6bを出た低圧中温冷媒は合流し、ガス延長配管7を通り、圧縮機1に吸入される。したがって、状態A0、状態B0、状態C0および状態D0を順次経由して、再度状態A0に戻る冷凍サイクル(冷媒が循環回路)が形成される。
図2の(b)において、内部熱交換器4a、4bが無い場合は、利用側熱交換器6a、6b内の冷媒の状態変化は、利用側熱交換器6a、6bの出口において過熱度が確保されるように膨張機構5a、5bの開度を調整し制御される。このため、利用側熱交換器6a、6bの一部が過熱ガスになる。
(内部熱交換器が有る場合の運転動作)
図2の(c)において、内部熱交換器4a、4bが有る場合、熱源側熱交換器2において冷却された冷媒(以下、「高圧中温冷媒」と称す)は、利用ユニット200a、200bのそれぞれに分流された後、内部熱交換器4a、4bにおいて、利用側熱交換器6a、6bにおいて蒸発した冷媒(以下、「低圧低温冷媒」と称す)と熱交換をし(冷熱を受け取り)、冷却される(状態C1)。
そして、膨張機構5a、5bにおいて断熱膨張した低圧冷温冷媒(状態D1)は、利用側熱交換器6a、6bに流入し、蒸発して低圧中温の冷媒となる(状態E1)。さらに、内部熱交換器4a、4bにおいて高圧中温冷媒と熱交換をし(温熱を受け取り)、加熱される(状態A1)。
ここで、内部熱交換器4a、4bが有る場合は、内部熱交換器4a、4bの出口における低圧中温冷媒の「過熱度SHL」を、例えば「SHL=5℃」に制御する。このとき、利用側熱交換器6a、6bの出口における低圧中温冷媒の過熱度は「過熱度SHL」よりも小さくなり、飽和ガスに近い状態を実現できる。
したがって、蒸発温度Teは庫内温度RT−0℃以下、つまり、蒸発温度Teを庫内温度近くまで上昇するため、低圧圧力が上昇し、冷凍サイクル上、高効率な運転が実現できる。また、冷凍空調装置1000が冷凍倉庫のような蒸発温度Teが氷点下(0℃以下)となるような環境で使用される場合は、利用側熱交換器6a、6bに着霜が発生するが、内部熱交換器4a、4bによって蒸発温度Teが上昇するため、着霜量が低減し、ヒータ等による除霜に必要なエネルギーを低減することが可能になる。
また、内部熱交換器4a、4bにおいて、高圧中温冷媒は冷却されることで、エンタルピーが低下し、「過冷却度SC(飽和ガス線との交点である状態C0と、状態C1との温度差)」が増加する。このため、冷凍効果が増加し、同一冷却能力を発揮するために必要な冷媒循環量を低減することができるから、圧縮機の運転容量の低減によって高効率な運転を実現することができる。
図2の(d)において、内部熱交換器4a、4bが有る場合は、内部熱交換器4a、4bの出口において過熱度が確保されるように膨張機構5a、5bの開度を調整し制御すれば、利用側熱交換器6a、6b内全体が二相となる冷媒状態を実現することができる。
(膨張機構の制御方法)
次に、内部熱交換器4a、4bを搭載した冷媒回路における、膨張機構5a、5bの制御方法について説明する。膨張機構5a、5bは、内部熱交低圧出口温度センサー13a、13bで検知される「内部熱交低圧出口温度(状態A1)」と利用側熱交入口温度センサー14a、14bで検知される「低圧低温冷媒の飽和温度(状態E1)」との差温である「内部熱交換器出口の過熱度SHL」が予め設定された「制御目標値SHLm」、例えば、「SHLm=5℃」になるように制御される。
過熱度SHLが制御目標値SHLmより大きい(SHL>SHLm)場合には、膨張機構5a、5bの開度は大きく、反対に、過熱度SHLが制御目標値SHLmより小さい(SHL>SHLm)場合には、膨張機構5a、5bの開度は小さく制御される。
すなわち、膨張機構5a、5bの制御目標である、冷媒過熱度の目標値が、内部熱交換器4a、4bでの熱交換によって生じる冷媒過熱度よりも大きく設定された場合には、利用側熱交換器6a、6bの出口冷媒状態は「乾き度x」が1よりも大きい過熱ガス状態(x>1.0))となり、性能の低下が生じる。
