JP5147707B2 - 衛星航法受信機用のサンプリング閾値及び利得 - Google Patents

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Description

本発明は、包括的には干渉を受ける量子化測定に関し、より詳細には、全地球的航法衛星システム(GNSS)において、干渉信号の存在下で衛星航法受信機の性能を改善するためのサンプリング閾値及び量子化に関する。
全地球測位システム(GPS)のような全地球的航法衛星システム(GNSS)における受信機は、衛星からブロードキャストされる見通し(line-of-sight)航法信号に基づく距離測定値を用いる。受信機は、1又は複数のブロードキャスト信号の到着時刻を測定する。この到着時刻測定値は、擬似距離と呼ばれる信号の粗捕捉(C/A)符号化された部分に基づく時間測定値と、位相測定値とを含む。
干渉信号が存在することによって、1又は複数のGNSS航法信号の信号対雑音比(SNR)が低下する恐れがある。図2は、連続波(CW)干渉200を示す。CW干渉200は、干渉信号とみなすことができ、この場合正弦波であり、それぞれのGNSS信号によって用いられる拡散スペクトル信号210に重ね合わされる。拡散スペクトル信号210が受信機において相関する前では、干渉信号の振幅は、多くの場合、拡散スペクトル信号210の振幅よりも著しく大きい。相関は、GNSS信号のエネルギを逆拡散し、干渉信号のエネルギを拡散する。そして干渉信号は雑音のようになる。逆拡散した干渉信号からの付加雑音が環境背景熱雑音(ambient background thermal noise)212よりも大きい場合、受信GNSS信号のSNRは低減される。
GNSS信号のSNRは、干渉信号の局所的な振幅によって変化する。さらに、背景熱雑音212は、拡散スペクトル信号210をマスクする。しかし、拡散スペクトル信号210は、量子化されると、干渉信号の山及び谷においてより容易に検出される。ただし、干渉信号の変化率はほとんどゼロである。拡散スペクトル信号210は、干渉信号の変化率が最大である場合には、見つけることがより難しい。
1つの従来のアンチ・ジャミング手法は、干渉信号の山及び谷の付近のサンプルが受信機における信号処理中に用いられるような、干渉信号の振幅に基づく3レベル量子化214を用いている。山におけるサンプルの10%〜20%は+1だけ重みを付けられ、谷におけるサンプルの10%〜20%は−1だけ重みを付けられる。残りのサンプルは、0の重みを与えられることによって処分される。
しかし、この従来のアンチ・ジャミング検出手法において所望のサンプル集合を達成することは難しい場合がある。したがって、GNSS受信機における改善されたアンチ・ジャミング検出方式が必要である。
柔軟な高周波(RF)受信機を備える衛星航法デバイスが本明細書に記載される。受信機は、第1衛星からの少なくとも1つの第1拡散スペクトル信号を含む信号を受信する。受信機は第1チャネルを有し、当該第1チャネルは、信号をサンプリング及び量子化するアナログ/デジタル(A/D)変換器と、信号の増幅を調整する自動利得制御(AGC)とを含む。A/D変換器は、第1非ゼロの量子化閾値の大きさ及び第2非ゼロの量子化閾値の大きさを有する。AGCは、第1非ゼロの量子化閾値の大きさに従って利得を調整し、非ゼロ・サンプルPの第1所定の確率を生成する。第2非ゼロの量子化閾値の大きさは、非ゼロ・サンプルPの第2所定の確率に対応することができる。信号は、利得を用いて増幅され、第2非ゼロの量子化閾値の大きさを用いて量子化され、それによって、受信機に対する干渉信号の影響が、干渉信号パワー対受信機雑音パワーの任意の比で低減される。
A/D変換器は、2、3、4又は5の量子化ビットに対応する範囲の値を出力することができる。第1非ゼロの量子化閾値の大きさは、第1範囲の出力値に対応し、第2非ゼロの量子化閾値の大きさは、第2範囲の出力値に対応する。A/D変換器は検索テーブルを使用することもでき、該検索テーブルは第1マッピング及び第2マッピングを含む。第1マッピングにおける非ゼロ・サンプルは、第1非ゼロの量子化閾値に基づいて求められ、第2マッピングにおける非ゼロ・サンプルは、第2非ゼロの量子化閾値の大きさに基づいて求められる。
第1チャネルは、信号におけるDCオフセットを低減するDCオフセット補正回路を含むことができる。受信機はブランキング回路を含むこともでき、該ブランキング回路は、或る時間間隔中に信号のそれぞれのサンプルが閾値の大きさを超えるイベントの数を合計し、該イベントの数が或る値を超える場合に受信機を少なくとも一時的にディセーブルする。その閾値の大きさは、第1非ゼロの量子化閾値の大きさの8倍とすることができる。受信機は、そのイベントの数がその値未満となった後に再びイネーブルされることができる。
第1チャネルはダウン・コンバート回路を含むことができ、該ダウン・コンバート回路は、信号を第1キャリア周波数信号からベース・バンド付近の信号にまで変換する。ベース・バンド付近の信号は、サンプリング・レートの4分の1未満の第2キャリア周波数信号を有する。受信機は、位相回転回路であって、ベース・バンド付近の信号の量子化直交位相サンプルに対して複素位相回転を実行し、その結果、残りのバイアスが、0度〜360度の位相角にわたって概ね均一に分布し、それによって、第1拡散スペクトル信号に対応する積算期間にわたって概ねゼロに平均化する、位相回転回路を備えることもできる。位相回転回路は、検索テーブルを用いて複素位相回転を実行することができる。
本発明のさらなる課題及び特徴は、以下の詳細な説明及び添付の特許請求の範囲を図面と併せて考慮する場合に、それらからより容易に明らかとなるであろう。
同様の参照符号は、図面中の幾つかの図を通じて対応する部分を示す。
ここで、添付の図面に示される実施形態及び例を詳細に参照する。以下の詳細な説明においては、本発明の完全な理解を提供するために多数の特定の詳細が記載される。しかし、本発明がこれらの特定の詳細なしで実施することができることは当業者には自明であろう。他の例では、既知の方法、手順、構成要素及び回路は詳細に説明されていないが、これは、それらの実施形態の態様を不必要に分かりにくくしないためである。
1又は複数の拡散スペクトル信号を第1衛星から受信する、アンチ・ジャミング性能が改善された柔軟なRF受信機を備える衛星航法デバイスが説明される。受信機の実施形態は、少なくとも1つの第1拡散スペクトル信号を含む信号を第1衛星から受信する。受信機は、第1チャネルを有する。該第1チャネルは、信号をサンプリング及び量子化するアナログ/デジタル(A/D)変換器と、その信号の増幅を調整する自動利得制御(AGC)とを含む。A/D変換器は、第1アクティビティ(activity)とも呼ばれる、非ゼロ・サンプルPの第1所定の確率に対応する第1非ゼロの量子化閾値の大きさを有する。A/D変換器はまた、第2アクティビティとも呼ばれる、非ゼロ・サンプルPの第2所定の確率に対応する第2非ゼロの量子化閾値の大きさを有する。AGCは、第1非ゼロの量子化閾値の大きさに従って利得を調整することができる。信号は、利得を用いて増幅することができ、第2非ゼロの量子化閾値の大きさを用いて量子化することができ、それによって、受信機に対する干渉信号又はジャミング信号の影響が、干渉信号パワー対受信機雑音パワーの任意の比において低減される。信号振幅を調整するのではなくサンプルの統計値を制御することによって、且つガウス雑音及びジャミング信号の幾つかの偶発的な統計的特性を考慮に入れることによって、受信機は、所望のサンプル集合と、ひいてはアンチ・ジャミング性能の改善とを達成することができる。
衛星航法デバイスの実施形態では、航法は、位置決定法としても知られている、場所又は位置を求めることを含むものとして理解される。航法は、GNSSにおける衛星によって少なくとも部分的に提供される基準系に準拠して衛星航法デバイスがどこに存在するかを判断することとして解釈されるべきである。航法は、GNSSにおける1又は複数の衛星からの信号に少なくとも部分的に基づいてその衛星航法デバイスにおける時刻を求めることもできる。GNSSは、全地球測位システム(GPS)、全地球軌道航法衛星システム(Global Orbiting Navigation Satellite System)(GLONASS)、GALILEO測位システム、欧州静止航法オーバーレイシステム(European Geostationary Navigation Overlay System)(EGNOS)、広域補強システム(WAAS)、運輸多目的衛星用衛星航法補強システム(MSAS)、準天頂衛星システム(QZSS)、及びNavCom Technology, Inc.によるStarFire Networkを含むが、これらに限定されない。
GLONASSを除いては、GNSS衛星は、符号分割多元接続(CDMA)方法を用いて、衛星間干渉を緩和する。GLONASSの他の衛星は、L帯域におけるキャリア信号周波数で信号をブロードキャストし、拡散スペクトル擬似ランダム符号を用いる。GLONASSシステムは、周波数分割多元接続(FDMA)を用いて、衛星間干渉保護を提供する。各GLONASS衛星は、同じ拡散スペクトル符号を用いる。地球の反対側で同じ軌道に位置する正反対側の衛生を除いては、各衛星は、固有の周波数帯域を有する。正反対側の衛星は、同じ周波数帯域を共有することができる。
一例としてGPSを用いると、衛星は、航法信号を1575.42MHz L1キャリア信号周波数及び1227.6MHz L2キャリア信号周波数でブロードキャストする。第3のGPS信号は、1176.45MHz L5キャリア信号周波数用と計画されている。GALILEOシステムは、L1及びL5(E5Aとも呼ばれる)で信号を提供すると共に、1207.14MHz(E5B)及び1278.75MHz(E6)で追加の信号を提供するように計画されている。GALILEOはまた、異なる拡散スペクトル符号を有する追加の信号をL1キャリア信号周波数で提供する。QZSSシステムは、GPS対応信号をL1、L2及びL5のキャリア信号周波数で提供するように計画されている。QZSSはまた、未だに規定されていないL6キャリア信号周波数で信号を提供するように計画されている。WAAS、EGNOS及びMSASにおける衛星は、GPSのような信号をL1キャリア信号周波数で提供し、第2信号をL5キャリア信号周波数で提供ように計画されている。
