JP2008131673A - 電力系統の保護制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力系統の運用期間の長い保護制御機能を変更することなく、技術の発達が速い通信機能を変更することができる電力系統の保護制御装置を得る。
【解決手段】保護制御機能部1と通信機能部2とを有し前記通信機能部2がネットワーク5を介して外部システムと接続される電力系統の保護制御装置6において、前記保護制御機能部1にその機能を実行する専用プログラム13を、前記通信機能部2にその機能を実行する専用プログラム20を、それぞれ設けるとともに、前記保護制御機能部1と前記通信機能部2との間にインターフェイス部3を設け、前記インターフェイス部3により前記通信機能部2の専用プログラム20の変更によって前記保護制御機能部1の専用プログラム13が変更されるのを防止する。
【選択図】図1

Description

この発明は、電力系統やその設備や機器の保護制御を行う保護制御機能部と、ネットワークとの通信を行う通信機能部とを有する電力系統の保護制御装置に関するものである。
従来の電力系統の保護制御装置は、電力系統及びその設備や機器の保護、制御、監視、計測などを行う保護制御機能と、保護制御装置が取得・生成した情報をネットワークを介して外部へ送信または制御や設定変更などの指令をネットワークを介して外部から受信する通信機能とを備えている。通信機能部には、用途に応じて、Webやリアルタイムネットワーク用通信方式などの通信プロトコルが実装されており、通信機能部では、ネットワークにより構成されるシステム仕様が定める装置間の接続方法やアドレス、通信データの内容、フォーマット、通信タイミング、ネットワーク異常時などの処置などを実現する。
保護制御装置は、変電所内の監視制御用端末やHMI(ヒューマンマシンインターフェイス)と接続する他、イントラネットを経由して遠隔の保守拠点から接続される場合がある。また、遠隔の制御拠点と変電所は専用通信回線で結ばれており、保護制御装置が取得・生成した情報は集約して専用通信回線を介して制御拠点に送信され、制御拠点から操作・制御指令が所定の変電所の保護制御装置へ送られる。
三菱電機技報 Vol.75 No.3 2001 (P51-54、図2)
電力系統の保護制御装置は通常20年以上の間運用される。保護制御装置の運用期間に比べて、通信技術の発達は速く、ネットワークの媒体や通信方式の変化、計算機や通信設備の更新により、長期間に渡る既存設備の保守が困難になるという可能性がある。
さらに、電力分野の規制緩和や運用保守の合理化、情報通信社会基盤の整備、ネットワークセキュリティ技術の発達により、変電所の保護制御装置を含むネットワーク及びシステムに求められる仕様が変わる可能性がある。すなわち、電力分野の規制緩和により電気事業者による電力供給が多数生じ、これらの給電制御のために、保護制御装置の情報の使用先が増加することが予想される。
また、運用保守の合理化のため、遠隔拠点における監視制御と運用保守が一層進むこと、情報通信社会基盤の整備やネットワークセキュリティ技術の発達を活用したインターネットや一般回線の使用による通信設備のコスト削減が考えられる。このとき、電力系統の保護制御装置への操作・設定指令の信頼性と確実性を高めるため、保護制御装置の通信機能に、接続先の認証やアクセス管理や指令の手続きなどの機能追加や変更が必要となる可能性がある。
また、保護制御装置が通信するデータは、給電制御に用いられる付加価値の高いデータであり、ネットワークにおける盗み読みを防止するため、暗号化などの手段が考えられるが、その方式はネットワークセキュリティ技術の発達により変わる可能性がある。
また、ネットワークの高速化・大容量化に伴い、電力系統や設備の状態を詳細かつ高速に取得するために、従来の集約した情報でなく、保護制御装置の備える詳細な情報を高速に収集する可能性がある。
上記に示す状況のなかで、保護制御装置を長期間活用するために、その通信機能は、技術やシステム仕様の変更に対応することが必要となるが、現状の保護制御装置においては、通信機能に関わるプログラムやデータが保護制御機能のものと完全に分離されておらず、変更に対する作業と確認が広い範囲に及ぶという課題があった。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、電力系統の運用期間の長い保護制御機能を変更することなく、技術の発達が速い通信機能を変更することができる電力系統の保護制御装置を得ることを目的とすものである。
この発明に係る電力系統の保護制御装置は、保護制御機能部と通信機能部とを有し前記通信機能部がネットワークを介して外部システムと接続される電力系統の保護制御装置において、前記保護制御機能部にその機能を実行する専用プログラムを、前記通信機能部にその機能を実行する専用プログラムを、それぞれ設けるとともに、前記保護制御機能部と前記通信機能部との間にインターフェイス部を設け、前記インターフェイス部により前記通信機能部の前記専用プログラムの変更によって前記保護制御機能部の前記専用プログラムが変更されるのを防止するものである。
この発明は、保護制御機能部と通信機能部とを有し前記通信機能部がネットワークを介して外部システムと接続される電力系統の保護制御装置において、前記保護制御機能部にその機能を実行する専用プログラムを、前記通信機能部にその機能を実行する専用プログラムを、それぞれ設けるとともに、前記保護制御機能部と前記通信機能部との間にインターフェイス部を設け、前記インターフェイス部により前記通信機能部の前記専用プログラムの変更によって前記保護制御機能部の前記専用プログラムが変更されるのを防止するので、電力系統の運用期間の長い保護制御機能を変更することなく、技術の発達が速い通信機能を変更することができる電力系統の保護制御装置を得ることができる効果がある。
実施の形態1.
