JP5148201B2 - 光硬化型インクジェット印刷用インク組成物 - Google Patents

光硬化型インクジェット印刷用インク組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5148201B2
JP5148201B2 JP2007202053A JP2007202053A JP5148201B2 JP 5148201 B2 JP5148201 B2 JP 5148201B2 JP 2007202053 A JP2007202053 A JP 2007202053A JP 2007202053 A JP2007202053 A JP 2007202053A JP 5148201 B2 JP5148201 B2 JP 5148201B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink composition
compound
photocurable
inkjet printing
photocurable ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007202053A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009035650A (ja
Inventor
吉昭 上野
達郎 土屋
真也 水谷
興範 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakata Inx Corp
Original Assignee
Sakata Inx Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sakata Inx Corp filed Critical Sakata Inx Corp
Priority to JP2007202053A priority Critical patent/JP5148201B2/ja
Publication of JP2009035650A publication Critical patent/JP2009035650A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5148201B2 publication Critical patent/JP5148201B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、光硬化型インクジェット印刷用インク組成物に関する。より詳しくは、発光ダイオード(LED)光に対する硬化性にも優れ、且つターポリンや塩化ビニル樹脂シート等のポリ塩化ビニル系シートに対する密着性が良好で、コックリングが起きることを充分に抑制できる光硬化型インクジェット印刷用インク組成物に関する。
近年、インクジェット記録方式は、多種多様な基材に対して、それぞれ最適な性能を付与したインクを利用して高画質な印刷物の製造を可能としている。更に、印刷版が不要という特徴を生かして、非常に手軽で安価に印刷でき、また、ワイドフォーマットと呼ばれる広幅の基材にも適用できるようになっている。そこで、この様な特徴を生かして、最近では、広い画像面積を必要とする屋外の大型宣伝広告等の製作分野でも利用される機会が多くなっている。
これに使用される基材としては、塩化ビニル樹脂そのものからなるシートや複合材料のターポリンシート等というように、野外の使用に耐える強靭なポリ塩化ビニル系シートが使用されている。そして、このポリ塩化ビニル系シートに印字するインクジェット印刷用インクとしては、基材に対する密着性が良好な油性型のものが主として使用されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、油性型のインクジェット印刷用インク組成物では、有機溶剤等が揮発して作業環境や自然環境を悪化させる等の環境問題を引き起こすことがあるため、揮発成分を用いない光硬化型のインクジェット印刷用インク組成物が提案されるようになっている。
ところで、上記の野外広告等が風雨に耐えるために、インク組成物も強靭な皮膜を形成できるものでなければならない。しかし、光硬化型の材料で強靭な皮膜を形成できるものは、一般に皮膜硬度が高く、基材に対する密着性が低下する傾向がある。そこで、基材に対する密着性を向上させるために、一部、基材を溶解させる成分をインキ中に含有させる方法が採用されている。例えば、ポリ塩化ビニルを溶解しないエチレン性二重結合含有化合物とポリ塩化ビニルを溶解するエチレン性二重結合含有化合物(N−ビニルカプロラクタム)を特定の比率で含有させたポリ塩化ビニル系シート用の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、この様なインクジェットインキを使用して印刷物を製造した場合、ポリ塩化ビニル系シートへの密着性は良好となるが、コックリング(基材がたわむ現象)が起こりやすくなるという問題を有している。
また、メタルハライドランプ等、従来から一般的に使用されている高いエネルギーの光源を使用して画像を硬化させる場合は、オゾンの発生や照射装置の大型化、ランプ寿命が短い等の問題を有するため、近年、光源として低いエネルギーの発光ダイオードランプ(LEDランプ)が使用されるようになってきており、それに対する硬化性や印刷性能(密着性、コックリング等)も要求されるようになってきている。
特開2005−023298号公報 特開2006−169419号公報
そこで、本発明の課題は、発光ダイオード(LED)光に対する硬化性にも優れ、且つ塩化ビニル樹脂そのものやターポリン等のポリ塩化ビニル系シートに対する密着性が良好で、コックリングが起きることを充分に抑制できる光硬化型インクジェット印刷用インク組成物を提供することである。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、光重合性化合物として分子内に2個の光重合性官能基と2個のアミノ基とを有するアクリル化アミン化合物及び光重合開始剤として波長450〜300nmの光により開始剤機能が発現する化合物を光硬化型インクジェット印刷用インク組成物中に特定量含有させることにより、又は、光重合性化合物として分子内に2個の光重合性官能基と2個のアミノ基とを有するアクリル化アミン化合物、光重合開始剤として波長450〜300nmの光により開始剤機能が発現する化合物及び増感剤として波長400nm以上の光により増感機能が発現する化合物を光硬化型インクジェット印刷用インク組成物中に特定量含有させることにより、上記課題を全て解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、(1)光重合性化合物及び光重合開始剤を含有する光硬化型インクジェット印刷用インク組成物であって、上記光重合性化合物として、分子内に2個の光重合性官能基と2個のアミノ基とを有するアクリル化アミン化合物を、上記光硬化型インクジェット印刷用インク組成物中に12〜30質量%含有させ、且つ上記光重合開始剤として、波長450〜300nmの光により開始剤機能が発現する化合物を、上記光硬化型インクジェット印刷用インク組成物中に5〜20質量%含有させたことを特徴とする光硬化型インクジェット印刷用インク組成物に関する。