StarFire Networkは、少なくとも部分的に通信リンクとして機能し、1525MHz〜1560MHzの周波数帯域において840Hz幅のチャネルを用いる。StarFire Networkは、1200符号化ビット/秒でデータを送信する。
GLONASSは、1598.0635MHz〜1605.375MHz(L1)及び1242.9375MHz〜1248.625MHz(L2)の周波数帯域で信号をブロードキャストする。GLONASSにおける信号の周波数帯域は、GPS及びGALILEOにおける信号の対応する周波数帯域の上端部と重なる。
図1は、GNSS100の一実施形態における装置110によって受信される複合信号を示す。複合信号は、1又は複数の衛星によりブロードキャストされる1又は複数の信号114と、物体112から反射されるマルチパス信号116とを含む。上述したように、信号114はそれぞれ、少なくとも1つの衛星に対応する少なくとも1つの拡散スペクトル信号を含む。
図3Aは、装置110(図1)の受信機内の第1チャネルのサブチャネル回路300の一実施形態における構成要素を示す。複合信号は、1又は複数のアンテナを備えるフロント・エンド回路によって受信される。アンテナ入力は、増幅されることもできるし、増幅されないこともでき(受動)、フロント・エンド回路内のルータにおけるアンテナ・コネクタ毎に1又は複数の周波数を合成することができる。増幅されないアンテナ又はアンテナとルータとの間の長いコネクタ若しくはケーブルを有する実施形態では、フロント・エンド回路は、初期利得段を含むことができる。複合信号310の少なくとも一部は、1又は複数のチャネルにルーティングされる。チャネルはそれぞれ、サブチャネル回路300のような1又は複数のサブチャネル回路を含む。サブチャネル回路300は、複合信号310の少なくとも一部の、少なくとも第1衛星に対応する少なくとも1つの拡散スペクトル信号におけるそれぞれの周波数帯域を受信する。
複合信号310は低損失フィルタ312に結合され、信号像(signal image)及び帯域外干渉が排除される。信号は、フィルタ312に結合される前に、増幅器(図示せず)において増幅することもでき且つ/又はフィルタ(図示せず)においてフィルタリングすることもできる。フロント・エンド電子機器内の初期低雑音増幅器を有する実施形態では、この増幅は省くことができる。信号の少なくとも一部は、ミキサ314のような1又は複数の変調器を用いて中間周波数(IF)までダウン・コンバートされる。いくつかの実施形態では、IFは、1又は複数の追加のサブチャネル回路において共通である。ミキサ314におけるダウン・コンバートは、第1基準信号をミキシングする。当該第1基準信号は、第1キャリア周波数又は局所発振器(LO)周波数をそれぞれ有し、信号発生器318によって生成される。
第1基準信号は、1又は複数のクロック信号に基づいて生成することができる。当該クロック信号は、基準発振器316によって生成することができる。受信機内の各サブチャネル回路は固有の第1LO周波数を有し、それによって、サブチャネル回路300のようなそれぞれのサブチャネル回路が、第1衛星からの少なくとも1つの拡散スペクトル信号におけるそれぞれの周波数帯域を受信することが可能になる。サブチャネル回路は、受信機内の少なくとも1つの共通の基準発振器からのクロック信号のうちの1又は複数を受信することができる。他の実施形態では、共通の基準発振器はなくてもよい。基準発振器316は、1又は複数の位相ロック・ループ、遅延ロック・ループ及び/又は補間回路を備えることができる。
ダウン・コンバートの後に、IFにおける信号は、表面弾性波フィルタのような高品質フィルタ320を通過する。当該高品質フィルタは、信号エイリアシング及び干渉信号を防止し、帯域外干渉を排除する。高品質フィルタ320は、フロント・エンドの事前選択フィルタリング(pre-selection filtering)のような、チャネル300内の他のフィルタとして低精度のものを用いることを可能にすることができ、自動利得制御(AGC)330のより簡単な実現を可能にすることができ、またA/D変換器338において、より少ないビットでの量子化を可能にすることもできる。フィルタ320のような、サブチャネル回路内のフィルタは、受信機における信号のための信号処理帯域幅を画定する。結果として、フィルタ320等のこれらのフィルタは、受信機の全体の信号処理特徴を規定するのを助ける。幾つかの実施形態では、フィルタ320等のフィルタは、概ねIFに等しい中央周波数と、概ね第1衛星の帯域幅よりも広い帯域幅とを有することができる。幾つかの実施形態では、フィルタ320等のフィルタのうちの1又は複数の帯域幅(3dB通過帯域)は、概ね30MHz(両側)よりも広くすることができる。幾つかの実施形態では、フィルタ320等のフィルタのうちの1又は複数の帯域幅(3dB通過帯域)を、概ね30MHz〜32MHz(両側)の包括的な範囲内にすることができる。例示的な一実施形態では、フィルタ320は、6以上の複素数極(complex pole)と等価にすることできる。StarFire Networkからの信号に対応するサブチャネルに関しては、フィルタ320は、IFに概ね等しい中央周波数を有することもできる。しかしこの場合、フィルタ320の帯域幅は、200kHzとすることができる。これは、StarFire Networkにおける信号は、より狭い帯域幅を用いるためである。
フィルタ320等のフィルタの帯域幅が、GNSS衛星のうちの1又は複数によるブロードキャスト信号に適用されるフィルタリングよりも少なくともわずかに広いことを確実にすることによって、信号内容は失われず、可能な限りの帯域外干渉が排除される。衛星の1又は複数におけるフィルタの帯域幅が今後増大すれば、フィルタ320等のフィルタの1又は複数の帯域幅も増大する可能性がある。その結果、信号内容は失われない。これによって、マルチパス信号116(図1)の補正の改善及び/又は受信機のトラッキング特徴の改善を可能にすることができる。
サブチャネル回路300のような、1又は複数のサブチャネル回路における信号は、ミキサ322のような1又は複数の変調器を用いてベース・バンド(ゼロ周波数)の概ね近くにまで変換される。ミキサ322におけるダウン・コンバートは、第2基準信号をミキシングする。当該第2基準信号はそれぞれ、第2キャリア周波数又はLO周波数を有し、互いに対して概ね直交位相であり、直交位相信号発生器(直交信号発生器)324によって提供される。第2基準信号は、基準発振器316及び/又は共通の基準発振器からの少なくとも1つのクロック信号に基づいて生成することができる。概ねベース・バンド付近は、A/D変換器338におけるサンプリング・レートの4分の1よりも概ね低い周波数を含むことができる。幾つかの実施形態では、概ねベース・バンド付近は、約100kHz未満の周波数を含むことができる。
ベース・バンド付近までのダウン・コンバーションは、意図的なドップラ周波数シフトを有効に導入する。これを実施するための1つの方法は、少なくとも1つのクロック信号のキャリア信号周波数を、該キャリア信号周波数が約40百万分率(PPM)だけ速いように設定することである。このオフセットによって、A/D変換器338からの全てのIサンプル及びQサンプルが、正の明白なドップラ周波数シフトを有することが確実になる。該ドップラ周波数シフトは、信号プロセッサ342のような信号処理回路における数値制御発振器(NCO)のような信号発生器の設計を簡単にする。このオフセットによって、デジタル・サンプリング・エッジが、少なくとも第1衛星からの少なくとも1つの拡散スペクトル信号における符号ビット・エッジ(code bit edge)のタイミングに関してランダムに分布することも確実になる。
例示的な一実施形態では、基準発振器316は、16.36864MHzの名目上のキャリア信号周波数を有する。これは、39.101MHzであり、すなわちGPSの10.23MHzの基本周波数の1.6倍よりも約40PPMだけ高い。基準発振器316からの少なくとも1つのクロック信号のキャリア信号周波数は、その寿命にわたって、経時劣化及び/又は温度変化によって、さらに10PPMだけ変化する場合がある。他の例示的な実施形態では、基準発振器316は、温度補償型水晶発振器(TCXO)及び/又は電圧制御型水晶発振器(VCXO)を含むことができる。
IF、第1LO及び第2LOの周波数は、GNSS信号によって用いられる符号とキャリア信号周波数との間のコヒーレントな関係を保つことができる。全てのGNSS信号に関して、符号ビット毎に概ね整数回のキャリアサイクルが存在する。選択されたダウン・コンバート周波数、即ちそれぞれの第1LO周波数及び第2LO周波数は、これらの関係を保つことができる。しかし、これらの関係は、衛星受信機の動きによって生じるドップラ周波数シフト、衛生若しくは受信機における基準信号、クロック信号のエラー及び/又は上述した意図的なドップラ周波数シフトから影響を受けないことに留意されたい。後述するように、受信機はこの特性を活用する。
IF及び第2LO周波数は、受信機内の共通の基準発振器及び/又は基準発振器316からのそれぞれの少なくとも1つのクロック信号の周波数の倍数と概ね同一とすることができる。(上述した)ドップラのソースを無視すると、サブチャネル回路のそれぞれの2つのダウン・コンバート周波数、すなわちそれぞれの第1LO周波数及び第2LO周波数の合計は、第1衛星からの少なくとも1つの拡散スペクトル信号におけるそれぞれのキャリア信号周波数に概ね等しくすることができ、該キャリア信号周波数は、それぞれの周波数帯域に対応する。たとえば、GPS L1周波数帯域は、1575.42MHzの名目上のキャリア信号周波数を有し、これは、154×10.23MHzに等しい。受信機200(図2)が、N×10.23MHzの周波数を有する、基準発振器316からのクロック信号を用いる実施形態では、第1LO及び第2LOは、このクロック信号から生成される。これらのLOのそれぞれの周波数は、キャリア周波数をトラッキングすることによって測定される距離が、符号をトラッキングすることによって測定される距離と概ね同じであることを保証する幾つかの関係に従うことができる。L帯域信号のそれぞれのキャリア周波数は、N×154の形式で表すこともできる(L1ではN=154、L2ではN=120、L5ではN=115、E54ではN=118、E6ではN=125)。第1LOの周波数は、基準クロック信号をAで乗算することによって生成され、すなわちLO=A×N×10.23MHzとなる。第2LOの周波数は、IFに概ね等しく、基準クロック信号をBで乗算することによって生成され、すなわちLO=B×N×10.23MHzとなる。乗数A及びBは、関係式s×(N−A×N)=B×Nに従うように選択される。ただし、低側のダウン・コンバートではs=1であり、高側のダウン・コンバートではs=−1である。たとえば高側の第1ダウン・コンバートを用いて、L1信号を13.7×10.23MHz(=140.151MHz)に等しいIFに変換する場合、sは−1に等しく、B×Nは、154+13.7、すなわち167.7に等しい。代わりに低側のダウン・コンバートが用いられる場合、sは1に等しく、B×Nは、154−13.7、すなわち140.3に等しい。異なる乗数Aは、GNSS周波数のそれぞれに用いることができる。同じIF及び乗数Bは、全ての周波数に用いることができる。或る意味では、高側の変換は、負の周波数を有するIFを生成するが、受信機内のフィルタ及び後続するダウン・コンバートは、正の周波数及び負の周波数について同じように作用することに留意されたい。
