JP5146646B2 - ダストカバーの固定構造 - Google Patents
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- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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- F16C11/0666—Sealing means between the socket and the inner member shaft
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Description
さらに、前記係合溝には、溝幅寸法を前記係合突起の幅寸法より小さく設定されるとともに幅方向両側をゴムにて成形された狭隘部が設けられていることを特徴とする。
(1)ダストカバーの補強環内周部の少なくとも一部をゴム部から露出させた突起部を設けるとともに、ソケット側面に溝を設け、お互いをロック式の固定とする。
(2)上記(1)とは反対に、ソケット側面に突起部を設け、ダストカバーの内周部に溝を設け、お互いをロック式の固定とする。
(3)ダストカバー端部に環状のビードを設ける。
図1ないし図6は、本発明の第一実施例に係るダストカバーの固定構造を示しており、当該実施例に係る固定構造は以下のように構成されている。
上記第一実施例では、係合溝6に第三溝部10が設けられ、この第三溝部10に係合突起24が係合する構成とされているが、先端ゴム部15のスプリングバックによって係合突起24が係合溝6の内面に強く押し付けられれば摺動抵抗による回り止めが実現されるので、係合溝6から第三溝部10を省略することが考えられる。この場合、係合溝6は、図7および図8に示すように係合突起24の差し込み口となる一端開口部7と、一端開口部7から軸方向一方へ向けて延びる第一溝部8と、第一溝部8の終端部から円周方向一方へ向けて延びる第二溝部9とを一連に有し、全体として略L字状に設定されることになる。また第二溝部9の高さ寸法h1は第一実施例と同様、係合突起24先端部の高さ寸法h3よりも小さく設定されている。そしてこの場合には、係合突起24が第二溝部9の終端部に達した時点で、圧縮のために加えていた力を解除すると先端ゴム部15が弾性復帰し、このときスプリングバックのバネ力が発揮され、係合突起24が持ち上げられて第二溝部9の上側内面9aに押し付けられる。第二溝部9の内面9aに押し付けられた係合突起24は、その回転を摺動抵抗により規制されるので、回転できなくなり、よって抜け止め構造とともに回り止め構造が実現される。尚、第二溝部9の上側内面9aに抜け止め方向のテーパ(傾斜)を付けて抜け止め力を高めることも考えられる(図8では係合突起24は(ニ)の位置から左方向へ抜けようとするので、第二溝部9の上側内面9aに右肩上がりのテーパ(傾斜)を付ける)。
また上記第一実施例では、補強環21が、断面略U字形を呈する二枚重ね状の環状基部22の内周側にテーパ部23を一体成形したものとされているが、補強環21の断面形状は、内周部に係合突起24が設けられていれば、特に限定されるものではない。例えば図9(A)の例では、環状基部22は一枚ものの平板状とされ、その内周側に円錐面状のテーパ部23が一体成形され、このテーパ部23の内周縁部に係合突起24が設けられている。また図9(B)の例では、テーパ部23が省略されて補強環21はその全体が一枚ものの平板状とされ、その内周縁部に直接、係合突起24が設けられている。
また上記第一実施例では、ダストカバー固定部12の先端面14が平面状に形成されているが、この先端面14に環状ビードを設けると、このビードがソケット2の着座面5に密接して強く反発することからスプリングバックによるバネ力を増幅させることができる。スプリングバックによるバネ力は、所定の高さ寸法h5を有する先端ゴム部15と、同じく所定の高さ寸法h6を有するビード16でそれぞれ一体に発生することになる。図10の例では、ダストカバー固定部12の先端面14に環状ビード16が2本、同心円状に設けられている。
図11ないし図16は、本発明の第六実施例に係るダストカバーの固定構造を示しており、当該実施例に係る固定構造は以下のように構成されている。
また上記第六実施例では、ダストカバー固定部12の内周面13に設けた係合溝41は、第一溝部43および第二溝部44を有して全体として略L字状に設定されているが、上記第一実施例と同様、第一溝部43および第二溝部44に加えて第三溝部を有して全体として略鉤状に設定されても良く、この場合は円周方向の回り止め力が一層高められる。