反対に、冷媒過熱度の目標値が小さく設定された場合には、利用側熱交換器6a、6bの出口における冷媒状態は乾き度xが1以下の二相状態(x<1.0)となる。
図3に示す利用側熱交換器6a、6bの出口における乾き度と冷却能力の関係において、利用側熱交換器6a、6bの出口における冷媒状態が「乾き度xが1以下の二相(x<1.0)」となる場合、冷却能力は最大となる。このため、冷凍サイクルの高効率化の観点より、内部熱交換量に応じて、利用側熱交換器6a、6bの出口における冷媒状態が「乾き度xが1以下」となる様に、冷媒過熱度の目標値を設定することが望ましい。
この冷凍サイクルにおいて、内部熱交換器4a、4bの出口における過熱度SHLは、内部熱交換器4a、4bにおける高圧中温冷媒との熱交換によって生じるものであるため、熱交換量に応じて変化する。
(内部熱交換器の温度効率)
次に、内部熱交換器4a、4bの温度効率εについて説明する。内部熱交換器の温度効率は一般的に(式1)で定義できる。また、(式2)でも表すことができ、(式2)における熱通過率Kは(式3)にて示される。
Figure 0005153812
ここで、
TLO:内部熱交低圧側出口温度、
TLI:内部熱交低圧側入口温度、
THI:内部熱交高圧入口温度、
A :内部熱交換器において高圧中温冷媒と低圧中温冷媒とが熱交換を行う伝熱面積
[m2]、
K :内部熱交換器の熱通過率[kW/m2K]、
Gr :低圧ガス冷媒の冷媒循環量[kg/s]、
Cpg:低圧側の定圧ガス比熱[kJ/kgK]、である。
すなわち、(式3)に示されるように熱通過率Kは、高圧液側熱伝達率α1[kW/m2K]、低圧ガス側熱伝達率αg[kW/m2K]、内部熱交換器の伝熱面の厚さL[m]、伝熱面の熱伝導率λ[kW/mK]によって定義される。
図4において、熱通過率Kは冷媒循環量Grに対して、略比例関係となる。すなわち、K/Grの値は一定となる。定圧ガス比熱は、庫内の使用環境条件が同じであれば、蒸発温度Teが略一定となるため、一定値と仮定することができる。また、伝熱面積Aは内部熱交換器の仕様によって決まるものであるため一定値である、したがって、(式2)の温度効率εは、常に一定値となる。
(飽和ガスになる状態)
ここで、冷凍空調装置1000の高効率運転を実現することができる利用側熱交換器6a、6bの出口における「乾き度xが1の飽和ガス」になっている場合の状態について説明する。
(式1)において、THIは、内部熱交換器4a、4bの高圧側入口における高圧中温冷媒の温度(内部熱交高圧入口温度)であるが、これは、吐出圧力センサー11から換算される飽和温度にほぼ等しい。また、TLIは、内部熱交換器4a、4bの低圧側入口における低圧中温冷媒の温度(内部熱交低圧側入口温度)であるが、利用側熱交換器6a、6bの出口における「乾き度xが1」であるため、利用側熱交入口温度センサー14a、14bによって検出される飽和温度と等しくなる。
以上から、温度効率εは一定であるため、冷凍サイクル装置付属の圧力、温度情報から内部熱交換器の低圧側の温度変化量ΔSH(=TLO-TLI)を(式4)を用いて算出することができる。
Figure 0005153812
図5に示すように、利用側熱交換器6a、6bの出口の過熱度を「SHe」とし、内部熱交換器4a、4bの低圧側出口の過熱度を「低圧側出口過熱度SHL」とした場合、低圧側出口過熱度SHLの制御目標値を「制御目標値ΔSH」になるように制御すれば、利用側熱交換器6a、6bの冷却能力を最大に発揮させることができ、効率の高い運転を実現することができる。
なお、図5では、「SHL>ΔSH」となっているため、利用側熱交換器6a、6bの出口における過熱度SHeを0(ゼロ)にするためには、膨張機構5a、5bの開度を開けばよいことになる。
(利用ユニットの負荷が相違する場合)
次に、本発明の特徴である、利用ユニットが複数台ある場合において、それぞれの利用液体(冷却対象)の冷却負荷が異なる場合の制御方法について図6、図7を用いて説明する。ここでは、便宜上、利用ユニット200aに対して、利用ユニット200bの冷却対象の負荷が小さい場合の運転状態を想定して説明する。
