JP5151587B2 - クロック信号分周回路および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、回路技術に関し、特にクロック信号を任意の有理数分周比で分周する分周回路技術に関する。
任意の周波数のクロック信号から、より低い周波数のクロック信号を分周して分周するクロック信号分周回路において、分周比、すなわち分周前のクロック信号の周波数と分周後のクロック信号の周波数の比が1/M (Mは整数)の分周回路(整数分周回路)は、カウンタ回路を用いて容易に実現することができる。
一方、分周比がN/M(Nは正整数,MはNより大きい正整数)からなる有理数であっても分周が可能な分周回路が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2など参照)。これらの関連技術によれは、分周比の分子を設定する値Nを、入力クロック信号のサイクルごとに累積的に加算し、その加算結果が分周比の分母を設定する値Mより大きくなった場合には、その加算結果からMを引く、という動作を行い、その加算結果を参照して入力クロック信号のクロックパルスを適切にマスクする(間引く)ことにより有理数分周を実現している。
また、関連技術として、位相補間回路(Phase Interpolator)を使用したクロック生成回路が提案されている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3に記載の技術によれば、位相補間回路によって、入力クロック信号のエッジ以外のタイミングでエッジを生成することで、サイクル時間が一定の有理数分周クロック信号を生成することができる。
特開2005‐45507号公報 特開2006‐148807号公報 特開2002‐57578号公報
これら特許文献1や特許文献2に記載のクロック信号分周回路は、入力クロック信号のパルスを選択的にマスクすることで分周を実現しているため、分周クロック信号のパルス出力のタイミングは、入力クロック信号のパルスのタイミングに制限される。その結果、分周クロック信号のサイクル時間がサイクルごとに大きく変化してしまうという問題がある。また、サイクル時間の最小値が分周比に比例して減少しないので、分周クロック信号で駆動される回路の最大遅延の制約を周波数に応じて緩和できないという問題がある。
また、特許文献1や特許文献2に記載のクロック信号分周回路は、分周クロック信号の位相を調整する機能を持たないので、他のクロック信号とのクロック・スキューを補償する場合、クロック信号の分配回路にスキュー補償のためのバッファ回路を挿入する必要がある。しかし、クロック・スキュー量が大きい場合、多くのスキュー調整のためのバッファ回路を必要とし、面積や電力コストが増大するという問題がある。また、バッファ回路は動作中にその遅延量を調整できないので、電力を削減するためにサイクル時間に応じて電圧を制御する動的周波数電圧制御(DVFS: Dynamic Voltage and Frequency Scaling)技術を使用する場合など、動作中に電源電圧を変更する場合には対応できないという問題がある。
また、特許文献3に記載のクロック信号分周回路は、位相補間回路によって、サイクル時間が一定の有理数分周クロック信号を生成することができるものの、位相補間回路は比較的低周波数の入力クロック信号、例えば500MHz以下の周波数の入力クロック信号を分周する場合、大きな容量を必要とする。このため、消費電力やレイアウト面積が大きく、ノイズに弱いという問題がある。また、アナログ回路のため専用設計を必要とし、設計・検証コストが大きいという問題がある。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、大きな回路規模を必要とすることなく、入力クロック信号を有理数分周できるとともに、分周時に出力クロック信号の位相を調整できるクロック信号分周回路および方法を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるクロック信号分周回路は、N/M(Nは正整数,MはNより大きい正整数)で規定された分周比に基づいて、当該入力クロック信号をN/M分周した出力クロック信号を生成するクロック信号分周回路であって、入力された制御値に基づいて入力クロック信号に所定の遅延量を与えることにより出力クロック信号を生成して出力する可変遅延回路と、入力クロック信号のサイクルごとに制御値を算出して可変遅延回路へ出力する可変遅延制御回路とを備え、可変遅延制御回路は、入力クロック信号のサイクルごとにM−Nを累積的に加算した値からなる遅延指示値Kであって、かつ遅延指示値KがN以上となった場合にはKからNを減算した値となる遅延指示値Kを求め、出力クロック信号に対する位相制御を示す位相調整信号に応じて遅延指示値Kの値を増減する遅延指示値算出回路と、遅延指示値算出回路で得られた遅延指示値Kに基づいて、可変遅延回路での入力クロック信号の1サイクル当たりの単位遅延量のK/Nの遅延量に対応する制御値を算出する制御値出力回路とを含む。
本発明にかかる他のクロック信号分周回路は、N/M(Nは正整数,MはNより大きい正整数)で規定された分周比に基づいて、当該入力クロック信号をN/M分周した出力クロック信号を生成するクロック信号分周回路であって、入力された制御値に基づいて入力クロック信号に所定の遅延量を与えることにより出力クロック信号を生成して出力する可変遅延回路と、入力クロック信号のサイクルごとに制御値を算出して可変遅延回路へ出力する可変遅延制御回路とを備え、可変遅延制御回路は、入力クロック信号のサイクルごとにM−Nを累積的に加算した値からなる遅延指示値Kであって、かつ遅延指示値KがN以上となった場合にはKからNを減算した値となる遅延指示値Kを求める遅延指示値算出回路と、遅延指示値算出回路で得られた遅延指示値Kに基づいて、可変遅延回路での入力クロック信号の1サイクル当たりの単位遅延量のK/Nの遅延量に対応する制御値を算出する制御値出力回路とを含み、遅延指示値算出回路は、入力クロック信号をMサイクル分繰り返しカウントすることにより、サイクルに対応したカウント値を出力するカウンタ回路と、少なくともカウント値に対応する遅延指示値Kを予め保持し、入力されたカウント値に応じたテーブルデータを遅延指示値Kとして制御値算出回路へ出力するテーブル回路とを含む。
また、本発明にかかるクロック信号分周方法は、N/M(Nは正整数,MはNより大きい正整数)で規定された分周比に基づいて、当該入力クロック信号をN/M分周した出力クロック信号を生成するクロック信号分周方法であって、入力された制御値に基づいて入力クロック信号に所定の遅延量を与えることにより出力クロック信号を生成して出力する可変遅延ステップと、入力クロック信号のサイクルごとに制御値を算出して可変遅延ステップへ出力する可変遅延制御ステップとを備え、可変遅延制御ステップは、入力クロック信号のサイクルごとにM−Nを累積的に加算した値からなる遅延指示値Kであって、かつ遅延指示値KがN以上となった場合にはKからNを減算した値となる遅延指示値Kを求め、出力クロック信号に対する位相制御を示す位相調整信号に応じて遅延指示値Kの値を増減する遅延指示値算出ステップと、遅延指示値算出ステップで得られた遅延指示値Kに基づいて、可変遅延ステップでの入力クロック信号の1サイクル当たりの単位遅延量のK/Nの遅延量に対応する制御値を算出する制御値出力ステップとを含む。
また、本発明にかかる他のクロック信号分周方法は、N/M(Nは正整数,MはNより大きい正整数)で規定された分周比に基づいて、当該入力クロック信号をN/M分周した出力クロック信号を生成するクロック信号分周方法であって、入力された制御値に基づいて入力クロック信号に所定の遅延量を与えることにより出力クロック信号を生成して出力する可変遅延ステップと、入力クロック信号のサイクルごとに制御値を算出して可変遅延ステップへ出力する可変遅延制御ステップとを備え、可変遅延制御ステップは、入力クロック信号のサイクルごとにM−Nを累積的に加算した値からなる遅延指示値Kであって、かつ遅延指示値KがN以上となった場合にはKからNを減算した値となる遅延指示値Kを求める遅延指示値算出ステップと、遅延指示値算出ステップで得られた遅延指示値Kに基づいて、可変遅延ステップでの入力クロック信号の1サイクル当たりの単位遅延量のK/Nの遅延量に対応する制御値を算出する制御値出力ステップとを含み、遅延指示値算出ステップは、入力クロック信号をMサイクル分繰り返しカウントすることにより、サイクルに対応したカウント値を出力するカウンタステップと、少なくともカウント値に対応する遅延指示値Kを予め保持し、入力されたカウント値に応じたテーブルデータを遅延指示値Kとして制御値算出ステップへ出力するテーブル保持ステップとを含む。
本発明によれば、分周比分母Mおよび分周分子Nを示す整数値の演算処理で、入力クロック信号のサイクルごとに出力クロック信号に対する遅延指示値を算出することができるとともに、遅延指示値の増減分に応じて、入力クロック信号の1サイクルの1/Nに相当する単位で、可変遅延回路に対する遅延制御値が示す遅延量を調整することができる。
