JP5150722B2 - 抗アレルギー作用を有する新規乳酸菌と、該乳酸菌を含む抗アレルギー剤、食品及び医薬品組成物と、前記抗アレルギー剤の製造方法 - Google Patents

抗アレルギー作用を有する新規乳酸菌と、該乳酸菌を含む抗アレルギー剤、食品及び医薬品組成物と、前記抗アレルギー剤の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、新規乳酸菌と、該乳酸菌を含む抗アレルギー剤と、該抗アレルギー剤を含む食品及び医薬品組成物とに関し、具体的には、独立行政法人 産業技術総合研究所特許生物寄託センターに受託番号FERM BP−11098として国際寄託されたラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)K71株の乳酸菌と、該乳酸菌を含む抗アレルギー剤と、該抗アレルギー剤を含む食品組成物及び医薬品組成物とに関する。
アレルギー患者数は増加の一途を辿り、例えば日本では国民の3人に1人が何らかのアレルギー疾患に羅患しているとの調査結果が報告されている。食品を用いてアレルギー疾患の患者数を減少させることができれば、国民のQOL向上のみならず、医療費の大幅な削減につながり、その社会的、経済的意義は大きい。
アトピー性皮膚炎や花粉症等でみられる即時型アレルギー(I型アレルギー)反応では、IgEが重要な因子である。IgEの産生は、インターロイキン4(IL−4)によりB細胞がIgEクラススイッチを受け、誘導される。IL−4の主な産生源は、T2細胞である。T1細胞やT2細胞等のヘルパーT細胞は、樹状細胞やマクロファージ等の細胞からの抗原提示による刺激を受けつつ、IL−4やIL−12などのサイトカインの影響下においてそれぞれへと分化する。T1細胞の分化はIL−12により、T2細胞の分化はIL−4により誘導される。T1細胞とT2細胞のバランスが崩れるなどの要因により、T2細胞が著しく優位となる状況ではIL−4の影響が強くなり、IgEの産生が亢進する。産生されたIgEは、マスト細胞及び好塩基球の細胞表面上の高親和性IgEレセプターに結合する。この状態で、IgEに抗原(アレルゲン等)が結合すると高親和性IgEレセプターが架橋され、脱顆粒によるヒスタミン等の化学伝達物質の放出、さらに、ロイコトリエン等の脂質メディエーターの産生へと繋がり、炎症を始めとしたアレルギー症状を惹起される。IgEの産生が亢進した状態では、アレルギー症状の重篤化がみられる。
アレルギー疾患の治療薬としては、抗ヒスタミン剤に代表される化学伝達物質の拮抗剤や、抗炎症剤として用いられるステロイド剤が主流である。これらはいずれも対症療法的に用いられる薬剤であり、発症の主因子であるIgEの量を直接的に減少させる機能はない。また、前者では眠気や口渇など、後者では免疫系全般を抑制するなどの副作用の恐れがある。T2細胞が著しく優位になる状況を緩和できる薬剤は、アレルギーの根本的治療を可能にすると目されているが、未だ開発されていない。IgEの量を減少させることによる治療法として減感作療法がある。減感作療法は、アレルギー疾患の原因物質であるアレルゲンを少量から次第に増量して摂取させる(または注射する)ことによりその症状を緩和する治療法である。この治療法は、アレルゲン投与によるアナフィラキシーの危険性を内包していることから、医師による厳密な管理の下で実施する必要がある。現段階では、減感作療法は完全に確立された治療法とは言い難く、治療に長期間を要することや、個人差がみられること等を含め、信頼性に改善の余地が残されている。
こうした背景の中、食品としての摂取経験が豊富で、かつIgEの産生を抑制する機能を有する乳酸菌が注目されつつある。乳酸菌の抗アレルギー作用は菌株に特異的であり、このような抗アレルギー作用を有する乳酸菌がスクリーニングされ、ヨーグルトや乳酸菌飲料として市場に出回りつつある。