以下この発明の実施の形態1を図1〜図6により説明する。図1は保護制御装置の機能構成の一例を示す図、図2は保護制御装置の通信機能部の構成の一例を示す図、図3は保護制御装置の通信機能部の接続管理部の概略動作フローの一例をフローチャートで示す図、図4は保護制御装置の通信機能部の受信監視部の概略動作フローの一例をフローチャートで示す図、図5は保護制御装置の通信機能部の変換部の概略動作フローの一例をフローチャートで示す図、図6は保護制御装置の通信機能部の送信部の概略動作フローの一例をフローチャートで示す図である。なお、各図中、同一符合は同一部分を示す。
図1において、保護制御機能部1と操作表示を含む通信機能部2とそれらを仲介するインターフェイス部3とがあり、前記保護制御機能部1は、周知のように保護制御を司る主機能部10やその機能時に参照する専用設定データ11や専用識別情報12を有し、前記主機能部10はその専用プログラム13により電力系統およびその設備や機器4の状態情報(電流、電圧、ほか)を計測検出し当該状態情報および前記専用設定データ11に基づいて前記電力系統およびその設備や機器4を故障や異常から保護する動作や制御する動作(開閉器等の開閉制御、ほか)をする。また前記専用識別情報12に基づき前記専用プログラム13の変更の有無を識別する。
前記通信機能部2は、それが参照する専用設定データ21や専用識別情報22を有しており、その詳細機能は図2〜図6により説明する。
前記保護制御機能部1と前記通信機能部2とインターフェイス部3とで保護制御装置6が構成されている。この保護制御装置6が収集した前記電力系統およびその設備や機器4の状態情報はその前記通信機能部2からイントラネットや専用回線等の前記ネットワーク5を介して外部の監視制御を行う保守拠点や制御拠点(何れも図示省略)などの外部システム(非特許文献1を参照)と接続される。
以下、前記通信機能部2の構成、機能の事例について詳述する。
図2に例示するように、前記通信機能部2には、その機能を司る専用プログラム20と、その機能時に参照する専用設定データ21や専用識別情報22前記ネットワーク5を介して所定の接続先(前述の外部システム、ほか)へ接続することの可否又は前記所定の接続先からの接続要求の可否を判断する接続管理部23と、前記接続先からの受信データの解析とその妥当性をチェックする受信監視部24と、前記接続先からの受信内容を前記インターフェイス部3が定める手段に変換する又はインターフェイス部3からの通知を前記接続先への送信内容に変換する変換部25と、前記接続先への送信データを作成する送信部26とがある。専用プログラム20は、前記接続管理部23、前記受信監視部24、前記変換部25、前記送信部26に後述の動作をさせる。前記専用設定データ21には、自装置のネットワーク設定や前記接続先の設定を含む。前記専用識別情報22に基づき前記専用プログラム20の変更の有無を識別する。
次に前記通信機能部2の動作を、図3〜図6によって説明する。
まず、図3に例示するように、接続管理部23が接続先から保護制御装置6への接続要求を受信すると(ステップST201)、専用設定データ21を参照して接続可否をチェックし(ステップST202)、接続可であれば当該接続先とのネットワーク接続を確立する(ステップST203,ステップST204)。接続不可であれば接続拒否を返す(ステップST205)。
また、接続管理部23から接続先へ接続要求を行う場合は、専用設定データ21を参照して接続先へ接続要求を送信し(ステップST211)、当該接続先からの接続可の応答により(ステップST212)、ネットワーク接続を確立する(ステップST214)。
ネットワーク5接続が確立した接続先からの受信データは、図4に例示するように、受信監視部24により、分解され(ステップST221)、ネットワーク5のシステム仕様に則り(ステップST222)かつ当該保護制御装置6がネットワーク5から授受する情報に関するものであることをチェックし(ステップST223)、妥当であれば、その受信内容を変換部25に渡す(ステップST224)。
妥当でないものは、ネットワーク5のシステム仕様に則っていないものは破棄し(ステップST241)、当該保護制御装置6がネットワーク5から授受する情報に含まれないものはエラー応答を返し(ステップST233)、通信上の手続きはネットワーク5のシステム仕様に則る処理を実施する(ステップST232)。
受信監視部24から渡された受信内容は、図5に例示するように、変換部25により、ネットワーク5のシステム仕様からインターフェイス部3の仕様に変換され(ステップST251)、インターフェイス部3を介して保護制御機能部1に渡される(ステップST252)。
