JP5148499B2 - Vegf受容体およびhgf受容体シグナル伝達の阻害剤 - Google Patents

Vegf受容体およびhgf受容体シグナル伝達の阻害剤 Download PDF

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Description

【技術分野】
【0001】
発明の背景
発明の分野
本発明はVEGF受容体シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達の阻害に関する。より特別には、本発明はVEGF受容体シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達の阻害のための化合物および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術の要約
血管新生は、ある正常な生理学的過程、例えば胚形成および創傷治癒など、の重要な要素であるが、異常血管新生は、ある病理学的疾患および特に腫瘍増殖に寄与する。VEGF−A(血管内皮増殖因子A)は、腫瘍の新血管形成(血管新生)を推進する鍵となる要因である。VEGFは2つの高親和性受容体、fml様チロシンキナーゼ受容体であるFlt−1、およびキナーゼ挿入ドメイン含有受容体であるKDRを通じたシグナル伝達により、内皮細胞増殖および遊走を誘導する。かかるシグナル伝達反応は、受容体二量化および内因性受容体チロシンキナーゼ(RTK)活性に決定的に依存する。ジスルフィド結合ホモ二量体としてのVEGFの結合は、RTKドメインの受容体二量化および活性化を刺激する。かかるキナーゼ活性は、細胞質受容体チロシン残基を自己リン酸化し、そしてシグナル伝達カスケードの伝播に関連する分子に対する結合部位の役割を果たす。複数の経路が両方の受容体に対して明らかにされているようであるが、KDRシグナル伝達が最も大々的にに研究されており、マイトゲン反応がERK−1およびERK−2マイトゲン活性化タンパク質キナーゼに関与することが示唆される。
【0003】
VEGF受容体シグナル伝達の破壊は、癌において大いに魅力的な治療標的である、なぜなら血管新生は全ての固形腫瘍増殖の必要条件であり、および成熟内皮細胞は相対的に休眠状態のままでいるためである(メスの生殖器系および創傷治癒を除く)。VEGFシグナル伝達阻害に対する多くの実験的手段が、中和抗体、受容体拮抗薬、溶解性の受容体、アンチセンスの構築物および優勢阻害の戦略(dominant negative strategies)を含めて、調査されてきている。
【0004】
VEGF阻害単独による抗脈管新生療法の魅力にもかかわらず、いくつかの問題がこの手段を限定するかもしれない。VEGF発現レベルは、自体、数々の多様な刺激により上昇させることができ、および、ことによると最も重要には、VEGFr阻害に起因する腫瘍の低酸素状態は、自体腫瘍浸潤およびひいては転移を推進する要素の誘導を導きうるものとなり、癌治療法としてのVEGF阻害剤の効果を潜在的に弱体化する。
【0005】
HGF(肝細胞増殖因子)およびHFG受容体であるc−metは、腫瘍細胞がVEGF阻害能を弱体化する能力に関係する。いずれかの間質線維芽細胞周囲腫瘍細胞由来または腫瘍自体から発現するHGFは、腫瘍血管新生、浸潤および転移において決定的な役割を果たすことが示唆されてきた。例えば、ある腫瘍細胞の浸潤性増殖は、腫瘍−間質細胞相互作用関連HGF/c−Met(HGF受容体)経路により大幅に増強される。元来肝細胞に対する有力なマイトジェンとして同定されたHGFは、主に間質細胞から分泌され、かかる分泌されたHGFは、c−Metを傍分泌の形式で発現する、さまざまな癌細胞の運動性および浸潤を推進することができる。HGFがc−Metへ結合することにより、受容体リン酸化反応およびRas/マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ(MAPK)シグナル伝達経路の活性化を導き、その結果癌細胞の悪性挙動を増強する。さらに、HGF/c−met経路の刺激自体が、VEGF発現の誘発を導くことができ、自体血管新生の活性に直接的に寄与する。
【0006】
それゆえ、VEGF/VEGFrシグナル伝達およびHGF/c−metシグナル伝達の療法を標的とする抗腫瘍候脈管新生戦略または手段は、腫瘍細胞のVEGF阻害単独を克服する能力を回避するかもしれなく、また改善された癌療法を表すかもしれない。
【0007】
ここに、VEGF受容体KDRおよびHGF受容体c−metの両方の潜在的な阻害剤である、小分子を記載する。
【発明の開示】
【0008】
本発明の要約
本発明は、細胞増殖性疾患を処理するための新規の化合物および方法を提供する。本発明の化合物は二元機能の阻害剤であり、VEGFおよびHGF受容体シグナル伝達の両方を阻害することができる。それゆえ、本発明は、VEGF受容体であるKDRおよびHGF受容体であるc−metを含む、VEGF受容体シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達の新規の阻害剤を提供する。
【0009】
第一の側面において、本発明は、VEGF受容体シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達の阻害剤として有用であり、ならびに、それゆえ、正常および疾患状態の両方においてVEGFおよびHGFの役割を研究するための有用なリサーチツールである、式Aで表される化合物を提供する。
【0010】
第二の側面において、本発明は、VEGF状態シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達の阻害剤として有用であり、ならびに、それゆえ、正常および疾患状態の両方においてVEGFおよびHGFの役割を研究するための有用なリサーチツールである、式Bで表される化合物を提供する。
【0011】
第三の側面において、本発明はVEGF受容体シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達の阻害剤である化合物またはその薬学的に受容可能な塩、および薬学的に受容可能な担体、賦形剤、また希釈剤を含む組成物を提供する。
【0012】
本発明の第四の側面は、VEGF受容体シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達を阻害する方法を提供し、かかる方法は受容体を本発明による化合物と、または本発明による組成物と接触させることを含む。VEGFおよびHGF活性の阻害は、細胞中または多細胞生物中において可能である。多細胞生物における場合、本発明のこの側面による方法は、かかる生物に本発明による化合物、または本発明による組成物を投与することを含む。好ましくは、かかる生物は哺乳類であり、より好ましくはヒトである。
【0013】
前述のものは本発明のある側面を単に要約するものであり、および、事実上制限を意図するものではない。かかる側面ならびに他の側面および態様を以下においてより完全に記載する。
【0014】
好適な態様の詳細な説明
本発明は、VEGFレセプターであるKDRおよびHGFレセプターであるc−metを阻害するための化合物および方法を提供する。本発明はまた、細胞増殖性疾患および状態を処置するための組成物および方法を提供する。本明細書中で参照する特許明細書および科学文献は、当業者に有用である知識を確立する。本明細書中で引用する、刊行された特許明細書、出願明細書および参考文献は、各々が特定的かつ個別に示されて参照により導入されたのと同一の程度で、参照により本明細書中に導入される。一貫性に欠ける場合には、本開示が優先する。
【0015】
本発明の目的のために、以下の定義を用いる(他に明確に述べない限り):
【0016】
用語「VEGFレセプターシグナル伝達の阻害剤」および「HGFレセプターシグナル伝達の阻害剤」を用いて、HGFレセプターおよびVEGFレセプターと相互作用し、HGFおよびVEGFの活性を阻害することができる、本明細書において定義する構造を有する化合物を識別する。いくつかの好ましい態様において、活性のこのような減少は、少なくとも約50%、一層好ましくは少なくとも約75%、および尚一層好ましくは少なくとも約90%である。
【0017】
単純のために、化学的部分を、完全に主に1価の化学的部分(例えばアルキル、アリールなど)として定義し、言及する。しかし、またこのような用語を用いて、当業者に明らかである適切な構造的な状況の下で、対応する多価の部分を伝達する。例えば、「アルキル」部分が、一般的に1価の基(例えばCH−CH−)を意味する一方、ある状況において、2価の結合部分は、「アルキル」であり得、この場合において、当業者は、アルキルが2価の基(例えば−CH−CH−)であり、これは用語「アルキレン」と同意義であると理解する。(同様に、2価の部分が必要であり、「アリール」であると述べられる状況において、当業者は、用語「アリール」は、対応する2価の部分であるアリーレンを意味すると理解する。)すべての原子は、結合形成のためのこれらの通常の原子価の数(即ち、炭素について4、Nについて3、Oについて2、およびSについて、Sの酸化状態に依存して2、4または6)を有すると理解される。時々、部分は、例えばaが0または1である、(A)−B−として定義され得る。このような例において、aが0である場合には、当該部分はB−であり、aが1である場合には、当該部分はA−B−である。また、本明細書中に開示された多数の部分は、複数の互変異性型で存在し、これらはすべて、すべての所定の互変異性構造により包含されることを意図する。
【0018】
本明細書中で用いる用語「ヒドロカルビル」は、各々本明細書中で定義した直鎖状、分枝状または環状アルキル、アルケニルまたはアルキニルを意味する。「C」ヒドロカルビルを用いて、共有結合を意味する。したがって、「C〜Cヒドロカルビル」は、共有結合、メチル、エチル、エテニル、エチニル、プロピル、プロペニル、プロピニルおよびシクロプロピルを含む。
【0019】
本明細書中で用いる用語「アルキル」は、1〜12個の炭素原子、好ましくは1〜8個の炭素原子、一層好ましくは1〜6個の炭素原子を有し、随意に1個、2個または3個の置換基で置換されている、直鎖状および分枝鎖の脂肪族基を意味する。好ましいアルキル基には、限定することなく、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、およびヘキシルが含まれる。「C」アルキル(「C〜Cアルキル」におけるように)は、共有結合である(「C」ヒドロカルビルと同様に)。
【0020】
本明細書中で用いる用語「アルケニル」は、1つまたは2つ以上の炭素−炭素二重結合を有し、2〜12個の炭素原子、好ましくは2〜8個の炭素原子、および一層好ましくは2〜6個の炭素原子を有し、随意に1個、2個または3個の置換基で置換されている、不飽和の直鎖状または分枝鎖の脂肪族基を意味する。好ましいアルケニル基には、限定することなく、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニルおよびヘキセニルが含まれる。
【0021】
本明細書中で用いる用語「アルキニル」は、1つまたは2つ以上の炭素−炭素三重結合を有し、2〜12個の炭素原子、好ましくは2〜8個の炭素原子、および一層好ましくは2〜6個の炭素原子を有し、随意に1個、2個または3個の置換基で置換されている、不飽和の直鎖状または分枝鎖の脂肪族基を意味する。好ましいアルキニル基には、限定することなく、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニルおよびヘキシニルが含まれる。
【0022】
「アルキレン」、「アルケニレン」、または「アルキニレン」基は、2個の他の化学基の間に配置され、これらを結合する作用を奏する、上記で定義したアルキル、アルケニルまたはアルキニル基である。好ましいアルキレン基には、限定することなく、メチレン、エチレン、プロピレン、およびブチレンが含まれる。好ましいアルケニレン基には、限定することなく、エテニレン、プロペニレンおよびブテニレンが含まれる。好ましいアルキニレン基には、限定することなく、エチニレン、プロピニレンおよびブチニレンが含まれる。
【0023】
本明細書中で用いる用語「炭素環」は、随意に置換されたシクロアルキルまたはアリール部位を意味することを意図する。かかる「炭素環」の用語は、また、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有するシクロアルケニル部位を含む。
【0024】
本明細書中で用いる用語「シクロアルキル」は、3〜12個の炭素、好ましくは3〜8個の炭素、および一層好ましくは3〜6個の炭素を有する、飽和した、および部分的に不飽和の環状炭化水素基を含み、ここでシクロアルキル基は、さらに随意に置換されている。好ましいシクロアルキル基には、限定することなく、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルが含まれる。
【0025】
本明細書中で用いる用語「ヘテロアルキル」は、鎖中の1個または2個以上の炭素原子が、O、S、NH、N−アルキル、SO、SO、SONH、またはNHSOからなる群から選択されたヘテロ原子により置換されている、上記で定義したアルキル基を意味する。
【0026】
「アリール」基は、随意に置換されている、1〜3個の芳香環を含む、C〜C14芳香族部分である。好ましくは、アリール基は、C〜C10アリール基である。好ましいアリール基には、限定することなく、フェニル、ナフチル、アントラセニルおよびフルオレニルが含まれる。「アラルキル」または「アリールアルキル」基は、アルキル基に共有結合したアリール基を含み、これはいずれも、独立して、随意に置換されていても置換されていなくてもよい。好ましくは、アラルキル基は、(C〜C)アルク(C〜C10)アリールであり、これには、限定することなく、ベンジル、フェネチルおよびナフチルメチルが含まれる。「低級アリールアルキル」は、基の「アリール」部位が1〜6個の炭素を有するアリールアルキルを意味する。
【0027】
「ヘテロシクリル」または「複素環式」基は、約3〜約12個の原子を有する環状構造であり、ここで、1個または2個以上の原子は、N、O、S、SOおよびSOからなる群から選択される。複素環式基は、1つまたは2つ以上の位置において、炭素上で随意に置換されている。複素環式基はまた、窒素上で、アルキル、アリール、アラルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニル、アリールカルボニル、アリールスルホニル、アルコキシカルボニルまたはアラルコキシカルボニルで独立して随意に置換されている。好ましい複素環式基には、限定することなく、エポキシ、アジリジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、オキサゾリジノニルおよびモルホリノが含まれる。ある好ましい態様において、複素環式基は、アリール、ヘテロアリールまたはシクロアルキル基に縮合している。このような縮合した複素環の例には、限定することなく、テトラヒドロキノリンおよびジヒドロベンゾフランが含まれる。この用語の範囲から具体的に除外されるのは、環状のOまたはS原子が、他のOまたはS原子に隣接している化合物である。
【0028】
本明細書中で用いる用語「ヘテロアリール」は、5〜14個の環原子、好ましくは5個、6個、9個または10個の環原子を有する;環状配置中に共有された6個、10個または14個のπ電子を有する;および炭素原子に加えて、N、OおよびSからなる群から選択された、環あたり1個〜3個のヘテロ原子を有する基を意味する。用語「ヘテロアリール」はまた、単環式および二環式基を包含することを意味する。例えば、ヘテロアリール基は、ピリミジニル、ピリジニル、ベンズイミダゾリル、チエニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾフラニルおよびインドリニルであってもよい。「ヘテロアラルキル」または「ヘテロアリールアルキル」基は、アルキル基に共有結合したヘテロアリール基を含み、この各々は、独立して随意に置換されているか、または非置換である。好ましいヘテロアルキル基には、C〜Cアルキル基および5個、6個、9個または10個の環原子を有するヘテロアリール基が含まれる。この用語の範囲から具体的に除外されるのは、隣接した環状のOおよび/またはS原子を有する化合物である。好ましいヘテロアラルキル基の例には、ピリジルメチル、ピリジルエチル、ピロリルメチル、ピロリルエチル、イミダゾリルメチル、イミダゾリルエチル、チアゾリルメチルおよびチアゾリルエチルが含まれる。この用語の範囲から具体的に除外されるのは、隣接する環状のOおよび/またはS原子を有する化合物である。
【0029】
単純のために、「C〜C」ヘテロシクリルまたはヘテロアリールへの言及は、「n個」〜「m個」の環状原子を有するヘテロシクリルまたはヘテロアリールを意味し、ここで、「n」および「m」は、整数である。したがって、例えば、C〜Cヘテロシクリルは、少なくとも1個のヘテロ原子を有する5または6員環の環であり、ピロリジニル(C)およびピペリジニル(C)を含む;Cヘテロアリールには、例えば、ピリジルおよびピリミジルが含まれる。
【0030】
「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」または「ヘテロシクリレン」基は、2つの他の化学基の間に位置し、これらを結合する作用を奏する、上記で定義したアリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基である。
【0031】
本明細書中で用いる「アゾリル」は、窒素、硫黄および酸素からなる群から選択された、環原子として2つまたは3つ以上のヘテロ原子を含有し、式中少なくとも1つのヘテロ原子が窒素原子である、5員環の飽和または不飽和の複素環基を意味することを意図する。本発明で用いられるアゾリル基は、随意に置換されてもよい。好適なアゾリル基は、限定することなく、随意に置換されたイミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、および1,3,4−オキサジアゾリルを含む。
【0032】
ヘテロアリサイクリック基は、特に非芳香族のヘテロシクリル基を意味する。ヘテロアリサイクリックは不飽和を含有してもよいが、芳香族ではない。
【0033】
ヘテロシクリルアルキル基は、ヘテロシクリルがアルキレン基、アルキリデン基、またはアルキリジン基の1つを介して親構造へと結合している残基を意味する。例として、(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル、(モルホリン−4−イル)メチル、(ピリジン−4−イル)メチル,2−(オキサゾリン−2−イル)エチル、4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−ブテニルなどを含む。かかるヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキル基の対応するアルキレン、アルキリデン、またはアルキリジン基部位を、随意に置換してもよい。「低級ヘテロシクリルアルキル」は、かかる基の「アルキル」部位が1〜6個の炭素を有するヘテロシクリルアルキルを意味する。
【0034】
ヘテロシクリルアルキル基は、特に、式中かかる基のヘテロシクリル部位が非芳香族であるヘテロシクリルアルキルを意味する。
【0035】
好ましいヘテロシクリルおよびヘテロアリールには、アクリジニル、アゾシニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾキサゾリル、ベンズチアゾリル、ベンズトリアゾリル、ピリドトリアゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンズイミダゾリニル、カルバゾリル、4aH−カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、クロメニル、シンノリニル、デカヒドロキノリニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3−b]テトラヒドロフラン、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H−インダゾリル、インドレニル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H−インドリル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、メチレンジオキシフェニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、ピリミジニル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピペリドニル、4−ピペリドニル、ピペロニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾール、ピリドイミダゾール、ピリドチアゾール、ピリジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリニル、2H−ピロリル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラゾリル、6H−1,2,5−チアジアジニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、チアントレニル、チアゾリル、チエニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チオフェニル、トリアジニル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリルおよびキサンテニルが含まれるが、これらには限定されない。
【0036】
本明細書中で用いるように、部分(例えばシクロアルキル、ヒドロカルビル、アリール、ヘテロアリール、複素環、尿素など)が、「随意に置換されている」と記載されている場合には、基は随意に、1つ〜4つ、好ましくは1つ〜3つ、一層好ましくは1つまたは2つの非水素置換基を有する。好適な置換基には、限定されずに、ハロ、ヒドロキシ、オキソ(例えば、オキソで置換された環状−CH−は、−C(O)−である)、ニトロ、ハロヒドロカルビル、ヒドロカルビル、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、アシルアミノ、アルキルカルバモイル、アリールカルバモイル、アミノアルキル、アシル、カルボキシ、ヒドロキシアルキル、アルカンスルホニル、アレーンスルホニル、アルカンスルホンアミド、アレーンスルホンアミド、アラルキルスルホンアミド、アルキルカルボニル、アシルオキシ、シアノおよびウレイド基が含まれる。これら自体さらに置換されていない(他に明確に述べない限り)好ましい置換基は、以下のものである:
(a)ハロ、ヒドロキシ、シアノ、オキソ、カルボキシ、ホルミル、ニトロ、アミノ、アミジノ、グアニジノ、
(b)C〜Cアルキルまたはアルケニルまたはアリールアルキルイミノ、カルバモイル、アジド、カルボキサミド、メルカプト、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルキルアリール、アリールアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、C〜Cアシル、C〜Cアシルアミノ、C〜Cアルキルチオ、アリールアルキルチオ、アリールチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、アリールアルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、アリールアルキルスルホニル、アリールスルホニル、C〜CN−アルキルカルバモイル、C〜C15N,N−ジアルキルカルバモイル、C〜Cシクロアルキル、アロイル、アリールオキシ、アリールアルキルエーテル、アリール、シクロアルキルもしくは複素環もしくは他のアリール環に縮合したアリール、C〜C複素環、C〜C14ヘテロアリールまたはシクロアルキル、ヘテロシクリルもしくはアリールに縮合したか、もしくはスピロ縮合したすべてのこれらの環、ここで、前記の各々は、さらに上記(a)に列挙した1つまたは2つ以上の部分で随意に置換されている;および
(c)−(CH−NR3132、ここで、sは、0(この場合において、窒素は、置換されている部分に直接結合している)〜6であり、R31およびR32は、各々独立して、水素、シアノ、オキソ、カルボキサミド、アミジノ、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルキルアリール、アリール−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アリール−C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアシル、C〜Cアルキルスルホニル、アリールアルキルスルホニル、アリールスルホニル、アロイル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールであり、ここで、前記の各々は、さらに上記(a)に列挙した1つもしくは2つ以上の部分で随意に置換されているか;またはR30およびR31は、これらが結合しているNと一緒に、ヘテロシクリルもしくはヘテロアリールを形成し、この各々は、随意に、上記(a)からの1つ〜3つの置換基で置換されている。
【0037】
アルキル基上のとくに好ましい置換基には、ハロゲンおよびヒドロキシが含まれる。
【0038】
とくに好ましい置換基または環状基、例えばアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルには、ハロゲン、アルコキシおよびアルキルが含まれる。
【0039】
明細書中で用いる「ハロヒドロカルビル」は、1つ〜全ての水素が1つまたは2つ以上のハロで置換されているヒドロカルビル部分である。
【0040】
本明細書中で用いる用語「ハロゲン」または「ハロ」は、塩素、臭素、フッ素またはヨウ素を表す。本明細書中で用いる用語「アシル」は、アルキルカルボニルまたはアリールカルボニル置換基を表す。用語「アシルアミノ」は、窒素原子において結合したアミド基(即ちR−CO−NH−)を表す。用語「カルバモイル」は、カルボニル炭素原子において結合したアミド基(即ちNH−CO−)を表す。アシルアミノまたはカルバモイル置換基の窒素原子は、さらに置換されている。用語「スルホンアミド」は、硫黄または窒素原子のいずれかにより結合したスルホンアミド置換基を表す。用語「アミノ」は、NH、アルキルアミノ、アリールアミノおよび環状アミノ基を含むことを意味する。本明細書中で用いる用語「ウレイド」は、置換されているかまたは非置換の尿素部分を表す。
【0041】
本明細書中で用いる用語「ラジカル」は、1個または2個以上の不対電子を含む化学部分を意味する。
【0042】
置換されている部分は、1個または2個以上の水素が、独立して他の化学置換基で置換されているものである。非限定的例として、置換フェニルには、2−フルオロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3−クロロ−4−フルオロ−フェニル、2−フルオロ−3−プロピルフェニルが含まれる。他の非限定的例として、置換n−オクチル類には、2,4−ジメチル−5−エチル−オクチルおよび3−シクロペンチル−オクチルが含まれる。この定義内に含まれるのは、酸素で置換されてカルボニル−CO−を形成するメチレン類(−CH−)である。
【0043】
上記で定義した「非置換」部分(例えば非置換シクロアルキル、非置換ヘテロアリールなど)は、部分の定義(上記)が他に示す随意の置換基のいずれをも有しない、上記で定義した当該部分を意味する。したがって、例えば、「アリール」が、フェニルおよびハロで置換されたフェニルを含む一方、「非置換アリール」は、ハロで置換されたフェニルを含まない。
【0044】
飽和または不飽和の3〜8員環の炭素間は、好ましくは4〜7員環の、より好ましくは5〜6員環の、飽和または不飽和の炭素環である。飽和または不飽和の3〜8員環の例は、フェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、およびシクロヘプチルを含む。
【0045】
飽和または不飽和の3〜8員環の複素環は、酸素、窒素、および硫黄原子から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する。かかる飽和または不飽和の3〜8員環の複素環は、好ましくは1つまたは2つのヘテロ原子を行く実、残りの環含有原子は炭素原子である。かかる飽和または不飽和の3〜8員環の複素環は、好ましくは飽和または不飽和の3〜7員環の複素環であり、より好ましくは飽和または不飽和の5または6員環の複素環である。飽和または不飽和の3〜8員環の複素環基は、チエニル、ピリジル、1,2,3−トリアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピペラジニル、ピペラジノ、ピペリジル、ピペリジノ、モルホリニル、モルホリノ、ホモピペラジニル、ホモピペラジノ、チオモルホリニル、チオモルホリノ、テトラヒドロピロリル、およびアゼパニルを含む。
【0046】
飽和または不飽和のカルボン酸基および複素環基は、もう1つの飽和または複素環基と一緒に縮合して二環式の基、好ましくは飽和または不飽和の9〜12員環の二環式のカルボン酸基または複素環基を形成してもよい。二環式の基は、ナフチル、キノリル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル、1,4−ベンゾキサニル、インダニル、インドリル、および1,2,3,4−テトラヒドロナフチルを含む。
【0047】
カルボン酸基または複素環基が2つのC1〜6アルキル基で置換されるとき、かかつ2つのアルキル基をともに組み合わせてアルキレン鎖、好ましくはC1〜3アルキレン鎖を形成してもよい。この架橋構造を有するカルボン酸基または複素環基は、ビシクロ[2.2.2]オクタニルおよびノルボルナニルを含む。
【0048】
本明細書中で用いる「治療的有効量」という用語は、患者に投与するとき、疾患の兆候を改善する、本発明の化合物の量である。「治療的有効量」を構成する本発明の化合物の量は、化合物、疾患状態およびその重症度、処置する患者の年齢などに依存して異なるであろう。かかる治療的有効量は当業者により定常的に決定されるであろう。
【0049】
本発明の目的のために本明細書中で用いる「患者」という用語は、ヒトおよび他の動物、特に哺乳類、ならびに他の生物を含む。そのため、本発明の化合物、組成物および方法は、ヒト治療および獣医学の両方に適用できる。好適な態様においてかかる患者は哺乳類であり、および、最も好適な態様においてかかる患者はヒトである。
【0050】
本発明において用いられる「処置する」または「処置」という用語は、哺乳類における疾患状態の処置に及び、その疾患状態は異常細胞増殖および浸潤を特徴とし、以下の少なくとも1つを含む;(i)哺乳類において、特にかかる哺乳類が疾患状態に陥りやすくなっているがまだ疾患状態にあると診断されていないとき、かかる疾患状態が発生することを防ぐこと;(ii)かかる疾患状態を阻害すること、つまりその進展を妨げること、および(iii)かかる疾患状態を和らげること、つまりかかる疾患状態の後退を生じさせること。本発明の好適な態様において、かかる哺乳類はヒトである。業界で知られるように、局所的輸送、年齢、体重、総体的な健康、性、食事、投与の時間、薬物間相互作用および状態の重症度が必要かもしれなく、当業者による繰り返しの実験で解明可能となるであろう。
【0051】
明細書全体を通じ、1つまたは2つ以上の化学的置換基の好適な態様を特定する。好ましいのは、また、好適な態様の組み合わせである。例えば、段落〔0053〕は本発明の化合物におけるRの好適な態様を記載し、および段落〔0114〕は本発明の化合物におけるGの好適な態様を記載する。そして、本発明の範疇内としてまた検討されるものは、Rが段落〔0053〕において記載されるものおよびGが段落〔0114〕において記載されるものである。さらに、任意の特別な種類の化合物から除外される化合物(例えば、但し書きの項を通じ)は、本発明の範囲から全体的に除外されることを意図し、明示的に反証を述べない限り、他の開示される種類からを含む。
【0052】
化合物
第1および第2の側面のおいて、本発明は、VEGF受容体シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達の阻害剤である、式(A)および式(B)で表される化合物、および薬学的に受容可能な塩およびその複合体を含む:
【化1】
Figure 0005148499
式中、
Dは、R、RおよびR21からなる群から選択され、式中、
は、−H、ハロゲン、ニトロ、アジド、C〜Cアルキル、C〜C10シクロアルキル、−C(O)NR4243、−Y−NR4243、−NR42C(=O)R43、−SO42、−SONR4243、−NR37SO42、−NR37SONR4243、−C(=N−OR42)R43、−C(=NR42)R43、−NR37C(=NR42)R43、−C(=NR42)NR3743、−NR37C(=NR42)NR3743、−C(O)R42、−CO42、−C(O)(ヘテロシクリル)、−C(O)(C〜C10アリール)、−C(O)(ヘテロアリール)、−Y−(C〜C10アリール)、−Y−(ヘテロアリール)、−Y−(5〜10員環のヘテロシクリル)、−NR6a6b、−NR6aSO6b、−NR6aC(O)R6b、−OC(O)R6b、−NR6aC(O)OR6b、−OC(O)NR6a6b,−OR6a、−SR6a、−S(O)R6a、−SO6a、−SO6a、−SONR6a6b、−SONR4243、−COR6a、−CO6a、−CONR6a6b、−(C〜C)フルオロアルキル、−(C〜C)フルオロアルコキシ、−(CZCNからなる群から選択され、式中、nは0〜6の範囲の整数であり、および、−Hおよびハロゲン以外の前述のR基は1〜5個のR38で随意に置換され、またはRは−(CZ−アリール、−(CZ−複素環、(C〜C)アルキニル、−(CZ−(C〜C)シクロアルキル、−(CZ−(C〜C)シクロアルケニル、(C〜C)アルケニルおよび(C〜C)アルキルからなる群から選択される部位であり、式中かかる部位は1〜3個の独立して選択されたY基で随意に置換され、式中aは0、1、2、または3であり、およびaが2または3であるとき、かかるCZ単位は同じでもまたは異なっていてもよく;式中、
それぞれのR6aおよびR6bは、水素および−(CZ−(C〜C)シクロアルキル、−(CZ−(C〜C)シクロアルケニル、−(CZ−アリール、−(CZ−複素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキルからなる群から選択される部位からなる群から独立して選択され、式中、かかる部位は1〜3個の独立して選択されるY基で随意に置換され、式中uは0、1、2、または3であって、および式中uが2または3であるとき、かかるCZ単位は同じでもまたは異なっていてもよく、または、
6aおよびR6bは、隣接する原子と一緒に、複素環を形成し;
、Z、ZおよびZのそれぞれは、H、Fおよび(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択され、または、
およびZ、またはZおよびZのそれぞれはともに選択され、炭素環を形成し、または、
隣接する炭素原子上の2つのZ基はともに選択され炭素環を随意に形成し;
およびYのそれぞれは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、テトラゾリル、グアニジノ、アミジノ、メチルグアニジノ、アジド、−C(O)Z、−OC(O)NH、−OC(O) NHZ、−OC(O)NZ、−NHC(O)Z、−NHC(O)NH、−NHC(O)NHZ、−NHC(O)NZ、−C(O)OH、−C(O)OZ、−C(O)NH、−C(O)NHZ,−C(O)NZ、−P(O)、−P(O)(Z、−S(O)H、−S(O)Z、−S(O)、−S(O)、−Z、−OZ、−OH、−NH、−NHZ、−NZ、−C(=NH)NH,−C(=NOH)NH、−N−モルホリノ、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)ハロアルケニル、(C〜C)ハロアルキニル、(C〜C)ハロアルコキシ、−(CZ10NH、−(CZ10NHZ、−(CZ10NZ、−X(CZ10−(C〜C)シクロアルキル、−X(CZ10−(C〜C)シクロアルケニル、−X(CZ10−アリールおよび−X(CZ10−複素環からなる群から独立して選択され、式中、
rは、1、2、3または4であり;
は、O、S、NH、−C(O)−、−C(O)NH−、−C(O)O−、−S(O)−、−S(O)−および−S(O)−からなる群から選択され、
およびZは、1〜12個の炭素原子のアルキル、2〜12個の炭素原子のアルケニル、2〜12炭素原子のアルキニル、3〜8個の炭素原子のシクロアルキル、5〜8個の炭素原子のシクロアルケニル、6〜14個の炭素原子のアリール、5〜14環原子の複素環、7〜15個の炭素原子のアラルキル、および5〜14個の環原子のヘテロアラルキルからなる群から独立して選択され、または、
およびZは、ともに複素環を随意に形成してもよく、
およびZ10は、H、F、(C〜C12)アルキル、(C〜C14)アリール、(C〜C14)ヘテロアリール、(C〜C15)アラルキルおよび(C〜C14)ヘテロアラルキルからなる群から独立して選択され、または、
およびZ10は、ともに選択され炭素環を形成し、または、
隣接する炭素原子上の2つのZ基は、ともに選択し炭素環を形成し;または
隣接する炭素原子に結合している任意の2つのYまたはY基は、ともに選択され−O[C(Z)(Z10)]Oまたは−O[C(Z)(Z10)]r+1であってよく、または、
同じまたは隣接する炭素原子に結合している任意の2つのYまたはY基は、ともに選択され炭素環または複素環を形成してもよく;および式中、
ハロゲン、SOまたはSO基へとあるいはN、OまたはS原子へと付着しないCH(メチル)、CH(メチレン)、またはCH(メチン)基を含む任意の上記の置換基は、かかる基においてヒドロキシ、ハロゲン、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシおよび−N[(C〜C)アルキル][(C〜C)アルキル]から選択される置換基を随意に生じ;
は−C=CHまたは−C=C−(CR4545−R46であり;
それぞれのR45はH、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルからなる群から独立して選択され;
46は、ヘテロシクリル、−N(R47)−C(O)−N(R47)(R48)、−N(R47)−C(S)−N(R47)(R48)、−N(R47)−C(O)−OR48、−N(R47)−C(O)−(CH−R48、−N(R47)−SO47、−(CHNR4748、−(CHOR48、−(CHSR49、−(CHS(O)R49、−(CHS(O)49、−OC(O)R49、−OC(O)OR49、−C(O)NR4748;ハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択された1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたヘテロアリール、およびハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択された1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたアリールからなる群から選択され;
47およびR48はH、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、ヘテロシクリル、−(CHNR5051、−(CHOR50、−(CHC(O)R49、−C(O)49、−(CHSR49、−(CHS(O)R49、−(CHS(O)49、−(CH49、−(CHCN;ハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−(CHOR49、−(CHヘテロシクリル、−(CHヘテロアリール、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたアリール、およびハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−(CHOR49、−(CHヘテロシクリル、−(CHヘテロアリール、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択された1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたヘテロアリールからなる群から独立して選択され、または、
47およびR48は結合している原子と一緒に、3〜8員環の炭素環または複素環を形成し;
49は(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、ヘテロシクリル(C〜C)アルキレン、アリール(C〜C)アルキレン、式中アリールがハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に選択されるアリール(C〜C)アルキレン、式中ヘテロアリールがハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されるヘテロアリール(C〜C)アルキレン、ハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されるアリール、ならびにハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051;からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されるアリールからなる群から選択され;
50およびR51は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキルおよび−C(O)R45からなる群から独立して選択され、または、
50およびR51は、結合している原子と一緒に、3〜8員環の炭素環または複素環を形成し;および、
21は−(Z11)−(Z12−(Z13m1で定義される基であって、式中、
11はmおよびm1が0であるときはヘテロシクリル、あるいはmまたはm1のいずれかが1であるときはヘテロシクリレンであり;
12はOC(O)、OC(S)およびC(O)からなる群から選択され;
13はヘテロシクリル、アラルキル、N(H)R52、(C〜C)アルキル、−OR52、ハロ、S(O)56、(C〜C)ヒドロキシアルキルおよび(C〜C)ハロアルキルからなる群から選択され;
mは0または1であり;
m1は0または1であり;
52はH、−(CHS(O)54、−(C〜C)アルキル−NR5353 (C〜C)アルキル、−(CHOR53、−C(O)R54および−C(O)OR53からなる群から選択され;
qは0、1、2、3または4であり;
それぞれのR53は独立して(C〜C)アルキルであり;
54は(C〜C)アルキルまたはN(H)R53であり;
56はNH、(C〜C)アルキルおよびOR52からなる群から選択され;
は−CH−、−O−、−S−、−N(H)−、−N(C〜Cアルキル)−、N−(Y−アリール)−、−N−OMe、−NCHOMeおよびN−Bnからなる群から選択され;
Yは結合または−(C(R11)(H))−であり、式中tは1〜6の整数であり;および、
11はそれぞれの出現においてHおよびC〜Cアルキルからなる群から独立して選択され、式中C〜Cアルキルは随意に置換され;
はNおよびCRからなる群から選択され、式中Rは−H、ハロゲン、−CN、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルからなる群から選択され、式中かかるC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルは随意に置換され;
はC−DおよびNからなる群から選択され;
Arは式Cで表される基であり、
【化2】
Figure 0005148499
式中、
、A、AおよびAはNおよびCH−からなる群から、A、A、AおよびAのただ2つだけがNであることができるという条件で、独立して選択され、
はそれぞれの出現において、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0〜2、−S(O)NR、−C(O)OR、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、−O(CHアリール、−O(CHヘテロアリール、−(CH0〜5(アリール)、−(CH0〜5(ヘテロアリール)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−CH(CH0〜4−Tからなる群から独立して選択され、式中Tは−OH、−OMe、−OEt、−NH、−NHMe、−NMe、−NHEtおよび−NEtからなる群から選択され、および、かかるアリール、ヘテロアリール、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルは随意に置換され:および
qは0〜4の整数であり;
Gは基B−L−Tであり、式中、
Bは不在、−N(R13)−、−N(SO13)−、−O−、−S(O)0〜2および−C(=O)−からなる群から選択され;
Lは不在、−C(=S)N(R13)−、−C(=NR14)N(R13)−、−SON(R13)−、−SO−、−C(=O)N(R13)−、−N(R13)−、−C(=O)C1〜2アルキル−N(R13)−、−N(R13)C1〜2アルキル−C(=O)−、−C(=O)C0〜1アルキル−C(=O)N(R13)−、−C0〜4アルキレン、−C(=O)C0〜1アルキル−C(=O)OR−、−C(=NR14)−C0〜1アルキル−C(=O)−、−C(=O)−、−C(=O)C0〜1アルキル−C(=O)−および少なくとも1つの窒素を含む1〜3個の間の環状へテロ原子を含有する随意に置換された4〜6員環のヘテロシクリルからなる群から選択され;および、
TはH、−R13、−C0〜4アルキル、−C0〜4アルキル−Q、−O−C0〜4アルキル−Q、−C0〜4アルキル−O−Q、−N(R13)C0〜4アルキル−Q、−SO0〜4アルキル−Q、−C(=O)C0〜4アルキル−Q、−C0〜4アルキル−N(R13)Qおよび−C(=O)N(R13)−C0〜4アルキル−Qからなる群から選択され、式中それぞれのC0〜4アルキルは随意に置換され;
13は、−H、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0〜2、−S(O)NR、−C(O)OR、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、−C(O)SR、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、−O(CHアリール、−O(CHヘテロアリール、−(CH0〜5(アリール)、−(CH0〜5(ヘテロアリール)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−CH(CH0〜4−T、随意に置換されたC1−4アルキルカルボニル、および飽和または不飽和3〜7員環の炭素環基または複素環基からなる群から選択され、式中Tは−OH、−OMe、−OEt、−NH、−NHMe、−NMe、−NHEtおよび−NEtからなる群から選択され、および式中かかるアリール、ヘテロアリール、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルは随意に置換され;
2つのR13は、結合している単数または複数の原子付着する、1〜4つのR60で随意に置換されたヘテロアリサイクリックを形成するように組み合わせることができ、式中かかるヘテロアリサイクリックは最大4つの環状へテロ原子を有することができ、およびかかるヘテロアリサイクリックはそこへ融合するアリールまたはヘテロアリールを有することができ、その場合かかるアリールまたはヘテロアリールは随意に付加的な1〜4つのR60で随意に置換され;
14は、−H、−NO、−NH、−N(R)R、−CN、−OR、随意に置換された(C〜C)アルキル、随意に置換されたヘテロアリシクリルアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換されたアリールアルキルおよび随意に置換されたヘテロアリサイクリックの群から選択され、
それぞれのRは−HおよびRからなる群から独立して選択され;
は、(C〜C)アルキル、アリール、低アリールアルキル、ヘテロシクリルおよび低ヘテロシクリルアルキルからなる群から選択され、そのそれぞれは随意に置換され、または、
およびRは、結合している共通の窒素と一緒に、随意に置換された5〜6員環のヘテロシクリルを形成し、かかる随意に置換された5〜7員環のヘテロシクリルはN、O、SおよびPからなる群から選択された少なくとも1つの付加的な環状へテロ原子を含有し;
60は、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0〜2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、随意に置換された(C〜C)アルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換されたヘテロアリールアルキルおよび随意に置換されたアリールアルキルからなる群から選択され;
2つのR60は、非芳香族の炭素に結合しているとき、オキソであることができ;
Qは5〜10員環の環系であり、0〜4個のR20で随意に置換され;
20は、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−OCF、−NR、−S(O)0〜2、−S(O)NR、−C(O)OR、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)OR、−C(O)R、−C(O)SR、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、−O(CHアリール、−O(CHヘテロアリール、−(CH0〜5(アリール)、−(CH0〜5(ヘテロアリール)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−CH(CH0〜4−T、随意に置換されたC1〜4アルキルカルボニル、随意に置換されたC1〜4アルコキシ、C1〜4アルコキシで随意に置換されたC1〜4アルキルで随意に置換されたアミノおよび飽和または不飽和の3〜7員環の炭素環基または複素環基からなる群から選択され、式中、Tは−OH、−OMe、−OEt、−NH、−NHMe、−NMe、−NHEtおよび−NEtからなる群から選択され、ならびに、式中、かかるアリール、ヘテロアリール、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルは随意に置換され;
それぞれのR38は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R40、−C(O)OR40、−OC(O)R40、−OC(O)OR40、−NR36C(O)R39、−C(O)NR3639、−NR3639、−OR37、−SONR3639、C〜Cアルキル、−(CHO(CHNR3639、−(CHO(CHOR37、−(CHOR37、−S(O)(C〜Cアルキル)、−(CH(C〜C10アリール)、−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル);−C(O)(CH(C〜C10アリール)、−(CHO(CH(C〜C10アリール)、−(CHO(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、−C(O)(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、−(CHNR39(CHNR3639、−(CHNR39CHC(O)NR3639、−(CHNR39(CHNR37C(O)R40、−(CHNR39(CHO(CHOR37、−(CHNR39(CHS(O)(C〜Cアルキル)、−(CHNR39(CH36、−SO(CH(C〜C10アリール)、−SO(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、−(CHNR3639、−NR37SONR3639、SO36、C〜Cアルケニル、C〜C10シクロアルキルおよびC〜Cアルキルアミノから独立して選択され、式中、jは0〜2の範囲の整数であり、nは0〜6の範囲の整数であり、iは2〜6の範囲の整数であり、前述のR38基のかかる−(CH−および−(CH−部位は炭素−炭素二重結合または三重結合を随意に含み、そこにおいて、nは2〜6の整数であり、および、前述のR38基のかかるアルキル、アリールおよびヘテロシクリル部位は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−OH、−C(O)R40、−C(O)OR40、−OC(O)R40、−OC(O)OR40、−NR36C(O)R39、−C(O)NR3639、−(CHNR3639、C〜Cアルキル、C〜C10シクロアルキル、−(CH(C〜C10アリール)、−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、−(CHO(CHOR37、および−(CHOR37から独立して選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換され、式中、nは0〜6の範囲の整数であり、および、iは2〜6の範囲の整数であり;
それぞれのR36およびR39は、H、−OH、C〜Cアルキル、C〜C10シクロアルキル、−(CH(C〜C10アリール)、−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、−(CHO(CHOR37、−(CHCN(CHOR37、−(CHCN(CH37、および−(CHOR37からなる群から独立して選択され、式中、nは0〜6の範囲の整数でありおよびiは2〜6の範囲の整数であり、および前述のR36およびR39基のかかるアルキル、アリールおよびヘテロシクリル部位は−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R40、−C(O)OR40、−CO(O)R40、−OC(O)OR40、−NR37C(O)R41、−C(O)NR3741、−NR3741、−C〜Cアルキル、−(CH(C〜C10アリール)、−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、−(CHO(CHOR37、および−(CHOR37から独立して選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換され、式中、R36およびR39が同じ窒素にともに結合しているとき、R36およびR39が酸素を直接通じてかかる窒素に結合しないという条件で、nは0〜6の範囲の整数でありおよびiは2〜6の範囲の整数であり;
それぞれのR40は、H、C〜C10アルキル、−(CH(C〜C10アリール)、C〜C10シクロアルキル、および−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)から独立して選択され、式中nは0〜6の範囲の整数であり;
それぞれのR37およびR41はH、OR36、C〜CアルキルおよびC〜C10シクロアルキルから独立して選択され;
それぞれのR42およびR43はH、C〜Cアルキル、−Y−(C〜C10シクロアルキル)、−Y−(C〜C10アリール)、−Y−(C〜C10ヘテロアリール)、−Y−(5〜10員環のヘテロシクリル)、−Y−O−Y−OR37、−Y−CO−R37、および−Y−OR37からなる群から独立して選択され、式中Yは結合または−(C(R37)(H))であり、式中nは1〜6の範囲の整数であり、Yは−(C(R37)(H))であり、ならびに前述のR42およびR43基のかかるアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリル部位はR44から独立して選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換され;または、
42およびR43は結合している窒素と一緒に、C〜Cのアザビシクロ環、アジリジニル環、アゼチジニル環、ピロリジニル環、ピペリジニル環、ピペラジニル環、モルホリニル環、チオモルホリニル環、イソキノリニル環、またはジヒドロイソキノリニル環を形成し、式中かかるC〜Cのアザビシクロ環、アジリジニル環、アゼチジニル環、ピロリジニル環、ピペリジニル環、ピペラジニル環、モルホリニル環、チオモルホリニル環、イソキノリニル環、またはジヒドロイソキノリニル環は、R42およびR43が酸素を直接通じて窒素にともに結合しないという条件で、1〜5個のR44置換基で随意に置換され;
それぞれのR44は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R40、−C(O)OR40、−OC(O)R40、−OC(O)OR40、−NR36C(O)R39、−C(O)NR3639、−NR3639、−OR37、−SONR3639、−SO36、−NR36SO39、−NR36SONR3741、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C10シクロアルキル、−C〜Cアルキルアミノ、−(CHO(CHNR3639、−(CHO(CHOR37、−(CHOR37、−S(O)(C〜Cアルキル)、−(CH(C〜C10アリール)、−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、−C(O)(CH(C〜C10アリール)、−(CHO(CH(C〜C10アリール)、−(CHO(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、−C(O)(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、−(CHNR39(CHNR3639、−(CHNR39CHC(O)NR3639、−(CHNR39(CHNR37C(O)R40、−(CHNR39(CHO(CHOR37、−(CHNR39(CHS(O)(C〜Cアルキル)、−(CHNR39(CH36、−SO(CH(C〜C10アリール)、および−SO(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)からなる群から独立して選択され、式中jは0〜2の範囲の整数であり、nは0〜6の範囲の整数であり、およびiは2〜6の範囲の整数であり、前述のR44基のかかる−(CH−および−(CHn1−部位は炭素−炭素二重結合または三重結合を含み、式中nは2〜6の整数であり、および前述のR44基のかかるアルキル、アリールおよびヘテロシクリル部位はハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−OH、−C(O)R40、−C(O)OR40、−OC(O)R40、−OC(O)OR40,−NR36C(O)R39、−C(O)NR3639、−(CHNR3639、−SO36、−SONR3639、C〜Cアルキル、C〜C10シクロアルキル、−(CH(C〜C10アリール)、−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、−(CHO(CHOR37および−(CHOR37からなる群から独立して選択される1つまたは2つ以上の置換きで随意に置換され、式中nは0〜6の範囲の整数でありおよびiは2〜6の範囲の整数であり;および、
Zは−O−、−S−、および−NR−からなる群から選択され、式中RはH、随意に置換された(C〜C)アシルおよびC〜Cアルキル−O−C(O)からなる群から選択され、式中C−Cアルキルは随意に置換され;
以下の条件を有する;
GがNR13(C=Z)NR13C(O)(C(X)(X))−Qであり、式中ZはO、SまたはNHであり、XおよびXはH、C〜Cアルキル、ハロ、シアノまたはニトロを独立して表し、式中かかるC〜Cアルキルは随意に置換され、またはXおよびXは結合している原子と一緒に、C〜Cシクロアルキルを形成するとき、Qはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から選択され、式中かかるシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールのそれぞれは1〜3つのR20で随意に置換され、Arは水素、ハロ、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−C(O)OR、−C(O)R、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルまたはC〜Cアルキニルからなる群から独立して選択された1〜4個の部位で随意に置換されたフェニルであり、式中C〜Cアルキル、C〜CアルケニルおよびC〜Cアルキニルは随意に置換され、およびZはO、SまたはNHであり、そしてDはR、RまたはR21ではない;
Dが−H、ハロゲン、ニトロ、アジド、−NR6a6b、−NR6aSO6b、−NR6aC(O)R6b、−OC(O)R6b、−NR6aC(O)OR6b、−OC(O)NR6a6b,−OR6a、−SR6a、−S(O)R6a、−SO6a、−SO6a、−SONR6a6b、−COR6a、−CO6a、−CONR6a6b、−(C〜C)フルオロアルキル、−(C〜C)フルオロアルコキシ、−(CZCN、ならびに−(CZ−アリール、−(CZ−複素環、(C〜C)アルキニル、−(CZ−(C〜C)シクロアルキル、−(CZ−(C〜C)シクロアルケニル、(C〜C)アルケニルおよび(C〜C)アルキルからなる群から選択される部位から選択され、式中かかる部位は1〜3個の独立して選択されたY基で随意に置換され、そこにおいてaは0、1、2、または3であり、および式中aが2または3であるとき、かかるCZ単位は同じでも異なっていてもよいとき、Aは−S−であり、Aは−N−または−CR−であり、式中RはH、F、Cl、CF、CH、OCHまたはOCFであり、Aは−CH−であり、Zは−O−または−S−であり、AおよびAは−CH−であり、そして、B−L−Tは−X−C(O)−NH−R33ではなく、式中XはOまたはCR2a2bであり、R2aおよびR2bのそれぞれはH、ハロゲン、または(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルキルアミンおよび(C〜C)アルキルからなる群から選択されたX基から独立して選択され、式中(C〜C)アルキオキシおよび(C〜C)アルキル基上の任意数の水素原子はFで随意に置換されてもよく、またはR2aおよびR2bはともにオキソまたは(C〜C)シクロアルキル、3〜6員環のヘテロシクロアルキルおよび=CH−(C〜C)アルキルからなる群から選択された1〜3個の独立して選択されたX基で随意に置換された部位であることができ、R33はH、または−(CZCN、−(CZ−(C〜C)シクロアルキル、−(CZ−(C〜C)シクロアルケニル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、−(CZ−アリール、−(CZ−複素環および(C〜C)アルキルからなる群から選択された、1〜3個の独立して選択されたY基で随意に置換され、式中sは0、1、2または3であり、および式中sが2または3であるとき、かかるCZ単位は同じでも異なっていてもよく、および式中ZおよびZはH、F、および(C〜C)アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択されまたはそれぞれのZおよびZはともに選択され、炭素環を形成し、または2つの隣接する炭素原子上のZまたはZ基は共に選択され随意に炭素環を形成する;
DがH、C〜Cアルキル、C〜C10シクロアルキル、−C(O)NR4243、−C(O)(C〜C10アリール)、−(CH(C〜C10アリール)、−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、−(CHNR4243、−SONR4243および−CO42からなる群から選択され、式中nが0〜6の整数であり、およびかかるC〜Cアルキル、−C(O)(C〜C10アリール)、−(CH(C〜C10アリール)、−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)部位が非置換であるか、またはR38が−(CH3〜6NR3639、−NR37SONR3639、SO36、またはC〜Cアルケニルでないという条件でR38からから選択される1つまたは2つ以上の置換基で置換されるとき、Aは−S−であり、Aは−N−または−CH−であり、Aは−CH−であり、およびZは−O−、−S−または−NH−であり、そしてAr−Gが非置換のCアリールまたは6員環のヘテロシクリル基あるいはR38が−(CH3〜6NR3639、−NR37SONR3639、SO36、またはC〜Cアルケニルでないという条件でR38から選択される1〜5個の置換基で置換される6員環のヘテロシクリル基でない;
Dがイミダゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリルおよびチアジアゾリルからなる群から選択され、式中かかるイミダゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリルおよびチアジアゾリルはR38がニトロ、アジド、−C(O)OR40、−OC(O)R40、−OC(O)OR40、−C(O)(CH(C〜C10アリール)、−(CHO(CH(C〜C10アリール)、C〜C10シクロアルキルまたはC〜Cアルキルアミノでないという条件でR38から選択される1〜5個の置換基で随意に置換されるとき、R37およびR41は−OR36またはC〜C10シクロアルキルでなく、およびR40はC〜C10シクロアルキルではないとき、Aは−S−であり、AはN、CHまたはC−CNであり、Aは−CH−であり、およびZは−NH−であり、そしてAr−Gは非置換の6員環のヘテロシクリルまたはR38がニトロ、アジド、−C(O)OR40、−OC(O)R40、−OC(O)OR40、−C(O)(CH(C〜C10アリール)、−(CHO(CH(C〜C10アリール)、C〜C10シクロアルキルまたはC〜Cアルキルアミノでないという条件でR38から選択された1〜5個の置換基で随意に置換された6員環のヘテロシクリルではなく、R36およびR39は−OH、C〜Cシクロアルキル、−(CHCN(CHOR37または−(CHCN(CH)R37ではなく、R37およびR41は−OR36またはC〜C10シクロアルキルではなく、およびR40はC〜C10シクロアルキルではない;
DがC〜Cアルキル、−C(O)NR3639、−C(O)(C〜C10アリール)、−(CH(C〜C10アリール)、および−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)からなる群から選択され、式中H以外のかかる基は非置換であるか、またはR38が−(CH3−6NR3639、−NR37SONR3639、SO36、C〜Cアルケニル、C〜C10シクロアルキルまたはC〜Cアルキルアミノでないという条件でのR38から選択される1〜5個の置換基で置換され、R36およびR39は−OH、C〜C10シクロアルキル、−(CHCN(CHOR37または−(CHCN(CH37ではなく、R37およびR41はOR36またはC〜C10シクロアルキルではなく、およびR40がC〜C10シクロアルキルでないとき、Aが−CH−のときAは−S−であり、またはAが−S−のときAは−CH−であり、Aは−N−または−CH−であり、およびZは−NH−またはN−(C〜Cアルキル)であり、そしてAr−Gは非置換のCアリールまたは6員環のヘテロシクリルあるいはR38が−(CH3〜6NR3639、−NR37SONR3639、SO36、C〜Cアルケニル、C〜C10シクロアルキルまたはC〜Cアルキルアミノでないという条件で基R38から選択された1〜5個の置換基で置換されたCアリールまたは6員環のヘテロシクリルであり、R36およびR39は−OH、C〜C10シクロアルキル、−(CHCN(CHOR37または−(CHCN(CH37ではなく、R37およびR41はOR36またはC〜C10シクロアルキルではなく、およびR40はC〜C10シクロアルキルではない;
Dが−C(O)NR4243、−(CHNR4243、−NR42C(=O)R43、−SO42、−SONR4243、−NR37SO42、−NR37SONR4243、−C(=N−OR42)R43、−C(=NR42)R43、−NR37C(=NR42)R43、−C(=NR42)NR3743、−NR37C(=NR42)NR3743、−C(O)R42および−CO42からなる群から選択され、式中かかるアルキル、アリールおよびヘテロシクリル部位は、R44がニトロ、アジド、−C(O)OR40、−OC(O)R40、OC(O)OR40、C〜C10シクロアルキルまたはC〜Cアルキルアミンでないという条件で、基R44からなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で随意に置換されるとき、Aは−S−であり、AはN、CHまたはC(CN)であり、AはCHであり、およびZはNHまたはN−(C〜C)アルキルであり、そしてAr−Gは6員環のヘテロシクリルではなく、式中かかる6員環のヘテロシクリルは、R44がニトロ、アジド、−C(O)OR40、−OC(O)R40、OC(O)OR40、C〜C10シクロアルキルまたはC〜Cアルキルアミンでないという条件で、基R44から選択される1〜5個の置換基で随意に置換される;
Dが−C=CHまたは−C=C−(CR4545−R46であるとき、Aは−S−でありおよびAは−CH−であり、あるいはAは−CH−でありおよびAは−S−であり、AはNであり、およびZはNHまたはN−(C〜C)アルキルであり、そしてAr−Gはハロ、アルキニル、−CF、−(CHOR57、−(CHSR57、−NO、C〜Cアルキル、−CN、−SO50、−(CHアリールおよび−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたアリール、およびハロ、アルキニル、−CF、−(CHOR57、−(CHSR57、−NO、C−Cアルキル、−CN、−SO50、−(CHアリールおよび−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択されず、式中R57がH、C〜Cアルキル、−(CHNR5051、−(CHヘテロシクリル、アリールがハロ、−CF、C〜Cアルコキシ、−NO、C〜Cアルキル、−CN、−SO50、および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換された−(CHアリール、ヘテロアリールがハロ、−CF、C〜Cアルコキシ、−NO、C〜Cアルキル、−CN、−SO50、および−(CHNR5051からなる群から選択された1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたヘテロアリールC〜Cアルケニレン、ならびにヘテロアリールがハロ、−CF、C〜Cアルコキシ、−NO、C〜Cアルキル、−CN、−SO50、および−(CHNR5051からなる群から選択された1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換された−(CHヘテロアリールからなる群から選択される;および
Dが−(Z11)−(Z12−(Z13m1で定義される基であるとき、Aは−S−でありおよびAはCHであり、あるいはAはCHでありおよびAはSであり、AはNであり、およびZはNH、N−(C〜Cアルキル)またはN−C(O)R53であり、そしてAr−Gは−(Q)−(Q0〜1−(Q0〜1、で定義される基ではなく、式中Qはアリーレン、ヘテロアリーレン、アリールまたはアラルキルであり、QはO、S(O)、またはSであり、およびQはアラルキル、ヘテロアリール(heteroaryl)、またはアリールである。
【0053】
本発明による化合物の好適な態様において、Dは基Rで定義され、式中Rは−H、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜C10シクロアルキル、−C(O)NR4243、−C(O)(C〜C10アリール)、−C(O)(ヘテロシクリル)、−C(O)(ヘテロアリール)、−Y−(C〜C10アリール)、−Y−(5〜10員環のヘテロシクリル)、−Y−(ヘテロアリール)、−S−アリール、−S−C〜Cアルキル、−SO−C〜Cアルキル、−SO−C〜Cアルキル、−Y−NR4243、−SONR4243および−C(O)OR6aからなる群から選択され、式中−Hおよびハロゲン以外の前述のRは、1〜5個のR38で随意に置換される。
【0054】
本発明による化合物の好適な態様において、Dは基Rで定義され、式中Rは−H、−C(O)NR4243、−Y−(5〜10員環のヘテロシクリル)、−Y−(C〜C10アリール)、−Y−(ヘテロアリール)、−Y−NR4243、SONR42R43およびC(O)OR42からなる群から選択され、式中−H以外のR基は1〜5個のR38で随意に置換される。
【0055】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、−C(O)NR4243、−SONR42および−CO42からなる群から選択され、式中かかるR基−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)は非置換であるかまたは1つまたは2つ以上のR38基で置換される。
【0056】
本発明のよる化合物の好適な態様において、Rは−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、および−C(O)NR4243からなる群から選択される。