また、本発明は、(2)光重合性化合物、光重合開始剤及び増感剤を含有する光硬化型インクジェット印刷用インク組成物であって、上記光重合性化合物として、分子内に2個の光重合性官能基と2個のアミノ基とを有するアクリル化アミン化合物を、上記光硬化型インクジェット印刷用インク組成物中に12〜30質量%含有させ、上記光重合開始剤として、波長450〜300nmの光により開始剤機能が発現する化合物を、上記光硬化型インクジェット印刷用インク組成物中に3.5〜20質量%含有させ、且つ上記増感剤として、波長400nm以上の光により増感機能が発現する化合物を含有させたことを特徴とする光硬化型インクジェット印刷用インク組成物に関する。
また、本発明は、(3)上記アクリル化アミン化合物として、2個の光重合性官能基が(メタ)アクリロイル基であり、アミン価が130〜142KOHmg/gである化合物を用いる上記(1)項又は(2)項記載の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物に関する。
また、本発明は、(4)上記アクリル化アミン化合物として、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートとアミン化合物とを反応させて得られる化合物を用いる上記(1)項〜(3)項のいずれかに記載の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物に関する。
また、本発明は、(5)更に、上記光重合性化合物として、N−ビニルカプロラクタムを、上記光硬化型インクジェット印刷用インク組成物中に1〜30質量%含有させた上記(1)項〜(4)項のいずれかに記載の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物に関する。
また、本発明は、(6)25℃における粘度が5〜50mPa・sである上記(1)項〜(5)項のいずれかに記載の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物に関する。
また、本発明は、(7)更に、顔料を含有する上記(1)項〜(6)項のいずれかに記載の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物に関する。
また、本発明は、(8)ポリ塩化ビニル系シートに上記(1)項〜(7)項のいずれかに記載の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物を1〜20μmの膜厚で印刷した後、光硬化して得られることを特徴とする印刷物に関する。
以下、本発明の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物及びそれを用いて得られる印刷物について詳細に説明する。
<光硬化型インクジェット印刷用インク組成物>
先ず、本発明の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物に含まれる光重合性化合物について具体的に説明する。
本発明では、ポリ塩化ビニル系シートへの密着性、コックリングを改良するために、光重合性化合物として分子内に2個の光重合性官能基と2個のアミノ基とを有するアクリル化アミン化合物(アクリル化アミンシナジスト)が使用される。このようなアクリル化アミン化合物が持つ特性により、ポリ塩化ビニル系シートに対する高い密着性が得られる同時に、ポリ塩化ビニルを溶解しないエチレン性二重結合含有化合物とポリ塩化ビニルを溶解するエチレン性二重結合含有化合物を使用した場合の問題、即ちコックリング(基材がたわむ現象)を抑制することも可能となる。
上記光重合性官能基は、可視光又は紫外線や電子線等の電離放射線を含む不可視光により重合反応し、分子間に架橋結合を形成し得る官能基が挙げられ、光照射により直接活性化して光重合反応する狭義の光重合性官能基、光重合性官能基と光重合開始剤とを共存させて光照射した時に光重合開始剤から発生した活性種の作用により重合反応が開始、促進される広義の光重合性官能基のいずれも含まれる。上記光重合性官能基としては、例えば、エチレン性二重結合等の光ラジカル重合反応性を有するもの、エポキシ基等の環状エーテル基等の光カチオン重合及び光アニオン重合反応性を有するもの等を挙げることができる。なかでも、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基等のエチレン性二重結合が好ましく、(メタ)アクリロイル基がより好ましい。
上記光重合性化合物は、2個の光重合性官能基が共に(メタ)アクリロイル基であり、また、アミン価が130〜142KOHmg/gであることが好ましい。これにより、ポリ塩化ビニル系シートへの密着性、コックリングを改良することができる。
なお、本願明細書において、アミン価は固形分1gあたりのアミン価を意味し、0.1Nの塩酸水溶液を用い、電位差滴定法(例えば、COMTITE(AUTO TITRATOR COM−900、BURET B−900、TITSTATIONK−900)、平沼産業社製)によって測定した後、水酸化カリウムの当量に換算した値をいう。
上記光重合性化合物は、本発明の効果の点から、2官能(メタ)アクリレートとアミン化合物とを反応させて得られるアクリル化アミン化合物が好ましい。
