JP5150558B2 - ファクシミリ通信仲介装置、通信システム、通信仲介方法および通信仲介プログラム - Google Patents

ファクシミリ通信仲介装置、通信システム、通信仲介方法および通信仲介プログラム Download PDF

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Description

本発明は、ファクシミリ通信に使用するファクシミリ通信仲介装置、ファクシミリ通信システム、ファクシミリ通信仲介方法およびファクシミリ通信仲介プログラムに関する。特に本発明は、インターネットプロトコルを用いて通信を行う場合に好適なファクシミリ通信仲介装置、ファクシミリ通信システム、ファクシミリ通信仲介方法およびファクシミリ通信仲介プログラムに関する。
ファクシミリ装置は、事業所や個人宅における画データの通信手段として広く普及している。このようなファクシミリ装置は、従来、音声を送受信する電話網を利用してファクシミリ信号を伝送していた。すなわち、従来のファクシミリ装置では、画データを音声の伝送に使用するアナログデータに変換して送信を行うようになっていた。
近時、インターネットを用いた通信技術が急速に普及してきており、電話網もこれに伴ってデジタル化の方向にある。このような状況で、電話機同士の通話はSIP(Session Initiation Protocol)による接続に切り替わることで、インターネットを利用した通信形態に変化している。
この一方で、ファクシミリ装置の方は、電子メールの送信方法を使用するファクシミリ装置としての方向を見せている。インターネットを利用したこのようなファクシミリ装置は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)におけるSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)プロトコルを用いて通信を行う。すなわちファクシミリ装置を用いたファクシミリ通信では、電子メールの通信と同様にメールサーバを経由する形で画データが伝達される。このため、通信にリアルタイム性がなく、ファクシミリ信号の送信時にエラーが生じたとしてもこれを検出することができないという問題がある。そこで、メールサーバを経由せず、ダイレクトにファクシミリ装置の間で画データの通信を行うことが望まれている。
そこで、SIPプロトコル(Session Initiation Protocol)による接続に切り替わった電話網に対して、ファクシミリ装置も同様に接続できるようにすることが本発明の関連技術として検討されている(たとえば特許文献1参照)。ここでSIPプロトコルとは、VOIP(Voice over Internet Protocol)通話を確立、変更ならびに終了するためのIP(Internet Protocol)信号プロトコルである。これにより、LAN(Local Area Network)やインターネットを利用したファクシミリ通信が可能になる。
図9は、この関連技術の概要を表わしたものである。この関連技術のファクシミリ通信システム100は、LAN(Local Area Network)101と、このLAN101に接続されたSIPサーバ102および第1〜第Mのファクシミリ端末1031〜103Mで構成されている。第1のファクシミリ端末1031は、ネットワーク機能付ファクシミリ装置1041と、SIPアダプタ装置1051を備えている。ネットワーク機能付ファクシミリ装置1041とSIPアダプタ装置1051は、LAN101を通じて接続されている。他のファクシミリ端末103の構成も同様である。
それぞれのSIPアダプタ装置1051、……、105Mは、ピアツーピア(peer to peer)通信用のIP電話番号とみなし音声通信用のIP電話番号を格納している。
第1のファクシミリ端末1031内のネットワーク機能付ファクシミリ装置1041が第Mのファクシミリ端末103M内のネットワーク機能付ファクシミリ装置1042に画情報を送信するものとする。この場合、送信側の第1のファクシミリ端末1031は、受信側の第Mのファクシミリ端末103MのIP電話番号を入力する。このIP電話番号は、LAN101を通じて送信側のSIPアダプタ装置1051へ通知される。
送信側のSIPアダプタ装置1051は、受信側の第Mのファクシミリ端末103M用のIP電話番号をLAN101に送出する。このIP電話番号はSIPサーバ102で受信される。
SIPサーバ102は、第Mのファクシミリ端末103Mを宛先とするIP電話番号を抽出して第Mのファクシミリ端末103MのSIPアダプタ装置105Mに接続を要求する。SIPアダプタ装置105Mがこの接続を受け入れると、送信側のSIPアダプタ装置1051と受信側のSIPアダプタ装置105Mの間でセッションが確立する。これにより、送信側のSIPアダプタ装置1051および受信側のSIPアダプタ装置105M相互のダイレクトSMTP通信が可能になる。
そこで、これらのSIPアダプタ装置1051、105MはダイレクトSMTP通信に際し、対となるネットワーク機能付ファクシミリ装置1041、104MのIPアドレスの交換を行う。これらのネットワーク機能付ファクシミリ装置1041、104Mは、互いのIPアドレスを受け取ると、これらのIPアドレスを利用してピアツーピア通信を開始する。これによりネットワーク機能付ファクシミリ装置1041、104Mの間で直接、画データの伝送が行われる。
画データの伝送が終了すると、送信側のネットワーク機能付ファクシミリ装置1041が送信の終了を送信側のSIPアダプタ装置1051に通知する。送信側のSIPアダプタ装置1051は送信終了の通知を受け付けると受信側のSIPアダプタ装置105Mとの通信終了手順に移行することになる。
このように本発明の関連技術によれば、SIPアダプタ装置1051〜105Mのうちの送受信の対象となる一対のネットワーク機能付ファクシミリ装置104が、互いにIPアドレスの交換を行う。これにより、これら一対のネットワーク機能付ファクシミリ装置104はその後、ピアツーピア通信で画データの伝送を行うことができる。このため、メールサーバにファクシミリ信号を一旦蓄積して相手装置に送信する手法のファクシミリ通信システムと異なり、画データの通信に関してリアルタイム性を確保することができる。
特開2008−079173号公報(請求項6、図2)
しかしながら、この関連技術では、SIPサーバ102が第1〜第Mのファクシミリ端末1031〜103MのIP電話番号の一覧を保持している必要がある。このため、SIPサーバ102は、ネットワーク機能付ファクシミリ装置104のIP電話番号に関する最新情報を常に把握して保持する必要がある。また、SIPサーバ102はファクシミリ通信の対象となるSIPアダプタ装置105の接続処理に関与するので、この点でも負荷が高くなるという問題もある。
なお、本発明の他の関連技術としてSIPサーバ102をメールサーバに見立てる提案もある。しかしながら、SIPサーバ102をメールサーバに見立ててこれに画データを一旦蓄積して通信するのでは、通信のリアルタイム性がなくなる。また、エラー検出もできないという前記した問題を発生させることになる。
そこで本発明の目的は、アナログ回線を利用したファクシミリ装置と同様に電話番号を用いてSIPプロトコルを使用したリアルタイム性のある画データの通信が可能なファクシミリ通信仲介装置、ファクシミリ通信システム、ファクシミリ通信仲介方法およびファクシミリ通信仲介プログラムを提供することにある。
本発明では、(イ)インターネットプロトコルを用いて通信を行うIP伝送路に接続され、通信に異常が発生したときにファクシミリ通信のための接続要求を繰り返す送信側のファクシミリ装置から接続要求を受信する接続要求受信手段と、(ロ)この接続要求受信手段がファクシミリ通信のための接続要求を受信したとき通信相手の電話番号と前記した送信側のファクシミリ装置のIPアドレスを取得する接続要求受信時データ取得手段と、(ハ)この接続要求受信時データ取得手段が取得した前記した電話番号およびIPアドレスを接続要求の受信のたびに記憶する受信データ記憶手段と、(ニ)前記した接続要求受信時データ取得手段の取得した前記した電話番号およびIPアドレスを前記した受信データ記憶手段に前回記憶した前記した電話番号およびIPアドレスと比較することで同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求しているか否かを判別する再接続有無判別手段と、(ホ)この再接続有無判別手段が前記した同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していないと判別したとき前記した送信側のファクシミリ装置との接続を切断する初回接続切断手段と、(へ)前記した再接続有無判別手段が前記した同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していると判別したとき前記したIP伝送路に接続され前記した電話番号を有する受信側のファクシミリ装置の画データの受信の可否を判別する受信可否判別手段と、(ト)この受信可否判別手段によって前記した受信側のファクシミリ装置が画データの受信を可能であると判別したとき前記した送信側のファクシミリ装置に前記したIP伝送路を使用した前記した受信側のファクシミリ装置への画データの送信を開始させる通知を行う画データ送信開始通知手段とをファクシミリ通信仲介装置が具備する。