したがって、位相調整のために特別に遅延回路等を備える必要がなくなり、入力クロック信号を有理数分周しつつ、出力クロック信号の位相を調整できる。このため、レイアウト面積や消費電力を大幅に増大させることなく、設計・検証コストの小さい有理数分周回路を実現することができる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態にかかるクロック信号分周回路について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態にかかるクロック信号分周回路の構成を示すブロック図である。
クロック信号分周回路10は、分周比設定情報20のN/M(Nは正整数,MはNより大きい正整数)で規定された分周比に基づいて、入力クロック信号CKIの連続するM個のクロックパルスのうち、N個分のクロックパルスを遅延させることにより、クロックSをN/Mの分周比で有理数分周した出力クロック信号CKOを生成する回路である。
このクロック信号分周回路10は、主な回路として、可変遅延制御回路100と可変遅延回路200とを含んでいる。
可変遅延制御回路100は、入力クロック信号のサイクルごとに遅延制御値104を算出して可変遅延回路へ出力する機能を有している。
可変遅延回路200は、入力された遅延制御値104に基づいて入力クロック信号CKIに所定の遅延量を与えることにより出力クロック信号CKOを生成して出力する機能を有している。
可変遅延制御回路100は、主な回路部として、遅延指示値算出回路101と制御値出力回路102とを有している。
遅延指示値算出回路101は、入力クロック信号CKIのサイクルごとにM−Nを累積的に加算した値からなる遅延指示値Kであって、かつ遅延指示値KがN以上となった場合にはKからNを減算した値となる遅延指示値Kを求める機能と、出力クロック信号CKOに対する位相制御を示す位相調整信号に応じて遅延指示値Kの値を調整する機能とを有している。
制御値出力回路102は、遅延指示値算出回路101で得られた遅延指示値Kに基づいて、可変遅延回路200での入力クロック信号CKIの1サイクル当たりの単位遅延量のK/Nの遅延量に対応する遅延制御値104を算出する機能を有している。
これにより、遅延指示値算出回路101において、入力クロック信号CKIのサイクルごとに求められた遅延指示値Kが、出力クロック信号CKOに対する位相制御を示す位相調整信号30に応じて調整される。また、制御値出力回路102において、この遅延指示値Kに基づいて入力クロック信号CKIの1サイクル当たりの単位遅延量のK/Nの遅延量に対応する遅延制御値104が算出される。また、可変遅延回路200において、この遅延制御値104に基づいて、入力クロック信号CKIのサイクルごとに、入力クロック信号CKIの1サイクルの1/Nの単位で入力クロック信号CKIに遅延が与えられ、出力クロック信号CKOとして出力される。
[可変遅延制御回路]
次に、図2を参照して、可変遅延制御回路100の構成の詳細について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態にかかるクロック信号分周回路における可変遅延制御回路の構成を示す回路図である。
可変遅延制御回路100の遅延指示値算出回路101は、加算器110、大小比較器111、フリップフロップ回路112、セレクタ回路113、フリップフロップ回路114、セレクタ回路115、位相制御回路120、セレクタ回路122、デクリメンタ123、インクリメンタ124を含んでいる。
遅延指示値算出回路101には、分周比設定信号20として、分周比分母Mから分周比分子Nを減算した値を示すM−N情報、分周比分子Nの負値を示す−N情報、および分周比分子Nの正値を示すN情報が入力されている。これらは、数ビット分の並列データからなり、分周比が変更されない限りこの分周比設定情報20の値は変化しない。
加算器110は、セレクタ回路122およびセレクタ回路115を介して入力されたM−N情報を、入力クロック信号のサイクルごとに累積的に加算することにより遅延指示値Kを算出する累積加算回路を構成している。
大小比較器111およびフリップフロップ回路114は、加算器110で得られた遅延指示値KがN以上の場合、セレクタ回路115を介して加算器110に−N情報を入力することにより、加算器110の遅延指示値KからNを減算する上限制御回路を構成している。
大小比較器111およびセレクタ回路113は、加算器110で得られた遅延指示値KがN未満の場合には加算器110の遅延指示値Kを制御値出力回路102へ出力し、当該遅延指示値KがN以上の場合には遅延指示値Kとして「0」を制御値出力回路102へ出力する遅延指示値選択回路を構成している。
位相制御回路120、セレクタ回路122、デクリメンタ123、インクリメンタ124は、位相調整信号30に基づいてセレクタ回路122を制御して、加算器110に入力するM−N情報を変更することにより、遅延指示値Kを調整する指示値調整回路を構成している。
可変遅延制御回路100の制御値出力回路102は、位相比較器130、カウンタ回路132、および乗算器134を含んでいる。
位相比較器130は、遅延基準値の校正動作時およびクロック分周動作時において、周期的に入力クロック信号CKIと出力クロック信号CKOの立ち上がりエッジの位相差を比較し、その比較結果を位相比較結果信号131として出力する。
カウンタ回路132は、位相比較結果信号131に基づいて、保持している遅延基準値133のカウントアップまたはカウントダウンを行う。
乗算器134は、遅延指示値103と遅延基準値133との乗算を行い、その乗算結果を遅延制御値104として出力する。
なお、フリップフロップ回路112、114、カウンタ回路132は、入力クロック信号CKIの立ち上がりエッジのタイミングに基づいて動作する。
[可変遅延制御回路の動作]
次に、図3を参照して、可変遅延制御回路の動作について説明する。図3は、可変遅延制御回路の動作を示すタイミングチャートである。ここでは、入力クロック信号CKIを分周比N/M=5/8で分周して出力クロック信号CKOを生成する場合を例として説明する。
可変遅延制御回路100は、リセット動作直後、または分周比の変更直後、初期化中状態にある。可変遅延制御回路100は、初期化中状態において、可変遅延回路200の遅延量を入力クロック信号CKIの1サイクル分に制御する遅延基準値の校正動作を行う。以下、可変遅延制御回路100の校正動作について説明する。
初期化中状態を表す初期化情報INIが与えられた時、セレクタ回路113は、遅延指示値103にN情報を選択して出力する。これにより、可変遅延回路200の遅延量を入力クロック信号CKIの1サイクル分だけ制御するための遅延指示値の、1/Nに相当する値を、カウンタ回路132で遅延指示値133として保持するように校正する。
制御値出力回路102の乗算器134は、遅延指示値103と遅延基準値133とを乗算し、この乗算結果の小数点以下を切り捨てた値を遅延制御値104として出力する。
ここで、カウンタ回路132が保持する遅延基準値133の初期値は「1.0」である。したがって、図3において、校正動作直後の最初のサイクルT0では、分周比が5/8の場合、遅延指示値103が「5」、遅延基準値133が「1.0」であることから、これらが乗算器134で乗算され、遅延制御値104は「5」となる。これにより、可変遅延回路200は、制御値=5に対応した遅延量で出力クロック信号CKOを出力する。
位相比較器130は、出力クロック信号CKOの立ち上がりエッジと入力クロック信号CKIの次の立ち上がりエッジとを比較する。遅延制御値104が「5」のT0の場合、出力クロック信号CKOの立ち上がりエッジは、入力クロック信号CKIの次の立ち上がりエッジよりも位相が遅れているので、その位相比較結果が位相比較結果信号131により出力される。
カウンタ回路132は、位相比較結果信号131が出力クロック信号CKOの遅れを示す場合、保持している遅延基準値133を単位調整量分、例えば「0.1」だけ増分し、遅延基準値133として「1.1」にカウントアップする。これにより、次のサイクルT1において、遅延指示値103が「5」、遅延基準値133が「1.1」であることから、これらの乗算結果は「5.5」となるが、乗算器134で小数点以下を切り捨てられて遅延制御値104は「5」となる。
このようにして、出力クロック信号CKOの立ち上がりエッジと入力クロック信号CKIの次の立ち上がりエッジの位相が一致するまで、カウンタ回路132の遅延基準値133がカウントアップされる。これに応じて、遅延制御値104の値、さらに可変遅延回路200の遅延量が増加していく。
サイクルTnにおいて、遅延基準値133の値が「20.0」、遅延制御値104の値が「100」に到達し、出力クロック信号CKOの立ち上がりエッジと入力クロック信号CKIの次の立ち上がりエッジとの位相が一致した場合、位相比較器130でロック状態が検出される。
カウンタ回路132は、位相比較結果信号131がロック状態を示す場合、そのときの遅延基準値133の値を保持する。これにより、可変遅延回路200の遅延量を、入力クロック信号CKIの1サイクル分に制御する遅延指示値(=100)の1/N(=1/5)に相当する値(=20.0)が、カウンタ回路132で遅延基準値133として保持される。
したがって、この校正動作以降、遅延指示値Kを変更することにより、入力クロック信号CKIのサイクルごとに、可変遅延回路200の遅延量を、入力クロック信号CKIの1サイクルの1/Nの単位の遅延量で、精度よく制御することが可能となる。
