JP5147817B2 - 保護継電システム - Google Patents

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Description

本発明は、保護継電装置と、この保護継電装置に通信回線を介して接続する可搬形ヒューマンインターフェイス装置とから構成される保護継電システムに関する。
電力系統の各種施設内には、電力機器や保護継電装置などの重要設備が設置されており、当該施設内の各種電気量や、動作状態は遠方の施設においても把握され、あるいは遠方の施設からも制御可能とされる必要がある。例えば、変電所にも電力機器や保護継電装置などが設置されているが、多くの変電所は無人であるため、遠方の有人施設で管理、制御を行なえることが重要になる。
この点に関し、近年ではパソコンで構成される可搬形ヒューマンインターフェイス装置が採用されており、遠隔からの変電所管理を可能としている。この可搬形ヒューマンインターフェイス装置によれば、一般の通信回線網、または専用回線を利用することにより、変電所に設置した保護継電装置に対して、遠隔地の有人施設から接続でき、保護継電装置や変電機器の情報取得が可能である。
いわゆるパソコンを使用する可搬形ヒューマンインターフェイス装置は、可能な範囲でパソコンに標準装備の機能をそのままに使用し、特殊な機能の使用を極力排除した形とされている。
例えば通信に関しては、可搬形ヒューマンインターフェイス装置は、パソコンにあらかじめインストールされている汎用Webブラウザを使用して通信を行なう方法が主流である。これによりインターネットに接続する方法と同じ要領で、IP(internet protocol)アドレス、およびURL(user requirement language)を指定して保護継電装置と接続することが可能である。なお、一部には汎用Webブラウザではなく、可搬形ヒューマンインターフェイス装置専用に開発したアプリケーションソフトを使用して、汎用Webブラウザと同様にIPアドレスを指定して保護継電装置と接続する方法もある。
またプログラミング言語に関しては、パソコンに標準装備されている汎用プログラミング言語(例えば商標名がJavaプログラム)を使用して、ヒューマンインターフェイス装置への画面表示や画面操作時の処理を行うのが一般的である。また、パソコンに標準装備されている汎用プログラミング言語の実行のために、これも標準装備されている汎用プログラミング言語実行ソフトウェア(例えば商標名がJava VM)を装備しており使用する。
これに対し、保護継電装置の側も、可搬形ヒューマンインターフェイス装置と通信を行なうに対応する機能を有する必要があり、例えば汎用WebブラウザとHTTPプロトコルでの通信を行なうHTTPサーバ処理部、TCPプロトコルでの通信を行なうTCPサーバ処理部、画面構成するためのHTMLファイル、保護継電装置側の情報などに関する汎用プログラミング言語などを備える。
保護継電装置並びに、可搬形ヒューマンインターフェイス装置からなる保護継電システムは以上のように構成され、可搬形ヒューマンインターフェイス装置を保護継電装置に接続した際、保護継電装置から可搬形ヒューマンインターフェイス装置へ汎用プログラミング言語がダウンロードされる。その後、あらかじめパソコンにインストールされている汎用プログラミング言語実行ソフトウェアにより、汎用プログラミング言語が実行されて画面表示や操作処理などが行われる。
特許文献1には、概ね上記のように構成された保護継電装置並びに、可搬形ヒューマンインターフェイス装置からなる保護継電システムが記載されている。
特開2003-348770号
上記で説明したところの汎用プログラミング言語は、汎用プログラミング言語実行ソフトウェア、汎用Webブラウザ、基本OS上で実行・処理されるため、汎用プログラミング言語実行ソフトウェア、汎用Webブラウザ、基本OSの機能変更によるバージョンアップ時には、汎用プログラミング言語が影響を受けることがある。この場合に、ヒューマンインターフェイス装置の画面表示や画面操作が正常に機能しないことが考えられる。