【0057】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−C(O)NR4243であり、式中R42およびR43は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C10)シクロアルキル、−(CH(C〜C10シクロアルキル)、−(CH(C〜C10アリール)、−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、−(CHO(CHOR37、−(CHOR37からなる群から選択され、式中nは0〜6の整数であり、iは2〜6の整数であり、かかるR42およびR43基のアルキル、アリールおよびヘテロシクリル部位は非置換であるかまたはR38から独立して選択される1つまたは2つ以上の置換基で置換され、またはR42およびR43は、結合している窒素と一緒に、C〜Cアザビシクリック環、アジリジニル環、アゼチジニル環、ピロリジニル環、ピペリジニル環、ピペラジニル環、モルホリニル環、チオモルホリニル環、イソキノリニル環、またはジヒドロイソキノリニル環を形成し、かかるC〜Cアザビシクリック環、アジリジニル環、アゼチジニル環、ピロリジニル環、ピペリジニル環、ピペラジニル環、モルホリニル環、チオモルホリニル環、イソキノリニル環、またはジヒドロイソキノリニル環は非置換であるかまたは1〜5個のR38置換基で置換され、式中R42およびR43はともに直接酸素を介して窒素へと結合しない。
【0058】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−C(O)NR4243であり、式中R42およびR43は結合している窒素と一緒にC〜Cアザビシクリック環、アジリジニル環、アゼチジニル環、ピロリジニル環、ピペリジニル環、ピペラジニル環、モルホリニル環、チオモルホリニル環、イソキノリニル環、またはジヒドロイソキノリニル環を形成し、式中かかるC〜Cアザビシクリック環、アジリジニル環、アゼチジニル環、ピロリジニル環、ピペリジニル環、ピペラジニル環、モルホリニル環、チオモルホリニル環、イソキノリニル環、またはジヒドロイソキノリニル環は非置換であるかまたは1〜5個のR38置換基で置換される。
【0059】
本発明のよる化合物の好適な態様において、Rは−C(O)NR4243であり、式中R42およびR43は結合している窒素と一緒にピロリジニル環、ピペリジニル環、ピペラジニル環、モルホリニル環、チオモルホリニル環、イソキノリニル環、またはジヒドロイソキノリニル環を形成し、式中かかるピロリジニル環、ピペリジニル環、ピペラジニル環、モルホリニル環、チオモルホリニル環、イソキノリニル環、またはジヒドロイソキノリニル環は非置換であるかまたは1〜5個のR38置換基で置換される。
【0060】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−C(O)NR4243であり、式中R42およびR43は結合している窒素と一緒に、ピロリジニル環、ピペリジニル環、ピペラジニル環、モルホリニル環、またはチオモルホリニル環を形成し、式中かかるピロリジニル環、ピペリジニル環、ピペラジニル環、モルホリニル環、またはチオモルホリニル環は非置換であるかまたは1〜5個のR38置換基で置換される。
【0061】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−C(O)NR4243であり、式中R42およびR43は結合している窒素と一緒に、ピロリジニル環またはピペリジニル環を形成し、式中かかるピロリジニルまたはピペリジニル環は非置換であるかまたは1〜5個のR38置換基で置換される。
【0062】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−C(O)NR4243であり、式中R42およびR43は結合している窒素と一緒に、ピロリジニル環を形成し、式中かかるピロリジニルは非置換であるかまたは1〜5個のR38置換基で置換される。
【0063】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−C(O)NR4243であり、式中R42およびR43は結合している窒素と一緒に、ピロリジン−1−イル環を形成し、式中かかるピロリジン−1−イルは非置換であるかまたは1〜5個のR38置換基で置換される。
【0064】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)基であり、式中かかる−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)基は非置換であるかまたは1〜5個のR38基で置換される。
【0065】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−(CH(5〜8員環のヘテロシクリル)基であり、式中かかる−(CH(5〜8員環のヘテロシクリル)基は非置換であるかまたは1〜5個のR38基で置換される。
【0066】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−(CH(5または6員環のヘテロシクリル)基であり、式中かかる−(CH(5または6員環のヘテロシクリル)基は非置換であるかまたは1〜5個のR38基で置換される。
【0067】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−(CH(5員環のヘテロシクリル)基であり、式中かかる−(CH(5員環のヘテロシクリル)基は非置換であるかまたは1〜5個のR38基で置換される。
【0068】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−(CHチアゾリルであり、式中nは0〜6の整数であり、かかる−(CHチアゾリルは非置換であるかまたは1〜5個のR38基で置換される。
【0069】
本発明による化合物の好適な態様において、Rはチアゾリルであり、かかるチアゾリルは非置換であるかまたは1〜5個のR38基で置換される。
【0070】
本発明による化合物の好適な態様において、Rはイミダゾリルであり、かかるイミダゾリルは非置換であるかまたは1〜5個のR38基で置換される。
【0071】
本発明による化合物の好適な態様において、Rはイミダゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリルおよびチアジアゾリルからなる群から選択され、式中かかるイミダゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリルおよびチアジアゾリルはそれぞれが1〜5個のR38基で随意に置換される。
【0072】
本発明による化合物の好適な態様において、Rはハロ、−COH、−CONHおよび−CSNHからなる群から選択される。
【0073】
本発明による化合物の好適な態様において、Rはハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメトキシ、トフルオロメチル、アジド、−C(O)R40、−C(O)OR40、−OC(O)R40、−OC(O)OR40、−NR36C(O)R39、−C(O)NR3639、−NR3637、−OR37、−SONR3639、(C〜C)アルキル、(C〜C10)シクロアルキル、−(CHO(CHNR3639、−(CHO(CHOR37、−(CHOR37、−S(O)(C〜Cアルキル)、−(CH(C〜C10アリール)、−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、−C(O)(CH(C〜C10アリール)、−(CHO(CH(C〜C10アリール)、−(CHO(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、−C(O)(CH(5〜10員環のヘテロシクリル),−(CH2)NR39(CHNR3639、−(CHNR39CHC(O)NR3639,−(CHNR39(CHNR37C(O)R40、(CHNR39(CHO(CHOR37、−(CHNR39(CHS(O)(C〜Cアルキル)、−(CHNR39、−(CH36、−SO(CH(C〜C10アリール)、および−SO(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)からなる群から選択される1つまたは2つ以上の部位で随意に置換されるヘテロアリール基であり、式中jは0〜2の整数であり、nは0〜6の整数であり、iは2〜6の整数であり、かかる置換基の−(CH2)−および−(CH2)−部位は炭素−炭素二重結合または三重結合を随意に含み、式中nは2〜6の整数であり、およびかかる置換基のアルキル、アリールおよびヘテロシクリル部位は非置換であるかまたはハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−OH、−C(O)R40、−C(O)OR40、−OC(O)R40、−OC(O)OR40、−NR36C(O)R39、−C(O)NR3639、−(CHNR3639、(C〜C)アルキル、(C〜C10)シクロアルキル、−(CH(C〜C10アリール)、−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、−(CHO(CHOR37、および−(CHOR37から独立して選択され、式中nは0〜6の整数であり、およびiは2〜6の整数であり、ならびに式中R36およびR39はH、−OH、(C〜C)アルキル、(C〜C10)シクロアルキル、−(CH(C〜C10アリール)、−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、−(CHO(CHOR37および−(CHOR37からなる群から独立して選択され、式中nは0〜6の整数であり、およびiは2〜6の整数であり、ならびにかかるR36およびR39基のアルキル、アリールおよびヘテロシクリル部位は非置換であるかまたはヒドロキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R40、−C(O)OR40、−CO(O)R40、−OC(O)OR40、−NR37C(O)R41、−C(O)NR3741、−NR3741、(C〜C)アルキル、−(CH(C〜C10アリール)、−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、−(CHO(CHOR37、および−(CHOR37から独立して選択される1つまたは2つ以上の置換基で置換され、式中nは0〜6の整数でありおよびiは2〜6の整数であり、そこにおいてR36およびR39がともに同じ窒素に結合しているとき、R36およびR39は酸素を直接介してかかる窒素にともに結合しない。
【0074】
本発明による化合物の好適な態様において、RはH、−(C〜C)アルキル、−C(O)NR3637、−C(O)(C〜C10アリール)、−(CH(C〜C10アリール)および−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)からなる群から選択され、式中HでないかかるRは1〜5個のR38基で随意に置換される。好ましくはRは−(CH(C〜C10アリール)および−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)であり、1〜5個のR38基で随意に置換され、より好ましくはフェニルまたはピリジルであり、1〜5個のR38基で随意に置換される。
【0075】
本発明による化合物の好適な態様において、RはH、−(C〜C)アルキル、−C(O)NR3637、−C(O)(C〜C10アリール)、−(CH(C〜C10アリール)および−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)からなる群から選択され、式中HでないR基はtert−ブチル−ジメチル−シラニルおよび1〜3個のR38基で随意に置換される。
【0076】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−C(O)NR4243、−(CHNR4243、−NR42C(=O)R43、−SO42、−SONR4243、−NR37SO42、−NR37SONR4243、−C(=N−OR42)R43、−C(=NR42)R43、−NR37C(=NR42)R43、−C(=NR42)NR3743、−NR37C(=NR42)NR3743、−C(O)R42、−CO42からなる群から選択され、式中R42およびR43のそれぞれはH、(C〜C)アルキル、−(CH(C〜C10)シクロアルキル)、−(CH(C〜C10アリール)、−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、−(CHO(CHOR37、−(CHOR37からなる群から独立して選択され、式中nは0〜6の整数であり、およびiは2〜6の整数であり、ならびに前述のR42およびR43基のアルキル、アリールおよびヘテロシクリル部位はR38からの独立した1〜3個の置換基で随意に置換され、またはR42およびR43は結合している窒素と一緒にC〜Cアザビシクリック環、アジリジニル環、アゼチジニル環、ピロリジニル環、ピペリジニル環、ピペラジニル環、モルホリニル環、チオモルホリニル環、イソキノリニル環、またはジヒドロイソキノリニル環を形成し、式中かかるC〜Cアザビシクリック環、アジリジニル環、アゼチジニル環、ピロリジニル環、ピペリジニル環、ピペラジニル環、モルホリニル環、チオモルホリニル環、イソキノリニル環、またはジヒドロイソキノリニル環は非置換であるか1〜5個のR38置換基でR42およびR43が直接酸素を介して窒素にともに結合しないという条件で置換される。
【0077】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−C(O)NR4243、−SO42、−SONR4243、−C(=N−OR42)R43および−C(=NR42)R43からなる群から選択される。
【0078】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−C(O)NR4243であり、式中R42およびR43のそれぞれはH、(C〜C)アルキル、−(CHOR37からなる群から独立して選択され、式中nは0〜6の整数であり、ならびに前述のR42およびR43基のアルキル部位はハロ、シアノ、トリフルオロメチル、−C(O)R40、−NR37C(O)R41、−C(O)NR3741、−NR3741、(C〜C)アルキル、−(CH(C〜C10アリール)、−(CH(5〜10員環のヘテロシクリル)、−(CHO(CHOR37および−(CHOR37からの1〜3個の置換基で独立して随意に置換され、式中nは0〜6の整数であり、およびiは2〜6の整数であり、またはR42およびR43は結合している窒素と一緒にC〜Cアザビシクリック環、アジリジニル環、アゼチジニル環、ピロリジニル環、ピペリジニル環、ピペラジニル環、モルホリニル環、チオモルホリニル環、イソキノリニル環、またはジヒドロイソキノリニル環を形成し、式中かかるC〜Cアザビシクリック環、アジリジニル環、アゼチジニル環、ピロリジニル環、ピペリジニル環、ピペラジニル環、モルホリニル環、チオモルホリニル環、イソキノリニル環、またはジヒドロイソキノリニル環は非置換であるかまたはR42およびR43が酸素を直接介して窒素にともに結合しないという条件で1〜5個のR38で置換される。
【0079】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−C(O)NR4243であり、式中R42およびR43は結合している窒素と一緒にC〜Cアザビシクリック環、アジリジニル環、アゼチジニル環、ピロリジニル環、ピペリジニル環、ピペラジニル環またはモルホリニル環を形成し、式中かかるC〜Cアザビシクリック環、アジリジニル環、アゼチジニル環、ピロリジニル環、ピペリジニル環、ピペラジニル環またはモルホリニル環は非置換であるかまたは1〜5個のR38置換基で置換される。
【0080】
本発明による化合物の好適な態様において、RはC(O)NR4243であり、式中R42およびR43は結合している窒素と一緒にC〜Cアザビシクリック環、アジリジニル環、アゼチジニル環またはピロリジニル環を形成し、式中かかるC〜Cアザビシクリック環、アジリジニル環、アゼチジニル環またはピロリジニル環は非置換であるかまたは1〜5個のR38置換基で置換される。
【0081】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−C(O)NR4243であり、式中R42およびR43は結合している窒素と一緒にC〜Cアザビシクリック環、アゼチジニル環またはピロリジニル環を形成し、式中かかるC〜Cアザビシクリック環、アゼチジニル環またはピロリジニル環は非置換であるかまたは1〜5個のR38置換基で置換される。
【0082】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−C(O)NR4243であり、式中R42およびR43は結合している窒素と一緒にC〜Cアザビシクリック環を形成し、式中かかるC〜Cアザビシクリック環は非置換であるかまたは1〜5個のR38置換基で置換される。
【0083】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−C(O)NR4243であり、式中R42およびR43は結合している窒素と一緒にアゼチジニル環を形成し、式中かかるアゼチジニル環は非置換であるかまたは1〜5個のR38置換基で置換される。
【0084】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−C(O)NR4243であり、式中R42およびR43は結合している窒素と一緒にピロリジニル環を形成し、式中かかるピロリジニル環は非置換であるかまたは1〜5個のR38置換基で置換される。
【0085】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−H、ハロゲン、ニトロ、アジド、−NR6a6b、−NR6aSO6b、−NR6aC(O)R6b、−OC(O)R6b、−NR6aC(O)OR6b、−OC(O)NR6a6b,−OR6a、−SR6a、−S(O)R6a、−SO6a、−SO6a、−SONR6a6b、−COR6a、−CO6a、−CONR6a6b、−(C〜C)フルオロアルキル、−(C〜C)フルオロアルコキシ、−(CZCN、ならびに−(CZ−アリール、−(CZ−複素環、(C〜C)アルキニル、−(CZ−(C〜C)シクロアルキル、−(CZ−(C〜C)シクロアルケニル、(C〜C)アルケニルおよび(C〜C)アルキルからなる群から選択され、式中かかる部位は1〜3個の独立して選択されたY基で随意に置換され、式中aは0、1、2、または3であり、およびaが2または3であるとき、かかるCZ単位は同じでも異なっていてもよく;式中
6aおよびR6bのそれぞれは、水素ならびに−(CZ−(C〜C)シクロアルキル、−(CZ−(C〜C)シクロアルケニル、−(CZ−アリール、−(CZ−複素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキルからなる群から選択される部位から独立して選択され、式中かかる部位は1〜3個の独立して選択されるY基で随意に置換され、式中uは0、1、2または3であり、および式中uが2または3であるとき、かかるCZ単位は同じでもまたは異なっていてもよく、または
6aおよびR6bは隣接する原子形式の原子と一緒に複素環を形成し;
、Z、ZおよびZのそれぞれはH、Fおよび(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択され、または
およびZ、またはZおよびZのそれぞれはともに選択され炭素環を形成し、または、
隣接する炭素原子上の2つのZ基はともに選択され随意に炭素環を形成し;
およびYのそれぞれは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、テトラゾリル、グアニジノ、アミジノ、メチルグアニジノ、アジド、−C(O)Z、−OC(O)NH、−OC(O) NHZ、−OC(O)NZ、−NHC(O)Z、−NHC(O)NH、−NHC(O)NHZ、−NHC(O)NZ、−C(O)OH、−C(O)OZ、−C(O)NH、−C(O)NHZ,−C(O)NZ、−P(O)、−P(O)(Z、−S(O)H、−S(O)Z、−S(O)、−S(O)、−Z、−OZ、−OH、−NH、−NHZ、−NZ、−C(=NH)NH,−C(=NOH)NH、−N−モルホリノ、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)ハロアルケニル、(C〜C)ハロアルキニル、(C〜C)ハロアルコキシ、−(CZ10NH、−(CZ10NHZ、−(CZ10NZ、−X(CZ10−(C〜C)シクロアルキル、−X(CZ10−(C〜C)シクロアルケニル、−X(CZ10−アリールおよび−X(CZ10−複素環からなる群から独立して選択され、式中rは1、2、3または4であり;
はO、S、NH、−C(O)−、−C(O)NH−、−C(O)O−、−S(O)−、−S(O)−および−S(O)−からなる群から選択され;
およびZは、1〜12個の炭素原子のアルキル、2〜12個の炭素原子のアルケニル、2〜12個の炭素原子のアルキニル、3〜8個の炭素原子のシクロアルキル、5〜8個の炭素原子のシクロアルケニル、6から14個の炭素原子のアリール、5〜14個の環原子の複素環、7〜15炭素原子のアラルキル、および5〜14環原子のヘテロアラルキルからなる群から独立して選択され、または、
およびZはともに随意に複素環を形成してもよく;
およびZ10はH、F、(C〜C12)アルキル、(C〜C14)アリール、(C〜C14)ヘテロアリール、(C〜C15)アラルキルおよび(C〜C14)ヘテロアラルキルからなる群から独立して選択され、または、
およびZ10はともに選択され炭素環を形成し、または、
隣接する炭素原子上の2つのZ基はともに選択され炭素環を形成し;または、
隣接する炭素原子に結合している任意の2つのYまたはY基はともに選択され−O[C(Z)(Z10)]Oまたは−O[C(Z)(Z10)]r+1であってもよく、または、
同じまたは隣接する炭素原子に結合している任意の2つのYまたはY基は、ともに選択され炭素環または複素環を形成してもよく;および式中、ハロゲン、SOまたはSO基またはN、OまたはS原子に付着しないCH(メチル)、CH(メチレン)、またはCH(メチン)基を含む任意の上記の置換基は、かかる基において、ヒドロキシ、ハロゲン、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシおよび−N[(C〜C)アルキル][(C〜C)アルキル]から選択される置換基を随意に生じる。
【0086】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは−H、−Y−(アリール)、−Y−(ヘテロアリール)およびC(O)−ヘテロシクリルからなる群から選択され、−Hを除くそれぞれは1〜5個のR38で随意に置換される。
【0087】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは以下からなる群から選択される。
【化3】
Figure 0005148499
式中、かかる基の員は1〜3個のR38で随意に置換される。
【0088】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは以下からなる群から選択される。
【化4】
Figure 0005148499
式中、かかる基の員は1〜3個のR38で随意に置換される。
【0089】
本発明による化合物の好適な態様において、Rは以下からなる群から選択される。
【化5】
Figure 0005148499
【化6】
Figure 0005148499
【化7】
Figure 0005148499
【化8】
Figure 0005148499
【化9】
Figure 0005148499
【化10】
Figure 0005148499
【化11】
Figure 0005148499
【化12】
Figure 0005148499
【0090】
本発明による化合物の好適な態様において、Rはフェニルおよびピリジルからなる群から選択され、1〜5個のR38で随意に置換される。
【0091】
本発明による化合物の好適な態様において、Dは基Rで定義され、式中Rは−C≡CHまたは−C≡C−(CR4545−R46であり;式中、
それぞれのR45はH、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルからなる群から独立して選択され;
46は、ヘテロシクリル、−N(R47)−C(O)−N(R47)(R48)、−N(R47)−C(S)−N(R47)(R48)、−N(R47)−C(O)−OR48、−N(R47)−C(O)−(CH−R48、−N(R47)−SO47、−(CHNR4748、−(CHOR48、−(CHSR49、−(CHS(O)R49、−(CHS(O)49、−OC(O)R49、−OC(O)OR49、−C(O)NR4748、ヘテロアリールであってハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択された1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたもの、ならびにアリールであってハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択された1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたもの、からなる群から選択され;
47およびR48はH、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、ヘテロシクリル、−(CHNR5051、−(CHOR50、−(CHC(O)R49、−C(O)49、−(CHSR49、−(CHS(O)R49、−(CHS(O)49、−(CH49、−(CHCN、アリールであってハロ、−CF、(C−C)アルコキシ、−NO、(C−C)アルキル、−CN、−(CHOR49、−(CHヘテロシクリル、−(CHヘテロアリール、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたもの、ならびにヘテロアリールであってハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−(CHOR49、−(CHヘテロシクリル、−(CHヘテロアリール、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたもの、からなる群から独立して選択され、または
47およびR48は、結合している原子と一緒に3〜8員環の炭素環または複素環を形成し;
49は(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、ヘテロシクリル(C〜C)アルキレン、アリール(C〜C)アルキレンであって式中かかるアリールがハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたもの、ヘテロアリール(C〜C)アルキレンであって式中かかるヘテロアリールがハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたもの、ハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択された1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたアリール、ならびにハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択された1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたヘテロアリール、からなる群から随意に選択され;
50およびR51は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキルおよび−C(O)R45からなる群から独立して選択され、または、
50およびR51は、結合している原子と一緒に、3〜8員環の炭素環または複素環を形成する。
【0092】
本発明による化合物の好適な態様において、
46は−N(R47)−C(O)−N(R47)(R48)、−N(R47)−C(O)−(CH−R48および−(CHNR4748からなる群から選択され;式中、
47およびR48は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、ヘテロシクリル、−(CHNR5051、−(CHOR50、−(CHS(O)49および−(CHCNからなる群から独立して選択され、またはR47およびR48は、結合している原子と一緒に、3〜8員環の炭素環または複素環を形成し;および、
50およびR51はHおよび(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択され、または、R50およびR51は、結合している原子と一緒に、3〜8員環の炭素環または複素環を形成する。
【0093】
本発明による化合物の好適な態様において、Rを以下からなる群から選択する。
【化13】
Figure 0005148499
【化14】
Figure 0005148499
【化15】
Figure 0005148499
【化16】
Figure 0005148499
【0094】
本発明による化合物の好適な態様において、Dは基R21で定義され、式中R21は−(Z11)−(Z12−(Z13m1で定義され、式中、
11はmおよびm1が0のときはヘテロシクリル、またはmまたはm1のいずれかが1のときはヘテロシクリレンであり;
12はOC(O)、OC(S)およびC(O)からなる群から選択され;
13はヘテロシクリル、アラルキル、N(H)R52、(C〜C)アルキル、−OR52、ハロ、S(O)56、(C〜C)ヒドロキシアルキルおよび(C〜C)ハロアルキルからなる群から選択され;
mは0または1であり;
m1は0または1であり;
52はH、−(CHS(O)54、−(C〜C)アルキル−NR5353、(C〜C)アルキル、−(CHOR53、−C(O)R54および−C(O)OR53からなる群から選択され;
qは0、1、2、3または4であり;
それぞれのR53は独立して(C〜C)アルキルであり;
54は(C〜C)アルキルまたはN(H)R53であり;および、
56はNH、(C〜C)アルキルおよびOR52からなる群から選択される。
【0095】
本発明による化合物の好適な態様において、Z11はヘテロシクリルでありならびにmおよびm1はそれぞれ0である。
【0096】
本発明による化合物の好適な態様において、Z11はヘテロシクリルでありならびにmは0およびnは1であり、かかるヘテロシクリルキは以下からなる群から選択される。
【化17】
Figure 0005148499
【0097】
本発明による化合物の好適な態様において、Z11はヘテロシクリレンであり、Z12はOC(O)であり、mは1であり、m1は1であり、およびZ13はヘテロシクリルである。
【0098】
本発明による化合物の好適な態様において、Z11
【化18】
Figure 0005148499
であり、
12はOC(O)であり、および、
13
【化19】
Figure 0005148499
であるか、または、
13はN(H)R52であり、式中R52は(C〜C)アルキルである。
【0099】
本発明による化合物の好適な態様において、Z11はヘテロシクリレンであり、Z12はC(O)であり、およびmは1であり、m1は1でありおよびZ13は(C〜C)ハロアルキルである。
【0100】
本発明による化合物の好適な態様において、Z11
【化20】
Figure 0005148499
であり、
12はC(O)であり、および、
13は(C〜C)ハロアルキル、好ましくは−CFである。
【0101】
本発明による化合物の好適な態様において、Z11はヘテロシクリレンであり、mは0であり、m1は1でありおよびZ13はヘテロシクリルである。
【0102】
本発明による化合物の好適な態様において、Z11
【化21】
Figure 0005148499
であり、
mは0であり、および、
13
【化22】
Figure 0005148499
であり、または、
13は(C〜C)アルキルであり、または、
13は−OHであり、または、
13は−OR52であり、式中R52は(C〜C)アルキル、好ましくは−CHであり、または、
13はハロ、好ましくは−Fであり、または、
13は(C〜C)ヒドロキシアルキル、好ましくは−CHOHである。
【0103】
本発明による化合物の好ましい態様において、R21は以下からなる群から選択される。
【化23】
Figure 0005148499
【0104】
Dが基R21で定義される、本発明による化合物の好適な態様において、かかる複素環基またはヘテロシクリル基は(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルキルスファニル、(C〜C)アルキルスフェニル、(C〜C)アルキルスルホニル、オキソ、ヒドロキシル、メルカプト、アルキルで随意に置換されたアミノ、カルボキシ、アルキルで随意に置換されたカルバモイル、アルキルカルボキシアミド、カルボキシアミド、アルキルで随意に置換されたアミノスルホニル、ウレイド、アリールウレア、アリールチオウレア、アルキルウレア、シクロアルキルウレア、スルホニルウレア、ニトロ、シアノ、ハロ、アリール、アラルキル、ヘテロアリールおよび(C〜C)ペルフルオロアルキルからなる群から選択された置換基で随意に置換される。かかる環は、1つまたは2つ以上の他の「複素環の」間またはシクロアルキル環へ随意に融合してもよい。「複素環」の部位の好適な例は、限定されずに、テトラヒドロフラニル、ピラニル、1,4−ジオキサンイル、1,3−ジオキサニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2,4−ピペラジンジオニル、ピロリジニル、ピロリジノン−2−イル、ピロリジノン−3−イル、ピロリジノン−4−イル、ピロリジノン−5−イル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロチオフェニルなどを含む。
【0105】
Dが基R21で定義される、本発明による化合物の好適な態様において、かかるヘテロシクリレン基は、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルキルスファニル、(C〜C)アルキルスフェニル、(C〜C)アルキルスルホニル、オキソ、ヒドロキシル、メルカプト、アルキルで随意に置換されたアミノ、カルボキシ、アルキルで随意に置換されたカルバモイル、アルキルカルボキシアミド、カルボキシアミド、アルキルで随意に置換されたアミノスルホニル、ウレイド、アリールウレア、アリールチオウレア、アルキルウレア、シクロアルキルウレア、スルホニルウレア、ニトロ、シアノ、ハロおよび(C〜C)ペルフルオロアルキルからなる群から選択された置換基で随意に置換され、多様な置換が可能である。かかる環は、1つまたは2つ以上のベンゼン環または1つまたは2つ以上のもう1つの「複素環の」基またはシクロアルキル基へと融合させてもよい。「ヘテロシクリレン」の好適な例は、限定されずに、テトラヒドロフラン−2,5−ジイル、モルホリン−2,3−ジイル、ピラン−2,4−ジイル、1,4−ジオキサン−2,3−ジイル、1,3−ジオキサン−2,4−ジイル、ピペリジン−2,4−ジイル、ピペリジン−1,4−ジイル、ピロリジン−1,3−ジイル、ピロリジノン−2,3−ジイル、ピロリジノン−2,4−ジイル、ピロリジノン−2,5−ジイル、ピロリジノン−3,4−ジイル、ピロリジノン−3,5−ジイル、ピロリジノン−4,5−ジイル、モルホリン−2,4−ジイルなどを含む。
【0106】
本発明の好適な態様において、Dを以下からなる群から選択する。
【化24】
Figure 0005148499
【化25】
Figure 0005148499
【化26】
Figure 0005148499
【0107】
本発明による化合物の好適な態様において、Zは−O−、−S−、−S(O)0〜2および−NR−、からなる群から選択され、式中RはH、随意に置換された(C〜C)アシルおよびC〜Cアルキル−O−C(O)からなる群から選択され、式中C〜Cアルキルは随意に置換される。
【0108】
本発明による化合物の好適な態様において、Zは−O−である。
【0109】
本発明による化合物の好適な態様において、Arは式Cで表される基である。
【化27】
Figure 0005148499
、A、AおよびAは、A、A、AおよびAの2つのみがNであることができるという条件で、Nおよび−CH−からなる群から選択され;
は、それぞれの出現において、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−S(O)NR、−C(O)OR、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、−O(CHアリール、−O(CHヘテロアリール、−(CH0〜5(アリール)、−(CH0〜5(ヘテロアリール)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−CH(CH0〜4−Tからなる群から独立して選択され、式中TがOH、−OMe、−OEt、−NH、−NHMe、−NMe、−NHEtおよび−NEtからなる群から選択され、および式中かかるアリール、ヘテロアリール、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルは随意に置換され;および、
は−HおよびRからなる群から選択され
は(C〜C)アルキル、アリール、低級アリールアルキル、ヘテロシクリルおよび低級ヘテロシクリルアルキルからなる群から選択され、そのそれぞれは随意に置換され、または、
およびRは、結合している共通の窒素と一緒に、随意に置換された5〜7員環のヘテロシクリルを形成し、N、O、SおよびPからなる群から選択される少なくとも1つの追加の環状ヘテロ原子を含有し;および、
qは0〜4の整数である。
【0110】
本発明による化合物の好適な態様において、Arはフェニル、ピラジン、ピリダジン、ピリミジンおよびピリジンからなる群から選択され、式中かかるフェニル、ピラジン、ピリダジン、ピリミジンおよびピリジンのそれぞれは0〜4個のRで随意に置換される。
【0111】
本発明による化合物の好適な態様において、Arはフェニルであり、0〜4個のRで随意に置換される。
【0112】
本発明による化合物の好適な態様において、Arはフェニルであり、0〜4個のハロで置換される。
【0113】
本発明による化合物の好適な態様において、Gは基B−L−Tであり、式中、
Bは不在、−N(R13)−、−N(SO13)−、−O−、−S(O)0〜2および−C(=O)−からなる群から選択され;
Lは不在、−C(=S)N(R13)−、−C(=NR14)N(R13)−、−SON(R13)−、−SO−、−C(=O)N(R13)−、−N(R13)−、−C(=O)C1〜2アルキル−N(R13)−、−N(R13)C1〜2アルキル−C(=O)−、−C(=O)C0〜1アルキル−C(=O)N(R13)−、−C0〜4アルキレン、−C(=O)C0−1アルキル−C(=O)OR−、−C(=NR14)−C0〜1アルキル−C(=O)−、−C(=O)−、−C(=O)C0〜1アルキル−C(=O)−および少なくとも1つの窒素を含む1〜3個の環状へテロ原子を含有する随意に置換された4〜6員環のヘテロシクリルからなる群から選択され、式中前述のL基のアルキルは1つまたは2つのH、(C〜C)アルキル、ハロ、シアノまたはニトロで随意に独立して置換され、式中かかる(C〜C)アルキルは随意に置換され;および、
Tは−H、−R13、−C0〜4アルキル、−C0〜4アルキル−Q、−O−C0〜4アルキル−Q、−C0〜4アルキル−O−Q、−N(R13)C0〜4アルキル−Q、−SO0〜4アルキル−Q、−C(=O)C0〜4アルキル−Q、−C0〜4アルキル−N(R13)Qおよび−C(=O)N(R13)−C0〜4アルキル−Qからなる群から選択され、式中それぞれのC0〜4アルキルは随意に置換され;
13は−H,−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0〜2、−S(O)NR、−C(O)OR、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、−C(O)SR、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、−O(CHアリール、−O(CHヘテロアリール、−(CH0〜5(アリール)、−(CH0〜5(ヘテロアリール)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−CH(CH0〜4−T、随意に置換されたC1〜4アルキルカルボニル、および飽和または不飽和の3〜5員環の炭素環または複素環の基からなる群から選択され、式中Tは−OH、−OMe、−OEt、−NH、−NHMe、−NMe、−NHEtおよび−NEtからなる群から選択され、および式中かかるアリール、ヘテロアリール、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルは随意に置換され;
2つのR13は、結合している1つまたは複数の原子と一緒に、組み合わせて、1〜4個のR60で随意に置換されたヘテロアリサイクリックを形成することができ、式中かかるヘテロアリサイクリックは最大4つの環状へテロ原子を有することができ、およびかかるヘテロアリサイクリックはそこの融合するアリールまたはヘテロアリールを有することができ、その場合かかるアリールまたはヘテロアリールは追加の1〜4個のR60で随意に置換され;
14は−H、−NO、−NH、−N(R)R、−CN、−OR、随意に置換された(C〜C)アルキル、随意に置換されたヘテロアリシクリルアルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換されたアリールアルキルおよび随意に置換されたヘテロアリサイクリックからなる群から選択され、
それぞれのRは−HおよびRからなる群から独立して選択され;
は(C〜C)アルキル、アリール、低級アリールアルキル、ヘテロシクリルおよび低級ヘテロシクリルアルキルからなる群から選択され、そのそれぞれは随意に置換され、または、
およびRは、結合している共通の窒素と一緒に、随意に置換された5〜7員環のヘテロシクリルを形成し、かかる随意に置換された5〜7員環のヘテロシクリルはN、O、SおよびPからなる群から選択された少なくとも1つの追加の環状へテロ原子を含有し;
60は−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0〜2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、随意に置換された(C〜C)アルキル、随意に置換されたアリール、随意に置換されたヘテロアリールアルキルおよび随意に置換されたアリールアルキルからなる群から選択され;
2つのR60は、非芳香族の炭素に結合しているとき、オキソであることができ;
Qは5〜10員環の環系であり、0〜4個のR20で随意に置換され;および、
20は−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−OCF、−NR、−S(O)0〜2、−S(O)NR、−C(O)OR、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)OR、−C(O)R、−C(O)SR、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、−O(CHアリール、−O(CHヘテロアリール、−(CH0〜5(アリール)、−(CH0〜5(ヘテロアリール)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−CH(CH0〜4−T、随意に置換されたC1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルコキシで随意に置換されたC1〜4アルキルで随意に置換されたアミノ、および飽和または不飽和の3〜7員環の炭素環基または複素環基であって、式中Tは−OH、−OMe、−OEt、−NH、−NHMe、−NMe、−NHEtおよび−NEtからなる群から選択され、および式中かかるアリール、ヘテロアリール、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルは随意に置換される。
【0114】
本発明による化合物の好適な態様において、Gは以下からなる群から選択される。
【化28】
Figure 0005148499
【化29】
Figure 0005148499
式中、R13、R14、QおよびRは上で定義され;
任意のメチレン基はR25で独立して随意に置換され、式中、
25はハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−N 、−S(O)0〜2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、随意に置換されたアリール、随意に置換されたアリールアルキル、随意に置換されたヘテロアリールアルキル、および随意に置換された(C〜C)アルキルからなる群から選択され、
2つのR25は、結合している1つまたは複数の炭素と一緒に3〜7員環のアリサイクリックまたはヘテロアリサイクリックを形成するように組み合わせることができ、および、
単一の炭素上の2つのR25は、オキソであることができ;
は、1つまたは2つ以上の水素原子が−R24、−T−R15、または−NR1617で随意に置換されたC1〜6アルキル、−N(R18)(R19)部位、飽和または不飽和の3〜8員環のカルボン酸基または複素環基であってC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、ハロゲン原子、ニトロ、トリフルオロメチル、C1〜6アルコキシカルボニル、シアノ、シアノC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、フェノキシ、アセチル、あるいは飽和または不飽和の5〜6員環のヘテロシクリル環で随意に置換されたものからなる群から選択され、式中、かかr3〜8員環のカルボン酸基または複素環基が2つのC1〜6アルキル基で置換されるとき、かかる2つのアルキル基をともに組み合わせてアルキレン鎖を形成してもよく、またはかかる3〜8員環のカルボン酸基または複素環基はもう1つの飽和または不飽和の3〜8員環のカルボン酸基または複素環基と共に縮合させてもよく、
式中、
は−O−、−S−および−NHからなる群から選択され;
21は飽和または不飽和の3〜8員環のカルボン酸基または複素環基を表し;
15、R16、およびR17は、同じでも異なっていてもよく、C1〜6アルキルあるいは飽和または不飽和の3〜8員環のカルボン酸基または複素環基を表し;式中R21、R15、R16、およびR17で表されるかかる3〜8員環のカルボン酸基または複素環基はC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、ハロゲン原子、ニトロ、トリフルオロメチル、C1〜6アルコキシカルボニル、シアノ、シアノC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、フェノキシ、アセチル、あるいは飽和または不飽和の5〜6員環のヘテロシクリル環で随意に置換され;および、式中かかる3〜8員環のカルボン酸基または複素環基が2つのC1〜6アルキル基で置換されるとき、かかる2つのアルキル基はともに組み合わせてアルキレン鎖を形成してもよく;および式中かかる3〜8員環のカルボン酸基または複素環基は、もう1つの飽和または不飽和の3〜8員環のカルボン酸基または複素環基で縮合させた二環式の気であってもよく;および、
18およびR19は、同じでもまた異なっていてもよく、(1)水素原子、(2)C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキルチオ、あるいは飽和または不飽和の3〜8員環のカルボン酸基または複素環基で随意に置換されたC1〜6アルキルであって、そこにおいてかかる3〜8員環のカルボン酸基または複素環基はC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、ハロゲン原子、ニトロ、トリフルオロメチル、C1〜6アルコキシカルボニル、シアノ、シアノC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、フェノキシ、アセチル、あるいは飽和または不飽和の5または6員環のヘテロシクリル環で随意に置換され、および、かかる3〜8員環のカルボン酸基または複素環基が2つのC1〜6アルキル基で置換されるとき、かかる2つのアルキル基はともに組み合わせてアルキレン鎖を形成してもよく、またはかかる3〜8員環のカルボン酸基または複素環基はもう1つの飽和または不飽和の3〜8員環のカルボン酸基または複素環基で縮合した二環式の基であってよく、または(3)飽和または不飽和の3〜8員環のカルボン酸基または複素環基であって、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、ハロゲン原子、ニトロ、トリフルオロメチル、C1〜6アルコキシカルボニル、シアノ、シアノC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、フェノキシ、アセチル、あるいは飽和または不飽和の5または6員環のヘテロシクリル環で随意に置換され、およびかかる3〜8員環のカルボン酸基または複素環基が2つのC1〜6アルキル基で置換されるとき、かかる2つのアルキル基はともに組み合わせてアルキレン鎖を形成してもよく、またはかかる3〜8員環のカルボン酸基または複素環基はもう1つの飽和または不飽和の3〜8員環のカルボン酸基または複素環基で縮合した二環式の基であってよい;
XおよびXは、H、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され、または、
XおよびXは結合している原子と一緒にC〜Cシクロアルキルを形成し;
Eは−O−、−N(R13)−、−CH−および−S(O)0〜2−からなる群から選択され;
Mは−O−、−N(R13)−、−CH−および−C(=O)N(R13)からなる群から選択され;
は−C(R26)(R27)−を表し、式中、
26およびR27は、水素原子、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシおよび−N(R12)からなる群から独立して選択され、式中、
12は水素原子またはC1〜4アルキルであり;および、
それぞれのVは=N−および=C(H)−からなる群から独立して選択される。
【0115】
本発明による化合物の好適な態様において、Gは以下からなる群から選択される。
【化30】
Figure 0005148499
【化31】
Figure 0005148499
【化32】
Figure 0005148499
【0116】
本発明による化合物の好適な態様において、Rで表される随意に置換されたアルキル基は、好ましくは−(CH)p−R24、−(CH)p−T−R15、または−(CH)p−NR1617を表し、式中pは1〜6の整数であり、ならびにR24、R15、R16、およびR17は上で定義される。
【0117】
で表される−N(R18)(R19)における本発明による化合物の好適な態様において、好ましくは、R18は水素原子またはC1〜6アルキルを表し、およびR19は随意に置換された飽和または不飽和の5または6員環の炭素環基または複素環基で随意に置換されたC1〜6アルキル;または随意に置換された飽和または不飽和の5または6員環のカルボン酸基または複素環基を表す。
【0118】
本発明による化合物の好適な態様において、Rの好適な例は、限定されずに、ベンジル、フルオロベンジル、ジフルオロベンジル、クロロベンジル、メチルベンジル、メトキシベンジル、アニリン、フルオロアニリノ、ジフルオロアニリノ、クロロアニリノ、メチルアニリノ、メトキシアニリノ、ナフチル、チエニル−2−イル−メチル、およびチエニル−3−イル−メチルを含む。
【0119】
本発明による化合物の好適な態様において、R19の例は、フェニル、フルオロフェニル、ジフルオロフェニル、クロロフェニル、メチルフェニル、メトキシフェニル、ピリジル、イソオキサゾリルおよびキノリルを含む。
【0120】
本発明による化合物の好適な態様において、Gは以下からなる群から選択される。
【化33】
Figure 0005148499
【化34】
Figure 0005148499
式中、任意の上の式のそれぞれのメチレンは、描かれた環におけるもの以外は、R25で独立して随意に置換され;
25は、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−N 、−S(O)0〜2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、随意に置換されたアリール、随意に置換されたアリールアルキル、随意に置換されたヘテロアリールアルキル、および随意に置換された(C〜C)アルキルからなる群から選択され、
2つのR25は、結合している1つまたは複数の炭素と一緒に3〜7員環のアリサイクリックまたはヘテロアリサイクリックを形成するように組み合わせることができ;
は−Hまたは随意に置換された(C〜C)アルキルであり;
10はアリゾルであって、式中1つまたは2つ以上の水素原子は、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルキルチオ、トリハロメチル、ニトロ、アミノであってC1〜4アルキル、C1〜4アルコキシカルボニルC1〜4アルキル、C1〜4アルキルカルボニルおよびC3〜5サイクリックアルキルの1つまたは2つで随意に独立して置換されるものからなる群から選択される部位で随意に置換され;
XおよびXは、−H、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキルからなる群から独立して選択され、または、
XおよびXは、結合している原子と一緒に、C〜Cシクロアルキルを形成し、
Eは−O−、−N(R13)−、−CH−および−S(O)0〜2−からなる群から選択される。
【0121】
本発明による化合物の好適な態様において、2つのカルボニル基の間のメチレン基は、随意に置換された(C〜C)アルキルまたは随意に置換されたスピロ環のいずれかで一置換または二置換される。
【0122】
本発明による化合物の好適な態様において、R10は以下からなる群から選択される。
【化35】
Figure 0005148499
式中、Aは−O−、−S−、−NH−からなる群から選択され;および、
22およびR23は、−H、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルキルチオ、トリハロメチル、ニトロ、アミノであってC1〜4アルキル、C1〜4アルコキシカルボニルC1〜4アルキル、C1〜4アルキルカルボニルおよびC3〜5サイクリックアルキルの1つまたは2つで随意に独立して置換されるものからなる群から独立して選択される。
【0123】
本発明による化合物の好適な態様において、R10は、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、および1,3,4−オキサジアゾリルからなる群から選択された、随意に置換されたアゾリルである。
【0124】
本発明による化合物の好適な態様において、Qは以下からなる群から選択される。
【化36】
Figure 0005148499
式中Pは、5〜7員環の環であり、芳香環の2つの共有する炭素原子を含み、Pがそこへ融合し、および式中Pが随意に1〜4個のヘテロ原子を含有する。
【0125】
本発明による化合物の好適な態様において、Qは、フェニル、ナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、インダニル、ベンゾジオキサニル、ベンゾフラニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、テトラヒドロイソキノリル、ピロリル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、イミダゾリル、イミダゾーリニル、イミダゾリジニル,テトラヒドロピリジニル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサゾリル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、トリアゾリル、イソオキサゾリル、イソキサゾリジニル、チアゾリル、チアゾーリニル、チアゾーリジニル、イソチアゾリル、イソチアゾーリジニル、インドリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、キノリル、イソキノリル、ベンズイミダゾリル、チアジアゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンズオキサゾリル、フリル、チエニル、ベンゾチエリイル、およびオキサジアゾリルからなる群から選択され;1〜4個のR20で随意に置換され、式中、
それぞれのR20は、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−OCF、−NR、−S(O)0〜2、−S(O)NR、−C(O)OR、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)OR、−C(O)R、−C(O)SR、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、−O(CHアリール、−O(CHヘテロアリール、−(CH0〜5(アリール)、−(CH0〜5(ヘテロアリール)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−CH(CH0〜4−T、随意に置換されたC1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルコキシで随意に置換されたC1〜4アルキルで随意に置換されたアミノおよび飽和または不飽和の3〜7員環の炭素環基または複素環基からなる群から選択され、式中Tは、−OH、−OMe、−OEt、−NH、−NHMe、−NMe、−NHEtおよび−NEtからなる群から選択され、および式中、かかるアリール、ヘテロアリール、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルは随意に置換される。
【0126】
本発明による化合物の好適な態様において、かかる化合物は式A−1およびB−1で表され:
【化37】
Figure 0005148499
および、その薬学的に受容可能な塩および複合体であり、式中、
Dは、R、RおよびR21からなる群から選択され、式中、
は、−H、ハロゲン、ニトロ、アジド、C〜Cアルキル、C〜C10シクロアルキル、−C(O)NR4243、−Y−NR4243、−NR42C(=O)R43、−SO42、−SONR4243、−NR37SO42、−NR37SONR4243、−C(=N−OR42)R43、−C(=NR42)R43、−NR37C(=NR42)R43、−C(=NR42)NR3743、−NR37C(=NR42)NR3743、−C(O)R42、−CO42、−C(O)(ヘテロシクリル)、−C(O)(C〜C10アリール)、−C(O)(ヘテロアリール)、−Y−(C〜C10アリール)、−Y−(ヘテロアリール)、−Y−(5〜10員環のヘテロシクリル)、−NR6a6b、−NR6aSO6b、−NR6aC(O)R6b、−OC(O)R6b、−NR6aC(O)OR6b、−OC(O)NR6a6b,−OR6a、−SR6a、−S(O)R6a、−SO6a、−SO6a、−SONR6a6b、−SONR4243、−COR6a、−CO6a、−CONR6a6b、−(C〜C)フルオロアルキル、−(C〜C)フルオロアルコキシ、−(CZCNからなる群から選択され、式中、nは0〜6の範囲の整数であり、および、−Hおよびハロゲン以外の前述のR基は1〜5個のR38で随意に置換され、またはRは−(CZ−アリール、−(CZ−複素環、(C〜C)アルキニル、−(CZ−(C〜C)シクロアルキル、−(CZ−(C〜C)シクロアルケニル、(C〜C)アルケニルおよび(C〜C)アルキルからなる群から選択される部位であり、式中かかる部位は1〜3個の独立して選択されたY基で随意に置換され、式中aは0、1、2、または3であり、およびaが2または3であるとき、かかるCZ単位は同じでもまたは異なっていてもよく;式中、
それぞれのR6aおよびR6bは、水素および−(CZ−(C〜C)シクロアルキル、−(CZ−(C〜C)シクロアルケニル、−(CZ−アリール、−(CZ−複素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキルからなる群から選択される部位からなる群から独立して選択され、式中、かかる部位は1〜3個の独立して選択されるY基で随意に置換され、式中uは0、1、2、または3であって、および式中uが2または3であるとき、かかるCZ単位は同じでもまたは異なっていてもよく、または、
6aおよびR6bは、隣接する原子と一緒に、複素環を形成し;
、Z、ZおよびZのそれぞれは、H、Fおよび(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択され、または、
およびZ、またはZおよびZのそれぞれはともに選択され、炭素環を形成し、または、
隣接する炭素原子上の2つのZ基はともに選択され炭素環を随意に形成し;
およびYのそれぞれは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、テトラゾリル、グアニジノ、アミジノ、メチルグアニジノ、アジド、−C(O)Z、−OC(O)NH、−OC(O) NHZ、−OC(O)NZ、−NHC(O)Z、−NHC(O)NH、−NHC(O)NHZ、−NHC(O)NZ、−C(O)OH、−C(O)OZ、−C(O)NH、−C(O)NHZ,−C(O)NZ、−P(O)、−P(O)(Z、−S(O)H、−S(O)Z、−S(O)、−S(O)、−Z、−OZ、−OH、−NH、−NHZ、−NZ、−C(=NH)NH,−C(=NOH)NH、−N−モルホリノ、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)ハロアルケニル、(C〜C)ハロアルキニル、(C〜C)ハロアルコキシ、−(CZ10NH、−(CZ10NHZ、−(CZ10NZ、−X(CZ10−(C〜C)シクロアルキル、−X(CZ10−(C〜C)シクロアルケニル、−X(CZ10−アリールおよび−X(CZ10−複素環からなる群から独立して選択され、式中、
rは、1、2、3または4であり;
は、O、S、NH、−C(O)−、−C(O)NH−、−C(O)O−、−S(O)−、−S(O)−および−S(O)−からなる群から選択され、
およびZは、1〜12個の炭素原子のアルキル、2〜12個の炭素原子のアルケニル、2〜12炭素原子のアルキニル、3〜8個の炭素原子のシクロアルキル、5〜8個の炭素原子のシクロアルケニル、6〜14個の炭素原子のアリール、5〜14環原子の複素環、7〜15個の炭素原子のアラルキル、および5〜14個の環原子のヘテロアラルキルからなる群から独立して選択され、または、
およびZは、ともに複素環を随意に形成してもよく、
およびZ10は、H、F、(C〜C12)アルキル、(C〜C14)アリール、(C〜C14)ヘテロアリール、(C〜C15)アラルキルおよび(C〜C14)ヘテロアラルキルからなる群から独立して選択され、または、
およびZ10は、ともに選択され炭素環を形成し、または、
隣接する炭素原子上の2つのZ基は、ともに選択し炭素環を形成し;または
隣接する炭素原子に結合している任意の2つのYまたはY基は、ともに選択され−O[C(Z)(Z10)]Oまたは−O[C(Z)(Z10)]r+1であってよく、または、
同じまたは隣接する炭素原子に結合している任意の2つのYまたはY基は、ともに選択され炭素環または複素環を形成してもよく;および式中、
ハロゲン、SOまたはSO基へとあるいはN、OまたはS原子へと付着しないCH(メチル)、CH(メチレン)、またはCH(メチン)基を含む任意の上記の置換基は、かかる基においてヒドロキシ、ハロゲン、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシおよび−N[(C〜C)アルキル][(C〜C)アルキル]から選択される置換基を随意に生じ;
は−C=CHまたは−C=C−(CR4545−R46であり;
それぞれのR45はH、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルからなる群から独立して選択され;
46は、ヘテロシクリル、−N(R47)−C(O)−N(R47)(R48)、−N(R47)−C(S)−N(R47)(R48)、−N(R47)−C(O)−OR48、−N(R47)−C(O)−(CH−R48、−N(R47)−SO47、−(CHNR4748、−(CHOR48、−(CHSR49、−(CHS(O)R49、−(CHS(O)49、−OC(O)R49、−OC(O)OR49、−C(O)NR4748;ハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択された1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたヘテロアリール、およびハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択された1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたアリールからなる群から選択され;
47およびR48はH、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、ヘテロシクリル、−(CHNR5051、−(CHOR50、−(CHC(O)R49、−C(O)49、−(CHSR49、−(CHS(O)R49、−(CHS(O)49、−(CH49、−(CHCN;ハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−(CHOR49、−(CHヘテロシクリル、−(CHヘテロアリール、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたアリール、およびハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−(CHOR49、−(CHヘテロシクリル、−(CHヘテロアリール、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択された1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたヘテロアリールからなる群から独立して選択され、または、
47およびR48は結合している原子と一緒に、3〜8員環の炭素環または複素環を形成し;
49は(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、ヘテロシクリル(C〜C)アルキレン、アリール(C〜C)アルキレン、式中アリールがハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に選択されるアリール(C〜C)アルキレン、式中ヘテロアリールがハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されるヘテロアリール(C〜C)アルキレン、ハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されるアリール、ならびにハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051;からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されるアリールからなる群から選択され;
50およびR51は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキルおよび−C(O)R45からなる群から独立して選択され、または、
50およびR51は、結合している原子と一緒に、3〜8員環の炭素環または複素環を形成し;および、
21は−(Z11)−(Z12−(Z13m1で定義される基であって、式中、
11はmおよびm1が0であるときはヘテロシクリル、あるいはmまたはm1のいずれかが1であるときはヘテロシクリレンであり;
12はOC(O)、OC(S)およびC(O)からなる群から選択され;
13はヘテロシクリル、アラルキル、N(H)R52、(C〜C)アルキル、−OR52、ハロ、S(O)56、(C〜C)ヒドロキシアルキルおよび(C〜C)ハロアルキルからなる群から選択され;
mは0または1であり;
m1は0または1であり;
52はH、−(CHS(O)54、−(C〜C)アルキル−NR5353 (C〜C)アルキル、−(CHOR53、−C(O)R54および−C(O)OR53からなる群から選択され;
qは0、1、2、3または4であり;
それぞれのR53は独立して(C〜C)アルキルであり;
54は(C〜C)アルキルまたはN(H)R53であり;
56はNH、(C〜C)アルキルおよびOR52からなる群から選択され;
は−CH−、−O−、−S−、−N(H)−、−N(C〜Cアルキル)−、N−(Y−アリール)−、−N−OMe、−NCHOMeおよびN−Bnからなる群から選択され;
Yは結合または−(C(R11)(H))−であり、式中tは1〜6の整数であり;および、
11はそれぞれの出現においてHおよびC〜Cアルキルからなる群から独立して選択され、式中C〜Cアルキルは随意に置換され;
はNおよびCRからなる群から選択され、式中Rは−H、ハロゲン、−CN、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルからなる群から選択され、式中かかるC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルは随意に置換され;
はC−DおよびNからなる群から選択され;
はそれぞれの出現において、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0〜2、−S(O)NR、−C(O)OR、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、−O(CHアリール、−O(CHヘテロアリール、−(CH0〜5(アリール)、−(CH0〜5(ヘテロアリール)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−CH(CH0〜4−Tからなる群から独立して選択され、式中Tは−OH、−OMe、−OEt、−NH、−NHMe、−NMe、−NHEtおよび−NEtからなる群から選択され、および、かかるアリール、ヘテロアリール、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルは随意に置換され:および
は−HおよびR;からなる群から選択され;
は(C〜C)アルキル、アリール、低アリールアルキル、ヘテロシクリルおよび低ヘテロシクリルアルキルからなる群から選択され、そのそれぞれは随意に置換され、または、
およびRは、結合している共通の窒素と一緒に、随意に置換された5〜7員環のヘテロシクリルを形成し、それはN、O、SおよびPからなる群から選択される少なくとも1つの付加的な環状ヘテロ原子を含み;
XおよびXは、−H、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され、または、
XおよびXは結合している原子と一緒に、C〜Cシクロアルキルを形成し;
bは0、1、2、3または4であり;
20は、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−OCF、−NR、−S(O)0〜2、−S(O)NR、−C(O)OR、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)OR、−C(O)R、−C(O)SR、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、−O(CHアリール、−O(CHヘテロアリール、−(CH0〜5(アリール)、−(CH0〜5(ヘテロアリール)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−CH(CH0〜4−T、随意に置換されたC1〜4アルキルカルボニル、随意に置換されたC1〜4アルコキシ、C1〜4アルコキシで随意に置換されたC1〜4アルキルで随意に置換されたアミノおよび飽和または不飽和の3〜7員環の炭素環基または複素環基からなる群から選択され、式中、Tは−OH、−OMe、−OEt、−NH、−NHMe、−NMe、−NHEtおよび−NEtからなる群から選択され、ならびに、式中、かかるアリール、ヘテロアリール、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルは随意に置換される。
【0127】
本発明による化合物のもう1つの好適な態様において、Dは基Rで定義され、式中RはH、ハロゲン、C〜Cアルキル、−C(O)NR4243、−C(O)(C〜C10アリール)、−C(O)(ヘテロシクリル)、−C(O)(ヘテロアリール)、−Y−(C〜C10アリール)、−Y−(5〜10員環のヘテロシクリル)、−Y−(ヘテロアリール)、−S−アリール、−S−C〜Cアルキル、−SO−C〜Cアルキル、−SO−C〜Cアルキル、−Y−NR4243、−SONR4243および−CO6aからなる群から選択され、式中−Hおよびハロゲン以外のかかる前述のR基は1〜5個のR38で随意に置換される。
【0128】
本発明による化合物のもう1つの好適な態様において、Dは基Rで定義され、式中Rは−H、−C(O)NR4243、−Y−(C〜C10アリール)、−Y−(ヘテロアリール)、−C(O)(ヘテロシクリル)および−Y−NR4243からなる群から選択され、式中−H以外の前述のRは1〜5個のR38で随意に置換される。
【0129】