また、本発明では、(イ)インターネットプロトコルを用いて通信を行うIP伝送路に接続され、通信に異常が発生したときにファクシミリ通信のための接続要求を繰り返す送信側のファクシミリ装置と、(ロ)この送信側のファクシミリ装置から接続要求を受信する接続要求受信手段と、この接続要求受信手段がファクシミリ通信のための接続要求を受信したとき通信相手の電話番号と前記した送信側のファクシミリ装置のIPアドレスを取得する接続要求受信時データ取得手段と、この接続要求受信時データ取得手段が取得した前記した電話番号およびIPアドレスを接続要求の受信のたびに記憶する受信データ記憶手段と、前記した接続要求受信時データ取得手段の取得した前記した電話番号およびIPアドレスを前記した受信データ記憶手段に前回記憶した前記した電話番号およびIPアドレスと比較することで同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の前記した通信相手のファクシミリ装置に再接続を要求しているか否かを判別する再接続有無判別手段と、この再接続有無判別手段が前記した同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していないと判別したとき前記した送信側のファクシミリ装置との接続を切断する初回接続切断手段と、前記した再接続有無判別手段が前記した同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していると判別したとき前記したIP伝送路に接続され前記した電話番号を有する受信側のファクシミリ装置の画データの受信の可否を判別する受信可否判別手段と、この受信可否判別手段によって前記した受信側のファクシミリ装置が画データの受信を可能であると判別したとき前記した送信側のファクシミリ装置に前記したIP伝送路を使用した前記した受信側のファクシミリ装置への画データの送信を開始させる通知を行う画データ送信開始通知手段とを備えたファクシミリ通信仲介装置と、(ハ)前記した通信相手のファクシミリ装置として前記したインターネットプロトコルを用いて通信を行うIP伝送路に接続され前記したファクシミリ通信仲介装置を経由した通信を受信する受信側のファクシミリ装置とをファクシミリ通信システムが具備する。
更に本発明では、(イ)インターネットプロトコルを用いて通信を行うIP伝送路に接続され、通信に異常が発生したときにファクシミリ通信のための接続要求を繰り返す送信側のファクシミリ装置から接続要求を受信する接続要求受信ステップと、(ロ)この接続要求受信ステップでファクシミリ通信のための接続要求を受信したとき通信相手の電話番号と前記した送信側のファクシミリ装置のIPアドレスを取得する接続要求受信時データ取得ステップと、(ハ)この接続要求受信時データ取得ステップで取得した前記した電話番号およびIPアドレスを接続要求の受信のたびに記憶する受信データ記憶ステップと、(ニ)前記した接続要求受信時データ取得ステップで取得した前記した電話番号およびIPアドレスを前記した受信データ記憶ステップで前回記憶した前記した電話番号およびIPアドレスと比較することで同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求しているか否かを判別する再接続有無判別ステップと、(ホ)この再接続有無判別ステップで前記した同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していないと判別したとき前記した送信側のファクシミリ装置との接続を切断する初回接続切断ステップと、(へ)前記した再接続有無判別ステップで前記した同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していると判別したとき前記したIP伝送路に接続され前記した電話番号を有する受信側のファクシミリ装置の画データの受信の可否を判別する受信可否判別ステップと、(ト)この受信可否判別ステップで前記した受信側のファクシミリ装置が画データの受信を可能であると判別したとき前記した送信側のファクシミリ装置に前記したIP伝送路を使用した前記した受信側のファクシミリ装置への画データの送信を開始させる通知を行う画データ送信開始通知ステップとをファクシミリ通信仲介方法が具備する。
更にまた、本発明では、コンピュータに、ファクシミリ通信仲介プログラムとして、(イ)インターネットプロトコルを用いて通信を行うIP伝送路に接続され、通信に異常が発生したときにファクシミリ通信のための接続要求を繰り返す送信側のファクシミリ装置から接続要求を受信する接続要求受信処理と、(ロ)この接続要求受信処理でファクシミリ通信のための接続要求を受信したとき通信相手の電話番号と前記した送信側のファクシミリ装置のIPアドレスを取得する接続要求受信時データ取得処理と、(ハ)この接続要求受信時データ取得処理で取得した前記した電話番号およびIPアドレスを接続要求の受信のたびに記憶する受信データ記憶処理と、(ニ)前記した接続要求受信時データ取得処理で取得した前記した電話番号およびIPアドレスを前記した受信データ記憶処理で前回記憶した前記した電話番号およびIPアドレスと比較することで同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求しているか否かを判別する再接続有無判別処理と、(ホ)この再接続有無判別処理で前記した同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していないと判別したとき前記した送信側のファクシミリ装置との接続を切断する初回接続切断処理と、(へ)前記した再接続有無判別処理で前記した同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していると判別したとき前記したIP伝送路に接続され前記した電話番号を有する受信側のファクシミリ装置の画データの受信の可否を判別する受信可否判別処理と、(ト)この受信可否判別処理で前記した受信側のファクシミリ装置が画データの受信を可能であると判別したとき前記した送信側のファクシミリ装置に前記したIP伝送路を使用した前記した受信側のファクシミリ装置への画データの送信を開始させる通知を行う画データ送信開始通知処理とを実行させることを特徴としている。
以上説明したように本発明によれば、送信側のファクシミリ装置側にファクシミリ通信仲介装置を配置して、このファクシミリ通信仲介装置が送信側のファクシミリ装置との初回接続時に必要なデータを取得することにしている。そして、送信側のファクシミリ装置がファクシミリ通信仲介装置に2回目以降の接続を行ったとき、受信側のファクシミリ装置との間のファクシミリ通信のアレンジを行うことにしている。これにより、送信側のファクシミリ装置にインターネットを用いた通信を意識させることなく、リアルタイムに画データを通信することができる。
本発明のファクシミリ通信仲介装置のクレーム対応図である。 本発明のファクシミリ通信システムのクレーム対応図である。 本発明のファクシミリ通信仲介方法のクレーム対応図である。 本発明のファクシミリ通信仲介プログラムのクレーム対応図である。 本発明の実施の形態によるファクシミリ通信システムの要部を表わしたシステム構成図である。 本実施の形態で第1のファクシミリ装置が同一の相手先にファクシミリ通信の第1回目を開始する際の第1のSIPアダプタ装置との間で行われる処理の様子を表わした説明図である。 本実施の形態で第1のファクシミリ装置がファクシミリ通信のための第2回目の処理を開始した際の各装置の処理の様子を表わした説明図である。 送信側ファクシミリ装置から受信側ファクシミリ装置へファクシミリ通信が行われる際の送信側SIPアダプタ装置の処理の流れを示した流れ図である。 本発明の関連技術によるファクシミリ通信システムの概要を示すブロック図である。