StarFire Networkからの信号のための1又は複数のサブチャネル回路は、直交位相検出を用いなくてもよい。第2LO周波数は、小さな、約21Hzのステップで調整することができ、その結果、第2LO周波数は、StarFire通信チャネルの中央周波数に一致する。受信機内のコントローラ、第1チャネル、及び/又はサブチャネル回路300のようなサブチャネル回路のうちの1つは、信号発生器324を逐次プログラミングして、それぞれの可能なStarFire周波数帯域に対応する周波数に適応させ、それによって、それぞれの信号が存在するか否かが判断される。StarFire信号処理において符号とキャリア信号周波数との特別な関係を維持する必要がない場合があり、したがって、それぞれの第1LO周波数及び第2LO周波数の選択はより自由に行うことができる。
ベース・バンド付近までのダウン・コンバージョンの後に、同相信号及び非同相信号は、ローパスフィルタ326に結合され、望ましくないスペクトル成分が除去される。信号は、AGC330を用いて求められた利得に基づいて増幅され、A/D変換器338においてサンプリング及び量子化され、同相Iサンプル及び非同相Qサンプルが生成される。Iサンプル及びQサンプルは、信号プロセッサ342において処理される。信号プロセッサ342は、検索テーブル344に記憶されている値を用いることができる。AGC330及びA/D変換器338は、検索テーブル336に記憶されている値を用いる制御ロジック334によって構成及び/又は調整することができる。利得及びA/D量子化閾値の大きさの設定及び/又は選択について、以下で更に説明する。
幾つかの実施形態では、サブチャネル回路300等のサブチャネル回路の1又は複数におけるIF、第1LO周波数及び/又は第2LO周波数は、調整可能及び/又は設定可能とすることができる。これは、受信機内のコントローラ、第1サブチャネル、及び/又はサブチャネル回路300等のサブチャネル回路の1つを用いて、信号発生器318のような少なくとも1つの信号発生器を調整及び/又は再構成することによって実現することができる。たとえば、直交位相信号発生器324からの基準信号の第2LO周波数は、数百Hzのステップで調整することができる。IFを適合又は設定する場合、フィルタ320、フィルタ326、ミキサ322及び/又はミキサ314のうちの少なくとも1つは、調整又は再構成することができる。符号とキャリアとの間の上述の関係は、IFが変更される場合、航法信号のために保つことができることに留意されたい。この関係は、StarFireのような幾つかの通信信号のためには、保ってもよいし、保たなくてもよい。
IF、第1LO周波数及び/又は第2LO周波数を設定可能にすることを可能にすることによって、IFは、概ね100MHz〜350MHzの範囲内の値に設定することができる。IF、第1LO周波数及び/又は第2LO周波数が調整可能である実施形態では、サブチャネル回路のうちの1又は複数を、包括的な範囲を有するIFに対して動的に構成することができる。設定可能又は適合可能なIFは、設計上のさらなる自由度を提供する。これらの自由度は、1又は複数のサブチャネルのIFが、フィルタ312、320及び/若しくは326、信号発生器318、直交位相信号発生器324、並びに/又はミキサ314及び322のような構成要素の要件を満たすように変化可能にすることができる。たとえば、受信機の製品寿命中に、1又は複数の構成要素が一般的には用いられなくなるか、又は異なるIF範囲に対応する1又は複数のより良い構成要素が入手可能になった場合、IFは、1又は複数のサブチャネル回路の第1LO周波数及び/又は第2LO周波数を設定又は適合することによって変更することができる。例示的な実施形態では、IFは、140MHz、160MHz及び/又は200MHzとすることができる。これは、これらの値が、携帯電話用に開発されている低コストのフィルタ及びミキサの仕様に一致することができるためである。
他の実施形態では、サブチャネル300は、より少ないか又はより多い構成要素を有することができる。2つ以上の構成要素の機能を、単一の構成要素で実現することができる。代替的に、幾つかの構成要素の機能は、さらなる例の構成要素又は受信機内の他の場所の構成要素で実現することができる。図3Aは、1つのサブチャネル回路300を示すが、幾つかの実施形態では、より多くのサブチャネル回路が存在することができる。幾つかの実施形態では、サブチャネル回路のうちの1又は複数は、直交位相検出及び直交位相サンプリングを用いなくてもよい。代わりに、信号は、第2キャリア周波数又はLO周波数を有する第2基準信号を用いて、1又は複数のミキサにおいてベース・バンド付近まで変換することができる。
図3Bは、サブチャネル回路360の一実施形態を示す。垂直線362は、図3Aの検出回路346に対応する。サブチャネル回路360の適切な性能のために、A/D変換器338からの正のA/Dサンプルと負のA/Dサンプルとの数が等しいことが望ましい。A/Dサンプルがゼロに平均化しない場合、A/Dサンプルは、DCバイアスとも呼ばれるバイアスを含む。該バイアスは、符号相関処理(図4の432及び434)中に付加的な干渉雑音に変換されるか、又はDCバイアスがそれぞれの拡散スペクトル符号によって提供される自動相関プロテクションよりも大きい場合、干渉衛星信号として現れる。DCオフセット補正回路348は、同相信号及び非同相信号をベース・バンド付近まで調整して、これらの信号の一方又は両方におけるDCバイアスを低減する。
DCバイアスを除去する1つの手法は、A/Dサンプルを1つの期間に関して平均し、結果として生じる平均値を次のA/Dサンプルから減算することである。しかし、この手法は、バイアスを除かれた(de-biased)A/Dサンプルにおいて精度に関して多くのビットを用いる場合があり、また結果的に信号処理342中に精度に関して多くのビットを用いる場合がある。他の方法は、DCバイアスの手動較正又はソフトウェア較正を含む。これらの方法は、手動でサブチャネル回路360内の構成要素を調整するか又はデジタル/アナログ(D/A)変換器を用いて可変のフィードバック電圧を提供することによって、DCバイアスを測定し、A/D基準電圧又はA/D閾値を調整する。
図14は、DCバイアスを除去するために用いられる回路1400の一実施形態を示す。回路1400は、任意選択のインバータ1414を用いてIサンプル1410及びQサンプル1412を任意選択的に反転する。アップ/ダウン・カウンタ1418は、サンプルが正の場合は自身のそれぞれのカウントを1ずつインクリメントし、サンプルが負の場合は自身のそれぞれのカウントを1ずつデクリメントする。一方のカウンタ1418がオーバーフローした場合、正のサンプルの余剰が存在し、したがって、パルスが、1つの演算増幅器1426の非反転入力に対する1つのバイアスM1422上に加えられ、1つの基準電圧が増大する。カウンタ1418のうちの一方がアンダーフローした場合、負のサンプルの余剰が存在し、したがって、パルスが、演算増幅器1426の反転入力に対する1つのバイアスP1424上に加えられ、1つの基準電圧が低減する。演算増幅器1426及びそれらの関連するフィードバック回路が、パルスの積算時間が100ms〜10sとなるように選択される。時間と共に、演算増幅器1426は、フィードバック・パルスを積算し、基準電圧を調整し、その結果、正のサンプルと負のサンプルとの数が等しくなり、Iサンプル1410及びQサンプル1412の平均がゼロになる。
図3Aを参照すると、A/D変換器338は、1又は複数のGNSS信号をアナログ形式からデジタル形式に変換する幾つかの実施形態を有する。当該技術分野において既知であるように、信号のナイキスト・レート以上のサンプリング・レートが許容可能である。複素サンプル(complex sample)が用いられる実施形態では、サンプリング・レートは、フィルタ326の帯域幅以上とすることができる。たとえばGPS信号の場合、サンプリング・レートは32MHzよりも高くすることができる。他の例示的な実施形態では、サンプリング・レートは、40MHz、60MHz又は80MHzとすることができる。信号処理中のパワー消費及びタイミング制約がサンプリング・レートに比例して増大するため、40MHzのサンプリング・レートは、既存のGNSS信号及び計画されているGNSS信号にとって適切である。今後、より広い帯域幅のGNSS信号が利用可能となった場合、フィルタ326の帯域幅及びA/D変換器338のサンプリング・レートは、したがって、新しいナイキスト・レートに基づいて増大させることができる。