本発明による化合物のもう1つの好適な態様において、Dは基Rで定義され、式中Rは−H、−C(O)NR4243、−Y−(C〜C10アリール)、−Y−(ヘテロアリール)、−C(O)(ヘテロシクリル)および−Y−NR4243からなる群から選択され、式中−H以外の前述のRは1〜5個のR38で随意に置換される。
【0130】
本発明による化合物のもう1つの好適な態様において、Dは基Rで定義され、式中Rは−H、−Y−(C〜C10アリール)、−Y−(ヘテロアリール)および−C(O)(ヘテロシクリル)からなる群から選択され、式中−H以外の前述のRは1〜5個のR38で随意に置換される。
【0131】
式A−1およびB−1による好適な化合物は、本発明の好適な態様において定義される基を有する。
【0132】
本発明による化合物の好適な態様において、かかる化合物は式A−2およびB−2で表され:
【化38】
Figure 0005148499
およびその薬学的に受容可能な塩および複合体であり、式中、
Dは、R、RおよびR21からなる群から選択され、式中、
は、−H、ハロゲン、ニトロ、アジド、C〜Cアルキル、C〜C10シクロアルキル、−C(O)NR4243、−Y−NR4243、−NR42C(=O)R43、−SO42、−SONR4243、−NR37SO42、−NR37SONR4243、−C(=N−OR42)R43、−C(=NR42)R43、−NR37C(=NR42)R43、−C(=NR42)NR3743、−NR37C(=NR42)NR3743、−C(O)R42、−CO42、−C(O)(ヘテロシクリル)、−C(O)(C〜C10アリール)、−C(O)(ヘテロアリール)、−Y−(C〜C10アリール)、−Y−(ヘテロアリール)、−Y−(5〜10員環のヘテロシクリル)、−NR6a6b、−NR6aSO6b、−NR6aC(O)R6b、−OC(O)R6b、−NR6aC(O)OR6b、−OC(O)NR6a6b,−OR6a、−SR6a、−S(O)R6a、−SO6a、−SO6a、−SONR6a6b、−SONR4243、−COR6a、−CO6a、−CONR6a6b、−(C〜C)フルオロアルキル、−(C〜C)フルオロアルコキシ、−(CZCNからなる群から選択され、式中、nは0〜6の範囲の整数であり、および、−Hおよびハロゲン以外の前述のR基は1〜5個のR38で随意に置換され、またはRは−(CZ−アリール、−(CZ−複素環、(C〜C)アルキニル、−(CZ−(C〜C)シクロアルキル、−(CZ−(C〜C)シクロアルケニル、(C〜C)アルケニルおよび(C〜C)アルキルからなる群から選択される部位であり、式中かかる部位は1〜3個の独立して選択されたY基で随意に置換され、式中aは0、1、2、または3であり、およびaが2または3であるとき、かかるCZ単位は同じでもまたは異なっていてもよく;式中、
それぞれのR6aおよびR6bは、水素および−(CZ−(C〜C)シクロアルキル、−(CZ−(C〜C)シクロアルケニル、−(CZ−アリール、−(CZ−複素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキルからなる群から選択される部位からなる群から独立して選択され、式中、かかる部位は1〜3個の独立して選択されるY基で随意に置換され、式中uは0、1、2、または3であって、および式中uが2または3であるとき、かかるCZ単位は同じでもまたは異なっていてもよく、または、
6aおよびR6bは、隣接する原子と一緒に、複素環を形成し;
、Z、ZおよびZのそれぞれは、H、Fおよび(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択され、または、
およびZ、またはZおよびZのそれぞれはともに選択され、炭素環を形成し、または、
隣接する炭素原子上の2つのZ基はともに選択され炭素環を随意に形成し;
およびYのそれぞれは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、テトラゾリル、グアニジノ、アミジノ、メチルグアニジノ、アジド、−C(O)Z、−OC(O)NH、−OC(O) NHZ、−OC(O)NZ、−NHC(O)Z、−NHC(O)NH、−NHC(O)NHZ、−NHC(O)NZ、−C(O)OH、−C(O)OZ、−C(O)NH、−C(O)NHZ,−C(O)NZ、−P(O)、−P(O)(Z、−S(O)H、−S(O)Z、−S(O)、−S(O)、−Z、−OZ、−OH、−NH、−NHZ、−NZ、−C(=NH)NH,−C(=NOH)NH、−N−モルホリノ、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)ハロアルケニル、(C〜C)ハロアルキニル、(C〜C)ハロアルコキシ、−(CZ10NH、−(CZ10NHZ、−(CZ10NZ、−X(CZ10−(C〜C)シクロアルキル、−X(CZ10−(C〜C)シクロアルケニル、−X(CZ10−アリールおよび−X(CZ10−複素環からなる群から独立して選択され、式中、
rは、1、2、3または4であり;
は、O、S、NH、−C(O)−、−C(O)NH−、−C(O)O−、−S(O)−、−S(O)−および−S(O)−からなる群から選択され、
およびZは、1〜12個の炭素原子のアルキル、2〜12個の炭素原子のアルケニル、2〜12炭素原子のアルキニル、3〜8個の炭素原子のシクロアルキル、5〜8個の炭素原子のシクロアルケニル、6〜14個の炭素原子のアリール、5〜14環原子の複素環、7〜15個の炭素原子のアラルキル、および5〜14個の環原子のヘテロアラルキルからなる群から独立して選択され、または、
およびZは、ともに複素環を随意に形成してもよく、
およびZ10は、H、F、(C〜C12)アルキル、(C〜C14)アリール、(C〜C14)ヘテロアリール、(C〜C15)アラルキルおよび(C〜C14)ヘテロアラルキルからなる群から独立して選択され、または、
およびZ10は、ともに選択され炭素環を形成し、または、
隣接する炭素原子上の2つのZ基は、ともに選択し炭素環を形成し;または
隣接する炭素原子に結合している任意の2つのYまたはY基は、ともに選択され−O[C(Z)(Z10)]Oまたは−O[C(Z)(Z10)]r+1であってよく、または、
同じまたは隣接する炭素原子に結合している任意の2つのYまたはY基は、ともに選択され炭素環または複素環を形成してもよく;および式中、
ハロゲン、SOまたはSO基へとあるいはN、OまたはS原子へと付着しないCH(メチル)、CH(メチレン)、またはCH(メチン)基を含む任意の上記の置換基は、かかる基においてヒドロキシ、ハロゲン、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシおよび−N[(C〜C)アルキル][(C〜C)アルキル]から選択される置換基を随意に生じ;
は−C=CHまたは−C=C−(CR4545−R46であり;
それぞれのR45はH、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルからなる群から独立して選択され;
46は、ヘテロシクリル、−N(R47)−C(O)−N(R47)(R48)、−N(R47)−C(S)−N(R47)(R48)、−N(R47)−C(O)−OR48、−N(R47)−C(O)−(CH−R48、−N(R47)−SO47、−(CHNR4748、−(CHOR48、−(CHSR49、−(CHS(O)R49、−(CHS(O)49、−OC(O)R49、−OC(O)OR49、−C(O)NR4748;ハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択された1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたヘテロアリール、およびハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択された1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたアリールからなる群から選択され;
47およびR48はH、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、ヘテロシクリル、−(CHNR5051、−(CHOR50、−(CHC(O)R49、−C(O)49、−(CHSR49、−(CHS(O)R49、−(CHS(O)49、−(CH49、−(CHCN;ハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−(CHOR49、−(CHヘテロシクリル、−(CHヘテロアリール、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたアリール、およびハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−(CHOR49、−(CHヘテロシクリル、−(CHヘテロアリール、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択された1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたヘテロアリールからなる群から独立して選択され、または、
47およびR48は結合している原子と一緒に、3〜8員環の炭素環または複素環を形成し;
49は(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、ヘテロシクリル(C〜C)アルキレン、アリール(C〜C)アルキレン、式中アリールがハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に選択されるアリール(C〜C)アルキレン、式中ヘテロアリールがハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されるヘテロアリール(C〜C)アルキレン、ハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されるアリール、ならびにハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051;からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されるアリールからなる群から選択され;
50およびR51は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキルおよび−C(O)R45からなる群から独立して選択され、または、
50およびR51は、結合している原子と一緒に、3〜8員環の炭素環または複素環を形成し;および、
21は−(Z11)−(Z12−(Z13m1で定義される基であって、式中、
11はmおよびm1が0であるときはヘテロシクリル、あるいはmまたはm1のいずれかが1であるときはヘテロシクリレンであり;
12はOC(O)、OC(S)およびC(O)からなる群から選択され;
13はヘテロシクリル、アラルキル、N(H)R52、(C〜C)アルキル、−OR52、ハロ、S(O)56、(C〜C)ヒドロキシアルキルおよび(C〜C)ハロアルキルからなる群から選択され;
mは0または1であり;
m1は0または1であり;
52はH、−(CHS(O)54、−(C〜C)アルキル−NR5353 (C〜C)アルキル、−(CHOR53、−C(O)R54および−C(O)OR53からなる群から選択され;
qは0、1、2、3または4であり;
それぞれのR53は独立して(C〜C)アルキルであり;
54は(C〜C)アルキルまたはN(H)R53であり;
56はNH、(C〜C)アルキルおよびOR52からなる群から選択され;
は−CH−、−O−、−S−、−N(H)−、−N(C〜Cアルキル)−、N−(Y−アリール)−、−N−OMe、−NCHOMeおよびN−Bnからなる群から選択され;
Yは結合または−(C(R11)(H))−であり、式中tは1〜6の整数であり;および、
11はそれぞれの出現においてHおよびC〜Cアルキルからなる群から独立して選択され、式中C〜Cアルキルは随意に置換され;
はNおよびCRからなる群から選択され、式中Rは−H、ハロゲン、−CN、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルからなる群から選択され、式中かかるC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルは随意に置換され;
はC−DおよびNからなる群から選択され;
はそれぞれの出現において、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0〜2、−S(O)NR、−C(O)OR、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、−O(CHアリール、−O(CHヘテロアリール、−(CH0〜5(アリール)、−(CH0〜5(ヘテロアリール)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−CH(CH0〜4−Tからなる群から独立して選択され、式中Tは−OH、−OMe、−OEt、−NH、−NHMe、−NMe、−NHEtおよび−NEtからなる群から選択され、および、かかるアリール、ヘテロアリール、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルは随意に置換され:および
は−HおよびR;からなる群から選択され;
は(C〜C)アルキル、アリール、低アリールアルキル、ヘテロシクリルおよび低ヘテロシクリルアルキルからなる群から選択され、そのそれぞれは随意に置換され、または、
およびRは、結合している共通の窒素と一緒に、随意に置換された5〜7員環のヘテロシクリルを形成し、それはN、O、SおよびPからなる群から選択される少なくとも1つの付加的な環状ヘテロ原子を含み;
XおよびXは、−H、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され、または、
XおよびXは結合している原子と一緒に、C〜Cシクロアルキルを形成し;
20は、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−OCF、−NR、−S(O)0〜2、−S(O)NR、−C(O)OR、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)OR、−C(O)R、−C(O)SR、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、−O(CHアリール、−O(CHヘテロアリール、−(CH0〜5(アリール)、−(CH0〜5(ヘテロアリール)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−CH(CH0〜4−T、随意に置換されたC1〜4アルキルカルボニル、随意に置換されたC1〜4アルコキシ、C1〜4アルコキシで随意に置換されたC1〜4アルキルで随意に置換されたアミノおよび飽和または不飽和の3〜7員環の炭素環基または複素環基からなる群から選択され、式中、Tは−OH、−OMe、−OEt、−NH、−NHMe、−NMe、−NHEtおよび−NEtからなる群から選択され、ならびに、式中、かかるアリール、ヘテロアリール、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルは随意に置換される。
【0133】
本発明による化合物のもう1つの好適な態様において、Dは基Rで定義され、式中Rは−H、−C(O)NR4243、−Y−(C〜C10アリール)、−Y−(ヘテロアリール)および−Y−NR4243からなる群から選択され、式中−H以外の前述のR基は1〜5個のR38で随意に置換される。
【0134】
式A−2およびB−2による好適な化合物は、本発明の好適な態様において定義される基を有する。
【0135】
本発明による化合物の好適な態様において、かかる化合物は式A−3およびB−3で表され:
【化39】
Figure 0005148499
およびその薬学的に受容可能な塩および複合体であり、式中、
Dは、R、RおよびR21からなる群から選択され、式中、
は、−H、ハロゲン、ニトロ、アジド、C〜Cアルキル、C〜C10シクロアルキル、−C(O)NR4243、−Y−NR4243、−NR42C(=O)R43、−SO42、−SONR4243、−NR37SO42、−NR37SONR4243、−C(=N−OR42)R43、−C(=NR42)R43、−NR37C(=NR42)R43、−C(=NR42)NR3743、−NR37C(=NR42)NR3743、−C(O)R42、−CO42、−C(O)(ヘテロシクリル)、−C(O)(C〜C10アリール)、−C(O)(ヘテロアリール)、−Y−(C〜C10アリール)、−Y−(ヘテロアリール)、−Y−(5〜10員環のヘテロシクリル)、−NR6a6b、−NR6aSO6b、−NR6aC(O)R6b、−OC(O)R6b、−NR6aC(O)OR6b、−OC(O)NR6a6b,−OR6a、−SR6a、−S(O)R6a、−SO6a、−SO6a、−SONR6a6b、−SONR4243、−COR6a、−CO6a、−CONR6a6b、−(C〜C)フルオロアルキル、−(C〜C)フルオロアルコキシ、−(CZCNからなる群から選択され、式中、nは0〜6の範囲の整数であり、および、−Hおよびハロゲン以外の前述のR基は1〜5個のR38で随意に置換され、またはRは−(CZ−アリール、−(CZ−複素環、(C〜C)アルキニル、−(CZ−(C〜C)シクロアルキル、−(CZ−(C〜C)シクロアルケニル、(C〜C)アルケニルおよび(C〜C)アルキルからなる群から選択される部位であり、式中かかる部位は1〜3個の独立して選択されたY基で随意に置換され、式中aは0、1、2、または3であり、およびaが2または3であるとき、かかるCZ単位は同じでもまたは異なっていてもよく;式中、
それぞれのR6aおよびR6bは、水素および−(CZ−(C〜C)シクロアルキル、−(CZ−(C〜C)シクロアルケニル、−(CZ−アリール、−(CZ−複素環、(C〜C)アルケニル、および(C〜C)アルキルからなる群から選択される部位からなる群から独立して選択され、式中、かかる部位は1〜3個の独立して選択されるY基で随意に置換され、式中uは0、1、2、または3であって、および式中uが2または3であるとき、かかるCZ単位は同じでもまたは異なっていてもよく、または、
6aおよびR6bは、隣接する原子と一緒に、複素環を形成し;
、Z、ZおよびZのそれぞれは、H、Fおよび(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択され、または、
およびZ、またはZおよびZのそれぞれはともに選択され、炭素環を形成し、または、
隣接する炭素原子上の2つのZ基はともに選択され炭素環を随意に形成し;
およびYのそれぞれは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、テトラゾリル、グアニジノ、アミジノ、メチルグアニジノ、アジド、−C(O)Z、−OC(O)NH、−OC(O) NHZ、−OC(O)NZ、−NHC(O)Z、−NHC(O)NH、−NHC(O)NHZ、−NHC(O)NZ、−C(O)OH、−C(O)OZ、−C(O)NH、−C(O)NHZ,−C(O)NZ、−P(O)、−P(O)(Z、−S(O)H、−S(O)Z、−S(O)、−S(O)、−Z、−OZ、−OH、−NH、−NHZ、−NZ、−C(=NH)NH,−C(=NOH)NH、−N−モルホリノ、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)ハロアルケニル、(C〜C)ハロアルキニル、(C〜C)ハロアルコキシ、−(CZ10NH、−(CZ10NHZ、−(CZ10NZ、−X(CZ10−(C〜C)シクロアルキル、−X(CZ10−(C〜C)シクロアルケニル、−X(CZ10−アリールおよび−X(CZ10−複素環からなる群から独立して選択され、式中、
rは、1、2、3または4であり;
は、O、S、NH、−C(O)−、−C(O)NH−、−C(O)O−、−S(O)−、−S(O)−および−S(O)−からなる群から選択され、
およびZは、1〜12個の炭素原子のアルキル、2〜12個の炭素原子のアルケニル、2〜12炭素原子のアルキニル、3〜8個の炭素原子のシクロアルキル、5〜8個の炭素原子のシクロアルケニル、6〜14個の炭素原子のアリール、5〜14環原子の複素環、7〜15個の炭素原子のアラルキル、および5〜14個の環原子のヘテロアラルキルからなる群から独立して選択され、または、
およびZは、ともに複素環を随意に形成してもよく、
およびZ10は、H、F、(C〜C12)アルキル、(C〜C14)アリール、(C〜C14)ヘテロアリール、(C〜C15)アラルキルおよび(C〜C14)ヘテロアラルキルからなる群から独立して選択され、または、
およびZ10は、ともに選択され炭素環を形成し、または、
隣接する炭素原子上の2つのZ基は、ともに選択し炭素環を形成し;または
隣接する炭素原子に結合している任意の2つのYまたはY基は、ともに選択され−O[C(Z)(Z10)]Oまたは−O[C(Z)(Z10)]r+1であってよく、または、
同じまたは隣接する炭素原子に結合している任意の2つのYまたはY基は、ともに選択され炭素環または複素環を形成してもよく;および式中、
ハロゲン、SOまたはSO基へとあるいはN、OまたはS原子へと付着しないCH(メチル)、CH(メチレン)、またはCH(メチン)基を含む任意の上記の置換基は、かかる基においてヒドロキシ、ハロゲン、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシおよび−N[(C〜C)アルキル][(C〜C)アルキル]から選択される置換基を随意に生じ;
は−C=CHまたは−C=C−(CR4545−R46であり;
それぞれのR45はH、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキルからなる群から独立して選択され;
46は、ヘテロシクリル、−N(R47)−C(O)−N(R47)(R48)、−N(R47)−C(S)−N(R47)(R48)、−N(R47)−C(O)−OR48、−N(R47)−C(O)−(CH−R48、−N(R47)−SO47、−(CHNR4748、−(CHOR48、−(CHSR49、−(CHS(O)R49、−(CHS(O)49、−OC(O)R49、−OC(O)OR49、−C(O)NR4748;ハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択された1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたヘテロアリール、およびハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択された1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたアリールからなる群から選択され;
47およびR48はH、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、ヘテロシクリル、−(CHNR5051、−(CHOR50、−(CHC(O)R49、−C(O)49、−(CHSR49、−(CHS(O)R49、−(CHS(O)49、−(CH49、−(CHCN;ハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−(CHOR49、−(CHヘテロシクリル、−(CHヘテロアリール、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたアリール、およびハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−(CHOR49、−(CHヘテロシクリル、−(CHヘテロアリール、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択された1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されたヘテロアリールからなる群から独立して選択され、または、
47およびR48は結合している原子と一緒に、3〜8員環の炭素環または複素環を形成し;
49は(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、ヘテロシクリル(C〜C)アルキレン、アリール(C〜C)アルキレン、式中アリールがハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に選択されるアリール(C〜C)アルキレン、式中ヘテロアリールがハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されるヘテロアリール(C〜C)アルキレン、ハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されるアリール、ならびにハロ、−CF、(C〜C)アルコキシ、−NO、(C〜C)アルキル、−CN、−SO50および−(CHNR5051;からなる群から選択される1つまたは2つ以上の置換基で随意に置換されるアリールからなる群から選択され;
50およびR51は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキルおよび−C(O)R45からなる群から独立して選択され、または、
50およびR51は、結合している原子と一緒に、3〜8員環の炭素環または複素環を形成し;および、
21は−(Z11)−(Z12−(Z13m1で定義される基であって、式中、
11はmおよびm1が0であるときはヘテロシクリル、あるいはmまたはm1のいずれかが1であるときはヘテロシクリレンであり;
12はOC(O)、OC(S)およびC(O)からなる群から選択され;
13はヘテロシクリル、アラルキル、N(H)R52、(C〜C)アルキル、−OR52、ハロ、S(O)56、(C〜C)ヒドロキシアルキルおよび(C〜C)ハロアルキルからなる群から選択され;
mは0または1であり;
m1は0または1であり;
52はH、−(CHS(O)54、−(C〜C)アルキル−NR5353 (C〜C)アルキル、−(CHOR53、−C(O)R54および−C(O)OR53からなる群から選択され;
qは0、1、2、3または4であり;
それぞれのR53は独立して(C〜C)アルキルであり;
54は(C〜C)アルキルまたはN(H)R53であり;
56はNH、(C〜C)アルキルおよびOR52からなる群から選択され;
は−CH−、−O−、−S−、−N(H)−、−N(C〜Cアルキル)−、N−(Y−アリール)−、−N−OMe、−NCHOMeおよびN−Bnからなる群から選択され;
Yは結合または−(C(R11)(H))−であり、式中tは1〜6の整数であり;および、
11はそれぞれの出現においてHおよびC〜Cアルキルからなる群から独立して選択され、式中C〜Cアルキルは随意に置換され;
はNおよびCRからなる群から選択され、式中Rは−H、ハロゲン、−CN、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルからなる群から選択され、式中かかるC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルは随意に置換され;
はC−DおよびNからなる群から選択され;
はそれぞれの出現において、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0〜2、−S(O)NR、−C(O)OR、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、−O(CHアリール、−O(CHヘテロアリール、−(CH0〜5(アリール)、−(CH0〜5(ヘテロアリール)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−CH(CH0〜4−Tからなる群から独立して選択され、式中Tは−OH、−OMe、−OEt、−NH、−NHMe、−NMe、−NHEtおよび−NEtからなる群から選択され、および、かかるアリール、ヘテロアリール、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルは随意に置換され:および
は−HおよびR;からなる群から選択され;
は(C〜C)アルキル、アリール、低アリールアルキル、ヘテロシクリルおよび低ヘテロシクリルアルキルからなる群から選択され、そのそれぞれは随意に置換され、または、
およびRは、それらが結合している共通の窒素と一緒に、随意に置換された5〜7員環のヘテロシクリルを形成し、それはN、O、SおよびPからなる群から選択される少なくとも1つの付加的な環状ヘテロ原子を含み;
XおよびXは、−H、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され、または、
XおよびXは結合している原子と一緒に、C〜Cシクロアルキルを形成し;
dは0、1、2または3であり;
eは0、1、2または3であり;
fは0または1であり;
20は、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−OCF、−NR、−S(O)0〜2、−S(O)NR、−C(O)OR、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)OR、−C(O)R、−C(O)SR、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、−O(CHアリール、−O(CHヘテロアリール、−(CH0〜5(アリール)、−(CH0〜5(ヘテロアリール)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−CH(CH0〜4−T、随意に置換されたC1〜4アルキルカルボニル、随意に置換されたC1〜4アルコキシ、C1〜4アルコキシで随意に置換されたC1〜4アルキルで随意に置換されたアミノおよび飽和または不飽和の3〜7員環の炭素環基または複素環基からなる群から選択され、式中、Tは−OH、−OMe、−OEt、−NH、−NHMe、−NMe、−NHEtおよび−NEtからなる群から選択され、ならびに、式中、かかるアリール、ヘテロアリール、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、およびC〜Cアルキニルは随意に置換される。
【0136】
本発明による化合物のもう1つの好適な態様において、Dは基Rで定義され、式中Rは−H、ハロゲン、C〜Cアルキル、−C(O)NR4243、−C(O)(C〜C10アリール)、−C(O)(ヘテロシクリル)、−C(O)(ヘテロアリール)、−Y−(C〜C10アリール)、−Y−(5〜10員環のヘテロシクリル)、−Y−(ヘテロアリール)、−S−アリール、−S−C〜Cアルキル、−SO−C〜Cアルキル、−SO−C〜Cアルキル、−Y−NR4243、−SONR4243および−CO6aからなる群から選択され、式中−Hおよびハロゲン以外の前述のR基は1〜5個のR38で随意に置換される。
【0137】
式A−3およびB−3による好適な化合物は、本発明の好適な態様において定義される基を有する。
【0138】
第3の側面において、本発明は薬学的に受容可能な賦形剤とともに、本発明による化合物を含む組成物を提供する。本側面の好適な態様において、かかる組成物は追加の治療剤をさらに含む。
【0139】
本発明の第4の側面はVEGF受容体シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達を阻害する方法を提供し、かかる方法はかかる受容体を本発明による化合物と、または本発明による組成物と接触させることを含む。VEGFおよびHGF活性の阻害は、細胞中または多細胞生物中において可能である。多細胞生物のおける場合、本発明の本側面による方法は、かかる生物に本発明による化合物、または本発明による組成物を投与することを含む。好ましくは、かかる生物は哺乳類であり、より好ましくはヒトである。
【0140】
明細書中に記載される化合物および組成物により阻害され、および、明細書中に記載される方法が有用なキナーゼの例は、限定されずに、c−MetおよびKDRを含む。
【0141】
処置される特別な状態、または疾患に依存して、かかる状態を処置するために通常投与されるであろう追加の治療剤もまた、本発明の組成物中に存在してもよい。換言するに、本発明の化合物は単独の薬剤として、または、かかる組み合わせが容認できない副作用を引き起こさないような1つまたは2つ以上の他の追加の治療剤(薬剤)との組み合わせで、投与することができる。これは、癌などの異常増殖性疾患の治療に対して特段の関連性があるかもしれない。この場合、本発明の化合物を公知の細胞毒性物質、シグナル伝達阻害剤、または他の抗癌剤と、ならびに混合物およびその組み合わせと組み合わせることができる。明細書中で用いる、特段の疾患、または状態を処置するために通常投与される追加の治療剤は、「かかる疾患、または状態を処置するに適する」として公知である。明細書中で用いる、「追加の治療剤」は、化学療法剤および他の抗増殖性の剤を含むことを意味する。
【0142】
例えば、化学療法剤または他の抗増殖性の剤を本発明の化合物と組み合わせて、増殖性疾患または癌を処置してもよい。化学療法剤または他の抗増殖性の剤の例は、SAHA、MS−275、MG0103、およびWO 2006/010264、WO 03/024448、WO 2004/069823、US 2006/0058298、US 2005/0288282、WO 00/71703、WO 01/38322、WO 01/70675、WO 03/006652、WO 2004/035525、WO 2005/030705、WO 2005/092899で記載されるものを限定されずに含むHDAC阻害剤、および5−aza−dC、ビダザおよびデシタビンならびにUS 6,268137、US 5,578,716、US 5,919,772、US 6,054,439、US 6,184,211、US 6,020,318、US 6,066,625、US 6,506,735、US 6,221,849、US 6,953,783、US 11/393,380およびPCT/US2006/001791に記載されるものを限定されずに含む脱メチル化剤を含む。
【0143】
本発明のもう1つの態様において、例えば、化学療法剤または他の抗増殖性の剤を、本発明による化合物と組み合わせて増殖性疾患および癌を処置してもよい。公知の化学療法剤の例は、限定されずに、例えば、本発明の抗癌剤と組み合わせて用いてもよい他の療法または抗癌剤を含み、ならびに、外科手術、放射線療法(数例を挙げると、ガンマ線放射、中性子線放射治療、電子線放射治療、陽子線治療、近接照射療法、および全身用放射性アイソトープ)、内分泌治療、タキサン類(タキソール、タキソテール、など)、白金誘導体、生体応答調整物質(数例を挙げると、インターフェロン、インターロイキン、および腫瘍壊死因子(TNF)、TRAIL受容体標的剤)、温熱療法および凍結療法、任意の副作用を低減する剤(例えば、制吐剤)、ならびに、アルキル化剤(メクロレタミン、クロラムブシル、シクロホスファミド、メルファラン、イフォスファミド)、代謝拮抗物質(メソトレキセート、ペメトレキセドなど)、プリン拮抗物質およびピリミジン拮抗物質(6−メルカプトプリン、5−フルオロウラシル、シタラビン、ゲムシタビン)、紡錘体阻害剤(ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、パクリタキセル)、ポドフィロトキシン(エトポシド、イリノテカン、トポテカン)、抗生物質(ドキソルビシン、ブレオマイシン、マイトマイシン)、ニトロソウレア(カルムスチン、ロムスチン)、無機イオン(シスプラチン、カルボプラチン)、細胞周期阻害剤(KSP有糸分裂キネシン阻害剤、CENP−EおよびCDK阻害剤)、酵素(アスパラギナーゼ)およびホルモン(タモキシフェン、ロイプロリド、フルタミドおよびメゲストロール)、Gleevec(登録商標)、アドリアマイシン、デキサメタゾン、およびシクロホスファミドを、限定されずに含む他の認可された化学療法剤を含む。抗血管新生剤(アバスチンおよびなど)。キナーゼ阻害剤(イマチニブ(グリーベック)、スーテント、ネクサバール、エルビタックス、ハーセプチン、タルセバ、イレッサなど)。mTOR、HIF(低酸素誘導因子)経路などの癌経路を阻害するまたは活性化する剤。最新の癌治療のより包括的な議論に関し、http://www.nci.nih.gov/、http://www.fda.gov/cder/cancer/druglistframe.htmにおけるFDA認可の腫瘍学の薬剤、およびThe Merck Manual, Eighteenth Ed. 2006を参照とし、その全般の内容を明細書中に参考文献として組み入れる。
【0144】
もう1つの態様において、本発明の化合物を細胞障害性抗癌剤と組み合わせることができる。かかる剤の例は、13th Edition of the Merck Index (2001)において見出すことができる。かかる剤は、限定されずに、アスパラギナーゼ、ブレオマイシン、カルボプラチン、カルムスチン、クロランブシル、シスプラチン、コラスパーゼ、シクロホスファミド、シタラビン、ダカバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、エピルビシン、エトポシド、5−フルオロウラシル、ヘキサメチルメラミン、ヒドロキシウレア、イフォスファミド、イリノテカン、ロイコボリン、ロムスチン、メクロレタミン、6−メルカプトプリン、メスナ、メトトロキセート、ミトマイシンC、ミトキサントロン、プレドニゾロン、プレドニゾン、プロカルバジン、ラロキシフェン、ストレプトゾシン、タモキシフェン、チオグアニン、トポテカン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、およびビンデシンを含む。
【0145】
本発明の化合物とともに用いるために適する他の細胞障害性薬剤は、限定されずに、例えばGoodman and Gilman's The Pharmacological Basis of Therapeutics (Ninth Edition, 1996, McGraw-Hill)におけるものなどの腫瘍性疾患において用いられると認知される化合物を含む。かかる薬剤は、限定されずに、アミノグルテチミド、L−アスパラギナーゼ、アザチオプリン、5−アザシチジンクラドリビン、ブスルファン、ジエチルスチルベストロール、2’,2’−ジフルオロデオキシシチジン、ドセタキセル、エリスロヒドロキシノニルアデニン、エチニルエストラジオール、5−フルオロデオキシウリジン、5−フルオロデオキシウリジン一リン酸塩、フルダラビンリン酸塩、フルオキシメステロン、フルタミド、ヒドロキシプロゲステロンカプロン酸塩、イダルビシン、インターフェロン、メドロキシプロゲステロン酢酸塩、メゲストロール酢酸塩、メルファラン、ミトタン、パクリタキセル、ペントスタチン、N−N−ホスホノアセチル−L−アスパラギン酸塩(PALA)、プリカマイシン、セムスチン、テニポシド、テストステロンプロピオン酸塩、チオテパ、トリメチルメラミン、ウリジン、およびビノレルビンを含む。
【0146】
本発明の化合物とともに組み合わせて用いるために適する他の細胞障害性抗癌剤は、また、オキサリプラチン、ゲムシタビン、カペシタビン、エポチロンおよびその天然のまたは合成の誘導体、テモゾロマイド(Quinn et al., J. Clin. Oncology 2003, 21(4), 646-651)、トシツモマブ(ベキサール)、トラベデクチン(trabedectin)(Vidal et al., Proceedings of the American Society for Clinical Oncology 2004, 23, abstract 3181)、およびキネシン紡錘体タンパク質Eg5の阻害剤(Wood et al., Curr. Opin. Pharmacol. 2001, 1, 370-377)を含む。
【0147】
もう1つの態様において、本発明の化合物を他のシグナル伝達阻害剤と組み合わせることができる。特に関心があるのは、EGFRファミリー、例えばEGFR,HER−2、およびHER−4など(Raymond et al., Drugs 2000, 60 (Suppl.1), 15-23; Harari et al., Oncogene 2000, 19 (53), 6102-6114)、およびその各々のリガンドを標的とするシグナル伝達阻害剤である。かかる剤の例は、限定されずに、ハーセプチン(トラスツズマブ)、エルビタックス(セツキシマブ)、およびパーツズマブなどの抗体療法を含む。かかる療法の例は、また、限定されずに、ZD-1839/イレッサ(Baselga et al., Drugs 2000, 60 (Suppl. 1)、33-40)、OSI-774/タルセバ(Pollack et al. J. Pharm. Exp. Ther. 1999, 291(2), 739-748)、CI-1033(Bridges, Curr. Med. Chem. 1999, 6, 825-843)、GW-2016(Lackey et al., 92nd AACR Meeting, New Orleans, Mar. 24-28, 2001, abstract 4582)、CP-724,714(Jani et al., Proceedings of the American Society for Clinical Oncology 2004, 23, abstract 3122)、HKI-272(Rabindran et al., Cancer Res. 2004, 64, 3958-3965)、およびEKB-569(Greenberger et al., 11th NCI-EORTC-AACR Symposium on New Drugs in Cancer Therapy, Amsterdam, November 7-10, 2000, abstract 388)などの小分子キナーゼ阻害剤を含む。
【0148】
もう1つの態様において、本発明の化合物を、スプリットキナーゼ(split-kinase)ドメインファミリー(VEGFR、FGFR、PDGFR、flt-3、c-kit、c-fms、など)の受容体キナーゼ、および各々のリガンドを標的とする他のシグナル伝達阻害剤と組み合わせることができる。かかる剤は、限定されずに、アバスチン(ベバシズマブ)などの抗体を含む。かかる剤はまた、限定されずに、STI-571/Gleevec(Zvelebil, Curr. Opin. Oncol., Endocr. Metab. Invest. Drugs 2000, 2(1), 74-82)、PTK-787(Wood et al., Cancer Res. 2000, 60(8), 2178-2189)、SU-11248(Demetri et al., Proceedings of the American Society for Clinical Oncology 2004, 23, abstract 3001)、ZD-6474(Hennequin et al., 92nd AACR Meeting, New Orleans, Mar. 24-28, 2001, abstract 3152)、AG-13736(Herbst et al., Clin. Cancer Res. 2003, 9, 16 (suppl 1), abstract C253)、KRN-951(Taguchi et al., 95th AACR Meeting, Orlando, Fla, 2004, abstract 2575)、CP-547,632(Beebe et al., Cancer Res. 2003, 63, 7301-7309)、CP-673,451(Roberts et al., Proceedings of the American Association of Cancer Research 2004, 45, abstract 3989)、CHIR-258(Lee et al., Proceedings of the American Association of Cancer Research 2004, 45, abstract 2130)、MLN-518(Shen et al., Blood 2003, 102, 11, abstract 476)、およびAZD-2171(Hennequin et al., Proceedings of the American Association of Cancer Research 2004, 45, abstract 4539)などの、小分子阻害剤を含む。
【0149】
もう1つの態様において、本発明の化合物をRaf/MEK/ERK伝達経路(Avruch et al., Recent Prog. Horm. Res. 2001, 56, 127-155)、またはPKB(akt)経路(Lawlor et al., J. Cell Sci. 2001, 114, 2903-2910)の阻害剤とともに組み合わせることができる。かかるものは、限定されずに、PD-325901(Sebolt-Leopold et al., Proceedings of the American Association of Cancer Research 2004, 45, abstract 4003)、およびARRY-142886(Wallace et al., Proceedings of the American Association of Cancer Research 2004, 45, abstract 3891)を含む。
【0150】
もう1つの態様において、本発明の化合物をヒストンデアセチラーゼの阻害剤とともに組み合わせることができる。かかる剤の例は、限定されずに、スベロイルアニリドヒドロキサム酸(SAHA)、LAQ-824(Ottmann et al., Proceedings of the American Society for Clinical Oncology 2004, 23, abstract 3024)、LBH-589(Beck et al., Proceedings of the American Society for Clinical Oncology 2004, 23, abstract 3025)、MS-275(Ryan et al., Proceedings of the American Association of Cancer Research 2004, 45, abstract 2452)、FR-901228(Piekarz et al., Proceedings of the American Society for Clinical Oncology 2004, 23, abstract 3028)およびMGCD0103(US 6,897,220)を含む。
【0151】
もう1つの態様において、本発明の化合物をプロテアソーム阻害剤、およびm−TOR阻害剤などの他の抗癌剤とともに組み合わせることができる。これらは、限定されずに、ボルテゾミブ(Mackay et al., Proceedings of the American Society for Clinical Oncology 2004, 23, Abstract 3109)、およびCCI-779(Wu et al., Proceedings of the American Association of Cancer Research 2004, 45, abstract 3849)を含む。本発明の化合物を、カンプトセシンを限定されずに含む、トポイソメラーゼ阻害剤などの他の抗癌剤とともに組み合わせることができる。
【0152】
それらの追加の剤を、本化合物含有組成物と別に、頻回投与処方の一部分として投与してもよい。代わりに、それらの剤は、単一の組成物において本発明の化合物との単回投与形態の一部分であってもよい。頻回投与処方の一部分として投与する場合、かかる2つの活性薬剤は、同時に、順番にまたは互いに一定の期間内に、かかる剤の所望の活性となるように、投与してもよい。
【0153】
単回投与形態を為す、坦体材料とともに組み合わせてもよい化合物および(上記の追加の治療剤を含む組成物における)追加の治療剤の両方の量は、処置する宿主および投与の特別な方式に依存して異なるであろう。
【0154】
追加の治療剤を含むそれらの組成物において、その追加の治療剤および本発明の化合物は相乗的に作用するであろう。
【0155】
本明細書中で提示するデータは、本発明のVEGFおよびHGF阻害剤の阻害作用を実証する。かかるデータにより、本発明の化合物は、VEGF受容体シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達の阻害に対してだけでなく、癌および腫瘍増殖を含む、増殖性疾患の処置に対する治療剤としてもまた有用であるという結果となるであろう。
【0156】
本発明による好適な化合物は、以下の例で記載されるものを含む。化合物は、Chemdraw Ultra version 6.0.2またはversion 8.0.3(Cambridgesoft.com、100 Cambridge Park Drive, Cambridge, MA 02140より入手可能)、Namepro version 5.09(ACD labs, 90 Adelaide Street West, Toronto, Ontario, M5H, 3V9, Canadaより入手可能)、またはそれらから派生して命名された。
合成スキームおよび実験手順
【0157】
本発明の化合物は、当業者に知られた方法を用いて、以下に例示された反応スキームまたは例に従って調製することができる。これらのスキームは、本発明の化合物を調製するために用いることができる、いくつかの手順を実証することに役立つ。当業者は、他の一般的な合成手順を用いることができることを認識する。本発明の化合物を、商業的に利用可能な出発成分から調製できる。本発明の化合物を、当業者に良く知られた手順に従って得るために、あらゆる種類の置換を出発成分に対して行うことができる。
【0158】
式A−1で表されるチエノ[3,2−b]ピリジンに基づく化合物を、N−アリール(ヘテロアリール)−マロンアミド酸[3−オキソ−3−(アリールアミノ)−または3−オキソ−3−(ヘテロアリールアミノ)−プロパン酸](I)と、アミノ−基(II)を有するチエノ[3,2−b]ピリジン誘導体とのアミドカップリング反応により、スキームAに例示した一般的な手順に従い調製できる。
スキームA
【化40】
Figure 0005148499
【0159】
酸類Iを、加水分解されるアミノエステル類VI中間体を経由したアミン類IVの3−クロロ−3−オキソプロパン酸(V)を用いる反応(2ステップ手順)、または1ステップで所望の酸Iを形成する、TMSClの存在下で2,2−ジメチル[1,3]ジオキサン−4,6−ジオン(Meldrum酸)(VII)を用いる反応により、スキームBに従って一般的に調製することができる。
スキームB
【化41】
Figure 0005148499
【0160】
アミノ−基(II)を有するチエノ[3,2−b]ピリジン誘導体を、チエノピリジン二員環系のチオフェン環の置換基Rの性質に依存した、異なる方法により調製できる。例えば、Rがアミド基であるとき、スキームCにおいて示される合成手順を用いることができる。
スキームC
【化42】
Figure 0005148499
【0161】
このように、チエノ[3,2−b]ピリジン−7−オール(VIII)を、POClとの反応により、塩化物XIに変換する。この物質を強塩基、例えばn−BuLiで処理し、続いて二酸化炭素を加えることにより、カルボン酸塩Xが得られ、これをさらなる精製なしに次のステップにおいて用い、塩化アシルXIを塩化オキサリルとの反応により生成する。塩化アシルXIを、同様にさらなる精製なしに次のステップのために用いる。種々の第一および第二アミン類とのこの反応により、化合物XIを、種々の第一および第二アミド類XIIに変換し、これをさらに、ピリジン環中の塩素原子の置換により、誘導体化することができる。したがって、高沸点の溶媒、例えばジフェニルエーテル中で、塩基、例えば炭酸カリウムの存在下で、2−フルオロ−4−ニトロフェノールと反応するXIIにより、ニトロ誘導体XIIIが生成し、次にこれを、NiCl/NaBH混合物を用いた処理によりアミン類IIに還元する。アミン類II(さらなる精製なしに次のステップのために用いることができる)を、N−アリール(ヘテロアリール)−マロンアミド酸(I)を用いた処理により、チオフェン環にアミド置換基を有するマロンアミド類III、例えばスキームCに示すものが得られる。
【0162】
スキームD
【化43】
Figure 0005148499
式A−0で表されるチエノ[3,2−d]ピリミジンに基づく化合物を、スキームBに例示した手順により調製することができる。アミド基類の代わりにヘテロアリール置換基類を有するA−1で表されるチエノ[3,2−b]ピリジンに基づくマロンアミド類を、スキームDに例示した手順により調製することができる。このように、塩化物IXを強塩基、例えばn−BuLiで処理し、続いて塩化トリブチルすずを加えることにより、トリブチルスタンニル誘導体XIVを得る。Pd触媒の存在下で(スティルカップリング反応)、種々の臭化ヘテロアリール類と反応するこの物質により、ヘテロアリール置換チエノピリジン類XII(R=ヘテロアリール)が生成し、これをさらに、チエノピリジン環系のピリジン環中の塩素原子の置換により、誘導体化することができる。
【0163】
スキームE
【化44】
Figure 0005148499
【0164】
したがって、高沸点の溶媒、例えばジフェニルエーテル中で、塩基、例えば炭酸カリウムの存在下で、2−フルオロ−4−ニトロフェノールと反応するXIVにより、ニトロ誘導体XIIIが生成し、次にこれを、酸性溶媒中において鉄を用いた処理によりアミン類IIに還元する。アミン類II(さらなる精製なしに次のステップに用いることができる)を、N−アリール(ヘテロアリール)−マロンアミド酸(I)を用いた処理により、チオフェン環にヘテロアリール置換基を有するマロンアミド類III、例えばスキームCに示すものが得られる。
【0165】
チオフェン環にアリール置換基、特に塩基性部分を有するアリール置換基を有する、式A−1で表されるチエノ[3,2−b]ピリジンに基づくマロンアミド類を、スキームEに例示した手順により調製することができる。このように、塩化物IXを強塩基、例えばn−BuLiで処理し、続いて臭素化(例えば、元素臭素を用いて)により、臭化物XVを得る。高沸点の溶媒、例えばジフェニルエーテル中で、塩基、例えば炭酸カリウムの存在下で、2−フルオロ−4−ニトロフェノールと反応するこの物質により、ニトロ誘導体XVIが生成し、これが塩基およびPd触媒の存在下で4−(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸と反応して(スズキカップリング反応)、遊離水酸基を有するアリール置換誘導体XVIIを得る。ヒドロキシル基をハロゲン(例えば、塩化チオニルを用いる塩化物)により置換して、化合物XVIIIを形成し、これを第二および第一アミン類を用いて処理し、種々のアリール置換化合物XII(R=置換されたアリール)に変換する。これらの塩基性物質のニトロ基は、NaBH/NiClを用いて還元され、アミン類IIを形成する。これらの中間体類(さらなる精製なしに次のステップのために用いることができる)は、N−アリール(ヘテロアリール)−マロンアミド酸(I)を用いた処理により、チオフェン環に結合した塩基性部分を有するアリール置換基類を有するマロンアミド類III、例えば、スキームEに示すものが得られる。
【0166】
スキームF
【化45】
Figure 0005148499
式XIXで表されるチエノ[3,2−b]ピリジンに基づく化合物を、2−オキソ−1−アリール(ヘテロアリール)ピロリジン−3−カルボン酸(XX)と、アミノ−基(II)有するチエノ[3,2−b]ピリジン誘導体とのアミドカップリング反応により、スキームFに示される一般的な手順に従い調製することができる。酸XXを、次の文献の手順により調製することができ[S. Danishefsky, R.K.Singh. JACS, 1975, 97, 3239-3241]、または市販されている場合は購入できる。
【0167】
スキームG
【化46】
Figure 0005148499
式XXIで表されるチエノ[3,2−b]ピリジンに基づく化合物を、アミン類IIと、一般式XXIIで表される2−オキソ−3−アリール(ヘテロアリール)−1−カルボニルクロライド類との間の、縮合反応(スキームG)により調製できる。塩化アシル類XXIIを、次の文献の手順(Chem. Abstr.; 88; 6873 および P. Mayer, et al.; J. Med. Chem.; 2000, 43, 3653-3664)により調製することができ、さらにその反応を、例えば、DCM、CHCl、トルエン、エチレングリコールジメチルエーテル、MeCN、DMF、DMSO、THF、ジオキサンなどの非プロトン性溶媒中において、例えば、DIPEA、EtN、DBU、DMAP、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジンなどの有機塩基の存在下において行うことができる。
【0168】
スキームH
【化47】
Figure 0005148499
一般式XXIIIで表される4,4,4−トリフルオロ−N−アリール(ヘテロアリール)−3−(アミノ)ブタンアミド類を、アミン類IIから出発する短い反応シーケンスにより得ることができる。アミン類IIを、酸性条件下(例えば、4−トルエンスルホン酸の存在下)において、例えばエタノールなどの極性溶媒中において、トリフルオロアセトアルデヒドエチルヘミアセタールを用いて処理することにより、一般構造XXIVで表されるN−(1−エトキシ−2,2,2−トリフルオロエチル)アミン類に変換する。塩基性条件下においてマロン酸エステル類と反応する化合物XXIVは、例えばXXVのような、マロン酸2−(2,2,2−トリフルオロ1−(アミノ)エチル)類を形成する。アミノジ−エステル類XXVはアルカリ加水分解を受け、マロン酸中間体を形成し(スキームAに示されていない)、これはさらにカルボキシル基を除去され、ブタン酸4,4,4−トリフルオロ3−(アミノ)類XXVIを得る。酸類XXVIを、標準的な技術を用いて種々の第一または第二アミン類と結合して、表題の化合物XXIIIを得る。
【0169】
スキームI
【化48】
Figure 0005148499
一般式XXVIIで表される4,4,4−トリフルオロ−N−3−(サイクリルアミノ)ブタンアミド類を、チエノピリジン誘導体IIおよびアミン類Ar−NHの、同一の組を用いて、スキームIに示したように、類似の短い反応シーケンスにより得ることができる。アミン類Ar−NHを、例えばエタノールのような極性溶媒中において、酸性条件下(例えば、4−トルエンスルホン酸の存在下)、トリフルオロアセトアルデヒドエチルヘミアセタールを用いて処理することにより、一般構造XXIVで表されるN−(1−エトキシ−2,2,2−トリフルオロエチル)アリールアミン類に変換する。塩基性条件下において、マロン酸エステル類と反応する化合物XXVIIIは、例えばXXIXのような、マロン酸2−(2,2,2−トリフルオロ−1−(サイクリルアミノ)エチル)類を形成する。アミノジ−エステル類XXIXは、アルカリ加水分解を受け、マロン酸中間体を形成し(スキームIに示されていない)、これはさらにカルボキシル基を除去され、ブタン酸4,4,4−トリフルオロ−3−(サイクリルアミノ)類XXXを得る。酸類XXXを、標準的な技術を用いて、一般構造IIで表される種々のアミン類と結合して、表題の化合物XXVIIを得る。
【0170】
格別な例
【化49】
Figure 0005148499
例1
−(3−フルオロ−4−(チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド(5a)
【0171】
ステップ1.3−オキソ−3−(フェニルアミノ)プロパン酸(1)(2ステップ手順)
プロピオン酸メチル3−クロロ−3−オキソ(2.0g、14.7mmol)の乾燥DCM(100ml)中の溶液に、アニリン(2.68g、3.6mmol)を加え、反応混合物を0℃において1時間撹拌し、蒸発させ、次にEtOAcに溶解し、希釈したHCl、NaHCOおよび塩水を用いて洗浄した。有機相を回収し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させ、プロピオン酸メチル3−オキソ−3−(フェニルアミノ)を、褐色油状物として得て(2.8g、100%、粗製)、これをさらなる精製なしに用いた。この物質(2.8g、14.5mmol)のTHF(40ml)および水(20ml)中の溶液に、NaOH(1.16g、29mmol)を加えて、反応混合物を一晩撹拌し、蒸発させ(THFを除去するために)、次にEtOを用いて抽出した。水層をpH1まで酸性にし、EtOAcを用いて抽出した。抽出物をNaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、表題の化合物Iを褐色固体として得て(2.0g、収率77%)、これをさらなる精製なしに用いた。MS (m/z): 18.0 (100%) (M+H), 202.0 (44%) (M+Na).
【0172】
ステップ2.7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン(2)
チエノ[3,2−b]ピリジン−7−オール(5.0g、33.1mmol)のPOCl(15mL)の撹拌した懸濁液を、油浴中で4時間にわたり105℃に加熱した。得られた溶液を、室温に冷却し、POClを減圧下で除去した。残留物を、氷/水浴中で冷却し、冷水を加えた。混合物を、濃NHOH溶液を用いて塩基性にし、EtOAcを用いて抽出した。有機抽出物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、油状物質を得て、これを、カラムクロマトグラフィー(溶離液 EtOAc−ヘキサン、1:4)により精製して、表題化合物を茶色の固体として得た(4.5g、収率72%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ (ppm): 8.60 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 4.9 Hz, 1H).
【0173】
ステップ3.7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン(3)
2(500mg、2.95mmol)、炭酸カリウム(1.62g、11.8mmol)および2−フルオロ−4−ニトロフェノール(603mg、3.85mmol)の混合物を、ジフェニルエーテル(10mL)中において170℃で5時間加熱した。混合物を、室温に冷却し、EtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機相を採集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。残留物を、溶離液をEtOAc−ヘキサン(9:1)からEtOAcまで勾配させたカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物3を得た(660mg、収率76%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3)δ(ppm) 8.60 (d, J = 5.54 Hz, 1H), 8.14 (m, 3H), 7.80 (d, J = 5.47 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 5.48 Hz, 1H), 7.36 (t, J = 7.63 Hz), 6.65 (m, 1H).
【0174】
ステップ4.N−(3−フルオロ−4−(チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド(5a)
3(660mg、2.27mmol)のMeOH(10ml)中の溶液に、濃HCl(1ml)およびFe(1.91g、34.8mmol)を加え、反応混合物を0℃において3時間撹拌し、NaHCO水溶液を用いて中和し、EtOAcを用いて抽出して、次のステップに直接用いることができる、3−フルオロ−4−(チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−フェニルアミン(4)を、黒色油状物質として得た(500mg、83%)。アミン4(200mg、0.69mmol)のDMF(10ml)中の溶液に、プロパン酸3−オキソ−3−(フェニルアミノ)(1、155mg、0.89mmol)、HOBT(121mg、0.89mmol)およびEDC(198mg、1.035mmol)を加えた。反応混合物を室温において一晩撹拌し、乾燥するまで蒸発させ、残留物をEtOAcに溶解して、水を用いて洗浄した。有機層を採集し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(溶離液 EtOAc:ヘキサン 3:1)により精製して、表題の化合物5a(30mg、収率10%)を白色固体として得た(EtOを用いた粉末化後)。 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) :10.5 (s, 1H), 10.2 (s, 1H), 8.49 (d, J = 5.48 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 5.48 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 2.35 および 13.01 Hz, 1H), 7.59 (m, 3H), 7.42 (m, 2H), 7.30 (dt, J = 1.96 および 7.43 Hz, 2H), 7.05 (t, J = 7.24 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 5.28 Hz, 1H), 3.51 (s, 2H).
【0175】
【化50】
Figure 0005148499
例2
−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド(5b)
【0176】
ステップ1.3−オキソ−3−(フェニルアミノ)プロパン酸(1)(1−ステップ手順)
アニリン(13mL、143mmol)のDCM(290mL)中の溶液に、室温においてTMSCl(18.2mL、143mmol)を加え、反応混合物を1時間撹拌した。[Rigo, B.; Fasseur, D.; Cauliez, P. and Couturier, D.Tetrahedron Lett.; 30; 23; 1989; 3073-3076.]。2,2−ジメチル1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(20.6g、143mmol)を加え、合わせた反応混合物を室温において一晩撹拌し、飽和NaHCO溶液中に注ぎ、EtOAcを用いて抽出した。水層を採集し、濃HClを用いてpH〜3まで酸性化し、2NHClを加え、DCMを用いて抽出した。有機層を採集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、3−オキソ−3−(フェニルアミノ)プロパン酸を、白色固体として得た(1、16.82g、収率65%)。MS (m/z): 180.0 (25%) (M+H), 202.0 (100%) (M+Na).
【0177】
ステップ2:7−クロロ−2−(トリブチルスタンニル)チエノ[3,2−b]ピリジン(6)
7−クロロチエン[3,2−b]ピリジン2(9.82g、57.89mmol)のTHF(290mL)中の溶液に、−78℃においてBuLi(2.5N、25mL)を加え、同一の温度において20分間撹拌した。塩化トリブチルすず(63.68mmol、17.3mL)を滴下添加し、混合物を−78℃において2時間撹拌した。このようにして得た均一な混合物を、水(200mL)に注ぎ、EtOAc(2×200mL)を用いて抽出した。有機層を採集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 EtOAc/ヘキサン 1:4)により精製して、7−クロロ−2−(トリブチルスタンニル)チエノ[3,2−b]ピリジンをシロップ状物質として得た(6、24.79g、収率93%)。MS (m/z): cluster of signals centered around 460.1 (M+1).
【0178】
ステップ3:7−クロロ−2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(7)
すず誘導体6(24.79g、54.05mmol)および2−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール(10.4g、64.86mmol)[McCallum, P. W.; Weavers, R. T.; Grimmet, M. R.; Blackman, A. G.; Aust. J. Chem.; 52; 3 ;1999; 159-166.] のトルエン(180mL)中の溶液に、Pd[PPh(5g、4.32mmol)を加え、その混合物を窒素雰囲気下で2日間還流し、室温まで冷却した。沈殿物を生成し、これを濾過により採集し、EtO用いて洗浄し、乾燥して、表題の化合物7を、灰色固体として得た(12.72g、収率94%)。MS (m/z): 250.0 (M+H).
【0179】
ステップ4:7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(8)
7−クロロ−2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(7)(1.0g、4mmol)、2−フルオロ−4−ニトロフェノール(0.942g、6mmol)およびKCO(1.1g、8mmol)のPhO(20mL)中の混合物を、200℃において24時間撹拌した。冷却した反応混合物を、DCM(200mL)を用いて希釈し、1MHCl(200mL)を用いて抽出した。水層を、ペーパーフィルターを通して濾過し、濃NHOHを用いて塩基性化し(pH〜10)、DMCを用いて抽出して、濁った混合物を得た。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、表題の化合物8をオレンジ色の固体として得た(0.667g、収率45%)。MS (m/z): 371.0 (M+H).
【0180】
ステップ5:3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)ベンゼンアミン(9)
ニトロ化合物8およびNiCl・6HO(2.02g、8.52mmol)のMeOH/THF(45mL/68mL)中の溶液に、0℃において、NaBH(0.618g、16.3mmol)を、分割して(0.150g、4.05mmol)、激しく撹拌しながら加えた。反応混合物を、0℃において30分間撹拌し、減圧下において濃縮した。得られた黒色残留物を、1MHCl(10mL)中で懸濁化し、混合物を濃NHOHを用いて塩基性化した(pH〜11)。濁った懸濁液を濾過し、固体残留物を分離し、水を用いて洗浄し、減圧下で乾燥して、表題の化合物9を褐色固体として得て(0.73g、収率52%)、これをさらなる精製なしに次のステップに用いた。MS (m/z): 341.1 (M+H).
【0181】
ステップ6:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド(5b)
アミン9(80mg、0.235mmol)、3−オキソ−3−(フェニルアミノ)プロパン酸(1)(42mg、0.235mmol)およびBOP(114.6mg、0.259mmol)のDMF(2.4mL)中の溶液に、DIPEA(0.164mL、0.941mmol)を加え、混合物を室温において2時間撹拌した。反応混合物を、EtOAcおよび水の間で分配した。有機層を採集し、HOおよび塩水を用いて洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/MeOH 95:5)を用いて精製し、続いて結晶化(MeOH)により、表題の化合物5bを得た(11mg、収率9%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.55 (s, 1H), 10.19 (s, 1H), 8.5 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.86 (m, 2H), 7.59 (m, 2H), 7.49 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.41 (m, 2H), 7.30 (m, 2H), 7.05 (m, 2H), 6.69 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.52 (s, 2H). MS (m/z): 502.2 (M+H).
【0182】
【化51】
Figure 0005148499
例3
−{3−フルオロ−4−[2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ]−フェニル}−N−フェニルマロンアミド(5c)
【0183】
ステップ1:7−クロロ−2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(10)
化合物7について記載された手順に従い(例2、ステップ3)、しかし4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾールの代わりに2−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾールを用いて、[a) Begtrup, M.; Larsen, P.; Acta Chem. Scand. 44, 10; 1990; 1050-1057. b) Begtrup, M.; Bull. Soc. Chim. Belg.; 97; 8-9; 1988; 573-598. c) Begtrup, M.; Larsen, P.; Chem. Pharm. Bull. 42, 9; 1994; 1784-1790.]、表題の化合物10を、黄色がかった白色の固体として得た(収率29%)。MS (m/z): 250.1 (M+H).