まず、熱源側熱交換器2を出て、液延長配管3を通過した高圧中温冷媒は、分流され、利用ユニット200a、200bにそれぞれ流入する。低圧圧力はそれぞれ等しいため、冷却負荷が大きい利用ユニット200a側は最大冷却能力を発揮する必要があるため、膨張機構5aの開度を制御し、内部熱交換器4aの出口の過熱度SHLaを制御目標値ΔSHになるよう(SHLa≒ΔSH)に制御すればよい。
一方、冷却負荷の小さい利用ユニット200bは、冷却能力を減少させるために、内部熱交換器4bの出口における過熱度SHLbが制御目標値ΔSH以上(SHLa>ΔSH)になるように制御し、膨張機構5bの開度を絞り、冷媒循環量を低下させ冷却能力を低下させればよい。
ここで、冷却負荷の大小は、庫内温度設定手段24a、24bにて設定される温度に対する、現在の吸込み空気温度センサー15a、15bにて検知される温度によって決定される。例えば、庫内設定温度に対して吸込み空気温度が大きい場合は、冷却負荷が大きく、その偏差量が大きいほど負荷が大きい。
(冷却能力を小さくする制御方法)
次に、冷却能力を小さくする制御方法について、図7を用いて説明する。図7は利用ユニット200bの冷却能力に対する、膨張機構5bの開度、利用側熱交換器出口過熱度SHe、および内部熱交換器出口過熱度SHLの関係を示したものである。
図7より、膨張機構5bの開度を小さくし、冷媒流量を低下させれば、冷却能力が小さくなることがわかる。冷却能力は、利用側熱交換器出口過熱度SHeが0(ゼロ)の時に冷却能力が最大となり、利用側熱交換器出口過熱度SHeの増加とともに冷却能力が低下する。
この利用側熱交換器出口過熱度SHeの上限値は図6で示した「利用温度差TD=庫内温度RT−蒸発温度Te」となる。また、内部熱交換器出口過熱度SHLは「SHL=SHe+ΔSH」の関係を満たして変化するが、冷却能力が0(ゼロ)、すなわち、冷媒循環量が殆ど流れていない状態では、温度効率εが1に近くなるため、(式3)より、内部熱交低圧側出口温度TLOは内部熱交高圧側入口温度THIまで上昇する。したがって、内部熱交換器出口過熱度SHLの上限値は図で示した「利用温度差TD=内部熱交高圧側入口温度THI−蒸発温度Te」となる。
このように、内部熱交換器6a、6bの出口における過熱度SHLに応じて冷却能力を制御することが可能となるため、最大冷却能力に対する要求冷却能力比をQR[%]とすると、過熱度SHLの目標過熱度SHLmは(式5)で定義し、その過熱度を目標に制御すれば冷却能力を冷却負荷に応じて制御することができる。
Figure 0005153812
また、図7から分かるように膨張機構5bの開度が閉塞に近い状態になった場合は、「SHL>TD+ΔSH」の関係が成り立つため、計測制御装置20の指令開度において、「SHL>TD+ΔSH」の関係を満たした場合は、膨張機構5bの開口率が閉塞する開度であるとすることができる。
したがって、そのような条件を満たした膨張機構5bの開度SJを「閉塞開度SJmin」として記憶しておけば、冷却能力が0(ゼロ)となる開度は閉塞開度SJminである。そして、冷却能力は、冷媒循環量すなわち開度に比例するので、現在の冷却能力に対して、冷却能力比を要求冷却能力比QR[%]にしたい場合は、現在の膨張機構の開度SJnowに対して(式6)で定義した開度SJに設定すればよい。
Figure 0005153812
膨張機構5a、5bの閉塞開度SJminは、製品バラツキがあるため、あらかじめ所定の値を入れておき、過熱度が「SHL>TD+ΔSH」の条件を満たした時の開度をSJminとして、補正することによって、製品バラツキを排除した冷却能力の制御性の高い運転が実現できる。