上記2官能(メタ)アクリレートとしては、例えば、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート等のアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFのエチレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールSのエチレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、チオビスフェノールのエチレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、臭素化ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート等のビスフェノールアルキレンオキシド付加物ジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等のポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエステルのジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。なかでも、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートが好ましい。
上記アミン化合物としては、例えば、ベンジルアミン、フェネチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン、n−ペンチルアミン、イソペンチルアミン、n−ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、n−ヘプチルアミン、n−オクチルアミン、2−エチルヘキシルアミン、n−ノニルアミン、n−デシルアミン、n−ドデシルアミン、n−テトラデシルアミン、n−ヘキサデシルアミン、n−オクタデシルアミン等の単官能アミン化合物、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、1,8−オクタメチレンジアミン、1,12−ドデカメチレンジアミン、o−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、o−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン、m−キシリレンジアミン、メンタンジアミン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシルノメタン、イソフォロンジアミン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、スピロアセタール系ジアミン等の多官能アミン化合物を挙げることができる。また、ポリエチレンイミン、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン等の高分子量タイプの多官能アミン化合物も挙げることができる。
上記アクリル化アミン化合物としては、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートとアミン化合物とを反応させて得られる化合物が好適に使用される。具体的には、CN371(サートマー社製)、EB7100(EBECRYL 7100、サイテック社製)等が挙げられる。
本発明において、上記アクリル化アミン化合物の使用量は、上記光硬化型インクジェット印刷用インク組成物中に5〜30質量%である。使用量が5質量%未満では、ポリ塩化ビニル系シートへの密着性が低下し、また、コックリングも起こりやすくなり、一方、30質量%を超えると、インキ粘度が高くなりすぎるという問題が発生する。
更に、上記アクリル化アミン化合物と、他の光重合性化合物を併用することも可能である。この様な他の光重合性化合物としては、エチレン性二重結合含有化合物であれば、モノマー、プレポリマー、オリゴマー等、特に制限なく使用できる。
具体的には、N−ビニルカプロラクタム、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、2−n−ブチルー2−エチルー1,3−プロパンジオールジアクリレート、ジメチロールートリシクロデカンジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ジメチロールジシクロペンタンジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、テトラメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、エチレンオキサイド変性ペンタエリスリトールテトラアクリレート、カプロラクトン変性トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシ化イソシアヌール酸トリアクリレート、トリ(2−ヒドロキシエチルイソシアヌレート)トリアクリレート、プロポキシレートグリセリルトリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ネオペンチルグリコールオリゴアクリレート、1,4−ブタンジオールオリゴアクリレート、1,6−ヘキサンジオールオリゴアクリレート、トリメチロールプロパンオリゴアクリレート、ペンタエリスリトールオリゴアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、アクリロイルモルホリン、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、イソボロニルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、メトキシトリエチレングリコールアクリレート、2−エトキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、3−メトキシブチルアクリレート、ベンジルアクリレート、エトキシエトキシエチルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、メトキシジプロピレングリコールアクリレート、メチルフェノキシエチルアクリレート、ジプロピレングリコールアクリレート及びこれらがエチレンオキサイド(EO)又はプロピレンオキサイド(PO)で変性されたもの等が挙げられる。これら他の光重合性化合物は、一種又は必要に応じて二種以上用いてもよい。
なお、ポリ塩化ビニル系シートに対してより高い密着性が要求される場合は、N−ビニルカプロラクタムを光硬化型インクジェット印刷用インキ組成物中に1〜30質量%含有させることが好ましい。