【0184】
ステップ2:7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(11)
ニトロ化合物8について記載された手順に従い(例2、ステップ4)、しかし化合物10の代わりに化合物7を用いて、表題の化合物11を赤色固体として得た(収率46%)。MS (m/z): 371.1 (M+H).
【0185】
ステップ3:3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)ベンゼンアミン(12)
アミン9について記載された手順に従い(例2、ステップ5)、しかし化合物11の代わりにニトロ化合物8を用いて、表題の化合物12を赤色固体として得た(収率82%)。MS (m/z): 341.1 (M+H).
【0186】
ステップ4:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド(5c)
化合物5aについて記載された手順に従い(例1、ステップ5)、しかし化合物12の代わりにアミン9を用いて、表題の化合物5cを白色固体として得た(収率78%)。MS (m/z): 502.0 (M+H).
【0187】
【化52】
Figure 0005148499
例4
−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−フェニルマロンアミド(5d)
【0188】
ステップ1:7−クロロ−2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(13)
化合物7について記載された手順に従い(例2、ステップ3)、しかし4−ブロモ−1−エチル−1H−イミダゾールの代わりに2−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾールを用いて [a) Begtrup, M.; Larsen, P.; Acta Chem. Scand. 44, 10; 1990; 1050-1057. b) Begtrup, M.; Bull. Soc. Chim. Belg.; 97; 8-9; 1988; 573-598. c) Begtrup, M.; Larsen, P.; Chem. Pharm. Bull. 42, 9; 1994; 1784-1790.]、表題の化合物13を黄色固体として得た(収率30%)。MS (m/z): 263.9 (M+H).
【0189】
ステップ2:2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)−7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン(14)
8について記載された手順に従い(例2、ステップ4)、しかし化合物10の代わりに化合物7を用いて、表題の化合物14を黄色固体として得た(収率76%)。MS (m/z): 384.9 (M+H).
【0190】
ステップ3:4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロベンゼンアミン(15)
化合物9について記載された手順に従い(例2、ステップ5)、しかし化合物14の代わりにニトロ化合物8を用いて、表題の化合物15を黄色固体として得た(収率86%)。MS (m/z): 402.1 (M+H).
【0191】
ステップ4.N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−フェニルマロンアミド(5d)
化合物5aについて記載された手順に従い(例1、ステップ5)、しかし化合物15の代わりにアミン9を用いて、表題の化合物5dを収率57%で得た。MS (m/z): 516.0 (M+H).
【0192】
【化53】
Figure 0005148499
例5
−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド(5e)
【0193】
ステップ1:7−クロロ−2−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(16)
窒素を、すず誘導体6(7.19g、15.7mmol)および5−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール(2.02g、12.5mmol)のトルエン(20mL)中の混合物[a) Begtrup, M.; Larsen, P.; Acta Chem. Scand. 44, 10; 1990; 1050-1057. b) Begtrup, M.; Bull. Soc. Chim. Belg.; 97; 8-9; 1988; 573-598. c) Begtrup, M.; Larsen, P.; Chem. Pharm. Bull. 42, 9; 1994; 1784-1790.]に通して、5分間泡立た。Pd(PPh(1.50g、1.30mmol)を加え、窒素をさらに5分間泡立てた。最終的に、混合物を窒素雰囲気下で一晩還流して、得られた黄色懸濁液を減圧下で濃縮し、次にフラッシュクロマトグラフィー(溶離液 EtOAc/MeOH 90:10)を用いて精製して、表題の化合物16を黄色固体として得た(2.48g、79%収率)。MS (m/z): 250.0(M+H).
【0194】
ステップ2:7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−2−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(17)
化合物16(1.52g、6.09mmol)、2−フルオロ−4−ニトロフェノール(3.87g、24.6mmol)およびKCO(4.31g、31.2mmol)のPhO(20mL)中の混合物を、一晩190℃で加熱した。DCM(250mL)を、得られた暗褐色混合物に加え、次にこれを1MHCl水を用いて抽出した。水層を採集して、DCMを用いて洗浄し、NHOHを用いて塩基性化した。得られた濁った混合物を、DCMを用いて抽出した。有機層を合わせて濾過し、濾液を水を用いて洗浄して、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた黄色固体を、フラッシュクロマトグラフィー、溶離液EtOAc/MeOH(80:20)を用いて精製して、表題の化合物17を黄色固体として得た(0.96g、収率43%)。MS (m/z): 371.0 (M+H).
【0195】
ステップ3:3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)ベンゼンアミン(18)
撹拌したニトロ化合物17(0.96g、2.59mmol)およびNiCl・6HO(1.24g、5.22mmol)のMeOH/THF(26mL/39mL)中の混合物に、0℃において、NaBH(0.341g、9.01mmol)を分割して加えた。反応混合物を15分間撹拌して、1MHCl(10mL)を用いて反応停止し、減圧下で濃縮することにより、緑色の残留物を生成し、次にこれを1MHCl(250mL)に溶解して、NHOHを用いて塩基性化した。濁った懸濁液を、EtOAcを用いて抽出し、有機層を採集し、濾過し、水を用いて洗浄し、次に無水NaSOで乾燥した。この溶液の蒸発により、表題の化合物18を褐色固体として得て(0.46g、収率52%)、これをさらなる精製なしに次のステップに用いた。MS (m/z): 341.1 (M+H).
【0196】
ステップ4.N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド(5e)
化合物5bについて記載された手順に従い(例2、ステップ6)、しかし化合物18の代わりにアミン9を用いることにより、表題の化合物5eを収率5%で得た。MS (m/z): 502.0 (M+H).
【0197】
【化54】
Figure 0005148499
例6
−(3−フルオロ−4−(2−(ピロリジン−1−カルボニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド(5f)
【0198】
ステップ1−3:(7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)(ピロリジン−1−イル)メタノン(21)
攪拌した2(11.91g、70.22mmol)の乾燥THF(200mL)中の溶液に、−78℃において、n−BuLi(33.70mL、84.26mmol、2.5Mヘキサン溶液)を加え、得られた懸濁液を1時間攪拌した。固体の二酸化炭素(過剰)を加え、混合物を1時間以上放置して室温まで温めた。溶媒を減圧下で除去し、得られたカルボン酸リチウム19を、さらなる精製なしに用いた(16.43g、定量的)。攪拌した19(3.5g、15.9mmol)の乾燥DCM(150mL)中の懸濁液に、(COCl)(12.25mL、140.44mmol)および乾燥DMF(5滴)を加えた。反応混合物を、3時間加熱還流した。溶媒を蒸発させて20を得て、これを次のステップにおいて直接用いた。塩化アシル20(8.14g、35.11mmol)を、乾燥DCM(300mL)中に0℃で懸濁化し、ピロリジン(3.22mL、38.62mmol)を加え、反応混合物を一晩攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をEtOAcに溶解し、水で洗浄した。有機層を採集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、次に濾過し、減圧下で濃縮し、残留物を生成して、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液 MeOH−CHCl、2:98、5:95)により精製して、表題の化合物21を褐色固体として得た(16.07g、収率86%)。MS (m/z): 267.1 (M+H).
【0199】
ステップ4:(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)(ピロリジン−1−イル)メタノン(22)
21(2.4g、8.89mmol)、KCO(4.97g、35.96mmol)および2−フルオロ−4−ニトロフェノール(1.55g、9.89mmol)の混合物を、ジフェニルエーテル(40mL)中において150℃で2日間加熱した。混合物を、カラムクロマトグラフィー(溶離液 EtOAc−ヘキサン 5:95、2:8、次にMeOH−EtOAc 2:98、5:95)により精製して、表題の化合物22を黄色固体として得た(3.23g、収率93%)。MS (m/z): 388.2 (M+H).
【0200】
ステップ4:(7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)(ピロリジン−1−イル)メタノン(23)
22(3.23g、8.33mmol)およびNiCl・6HO(3.96g、16.66mmol)のMeOH/THF(100/100mL)中の溶液に、NaBH(1.24g、33.32mmol)を加えた。反応混合物を1時間攪拌し、濃縮し、乾燥させ、得られた固体を10%HClに溶解した。次に水溶液を、濃NHOH溶液を用いて塩基性にし、EtOAcを用いて抽出した。有機層を採集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、23をブロック状固体として得た(2.72g、91%収率)。MS (m/z): 358.2 (M+H).
【0201】
ステップ5:N−(3−フルオロ−4−(2−(ピロリジン−1−カルボニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド(5f)
23(100mg、0.28mmol)、HOBT(49mg、0.36mmol)およびEDC(80mg、0.41mmol)のDMF(5mL)中の溶液に、3−オキソ−3−(フェニルアミノ)プロパン酸(1)(65mg、0.36mmol)を加えた。反応混合物を1日撹拌し、EtOAcを用いて希釈した。得られた溶液を、水および塩水を用いて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、残留物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液 MeOH−CHCl、2:98、5:95)により精製して、固体物質を生成し、次にこれをEtOAc/ヘキサンを用いて粉末化して、5fを白色固体として得た(74mg、収率51%)。MS (m/z): 519.2 (M+H).
【0202】
【化55】
Figure 0005148499
例7
(R)−N−(4−(2−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−カルボニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−フェニルマロンアミド(5g)
【0203】
ステップ1−3:(R)−(7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)メタノン(24)
化合物21について前述された手順に従い(例5f、ステップ1−3)、しかし(R)−N,N−ジメチルピロリジン−3−アミンに代わり、ステップ3においてピロリジンを用いることにより、表題の化合物24を白色固体として得た(収率58%)。MS (m/z): 310.0 (M+H).
【0204】
ステップ4:(R)−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)メタノン(25)
アミド24(1.44g、4.65mmol)、2−フルオロ−4−ニトロフェノール(2.21g、14.1mmol)およびKCO(2.56g、18.5mmol)のPhO(5.0mL)中の混合物を、190℃で3時間加熱した。CHCl(100mL)を、得られた暗褐色の混合物に加え、次に混合物を1MHClを用いて抽出した。水層をCHClを用いて洗浄し、NHOH(pH11)を用いて塩基性化した。得られた濁った混合物を、CHClを用いて抽出し、有機層を採集し、水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、次に減圧下で濃縮した。残留した黄色固体を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、溶離液CHCl/MeOH(95:5、次に80:20)、表題の化合物25を白色固体として得た(1.41g、3.28mmol、収率71%)。MS (m/z): 431.0 (M+H).
【0205】
ステップ5:(R)−(7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)メタノン(26)
ニトロ化合物25(708mg、1.64mmol)のAcOH(16mL)中の溶液に、90℃において、鉄粉(928mg、16.6mmol)を加え、反応混合物を20分間激しく撹拌した。灰色の懸濁液を、1NHCl(50mL)に溶解し、CHCl(50mL)を用いて洗浄した。水層を、NHOHを用いてpH〜10まで塩基性化し、CHClを用いて抽出した。有機層を採集し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮して、表題の化合物26を白色固体として得た(506mg、77%)。MS (m/z): 401.1(M+H).
【0206】
ステップ6:(R)−N−(4−(2−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−カルボニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−フェニルマロンアミド(5g)
化合物5aについて前述された手順に従い(ステップ5、例1)、しかしアミン9を化合物26と置き換えて、表題の化合物5gを収率38%で得た。MS (m/z): 562.0 (M+H).
【化56】
Figure 0005148499
【表1】
Figure 0005148499
【0207】
【化57】
Figure 0005148499
例8
−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(28a)
【0208】
ステップ1:3−(2−メトキシフェニルアミノ)−3−オキソプロパン酸(27)
2−メトキシベンゼンアミン(1.1g、8.93mmol)のDCM(90mL)中の溶液に、TMSCl(1.1mL、8.93mmol)を室温において加えた[Rigo, B.; Fasseur, D.; Cauliez, P. and Couturier, D.Tetrahedron Lett.; 30; 23; 1989; 3073-3076.]。反応混合物を30分間撹拌し、その後2,2−ジメチル1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(1.29g、8.93mmol)を加え、次にさらに2時間混合物の撹拌を続けた。水(1mL)を加え、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を飽和NaHCO溶液に注ぎ、EtOAcを用いて抽出した。水層を採集し、濃HClを用いてpH〜4まで酸性化し、EtOAcを用いて抽出し、抽出物を無水NaSOで乾燥し、濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 CHCl/MeOH/AcOH 9:1:0.1)により精製して、化合物27を白色固体として得た(0.56g、収率30%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 12.62(bs, 1H), 9.52(s, 1H), 8.02(dd, 1H), 7.03(m, 2H), 6.88(m, 1H), 3.82(s, 3H), 3.46(s, 2H). MS (m/z): 210.1 (M+H).
【0209】
ステップ2:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(28a)
酸(27)(75mg、0.36mmol)およびHOBt(54mg、0.40mmol)のDMF(6mL)中の溶液に、アミン9(135mg、0.40mmol)を加えた。5分間撹拌した後、EDC(84mg、0.42mmol)を加え、反応混合物を室温においてさらに4時間撹拌した。反応混合物をNaHCO溶液に注ぎ、EtOAcを用いて抽出し、有機層を採集し、無水NaSOで乾燥し、濃縮した。残留物を、分取HPLC(Aquasil C-18 カラム、勾配 MeOH/水を60:40から95:5まで)により精製して、28aを白色固体として得た(105mg、収率55%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.80(s, 1H), 9.62(s, 1H), 8.66(d. 1H), 8.33(s, 1H), 8.04(d, 1H), 7.90(d, 1H), 7.82(s, 1H), 7.68(s, 1H), 7.54-7.49(m, 2H), 7.06(m, 2H), 6.89(m, 2H), 4.03(s, 3H), 3.84(s, 3H), 3.66(s, 2H). MS (m/z): 532.0 (M+H).
【0210】
例9
−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(28b)
【化58】
Figure 0005148499
【0211】
化合物28aについて前述された手順に従い(例8、ステップ2)、しかしアミン9をアミン15と置き換えて、表題の化合物28bを収率69%で得た。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.78(s, 1H), 9.62(s, 1H), 8.66(d. 1H), 8.37 (broad, s, 1H), 8.33(s, 1H), 8.05(dd, 1H), 7.94(s, 1H), 7.92(dd, 1H), 7.55(t, 1H), 7.47(dd, 1H), 7.07(m, 2H), 6.96(d, 1H), 6.89(m, 1H), 4.13(q, 2H), 3.84(s, 2H), 1.42(t, 3H). MS (m/z): 546.0 (M+H).
【0212】
例10
−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(28c)
【化59】
Figure 0005148499
【0213】
化合物28aについて前述された手順に従い(例8、ステップ2)、しかしアミン9をアミン18と置き換えて、表題の化合物28cを収率24%で得た。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.58(s, 1H), 9.62(s, 1H), 8.49(d, 1H), 8.05(dd, 1H), 7.85(m, 2H), 7.77(s, 1H), 7.48(t, 1H), 7.41(m, 2H), 7.05(m, 2H), 6.90(m, 2H) 6.63(dd, 1H), 3.88(s, 3H), 3.84(s, 3H), 3.63(s, 2H). MS (m/z): 531.8 (M+H).
【0214】
【化60】
Figure 0005148499
例11
−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−フルオロフェニル)マロンアミド(30a)
【0215】
ステップ1:3−(2−フルオロフェニルアミノ)−3−オキソプロパン酸(29)
2−フルオロベンゼンアミン(1mL、7.80mmol)のDCM(78mL)中の懸濁液に、室温において、TMSCl(0.99mL、7.80mmol)を加えた[Rigo, B.; Fasseur, D.; Cauliez, P. and Couturier, D.Tetrahedron Lett.; 30; 23; 1989; 3073-3076.]。反応混合物を30分間撹拌し、次に2,2−ジメチル1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(1.12g、7.80mmol)を加え、混合した混合物を一晩撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、残留物をNaHCO溶液に溶解し、これをEtOAcを用いて洗浄した。有機層を捨て、水層を濃HClを用いてpH〜3まで酸性化し、EtOAcを用いて抽出し、抽出物を乾燥し(無水NaSO)、濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 CHCl/MeOH/AcOH 8:1:0.1)により精製して、酸29を白色固体として得た(0.4g、収率26%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 12.67(s, broad, 1H), 9.95(s, 1H), 7.95(m, 1H), 7.25(m, 1H), 7.12(m, 1H), 3.43(s, 2H). MS (m/z): 198.0 (M+H).
【0216】
ステップ2:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−フルオロフェニル)マロンアミド(30a)
アミン9から出発し、化合物28aついて前述された手順に従い(例8、ステップ2)、しかし酸29の代わりに酸27を用いて、表題の化合物30aを収率5%で白色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.56(s, 1H), 10.04(s, 1H), 8.50(d. 1H), 7099-7.95(m, 1H), 7.88(s, 1H), 7.86(dd, 1H), 7.50(t, 2H) 7.42(dd, 1H), 7.40(s, 1H), 7.29-7.24(m, 1H), 7.17-7.14(m, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.69(d. 1H), 4.00(s, 3H), 3.64(s, 2H). MS (m/z): 520.1 (M+H).
【0217】
例12
−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)マロンアミド(30b)
【化61】
Figure 0005148499
【0218】
化合物30aついて前述された手順に従い(例12、ステップ2)、しかしアミン15の代わりにアミン9を用いて、表題の化合物30bを収率42%で得た。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.55(s, 1H), 10.05(s, 1H), 8.41(d. 1H), 7.97(m, 1H), 7.95(s, 1H), 7.85(dd, 1H), 7.77(d, 1H), 7.65(s, 1H), 7.45(dd, 1H), 7.41(dd, 1H), 7.26(m, 1H), 7.16(m, 1H), 6.57(d, 1H), 4.03(q, 2H), 3.60(s, 2H), 1.38(t, 3H). MS (m/z): 534.0 (M+H).
【0219】
【化62】
Figure 0005148499
例13
−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−メチル−N−フェニルマロンアミド(32)
【化63】
Figure 0005148499
【0220】
ステップ1:3−(メチル(フェニル)アミノ)−3−オキソプロパン酸(31)
メチル3−クロロ−3−オキソプロピオン酸(1mL、9.32mmol)およびN−メチルアニリン(1.01mL、9.32mmol)のDCM(18.6mL)中の溶液を、室温において一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物(N−メチル−N−フェニル−マロンアミド酸メチルエステル、2.55g)をTHF(9mL)に溶解した。LiOH×HO(0.782g、18.64mmol)の水(9mL)中の溶液を加え、混合物を室温において1時間撹拌した。THFを減圧下で除去し、残留した水溶液を1NHClを用いて酸性化し(pH〜3まで)、次にEtOAcを用いて抽出した。有機層を減圧下で濃縮して、酸31(1.67g、収率93%)を褐色泡状物質として得た。MS (m/z): 194.0 (M+H).
【0221】
ステップ2:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−メチル−N−フェニルマロンアミド(32)
アミン9(80mg、0.235mmol)、酸31(47mg、0.235mmmol)、およびBOP(114.6mg、0.254mmol)のDMF(2.4mL)中の溶液に、DIPEA(0.164mL、0.941mmol)を加えて、混合物を室温において2時間撹拌した。反応混合物を、EtOAc(100mL)を用いて希釈し、水(50mL)を加え、混合物をペーパーフィルターを通して濾過した。有機層を分離し、水(50mL)および塩水(20mL)を用いて洗浄し、乾燥し(無水NaSO)、減圧下で濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 EtOAc/MeOH 10:1)により精製して、表題の化合物32を乳白色固体として得た(36.2mg、収率30%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.29 (s, 1H), 8.49 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.77 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 7.46-7.30 (m, 8H), 7.03 (s, 1H), 6.66 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.22 (s, 2H), 2.52 (3H, s). MS (m/z): 516.3 (M+H).
【0222】
【化64】
Figure 0005148499
例14
−{3−フルオロ−4−[2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ]−フェニル}−N−ピリジン−4−イル−マロンアミド(34)
【0223】
ステップ1:リチウム 3−オキソ−3−(ピリジン−4−イルアミノ)プロピオン酸(33)
3−クロロ−3−オキソプロピオン酸(1mL、9.32mmol)、ピリジン−4−アミン(0.88g、9.32mmol)、およびEtN(1.3mL、9.32mmol)のDCM(18.6mL)中の混合物を、室温において2時間撹拌した。混合物を濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液 EtOAc/MeOH、19/1)により精製し、メチル3−オキソ−3−(ピリジン−4−イルアミノ)プロピオン酸(507.7mg)を得た。この物質の一部(207mg)を、再度THF(1mL)に溶解して、LiOH×HO(90mg、2.14mmol)を用いて、HO(1mL)中において室温で1時間処理した。THFを減圧下で除去し、残留物を凍結乾燥して、表題の化合物33(1当量のLiClを含有する)を白色固体として得て(243.1mg、収率100%)、これをさらなる精製なしに次のステップに用いた。MS (m/z): 181.0 (M+H).
【0224】
ステップ2:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(ピリジン−4−イル)マロンアミド(34)
【0225】
アミン9から出発して、5bについて記載された手順に従い(例2、ステップ6)、しかし塩33の代わりに酸27を用いて、表題の化合物を得た(57mg、0.251mmol)。精製後(分取HPLC、C−18カラム、水中MeOH60%からMeOH95%)、表題の化合物34を白色の綿状固体として収率23%で得た。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.68 (s, 2H), 8.45 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.42 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 8.31 (bs, 1H), 7.86 (m, 2H), 7.56 (m, 2H), 7.49 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.42 (m, 2H), 7.03 (d, J = 1 Hz, 1H), 6.69 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.57 (s, 2H), 2.52 (2H, s). MS (m/z): 503.3 (M+H).
【0226】
【化65】
Figure 0005148499
例15
−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(ピロリジン−3−イル)マロンアミド(36)
【0227】
ステップ1:tert−ブチル3−(3−クロロ−3−オキソプロパンアミド)ピロリジン−1−カルボン酸塩(35)
3−クロロ−3−オキソプロピオン酸(0.235mL、2.2mmol)、tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボン酸塩(410mg、2.2mmol)、DCM(4.4mL)およびDIPEA(0.766mL、4.4mmol)の混合物を、室温において2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をTHF(2.2mL)に再度溶解し、LiOH×HO(0.185g、4.4mmol)を用いてHO(2.2mL)中において室温で1時間処理し、減圧下で濃縮してTHFを除去した。残留した水溶液を、EtOAcを用いて抽出し、2NHClを用いて酸性化し(pH〜5まで)、EtOAcを用いて再度抽出した。混合した有機抽出物を、無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、表題の化合物35を淡褐色の泡状物質として得て(286mg、収率48%)、これをさらなる精製なしに次のステップに用いた。MS (m/z): 273.1 (M+H).
【0228】
ステップ2:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(ピロリジン−3−イル)マロンアミド(36)
アミン9(80mg、0.235mmol)、酸35(64mg、0.235mmol)およびBOP(114.6mg、0.254mmol)のDMF(2.4mL)中の溶液に、DIPEA(0.164mL、0.941mmol)を加え、混合物を室温において2時間撹拌した。EtOAc(100mL)および水(50mL)を加え、混合物をペーパーフィルターを通して濾過した。有機相を採集し、水(50mL)、塩水(20mL)を用いて洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 EtOAc/MeOH 7:1)により精製し、tert−ブチル3−(3−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニルアミノ)−3−オキソプロパンアミド)ピロリジン−1−カルボン酸塩を、ガラス状の固体として得た(35a、29.7mg、収率21%)。MS (m/z): 595.1 (M+H).
この物質をTFA(0.5mL)およびDCM(0.5mL)中の溶液に溶解し、室温において1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、水を残留物に加え、混合物を凍結乾燥した。得られた固体を、分取HPLC(Aquasil C-18 カラム、勾配:水中MeOH60%からMeOH95%)により精製し、表題の化合物36を、乳白色綿状固体のトリス−トリフルオロアセテート塩(13.9mg、35%)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.51 (s, 1H), 8.81 (bs, 1H), 8.72 (bs, 1H), 8.57 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 8.47 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 7.86 (m, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.50 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 7.40 (m, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.76 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 4.29 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.40 (m, 1H), 3.36-3.20 (m, 4H), 2.99 (m, 1H), 2.16 (m, 1H), 1.85 (m, 1H). MS (m/z): 495.2 (M+H).
【0229】
【化66】
Figure 0005148499
例16
−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−2−メチル−N−フェニルマロンアミド(38)
【0230】
ステップ1:2−メチル−3−オキソ−3−(フェニルアミノ)プロパン酸(37)
化合物1について前述された手順に従い(例2、ステップ1、スキーム2)、表題の化合物37を白色固体として得た(収率58%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 12.61(s, 1H), 10.12(s, 1H), 7.56(m, 2H), 7.29(m, 2H), 7.02(m, 1H), 4.47(q, 1H), 1.31(d, 3H). MS (m/z): 194.1(M+H).
【0231】
ステップ2:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−2−メチル−N−フェニルマロンアミド(38)
アミン9から出発して、化合物28aについて記載された手順に従い(例8、ステップ2)、しかし酸37の代わりに酸27を用いて、表題の化合物38を白色固体として得た(収率20%)。1H NMR (d6-DMSO) δ (ppm): 10.99(s, 1H), 10.51(s, 1H), 8.64(d. 1H), 8.25(s, 1H), 7.94(s, 1H), 7.80(s, 1H), 7.65(d, 2H) 7.57-7.48(m, 2H), 7.28(t, 2H), 7.03(t, 1H), 6.88(d, 1H), 4.08(s, 3H), 1.18(s, 3H). MS (m/z): 516.1 (M+H).
【0232】
【化67】
Figure 0005148499
例17
−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−2−メチル−N −(ピリジン−3−イル)マロンアミド(40)
【0233】
ステップ1:3−オキソ−3−(ピリジン−3−イルアミノ)プロパン酸(39)
ピリジン−3−アミン(1g、10.6mmol)のDCM(100mL)中の懸濁液に、TMSCl(1.3mL、10.6mmol)を室温において加えた。反応混合物を30分間撹拌した。2,2−ジメチル1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(1.44g、10.6mmol)を加え、混合した混合物を一晩撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物を、希釈したNaHCO溶液に溶解し、EtOAcを用いて洗浄した。水層を採集し、濃HClを用いてpH〜3まで酸性化し、EtOAcを用いて抽出した。抽出物を無水NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留した固体を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 CHCl/MeOH/AcOH 8:1:0.1)により精製して、表題の化合物39を白色固体として得た(0.5g、収率26%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 12.04(bs, 1H), 9.67(s, 1H), 8.18(d, 1H), 8.01(d, 1H), 7.29(m, 1H), 2.97(s, 2H). MS (m/z): 181.1 (M+H).
【0234】
ステップ2:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(ピリジン−3−イル)マロンアミド(40)
酸39(58mg、0.32mmol)およびHOBt(47mg、0.35mmol)のDMF(5mL)中の溶液に、アミン9(108mg、0.32mmol)を加えた。5分間撹拌後、EDC(75mg、0.39mmol)を加え、反応混合物を室温において一晩撹拌し、次に希釈したNaHCO溶液に注ぎ、EtOAcを用いて抽出した。抽出物を無水NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、分取HPLC(Aquasil C-18、勾配:水中MeOH60%から95%)により精製して、表題の化合物40を白色固体として得た(20mg、12%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.65(s, 1H), 10.50(s, 1H), 8.73(d, 1H), 8.50(d, 1H), 8.26 (dd, 1H), 8.05(m, 1H), 7.88(s, 1H), 7.87(dd, 1H), 7.48(t, 1H), 7.41(m, 2H), 7.35(m, 1H), 6.69(d, 1H), 3.99(s, 3H), 3.56(s, 2H). MS (m/z): 503.1 (M+H).
【0235】
例18
N−{3−フルオロ−4−[2−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)−チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ]−フェニル}−N’−ピリジン−3−イル−マロンアミド(41)
【0236】
化合物40について前述された手順に従い(例17、ステップ2、スキーム14)、しかしアミン12の代わりにアミン9を用いて、表題の化合物41を収率33%で得た(スキーム14)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.58(s, 1H), 10.44(s, 1H), 8.74(d, 1H), 8.49(d, 1H), 8.27(dd, 1H), 8.05(m, 1H), 7.86(m, 2H), 7.77(s, 1H), 7.48(t, 1H), 7.42(m, 2H), 7.35(q, 1H), 6.63(d, 1H), 3.88(s, 3H), 3.54(s, 2H). MS (m/z): 502.7 (M+H).
【0237】
【化68】
Figure 0005148499
例19
−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(ピペリジン−4−イル)マロンアミド(43)
【0238】
ステップ1:3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イルアミノ)−3−オキソプロパン酸(42)
tert−ブチル4−アミノピペリジン−1−カルボン酸塩酸塩(512mg、2.16mmol)、メチル3−クロロ−3−オキソプロピオン酸(232μL、2.16mmol)、およびDIPEA(828μL、4.75mmol)のDCM(20mL)中の混合物を、室温において一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 EtOAc)により精製して、tert−ブチル 4−(3−メトキシ−3−オキソプロパンアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩を白色固体として得た(500mg、78%)。MS (m/z): 301.1 (M+H).
この物質(500mg、1.67mmol)を、MeOH/THF/HO(2mL/2mL/1mL)に溶解し、LiOH×HO(280mg、6.75mmol)を溶液に加えた。反応混合物を2時間撹拌し、溶媒を減圧下で除去して、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液 CHCl/MeOH/AcOH)により精製して、表題の化合物42(300mg、収率63%)を黄色のシロップ状物質として得た。MS (m/z): 287.1 (M+H).
【0239】
ステップ2:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(ピペリジン−4−イル)マロンアミド(43)
酸42(76mg、0.266mmol)およびHOBt(40mg、0.30mmol)中の溶液に、アミン9(100mg、0.29mmol)を加え、混合物を室温において5分間撹拌した。EDC(62mg、0.32mmol)を加え、合わせた混合物をさらに48時間撹拌した。追加の42(38mg、0.133mmol)およびEDC(31mg、0.16mmol)を加え、反応混合物をさらに24時間撹拌した。再度追加の42(38mg、0.133mmol)およびEDC(31mg、0.16mmol)を加え、反応混合物を24時間以上撹拌し、次にEtOAcおよびNaHCO溶液の間で分配した。有機層を塩水を用いて洗浄し、無水NaSOで乾燥して、次に濾過し、濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製し、tert−ブチル4−(3−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニルアミノ)−3−オキソプロパンアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩42aを、白色固体として得た(20mg、収率13%)。この物質をTFA/DCM(1mL/2mL)中の溶液に溶解し、20分間撹拌し、濃縮した。残留物を、分取HPLC(カラム Aquasil C-18、勾配、水中MeOH60%からMeOH95%)により精製し、表題の化合物43を、白色固体のトリス−トリフルオロアセテート塩として得た(31mg、99%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.49(s, 1H), 8.55(d, 1H), 8.49(bs, 1H), 8.27(d, 1H), 8.00(s, 1H), 7.86(dd, 1H), 7.55(s, 1H), 7.49(t, 1H), 7.39(dd, 2H), 7.26(s, 1H), 6.74(d, 2H), 4.00(s, 2H), 3.83(m, 1H), 3.24(m, 2H), 3.00(m, 2H), 1.92(m, 2H), 1.56(m, 2H) . MS (m/z): 509.1 (M+H).
【0240】
【化69】
Figure 0005148499
例20
N−{3−フルオロ−4−[2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ]−フェニル}−マロンアミド酸 ピペリジン−4−イル エステル(45)
【0241】
ステップ1:3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イルオキシ−3−オキソプロパン酸(44)
tert−ブチル 4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸塩(1g、4.97mmol)および2,2−ジメチル1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(0.72g、4.97mmol)のトルエン中の混合物を、一晩還流した[Ryu, Y.; Scott, A. I.; Tetrahedron Lett.; 44; 40; 2003; 7494-7502]。減圧下で溶媒を除去し、残留物をEtOAcおよびNaHCO溶液の間で分配した。水層を採集し、2NHClを用いて酸性化し、EtOAcを用いて抽出した。抽出物を濃縮して、表題の化合物44を、無色のシロップ状物質として得た(0.816g、収率57%)。MS (m/z): 288.1 (M+H).
【0242】
ステップ2:N−{3−フルオロ−4−[2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ]−フェニル}−マロンアミド酸 ピペリジン−4−イル エステル(45)
アミン9(355mg、1.05mmol)、酸44(300mg、1.05mmol)およびBOP(464mg、1.05mmol)のDMF(10mL)中の溶液に、DIPEA(0.22mL、1.26mmol)を加え、混合物を室温において2時間撹拌し、EtOAcおよび水の間で分配した。有機層を採集し、塩水を用いて洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液 EtOAc/MeOH)により精製し、次にMeOHから結晶化して、固体物質を生成し、これをDCM(1mL)およびTFA(1mL)に溶解し、30分間撹拌し、濃縮して、表題の化合物45を、トリス−トリフルオロアセテート塩として得た(30mg、収率5%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.61(s, 1H), 8.57(d. 1H), 8.47(bs, 1H), 8.42(bs, 1H), 8.02(s, 1H), 8.02(m, 3H), 7.83(dd, 1H), 7.57(s, 2H), 7.51(t, 1H), 7.38(dd, 2H), 7.29(s, 1H), 6.75(d, 1H), 5.0(m, 4H), 4.02(s, 1H), 3.56(s, 2H), 3.15(m, 3H), 1.98(m, 2H), 1.80(m, 2H). MS (m/z): 510.0 (M+H).
【0243】
【化70】
Figure 0005148499
例21
N−{3−フルオロ−4−[2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ]−フェニル}−マロンアミド酸 フェニル エステル(47)
【0244】
ステップ1:3−オキソ−3−(フェニルアミノ)プロパン酸(46)
2,2−ジメチル 1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(5g、34.69mmol)およびフェノール(3.26g、34.69mmol)のトルエン(69mL)中の溶液 [Ryu, Y.; Scott, A. I.; Tetrahedron Lett.; 44; 40; 2003; 7494-7502] を、5時間還流し、室温まで冷却し、飽和NaHCO溶液を用いて抽出し、水性抽出物をトルエンを用いて洗浄し、濃HClを用いて酸性化した(pH〜3)。酸性溶液を、DCMを用いて抽出し、有機層を採集し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、表題の化合物46を白色固体として得た(3.88g、21.55mmol、62%)。MS: 181.1 (M+H).
【0245】
ステップ2:N−{3−フルオロ−4−[2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ]−フェニル}−マロンアミド酸 フェニル エステル(47)
酸46(63.5mg、0.353mmol)の、1滴のDMFを含むDCM(3.5mL)中の溶液に、0℃において、塩化オキサリル(0.032mL、0.37mmol)を加えた。混合物を、室温において1時間撹拌し、濃縮した。残留物を、DCM(0.7mL)に溶解し、アミン9(100mg、0.294mmol)のDMF(0.5mL)およびDCM(2.5mL)混合物の溶液に加えた。反応混合物を、室温において2時間撹拌し、減圧下でDCMを除去した。残留物を、EtOAcを用いて希釈し、水を用いて洗浄した。有機層を、無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を、分取HPLC(Aquasil C-18 カラム、勾配、水中MeOH60%からMeOH95%)により精製して、47を白色の綿状固体として得た(4.8mg、収率3.2%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.70 (s, 2H), 8.5 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.86 (m, 2H), 7.5 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.46-7.41 (m, 4H), 7.28 (m, 2H), 7.16 (m, 2H), 7.04 (s, 1H), 6.69 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.81 (s, 2H). MS (m/z): 503.3 (M+H).
【0246】
【化71】
Figure 0005148499
例22
−(3−フルオロ−4−(2−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル)−チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(48)
【0247】
ステップ1.2−ブロモ−7−クロロ−チエノ[3,2−b]ピリジン(49)
撹拌した2(10.12g、5.59mmol)の乾燥THF(200ml)中の溶液に、−78℃において、n−BuLi(24ml、76.7mmol、2.5Mヘキサン溶液)を加え、得られた懸濁液を15分間撹拌した。臭素(18.9g、120mmol)をゆっくり加え、反応混合物をさらに30分間撹拌し、水を用いて反応を停止し、EtOAcを用いて希釈した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(溶離液 EtOAc/ヘキサン 9:1)による精製で、表題の化合物49を黄色固体として得た(10.5g、収率71%)。1H NMR (CDCl3)δ(ppm): 8.62 (d, J = 5.09 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.59 (d, J = 5.09 Hz, 1H).
【0248】
ステップ2.2−ブロモ−7−(2−フルオロ−4−ニトロ−フェノキシ)−チエノ[3,2−b]ピリジン(50)
49(5.1g、20.5mmol)、炭酸カリウム(5.65g、4mmol)および2−フルオロ−4−ニトロフェノール(4.82g、30.7mmol)の混合物を、PhO(25ml)中において、190℃で3時間加熱した。室温まで冷却した後、DCMを用いて希釈し、濾過した。濾液を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液 エチルアセテート/ヘキサン 3:1)により精製して、表題の化合物50を黄色固体として得た(5.4g、収率71%)。1H NMR (DMSO-d6)δ(ppm): 8.55 (d, J = 5.28 Hz, 1H), 8.46 (dd, J = 2.5 および 10.4 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.72 (t, J = 8.4 Hz), 6.99 (d, J = 5.47 Hz, 1H).
【0249】
ステップ3.(4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)フェニル)メタノール(51)
50(1.0g、2.71mmol)の乾燥DME(20ml)中の溶液に、4−(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸(823mg、5.4mmol)、NaHCO(682mg、8.13mmol)、CsF(820mg、5.4mmol)および水(10ml)を加え、反応混合物を、窒素雰囲気下で2時間還流した。室温まで冷却した後、溶媒を減圧下で除去し、残留物をEtOAcに溶解し、得られた溶液を水を用いて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。濾液を蒸発して、得られた固体をEtOを用いて粉末化し、表題の化合物51を白色固体として得た(880mg、収率82%)。MS (m/z): 397.1 (M+H).
【0250】
ステップ4.2−(4−(クロロメチル)フェニル)−7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン(52)
アルコール51(880mg、2.22mmol)を、SOCl(10ml)中で懸濁化し、反応混合物を1時間還流し、冷却し、氷/水の混合物に注意深く注いだ。沈殿物が生成され、これを濾過により採集し、追加の冷水を用いて洗浄した。その物質を、減圧下で乾燥し、次のステップに直接使用した(粗製物、収率>100%)。MS (m/z): 415.1(M+H)
【0251】
ステップ5.7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−2−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン(53)
52(444mg、0.98mmol、前のステップからの粗製物)のiPrOH(10ml)中の懸濁液に、ピロリジン(210mg、2.96mmol)を加え、反応混合物を4時間還流した。減圧下で溶媒を除去し、残留物をEtOAcに溶解した。水を用いて溶液を洗浄し、有機層を採集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。濾液を蒸発し、得られた油状物質を、カラムクロマトグラフィー(溶離液 EtOAcからEtOAc中30%MeOH)により精製し、表題の化合物53をオレンジ色の固体として得た(200mg、収率45%)。MS (m/z): 450.2 (M+H).
【0252】
ステップ6.3−フルオロ−4−[2−(4−ピロリジン−1−イルメチル−フェニル)−チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ]−フェニルアミン(54)
ニトロ化合物53(256mg、0.57mmol)のMeOH(12mL)およびTHF(4mL)の混合物中の溶液に、0℃において、NiCl・6HO(279mg、1.14mmol)を加え、次にNaBH(87mg、2.27mmol)を分割して加えた。反応混合物が黒色に変化した15分後、セライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、濾液を、減圧下で濃縮した。残留物を、2NHCl中で懸濁化し、固体を濾過により除去した。濾液をNHOHを用いてpH〜10まで塩基性化し、次にEtOAcを用いて抽出した。有機層を濃縮し、表題の化合物54を黄色発泡物質として得た(260mg、粗製物、収率>100%、HPLC純度)。MS (m/z): 420.1 (M+H).
【0253】
ステップ7.N−(3−フルオロ−4−(2−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル)−チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(48)
アミン54(260mg、0.57mmol、粗製物)のDMF(6mL)中の溶液に、酸27(108mg、0.52mmol)およびHOBt(77mg、0.57mmol)を加えた。5分間撹拌後、EDC(120mg、0.63mmol)を加え、反応混合物を、室温においてさらに4時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物を、分取HPLC(カラム Aquasil C-18、勾配、水中MeOH60%からMeOH95%)により精製し、表題の化合物48を白色固体として得た(160mg、収率46%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.87(bs, 1H), 10.75(s, 1H), 9.62(s, 1H), 8.60(d. 1H), 8.17(s, 1H), 8.02(m, 3H), 7.89(d, 1H), 7.74(d, 2H), 7.51(m, 1H), 7.05(m, 2H), 6.90(t, 1H), 6.79(d, 1H), 4.39(d, 1H), 6.57(d, 1H), 3.84(s, 2H), 3.69(s, 2H), 3.35(m, 2H), 3.06(m, 3H), 2.00(m, 2H), 1.87(m, 2H). MS (m/z): 610.0 (M+H).
【0254】
例23
−(4−(2−(1−エチル−5−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−フェニルマロンアミド(55)
【化72】
Figure 0005148499
【0255】
アミン56(WO 2006010264)(189mg、0.513mmol)のDMF(10ml)中の溶液に、酸1(184mg、2当量、1.03mmol)、HOBT(139mg、2当量、1.03mmol)およびEDC(197mg、2当量、1.03mmol)を加えた。反応混合物を、室温において一晩撹拌し、乾燥するまで濃縮し、EtOAc/MeOHおよび水の間で分配した。有機層を採集し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下で除去し、粗製物を、カラムクロマトグラフィー(10%MeOH/EtOから20%MeOH/EtO)により精製し、表題の化合物55を黄色綿状固体として得た(80mg、収率29%)。1H NMR (400 MHz, d6 DMSO) δ (ppm) 10.55 (s, 1H), 10.20 (s, 1H), 8.41 (d, J = 5.48 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 2.44 および 13.11 Hz, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.59 (d, J = 8.61 Hz, 2H), 7.51 (s, 1H), 7.42 (m, 4H), 7.30 (dt, J = 2.15 および 6.65 Hz, 1H), 7.07 (dt, J = 1.17 および 2.35 Hz, 1H), 6.57 (dd, J = 0.78 および 5.52 Hz, 1H), 4.02 (q, J = 7.24 Hz, 2H), 3.50 (s, 2H), 3.31 (s, 3H), 1.31 (t, J = 7.24 Hz, 3H). MS (m/z): 530.0 (M+H).
【0256】
例24
−シクロヘキシル−N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)マロンアミド(57)
【化73】
Figure 0005148499
【0257】
ステップ1:3−(シクロヘキシルアミノ)−3−オキソプロパン酸(58)
メチル3−クロロ−3−オキソプロピオン酸(2.2g、16.1mmol)の乾燥DCM(30ml)中の溶液に、0℃において、シクロヘキシルアミン(4.0g、40.3mmol)を加えた。反応混合物を、室温において1時間撹拌した。反応混合物を、希釈したHCl、飽和NaHCO、次に塩水を用いて十分に洗浄した。有機層を採集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、次に濾過し、濃縮した。得られた粗製物アミドを、さらなる精製なしに次のステップに直接使用した(3.2g、100%)。この物質(500mg、2.51mmol)の、THF/水(1:1、20ml)中の溶液に、NaOH(200mg、5.02mmol)を加え、混合物を室温において3時間撹拌した。混合物をEtOを用いて抽出し、次に水層をpH1まで酸性化し、EtOAcを用いて抽出した。有機層を採集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、次に濾過し、濃縮して、表題の化合物58をベージュ色の固体として得た(450mg、収率97%)。MS (m/z): 186.2 (M+H).
【0258】
ステップ2:N−シクロヘキシル−N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)マロンアミド(57)
表題の化合物を、アミン15(117mg、0.33mmol)から出発して、55について記載された手順に従い、しかし酸1の代わりに、酸58(122mg、0.66mmol)を用いて得た。カラムクロマトグラフィー(EtOAcから10%MeOH/EtOAc)による精製の後、表題の化合物57をピンク色の固体として得た(7mg、収率5%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.45 (s, 1H), 8.40 (d, J = 5.48 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 7.63 Hz, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.84 (dd, J = 2.35 および 13.11 Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.39 (m, 2H), 6.54 (dd, J = 0.78 および 5.48 Hz, 1H), 4.01 (q, J = 7.24 Hz, 2H), 3.52 (m, 1H), 3.23 (s, 2H), 1.65 (m, 4H), 1.51 (m, 1H), 1.39 (t, J = 7.24 Hz, 3H), 1.16 (m, 4H). MS (m/z): 522.1 (M+H).
【0259】
【化74】
Figure 0005148499
例25
(S)−N−(4−(2−(4−((3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)メチル)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−フェニルマロンアミド(59)
【0260】
ステップ1:(S)−1−(4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ベンジル)−N,N−ジメチルピロリジン−3−アミン(60)
52(1.0g、2.41mmol)のDME(〜20ml)中の懸濁液に、(S)−N,N−ジメチルピロリジン−3−アミン(413mg、3.62mmol)およびTEA(486mg、2当量、4.82mmol)を加え、反応混合物を1時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、濃縮した。混合物を、EtOAc/HOの間で分配し、その二相系を濾過し、得られた黄色固体を濾過により採集し、表題の化合物60を得た(450mg、収率38%)。有機層を二相系から分離し、次にそれをNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(9:1 EtOAc:MeOH+1%濃NHOH溶液)により精製して、60の追加量を得た(82mg、収率7%)。MS (m/z): 493 (M+H).
【0261】
ステップ2:(S)−N−(4−(2−(4−((3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)メチル)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−フェニルマロンアミド(59)
60(200mg、0.41mmol)のMeOH(〜5ml)および水(〜2ml)中の懸濁液に、塩化アンモニウム(18mg、0.84当量、0.34mmol)およびFe(207mg、9当量、3.69mmol)を加え、反応混合物を、2時間加熱還流した。反応混合物を、室温まで冷却し、セライトを通して濾過し、次に濃縮した。混合物をDCM/HOの間で分配し、DCMを採集し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、アミン61を得て、これを次のステップに直接用いた(189mg、100%)。
【0262】
酸1(148mg、2当量、0.826mmol)の乾燥DCM(7ml)中の溶液に、0℃において、BOPCl(210mg、2当量、0.826mmol)を加え、反応混合物を10分間撹拌した。次に、アミン61(189mg、0.409mmol)およびiPrNEt(316mg、6当量、2.45mmol)の乾燥DCM(〜7ml)中の溶液を加え、反応混合物を、室温において2時間撹拌した。反応混合物を、乾燥するまで濃縮し、EtOAcおよび飽和NaHCO溶液間で分配し、有機層を飽和NaHCO溶液を用いて2回洗浄し、次に採集し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。減圧下で溶媒を除去し、粗製物をカラムクロマトグラフィー(2:8MeOH/EtOAc+1%NHOH溶液)により精製し、所望の生成物59を黄色がかった白色固体として得た(54mg、収率21%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.73 (s, 1H), (s, 1H), 10.33 (s, 1H), 8.48 (d, J = 5.48 Hz, 1H), 8.20(s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.87 (dd, J = 2.15 および 13.1 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.21 Hz, 2H), 7.50 (m, 4H), 7.30 (t, J = 8.41 Hz, 2H), 7.03 (t, J = 7.43 Hz, 1H), 6.61 (dd, J = 0.78 および 5.48 Hz, 1H), 3.60 (m, 10H), 2.64 (m, 2H), 2.51 (m, 2H), 2.42 (m, 2H), 2.32 (m, 1H), 1.87 (m, 1H), 1.61 (m, 1H). MS (m/z): 624.0 (M+H). (ギ酸塩)
【0263】
【化75】
Figure 0005148499
例26
−(3−フルオロ−4−(2−(ピリジン−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド(62)
【0264】
ステップ1:7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−2−(ピリジン−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(63)
ニトロ化合物50(890mg、2.41mmol)、ピリジン−4−イルボロン酸(593mg、2当量、4.82mmol)、CsF(1.1g、3当量、7.23mmol)およびPd(PPh(278mg、0.1当量、0.241mmol)の混合物を、DME(30ml)中で懸濁化し、最小量の水に溶解したNaHCO(607mg、3当量、7.23mmol)を加えた。混合物を、溶液に10分間Nを通して泡立てることにより脱気し、4時間加熱還流し、乾燥するまで濃縮した。形成した残留物を、DCMに溶解し、水を用いて洗浄した。DCMを採集し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発によりDCMを除去した。得られた固体を、EtOを用いて粉末化し、表題の化合物63を得て(660mg、収率75%)、これをさらなる精製なしに用いた。MS (m/z): 368.0 (M+H).
【0265】
ステップ2:N−(3−フルオロ−4−(2−(ピリジン−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド(64)
63(660mg、1.80mmol)のMeOH(15ml)および水(3ml)中の懸濁液に、塩化アンモニウム(81mg、0.84当量、1.51mmol)およびFe(907mg、9当量、16.2mmol)加え、反応混合物を2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、セライトを通して濾過し、次に濃縮した。混合物をDCM/HOの間で分配し、DCMを採集し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、アミン64を得て(607mg、100%)、これを次のステップに直接用いた。
アミン64(607mg、1.80mmol)の乾燥DMF(〜7ml)中の溶液に、酸1(644mg、2当量、3.6mmol)、HOBT(365mg、1.5当量、2.7mmol)およびEDC(690mg、2当量、3.6mmol)を加え、反応混合物を室温において一晩撹拌した。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、EtOAcおよび水の間で分配し、有機層を採集し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下で除去し、粗製物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc)により精製して、表題の化合物62を白色固体として得た(150mg、収率17%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.57 (s, 1H), 10.20 (s, 1H), 8.70 (m, 2H), 8.55 (d, J = 5.28 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 7.89 (m, 3H), 7.60 (m, 2H), 7.58 (m, 2H), 7.30 (dt, J = 1.96 および 7.43 Hz, 2H), 7.07 (m, 1H), 6.70 (dd, J = 0.78 および 5.28 Hz, 1H), 3.51 (s, 2H). MS (m/z): 499.1 (M+H).
【0266】
【化76】
Figure 0005148499
例27
−(3−フルオロ−4−(2−(3−モルホリノプロパ−1−インイル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(65)
【0267】
アミン66(WO 2006010264)(1.39g、3.62mmol)のDMF(15ml)中の溶液に、酸27(1.52g、2当量、7.25mmol)、HOBT(587mg、1.2当量、4.34mmol)およびEDC(691mg、2当量、7.25mmol)を加えた。反応混合物を、室温において一晩撹拌した。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、EtOAcおよび水の間で分配し、有機層を採集し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下で除去し、粗製物をカラムクロマトグラフィー(EtOAcから10%MeOH/EtOAc)により精製して、65を白色固体として得た(700mg、収率34%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.58 (s, 1H), 9.62 (s, 1H), 8.53 (d, J = 5.48 Hz, 1H), 8.04 (dd, J = 1.17 および 8.80 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 2.35 および 12.91 Hz, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.42 (m, 2H), 7.06 (m, 2H), 6.89 (m, 1H), 6.72 (d, J = 5.28 Hz, 1H), 3.83 (s, 3H), 2.60 (m, 8H), 2.48 (m, 4H). MS (m/z): 575.1 (M+H).
【0268】
例28
−(3−フルオロ−4−(2−(3−モルホリノプロパ−1−インイル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−フルオロフェニル)マロンアミド(67)
アミン66(WO 2006010264)(928mg、2.42mmol)のDMF(10ml)中の溶液に、酸29(953mg、2当量、4.84mmol)、HOBT(360mg、1.1当量、2.66mmol)およびEDC(924mg、2当量、4.84mmol)を加えた。反応混合物を、72時間撹拌した。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、EtOAcおよび水の間で分配し、有機層を採集し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下で除去し、粗製物をカラムクロマトグラフィー(EtOAcから10%MeOH/EtOAc)により精製して、67を黄色固体として得た(600mg、収率44%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.58 (s, 1H), 9.62 (s, 1H), 8.53 (d, J = 5.48 Hz, 1H), 8.04 (dd, J = 1.17 および 8.80 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 2.35 および 12.91 Hz, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.42 (m, 2H), 7.06 (m, 2H), 6.89 (m, 1H), 6.72 (d, J = 5.28 Hz, 1H), 3.83 (s, 3H), 2.60 (m, 8H), 2.48 (m, 4H). MS (m/z): 575.1 (M+H).
【0269】
【化77】
Figure 0005148499
例29
−(4−(2−(3−(ジメチルアミノ)プロパ−1−インイル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(68)
【0270】
ステップ1:3−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−N,N−ジメチルプロパ−2−イン−1−アミン(69)
臭化物50(3.0g、8.13mmol)のTHF(40ml)中の溶液に、4−(プロパ−2−インイル)ジメチルアミン(2.70g、32.5mmol)[H-W. Tsou, et. al. J. Med. Chem., 2001, 44, 2719-2734]、トリエチルアミン(2.05g、2.5当量、20.3mmol)、CuI(154mg、0.1当量、0.813mmol)およびPd(PPhCl(319mg、0.056当量、0.046mmol)を加えた。反応混合物を、窒素を用いて脱気し、2時間還流し、室温まで冷却し、シリカに吸着した。カラムクロマトグラフィー(溶離液 EtOAcから20%MeOH/EtOAc)による精製で、69を黄色固体として得た(2.5g、収率83%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 8.65 (m, 1H), 8.48 (dd, J = 2.74 および 10.56 Hz, 1H), 8.22 (m, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.75 (m, 1H), 6.98 (d, J = 5.28 Hz, 1H), 3.59 (s, 2H), 2.26 (s, 6H).
【0271】
ステップ2:N−(4−(2−(3−(ジメチルアミノ)プロパ−1−インイル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(68)
69(1.0g、2.93mmol)のEtOH(15ml)および水(3ml)中の懸濁液へ、塩化アンモニウム(132mg、0.84当量、2.46mmol)およびFe(1.48g、9当量、26.4mmol)を加え、反応混合物を2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、セライトを通して濾過し、次に濃縮した。混合物をDCM/HOの間で分配し、DCMを採集し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮してアミン70を得て、これを次のステップに直接使用した(900mg、収率90%)。アミン70(900mg、2.63mmol)の溶液へ、酸27(1.10g、2当量、5.27mmol)、HOBT(533mg、1.5当量、3.95mmol)およびEDC(1.01g、2当量、5.27mmol)を加えた。反応混合物を、室温において一晩撹拌した。DMFを蒸発により除去し、混合物を水およびEtOAcの間で分配した。有機層を採集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(EtOAcから20%MeOH/EtOAc)により精製して、所望の生成物68を白色固体として得た(734mg、収率52%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.58 (s, 1H), 9.62 (s, 1H), 8.53 (d, J = 5.48 Hz, 1H), 8.04 (dd, J = 1.37 および 8.90 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 2.35 および 12.91 Hz, 1H), 7.77 (m, 1H), 7.42 (m, 2H), 7.05 (m, 2H), 6.91 (m, 1H), 6.70 (d, J = 5.48 Hz, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.62 (s, 2H), 3.57 (s, 2H), 2.24 (s, 6H). MS (m/z): 521.1 (M+H).
【0272】
例30
−(4−(2−(3−(ジメチルアミノ)プロパ−1−インイル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)マロンアミド(71)
表題の化合物を、アミン70(1.19g、3.49mmol)から出発して、68について記載された手順に従い、しかし酸27の代わりにを酸29(1.37g、2当量、6.97mmol)用いて得た。次に、カラムクロマトグラフィー(EtOAcから20%MeOH/EtOAc)による精製で、表題の化合物71を白色固体として得た(760mg、収率42%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm) 10.57 (s, 1H), 10.04 (s, 1H), 8.53 (d, J = 5.28 Hz, 1H), 7.97 (m, 1H), 7.85 (dd, J = 2.35 および 12.91 Hz, 1H), 7.78 (m, 1H), 7.25 (m, 1H), 7.15 (m, 2H), 6.70 (d, J = 5.28 Hz, 1H), 3.60 (s, 2H), 3.57 (s, 2H), 2.48 (s, 6H). MS (m/z): 521.1 (M+H).
【0273】
【化78】
Figure 0005148499
N−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジル)エタンアミン(75)
【0274】
ステップ1:2−((4−ブロモベンジル)(メチル)アミノ)エタノール(72)
1−ブロモ−4−(ブロモメチル)ベンゼン(5.0g、20.0mmol)のDME(30ml)中の溶液へ、アルコール(3.76g、2.5当量、50.0mmol)を加え、反応混合物を40℃で1時間加熱した。反応混合物を、室温まで冷却して濃縮した。粗製物をEtOAcに溶解し、水を用いて洗浄し、有機層を採集し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(EtOAc)による精製で、72を黄色油状物質として得た(4.88g、100%収率)。MS (m/z): 245/247 (M+H).
【0275】
ステップ2:N−(4−ブロモベンジル)−2−クロロ−N−メチルエタンアミン(73)
72(2.9g、11.9mmol)のトルエン(20ml)中の溶液に、室温において、SOCl(2.83g、2当量、23.8mmol)を加え、混合物を60℃で3時間加熱した。溶媒を除去し、粗製物をEtOAcに溶解し、次に水および飽和NaHCO溶液の間で分配した。有機層を採集し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製物を、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20%EtOAc)により精製し、73を褐色油状物質として得た(2.9g、収率93%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 7.45 (m, 2H), 7.21 (m, 2H), 3.57 (t, J = 6.85 Hz, 2H), 3.52 (s, 2H), 2.74 (t, J = 6.85 Hz, 2H), 2.26 (s, 3H).
【0276】
ステップ3:N−(4−ブロモベンジル)−N−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタンアミン(74)
73(3.5g、13.3mmol)のDME(20ml)中の溶液に、N−メチルピペラジン(3.33g、2.5当量、33.3mmol)および臭化テトラブチルアンモニウム(cat)を加えた。反応混合物を3時間加熱還流し、次に室温まで冷却し、濃縮した。粗製物をEtOAcに溶解し、水を用いてよく洗浄し、有機層を採集し、NaSOで乾燥し、濾過し、次に濃縮した。カラムクロマトグラフィー(EtOAc中20%MeOH+1%TEA)による精製で、74を無色の油状物質として得た(3.0g、収率69%)。MS (m/z): 326.0/328.0 (M+H).