以上のように、本実施の形態1によれば、利用側熱交換器6a、6bの出口における低圧中温冷媒の過熱度の状態によって膨張機構5a、5bを制御することにより、冷却対象の負荷が大きい場合は、高効率な運転を行い、負荷が小さい場合は、冷却能力を負荷に合わせた運転が可能となる。このため、頻繁な発停を防止することで、冷却対象の設定温度に対する温度変動を小さく抑え、制御性の高い運転を実現することができる冷凍空調装置1000を得ることができる。
[実施の形態2]
図8は本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置を説明する冷媒回路を示す構成図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。 図8において、冷凍空調装置2000は、実施の形態1における冷凍空調装置1000に、内部熱交換器4a、4bの高圧側入口に内部熱交高圧入口温度センサー16a、16bと、高圧側出口に内部熱交高圧出口温度センサー17a、17bとを付加したものである。高圧側の熱交換量QH[kW]は、(式7)により、低圧側の熱交換量QL[kW]は、(式8)によりそれぞれ求めることができる。そして、内部熱交換器4a、4bでは、「QH=QL」の関係が成り立つため、(式9)が導かれる。
Figure 0005153812
ここで、
GrH :高圧側冷媒循環量[kg/s]、
hHO:内部熱交高圧側出口エンタルピー[kJ/kg]、
hHI:内部熱交高圧側入口エンタルピー[kJ/kg]、
GrL :低圧側冷媒循環量[kg/s]、
hLO:内部熱交低圧側出口エンタルピー[kJ/kg]、
TLI:内部熱交低圧側入口エンタルピー[kJ/kg]を表す。
hLOは、利用側熱交入口温度センサー14a、14bにて検出される蒸発温度から換算される圧力もしくは吸入圧力と、内部熱交低圧出口温度センサー13a、13bにて検出される温度から冷媒物性式にて演算可能である。また、hHIは、吐出圧力と、内部熱交高圧入口温度センサー16a、16bにて検出される温度から冷媒物性式にて演算可能である。また、hHOは、吐出圧力と、内部熱交高圧出口温度センサー17a、17bにて検出される温度から冷媒物性式にて演算可能である。
よって、以上から内部熱交入口エンタルピー、すなわち利用側熱交換器6a、6bの出口エンタルピーhLIを演算することができる。出口エンタルピーhLIが求まれば(式10)によって、内部熱交入口乾き度x、すなわち利用側熱交換器6a、6bの「出口乾き度xLO」を演算することができる。
Figure 0005153812
ここで、
hsl:蒸発温度に対する飽和液エンタルピー、
hsg:蒸発温度に対する飽和ガスエンタルピー、を表す。
以上のように、実施の形態2によれば、内部熱交換器4a、4bの高圧側入口および出口にそれぞれ温度センサーを配置し、内部熱交換器4a、4bにおける高圧側と低圧側の熱バランス式から、利用側熱交換器6a、6bの出口の冷媒の「乾き度xの状態」を計測することができるため、運転状態が負荷によって変動した場合でも、利用側熱交換器6a、6bの出口における乾き度xの状態に応じて膨張機構5a、5bを制御すること可能となる。
これにより、冷却対象の負荷が大きい場合は、高効率な運転を行い、負荷が小さい場合は、冷却能力を負荷に合わせる運転が可能となる。このため、頻繁な発停を防止することで、冷却対象の設定温度に対する温度変動が小さい制御性の高い運転を実現することができる冷凍空調装置2000を得ることができる。
[実施の形態3:冷凍空調装置]
図9および図10は本発明の実施の形態3に係る冷凍空調装置を説明するものであって、図9は冷媒回路を示す構成図、図10は冷媒の乾き度と配管の圧力損失の関係を示す特性図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図9において、冷凍空調装置3000は、冷凍空調装置1000(実施の形態1)に、熱源側熱交換器2と液延長配管3の間に熱源側内部熱交換器9を付加し、その高圧側入口に熱源側内部熱交高圧入口温度センサー18、その高圧側出口に熱源側内部熱交高圧出口温度センサー19を付加し、その低圧側出口に熱源側内部熱交低圧出口温度センサー30を、それぞれ付加したものである。