幾つかの実施形態では、第1チャネル内の、サブチャネル回路300等の1又は複数のサブチャネル回路は、調整可能又は設定可能なビット数を有する1又は複数のデジタル信号を出力するように構成可能とすることができる。ビット数は、1、2、3、4、5又はそれよりも大きい数とすることができ、1ビット(2レベル)量子化、2ビット(3レベル、すなわち符号及び大きさ、つまり1、0及び−1)量子化、2ビット(4レベル)量子化及び3ビット(8レベル)量子化を含む。幾つかの実施形態では、より大きいビット数を用いることができる。しかし、A/D変換器338等のA/D変換器の複雑さは、ビット数の2乗に比例して変化し、ビット数が増加して5を超えると、リターンの逓減が生じる場合がある。ビット数は、動的に設定又は適合することができる。設定及び/又は適合は、受信機内のコントローラ、及び/又はサブチャネル回路300等のサブチャネル回路の少なくとも1つのコントローラによって制御することができる。1又は複数のサブチャネル回路が、1ビットを有するデジタル信号を出力するように構成される実施形態では、A/D変換器338の1又は複数を比較器と交換することができる。StarFire Network信号の情報量(毎秒1200ビット又は2400ビット)は、GNSS信号の場合よりも大幅に少なく、38.4kHzのようなより低いサンプリング・レートを用いることができる。このレートは、ナイキスト・レートの16倍又は32倍であり、ブロードキャスト・データ・レートの今後のあり得る上昇を促進する。このレートは、信号パワーを著しく損失することなく、データ・ビット・エッジが非同期デジタル・サンプルと同期することも可能にする。
図2に示されるように、干渉信号の存在によって、1又は複数のGNSS航法信号の信号対雑音比(SNR)が低下する恐れがある。上述したように、1つの従来のアンチ・ジャミング検出手法は、CW干渉の影響を低減しようと試みる。この試みは、受信機における信号処理342(図3A)中に干渉信号の山及び谷付近のサンプルが用いられるように、干渉信号の振幅に基づいて量子化閾値の大きさ214(図2)を設定することによって行われる。所望のサンプル集合をこの従来のアンチ・ジャミング検出手法において達成するのは難しい場合がある。受信機の実施形態は、干渉信号の振幅を制御するのではなく、ガウス雑音及び干渉信号の統計的特性に基づいてサンプルの統計値を制御することによって所望のサンプル集合を達成する。
GNSS受信機内のA/Dサンプルは通常、雑音により制限されている(noise limited:雑音制限である)。すなわち雑音の振幅は、衛星によってブロードキャストされる航法信号の振幅よりも大幅に大きい。この雑音は、通常の統計値又はガウス統計値を有することが知られており、以下ではガウス雑音と呼ばれる。図5は、ガウス統計値を有するサンプル集合500の集合平均からの正規化偏差512の関数としての確率510を示す。幾つかの実施形態では、偏差512は、標準偏差が1.0であるように正規化される。全てのサンプルの1/3は、集合平均の0.43の標準偏差内の大きさを有する(線514−1と514−2との間)。全てのサンプルの1/3は、平均+0.43の標準偏差(線514−2)よりも大きく、全てのサンプルの残りの1/3は、平均−0.43の標準偏差(線514−1)よりも小さい。
位相θを有するガウス雑音に関しては、全てのサンプルの概ね60%が、0.86の標準偏差内で生じる(線516−1と516−2との間)。この場合、そのサンプルの20%が、平均+0.86の標準偏差(線516−2)よりも大きく、20%が、平均−0.86の標準偏差(線516−1)よりも小さい。
干渉信号が、ガウス雑音よりも大きい場合、|cos(θ)|が0.5よりも大きい確率は、0.667である。これは、cos(60度)が0.5に等しいためである。したがって、干渉信号が受信機を飽和させない場合、AGC330(図3A)は、第1非ゼロの量子化閾値を用いて、A/D変換器338(図3A)のうちの少なくとも1つの量子化回路の利得を調整することができ、その結果、非ゼロ・サンプルPの所定の確率、すなわち第1アクティビティは、2/3に等しいか又はほぼ等しい。このようにして、第1非ゼロの量子化閾値の大きさは、干渉信号の振幅の1/2に設定することができる。このことは、たとえ干渉信号の振幅が求められていない場合でも該当する。利得と、第1非ゼロの量子化閾値の大きさの2倍にほぼ等しい第2非ゼロの量子化閾値の大きさとを用いて、サブチャネル300(図3A)内のA/D変換器338(図3A)の少なくとも1つにおいて信号を量子化することは、1.0に等しい|cos(θ)|、すなわち干渉信号の山及び谷に対応する。これは、干渉信号の変化率がゼロに近いサンプルを、信号処理342(図3A)において用いることを可能にし、したがって、CW干渉のような強い干渉の存在下での受信機の性能が改善される。さらに以下で説明されるように、AGC330(図3A)及びA/D変換器338(図3A)の量子化閾値の大きさを用いて利得を設定するためのこの手法を用いることは、干渉の非存在下では受信機の性能を大幅に低減しない。この段落で説明される手法は、利得と、2/3の第1アクティビティに対応する第1非ゼロの量子化閾値の大きさと、第1非ゼロの量子化閾値の大きさの2倍に概ね等しい第2非ゼロの量子化閾値の大きさとを使用するが、他の実施形態では、異なるアクティビティと、第2非ゼロの量子化閾値の大きさ対第1非ゼロの量子化閾値の大きさの異なる比とを用いることができる。
アンチ・ジャミング検出手法は、検索テーブル336(図3A)を用いて実施できる。幾つかの実施形態では、検索テーブル336(図3A)は、プログラム可能とすることができる。A/D変換器338(図3A)は、第1非ゼロの量子化閾値の大きさを用いて第1マッピングを行い、第2非ゼロの量子化閾値の大きさを用いて第2マッピングを行うことができる。表Iは、第1マッピング及び第2マッピングに適した検索テーブル336を示す。第1マッピングでは、4ビットのA/Dサンプルは、サンプルの2/3が1(有効)以上の大きさを有し且つサンプルの1/3が無効であるように規定される。第2マッピングでは、非ゼロの量子化閾値の大きさが2倍にされ、サンプルは3レベル(符号及び大きさ)量子化に変換される。これらのサンプルは、干渉の非存在下では、図5の平均+0.43の標準偏差(線514−2)よりも大きい、全てのサンプルの1/3と、図5の平均−0.43の標準偏差(線514−1)よりも小さい、全てのサンプルの残りの1/3に対応する統計値を有する。強い干渉が存在する場合、サンプルは、干渉信号の山及び谷に対応する。
Figure 0005147707
検索テーブル336(図3A)の他の実施形態は、1つのみのマッピングを有することができ、且つ/又は第1マッピング及び/若しくは第2マッピングに対して異なるビットの量子化を用いることができる。たとえば、制御ロジック334(図3A)を用いて5レベル量子化を実施することができるか又は選択することができる。5レベル量子化においては、サンプルの測定電圧vに基づくサンプル値q(v)は、以下の式で表される。なお、式中、Vは量子化の閾値の大きさを表す。
q(v)=−2 v<−V
q(v)=−1 −V<v<−0.5V
q(v)=0 −0.5V<v<0.5V
q(v)=1 0.5V<v<V
q(v)=2 V<v
上記式は、3レベルに関して等価に記述し直すと、以下のように表すことができる。
q(v)=−1及びアクティブ v<−V
q(v)=0及びアクティブ −V<v<−0.5V
q(v)=0及び非アクティブ −0.5V<v<0.5V
q(v)=0及びアクティブ 0.5V<v<V
q(v)=1及びアクティブ V<v
このアンチ・ジャミング検出手法の性能を評価するために、さらなる理論的背景が以下で提供される。3レベル量子化を用いる理想的なA/D変換器は、q(v)を、
q(v)=−1 v<−V
=0 −V<v<V
=1 V<v
のように割り当てる。サンプルが、たとえばDCオフセット補正回路348(図3A)を用いてゼロを中心にして平衡を保たれると仮定され、そのため、DCオフセットは、概ねほとんどなくなるか又は全くなくなる。
それぞれの衛星からの信号の振幅sは、ガウス雑音+干渉信号の振幅よりも大幅に小さく、これは、拡散スペクトル符号のパワー拡散によるものである。その信号についての確率関数p(x)は、ゼロの平均zを有する。
1.0だけ離れている値を有する3レベル・サンプル(すなわち−1、0及び1のサンプル)に関して、所望の信号の平均は、
m=s[p(V)+p(−V)]
であり、その分散は、
分散=∫p(x)dx+∫p(x)dx (1)
ただし、第1項の∫はx=−∞からx=−Vの範囲の積分を表し、第2項の∫はx=+Vからx=+∞までの積分を表す。
出力サンプルのSNRは、
S/N]=M/分散
として定義される。所望の信号と雑音とのSNRは、
S/N=s/σ
である。式中、σ =Nは、p(x)のガウス雑音成分の分散を表す。
CW干渉の存在下での出力信号の劣化Dは、以下の式で表すことができる
Figure 0005147707
上記式は、p(x)が0を中心にして対称であると仮定し、拡散スペクトルGNSS符号にとって有効である。ガウス雑音に関する確率密度関数は、以下の式で表される。
Figure 0005147707
したがって、サンプルsの3レベル量子化値が非ゼロである確率Pは、
P=∫p(x)dx+∫p(x)dx (2)
である。ただし、第1項の∫はx=−∞からx=−Vの範囲の積分を表し、第2項の∫はx=+Vからx=+∞までの積分を表す。
これは、サンプルの量子化値が、−V<x<Vの場合はゼロであるためである。式(2)は、分散についての式である式(1)と同一であることに留意されたい。Pは、サンプルのアクティビティであると定義される。
CW干渉が存在する場合、少なくとも正弦波の干渉信号がガウス雑音に加えられる。アクティビティに関する式、すなわち式(2)は、干渉信号又はジャミング信号を含む信号に関して、ガウス雑音及び正弦波の干渉信号に関する確率密度関数の畳み込みである。これは、ガウス雑音及び正弦波の干渉信号が独立しているためである。受信機において、正弦波の干渉信号の位相θは、その信号に関してランダムであり、すなわち確率密度関数は0〜2πにわたって均一である。任意の位相φにおける正弦波の干渉信号の瞬時値jは、
j=√(2Jcosθ) (3)
である。式中、Jは、正弦波の干渉信号の平均パワーを表す。CW干渉が正弦波ではなく、たとえば方形波信号であるとしても、受信機の幾つかの実施形態で実行される、さらに以下で説明する複素回転426(図4)は、そのようなCW干渉を正弦波の干渉信号に近似するような効果を有する。
図6は、正弦波の干渉信号の平均パワー対ガウス雑音パワーの様々な比、すなわち
J/N=J/σ
の様々な値に関する、表Iにおいて第2マッピングによって示されるような3レベル変換器における非ゼロ・サンプルPの確率、すなわちアクティビティの関数としての、出力信号のSNRにおける計算された劣化Dの図である。