【0277】
ステップ4:N−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジル)エタンアミン(75)
74(600mg、1.84mmol)のトルエン(20ml)中の溶液に、ホウ素試薬(700mg、1.5当量、2.76mmol)、Pd(PPh(214mg、0.1当量、0.184mmol)およびKOAc(541mg、3当量、5.52mmol)を加えた。反応混合物をNを用いて脱気し、N下で3時間加熱還流した。混合物を室温まで冷却し、EtOAcおよび水を用いて希釈し、次に有機層を採集し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、表題の化合物75を黒色油状物質として得て(686mg、100%収率)、これを次のステップの粗製物として用いた。MS (m/z): 374.2 (M+H).
【0278】
【表2】
Figure 0005148499
【0279】
【化79】
Figure 0005148499
例31
−(3−フルオロ−4−(2−(4−((メチル(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)メチル)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド(78)
【0280】
ステップ1.N−(4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ベンジル)−N−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタンアミン(79)
ニトロ化合物50(440mg、1.19mmol)のDME(20ml)中の混合物に、ボロン酸塩75(667mg、1.5当量、1.79mmol)、CsF(542mg、3当量、3.57mmol)、ならびにDME(30ml)およびNaHCO(100mg、3当量、3.57mmol)中で懸濁化して最小量の水に溶解したPd(PPh(139mg、0.1当量、0.19mmol)を加えた。混合物を、Nを溶液に通して10分間泡立てることにより脱気し、4時間加熱還流した。混合物を室温まで冷却し、EtOAcおよび水を用いて希釈し、次に有機層を採集し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc中20%MeOH+1%TEA)により精製して、表題の化合物79を褐色油状物質として得た(248mg、39%収率)。MS (m/z): 536.1 (M+H).
【0281】
ステップ2−3.N−(3−フルオロ−4−(2−(4−((メチル(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)メチル)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド(78)
79(200mg、0.37mmol)のMeOH(10mL)中の溶液に、0℃において、NiCl×6HO(176mg、2当量、0.74mmol)およびNaBH(55mg、4当量、1.48mmol)を加えた。反応混合物をそのまま1時間攪拌し、乾燥するまで濃縮し、得られた固体を2MHClに溶解した。この溶液を、次に濃縮した水酸化アンモニウム水を用いて塩基性化し、DCMを用いて抽出した。DCM抽出物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させてアミン80を得て(188mg、収率100%)、これを特性解析およびさらなる精製なしに用いた。
【0282】
酸1(165mg、2当量、0.92mmol)の乾燥DCM(〜5ml)中の溶液に、0℃において、BOPCl(234mg、2当量、0.92mmol)を加え、反応混合物を10分間撹拌した。次に80(232mg、0.46mmol)およびiPrNEt(356mg、6当量、2.76mmol)の乾燥DCM(〜7ml)中の溶液を加え、反応混合物を、室温において2時間撹拌した。反応混合物を、乾燥するまで濃縮し、EtOAcおよび飽和NaHCO溶液の間で分配し、有機層を、飽和NaHCOを用いて2回洗浄し、次に採集し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下で除去し、粗製物をカラムクロマトグラフィー(1:1MeOH/EtOAc+1%TEA)により精製して、表題の化合物78を、ベージュ色の固体として得た(36mg、収率12%)。1H NMR (DMSO-d6)δ(ppm): 10.59 (s, 1H), 10.23 (s, 1H), 8.50 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.89 (dd, J = 2.4 および 13.0 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.61 (dd, J = 1.1 および 8.7 Hz, 2H), 7.51 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 7.47-7.43 (m, 3H), 7.35-7.31 (m, 2H), 7.07 (tt, J = 1.2 および 7.3 Hz, 1H), 6.64 (dd, J = 1.0 および 5.5 Hz, 1H), 3.53 (s, 2H), 3.52 (s, 2H), 2.46-2.29 (m, 12H), 2.16 (s, 3H), 2.13 (s, 3H).
【0283】
例32
−(3−フルオロ−4−(2−(4−((メチル(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)メチル)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−メチル−N−フェニルマロンアミド(81)
表題の化合物を、アミン80(232mg、0.46mmol)から出発して、78(例31)について記載された手順に従い、しかし酸1の代わりに酸31(178mg、2当量、0.92mmol)を用いて得た。次に、カラムクロマトグラフィー(EtOAc中40%MeOH+1%NHOH溶液)による精製で、表題の化合物81を白色固体として得た(26mg、8%収率)。
【0284】
化合物82(例33)および83(例34)を、それぞれボロン酸塩76および77から出発して、スキーム26に従い、化合物78と同様に合成した。
【化80】
Figure 0005148499
【表3】
Figure 0005148499
【0285】
【化81】
Figure 0005148499
例35
2−((4−(7−(2−フルオロ−4−(3−オキソ−3−(フェニルアミノ)プロパンアミド)フェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ベンジル)(メチル)アミノ)−N,N,N−トリメチルエタンアミニウムクロライド(84)
【0286】
ステップ1:2−((4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ベンジル)(メチル)アミノ)エタノール(85)
52(1.2g、2.89mmol)のDME(30ml)中の懸濁液に、2−(メチルアミノ)エタノール(2.17g、10当量、28.9mmol)を加え、反応混合物を、室温において2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、次にEtOAc/HOの間で分配し、EtOAcを採集し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製物の混合物を、カラムクロマトグラフィー(8:2 EtOAc:MeOH)により精製して、表題の化合物85を得た(813mg、収率45%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 8.57 (d, J = 5.48 Hz, 1H), 8.48 (m, 1H), 8.21(m, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.83 (d, J = 8.02 Hz, 1H), 7.71 (t, J = 8.61 Hz, 2H), 7.43 (d, J = 8.22 Hz, 2H), 6.91 (d, J = 5.48 Hz, 1H), 4.41 (t, J = 5.48 Hz, 1H), 3.53 (m, 4H), 2.42 (t, J = 6.46 Hz, 2H), 2.15 (s, 3H).
【0287】
ステップ2:2−クロロ−N−(4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ベンジル)−N−メチルエタンアミン(86)
89(500mg、1.1mmol)のトルエン/ジクロロメタン(1:1、30ml)中の溶液に、SOCl(262mg、2当量、2.29mmol)を加えた。反応混合物を、70℃で2時間加熱し、次に乾燥するまで濃縮し、表題の化合物86をさらなる精製なしに次のステップに直接用いた(519mg、収率100%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 8.57 (d, J = 5.48 Hz, 1H), 8.47 (m, 1H), 8.21(m, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.84 (d, J = 8.22 Hz, 1H), 7.71 (m, 1H), 7.43 (d, J = 8.02 Hz, 2H), 6.91 (d, J = 5.48 Hz, 1H), 3.70 (t, J = 6.65 Hz, 2H), 3.58 (s, 1H), 2.69 (m, 2H), 2.19 (s, 3H).
【0288】
ステップ3−4:N−(4−(2−(4−(((2−クロロエチル)(メチル)アミノ)メチル)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−フェニルマロンアミド(88)
86(375mg、0.79mmol)のMeOH(15ml)中の溶液に、SnCl×2HO(891mg、5当量、3.95mmol)を加え、反応混合物を3時間加熱還流した。混合物を室温まで冷却し、氷/水に注ぎ、次にpH9まで塩基性化した。混合物を濾過し、水溶液をEtOAcを用いて抽出し、EtOAcを塩水溶液を用いて洗浄した。有機層を採集し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、4−(2−(4−(((2−クロロエチル)(メチル)アミノ)メチル)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロベンゼンアミン(87)(348mg、収率100%)を、さらなる精製なしに次のステップに直接用いた。
【0289】
酸1(142mg、2当量、1.58mmol)の乾燥DCM(10ml)中の溶液に、0℃において、BOPCl(502mg、2当量、0.826mmol)を加え、反応混合物を10分間撹拌した。次にアミン87(348mg、0.79mmol)およびiPrNEt(610mg、6当量、4.72mmol)の乾燥DCM(7ml)中の溶液を加え、反応混合物を室温において一晩撹拌した。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、EtOAcおよび飽和NaHCO溶液の間で分配し、有機層を飽和NaHCOを用いて2回洗浄し、次に採集し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下で除去し、粗製物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc)により精製して、所望の生成物88を黄色がかった白色固体として得た(102mg、21%収率)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.58 (s, 1H), 10.22 (s, 1H), 8.48 (d, J = 5.28 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.85 (m, 3H), 7.59 (m, 2H), 7.43 (m, 4H), 7.32 (m, 2H), 7.05 (t, J = 7.43 Hz, 1H), 6.61 (m, 1H), 3.70 (t, J = 6.65 Hz, 2H), 3.59 (s, 2H), 3.50 (s, 2H), 2.69 (m, 2H), 2.20 (s, 3H).
【0290】
ステップ5:2−((4−(7−(2−フルオロ−4−(3−オキソ−3−(フェニルアミノ)プロパンアミド)フェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ベンジル)(メチル)アミノ)−N,N,N−トリメチルエタンアミニウム クロライド(84)
88(80mg、0.133mmol)のDME(1mL)中の溶液に、NMe(15.7mg、2当量、0.27mmol)を加え、反応混合物を、密閉した試験管内において100℃で1時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、濃縮した。精製(Gilson、45分間、水中40%MeOHから水中80%MeOH)により、表題の化合物84を得た(20mg、収率9%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.85 (s, 1H), 10.41 (s, 1H), 8.47 (m, 2H), 8.05 (s, 1H), 7.85 (m, 3H), 7.59 (m, 2H), 7.42 (m, 5H), 7.32 (m, 2H), 7.05 (t, J = 7.43 Hz, 1H), 6.63 (d, J = 5.67, 1H), 3.60 (s, 2H), 3.51 (m, 2H), 3.1 (s, 9H), 2.81 (m, 2H), 2.20 (s, 3H). MS (m/z) 626.1 (M+H).
【0291】
【化82】
Figure 0005148499
例35a
−(3−フルオロ−4−(2−(1−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド(91)、および
例36
−(3−フルオロ−4−(2−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド(89)
【0292】
ステップ1:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド(91)
3−フルオロ−4−(2−(1−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)ベンゼンアミン(90)(WO 2006010264)(135mg、0.35mmol)の乾燥DMF(7ml)中の溶液に、酸(192mg、4.5当量、1.56mmol)、HOBT(72mg、1.5当量、0.63mmol)およびEDC(306mg、4.5当量、1.56mmol)を加え、反応混合物を室温において一晩撹拌した。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、EtOAcおよび飽和NaHCO溶液の間で分配し、有機層を採集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下で除去し、粗製物をカラムクロマトグラフィー(EtOAcからEtOAc中15%MeOH)により精製して、表題の化合物91を得た(150mg、収率58%)。MS (m/z): 546.1 (M+H).
【0293】
ステップ2:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド(89)
91(85mg、0.156mmol)の乾燥DCM(2mL)中の溶液に、−78℃において、BBr(0.6mL、4当量、0.62mmol、DCM中1M溶液)を加え、反応混合物をゆっくりと0℃まで温め、そのまま0℃において30分間撹拌した。反応混合物を、MeOHを用いて反応停止し、溶媒を減圧下で除去した。カラムクロマトグラフィー(Gilson、水中25%MeOHから水中75%MeOH)による精製で、表題の化合物89を得た(26mg、収率27%)。MS (m/z): 532.1 (M+H).
【0294】
【化83】
Figure 0005148499
例37
−(3−フルオロ−4−(2−(1−(メトキシメチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(92)
【0295】
ステップ1:7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−2−(1−(メトキシメチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(94)
7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−2−(1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(93)(WO 2006010264)(300mg、0.84mmol)の乾燥DMF(3ml)中の溶液に、0℃において、NaH(40mg、油中60%分散、1.0mmol)を加えた。混合物をそのまま0.5時間以上かけて室温まで温め、次に0℃まで再冷却した。MOMCl(74mg、1.1当量、0.92mmol)を加え、混合物ををそのまま20時間以上かけて室温まで温め、濃縮し、EtOAcおよび水の間で分配した。EtOAc層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、カラムクロマトグラフィー(100%ヘキサンから100%アセトン)により精製して、表題の化合物94得た(126mg、収率36%)。MS (m/z): 401.0 (M+H).
【0296】
ステップ2:3−フルオロ−4−(2−(1−(メトキシメチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)アニリン(95)
94(132mg、0.33mmol)のEtOH(7ml)および水(3ml)中の懸濁液に、塩化アンモニウム(16mg、0.9当量、0.3mmol)およびFe(157mg、8.5当量、0.28mmol)を加え、反応混合物を2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、セライトを通して濾過し、次に濃縮した。混合物をDCM/水の間で分配し、DCMを採集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の95を次のステップに直接用いた(122mg、収率100%)。MS (m/z): 371.1 (M+H).
【0297】
ステップ3:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−(メトキシメチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(92)
95(136mg、0.37mmol)の乾燥DMF(7ml)中の溶液に、酸27(300mg、3.0当量、1.1mmol)、HOBT(74mg、1.5当量、0.55mmol)およびEDC(210mg、3.0当量、1.1mmol)を加え、反応混合物を室温において一晩撹拌した。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、EtOAcおよび飽和NaHCO溶液の間で分配し、有機層を採集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。減圧下で溶媒を除去し、EtOを用いて粗製物を粉末化し、表題の化合物92を得た(150mg、収率72%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.57 (s, 1H), 9.62 (s, 1H), 8.43 (d, J = 5.48 Hz, 1H), 8.06 (m, 2H), 7.93 (m, 1H), 7.85 (m, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.45 (m, 2H), 7.05 (m, 2H), 6.90 (m, 1H), 6.58 (m, 1H), 5.35 (s, 2H), 3.84 (m, 3H), 3.63 (s, 2H), 3.25 (s, 3H). MS (m/z): 562.1 (M+H).
【0298】
【化84】
Figure 0005148499
例38
−(3−フルオロ−4−(2−(1−(2−(メチルアミノ)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(96)
【0299】
ステップ1:tert−ブチル2−ヒドロキシエチル(メチル)カルバメート(97)(J. Med. Chem., 1999, 42, 11, 2008)
2−(メチルアミノ)エタノール(5.0g、67mmol)のTHF(50ml)中の溶液に、室温において、BocO(15.7g、72mmol)を加え、反応混合物を室温において4時間撹拌した。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、表題の化合物97を、さらなる精製なしに次のステップに直接用いた(11.74g、収率100%)。MS (m/z): 176.2 (M+H).
【0300】
ステップ2:tert−ブチル2−ヨードエチル(メチル)カルバメート(98)(J. Med. Chem., 1999, 42, 11, 2008)
97(520mg、3.0mmol)のTHF(50mL)中の溶液に、PPh(1.25g、1.6当量、4.75mmol)、イミダゾール(306mg、1.5当量、4.5mmol)およびヨウ素(571mg、1.5当量、4.5mmol)を加えた。反応混合物を、室温において1時間撹拌し、溶媒を除去した。粗製物をEtOAcに溶解し、飽和NaHCO溶液を用いて洗浄し、有機層を採集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。カラムクロマトグラフィー(ヘキサンからヘキサン中20%EtOAc)による精製により、表題の化合物98を得た(500mg、収率39%)。MS (m/z): 308.1 (M+Na).
【0301】
ステップ3:tert−ブチル2−(4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)エチル(メチル)カルバメート(99)
7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−2−(1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(93)(WO 2006010264)(150mg、0.42mmol)の乾燥DMF(2ml)中の溶液に、0℃において、NaH(34mg、油中60%分散、2当量、0.84mmol)を加えた。混合物を、そのまま0.5時間以上かけて室温まで温め、次に0℃まで再冷却した。化合物98(132mg、1.1当量、0.46mmol)を加え、混合物をそのまま室温において一晩撹拌し、次に濃縮し、EtOAcおよび水の間で分配した。EtOAc層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(100%ヘキサンから100%アセトン)により精製して、表題の化合物99を得た(30mg、収率14%)。MS (m/z): 514.0 (M+H).
【0302】
ステップ4:tert−ブチル 2−(4−(7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)エチル(メチル)カルバメート(100)
99(30mg、0.058mmol)のEtOH(1.6ml)および水(0.6ml)中の懸濁液に、塩化アンモニウム(3mg、0.9当量、0.053mmol)およびFe(28mg、8.5当量、0.49mmol)を加え、反応混合物を45分間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、セライトを通して濾過し、次に濃縮して、表題の化合物100を得た(30mg、100%収率)。MS (m/z): 484.1 (M+H).
【0303】
ステップ5:tert−ブチル2−(4−(7−(2−フルオロ−4−(3−(2−メトキシフェニルアミノ)−3−オキソプロパンアミド)フェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)エチル(メチル)カルバメート(101)
100(145mg、0.30mmol)の乾燥DMF(7ml)中の溶液に、酸(125mg、2.0当量、0.6mmol)、HOBT(45mg、1.5当量、0.33mmol)およびEDC(115mg、2.0当量、0.6mmol)を加え、反応混合物を室温において一晩撹拌した。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、EtOAcおよび飽和NaHCO溶液の間で分配し、有機層を採集し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。減圧下で溶媒を除去し、粗製物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中70%アセトン)により精製して、表題の化合物101を得た(48mg、収率24%)。MS (m/z): 675.1 (M+H).
【0304】
ステップ6:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−(2−(メチルアミノ)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(96)
101(31mg、0.046mmol)のトルエン(1ml)中の溶液に、TFA(過剰)を加え、反応混合物を室温において1時間撹拌した。溶媒を除去し、得られた固体の粉末化の後に、表題の化合物96を得た(47mg、収率100%)。MS (m/z): 575.1 (M+H).
【0305】
【化85】
Figure 0005148499
例39
−(4−(2−(1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(102)
【0306】
ステップ1−2:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(105)℃
7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−2−(1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(103)(WO 2006010264)(400mg、0.82mmol)のMeOH(10mL)中の溶液に、0℃において、NiCl×6HO(650mg、2.5当量、2.73mmol)およびNaBH(165mg、4当量、4.4mmol)を加えた。反応混合物をそのまま1時間撹拌し、乾燥するまで濃縮し、得られた固体を2MHClに溶解した。この溶液を、次に濃縮した水酸化アンモニウム水溶液を用いて塩基性化し、DCMを用いて抽出した。DCM抽出物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、3−フルオロ−4−(2−(1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)ベンゼンアミン(104)を得た(350mg、収率100%)。
【0307】
酸27(59mg、2当量、0.28mmol)およびHOBT(19mg、1当量、0.14mmol)のDMF(3ml)中の溶液に、アミン104(64mg、0.14mmol)を加え、反応混合物を10分間撹拌した。EDC(54mg、2当量、0.28mmol)を加え、反応混合物を室温において一晩撹拌した。溶媒を除去し、残留物を、EtOAcおよび水の間で分配した。有機層を採集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20%アセトンから100%アセトン)による精製で、表題の化合物105を得た(53mg、収率58%)。MS (m/z): 648.2 (M+H).
【0308】
ステップ3:N−(4−(2−(1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(102)
105(42mg、0.0648mmol)のTFA(1ml)中の溶液を、室温において30分間撹拌した。TFAを蒸発により除去し、次にジオキサン(0.5ml)中の4NHClを加え、混合物を乾燥するまで濃縮した。得られた固体を、ジエチルエーテルを用いて粉末化し、表題の化合物102を得た(38mg、収率100%)。MS (m/z): 518.1 (M+H).
【0309】
【化86】
Figure 0005148499
例40
−(4−(2−(1−エチル−2−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(106)
【0310】
ステップ1:7−クロロ−2−(1−エチル−2−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(107)
n−ブチルリチウムを、−78℃において、7−クロロ−2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(13、スキーム4)のテトラヒドロフランの溶液に加え、約15分間撹拌した。ヨウ化メチルをゆっくり加え、反応混合物を、−78℃において、反応が完了するまで撹拌した。混合物を水を用いて反応を停止し、次にそのまま室温まで温めた。水溶液を、酢酸エチルを用いて3回抽出した。混合した有機抽出物を、水および塩水を用いて洗浄し、次に無水MgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗製物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:100%DCMから2%MeOH/98%DCM)により精製して、表題の化合物107(出発物質13を約15%有する混合物として)を、黄色固体として得た(190mg、収率80%)。MS (m/z): 278.0 (M+H).
【0311】
ステップ2:2−(1−エチル−2−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン(108)
塩化物107および2−フルオロ−4−ニトロフェノールから出発して、化合物14(スキーム4)の合成について前述された同一の手順に従って、表題の化合物108を収率31%で得た。MS (m/z): 399.0 (M+H).
【0312】
ステップ3:4−(2−(1−エチル−2−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロアニリン(109)
ニトロ化合物108から出発して、化合物23(スキーム6)の合成について前述された同一の手順に従って、表題の化合物109を収率16%で得た。MS (m/z): 369.0 (M+H).
【0313】
ステップ4:N−(4−(2−(1−エチル−2−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(106)
アミン109および酸27から出発して、化合物5d(スキーム4)の合成について前述された同一の手順に従って、表題の化合物106を収率9%で得た。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.60 (s, 1H), 9.64 (s, 1H), 8.42 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.07 (dd, J = 1.2 および 8.0 Hz, 1H), 7.87 (dd, J = 2.3 および 13.1 Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.50-7.41 (m, 2H), 7.09-7.05 (m, 2H), 6.94-6.90 (m, 1H), 6.57 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 3.96 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.64 (s, 2H), 2.35 (s, 3H), 1.34 (t, J = 7.2 Hz, 3H). MS (m/z): 560.0 (M+H).
【0314】
【化87】
Figure 0005148499
例41
−(4−(2−(2−((ジメチルアミノ)メチル)−1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(110)
【0315】
ステップ1:4−(7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−エチル−1H−イミダゾール−2−カルバルデヒド(111)
7−クロロ−2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(13、スキーム4)(1.50g、5.69mmol)のテトラヒドロフラン(1.3mL)中の溶液に、−78℃において、n−ブチルリチウム(3.4mL、8.53mmol)を加え、反応混合物を約15分間撹拌した。ジメチルホルムアミド(0.66mL、8.53mmol)をゆっくり加え、反応混合物を、−78℃において、反応が完了するまで撹拌した。混合物を室温まで温め、水を用いて反応停止した。沈殿物を濾過により除去し、水を用いて洗浄し、よく乾燥した。粗製物を、ジクロロメタンを用いた粉末化により精製し、濾過し、追加のジクロロメタンで洗浄し、乾燥して、表題の化合物111を黄色固体として得た(682mg、41%収率)。MS (m/z): 291.9 (M+H).
【0316】
ステップ2:1−(4−(7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−エチル−1H−イミダゾール−2−イル)−N,N−ジメチルメタンアミン(112)
アルデヒド111(344mg、1.18mmol)、メタノール(24mL)中のジメチルアミン(0.7mL、1.41mmol)、および酢酸(数滴)の混合物を、室温において一晩撹拌した。シアノ水素化ほう素ナトリウム(237mg、3.77mmol)を加え、反応混合物を、そのまま室温において反応が完了するまで撹拌した。溶媒を蒸発させ、水を残留物に加え、混合物を酢酸エチルを用いて抽出した。合わせた有機層を、塩水を用いて洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗製物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:2.5%MeOH/97.5%DCMから10%MeOH/90%DCM)により精製して、表題の化合物112を黄色固体として得た(129mg、34%収率)。MS (m/z): 321.1 (M+H).
【0317】
ステップ3:1−(1−エチル−4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)−N,N−ジメチルメタンアミン(113)
塩化物112および2−フルオロ−4−ニトロフェノールから出発して、化合物14(スキーム4)の合成について前述された同一の手順に従って、表題の化合物113を収率48%で得た。MS (m/z): 442.1 (M+H).
【0318】
ステップ4:4−(2−(2−((ジメチルアミノ)メチル)−1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロアニリン(114)
ニトロ化合物113から出発して、化合物23(スキーム6)の合成について前述された同一の手順に従って、表題の化合物114を、収率78%で暗黄色固体として得た。MS (m/z): 412.2 (M+H).
【0319】
ステップ5:N−(4−(2−(2−((ジメチルアミノ)メチル)−1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(110)
アミン114および酸27から出発して、化合物5d(スキーム4)の合成について前述された同一の手順に従って、表題の化合物110を収率22%で白色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.59 (s, 1H), 9.64 (s, 1H), 8.43 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.07 (dd, J = 1.4 および 7.4 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.87 (dd, J = 2.2 および 12.9 Hz, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.50-7.41 (m, 2H), 7.11-7.05 (m, 2H), 6.94-6.90 (m 1H), 6.57 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 4.08 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.64 (s, 2H), 3.50 (s, 2H), 2.17 (s, 6H), 1.38 (t, 3H). MS (m/z): 603.2 (M+H).
【0320】
【化88】
Figure 0005148499
例42
−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−ヒドロキシフェニル)マロンアミド(115)
化合物28c(例10、スキーム8)(115mg、0.21mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、−40℃において、BBr(1.0M、0.86mL、0.86mmol)を加えた。反応混合物をそのまま1時間撹拌し、次にMeOH(2mL)および水(1mL)を用いて希釈し、濃縮した。残留物を、分取HPLC(Thermo C-18カラム、勾配 MeOH/水 95:5から60:40まで)により精製して、表題の化合物115を、白色固体として得た(30mg、27%収率)。1H NMR (DMSO-d6). δ (ppm): 10.57(s, 1H), 9.88(s, 1H), 9.59(s, 1H), 8.49(d, J = 5.4 Hz,1H), 7.92(dd, J = 8.0 Hz, J = 1.5 Hz, 1H), 7.86(dd, J = 12.7 Hz, J = 2.1Hz, 1H), 7.85(s, 1H), 7.76(s, 1H), 7.48(t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.42(dd, J = 9.0 Hz, J = 1.7 Hz, 1H), 7.40(s, 1H), 6.93-6.84(m, 2H), 6.75(t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.63(d, J = 5.5 Hz, 1H), 3.88(s, 3H), 3.61(s, 2H). MS (m/z): 518.1 (M+H).
【0321】
例43
−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−ヒドロキシフェニル)マロンアミド(116)
化合物28c(例10、スキーム8)から出発して、化合物115の合成について前述された同一の手順に従って、表題の化合物116を、淡ベージュ色の固体として収率23%で得た。1H NMR (DMSO-d6). δ (ppm): 10.59(s, 1H), 9.90(s, 1H), 9.62(s, 1H), 8.43(d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.96(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.94(dd, J = 1.6 および 8.0 Hz, 1H), 7.87(dd, J = 2.0 および 12.8 Hz, 1H), 7.79(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.67(s, 1H), 7.49(t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.45-7.40(m, 1H), 7.96-7.90(m, 1H), 6.87(dd, J = 1.2 および 8.0 Hz, 1H), 6.80-6.75(m, 1H), 6.58(d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.06(q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.63(s, 2H), 1.40(t, J = 7.2 Hz, 3H). MS (m/z): 532.1 (M+H).
【0322】
【化89】
Figure 0005148499
例44
−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)マロンアミド(117)
【0323】
ステップ1:7−クロロ−2−(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(118)
塩化物2(スキーム1)(4.77g、28.12mmol)のTHF(120mL)中の溶液に、−78℃において、n−BuLi(ヘキサン中2.5M、14.06mL、35.15mmol)をゆっくり加えた。反応混合物を−78℃において1時間撹拌し、次にZnCl(THF中0.5M、70.3mL、35.15mmol)をゆっくり加えた。数分後、反応混合物をそのまま室温まで温め、1時間撹拌した。
【0324】
1−エチル−5−ヨード−1H−イミダゾール(2.04g,8.65mmol)(Tet. Lett. 2004, 45, 5529)のTHF(5mL)中の溶液に、Pd(PPh(0.81g、0.70mmol)を加え、反応混合物を1.5時間加熱還流し、室温まで冷却し、次に水酸化アンモニウム水溶液を用いて希釈した。溶液をEtOAcを用いて抽出し、抽出物を水および塩水用いて洗浄し、次に無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させた。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 DCM、次にDCM−MeOH、97:3、95:5、9:1)により精製して、表題の化合物118を黄色固体として得た(4g、収率54%)。MS (m/z): 264.1 (M+H).
【0325】
ステップ2.2−(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)−7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン(119)
118(4g、15.16mmol)のPhO(60ml)中の溶液に、2−フルオロ−4−ニトロフェノール(4.76g、30.33mmol)および炭酸カリウム(8.38g、60.66mmol)を加えた。反応混合物を195℃で18時間加熱し、室温まで冷却した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(溶離液 EtOAc/ヘキサン(9/1から5/5)、次にMeOH/CHCl(98/2))により精製して、表題の化合物119を黄色固体として得た(3.05g、収率52%)。MS (m/z): 385.0 (M+H).
【0326】
ステップ3.4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロアニリン(120)
ニトロ化合物119(3.05g、7.93mmol)のMeOH/THF(50ml/50mL)中の溶液に、NiCl×6HO(3.77g、15.86mmol)およびNaBH(1.18g、31.73mmol)を加えた。反応混合物をそのまま1時間撹拌し、乾燥するまで濃縮し、得られた固体を2MHClに溶解した。酸性溶液を、次に水酸化アンモニウム水溶液を用いて塩基性化し、EtOAcを用いて抽出した。有機抽出物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 DCM−MeOH、98:2、95:5、9:1)により精製して、表題の化合物120を黄色固体として得た(2.00g、71%収率)。MS (m/z): 355.1 (M+H).
【0327】
ステップ4.N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)マロンアミド(117)
アミノ化合物120(400mg、1.08mmol)のDMF(10mL)中の溶液、3−(2−フルオロフェニルアミノ)−3−オキソプロパン酸(444mg、2.25mmol)、EDC(519mg、2.70mmol)に、HOBT(364mg、2.70mmol)を加えた。反応混合物を、そのまま1時間撹拌した。溶液をEtOAcを用いて抽出し、抽出物を水、塩化アンモニウム水溶液および塩水を用いて洗浄し、次に無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 DCM−MeOH、98:2、95:5)により精製して、表題の化合物117を白色固体として得た(348mg、収率58%)。1H NMR (DMSO-d6). δ ppm: 10.58(s, 1H), 10.06(s,1H), 8.52(d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.10-7.76(m, 1H), 7.94(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.88(dd, J = 2.4 および 13.2 Hz, 1H), 7.74(s, 1H)), 7.51(t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.43(dd, J = 1.6 および 8.8 Hz, 1H), 7.39(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.32-7.25(m, 1H), 7.21-7.14(m, 2H), 6.66(d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.29(q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.62(s, 2H), 1.34(t, J = 7.2 Hz, 3H). MS (m/z): 534.1 (M+H).
【0328】
例45
−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(121)
表題の化合物121(スキーム35)を、アミン120から出発し、酸29を酸27と置き換えて、化合物117(例44、スキーム35)と同様にして得た。1H NMR (DMSO-d6). δ (ppm): 10.59 (s, 1H), 9.63 (s, 1H), 8.52 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.88 (dd, J = 2.4 および 13.2 Hz, 1H), 7.74(s, 1H), 7.51 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 1.6 および 8.8 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.12-7.4 (m, 2H), 6.96-6.88 (m, 1H), 6.66 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.29 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.64 (s, 2H), 1.34 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
【0329】
【化90】
Figure 0005148499
例46
−(3−フルオロ−4−(2−(1−イソプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−2−フルオロフェニル)マロンアミド(122)
【0330】
ステップ1:7−クロロ−2−(1−イソプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(123)
塩化物2(スキーム1)(2.93g、17.31mmol)のTHF(120mL)中の溶液に、−78℃において、n−BuLi(ヘキサン中2.5M、8.66mL、21.64mmol)をゆっくり加えた。反応混合物を−78℃において1時間撹拌し、次にZnCl(THF中1M、21.6mL、21.64mmol)をゆっくり加えた。数分後、反応混合物をそのまま室温まで温め、1時間撹拌した。
【0331】
4−ヨード−1−イソプロピル−1H−イミダゾール(2.04g、8.65mmol)[Tet. Lett. 2004, 45, 5529]のTHF(5mL)中の溶液に、Pd(PP(0.500g、0.43mmol)を加え、反応混合物を5時間加熱還流し、次に室温まで冷却し、水酸化アンモニウム水溶液を用いて希釈した。溶液をEtOAcを用いて抽出し、抽出物を塩水用いて水洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液 DCM、次にDCM−MeOH、97:3、95:5、9:1)により精製して、表題の化合物123を黄色固体として得た(1.16g、収率24%)。MS (m/z): 278.0 (M+H).
【0332】
ステップ2:7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−2−(1−イソプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(124)
123(1.16g、4.18mmol)のPhO(20ml)中の溶液に、2−フルオロ−4−ニトロフェノール(1.31g、8.37mmol)および炭酸カリウム(2.31g、16.72mmol)を加えた。反応混合物を195℃で18時間加熱し、次に室温まで冷却した。残留物を、カラムクロマトグラフィー、溶離液 EtOAc/ヘキサン(9/1から5/5)、次にMeOH/CHCl(98/2)により精製して、表題の化合物124を黄色固体として得た(1.47g、収率88%)。MS (m/z): 399.0 (M+H).
【0333】
ステップ3:3−フルオロ−4−(2−(1−イソプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)アニリン(125)
ニトロ化合物124(1.47g、3.68mmol)のMeOH/THF(50ml/50mL)中の溶液に、NiCl×6HO(1.75g、7.37mmol)およびNaBH(550mg、14.75mmol)を加えた。反応混合物をそのまま1時間撹拌し、次に乾燥するまで濃縮し、得られた固体を2MHClに溶解した。次に酸溶液を、水酸化アンモニウム水溶液を用いて塩基性化し、EtOAcを用いて抽出した。有機抽出物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 DCM−MeOH、98:2、95:5、9:1)により精製して、表題の化合物125をピンク色の固体として得た(3.31g、収率88%)。MS (m/z): 368.1 (M+H).
【0334】
ステップ4:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−イソプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−2−フルオロフェニル)マロンアミド(122)
アミノ化合物125(400mg、1.08mmol)のDMF(20mL)中の溶液、3−(2−フルオロフェニルアミノ)−3−オキソプロパン酸(427mg、2.17mmol)、EDC(352mg、2.60mmol)に、HOBT(499mg、2.60mmol)を加えた。反応混合物を、そのまま1時間撹拌した。溶液をEtOAcを用いて抽出し、抽出物を水、塩化アンモニウム水溶液および塩水を用いて洗浄し、次に無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液 DCM−MeOH、98:2、95:5)により精製して、表題の化合物122を黄色固体として得た(384mg、65%収率)。1H NMR (DMSO-d6). δ ppm: 10.57(s, 1H), 10.06(s, 1H), 8.43(d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.04(dd, J = 1.6 および 7.2 Hz, 1H), 8.04-7.96(m, 1H), 7.87(dd, J = 2.4 および 12.8 Hz, 1H), 7.84(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.67(s, 1H), 7.49(t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.42(dd, J = 1.6 および 8.8 Hz, 1H), 7.32-7.25(m, 1H), 7.22-7.13(m, 2H), 6.58(d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.48(quin, J = 6.4 Hz, 1H), 3.63(s, 2H),1.46(d, J = 6.8 Hz, 6H). 3.62(s, 2H), 1.34(t, J = 7.2 Hz, 3H). MS (m/z): 548.1 (M+1).
【0335】
例47
−(3−フルオロ−4−(2−(1−イソプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(126)
表題の化合物126(スキーム36)を、アミン125から出発し、酸29を酸27と置き換えて、化合物122(例45、スキーム36)と同様に合成した。1H NMR (DMSO-d6). δ (ppm): 10.58(s, 1H), 9.64(s, 1H), 8.43(d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.07(dd, J = 1.6 および 7.2 Hz, 1H), 8.05(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.87(dd, J = 2.4 および 12.8 Hz, 1H), 7.84(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.67(s, 1H), 7.49(t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.43(dd, J = 1.6 および 8.8 Hz, 1H), 7.12-7.04(m, 2H), 6.92(ddd, J = 2.4, 7.2 および 8.8 Hz, 1H), 6.58(d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.48(quin, J = 6.4 Hz, 1H), 3.86(s, 3H), 3.64(s, 2H),1.46(d, J = 6.8 Hz, 6H). MS (m/z): 559.2 (M+H).
【0336】
【化91】
Figure 0005148499
例48
−(3−フルオロ−4−(2−(1−イソプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(チアゾール−2−イル)マロンアミド(127)
【0337】
ステップ1:3−オキソ−3−(チアゾール−2−イルアミノ)プロパン酸(129)
2−アミノチアゾール(2.0g、19.97mmol)の乾燥DCM(30ml)中の溶液に、0℃において、TEA(4.03g、2当量、39.94mmol)および3−クロロ−3−オキソプロピオン酸メチル(3.0g、1.1当量、21.97mmol)を加えた。反応混合物を、1時間室温において撹拌した。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、EtOAcに溶解し、水を用いてよく洗浄した。有機層を採集し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、次に濾過し、濃縮した。得られた固体を、EtOを用いて粉末化し、さらなる精製なしに次のステップに直接用いた(1.1g、収率30%)。エステル128(500mg、2.49mmol)のTHF/水(1:1、20ml)中の溶液に、LiOH×HO(209mg、2当量、4.98mmol)を加え、混合物を室温において2時間撹拌した。混合物を、1MHCl溶液を用いて中和し、シリカゲルに吸着させた。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中60%EtOAc)による精製で、酸129を白色固体として得た(320mg、収率69%)。MS (m/z): 187.2 (M+H).
【0338】
ステップ2:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−イソプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(チアゾール−2−イル)マロンアミド(127)
表題の化合物を、アミン125(100mg、0.27mmol)(スキーム36)から出発して、55(例23、スキーム19)について記載された手順に従い、しかし酸1の代わりに酸129(101mg、2当量、5.3mmol)を用いて得た。カラムクロマトグラフィー(10%MeOH/EtOAc)による精製後、表題の化合物127を白色固体として得た(7mg、収率5%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 12.32 (s, 1H), 10.60 (s, 1H), 8.41 (d, J = 5.48 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.82 (m, 2H), 7.65 (s, 1H), 7.44 (m, 3H), 7.22 (d, J = 3.52 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 5.48 Hz, 1H), 4.46 (m, 1H), 3.63 (s, 2H), 1.45 (d, J = 6.65 Hz, 6H). MS (m/z): 536.9 (M+H).
【0339】
【化92】
Figure 0005148499
例49
−(3−フルオロ−4−(2−(1−プロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−フルオロフェニル)マロンアミド(130)
【0340】
ステップ1.7−クロロ−2−(1−プロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(131)
塩化物2(スキーム1)(4.38g、25.84mmol)のTHF(120mL)中の溶液に、−78℃において、n−BuLi(ヘキサン中2.5M、12.9mL、32.31mmol)をゆっくり加えた。反応混合物を、−78℃において1時間撹拌し、次にZnCl(THF中0.5M、64.6mL、32.31mmol)をゆっくり加えた。数分後、反応混合物をそのまま室温まで温め、1時間撹拌した。
【0341】
4−ヨード−1−プロピル−1H−イミダゾール(3.05g、12.92mmol)[Tet. Lett. 2004, 45, 5529]のTHF(5mL)中の溶液に、Pd(PPh(0.74g、0.64mmol)を加え、反応混合物を2.5時間加熱還流し、室温まで冷却し、次に水酸化アンモニウム水溶液を用いて希釈した。溶液をEtOAcを用いて抽出し、抽出物を水および塩水を用いて洗浄し、次に無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させた。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 DCM、次にDCM−MeOH、97:3、95:5)により精製して、表題の化合物131を黄色固体として得た(3.37g、収率47%)。MS (m/z): 278.0 (M+H).
【0342】
ステップ2.7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−2−(1−プロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(132)
131(3.37g、12.13mmol)のPhO(40ml)中の溶液に、2−フルオロ−4−ニトロフェノール(3.81g、24.26mmol)および炭酸カリウム(6.70g、48.52mmol)を加えた。反応混合物を、195℃で20時間加熱し、次に室温まで冷却した。残留物を、カラムクロマトグラフィー、溶離液 EtOAc/ヘキサン(9/1から5/5)、次にMeOH/DCM(98/2)により精製して、表題の化合物132を黄色固体として得た(4.13g、収率85%)。MS (m/z): 399.0 (M+H).
【0343】
ステップ3.3−フルオロ−4−(2−(1−プロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)アニリン(133)
ニトロ化合物132(4.13g、10.36mmol)のMeOH/THF(100ml/100mL)中の溶液に、NiCl×6HO(4.92g、20.73mmol)およびNaBH(1.54mg、41.44mmol)を加えた。反応混合物をそのまま1時間撹拌し、乾燥するまで濃縮し、得られた固体を2MHClに溶解した。酸溶液を、次に水酸化アンモニウム水溶液を用いて塩基性化し、EtOAcを用いて抽出した。有機抽出物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 DCM−MeOH、98:2、95:5)により精製して、表題の化合物133をピンク色の固体として得た(3.31g、収率86%)。MS (m/z): 368.1 (M+H).
【0344】
ステップ4.N−(3−フルオロ−4−(2−(1−プロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−フルオロフェニル)マロンアミド(130)
アミノ化合物133(400mg、1.08mmol)のDMF(20mL)中の溶液、3−(2−フルオロフェニルアミノ)−3−オキソプロパン酸(29)(427mg、2.17mmol)、EDC(352mg、2.60mmol)に、HOBT(499mg、2.60mmol)を加えた。反応混合物を、そのまま1時間撹拌した。溶液をEtOAcを用いて抽出し、抽出物を水、塩化アンモニウム水溶液および塩水を用いて洗浄し、次に無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液 DCM−MeOH、98:2、95:5)により精製して、表題の化合物130を黄色固体として得た(215mg、収率36%)。1H NMR (DMSO-d6). δ (ppm): 10.56(s, 1H), 10.06(s, 1H), 8.43(d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.10-7.96(m, 1H), 7.94(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.87(dd, J = 1.6 および 12.8 Hz, 1H), 7.77(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.68(s, 1H), 7.49(t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.42(dd, J = 2.0 および 8.8 Hz, 1H), 7.32-7.25(m, 1H), 7.22-7.14(m, 2H), 6.58(d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.98(t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.62(s, 2H), 1.78(sex, J = 7.2 Hz, 2H), 0.87(t, J = 7.2 Hz, 3H). MS (m/z): 548.1 (M + H).
【0345】
例50
−(3−フルオロ−4−(2−(1−プロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(134)
表題の化合物134(スキーム38)を、アミン133から出発し、酸29を酸27と置き換えて、化合物130(例49、スキーム38)と同様に得た。1H NMR (DMSO-d6). δ (ppm): 10.58(s, 1H), 9.64(s, 1H), 8.43(d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.07(dd, J = 1.2 および 8.8 Hz, 1H), 7.94(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.87(dd, J = 1.6 および 12.8 Hz, 1H), 7.77(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.68(s, 1H), 7.49(t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.43(dd, J = 2.0 および 8.8 Hz, 1H), 7.11-7.04(m, 2H), 6.92(ddd,J = 2.4, 6.4 および 8.0 Hz, 1H), 6.58(d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.98(t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.86(s, 3H), 3.64(s, 2H), 1.78(sex, J = 7.2 Hz, 2H), 0.87(t, J = 7.2 Hz, 3H). MS (m/z): 559.2 (M+H).
【0346】
【化93】
Figure 0005148499
例51
−(3−フルオロ−4−(2−(ピロリジン−1−カルボニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(135)
(7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)(ピロリジン−1−イル)メタノン(23、スキーム6)および酸27から出発して、化合物130(スキーム38、例49)の合成について前述された同一の手順に従って、表題の化合物135を、白色固体として収率51%で得た。1H NMR (DMSO-d6). δ (ppm): 10.65(s, 1H), 10.25(s, 1H), 8.61(d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.03(s, 1H), 7.92-7.86(m, J = 13.2 Hz, 1H), 7.60(d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.50(t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.47-7.20(m, 1H), 7.30(t, J = 8.0 Hz, 2H), 7.04(t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.83(d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.54(t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.53(s, 2H), 1.97(quin, J = 6.4 Hz, 2H), 1.89(quin, J = 6.4 Hz, 2H). MS (m/z): 549.2 (M+H).
【0347】
【化94】
Figure 0005148499
例52
−(3−フルオロ−4−(2−(3−メトキシ−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェネチル)オキサルアミド(136)
【0348】
ステップ1:4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−2−メトキシフェノール(137)
ニトロ化合物50および2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノールから出発して、化合物63(スキーム22)の合成について前述された同一の手順に従って、表題の化合物137を、淡褐色の固体として収率72%で得た。MS (m/z): 413.1 (M+H).
【0349】
ステップ2:4−(2−(4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−2−メトキシフェノキシ)エチル)モルホリン(138)
化合物137(1.78g、4.33mmol)、2−モルホリノエタノール(0.74mL、6.07mmol)およびトリフェニルフォスフィン(1.59g、6.07mmol)のTHF(43mL)中の溶液に、DEAD(0.96mL、6.07mmol)を加えた。反応混合物を、室温において反応が完了するまで撹拌した。混合物を、塩化アンモニウムの飽和水溶液を用いて反応停止し、次に酢酸エチルを用いて3回、およびジクロロメタン(少量のメタノール含む)を用いて3回抽出した。合わせた有機層を、水および塩水を用いて洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をジエチルエーテルを用いて粉末化し、濾過し、真空ポンプにより乾燥させて、表題の化合物138を黄色−褐色の固体として得た(1.80g、収率79%)。MS (m/z): 526.2 (M+H).
【0350】
ステップ3:3−フルオロ−4−(2−(3−メトキシ−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)アニリン(139)
ニトロ化合物138から出発して、アミン23(スキーム6)の合成について前述された同一の手順に従って、表題の化合物139を、黄色固体として収率99%(粗製物)で得た。MS (m/z): 496.3 (M+H).
【0351】
ステップ4:エチル2−(3−フルオロ−4−(2−(3−メトキシ−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニルアミノ)−2−オキソアセテート(140)
アミン139(313mg、0.63mmol)およびトリエチルアミン(0.18mL、1.26mmol)のジクロロメタン(16mL)中の溶液に、エチルクロロオキソアセテート(0.11mL、0.95mmol)を加えた。反応混合物を、室温において反応が完了するまで撹拌した。混合物を、塩化アンモニウムの飽和水性溶液を用いて反応停止し、酢酸エチルを用いて3回抽出した。合わせた有機層を、塩水を用いて洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗製物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:5%MeOH/95%DCMから7%MeOH/93%DCM)により精製して、表題の化合物140を黄色固体として得た(178mg、収率47%)。 MS (m/z): 596.1 (M+H).
【0352】
ステップ5:N−(3−フルオロ−4−(2−(3−メトキシ−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェネチル)オキサルアミド(136)
アミノエステル140(80mg、0.13mmol)および2−(2−メトキシフェニル)エタンアミン(0.2mL、1.34mmol)を混合し、室温において反応が完了するまで撹拌した。混合物を、塩化アンモニウム飽和水性溶液を用いて反応停止し、ジクロロメタンを用いて3回抽出した。合わせた有機層を、塩水を用いて洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗製物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:3%MeOH/97%DCMから5%MeOH/95%DCM)により精製した。この固体生成物を、次に酢酸エチルを用いて粉末化し、純粋な表題の化合物136を白色固体として得た(52mg、収率57%)。1H NMR (DMSO-d6)δ(ppm): 11.03 (s, 1H), 9.04 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.05-8.01 (m, 2H), 7.82 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.53 (t, J = 9.1 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.38 (dd, J = 2.2 および 8.2 Hz, 1H), 7.21 (td, J = 1.8 および 7.8 Hz, 1H), 7.14 (dd, J = 1.8 および 7.4 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 6.88 (td, J = 1.0 および 7.3 Hz, 1H), 6.60 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.14 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.59-3.57 (m, 4H), 3.46-3.41 (m, 2H), 2.83 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.73-2.70 (m, 2H), 1つのピーク(4H)が示されなかった。それはおそらくHOまたはDMSOの下になっている。MS (m/z): 701.1 (M+H).
【0353】
【化95】
Figure 0005148499
例53
−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェネチル)オキサルアミド(141)
【0354】
ステップ1.エチル 2−(3−フルオロ−4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニルアミノ)−2−オキソアセテート(142)
アミン15(スキーム4)から出発して、化合物140(スキーム40)の合成について前述された同一の手順に従って、表題の化合物142を、白色固体として収率14%で得た。MS (m/z): 455.1 (M+H).
【0355】
ステップ2:N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェネチル)オキサルアミド(141)
アミノエステル142から出発して、136(例52、スキーム40)の合成について前述された同一の手順に従って、表題の化合物141を、白色固体として収率90%で得た。1H NMR (DMSO-d6)δ(ppm): 11.04(s, 1H), 9.06(t, J = 6.4 Hz, 1H), 8.43(d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.02(dd, J = 2.4 および 12.8 Hz, 1H), 7.97(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.84-7.78(m, 1H), 7.79(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.67(s, 1H), 7.52(t, J = 5.2 Hz, 1H), 7.20(td, J = 1.6 および 8.0 Hz, 1H), 7.14(dd, J = 1.6 および 7.2 Hz, 1H), 6.96(d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.87(t, J = 7.2 Hz, 1H),6.58(d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.06(q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.79(s, 3H), 3.42(q, J = 7.2 Hz, 2H), 2.82(t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.40(7.2 Hz, 3H). MS (m/z): 560.2 (M+H).
【0356】
例54
−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェネチル)オキサルアミド(143)
表題の化合物143を、スキーム41に従う化合物141(例53)と同様にして得た。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 11.04(s, 1H), 9.16(t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.43(d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.02(dd, J = 2.4 および 12.8 Hz, 1H), 7.96(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.84-7.79(m, 1H), 7.79(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.68(s, 1H), 7.52(t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.34-7.24(m, 2H), 7.19-7.11(m, 2H), 6.58(d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.06(q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.46(q, J = 7.2 Hz, 2H), 2.88(t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.40(t, J = 7.2 Hz, 3H).
【0357】
【化96】
Figure 0005148499
例55
−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェネチル)オキサルアミド(144)
ステップ1.エチル2−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニルアミノ)−2−オキソアセテート(145)
アミン12(スキーム3)から出発して、化合物140(スキーム40)の合成について前述された同一の手順に従って、表題の化合物145を、白色固体として収率14%で得た。MS (m/z): 441.1 (M+H).
【0358】
ステップ2.N−(3−フルオロ−4−(2−(3−メトキシ−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェネチル)オキサルアミド(144)
アミノエステル145から出発して、136(例52、スキーム40)の合成について前述された同一の手順に従って、表題の化合物144を、白色固体として収率33%で得た。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 11.03(s, 1H), 9.04(t, J = 5.6 Hz, 1H), 8.43(d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.02(dd, J = 2.4 および 12.8 Hz, 1H), 7.86(s, 1H), 7.84-7.78(m, 1H), 7.72(s, 1H), 7.68(s, 1H), 7.51(t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.20(td, J = 1.6 および 7.6 Hz, 1H), 7.14(dd, J = 1.6 および 7.6 Hz, 1H), 6.96(d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.87(t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.58(d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.799s, 3H), 3.72(s, 3H), 3.43(q, J = 6.8 Hz, 2H), 2.82(t, J = 6.8 Hz, 2H). MS (m/z): 546.2 (M+H).
【0359】
【化97】
Figure 0005148499
例56
−(4−(2−(3−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(146)
ステップ1:(3−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)フェニル)メタノール(147)
ニトロ化合物50および3−(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸から出発して、化合物63(スキーム22)の合成について前述された同一の手順に従って、表題の化合物147を、ベージュ色−褐色の固体として収率71%で得た。MS (m/z): 397.0 (M+H).
【0360】
ステップ2:2−(3−(クロロメチル)フェニル)−7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン(148)
ヒドロキシ−化合物147(685mg、1.73mmol)を、塩化チオニル(8.6mL)中で懸濁化し、反応混合物を約1時間還流した。混合物を室温まで冷却し、次に氷/水混合物に注いだ。得られた固体を濾過により採集し、水を用いて洗浄し、よく乾燥して、表題の化合物148を黄色固体として得た(730mg、収率93%)。MS (m/z): 415.0 (M+H).
【0361】
ステップ3:1−(3−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)フェニル)−N,N−ジメチルメタンアミン(149)
塩化物148(3.8g、8.42mmol)のジメチルホルムアミド(42mL)中の懸濁液に、ジメチルアミン(8.4mL、16.84mmol)を加え、反応混合物を60℃で加熱した。数時間後、反応が完了し、ジメチルホルムアミドを蒸発させた。残留物を、酢酸エチルを用いて粉末化し、濾過により採集し、酢酸エチルを用いて洗浄し、乾燥して、表題の化合物149を黄色固体として得た(1.71g、収率48%)。MS (m/z): 424.0 (M+H).
【0362】
ステップ4:4−(2−(3−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロアニリン(150)
化合物149から出発して、化合物23(スキーム6)の合成について前述された同一の手順に従って、表題の化合物150を収率44%で得た。MS (m/z): 394.0 (M+H).
【0363】
ステップ5:N−(4−(2−(3−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(146)
アミン150(334mg、0.85mmol)、3−(2−メトキシフェニルアミノ)−3−オキソプロパン酸(27)(355mg、1.70mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(275mg、2.04mmol)のジメチルホルムアミド(8.5mL)中の溶液に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N−エチルカルボジイミド塩酸塩(391mg、2.04mmol)を加え、反応混合物を、室温において反応が完了するまで撹拌した。ジメチルホルムアミドを蒸発させ、残留物を重炭酸ナトリウムの飽和溶液を用いて反応停止した。水層を、酢酸エチルを用いて3回抽出した。合わせた有機層を、水および塩水を用いて洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、表題の化合物146を白色固体として得た(180mg、収率36%)。1H NMR (DMSO-d6)δ (ppm): 10.59 (s, 1H), 9.64 (s, 1H), 8.52-8.50 (m, 1H), 8.08-8.06 (m, 2H), 7.88 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 7.78 (m, 2H), 7.51-7.38 (m, 4H), 7.07 (s, 2H), 6.92 (m, 1H), 6.65 (m, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.65 (s, 2H), 3.48 (s, 2H), 2.18 (s, 6H). MS (m/z): 585.2 (M+H).
【0364】
化合物151(例57)、152(例58)、153(例59)、154(例60)および155(例61)を、スキーム43に従って調製した。
【表4】
Figure 0005148499
【表5】
Figure 0005148499
【0365】
【化98】
Figure 0005148499
例62
−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(4−メトキシフェニル)マロンアミド(156)
ステップ1:3−(4−メトキシフェニルアミノ)−3−オキソプロパン酸(157)
4−メトキシアニリンから出発して、化合物27(例8、スキーム8)の合成について前述された同一の手順に従って、表題の化合物157を収率56%で得た。MS (m/z): 210.0 (M+H).
【0366】
ステップ2:N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(4−メトキシフェニル)マロンアミド(156)
アミン15(スキーム4)から出発して、28a(例8、ステップ2、スキーム8)の合成について前述された同一の手順に従って、表題の化合物156を収率42%で得た。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.54(s, 1H), 10.07(s, 1H), 8.40(d. J = 5.3 Hz, 1H), 7.94(d, J = 1.2Hz, 1H), 7.64(dd, J = 2.4 および 13.1 Hz, 1H), 7.77(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.65(s, 1H), 7.51-7.49(m, 2H), 7.46(d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.41(dd, J = 1.0 および 9.0 Hz, 1H), 6.89-6.87(m, 2H), 6.56(d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.05(q, 2H), 3.70(s, 3H), 3.45(s, 2H), 1.42(t, 3H). MS (m/z): 546.0 (M+H).
【0367】
【化99】
Figure 0005148499
例63
N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−フェニルシクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド(158)
ステップ1:1−(フェニルカルバモイル)シクロプロパンカルボン酸(161)
二塩基酸159(2.5g、19.2mmol)のTHF(500mL)中の溶液に、EtN(1.40mL、19.2mmol)を、窒素雰囲気下で滴下添加し、混合物を、0℃において30分間撹拌し、その後塩化チオニル(2.68mL、19.2mmol)を加えた。反応混合物を、0℃において30分間さらに撹拌し(そこに塩化アシル160を生成させるため)、次にアニリン(2.22mL、21.2mmol)のTHF(25mL)中の溶液を加えた。反応混合物を0℃において4時間撹拌し、次にEtOAcを用いて希釈し、2NNaOH溶液を用いて3回抽出した。水層を、2NHCl溶液を用いて、PH〜1−2まで滴定し、次にEtOAcを用いて抽出した。有機層をNaSOで乾燥し、減圧下で濃縮して、表題の化合物(161)を白色固体として得た(2.86g、収率72%)。MS (m/z): 206.0 (M+H).
【0368】
ステップ2:N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−フェニルシクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド(158)
アミン15および酸161から出発して、化合物28a(例8、ステップ2、スキーム8)の合成について前述された同一の手順に従って、表題の化合物158を収率65%で得た。1H NMR (DMSO-d6)δ(ppm): 10.35(s, 1H), 9.99(s, 1H), 8.42(d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.94(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.88(dd, J = 2.1 および 14.1 Hz, 1H), 7.77(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.66(s, 1H), 7.61(dd, J = 2.2 および 8.8 Hz, 2H), 7.49(dd, J = 1.9 および 8.8 Hz, 2H), 7.45(t, 1H, J = 8.8 Hz), 7.31-7.26(m, 2H), 7.05(t, 1H, J = 6.1 Hz), 6.52(d, J = 5.4 Hz, 1H), 4.04(q, 2H), 1.40(s, 4H), 1.38(t, 3H). MS (m/z): 542.1 (M+H).