そのためには、汎用プログラミング言語を、基本OS、汎用Webブラウザ、汎用プログラミング言語実行ソフトウェアのバージョンアップに合わせて正常に機能するよう修正し、保護継電装置の汎用プログラミング言語を、修正した汎用プログラミング言語へ入れ替える必要がある。
しかしながら、変電所で稼動している保護継電装置に対して汎用プログラミング言語の入替を行う際は、保護継電装置を一旦運用停止して行う必要がある。この間は保護継電装置が機能しないので無保護状態となり、かつ遠方の多数の変電所設備内の保護継電装置を極力短時間のうちに修復することは、電力会社、およびメーカともに手間のかかる作業が発生することになる。
しかも、基本OS、汎用Webブラウザ、汎用プログラミング言語実行ソフトウェアのバージョンアップは頻繁に行われており、特に汎用プログラミング言語に影響を与えるような大きなバージョンアップは数年に1回の頻度で行われている。
これに対して保護継電装置は変電所に設置後、同機種を10年以上使用するケースが一般的であり、この間に、汎用プログラミング言語の修正のために何回も保護継電装置を運用停止する可能性があることは、運用面において問題である。基本OS、汎用Webブラウザ、汎用プログラミング言語実行ソフトウェアのバージョンアップ時に、ヒューマンインターフェイス装置のプログラムが影響を受けず、正常に機能すること、もくしは、影響を受けてプログラムの修正が必要な場合でも、保護継電装置を運用停止せず、プログラムの入れ替えが可能な構成を実現することが課題となる。
パソコンをヒューマンインターフェイス装置として保護継電装置と接続して使用する本発明の保護継電システムは、
ヒューマンインターフェイス装置は、パソコンにあらかじめインストールされている汎用Webブラウザを用いた第1の通信機能と、専用アプリケーションを用いた第2の通信機能と、通信結果を表示する画面を備え、
保護継電装置は、第1の通信機能の第1の通信プロトコルでの通信に応じて保護継電装置内のデータを送信する第1のサーバ部と、第1の通信機能の第2の通信プロトコルでの通信に応じて保護継電装置内のデータを送信する第2のサーバ部と、第2の通信機能の第2の通信プロトコルでの通信に応じて保護継電装置内のデータを送信する第3のサーバ部と、電力系統の状況に応じて変化する第1のデータと、保護継電装置に固有の第2のデータとを備え、ヒューマンインターフェイス装置からの要求に応じて保護継電装置内のデータを提供する。
また、第1のサーバ部が送信する保護継電装置内のデータには保護継電装置に固有の第3のデータを含み、かつ保護継電装置に固有の第2のデータと第3のデータは、同種データが異なる言語で記述される。
また、保護継電装置に固有の第2のデータは、保護継電装置側の言語で記述され、保護継電装置に固有の第3のデータは、ヒューマンインターフェイス装置側の言語で記述される。
また、第1のサーバ部が送信する保護継電装置内のデータには、保護継電装置に固有の第3のデータと、ヒューマンインターフェイス装置の画面表示と画面操作処理に関する第4のデータと、第2の通信プロトコルでの通信処理に関する第5のデータとを含み、
専用アプリケーションは、ヒューマンインターフェイス装置の画面表示と画面操作処理に関する第4のデータを備えている。
本発明によれば、パソコンの基本OS、汎用Webブラウザ、汎用プログラミング言語実行ソフトウェアがバージョンアップしても、保護継電装置のプログラムを入れ替えすることなく、パソコンに専用アプリケーションをインストールするだけで、可搬形ヒューマンインターフェイスを正常に使用することが可能となる。
本発明が適用される保護継電装置内のプログラム構成を示す図。 本発明の保護継電装置が適用される保護対象である送電線の電力系統を示す図。 保護継電装置とヒューマンインターフェイスとして使用する汎用Webブラウザの通信手順を示す図。 保護継電装置とヒューマンインターフェイスとして使用する専用アプリケーションの通信手順を示す図。 ヒューマンインターフェイスのメインメニュー画面を示す図。 ヒューマンインターフェイスの整定画面を示す図。 汎用プログラミング言語25の機能を示す図。 専用アプリケーションの場合の、機能振り分けを示す図。