このため、分周動作では、分周比N/Mに応じて、入力クロック信号CKIのサイクルごとに、当該サイクルにおける入力クロック信号CKIのクロックパルスから出力クロック信号CKOのクロックパルスまでの遅延量を遅延指示値Kで与えることにより、分周比N/Mで分周した出力クロック信号CKOを生成することが可能となる。
次に、可変遅延制御回路100の分周動作について説明する。
可変遅延制御回路100は、ロックを検出すると、初期化中状態から分周動作状態に遷移する。可変遅延制御回路100は、分周動作状態において、入力クロック信号CKIを分周比N/M(=5/8)で分周した出力クロック信号CKOを生成するように、可変遅延回路200の遅延量を制御する遅延制御値104を出力する。
位相調整信号30として、クロック信号CKOの位相の調整要求が入力されていない場合、位相制御回路120は、位相制御信号121によりセレクタ回路122が入力「M−N」を選択するように制御する。
分周動作状態では、セレクタ回路113は、大小比較器111による加算結果116とNの比較結果を参照して、加算器110の加算結果116がN以上であれば固定値「0」を選択する。一方、加算結果116がN未満であればこの加算結果116の値を選択して、遅延指示値K(131)として出力する。
分周動作状態の最初のサイクルC0において、加算結果116の値が「0」の場合、セレクタ回路113は、加算結果116の値「0」を選択するので、遅延指示値103の値は「0」である。遅延基準値133の値は、カウンタ回路132に記憶されている値「20.0」である。この値「20.0」は、可変遅延回路200の遅延量を入力クロック信号CKIの1サイクル分に制御する遅延指示値である100の1/N(N=5)に相当する値である。この場合、遅延制御値104の値は「0」となり、サイクルC0において、可変遅延回路200は、出力クロック信号CKOを出力しない。
次に、サイクルC1において、フリップフロップ回路114は、サイクルC0における大小比較器111の結果、すなわち加算結果116がN未満であった旨を保持している。セレクタ回路115は、フリップフロップ回路114に保持されている直前サイクルの大小比較器111の結果を参照して、加算結果116がN以上であったならば入力「−N」を選択し、加算結果116がN未満であったならば、セレクタ回路122の出力である入力「M−N」を選択する。したがって、サイクルC1では、セレクタ回路115は、入力「M−N」=8−5=3を選択する。
フリップフロップ回路112は、サイクルC0における加算結果116の値「0」を保持している。したがって、加算器110では、フリップフロップ回路112からの「0」にセレクタ回路115からの「3」が加えられ、加算結果116の値は「3」となる。加算結果116の値「3」は、N(N=5)未満であるので、セレクタ回路113は、加算結果116の値「3」を選択し、遅延指示値103の値は「3」となる。したがって、サイクルC0において、遅延制御値104の値は「3×20.0=60」となる。
これにより、サイクルC0において、可変遅延回路200は、入力クロック信号CKIに対して遅延指示値である「60」に対応する遅延を施した出力クロック信号CKOを出力する。可変遅延回路200の遅延量は、遅延指示値が「100」のときに入力クロック信号CKIの1サイクル分に等しいので、遅延指示値が「60」のときは、図3に示すように、1サイクルの60/100=3/5の遅延量になる。
次に、サイクルC2において、フリップフロップ回路114は、サイクルC1において加算結果116がN未満であった旨を保持している。したがって、セレクタ回路115は、セレクタ回路122の出力である入力「M−N」=3を選択して出力する。フリップフロップ回路112は、サイクルC1における加算結果116の値「3」を保持している。これにより、加算結果116の値は「3+3=6」となる。加算結果116の値「6」は、N(N=5)以上であるので、セレクタ回路113は固定値「0」を選択し、遅延指示値103の値は「0」となる。したがって、サイクルC2において、遅延制御値104の値は「0×20.0=0」となり、可変遅延回路200は、出力クロック信号CKOを出力しない。
次に、サイクルC3において、フリップフロップ回路114は、サイクルC2において加算結果116の値がN以上であった旨を保持している。したがって、セレクタ回路115は、入力「−N」=−5を選択して出力する。フリップフロップ回路112は、サイクルC2における加算結果116の値「6」を保持している。これにより、加算結果116の値は「6−5=1」となる。加算結果116の値「1」は、N(N=5)未満であるので、セレクタ回路113は、加算結果116の値「1」を選択し、遅延指示値103の値は「1」となる。
したがって、サイクルC3において、遅延制御値104の値は「1×20.0=20」となり、可変遅延回路200は、入力クロック信号CKIを遅延指示値である「20」に対応する遅延量だけ遅延させた出力クロック信号CKOを出力する。この際、可変遅延回路200の遅延量は、遅延指示値が「100」のときに入力クロック信号CKIの1サイクル分に等しいので、遅延指示値が「20」のときは、図3に示すように、入力クロック信号CKIの1サイクルの「20/100=1/5=1/N」の遅延量になる。
同様に、サイクルC4において、加算結果116の値は「1+3=4」、遅延指示値103の値は「4」、遅延制御値104の値は「80」となる。したがって、入力クロック信号CKIを入力クロック信号CKIの1サイクルの「80/100=4/5=4/N」だけ遅延した出力クロック信号CKOが出力される。
また、サイクルC5において、加算結果116の値は「4+3=7」、遅延指示値103の値は「0」、遅延制御値104の値は「0」となる。したがって、出力クロック信号CKOは出力されない。
さらに、サイクルC6において、加算結果116の値は「7−5=2」、遅延指示値103の値は「2」、遅延制御値104の値は「40」となる。したがって、入力クロック信号CKIを入力クロック信号CKIの1サイクルの「40/100=2/5=2/N」だけ遅延した出力クロック信号CKOが出力される。
またさらに、サイクルC7において、加算結果116の値は「2+3=5」、遅延指示値103の値は「5」、遅延制御値104の値は「100」となる。したがって、入力クロック信号CKIを入力クロック信号CKIの1サイクル分だけ遅延した出力クロック信号CKOが出力される。すなわち、出力クロック信号CKOの立ち上がりエッジの位相は、入力クロック信号CKIの次の立ち上がりエッジの位相と一致することになる。
次に、サイクルC7の次のサイクルC8において、フリップフロップ回路114は、サイクルC7において加算結果116がN以上であった旨を保持している。したがって、セレクタ回路115は、入力「−N」=−5を選択して出力する。フリップフロップ回路112は、サイクルC7における加算結果116の値「5」を保持している。したがって加算結果116の値は、加算器110の「5−5=0」となる。加算結果116の値「0」は、N(N=5)未満であるので、セレクタ回路113はこの値「0」を選択し、遅延指示値103の値は「0」となる。したがって、遅延制御値104の値は「0×20.0=0」となり、可変遅延回路200は、出力クロック信号CKOを出力しない。この状況は、先に説明したサイクルC0の状況と同様である。この後、サイクルC0からサイクルC7の動作を繰り返すこととなる。
以上のように、位相比較器130は、可変遅延制御回路100が初期化中状態の校正動作状態にある場合は、入力クロック信号CKIの毎サイクルにおいて、入力クロック信号CKIと出力クロック信号CKOの立ち上がりエッジの位相差を比較し、その結果を位相比較結果信号131として出力する。また、可変遅延制御回路100が分周動作状態にある場合は、図3からも明らかなように、サイクルC0において入力クロック信号CKIと出力クロック信号CKOの立ち上がりエッジの位相が一致する。
位相比較器130は、可変遅延制御回路100が分周動作状態にある場合は、サイクルC0のタイミングで周期的に入力クロック信号CKIと出力クロック信号CKOの立ち上がりエッジの位相差を比較し、その結果を位相比較結果信号131として出力する。カウンタ回路132は、位相比較結果信号131に基づいて、入力クロック信号CKIの位相に対して出力クロック信号の位相が遅れている場合、保持している遅延基準値133をカウントアップする。また、入力クロック信号CKIの位相に対して出力クロック信号の位相が進んでいる場合、保持している遅延基準値133をカウントダウンする。
これにより、温度変動や電源電圧変動等によって可変遅延回路200の遅延量がばらついたとしても、遅延基準値133が、位相比較器130が出力する位相比較結果に基づいて調整されるので、サイクルC0のタイミングで常に入力クロック信号CKIと出力クロック信号CKOの位相が一致することになる。すなわち、図3にも示すように、出力クロック信号CKOのサイクル時間(立ち上がりエッジ間の間隔)は、入力クロック信号CKIのサイクル時間の1/N×M=M/N=8/5倍で一定である。
[可変遅延回路]