【0369】
【化100】
Figure 0005148499
例64
−(3−フルオロ−4−(2−(1−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−メチル−N−フェニルマロンアミド(162)
ステップ1:1−(2−ヨードエチル)ピロリジン×HI(164)
トリフェニルフォスフィン(4.46g、17.7mmol)、イミダゾール(1.2g、17.7mmol)およびヨード(4.50g、17.7mmol)のTHF(90mL)中の懸濁液を、5分間撹拌し、その後2−(ピロリジン−1−イル)エタノール(163)(2mL、17.7mmol)を滴下添加した。反応混合物を、4時間撹拌した。得られた沈殿物を濾過により採集し、EtOAcを用いて数回洗浄し、一晩乾燥して、表題の化合物164を白色固体として得た(4.85g、76%)。MS (m/z): 226.0 (M+H).
【0370】
ステップ2:2,4,5−トリヨード−1−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1H−イミダゾール(166)
2,4,5−トリヨード−1H−イミダゾール(165)(4.08g,9.1mmol)のDMF(28mL)中の溶液に、0℃において、NaH(1.46g,36.4mmol)を、30分間以上かけて分割して加えた。次に1−(2−ヨードエチル)ピロリジン×HI164(4.85g,13.65mmol)を、0℃において加え、反応混合物を、4時間以上かけてそのまま室温まで温めた。EtOAc(50mL)を加え、混合物をNaHCO水性溶液を用いて洗浄した。有機層を分離し、クエン酸溶液(3%)を用いて抽出し、酸性水性抽出物を、2NNaOH溶液を用いて、pH〜10まで塩基性化した。得られた固体を、濾過により採集し、表題の化合物166を淡褐色固体として得た(1.75g,35%)。MS (m/z): 543.5 (M+H).
【0371】
ステップ3:4−ヨード−1−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1H−イミダゾール(167)
2,4,5−トリヨード−1−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1H−イミダゾール(166)(1.75g、3.22mmol)のTHF(32mL)中の溶液に、−78℃において、tBuLi(7.57mL、12.88mmol)を、1時間以上かけて滴下添加した。反応混合物を水に注ぎ、EtOAcを用いて抽出し、有機抽出物を分離し、NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮して、表題の化合物167を暗黄色のシロップ状物質として得た(0.9g、96%収率)。1H NMR (DMSO-d6) δ(ppm): 7.59(s, 1H), 7.36(s, 1H), 4.02(m, 2H), 2.78(m, 2H), 2.42(m, 4H), 1.63(m, 4H). MS (m/z): 292.1 (M+H).
【0372】
ステップ4:7−クロロ−2−(1−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(168)
化合物123(スキーム36)の合成について前述された手順に従い、しかし4−ヨード−1−イソプロピル−1H−イミダゾールを化合物167と置き換えて、表題の化合物168を収率47%で黄色固体として得た。MS (m/z): 333.0 (M+H).
【0373】
ステップ5:7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−2−(1−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(169)
化合物168から出発して、化合物123(スキーム36)の合成について前述された手順に従い、表題の化合物169を収率61%で黄色固体として得た。MS(m/z):454.0(M+H).
【0374】
ステップ6:3−フルオロ−4−(2−(1−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)アニリン(170)
ニトロ化合物169(400mg、0.88mmol)のEtOH/HO(8mL/4mL)中の溶液に、100℃(浴中)において、鉄粉(420mg、7.48mmol)およびNHCl(41mg、0.76mmol)を加え、反応混合物を、還流温度において1時間激しく撹拌した。混合物を室温まで冷却し、セライトのパッドを通して濾過した。濾液を採集し、濃縮して、表題の化合物170を黄色固体として得た(4.20mg、純度88%)。MS(m/z):424.0(M+H).
【0375】
ステップ7:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−メチル−N−フェニルマロンアミド(162)
化合物28a(例8、ステップ2)の合成について前述された手順に従い、しかしアミン9をアミン170と置き換えて、表題の化合物162を収率47%で得た。1H NMR (DMSO-d6)δ(ppm): 10.29(s, 1H), 8.42(d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.94(s,1H), 7.77(m, 2H), 7.66(s, 1H), 7.46(m, 3H), 7.39(m, 3H), 7.30(m, 1H), 6.56(d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.11(t, 2H), 3.19(m, 4H), 3.14(s, 3H), 2.77(t, 2H), 1.65(s, 4H). MS (m/z): 599.0 (M+H).
【0376】
【化101】
Figure 0005148499
例65
N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド(171)
【0377】
ステップ1:1−(2−メトキシフェニルカルバモイル)シクロプロパンカルボン酸(172)
化合物161(スキーム45)の合成について前述された手順に従い、しかしアニリンを2−メトキシアニリンと置き換えて、表題の化合物172を収率44%で得た。M/S (m/z): 236.0 (M+H).
【0378】
ステップ2:N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド(171)
アミン15から出発して、化合物28a(例8、ステップ2、スキーム8)の合成について前述された手順に従い、しかし酸27を酸172と置き換えて、表題の化合物171を収率33%で得た。1H NMR (DMSO-d6)δ(ppm): 10.29(s, 1H), 10.11(s, 1H), 8.42(d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.04(d, 1H, J = 7.2 Hz), 7.94(s,1H), 7.82(d, J = 12.5 Hz, 1H), 7.77(s, 1H), 7.66(s, 1H), 7.50(m, 2H), 7.05(m, 2H), 6.90(t, 1H), 6.56(d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.04(q, 2H), 3.81(s, 3H), 1.59(s, 2H), 1.55(s, 2H), 1.38(t, 3H). MS (m/z): 572.0 (M+H).
【0379】
例66
N−(3−フルオロ−4−(2−(1−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド(173)
化合物28a(例8、ステップ2、スキーム8)の合成について前述された手順に従い、しかしアミン9をアミン65に、および酸27を酸172と置き換えて、表題の化合物173を収率11%で得た。1H NMR (DMSO-d6)δ(ppm): 10.29(s, 1H), 10.12(s, 1H), 8.42(d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.12(s, 1H), 8.02(d, J = 7.6 Hz,1H), 7.92(s, 1H), 7.82(d, J = 13.7 Hz, 1H), 7.77(s, 1H), 7.66(s, 1H), 7.50(m, 2H), 7.05(m, 2H), 6.90(m, 1H), 6.56(d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.13(t, 2H), 3.81(s, 3H), 2.84(s, 2H), 2.53(s, 2H), 2.47(s, 2H), 1.67(m, 4H), 1.59(m, 2H), 1.55(m, 2H). MS (m/z): 641.0 (M+H).
【0380】
【化102】
Figure 0005148499
例67
N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(4−メトキシフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド(174)
【0381】
ステップ1:1−(2−メトキシフェニルカルバモイル)シクロプロパンカルボン酸(175)
化合物161(スキーム45)の合成について前述された手順に従い、しかしアニリンを4−メトキシアニリンと置き換えて、表題の化合物175を収率68%で得た。M/S (m/z): 236.0 (M+H).
【0382】
ステップ2:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(4−メトキシフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド(174)
化合物5c(スキーム3)の合成について前述された手順に従い、しかしアミン酸1を酸175と置き換えて、表題の化合物174を収率44%で得た。1H NMR (DMSO-d6)δ(ppm): 10.44(s, 1H), 9.78(s, 1H), 8.42(d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.87(dd, J = 1.2 および 7.4 Hz, 1H), 7.84(s,1H), 7.70(s, 1H), 7.66(s, 1H), 7.49(m, 3H), 7.42(t, J = 9.0 Hz, 1H), 6.87(m, 2H), 6.53(d, J = 5.5 Hz, 1H), 3.71(s, 3H), 1.44(t, 3H). MS (m/z): 558.0 (M+H).
【0383】
【化103】
Figure 0005148499
例68
N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド(176)
【0384】
ステップ1:1−(2−フルオロフェニルカルバモイル)シクロプロパンカルボン酸(68)
化合物161(スキーム45)の合成について前述された手順に従い、しかしアニリンを2−フルオロアニリンと置き換えて、表題の化合物177を収率57%で得た。M/S (m/z): 224.0 (M+H).
【0385】
ステップ2:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(4−メトキシフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド(176)
アミン12から出発して、化合物5c(スキーム3)の合成について前述された手順に従い、しかし酸1を酸177と置き換えて、表題の化合物176を収率30%で得た。1H NMR (DMSO-d6)δ(ppm): 10.34(s, 1H), 10.26(s, 1H), 8.42(d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.86-7.82(m, 3H), 7.70(s, 1H), 7.66(s, 1H), 7.51-7.43(m, 2H), 7.28-7.23(m, 1H), 7.18-7.15(m, 2H), 6.55(d, J = 5.5 Hz, 1H), 3.71(s, 3H), 1.60-1.53(m, 4H). MS (m/z): 546.1 (M+H).
【0386】
例69
N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド(178)
アミン15から出発して、化合物5d(スキーム4)の合成について前述された手順に従い、しかし酸1を酸177と置き換えて、表題の化合物178を収率13%で得た。1H NMR (DMSO-d6)δ(ppm): 10.34(s, 1H), 10.26(s, 1H), 8.42(d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.95(s, 1H), 7.86-7.83(m, 2H), 7.77(d, 1H, J = 1.2 Hz), 7.66(s, 1H), 7.51-7.43(m, 2H), 7.28-7.23(m, 1H), 7.17-7.15(m, 2H), 6.54(d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.04(q, 2H), 1.60-1.53(m, 4H), 1.38(t, 3H). MS (m/z): 560.2 (M+H).
【0387】
例70
N−(3−フルオロ−4−(2−(1−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド(179)
170(スキーム46)から出発して、化合物28a(例8,ステップ2)の合成について前述された手順に従い、しかし酸27を酸177と置き換えて、表題の化合物179を収率11%で得た。1H NMR (DMSO-d6)δ(ppm): 10.28(s, 1H), 10.26(s, 1H), 8.42(d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.92(d, J = 1.1 Hz, 1H), 7.86(d, J = 1.9Hz, 1H), 7.83-7.79(m, 1H), 7.76(d, 1H, J = 1.4 Hz), 7.66(s, 1H), 7.49(dd, J = 2.1 および 9.0 Hz, 1H),7.45(t, J = 8.6 Hz, 1H), 7.28-7.23(m, 1H), 7.17-7.14(m, 2H), 6.54(d, 1H, J = 5.5 Hz), 4.12(q, 2H), 2.76(t, 2H), 2.45(m, 2H), 1.67-1.64(m, 4H), 1.60-1.53(m, 4H). MS (m/z): 629.1 (M+H).
【0388】
【化104】
Figure 0005148499
例71
N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(4−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド(180)
【0389】
ステップ1:1−(4−フルオロフェニルカルバモイル)シクロプロパンカルボン酸(181)
化合物161(スキーム45)の合成について前述された手順に従い、しかしアニリンを4−フルオロアニリンと置き換えて、表題の化合物181を収率57%で得た。MS (m/z): 224.0 (M+H).
【0390】
ステップ2:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(4−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド(180)
アミン12(スキーム3)から出発して、化合物5c(例3,スキーム3)の合成について前述された手順に従い、しかし酸1を酸181と置き換えて、表題の化合物180を収率24%で得た。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.39(s, 1H), 10.01(s, 1H), 8.42(d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.87(dd, J = 14.2 および 2.4 Hz, 1H), 7.85(d, 1H, J = 1.2 Hz), 7.70(d, 1H, J = 1.1 Hz), 7.66(s, 1H), 7.64-7.61(m, 2H), 7.50(dd, J = 2.0 および 8.8 Hz, 1H), 7.43(t, 1H, J = 8.8 Hz), 7.16-7.11(m, 2H), 6.55(d, 1H, J = 5.5 Hz), 3.71(s, 3H), 1.44(m, 4H). MS (m/z): 546.0 (M+H).
【0391】
【化105】
Figure 0005148499
例72
N−(3−フルオロ−4−(2−(4−((メチル(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)メチル)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(4−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド(182)
アミン化合物80(189mg、0.374mmol)(スキーム26)のDMF(〜7ml)中の溶液に、酸181(125mg、1.5当量、5.61mmol)、iPrNEt(16mg、3.5当量、1.31mmol)およびHATU(426mg、3当量、1.12mmol)を加えた。反応混合物を、室温において24時間撹拌した。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、飽和NaHCO溶液およびEtOAcの間で分配した。そのEtOAcを、飽和NaHCO溶液を用いて2回洗浄し、その後無水NaSOで乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下で除去して、粗製物の混合物を、最初にカラムクロマトグラフィー(25%MeOH/EtOAc+1%NHOH溶液)、次にGilson(30%MeOH/HOから80%MeOH/HO 45分間以上)により精製して、表題の化合物182を白色固体として得た(64mg、収率24%)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 8.48 (d, J = 5.48 Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.90 (dd, J = 1.77 および 12.91 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.22 Hz, 2H), 7.62 (m, 2H), 7.42 (m, 4H), 7.13 (t, J = 8.99 Hz, 2H), 6.58 (d, J = 5.48 Hz, 1H), 3.51 (s, 1H), 2.40 (m, 12H), 2.14 (s, 3H), 2.10 (s, 3H), 1.44 (m, 4H). MS (m/z): 711.1 (M+H). (ギ酸塩)
【0392】
【化106】
Figure 0005148499
例73
−(4−(2−(1−(2−(ジエチルアミノ)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−メチル−N−フェニルマロンアミド(183)
【0393】
ステップ1:N,N−ジエチル2−ヨードエタンアミン(184)
化合物164(スキーム46)の合成について前述された手順に従い、表題の化合物184を収率42%で得た。MS (m/z): 228.0 (M+H).
【0394】
ステップ2:N,N−ジエチル2−(2,4,5−トリヨード−1H−イミダゾール−1−イル)エタンアミン(185)
化合物166(スキーム46)の合成について前述された手順に従い、表題の化合物185を収率62%で得た。MS (m/z): 546.0 (M+H).
【0395】
ステップ3:N,N−ジエチル−2−(4−ヨード−1H−イミダゾール−1−イル)エタンアミン(186)
化合物167(スキーム46)の合成について前述された手順に従い、表題の化合物186を収率97%で得た。MS (m/z): 294.0 (M+H).
【0396】
ステップ4:2−(4−(7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−N,N−ジエチルエタンアミン(187)
化合物168(スキーム46)の合成について前述された手順に従い、表題の化合物187を収率78%で得た。MS (m/z): 335.0 (M+H).
【0397】
ステップ5:N,N−ジエチル2−(4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)エタンアミン(188)
化合物169(スキーム46)の合成について前述された手順に従い、表題の化合物188を収率10%で得た。MS (m/z): 456.0 (M+H).
【0398】
ステップ6:4−(2−(1−(2−(ジエチルアミノ)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロアニリン(189)
化合物170(スキーム46)の合成について前述された手順に従い、表題の化合物189を収率83%で得た。MS (m/z): 426.0 (M+H).
【0399】
ステップ7:N−(4−(2−(1−(2−(ジエチルアミノ)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−メチル−N−フェニルマロンアミド(183)
化合物163(スキーム46)の合成について前述された手順に従い、表題の化合物183を収率38%で得た。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.34(s, 1H), 8.40(d, J = 5.3 Hz, 2H), 7.91(s, 1H), 7.79(m, 2H), 7.63(s, 1H), 7.46-7.28(m, 7H), 6.54(d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.03(t, 2H), 3.20-3.19(m, 5H), 2.70(t, 2H), 2.44(q, 4H), 0.89(t, 6H),.MS (m/z): 601.0 (M+H).
【0400】
【化107】
Figure 0005148499
例74
−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)マロンアミド(190)
【0401】
ステップ1:3−オキソ−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)プロパン酸(191)
化合物27(スキーム8)の合成について前述された手順に従い、しかし2−メトキシベンゼンアミンを2−(トリフルオロメチル)ベンゼンアミンと置き換えて、表題の化合物191を収率6%で得た。MS (m/z): 248.0 (M+H).
【0402】
ステップ2:N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)マロンアミド(190)
アミン15から出発して、化合物28a(例8、ステップ2、スキーム8)の合成について前述された手順に従い、しかし酸27を酸191と置き換えて、表題の化合物190を収率27%で得た。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.57(s, 1H), 10.56(s, 1H), 8.40(d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.10(s, 1H), 7.94(d, J =1.2 Hz, 1H), 7.85(dd, J = 2.2 および 13.0 Hz, 1H), 7.77(s, 1H), 7.76(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.65(s, 1H), 7.56(t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.44(t, 1H, J = 8.6 Hz), 7.41-7.40(m, 2H), 6.56(d, 1H), 4.03(q, 2H), 3.54(s, 1H), 1.33(t, 3H). MS (m/z): 583.1.0 (M+H).
【0403】
【化108】
Figure 0005148499
例75
−(4−(2−(1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)マロンアミド(191)
【0404】
ステップ1:2−ヨード−N,N−ジメチルエタンアミン(192)
化合物164(スキーム46)の合成について前述された手順に従い、表題の化合物192を収率61%で得た。MS (m/z): 200.0 (M+H).
【0405】
ステップ2:N,N−ジメチル2−(2,4,5−トリヨード−1H−イミダゾール−1−イル)エタンアミン(193)
化合物166(スキーム46)の合成について前述された手順に従い、表題の化合物193を収率27%で得た。MS (m/z): 518.0 (M+H).
【0406】
ステップ3:2−(4−ヨード−1H−イミダゾール−1−イル)−N,N−ジメチルエタンアミン(194)
化合物167(スキーム46)について前述された手順に従い、表題の化合物194を収率97%で得た。MS (m/z): 266.0 (M+H).
【0407】
ステップ4:2−(4−(7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−N,N−ジメチルエタンアミン(195)
化合物168(スキーム46)について前述された手順に従い、表題の化合物195を収率41%で得た。MS (m/z): 307.0 (M+H).
【0408】
ステップ5:2−(4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−N,N−ジメチルエタンアミン(196)
化合物168(スキーム46)について前述された手順に従い、表題の化合物196を収率36%で得た。MS (m/z): 428.0 (M+H).
【0409】
ステップ6:4−(2−(1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロアニリン(197)
化合物170(スキーム46)についての前述された手順に従い、表題の化合物197を収率93%で得た。MS (m/z): 398.0 (M+H).
【0410】
ステップ7:N−(4−(2−(1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)マロンアミド(191)
化合物163(スキーム46)についての前述された手順に従い、表題の化合物191を収率55%で得た。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.61(s, 1H), 10.07(s, 1H), 8.40(d, J = 5.5Hz, 1H), 8.38(s, 1H), 7.99-7.93(m, 1H), 7.90(d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.85(dd, J = 2.1 および 13.1 Hz, 1H), 7.75(d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.64(s, 1H), 7.47(t, 1H, J = 8.8 Hz), 7.40(dd, J = 2.1 および 8.8 Hz, 1H), 7.29-7.23(m,1H), 7.18-7.12(m, 2H), 6.55(d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.09(t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.61(s, 2H), 2.59(t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.17(s, 6H) . MS (m/z): 577.1 (M+H).
【0411】
【化109】
Figure 0005148499
例76
N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)−N−メチルシクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド(198)
【0412】
ステップ1:1−((4−フルオロフェニル)(メチル)カルバモイル)シクロプロパンカルボン酸(199)
化合物161(スキーム45)の合成について前述された手順に従い、しかしアニリンを4−フルオロ−N−メチルアニリンと置き換えて、表題の化合物199を収率66%で得た。M/S (m/z): 238.0 (M+H).
【0413】
ステップ2:N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)−N−メチルシクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド(198)
化合物5d(例4、スキーム4)の合成について前述された手順に従い、表題の化合物198を収率15%で得た。1HNMR (CD3OD) δ (ppm): 8.40(d, J = 8.6Hz, 1H), 7.79(dd, 2H), 7.65(s, 1H), 7.46-7.38(m, 1H), 7.31-7.27(m, 3H), 7.20-7.16(m, 1H), 7.06(t, J = 8.6 Hz, 1H), 6.55(d, J = 5.7 Hz, 1H), 4.12(q, 2H), 3.32(s, 3H, N-Me), 1.50(m, 5H), 1.33(s, 2H). MS (m/z): 574.1 (M+H).
【0414】
【化110】
Figure 0005148499
例77
−エチル−N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−フェニルマロンアミド(200)
【0415】
ステップ1:3−(エチル(フェニル)アミノ)−3−オキソプロパン酸(201)
化合物31(スキーム10)について前述された手順に従い、表題の化合物201を収率81%で得た。MS (m/z): 208.0 (M+H).
【0416】
ステップ2:N−エチル−N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−フェニルマロンアミド(200)
化合物5d(例4、スキーム4)について前述された手順に従い、表題の化合物200を収率49%で得た。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.24(s, 1H), 8.40(d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.94(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.77(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.76(dd, J = 2.3 および 2.9 Hz, 1H), 7.65(s, 1H), 7.49-7.27(m, 8H), 6.54(d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.04(q, 2H), 3.67(q, 2H), 3.14(s, 2H), 1.38(t, 3H), 1.01(t, 3H) MS (m/z): 544.1 (M+H).
【0417】
【化111】
Figure 0005148499
例78
−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−イソプロピル−N−フェニルマロンアミド(202)
【0418】
ステップ1:3−(イソプロピル(フェニル)アミノ)−3−オキソプロパン酸(203)
化合物31(スキーム10)について前述された手順に従い、表題の化合物203を収率49%で得た。MS (m/z): 222.0 (M+H).
【0419】
ステップ2:N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−イソプロピル−N−フェニルマロンアミド(202)
化合物5d(例4、スキーム4)について前述された手順に従い、表題の化合物202を収率28%で得た。1HNMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.19(s, 1H), 8.40(d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.94(d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.77-7.73(m, 2H), 7.65(s, 1H), 7.49-7.39(m, 4H), 7.28-7.24(m, 3H), 6.54(dd, J = 0.6 および 5.3 Hz, 1H), 4.82(m, 1H), 4.04(q, 1H), 3.02(s, 2H), 1.38(t, 3H), 0.99(s, 3H), 0.98(s, 3H). MS (m/z): 558.0 (M+H).
【0420】
【化112】
Figure 0005148499
例79
N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−2−オキソ−1−フェニルピロリジン−3−カルボキサミド(204)
化合物5d(スキーム4)の合成について前述された手順に従い、しかし酸1を酸205と置き換えて、表題の化合物204を収率40%で得た。1HNMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.72(s, 1H), 8.49(d, J = 5.7 Hz, 1H), 8.06(d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.96-7.90(m, 2H), 7.72(s, 1H), 7.67-7.65(m, 2H), 7.53-7.49(m, 2H), 7.41-7.37(m, 2H), 7.16(t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.70(d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.06(q, 2H), 3.93(m, 2H), 3.77(t, J = 8.2 Hz, 1H), 4.42(m, 2H), 1.40(t, 3H). MS (m/z): 542.0 (M+H).
【0421】
例80
N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−3−(インドリン−1−イル)−3−オキソプロパンアミド(206)
【0422】
ステップ1:3−(インドリン−1−イル)−3−オキソプロパン酸(207)
化合物31(スキーム10)ついて前述された手順に従い、表題の化合物207を収率75%で得た。MS (m/z): 206.0 (M+H).
【0423】
ステップ2:N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−3−(インドリン−1−イル)−3−オキソプロパンアミド(206)
化合物5d(スキーム4)について前述された手順に従い、表題の化合物206を収率40%で得た。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.56(s, 1H), 8.42(d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.06(d, J = 8.0Hz, 1H), 7.95(s, J = 1.2 Hz, 1H), 7.87(dd, J = 2.2 および 13.1 Hz, 1H), 7.78(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.67(s, 1H), 7.47(t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.40(dd, J = 1.5 および 8.0 Hz, 1H), 7.25(d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.16(t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.02(t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.57(d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.16(s, 2H), 4.06(q, 2H), 3.69(s, 2H), 3.32-3.15(m, 2H), 1.39(t, 3H). MS (m/z): 542.1 (M+H).
【0424】
例81
3−(2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−イル)−N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−3−オキソプロパンアミド(208)
【0425】
ステップ1:3−(2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−イル)−3−オキソプロパン酸(209)
化合物31(スキーム10)について前述された手順に従い、表題の化合物209を収率75%で得た。MS (m/z): 222.0 (M+H).
【0426】
ステップ2:3−(2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−イル)−N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−3−オキソプロパンアミド(208)
化合物5d(スキーム4)について前述された手順に従い、表題の化合物208を収率40%で得た。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.55(s, 1H), 8.44(d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.98(s, 1H), 7.83(s, 1H), 7.82(bs, 1H), 7.68(s, 1H), 7.46(t, 1H), 7.38(bs, 1H), 7.06(bs, 1H), 6.89(m, 2H), 6.60(d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.32(t, 2H), 4.05(q, 2H), 3.91(t, 2H), 3.81(s, 2H), 1.39(t, 3H). MS (m/z): 558.1 (M+H).
【0427】
【化113】
Figure 0005148499
例82
N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−2−オキソ−3−フェニルイミダゾリジン−1−カルボキサミド(210)
1−フェニルイミダゾリジン−2−オン(211)(100mg、0.62mmol)[P. Mayer, P. Brunel, C. Chaplain, C. Piedecoq, F. Calmel, P. Schambel, P. Chopin, T. Wurch, P. J. Pauwels, M. Marien, J.-L. Vidaluc, T. Imbert J. Med. Chem. 2000, 43, 3653-3664; W. Su, Y. Zhang J. Chem. Res. Synop. 2000, 9, 440-441]のTHF(6mL)中の溶液に、トリホスゲン(189mg、0.62mmol)を加え、溶液を60℃において3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、その後アニリン15(229mg、0.65mmol)およびDIPEA(648μL、3.72mmol)を加え、撹拌を1時間続けた。反応混合物を濃縮し、EtOAcおよび水の間で分配した。沈殿物が形成され、これを濾過により採集した。有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。採集した沈殿物を合わせた残留物を、乾燥してカラムに詰め、EtOAc/MeOH(9:1)を用いて溶離して、表題の化合物210(150mg、収率43%)を黄色がかった白色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6)δ(ppm): 10.57(s, 1H), 8.42(d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.95(d, J = 1.1 Hz, 1H), 7.83(dd, J = 2.5 および 13.3 Hz, 2H), 7.77(d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.66(s, 1H), 7.61(dd, J = 1.0 および 8.8 Hz, 1H), 7.49-7.41(m, 4H), 7.16(t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.57(d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.03(q, 2H), 4.04-3.92(m, 4H), 1.38(t, 3H). MS (m/z): 543.0 (M+H).
【0428】
【表6】
Figure 0005148499
【表7】
Figure 0005148499
【0429】
化合物211−214を、アミン15(スキーム4)から出発して合成し、化合物215−216を、アミン197(スキーム54)から出発して調製し、化合物217を、アミン80(スキーム26)から出発して得て、さらに化合物218−219を、アミン9(スキーム2)から出発して得た。
【0430】
【化114】
Figure 0005148499
例92
N−(3−フルオロ−4−(2−(4−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−3−(4−フルオロフェニル)−2−オキソイミダゾリジン−1−カルボキサミド(220)
【0431】
ステップ1:tert−ブチル4−(7−(2−フルオロ−4−(3−(4−フルオロフェニル)−2−オキソイミダゾリジン−1−カルボキサミド)フェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ベンジル(2−メトキシエチル)カルバメート(223)
アミン221(中間体としてアリールボロン酸塩76を使用して、スキーム26従って調製した(表2))、および3−(4−フルオロフェニル)−2−オキソイミダゾリジン−1−カルボニルクロライド(222)から出発して、化合物210(例82、スキーム59)の合成について前述された手順に従い、表題の化合物223を収率40%で得た。MS (m/z): 730.3 (M+H).
【0432】
ステップ2:N−(3−フルオロ−4−(2−(4−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−3−(4−フルオロフェニル)−2−オキソイミダゾリジン−1−カルボキサミド(220)
223(60mg、0.082mmol)およびTFA(1mL)のトルエン(2mL)中の溶液を、室温において30分間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、ジエチルエーテルを用いて粉末化し、固体を採集し、乾燥して、表題の化合物220(70mg、99.5%)を、黄色がかった白色固体として得た。1HNMR (DMSO-d6)δ(ppm): 10.55(s, 1H), 8.95(s, broad, 2H), 8.52(d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.13(s, 1H), 7.97(d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.84(dd, J = 2.5 および 13.1 Hz, 1H), 7.65-7.61(m, 4H), 7.49(t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.44(dd, J = 2.4 および 8.8 Hz, 1H), 7.30-7.25(m, 2H), 6.65(d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.21(t, 1H), 3.93(m, 4H), 3.57(t, 2H), 3.30(s, 3H), 3.11(m, 2H). MS (m/z): 630.3 (M+H).
【0433】
【化115】
Figure 0005148499
例93
−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−3−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(224)
【0434】
ステップ1:4−(2−ブロモチエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロベンゼンアミン(225)
化合物50(1.0g、2.96mmol)およびNHCl(46mg、0.86mmol)のEtOH(29mL)/水(15mL)中の混合物に、100℃において、Fe(1.4g、25.15mmol)を一度に加え、混合物を40分間激しく撹拌しながら還流した。混合物をセライトを通して濾過し、セライトをEtOHを用いて洗浄し、濾液を合わせて、減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc中で懸濁化し、水を用いて洗浄し、有機層を無水NaSOで乾燥し、蒸発させて、表題の化合物225を得た(916.15mg、収率91%)。MS (m/z): 338.9 (96 %), 340.9 (100%).
【0435】
ステップ2:tert−ブチル4−(2−ブロモチエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニルカルバメート(226)
アニリン225(300mg、0.887mmol)およびBocON(194mg、0.887mmol)のMeCN(1.8mL)中の溶液を、室温において一晩撹拌した。粗製物の混合物を、減圧下で濃縮して、表題の化合物226(380mg、収率98%)を得て、さらなる精製なしに次のステップに用いた。MS (m/z): 439.1 (96 %), 441.1 (100%).
【0436】
ステップ3:tert−ブチル3−フルオロ−4−(2−(1−メチル1,2,,6−テトラヒドロピリジン−−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニルカルバメート(229)(2ステップ手順)
5−ブロモ−1−メチル1,2,3,6−テトラヒドロピリジン227(Drinkuth, S; Gruetsch, S; Peter, K; Christl, M. Eur. J. Org. Chem; 14; 2001; 2665-2670)(1.0g、5.71mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(8.66mmol、2.18g)およびAcOK(1.7g、17.3mmol)のトルエン(11.4mL)中の混合物に、Pd(PPh(0.171mmol、198mg)を一度に加え、混合物をN下で2時間加熱還流した。懸濁液を、減圧下で濃縮して、粗製228をDME(29mL)に再溶解し、窒素雰囲気下に保持した。tert−ブチル4−(2−ブロモチエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニルカルバメート226(380mg、0.87mmol)、CsF(2.64mmol、401mg)、NaHCO(2.64mmol、222mg)および水(1mL)を、228(4mL、1.22mmol)のDME中の溶液をアリコートしたものに加え、混合物を一晩窒素雰囲気下で還流した。粗製物を、EtOAcを用いて希釈し、1NHClを用いて抽出した。水層を、DCMを用いて抽出し、1NNaOH溶液の添加によりpH〜11まで塩基性化し、EtOAcを用いて抽出した。抽出物を、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製229(105mg、26%収率)を得て、さらなる精製なしに次のステップに用いた。MS (m/z): 456.1 (100%).
【0437】
ステップ4:3−フルオロ−4−(2−(1−メチル1,2,,6−テトラヒドロピリジン−−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)アニリン(230)
TFA(1mL)を、tert−ブチル3−フルオロ−4−(2−(1−メチル1,2,,6−テトラヒドロピリジン−−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニルカルバメート(229)(105mg、0.23mmol)に加え、混合物を室温において1時間撹拌した。溶液を減圧下で濃縮し、残留物を、MeCNを用いて再蒸留し、MeOHに再溶解し、分取HPLC(勾配 水中40%から95%MeOH、45分間)により精製して、230を白色固体として得た(50mg、0.1mmol、収率48%)。MS (m/z): (M+1) 356.1 (100%).
【0438】
ステップ5:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル1,2,,6−テトラヒドロピリジン−−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(224)
3−フルオロ−4−(2−(1−メチル1,2,,6−テトラヒドロピリジン−−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)アニリン(230)(50mg、0.110mmol)、3−(2−メトキシフェニルアミノ)−3−オキソプロパン酸27(34mg、0.165mmol)(スキーム8)、EDC(25mg、0.165mmol)およびHOBt(22mg、0.165mmol)のDMF(1.1mL)中の溶液を、室温において一晩撹拌した。さらに27(34mg、0.165mmol)およびEDC(25mg、0.165mmol)を加え、混合物さらに6時間撹拌した。混合物を、EtOAcを用いて希釈し、水を用いて抽出し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、MeOHに再溶解し、分取HPLC(勾配 水中40%から95%MeOH、45分間)、次にフラッシュクロマトグラフィー(MeOH/CHCl/NHCl1:9:0.1)により精製して、表題の化合物224を白色固体として得た(19mg、0.056mmol、収率51%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 10.61(s, 1H), 9.64(s, 1H), 8.45(d, J=5.5Hz, 1H), 8.07(dd, J=8.8Hz, J=1.4Hz, 1H), 7.86(dd, J=2.3Hz, J=13.1Hz, 1H), 7.49-7.41(m, 3H), 7.11-7.05(m,2H), 6.92(m,1H), 6.61(dd, J=0.8Hz, J=5.5Hz, 1H), 6.43(m, 1H), 3.86(s, 3H), 3.64(s, 2H), 3.33(m, 2H), 2.52-2.50(m, 2H), 2.49(m, 2H), 2.36-2.33(m, 5H). MS (m/z): 547.42 (100%).
【0439】
【化116】
Figure 0005148499
例94
(Z)−N−(4−(2−(4−(ジメチルアミノ)ブタ−1−エニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−メチル−N−フェニルマロンアミド(231)
【0440】
ステップ1:7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルバルデヒド(232)
7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン(2)(2g、11.83mmol)のTHF(40mL)中の溶液に、n−BuLi(ヘキサン中2.5M、5.7mL、14.2mmol)を、-78℃において、滴下添加し、反応混合物を1時間撹拌した。DMF(2.7mL、35.5mmol)を加え、さらに1時間撹拌を続けた。反応混合物を水に注ぎ、EtOAcを用いて抽出し、合わせた有機層を無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、エーテルを用いて粉末化し、濾過して、表題の化合物232を得た(2g、10.12mmol、収率86%)。MS (m/z): 197.9 (36%), (M + MeOH +1) 230.0 (100%).
【0441】
ステップ2:7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルバルデヒド(233)
アルデヒド232(500mg、2.53mmol)、2−フルオロ−4−ニトロフェノール(595mg、3.79mmol)、KCO(700mg、5.06mmol)およびPhO(3.4mL)の混合物を、密閉した試験管内で170℃において12時間撹拌した。混合物を、水/EtOAc混合物中で懸濁化し、数分間超音波で分解し、濾過し、固体残留物を水、EtOAcおよびエーテルを用いて続けて洗浄し、粗製233(500mg、1.17mmol、46%収率)を得て、さらなる精製なしに次のステップに用いた。MS (m/z): (M+1) 319.0 (14%), (M + MeOH + 1) 351.0 (100%).
【0442】
ステップ3:4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−N,N−ジメチルブタ−3−エン−1−アミン(234)
(2−(ジメチルアミノ)エチル)トリフェニルホスホニウムブロミド(680mg、1.54mmol)のTHF(7.7mL)中の溶液に、n−BuLi(ヘキサン中2.5M、0.65mL、1.62mmol)を、0℃において滴下添加し、得られた混合物を室温まで温め、30分間撹拌した。7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルバルデヒド233(500mg、1.17mmol)を分割して加え、混合物を2時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、EtOAcを用いて抽出し、有機層を3%クエン酸を用いて抽出し、合わせた水層を、1NNaOHの添加によりpH〜11まで塩基性化した。それを次にEtOAcを用いて抽出し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮して、表題の化合物234(360mg、0.929mmol、78%収率)を粗製物の混合物として得て、さらなる精製なしに次のステップに用いた。MS (m/z): (M+1) 388.1 (100%).
【0443】
ステップ4:(Z)−4−(2−(4−(ジメチルアミノ)ブタ−1−エニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロアニリン(235)
4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−N,N−ジメチルブタ−3−エン−1−アミン(234)(171mg、0.44mmol)およびNHCl(20mg、0.37mmol)のEtOH(4.4mL)/水(2.2mL)中の混合物に、100℃において、Fe(209mg、3.75mmol)を分割して加え、混合物を、40分間激しく撹拌しながら加熱還流した。混合物を、セライトを通して濾過し、セライトをEtOHを用いて洗浄し、合わせた有機溶液を減圧下で濃縮した。残留物をMeOHに溶解し、分取HPLC(勾配 水中40%から95%MeOH、45分間)による精製で、表題の化合物235を黄色固体として得た(122.8mg、0.3mmol、収率69%)。MS (m/z): (M+1) 358.1 (100%).
【0444】
ステップ5:(Z)−N−(4−(2−(4−(ジメチルアミノ)ブタ−1−エニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−メチル−N−フェニルマロンアミド(231)
(Z)−4−(2−(4−(ジメチルアミノ)ブタ−1−エニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロアニリン(235)(69.1mg、0.193mmol)、3−(メチル(フェニル)アミノ)−3−オキソプロパン酸31(46mg、0.26mmol)(スキーム10)、およびEDC(45mg、0.24mmol)のDMF(2.8mL)中の溶液を、一晩室温において撹拌した。さらに31(45mg、0.26mmol)およびEDC(45mg、0.24mmol)を加え、混合物を6時間撹拌した。混合物を、EtOAcを用いて希釈し、水を用いて洗浄し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮してた。残留物をMeOHに溶解し、分取HPLC(勾配 水中40%から95%MeOH、45分間)により2回精製して、表題の化合物231を白色固体として得た(35mg、0.066mmol、収率34%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 10.32 (s, 1H), 8.48 (d, J=5.5Hz, 1H), 7.80 (d, J=12.7Hz, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.5-7.3 (m, 7H), 6.78 (d, J=12.2Hz, 1H), 6.62 (d, J=5.5Hz, 1H), 5.92 (tt, J=7.2Hz, J=4.5Hz, 11.7Hz, 1H), 3.21 (s, 5H), 2.59 (m, 2H), 2.42 (dd, 6.8Hz, 7.4Hz, 2H), 2.16 (s, 6H). MS (m/z): (M+1) 533.1 (100 %).
【0445】
【化117】
Figure 0005148499
例95
−(4−(2−(2,2−ジメチルヒドラジンカルボニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(236)
【0446】
ステップ1:7−クロロ−N’,N’−ジメチルチエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボヒドラジン(237)
7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボニルクロライド20(1g,4.33mmol)(スキーム6)のDCM(22mL)中の懸濁液に、1,1−ジメチルヒドラジン(0.33mL,4.33mmol)を分割して加え、混合物を5時間撹拌した。さらに1,1−ジメチルヒドラジン(0.33mL,4.33mmol)を加え、混合物を一晩室温において撹拌した。粗製物を、EtOAcを用いて希釈し、1NHClを用いて抽出し、1NNaOHの添加により水溶液をpH〜11まで塩基性化し、EtOAcを用いて抽出し、有機層を無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮して、237(798mg,3.13mmol,72%)を粗製物の混合物として得て、さらなる精製なしに次のステップに用いた。MS (m/z): (M+1) 255.9 (100%), 257.9 (39%).
【0447】
ステップ2:7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−N’,N’−ジメチルチエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボヒドラジン(238)
7−クロロ−N’,N’−ジメチルチエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボヒドラジン(237)(798mg、3.13mmol)、2−フルオロ−4−ニトロフェノール(740mg、4.70mmol)、KCO(830mg、6.26mmol)およびPhO(4.2mL)の混合物を、密閉した試験管内で170℃において12時間撹拌した。混合物を、DCMを用いて希釈し、水を用いて抽出し、有機層を無水NaSO4で乾燥し、濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン1:1)により精製して、238を、褐色泡状物質として得た(772.5mg、2.05mmol、収率66%)。MS (m/z): (M+1) 377.0 (100%).
【0448】
ステップ3:7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)−N’,N’−ジメチルチエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボヒドラジン(239)
7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−N’,N’−ジメチルチエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボヒドラジン238(772mg、2.05mmol)およびNHCl(93mg、1.74mmol)のEtOH(20.5mL)/水(10.3mL)中の混合物に、100℃において、Fe(973mg、17.73mmol)を分割して加え、混合物を激しく撹拌しながら40分間加熱還流した。混合物をセライトを通して濾過し、セライトをEtOHを用いて洗浄し、有機溶液を混合して、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(MeOH/DCM1:9)により精製して、239を得た(605mg、1.75mmol、85%)。MS (m/z): (M+1) 347.0 (100%).
【0449】
ステップ4:N−(4−(2−(2,2−ジメチルヒドラジンカルボニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(236)
7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)−N’,N’−ジメチルチエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボヒドラジン239(200mg、0.578mmol)、3−(2−メトキシフェニルアミノ)−3−オキソプロパン酸27(195mg、0.693mmol)、およびEDC(230mg、0.693mmol)のDMF(8.3mL)中の溶液を、一晩室温において撹拌した。さらに27(195mg、0.693mmol)およびEDC(230mg、0.693mmol)を加え、混合物をさらに6時間撹拌した。粗製物をEtOAcを用いて希釈し、水を用いて抽出し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をMeOHに溶解し、フラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH9:1)により2回精製して、236を白色固体として得た(207mg、0.385mmol、収率67%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 10.60(s, 1H), 9.94(s, 0.5H), 9.63(s, 1H), 9.49(s, 0.5H), 8.57(dd, J=5.5Hz, J=7.2Hz, 1H), 8.26(m, 1H), 8.07(d, J=7.4Hz,1H), 7.88(d, J=12.9Hz, 1H), 7.54-7.43(m, 2H), 7.07(m, 2H), 6.91(m, 1H), 6.73(m, 1H), 3.86(s, 3H), 3.65(s, 2H), 2.63(s, 3H), 2.61(s, 3H). MS (m/z): (M+1) 538.0 (100 %).
【0450】
例96
−(4−(2−(2,2−ジメチルヒドラジンカルボニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−メチル−N−フェニルマロンアミド(240)
化合物236(例95、スキーム63)について前述された手順に従い、しかし酸27を3−(メチル(フェニル)アミノ)−3−オキソプロパン酸(31)と置き換えて、表題の化合物240を収率44%で得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 10.36(s, 1H), 10.08(br, 0.3H), 9.52(s, 0.7H), 8.58(dd, J=5.5Hz, J=8.4Hz, 1H), 8.20(m,1H), 7.79(m, 1H), 7.49-7.30(m, 7H), 6.75(d, J=5.5Hz, 1H), 3.21(s, 2H), 3.2(s, 3H), 2.64(s, 3H) 2.59(s, 3H). MS (m/z): (M+1) 522.1 (100 %).
【0451】
【化118】
Figure 0005148499
例97
−(3−フルオロ−4−(2−(1,2,2−トリメチルヒドラジンカルボニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(241)
【0452】
ステップ1:7−クロロ−N,N’,N’−トリメチルチエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボヒドラジン(242)
7−クロロ−N’,N’−ジメチルチエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボヒドラジン237(スキーム63)(357.9mg、1.4mmol)のTHF(14mL)/DMF(9mL)中の溶液に、0℃において、NaH(鉱物油中60%、112mg、2.8mmol)を分割して加え、混合物を1時間撹拌した。MeI(0.118mL、2.8mmol)を加え、混合物を室温まで温め、1時間撹拌した。懸濁液を水に注ぎ、EtOAcを用いて抽出した。有機層を0.1NHClを用いて抽出し、水層を1NNaOHの添加によりpH〜11まで塩基性化し、EtOAcを用いて抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮して、242を黄色固体として得た(111.2mg、0.41mmol、29%)。MS (m/z): (M+1) 269.9 (100%), 271.0 (38%).
【0453】
ステップ2:7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−N,N’,N’−トリメチルチエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボヒドラジン(243)
化合物238(ステップ2、例95、スキーム63)について前述された手順に従い、しかし塩化物237を化合物242と置き換えて、表題の化合物243を収率66%で得た。MS (m/z): (M+1) 391.1 (100%).
【0454】
ステップ3:7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)−N,N’,N’−トリメチルチエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボヒドラジン(244)
化合物239(ステップ3、例95、スキーム63)について前述された手順に従い、しかし238を化合物243と置き換えて、表題の化合物244を収率33%で得た。MS (m/z): (M+1) 361.1 (100%).
【0455】
ステップ4:N−(3−フルオロ−4−(2−(1,2,2−トリメチルヒドラジンカルボニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(241)
化合物236(ステップ4、例95、スキーム63)について前述された手順に従い、しかしアミン239を7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)−N,N’,N’−トリメチルチエノ[3,2−b]ピリジン−2−カルボヒドラジン(244)と置き換えて、表題の化合物241を収率43%で得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 10.45(s, 1H), 8.45(d, J=5.4Hz, 1H), 7.79(d, J=13.3Hz, 1H), 7.67(s, 1H), 7.62-7.31(m, 7H), 6.62(d, J=5.4Hz, 1H), 3.40(s, 9H), 3.23(s, 2H), 3.21(s, 3H). MS (m/z): (M+1) 536.2 (100 %).
【0456】
【化119】
Figure 0005148499
3−((2−フルオロフェニル)(メチル)アミノ)−3−オキソプロパン酸(245)
メチル3−クロロ−3−オキソプロピオン酸(1.75mL、15.99mmol)の乾燥DCM(32ml)中の溶液に、2−フルオロ−N−メチルアニリン(2g、15.99mmol)を加え、反応混合物を0℃において1時間撹拌し、蒸発させて、次にEtOAcに再溶解し、希釈したNaHCOおよび塩水を用いて洗浄した。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、メチル3−((2−フルオロフェニル)(メチル)アミノ)−3−オキソプロピオン酸を黄色油状物質として得て、これをさらなる精製なしに用いた(3.3g、16mmol、97%、粗製物)。この物質(3.3g、16mmol)のTHF(16ml)および水(16ml)中の溶液に、LiOH・HO(1.35g、31.5mmol)を加え、反応混合物を一晩撹拌し、蒸発させ(THFを除去するため)、次にEtOAcを用いて抽出した。水層を1NHClの添加によりpH〜1まで酸性化し、EtOAcを用いて抽出した。溶液をNaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、表題の化合物245を褐色固体として得て、これをさらなる精製なしに用いた(2.75g、13.03mmol、収率81%)。MS (m/z): (M+1) 218.0 (88%), (2M+Li) 429.0 (100%).
【0457】
1−(メチル(フェニル)カルバモイル)シクロプロパンカルボン酸(246)
シクロプロパン−1,1−ジカルボン酸(1.5g、11.53mmol)のTHF(24mL)中の溶液に、TEA(1.6mL、11.53mmol)を滴下添加し、撹拌しながら塩化チオニル(0.83mL、11.53mmol)を加え、混合物を室温において30分間撹拌した。N−メチルアニリン(1.3mL、11.53mmol)のTHF(14mL)中の溶液を、0℃において滴下添加し、混合物を2時間撹拌した。混合物をEtOAcを用いて希釈し、2NNaOHを用いて抽出し、2NHClの添加によりpH〜2まで酸性化し、EtOAcを用いて抽出し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮して、246を白色固体として得た(1.24g、5.66mmol、49%)。MS (m/z): (M+1) 220.0 (100%).
【0458】
【表8】
Figure 0005148499
【0459】
【表9】
Figure 0005148499
【0460】
【化120】
Figure 0005148499
例107
−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−メチルN−フェニルマロンアミド(256)
【0461】
ステップ1:1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホナート(257)
LDA(THF中1.5N、8.1mL、12.17mmol)を、1−メチルピペリジン−4−オン(1.4mL、12.17mmol)のTHF(16mL)中の溶液に、−78℃において加え、混合物をそのまま室温まで温め、30分間撹拌した。溶液を、もう一度−78℃まで冷却し、PhNTf(5g、18.12mmol)を分割して加え、溶液を室温まで温め、3時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、エーテルを用いて抽出し、有機層を無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン1:5)により精製して、257をオレンジ色の油状物質として得た(2.38g、9.7mmol、80%)。MS (m/z): (M+1) 245.9 (100% 収率).
【0462】
ステップ2:4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(259)
1−メチル1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホナート257(450mg、1.84mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(477mg、2.02mmol)およびKCO(541mg、5.52mmol)のDME(3.7mg)中の混合物に、Pd(PPh(106mg、0.092mmol)を一度に加え、系をN下で2時間加熱還流した。反応混合物を冷却し、濾過した。中間体258を含有する濾液に、臭化物50(435mg、1.84mmol)、CsF(838mg、5.52mmol)、NaHCO(463mg、5.52mmol)および水(0.8mL)を加え、混合物をさらに2時間加熱還流した。反応混合物を水を用いて希釈し、DCMを用いて抽出し、有機層を1NHClを用いて抽出し、水層を2NNaOH水溶液の添加によりpH〜11まで塩基性化し、DCMを用いて抽出し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮して、259を褐色の固体として得た(279mg、0.72mmol、収率39%)。MS (m/z): (M+1) 385.9 (100%).
【0463】
ステップ3:3−フルオロ−4−(2−(1−メチル1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)アニリン(260)
4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン259(279mg、0.72mmol)およびNHCl(33mg、0.612mmol)のEtOH(7.2mL)/水(3.6mL)中の混合物に、100℃において、Fe(342mg、6.2mmol)を一度に加え、混合物を激しく撹拌しながら、40分間加熱還流した。混合物を、セライトを通して濾過し、セライトをEtOHを用いて洗浄し、有機溶液を合わせ、減圧下で濃縮した。残留物をMeOHに溶解し、フラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH5:1)により精製して、260を黄色固体として得た(171.3mg、0.48mmol、収率67%)。MS (m/z): (M+1) 356.0 (100%).
【0464】
ステップ4:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−メチル−N−フェニルマロンアミド(256)
化合物5c(スキーム3)について前述された手順に従い、しかし酸1を酸31と、およびアミン12をアミン260と置き換えて、表題の化合物256を収率44%で得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 10.31(s, 1H), 8.44(d, J=5.48Hz, 1H), 7.79(d, 12.72Hz, 1H), 7.5-7.3 (m, 8H), 6.59(d, J=5.48Hz, 1H), 6.38(t, J=3.52Hz, 1H), 3.22(s, 2H), 3.21(s, 3H), 3.08(m,2H), 2.61(m, 4H), 2.30(s, 3H). MS (m/z): (M+1) 531.0 (100 %).
【0465】
【表10】
Figure 0005148499
【0466】
【化121】
Figure 0005148499
例111
N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−3−(4−フルオロフェニル)−2−オキソイミダゾリジン−1−カルボキサミド(264)
【0467】
ステップ1:tert−ブチル4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸塩(265)
LDA(THF中1.5N、7.2mL、10.68mmol)を、tert−ブチル4−オキソピペリジン−1−カルボン酸塩(1.94mL、9.74mmol)のTHF(13mL)中の溶液に、−78℃において加え、混合物を室温まで温め、30分間撹拌した。溶液を−78℃まで冷却し、1,1,1−トリフルオロ−N−(ピリジン−2−イル)−N−(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(4.0g、11.2mmol)を一度に加え、溶液を室温まで温め、1時間撹拌した。混合物をEtOAcを用いて希釈し、1NHCl、水、塩水を用いて洗浄し、減圧下で最小の容量まで濃縮し、濾過した。濾液を採集し、さらに濃縮し、残留物を減圧下で蒸留して、265を褐色液体として得た(2.80g、8.17mmol、収率86%)。MS (m/z): (M -Boc +1) 232.1 (26%).
【0468】
ステップ2:tert−ブチル4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸塩(267)
化合物259(スキーム66)について前述された手順に従い、しかし化合物257をtert−ブチル4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸塩(265)と置き換えて、表題の化合物267を収率56%で得た。MS (m/z): (M+1) 472.5 (25%).
【0469】
ステップ3:4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(268)
tert−ブチル4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸塩267(1g、2.13mmol)のDCM(4.3mL)中の溶液に、TFA(4.3mL)を加え、反応混合物を、室温において2時間撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、残留物を重炭酸ナトリウム水溶液中で懸濁化し、混合物をDCMならびにEtOAcおよびDCMを用いて抽出し、合わせた有機層を濾過し、回収した固体を乾燥した。有機層を無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮し、残留物を先に得られた固体物質と合わせて、268を黄色固体として得た(806mg、2.12mmol、収率100%)。MS (m/z): (M+1) 372.1 (100%).
【0470】
ステップ4:1−(4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)エタンオン(269)
4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン268(400mg、1.08mmol)およびDIPEA(0.207mL、1.19mmol)のDCM中の懸濁液に、室温において、塩化アセチル(0.15mL、2.16mmol)を加え、混合物(直ちに均一になる)を1時間撹拌した。粗製物の混合物を減圧下で濃縮し、残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCM中5%MeOHから10%MeOH)により精製して、269を白色固体として得た(358.2mg、0.87mmol、収率80%)。MS (m/z): (M+1) 414.4 (100%).
【0471】
ステップ5:1−(4−(7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)エタンオン(270)
1−(4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)エタンオン(269)(358.2mg、0.87mmol)およびNHCl(39.4mg、0.74mmol)のEtOH(8.7mL)/水(4.3mL)中の混合物に、100℃において、Fe(411.3mg、7.36mmol)を一度に加え、混合物を激しく撹拌しながら、40分間加熱還流した。混合物をセライトを通して濾過し、セライトをEtOHを用いて洗浄し、合わせた有機溶液を減圧下で濃縮した。残留物をDCMに溶解し、水を用いて抽出し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮して、270を白色固体として得た(256.5mg、0.67mmol、収率77%)。MS (m/z): (M+1) 384.2 (100%).
【0472】
ステップ6:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−3−(4−フルオロフェニル)−2−オキソイミダゾリジン−1−カルボキサミド(264)
トリホスゲン(209.2、0.47mmol)を、1−(4−フルオロフェニル)イミダゾリジン−2−オン(209.2mg、0.71mmol)のTHF(4.7mL)中の溶液に加え、混合物を6時間加熱還流した。1−(4−(7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)エタンオン270(120.0mg、0.31mmol)およびDIPEA(0.1mL、0.5mmol)を加え、混合物を室温において1時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーカラムに移し、DCM中3%MeOHを用いて溶離して、264を白色固体として得た(97.6mg、0.16mmol、収率52%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm):10.55(s, 1H), 8.47(d, 5.5Hz, 1H), 7.84(dd, J=2.4Hz, 13.1Hz, 1H), 7.71-7.63(m, 2H), 7.54(m, 1H), 7.48-7.42(m, 2H), 7.31-7.27(m, 2H), 6.63(m,1H), 6.42(m, 1H), 4.21(br, 1H), 4.15(br, 1H), 3.96-3.93(m, 4H), 3.71-3.65(m, 2H), 2.70(br, 1H), 2.59(br, 1H), 2.09(s, 1.5H), 2.05(s, 1.5H). MS (m/z): (M+1) 590.2 (100 %).
【0473】
【化122】
Figure 0005148499
例112
−(3−フルオロ−4−(2−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−カルボニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(271)
【0474】
ステップ1:(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)アゼチジン−1−イル)(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)メタノン(273)
(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)アゼチジン−1−イル)(7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)メタノン272(749.7mg、1.96mmol)(WO2006/010264)、2−フルオロ−4−ニトロフェノール(461mg、2.94mmol)、KCO(518mg、3.92mmol)およびPhO(2.6mL)の混合物を、密閉した試験管内において、170℃で1.5時間撹拌した。混合物をDCMを用いて希釈し、水を用いて抽出し、有機層を無水NaSOで乾燥し、濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン1:1、EtOAc、EtOAc/MeOH4:1を用いて続けて溶離した)により精製して、273を得た(336mg、0.67mmol、収率34%)。MS (m/z): (M+1) 504.1 (100%).
【0475】
ステップ2:(7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)アゼチジン−1−イル)メタノン(274)
(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)アゼチジン−1−イル)(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)メタノン273(336mg、0.67mmol)およびNiCl・6HO(318g、1.34mmol)のMeOH/THF(4.7mL/4.7mL)中の溶液に、NaBH(101g、2.68mmol)を、0℃において加え、混合物を1時間撹拌した。反応混合物を、EDTA・4Na(1.1g/100mL)の溶液に加え、EtOAcを用いて抽出した。水層を濾過し、EtOAcを用いて再度抽出した。合わせた有機層を、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(純粋EtOAc)により精製して、274をクリーム状の泡状物質として得た(145.2mg、収率46%)。MS (m/z): (M+1) 474.1 (100%).
【0476】
ステップ3:N−(4−(2−(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)アゼチジン−1−カルボニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(275)
(7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)アゼチジン−1−イル)メタノン274(145.2mg、0.31mmol)、27(77mg、0.367mmol)、およびEDC(70.3mg、0.367mmol)のDMF(4.4mL)中の混合物を、室温において一晩撹拌した。粗製物の混合物を、EtOAcを用いて希釈した。水を用いて抽出し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物275を得て(178.4mg、0.269mmol、収率87%)、さらなる精製なしに次のステップに用いた。MS (m/z): (M+1) 665.1 (100%).
【0477】
ステップ4:N−(3−フルオロ−4−(2−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−カルボニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド×HCl(271)
−(4−(2−(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)アゼチジン−1−カルボニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド275(179mg、0.268mmol)のMeOH(18mL)中の懸濁液に、HCl(ジオキサン中1N、0.54mL、0.54mmol)を滴下添加し、混合物を室温において15分間撹拌した。減圧下で溶媒除去し、MeOH加え、残留物を濃縮し、残留物を水中で懸濁化し、凍結乾燥して、271を白色固体として得た(104.6mg、0.18mmol、収率67%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 10.68(s, 1H), 9.64(s, 1H), 8.64(d, J=5.5Hz, 1H), 8.06(dd, J=1.9Hz, J=9Hz, 1H), 7.94(s, 1H), 7.89(dd, J=12.9Hz, J=2.4Hz, 1H), 7.51(t, J=8.8Hz, 1H), 7.46(dd, J=1.6Hz, J=8.8Hz, 1H), 7.11-7.04(m, 2H), 6.92(m, 1H), 6.84(dd, J=5.5Hz, J=1HZ, 1H), 6.90(m, 1H), 4.59(m, 1H), 4.36-4.31(m, 2H), 3.88-3.84(m, 4H), 3.67(s, 2H). MS (m/z): (M+1) 551.0 (100%).