以下、本発明の実施形態について説明する。
まず、本発明が関わる電力系統と保護継電装置の概要について、図2を参照して簡単に説明する。図中において、符号10は、保護対象である電力系統の送電線を示しており、この送電線に設置された計器用変成器11より電流情報や電圧情報12を保護継電装置13に取り込む。その後、保護継電装置13に実装される複数の演算処理基板により、予め定められた処理手順に従って一定周期ごとに保護継電演算処理を行い、その結果に基づいて、電力系統に設置される遮断器14に保護指令15を出力する。なお、保護継電装置はディジタル保護継電装置で構成されている。
保護継電装置13と可搬形ヒューマンインターフェイス装置HI38から構成される本発明の保護継電システムの構成を図1に示す。まず、保護継電装置13内の処理部は、保護継電演算処理部21と、ヒューマンインターフェイス処理部28の2つの処理部に大別される。保護継電装置13で使用するデータは、保護継電装置固有データ23、状況に応じて変化するデータ22にて構成される。
ヒューマンインターフェイス処理部28は、サーバ処理部27、HTMLファイル24、汎用プログラミング言語25で構成される。また、サーバ処理部27は、HTTP(hypertext transport protocol)サーバ処理部29、TCP(transmission control protocol)サーバ処理部30、TCPサーバ処理部31で構成される。なお、汎用プログラミング言語25内には、保護継電装置固有データ26が含まれる。
他方、パソコンで構成される可搬形ヒューマンインターフェイス装置HI38は、汎用Webブラウザ34と、専用アプリケーション37から構成される。このうち、汎用Webブラウザ34は、基本OS33上で動作し、汎用プログラミング言語実行ソフトウェア35と、後述するが保護継電装置13からパソコンへ転送された汎用プログラミング言語36とから構成される。また、専用アプリケーション37は、基本OS33上で動作する。
図3に、保護継電装置13とヒューマンインターフェイス装置HI38内の汎用Webブラウザ34の間の通信手順を示しており、以下各ステップに従い順次説明する。なお、図1の保護継電装置13の、各部の詳細機能や取り扱うデータについては、以下の通信手順の中で、必要に応じて適宜説明する。
ステップS100:汎用Webブラウザ34を用いて、保護継電装置13のIPアドレスを指定して接続を開始する。なお、このときに汎用Webブラウザ34は、HTTPプロトコルを使用して接続を開始する。
ステップS101:HTTPプロトコルを使用する通信は、保護継電装置13内のサーバ処理部27の中のHTTPサーバ処理部29にて受信される。そして、指定されたIPアドレスの保護継電装置13内のHTTPサーバ処理部29が起動して、汎用Webブラウザ34からの呼びかけに呼応する形で応答通信を開始する。応答通信の内容として、具体的には、HTMLファイル24に記憶されているHTMLファイルを、汎用Webブラウザ34に転送する。なお、以後の通信はIPアドレスで指定された当該の保護継電装置13と、汎用Webブラウザ34の間で実行されることは言うまでもない。
ここで、HTMLファイル24とは、ヒューマンインターフェイス装置HI38に備えられたモニタの画面構成によるが、例えば、図5に示すメインメニュー画面50や、図6に示す整定画面60などの画面毎に構成したものである。また、HTMLファイル24には、保護継電装置13に格納されている汎用プログラミング言語25をダウンロードする処理が組み込まれている。
汎用Webブラウザ34では、転送されたHTMLファイルの処理を開始して、汎用プログラミング言語25のダウンロードを要求する処理に入る。
ステップS102:汎用Webブラウザ34から、保護継電装置13に対して、汎用プログラミング言語25のダウンロードを要求する。なお、このときに汎用Webブラウザ34は、HTTPプロトコルを使用した通信を行なっている。