問題は、ジャミング・レベル、すなわちJ/Nの比と、対応する最適な、非ゼロ・サンプルPの確率、すなわちアクティビティとを求める方法である。正弦波の干渉信号の平均パワーJが増大すると、最適なアクティビティは低減するはずである。J/N比が既知であるとすると、アクティビティは、制御ロジック334(図3A)のようなコントローラによって、式2の非ゼロ・サンプルPの確率に従って調整されるはずである。しかし、比J/Nを推定することは、サブチャネル回路300(図3A)の正確な較正と、雑音の多いパラメータの良好な推定とを必要とするため困難である。上述の且つ受信機の実施形態で実施されるアンチ・ジャミング検出手法は、この困難を克服するのを助ける。
第2非ゼロの量子化閾値の大きさを、正弦波の干渉信号の山及び谷に対応するように選択することは、非ゼロ・サンプルPの確率、すなわちアクティビティが0に近づくが、0に完全に等しくはならないことを意味する。低減された第1非ゼロの量子化閾値の大きさに対応する非ゼロ・サンプルPの第1確率、すなわち第1アクティビティを選択することによって、第2非ゼロの量子化閾値の大きさを求めることは、誤差をより生じやすくする。これは、非ゼロ・サンプルPの第1確率、すなわちアクティビティは0よりも大きいためである。例示的な一実施形態では、非ゼロ・サンプルPの第1確率、すなわちアクティビティは約2/3である。たとえば0.5Vの第1非ゼロの量子化閾値の大きさに従ってAGC330(図3A)を用いて利得を調整することによって、非ゼロ・サンプルPの第2確率は、ガウス雑音、すなわち無視できる程度の雑音と比較して強い干渉が存在する場合、第2非ゼロの量子化閾値の大きさに関しては概ね0となり、第2非ゼロの量子化閾値の大きさは、この例ではVである。ガウス雑音の場合のみに関しては、AGC330(図3A)を用いて利得を求めることは、0.5Vの第1非ゼロの量子化閾値の大きさに関して2/3の同じ第1アクティビティを結果的に生じ、Vの第2非ゼロの量子化閾値の大きさが用いられる場合、0.39に等しい、非ゼロ・サンプルPの確率を結果的に生じる。図6に示されているように、これは、この場合に関してはほとんど最適である。このアンチ・ジャミング検出手法(0.5Vの低減された第1非ゼロの量子化閾値の大きさに従って、図3AのAGC330を用いて利得を調整し、約2/3のアクティビティを得ること)は、比J/Nの広い範囲に関して受信機の性能を改善することが分かっている。
このアンチ・ジャミング検出手法の性能は、以下のように推定することができる。仮定された比J/Nに関して、式(2)に示されるように、AGC330(図3A)を用いて利得を求め、該利得は、2/3に等しい、非ゼロ・サンプルPの第1確率を生じる。一実施形態では、第2非ゼロの量子化閾値の大きさは、第1非ゼロの量子化閾値の大きさの2倍であるため、3分の2に等しい、非ゼロ・サンプルPの第1確率に対応する値から6dBだけ利得は低減され、結果として生じる性能が評価される。図7は、受信機の実施形態におけるアンチ・ジャミング検出手法についての計算された劣化対最適な性能の図である。受信機の実施形態におけるアンチ・ジャミング検出手法の結果と最適な性能との間の差は、比J/Nの広い範囲にわたって小さい。
干渉が、0.1の衝撃係数を有する極端に強いパルス信号である例を考える。パルスがオンである場合、A/D変換器338(図3A)の出力は±1に等しく、所望の信号は除去される。パルスがオフである場合、雑音はガウス雑音である。受信機がアンチ・ジャミング検出手法を用いない場合、2ビット(3レベル)量子化においては、非ゼロ・サンプルPの第1確率、すなわち第1アクティビティは、パルスがオンである場合には約1.0であり、パルスがオフである場合にはP−0.1である。ただしPは、全体の所望のアクティビティである。提案されるアンチ・ジャミング検出手法では、0.5Vの第1非ゼロの量子化閾値の大きさが用いられて、所望のアクティビティPは0.667に等しい。したがって、パルスがオフである場合、0.5Vの第1非ゼロの量子化閾値の大きさが用いられて、第1アクティビティは0.567である。ガウス雑音制限受信機では、すなわちパルスがオフである場合には、Vの第2非ゼロの量子化閾値の大きさが用いられて、第2アクティビティは0.253である。この閾値においては、ガウス雑音制限受信機の性能劣化は−1.66dBである。信号のフラクション(fraction)0.1をパルスによって除去することは、さらに0.92dBの劣化を結果的に生じる。したがって、全劣化は、−2.58dBである。パルスの衝撃係数が0.1よりも大きい場合、非常に大きな劣化が存在する。
結果として、受信機の幾つかの実施形態では、サブチャネル300(図3A)のようなサブチャネルのうちの1又は複数は、ブランキング回路を用いて、パルスジャミングの影響をさらに緩和することができる。上記の例においては、パルスがオンになると信号の処理を停止してパルスがオフになると処理を再開することによって、性能劣化は単に衝撃係数の損失となり、すなわち0.1の衝撃係数の場合に−0.92dBである。
図8は、ブランキング回路800の一実施形態を示す。受信機は、入力サンプルの大きさをモニタリングし、強い干渉によって引き起こされる非常に大きなサンプルに応じる突然の上昇を検出する。そのような突然の上昇が生じた場合、受信機は、信号処理を停止する(ブランキングをイネーブルする)。受信機が大きいサンプルの不在を検出すると、ブランキングはオフにされる(ディセーブルされる)。ブランキングがイネーブルされている間は、AGC及びゼロ点調整フィードバックは、ディセーブルされる。
Iサンプル810の3ビットの大きさと、Qサンプル812の3ビットの大きさとが、比較器814において閾値と比較される。幾つかの実施形態では、閾値はプログラム可能である。Iサンプル810の大きさ及びQサンプル812の大きさが閾値よりも多きい場合、カウンタ826は、ORゲート818を用いてインクリメントされる。16サンプル周期毎に、サンプルクロック820及び16で除算する16分周回路(divide-by-16 circuit)822−1を用いて、カウンタ826がリセットされる。カウンタ826が12のカウントに達した場合、比較器828によって求められるように、16の測定値のうちの12が大きいことが示されると、ラッチ838及びORゲート842が用いられてブランキングがイネーブルされる(844)。ブランキングがイネーブルされると、128のサンプルの少なくとも100が閾値よりも小さい大きさを有するI及びQの両方を有するまで、ブランキングはイネーブルされたままである。これは、ANDゲート832、カウンタ834、比較器836及びラッチ838を用いて実施される。カウンタ834は、16で除算する回路822及びORゲート830を用いてリセットされる。
ガウス雑音の3ビットのサンプルの大きさを超えることに関する確率及び標準偏差の数が、表IIに示されている。表IIは、AGC制御に関するアクティビティが2/3であると仮定している。大きなサンプルの確率は小さいが、極めて小さくはない。ランダム雑音によるブランキングの確率が非常に低いことが望ましく、サンプルのグループはモニタリングすることができ、ブランキングは、かなりの数のフラクションが大きい場合にのみ、イネーブルされる。
Figure 0005147707
(ブランキングをイネーブルするために)比較器814における閾値を求めると共に、いつブランキングがディセーブルすべきか、すなわちいつパルス・ジャミングがもはや存在しなくなるかを判断するために、多数のシミュレーションが実行された。これらのシミュレーションに基づいて、ブランキング回路800の例示的な一実施形態では、ブランキングは、Iサンプル810の大きさ及び/又はQサンプル812の大きさが、16サンプル周期のうちの12サンプル周期で4以上である場合にイネーブルされる(したがって、この例の比較器814における閾値は4に設定される)。比較器814の閾値は、0.5Vの第1非ゼロの量子化閾値の大きさの8倍とすることができる。ブランキングをイネーブルすること及びディセーブルすることの間のヒステリシスを用いて、高速のパルス・ジャミング・ブランキングのトグリングを低減することもできる。例示的な実施形態では、ブランキングは、Iサンプル810の大きさ及び/又はQサンプル812の大きさの両方が、128サンプル周期のうちの100サンプル周期において4未満である場合にディセーブルされる。
ブランキング回路800は、外部制御ブランキング840もサポートする。該外部制御ブランキング840は、アサートされる場合にブランキングをイネーブルする。この機構は、無線伝送又は協同的な(cooperative)擬似衛星(たとえば偽のGPS衛星に対応する信号)のような協同的な干渉信号がブロードキャストされている場合に用いることができる。ブランキングは、ディセーブルすることもできる。これは通常、受信機がオンにされた後の最初の数秒間に用いられて、AGC300(図3A)及びDCオフセット補正回路348(図3B)が定常状態に達することができる。
図15は、AGC330(図3A)のようなAGC回路1500の一実施形態を示す。AGC回路1500は、実装するのが簡単であり、非常に良好なジャミング耐性を提供し、信号プロセッサ342(図3A)のような後続の信号処理段にはトランスペアレントである。Iサンプル1510及びQサンプル1512の大きさは、比較器1514における閾値と比較される。幾つかの実施形態では、比較器1514におけるその閾値はプログラム可能とすることができる。幾つかの実施形態では、その閾値は第1非ゼロの量子化閾値の大きさとすることができる。Iサンプル1510及び/又はQサンプル1512の大きさが閾値以上である場合、それぞれのサンプルは有効である。それぞれのサンプルが閾値未満である場合、(表Iの第1マッピングにおいて示されたように)それらは無効である。有効なIサンプル及び/又はQサンプルの数は、加算器1518、1520、1522を用いて合計することができる。合計は、Nによる除算フィードバック1524を用いてNサンプル周期に等しい長さの時間間隔に設定される。Nによる除算フィードバック1524は、サンプル・イネーブル1508によってゲートされる。Nは、ms毎のサンプルの数の整数除数ではないように選択される(それによって、図3AのA/D変換器338のうちの少なくとも1つをゲートするために用いられるようなIF信号及び/又は1つ若しくは複数のクロック信号の対応する周波数でのエイリアシングが防止される)。結果的に、フィードバック・レートは概ね200KHzであり、所望のアクティビティ・レベルは、M/(2×N)のフラクション(fraction)として正確に表すことができる。この式中、Mは整数である。例示的な一実施形態では、Nは176に等しい。