本発明の光硬化型インクジェット印刷用インキ組成物に含まれる光重合開始剤としては、450〜300nmの波長の光により開始剤機能が発現する光重合開始剤(化合物)が使用できる。具体的には、2,4,6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ピペニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−スチリル−s−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、2,4−トリクロロメチル(4′−メトキシスチリル)−6−トリアジン等のトリアジン系開始剤(例えば、商品名:TAZ−204、みどり化学社製)、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド(商品名:TPO、Lamberti社製)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(商品名:IRGACURE819、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)等が挙げられる。これらは単独又は2種以上を併用して用いることができる。
増感剤を併用しない場合の光重合開始剤の使用量は光硬化型インクジェット印刷用インク組成物中に5〜20質量%であり、好ましくは5〜13質量%の範囲で用いる。光重合開始剤の使用量が5質量%未満では、発光ダイオード(LED)光に対する硬化性が充分でない場合がある。20質量%を超えると、効果の向上が見られず、過剰添加となり好ましくない。
また、光硬化型インクジェット印刷用インク組成物には、硬化性を向上させるために、400nm以上の波長の光により増感機能が発現する増感剤(化合物)を上記光重合開始剤に併用して使用することもできる。例えば、9,10−ジブトキシアントラセン、9,10−ジエトキシアントラセン、9,10−ジプロポキシアントラセン、9,10−ビス(2−エチルヘキシルオキシ)アントラセン等のアントラセン誘導体、2,4−ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、4−イソプロピルチオキサントン等のチオキサントン系増感剤を挙げることができる。市販品の代表例としては、アントラセン誘導体としては、DBA、DEA(川崎化成工業社製)、チオキサントン系増感剤としては、DETX、ITX(LAMBSON社製)等が例示できる。
このような増感剤の使用量は、光硬化型インクジェット印刷用インク組成物中に好ましくは0〜3質量%の範囲であり、より好ましくは0.5〜2質量%の範囲である。増感剤の使用量が3質量%を超えると、効果の向上が見られず、過剰添加となり好ましくない。
また、増感剤を併用する場合の光重合開始剤の使用量は、光硬化型インクジェット印刷用インク組成物中に好ましくは3.5〜20質量%の範囲であり、より好ましくは3.5〜13質量%の範囲である。
上記光硬化型インクジェット印刷用インク組成物には、上記光重合開始剤、上記増感剤に加えて、上記以外の光重合開始剤、増感剤を加えることも可能である。
また、本発明の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物には、必要に応じ着色剤を含有させることができる。上記着色剤としては、光硬化型インクジェット印刷用インク組成物で従来から使用されているものを特に制限なく使用できるが、インク組成物に良好に分散し、耐光性の優れた有機又は無機顔料が好ましい。
具体的には、有機顔料としては、染料レーキ顔料、アゾ系、ベンズイミダゾロン系、フタロシアニン系、キナクリドン系、アントラキノン系、ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジコ系、ペリレン系、ペリノン系、ジケトピロロピロール系、イソインドリノン系、ニトロ系、ニトロソ系、アンスラキノン系、フラバンスロン系、キノフタロン系、ピランスロン系、インダンスロン系の顔料等が、無機顔料としては、カーボンブラック、酸化チタン、ベンガラ、黒鉛、鉄黒、酸化クロムグリーン、水酸化アルミニウム等が挙げられる。
顔料を使用する場合の好ましい使用量は、光硬化型インクジェット印刷インク組成物中に1〜20質量%である。顔料の使用量が前記範囲未満では、得られる印刷物の画像品質が低下する傾向があり、一方前記範囲を超えると、光硬化型インクジェット印刷用インク組成物の粘度特性に悪影響を与える傾向がある。
本発明の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物に顔料を使用する場合は、顔料の分散性、インク組成物の保存安定性を向上させるために顔料分散剤を使用することが好ましい。
顔料分散剤としては、従来から使用されているものを特に制限なく使用できるが、その中でも高分子分散剤を使用することが好ましく、カルボジイミド系分散剤、ポリエステルアミン系分散剤、脂肪酸アミン系分散剤、変性ポリアクリレート系分散剤、変性ポリウレタン系分散剤、多鎖型高分子非イオン系分散剤、高分子イオン活性剤等が挙げられる。これら顔料分散剤は単独で又は2種以上を混合して使用できる。
上記顔料分散剤の使用量は、使用する全顔料100質量部に対して、通常1〜200質量部、好ましくは1〜60質量部である。顔料分散剤の使用量が1質量部未満では、顔料分散性、インク組成物の保存安定性が低下し、一方200質量部を超えて含有させることもできるが効果の差がない場合もある。
また、本発明の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物には、必要に応じ溶剤を含有させることができる。溶剤としては、常圧(1.013×10kPa)における沸点が150〜220℃の溶剤を好適に使用できる。具体的には、エステル系有機溶剤、エーテル系有機溶剤、エーテルエステル系有機溶剤、ケトン系有機溶剤、芳香族炭化水素溶剤、含窒素系有機溶剤等が例示できる。ただし、インク組成物の硬化性、環境問題等の観点から、有機溶剤は極力使用しないことが好ましく、具体的には、上記光硬化型インクジェット印刷用インク組成物中の有機溶剤の含有量は、好ましくは5質量%以下、より好ましくは2質量%以下、特に好ましくは0質量%である。
更に、本発明の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物には、必要に応じて種々の機能性を発現させるため、各種の添加剤を添加することができる。具体的には、光安定化剤、表面処理剤、界面活性剤、粘度低下剤、酸化防止剤、老化防止剤、架橋促進剤、重合禁止剤、可塑剤、防腐剤、pH調整剤、消泡剤、保湿剤等が挙げられる。