保護制御機能部1にて対応する処理が行われた結果は、インターフェイス部3から通信機能部2に通知され、変換部25により、インターフェイス部3の仕様からネットワーク5のシステム仕様の送信内容に変換され(ステップST261)、送信部26に渡す(ステップST262)。送信部26では、変換部25により変換された送信内容をネットワーク5のシステム仕様に則る送信データに作成し送信する(ステップST271、ステップST272)他、接続管理部23や受信監視部24からのネットワーク5への応答データを作成し送信する(ステップST281,ステップST272)。
上記の動作は、ネットワークシステムの接続先との接続とデータ送受信の流れの一例であるが、その他の場合においても、通信機能部2を構成する各部分の動作は同じである。
このように、この発明の実施の形態1の保護制御装置6においては、保護制御機能部1と通信機能部2のプログラムおよび設定データを分離して各機能部1,2に専用プログラム13,20および専用設定データ11,21を設けるとともに、各機能部1,2間のインターフェイス部3を保護制御機能部1に対応した手段とし、ネットワーク5からの受信データは通信機能部2にてインターフェイス部3が定める手段に変換し、逆にインターフェイス部3から通知されたデータは通信機能部2にてネットワーク5の送信データに変換するとともに、保護制御機能部1の機能に該当しない送受信データは通信機能部2にて処理させるものである。したがって、ネットワーク5のシステム仕様の変更に対して、通信機能部2のみの変更にて対応可能であり、保護制御機能部1の変更を不要とすることができるという効果がある。
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2を、保護制御装置の通信機能部の構成の他の例を示す図7によって説明する。
前述の実施の形態1では、各機能部1,2の専用設定データを各機能部1,2に付随するようにしたが、この実施の形態2では、インターフェイス部3に、通信機能部2の専用設定データを保護制御機能部1から取得する機能をもたせたものである。なお、保護制御機能部1において、通信機能部2の専用設定データ21の扱いは、保護制御機能部1の専用定データ11と異なる所定の範囲(アドレス領域)に対して、専用設定データとしての読み出し・変更・監視を、保護制御機能部1の専用設定データ11と同様の手続きにて行うのみであり、その内容に関して処理することはないようにすることにより、通信機能部2の変更により、その専用設定データ21の内容や構成が変更されても、保護制御機能部1の専用設定データ11の内容や構成が変更されることがないようにすることができるので、保護制御機能部1の処理機能が変わることはない。このようにすれば、専用設定データ11,21の管理が一元化できるため、専用設定データを保持する不揮発性記憶部を、通信機能部2から削減できるという効果がある。
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3を図8および図9により説明する。図8は保護制御装置の通信機能部の構成の更に他の例を示す図、図9は保護制御装置の通信機能部の概略動作フローの一例をフローチャートで示す図である。
本実施の形態は、図8に示すように、保護制御装置6(図1、図7参照)の操作部において特定の操作をすることにより、ネットワーク5からの通信機能部2の専用プログラム20の変更を可能とするため、プログラム変更要求判定部27とプログラム変更部28とを通信機能部2に設けたものである。
次に図8の通信機能部2の動作を図9により説明する。
保護制御装置6の操作部から特定の操作が行われたことをプログラム変更要求判定部27が検出した場合(ステップST291)、通信機能部2の接続管理部23はネットワーク5との全ての接続を閉じ(ステップST292)、プログラム変更部28による通信機能部2の専用プログラム20の変更が実行される。
プログラム変更部28は、プログラム変更以外のその他の処理を停止し(ステップST293)、変更するプログラムをネットワーク5から受信し(ステップST294)、受信プログラムの欠落がなく正しいことをチェックした後(ステップST295)、受信したプログラムに通信機能部2の専用プログラム20を書き換え(ステップST296)、正しく書き換えが終了したことをチェックする(ステップST297)。
正しく書き換えが終了したか否かは、プログラム送信元に通知するとともに、保護制御装置6の表示部に表示する(ステップST298)。
保護制御装置6のリセットまたは電源切/入により、変更された専用プログラム20が実行される。
実施の形態3では、特定の操作を行うことにより、通信機能部2の専用プログラム20の変更をネットワーク5から可能とするため、保護制御装置6のユニットを開いたり、ユニット内のハードウェア交換をすることなく、通信機能部2の機能を変更することができるという効果がある。また、保護制御機能部1には、通信機能部2から専用プログラム13を変更するインターフェイスや機能を備えないため、保護制御部のプログラム13が変更されることはない。
実施の形態4.