抗アレルギー作用が発現するためには、これら乳酸菌を毎日欠かさずに摂取し続けることが重要であるが、ヨーグルトや乳酸菌飲料では個人の嗜好により受け入れられない場合がある。また、日本人にとっては、飽きが来やすく、毎日欠かさず摂取するための優れた食品の形態であるとは言い難い。これに対し、米は日本人の主食であり、近年の米離れが進んでいるとはいえ、3食のうちの少なくとも1食は必ず摂取されている食品である。
抗アレルギー作用を有する乳酸菌を米に付与するには、別途タンク等で培養生産した乳酸菌体と精白米とを混合すればよいが、米粒と乳酸菌体粉体の比重や粒子径が異なることから、保存中にこれらが分離して、乳酸菌のみが米袋等の保存容器の底に沈んでしまうおそれがある。このため、一定量の米を計量したとしても、その米中に所望量の乳酸菌体が含まれているとは限らない。したがって、抗アレルギー作用を発揮させるために必要な量の乳酸菌を常に摂取することが困難である。また、精白米の表面に乳酸菌体をコーティングすることも技術としては可能であるが、煩雑な操作を必要とし、コスト高になることは否めない。
そこで、米、特に精白米を用いて生育させることができ、米表面に付着した状態で米とともに回収し、調理・摂食することができる、抗アレルギー作用を有する乳酸菌を開発し、該乳酸菌を含む米を材料とする食品組成物及び医薬品組成物を開発する必要がある。
本発明は、独立行政法人 産業技術総合研究所特許生物寄託センターに受託番号FERM BP−11098として国際寄託されたラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei、以下では属名のLactobacillusを「L.」と省略する場合がある。)K71株の乳酸菌を提供する。
本発明は、本発明の乳酸菌を含む抗アレルギー剤を提供する。
本発明の抗アレルギー剤において、前記乳酸菌は生菌の場合がある。
本発明の抗アレルギー剤において、前記乳酸菌は死菌の場合がある。
本発明の抗アレルギー剤は、本発明の乳酸菌の菌体成分を含む場合がある。
本発明は、本発明の抗アレルギー剤を含む食品組成物を提供する。
本発明は、本発明の抗アレルギー剤を含む医薬品組成物を提供する。
本発明は、本発明の乳酸菌を用いて発酵させた米か、該米の粉砕物か、前記米又は米の粉砕物を炊飯調理して得られる飯かを含む食品組成物を提供する。
本発明は、本発明の乳酸菌を培地に接種して培養するステップを含む抗アレルギー剤の製造方法を提供する。
本発明の抗アレルギー剤の製造方法において、前記培地は米又は米の粉砕物の場合がある。
本発明において、抗アレルギー剤とは、アレルギー反応を抑制又は阻害する作用のある物質を成分として含む薬剤の場合がある。抗アレルギー剤の作用点は、T2細胞の分化過程と、前記T2細胞が抗原提示を受ける過程と、前記T2細胞が活性化及び増殖する過程と、前記T2細胞との相互作用によってB細胞がIgEクラススイッチを受けてIgE産生細胞に成熟する過程と、すべてのヘルパーT細胞サブセット(T1、T2、T3(抑制性T細胞)、T17、Treg(制御性T細胞)等)並びに細胞傷害性T細胞、NKT細胞、ナチュラル・キラー細胞が分化・増殖及び活性化する過程と、前記ヘルパーT細胞サブセット(T1、T2、T3(抑制性T細胞)、T17、Treg(制御性T細胞)等)並びに細胞傷害性T細胞、NKT細胞、ナチュラル・キラー細胞の働きを介したIgE産生を含む免疫機能制御の過程と、アレルゲンの存在によりIgE産生が亢進する過程と、マスト細胞や好塩基球、好酸球などのエフェクター細胞が分化・成熟・活性化する過程と、前記エフェクター細胞中でヒスタミン等の化学伝達物質が合成されて顆粒に蓄積される過程並びにロイコトリエン等のメディエーターが新たに合成される過程と、前記エフェクター細胞の高親和性IgEレセプターとIgEとアレルゲンとが結合した複合体が形成される過程と、前記複合体の形成によるシグナルが脱顆粒を起こす過程と、脱顆粒によって放出されたヒスタミンやロイコトリエン等の化学伝達物質が、皮膚、呼吸器、消化器、眼、鼻その他の全身のさまざまな臓器において局所的アナフィラキシーを引き起こす過程とを含むが、これらに限定されない。