図10に示す、配管入口の冷媒の乾き度に対する、配管の圧力損失との関係において、冷媒の乾き度が1付近では、冷媒の乾き度が1の時が最も圧力損失が小さいことが分かる。したがって、ガス延長配管7の入口の乾き度が1となるようにすることで、圧力損失が少ない高効率な運転を実現することができる。
なお、冷凍空調装置1000、2000(実施の形態1、2)においてガス延長配管7は利用ユニット200a、200bの過熱ガス冷媒が合流するため乾き度は1より大きくなる。このため、圧力損失は、ガス延長配管7に「乾き度xが1」で流入する場合に比較して圧力損失が大きくなる。
そこで、熱源側内部熱交換器9を追加することで、冷凍空調装置2000(実施の形態2)と同様の方法で、熱源側内部熱交高圧入口温度センサー18、熱源側内部熱交高圧出口温度センサー19、および熱源側内部熱交低圧出口温度センサー30がそれぞれ検出した温度に基づいて、ガス延長配管7の乾き度を計測することができる。
したがって、ガス延長配管7の流入乾き度は、冷却負荷の大きい利用ユニット200aの利用側熱交換器出口乾き度を1より小さく制御し、冷却負荷の小さい利用ユニット200bから流出する過熱ガスと合流した冷媒の「乾き度xが1」となるように膨張機構5a、5bを制御することで最も高効率な運転を実現することができる。
冷凍空調装置3000においては、ガス延長配管7が長いほどその制御の効果が大きくなることは言うまでもない。
以上のように、冷凍空調装置3000によれば、熱源側内部熱交換器9における熱バランス式からガス延長配管7を流通する冷媒の「乾き度xが1」となるように、膨張機構5a、5bを制御することで、ガス延長配管7における圧力損失が少ない高効率な運転を実現することができる。
1:圧縮機、2:熱源側熱交換器、3:液延長配管、4a:内部熱交換器、4b:内部熱交換器、5a:膨張機構、5b:膨張機構、6a:利用側熱交換器、6b:利用側熱交換器、7:ガス延長配管、9:熱源側内部熱交換器、11:吐出圧力センサー、12:吸入圧力センサー、13a:内部熱交低圧出口温度センサー、13b:内部熱交低圧出口温度センサー、14a:利用側熱交入口温度センサー、14b:利用側熱交入口温度センサー、15a:空気温度センサー、15b:空気温度センサー、16a:内部熱交高圧入口温度センサー、16b:内部熱交高圧入口温度センサー、17a:内部熱交高圧出口温度センサー、17b:内部熱交高圧出口温度センサー、18:熱源側内部熱交高圧入口温度センサー、19:熱源側内部熱交高圧出口温度センサー、20:計測制御装置、21:冷媒状態量演算手段、22:目標冷媒状態量演算手段、23:補正手段、24a:庫内温度設定手段、24b:庫内温度設定手段、30:熱源側内部熱交低圧出口温度センサー、ΔSH:制御目標値(温度変化量)、α1:高圧液側熱伝達率、αg:低圧ガス側熱伝達率、ε:温度効率、λ:熱伝導率、100:熱源ユニット、200a:利用ユニット、200b:利用ユニット、300a:冷蔵室、300b:冷蔵室、1000:冷凍空調装置、2000:冷凍空調装置、3000:冷凍空調装置、A:伝熱面積、Gr:冷媒循環量、K:熱通過率、QH:熱交換量、QL:熱交換量、QR:要求冷却能力比、RT:庫内温度、SC:過冷却度、SHL:内部熱交換器出口過熱度、SHLa:過熱度、SHLb:過熱度、SHLm:目標過熱度(制御目標値)、SHe:利用側熱交換器出口過熱度、SJ:開度、SJmin:閉塞開度、SJnow:現在の開度、TD:利用温度差、THI:内部熱交高圧側入口温度、TLO:内部熱交低圧側出口温度、Te:蒸発温度、hLI:出口エンタルピー、x:乾き度。

Claims (6)

  1. 熱源ユニットと少なくとも2台以上の利用ユニットとを有し、
    前記熱源ユニットが、冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧縮機から吐出された高圧冷媒が流入する熱源側熱交換器とから構成され、