ステップS103:HTTPプロトコルを使用した汎用プログラミング言語25のダウンロード要求は、当該保護継電装置13内のHTTPサーバ処理部29にて受け付けられ、保護継電装置13内のサーバ処理部27に保持されている汎用プログラミング言語25を、汎用Webブラウザ34に向けてダウンロードする。
ここで、汎用プログラミング言語25について説明をしておく。汎用プログラミング言語25は、図7に整理したように以下の機能を備えている。
機能1:図1の装置固有データ23に記憶されたと同種類の各種のデータ26の保持、記憶。具体的には、整定に関して、各名称、範囲、ステップ。強制制御の各名称。試験設定の各名称。オシロ出力信号の各名称。運用状態の各名称。保護継電装置の各名称。入力電気量、計測の各名称等。
機能2:装置固有データ26を所定の配置にて表示する処理。
機能3:画面の切り替えや、整定操作、設定操作等の所定の操作処理。
機能4:データを保護継電装置13からTCP/IPプロトコルにより取得する通信処理。通信されるデータは、整定値、運用状態、保護継電装置状態、入力電気量、計測値、動作内容、異常内容等の状況に応じて変化するデータ22。
機能5:状況に応じて変化するデータ22を所定の配置にて表示する処理。
保護継電装置13からのダウンロードにより汎用プログラミング言語25を入手した汎用Webブラウザ34においては、これを汎用プログラミング言語36として保持する。そのうえで、汎用プログラミング言語実行ソフトウェア35により、汎用プログラミング言語36の処理を開始する。この処理の結果として、汎用Webブラウザ34側においては、汎用プログラミング言語36のいくつかの機能のうち、機能4の「データを保護継電装置13からTCP/IPプロトコルにより取得する通信処理」を取得する。従って、以後の汎用Webブラウザ34側からの通信処理はTCP/IPプロトコルにより実施されることになる。
また、保護継電装置13からのダウンロードにより汎用プログラミング言語36を入手し、その解析が終了した汎用Webブラウザ34側においては、図7の汎用プログラミング言語36の各機能が入手されている。この機能の中には、保護継電装置13に特有の名称などが含まれており、かつ画面構成の基本的な情報が入手済みであるので、この段階から本格的に保護継電装置13との間での保護制御に関わる信号の送受信が開始可能となる。
ステップS104:保護制御に関わる信号の送受信の第1段階として、汎用Webブラウザ34側の転送された汎用プログラミング言語36の機能を利用して、保護継電装置13に対して、保護継電装置13の状態を報告するよう要求する。ここで、保護継電装置13の状態とは、正常、異常、動作状態、装置名称などである。また、このときの保護継電装置13に向けての通信は、汎用プログラミング言語25の機能4で取得したTCP/IPプロトコルにより実行される。
ステップS105:保護継電装置13では、TCP/IPプロトコルにより送信されてきた通信を受けて、TCPサーバ処理部30が起動し、要求された保護継電装置13の状態を、状況により変化するデータ22から得て、パソコンの汎用Webブラウザ34側の転送された当該汎用プログラミング言語36とTCPサーバ処理30間で、TCP/IPプロトコルによりデータ転送を行う。
なお、TCPサーバ処理部30は、HTTPサーバ処理部29にて汎用プログラミング言語25を汎用Webブラウザ34側に転送(ステップS103)した後、汎用プログラミング言語36から保護継電装置13へ、TCP/IPプロトコルを使用して接続してきた際、当該サーバ処理部30で受け付け、所定の応答をするサーバ処理部である。ステップS103で要求されたデータは、保護継電装置13の状態に関するものであったが、一般的にはより広範の要求を受けて、所定の応答をする。
ここで所定の応答とは、保護継電装置13内の整定変更、時刻やネットワークアドレス、装置名称等の設定変更などである。また、保護継電装置が制御機能も含む保護制御装置である場合には、変電機器の制御、保護継電装置内の状況に応じて変化するデータ22の内から、汎用プログラミング言語36により要求されたデータを転送することである。