図1は、本発明のファクシミリ通信仲介装置のクレーム対応図を示したものである。本発明のファクシミリ通信仲介装置10は、接続要求受信手段11、接続要求受信時データ取得手段12、受信データ記憶手段13、再接続有無判別手段14、初回接続切断手段15、受信可否判別手段16および通信処理継続通知手段17を備えている。ここで、接続要求受信手段11は、インターネットプロトコルを用いて通信を行うIP伝送路に接続され、通信に異常が発生したときにファクシミリ通信のための接続要求を繰り返す送信側のファクシミリ装置から接続要求を受信する。接続要求受信時データ取得手段12は、接続要求受信手段11がファクシミリ通信のための接続要求を受信したとき通信相手の電話番号と送信側のファクシミリ装置のIPアドレスを取得する。受信データ記憶手段13は、接続要求受信時データ取得手段12が取得した電話番号およびIPアドレスを接続要求の受信のたびに記憶する。再接続有無判別手段14は、接続要求受信時データ取得手段13の取得した電話番号およびIPアドレスを受信データ記憶手段13に前回記憶した電話番号およびIPアドレスと比較する。これにより、同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求しているか否かを判別する。初回接続切断手段15は、再接続有無判別手段14が同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していないと判別したとき送信側のファクシミリ装置との接続を切断する。受信可否判別手段16は、再接続有無判別手段15が受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していると判別したときIP伝送路に接続され電話番号を有する受信側のファクシミリ装置への接続が可能であるかを判別する。通信処理継続通知手段17は、受信可否判別手段16が受信側のファクシミリ装置への接続が可能であると判別したとき送信側のファクシミリ装置にIP伝送路を使用した受信側のファクシミリ装置への通信処理を継続させる。
図2は、本発明のファクシミリ通信システムのクレーム対応図を示したものである。本発明のファクシミリ通信システム20は、送信側のファクシミリ装置21と、ファクシミリ通信仲介装置22と、受信側のファクシミリ装置23とを備えている。ここで、送信側のファクシミリ装置21は、インターネットプロトコルを用いて通信を行うIP伝送路に接続され、通信に異常が発生したときにファクシミリ通信のための接続要求を繰り返す。ファクシミリ通信仲介装置22は、接続要求受信手段22aと、接続要求受信時データ取得手段22bと、受信データ記憶手段22cと、再接続有無判別手段22dと、初回接続切断手段22eと、受信可否判別手段22fと、通信処理継続通知手段22gを備えている。ここで、接続要求受信手段22aは送信側のファクシミリ装置21から接続要求を受信する。接続要求受信時データ取得手段22bは、接続要求受信手段22aがファクシミリ通信のための接続要求を受信したとき通信相手の電話番号と送信側のファクシミリ装置のIPアドレスを取得する。受信データ記憶手段22cは、接続要求受信時データ取得手段22bが取得した電話番号およびIPアドレスを接続要求の受信のたびに記憶する。再接続有無判別手段22dは、接続要求受信時データ取得手段22bの取得した電話番号およびIPアドレスを受信データ記憶手段22cに前回記憶した電話番号およびIPアドレスと比較する。そして、同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の通信相手のファクシミリ装置に再接続を要求しているか否かを判別する。初回接続切断手段22eは、再接続有無判別手段22dが同一の送信側のファクシミリ装置21が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置23に再接続を要求していないと判別したとき送信側のファクシミリ装置21との接続を切断する。受信可否判別手段22fは、再接続有無判別手段22dが同一の送信側のファクシミリ装置21が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置23に再接続を要求していると判別したときIP伝送路に接続され電話番号を有する通信相手のファクシミリ装置への接続が可能であるかを判別する。通信処理継続通知手段22gは、受信可否判別手段22fが相手先のファクシミリ装置への接続が可能であると判別したとき送信側のファクシミリ装置21にIP伝送路を使用した通信相手のファクシミリ装置への通信処理を継続させる。また、受信側のファクシミリ装置23は、通信相手のファクシミリ装置としてインターネットプロトコルを用いて通信を行うIP伝送路に接続されファクシミリ通信仲介装置を経由した通信を受信する。
図3は、本発明のファクシミリ通信仲介方法のクレーム対応図を示したものである。本発明のファクシミリ通信仲介方法30は、接続要求受信ステップ31、接続要求受信時データ取得ステップ32、受信データ記憶ステップ33、再接続有無判別ステップ34、初回接続切断ステップ35、受信可否判別ステップ36および通信処理継続通知ステップ37を備えている。ここで、接続要求受信ステップ31は、インターネットプロトコルを用いて通信を行うIP伝送路に接続され、通信に異常が発生したときにファクシミリ通信のための接続要求を繰り返す送信側のファクシミリ装置から接続要求を受信する。接続要求受信時データ取得ステップ32は、接続要求受信ステップ31でファクシミリ通信のための接続要求を受信したとき通信相手の電話番号と送信側のファクシミリ装置のIPアドレスを取得する。受信データ記憶ステップ33は、接続要求受信時データ取得ステップ32で取得した電話番号およびIPアドレスを接続要求の受信のたびに記憶する。再接続有無判別ステップ34は、接続要求受信時データ取得ステップ32で取得した電話番号およびIPアドレスを受信データ記憶ステップ33で前回記憶した電話番号およびIPアドレスと比較する。そして、同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求しているか否かを判別する。初回接続切断ステップ35は、再接続有無判別ステップ34で同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していないと判別したとき送信側のファクシミリ装置との接続を切断する。受信可否判別ステップ36は、再接続有無判別ステップ35で同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していると判別したときIP伝送路に接続され電話番号を有する受信側のファクシミリ装置への接続が可能であるかを判別する。通信処理継続通知ステップ37は、受信可否判別ステップ36で受信側のファクシミリ装置への接続が可能であると判別したとき送信側のファクシミリ装置にIP伝送路を使用した受信側のファクシミリ装置への通信処理を継続させる。
図4は、本発明のファクシミリ通信仲介プログラムのクレーム対応図を示したものである。本発明のファクシミリ通信仲介プログラム40は、コンピュータに、接続要求受信処理41、接続要求受信時データ取得処理42、受信データ記憶処理43、再接続有無判別処理44、初回接続切断処理45、受信可否判別処理46および通信処理継続通知処理47を実行させるようにしている。ここで、接続要求受信処理41は、インターネットプロトコルを用いて通信を行うIP伝送路に接続され、通信に異常が発生したときにファクシミリ通信のための接続要求を繰り返す送信側のファクシミリ装置から接続要求を受信する。接続要求受信時データ取得処理42は、接続要求受信処理41でファクシミリ通信のための接続要求を受信したとき通信相手の電話番号と送信側のファクシミリ装置のIPアドレスを取得する。受信データ記憶処理43は、接続要求受信時データ取得処理42で取得した電話番号およびIPアドレスを接続要求の受信のたびに記憶する。再接続有無判別処理44は、接続要求受信時データ取得処理42で取得した電話番号およびIPアドレスを受信データ記憶処理43で前回記憶した電話番号およびIPアドレスと比較する。そして、同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求しているか否かを判別する。初回接続切断処理45は、再接続有無判別処理44で同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していないと判別したとき送信側のファクシミリ装置との接続を切断する。受信可否判別処理46は、再接続有無判別処理45で同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していると判別したときIP伝送路に接続され電話番号を有する受信側のファクシミリ装置への接続が可能であるかを判別する。通信処理継続通知処理47は、受信可否判別処理46で受信側のファクシミリ装置への接続が可能であると判別したとき送信側のファクシミリ装置にIP伝送路を使用した受信側のファクシミリ装置への通信処理を継続させる。
<発明の実施の形態>
次に本発明の実施の形態を説明する。