本発明の抗アレルギー剤は、前記の過程の少なくとも1つを抑制及び/又は阻害する作用を有する。前記抗アレルギー剤の作用点のうち、T2細胞の分化・成熟過程はIL−4により促進されるが、IL−12はT1細胞の分化・成熟を促すことにより、T2細胞の分化・成熟を抑制する。したがって、IL−4の産生を抑制し、IL−12の産生を促進することによって、T2細胞が分化・成熟する過程を抑制することができる。かかる機序による抗アレルギー剤は、アレルギー疾患に対して原因療法的に用いることのできる治療剤となる。また、抗ヒスタミン剤やステロイド剤のような副作用の危険がないので、好ましい。
本発明の乳酸菌は、抗アレルギー作用を有し、かつ精白米表面での生育が良好な乳酸菌として以下の実施例に示す試験によってスクリーニングされた。本発明の乳酸菌の液体培養は、この細菌が生育可能な条件であればどのような条件でもよく、乳酸菌の培養に用いられる通常の培地(例えばMRS培地や野菜果汁等)を用いて通常の培養条件で培養することができる。培地のpHは4.0ないし7.0、好ましくは6.0ないし6.5で培養を開始し、培養温度は35℃ないし42℃、好ましくは37℃ないし40℃で行うとよい。また静置培養で充分生育が可能であるが、培地成分と菌体とを均一に分散させるために緩やかに撹拌することが好ましい。乳酸菌の生育に伴い乳酸が培地中に蓄積し、培地のpHが徐々に低下する。培養中のpHをコントロールしなくとも乳酸菌はある程度回収することが可能であるが、炭酸カルシウムを培地中に添加することにより、またはpH自動コントロールにより培地のpHを制御することが好ましい。培地のpHは4.0ないし7.0に、好ましくは6.0ないし6.5に制御することで高密度の乳酸菌を得ることができる。
以下の実施例に示すとおり、本発明の乳酸菌を加熱殺菌した菌体に抗アレルギー作用が認められる。したがって、本発明の抗アレルギー剤に含まれる乳酸菌は、生菌、すなわち、増殖及び/又は代謝を行っている状態の菌であっても、死菌、すなわち、増殖も代謝も行っていない状態の菌であってもかまわない。また、本発明の抗アレルギー剤は、本発明の乳酸菌の菌体成分であって、抗アレルギー作用を有する成分を含む場合がある。
本発明の食品組成物は、本発明のアレルギー剤に加えて、調味料、着色料、保存料その他の食品として許容される成分を含む場合がある。本発明の食品組成物は、本発明の抗アレルギー剤の効果を損なわないことを条件として、本発明の乳酸菌を用いて発酵により製造される場合がある。また、本発明の乳酸菌及び/又は本発明の乳酸菌による発酵品を炊飯その他の加熱、加圧等を施して製造される場合がある。液体培養により生育した本発明の乳酸菌はそのままでも、乾燥させても、抗アレルギー作用を有する食品素材として利用することが可能であるが、精白米を発酵させる際のスターターとしても利用することが可能である。
本発明の乳酸菌を用いて精白米を発酵させる場合には、洗米の終了した精白米を水に浸漬し、そこに本発明の乳酸菌を含むスターターを添加して発酵させるだけでよい。本発明の乳酸菌は米の表面の栄養を利用して旺盛に生育し、かつ米の表面に付着するため、発酵が終了した米を笊等に受け、その後水洗処理を行っても殆どの乳酸菌体は米表面に付着したままで存在する。適正な条件で発酵が終了した精白米の表面には、原料米1g当たり10個ないし10個の乳酸菌が付着している。この米を乾燥させることにより原料米として加工することも可能であり、また乾燥させることなく、そのまま水を加えて炊飯することで抗アレルギー乳酸菌を含む炊飯米を得ることができる。
本発明の医薬品組成物は、本発明のアレルギー剤に加えて、製剤学的に必要な物質及び/又は医薬品として許容される物質を含む場合がある。
本発明によれば、抗アレルギー作用を有する本発明の乳酸菌を、精白米を原料として発酵させることにより、表面に抗アレルギー乳酸菌が均一に分布した精白米が容易にかつ安価に得られ、これを炊飯して毎日継続して摂取することが可能な抗アレルギー作用を示す主食が提供される。
