JP5146375B2 - バー型イオナイザ - Google Patents

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Description

この発明は、バー型イオナイザに関するものであり、特に、交流電圧をかけてイオンを発生させるバー型イオナイザに関するものである。
従来において、FPD(Flat Panel Display)ガラス基板やフィルムにおける静電気破壊や静電気による塵付着、基板同士の貼りつきを防止するため、製造工程において発生した静電気を除去するに際し、静電気除去装置、いわゆる、イオナイザが用いられていた。イオナイザの種類としては、発生させたイオンを含む空気をファンにより除電対象物に吹き付けるファン型イオナイザや、いわゆる棒状であって、長手方向の複数の箇所からイオンを発生させ、イオンを含む空気を除電対象物に吹き付けるバー型イオナイザ等がある。
ここで、バー型イオナイザの構成について簡単に説明する。バー型イオナイザは、イオン発生用の高電圧の発生および制御を行なう高電圧制御部と、高電圧制御部により発生させた高電圧によりイオンを発生させ、除電対象物に吹き付けるイオン発生部と、高電圧制御部およびイオン発生部を収容するフレームとを備える。高電圧制御部およびイオン発生部は、鉛直方向、すなわち、高さ方向に二段となるようにフレーム内に組み込まれる。イオン発生部は、長手方向に所定の間隔を開けて設けられる複数の放電針を含む。この複数の放電針に対して高電圧制御部により発生させた高電圧をかけ、放電針の先端部近辺でコロナ放電させて空気をイオン化させ、除電対象物にイオンを含んだ空気を吹き付けて静電気を除去する。このような構成のバー型イオナイザは、例えば、FPDを製造するクリーンルーム内において、製造装置の出口の天井付近等に水平方向、すなわち、長手方向が天井に対して平行となるように(鉛直方向下向きまたは水平方向にイオンを吹き付けるように)取り付けられ、製造されたFPDガラス基板等の最終的な静電気の除去等を行なう。
近年においては、長手方向に長さの異なる複数の種類のバー型イオナイザがあるが、除電対象物となるFPDガラス基板等は大型化されており、これに伴って、除電領域の長いバー型イオナイザの要求がある。
なお、このような構成のバー型イオナイザに関する技術については、特開2005−243655号公報(特許文献1)に開示されている。
特開2005−243655号公報
ここで、このような構成のバー型イオナイザについて、交流電圧をかけてイオンを発生させる場合、コロナ放電を発生させる基準となる対向電極をバー型イオナイザに設ける必要がある。対向電極は、安定したコロナ放電を発生させるために、放電針の先端から数十ミリメートル程度の距離に設ける必要がある。また、直流電圧をかける場合においても、発生させるイオンのイオンバランスを制御するためにも、接地されたイオンバランス電極を設ける必要がある。なお、直流電圧方式におけるイオンバランス電極は、上記した交流電圧方式における対向電極と同様の構成で対応することができる。
図12および図13は、従来におけるバー型イオナイザの一部を示す図である。図12は、従来におけるバー型イオナイザ101を、長手方向に直交する平面で切断した場合の断面図を示し、図13は、従来におけるバー型イオナイザ101を鉛直方向下方側、すなわち、図12中の矢印XIIIで示す放電針が配置されている側から見た図である。なお、理解の容易の観点から、以下に示す断面図において、一部の部材のハッチングを省略している。
図12および図13を参照して、従来においては、バー型イオナイザ101に設けられる対向電極102は、放電針104が設けられる間隔で開口する複数の貫通孔103を有する金属板であった。そして、放電針104が設けられる鉛直方向下方側の面において、貫通孔103が設けられた位置を放電針104が設けられた位置と一致させて、金属板を取り付けることとしていた。ここで、取り付けに際しては、バー型イオナイザの鉛直方向下方側からビス等でねじ止めすることとしていた。なお、図13においては、ビス孔105のみを示している。
しかし、このような構成によると、バー型イオナイザの作動中の振動によりねじ止めが緩み、ビスが下方側に落下してしまうおそれがある。もちろん、金属板の取り付けも不十分なものとなってしまう。
ここで、金属板にバネのような弾性を付与し、これをバー型イオナイザに取り付ける方法もある。しかし、バー型イオナイザからの金属板の取り外しが困難となってしまうおそれもある。