本発明の以上の構成材料から得られる光硬化型インクジェット印刷用インク組成物は、良好なインク吐出性能、厚膜の印刷塗膜を得る等の観点から、25℃における粘度が5〜50mPa・sであることが好ましい。
本明細書において、上記25℃における粘度は、B型粘度計(商品名:RE100L型粘度計、東機産業社製)を用いて測定したものである。
本発明の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物を調製する方法としては特に限定されず、上述した材料を全て添加してビーズミルや3本ロールミル等で混合して調製することができる。なお、顔料を用いる場合は、顔料、顔料分散剤及び光重合性化合物を混合することにより、予めコンクベースインクを得、そこに所望の組成となるよう光重合性化合物、光重合開始剤、増感剤等の成分を添加して調製することもできる。
<光硬化型インクジェット印刷用インク組成物から得られる印刷物>
本発明の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物を印字する基材としては、ターポリンや塩化ビニル樹脂シート等のポリ塩化ビニル系シートが好ましいが、従来から紫外線インクジェット印刷用インク組成物に印字されている基材(紙、プラスチックフィルム、カプセル、ジェル、金属箔、ガラス、木材、布等)であれば問題なく印字できる。
次に、光硬化型インクジェット印刷用インク組成物を印字、硬化する方法としては、具体的には、光硬化型インクジェット印刷用インク組成物を基材に吐出した後、基材に着弾した光硬化型インクジェット印刷用インク組成物を光で露光し硬化させる。
例えば、基材への吐出(画像の印字)は、光硬化型インクジェット印刷用インク組成物をインクジェット記録方式用プリンター装置のプリンターヘッドに供給し、このプリンターヘッドから被記録材に塗膜の膜厚が1〜20μmとなるように該インク組成物を吐出することにより行うことができる。光での露光、硬化(画像の硬化)は、画像として被記録材に塗布された該インク組成物に光を照射することにより行うことができる。
光硬化型インクジェット印刷用インク組成物を印字するインクジェット記録方式用プリンター装置としては、従来から使用されているインクジェット記録方式用プリンター装置が利用できる。なお、コンティニュアスタイプのインクジェット記録方式用プリンター装置を用いる場合は、光硬化型インクジェット印刷用インク組成物に更に導電性付与剤を加え電導度の調節をする。
画像の硬化における光源としては、紫外線、電子線、可視光線、発光ダイオード(LED)等を挙げることができる。本発明の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物は、光源としてLEDを用いた場合であっても優れた硬化性を得ることができる。また、LEDを使用するとオゾンを発生させることなく低エネルギーで画像を硬化できる。LEDによる光は、波長ピークが365〜420nmの範囲内にある活性エネルギー線であることが好ましい。このようにした得られる印字物も本発明の1つである。
本発明の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物は、上述した構成からなるので、塩化ビニル樹脂そのものやターポリン等のポリ塩化ビニル系シートに対する密着性が良好で、コックリングが起きることを充分に抑制できる。また、発光ダイオード(LED)光に対する硬化性にも優れている。
以下に実施例をあげて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「%」は「質量%」を意味し、「部」は「質量部」を意味する。
以下の実施例、比較例で使用する材料は次の通りである。
<顔料分散剤>
アジスパーPB821(味の素社製)
<光重合性化合物>
CN371;
(REACTIVE AMINE COINITIATOR、SARTOMER社製、アミン価137、アミノ基2個とアクリロイル基2個含有)
EB7100(EBECRYL 7100);
(REACTIVE AMINE COINITIATOR、CYTEC社製、アミン価140、アミノ基2個とアクリロイル基2個含有)
CN373;
(REACTIVE AMINE COINITIATOR、SARTOMER社製、アミン価235、アミノ基1個とアクリロイル基2個含有)
CN383;
(REACTIVE AMINE COINITIATOR、SARTOMER社製、アミン価150、アミノ基1個とアクリロイル基1個含有)
CN384;
(REACTIVE AMINE COINITIATOR、SARTOMER社製、アミン価112、アミノ基2個とアクリロイル基1個含有)
CN386;
(REACTIVE AMINE COINITIATOR、SARTOMER社製、アミン価200、アミノ基2個とアクリロイル基1個含有)
EB81(EBECRYL 81);
(2.5官能アミン変性アクリレート、CYTEC社製、アミノ基2.5個とアクリロイル基1個含有)
HDODA;1,6−ヘキサンジオールジアクリレート
NPGDA;ネオペンチルグリコールジアクリレート
(PO)NPGDA;プロポキシ化ネオペンチルグリコールジアクリレート
VIAJET400;レットダウンビヒクル(CYTEC社製)
IBOA;イソボロニルアクリレート
VCAP;N−ビニルカプロラクタム
<光重合開始剤、増感剤>
(1)450〜300nmの波長の光により開始剤機能が発現する光重合開始剤
TPO;2,4,6−trimethylbenzoyl diphenyl phosphine oxide(LAMBERTI社製)
IRGACURE819;ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)
TAZ−204;トリアジン系開始剤(みどり化学社製)
(2)450〜300nmの波長の光により開始剤機能が発現しない光重合開始剤
2,4,6−トリメチルベンゾフェノン
Ir184;Alpha−hydroxycyclohexyl−phenyl ketone(CIBA社製)
TZT;Trimethyl benzophenone + Methyl Benzophenone(LAMBERTI社製)
IRGACURE907;2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)