以下、この発明の実施の形態4を保護制御装置の通信機能部の構成の更に他の例を示す図10により説明する。
本実施の形態は、図10に示すように、ネットワーク5から受信する外部からの指令により、通信機能部2の専用プログラム20の変更および装置のリセットを可能とする指令処理部29と、ネットワーク5からの通信機能部2の専用プログラム20の変更を可能とするプログラム変更部28とを通信機能部2に設けたものである。
前述の実施の形態3では、保護制御装置6の操作部から通信機能部2の専用プログラム20の変更要求を行うようにしたが、この実施の形態4では、通信機能部2の専用プログラム20の変更要求と、通信機能部2の専用プログラム20の変更後の装置のリセットとを、ネットワーク5から受信する外部からの指令で行うようにしたものである。このようにすれば、電力系統の変電所ほか各所に設置されている各々の保護制御装置6まで行って保護制御装置6の操作部を操作することをしなくても、保護制御装置6の通信機能部2の専用プログラム20を、保護制御機能部1の機能を変えることなく、ネットワーク5を介して外部から変更ができるという効果がある。
前述の図1〜図10において、同一または相当部分には同一符号を付してある。
なお、この発明の実施の形態1〜4は前述の通りであり、以下の特徴点を有している。
特徴点1:電力系統の運用期間の長い保護制御機能を変更することなく、技術の発達が速い通信機能を変更することができる電力系統の保護制御装置を得ることができる。
特徴点2:保護制御機能部と通信機能部において各々個別にその変更有無を識別でき、そのインターフェイス部は通信機能部が備えるネットワーク仕様に依存しない手段とすることにより、通信機能部のプログラムまたは専用設定データのみの変更によりネットワーク仕様の変更に対応することができ、かつ、保護制御機能部が変更されないという特長がある。
特徴点3:保護制御装置の操作部において特定の操作を行うことによって、通信機能部のプログラムをネットワークから変更可能とすることにより、通信機能部の変更において、保護制御装置のユニットを開けることなく変更作業ができるという特長がある。
特徴点4:ネットワークからの指令により、保護制御装置の通信機能部のプログラムをネットワークから変更可能とすることにより、通信機能部の変更において、保護制御装置へ行って操作することなく変更作業ができるという特長がある。
特徴点5:保護制御機能部と通信機能部とを有し前記通信機能部がネットワークを介して外部システムと接続される電力系統の保護制御装置において、前記保護制御機能部にその機能を実行する専用プログラムを、前記通信機能部にその機能を実行する専用プログラムを、それぞれ設けるとともに、前記保護制御機能部と前記通信機能部との間にインターフェイス部を設け、前記インターフェイス部により前記通信機能部の前記専用プログラムの変更によって前記保護制御機能部の前記専用プログラムが変更されるのを防止する。
特徴点6:前記特徴点5において、前記保護制御機能部にその機能時に参照する専用設定データを、前記通信機能部にその機能時に参照する専用設定データを、それぞれ設け、前記インターフェイス部により前記通信機能部の前記専用設定データの変更によって前記保護制御機能部の前記専用設定データが変更されるのを防止する。
特徴点7:前記特徴点5において、前記保護制御機能部にその機能時に参照する専用設定データと前記通信機能部の機能時に参照する専用設定データとを個別に設け、前記通信機能部の前記専用設定データの変更時には前記通信機能部の前記専用設定データだけが変更される。
特徴点8:前記特徴点5において、保護制御装置の操作部で所定の操作が行われた場合、前記通信機能部の前記専用プログラムが前記ネットワークを介して外部の接続先から変更され、前記保護制御機能部の前記専用プログラムは前記インターフェイス部により防止される。
特徴点9:前記特徴点5において、前記ネットワークを介して外部の接続先から所定の指令を受信した場合、前記通信機能部の前記専用プログラムが前記ネットワークを介して外部から変更され、前記保護制御機能部の前記専用プログラムは前記インターフェイス部により防止される。
特徴点10:前記特徴点5において、前記ネットワークを介して外部の所定の接続先から所定の指令を受信した場合、前記通信機能部の前記専用プログラムが前記ネットワークを介して外部から変更され、前記保護制御機能部の前記専用プログラムは前記インターフェイス部により防止される。