次に、図4を参照して、可変遅延回路の構成について詳細を説明する。図4は、可変遅延回路の構成を示す回路図である。
可変遅延回路200は、複数の遅延ユニット210を直列に接続した構成である。具体的には、図4に示すように、D1,D2,…,Dn(nは正整数)のn個の遅延ユニット210が直列に接続されている。ここでは、遅延ユニットD1から遅延ユニットD2,…,Dnへの順で入力クロック信号CKIが伝播する方向を往路方向といい、この逆順で伝播する方向を復路方向という。
入力クロック信号CKIは、まず遅延ユニットD1に入力されて往路方向に伝播し、いずれかの遅延ユニット210で折り返して復路方向に伝播し、遅延ユニットD1を再び通過し、最後にインバータ回路220を介して、出力クロック信号CKOとして出力される。このため、折り返しを行う遅延ユニット210を任意に選択により、入力クロック信号CKIが通過する遅延ユニット210の段数を制御することが可能となり、可変遅延回路200は可変遅延が実現される。
遅延ユニットDk(kは1〜nの整数)は、AND回路211、AND回路214、およびNAND回路213から構成される。AND回路211(第1の遅延素子)は、往路方向(Dk−1)から入力された入力クロック信号CKIを、往路出力信号212としてNAND回路213および次段の遅延ユニットDk+1へ出力するか否かを、入力マスク信号204に基づいて制御する。NAND回路213は、AND回路211から出力された入力クロック信号CKIを当該遅延ユニットDkにおいて、復路方向に折り返して出力するか否かを、折り返し制御信号202に基づいて制御し、バイパス回路として機能する。
AND回路214(第2の遅延素子)は、NAND回路213で折り返された往路出力信号212、または復路方向(Dk+1)から入力された復路出力信号215を、復路方向で隣接する遅延ユニットDk−1へ復路出力信号215として出力する。
このようにして、各遅延ユニット210は、主としてAND回路211およびAND回路214で生じる遅延量だけ遅延させて、入力クロック信号CKIを往路方向および復路方向に伝播させる遅延素子として機能する。
デコード回路201は、遅延制御値104をデコードして、各遅延ユニット210に対する折り返し制御信号202を生成する。また、折り返し制御信号202をインバータ回路203で論理反転した信号を入力マスク信号204として使用する。
[可変遅延回路の動作]
次に、図5および図6を参照して、可変遅延回路の動作について詳細を説明する。ここでは、位相調整信号30に、クロック信号CKOの位相の調整要求が入力されていないとする。図5は、可変遅延制御回路の動作を示すタイミングチャートである。図6は、可変遅延回路の動作を示すタイミングチャートである。
ここでは、分周比N/Mが3/4であるものとする。また、可変遅延回路200の遅延量を入力クロック信号CKIの1サイクル分に制御する遅延指示値が「12」であるとすると、遅延基準値133の値は「12/N=12/3=4」に設定されている。
図5において、サイクルC0では、加算結果116の値は「4」、遅延指示値103の値は「0」、遅延制御値104の値は「0」となる。サイクルC1では、加算結果116の値は「1」、遅延指示値103の値は「1」、遅延制御値104の値は「4」、となる。サイクルC2では、加算結果116の値は「2」、遅延指示値103の値は「2」、遅延制御値104の値は「8」となる。サイクルC3では、加算結果116の値は「3」、遅延指示値103の値は「3」、遅延制御値104の値は「12」となる。このように分周比N/M=3/4では、サイクルC0からサイクルC3の動作が繰り返されて分周が実現される。
図6には、サイクルC0からサイクルC3の各サイクルでの、可変遅延回路200における入力クロック信号CKIの立ち上がりおよび立ち下がりの伝播の様子が模式的に示されている。ここでは、D1からD16の16個の遅延ユニット210における入力マスク信号204、折り返し制御信号202、往路出力信号212、復路出力信号215の各値を示している。
まず、サイクルC0では、遅延制御値104の値は「0」であるので、デコード回路201は、遅延ユニットD1のインバータ回路203へ入力される折り返し制御信号202のみを値「1」、その他の折り返し制御信号202の値を「0」として出力する。したがって、遅延ユニットD1の入力マスク信号204の値は「0」となるので、入力クロック信号CKIの伝播経路は、遅延ユニットD1において切り離され、出力クロック信号CKOは出力されない。
次に、サイクルC1では、遅延制御値104の値は「4」であるので、デコード回路201は、遅延ユニットD4の折り返し制御信号202のみを値「1」、その他の折り返し制御信号202の値を「0」として出力する。したがって、入力クロック信号CKIの立ち上がりおよび立ち下がりとも、遅延ユニットD4で折り返されて伝播する。すなわち、出力クロック信号CKOには、入力クロック信号CKIが遅延ユニットD1〜D4の4個分の遅延だけ遅延したクロック信号が出力される。またD5の遅延ユニット210の入力マスク信号204の値は「0」となるので、入力クロック信号CKIの伝播経路は、遅延ユニットD5で切り離され、これ以降の往路方向には伝播しない。
また、サイクルC2では、遅延制御値104の値は「8」であるので、デコード回路201は、遅延ユニットD8の折り返し制御信号202のみを値「1」、その他の折り返し制御信号202の値を「0」として出力する。したがって、入力クロック信号CKIの立ち上がりおよび立ち下がりとも、遅延ユニットD8で折り返されて伝播する。すなわち、出力クロック信号CKOには、入力クロック信号CKIが遅延ユニットD1〜D8の8個分の遅延だけ遅延したクロック信号が出力される。またD9の遅延ユニット210の入力マスク信号204の値は「0」となるので、入力クロック信号CKIの伝播経路は、遅延ユニットD9で切り離され、これ以降の往路方向には伝播しない。
さらに、サイクルC3では、遅延制御値104の値は「12」であるので、デコード回路201は、遅延ユニットD12の折り返し制御信号202のみを値「1」、その他の折り返し制御信号202の値を「0」として出力する。したがって、入力クロック信号CKIの立ち上がりおよび立ち下がりとも、遅延ユニットD12で折り返されて伝播する。すなわち、出力クロック信号CKOには、入力クロック信号CKIが遅延ユニットD1〜D12の12個分の遅延だけ遅延したクロック信号が出力される。これは入力クロック信号CKIのサイクル時間と一致する。また、遅延ユニットD13の入力マスク信号204の値は「0」となるので、入力クロック信号CKIの伝播経路は、遅延ユニットD13で切り離され、これ以降の往路方向には伝播しない。
以降、サイクルC0からサイクルC3の動作を繰り返すことで、分周比N/M=3/4の分周を実現することができる。これは、可変遅延制御回路100が可変遅延回路200の遅延量を、入力クロック信号CKIのサイクルごとに、入力クロック信号CKIの1サイクルの1/Nの単位で制御することで実現している。
また、図5からも明らかなように、出力クロック信号CKOのサイクル時間(立ち上がりエッジ間の間隔)は、入力クロック信号CKIのサイクル時間の1/N×M=M/N=4/3倍で一定である。
[第1の実施形態の動作]
次に、図7を参照して、本発明の第1の実施形態にかかるクロック信号分周回路の動作について説明する。図7は、本発明の第1の実施形態にかかるクロック信号分周回路の適用例を示すブロック図である。
ここでは、位相調整信号30に、出力クロック信号CKOの位相の調整要求が入力された場合の動作について説明する。
図7には、回路Aと回路Bを含んだ半導体集積回路の例が示されている。回路Aは、クロックAをツリー状のクロック分配回路41で分配したクロックA’で動作する。回路Bは、クロックAを本発明のクロック信号分周回路10で有理数分周して生成したクロックBを、ツリー状のクロック分配回路42で分配したクロックB’で動作する。
位相比較回路40は、クロックA’とクロックB’の位相を周期的に比較し、その比較結果に基づいて、クロックA’とクロックB’の位相が周期的に一致するように、クロックBの位相の調整を、位相調整信号30を通じてクロック信号分周回路10に要求する。
本実施形態にかかるクロック信号分周回路10は、クロックAを入力クロック信号CKIとして入力し、それを有理数分周して生成した出力クロック信号CKOをクロックBとして出力する。さらに、位相調整信号30を入力し、それに基づいてクロックBの位相を調整する。
この動作により、例えば回路Bの電圧を変更するなど、LSIの動作中にクロックBの分配遅延が変化する場合でも、それに追従してクロックA’とクロックB’の位相を周期的に一致させることができる。クロックA’とクロックB’の位相を周期的に一致させた場合、回路Aと回路Bとの間で同期的で高速な通信が可能となる、などの利点がある。
まず、図8を参照して、位相調整がない場合における可変遅延制御回路の動作について説明する。図8は、可変遅延制御回路の動作例(位相調整なし)を示すタイミングチャートである。ここでは、分周比N/Mが3/4であるものとする。
図8の例において、クロックAの分配遅延、すなわちクロック分配回路41の遅延と、クロックBの分配遅延、すなわちクロック分配回路42の遅延が同等であり、クロックA’とクロックB’の位相がサイクルC0で周期的に一致しているものとする。