さらに、図14で示すバー型イオナイザ106、および図15で示すバー型イオナイザ111のように、インサート成型により、対向電極107、112を樹脂部材の内部に組み込み、これを長手方向に複数連結するようにして形成したものもある。図14および図15は、従来におけるバー型イオナイザ106、111の断面図であり、それぞれ長手方向に直交する平面で切断した場合の断面図を示す。しかし、このような構成においては、インサート成型自体、非常にコストが高く、製造コスト面で問題がある。なお、図14においては放電針108を、図15においては、エアー流路113を図示している。
この発明の目的は、安価な構成で、安定してコロナ放電を発生させることができるバー型イオナイザを提供することである。
この発明に係るバー型イオナイザは、長手方向に所定の間隔を開けて設けられる複数の放電針を有する。バー型イオナイザは、放電針によるイオン発生用の高電圧を発生すると共に発生させた高電圧の制御を行なう高電圧制御部と、高電圧制御部により発生および制御された高電圧を放電針にかけてイオンを発生させるイオン発生部と、高電圧制御部およびイオン発生部を収容するフレームとを含む。フレームは、導体であって、放電針に対する放電の基準となる基準電位を有する基準電極である。
このような構成のバー型イオナイザによると、フレームを導体として、放電針に対する放電の基準となる基準電位を有する基準電極としているため、新たに金属板をビス止め等して基準電極を設ける必要がない。したがって、安価な構成とすることができる。また、この場合、ビスの落下等の問題も解消することができる。
好ましくは、長手方向に延在し、イオン発生部により発生させたイオンを吹き付けるための空気を挿通させるエアー流路が設けられている。エアー流路の鉛直方向上方側には、基準電極であるフレームが設けられている。エアー流路の鉛直方向下方側には、長手方向に延在し、高電圧制御部により発生させた高電圧を放電針にかけるための導線が設けられている。
さらに好ましくは、フレームは、一対の側壁部と、それぞれ第一および第二の開口部を有する第一および第二の収容部を形成するように一対の側壁部を連結する仕切り部とを備え、高電圧制御部は、第一の収容部に収容され、イオン発生部は、第二の収容部に収容される。
さらに好ましくは、フレームを長手方向に交わる方向に切断した場合の断面形状は、略H字形状である。
さらに好ましくは、フレームの材質は、アルミニウムである。
このような構成のバー型イオナイザによると、フレームを導体として、放電針に対する放電の基準となる基準電位を有する基準電極としているため、新たに金属板をビス止め等して基準電極を設ける必要がない。したがって、安価な構成とすることができる。また、この場合、ビスの落下等の問題も解消することができる。
この発明の一実施形態に係るバー型イオナイザを、長手方向に直交する平面で切断した場合の断面図である。 図1に示すバー型イオナイザに含まれるフレームを示す断面図である。 この発明の一実施形態に係るバー型イオナイザの分解斜視図である。 この発明の一実施形態に係るバー型イオナイザの側面図であり、図1中の矢印IVで示す方向から見た図である。 この発明の一実施形態に係るバー型イオナイザの側面図であり、図4中の矢印Vで示す方向から見た図である。 この発明の一実施形態に係るバー型イオナイザの側面図であり、図1中の矢印VIで示す方向から見た図である。 図5に示すバー型イオナイザの一部を、図5中のVII−VII断面で切断した場合の断面図である。 図7に示すバー型イオナイザのうち、VIIIで示す部分の拡大図である。 図7に示すバー型イオナイザのうち、IXで示す部分の拡大図である。 この発明の一実施形態に係るバー型イオナイザに含まれるエンドキャップを示す斜視図である。 図10に示すエンドキャップを長手方向から見た図である。 対向電極を鉛直方向下方側に取り付けた従来のバー型イオナイザの断面図である。 図12に示す従来のバー型イオナイザを、図12中の矢印XIIIの方向から見た図である。 インサート成型により対向電極を内部に組み込んだ従来におけるバー型イオナイザの断面図である。 インサート成型により対向電極を内部に組み込んだ従来におけるバー型イオナイザの断面図である。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。まず、この発明の一実施形態に係るバー型イオナイザの全体の構成について説明する。図1は、この発明の一実施形態に係るバー型イオナイザを、長手方向に交わる方向で切断した場合、ここでは、具体的には、長手方向に直交する平面で切断した場合の断面図である。図2は、図1に示すバー型イオナイザに含まれるフレームを示す断面図である。図3は、この発明の一実施形態に係るバー型イオナイザの分解斜視図である。図4、図5および図6は、この発明の一実施形態に係るバー型イオナイザの側面図である。図4は、図1中の矢印IVで示す方向から見た図である。図5は、図4中の矢印Vで示す方向から見た図である。図6は、図1中の矢印VIで示す方向から見た図である。図7は、この発明に係るバー型イオナイザを、図5中のVII−VII断面で切断した場合の断面図である。図8は、図7中のVIIIで示す部分の拡大図である。図9は、図7中のIXで示す部分の拡大図である。図10は、図1に示すバー型イオナイザに含まれるエンドキャップを示す斜視図である。図11は、図10に示すエンドキャップを長手方向から見た図である。なお、理解の容易の観点等から、図4、図6、図7および図9において、バー型イオナイザの長手方向の一部の図示を省略している。