また、保護継電装置内の状況に応じて変化するデータ22とは、整定値、運用状態、保護継電装置動作状態、入力電気量、計測値、動作内容、異常内容などである。
要求した保護継電装置13の状態に関する情報を得て、汎用Webブラウザ34内の汎用プログラミング言語36は、ヒューマンインターフェイスの初期表示画面であるメインメニュー画面の表示を行う。
メインメニュー画面は図5に一例を示しており、ここには、保護継電装置13の状態を示す正常、異常、動作の表示52や、保護継電装置13にあらかじめ設定されている装置名称51が表示される。これらの正常、異常、動作の表示52や、装置名称51の表示のためには、先に説明した一連の応答を通じて、汎用Webブラウザ34に入手され、汎用プログラミング言語36により作成された画面である。
ヒューマンインターフェイスの初期表示画面であるメインメニュー画面50から、画面を切り替える操作が行われた場合は、汎用プログラミング言語25により画面切り替えが行われ、所定の画面が表示される。
ステップS106:画面切り替えの例として、汎用Webブラウザ34側で整定値の表示を要求したとする。
ステップS107:保護継電装置13内のTCPサーバ処理部30が応答し、整定値を送信する。汎用Webブラウザ34側では、整定画面として、図6の表示を行なう。整定画面においては、先の正常、異常、動作の表示52や、装置名称51に追加する形で、整定名称61や、整定値62を表記する。なお、整定名称61は汎用プログラミング言語36の機能1として得られる装置固有データ26から、整定値62は状況に応じて変化するデータ22から呼び出されたものである。
本発明の可搬形ヒューマンインターフェイス装置HI38の汎用Webブラウザ34では、以上のようにして保護継電装置13との接続を確保、実行して必要な情報を得、画面上に表示しながら所定の操作を実行することができる。
また本発明の可搬形ヒューマンインターフェイス装置HIにおいては、パソコンに専用アプリケーション37をインストールしており、ここからも保護継電装置と接続を実行して必要な情報を得、画面上に表示しながら所定の操作を実行することができる。
次に、専用アプリケーション37を用いた処理について図3と図4を対比して説明するが、ステップS104以降の処理の多くは、汎用Webブラウザ34のときと同じである。従って、以下の説明では、相違点を主体にして説明する。
相違の第1点は、準備段階(ステップS100乃至ステップS103)の手順を簡略化できる点である。ステップS100において、専用アプリケーション38側から、保護継電装置13のIPアドレスを指定して送信開始したのに対して、保護継電装置13からは通信確立の応答(図4には図示していない)はあるが、このときに図3の場合のように何らかのデータ(HTMLあるいは汎用プログラミング言語)が送信されてくるわけではないので、ステップS101乃至ステップS103が不要となり、手順が簡略化されている。
相違の第2点は、汎用プログラミング言語25に相当する機能を専用アプリケーション37側と、保護継電装置13側に分担して保持した点である。この分担関係を図8に示している。
図8において、機能1は装置固有データ23そのものであり、保護継電装置13に保有され、必要に応じて専用アプリケーション37側に送られる。機能2,3、5はモニタ画面の表示あるいは、操作に関するものであるので、専用アプリケーション37に備えられる。機能4のうち、通信処理の機能は双方に備える必要があるが、状況に応じて変化するデータは保護継電装置13に保有され、必要に応じて専用アプリケーション37側に送られる。
相違の第3点は、図1に示すようにTCP/IPプロトコルを使用して接続する相手が保護継電装置13側のTCPサーバ処理部31である点である。
相違の第4点は、TCPサーバ処理部31は、装置固有データ23と、状況に応じて変化するデータ22にアクセスしてデータを専用アプリケーション37に送付する点などである。
ステップS104:保護制御に関わる信号の送受信の第1段階として、汎用Webブラウザ34側の転送された汎用プログラミング言語36の機能を利用して、保護継電装置13に対して、保護継電装置13の状態を送信するように要求する。ここで、保護継電装置13の状態とは、正常、異常、動作状態、装置名称などである。