によって規定される時間間隔の最後において、有効なIサンプル及びQサンプルのカウントが、比較器1526における目標閾値と比較される。幾つかの実施形態では、目標閾値はプログラム可能である。幾つかの実施形態では、目標閾値は、非ゼロ・サンプルの第1確率、すなわち第1アクティビティに対応する。合計が目標閾値よりも大きい場合、有効サンプルは多すぎ、少なくとも1つのAGC330(図3A)を用いて求められる利得は、ラインAGC M1528上のAGC演算増幅器の反転入力にパルスを送信することによって低減される。合計が目標閾値よりも小さい場合、有効サンプルは少なすぎる。利得は、ラインAGC P1530上のAGC演算増幅器の非反転入力にパルスを送信することによって増加する。演算増幅器及びサポート回路は、有効な積算時間が100ms〜10sとなるように選択することができる。AGC回路1500に図示されるように、フィードバック・パルスは、少なくとも1サンプル・クロックの周期長である。より速いAGC応答は、フィードバック・パルスの長さを、I合計及び/又はQ合計から目標閾値を減算した絶対値に比例させることによって、すなわち比例フィードバック制御によって得ることができる。A/D変換器338(図3A)において1ビット量子化を用いる受信機の実施形態では、AGCフィードバックは必要でない場合がある。
図3Aを参照すると、サブチャネル回路300のような1又は複数のサブチャネル回路からのサンプルは、信号プロセッサ342において処理することができる。幾つかの実施形態では、2つ以上のサブチャネルが、サンプルを信号プロセッサ342に結合することができる。幾つかの実施形態では、2つ以上の信号プロセッサが存在することができ、その信号プロセッサは、複数の信号プロセッサが単一の信号プロセッサとして機能するように協同的に用いることができる。サブチャネル回路300のようなそれぞれのサブチャネル回路からのサンプルは、信号プロセッサのうちの2つ以上にルーティングすることができる。
信号処理は、アナログ回路、デジタル回路又はアナログ回路とデジタル回路との組み合わせにおいて実現することができる。A/D変換器338を除いては、演算は、特定用途向け集積回路(ASIC)のようなハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせを用いて実行することができる。
サブチャネル回路及びA/D変換器338におけるタイミングは、信号処理342において有用である。図9は、タイミング回路900の一実施形態を示す。イネーブルされる(910)と、測定時間924は、定常状態N3レジスタ912によって提供されるプログラム可能な整数Nでサンプル・クロックを除算することによって生成される。N3で除算するUT分周器(UT Divide by N3 divider)914が自身の最終状態ESに到達する度に、測定時間924が生じ、N3で除算するUT除算器914が再初期化される。擬似距離レジスタ及び相関累算値(correlation accumulation)を含むGNSSデータは、測定時間924に基づいて出力のためにバッファリングすることができる。プログラム可能な、N3で除算するUT除算器914を用いることによって、A/D変換器338(図3A)におけるサンプリング・レート、第1LO周波数及び/又は第2LO発振器周波数が、信号プロセッサ342(図3A)の設計に影響を与えることなく変化することができる。結果として、サンプリング・レートは、信号帯域幅及び/又は利用可能な構成要素に基づいて調整することができる。
測定は、受信機内の共通の基準発振器、及び/又は基準発振器316のような1又は複数のサブチャネル回路内の1又は複数の基準発振器によって生成される時間に基づくため、受信機はユーザ時間測定受信機である。幾つかのGNSS受信機は、1msC/A符号時間(code epoch:符号エポック)の開始のような、1又は複数の受信衛星信号におけるイベントに基づいて測定の時間を調節する。そのような受信機は、チャネル時間測定受信機と呼ばれる。
タイミング回路900では、2つの変数が測定時間924のタイミングを制御するために利用可能である。定常状態N3レジスタ912は、測定間のサンプルクロックの数にプログラミングすることができる。N3で除算するUT除算器914は、自身の最終状態ESに達した後に、定常状態N3レジスタ912に記憶されている値にリセットされる。これは、制御ソフトウェアが、最後の最終状態から、1度きりの(one time only)N3レジスタ916を用いて新しい値を書き込んでいる場合以外に該当する。新しい値が書き込まれている場合は、N3で除算するUT除算器914は、1度きりのN3レジスタ916内の値に等しくなるように設定される。通常、制御ソフトウェアは、サンプルクロックの周波数に一致するように定常状態N3レジスタ912を設定する。そして、そのソフトウェアは、1度きりのN3レジスタ916を用いて、1測定周期の長さを定期的に短くするか又は長くすることによって、測定時間924が協定世界時(UTC)又はGPS時間に一致するように、測定時間924のタイミングを調整する。
パルス/秒(PPS)926信号の制御は、Pで除算するPPS除算器(PPS divide by P divider)920を除いては測定時間924に類似しており、サンプルタイムの代わりに測定時間924信号をカウントする。PPS926信号は、測定時間924の整数倍において生じなければならない。再び、2つの制御変数が、定常状態Pレジスタ918及び1度きりのPレジスタ922を用いて実装される。定常状態Pレジスタ918は、PPS926出力間の測定時間924の定常状態の数(steady-state number)を規定する。1度きりのPレジスタ922は、所望の出力時間に関してPPS926の位相をシフトするために1回用いられる。たとえば、GPS航法のソリューションが、サンプルクロック周波数が40922クロック/msであること、及び最後の測定時間924が10ms+2000クロック−UTCms時間において起こったことを示す場合、制御ソフトウェアは、レジスタを以下のように構成することによって、測定時間924及びPPS926をUTCに調整する。定常状態N3レジスタ912を40922に設定して、サンプルクロック周波数に一致するようにすることができ、1度きりのN3レジスタ916を40922−2000に設定して、測定時間924をUTCミリ秒に調整することができる。次の測定周期は、38922クロック長であり、40922クロックの定常状態測定周期が後続する。定常状態Pレジスタ918を1000に設定して、毎秒1つのパルスを生成することができる。1度きりのPレジスタ922を1000−10に設定して、PPS926をUTC秒に調整することができる。1つのPPS926間隔は、900の測定周期長であり、1000の測定時間924毎に1つのパルスという定常状態のレートが後続する。
図10は、起動停止回路1000の一実施形態を示す。第1チャネルのような、受信機内のそれぞれのチャネルは、起動カウントMレジスタ1012に値を書き込むことによって起動することができる。このコマンドは、測定時間924(図9)において有効になり、起動カウントMレジスタ1012へのそれぞれの書き込みが後続する。N3で除算するUT除算器914が起動時間と一致する場合、それぞれのチャネルのレジスタは、ラッチ1014によって提供されるチャネル・イネーブル1018を用いて初期化され、それぞれのチャネルは信号処理を開始する。デフォルトでは、符号器(コーダ)430(図4)等の符号器は、自身の初期符号状態において起動する。符号の長さが1msよりも長い場合、制御ソフトウェアは、起動時間を制限するか、又は選択された起動時間における適切な初期状態で符号シフトレジスタをプログラミングすることができる。
それぞれのチャネルは、それぞれのチャネルの停止レジスタに書き込むことによって停止する。停止コマンド1016が受信されると、各チャネルの全ての部分はオフにされ、低電力モードに設定することができる。それぞれのチャネルは、新しいコマンドを起動カウントMレジスタ1012に書き込むことによって再起動することができる。
図4は、信号プロセッサ342(図3A)等の信号プロセッサ400の一実施形態を示す。A/D変換器410及び412は、それぞれIサンプル及びQサンプルを提供する。A/D変換器410及び412は、少なくともそれぞれのサブチャネル回路用の信号処理回路400への第1ポートである。したがって、第1ポートは、少なくとも、信号の単一のキャリア信号周波数においてデータを受信するそれぞれのサブチャネルに対応する。信号処理回路400又はさらなる例の信号処理回路400のいずれかに結合される追加のサブチャネル回路からの1又は複数の追加のポートが存在することができる。多周波アンテナを有する実施形態では、別個のサブチャネル及びポートを、信号のそれぞれのキャリア信号周波数に用いることができる。姿勢決定システムのような、複数のアンテナを有する実施形態では、別個のポートが、各アンテナからの信号のそれぞれのキャリア信号周波数のために必要とされる場合がある。
Iサンプル及びQサンプルは、3レベル変換器414に結合される。3レベル変換器414は、表Iの第2マッピングにおいて示されたようにIサンプル及びQサンプルのビット数を、符号及び大きさにマッピングする。幾つかの実施形態では、3レベル変換器414は、検索テーブル344(図3A)のような検索テーブルの代わりに回路を用いて実装することができる。サンプルは、マルチプレクサ416及び418に結合される。該マルチプレクサ416及び418は、信号処理回路400の残りの部分をポートのうちの少なくとも1つに結合する。
図3Aを参照すると、直交位相信号発生器324からの基準信号は、位相のずれが正確に90度でない場合がある。信号がベース・バンドまでダウン・コンバートされる場合、位相誤差は又は位相バイアス、及び対応する信号処理損失が結果的に生じる。結果として、従来の受信機は、通常、図3Aに示したような直交位相検出及び直交位相サンプリングは使用しない。さらに、サンプリング及び量子化は、一般的にはベース・バンドでは行われない。代わりに、サンプリング及び量子化は、A/D変換器338のようなA/D変換器のサンプリング・レートの4分の1のような残りのIFにおいて実行することができる。A/D変換器のサンプリング・レートを増大させると共にサンプルを平均化することによって、残りのバイアスを除去することができる。本質的には、これらの従来の受信機内のA/D変換器は、信号をベース・バンドまでダウン・コンバートする。しかし、結果として生じるIサンプル及びQサンプルは、或る時間間隔にわたって求められる。これは、マルチパス信号116(図1)の補正をより難しくする場合がある。また、A/D変換器の増大したサンプリング・レートに関連するパワーペナルティも存在し得る。ダウン・コンバートを直接無線周波数からベース・バンド付近まで実施するこれらの従来の受信機では、直交位相検出は通常用いられない。