図5は、本発明の実施の形態によるファクシミリ通信システムの要部を表わしたものである。本実施の形態のファクシミリ通信システム200は、LAN201に接続されたSIPサーバ202と、第1〜第Mのファクシミリ通信ユニット2031〜203Mで構成されている。第1のファクシミリ通信ユニット2031は、第1のSIPアダプタ装置2041と、これとLAN201を介して接続された第1のファクシミリ装置2051によって構成されている。また、第Mのファクシミリ通信ユニット203Mは、第MのSIPアダプタ装置204Mと、これとLAN201を介して接続された第Mのファクシミリ装置205Mによって構成されている。SIPアダプタ装置2041は、SIPサーバ202を介してSIPプロトコル(RFC(Request For Comment)3261)の送受信を行い、たとえば第1のファクシミリ装置2051が第Mのファクシミリ装置205Mとデータ通信できるようにしている。
本実施の形態では、第1のファクシミリ装置2051から第Mのファクシミリ装置205Mに対して画像情報の送信を行う場合を例にとって説明を行うことにする。そこで、まず第1のファクシミリ通信ユニット2031を構成する第1のSIPアダプタ装置2041について説明を行う。
第1のSIPアダプタ装置2041は、CPU(Central Processing Unit)2211とメモリ2221とを備えた主制御部2231を有している。ここで、メモリ2221は、少なくともその一部領域に、CPU2211がこの第1のSIPアダプタ装置2041の各種制御を行うための制御プログラムを格納している。主制御部2231は、データバス等のバス2241を介して第1のSIPアダプタ装置2041内の各部と接続されている。ただし、次に説明するこれら各部のうちの少なくとも一部は、CPU2211が制御プログラムを実行することによってソフトウェア的に実現するデバイスであってもよい。
LAN制御部2261は、LAN201に接続されたSIPサーバ202や、第MのSIPアダプタ装置204M等の他のSIPアダプタ装置204とSIPプロトコルのやり取りを行うようになっている。また、LAN制御部2261は、第1のSIPアダプタ装置2041がSIPサーバ202や第MのSIPアダプタ装置204MとSIPプロトコルの送受信を行う際の制御や、第1のファクシミリ装置2051から受信したデータを第Mのファクシミリ装置205Mへ転送する制御を行う。
解析部2271は、LAN制御部2261から受信したデータを解析し、第1のファクシミリ装置2051の送信先のアドレスである電話番号2311と第1のファクシミリ装置2051のIPアドレス2321を取得する。第1のファクシミリ装置2051から受信したデータは、SMTPプロトコル(RFC2821)のデータである。「RCPT(recipient)」コマンドを解析することにより、電話番号2311を取得する。また、SMTPプロトコルはIPパケットであるため、データ受信時にIPアドレス2321を取得する。
変換部2281は、第1のファクシミリ装置2051から受信したデータから送信元のメールアドレスおよび送信先の電話番号2311を、送信元のSIP−URL2331および送信先のSIP−URL2341に変換することを行う。
記憶部2291は、送受信を行うのに必要な情報を格納するようになっている。このうち、電話番号2311は、解析部2271でデータ解析された際の第1のファクシミリ装置2051の送信先アドレスを示している。IPアドレス2321は、第1のファクシミリ装置2051のものである。SIP−URL(Uniform Resource Locator)2331は、第1のSIPアダプタ装置2041自身のものである。SIP−URL2341は、第1のSIPアダプタ装置2041が第MのSIPアダプタ装置204Mに接続する際に取得する相手装置のSIP−URLである。SIP−URLは、SIPの端末を識別するものであり、「電話番号」@「ドメイン」という形式をとるものとする。SIP−URL2331の場合、第1のSIPアダプタ装置2041に割り振られている電話番号を「電話番号」部分に、第1のSIPアダプタ装置2041が設置されているネットワーク上のドメインを「ドメイン」部分に設定する。
第1のファクシミリ通信ユニット2031を構成する第1のファクシミリ装置2051は、第1のSIPアダプタ装置2041とペアとなった装置である。第1のファクシミリ装置2051は、ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization).37で示されたインターネット用のファクシミリ通信可能な装置である。第1のファクシミリ装置2051は、送信先アドレス(メールアドレス)として電話番号を設定することができる。また、本実施の形態で示す例では、送信側の第1のファクシミリ装置2051が画像情報を第1のSIPアダプタ装置2041を介して、相手先の第Mのファクシミリ装置205Mに送信することができる。
次に、受信側の第Mのファクシミリ通信ユニット203Mを構成する第MのSIPアダプタ装置204Mについて説明を行う。
第MのSIPアダプタ装置204Mは、主制御部223M、LAN制御部226M、解析部227M、変換部228Mおよび記憶部229Mから構成されている。主制御部223MはCPU221Mとメモリ222Mから構成されている。LAN制御部226Mは、第MのSIPアダプタ装置204MがSIPサーバ202や第1のSIPアダプタ装置2041とSIPプロトコルの送受信を行う際の制御を行う。LAN制御部226Mは、また、第1のファクシミリ装置2051からのデータを第Mのファクシミリ装置205Mへ転送する制御も行う。
解析部227Mは、第1のSIPアダプタ装置2041から受信したデータを解析し、送信元アドレスであるSIP−URL2331および送信先アドレスであるSIP−URL2341を取得する。
変換部228Mは、第1のSIPアダプタ装置2041から受信したデータより、送信元のSIP−URL2331および送信先のSIP−URL2341を、送信元の電話番号244Mおよび送信先のメールアドレス242Mに変換することを行う。
記憶部229Mは、送信装置の情報や受信側装置の情報を一時的に記憶しておく装置である。この記憶部229Mは、第MのSIPアダプタ装置204Mが第1のSIPアダプタ装置2041に接続した際に取得したSIP−URL2331から変換した第1のファクシミリ装置2051の電話番号244Mを記憶する。また、記憶部229Mは、予め第MのSIPアダプタ装置204Mに登録しておいた、第Mのファクシミリ装置205MのIPアドレス241Mや、メールアドレス242M、自装置側の電話番号243Mを記憶する。
第Mのファクシミリ装置205Mは、第MのSIPアダプタ装置204Mからインターネットファックスを受信しファクシミリ画像を記憶することができる装置である。
なお、図5では第1のSIPアダプタ装置2041をファクシミリ通信の送信側の装置としてその構成を示しており、第MのSIPアダプタ装置204Mを受信側の装置としてその構成を示している。実際には、これら第1〜第MのSIPアダプタ装置2041〜204Mは、送受信兼用の機能を備えている場合が多い。そこで、送受信兼用の機能を備えている場合は、それぞれのSIPアダプタ装置2041〜204Mの記憶部2291〜229Mが、以上説明した記憶部2291と記憶部229Mの双方の構成を備えたものとなっている。
以上のような構成のファクシミリ通信システム200で、第1のSIPアダプタ装置2041は、第1のファクシミリ装置2051から送られてくるファクシミリ画像を受信し、SIPプロトコルによる接続処理とファクシミリ画像の転送処理を行うことができる。同様に、第MのSIPアダプタ装置204Mは、第Mのファクシミリ装置205Mから送られてくるファクシミリ画像を受信し、SIPプロトコルによる接続処理とファクシミリ画像の転送処理を行うことができる。
ところで、SIPプロトコルによる通信を行うため、第1のSIPアダプタ装置2041は、接続相手先の第MのSIPアダプタ装置204Mのアドレスを予め知っている必要がある。一般に、インターネットを使用したファクシミリ通信における送信先のアドレスは、SMTP通信中に受け渡しが行われる。このため、SMTPプロトコルによる通信をSIPプロトコルによる通信へ直接に変換するのは、タイミングとして難しい。
そこで本実施の形態では、第1〜第Mのファクシミリ装置2051〜205Mに、通常のファクシミリ装置が備えている再送信機能を備えさせている。この再送信機能は、たとえば第1のファクシミリ装置2051が第Mのファクシミリ装置205Mに画像情報を送信しようとしたとき、第Mのファクシミリ装置205Mが話中の場合に、所定時間経過後に画像情報の再送を試みる機能である。本実施の形態では、この再送信機能を利用して、接続相手先のSIPアダプタ装置204を特定し、画像情報の通信を行う。この概要を次に説明する。
まず、第1のSIPアダプタ装置2041は、インターネットを利用して送信するファクシミリ信号を第1のファクシミリ装置2051から受信する。第1のSIPアダプタ装置2041は、これに基づく相手先への最初の通信で接続相手先のアドレスを取得する。第1のSIPアダプタ装置2041は接続相手先のアドレスを取得した時点で、第1のファクシミリ装置2051との接続を中断する。このとき、第1のSIPアダプタ装置2041は、第1のファクシミリ装置2051のIPアドレスおよび接続相手先のアドレスを記憶しておく。