乳酸菌の反復経口投与がOVA感作マウスの血清総IgE量に及ぼす効果を示すグラフ。 乳酸菌の反復経口投与がOVA感作マウスのオバルブミン特異的IgEレベルに及ぼす効果を示すグラフ。 乳酸菌の反復経口投与がOVA感作マウス脾細胞におけるIL−4産生量に及ぼす効果を示すグラフ。 乳酸菌の反復経口投与がOVA感作マウス脾細胞における総IgE産生量に及ぼす効果を示すグラフ。 乳酸菌の反復経口投与がアトピー性皮膚炎モデル動物の血清総IgE量に及ぼす効果を示すグラフ。 乳酸菌の反復経口投与がアトピー性皮膚炎モデル動物の耳介アレルギー症状に及ぼす効果を示すグラフ。
以下に本発明の実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら制限されるものではない。
1.抗アレルギー作用を有し、かつ精白米表面での生育が良好な乳酸菌のスクリーニング
(1)スクリーニングに用いた乳酸菌の出所
スクリーニングに用いた乳酸菌は、米を原料とした発酵食品(米糠床、米麹味噌、酒粕、醪等)から新たに分離された。予備試験においてLactobacillus属に帰属する種であることを確認できた39種類の乳酸菌の菌株名を表1に列挙した。
(2)乳酸菌の抗アレルギー作用のin vitro評価
オバルブミン(OVA)感作マウスより摘出した脾細胞を用いてin vitroでの抗アレルギー試験を行った。6週齢で購入した雌マウス(Balb/c、チャールス・リバー)3匹をSPF環境下で飼育し、1週間に一度の頻度で1mg/mLのAl(OH)と2mg/mLのOVAとを含む懸濁液を1匹当たり0.5mLずつ腹腔内注射した。適宜尾静脈より採血し、血清総IgE量及びOVA特異的IgEレベルを確認した。なお、血清総IgE及びOVA特異的IgEの測定はそれぞれベクトン・ディッキンソン社製のMurine Opt EIA ELISAセットを用い、サンドイッチELISA法にて行った。即ち、総IgEを測定する場合にはラットモノクローナル抗マウスIgEを1次抗体としてコートしたプレートを用い、これに適宜希釈した血清を添加した後、2次抗体としてビオチン化ラットモノクローナル抗マウスIgE重鎖抗体を用いた。OVA特異的IgEを測定する場合には、1次抗体の代わりにOVAをコートしたプレートを用いて同様の操作によりELISAを行った。血清総IgE量及びOVA特異的IgEレベルが最も高い個体1匹を選出し、飼育開始28日後に脾臓を摘出した。摘出した脾臓をメスで細かく砕き、赤血球溶解バッファー(154mMの塩化アンモニウム、14mMの炭酸水素ナトリウム、0.11mMのEDTA−2Na、pH7.3)を添加して赤血球を取り除き、10%ウシ胎児血清(Difco社製)、ペニシリンG(100U/mL)、ストレプトマイシン(100mg/mL)及び10mMのHEPESを含むRPM1640培地(Sigma社製)により2×10細胞/mLとなるように希釈後、96穴マイクロタイタープレートに100μLずつ分注した。次に80μLのOVA溶液(1mg/mL)と20μLの加熱殺菌した乳酸菌懸濁液(1mg/mL)を加えた。二酸化炭素5%、37℃の環境下で7日間培養した後、培養液を遠心分離することにより脾細胞及び乳酸菌を除去した。培養上清に含まれるIL−4及びIL−12の濃度を、ベクトン・ディッキンソン社製のMouse Opt EIA ELISAセット マウスIL−4(カタログ番号555232)及びマウスIL−12(p70、カタログ番号555256)をそれぞれ用いて測定した。
(3)精白米表面における乳酸菌の生育試験
精白米50gを洗米し、これに100mLの蒸留水を添加して浸漬した。この浸漬液に、MRS培地を用いて37℃で1夜培養した乳酸菌培養液(約10個/mL)を1mL添加して混合した後、38℃で1日保温した。浸漬水を捨て、約100mLの蒸留水による洗浄を3回行った後、発酵米を粉砕して、米表面に付着した乳酸菌を遊離・懸濁させた。発酵米の粉砕は、発酵米10gと90mLの滅菌生理食塩水(0.85% NaCl)を専用フィルター付き無菌バッグに入れてストマッカー(オレガノ、ストマッカー400T)に装着し、230rpmで120秒間運転して、粉砕した。粉砕された発酵米は、適宜希釈してLBS寒天培地(BBL社製)に塗布して培養し、生じたコロニー数から精白米表面に付着した乳酸菌数を求めた。