    前記利用ユニットが、前記熱源側熱交換器の出口と液延長配管によって連結され、前記熱源側熱交換器から流出した高圧冷媒が流入する膨張機構と、該膨張機構から流出した低圧冷媒が流入する利用側熱交換器と、前記膨張機構に流入する高圧冷媒と前記利用側熱交換器から流出する低圧冷媒との間で熱交換を行い、前記圧縮機の入口にガス延長配管によって連結された内部熱交換器とから構成され、
    前記利用側熱交換器の出口における低圧冷媒の過熱度を検出する過熱度検出手段と、
    前記利用側熱交換器を通過して低圧冷媒との間で熱交換をする利用流体の前記利用側熱交換器の入口における温度または出口における温度を検出する流入利用流体温度検出手段または流出利用流体温度検出手段と、
    前記利用流体の前記利用側熱交換器の入口における温度または出口における温度を設定する流入利用流体温度設定手段または流出利用流体温度設定手段と、
    該流入利用流体温度設定手段または流出利用流体温度設定手段から求まるそれぞれの冷却負荷の大小に応じて、前記内部熱交換器の低圧側出口における目標過熱度または目標乾き度を設定する目標冷媒状態量演算手段と、
    前記内部熱交換器の低圧側出口において前記過熱度または目標乾き度になるように、前記膨張機構の流量調整を行う流量調整制御手段と、を備え、
    前記2台以上の利用ユニットのそれぞれにおいて、前記流入利用流体温度検出手段が検出した流入温度と前記流入利用流体温度設定手段が設定した流入温度との温度差、または前記流出利用流体温度検出手段が検出した流出温度と前記流出利用流体温度設定手段が設定した流出温度との温度差を求め、該温度差が最も大きい利用ユニットについて、前記内部熱交換器の低圧側出口の目標過熱度もしくは乾き度が最も小さく設定され
    前記温度差が最も大きい利用ユニットにおいて、前記内部熱交換器の低圧側出口の目標過熱度もしくは乾き度は、前記利用側熱交換器の出口の冷媒を乾き度1以下にすることを特徴とする冷凍空調装置。
  2. 熱源ユニットと少なくとも2台以上の利用ユニットとを有し、
    前記熱源ユニットが、冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧縮機から吐出された高圧冷媒が流入する熱源側熱交換器とから構成され、
    前記利用ユニットが、前記熱源側熱交換器の出口と液延長配管によって連結され、前記熱源側熱交換器から流出した高圧冷媒が流入する膨張機構と、該膨張機構から流出した低圧冷媒が流入する利用側熱交換器と、前記膨張機構に流入する高圧冷媒と前記利用側熱交換器から流出する低圧冷媒との間で熱交換を行い、前記圧縮機の入口にガス延長配管によって連結された内部熱交換器とから構成され、
    前記利用側熱交換器の出口における低圧冷媒の過熱度を検出する過熱度検出手段と、
    前記利用側熱交換器を通過して低圧冷媒との間で熱交換をする利用流体の前記利用側熱交換器の入口における温度または出口における温度を検出する流入利用流体温度検出手段または流出利用流体温度検出手段と、
    前記利用流体の前記利用側熱交換器の入口における温度または出口における温度を設定する流入利用流体温度設定手段または流出利用流体温度設定手段と、
    該流入利用流体温度設定手段または流出利用流体温度設定手段から求まるそれぞれの冷却負荷の大小に応じて、前記内部熱交換器の低圧側出口における目標過熱度または目標乾き度を設定する目標冷媒状態量演算手段と、
    前記内部熱交換器の低圧側出口において前記過熱度または目標乾き度になるように、前記膨張機構の流量調整を行う流量調整制御手段と、を備え、
    前記2台以上の利用ユニットのそれぞれにおいて、前記流入利用流体温度検出手段が検出した流入温度と前記流入利用流体温度設定手段が設定した流入温度との温度差、または前記流出利用流体温度検出手段が検出した流出温度と前記流出利用流体温度設定手段が設定した流出温度との温度差を求め、該温度差が最も小さい利用ユニットについて、前記内部熱交換器の低圧側出口の目標過熱度または乾き度を最も大きく設定し、