次に、この送信側の第1のSIPアダプタ装置2041は、前記した再送信機能による再送信用の通信で、相手先の第MのSIPアダプタ装置204Mに接続する。第1のSIPアダプタ装置2041は、SIPプロトコルによる接続が行われたら、第1のファクシミリ装置2051からの通信を第MのSIPアダプタ装置204Mに転送する。一方、第MのSIPアダプタ装置204Mは、第1のSIPアダプタ装置2041からの接続を受けると、第Mのファクシミリ装置205Mに接続を行う。そして、第1のファクシミリ装置2051からの通信を第Mのファクシミリ装置205Mに転送する。
以上のようにして、第1のファクシミリ装置2051から第Mのファクシミリ装置205Mへのリアルタイムでの画像情報の送信が行われる。次に、この具体的なファクシミリ通信システム200の動作を説明する。
図6は、第1のファクシミリ装置が同一の相手先にファクシミリ通信の第1回目を開始する際の第1のSIPアダプタ装置との間で行われる処理の様子を表わしたものである。図5と共に説明する。
まず、第1のファクシミリ装置2051は、ファクシミリ信号を第1のSIPアダプタ装置2041に送信するため、第1のSIPアダプタ装置2041に接続する(ステップS301)。第1のSIPアダプタ装置2041は、接続が行われると、これに対して第1のファクシミリ装置2051に応答を示す制御コード「220」を返す(ステップS302)。このとき、第1のSIPアダプタ装置2041は、接続元である第1のファクシミリ装置2051のIPアドレス2321を取得する。
第1のファクシミリ装置2051は、第1のSIPアダプタ装置2041からの応答があると、SMTPを使ったメール転送が始まることを受け手側に知らせるために「HELO」コマンドを送信する(ステップS303)。第1のSIPアダプタ装置2041は、これに対して制御コード「250」を先頭につけた「OK」のメッセージを返送する(ステップS304)。これにより、送り手側である第1のファクシミリ装置2051と受け手側である第1のSIPアダプタ装置2041の双方がメール転送の初期状態になり、いつでもメールの転送を開始できる。
そこで、第1のファクシミリ装置2051は、受信側のMAILコマンドを利用して、「MAIL FROM」として、これに続いて、送信側の第1のファクシミリ装置2051のメールアドレスを送信する(ステップS305)。第1のSIPアダプタ装置2041は、このステップS305によるメッセージを正常に受信すると、制御コード「250」を先頭につけた「OK」のメッセージを返送する(ステップS306)。
すると、送り手側である第1のファクシミリ装置2051は第1のSIPアダプタ装置2041に対して、「RCPT TO」コマンドを送信する(ステップS307)。これは、この「RCPT TO」コマンドを通じて宛先情報を第1のSIPアダプタ装置2041に送信するためである。宛先情報は、相手先としての第Mのファクシミリ装置205Mの電話番号としての電話番号2311である。
第1のSIPアダプタ装置2041は、この「RCPT TO」コマンドを正常に受信すると、制御コード「250」を先頭につけた「OK」のメッセージを返送する(ステップS308)。第1のSIPアダプタ装置2041が、「RCPT TO」コマンドを正常に受信できなかった場合には、その旨を示す応答が行われる。
ステップS207およびステップS308の処理で、第1のファクシミリ装置2051がどの相手先にファクシミリ信号を送信しようとするかを第1のSIPアダプタ装置2041側で把握できる。そこで、第1のファクシミリ装置2051は、「DATA」コマンドを第1のSIPアダプタ装置2041に送信する(ステップS309)。
この「DATA」コマンドの送信に対して、RFC821に規定されているSMTPによるメール転送では、制御コード「354」を先頭につけたメッセージを返して、メールデータの受信準備ができたことを伝える。本実施の形態の場合には、これと異なり、第1のSIPアダプタ装置2041は、制御コード「451」を先頭につけたメッセージを返す(ステップS310)。本来、この制御コード「451」による応答は、一時的に、このコマンドに対して処理を実行できないことを示すものである。すなわち、本実施の形態で第1のSIPアダプタ装置2041は、一時的なエラーを通知することで、第1のファクシミリ装置2051に対して、送信の再送をさせるようにする。
第1のファクシミリ装置2051は、第1のSIPアダプタ装置2041から制御コード「451」による応答を受けると、これに対して、「QUIT」コマンドを送信する(ステップS311)。これにより、ステップS309で開始したデータの転送のための処理が終了する。第1のSIPアダプタ装置2041は、「QUIT」コマンドを受信すると、制御コード「221」を第1のファクシミリ装置2051に返す(ステップS312)。第1のファクシミリ装置2051は、制御コード「221」を受信すると、第1のSIPアダプタ装置2041との接続を切断する(ステップS313)。
以上のようにして、第1のファクシミリ装置2051が最初にファクシミリ信号を送出しようとした段階で、送信の相手先の電話番号2311と第1のファクシミリ装置2051のIPアドレス2321が第1のSIPアダプタ装置2041に通知される。
ところで、第1のファクシミリ装置2051は、図6のステップS311で第1のSIPアダプタ装置2041から一時的なエラーの通知を受けた。そこで、第1のファクシミリ装置2051は、ファクシミリ通信のための第2回目の処理を開始する。
図7は、第1のファクシミリ装置がファクシミリ通信のための第2回目の処理を開始した際の各装置の処理の様子を表わしたものである。図5と共に説明する。
まず、第1のファクシミリ装置2051は、ファクシミリ信号を第1のSIPアダプタ装置2041に送信するため、第1のSIPアダプタ装置2041に接続する(ステップS331)。第1のSIPアダプタ装置2041は、接続元であるファクシミリ装置が、前回、送信された第1のファクシミリ装置2051からの通信であるか確認を行うために、現在の送信されてきたIPアドレスと前回、記憶部2291に格納したIPアドレス2321を比較する。この結果、両者が同一のIPアドレスであれば、ファクシミリの送信処理を続ける。
すなわち、第1のSIPアダプタ装置2041は両者が同一のIPアドレスと判断した場合には、相手先の電話番号2311を基にして、これに対応する第MのSIPアダプタ装置204Mに対して接続する。そして、第MのSIPアダプタ装置204Mに対して、SIPプロトコルのコマンドである「INVITE」コマンドを送信するステップS332)。
第MのSIPアダプタ装置204Mは、接続が行われると、これに対して第1のSIPアダプタ装置2041に応答を示す制御コード「200」を先頭に付けた「OK」のメッセージを返す(ステップS333)。このとき、第1のSIPアダプタ装置2041は、第MのSIPアダプタ装置204Mより第MのSIPアダプタ装置204MのSIP−URL2341を取得する。
第1のSIPアダプタ装置2041は、制御コード「200」を先頭に付けた「OK」のメッセージを受信したら、第MのSIPアダプタ装置204Mに対して、SMTP通信の接続を行い(ステップS334)、第1のファクシミリ装置2051からの接続を転送する。これを受けて、第MのSIPアダプタ装置204Mは、第Mのファクシミリ装置205Mに対して接続を行う(ステップS335)。すなわち、第MのSIPアダプタ装置204Mは、予め登録しておいた第Mのファクシミリ装置205MのIPアドレス241Mと、第Mのファクシミリ装置205Mの電話番号243Mを基にして、第Mのファクシミリ装置205Mへの接続を行う。
第Mのファクシミリ装置205Mは、第MのSIPアダプタ装置204Mから接続を受けると、第MのSIPアダプタ装置204Mに対して応答を示す制御コード「220」を先頭に付けた「OK」のメッセージを返す(ステップS336)。これを基にして、第MのSIPアダプタ装置204Mは、第1のSIPアダプタ装置2041に応答を示す制御コード「200」を先頭に付けた「OK」のメッセージを返す(ステップS337)。更に、第1のSIPアダプタ装置2041は、これを基にして、第1のファクシミリ装置2051に対して応答を示す制御コード「220」を先頭に付けた「OK」のメッセージを返す(ステップS338)。
第1のファクシミリ装置2051は、以上のようにして制御コード「220」を先頭に付けた「OK」のメッセージを受信すると、第1のSIPアダプタ装置2041に対して「HELO」コマンドを送信する(ステップS339)。第1のSIPアダプタ装置2041は、「HELO」コマンドを受信すると、第MのSIPアダプタ装置204Mに対して「HELO」コマンドを送信する(ステップS340)。第MのSIPアダプタ装置204Mは、HELO」コマンドを受信すると、第Mのファクシミリ装置205Mに対して「HELO」コマンドを送信する(ステップS341)。