(4)結果
抗アレルギー活性及び精白米を用いた生育・付着試験の結果を表1に示す。
Figure 0005150722
表1に示すとおり、米を原料とした発酵食品から分離した乳酸菌39株のうち、15株において、IL−4濃度が顕著に低下し、かつIL−12濃度が顕著に上昇していた。IL−4はT2細胞の分化・成熟を促進する。一方、IL−12はT1細胞の分化・成熟を促進することにより、T2細胞の分化・成熟を抑制する。T1細胞とT2細胞のバランスが崩れ、T2細胞が著しく優位となる状況では、高濃度のIL−4存在環境となり、IgEの産生が亢進し、アレルギー状態へと導くことになる。したがって、IL−4の産生を抑制し、IL−12の産生を促進する乳酸菌はT2細胞が優位な状況を緩和する、つまり、抗アレルギー作用を有するといえる。抗アレルギー作用が高い乳酸菌15株のうち、ラクトバチルス・パラカゼイK71株は、精白米による生育が良好で、かつ、精白米に強く付着し回収が容易である。そこで、ラクトバチルス・パラカゼイK71株を本発明の目的に最も適する株として選別した。以下ではラクトバチルス・パラカゼイK71株を本発明の乳酸菌という。本発明の乳酸菌は酒粕から分離され、独立行政法人産業技術総合研究所、特許生物寄託センターに受託番号FERM BP−11098として国際寄託されている。
2.本発明の乳酸菌の特徴付け
(1)16S rRNA配列の解析
当業者に周知な方法に従い、本発明の乳酸菌ラクトバチルス・パラカゼイK71株の菌体DNAを鋳型として遺伝子増幅した微生物16S リボソームRNA(以下、「rRNA」という。)遺伝子領域のポリヌクレオチド断片の配列を配列番号1に示す。微生物16S rRNAは、489,840種類以上にわたり、アライメントを取ったうえでその全長配列または部分配列がデータベース化されており(リリース9.59、2008年3月5日現在)、Ribosomal Database Project II(RDP II、http://rdp.cme.msu.edu/)を通じて利用可能となっている(Maidak、B.L.ら、2001年、Nucleic Acids Res.、29巻、173−174ページ)。そこで、配列番号1の配列について前記データベースを検索した結果、L. paracaseiの亜種である、L. paracasei subsp. paracaseiのJCM8130株の16S rRNA遺伝子のヌクレオチド配列に対する相同性は100%で、L. paracasei subsp. toleransのNBRC15906株に対する相同性は99.9%であった。なお、相同性検索では、配列番号1のヌクレオチド配列はL. caseiのATCC334株の16S rRNA遺伝子のヌクレオチド配列にも高い相同性を示すが、L. paracaseiの各菌株と同種であるとのDellaglio、F.らによる論文(Int. J. Syst. Evol. Microbiol.,52:285−287(2002))がある。そこで、L. caseiのATCC334株もL. paracaseiに帰属する可能性が高いと推察されるので、L. caseiのATCC334株が相同性検索でヒットするからといって本発明の乳酸菌がL. caseiに帰属するとはいえない。L. caseiのATCC334株以外で相同性検索において上位にヒットした微生物の16S rRNA遺伝子のヌクレオチド配列とクラスター解析を行ったところ、配列番号1のヌクレオチド配列はL. paracaseiの2つの亜種が形成するクラスターに属し、L. paracasei subsp. paracaseiの16S rRNA遺伝子のヌクレオチド配列と同一配列であった。したがって、16S rRNA遺伝子のヌクレオチド配列の解析結果によると本発明の乳酸菌は種レベルではL. paracaseiに帰属する可能性が高い。
(2)生理・生化学性状試験
本発明の乳酸菌ラクトバチルス・パラカゼイK71株の生理・生化学性状についての各種試験の結果は以下の表2、3及び4に示すとおりである。
Figure 0005150722