専用アプリケーション37と、保護継電装置13は以上のように構成されているので、図4に示すように実質上はステップS104の保護継電装置13に対する状態報告要求からスタートできる。このときの保護継電装置13に向けての通信は、図8の機能4のTCP/IPプロトコルにより実行開始され、専用アプリケーション37はTCP/IPプロトコルによる通信機能を最初から保有している。
保護継電装置13のTCPサーバ処理部31にて、上記の専用アプリケーション37からの接続を受け付け、所定のデータを装置固有データ23と、状況に応じて変化するデータ22にアクセスしてデータを専用アプリケーション37に送付する(ステップS105)。なお、保護継電装置の状態を要求された場合には、TCPサーバ処理31は、装置の状況に応じて変化するデータ22から正常、異常、動作の状態や装置名称を取得して、専用アプリケーション37へ転送する。
専用アプリケーション37側では、得られた情報を元に、ヒューマンインターフェイスの初期表示画面である図5のメインメニュー画面50の表示を行う。メインメニュー画面50では、保護継電装置13の状態を示す、正常、異常、動作の表示52や、保護継電装置13にあらかじめ設定されている装置名称51の表示を行う。
ヒューマンインターフェイスの初期表示画面であるメインメニュー画面50から、画面を切り替える操作が行われた場合は、専用アプリケーション37により画面切り替えが行われ、所定の画面が表示される。
例えば整定画面60へ切り替える操作が行われた場合は、専用アプリケーション37は、まず整定画面60の表示に必要な整定値を保護継電装置13から取得するため、保護継電装置13のTCPサーバ処理31に対して整定値を要求する(ステップS106)。
保護継電装置13のTCPサーバ処理31は、装置の状況に応じて変化するデータ22から、現状、保存され運用されている整定値を取得して、専用アプリケーション37へ転送する(ステップS107)。整定値を取得した専用アプリケーション37は、取得した整定値とともに図6に示すような整定画面60を表示する。他の画面についても整定画面60と同様の手順により、必要なデータを専用アプリケーション37から保護継電装置13のTCPサーバ処理31に対して要求して取得し、画面表示を行う。
TCPサーバ処理31の所定の応答とは、保護継電装置13内の整定変更、時刻やネットワークアドレス、装置名称等の設定変更、保護継電装置13が制御機能も含む保護制御装置である場合には、変電機器の制御、保護継電装置13内の状況に応じて変化するデータ22の内から、専用アプリケーション37から要求されたデータを転送することである。
前記の保護継電装置13内の状況に応じて変化するデータ22とは、装置の正常、異常、動作を示す状態、装置名称、整定値、運用状態、保護継電装置動作状態、入力電気量、計測値、動作内容、異常内容である。
以上のようにして本発明装置では、可搬形ヒューマンインターフェイス装置HI38内に汎用Webブラウザ34と専用アプリケーション37を備えることでパソコンの基本OS33、汎用Webブラウザ34、汎用プログラミング言語実行ソフトウェア36がバージョンアップしても、保護継電装置13のプログラムを入れ替えすることなく、パソコンに専用アプリケーションをインストールするだけで、可搬形ヒューマンインターフェイスを正常に使用することが可能となる。
なお、図1の実施例では保護継電装置13内の汎用プログラミング言語25が、装置固有データ26を備えている。これは装置固有データ23と重複して保持したものである。本発明では、このように構成した結果、ステップS103の転送処理を2回実行(図7の機能1の送付で1回と、他の機能の送付で1回)することを避けたものであり、通信負荷を軽減できるという効果がある。
また、データ26は、パソコン側の汎用プログラミング言語で記述されているが、これに対し装置固有データ23の記述言語は保護継電装置13側の例えばC言語である。このため、装置固有データ23のみの構成にすると、転送の都度言語間変換処理が発生し、処理が複雑となることを避けるという意味合いもある。