このようにして「HELO」コマンドを受信すると、第Mのファクシミリ装置205Mは、制御コード「250」を先頭につけた「OK」のメッセージを第MのSIPアダプタ装置204Mに送信する(ステップS342)。第MのSIPアダプタ装置204Mは、これを基にして、制御コード「250」を先頭につけた「OK」のメッセージを第1のSIPアダプタ装置2041に送信する(ステップS343)。第1のSIPアダプタ装置2041は、これを基にして同じく制御コード「250」を先頭につけた「OK」のメッセージを第1のファクシミリ装置2051に送信する(ステップS344)。
このように「HELO」コマンドの送信に対して「OK」のメッセージの返答を受信したら、第1のファクシミリ装置2051は、第1のSIPアダプタ装置2041に対して「MAIL FROM」コマンドを送信する(ステップS346)。このとき、第1のファクシミリ装置2051は、「MAIL FROM」コマンドのパラメータとして自装置のメールアドレスを使用する。
第1のSIPアダプタ装置2041は、この「MAIL FROM」コマンドを受信する。そして、「MAIL FROM」コマンドのパラメータを第1のファクシミリ装置2051のメールアドレスから第1のSIPアダプタ装置2041のSIP−URLであるSIP−URL2331に置き換える。第1のSIPアダプタ装置2041は、この置き換えたSIP−URL2331をパラメータとして「MAIL FROM」コマンドを第MのSIPアダプタ装置204Mに送信する(ステップS347)。
第MのSIPアダプタ装置204Mは、「MAIL FROM」コマンドを受信すると、第Mのファクシミリ装置205Mに対して、「MAIL FROM」コマンドを送信する。このとき、第MのSIPアダプタ装置204Mは、「MAIL FROM」コマンドのメールアドレス部分を第1のファクシミリ装置2051の電話番号に置き換えて送信を行う(ステップS348)。このようにメールアドレスを置き換えていくのは、SIPアダプタ装置204間ではSIPアダプタ装置間で有効なアドレスを必要とし、ファクシミリ装置205間では、ファクシミリ装置上で有効なアドレスを必要とするためである。
第Mのファクシミリ装置205Mは、「MAIL FROM」コマンドを受信すると、第MのSIPアダプタ装置204Mに対して制御コード「250」を先頭につけた「OK」のメッセージを返送する(ステップS349)。このメッセージを受信した第MのSIPアダプタ装置204Mは、第1のSIPアダプタ装置2041に対して制御コード「250」を先頭につけた「OK」のメッセージを返送する(ステップS350)。同様に、このメッセージを受信した第1のSIPアダプタ装置2041は、第1のファクシミリ装置2051に対して制御コード「250」を先頭につけた「OK」のメッセージを返送する(ステップS351)。
第1のファクシミリ装置2051は、このようにして「MAIL FROM」コマンドに対して「OK」のメッセージを受信したら、次の処理段階に進む。すなわち、第1のファクシミリ装置2051は、第1のSIPアダプタ装置2041に対して、「RCPT TO」コマンドを送信する(ステップS352)。このとき、「RCPT TO」コマンドのパラメータには送信元の電話番号2311を設定する。
第1のSIPアダプタ装置2041は、このコマンドを受け取ると、今回送信されてきた電話番号と前回送信されてきた送信先の電話番号2311を比較する。これらが同一の電話番号であれば、ファクシミリの送信処理を続ける。すなわち、第1のSIPアダプタ装置2041は、第MのSIPアダプタ装置204Mに対して「RCPT TO」コマンドを送信する(ステップS353)。このとき、第1のSIPアダプタ装置2041は、「RCPT TO」コマンドのパラメータを電話番号2311から第MのSIPアダプタ装置204MのSIP−URL2341に置き換えて送信する。第MのSIPアダプタ装置204Mは、この「RCPT TO」コマンドを受け取る。そして、「RCPT TO」コマンドのパラメータを第MのSIPアダプタ装置204MのSIP−URL2341から、予め登録しておいた第Mのファクシミリ装置205Mのメールアドレス242Mに置き換える。この処理が終了したら、第MのSIPアダプタ装置204Mは「RCPT TO」コマンドを第Mのファクシミリ装置205Mへ送信する(ステップS354)。
第Mのファクシミリ装置205Mは、「RCPT TO」コマンドを正常に受信すると、制御コード「250」を先頭につけた「OK」のメッセージを第MのSIPアダプタ装置204Mに返送する(ステップS355)。第MのSIPアダプタ装置204Mは、これを受信すると、第1のSIPアダプタ装置2041にこのメッセージを送出する(ステップS356)。第1のSIPアダプタ装置2041は、これを受信すると、第1のファクシミリ装置2051にこのメッセージを送出する(ステップS357)。
第1のファクシミリ装置2051は、制御コード「250」を先頭につけた「OK」のメッセージを受信すると、「DATA」コマンドを第1のSIPアダプタ装置2041に送信する(ステップS358)。第1のSIPアダプタ装置2041は、「DATA」コマンドを受信すると、これを第MのSIPアダプタ装置204Mに送信する(ステップS359)。第MのSIPアダプタ装置204Mはこの「DATA」コマンドを受信すると、これを第Mのファクシミリ装置205Mに送信する(ステップS360)。
第Mのファクシミリ装置205Mは、このようにして「DATA」コマンドを受信すると、制御コード「354」を先頭につけた「OK」のメッセージを第MのSIPアダプタ装置204Mに返送する(ステップS361)。第MのSIPアダプタ装置204Mは、制御コード「354」を先頭につけた「OK」のメッセージを受信すると、これを第1のSIPアダプタ装置2041に送信する(ステップS362)。第1のSIPアダプタ装置2041も同様に制御コード「354」を先頭につけた「OK」のメッセージを受信すると、これを第1のファクシミリ装置2051に送信する(ステップS363)。
第1のファクシミリ装置2051は、制御コード「354」を先頭につけた「OK」のメッセージを受信すると、実際のファクシミリデータとしての画像情報(画データ)を第1のSIPアダプタ装置2041に送信する(ステップS364)。この画データを受信した第1のSIPアダプタ装置2041は、これを第MのSIPアダプタ装置204Mに送信する(ステップS365)。この画データを受信した第MのSIPアダプタ装置204Mも、同様にこれを第Mのファクシミリ装置205Mに送信する(ステップS366)。
第Mのファクシミリ装置205Mは、画データを受信すると、制御コード「250」を先頭につけた「OK」のメッセージを第MのSIPアダプタ装置204Mに返送する(ステップS367)。第MのSIPアダプタ装置204Mは、この「OK」のメッセージを第1のSIPアダプタ装置2041に送信する(ステップS368)。第1のSIPアダプタ装置2041も同様にこの「OK」のメッセージを受信すると、これを第1のファクシミリ装置2051に送信する(ステップS369)。
第1のファクシミリ装置2051はこれにより、宛先の第Mのファクシミリ装置205Mが画データを正常に受信したことが分かる。そこで、第1のファクシミリ装置2051はファクシミリ通信の終了のために「QUIT」コマンドを第1のSIPアダプタ装置2041に送信する(ステップS370)。第1のSIPアダプタ装置2041は、「QUIT」コマンドを受信すると、これを第MのSIPアダプタ装置204Mに送信する(ステップS371)。第MのSIPアダプタ装置204Mは、同様に「QUIT」コマンドを受信すると、これを第Mのファクシミリ装置205Mに送信する(ステップS372)。
第Mのファクシミリ装置205Mは、「QUIT」コマンドを受信すると、制御コード「221」を先頭につけた「OK」のメッセージを第MのSIPアダプタ装置204Mに返送する(ステップS373)。第MのSIPアダプタ装置204Mは、このメッセージを受信すると、制御コード「221」を先頭につけた「OK」のメッセージを第1のSIPアダプタ装置2041に送信する(ステップS374)。第1のSIPアダプタ装置2041も、同様にこのメッセージを受信すると、制御コード「221」を先頭につけた「OK」のメッセージを第1のファクシミリ装置2051に送信する(ステップS375)。
第1のファクシミリ装置2051は、「QUIT」コマンドの送出に対して第Mのファクシミリ装置205Mから「OK」のメッセージを受信したので、第1のSIPアダプタ装置2041とのファクシミリ通信を切断する(ステップS376)。第1のSIPアダプタ装置2041は、第1のファクシミリ装置2051との通信が切断されたので、第MのSIPアダプタ装置204Mとのファクシミリ通信を切断する(ステップS377)。第MのSIPアダプタ装置204Mは、第1のSIPアダプタ装置2041との通信が切断されたので、第Mのファクシミリ装置205Mとのファクシミリ通信を切断する(ステップS378)。