Figure 0005150722
Figure 0005150722
表2に示す細菌第1段階試験の結果、本発明の乳酸菌は運動性を有さないグラム陽性桿菌で、グルコースを発酵し、カタラーゼ反応及びオキシダーゼ反応はともに陰性を示した。これらの性状は、16S rRNA遺伝子ヌクレオチド配列解析において帰属が示唆されたL. paracaseiのような乳酸桿菌の一般性状と一致する。表3に示す細菌第2段階試験の結果、本発明の乳酸菌は、リボース、アドニトール、ガラクトース、フラクトース及びズルシトール等を発酵し、グリセロール、D−アラビノース、ラムノース及びイノシトール等を発酵しなかった。また、表4に示す生育試験の結果、本発明の乳酸菌は10℃で生育した。これらの性状は、16S rRNA遺伝子ヌクレオチド配列解析において帰属が示唆されたL. paracaseiの典型性状(Collins、M.D.ら、Int. J. Syst. Bacteriol.,39:105−108(1989))と一致すると考えられる。そこで、生理・生化学性状試験の結果によると、本発明の乳酸菌は亜種レベルではL. paracasei subsp. paracaseiに帰属する可能性が高い。
3.本発明の乳酸菌の抗アレルギー作用のin vivo評価
(1)アレルゲン感作マウスへの効果
本発明の乳酸菌ラクトバチルス・パラカゼイK71株を、アレルゲン感作マウスに反復経口投与した場合のIgE及びアレルギーに影響するサイトカイン(IL−4等)の産生量の変化を以下の手法により調べた。
6週齢の雌マウス(Balb/c)18匹をチャールス・リバー社より購入し、コンベンショナル環境下で飼育した。4日間の予備飼育後、6匹ずつの3群に分け、その内の1群には本発明の乳酸菌ラクトバチルス・パラカゼイK71株の菌体懸濁液(20mg/mL)を毎日50μLずつ経口で反復投与した(乳酸菌投与群)。投与開始1週間後より週に1度の頻度で尾静脈からの採血を行い、その後、実施例1と同様の手法でAl(OH)とOVAの懸濁液を腹腔内注射した。試験開始42日目に、採血終了後に実施例1と同様の手法で脾臓を摘出し、脾細胞を採取した。乳酸菌懸濁液の代わりに蒸留水を反復経口投与し、Al(OH)とOVAの懸濁液を毎週腹腔内注射した動物群を感作群、蒸留水を経口投与し、Al(OH)とOVAの懸濁液の腹腔内注射を行わなかった動物群を非感作群として、乳酸菌投与群と同様に採血と脾臓摘出を実施した。
採血した血液サンプルは、実施例1と同様の操作により、血清総IgE量及びOVA特異的IgEレベルの分析に供した。また、100μg/mLのOVAを添加して脾細胞を培養し、7日後に培養上清中のIL−4及びIL−12の産生量を、14日後に総IgE産生量を分析した。乳酸菌の反復経口投与がOVA感作マウスの血清総IgE量の上昇に及ぼす効果を図1に、オバルブミン特異的IgEレベルに及ぼす効果を図2にそれぞれ示した。また、乳酸菌の反復経口投与がOVA感作マウス脾細胞の培養上清におけるIL−4産生量に及ぼす効果を図3に、乳酸菌の反復経口投与がOVA感作マウス脾細胞の培養上清における総IgE産生量に及ぼす効果を図4に示した。図1ないし4において、記号「a」及び「b」は、2つの実験条件の群の間で統計的有意差(P<0.05)があることを表し、記号「c」は、「a」及び「b」の実験条件の群のいずれに対しても「c」の実験条件の群は統計的有意差(P<0.05)があることを表す。図1ないし4に示されるとおり、アレルゲン感作により血清IgE量(図1)、オバルブミン特異的IgEレベル(図2)とも有意に上昇したが、乳酸菌の反復投与はこれらの上昇を有意に抑制した。同様に、乳酸菌の反復経口投与は、脾細胞におけるIL−4産生量(図3)、総IgE産生量(図4)ともに有意に低下した。なお、各実験条件の群の間の統計的有意差はMicrosoft社製表計算ソフトEXCELのアドインソフトウェアであるStatcelを利用し、一元配置の分散分析で有意差があった場合にFisher’s PLSDで検定した。
(2)アトピー性皮膚炎モデル動物への効果