(3)400nm以上の波長の光により増感機能が発現する増感剤
ITX;Isopropylthioxanthone sinsitiser(LAMBSON社製)
DETX;2,4−ジエチルチオキサントン
<光重合開始剤・増感剤混合物>
TPO/ITX/Ir184/TZT=55/15/20/10
TPO;2,4,6−trimethylbenzoyl diphenyl phosphine oxide(LAMBERTI社製)
ITX;Isopropylthioxanthone sinsitiser(LAMBSON社製)
Ir184;Alpha−hydroxycyclohexyl−phenyl ketone(CIBA社製)
TZT;Trimethyl benzophenone + Methyl Benzophenone(LAMBERTI社製)
<添加剤>
BYK−377(シリコーン添加剤、BYK Chemie社製)
実施例1〜13及び比較例1〜10
<光硬化型インクジェット印刷用インク組成物の調製>
顔料(ピグメントブルー15:4)と顔料分散剤(アジスパーPB821、味の素社製)と光重合性化合物(プロポキシ化ネオペンチルグリコールジアクリレート)とを配合比率(質量比)が22/8.8/69.2となるように配合した混合物を、アイガーミル(メディアとして直径0.5mmのジルコニアビーズを使用)を用いて分散させてコンクベースを得た。得られたコンクベースを用いて、表1の配合組成(質量%)となるように配合し、実施例1〜13、比較例1〜10の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物を得た。
得られた光硬化型インクジェット印刷用インク組成物の粘度は、8〜16mPa・s(25℃)であった。
<光硬化型インクジェット印刷用インク組成物の印刷>
ピエゾ型インクジェットノズルを備えたインクジェット記録装置に上記実施例1〜13、比較例1〜10の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物をそれぞれ充填し、ポリ塩化ビニルシート(Flontlit Grossy 120g、Cooley社製)上へ連続して印字し、各画像を得た。上記各光硬化型インクジェット印刷用インク組成物の吐出性は良好で所定の膜厚(10μm)の画像が得られた。
〔光硬化型インクジェット印刷用インク組成物の性能評価〕
実施例1〜13、比較例1〜10で得られた光硬化型インクジェット印刷用インク組成物をポリ塩化ビニルシート(Flontlit Grossy 120g、Cooley社製)に#4のバーコーターで塗布し、次いでヘレウス社製Z−8ランプ(水銀ランプ)又はフォセオン・テクノロジー社製LEDランプを用いて硬化させた。下記の方法で硬化速度、LED硬化速度、密着性、耐溶剤性、コックリング性を評価した。結果を表1〜4に示す。
(硬化速度)
前記ヘレウス社製Z−8ランプ(水銀ランプ)を用いて、60W×23m/min、距離13cm(UV積算光量30mJ/cm)の照射条件で表面のタックがなくなるまでのパス回数にて評価した。
(LED硬化速度)
前記フォセオン・テクノロジー社製LEDランプにて、1秒間40mJ/cmとなる照射条件で表面のタックがなくなるまでの回数にて評価した。
(密着性)
各塗膜をクロスカットし、セロハンテープによりインキの剥離具合を調べた。
○;塗膜の取られなし
×;塗膜の取られあり
(耐溶剤性)
ウエスにMEK(メチルエチルケトン)をしみ込ませたものを指の腹で押さえつけ塗膜上を5回擦ったときの各塗膜のとられ具合を評価した。
○;塗膜の取られなし
×;塗膜の取られあり
(コックリング性)
ポリ塩化ビニルシート(Flontlit Grossy 120g、Cooley社製)に#12のバーコーターにて塗布し、UV照射して得られたシートの裏面のしわ(収縮具合)を評価した。
○;非塗工部同様塗工部に収縮がない状態
×;非塗工部に比べ塗工部に収縮があり盛り上がっている状態
Figure 0005148201
Figure 0005148201
Figure 0005148201
Figure 0005148201
分子内に2個の光重合性官能基と2個のアミノ基とを有するアクリル化アミン化合物(光重合性化合物)、及び、波長450〜300nmの光により開始剤機能が発現する光重合開始剤を特定量使用した実施例では、ポリ塩化ビニルシートに対して高い密着性が得られ、コックリング性も優れていた。また、耐溶剤性も優れていた。更に、光源として、メタハラランプ、Z−8ランプ(水銀ランプ)を使用した場合だけでなく、LEDランプを使用した場合も高い硬化性が得られた。一方、比較例では、これらすべての性能に優れたものは得られなかった。
本発明の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物は、インクジェット記録方式を用いて多種多様な基材(ワイドフォーマットと呼ばれる広幅の基材、屋外の大型宣伝広告等)に適用し、高画質な印刷物を製造することが可能である。

Claims (8)

  1. 光重合性化合物及び光重合開始剤を含有する光硬化型インクジェット印刷用インク組成物であって、
    前記光重合性化合物として、分子内に2個の光重合性官能基と2個のアミノ基とを有するアクリル化アミン化合物を、前記光硬化型インクジェット印刷用インク組成物中に12〜30質量%含有させ、
    且つ前記光重合開始剤として、波長450〜300nmの光により開始剤機能が発現する化合物を、前記光硬化型インクジェット印刷用インク組成物中に5〜20質量%含有させた
    ことを特徴とする光硬化型インクジェット印刷用インク組成物。
  2. 光重合性化合物、光重合開始剤及び増感剤を含有する光硬化型インクジェット印刷用インク組成物であって、
    前記光重合性化合物として、分子内に2個の光重合性官能基と2個のアミノ基とを有するアクリル化アミン化合物を、前記光硬化型インクジェット印刷用インク組成物中に12〜30質量%含有させ、
    前記光重合開始剤として、波長450〜300nmの光により開始剤機能が発現する化合物を、前記光硬化型インクジェット印刷用インク組成物中に3.5〜20質量%含有させ、
    且つ前記増感剤として、波長400nm以上の光により増感機能が発現する化合物を含有させた
    ことを特徴とする光硬化型インクジェット印刷用インク組成物。