図1〜図11を参照して、この発明の一実施形態に係るバー型イオナイザ11は、棒状であって、長手方向に所定の間隔を開けて設けられる複数の放電針を有する。放電針を含む放電ユニットの構成については、後述する。
バー型イオナイザ11は、放電針によるイオン発生用の高電圧を発生すると共に発生させた高電圧の制御を行なう高電圧制御部21と、高電圧制御部21により発生および制御された高電圧を放電針にかけてイオンを発生させるイオン発生部31と、高電圧制御部21およびイオン発生部31を収容するフレーム41とを含む。
高電圧制御部21は、高電圧を発生する高電圧モジュール22と、高電圧モジュール22により発生させた高電圧を制御する制御モジュール23と、外部電源との入出力のインターフェースとなる入出力モジュール24と、長手方向の長さ寸法調整および配線のみを行なうダミーモジュール25とを含む。高電圧モジュール22は、発生させた高電圧をイオン発生部31に出力するための端子26を含む。高電圧モジュール22においては、例えば、約±7.5kV程度の交流電圧を発生させる。制御モジュール23は、動作状態等を示す複数のLED(Light Emitting Diode)からなる表示灯27と、発生させた交流電圧の周波数を切り替える周波数切り替えスイッチ28と、高電圧を制御する制御回路を有する基板29とを含む。高電圧モジュール22、制御モジュール23、入出力モジュール24およびダミーモジュール25は、それぞれ棒状であって、長手方向に連なるように、後述するフレーム41内に収容され、配置される。ダミーモジュール25は、長手方向の長さに応じて複数設けられるが、高電圧モジュール22、制御モジュール23、および入出力モジュール24については、一つのバー型イオナイザ11について、一つずつ設けられている。
イオン発生部31は棒状の複数の放電モジュール32と、放電モジュール32に取り付けられる複数の針モジュール33とを含む。放電モジュール32内には、高電圧用の導線34が長手方向に延在するように配置されている。また、放電モジュール32内には、長手方向に貫通するように、エアーの通路となるエアー流路35が設けられている。複数の放電モジュール32は、長手方向に連結して連なるように配置される。連結された際に、隣接する放電モジュール32間において、上記した導線34およびエアー流路35が連結されるよう構成されている。また、放電モジュール32内には、エアー流路35の連結に際し、エアーの漏れを防止するようOリング36が設けられている。
針モジュール33は、その先端が鋭利に尖っており、導電性を有する金属製の放電針37と、放電針37を支持すると共に、放電針37を保護する放電針ホルダ38とを含む。放電針37は、鉛直方向に延びるように配置される。針モジュール33には、放電針37の周囲において、鉛直方向に延びるように貫通するエアー流路39も設けられている。放電針ホルダ38は、放電針37の先端が針モジュール33から露出しないよう構成されている。針モジュール33は、放電モジュール32に取り付けた際に、放電針37と放電モジュール32に設けられた導線34とが接触し、エアー流路39と放電モジュール32に設けられたエアー流路35とが連なるよう構成されている。
針モジュール33は、放電モジュール32の下部側、具体的には、放電モジュール32の下面から突出するように設けられる。1つの放電モジュール32には、合計3つの針モジュール33が所定の間隔を開けて設けられる。この場合、長手方向に左右非対称となるように、具体的には、両端部に配置される針モジュール33において、一方端部側が一方端部に近い位置に、他方端部側が他方端部から遠い位置に設けられる。こうすることにより、1つの針モジュール33により構成される放電モジュール17を用いて、放電モジュール32を連結した際に、バー型イオナイザ11の両端部に近い位置に針モジュール33を位置させることができ、長手方向の効率的な除電を行うことができる。具体的には、バー型イオナイザ11の長手方向の両端部側にまで、イオンを含んだ空気を吹き付けることができる。