アトピー性皮膚炎モデル動物であるNCマウスを用いて、本発明の乳酸菌ラクトバチルス・パラカゼイK71株の反復経口投与がアトピー性皮膚炎の進行に及ぼす影響を調べた。5週齢で購入したNC雄マウス(NC/Nga、チャールス・リバー)12匹を、CE−2飼料(日本クレア)にて3日間予備飼育し、その後6匹ずつの2群に分けした。一方の群にはラクトバチルス・パラカゼイK71の乾燥菌体0.05%を含むCE−2飼料(乳酸菌投与群)を、他方の群には通常のCE−2飼料(対照群)を与え、引き続き3週間飼育した。
アレルギー感作には塩化ピクリル(2,4,6−トリニトロクロロベンゼン、再結晶化後に使用)を用いた。初回の感作は5%塩化ピクリル溶液(エタノール:アセトン=4:1に溶解)を腹部と四肢の肉球に塗布し、その4日後より週1回の頻度で計8回、1%塩化ピクリル溶液(食用オリーブ油に溶解)の耳への塗布を繰り返した。適宜採血し、血清総IgE量の分析を実施例1に記載した方法で行った。また、飼育期間を通じ、両耳の臨床スコア評価(表5の評価基準に従って6人の評価者が実施し、左右の耳のスコアの合計値で表示)を実施した。
Figure 0005150722
乳酸菌投与群における乳酸菌の平均投与量は摂餌量から換算して23mg/匹/日と計算された。乳酸菌の反復経口投与がアトピー性皮膚炎モデル動物の血清総IgE量に及ぼす効果を図5に、乳酸菌の反復経口投与がアトピー性皮膚炎モデル動物の耳介アレルギー症状に及ぼす効果を図6にそれぞれ示す。図5及び6において、*印はP<0.05を示し、**印はP<0.01を示す。乳酸菌投与群では血清総IgE量(図5)、臨床スコア(図6)とも対照群に比べて有意に低下しており、乳酸菌の投与によりアトピー性皮膚炎が明らかに軽減することが確認された。Student t−検定を行った結果、乳酸菌投与群では血清総IgE量及び臨床スコアの両方とも対照群に比べて有意に低下しており、本発明の乳酸菌の投与によってアトピー性皮膚炎が明らかに軽減することが確認された。
3.炊飯米の官能評価
精白米(新潟県産コシヒカリ)3合を洗米し、900mLの蒸留水に浸漬した。これにMRS培地中37℃で一夜培養した培養液9mLを加えて緩やかに混合し、38℃で1日保温した。その後浸漬水を捨て、約500mLの蒸留水で3回洗浄した後に適量の蒸留水を加えて電気炊飯器に仕込んだ。炊飯前の米を少量採取し、実施例1と同様の操作で乳酸菌数を測定した結果、米(乾燥重量換算)1g当たり4.3×10個の乳酸菌が検出された。通常の条件で炊飯を行い、炊飯米の官能評価を行ったところ、通常の炊飯米と遜色の無いおいしいごはんであった。
Figure 0005150722

Claims (10)

  1. 独立行政法人 産業技術総合研究所特許生物寄託センターに受託番号FERM BP−11098として国際寄託されたラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)K71株の乳酸菌。
  2. 請求項1に記載の乳酸菌を含むことを特徴とする抗アレルギー剤。
  3. 前記乳酸菌は生菌であることを特徴とする、請求項2に記載の抗アレルギー剤。
  4. 前記乳酸菌は死菌であることを特徴とする、請求項2に記載の抗アレルギー剤。
  5. 請求項1に記載の乳酸菌の菌体成分を含むことを特徴とする抗アレルギー剤。
  6. 請求項2ないし5のいずれかに記載の抗アレルギー剤を含むことを特徴とする食品組成物。
  7. 請求項2ないし5のいずれかに記載の抗アレルギー剤を含むことを特徴とする医薬品組成物。
  8. 請求項1に記載の乳酸菌を用いて発酵させた米か、該米の粉砕物か、前記米又は米の粉砕物を炊飯調理して得られる飯かを含むことを特徴とする食品組成物。
  9. 請求項1に記載の乳酸菌を培地に接種して培養するステップを含むことを特徴とする、抗アレルギー剤の製造方法。
  10. 前記培地は米又は米の粉砕物であることを特徴とする、請求項9に記載の抗アレルギー剤の製造方法。
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