  3. 前記アクリル化アミン化合物として、2個の光重合性官能基が(メタ)アクリロイル基であり、アミン価が130〜142KOHmg/gである化合物を用いる請求項1又は2記載の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物。
  4. 前記アクリル化アミン化合物として、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートとアミン化合物とを反応させて得られる化合物を用いる請求項1、2又は3記載の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物。
  5. 更に、前記光重合性化合物として、N−ビニルカプロラクタムを、前記光硬化型インクジェット印刷用インク組成物中に1〜30質量%含有させた請求項1、2、3又は4記載の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物。
  6. 25℃における粘度が5〜50mPa・sである請求項1、2、3、4又は5記載の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物。
  7. 更に、顔料を含有する請求項1、2、3、4、5又は6記載の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物。
  8. ポリ塩化ビニル系シートに請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の光硬化型インクジェット印刷用インク組成物を1〜20μmの膜厚で印刷した後、光硬化して得られることを特徴とする印刷物。
JP2007202053A 2007-08-02 2007-08-02 光硬化型インクジェット印刷用インク組成物 Active JP5148201B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007202053A JP5148201B2 (ja) 2007-08-02 2007-08-02 光硬化型インクジェット印刷用インク組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007202053A JP5148201B2 (ja) 2007-08-02 2007-08-02 光硬化型インクジェット印刷用インク組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009035650A JP2009035650A (ja) 2009-02-19
JP5148201B2 true JP5148201B2 (ja) 2013-02-20

Family

ID=40437850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007202053A Active JP5148201B2 (ja) 2007-08-02 2007-08-02 光硬化型インクジェット印刷用インク組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5148201B2 (ja)

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5400772B2 (ja) * 2008-06-05 2014-01-29 サカタインクス株式会社 光硬化型インクジェット印刷用インク組成物及び印刷物
WO2010143738A1 (ja) * 2009-06-12 2010-12-16 サカタインクス株式会社 光硬化型インクジェット印刷用インク組成物及び印刷物
EP2475687B1 (en) 2009-09-08 2014-11-12 Sun Chemical B.V. A photoinitiator composition
JP5692486B2 (ja) * 2009-12-28 2015-04-01 セイコーエプソン株式会社 放射線硬化型インク組成物、ならびにインクジェット記録方法および記録物
JP5668908B2 (ja) 2009-12-28 2015-02-12 セイコーエプソン株式会社 放射線硬化型インク組成物、ならびにインクジェット記録方法および記録物
JP5559550B2 (ja) 2010-01-14 2014-07-23 富士フイルム株式会社 インクジェットインク組成物、及び、インクジェット記録方法
JP5800122B2 (ja) * 2010-02-12 2015-10-28 セイコーエプソン株式会社 放射線硬化型インク組成物、ならびにインクジェット記録方法および記録物
JP5477150B2 (ja) * 2010-04-28 2014-04-23 Jnc株式会社 インクジェット用インクおよびその用途
JP6194931B2 (ja) * 2010-12-13 2017-09-13 セイコーエプソン株式会社 インクンクジェット記録方法
JP5790234B2 (ja) 2010-12-13 2015-10-07 セイコーエプソン株式会社 紫外線硬化型インクジェット用インク組成物、これを用いたインクジェット記録装置、これを用いたインクジェット記録方法、及びインクセット
CN102757693B (zh) 2011-04-28 2015-11-18 精工爱普生株式会社 光固化型油墨组合物、记录方法及装置、光固化型喷墨记录用油墨组合物及喷墨记录方法
EP2543707B2 (en) 2011-07-08 2020-09-02 Seiko Epson Corporation Photocurable ink composition for ink jet recording and ink jet recording method
JP5807776B2 (ja) 2011-09-12 2015-11-10 セイコーエプソン株式会社 光硬化型インクジェット記録用インク組成物
CN107379803A (zh) 2012-03-28 2017-11-24 精工爱普生株式会社 喷墨记录方法、紫外线固化型油墨、喷墨记录装置
JP6191120B2 (ja) 2012-03-29 2017-09-06 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録方法、インクジェット記録装置