この場合、位相比較回路40は、この周期的に位相が一致するサイクルC0で、クロックA’とクロックB’の位相を比較し、その比較結果に基づいて、位相調整信号30に、位相調整の要求を出力する。この場合、サイクルC0において、クロックA’とクロックB’の位相は一致しているので、位相調整信号30には、位相調整の要求がないことを示す値「0」が出力されている。これに応じて、位相調整信号30を入力する遅延指示値算出回路101のクロック位相制御回路120は、位相調整動作を行わないように、位相制御信号121に値「0」を出力して、セレクタ回路122が入力「M−N」を選択するように制御する。これにより、クロック信号分周回路10は、図5を参照して説明した動作と同一の動作を行う。
次に、図9を参照して、位相遅れを調整する場合における可変遅延制御回路の動作について説明する。図9は、可変遅延制御回路の他の動作例(位相遅れを調整)を示すタイミングチャートである。ここでは、例えば回路Bの電圧を低下させた場合など、クロックAの分配遅延、すなわちクロック分配回路41の遅延よりも、クロックBの分配遅延、すなわちクロック分配回路42の遅延が大きい場合の動作例が示されている。
図9の例において、サイクルC0において、クロックA’よりもクロックB’の位相が遅れているものとする。
位相比較回路40は、サイクルC0で、クロックA’とクロックB’の位相を比較し、この比較結果がクロックA’よりもクロックB’の位相が遅れていることを示す場合、その位相遅れを調整するため、位相調整信号30に、位相を進めることを要求する値「−1」を出力する。このとき、クロック位相制御回路120は、位相を進める調整動作を行うように、位相制御信号121に値「−1」を、1サイクルだけ出力する。位相制御信号121に値「−1」を出力するサイクルは、可変遅延制御回路100のフリップフロップ回路114が、加算結果116がN未満であった旨を保持しており、セレクタ回路115が、セレクタ回路122の出力を選択して出力するサイクルならば、いずれのサイクルでもよい。ここでは、サイクルC3において、位相制御信号121に値「−1」を出力するとする。
位相制御信号121が値「−1」の場合、前述の図2に示したように、セレクタ回路122は入力「M−N」から値「1」を引いた値「M−N−1=1−1=0」を選択する。この結果、サイクルC3において、加算結果116および遅延指示値103の値は、「2+1=3」から「2+0=2」に調整される。これは、可変遅延回路200の遅延量が、入力クロック信号CKIの1サイクルの3/N=3/3から、入力クロック信号CKIの1サイクルの2/N=2/3に、調整されることを意味する。すなわち、サイクルC3において、入力クロック信号CKIの1サイクルの1/N=1/3だけ位相が早まった出力クロック信号CKOが出力される。その結果、クロックAの分配遅延よりも、クロックBの分配遅延が大きいにもかかわらず、サイクルC3の次のサイクルC0’において、クロックA’とクロックB’の位相が一致することになる。
この後、位相比較回路40は、サイクルC0’で再びクロックA’とクロックB’の位相を比較し、その比較結果に基づいて、位相調整信号30には、位相調整の要求がないことを示す値「0」を出力する。サイクルC3で調整された加算結果116は、可変遅延制御回路100のフリップフロップ回路112に保持され、それに基づいてその後のサイクルの加算結果116が計算される。したがって、次のサイクルC0”でも、クロックA’とクロックB’の位相は一致することになる。
次に、図10を参照して、位相進みを調整する場合における可変遅延制御回路の動作について説明する。図10は、可変遅延制御回路の他の動作例(位相進みを調整)を示すタイミングチャートである。ここでは、例えば回路Bの電圧を上昇させた場合など、クロックAの分配遅延、すなわちクロック分配回路41の遅延よりも、クロックBの分配遅延、すなわちクロック分配回路42の遅延が小さい場合の動作例が示されている。
図9の例において、サイクルC0において、クロックA’よりもクロックB’の位相が進んでいるものとする。
位相比較回路40は、サイクルC0で、クロックA’とクロックB’の位相を比較し、この比較結果がクロックA’よりもクロックB’の位相が進んでいることを示す場合、その位相進みを調整するため、位相調整信号30に、位相を遅らせることを要求する値「+1」を出力する。このとき、クロック位相制御回路120は、位相を遅らせる調整動作を行うように、位相制御信号121に値「+1」を、1サイクルだけ出力する。位相制御信号121に値「+1」を出力するサイクルは、可変遅延制御回路100のフリップフロップ回路114が、加算結果116がN未満であった旨を保持しており、セレクタ回路115が、セレクタ回路122の出力を選択して出力するサイクルならば、いずれのサイクルでもよい。ここでは、サイクルC3において、位相制御信号121に値「+1」を出力するとする。
位相制御信号121が値「+1」の場合、図2に示すように、セレクタ回路122は入力「M−N」に値「1」を足した、「M−N+1=1+1=2」を選択する。この結果、サイクルC3において、加算結果116の値は、「2+1=3」から「2+2=4」に調整され、遅延指示値103の値は「0」になる。したがって、サイクルC3では、出力クロック信号CKOは出力されない。一方、次のサイクルC0’では、加算結果116および遅延指示値103の値は「1」になり、入力クロック信号CKIを入力クロック信号CKIの1サイクルの1/N=1/3だけ遅延した出力クロック信号CKOが出力される。
これは、可変遅延回路200の遅延量が、サイクルC3における入力クロック信号CKIの1サイクルの3/N=3/3から、サイクルC0’における入力クロック信号CKIの1サイクルの1/N=1/3に、調整されることを意味する。すなわち、サイクルC3からサイクルC0’において、入力クロック信号CKIの1サイクルの1/N=1/3だけ位相が遅くなった出力クロック信号CKOが出力される。その結果、クロックAの分配遅延よりも、クロックBの分配遅延が小さいにもかかわらず、サイクルC0’において、クロックA’とクロックB’の位相が一致することになる。
この後、位相比較回路40は、サイクルC0’で再びクロックA’とクロックB’の位相を比較し、その比較結果に基づいて、位相調整信号30には、位相調整の要求がないことを示す値「0」を出力する。サイクルC3で調整された加算結果116は、可変遅延制御回路100のフリップフロップ回路112に保持され、それに基づいてその後のサイクルの加算結果116が計算される。したがって、次のサイクルCO”でも、クロックA’とクロックB’の位相は一致することになる。
[第1の実施形態の効果]
このように、本実施形態によれば、遅延指示値算出回路101により、入力クロック信号CKIのサイクルごとにM−Nを累積的に加算した値からなる遅延指示値Kであって、かつ遅延指示値KがN以上となった場合にはKからNを減算した値となる遅延指示値Kを求め、出力クロック信号CKOに対する位相制御を示す位相調整信号30に応じて遅延指示値Kを増減している。
具体的には、出力クロック信号CKOの位相を早める旨を示す位相調整信号30に応じて遅延指示値Kから「1」を減算し、出力クロック信号CKOの位相を遅らせる旨を示す位相調整信号30に応じて遅延指示値Kに「1」を加算している。
これにより、分周比を示す整数値の演算処理で、入力クロック信号CKIのサイクルごとに出力クロック信号CKOに対する遅延指示値Kを算出することができるとともに、遅延指示値Kの増減分に応じて、入力クロック信号CKIの1サイクルの1/Nに相当する単位で、可変遅延回路200に対する遅延制御値104が示す遅延量を調整することができる。
したがって、位相調整のために特別に遅延回路等を備える必要がなくなり、入力クロック信号を有理数分周しつつ、出力クロック信号の位相を調整できる。このため、レイアウト面積や消費電力を大幅に増大させることなく、設計・検証コストの小さい有理数分周回路を実現することができる。
また、本実施形態では、制御値出力回路102において、乗算器134により、遅延指示値Kと予め保持している遅延基準値との積を遅延制御値104として算出し、遅延基準値の校正時には、当該乗算器に対してNを示す遅延指示値Kを入力するとともに遅延基準値を増減することにより、当該乗算回路から得られる制御値を変更して出力し、入力クロック信号と出力クロック信号との位相が1サイクル分ずれて一致した時点の遅延基準値を保持するようにしてもよい。
したがって、この校正動作以降、遅延指示値Kを変更することにより、入力クロック信号CKIのサイクルごとに、可変遅延回路200の遅延量を、入力クロック信号CKIの1サイクルの1/Nの単位の遅延量で、精度よく制御することが可能となる。
このため、分周動作では、分周比N/Mに応じて、入力クロック信号CKIのサイクルごとに、当該サイクルにおける入力クロック信号CKIのクロックパルスから出力クロック信号CKOのクロックパルスまでの遅延量を遅延指示値Kで与えることにより、分周比N/Mで分周した出力クロック信号CKOを生成することが可能となる。
また、本実施形態では、制御値出力回路102における遅延基準値の校正を分周動作状態において周期的に行うようにしてもよい。