また、針モジュール33は、放電モジュールに着脱自在に設けられている。具体的には、針モジュール33を所定の角度回転させて、放電モジュール32への取り付けおよび放電モジュール32からの離脱を行なう。こうすることにより、消耗品である針モジュール33の交換や放電針37部分の清掃、洗浄等が容易となり、バー型イオナイザ11のメンテナンス性が向上する。
なお、この実施形態においては、1つの放電モジュール32には、3つの針モジュール33が設けられることとしたが、これに限らず、1つの放電モジュール32に対し、1つや2つの針モジュール33を設けてもよいし、4つ以上の針モジュール33を設けることとしてもよい。さらに、複数の針モジュール33が設けられる位置についても、長手方向に左右非対称とならなくてもよく、例えば、長手方向に左右対称に設けることとしてもよい。すなわち、針モジュール33を設ける数や位置、複数の針モジュール33間の間隔等については、例えば、要求されるバー型イオナイザ11の特性や、エアーの圧力等によって、任意に選択される。
ここで、バー型イオナイザ11におけるイオン発生のメカニズムについて、簡単に説明する。高電圧モジュール22により発生させた交流の高電圧は、制御モジュール23によって所定の周波数とされる。そして、導線34を通じて放電針37に電圧がかけられる。そうすると、放電針37の先端部の周辺の空気が電気分解され、プラスイオンおよびマイナスイオンが発生する。そして、エアー流路35、39により送られてきたエアーにより、放電針37の先端部周辺において発生させたイオンを含む空気を、鉛直方向下方側に吹き付けるようにして送風する。ここで、電圧は交流であるため、放電針37からは、プラスイオンおよびマイナスイオンが、時間的に交互に発生する。交互に発生されたプラスイオンおよびマイナスイオンは、長手方向に層となって除電対象物に吹き付けられる。
ここで、鉛直方向においては、鉛直方向上方側から、高電圧モジュール、導線、エアー流路、放電針の順序で配置されている。すなわち、放電針の鉛直方向上方側には、長手方向に延在し、イオン発生部により発生させたイオンを吹き付けるための空気を挿通させるエアー流路が設けられており、エアー流路の鉛直方向上方側には、長手方向に延在し、高電圧制御部により発生させた高電圧を放電針にかけるための導線が設けられている。こうすることにより、放電針と導線との間に形成されるコンデンサの容量を小さくすることができ、効率的に電圧を供給することができる。
また、バー型イオナイザ11は、長手方向の両端部に、一対のエンドキャップ12、13を備える。また、バー型イオナイザ11は、エンドキャップ12、13にそれぞれ取り付けられ、バー型イオナイザ11の内部へ空気を供給する一対のエアー供給口15、16を備える。第一のエンドキャップ12は、一方端部側に配置された高電圧モジュール22と、放電モジュール32とを一方端部側から押さえるようにしてバー型イオナイザ11に取り付けられる。第二のエンドキャップ13についても同様に、他方端部側に配置された入出力モジュール24と放電モジュール32とを他方端部側から押さえるようにしてバー型イオナイザ11に取り付けられる。第一のエンドキャップ12は、上下方向に延びるように設けられる金属製のプレート14を含む。このプレート14により、高電圧モジュール22に含まれる端子26と、放電モジュール32に設けられる導線34とを連結する。すなわち、第一のエンドキャップ12を取り付けた際に、端子26とプレート14の一方端部とが電気的に接続され、導線34とプレート14の他方端部とが電気的に接続される。そして、高電圧制御部21とイオン発生部31とが導通されることになる。第二のエンドキャップ13については、プレート14が設けられておらず、単に入出力モジュール24と放電モジュール32とを上下方向に連結するのみである。
バー型イオナイザ11は、上記した放電モジュール32を長手方向に複数連ねて構成されており、バー型イオナイザ11の組み立てに際しては、要求されるバー型イオナイザ11の長手方向の長さに対して、長手方向に連結する放電モジュール32の個数を調整する。すなわち、要求されるバー型イオナイザ11の長手方向の長さに応じて、フレーム41および要求される長さに相当する個数の放電モジュール32を準備し、これらを長手方向に連結して対応することが可能である。なお、高電圧モジュール22、制御モジュール23、および入出力モジュール24については、一つのバー型イオナイザ11について、それぞれ一つずつでよいため、放電モジュール32の個数に応じた長さ方向の寸法の調整については、上記したダミーモジュール25が用いられる。すなわち、ダミーモジュール25を放電モジュール32の個数に応じて準備し、長手方向に連ねて配置して、高電圧制御部21における長さ調整を行なう。