装置110(図1)内の受信機では、信号は、概ねベース・バンド付近までダウン・コンバートされ、サブチャネル回路300の説明において上述したように直交位相でサンプリング及び量子化することができる。この検出手法によって、Iサンプル及びQサンプルが概ね同時に検出されることができる。そしてこれは、マルチパス信号116(図1)の補正の改善及び電力消費の低減を可能にすることができる。しかし、直交位相信号発生器324からの基準信号内の位相誤差に関連する残りのバイアスがある可能性があるという問題が依然として存在する。概ねベース・バンド付近までのダウンコンバーティングは、或る解決策を提供する。上述したように、結果として生じる信号は、意図的なドップラ周波数シフトを事実上有する。複素位相回転が信号処理342中に行われて、この意図的なドップラ周波数シフトを補正することができる。このプロセスでは、対応するバイアスは、0度〜360度にわたって概ね均一に分布し、ゼロに平均化される。
図4を再び参照すると、概ねベース・バンド付近までのダウン・コンバートに関連する残りのバイアス及び意図的なドップラ周波数シフトを補正する複素回転が、(たとえば強制的にQサンプルを0に等しくさせることによって)複素回転回路426内で実行される。さらに以下で説明されるように、複素回転は、検索テーブル424内の値に基づくことができる。その値は、キャリア信号発生器又はNCO420に基づいて求められる。当該キャリア信号発生器又はNCO420は、補正される意図的なドップラ周波数シフトを求めるキャリア又は位相のトラッキング・ループの一部である。信号のサンプル内の少なくとも1つの拡散スペクトル符号は、符号器430及び符号信号発生器すなわちNCO428に基づいて相関器432及び434において復調される。当該符号信号発生器又はNCO428は符号トラッキング・ループの一部である。サブチャネル相関器432及び434からのI累算値及びQ累算値は、測定時間924(図9)における信号処理ソフトウェアへの出力であり、累算値は、位相及び符号のトラッキング・ループのためのフィードバックを計算するために用いることができる。
回転及び補正の演算は、事実上、Iサンプル及びQサンプルに埋め込まれる衛星信号を、それぞれのチャネルによって生成される信号のレプリカと混合する。レプリカ信号の位相、周波数及びタイミングが、衛星から受信される位相、周波数及びタイミングを概ね複製する場合、サブチャネル相関器432及び434によって累算されるパワーは最大化される。レプリカ信号においてタイミング誤差が存在する場合、相関器432及び434によって累積されるパワーは、符号のタイミングが1拡散スペクトル符号ビット未満だけ誤差を有する場合に低減されるか、又は誤差が1拡散スペクトル符号ビット以上である場合にゼロとなる。
回転及び補正の演算はそのサンプル・レートにおいて行われ、したがって、信号処理によるSNR損失は非常に小さい。回転及び補正の演算の順序は任意である。したがって、幾つかの実施形態では、相関を回転の前に実行することができ、回転を相関の前に実行することもでき、又は回転及び相関の演算を単一の演算に組み合わせることもできる。例示的な一実施形態では、回転は相関の前に実行される。これによって、Iサンプル及びQサンプルの対毎に1つの回転を実行することができる。しかし、サブチャネル毎に1つのセットを含む多くの相関がある。
図4に示されるように、サブチャネル回路300(図3A)のような1又は複数のサブチャネル回路からのIサンプル及びQサンプルは、Iサンプル及びQサンプルの複素回転426によって、それぞれのチャネルのための基準信号のキャリア信号成分と混合される。回転されたサンプルI及びQは、
=I・cos(NCO)−Q・sin(NCO)
=I・sin(NCO)+Q・cos(NCO)
を用いて生成される。ただし、NCOは、キャリアNCO420に基づくテーブル424からの値を表す。図11は、キャリアNCO420(図4)のようなキャリアNCO1100の一実施形態を示す。イネーブルされる(910)と、キャリアNCO1100は、合計回路1110及び位相アキュムレータ1114を用いて、レジスタ1112内のキャリアNCOレート(スケーリングされた信号ドップラ)値を積算することによって、第1チャネルのようなそれぞれのチャネルのための基準信号の位相を維持する。部分キャリア位相(fraction carrier phase)及び受信機の基準拡散スペクトル符号は、RFセクション入力データと混合されて、同相I相関測定値及び直交位相Q相関測定値が生成される。I測定値及びQ測定値は、フィードバック・ループによって用いられて、NCOレート値及び配分率(fractional rate)又は部分キャリア位相1116が生成される。フィードバック・レート又は部分キャリア位相1116は、自動周波数制御ループ、コスタス(Costas)・ループ又は位相ロック・ループのような周波数又は位相のトラッキング・ループを閉じるために用いられる。制御ソフトウェアは、1回/ms以下の任意のレートでキャリアNCOレートを更新することができる。ループ更新レートは、トラッキング・ループの設計パラメータである。たとえば、一般的なフィードバック・レートは、ループ帯域幅の約10分の1に等しい。より速いフィードバック・レートは、処理負荷を増大させるが、ループ性能にはほとんど影響を与えないことができる。ループ帯域幅よりも10分の1遅いフィードバック・レートは、動的な状件下でロックを解除するか又はループ雑音を増大する場合がある。
基準信号の位相又はキャリア位相は、位相アキュムレータ1114を用いて積算される。キャリア位相角は、それぞれのチャネルがそれぞれの基準発振器クロック・エッジにて起動する場合にゼロと仮定される。実際には、位相は起動時にはゼロではないが、対応するトラッキング誤差がIサンプル及びQサンプルにおいて反映される。キャリア位相トラッキングは、基準位相角を補正する。それぞれのチャネルが起動した後に且つそれぞれのチャネルがオフにされるまで、32ビットの位相キャリアNCOレート値は、クロック・サイクル毎に32ビットの位相アキュムレータ1114に加えられる。キャリア位相の最下位ビットは、キャリアサイクルの2−32サイクルである。キャリアNCOレートレジスタ1112の最下位ビットは、2−32キャリアサイクル/クロックである。信号プロセッサ400(図4)におけるクロックレートが40.9216MHzである場合、キャリアNCOレートレジスタ1112の最下位ビットは0.0095278Hz(104.96ビット/Hz)に等しく、レジスタ1112の範囲は0MHz〜40.9212589MHzである。基準発振器の上述した意図的な周波数オフセットによって、ドップラは常に正である。
複素位相回転におけるビットの構成及び重み付けは、位相回転に用いられる正弦/余弦テーブル424(図4)に依存する。表IIIは、5ビット、11余弦/11正弦の実施態様を示す。表IIIは、位相アキュムレータ1114の4の最上位ビットを用いて索引を付けられている。最上位の4ビットは0.5サイクルの重みを有し、最下位ビットは16分の1サイクル、すなわち22.5度に対する重みを有する。表III内の整数値の平均振幅は10.96である。表IIIのフーリエ変換の非基本成分のパワーは0.1dB未満であり、したがって、表IIIが導入する処理損失はごくわずかである。
Figure 0005147707
キャリアNCO回路1100では、位相アキュムレータ1114のオーバー・フローは、積算ドップラの1サイクルの累算を示す。キャリア・サイクル・カウント・レジスタ1118は、オーバー・フローをカウントし、全体キャリア位相1120を出力する。連続測定値の有限の差はデルタ・キャリア位相測定値として用いることができ、積算は最初にゼロに等しいように設定され、したがって、間隔中の積算値は位相変化に対応する。
図13は、衛星航法デバイスにおける演算の一実施形態を示す。第1衛星からの、少なくとも1つの拡散スペクトル信号を含む信号が受信される(ボックス1312)。信号を増幅するための利得は、サンプルの3分の2が非ゼロであるように、第1非ゼロの量子化閾値の大きさを用いて求められる(ボックス1314)。信号は、第2非ゼロの量子化閾値の大きさを用いてサンプリング及び量子化される。当該第2非ゼロの量子化閾値の大きさは、第1非ゼロの量子化閾値の大きさの2倍である。幾つかの実施形態では、演算はより少ないか又は追加することができ、演算の順序は取り決めし直すことができ、且つ/又は2つ以上の演算を組み合わせることができる。
図12は、全地球的航法衛星システム(GNSS)における装置110(図1)のような装置1210の一実施形態を示す。装置1210は、フロント・エンド回路1212と、信号プロセッサ342(図3A)のような信号プロセッサ1214と、少なくとも1つのプロセッサ1216と、メモリ1218とを備える。高速ランダムアクセスメモリを含むことができると共に、1又は複数の磁気ディスク記憶装置、EEPROM及び/又はフラッシュEEPROMのような不揮発性メモリを含むこともできるメモリ1218は、プロセッサ1216によって実行されるオペレーティングシステム1220及び少なくとも1つのプログラム・モジュール1236を含む。少なくとも1つのプログラム・モジュール1236は、AGC1222、A/D変換器1224、DCオフセット補正1228、復調1230、位相回転1232、GNSS符号器/復号器(コーダ/デコーダ)1238、並びにキャリア及び符号のロック(carrier and code lock)1240のための回路に対応する命令及び/又はファイルを含む。A/D変換器1224は、1又は複数のマッピング1226を含む。位相回転1232は、正弦/余弦テーブル1234を含む。プログラム・モジュール1236は、任意選択の(ダブルデルタ補正、ストローブ相関器及びパルスアパーチャ相関器のような)マルチパス補正及び/又はマルチパス計算を含むことができる。プログラム・モジュール1236は、第1チャネルのような1つ若しくは複数のチャネル及び/又はサブチャネル回路300(図3A)のような1つ若しくは複数のサブチャネル回路におけるIF、フィルタ、ミキサ及び/又はLO周波数を調整するための命令を含むこともできる。幾つかの実施形態では、2つ以上のプロセッサ1216が存在することができる。他の実施形態では、装置1210はASICを備えることができ、プロセッサ1216によって実行される少なくとも1つのプログラム・モジュール1236の幾つかの又は全ての機能はASICにおいて実施することができる。