    前記内部熱交換器の低圧側出口の目標過熱度は、前記流入利用流体温度検出手段によって検出される温度または前記流出利用流体温度検出手段によって検出される温度と、前記利用側熱交換器の温度との間の温度差よりも小さいことを特徴とする冷凍空調装置。
  3. 前記内部熱交換器の低圧側出口における冷媒の過熱度から、前記利用側熱交換器の出口における冷媒の過熱度または乾き度を演算する利用側熱交換器出口冷媒状態量演算手段と、
    前記利用側熱交換器において冷媒が前記利用流体との間で熱交換をする冷却負荷を演算する冷却負荷演算手段と、を有し、
    前記目標冷媒状態量演算手段が、前記それぞれの冷却負荷の大小に替えて、前記冷却負荷演算手段の演算結果から、前記内部熱交換器の低圧側出口の過熱度または目標乾き度を設定することを特徴とする請求項1または2記載の冷凍空調装置。
  4. 前記内部熱交換器の高圧側入口における冷媒温度と高圧側出口における冷媒温度との温度差を検出する温度差検出手段を備え、
    該温度差検出手段の検出した温度差に基づいて、前記利用側熱交換器の出口の冷媒状態量として、前記内部熱交換器のエンタルピーまたは乾き度が演算されることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の冷凍空調装置。
  5. 熱源ユニットと少なくとも2台以上の利用ユニットとを有し、
    前記熱源ユニットが、冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧縮機から吐出された高圧冷媒が流入する熱源側熱交換器とから構成され、
    前記利用ユニットが、前記熱源側熱交換器の出口と液延長配管によって連結され、前記熱源側熱交換器から流出した高圧冷媒が流入する膨張機構と、該膨張機構から流出した低圧冷媒が流入する利用側熱交換器と、前記膨張機構に流入する高圧冷媒と前記利用側熱交換器から流出する低圧冷媒との間で熱交換を行い、前記圧縮機の入口にガス延長配管によって連結された内部熱交換器とから構成され、
    前記熱源側熱交換器から流出した高圧冷媒と前記圧縮機に流入する低圧冷媒との間で熱交換をさせる熱源側内部熱交換器と、
    前記熱源側内部熱交換器の低圧側出口における低圧冷媒の過熱度を検出する過熱度検出手段と、
    前記熱源側内部熱交換器における熱交換量から、前記熱源側熱交換器の低圧側入口における低圧冷媒の過熱度または乾き度を演算する演算手段と、
    前記利用側熱交換器を通過して低圧冷媒との間で熱交換をする利用流体の前記利用側熱交換器の入口における温度または出口における温度を検出する流入利用流体温度検出手段または流出利用流体温度検出手段と、
    前記膨張機構の流量調整を行う流量調整制御手段と、を備え、
    該流量調整制御手段は、前記2台以上の利用ユニットのそれぞれにおいて、前記流入利用流体温度検出手段が検出した流入温度と前記流入利用流体温度設定手段が設定した流入温度との温度差、または前記流出利用流体温度検出手段が検出した流出温度と前記流出利用流体温度設定手段が設定した流出温度との温度差を求め、該温度差が最も大きい利用ユニットについて、前記熱源側内部熱交換器の低圧側入口における低圧冷媒の過熱度または乾き度を1に近づけるように前記膨張機構の流量調整を行うことを特徴とする冷凍空調装置。
  6. 前記流量調整制御手段は、前記膨張機構の開口面積が閉塞する状態を、前記利用側熱交換器の出口における低圧冷媒の過熱度または前記内部熱交換器の低圧側出口の低圧冷媒の過熱度によって推測し、該推測された状態に基づいて、前記膨張機構の開口面積を補正することを特徴とする請求項1及至の何れかに記載の冷凍空調装置。
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