最後に第MのSIPアダプタ装置204Mは、第Mのファクシミリ装置205Mとのファクシミリ通信を切断した後に第1のSIPアダプタ装置2041に対して「BYE」コマンドを送信する(ステップS379)。そして、第1のSIPアダプタ装置2041との通信を終了する。第1のSIPアダプタ装置2041は、「BYE」コマンドを受信すると、「OK」のメッセージを第MのSIPアダプタ装置204Mに送出して(ステップS380)、ファクシミリ通信についてのすべての処理が終了する。
このようにして、第1のファクシミリ装置2051から第Mのファクシミリ装置205Mに対するファクシミリ通信がリアルタイムに行われる。したがって、ステップS364〜ステップS369の画データの送信の過程で何らかのエラーが生じても「OK」のメッセージが返答されないので、これに対処することができる。
図8は、送信側ファクシミリ装置から受信側ファクシミリ装置へファクシミリ通信が行われる際の送信側SIPアダプタ装置の処理の流れを示したものである。この図8で送信側ファクシミリ装置とは、これまでの説明における第1のファクシミリ装置2051を指し、受信側ファクシミリ装置とは第Mのファクシミリ装置205Mを指すものとする。同様に送信側SIPアダプタ装置とは第1のSIPアダプタ装置2041を指し、受信側SIPアダプタ装置とは第MのSIPアダプタ装置204Mを指すものとする。また、図8ではファクシミリ装置を簡略的に「FAX」と表示することにする。図5と共に説明する。
送信側SIPアダプタ装置である第1のSIPアダプタ装置2041は、送信側ファクシミリ装置としての第1のファクシミリ装置2051から接続の要求があるのを待機している(ステップS401)。接続の要求があると(Y)、第1のSIPアダプタ装置2041は、記憶部2291に相手先の第Mのファクシミリ装置205Mに関する電話番号2311と第1のファクシミリ装置2051のIPアドレス2321が登録されているかをチェックする(ステップS402)。これは第1のファクシミリ装置2051からの今回の接続要求が前記した第1回目のものか第2回目のものかを判別するためである。
これらの電話番号2311およびIPアドレス2321が登録されていなかった場合には(ステップS402:N)、第1回目の接続要求であると分かる。そこでこの場合には、第1のファクシミリ装置2051が接続された際に、第Mのファクシミリ装置205Mに関する電話番号2311と第1のファクシミリ装置2051のIPアドレス2321を記憶部2291に登録する(ステップS403)。この後、第1のSIPアダプタ装置2041は、第1のファクシミリ装置2051との接続を切断し(ステップS404)、再びステップS401の処理に戻る(リターン)。この部分の説明は、図6で行った。
一方、電話番号2311およびIPアドレス2321が登録されている場合は、第1のファクシミリ装置2051からの接続の要求が第2回目であることが分かる。この場合(ステップS402:Y)、第1のSIPアダプタ装置2041は、第MのSIPアダプタ装置204Mに対して接続し(ステップS405)、第1のファクシミリ装置2051からの接続を第Mのファクシミリ装置205Mに転送する(ステップS406)。この場合、第1のSIPアダプタ装置2041は第1のファクシミリ装置2051から送信されてくる相手先の電話番号およびIPアドレスを取得する(ステップS407)。そして、これらが記憶部2291に登録されている相手先の電話番号2311とIPアドレス2321と同一であるかを比較により判別する(ステップS408)。
この結果、これらが同一であると判別した場合(Y)、第1のSIPアダプタ装置2041は第1のファクシミリ装置2051から送られてきたファクシミリデータ(画データ)をそのまま受信側の第MのSIPアダプタ装置204Mに転送する(ステップS409)。これは、図7のステップS365の処理に相当する。したがって、この後、第MのSIPアダプタ装置204Mはこのファクシミリデータ(画データ)を第Mのファクシミリ装置205Mに送信することになる。
以上のようにして第1のファクシミリ装置2051から第Mのファクシミリ装置205Mに対する画データの送信が終了すると、第1のSIPアダプタ装置2041は、第MのSIPアダプタ装置204Mに対する通信を終了して(ステップS410)、第MのSIPアダプタ装置204Mとの接続を切断する(ステップS411)。そして、1件分のファクシミリ通信が終了したので、記憶部2291に登録していた第Mのファクシミリ装置205Mに関する電話番号2311と第1のファクシミリ装置2051のIPアドレス2321を削除する(ステップS412)。この後、第1のSIPアダプタ装置2041は、再びステップS401の処理に戻る(リターン)。この部分の説明は、図7で行った。
一方、第1のファクシミリ装置2051から送信されてきた電話番号およびIPアドレスが記憶部2291における電話番号2311およびIPアドレス2321と同一でない場合には(ステップS408:N)、これら新しい情報で記憶部2291の内容を更新する(ステップS413)。これは、第1回目の接続を行った文書に対する通信が何らかの事情で中止され、新たな文書に対する第1回目の接続が行われたものと解されるからである。したがって、この後、ステップS404の処理と同様に、第1のSIPアダプタ装置2041は、第1のファクシミリ装置2051との接続を切断する(ステップS414)。そして、第MのSIPアダプタ装置204Mとの接続を切断して(ステップS415)、再びステップS401の処理に戻ることになる(リターン)。
第1のSIPアダプタ装置2041が以上のような処理を行うことで、第MのSIPアダプタ装置204Mの処理と協同して、第1のファクシミリ装置2051から第Mのファクシミリ装置205Mに対するファクシミリ通信が可能になる。第MのSIPアダプタ装置204Mの処理については、説明を省略する。
以上、詳細に説明したように、本実施の形態によれば、このSIPアダプタ装置204を、ファクシミリ装置205と通信可能なLAN上に接続することで、SIPプロトコルを利用したファクシミリ通信を実現することができる。しかも、このファクシミリ通信では既存のファクシミリ装置205を送信側および受信側に使用することができる。したがって、特別のハードウェアおよびソフトウェアを備えたファクシミリ装置を新たに購入する必要がなく、インターネットを利用したファクシミリ通信を実現することができるので、経済的な通信システムを構築することが可能になる。
以上説明した実施の形態では、1台のファクシミリ装置205に対して1台のSIPアダプタ装置204を用意したが、1つのLANに複数のファクシミリ装置205を接続している場合、SIPアダプタ装置204がこれらに兼用されてもよい。あくまでもSIPサーバ202を仲介として送信側と受信側のSIPアダプタ装置204が別々に設けられていればよい。
なお、実施の形態ではSMTPプロトコルを用いたデータ送信について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば、POP(Post Office Protocol)プロトコルを使用して、データの受信を行うことも可能である。
10、22 ファクシミリ通信仲介装置
11、22a 接続要求受信手段
12、22b 接続要求受信時データ取得手段
13、22c 受信データ記憶手段
14、22d 再接続有無判別手段
15、22e 初回接続切断手段
16、22f 受信可否判別手段
17、22g 通信処理継続通知手段
20、200 ファクシミリ通信システム
21 送信側のファクシミリ装置
23 受信側のファクシミリ装置
30 ファクシミリ通信仲介方法
31 接続要求受信ステップ
32 接続要求受信時データ取得ステップ
33 受信データ記憶ステップ
34 再接続有無判別ステップ
35 初回接続切断ステップ
36 受信可否判別ステップ
37 通信処理継続通知ステップ
40 ファクシミリ通信仲介プログラム
31 接続要求受信処理
32 接続要求受信時データ取得処理
33 受信データ記憶処理
34 再接続有無判別処理
35 初回接続切断処理
36 受信可否判別処理
37 通信処理継続通知処理
201 LAN
202 SIPサーバ
203 ファクシミリ通信ユニット
204 SIPアダプタ装置
205 ファクシミリ装置
221 CPU
222 メモリ
223 主制御部
226 LAN制御部
227 解析部
228 変換部
229 記憶部
231 (送信側の記憶部における送信側の)電話番号
232 (送信側の記憶部における送信側の)IPアドレス
233 (送信側の記憶部における送信側の)SIP−URL