特徴点11:前記特徴点9または10において、前記通信機能部の前記専用プログラムの変更後の再起動が、前記ネットワークを介して外部の接続先から行われる。
特徴点12:前記特徴点9または10において、前記通信機能部の前記専用プログラムの変更後の再起動が、当該プログラムの変更元である接続先から前記ネットワークを介して行われる。
特徴点13:保護制御機能部と通信機能部から構成され、夫々のプログラムの変更有無を識別する情報と夫々の機能部が参照する設定データを備えたネットワークに接続可能な保護制御装置において、保護制御機能部と通信機能部のインターフェイスが、ネットワークシステム仕様に依存しない手段である。
特徴点14:前記特徴点13において、通信機能部が参照する設定データが保護制御機能部の設定データの属する領域に配置されている場合において、通信機能部はインターフェイスを介して当該設定データを取得する手段を持ち、当該設定データの内容に依存せずに保護制御機能部は設定データの読み出し、変更、監視を行う。
特徴点15:前記特徴点13において、装置の操作部においてある特定の操作を行った場合、通信機能部のプログラムをネットワークから変更できるが、保護制御機能部のプログラムは変更できない。
特徴点16:前記特徴点13において、ネットワークからある特定の指令を受信した場合、通信機能部のプログラムをネットワークから変更できるが、保護制御機能部のプログラムは変更できない。
特徴点17:前記特徴点13において、ネットワークのある特定の接続先からある特定の指令を受信した場合、通信機能部のプログラムをネットワークから変更できるが、保護制御機能部のプログラムは変更できない。
特徴点18:前記特徴点16において、通信機能部のプログラムを変更した後、ネットワークからのある特定の指令により、装置を再起動できる。
特徴点19:前記特徴点17において、通信機能部のプログラムを変更した後、プログラムの変更元と同じ接続先からのある特定の指令により、装置を再起動できる。
特徴点20:保護制御機能部と、通信機能部と、それらを仲介するインターフェイス部と、各機能部のプログラムの変更有無を識別するための1つまたは複数の情報と、各機能部が参照する専用設定データを備え、インターフェイス部は、ネットワークの通信プロトコルやデータの仕様に依存せず、保護制御機能部に対応した、通信機能部から保護制御機能部の備える情報の読み出しと、通信機能部から保護制御機能部への操作・設定指令とその指令の結果の通知と、通信機能部への保護制御機能部が検出した情報の変化の通知をする手段をもつ。
特徴点21:保護制御機能部と、通信機能部と、それらを仲介するインターフェイス部と、各機能部のプログラムの変更有無を識別するための1つまたは複数の情報と、各機能部が参照する専用設定データを備え、インターフェイス部は、ネットワークの通信プロトコルやデータの仕様に依存せず、保護制御機能部に対応した、通信機能部から保護制御機能部の備える情報の読み出しと、通信機能部から保護制御機能部への操作・設定指令とその指令の結果の通知と、通信機能部への保護制御機能部が検出した情報の変化の通知をする手段をもち、通信機能部はネットワークからプログラムの変更が可能であるが、保護制御部はネットワークからプログラムの変更ができない。
特徴点22:保護制御機能部と通信機能部は、各々別の1つまたは複数のCPUやメモリなどのハードウェアと、プログラム、専用設定データにて実現することができる。インターフェイス部は、保護制御機能部と通信機能部がアクセス可能な共有メモリまたはパラレルバスまたはシリアルバスにて実現することができる。
特徴点23:電力系統の保護制御装置においてその保護制御機能の変更をすることなく、通信部分のプログラムまたは専用設定データの変更のみによりネットワークのシステム仕様の変更に対応可能とする。
この発明の実施の形態1を示す図で、保護制御装置の機能構成の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、保護制御装置の通信機能部の構成の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、保護制御装置の通信機能部の接続管理部の概略動作フローの一例をフローチャートで示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、保護制御装置の通信機能部の受信監視部の概略動作フローの一例をフローチャートで示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、保護制御装置の通信機能部の変換部の概略動作フローの一例をフローチャートで示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、保護制御装置の通信機能部の送信部の概略動作フローの一例をフローチャートで示す図である。 