前述のように、遅延指示値Kを変更して位相調整を行う場合でも、入力クロック信号CKIと出力クロック信号CKOの立ち上がりエッジの位相が一致するサイクルが必ず存在する。例えば、図9に示した位相を進めた場合には、サイクルC1’で位相が一致する。また、図10に示した位相を遅らせた場合には、サイクルC3’で位相が一致する。したがって、制御値出力回路102の位相比較器130で、これらサイクルで周期的に入力クロック信号CKIと出力クロック信号CKOの立ち上がりエッジの位相差を比較し、その結果を位相比較結果信号131としてカウンタ回路132へ出力すればよい。これにより、カウンタ回路132で保持している遅延基準値133が調整される。
これにより、分周動作状態において、温度変動や電源電圧変動等によって可変遅延回路200の遅延量がばらついたとしても、遅延基準値133は、位相比較器130が出力する位相比較結果に基づいて調整されるので、これらのサイクルで常に入力クロック信号CKIと出力クロック信号CKOの位相が一致するように動作する。したがって、位相調整を行った場合でも、温度変動や電源電圧変動等があっても変動に追従して、サイクル時間が一定の有理数分周クロック信号を生成することができる。
なお、本実施形態では、可変遅延制御回路100において、分周比の設定信号M−N、−N、およびNを入力して使用したが、これに限るものではない。例えばMおよびNを入力して、内部でM−Nおよび−Nを生成して使用してもよい。
また、本実施形態では、カウンタ回路132は、可変遅延回路200の遅延量を入力クロック信号CKIの1サイクル分に制御する遅延指示値の1/Nに相当する値を記憶したが、入力クロック信号CKIの1サイクル分に制御する遅延指示値が導出できる値であれば、これに限るものではない。例えば、入力クロック信号CKIの1サイクル分に制御する遅延指示値そのものを記憶して、使用する際に1/Nの値を計算してもよい。
また、本実施形態では、可変遅延回路200において、入力クロック信号を単位遅延量だけ遅延させて出力する複数の遅延ユニットを用い、入力クロック信号が通過する遅延ユニットの数を制御値に基づいて変化させることで入力クロック信号に対する遅延量を制御している。
具体的には、遅延ユニットに、入力クロック信号を往路方向に伝達する第1の遅延素子と、入力クロック信号を復路方向に伝達する第2の遅延素子と、第1の遅延素子の出力を第2の遅延素子の入力に接続することにより入力クロック信号を往路方向から復路方向へ折り返すバイパス回路とを含み、可変遅延制御回路100からの遅延制御値104に基づいて選択された遅延ユニットのバイパス回路で入力クロック信号の折り返しを行う。
これにより、可変遅延回路200をディジタル論理回路のみで構成され、また可変遅延制御回路100から出力されるディジタル値に基づいて遅延量を決定することが可能となる。このため、従来の位相補間回路による実現に比べて、比較的低周波数のクロックを生成する場合でも大きな容量を必要としないため、消費電力やレイアウト面積が小さい。さらに、アナログ回路や専用設計を必要とする回路を使用しないので、設計・検証コストが小さい。
また、本実施形態では、可変遅延回路200において、入力クロック信号CKIを折り返した遅延ユニットより後段の遅延ユニットが、入力クロック信号CKIの伝播経路から切り離されて動作しないため、遅延の生成に必要な遅延ユニットしか動作しないので、消費電力が小さい。
[第2の実施形態]
次に、図11を参照して、本発明の第2の実施形態にかかるクロック信号分周回路について説明する。図11は、本発明の第2の実施形態にかかるクロック信号分周回路における可変遅延制御回路の構成を示す回路図である。
第1の実施形態では、可変遅延制御回路100において、分周動作時に遅延指示値Kを算出して出力する場合について説明した。本実施形態では、予め算出した値を保持するテーブル回路を用いて遅延指示値Kを出力する場合について説明する。
図11に示すように、本実施形態にかかる可変遅延制御回路100の遅延指示値算出回路101は、カウンタ回路150とテーブル回路151を含んでいる。
遅延指示値算出回路101には、分周比設定信号20として、分周比分母Mから分周比分子Nを減算した値を示すM−N情報、分周比分母Mを示すM情報、および分周比分子Nの正値を示すN情報が入力されている。これらは、数ビット分の並列データからなり、分周比が変更されない限りこの分周比設定情報20の値は変化しない。
カウンタ回路150は、入力クロック信号CKIのタイミングで動作し、分周比設定情報20の入力「M」および「M−N」と、位相調整信号30とを参照して、入力クロック信号CKIと出力クロック信号CKOの位相関係が一巡するサイクル数である値Mを繰り返してカウントし、その値をカウント値152として出力する。
テーブル回路151は、複数のテーブルデータ154を保持し選択出力する機能を有し、分周比の設定信号である入力「M」、「N]、およびカウント値152の組合せ153ごとに、遅延指示値Kの値をテーブル形式で予め保持している。より具体的には、第1の実施形態において、遅延指示値算出回路101が入力クロック信号CKIのサイクルごとに計算していた遅延指示値103を、テーブル形式で保持している。テーブル回路151は、入力クロック信号CKIのサイクルごとに、入力「M」、「N」、およびカウント値152の組合せ153に対応するテーブルデータ154を読み出し、遅延指示値103として、そのまま出力する。
本実施形態にかかるクロック信号分周回路10のうち、遅延指示値算出回路101の以外の構成については、第1の実施形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
[第2の実施形態の動作]
次に、図12〜図16を参照して、本発明の第2の実施形態にかかるクロック信号分周回路の動作について説明する。図12は、可変遅延制御回路の動作(位相調整なし)を示すタイミングチャートである。図13は、可変遅延制御回路の他の動作(位相遅れを調整)を示すタイミングチャートである。図14は、可変遅延制御回路の他の動作(図13以降)を示すタイミングチャートである。図15は、可変遅延制御回路の他の動作(位相進みを調整)を示すタイミングチャートである。図16は、可変遅延制御回路の他の動作(図15以降)を示すタイミングチャートである。ここでは、分周比N/M=5/8の時の可変遅延制御回路100の動作について説明する。
まず、図12を参照して、クロックAとクロックBの位相が一致しており、位相調整がない場合における可変遅延制御回路100の動作について説明する。
図12では、クロックAの分配遅延、すなわちクロック分配回路41の遅延と、クロックBの分配遅延、すなわちクロック分配回路42の遅延が同等であり、したがってクロックA’とクロックB’の位相がサイクルC0で周期的に一致しているものとする。
位相比較回路40は、この周期的に位相が一致するサイクルC0で、クロックA’とクロックB’の位相を比較し、その比較結果に基づいて位相調整信号30により位相調整の要求を出力する。この場合、サイクルC0において、クロックA’とクロックB’の位相は一致しているので、位相調整信号30には、位相調整の要求がないことを示す値「0」が出力されている。
カウンタ回路150は、サイクルC0で値が「0」となり、その後、M=8サイクル分を繰り返してカウントする。図12には、そのカウント値152として「0」〜「7」が図示しており、サイクルC0〜サイクルC7と対応している。
テーブル回路151は、テーブルデータ154として、分周比N/M=5/8の時の遅延指示値K(103)の値を保持しており、入力「M」、「N」、およびカウント値152の組合せ153と対応するテーブルデータ154を読み出し、この値を遅延指示値Kとして出力する。
具体的には、テーブル回路151は、カウント値152が値「0」の時に値「0」、カウント値152が値「1」の時に値「3」、カウント値152が値「2」の時に値「0」、カウント値152が値「3」の時に値「1」、カウント値152が値「4」の時に値「4」、カウント値152が値「5」の時に値「0」、カウント値152が値「6」の時に値「2」、カウント値152が値「7」の時に値「5」を、遅延指示値Kとして出力する。
この遅延指示値Kは、前述の図3に示した第1の実施形態における遅延指示値103の値と同一である。したがって、本実施形態のクロック信号分周回路も、第1の実施形態と同様にして、分周比N/M=5/8の分周を実現することができる。
次に、図13を参照して、位相遅れを調整する場合における可変遅延制御回路100の動作について説明する。
図13では、クロックAの分配遅延よりもクロックBの分配遅延が大きく、サイクルC0において、クロックA’よりもクロックB’の位相が遅れているものとする。
位相比較回路40は、サイクルC0で、クロックA’とクロックB’の位相を比較し、この比較結果がクロックA’よりもクロックB’の位相が遅れていることを示す場合、その位相遅れを調整するため、位相調整信号30に、位相を進めることを要求する値「−1」を出力する。
これに応じて、カウンタ回路150は、いずれかのサイクルで、位相を進める調整動作を行うように、カウントしている値を修正する。