234 (送信側の記憶部における受信側の)SIP−URL
241 (受信側の記憶部における受信側のIPアドレス
242 メールアドレス
243 (受信側の記憶部における受信側の)電話番号
244 (受信側の記憶部における送信側の)電話番号

Claims (5)

  1. インターネットプロトコルを用いて通信を行うIP伝送路に接続され、通信に異常が発生したときにファクシミリ通信のための接続要求を繰り返す送信側のファクシミリ装置から接続要求を受信する接続要求受信手段と、
    この接続要求受信手段がファクシミリ通信のための接続要求を受信したとき通信相手の電話番号と前記送信側のファクシミリ装置のIPアドレスを取得する接続要求受信時データ取得手段と、
    この接続要求受信時データ取得手段が取得した前記電話番号およびIPアドレスを接続要求の受信のたびに記憶する受信データ記憶手段と、
    前記接続要求受信時データ取得手段の取得した前記電話番号およびIPアドレスを前記受信データ記憶手段に前回記憶した前記電話番号およびIPアドレスと比較することで同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求しているか否かを判別する再接続有無判別手段と、
    この再接続有無判別手段が前記同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していないと判別したとき前記送信側のファクシミリ装置との接続を切断する初回接続切断手段と、
    前記再接続有無判別手段が前記同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していると判別したとき前記IP伝送路に接続され前記電話番号を有する受信側のファクシミリ装置の画データの受信の可否を判別する受信可否判別手段と、
    この受信可否判別手段によって前記受信側のファクシミリ装置が画データの受信を可能であると判別したとき前記送信側のファクシミリ装置に前記IP伝送路を使用した前記受信側のファクシミリ装置への画データの送信を開始させる通知を行う画データ送信開始通知手段
    とを具備することを特徴とするファクシミリ通信仲介装置。
  2. 前記再接続有無判別手段が前記同一の送信側のファクシミリ装置が異なった電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していると判別したとき前記受信データ記憶手段に記憶されているこれ以前に取得した前記電話番号およびIPアドレスの対を前記受信データ記憶手段から消去する消去手段を更に具備することを特徴とする請求項1記載のファクシミリ通信仲介装置。
  3. インターネットプロトコルを用いて通信を行うIP伝送路に接続され、通信に異常が発生したときにファクシミリ通信のための接続要求を繰り返す送信側のファクシミリ装置と、
    この送信側のファクシミリ装置から接続要求を受信する接続要求受信手段と、この接続要求受信手段がファクシミリ通信のための接続要求を受信したとき通信相手の電話番号と前記送信側のファクシミリ装置のIPアドレスを取得する接続要求受信時データ取得手段と、この接続要求受信時データ取得手段が取得した前記電話番号およびIPアドレスを接続要求の受信のたびに記憶する受信データ記憶手段と、前記接続要求受信時データ取得手段の取得した前記電話番号およびIPアドレスを前記受信データ記憶手段に前回記憶した前記電話番号およびIPアドレスと比較することで同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の前記通信相手のファクシミリ装置に再接続を要求しているか否かを判別する再接続有無判別手段と、この再接続有無判別手段が前記同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していないと判別したとき前記送信側のファクシミリ装置との接続を切断する初回接続切断手段と、前記再接続有無判別手段が前記同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していると判別したとき前記IP伝送路に接続され前記電話番号を有する受信側のファクシミリ装置の画データの受信の可否を判別する受信可否判別手段と、この受信可否判別手段によって前記受信側のファクシミリ装置が画データの受信を可能であると判別したとき前記送信側のファクシミリ装置に前記IP伝送路を使用した前記受信側のファクシミリ装置への画データの送信を開始させる通知を行う画データ送信開始通知手段とを備えたファクシミリ通信仲介装置と、
    前記通信相手のファクシミリ装置として前記インターネットプロトコルを用いて通信を行うIP伝送路に接続され前記ファクシミリ通信仲介装置を経由した通信を受信する受信側のファクシミリ装置
    とを具備することを特徴とするファクシミリ通信システム。
  4. インターネットプロトコルを用いて通信を行うIP伝送路に接続され、通信に異常が発生したときにファクシミリ通信のための接続要求を繰り返す送信側のファクシミリ装置から接続要求を受信する接続要求受信ステップと、
    この接続要求受信ステップでファクシミリ通信のための接続要求を受信したとき通信相手の電話番号と前記送信側のファクシミリ装置のIPアドレスを取得する接続要求受信時データ取得ステップと、
    この接続要求受信時データ取得ステップで取得した前記電話番号およびIPアドレスを接続要求の受信のたびに記憶する受信データ記憶ステップと、
    前記接続要求受信時データ取得ステップで取得した前記電話番号およびIPアドレスを前記受信データ記憶ステップで前回記憶した前記電話番号およびIPアドレスと比較することで同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求しているか否かを判別する再接続有無判別ステップと、
    この再接続有無判別ステップで前記同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していないと判別したとき前記送信側のファクシミリ装置との接続を切断する初回接続切断ステップと、
    前記再接続有無判別ステップで前記同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していると判別したとき前記IP伝送路に接続され前記電話番号を有する受信側のファクシミリ装置の画データの受信の可否を判別する受信可否判別ステップと、
    この受信可否判別ステップで前記受信側のファクシミリ装置が画データの受信を可能であると判別したとき前記送信側のファクシミリ装置に前記IP伝送路を使用した前記受信側のファクシミリ装置への画データの送信を開始させる通知を行う画データ送信開始通知ステップ
    とを具備することを特徴とするファクシミリ通信仲介方法。
  5. コンピュータに、
    インターネットプロトコルを用いて通信を行うIP伝送路に接続され、通信に異常が発生したときにファクシミリ通信のための接続要求を繰り返す送信側のファクシミリ装置から接続要求を受信する接続要求受信処理と、
    この接続要求受信処理でファクシミリ通信のための接続要求を受信したとき通信相手の電話番号と前記送信側のファクシミリ装置のIPアドレスを取得する接続要求受信時データ取得処理と、
    この接続要求受信時データ取得処理で取得した前記電話番号およびIPアドレスを接続要求の受信のたびに記憶する受信データ記憶処理と、
    前記接続要求受信時データ取得処理で取得した前記電話番号およびIPアドレスを前記受信データ記憶処理で前回記憶した前記電話番号およびIPアドレスと比較することで同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求しているか否かを判別する再接続有無判別処理と、
    この再接続有無判別処理で前記同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していないと判別したとき前記送信側のファクシミリ装置との接続を切断する初回接続切断処理と、
    前記再接続有無判別処理で前記同一の送信側のファクシミリ装置が同一の電話番号の受信側のファクシミリ装置に再接続を要求していると判別したとき前記IP伝送路に接続され前記電話番号を有する受信側のファクシミリ装置の画データの受信の可否を判別する受信可否判別処理と、
    この受信可否判別処理で前記受信側のファクシミリ装置が画データの受信を可能であると判別したとき前記送信側のファクシミリ装置に前記IP伝送路を使用した前記受信側のファクシミリ装置への画データの送信を開始させる通知を行う画データ送信開始通知処理
    とを実行させることを特徴とするファクシミリ通信仲介プログラム。
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