【0478】
【化123】
Figure 0005148499
例113
N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−2−オキソ−3−(ピペリジン−1−イル)イミダゾリジン−1−カルボキサミド(276)
【0479】
ステップ1:1−(ピペリジン−1−イル)イミダゾリジン−2−オン(278)
ピペリジン−1−アミン(5mL、46.32mmol)のTHF(46mL)中の溶液に、1−クロロ−2−イソシアナートエタン(4.35mL、50.95mmol)を、0℃において滴下添加し、滴下を完了した後、混合物を0℃において1時間撹拌した。反応を水を用いて停止し、混合物をDCMを用いて抽出し、有機層を減圧下で濃縮して、塩化物277(未分離)を得た。この物質をTHF(93mL)中に溶解し、NaH(鉱物油中60%、3.7g、93mmol)を加え、混合物を0℃において一晩撹拌した。溶液を水を用いて反応停止し、DCMを用いて抽出し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をヘキサンを用いて粉末化し、濾過して、278を白色固体として得た(7.2g、43mmol、収率92%)。MS (m/z): (M+1) 191.9 (100%).
【0480】
ステップ2:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−2−オキソ−3−(ピペリジン−1−イル)イミダゾリジン−1−カルボキサミド(276)
トリホスゲン(107mg、0.36mmol)を、1−(ピペリジン−1−イル)イミダゾリジン−2−オン(278)(120mg、0.71mmol)のTHF(7.1mL)中の溶液に加え、混合物を6時間還流し、溶液を冷却した。3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)アニリン(12)(150.0mg、0.44mmol)およびDIPEA(0.186mL、1.07mmol)を加え、混合物を室温において1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、溶液をフラッシュクロマトグラフィーカラムに移して、DCM中2%から5%MeOHを用いて溶離して、表題の化合物276を、クリーム状の固体として得た(176.4mg、0.33mmol、収率75%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 10.57(s, 1H), 8.4(d, J=5.4Hz, 1H), 7.86(s, 1H), 7.79(dd, J=2Hz, J=12.9Hz, 1H), 7.72(s, 1H), 7.68(s, 1H), 7.46(t, J=8.9Hz, 1H), 7.36(m, 1H), 6.58(d, 5.4Hz, 1H), 3.76(dd, J=7.7Hz, J=8.2Hz, 2H), 3.73(s, 3H), 3.54(dd, J=8.2Hz, J=7.7Hz, 2H), 2.9-2.87(m, 4H), 1.59(m, 4H), 1.35 (m, 2H). MS (m/z): (M+1) 536.2 (100 %)
【0481】
例114
3−シクロヘキシル−N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−2−オキソイミダゾリジン−1−カルボキサミド(279)
【0482】
ステップ1:1−(ピペリジン−1−イル)イミダゾリジン−2−オン(281)
化合物278(スキーム69)の合成について前述された手順に従い、しかしピペリジン−1−アミンをシクロヘキシルアミンと置き換えて、表題の化合物281を収率23%で得た収率(中間体280を経由して)。MS (m/z): (M+1) 169.2 (56%), (2M+23) 359.3 (100%).
【0483】
ステップ2:3−シクロヘキシルN−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−2−オキソイミダゾリジン−1−カルボキサミド(279)
化合物276(例113)の合成について前述された手順に従い、しかし1−(ピペリジン−1−イル)イミダゾリジン−2−オン(278)を、1−シクロヘキシルイミダゾリジン−2−オン(281)と置き換えて、表題の化合物279を収率68%で得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 10.69 (s, 1H), 8.44 (dd, J=5.5Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.79 (dd, J=2.5Hz, J=13Hz, 1H), 7.72(s, 1H), 7.68(s, 1H), 7.46(t, J=8.9Hz, 1H), 7.35(d, J=5.5Hz, 1H), 6.58(d, J=5.5Hz, 1H), 3.8(dd, J=7.6Hz, J=8.0Hz, 2H), 3.73(s, 3H), 3.7-3.6(m, 1H), 3.44(dd, J=7.2Hz, J=8.0Hz, 2H), 1.79-1.60(m, 5H), 1.47-1.41(m, 2H), 1.36-1.29(m, 2H), 1.7(m, 1H). MS (m/z): (M+1) 535.2.
【0484】
【化124】
Figure 0005148499
例115
N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−2−オキソ−3−フェニルイミダゾリジン−1−カルボチオアミド(282)
【0485】
チオフォスゲン(0.052mL、0.68mmol)を、1−フェニルイミダゾリジン−2−オン(100mg、0.62mmol)のTHF(6.2mL)中の溶液に加え、混合物を50℃で一晩加熱した。アミン12(150.0mg、0.44mmol)およびDIPEA(0.115mL、0.66mmol)を加え、混合物を室温において1時間撹拌した。混合物をDCMを用いて希釈し、溶液を3%クエン酸溶液を用いて抽出し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(MeOH/DCM)1:9により精製して、282を褐色固体として得た(143mg、0.269mmol、収率61%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 12.37 (s, 1H), 8.47 (d, J=5.4Hz, 1H), 8.06 (dd, J=2Hz, J=11.3Hz, 1H), 7.87 (d, J=1Hz, 1H), 7.71 (m, 2H), 7.63 (m, 2H), 7.54 (m, 2H), 7.45 (m, 2H),7.21 (dd, J=7.2Hz, J=7.4Hz, 1H), 6.61 (d, 5.4Hz, 1H), 4.24 (dd, J=7.9Hz, J=6.5Hz, 2H) 3.98 (dd, J=7.9Hz, J=6.5Hz, 2H), 3.72 (s, 3H). MS (m/z): (M+1) 545.1 (100 %).
【0486】
例116
N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−3−(4−フルオロフェニル)−2−オキソイミダゾリジン−1−カルボキサミド(283)
【化125】
Figure 0005148499
【0487】
1−(4−フルオロフェニル)イミダゾリジン−2−オンおよびアミン9(スキーム2)から出発して、スキーム69に従い、表題の化合物283を、化合物282(例115)と同様に得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 12.34 (s, 1H), 8.55 (d, J = 5.48 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.64 (m, 2H), 7.54 (m, 2H), 7.42 (s, 1H), 7.30 (t, J = 8.80 Hz, 2H), 7.05 (s, 1H), 6.71 (d, J = 5.28 Hz, 1H), 4.23 (t, J = 7.43 Hz, 2H), 3.98 (m, 5H). MS (m/z): 563.2 (M+H).
【0488】
【化126】
Figure 0005148499
例117
−(3−フルオロ−4−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(284)
【0489】
ステップ1:1−(7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オン(285)
アミン225(200mg、0.59mmol)(スキーム61)、trans−N,N−ジメチルシクロヘキサン1,2−ジアミン(17mg、0.118mmol)、ピロリジン−2−オン(0.054mL、0.71mmol)、CuI(22mg、0.118mmol)およびKPO(250mg、1.18mmol)のジオキサン(0.6mL)中の混合物を、窒素雰囲気下、70℃において一晩撹拌した。粗製物の混合物を、フラッシュクロマトグラフィー(MeOH/DCM1:19)により精製して、表題の化合物285を、オレンジ色の固体として得た(83.7mg、0.243mmol、収率41%)。MS (m/z): (M+1) 344.0 (100%).
【0490】
ステップ2:N−(3−フルオロ−4−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(284)
アミノラクタム285(80.7mg、0.243mmol)、3−(2−メトキシフェニルアミノ)−3−オキソプロパン酸27(76.1mg、0.365mmol)、EDC(70mg、0.365mmol)およびHOBt(56mg、0.365mmol)のDMF(2.4mL)中の溶液を、一晩室温において撹拌した。さらに27(76.1mg、0.365mmol)およびEDC(70mg、0.365mmol)を加え、混合物をさらに6時間撹拌した。混合物をEtOAcを用いて希釈し、水を用いて抽出し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をMeCNから結晶化して、表題の化合物284を得た(24mg、0.044mmol、収率18%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 10.73(s, 1H), 9.63(s, 1H), 8.64(d, J=6.5Hz, 1H), 8.06(dd, J=10Hz, J=1.5Hz, 1H), 7.92(dd, J=13.1Hz, J=2.3Hz, 1H), 7.59-7.48(m, 2H), 7.12-7.05(m, 3H), 6.94-6.90(m, 2H), 4.07(dd, J=7.0Hz, J=7.4Hz, 2H), 3.86(s, 3H), 3.67(s, 2H), 2.69(dd, J=7.8Hz, J=8.2Hz, 2H), 2.24(m, 2H). MS (m/z): (M+1) 535.1 (100 %).
【0491】
【化127】
Figure 0005148499
例118
N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−3−フェニル−2−チオキソイミダゾリジン−1−カルボキサミド(286)
【0492】
12(150mg、0.44mmol)およびDIPEA(0.084mL、0.48mmol)のTHF(4.5mL)中の混合物に、4−ニトロフェニルカルバメート(97mg、0.48mmol)を加え、混合物を室温において30分間撹拌した。その後、N−フェニルエタン−1,2−ジアミン(0.086mL、0.66mmol)を加え、混合物をさらに1時間撹拌し、中間体287を生成した(未分離)。チオフォスゲン(0.05mL、0.66mmol)およびDIPEA(0.232mL、1.38mmol)を加え、混合物を一晩室温において撹拌した。さらにチオフォスゲン(0.05mL、0.66mmol)を加え、混合物をさらに3時間加熱還流した。混合物をDCMを用いて希釈し、水を用いて抽出し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCM中5%MeOH)により精製し、次に得られた固体をMeOHを用いて粉末化して、表題の化合物286をクリーム状の固体として得た(61mg、0.11mmol、25%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 12.56(s, 1H), 8.45(d, J=5.5Hz, 1H), 7.87(d, J=1.2Hz, 1H), 7.82(dd, J=2.5Hz, J=12.7Hz, 1H), 7.73(d, J=0.8Hz, 1H), 7.67(s, 1H), 7.52-7.48(m, 5H), 7.42-7.35(m, 2H), 6.31(dd, J=5.5Hz, J=0.8Hz, 1H), 4.27-4.22(m, 2H), 4.13-4.09(m, 2H), 3.73(s, 3H). MS (m/z): (M+1) 545.2 (100 %).
【0493】
【表11】
Figure 0005148499
【0494】
【化128】
Figure 0005148499
4−ヨード−1−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)−1H−イミダゾール(293)
【0495】
ステップ1.1−(3−クロロプロピル)−4−ヨード−1H−イミダゾール(292)
撹拌した4−ヨード−1H−イミダゾール(291、2g、10.3mmol)[a)Y.Heetal.,Tet.Lett.45,2004,5529-5532.b)Panosyan,F.B.,Still,I.W.J.,Can.J.Chem.79,2001,1110-1114.]の乾燥テトラヒドロフラン(40mL)中の溶液に、0℃において窒素雰囲気下、水素化ナトリウム(油中60%、0.91g、22.7mmol)を加えた。混合物を、0℃において20分間撹拌し、1−ブロモ−3−クロロプロパン(1.2mL、12.4mmol)を加え、室温において24時間撹拌を続けた。水を加え、酢酸エチルを用いて2回抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。残留物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液 酢酸エチル−ジクロロメタン、4:96)により精製して、292を淡黄色の油状物質として得た(1.35g、5.0mmol、収率49%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.63 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 4.08 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.55 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 2.16 (q, J = 6.8 Hz, 2H). MS (m/z): 271.0 (M+H, 100%), 273.0 (M+H, 32%).
【0496】
ステップ2.4−ヨード−1−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)−1H−イミダゾール(293)
塩化物292(1.2g、4.44mmol)およびピロリジン(1.1mL、13.3mmol)の乾燥DMSO(2mL)中の溶液を、窒素雰囲気下、60℃において3時間加熱した。反応混合物を冷却し、水を用いて希釈し、水層を酢酸エチルを用いて2回抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。残留物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液 メタノール−ジクロロメタン、5:95から20:80)により精製して、293を無色の油状物質として得た(1.06g、3.47mmol、収率78%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.59 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 3.98 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.45-2.33 (m, 4H), 2.29 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.84 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.72-1.62 (m, 4H). MS (m/z): 305.9 (M+H).
【0497】
イミダゾール293を、化合物294−299(例122−127)の合成に使用した。表10。
【表12】
Figure 0005148499
【表13】
Figure 0005148499
【0498】
【表14】
Figure 0005148499
【表15】
Figure 0005148499
【表16】
Figure 0005148499
【0499】
【化129】
Figure 0005148499
【0500】
1−(4−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−1−カルボニル)シクロプロパンカルボン酸(311)
シクロプロパン−1,1−ジカルボン酸(1g、7.69mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中の溶液に、0℃において、窒素雰囲気下、トリエチルアミン(1.07mL、7.69mmol)を加え、混合物を30分間撹拌した。塩化チオニル(0.56mL、7.69mmol)を加え、0℃において30分間撹拌を続け、1−メチル1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン(310)(1.2g、8.46mmol)[SmithR.F.etal.,J.Org.Chem.,24,1959,205]を加え、反応混合物をそのまま室温まで温めた。次に1時間撹拌しながら、酢酸エチル加え、得られた混合物を1NNaOH溶液を用いて2回抽出した。合わせた水層を、3NHCl溶液の添加により、pH4−5まで酸性化し、酢酸エチルを用いて4回抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を除去した。残留物を、バイオタージ(Biotage)(Si12M、勾配:ジクロロメタン中MeOH0%から10%)により精製して、表題の化合物311を得た(638mg、収率32%)。MS (m/z): 259.0 (M-H).
【0501】
3−(4−メチル−3,4−ジヒドロキノキサリン−1(2H)−イル)−3−オキソプロパン酸(312)
メチル3−クロロ−3−オキソプロピオン酸(1g、7.32mmol)および1−メチル1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン(310)(1.09gg、7.32mmol)[Smith R.F. et al., J. Org. Chem., 24, 1959, 205]の乾燥ジクロロメタン(40mL)中の溶液に、0℃において窒素雰囲気下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.55mL、14.6mmol)をゆっくり加えた。反応混合物を、室温までゆっくり温めた(45分間以上かけて)。重炭酸ナトリウムの飽和水溶液を加え、水溶液をジクロロメタンを用いて抽出した。有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を除去した。残留物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液 酢酸エチルヘキサン1:1)により精製して、黄色がかった白色の固体を得た(1.82g)。この固体を、テトラヒドロフラン(40mL)および水(20mL)に溶解し、水酸化リチウム一水和物(615mg、14.7mmol)を加え、反応混合物を室温において16時間撹拌した。溶液を1HHCl溶液を用いてpH4まで酸性化し、酢酸エチルを用いて4回抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。残留物を、バイオタージ(Biotage)(Si25M、勾配:ジクロロメタン中MeOH0%から10%)により精製し、エチルエーテル−ヘキサンの混合物中で粉末化し、表題の化合物312を白色固体として得た(1.27g、74%)。MS (m/z): 235.1 (M+H).
【0502】
3−メチル−2−オキソ−1−フェニルピロリジン−3−カルボン酸(313)
撹拌した1−フェニル−2−オキソ−3−ピロリジンカルボン酸(205)(200mg、0.975mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(5mL)中の溶液に、−78℃において、LDA(シクロヘキサン中1.5M溶液、1.63mL、2.44mmol)を加え、混合物を40分間撹拌した。ヨードメタン(152μL、2.44mmol)を加え、反応混合物をそのまま室温まで温め、16時間撹拌を続けた。水および酢酸エチルを加えた。水層を採集し、1NHCl溶液を用いてpH4まで酸性化し、酢酸エチルを用いて2回抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。残留物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液 メタノール−ジクロロメタン2:98)により精製して、表題の化合物313を黄色固体として得た(170mg、収率80%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 7.67 (dd, J = 8.8, 1.2 Hz, 2H), 7.39 (dd, J = 8.8, 7.2 Hz, 2H), 7.16 (tt, J = 7.2, 1.2 Hz, 1H), 3.92-3.80 (m, 2H), 2.54-2.46 (m, 1H), 2.08-1.98 (m, 1H), 1.34 (s, 3H).
【0503】
【表17】
Figure 0005148499
【0504】
【化130】
Figure 0005148499
例141
4,4,4−トリフルオロ−3−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニルアミノ)−N−フェニルブタンアミド(317)
【0505】
ステップ1.N−(1−エトキシ−2,2,2−トリフルオロエチル)−3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)ベンゼンアミン(318)
12(スキーム3)(500mg、1.47mmol)、トリフルオロアセトアルデヒドエチルヘミアセタール(0.35mL、2.94mmol)および4−トルエンスルホン酸一水和物(280mg、1.47mmol)のエタノール(25mL)中の混合物を、48時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、残留物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液 メタノールジクロロメタン5:95から8:92)により精製して、表題の化合物318を得た(470mg、1.01mmol、収率68%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.42 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.29 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 7.08-7.02 (m, 2H), 3.86 (dd, J = 9.2, 2.0 Hz, 1H), 6.52 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 5.68 (qd, J = 10.4, 5.2 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.76-3.59 (m, 2H), 1.15 (t, J = 7.0 Hz, 3H). LRMS (M+1) 467.0 (100%).
【0506】
ステップ2.マロン酸 ジエチル2−(2,2,2−トリフルオロ−1−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニルアミノ)エチル)(319)
318(470mg、1.01mmol)およびマロン酸ジエチル(0.17mL、1.11mmol)の無水テトラヒドロフラン(10mL)中の溶液に、窒素雰囲気下、水素化ナトリウム(油中60%、89mg、2.22mmol)を加えた。混合物を2時間加熱還流し、冷却し、EtOAcおよび水を用いて希釈し、1NHCl溶液を用いてpH3まで酸性化した。有機層を分離し、水層をEtOAcを用いて2回抽出した。抽出物を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を除去した。残留物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液 MeOH−ジクロロメタン、勾配0:100から20:80)により精製して、319を得た(490mg、0.84mmol、収率84%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.42 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.24 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 6.98 (dd, J = 13.6, 2.8 Hz, 1H), 6.72 (dd, J = 9.2, 2.8 Hz, 1H), 6.62 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 5.05-4.95 (m, 1H), 4.23-4.07 (m, 4H), 3.91 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 1.18 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.11 (t, J = 7.0 Hz, 3H). LRMS (M+1) 581.0 (100%).
【0507】
ステップ3.4,4,4−トリフルオロ−3−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニルアミノ)ブタン酸(320)
319(490mg、0.84mmol)および水酸化ナトリウム(338mg、8.44mmol)の水(0.7mL)およびエタノール(3.4mL)中の溶液を、室温において48時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を水(20mL)に溶解した。溶液を3NHCl溶液を用いてpH4まで中和し、それにより生成した固体を濾過し、水を用いて洗浄し、乾燥した。固体を乾燥トルエン(20mL)中で懸濁化し、撹拌をしながら1時間加熱還流し、減圧下で溶媒を除去した。残留物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液 MeOH−ジクロロメタン、勾配10:90から50:50)により精製し、得られた固体を、ジクロロメタン、酢酸エチルおよびヘキサン混合物中で粉砕化し、濾過により分離し、高真空下で乾燥して、表題の化合物320を得た(150mg、0.31mmol、収率37%).LRMS (M+1) 480.9 (100%).
【0508】
ステップ4.4,4,4−トリフルオロ−3−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニルアミノ)−N−フェニルブタンアミド(317)
撹拌した320(150mg、0.31mmol)、アニリン(43μL、0.47mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.19mL、1.09mmol)の乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の溶液に、室温において、HATU試薬(356mg、0.94mmol)を加えた。混合物を、室温において16時間撹拌した。重炭酸ナトリウムの飽和水溶液を加え、水溶液をEtOAcを用いて2回抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒除去した。残留物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液 MeOH−ジクロロメタン、勾配3:97から8:92)により精製して、表題の化合物317を白色固体として得た(111mg、0.20mmol、収率64%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.11 (s, 1H), 8.39 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.56 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 7.30 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 7.21 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.05 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.86 (dd, J = 13.6, 2.4 Hz, 1H), 6.67 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 6.57 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.44 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.86-4.53 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 2.92 (dd, J = 15.6, 3.2 Hz, 1H), 2.76 (dd, J = 15.6, 9.6 Hz, 1H). LRMS (M+1) 556.0 (100%).
【0509】
【表18】
Figure 0005148499
【0510】
【化131】
Figure 0005148499
例145
4,4,4−トリフルオロ−N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−3−(フェニルアミノ)ブタンアミド(324)
【0511】
ステップ1.N−(1−エトキシ−2,2,2−トリフルオロエチル)ベンゼンアミン(325)
アニリン(2mL、21.9mmol)、トリフルオロアセトアルデヒドエチルヘミアセタール(2.6mL、21.9mmol)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(220mg、1.16mmol)のエタノール(25mL)中の溶液を、撹拌を続けながら3時間加熱還流した。反応混合物を冷却し、減圧下で溶媒を除去し、残留物をEtOAcに溶解した。有機層を重炭酸ナトリウムの飽和水溶液を用いて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を除去して、表題の化合物325を黄色油状物質として得て(4.16g、粗製)、これを次のステップに直接用いた。
【0512】
ステップ2.ジエチル2−(2,2,2−トリフルオロ−1−(フェニルアミノ)エチル)マロン酸(326)
ジエチルマロン酸(1.98mL、13.0mmol)の無水テトラヒドロフラン(10mL)中の溶液を、0℃において20分間以上かけて、水素化ナトリウム(油中60%、0.52g、13.0mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(30mL)中の分散液に滴下添加し、次に化合物325(2.6g、11.9mmol)を加え、混合物を還流温度において16時間激しく撹拌した。反応混合物を冷却し、1NHCl溶液を用いてpH3まで酸性化した。水層を、EtOAcを用いて2回抽出した。抽出物を混合し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。残留物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液 ジクロロメタン−ヘキサン、0:100から60:40)により精製して、表題の化合物326を無色油状物質として得た(2.16g、6.48mmol、収率54%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 7.21-7.16 (m, 2H), 6.81-6.76 (m, 1H), 6.75-6.71 (m, 2H), 5.06 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 4.83-4.73 (m, 1H), 4.25 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.18-4.05 (m, 2H), 3.85 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 1.28 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.13 (t, J = 7.2 Hz, 3H). LRMS (M+1) 334.1 (100%).
【0513】
ステップ3.4,4,4−トリフルオロ−3−(フェニルアミノ)ブタン酸(327)
化合物326(2.16g、6.48mmol)および水酸化ナトリウム(2.60g、64.8mmol)の水(5.2mL)およびエタノール(26mL)中の溶液を、室温において24時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留した白色固体をエーテル中で粉砕化し、濾過により分離し、エーテルを用いて洗浄し、高真空下で乾燥した。白色固体を水(12mL)に溶解し、溶液を3NHCl溶液を用いてpH4まで中和し、EtOAcを用いて2回抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を除去した。固体を乾燥トルエン(20mL)に溶解し、撹拌を続けながら1時間加熱還流し、減圧下で溶媒を除去した。残留物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液 EtOAc−ヘキサン、勾配0:100から40:60)により精製して、表題の化合物327をベージュ色の固体として得た(204mg、0.87mmol、収率13%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 7.24-7.18 (m, 2H), 6.82 (tt, J = 7.2, 1.0 Hz, 1H), 6.75-6.71 (m, 2H), 4.55-4.45 (m, 1H), 2.89 (dd, J = 16.0, 4.4 Hz, 1H), 2.67 (dd, J = 16.0, 8.8 Hz, 1H). LRMS (M-1) 231.9 (100%).
【0514】
ステップ4.4,4,4−トリフルオロ−N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−3−(フェニルアミノ)ブタンアミド(324)
撹拌した化合物12(スキーム3)(100mg、0.29mmol)、化合物327(103mg、0.44mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.18mL、1.03mmol)の乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中の溶液に、0℃において、HATU試薬(335mg、0.88mmol)を加えた。混合物を、室温において16時間撹拌した。重炭酸ナトリウムの飽和水溶液加え、水溶液をEtOAcを用いて2回抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を除去した。残留物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液 MeOH−ジクロロメタン、勾配0:100から15:85)により精製した。得られた固体を、メタノール中で粉末化し、濾過し、減圧下で乾燥して、表題の化合物324を白色固体として得た(81mg、0.15mmol、収率50%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.50 (s, 1H), 8.41 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.81 (dd, J = 13.2, 2.0 Hz, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.45 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.37 (dd, J = 8.8, 1.6 Hz, 1H), 7.10 (dd, J = 8.4, 7.2 Hz, 2H), 6.75 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.61 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 6.13 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 4.75-4.65 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 2.94 (dd, J = 15.6, 3.6 Hz, 1H), 2.78 (dd, J = 15.9, 9.6 Hz, 1H). LRMS (M+1) 556.0 (100%).
【0515】
【表19】
Figure 0005148499
【0516】
【化132】
Figure 0005148499
例148
−(4−(2−(3,4−ビス(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(330)
【0517】
ステップ1.2−(3,4−ジメトキシフェニル)−7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン(331)
撹拌した50(400mg、1.08mmol)のDME(20ml)中の溶液に、3,4−ジメトキシフェニルボロン酸(394mg、2.17mmol)、NaHCO(273mg、3.25mmol)、CsF(494mg、3.25mmol)、Pd(PPh(125mg、0.11mmol)および水(10ml)を加えた。反応混合物を、窒素流を用いて15分間脱気し、窒素雰囲気下、2.5時間加熱還流した。次に室温まで冷却し、反応混合物をAcOEtを用いて希釈し、水、飽和NHCl、塩水を用いて続けて洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液 AcOEt/CHCl:5/95から30/70)により精製し、AcOEt/ヘキサン中で粉末化して、表題の化合物331を黄色固体として得た(273mg、収率59%)。MS (m/z): 427.1 (M+H)+.
【0518】
ステップ2.4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジオール(332)
撹拌した331(172mg、0.40mmol)の無水ジクロロメタン(20ml)中の溶液に、−78℃において、BBr(〜4mL、CHCl中1.0M)をゆっくり加えた。温度をそのまま1.5時間以上かけて室温まで温め、反応混合物を一晩撹拌した。次に0℃まで冷却し、MeOHおよび1NNaOH(数mL)を各々加えた。反応混合物を1時間撹拌し、濃縮し、MeOHおよび水を用いて希釈し、30分間振盪し、濾過により分離し、MeOHを用いて洗浄した。母液を濃縮し、最小量のMeOHに溶解し、少量の水を用いて希釈した。溶液のpHを、1NNaOHを用いて4に調整し、淡褐色の懸濁液を得た。次に15分間振盪し、懸濁液を濾過し、水を用いて洗浄し、空気乾燥し、高真空下で乾燥して、表題の化合物332を黄色−緑色の固体として得た(154mg、収率96%)。MS (m/z): 399.0 (M+H)+.
【0519】
ステップ3.2−(3,4−ビス(3−クロロプロポキシ)フェニル)−7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン(333)
撹拌した332(140mg、0.35mmol)の無水DMF(5ml)中の溶液に、1−ブロモ−3−クロロプロパン(553mg、3.51mmol)および炭酸セシウム(573mg、1.76mmol)をそれぞれ加えた。反応混合物を、室温において2時間撹拌し、AcOEtを用いて希釈し、水、飽和塩化アンモニウム、水を用いて連続して洗浄し、濃縮した。粗製物を、シリカゲルに吸着させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液 AcOEt/CHCl:10/90から20/80)により精製して、表題の化合物333を黄色固体として得た(120mg、62%収率)。MS (m/z): 551.0 および 553.0 (M+H)+..
【0520】
ステップ4.4−(2−(3,4−ビス(3−クロロプロポキシ)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロアニリン(334)
撹拌したニトロ化合物333(32mg、0.57mmol)のMeOH(2mL)および水(1mL)の混合物中の懸濁液に、鉄粉(16mg、0.29mmol)およびNHCl(2.8mg、0.05mmol)を加えた。反応混合物を、2.5時間加熱還流し、室温まで冷却し、酢酸エチルを用いて希釈し、濾過し、AcOEtを用いて洗浄した。濾液を、飽和塩化アンモニウム、飽和NaHCO、水を用いて続けて洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、表題の化合物334を淡黄色固体として得た(25mg、収率83%)。MS (m/z): 521.0 および 523.0 (M+H)+..
【0521】
ステップ5.N−(4−(2−(3,4−ビス(3−クロロプロポキシ)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(335)
表題の化合物335を、334から、例22、ステップ7(スキーム18)の記載と同一の手順に従って、黄色がかった白色固体として得た。
【0522】
ステップ6.N−(4−(2−(3,4−ビス(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(330)
撹拌した335(粗製物)および過剰のジメチルアミン(2.3mL、THF中2M)の無水DMSO(2mL)中の溶液を、60℃において5時間撹拌した。混合物を、室温まで冷却し、次に濃縮し、分取HPLC(Thermo,AquasilC18、250×21.2mm、5μm;溶離液 MeOH/HO[両方とも0.05%HCOHを含む]、30分間かけて直線勾配40/60→80/20)により直接2回精製して、表題の化合物330を、淡黄色の粘着性の膜として得た(14.4mg、2ステップで収率41%)。1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ (ppm) : 9.00-8.20 (m, 2H), 8.11 (dd, J = 8.0, 1.6 Hz, 1H), 7.87 (dd, J = 12.5, 2.3 Hz, 1H), 7.70 (bs ,1H), 7.45-7.38 (m, 3H), 7.35 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 7.15-7.06 (m, 2H), 7.03 (dd, J = 8.2, 1.2 Hz, 1H), 6.93 (td, J = 7.7, 1.2 Hz, 1H), 6.61 (bd, J = 4.5 Hz, 1H), 4.23 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 4.18 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.32-3.20 (m, 4H), 2.86 および 2.85 (2 s, 2x6H), 2.31-2.20 (m, 4H), 1つのCHが不明. MS (m/z): 730.4 (M+H)+..
【0523】
【化133】
Figure 0005148499
例149
N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルアミノ)フェニル)−N−(4−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド(336)
【0524】
ステップ1.2−フルオロ−4−ニトロアニリン(337)
撹拌した3,4−ジフルオロニトロベンゼン(2.00g、12.57mmol)の水酸化アンモニウム(20ml、水中28%)中の溶液を、密閉したフラスコ中において、3.5時間150℃で加熱した。混合物を室温まで冷却し、得られた懸濁液を水中で希釈し、15分間振盪し、固体を濾過により分離し、水を用いて洗浄し、空気乾燥し、高真空下で乾燥して、表題の化合物337を黄色の結晶質の固体として得た(1.76g、収率90%)。MS (m/z): 157.0 (M+H)+. および 179.0 (M+Na)+..
【0525】
ステップ2.N−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−アミン(338)
撹拌した10(500mg、2.00mmol)、337(406mg、2.60mmol)、Pd(dba)(73mg、0.08mmol)、(2−ビフェニル)ジシクロヘキシルフォスフィン(56mg、0.16mmol)、およびKPO(638mg、3.00mmol)のトルエン(20ml)中の懸濁液を、窒素を用いて15分間室温において脱気し、次に密閉したフラスコ中において、110℃で22時間加熱した。(J. P. Wolfe, H. Tomori, J. P. Sadighi, J. Yin, S. L. Buchwald J. Org. Chem. 2000, 65, 1158-1174)。次に室温まで冷却し、反応混合物を濾過し、トルエンを用いて洗浄し、濃縮し、シリカゲルに吸着させた。粗製物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液 MeOH/CHCl:2/98から10/90)により精製し、AcOEt/ヘキサン中において沈殿させて、表題の化合物338を黄色−オレンジ色の固体として得た(370mg、収率50%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) : 9.57 (bs, 1H), 8.45 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.22 (dd, J = 11.3, 2.5 Hz, 1H), 8.06 (dd, J = 8.9, 2.3 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.63 (s ,1H), 7.24 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 6.94 (bd, J = 4.7 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H). MS (m/z): 370.0 (M+H)+.
【0526】
ステップ3.2−フルオロ−N−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イル)ベンゼン−1,4−ジアミン(339)
撹拌したニトロ化合物338(370mg、1.00mmol)のMeOH(20mL)および水(10mL)の混合物中の懸濁液に、鉄粉(280mg、5.01mmol)およびNHCl(107mg、2.00mmol)を加えた。反応混合物を、2時間加熱還流し、室温まで冷却し、セライトを通して濾過し、メタノールを用いて洗浄した。濾液を濃縮し、少量のメタノールを用いて希釈し、AcOEt/ヘキサンを用いて沈殿させて、表題の化合物339を黄色固体として得た(463mg、定量的収率、アンモニウム塩)。MS (m/z): 340.0 (M+H)+..
【0527】
ステップ4.N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルアミノ)フェニル)−N−(4−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド(336)
撹拌した339(80mg、0.24mmol)および1−(4−フルオロフェニルカルバモイル)シクロプロパンカルボン酸(181、111mg、0.50mmol)の無水DMF中の溶液に、DIPEA(123μL、0.71mmol)およびHATU試薬(256mg、0.67mmol)を加えた。反応混合物を、室温において一晩窒素雰囲気下で撹拌し、AcOEtを用いて希釈し、飽和NaHCO、水、飽和NHCl、水および塩水を用いて連続して洗浄し、濃縮した。粗製物を、最初にフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液 2%NHOH、メタノール/CHCl:10/90中)により精製し、AcOEt(微量のアセトンを含む)/ヘキサン中において沈殿させて、表題の化合物336を白色固体として得た(75mg、収率58%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) : 10.32 (s, 1H), 10.04 (s, 1H), 8.65 (bs, 1H), 8.18 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.78 (dd, J = 12.9, 2.2 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.68-7.60 (m, 2H), 7.50 (s, 1H), 7.44 (dd, J = 8.4, 1.8 Hz, 1H), 7.30 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 7.15 (t, J = 9.0 Hz, 2H), 6.36 (dd, J = 5.5, 1.6 Hz, 1H), 3.70 (s, 3H), 1.47 (s, 4H). MS (m/z): 545.0 (M+H)+..
【0528】
【表20】
Figure 0005148499
【0529】
【化134】
Figure 0005148499
例153
N−(3−フルオロ−4−(メチル(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イル)アミノ)フェニル)−N−フェニルシクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド(343)
【0530】
ステップ1.N−メチル−2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−アミン(344)
撹拌した10(500mg、2mmol)およびメチルアミン塩酸塩(15g、222mmol)のイソプロパノール(50ml)中の懸濁液を、密閉したフラスコ中において、130℃で4日間加熱し、次に室温まで冷却した。反応混合物を水に注ぎ、1NNaOHを用いてpHを〜10まで調整した。AcOEtを用いた水層の抽出の後、合わせた有機層を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液 2%NHOH、メタノール/CHCl:10/90から40/60中)により直接精製して、表題の化合物344をベージュ色の固体として得た(487mg、収率99%、水和物の形態)。MS (m/z): 245.0 (M+H)+..
【0531】
ステップ2.N−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−N−メチル2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−アミン(345)
撹拌した344(500mg、〜2mmol)、3,4−ジフルオロニトロベンゼン(795mg、5mmol)および炭酸セシウム(1.63g、5mmol)の無水DMF(50ml)中の懸濁液を、窒素雰囲気下85℃で7時間加熱した。温度をそのまま室温まで冷却した。反応混合物を水に注ぎ、ジクロロメタンを用いて抽出した。合わせた有機層を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液 2%NHOH、メタノール/CHCl:5/95から10/90中)により直接2回精製して、表題の化合物345を粘着性の黄色固体として得た(144mg、収率19%)。MS (m/z): 384.0 (M+H)+.
【0532】
ステップ3.N−(3−フルオロ−4−(メチル(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イル)アミノ)フェニル)−N−フェニルシクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド(343)
表題の化合物343(ギ酸塩)を、例336、ステップ3および4(スキーム78)の記載と同一の手順に従い、345から2ステップを経て、しかし最後のステップで181の代わりに酸161を用いて、黄色がかった白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 10.36 (s, 1H), 10.02 (s, 1H), 8.44-8.14 (m, 2H), 7.78 (dd, J = 13.2, 2.1 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.58 (d, J = 0.8, 1H), 7.47 (dd, J = 8.7, 2.1 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.35 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 7.31 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 7.07 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.77 (bd, J = 5.3 Hz, 1H), 3.65 (s, 3H), 3.33 (s, 3H), 1.54-1.44 (m, 4H). MS (m/z): 541.0 (M+H)+..
【0533】
【表21】
Figure 0005148499
【0534】
【化135】
Figure 0005148499
例156
N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−2−オキソ−1−(ピリジン−3−イル)ピロリジン−3−カルボキサミド(348)
【0535】
ステップ1.1−(ピリジン−3−イル)ピロリジン−2−オン(349)
密閉したフラスコ内で、撹拌したCuI(37mg、〜0.2mmol)および炭酸カリウム(2.70g、19.5mmol)の混合物を、15分間脱気した。N,N’−ジメチルエチレンジアミン(146μL、〜1.0mmol)、3−ヨードピリジン(2.00g、9.8mmol)、2−ピロリジンオン(〜1g、11.7mmol)および1,4−ジオキサン(10mL)をそれぞれ加えた(A. Klapars, J. C. Antilla, X. Huang, S. L. Buchwald J. Am. Chem. Soc. 2001, 123, 7727-7729)。窒素流を除去し、次に反応混合物を125℃で18時間加熱した。次に室温まで冷却し、反応混合物を濾過し、酢酸エチルを用いて洗浄し、濃縮した。粗製物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液 MeOH/CHCl:2/98から5/95)により精製して、表題の化合物349を黄色油状液体として得た(1.49g、収率94%)。MS(m/z):163.1(M+H)+.
【0536】
ステップ2.メチル2−オキソ−1−(ピリジン−3−イル)ピロリジン−3−カルボン酸塩(350)
撹拌した349(1.48g、9.1mmol)の無水THF(25ml)中の溶液に、−78℃において窒素雰囲気下、LDA(単一THF、13.4mL、20.1mmol、シクロヘキサン中1.5M)の溶液をゆっくり加えた。45分間後、クロロギ酸メチル(776μL、10.0mmol)を加えた。混合物を2時間以上かけて室温まで温め、次に一晩撹拌した。次に反応混合物を、飽和塩化アンモニウムの添加により反応停止し、AcOEtを用いて抽出した。分離後、有機層を、飽和NHCl、水および塩水を用いて連続して洗浄した。水層を、AcOEtを用いて2回抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液 MeOH/CHCl:2/98から5/95)により精製して、表題の化合物350を淡黄色の粘着性の固体として得た(520mg、収率26%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 8.86 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.38 (dd, J = 4.7, 1.4 Hz, 1H), 8.12-8.06 (m, 1H), 7.44 (dd, J = 8.4, 4.7 Hz, 1H), 3.99-3.84 (m, 2H), 3.81 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 3.70 (s, 3H), 2.48-2.29 (m, 2H). MS (m/z): 221.0 (M+H)+..
【0537】
ステップ3.2−オキソ−1−(ピリジン−3−イル)ピロリジン−3−カルボン酸(351)
撹拌した350(514mg、2.33mmol)のTHF(20ml)中の溶液に、窒素雰囲気下、LiOH・HO(147mg、3.50mmol)の水(5mL)中の溶液を加えた。反応混合物を一晩撹拌し、濃縮し、少量の水を用いて希釈し、濾過し、1NHClを用いて中和し(pH〜5−6)、ジクロロメタンを用いて2回抽出した。水層を濃縮し、残留物をメタノール(微量のアセトンを含む)中で粉末化した。濾過後、母液を濃縮し、高真空下で乾燥して、表題の化合物351を淡黄色の粘着性の固体として得た(493mg、定量的収率、塩で汚染されている)。MS (m/z): 207.1 (M+H)+..
【0538】
ステップ4.N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−2−オキソ−1−(ピリジン−3−イル)ピロリジン−3−カルボキサミド(348)
表題の化合物348(例31)を、化合物336(例149、スキーム78)の合成について前述された手順に従い、酸351およびアミン12のカップリング反応を経由して、ベージュ色の固体として得て、バイオタージ・システム(Biotage System)(Si12M、勾配 MeOH/ジクロロメタン:0/100から20/80)を用いて精製し、次にジクロロメタンを用いて粉末化した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) : 10.73 (s, 1H), 8.91 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.43 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.39 (dd, J = 4.4, 1.6 Hz, 1H), 8.13 (qd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1H), 7.94-7.88 (m, 1H), 7.87 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.53-7.43 (m, 3H), 6.60 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.04-3.92 (m, 2H), 3.82 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 3.73 (s, 3H), 2.55-2.36 (m, 2H). MS (m/z): 529.0 (M+H)+..
【0539】
【表22】
Figure 0005148499
【表23】
Figure 0005148499
【0540】
【化136】
Figure 0005148499
例166
−(3−フルオロ−4−(2−(3−(3−グアニジノプロポキシ)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(361)
【0541】
ステップ1:2−(3−(3−クロロプロポキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル1,3,2−ジオキサボロラン(363)
DMF(100mL)中の3−ブロモフェノール(2.23g、12.9mmol)に、水素化ナトリウム(60%分散、0.54g、13mmol)を、30分間以上かけて少しずつ加えた。次に1−ブロモ−3−クロロプロパン(2.1g、13mmol)を滴下添加し、混合物を室温において24時間撹拌した。次にそれを、エーテルおよび水の間で分配し、水および塩水を用いて有機層を洗浄し、乾燥し(無水MgSO)、濃縮して、1−ブロモ−3−(3−クロロプロポキシ)ベンゼンを得た(362、2.95g、収率91%)(さらなる精製なしに用いられる)。
【0542】
エーテル362(2.95g、11.8mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(4.00g、15.8mmol)、酢酸カリウム(1.20g、12.2mmol)およびテトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0.37g、0.32mmol)を、トルエン(100mL)中で懸濁化し、10時間加熱還流した。次に混合物を冷却し、トルエンを減圧下で除去した。残留物を、水およびジクロロメタン間で分配し、有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 25%ジクロロメタン/ヘキサン)により精製して、表題の化合物363を得た(1.00g、収率29%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ(ppm): 7.29 (t, J=7.8, 1H); 7.23 (dt, J=7.2, 1.0, 1H); 7.15 (d, J=2.5, 1H); 7.06 (ddd, J= 8.0, 2.7, 1.4, 1H); 4.06 (t, J=6.1, 2H); 3.78 (t, J=6.7, 2H), 2.14 (quint, J=6.3, 2H); 1.27 (s, 12H). LRMS (M+H): 297.1.
【0543】
ステップ2:2−(3−(3−クロロプロポキシ)フェニル)−7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン(364)
ブロモチエノピリジン50(0.88g、2.38mmol)、ボロン酸塩363(1.00g、3.40mmol)、およびテトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0.10g、0.086mmol)を、乾燥DME(100mL)に溶解した。フッ化セシウム(1.26g、8.3mmol)および重炭酸ナトリウム(0.70g、8.3mmol)を水(それぞれ5ml)に溶解し、反応混合物に加え、次にこれを4時間加熱還流し、冷却し、濃縮した。残留物を、酢酸エチルおよび水の間で分配し、塩水を用いて洗浄し、乾燥し(無水MgSO)、濾過し、濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 75%ジクロロメタン/ヘキサン)により精製して、364を得た(0.85g、収率78%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ (ppm): 8.60 (d, J=6.3, 1H); 8.27-8.24 (m, 2H); 8.18 (s, 1H); 7.58-7.54 (m, 1H); 7.45-7.36 (m, 2H); 7.31 (t, J=2.0, 1H); 7.07-7.04 (m, 1H); 6.78 (d, J=6.1, 1H); 4.21 (t, J=5.9, 2H); 3.79 (t, J=6.3, 2H); 2.29 (quint, J=6.1, 2H). LRMS (M+H): 459.1.
【0544】
ステップ3:4−(2−(3−(3−クロロプロポキシ)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロベンゼンアミン(365)
9:1MeOH/THF中の、ニトロ化合物364(0.84g、1.8mmol)および塩化ニッケル六水和物(0.87g、3.7mmol)に、水素化ホウ素ナトリウム(0.30g、7.9mmol)を、少しずつ加えた。得られた混合物を、室温において1時間撹拌し、次にセライトを通して濾過し、濃縮した。残留物を、水およびジクロロメタン間で分配し、有機層を採集し、塩水を用いて洗浄し、乾燥し(無水MgSO)、濾過し、濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 90%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、365を得た(0.43g、収率54%)。LRMS (M+H): 429.1.
【0545】
ステップ4:N−(4−(2−(3−(3−クロロプロポキシ)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(366)
アニリン365(0.42g、0.98mmol)のDMF(20mL)中の溶液に、酸103(0.42g、2.0mmol)、HOBt(0.050g、0.38mmol)、およびEDC×HCl(0.54g、2.8mmol)を加え、混合物を、室温において24時間撹拌した。次にそれを、酢酸エチルおよび水の間で分配した。有機層を採集し、水、NaHCO(水)、塩水を用いて洗浄し、乾燥し(無水MgSO)、濾過し、濃縮した。残留物を、エーテルを用いて粉末化し、366を得た(0.60g、収率98%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 10.58 (s, 1H); 9.62 (s, 1H); 8.50 (d, J=5.3, 1H); 8.11 (s, 1H); 8.06 (d, J=8.8, 1H); 7.86 (dd, J=12.9, 2.4, 1H); 7.49-7.39 (m, 5H), 7.09-7.03 (m, 3H); 6.92-6.88 (m, 1H); 6.63 (d, J=5.3, 1H); 4.20 (t, J=6.1, 2H); 3.85 (s, 3H); 3.82 (t, J=6.7, 2H); 2.20 (quint, J=6.3, 2H). LRMS (M+H): 620.1.
【0546】
ステップ5:N−(4−(2−(3−(3−アミノプロポキシ)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(367)
366(0.19g、0.31mmol)のDMF(5mL)中の溶液に、ナトリウムアジド(0.050g、0.77mmol)を加え、反応混合物を100℃で1時間加熱した。次に混合物を冷却し、酢酸エチルおよび水の間で分配し、有機層を採集し、水、塩水を用いて洗浄し、乾燥し(無水MgSO)、濾過し、濃縮した。残留物を、シリカの短いプラグ(plug)を通して濾過し、酢酸エチルを用いて溶離し、溶離液を濃縮した。残留物を、1:1酢酸エチル/メタノール(30mL)の混合物に溶解し、この溶液にパラジウム(炭素上10%)を加え、懸濁液を、水素雰囲気下で3時間撹拌した。次にそれを、セライトを通して濾過し、濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 95:3:2クロロフォルム/メタノール/NHOH)により精製して、367を得た(0.097g、収率52%)。LRMS (M+H): 601.2.
【0547】
ステップ6:N−(3−フルオロ−4−(2−(3−(3−グアニジノプロポキシ)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(361)
アミン367(0.095g、0.16mmol)、ピラゾール−1−カルボキサミジン(60mg、0.41mmol)、およびヒューニッヒ塩基(Hunig's base)(0.07g、0.5mmol)を、乾燥DMF(10mL)中で、室温において48時間撹拌した。次に混合物を、酢酸エチルおよび水の間で分配した。水層を採集し、塩水を用いて処理し、生成した沈殿物を、吸引濾過により分離した。得られた固体を、1:1ジクロロメタン/メタノールに再溶解し、濾過し、濾液を濃縮して、361を固体として得た(90mg、収率87%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 10.71 (br s, 1H); 9.63 (br s, 1H); 8.49 (d, J=5.5, 1H); 8.10 (s, 1H); 8.05 (d, J=8.4, 1H); 7.93-7.70 (m, 2H); 7.51-7.40 (m, 5H); 7.08-7.02 (m, 3H); 6.92-6.88 (m, 1H); 6.63 (d, J=5.5, 1H); 4.13 (t, J=5.9, 2H); 3.84 (s, 3H); 3.64 (s, 2H); 1.95 (quint, J=6.3, 2H). [3Hに対応する三重項は、残留DMSOピークにより隠されている] . LRMS (M+H): 643.0.
【0548】
【化137】
Figure 0005148499
例167
−(4−(2−(3−(3−(エチルスルフィニル)プロポキシ)フェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(368)
【0549】
乾燥DMF(10mL)中の塩化物366(0.048g、0.077mmol)に、ナトリウムエタンチオラート(100mg、1.19mmol)を加え、混合物を50℃で18時間加熱した。それを冷却し、酢酸エチルおよび水の間で分配し、塩水を用いて洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、シリカゲルの短いプラグ(plug)を通過させ、濃縮した。残留物を、1:1酢酸エチル/メタノール(50mL)中で懸濁化し、水(5mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(0.060g、0.28mmol)を加えた。反応混合物を、6時間撹拌し、濃縮し、残留物を、酢酸エチルおよび水の間で分配した。有機層を採集し、塩水を用いて洗浄し、(無水MgSO)で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物の、逆相HPLC(AquasilC-18カラム、60−95%MeOH/HO+HCOH、30分間、直線勾配溶離)、次に凍結乾燥により、368を得た(0.015g、収率29%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 10.71 (s, 1H); 9.66 (s, 1H); 8.51 (d, J=5.5, 1H); 8.12 (s, 1H); 8.07 (d, J=8.8, 1H); 7.89 (dd, J=12.9, 2.2, 1H); 7.53-7.41 (m, 5H); 7.09-7.03 (m, 3H); 6.94-6.90 (m, 1H); 6.64 (dd, J=5.5, 0.5, 1H); 4.22 (t, J=6.3, 2H); 3.86 (s, 3H); 3.65 (s, 2H); 2.93-2.65 (m, 4H); 2.13 (quint, J=8.0, 2H); 1.29 (t, J=7.4, 3H). LCMS: (M+H) 662.0.
【0550】
【化138】
Figure 0005148499
168
N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−2−(4−フルオロフェニルチオ)アセトアミド
【0551】
乾燥DMF(20mL)中のアニリン9(0.10g、0.30mmol)に、(p−フルオロフェニルチオ)酢酸(0.11g、0.56mmol)、およびEDC×HCl(0.13g、0.68mmol)を加え、混合物を室温において24時間撹拌した。次にそれを酢酸エチルおよび水の間で分配した。有機層を採集し、水、NaHCO(水)、塩水を用いて洗浄し、乾燥し(無水MgSO)、濾過し、濃縮した。残留物のシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液 酢酸エチル−>5%メタノール/酢酸エチル)により、369を得た(0.070g、収率46%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 10.55 (s, 1H); 8.50 (d, J=5.5, 1H); 7.88 (s, 1H); 7.80 (dd, J=13.1, 2.5, 1H); 7.50-7.45 (m, 3H); 7.41-7.38 (m, 2H); 7.22-7.17 (m, 2H); 7.03 (d, J=1.2, 1H); 6.67 (d, J=4.7, 1H); 3.98 (s, 3H); 3.84 (s, 2H). LCMS: (M+H) 508.9.
【0552】
169
N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−2−(4−フルオロフェニルスルホニル)アセトアミド(370)
アミド369(0.067g、0.13mmol)のジクロロメタン(50mL)中の溶液に、0℃においてm−CPBA(0.040g、0.24mmol)を加え、混合物を、−10℃において24時間放置した。次にそれを、水、NaHCO(水)、塩水を用いて洗浄し、乾燥し(無水MgSO)、濾過し、濃縮した。残留物のシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液 5%メタノール/酢酸エチル)により、370を得た(0.012g、収率18%)。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ (ppm): 8.52 (d, J=5.7, 1H); 8.04-8.00 (m, 2H); 7.86 (s, 1H); 7.77 (dd, J=12.5, 2.4, 1H); 7.42-7.32 (m, 5H); 7.20 (d, J=1.4, 1H); 6.70 (dd, J=5.7, 1.2, 1H); 4.35 (s, 2H); 4.04 (s, 3H). LCMS: (M+H) 541.1.
【0553】
【化139】
Figure 0005148499
例171
2−(4−(7−(2−フルオロ−4−(3−オキソ−3−(フェニルアミノ)プロパンアミド)フェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)酢酸(371)
【0554】
ステップ1:エチル 2−(4−ヨード−1H−イミダゾール−1−イル)アセテート(372)
4−ヨードイミダゾール(1.93g、9.95mmol)の乾燥THF(50mL)中の溶液に、0℃において、水素化ナトリウム(60%分散、0.43g、10.8mmol)を加え、混合物を20分間撹拌した。シリンジを用いてエチルブロモアセテート(1.1mL、1.7g、10mmol)を加え、濁った混合物を15分間撹拌した。次にそれを酢酸エチルおよび水の間で分配した。有機層を採集し、塩水を用いて洗浄し、乾燥し(無水MgSO)、濾過し、濃縮した。残留物のシリカゲルクロマトグラフィー(50%−>75%酢酸エチル/ヘキサン)により、372を得た(1.88g、収率67%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 7.57 (d, J=1.4, 1H); 7.32 (d, J=1.4, 1H); 4.93 (s, 2H); 4.13 (q, J=8.0, 2H); 1.20 (t, J=7.2, 3H). LRMS (M+H): 281.0.
【0555】
ステップ2:エチル2−(4−(7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)アセテート(373)
7−クロロチエノピリジン(2.23g、13.1mmol)の乾燥THF(50mL)中の溶液に、N下、−78℃において、n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、5.6mL、14mmol)を、撹拌しながら滴下添加した。得られた懸濁液を、−78℃において30分間撹拌し、次にZnCl(THF中0.5M、30mL、15mmol)を加え、混合物をそのまま0℃まで温めた。次にTHF(50mL)中のイミダゾール372(3.20g、11.4mmol)およびテトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0.40g、0.35mmol)を、アリールリチウム懸濁液に加え、混合物を、2時間加熱還流し、次に冷却し、濃縮した。残留物を酢酸エチルおよび水の間で分配した。有機層を採集し、濾過し、乾燥し(無水MgSO)、再度濾過し、濃縮した。得られた固体を、粉末化して(1:1酢酸エチル/ヘキサン)、373を得た(1.62g、44%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 8.55 (d, J=5.1, 1H); 7.91 (d, J=1.2, 1H); 7.78 (d, J=1.2, 1H); 7.77 (s, 1H); 7.45 (d, J=5.2, 1H); 5.05 (s, 2H); 4.17 (q, J=7.2, 2H); 1.23 (t, J=7.0, 3H). LRMS (M+H): 322.0
【0556】
ステップ3:エチル2−(4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)アセテート(374)
373(1.05g、3.26mmol)、2−フルオロ−4−ニトロフェノール(1.10g、7.00mmol)、およびKCO(2.0g、15mmol)のジフェニルエーテル(10mL)中の懸濁液を、撹拌しながら3時間185℃で加熱した。混合物を冷却し、ジクロロメタンを用いて希釈し、濾過し、濾液を濃縮した。残留物のシリカゲルクロマトグラフィー(75%酢酸エチル/ヘキサン)により、374を得た(0.98g、収率68%)。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ (ppm): 8.52 (d, J=5.3, 1H); 8.46 (dd, J=10.4, 2.5, 1H); 8.20-8.17 (m, 1H); 7.89 (d, J=1.2, 1H), 7.77-7.74 (m, 1H); 7.75 (s, 1H); 7.69 (t, J=8.2, 1H); 6.86 (d, J=5.3, 1H); 5.04 (s, 2H); 4.17 (q, J=7.2, 2H); 1.22 (t, J=7.2, 3H). LRMS (M+H): 442.9.
【0557】
ステップ4:エチル2−(4−(7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)アセテート(375)
チエノピリジン374(0.25g、0.56mmol)および塩化ニッケル六水和物(0.26g、1.1mmol)の無水EtOH(50mL)中の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(0.085g、2.2mmol)を少しずつ加えた。得られた混合物を、室温において1時間撹拌し、次にセライトを通して濾過し、シリカの短いプラグ(plug)を通過させて、1:1酢酸エチル/エタノールを用いて溶離し、濃縮し、表題の化合物375を得た(0.21g、収率91%)。LRMS (M+H): 413.1.
【0558】
ステップ5−6:2−(4−(7−(2−フルオロ−4−(3−オキソ−3−(フェニルアミノ)プロパンアミド)フェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)酢酸(371)
酸1(0.080g、0.44mmol)のジクロロメタン(10mL)中の溶液に、ジクロロメタン(10mL)中のBOP−Cl(0.10g、0.39g)を加え、混合物を室温において30分間撹拌した。次にジクロロメタン(10mL)中のアニリン375(0.11g、0.27mmol)およびDIPEA(0.20mL、0.15g、1.1mmol)を加え、混合物を室温において72時間撹拌した。次にそれを、水、1MNaHCO(水)、塩水を用いて洗浄し、乾燥し(無水MgSO)、濾過し、濃縮した。残留物のシリカゲルクロマトグラフィー(5%メタノール/酢酸エチル)により、少量の出発アニリン375で汚染されている、表題の化合物376を得た(0.065g、43%)。40%メタノール水溶液(25mL)中の純粋でないアミド376(0.050g、0.87mmol)に、NaOH(3M水溶液、1mL、3mmol)を加え、混合物を室温において1時間撹拌した。次にそれを、ある程度濃縮し、残留物を逆相HPLC(AquasilC-18カラム、40-95%MeOH/HO+HCOH、30分間、直線勾配溶離)により精製し、凍結乾燥した。得られた固体の粉末化(酢酸エチル)により、酸371を得た(0.021g、収率44%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 11.00 (s, 1H); 10.61 (s, 1H); 8.33-8.31 (m, 3H); 7.87 (d, J=14.5, 1H); 7.78 (d, J=1.0, 1H); 7.63-7.60 (m, 4H); 7.32-7.27 (m, 4H); 7.04 (t, J=7.2, 1H); 6.40 (d, J=5.1, 1H); 4.38 (s, 2H); 3.51 (s, 2H, 水のピークと重複している). LRMS (M+H): 545.9.