US10029483B2 (en) 2012-04-25 2018-07-24 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method, ultraviolet-ray curable ink, and ink jet recording apparatus
JP6236768B2 (ja) 2012-04-27 2017-11-29 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録方法、インクジェット記録装置
JP5985350B2 (ja) 2012-10-24 2016-09-06 サカタインクス株式会社 インクセット及び印刷物
JP6444081B2 (ja) * 2014-07-15 2018-12-26 サカタインクス株式会社 Uv−led硬化型インクジェット印刷用クリアーインク組成物
JP6453013B2 (ja) * 2014-09-29 2019-01-16 セーレン株式会社 紫外線硬化型インクジェット用インク
JP6277118B2 (ja) * 2014-12-16 2018-02-07 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録方法、放射線硬化型ブラックインク組成物及び放射線硬化型イエローインク組成物
EP3351601B1 (en) * 2015-09-14 2023-09-06 Maxell, Ltd. Ink composition, process for producing same, and ink-jet ink set and ink-jet printing system both including said ink composition
JP6075430B2 (ja) * 2015-10-29 2017-02-08 セイコーエプソン株式会社 紫外線硬化型インクジェット用インク組成物
JP6206690B2 (ja) * 2016-06-27 2017-10-04 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録方法、放射線硬化型ブラックインク組成物及び放射線硬化型イエローインク組成物
KR20210102237A (ko) * 2018-12-11 2021-08-19 소니그룹주식회사 홀로그램 기록용 조성물, 홀로그램 기록 매체, 회절 광학 소자, 및 이를 사용한 광학 장치, 광학 부품, 화상 표시 장치
JP7246921B2 (ja) * 2018-12-25 2023-03-28 サカタインクス株式会社 光硬化型インキジェット印刷用インキ組成物
EP3926015A4 (en) * 2019-02-12 2022-11-23 Sakata INX Corporation LIGHT-CURING INK COMPOSITION FOR INK-JET PRINTING
WO2020174783A1 (ja) * 2019-02-27 2020-09-03 富士フイルム株式会社 ポリ塩化ビニル建材用インクジェットインク組成物、画像記録方法及び画像記録物
JPWO2021111884A1 (ja) * 2019-12-05 2021-12-09 Dic株式会社 インク及び印刷物の製造方法
JP2021181542A (ja) * 2020-05-20 2021-11-25 サカタインクス株式会社 光硬化型インクジェット印刷用インク組成物
JPWO2022024704A1 (ja) * 2020-07-29 2022-02-03
US20230287229A1 (en) * 2020-07-29 2023-09-14 Sakata Inx Corporation Active energy ray-curable inkjet printing ink composition
JPWO2022024705A1 (ja) * 2020-07-29 2022-02-03

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030083396A1 (en) * 2001-07-23 2003-05-01 Ylitalo Caroline M. Ink jet ink compositions
JP2006274029A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Seiko Epson Corp 紫外線硬化型インク組成物
JP5189258B2 (ja) * 2006-07-28 2013-04-24 富士フイルム株式会社 インク組成物、インクジェット記録方法、印刷物、及び、平版印刷版の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009035650A (ja) 2009-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5148201B2 (ja) 光硬化型インクジェット印刷用インク組成物
JP5400772B2 (ja) 光硬化型インクジェット印刷用インク組成物及び印刷物
JP5618997B2 (ja) 光硬化型インクジェット印刷用インク組成物及び印刷物
CN108699367B (zh) 光固化型喷墨印刷用油墨组合物
CN108603059B (zh) 光固化型喷墨印刷用油墨组合物及喷墨印刷方法
US11912881B2 (en) Ink composition for photo-curable ink jet printing
US20090124720A1 (en) Photocurable ink composition for ink-jet printing
JP6173318B2 (ja) 光硬化型インクジェット印刷用インク組成物及び印刷物
JP5442989B2 (ja) 光硬化型インクジェット印刷用インク組成物
WO2019198556A1 (ja) 光硬化型インクジェット印刷用インク組成物
JP2015183149A (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100721

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5148201

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151207

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250