上述の記載では、説明の目的で、本発明の完全な理解を提供するために特定の用語を用いた。しかし、特定の詳細が、本発明を実施するために必要ではないことは当業者には明らかであろう。それらの実施形態は、本発明の原理及び本発明の実際の用途を最も良く説明するために選択及び記載された。それによって、当業者は、本発明及び様々な変更を有する様々な実施形態を意図される特定の使用に適切であるように最良に利用することができる。したがって、上述の開示では、包括的であること又は本発明を開示された厳密な形態に限定することは意図されていない。多数の変更及び変形が、上記の教示に鑑みて可能である。
本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等物によって画定されることが意図される。
全地球的航法衛星システム(GNSS)をダイレクトパス信号及びマルチパス信号と共に示す図である。 拡散スペクトル信号の連続波(CW)干渉を示す図である。 GNSS受信機内のチャネルの構成要素を示すブロック図である。 GNSS受信機内のチャネルの構成要素を示すブロック図である。 GNSS受信機における受信信号の信号処理を示すブロック図である。 サンプル集合分布を示す図である。 CW干渉信号パワーの関数としての出力信号対雑音(SNR)比における計算された劣化の図である。 理論上の最高の結果に対するCW干渉信号パワーの関数としての出力SNR比における計算された劣化と、アンチ・ジャミング検出手法の一実施形態とを比較する図である。 ブランキング回路を示すブロック図である。 タイミング回路を示すブロック図である。 起動停止回路を示すブロック図である。 キャリア数値制御発振器(NCO)を示すブロック図である。 GNSS受信機内の構成要素を示すブロック図である。 GNSS受信機を動作させる方法を示すフロー図である。 GNSS受信機内のDCオフセット補正回路を示すブロック図である。 GNSS受信機内の自動利得制御(AGC)回路を示すブロック図である。

Claims (23)

  1. 衛星航法デバイスであって、
    該デバイスは、第1衛星からの少なくとも1つの第1拡散スペクトル信号を含む信号を受信し、第1チャネルを有する受信機を備え、該第1チャネルは、
    前記信号をサンプリングし、該信号の値を量子化するアナログ/デジタル変換器であって、該量子化された信号の値を第1非ゼロの量子化閾値の大きさを用いて第1サンプル値に第1マッピングを行い、前記第1サンプル値を第2非ゼロの量子化閾値の大きさを用いる3レベル量子化を用いて第2サンプル値に第2マッピングを行うアナログ/デジタル変換器と、
    前記信号の利得を調整する自動利得制御手段と、
    前記第1マッピングが非ゼロの第1サンプル値の予め設定した第1確率を生じるように、前記利得を決定する制御ロジック手段と
    を含んでいることを特徴とする衛星航法デバイス。
  2. 請求項1記載の衛星航法デバイスにおいて、前記自動利得制御手段による利得の調整及び前記第1及び第2マッピングの実行により、前記受信機に対する干渉信号の影響を、干渉信号パワー対受信機雑音パワーの任意の比で低減するよう構成されていることを特徴とする衛星航法デバイス。
  3. 請求項1記載の衛星航法デバイスにおいて、前記量子化された信号の値は、2、3、4及び5から成る群から選択される数のビットを有することを特徴とする衛星航法デバイス。
  4. 請求項1記載の衛星航法デバイスにおいて、該デバイスはさらに、前記信号におけるDCオフセットを低減するDCオフセット補正回路を備えることを特徴とする衛星航法デバイス。
  5. 請求項1記載の衛星航法デバイスにおいて、該デバイスはさらに検索テーブルを備え、該検索テーブルは、前記第1マッピング及び前記第2マッピングのための情報を含み、該第1マッピングにおける非ゼロの第1サンプル値は、前記第1非ゼロの量子化閾値の大きさに基づいて求められ、前記第2マッピングにおける非ゼロの第2サンプル値は、前記第2非ゼロの量子化閾値の大きさに基づいて決定されることを特徴とする衛星航法デバイス。
  6. 請求項1記載の衛星航法デバイスにおいて、該デバイスはダウン・コンバート回路をさらに備え、該ダウン・コンバート回路は、前記信号を第1キャリア周波数信号からベース・バンド付近の信号にまで変換し、該ベース・バンド付近の信号は、サンプリング・レートの1/4未満の第2キャリア周波数信号を有することを特徴とする衛星航法システム。
  7. 請求項記載の衛星航法デバイスにおいて前記第2キャリア周波数信号は、100KHz未満であることを特徴とする衛星航法デバイス。
  8. 請求項7記載の衛星航法デバイスにおいて、該デバイスはさらに位相回転回路を備え、該回路は、前記ベース・バンド付近の信号の量子化直交位相サンプルに対して複素位相回転を実行し、その結果、残りのバイアスが、0°〜360°の位相角にわたって均一に分布し、それによって、前記第1拡散スペクトル信号に対応する積算期間にわたってほぼゼロに平均化することを特徴とする衛星航法デバイス。
  9. 請求項8記載の衛星航法デバイスにおいて、前記位相回転回路は、検索テーブルを用いて前記複素位相回転を実行することを特徴とする衛星航法デバイス。
  10. 請求項1記載の衛星航法デバイスにおいて、該システムはさらにブランキング回路を備え、該ブランキング回路は、イネーブルされると、ある時間間隔中に前記信号のそれぞれのサンプルが閾値を超えるイベントの数を合計し、該イベントの数が或る値を超えると、前記受信機をディセーブルするよう構成されていることを特徴とする衛星航法デバイス。
  11. 請求項10記載の衛星航法デバイスにおいて、前記閾値は、前記第1非ゼロの量子化閾値の大きさの8倍であることを特徴とする衛星航法デバイス。
  12. 衛星航法デバイスであって、
    該デバイスは、第1衛星からの少なくとも1つの第1拡散スペクトル信号を含む信号を受信し、第1チャネルを有する受信機構を備え、
    該第1チャネルは、
    前記信号をサンプリングしかつ量子化された信号の値を決定し、該量子化された信号の値を第1非ゼロの量子化閾値の大きさを用いて第1サンプル値に第1マッピングを行うとともに、前記第1サンプル値を第2非ゼロの量子化閾値の大きさを用いる3レベル量子化を用いて第2サンプル値に第2マッピングを行う手段と、
    前記信号の利得を調整する手段であって、前記第1マッピングが非ゼロの第1サンプル値の予め設定した第1確率を生じるように、前記利得を調整する手段と
    を備えていることを特徴とする衛星航法デバイス。
  13. 衛星航法デバイスを動作させる方法であって、
    受信機により、第1衛星からの少なくとも1つの第1拡散スペクトル信号を含む信号を受信するステップと、
    前記信号の利得を調整するステップと、
    前記信号をサンプリングし、量子化された信号の値を決定するステップと、
    該量子化された信号の値を、第1非ゼロの量子化閾値の大きさを用いて、第1サンプル値に第1マッピングを行うステップと、
    前記第1サンプル値を、第2非ゼロの量子化閾値の大きさを用いる3レベル量子化を用いて、第2サンプル値に第2マッピングを行うステップと
    を含み、
    前記信号の利得は、前記第1マッピングが非ゼロの第1サンプル値の予め設定した第1確率を生じるように、決定される
    ことを特徴とする方法。
  14. 請求項13記載の方法において、前記利得を調整するステップ、前記第1マッピングを行うステップ及び前記第2マッピングを行うステップは、前記受信機に対する干渉信号の影響を、干渉信号パワー対受信機雑音パワーの任意の比で低減していることを特徴とする方法。
  15. 請求項13記載の方法において、前記量子化された信号の値は、2、3、4及び5から成る群から選択される数のビットを有することを特徴とする方法。
  16. 請求項13記載の方法において、該方法はさらに、前記信号におけるDCオフセットを低減するステップを含むことを特徴とする方法。
  17. 請求項13記載の方法において、前記第1マッピング及び前記第2マッピングを行うステップは、検索テーブルを用いることを特徴とする方法。
  18. 請求項13記載の方法において、該方法はさらに、前記信号を第1キャリア周波数信号からベース・バンド付近の信号にまで変換するステップを含み、該ベース・バンド付近の信号は、サンプリング・レートの1/4未満の第2キャリア周波数信号を有することを特徴とする方法。
  19. 請求項18記載の方法において、前記第2キャリア周波数信号は、100kHz未満であることを特徴とする方法。
  20. 請求項18記載の方法において、該方法はさらに、前記ベース・バンド付近の信号の量子化直交位相サンプルに対して複素位相回転を実行して、残りのバイアスが、0°〜360°の位相角にわたって均一に分布し、それによって、前記第1拡散スペクトル信号に対応する積算期間にわたってほぼゼロに平均化するステップを含むことを特徴とする方法。
  21. 請求項20記載の方法において、前記複素位相回転を実行するステップは、検索テーブルを用いて前記複素位相回転を求めるステップをさらに含むことを特徴とする方法。
  22. 請求項13記載の方法において、該方法はさらに、或る時間間隔中に前記信号のそれぞれのサンプルが閾値を超えるイベントの数を合計するステップと、該イベントの数が或る値を超える場合に前記受信機を一時的にディセーブルするステップとを含むことを特徴とする方法。
  23. 請求項22記載の方法において、前記閾値は、前記第1非ゼロの量子化閾値の大きさの8倍であることを特徴とする方法。
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