さらに、可搬形ヒューマンインターフェイス装置HI38内に汎用Webブラウザ34と専用アプリケーション37を備える本発明によれば、パソコンの基本OS33、汎用Webブラウザ34、汎用プログラミング言語実行ソフトウェア36などのバージョンアップ時に、汎用Webブラウザ34による通信が不可能となることが想定されるが、専用アプリケーション37が同等機能を実行するので、この修復は急ぎで行なう必然性がない。この結果、バージョンアップ対策は電力系統側の事情に応じて、例えば変電所の定期点検などの機会を捉えて実施することでよい。
変電所に限らず、遠方設備の状態監視や操作が簡便に継続して実施できるので電力系統に広く適用することができる。
10 保護対象である電力系統の送電線
11 計器用変成器
12 電流情報・電圧情報
13 保護継電装置
14 遮断器
15 保護指令
21 保護継電演算処理部
22 状況に応じて変化するデータ
23 装置固有データ
24 HTMLファイル
25 汎用プログラミング言語
26 汎用プログラミング言語内にある装置固有データ
27 サーバ処理部
28 ヒューマンインターフェイス処理部
29 HTTPサーバ処理部
30 TCPサーバ処理部
31 TCPサーバ処理部
32 パソコン
33 基本OS
34 汎用Webブラウザ
35 汎用プログラミング言語実行ソフトウェア
36 保護継電装置からパソコンへ転送された汎用プログラミング言語
37 専用アプリケーション
38 可搬形ヒューマンインターフェイス装置HI
50 メインメニュー画面
51 装置名称
52 装置状態、正常、異常、動作
60 整定画面
61 整定名称
62 整定値

Claims (4)

  1. パソコンをヒューマンインターフェイス装置として保護継電装置と接続して使用する保護継電システムにおいて、
    前記ヒューマンインターフェイス装置は、パソコンにあらかじめインストールされている汎用Webブラウザを用いた第1の通信機能と、専用アプリケーションを用いた第2の通信機能と、通信結果を表示する画面を備え、
    前記保護継電装置は、前記第1の通信機能の第1の通信プロトコルでの通信に応じて保護継電装置内のデータを送信する第1のサーバ部と、前記第1の通信機能の第2の通信プロトコルでの通信に応じて保護継電装置内のデータを送信する第2のサーバ部と、前記第2の通信機能の第2の通信プロトコルでの通信に応じて保護継電装置内のデータを送信する第3のサーバ部と、電力系統の状況に応じて変化する第1のデータと、保護継電装置に固有の第2のデータとを備え、
    前記ヒューマンインターフェイス装置からの要求に応じて保護継電装置内のデータを提供することを特徴とする保護継電システム。
  2. 請求項1記載の保護継電システムにおいて、
    前記第1のサーバ部が送信する保護継電装置内のデータには保護継電装置に固有の第3のデータを含み、かつ保護継電装置に固有の第2のデータと第3のデータは、同種データが異なる言語で記述されたものであることを特徴とする保護継電システム。
  3. 請求項2記載の保護継電システムにおいて、
    前記保護継電装置に固有の第2のデータは、前記保護継電装置側の言語で記述され、前記保護継電装置に固有の第3のデータは、前記ヒューマンインターフェイス装置側の言語で記述されたものであることを特徴とする保護継電システム。
  4. 請求項1記載の保護継電システムにおいて、
    前記第1のサーバ部が送信する保護継電装置内のデータには、保護継電装置に固有の第3のデータと、前記ヒューマンインターフェイス装置の画面表示と画面操作処理に関する第4のデータと、前記第2の通信プロトコルでの通信処理に関する第5のデータとを含み、
    前記の専用アプリケーションは、前記ヒューマンインターフェイス装置の画面表示と画面操作処理に関する第4のデータを備えていることを特徴とする保護継電システム。
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