具体的には、サイクルC6において、カウントしている値「6」からM−N=8−5=3を引いて値「3」に修正し、その値をカウント値152として出力する。したがって、遅延指示値K(103)の値は、サイクルC6では値「1」、次のサイクルC7では値「4」に調整される。
その結果、図12と図13を比較すると明らかのように、サイクルC6以降において、入力クロック信号CKIの1サイクルの1/N=1/5だけ位相が早まった出力クロック信号CKOが出力される。
これにより、クロックAの分配遅延よりも、クロックBの分配遅延が大きいにもかかわらず、サイクルC7の次のサイクルC0’において、クロックA’とクロックB’の位相が一致することになる。
このようにして、サイクルC6で位相調整を行い、サイクルC0’でクロックA’とクロックB’の位相が一致した後、図14に示すように、位相比較回路40は、サイクルC0’で再びクロックA’とクロックB’の位相を比較し、その比較結果に基づいて、位相調整信号30には、位相調整の要求がないことを示す値「0」を出力する。
その後もカウンタ回路150は、サイクルC6で調整された値に基づいてカウント動作を行うので、次のサイクルCO”でも、クロックA’とクロックB’の位相は一致することになる。
次に、図15を参照して、位相進みを調整する場合における可変遅延制御回路100の位相進みを調整する動作について説明する。
図15では、サイクルC0において、クロックA’よりもクロックB’の位相が進んでいるものとする。
位相比較回路40は、サイクルC0で、クロックA’とクロックB’の位相を比較し、この比較結果が、クロックA’よりもクロックB’の位相が進んでいることを示す場合、その位相進みを調整するため、位相調整信号30に、位相を遅らせることを要求する値「+1」を出力する。
これに応じて、カウンタ回路150は、いずれかのサイクルで、位相を遅らせる調整動作を行うように、カウントしている値を修正する。
具体的には、サイクルC6において、カウントしている値「6」にM−N=8−5=3を足して値「9」に修正する。カウントする値の範囲である「0〜7」を超えているので、さらに「M=8」を引いて値「1」に修正し、その値をカウント値152として出力する。
したがって、遅延指示値103の値は、サイクルC6では値「3」、次のサイクルC7では値「0」に調整される。その結果、図12と図15を比較すると明らかのように、サイクルC6以降において、入力クロック信号CKIの1サイクルの1/N=1/5だけ位相が遅くなった出力クロック信号CKOが出力される。その結果、クロックAの分配遅延よりも、クロックBの分配遅延が小さいにもかかわらず、サイクルC7の次のサイクルC0’において、クロックA’とクロックB’の位相が一致することになる。
このようにして、サイクルC6で位相調整を行い、サイクルC0’でクロックA’とクロックB’の位相が一致した後、図16に示すように、位相比較回路40は、サイクルC0’で再びクロックA’とクロックB’の位相を比較し、その比較結果に基づいて、位相調整信号30には、位相調整の要求がないことを示す値「0」を出力する。
その後もカウンタ回路150は、サイクルC6で調整された値に基づいてカウント動作を行うので、次のサイクルCO”でも、クロックA’とクロックB’の位相は一致することになる。
[第2の実施形態の効果]
このように、本実施形態によれば、遅延指示値算出回路101において、入力クロック信号をカウンタ回路150でMサイクル分繰り返しカウントすることにより、サイクルに対応したカウント値152を出力し、少なくともカウント値152に対応する遅延指示値Kを予めテーブル回路151で保持し、入力されたカウント値152に応じたテーブルデータを遅延指示値Kとして制御値出力回路102へ出力している。
そして、位相調整を指示する位相調整信号に応じてカウント値152を調整することにより、入力クロック信号CKIの1サイクルの1/Nに相当する単位で、可変遅延回路200に対する遅延制御値104が示す遅延量を調整することができる。
したがって、位相調整のために特別に遅延回路等を備える必要がなくなり、レイアウト面積や消費電力を大幅に増大させることなく、入力クロック信号の有理数分周と出力クロック信号の位相調整とを同時に行うことができる。
また、本実施形態では、制御値出力回路102における遅延基準値の校正を分周動作状態において周期的に行うようにしてもよい。
これにより、分周動作状態において、温度変動や電源電圧変動等によって可変遅延回路200の遅延量がばらついたとしても、遅延基準値133は、位相比較器130が出力する位相比較結果に基づいて調整されるので、これらのサイクルで常に入力クロック信号CKIと出力クロック信号CKOの位相が一致するように動作する。したがって、位相調整を行った場合でも、温度変動や電源電圧変動等があっても変動に追従して、サイクル時間が一定の有理数分周クロック信号を生成することができる。
また、本実施形態では、制御値出力回路102における遅延基準値の校正を分周動作状態において周期的に行うようにしてもよい。
前述のように、遅延指示値Kを変更して位相調整を行う場合でも、入力クロック信号CKIと出力クロック信号CKOの立ち上がりエッジの位相が一致するサイクルが必ず存在する。例えば、図14に示した位相を進めた場合には、サイクルC3’で位相が一致する。また、図16に示した位相を遅らせた場合には、サイクルC5’で位相が一致する。したがって、制御値出力回路102の位相比較器130で、これらサイクルで周期的に入力クロック信号CKIと出力クロック信号CKOの立ち上がりエッジの位相差を比較し、その結果を位相比較結果信号131としてカウンタ回路132へ出力すればよい。これにより、カウンタ回路132で保持している遅延基準値133が調整される。
これにより、分周動作状態において、温度変動や電源電圧変動等によって可変遅延回路200の遅延量がばらついたとしても、遅延基準値133は、位相比較器130が出力する位相比較結果に基づいて調整されるので、これらのサイクルで常に入力クロック信号CKIと出力クロック信号CKOの位相が一致するように動作する。したがって、位相調整を行った場合でも、温度変動や電源電圧変動等があっても変動に追従して、サイクル時間が一定の有理数分周クロック信号を生成することができる。
また、本実施形態では、テーブル回路151において、分周比設定情報20である入力「M」、「N]、およびカウント値152の組合せ153ごとに、遅延指示値Kをテーブル形式で保持する場合を例として説明したが、分周比N/Mが固定の場合、入力「M」、「N]を省くことができ、極めて小さい規模のテーブル回路151で、遅延指示値Kを算出することが可能となる。
本発明の第1の実施形態にかかるクロック信号分周回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態にかかるクロック信号分周回路における可変遅延制御回路の構成を示す回路図である。 可変遅延制御回路の動作を示すタイミングチャートである。 可変遅延回路の構成を示す回路図である。 可変遅延制御回路の動作を示すタイミングチャートである。 可変遅延回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態にかかるクロック信号分周回路の適用例を示すブロック図である。 可変遅延制御回路の動作例(位相調整なし)を示すタイミングチャートである。 可変遅延制御回路の他の動作例(位相遅れを調整)を示すタイミングチャートである。 可変遅延制御回路の他の動作例(位相進みを調整)を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態にかかるクロック信号分周回路における可変遅延制御回路の構成を示す回路図である。 可変遅延制御回路の動作(位相調整なし)を示すタイミングチャートである。 可変遅延制御回路の動作(位相遅れを調整)を示すタイミングチャートである。 可変遅延制御回路の動作(位相が一致した場合)を示すタイミングチャートである。 可変遅延制御回路の動作(位相進みを調整)を示すタイミングチャートである。 可変遅延制御回路の動作(位相が一致した場合)を示すタイミングチャートである。
符号の説明
10…クロック信号分周回路、100…可変遅延制御回路、101…遅延指示値算出回路、102…制御値出力回路、103…遅延指示値、104…遅延制御値、110…加算器、111…大小比較器、112…フリップフロップ回路、113…セレクタ回路、114…フリップフロップ回路、115…セレクタ回路、116…加算結果、120…位相制御回路、121…位相制御信号、122…セレクタ回路、123…デクリメンタ、124…インクリメンタ、130…位相比較器、131…位相比較結果信号、132…カウンタ回路、133…遅延基準値、134…乗算器、150…カウンタ回路、151…テーブル回路、152…カウント値、153…組合せ、154…テーブルデータ、201…デコード回路、202…折り返し制御信号、203…インバータ回路、204…入力マスク信号、210…遅延ユニット、211…AND回路、212…往路出力信号、213…NAND回路、214…AND回路、215…復路出力信号、220…インバータ回路、30…位相調整信号、40…位相比較回路、41,42…クロック分配回路。

Claims (13)

  1. N/M(Nは正整数,MはNより大きい正整数)で規定された分周比に基づいて、当該入力クロック信号をN/M分周した出力クロック信号を生成するクロック信号分周回路であって、