【0559】
【化140】
Figure 0005148499
例172
−(3−フルオロ−4−(2−(1−(2−オキソ−2−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピルアミノ)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド
【0560】
酸371(0.016g、0.029mmol)の乾燥DMF(5mL)中の溶液に、HATU(0.040g、0.11mmol)を加え、混合物を室温において10分間撹拌した。1−(3−アミノプロピル)ピロリジン(0.2mL、0.2g、2mmol)を加え、得られた混合物を室温において72時間撹拌し、逆相HPLC(AquasilC-18カラム、45-90%MeOH/HO+HCOH、30分間、直線勾配溶離)により精製し、凍結乾燥した。ジエチルエーテルを用いた、得られた固体の粉末化により、表題の化合物372を得た(0.006g、収率32%)。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ (ppm): 8.40 (d, J=5.7, 1H); 7.87 (dd, J=12.5, 2.4, 1H); 7.80 (s, 1H); 7.75 (s, 1H); 7.67 (s, 1H); 7.60-7.56 (m, 2H); 7.43-7.30 (m, 4H); 7.14-7.09 (m, 1H); 6.59 (d, J=5.5, 1H); 4.85 (s, 2H); 3.59 (s, 0.5H [Dとの交換?]), 3.35-3.30 (m, 2H); 3.08 (br s, 4H); 2.97 (t, J=8.0, 2H); 1.98 (br s, 4H); 1.89 (quint, J=7.8, 2H). LRMS: (M+H) 656.0.
【0561】
スキーム86
【化141】
Figure 0005148499
例173
−(4−(2−(6−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン−3−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(378)
【0562】
ステップ1:3−(5−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−2−イルオキシ)−N,N−ジメチルプロパン−1−アミン(379)
ブロモチエノピリジン50(1.22g、3.30mmol)、N,N−ジメチル 3−(5−(4,4,5,5−テトラメチル 1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イルオキシ)プロパン−1−アミン(1.15g、3.76mmol)、およびテトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0.14g、0.12mmol)を、乾燥DME(100mL)に溶解した。フッ化セシウム(1.51g、10.0mmol)および重炭酸ナトリウム(0.81g、9.6mmol)を、水(それぞれ5ml)に溶解し、反応混合物に加えて、これをN流を用いて脱気し、次に4時間加熱還流し、冷却し、濃縮した。残留物を、酢酸エチルおよび水の間で分配した。有機層を採集し、塩水を用いて洗浄し、乾燥し(無水MgSO)、濾過し、濃縮した。得られたオレンジ色の固体を、エーテルを用いて粉末化して、379を得た(1.12g、収率75%)。LRMS (M+H): 469.2.
【0563】
ステップ2:4−(2−(6−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン−3−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロベンゼンアミン(380)
9:1MeOH/THF(50mL)中のチエノピリジン379(1.11g、2.37mmol)および塩化ニッケル六水和物(1.11g、4.68mmol)に、水素化ホウ素ナトリウム(0.45g、11.9mmol)を少しずつ加えた。得られた混合物を、室温において1時間撹拌し、次にセライトを通して濾過し、濃縮した。残留物を、水およびジクロロメタンの間で分配し、有機層を塩水を用いて洗浄し、乾燥し(無水MgSO)、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(90:9:1クロロフォルム/メタノール/NHOH)により、380を得た(0.32g、収率31%)。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ (ppm): 8.43 (d, J=2.5, 1H); 8.33 (d, J=5.7, 1H); 7.93 (dd, J=8.8, 2.5, 1H); 7.59 (s, 1H); 7.00 (t, J=8.8, 1H); 6.77 (d, J=8.6, 1H); 6.57 (dd, J=12.5, 2.6, 1H); 6.53-6.49 (m, 2H); 4.29 (t, J=6.3, 2H); 2.48-2.43 (m, 2H); 2.24 (s, 6H); 1.95-1.90 (m, 2H). LRMS (M+H): 439.1.
【0564】
ステップ3:N−(4−(2−(6−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン−3−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(378)
アニリン380(0.31g、0.71mmol)およびDIPEA(0.7ml、0.4g、3mmol)の乾燥DMF(5mL)中の溶液に、酸27(0.30g、1.4mmol)、HOBt(0.040g、0.30mmol)、およびEDC×HCl(0.40g、2.1mmol)を加え、混合物を室温において18時間撹拌した。追加のEDC×HCl(0.050g、0.26mmol)を加え、混合物をさらに6時間撹拌した。次にそれを、酢酸エチルおよび水の間で分配した。有機層を採集し、水を用いて洗浄し、乾燥し(無水MgSO)、濾過し、濃縮した。残留物のフラッシュクロマトグラフィー(クロロフォルム/NHOH)、続いて再結晶化(90%酢酸エチル/メタノール)により、378を無色固体として得た(0.15g、収率32%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 10.58 (br s, 1H); 9.63 (br s, 1H); 8.68 (dd, J=2.7, 0.8, 1H); 8.48 (d, J=5.5, 1H); 8.20 (dd, J=8.6, 2.7, 1H); 8.05 (d, J=7.6, 1H); 8.03 (s, 1H); 7.86 (dd, J=13.1, 2.3, 1H); 7.49 (t, J=8.8, 1H); 7.42 (dd, J=8.8, 1.4, 1H); 7.09-7.03 (m, 2H); 6.94 (dd, J=8.8, 0.7, 1H); 6.92-6.88 (m, 1H); 6.61 (dd, J=5.5, 1.0, 1H); 4.33 (t, J=6.7, 2H); 3.85 (s, 3H); 3.63 (s, 2H); 2.33 (t, J=7.2, 2H); 2.13 (s, 6H); 1.84 (quint, J=7.2, 2H). LRMS (M+H): 630.2.
【0565】
【表24】
Figure 0005148499
【表25】
Figure 0005148499
【表26】
Figure 0005148499
【表27】
Figure 0005148499
【0566】
【化142】
Figure 0005148499
3−フルオロ−4−(2−(5−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)アニリン(396)、および
4−(2−(5−((ジメチルアミノ)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロアニリン(397)
【0567】
ステップ1:7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−2−ヨードチエノ[3,2−b]ピリジン(399)
塩化物398(RaganJ.A.etal,OrganicProcessResearchandDevelopment2003,7,676-683)(7.0g、23.7mmol)、2−フルオロ−4−ニトロフェノール(11.15g、3当量、71.1mmol)、KCO(13.08g、4当量、94.8mmol)のPhO(30ml)中の混合物を、200℃で3時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、DCMを用いて希釈し、濾過し、濃縮した。得られた固体をジエチルエーテルを用いて粉末化し、399を得て(7.3g、74%収率)、これをさらなる精製なしに次のステップに直接用いた。MS(m/z):417.0(M+H).
【0568】
ステップ2:6−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ニコチンアルデヒド(400)
399(1g、2.40mmol)および6−ブロモニコチンアルデヒド(450mg、2.40mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中の溶液を、ビス−トリメチルすず(500uL、787mg、2.40mmol)、およびPd(PPh(270mg、0.24mmol)を用いて連続して処理した。次に反応混合物を、窒素雰囲気下で一晩加熱還流し、冷却し、濃縮した。粗製物を、DCM中5%−10%MeOHの勾配を用いて、フラッシュクロマトグラフィーにより精製し、次にMeOHにより粉末化して、純粋400(494mg、収率52%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm): 10.11 (s, 1H), 9.10 (m, 1H), 8.65 (d, 1H, J=5.2 Hz), 8.62 (s, 1H), 8.51 (d, 1H, J=8.8 Hz), 8.48 (dd, 1H, J=2.8 Hz, J=10.4 Hz), 8.38 (dd, 1H, J=2.1 Hz, J=8.2 Hz), 8.20 (m, 1H), 7.73 (t, 1H, J=9.0 Hz), 7.01 (d, 1H, J=5.5 Hz). MS (m/z): (M+1) 395.9.
【0569】
ステップ3:7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−2−(5−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(401)
400(451mg、1.14mmol)および1−メチルピペラジン(152μL、137mg、1.37mmol)のDCM(7mL)中の混合物を、室温において10分間撹拌した。次にそれを、NaBH(OAc)(340mg、1.60mmol)を用いて処理し、室温において一晩撹拌した。反応混合物をDCM(20mL)を用いて希釈し、飽和NaHCO3溶液(20mL)を用いて洗浄した。有機層を採集し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、EtOAc中30−50%MeOH(2%EtNを含む)の勾配を用いて、フラッシュクロマトグラフィーにより精製し、401を得た(308mg、収率52%)。MS (m/z): (M+1) 480.0 (100%).
【0570】
ステップ3:3−フルオロ−4−(2−(5−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)アニリン(396)
401(306mg、0.64mmol)およびNHCl(30mg、0.54mmol)の2:1EtOH/水(10.5mL)中の溶液に、鉄粉(304mg、5.43mmol)を加え、懸濁液を1時間加熱還流した。反応混合物を、セライトを通して濾過し、濃縮して、表題の化合物396を得て、これをさらなる精製なしに用いた(343mg、収率100%)。MS (m/z): (M+1) 450.0 (100%).
【0571】
ステップ4:1−(6−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルメタンアミン(402)
400(360mg、0.91mmol)およびジメチルアミン(2MTHF溶液、550μL、1.09mmol)のDCM(10mL)中の混合物を、室温において10分間撹拌した。次にそれを、NaBH(OAc)(270mg、1.27mmol)を用いて処理し、室温において一晩撹拌した。反応混合物を、DCM(30mL)を用いて希釈し、飽和NaHCO溶液(30mL)を用いて洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、溶離液としてDCM中10−30%MeOH勾配を用いて、フラッシュクロマトグラフィーにより精製し、表題の化合物402を得た(321mg、収率83%)。MS (m/z): (M+1) 425.1 (100%).
【0572】
ステップ5:4−(2−(5−((ジメチルアミノ)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロアニリン(397)
402(308mg、0.72mmol)およびNHCl(33mg、061mmol)の2:1EtOH/水(9mL)中の溶液に、鉄粉(345mg、6.17mmol)を加え、懸濁液を1時間加熱還流した。反応混合物を、セライトを通して濾過し、濃縮して、表題の化合物397を得て(350mg、定量的収率)、これをさらなる精製なしに用いた。MS (m/z): (M+1) 395.1 (100%).
【0573】
【化143】
Figure 0005148499
7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)−N−(3−メトキシフェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−アミン(404)
【0574】
ステップ1:7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−N−(3−メトキシフェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−アミン(403)
399(スキーム87)(700mg、1.68mmol)、CsCO(1.12g、3.43mmol)、3−メトキシアニリン(190μL、206mg、1.68mmol)、Pd(OAc)(70mg、0.17mmol)およびキサントホス(Xantphos)(1.43g、2.52mmol)(J.Org.Chem.,1999,64,6019-6022)のジオキサン(15mL)中の溶液を、5時間加熱還流した。反応混合物を冷却し、濃縮し、残留物を、溶離液としてヘキサン中80%EtOAcを用いて、フラッシュクロマトグラフィーにより精製し、403を得た(408mg、収率59%)。MS (m/z): (M+1) 412.0 (100%).
【0575】
ステップ2:7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)−N−(3−メトキシフェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−アミン(404)
403(408mg、0.99mmol)およびNHCl(45mg、084mmol)の2:1EtOH/水(15mL)中の溶液に、鉄粉(472mg、8.43mmol)を加え、懸濁液を1時間加熱還流した。反応混合物を、セライトを通して濾過し、濃縮して、404を得て(278mg、収率74%)、これをさらなる精製なしに用いた。MS (m/z): (M+1) 382.0 (100%).
【0576】
【表28】
Figure 0005148499
【0577】
【化144】
Figure 0005148499
例193
2−(7−(2−フルオロ−4−(3−オキソ−3−(フェニルアミノ)プロパンアミド)フェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン 1−オキサイド(409)
【0578】
ステップ1:3−フルオロ−4−(2−ヨードチエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)アニリン(410)
399(2g、4.81mmol)およびNHCl(220mg、4.08mmol)の2:1EtOH/水(75mL)中の溶液に、鉄粉(2.28g、40.8mmol)を加え、懸濁液を1時間加熱還流した。反応混合物を、セライトを通して濾過し、濃縮して、410を得て(1.85g、収率100%)、これをさらなる精製なしに用いた。MS. (m/z): (M+1) 386.8 (100%).
【0579】
ステップ2:N−(3−フルオロ−4−(2−ヨードチエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド(411)
酸1(465mg、2.59mmol)およびBOPCl(666mg、2.59mmol)を、0℃においてDCM(5mL)に混合した溶液を、同じ温度で15分間撹拌した。次に反応混合物を、410(500mg、1.29mmol)およびiPrNEt(1.3mL、1g、7.79mmol)のDCM(5mL)中の溶液を用いて0℃において処理し、そのまま室温において一晩撹拌した。混合物を、DCM(30mL)を用いて希釈し、飽和NaHCO溶液(30mL)を用いて洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、溶離液としてヘキサン中75−100%EtOAc勾配を用いて、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、411を得た(382mg、収率54%)。1H NMRδ(400 MHz, CD3OD): 8.33 (d, 5.7 Hz), 7.79 (dd, 1H, J=2.4 Hz, J=12.3 Hz), 7.54 (m, 5H), 7.2-7.4 (m, 4H), 7.09 (t, 1H, J=7.2 Hz), 6.50 (d, 1H, J=5.5 Hz), 3.51 (s, 2H), 7.75 (s, 1H). MS (m/z): (M+1) 547.9 (100%).
【0580】
ステップ3:2−(7−(2−フルオロ−4−(3−オキソ−3−(フェニルアミノ)プロパンアミド)フェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン 1−オキサイド(409)
411(45mg、0.08mmol)、4−ブロモピリジン N−オキサイド(250mg、1.43mmol)、ビストリメチルすず(26μL、40mg、0.12mmol)およびPd(PPh(10mg、0.01mmol)のジオキサン(1mL)中の溶液を、4時間加熱還流した。反応混合物を冷却し、濃縮し、残留物を、溶離液としてDCM中5−10%MeOH勾配を用いて、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、409を得た(11mg、収率27%)。1H NMRδ(400 MHz, CD3OD): 8.71 (d, 1H, J=5.4 Hz), 8.6 (m, 3H), 8.04 (dd, 1H, J=2.5 Hz, J=12.3 Hz), 7.85 (t, 1H, J=8.4 Hz), 7.78 (m, 2H), 7.65 (m, 1H), 7.62 (m, 1H), 7.53 (m, 3H), 7.32 (t, 1H, J=7.4 Hz), 6.81 (d, 1H, J=5.5 Hz), 3.75 (s, 2H). MS (m/z): (M+1) 515.0 (100%).
【0581】
【化145】
Figure 0005148499
例194
−(3−フルオロ−4−(2−(1−(2−モルフォリノエチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−5−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(412)
【0582】
ステップ1.5−ブロモ−1−(2−モルフォリノエチル)ピリミジン−2(1H)−オン(413)
5−ブロモ−2−ヒドロキシピリミジン(1.00g、5.75mmol)のDMF(19mL)中の溶液に、ヨウ化ナトリウム(1.29g、8.6mmol)、炭酸セシウム(4.68g、14.4mmol)、塩酸4−(2−クロロエチル)モルホリン(1.18g、6.32mmol)を加え、反応混合物を、60℃で2.5時間撹拌した。溶液を濾過し、濾液を濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中メタノール(5−15%)勾配を用いて溶離する、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物413を得た(1.29g、収率78%)。MS (m/z): 288.1 (50%) (M+H), 290.0 (50%) (M+H). 1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 8.61 (d, J=3.3Hz, 1H), 8.46 (d, J=3.3Hz, 1H), 3.93 (t, J=5.9Hz, 2H), 3.51 (t, J=4.5Hz, 4H), 2.57 (t, J=6.1Hz, 2H), 2.45-2.39 (m, 4H).
【0583】
ステップ2:5−(7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−(2−モルフォリノエチル)ピリミジン−2(1H)−オン(414)
トリブチルすず誘導体6(1.88g、4.1mmol)(スキーム2)のトルエン(39mL)中の溶液に、5−ブロモ−1−(2−モルフォリノエチル)ピリミジン−2(1H)−オン(413、1.29g、4.5mmmol)およびPd(PPh(474mg、0.41mmol)を加えた。反応混合物を、100℃において16時間撹拌した。混合物を濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物を、ヘキサン中で粉末化し、次にEtOAc中で粉末化して、表題の化合物414を得た(236mg、収率15%)。 MS (m/z): 377.0 (M+H). 1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 9.18 (d, J=3.5Hz, 1H), 8.76 (d, J=3.3Hz, 1H), 8.64 (d, J=5.1Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.57 (d, J=5.1Hz, 1H), 4.06 (t, J=5.9Hz, 2H), 3.54 (t, J=4.5Hz, 4H), 2.64 (t, J=5.9Hz, 2H), 2.49-2.43 (m, 4H).
【0584】
ステップ3:5−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−(2−モルフォリノエチル)ピリミジン−2(1H)−オン(415)
ピリドン414(236mg、0.63mmol)のPhO(1.3mL)中の溶液に、2−フルオロ−4−ニトロフェノール(197mg、1.26mmol)およびKCO(173mg、1.26mmol)を加えた。混合物を、100℃で1時間撹拌し、次に180℃で2時間冷却し、減圧下で蒸発させた。残留物を、ジクロロメタン中メタノール(2−10%)勾配を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物415を得た(81mg、収率26%)。MS (m/z): 498.0 (M+H)。1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 9.16 (d, J=3.3Hz, 1H), 8.66 (d, J=3.3Hz, 1H), 8.60 (d, J=5.3Hz, 1H), 8.47 (dd, J=10,2.5Hz, 1H), 8.19 (d, J=8.8Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.69 (t, J=8.6Hz, 1H), 6.98 (d, J=5.3Hz, 1H), 4.02 (t, J=5.5Hz, 2H), 3.58-3.43 (m, 4H), 2.59 (t, J=5.5Hz, 2H), 2.50-2.41 (m, 4H).
【0585】
ステップ4:5−(7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−(2−モルフォリノエチル)ピリミジン−2(1H)−オン(416)
化合物415(81mg、0.16mmol)のエタノール(1mL)および水(0.5mL)中の溶液に、NHCl(9mg、0.16mmol)および鉄粉(73mg、1.30mmol)を加えた。混合物を、80℃で45分間撹拌し、セライトを通して濾過し、溶媒を蒸発させて、表題の化合物(416)を得た。 MS (m/z): 468.1 (M+H).
【0586】
ステップ5:N−(3−フルオロ−4−(2−(1−(2−モルフォリノエチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−5−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(412)
アミン416(0.16mmol)のDMF(1mL)中の溶液に、酸27(38mg、0.18mmol)、HOBT(24mg、0.18mmol)およびEDC×HCl(46mg、0.24mmol)を加えた。混合物を、室温において16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、次に残留物を、ジクロロメタン中メタノール(0−5%)勾配を用いたフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、次に水中メタノール(20−100%)勾配を用いた分取HPLCにより精製して、表題の化合物412を得た(14mg、収率13%)。MS (m/z): 659.1 (M+H). 1H NMR (DMSO-d6) δ (ppm): 10.59 (s, 1H), 9.64 (s, 1H), 9.16 (d, J=3.3Hz, 1H), 8.69 (d, J=3.3Hz, 1H), 8.51 (d, J=5.5Hz, 1H), 8.07 (d, J=7.4Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.88 (dd, J=13,2.3Hz, 1H), 7.51 (t, J=9.0Hz, 1H), 7.43 (dd, J=8.8,1.6Hz, 1H), 7.11-7.05 (m, 2H), 6.94-6.90 (m, 1H), 6.67 (d, J=4.7Hz, 1H), 4.05 (t, J=6.5Hz, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.64 (s, 2H), 3.55-3.50 (m, 4H), 2.63 (t, J=5.5Hz, 2H), 2.46-2.42 (m, 4H).
【0587】
【化146】
Figure 0005148499
例195
−(4−(2−(1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(417)
【0588】
ステップ1.7−クロロ−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(418)
トリブチルすず誘導体6(2.00g、4.36mmol)(スキーム91)のトルエン(10mL)中の溶液に、Ph(PPh(0.503g、0.436mmol)、次に5−ブロモ−2−メトキシピリジン(0.62mL、4.8mmol)を加えた。窒素を、直接反応混合物中に30分間泡立て、その後16時間加熱還流した。次に反応混合物を室温まで冷却し、黄色沈殿物を濾過により採集し、ヘキサンを用いて洗浄した。次にその物質を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 ヘキサン中酢酸エチル20から50%)によりさらに精製して、表題の化合物418を綿状の白色固体として得た(0.752g、収率62%)。MS (m/z): 277.0 (M+H).
【0589】
ステップ2.7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン(419)
418(0.638g、2.31mmol)、2−フルオロ−4−ニトロフェノール(0.725g、4.61mmol)および炭酸カリウム(0.638g、4.61mmol)のジフェニルエーテル(6mL)中の懸濁液を、圧力管中において170℃で8時間加熱した。得られた暗色溶液を、室温まで冷却し、CHClを用いて希釈し、次に濾過した。濾液を濃縮し、残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 100%ヘキサンから50/50酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、表題の化合物419を黄色固体として得た(0.395g、収率43%)。MS (m/z): 398.0 (M+H).
【0590】
ステップ3.5−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン(420)
419(0.299g、0.753mmol)のアセトニトリル(8mL)中の懸濁液を含むフラスコに、クロロトリメチルシラン(0.095mL、0.748mmol)、次にヨウ化ナトリウム(0.112g、0.748mmol)を加えた。次に混合物を、70から100°Cの間で24時間以上加熱した。次に、クロロトリメチルシラン(各部0.095mL)およびヨウ化ナトリウム(各部0.112g)の、追加の4部を加えた。次に反応混合物を室温まで冷却し、生成した沈殿物を濾過により採集し、NHOHおよび水を用いて洗浄し、乾燥して、表題の化合物420を褐色固体として得た(0.283g、98%)。MS (m/z): 284.0(M+H), 406.0 (M+Na).
【0591】
ステップ4.1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−5−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン(421)
ピリジノン420(0.283g、0.739mmol)、2−クロロ−N,N−ジメチルエタンアミン(0.128g、0.887mmol)、炭酸セシウム(0.547g、1.68mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.132g、0.88mmol)を、DMF(10mL)中において70°Cで3日間加熱した。2−クロロ−N,N−ジメチルエタンアミン(64mg、0.44mmol)および炭酸セシウム(0.289g、0.887mmol)の追加の1部を加えた。反応混合物を、さらに8時間加熱し、室温まで冷却し、減圧下で蒸発させた。残留物を、水(50mL)および5%エタノール/ジクロロメタンの間で分配した。有機層を採集し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。次に残留物を、25Mバイオタージ(Biotage)カラムおよび1%酢酸含有ジクロロメタン中3から20%メタノール勾配を用いたシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物421を固体物質として得た(0.108g、収率32%)。MS (m/z): 228.0 ([M+2H]/2), 455.0(M+H), 477.0 (M+Na).
【0592】
ステップ5.5−(7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ピリジン−2(1H)−オン(422)
ニトロ化合物421(0.103g、0.227mmol)のメタノール(2mL)およびTHF(2ml)中の溶液に、0℃において、塩化ニッケル六水和物(0.162g、0.681mmol)、次に水素化ホウ素ナトリウム(28mg、0.749mmol)を加えた。0℃において1時間撹拌した後、塩化ニッケル六水和物(0.108g、0.458mmol)および水素化ホウ素ナトリウム(19mg、0.50mmol)の追加の部を加えた。次に反応混合物を、室温において5時間撹拌し、その後濃縮し、1NHCl(水)およびジクロロメタンを用いて処理した。混合物を10分間撹拌し、次にNHOH添加によりpH10まで塩基性化した。次に塩基性化した溶液を、ジクロロメタンを用いて抽出した。抽出物を、無水NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 酢酸エチル中10から100%メタノール勾配)により精製して、表題の化合物422を黄色固体として得た(26mg、収率27%)。MS (m/z): 425.0(M+H).
【0593】
ステップ6.N−(4−(2−(1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド(417)
化合物422(25mg、0.059mmol)のDMF(0.5mL)中の溶液に、酸27(25mg、0.12mmol)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(11mg、0.071mmol)、次にEDC(23mg、0.12mmol)を加えた。反応混合物を、室温において6時間撹拌し、その後飽和NaHCO(8mL)を加えた。次に混合物を、ジクロロメタンを用いて抽出し、抽出物を無水NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。次に残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液 ジクロロメタン中0から20%メタノール勾配)により精製して、表題の化合物417を白色固体として得た(19mg、収率53%)。1H NMR: (DMSO-d6)δ(ppm): 10.58 (s, 1H), 9.62 (s, 1H), 8.45 (d, J = 5.6Hz, 1H), 8.28 (d, J = 2.8Hz, 1H), 8.05 (d, J = 8.4Hz, 1H), 7.95 (dd, J = 2.8, 9.6Hz, 1H), 7.88-7.84 (m, 2H), 7.45 (t, J = 8.8Hz, 1H), 7.43-7.40 (m, 1H), 7.07-7.03 (m, 2H), 6.92-6.88 (m, 1H), 6.60 (d, J = 5.6Hz, 1H), 6.51 (d, J = 9.6Hz 1H), 4.05 (t, J = 6.0Hz, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.62 (s, 2H), 2.53 (t, J = 6.4Hz, 2H), 2.47 (s, 6H). MS (m/z): 308.5 ([M+2H]/2), 616.1 (M+H).
【0594】
以下の化合物および本明細書に記載の他の化合物、ならびに以下のアッセイ例に記載された化合物を、本明細書に記載のスキーム、チャート、例および調製に概要を説明された手順に基本的に従って調製した。
【表29】
Figure 0005148499
【表30】
Figure 0005148499
【0595】
医薬組成物
第3の観点において、本発明は、本発明のVEGF受容体シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達の阻害剤、および薬学的に許容し得る坦体、賦型剤、希釈剤からなる医薬組成物を提供する。本発明の組成物を、当該分野においてよく知られた方法により調製してもよく、これらに限定されないが、非経口、経口、舌下、経皮、局所、鼻腔内、気管内または直腸内の投与経路のために調製してもよい。ある好ましい態様において、本発明の組成物は、病院内において静脈内投与される。他の好ましい態様において、投与方法は経口経路でもよい。
【0596】
坦体の性質は、投与の経路に依存する。本明細書における使用において、「薬学的に許容可能な」の用語は、細胞、細胞培養、組織、器官と相性がよい無毒性物質を意味し、それは、活性成分の生物学的活性の効果を妨げない。このように、本発明に記載の組成物は、阻害剤に加えて、当該分野においてよく知られた、希釈剤、充填剤、塩、緩衝剤、安定剤、溶解剤および他の物質を含んでもよい。薬学的に許容し得る製剤の調製は、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences, 18th Edition, ed. A. Gennaro, Mack Publishing Co., Easton, Pa., 1990に記載されている。
【0597】
本明細書における使用において、薬学的に許容可能な塩の用語は、上記に定義された化合物の所望の生物学的活性を保持し、最小量の望まない毒物学的効果を示すか、または示さない塩に関する。このような塩の例として、これらに限定されないが、無機酸により生成される塩(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸など)、および酢酸、シュウ酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、安息香酸、タンニン酸、ヤシ酸(palmoic acid)、アルギン酸、ポリグルタミン酸、ナフタリンスルホン酸、ナフタリンジスルホン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸およびポリガラクツロン酸のような有機酸により生成される塩が挙げられる。化合物をまた、当業者により知られた薬学的に許容され得る第4級塩として投与することができ、式−−NR+Z−−で表される第4級アンモニウム塩を具体的に挙げることができ、式中Rは、水素、アルキル、またはベンジルであり、Zは対イオンであり、塩化物、臭化物、ヨウ化物、−−O−アルキル、トルエンスルホン酸塩、メチルスルホン酸塩、スルホン酸塩、リン酸塩、またはカルボン酸塩(例えば、安息香酸塩、コハク酸塩、酢酸塩、グリコール酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、アスコルビン酸塩、桂皮酸塩、マンデル酸塩、ベンジル酸塩、および酢酸ジフェニルなど)が挙げられる。
【0598】
活性化合物は、患者に、患者に深刻な毒性効果を引き起こさない治療上の有効量を届けるために、十分な量の薬学的に許容可能な坦体または希釈剤を含む。薬学的に許容可能な誘導体の有効な用量の範囲は、届けられる親化合物の重量に基づいて計算することができる。誘導体がそれ自体活性を示す場合には、有効な用量を、前記のとおり誘導体重量の使用として、または当業者に知られた他の方法により見積もることができる。
【0599】
VEGF受容体シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達の阻害
第4の観点において、本発明は、細胞中におけるVEGF受容体シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達の阻害方法を提供し、当該方法は、VEGF受容体シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達の阻害を望まれる細胞を、本発明のVEGF受容体シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達の阻害物質と接触させることを含む。本発明の化合物は、VEGF受容体シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達を阻害するため、それらは、生物学的プロセスにおけるVEGF受容体シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達の役割の、インビトロ研究のための有用な研究ツールである。
【0600】
好ましくは、本発明の第4の観点に記載の方法は、接触した細胞の細胞増殖の阻害を引き起こす。「細胞増殖の阻害」の語句は、接触していない細胞と比較して、阻害剤と接触した細胞の成長を遅延させる、VEGF受容体シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達の阻害剤の能力を示すために用いられる。細胞増殖の評価を、血球計数機(Coulter, Miami, Fla.)または血球計を用いて、接触および非接触の細胞を計算することにより行うことができる。充実性増殖(例えば、固形腫瘍または器官)中の細胞の場合では、当該細胞増殖の評価は、側径器を用いた成長の計測、および接触させた細胞と非接触の細胞との成長寸法の比較により行うことができる。
【0601】
好ましくは、阻害剤と接触した細胞の成長は、非接触の細胞の成長と比較して少なくとも50%妨げられる。さらに好ましくは、細胞増殖は100%阻害される(換言すれば、接触した細胞は数の上では増加しない)。もっとも好ましくは、「細胞増殖の阻害」の語句は、非接触の細胞と比較した、接触した細胞の数または寸法の減少が含まれる。このように、接触した細胞において細胞増殖を阻害する、本発明のVEGF受容体シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達の阻害剤は、接触した細胞を、成長阻害、成長停止、プログラムされた細胞死(換言すればアポトーシス)、または壊死性細胞死を受けるように誘導してもよい。
【0602】
いくつかの好ましい態様において、接触した細胞は、腫瘍細胞である。「腫瘍細胞」の用語は、異常な細胞成長を示す細胞を表すために用いられる。好ましくは、腫瘍細胞の異常な細胞成長は、細胞成長を増加させる。腫瘍細胞は、増殖性細胞、in vitroにおいて成長阻害への接触不足を示す細胞、in vivoにおいて転移する能力のない良性腫瘍、またはin vivoにおいて転移する能力のある癌細胞でもよく、さらに除去しようとしても再発するものでもよい。「腫瘍形成」の用語は、腫瘍性成長の症状を引き起こす、細胞増殖の誘発を表すために用いられる。
【0603】
いくつかの好ましい態様において、接触した細胞は、動物のものである。したがって、本発明は、前記処置に必要な、本発明のVEGF受容体シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達の阻害剤の治療上の有効量を、動物へ投与することを含む、動物における細胞増殖性の病気または状態の処置方法を提供する。好ましくは、動物は哺乳動物であり、より好ましくは、家畜であり、もっとも好ましくは、動物は人間である。
【0604】
「細胞増殖性の病気または状態」の用語は、異常な細胞成長により特徴づけられる種々の症状に関し、好ましくは、細胞増殖の異常な増加を意味する。阻害および処置の影響を受けやすい細胞増殖性の病気または症状の例としては、これに限定されないが、癌が挙げられる。典型的な癌の例としては、これらに限定されないが、乳癌、肺癌、大腸癌、直腸癌、膀胱癌、白血病、および腎臓癌が挙げられる。特に好ましい態様において、本発明は、少なくとも1つの腫瘍細胞をその体内中に有する動物へ、本発明のVEGF受容体シグナル伝達およびHGF受容体シグナル伝達の阻害剤の、治療上の有効量を投与することを含む、動物における腫瘍性の細胞増殖を阻害するための方法を提供する。
【0605】
アッセイ例
アッセイ例1
c−metおよびVEGF活性の阻害
以下のプロトコルを用いて、本発明の化合物のアッセイを行った。
In Vitroでの受容体チロシンキナーゼアッセイ(c−Met/HGF受容体およびVEGF受容体KDR)
これらの試験は、組換えヒトc−Met/HGF受容体の酵素活性およびVEGF受容体の酵素活性を阻害する、化合物の能力を測定する。
【0606】
c−Met ICタンパク質を、Hi−5細胞(Trichoplusia Ni)中で、組換えバキュロウイルス構築の感染により発現させた。簡単に述べると、Hi−5細胞を懸濁液中で増殖させ、血清非含有培地(ゲンタマイシンを補足したSf900 II)中において、約2×10細胞/mlの細胞密度に維持し、これを前述のウイルスで、0.2の感染効率(MOI)で27℃にて72時間にわたり120rpmで攪拌しながらロータリーシェーカーにおいて感染させた。感染した細胞を、398gで15分間遠心分離することにより収穫した。細胞ペレットを、精製を行うまで−80℃で凍結した。
【0607】
細胞抽出および精製において記載したすべてのステップを4℃で行った。C−Met IC組換えバキュロウイルスで感染させた、凍結Hi−5細胞ペレットを解凍し、緩衝液A(20mMのTris pH 8.0、10%のグリセロール、1μg/mlのペプスタチン、2μg/mlのアプロチニンおよびロイペプチン、50μg/mlのPMSF、50μg/mlのTLCKおよび10μMのE64、0.5mMのDTTおよび1mMのレバミソール)中に、細胞1グラムあたり3mlの緩衝液を用いてゆっくりと再懸濁させた。懸濁液を加圧型細胞粉砕装置にかけ(Dounce homogenize)、その後これを22500gで30分間、4℃で遠心分離した。上清(細胞抽出物)を、c−Met IC精製のための出発物質として用いた。
【0608】
上清を、0.05MのNaClを補足した緩衝液B(20mMのTris pH 8.0、10%のグリセロール)で平衡にしたQセファロースFFカラム(Amersham Biosciences)上に負荷した。平衡緩衝液での10カラム容積(CV)の洗浄に続いて、結合したタンパク質を、緩衝液B中の0.05〜1MのNaClの塩直線勾配、5CVで溶離した。一般に、選択された画分の伝導率は6.5〜37mS/cmの間であった。このQセファロース溶離液は、0.33Mの推定NaCl濃度を有しており、5MのNaCl溶液を補足することによりNaCl濃度が0.5Mに増加され、また5Mのイミダゾール(pH 8.0)溶液を補足することにより15mMの最終イミダゾール濃度が達成された。この物質を、15mMのイミダゾールを補足した緩衝液C(50mMのNaPO、pH 8.0、0.5MのNaCl、10%のグリセロール)で平衡にしたHisTrapアフィニティーカラム(GE Healthcare)上に負荷した。平衡緩衝液での10CVの洗浄および緩衝液C+40mMのイミダゾールでの8CVの洗浄の後に、結合したタンパク質を、緩衝液C中のイミダゾールの直線勾配(15〜500mM)8CVで溶離した。このクロマトグラフィーステップからのC−Met IC富化画分を、SDS−PAGE分析に基づいてプールした。酵素のこのプールに、緩衝液D(25mMのHEPES pH 7.5、0.1MのNaCl、10%のグリセロールおよび2mMのb−メルカプトエタノール)に対するPD−10カラム(GE Healthcare)を用いた緩衝液交換を施した。最終的なC−Met ICタンパク質調製物濃度は約0.5mg/mlであり、純度は約80%であった。精製したC−Met ICタンパク質貯蔵液に1mg/mlでBSAを補足し、等分し、−80℃で凍結し、その後酵素アッセイにおいて用いた。
【0609】
VEGF受容体KDRの場合には、VEGFR2またはKDRの触媒的ドメインに相当する1.6−kbのcDNA(Genbank受託番号AF035121、アミノ酸806〜1356)を、pDEST20 Gatewayベクター(Invitrogen)のPst I部位中に、当該酵素のGSTタグ化様式の産生のためにクローン化した。この構築を用い、Bac-to-Bac(商標)システムを製造者(Invitrogen)の指示に従って用いて、組換えバキュロウイルスを発生させた。
【0610】
GST−VEGFR2806−1356タンパク質を、Sf9細胞(Spodoptera frugiperda)中で、組換えバキュロウイルス構築での感染により発現させた。簡単に述べると、Sf9細胞を懸濁液中で増殖させ、血清非含有培地(ゲンタマイシンを補足したSf900 II)中において、約2×10細胞/mlの細胞密度に維持し、これを前述のウイルスで、0.1の感染効率(MOI)で27℃にて72時間にわたり120rpmで攪拌しながらロータリーシェーカーにおいて感染させた。感染した細胞を、398gで15分間遠心分離することにより収穫した。細胞ペレットを、精製を行うまで−80℃で凍結した。
【0611】
細胞抽出および精製において記載したすべてのステップを4℃で行った。GST−VEGFR2806−1356組換えバキュロウイルスで感染させた凍結Sf9細胞ペレットを解凍し、緩衝液A(1μg/mlのペプスタチン、2μg/mlのアプロチニンおよびロイペプチン、50μg/mlのPMSF、50μg/mlのTLCKおよび10μMのE64および0.5mMのDTTを補足したPBS、pH7.3)中に、細胞1グラムあたり3mlの緩衝液を用いてゆっくり再懸濁させた。懸濁液を加圧型細胞粉砕装置にかけ、1%のTriton X−100をホモジネートに加え、その後これを、22500gで30分間、4℃で遠心分離した。上清(細胞抽出物)を、GST−VEGFR2806−1356の精製のための出発物質として用いた。
【0612】
上清を、pH7.3のPBSで平衡にしたGST−アガロースカラム(Sigma)上に負荷した。pH 7.3のPBS+1%のTriton X−100での4カラム容積(CV)の洗浄および緩衝液B(50mM Tris、pH8.0、20%のグリセロールおよび100mMのNaCl)での4CVの洗浄に続いて、結合したタンパク質を、5mMのDTTおよび15mMのグルタチオンを補足した5CVの緩衝液Bでステップ的に溶離した。このクロマトグラフィーステップからのGST−VEGFR2806−1356富化画分、即ち高いO.D.280を有する画分を、U.V.痕跡に基づいてプールした。最終的なGST−VEGFR2806−1356タンパク質調製物の濃度は約0.7mg/mlであり、純度は約70%であった。精製したGST−VEGFR2806−1356タンパク質貯蔵液を等分し、−80℃で凍結し、その後酵素アッセイにおいて用いた。
【0613】
c−Met/HGF受容体およびVEGFR/KDRの阻害を、DELFIA(商標)アッセイ(Perkin Elmer)において測定した。基質ポリ(Glu,Tyr)を、黒色の高結合ポリスチレン96ウェルプレート上に固定化した。被覆したプレートを洗浄し、4℃で貯蔵した。アッセイの間、酵素を、阻害剤およびMg−ATPと共に氷上でポリプロピレン96ウェルプレート中で4分間プレインキュベートし、次に被覆したプレートに移送した。その後のキナーゼ反応は30℃で10〜30分間行われた。アッセイにおけるATP濃度は、C−Met(5×K)について10uMおよびVEGFR/KDR(2×K)について0.6uMであった。酵素濃度は、25nM(C−Met)または5nM(VEGFR/KDR)であった。インキュベーションの後、キナーゼ反応をEDTAで停止し、プレートを洗浄した。リン酸化された生成物を、ユーロピウムで標識した抗ホスホチロシンMoAbとのインキュベーションにより検出した。プレートの洗浄後、結合したMoAbを、Gemini SpectraMax読取装置(Molecular Devices)における時間分解蛍光法により検出した。化合物をある範囲の濃度にわたり評価し、IC50(酵素活性の50%阻害をもたらす化合物濃度)を決定した。
【0614】
C−Metリン酸化細胞に基づくアッセイ
この試験は、全細胞系における、c−Met/HGF受容体自体のHGFにより刺激された自己リン酸化を阻害する、化合物の能力を測定する。
【0615】
TPR−MET融合タンパク質を発現するMNNGHOS細胞系を、ATCCから購入した。TPR−METは、この細胞質領域触媒ドメインをコードする染色体7上のMET遺伝子の上流の染色体1上にTPR座を配置する染色体転座の産物である。TPR部分によりコードされるロイシンジッパーモチーフによるM65,000TPR−Met腫瘍性タンパク質の二量体化により、metキナーゼの恒常的な活性化がもたらされる。恒常的な自己リン酸化は、TPR−Metの残基Tyr361/365/366において起こる。これらの残基は、METのTyr1230/1234/1235と相同であり、これは、HGF結合による受容体の二量体化によりリン酸化される。
【0616】
c−Metの阻害剤を、DMSO中の30mM貯蔵液として処方した。MNNGHOS処理のために、示された用量で細胞、化合物を、細胞溶解の前の3時間で組織培養培地に加えた。細胞を、50mMのHEPES(pH7.5)、150mMのNaCl、1.5mMのMgCl、10%のグリセロール、1%のTriton X−100、1mMのフッ化4−(2−アミノエチル)ベンゼンスルホニル塩酸塩、200μMのオルトバナジウム酸ナトリウム、1mMのフッ化ナトリウム、10μg/mlのロイペプチン、10μg/mlのアプロチニン/ml、1ug/mlのペプスタチンおよび50ug/mlのNa−p−トシル−L−リシンクロロメチルケトン塩酸塩を含む、氷冷した溶解緩衝液中で溶解した。
【0617】
溶解物を5〜20%のPAGE−SDS上で分離し、製造者の取扱説明書に従いImmobilon P 二フッ化ポリビニリデン膜(Amersham)を用いて、免疫ブロットを行った。ブロットを、0.1%のTween 20洗浄剤を含むTris緩衝生理食塩水(TBST)中で洗浄した。TPR−MetのTyr361/365/366を、チロシンリン酸化Met(Biosource International)に対するポリクローナルウサギ抗体で検出し、化学発光アッセイ(Amersham、ECL)による二次抗体抗ウサギ西洋ワサビペルオキシダーゼ(Sigma)を製造者の指示に従って行い、続いてフィルム露光を行った。シグナルを、Alpha-Imagerにおける濃度測定により定量した。IC50値を、HGFで刺激されリン酸化された最大c−Metレベルの50%阻害を得るのに必要な用量として定義した。
【0618】
【表31】
Figure 0005148499
【0619】
In Vivoでの充実性腫瘍疾患モデル
この試験は、充実性腫瘍の増殖を阻害する化合物の能力を測定する。
【0620】
腫瘍異種移植片を、雌の胸腺欠損CD1マウス(Charles River Inc.)の側腹部において、1×10のU87、A431またはSKLMS細胞/マウスの皮下注射により確立した。確立後、腫瘍をヌードマウス宿主において皮下に連続的に通じた。これらの宿主動物からの腫瘍断片を、その後の化合物評価実験において用いた。化合物評価実験のために、体重約20gの雌のヌードマウスに、ドナー腫瘍からの〜30mgの腫瘍断片を、外科的移植により皮下に移植した。腫瘍が約100mmの大きさになった(移植後〜7ないし10日)時に動物を任意抽出し、処置群と対照群にランダム化した。各々の群は6〜8匹の腫瘍を有するマウスを含んでおり、この各々の耳にタグを付し、実験全体を通して個別に追跡した。
【0621】
マウスを秤量し、腫瘍測定を、ノギスにより毎週3回、1日目から開始して行った。これらの腫瘍測定値を、周知の式(L+W/4)4/3πにより腫瘍容積に換算した。実験は、対照の腫瘍が約1500mmの大きさに達した時に終了させた。このモデルにおいて、(化合物で処置した群についての平均腫瘍容積の変化)/(対照群(非処置またはビヒクル処置)の平均腫瘍容積の変化)×100(ΔT/ΔC)を、100から減じて、各々の試験化合物についての腫瘍増殖阻害の百分率(%TGI)を得た。腫瘍容積に加えて、動物の体重を毎週2回、3週目までモニタリングした。
【0622】
種々のアッセイにより測定した本発明の多数の化合物の活性を、表21および表22に示す。表中、「a」は50ナノモル未満の濃度での阻害活性を示し、「b」は50以上かつ250ナノモル未満の濃度での阻害活性を示し、「c」は250以上かつ500ナノモル未満での阻害活性を示し、「d」は500ナノモル以上の濃度での阻害活性を示し、「e」は当該アッセイにより測定して活性がないことを示す。
【0623】
HGFは、分散および遊走を誘発すること(創傷治癒)についてよく知られた活性を有する(Wells et al., Cell Motil Cytoskeleton. 2005 Nov 62(3):180-94;Miura et al., Urology 2001 Dec 58(6):1064-9;Nishimura et al., Int J Urol. 1998 May 5(3):276-81;Wang et al., Mol Cancer Ther. 2003 Nov;2(11):1085-92;およびChristensen et al., Cancer Res. 2003 Nov1;63(21):7345-55)。これらのHGF依存活性を遮断する阻害能力を評価するアッセイを用い、Christensen et al.で用いられた方法に従った。表22において、A549の創傷治癒阻害およびDU145の分散阻害の欄については、IC50値はmMの単位で示し、「A」は1mM未満のIC50値を、「B」は1mM以上かつ5mM未満のIC50値を、「C」は5mM以上かつ10mM未満のIC50値を、そして「D」は10mM以上のIC50値を示す。
【0624】
表23において、「a」は75−100の範囲のTGI%を、「b」は50−74のの範囲のTGI%を、「c」は25−49の範囲のTGI%を、そして「d」は0−24のの範囲のTGI%を示す。投与の管理は1日1回であった。
【0625】
【表32】
Figure 0005148499
【0626】
【表33】
Figure 0005148499
【0627】
【表34】
Figure 0005148499
【0628】
【表35】
Figure 0005148499
【0629】
【表36】
Figure 0005148499
【0630】
【表37】
Figure 0005148499
【0631】
【表38】
Figure 0005148499
【0632】
【表39】
Figure 0005148499
【0633】
【表40】
Figure 0005148499
【0634】
【表41】
Figure 0005148499
【0635】
【表42】
Figure 0005148499
【0636】
【表43】
Figure 0005148499
【0637】
【表44】
Figure 0005148499
【0638】
【表45】
Figure 0005148499
【0639】
【表46】
Figure 0005148499
【0640】
【表47】
Figure 0005148499
【0641】
【表48】
Figure 0005148499
【0642】
【表49】
Figure 0005148499
【0643】
【表50】
Figure 0005148499
【0644】
【表51】
Figure 0005148499
【0645】
【表52】
Figure 0005148499
【0646】
【表53】
Figure 0005148499
【0647】
【表54】
Figure 0005148499
【0648】
【表55】
Figure 0005148499
【0649】
【表56】
Figure 0005148499
【0650】
【表57】
Figure 0005148499
【0651】
【表58】
Figure 0005148499
【0652】
【表59】
Figure 0005148499
【0653】
【表60】
Figure 0005148499

Claims (7)


  1. Figure 0005148499
    で表される化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩または水和物であって、式中、
    Dは、R であり、ここで
    は、
    Figure 0005148499
    Figure 0005148499
    Figure 0005148499
    Figure 0005148499
    からなる群から選択され、ここで、R 基が1〜5個のR 38 で随意に置換され、
    それぞれのR 38 は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アジド、−C(O)R 40 、−C(O)OR 40 、−OC(O)R 40 、−OC(O)OR 40 、−NR 36 C(O)R 39 、−C(O)NR 36 39 、−NR 36 39 、−OR 37 、−SO NR 36 39 、C 〜C アルキル、−(CH O(CH NR 36 39 、−(CH O(CH OR 37 、−(CH OR 37 、−S(O) (C 〜C アルキル)、−(CH (C 〜C 10 アリール)、−(CH (5〜10員環のヘテロシクリル);−C(O)(CH (C 〜C 10 アリール)、−(CH O(CH (C 〜C 10 アリール)、−(CH O(CH (5〜10員環のヘテロシクリル)、−C(O)(CH (5〜10員環のヘテロシクリル)、−(CH NR 39 (CH NR 36 39 、−(CH NR 39 CH C(O)NR 36 39 、−(CH NR 39 (CH NR 37 C(O)R 40 、−(CH NR 39 (CH O(CH OR 37 、−(CH NR 39 (CH S(O) (C 〜C アルキル)、−(CH NR 39 (CH 36 、−SO (CH (C 〜C 10 アリール)、−SO (CH (5〜10員環のヘテロシクリル)、−(CH NR 36 39 、−NR 37 SO NR 36 39 、SO 36 、C 〜C アルケニル、C 〜C 10 シクロアルキルおよびC 〜C アルキルアミノから独立して選択され、式中、jは0〜2の範囲の整数であり、nは0〜6の範囲の整数であり、iは2〜6の範囲の整数であり;
    それぞれのR 36 およびR 39 は、H、−OH、C 〜C アルキル、C 〜C 10 シクロアルキル、−(CH (C 〜C 10 アリール)、−(CH (5〜10員環のヘテロシクリル)、−(CH O(CH OR 37 、−(CH CN(CH OR 37 、−(CH CN(CH 37 、および−(CH OR 37 からなる群から独立して選択され、式中、nは0〜6の範囲の整数でありおよびiは2〜6の範囲の整数であり;
    それぞれのR 40 は、H、C 〜C 10 アルキル、−(CH (C 〜C 10 アリール)、C 〜C 10 シクロアルキル、および−(CH (5〜10員環のヘテロシクリル)から独立して選択され、式中nは0〜6の範囲の整数であり;
    それぞれのR 37 およびR 41 はH、OR 36 、C 〜C アルキルおよびC 〜C 10 シクロアルキルから独立して選択され;
    Arは式Cで表される基であり、
    Figure 0005148499
    式中
    はそれぞれの出現において、−Hおよびハロゲンからなる群から独立して選択され、:および
    qは0〜4の整数であり;
    Gは
    Figure 0005148499
    からなる群から選択され、
    XおよびX は−H、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C 〜C アルキルからなる群から互いに独立して選択され、または
    XおよびX は結合している原子と一緒に、C 〜C シクロアルキルを形成し;
    13は、−H、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0〜2、−S(O)NR、−C(O)OR、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、−C(O)SR、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、−O(CHアリール、−O(CHヘテロアリール、−(CH0〜5(アリール)、−(CH0〜5(ヘテロアリール)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−CH(CH0〜4−T 、置換されたC1−4アルキルカルボニル、および飽和または不飽和3〜7員環の炭素環基または複素環基からなる群から選択され、式中Tは−OH、−OMe、−OEt、−NH、−NHMe、−NMe、−NHEtおよび−NEtからなる群から選択され;
    それぞれのRは−HおよびRからなる群から独立して選択され;
    は、(C〜C)アルキル、アリール、低級アリールアルキル、ヘテロシクリルおよび低級ヘテロシクリルアルキルからなる群から選択され、または、
    およびRは、それらが結合している共通の窒素と一緒に、置換された5〜員環のヘテロシクリルを形成し、;
    Qはフェニル、ナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、インダニル、ベンゾジオキサニル、ベンゾフラニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、テトラヒドロイソキノリル、ピロリル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、イミダゾリル、イミダゾーリニル、イミダゾリジニル,テトラヒドロピリジニル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサゾリル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、トリアゾリル、イソオキサゾリル、イソキサゾリジニル、チアゾリル、チアゾーリニル、チアゾーリジニル、イソチアゾリル、イソチアゾーリジニル、インドリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、キノリル、イソキノリル、ベンズイミダゾリル、チアジアゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンズオキサゾリル、フリル、チエニル、ベンゾチエリイル、およびオキサジアゾリルからなる群から選択され;1〜4個のR 20 で随意に置換され、
    20は、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−OCF、−NR、−S(O)0〜2、−S(O)NR、−C(O)OR、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)OR、−C(O)R、−C(O)SR、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、−O(CHアリール、−O(CHヘテロアリール、−(CH0〜5(アリール)、−(CH0〜5(ヘテロアリール)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−CH(CH0〜4−T 、C 1〜4アルキルカルボニル、C 1〜4アルコキシ、アミノおよび飽和または不飽和の3〜7員環の炭素環基または複素環基からなる群から選択され、式中、Tは−OH、−OMe、−OEt、−NH、−NHMe、−NMe、−NHEtおよび−NEtからなる群から選択される。
  2. 請求項1に記載される化合物であって、R 38 基のアルキル、アリールおよびヘテロシクリル部位は、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アジド、−OH、−C(O)R 40 、−C(O)OR 40 、−OC(O)R 40 、−OC(O)OR 40 、−NR 36 C(O)R 39 、−C(O)NR 36 39 、−(CH NR 36 39 、C 〜C アルキル、C 〜C 10 シクロアルキル、−(CH (C 〜C 10 アリール)、−(CH (5〜10員環のヘテロシクリル)、−(CH O(CH OR 37 、および−(CH OR 37 から独立して選択される1つまたは2つ以上の置換基で置換され、ここで、nは0〜6の範囲の整数であり、および、iは2〜6の範囲の整数である、前記化合物。
  3. 請求項1に記載される化合物であって、式中、Gが:
    Figure 0005148499
    からなる群から選択される、前記化合物。
  4. 式中、R 13 がHである、請求項3に記載の化合物。
  5. 以下からなる群から選択される、請求項1に記載の化合
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド、
    −{3−フルオロ−4−[2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ]−フェニル}−N−フェニルマロンアミド、
    −(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−フェニルマロンアミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド、
    −(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−フルオロキシフェニル)マロンアミド、
    −(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)マロンアミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−メチル−N−フェニルマロンアミド,
    N−{3−フルオロ−4−[2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ]−フェニル}−N’−ピリジン−4−イル−マロンアミド
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−2−メチル−N−フェニルマロンアミド、
    N−{3−フルオロ−4−[2−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)−チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ]−フェニル}−N’−ピリジン−3−イル−マロンアミド
    −(4−(2−(1−エチル−5−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−フェニルマロンアミド、
    −シクロヘキシル−N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)マロンアミド
    −(3−フルオロ−4−(2−(ピリジン−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−(メトキシメチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−(2−(メチルアミノ)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド、
    −(4−(2−(1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド、
    −(4−(2−(1−エチル−2−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド、
    −(4−(2−(2−((ジメチルアミノ)メチル)−1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−ヒドロキシフェニル)マロンアミド、
    −(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−ヒドロキシフェニル)マロンアミド、
    −(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)マロンアミド、
    −(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−イソプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−2−フルオロフェニル)マロンアミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−イソプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−イソプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(チアゾール−2−イル)マロンアミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−プロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−フルオロフェニル)マロンアミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−プロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド
    −(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェネチル)オキサルアミド、
    −(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェネチル)オキサルアミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェネチル)オキサルアミド
    −(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(4−メトキシフェニル)マロンアミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルシクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、
    N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−フェニルシクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N3−メチル−N3−フェニルマロンアミド、
    N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、
    N−(3−フルオロ−4−(2−(1−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、
    N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(4−メトキシフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、
    N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、
    N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、
    N−(3−フルオロ−4−(2−(1−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド,
    N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(4−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド
    −(4−(2−(1−(2−(ジエチルアミノ)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−メチル−N−フェニルマロンアミド、
    −(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)マロンアミド、
    −(4−(2−(1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)マロンアミド、
    N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)−N−メチルシクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、
    −エチル−N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−フェニルマロンアミド、
    −(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−イソプロピル−N−フェニルマロンアミド
    N−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−3−(インドリン1−イル)−3−オキソプロパンアミド
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−3−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−フルオロフェニル)マロンアミド、
    N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルシクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−メチル−N−フェニルマロンアミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−フルオロフェニル)−N−メチルマロンアミド、
    N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−メチル−N−フェニルシクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、
    −(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−メチル−N−フェニルマロンアミド、
    −(4−(2−(1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−メチル−N−フェニルマロンアミド、
    −(4−(2−(1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−メチル−N−フェニルマロンアミド、
    N−(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルシクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−イソプロピル−N−フェニルマロンアミド
    −(4−(2−(1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−フェニルマロンアミド、
    N−(4−(2−(1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−フェニルシクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、
    N−(4−(2−(1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、
    N−(3−フルオロ−4−(2−(1−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−メチル−N−フェニルマロンアミド
    −(4−(2−(1−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−メチル−N−フェニルマロンアミド
    −(3−フルオロ−4−(2−(2−モルホリノピリミジン−5−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−(2−メトキシフェニル)マロンアミド
    −(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N−(3−フルオロフェニル)マロンアミド、
    N1−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N3−(3−メトキシフェニル)マロンアミド、
    N1−(4−(2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N3−(4−フルオロフェニル)マロンアミド、
    N1−(3−フルオロ−4−(2−(1−プロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N3−(4−フルオロフェニル)マロンアミド、
    N1−(3−フルオロ−4−(2−(1−プロピル−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N3−(3−フルオロフェニル)マロンアミド
    2−(4−(7−(2−フルオロ−4−(3−オキソ−3−(フェニルアミノ)プロパンアミド)フェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)酢酸、
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−(2−オキソ−2−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピルアミノ)エチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド、
    −(4−(2−(6−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン−3−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−N3−(2−メトキシフェニル)マロンアミド
    N1−(3−フルオロ−4−(2−(5−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N3−フェニルマロンアミド、および
    −(3−フルオロ−4−(2−(1−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾール−4−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N−フェニルマロンアミド
  6. 請求項1に記載の化合物および薬学的に受容可能な坦体を含む医薬組成物。
  7. 付加的な治療剤さらに含む、請求項に記載の組成物。
JP2008537239A 2005-05-20 2006-05-19 Vegf受容体およびhgf受容体シグナル伝達の阻害剤 Active JP5148499B2 (ja)

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