図19の例では、ダストカバー固定部12の内周面13に設けた係合溝41は上記第七実施例と同じく、一端開口部42、第一溝部43、第二溝部44および第三溝部45よりなるが、このうちの第二溝部44および第三溝部45がそれぞれ向きを斜めにしたものとして設定されている。すなわち係合溝41は、係合突起31の差し込み口となる一端開口部42と、一端開口部42から軸方向一方(図では上方)へ向けて延びる第一溝部43(この第一溝部43には補強環21に設けた切欠26が含まれる)と、第一溝部43の終端部(図では上端部)から円周方向一方(図では右方)であってかつ軸方向一方(補強環21から遠ざかる方向)(図では上方)へ向けて斜めに延びる第二溝部44と、第二溝部44の終端部(図では上右端部)から円周方向一方(図では右方)であってかつ軸方向他方(補強環21へ近付く方向))(図では下方)へ向けて斜めに延びる先止まり状の第三溝部45とを一連に有し、これに伴って、係合突起31を回り止めするゴム突起46は、図19の方向(径方向内方)からこれを見て三角形状に形成されている。
図20の例では、ダストカバー固定部12の内周面13に設けた係合溝41は上記第七実施例と同じく、一端開口部42、第一溝部43、第二溝部44および第三溝部45よりなるが、係合突起31の回り止めのために補強環21自体に設けられる突起27が、補強環21の円周上一部にプレス成形により軸方向一方へ膨らんだ形状の膨出部29を設け、この膨出部29の円周上一部に切欠26を設け、膨出部29における切欠26の円周方向一方(図では右方)の部位を凸状に残すことにより形成されている。膨出部29は図20の方向(径方向内方)からこれを見て円弧形に形成されているが、直線的な逆V字形などであっても良い。
図21の例では、ダストカバー固定部12の内周面13に設けられる係合溝41が、以下のように構成されている。
また上記第六ないし第十二実施例では何れも、ダストカバー固定部12の先端面14が平面状に形成されているが、上記第五実施例と同様、この先端面14に環状ビードを設けると、ビードがソケット2の着座面5に密接して強く反発することからスプリングバックによるバネ力を増幅させることができる。スプリングバックによるバネ力は、所定の高さ寸法を有する先端ゴム部15と、同じく所定の高さ寸法を有するビードでそれぞれ一体に発生する。ビード16は図面としては図15の斜視図に示されており、同図においてビード16は2本が同心円状に設けられている。
2 ソケット(装着部材)
3 装着部
4 側面
5 着座面
6,41 係合溝
7,42 一端開口部
8,43 第一溝部
9,44 第二溝部
9a,10a,44a,45a 内面
10,45 第三溝部
11 ダストカバー
12 固定部
13 内周面
14 先端面
15 先端ゴム部
16 環状ビード
21 補強環
22 環状基部
23 テーパ部
24,31 係合突起
25 連通部
26 切欠
27 突起
28 凹部
29 膨出部
30 抜け止め部
30A,30B 係合片
32 装着穴
46 ゴム突起
47 狭隘部
Claims (3)
- 剛材製の補強環を埋設したゴム状弾性体製ダストカバーの固定部を装着部材に固定する構造において、
前記装着部材はその外周面に円周上一部の係合突起を有するとともに前記ダストカバー固定部はその内周面に前記係合突起が係合する同じく円周上一部の係合溝を有し、
前記係合溝は、前記係合突起の差し込み口となる一端開口部と、前記一端開口部から軸方向一方へ延びる第一溝部と、前記第一溝部から円周方向一方へ延びる第二溝部とを一連に有し、
前記係合突起は、装着の際に前記一端開口部から前記第一溝部に挿入されるとともに引き続き前記第二溝部に挿入され、前記ダストカバー固定部のゴム弾性によるスプリングバックにより前記第二溝部の内面に押し付けられ、
さらに、前記係合溝には、溝幅寸法を前記係合突起の幅寸法より小さく設定されるとともに幅方向両側をゴムにて成形された狭隘部が設けられていることを特徴とするダストカバーの固定構造。 - 剛材製の補強環を埋設したゴム状弾性体製ダストカバーの固定部を装着部材に固定する構造において、
前記装着部材はその外周面に円周上一部の係合突起を有するとともに前記ダストカバー固定部はその内周面に前記係合突起が係合する同じく円周上一部の係合溝を有し、
前記係合溝は、前記係合突起の差し込み口となる一端開口部と、前記一端開口部から軸方向一方へ延びる第一溝部と、前記第一溝部から円周方向一方へ延びる第二溝部と、前記第二溝部から軸方向他方へ延びる先止まり状の第三溝部とを一連に有し、
前記係合突起は、装着の際に前記一端開口部から前記第一溝部に挿入されるとともに引き続き前記第二溝部に挿入され、前記ダストカバー固定部のゴム弾性によるスプリングバックにより前記第三溝部に係合し、
さらに、前記係合溝には、溝幅寸法を前記係合突起の幅寸法より小さく設定されるとともに幅方向両側をゴムにて成形された狭隘部が設けられていることを特徴とするダストカバーの固定構造。 - 請求項1または2に記載した固定構造において、
装着部材の着座面に密接してスプリングバックを増幅させる環状ビードがダストカバー固定部の先端面に一体成形されていることを特徴とするダストカバーの固定構造。
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