    入力された制御値に基づいて入力クロック信号に所定の遅延量を与えることにより出力クロック信号を生成して出力する可変遅延回路と、
    前記入力クロック信号のサイクルごとに前記制御値を算出して前記可変遅延回路へ出力する可変遅延制御回路と
    を備え、
    前記可変遅延制御回路は、
    前記入力クロック信号のサイクルごとにM−Nを累積的に加算した値からなる遅延指示値Kであって、かつ遅延指示値KがN以上となった場合にはKからNを減算した値となる遅延指示値Kを求め、前記出力クロック信号に対する位相制御を示す位相調整信号に応じて前記遅延指示値Kの値を増減する遅延指示値算出回路と、
    前記遅延指示値算出回路で得られた遅延指示値Kに基づいて、前記可変遅延回路での前記入力クロック信号の1サイクル当たりの単位遅延量のK/Nの遅延量に対応する制御値を算出する制御値出力回路と
    を含むことを特徴とするクロック信号分周回路。
  2. 請求項1に記載のクロック信号分周回路において、
    前記遅延指示値算出回路は、前記出力クロック信号の位相を早める旨を示す位相調整信号に応じて前記遅延指示値Kから1を減算し、前記出力クロック信号の位相を遅らせる旨を示す位相調整信号に応じて前記遅延指示値Kに1を加算する
    ことを特徴とするクロック信号分周回路。
  3. 請求項1に記載のクロック信号分周回路において、
    前記制御値出力回路は、前記遅延指示値Kと予め保持している遅延基準値との積を前記制御値として算出する乗算器を含み、前記遅延基準値の校正時には、当該乗算器に対してNを示す前記遅延指示値Kを入力するとともに前記遅延基準値を増減することにより、当該乗算回路から得られる前記制御値を変更して出力し、前記入力クロック信号と前記出力クロック信号との位相が1サイクル分ずれて一致した時点の遅延基準値を保持する
    ことを特徴とするクロック信号分周回路。
  4. 請求項3に記載のクロック信号分周回路において、
    前記制御値出力回路は、前記遅延基準値の校正を分周動作状態において周期的に行うことを特徴とするクロック信号分周回路。
  5. 請求項1に記載のクロック信号分周回路において、
    前記可変遅延回路は、前記入力クロック信号を単位遅延量だけ遅延させて出力する複数の遅延ユニットを含み、前記入力クロック信号が通過する遅延ユニットの数を前記制御値に基づいて変化させることで前記入力クロック信号に対する遅延量を制御することを特徴とするクロック信号分周回路。
  6. 請求項5に記載のクロック信号分周回路において、
    前記遅延ユニットは、前記入力クロック信号を往路方向に伝達する第1の遅延素子と、前記入力クロック信号を復路方向に伝達する第2の遅延素子と、第1の遅延素子の出力を第2の遅延素子の入力に接続することにより前記入力クロック信号を往路方向から復路方向へ折り返すバイパス回路とを含み、
    前記可変遅延回路は、前記制御値に基づいて選択された遅延ユニットのバイパス回路で前記入力クロック信号の折り返しを行うことを特徴とするクロック信号分周回路。
  7. 請求項6に記載のクロック信号分周回路において、
    前記可変遅延回路は、前記制御値に基づいて選択された前記遅延ユニットの往路方向に後続する遅延ユニットに含まれる第1の遅延素子で前記入力クロック信号の伝播経路から切り離しを行うことを特徴とするクロック信号分周回路。
  8. 請求項1に記載のクロック信号分周回路において、
    前記遅延指示値算出回路は、
    前記入力クロック信号のサイクルごとにM−Nを累積的に加算することにより遅延指示値Kを算出する累積加算回路と、
    前記累積加算回路で得られた遅延指示値KがN以上の場合には前記累積加算回路の遅延指示値KからNを減算する上限制御回路と、
    前記累積加算回路で得られた遅延指示値KがN未満の場合には前記累積加算回路の遅延指示値Kを前記制御値出力回路へ出力し、当該遅延指示値KがN以上の場合には遅延指示値Kとしてゼロを前記制御値出力回路へ出力する遅延指示値選択回路と
    を含むことを特徴とするクロック信号分周回路。
  9. N/M(Nは正整数,MはNより大きい正整数)で規定された分周比に基づいて、当該入力クロック信号をN/M分周した出力クロック信号を生成するクロック信号分周回路であって、
    入力された制御値に基づいて入力クロック信号に所定の遅延量を与えることにより出力クロック信号を生成して出力する可変遅延回路と、
    前記入力クロック信号のサイクルごとに前記制御値を算出して前記可変遅延回路へ出力する可変遅延制御回路と
    を備え、
    前記可変遅延制御回路は、
    前記入力クロック信号のサイクルごとにM−Nを累積的に加算した値からなる遅延指示値Kであって、かつ遅延指示値KがN以上となった場合にはKからNを減算した値となる遅延指示値Kを求める遅延指示値算出回路と、
    前記遅延指示値算出回路で得られた遅延指示値Kに基づいて、前記可変遅延回路での前記入力クロック信号の1サイクル当たりの単位遅延量のK/Nの遅延量に対応する制御値を算出する制御値出力回路と
    を含み、
    前記遅延指示値算出回路は、
    前記入力クロック信号をMサイクル分繰り返しカウントすることにより、前記サイクルに対応したカウント値を出力するカウンタ回路と、
    少なくとも前記カウント値に対応する遅延指示値Kを予め保持し、入力されたカウント値に応じたテーブルデータを遅延指示値Kとして前記制御値算出回路へ出力するテーブル回路と
    を含むことを特徴とするクロック信号分周回路。
  10. 請求項9に記載のクロック信号分周回路において、
    前記カウンタ回路は、前記出力クロック信号の位相調整を指示する位相調整信号に応じて前記カウント値を変更することにより、前記遅延指示値Kを変更して前記出力クロック信号の位相を調整することを特徴とするクロック信号分周回路。
  11. 請求項9に記載のクロック信号分周回路において、
    前記カウンタ回路は、前記出力クロック信号の位相を早める旨を示す位相調整信号に応じて前記カウント値からM−Nを減算し、前記出力クロック信号の位相を遅らせる旨を示す位相調整信号に応じて前記カウント値にM−Nを加算することにより、前記出力クロック信号の位相を調整する
    ことを特徴とするクロック信号分周回路。
  12. N/M(Nは正整数,MはNより大きい正整数)で規定された分周比に基づいて、当該入力クロック信号をN/M分周した出力クロック信号を生成するクロック信号分周方法であって、
    入力された制御値に基づいて入力クロック信号に所定の遅延量を与えることにより出力クロック信号を生成して出力する可変遅延ステップと、
    前記入力クロック信号のサイクルごとに前記制御値を算出して前記可変遅延ステップへ出力する可変遅延制御ステップと
    を備え、
    前記可変遅延制御ステップは、
    前記入力クロック信号のサイクルごとにM−Nを累積的に加算した値からなる遅延指示値Kであって、かつ遅延指示値KがN以上となった場合にはKからNを減算した値となる遅延指示値Kを求め、前記出力クロック信号に対する位相制御を示す位相調整信号に応じて前記遅延指示値Kの値を増減する遅延指示値算出ステップと、
    前記遅延指示値算出ステップで得られた遅延指示値Kに基づいて、前記可変遅延ステップでの前記入力クロック信号の1サイクル当たりの単位遅延量のK/Nの遅延量に対応する制御値を算出する制御値出力ステップと
    を含むことを特徴とするクロック信号分周方法。
  13. N/M(Nは正整数,MはNより大きい正整数)で規定された分周比に基づいて、当該入力クロック信号をN/M分周した出力クロック信号を生成するクロック信号分周方法であって、
    入力された制御値に基づいて入力クロック信号に所定の遅延量を与えることにより出力クロック信号を生成して出力する可変遅延ステップと、
    前記入力クロック信号のサイクルごとに前記制御値を算出して前記可変遅延ステップへ出力する可変遅延制御ステップと
    を備え、
    前記可変遅延制御ステップは、
    前記入力クロック信号のサイクルごとにM−Nを累積的に加算した値からなる遅延指示値Kであって、かつ遅延指示値KがN以上となった場合にはKからNを減算した値となる遅延指示値Kを求める遅延指示値算出ステップと、
    前記遅延指示値算出ステップで得られた遅延指示値Kに基づいて、前記可変遅延ステップでの前記入力クロック信号の1サイクル当たりの単位遅延量のK/Nの遅延量に対応する制御値を算出する制御値出力ステップと
    を含み、
    前記遅延指示値算出ステップは、
    前記入力クロック信号をMサイクル分繰り返しカウントすることにより、前記サイクルに対応したカウント値を出力するカウンタステップと、
    少なくとも前記カウント値に対応する遅延指示値Kを予め保持し、入力されたカウント値に応じたテーブルデータを遅延指示値Kとして前記制御値算出ステップへ出力するテーブル保持ステップと
    を含むことを特徴とするクロック信号分周方法。
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