この発明の実施の形態2を示す図で、保護制御装置の通信機能部の構成の他の例を示す図である。 この発明の実施の形態3を示す図で、保護制御装置の通信機能部の構成の更に他の例を示す図である。 この発明の実施の形態3を示す図で、保護制御装置の通信機能部の概略動作フローの一例をフローチャートで示す図である。 この発明の実施の形態4を示す図で、保護制御装置の通信機能部の構成の更に他の例を示す図である。
符号の説明
1 保護制御機能部、 2 通信機能部、
3 インターフェイス部、 4 電力系統及びその設備や機器、
5 ネットワーク、 6 保護制御装置、
10 主機能部、
11 保護制御機能部が参照する専用設定データ、
12 保護制御機能部の専用識別情報、 13,20 専用プログラム、
21 通信機能部が参照する専用設定データ、
22 通信機能部の専用識別情報、 23 接続管理部、
24 受信監視部、 25 変換部、
26 送信部、 27 プログラム変更要求判定部、
28 プログラム変更部、 29 指令処理部。

Claims (8)

  1. 保護制御機能部と通信機能部とを有し前記通信機能部がネットワークを介して外部システムと接続される電力系統の保護制御装置において、前記保護制御機能部にその機能を実行する専用プログラムを、前記通信機能部にその機能を実行する専用プログラムを、それぞれ設けるとともに、保護制御機能部と通信機能部との間にインターフェイス部を設け、前記インターフェイス部により前記通信機能部の専用プログラムの変更によって前記保護制御機能部の専用プログラムが変更されるのを防止することを特徴とする電力系統の保護制御装置。
  2. 請求項1に記載の電力系統の保護制御装置において、前記保護制御機能部にその機能時に参照する専用設定データを、前記通信機能部にその機能時に参照する専用設定データを、それぞれ設け、前記インターフェイス部により前記通信機能部の前記専用設定データの変更によって前記保護制御機能部の前記専用設定データが変更されるのを防止することを特徴とする電力系統の保護制御装置。
  3. 請求項1に記載の電力系統の保護制御装置において、前記保護制御機能部にその機能時に参照する専用設定データと前記通信機能部の機能時に参照する専用設定データとを個別に設け、前記通信機能部の前記専用設定データの変更時には前記通信機能部の前記専用設定データだけが変更されることを特徴とする電力系統の保護制御装置。
  4. 請求項1に記載の電力系統の保護制御装置において、保護制御装置の操作部で所定の操作が行われた場合、前記通信機能部の前記専用プログラムが前記ネットワークを介して外部の接続先から変更され、前記保護制御機能部の前記専用プログラムは前記インターフェイス部により防止されることを特徴とする電力系統の保護制御装置。
  5. 請求項1に記載の電力系統の保護制御装置において、前記ネットワークを介して外部の接続先から所定の指令を受信した場合、前記通信機能部の前記専用プログラムが前記ネットワークを介して外部から変更され、前記保護制御機能部の前記専用プログラムは前記インターフェイス部により防止されることを特徴とする電力系統の保護制御装置。
  6. 請求項1に記載の電力系統の保護制御装置において、前記ネットワークを介して外部の所定の接続先から所定の指令を受信した場合、前記通信機能部の前記専用プログラムが前記ネットワークを介して外部から変更され、前記保護制御機能部の前記専用プログラムは前記インターフェイス部により防止されることを特徴とする電力系統の保護制御装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の電力系統の保護制御装置において、前記通信機能部の前記専用プログラムの変更後の再起動が、前記ネットワークを介して外部の接続先から行われることを特徴とする電力系統の保護制御装置。
  8. 請求項5または請求項6に記載の電力系統の保護制御装置において、前記通信機能部の前記専用プログラムの変更後の再起動が、当該プログラムの変更元である接続先から前記ネットワークを介して行われることを特徴とする電力系統の保護制御装置。
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