次に、高電圧制御部21およびイオン発生部31を収容するフレーム41の構成について説明する。フレーム41は、一対の側壁部42、43を備える。一対の側壁部42、43は、それぞれ長手方向に長い平板状である。一対の側壁部42、43は、それぞれ長手方向に略平行になるように設けられている。また、一対の側壁部42、43は、それぞれ上方端部および下方端部が鉛直方向に揃うように設けられている。具体的には、側壁部42の上方端部51の鉛直方向の位置は、側壁部43の上方端部52の鉛直方向の位置と同じであり、側壁部42の下方端部53の鉛直方向の位置は、側壁部43の下方端部54の鉛直方向の位置と同じである。
また、フレーム41は、第一の開口部45を有する第一の収容部47を形成し、第二の開口部46を有する第二の収容部48を形成するように、一対の側壁部42、43を連結する仕切り部44を備える。すなわち、フレーム41は、それぞれ第一および第二の開口部45、46を有する第一および第二の収容部47、48を形成するように一対の側壁部42、43を連結する仕切り部44を備える。仕切り部44についても、長手方向に長い平板状である。仕切り部44は、一対の側壁部42、43とそれぞれ直交するように設けられている。仕切り部44は、側壁部42、43の鉛直方向中央部から延びるように設けられている。側壁部42、43、および仕切り部44のいわゆる板厚については、ほぼ等しく構成されている。一対の側壁部42、43および仕切り部44によって構成されるフレーム41の断面形状、具体的には、フレーム41を長手方向に直交する平面で切断した場合の断面形状は、略H形状である。また、図2に示す断面において、フレーム41の上下左右方向の形状が、対称となるよう構成されている。
ここで、第一の収容部47を、鉛直方向上方側とし、第二の収容部48を鉛直方向下方側とすると、第一の収容部47には、上記した高電圧制御部21、具体的には、高電圧モジュール22、制御モジュール23、入出力モジュール24および複数のダミーモジュール25が収容される。この場合、第一の開口部45を用いて、それぞれの部材が鉛直方向上方側に収容される。一方、第二の収容部48には、上記したイオン発生部31、具体的には、複数の放電モジュール32が収容される。この場合、第二の開口部46を用いて、鉛直方向下方側に収容される。
このような構成のバー型イオナイザ11によると、高電圧制御部21およびイオン発生部31を収容するフレーム41は、一対の側壁部42、43および仕切り部44を含むため、断面係数を高くして、剛性を高くすることができる。また、フレーム41の内部に高電圧制御部21およびイオン発生部31を第一および第二の収容部47、48にそれぞれ収容する際に、第一および第二の開口部45、46を利用して、容易に収容することができる。したがって、このようなバー型イオナイザ11は、組み立てが容易であって、かつ、剛性を高くすることができる。この場合、剛性が高いため、バー型イオナイザ11の天井への取り付け作業時等において、複数人の作業者を要せずとも、バー型イオナイザ11の取り付け時における撓みを抑制することができる。また、バー型イオナイザ11の輸送時においても、梱包を簡素化することができる。
ここで、フレーム41は、金属製、すなわち、導体であって、放電針37に対する放電の基準となる基準電位を有する基準電極である。ここでは、交流電圧において、イオンを発生させるため、フレーム41は、対向電極となる。具体的には、フレーム41の側壁部42、43における下方端部53、54が放電針37の所定の距離内となるように設けられており、フレーム41が接地されている。このような構成のバー型イオナイザ11によると、フレーム41を対向電極としているため、新たな部材として対向電極としての金属板を準備し、これをバー型イオナイザ11の下方側、具体的には、放電モジュール32側にビス止め等して設ける必要がない。したがって、安価な構成とすることができる。さらに、ビスの落下等の問題も解消することができる。なお、上記構成のフレーム41については、直流電圧をかける場合においても、発生させるイオンのイオンバランスを制御するイオンバランス電極となる。
また、鉛直方向においては、鉛直方向上方側から、高電圧モジュール22、フレーム41、エアー流路35、導線34、放電針37の順序で配置されている。すなわち、長手方向に延在し、イオン発生部31により発生させたイオンを吹き付けるための空気を挿通させるエアー流路35の鉛直方向上方側にはフレーム41が設けられており、エアー流路39の鉛直方向下方側には、長手方向に延在し、高電圧制御部21により発生させた高電圧を放電針37にかけるための導線34が設けられている。放電針37および導線34と基準電極となるフレーム41、具体的にはフレーム41に含まれる仕切り部44との間に比誘電率が小さなエアー流路35を設けることにより、この間に形成される寄生容量を小さくすることができ、効率的に電圧を供給することができる。
なお、フレーム41は、押し出し成型で製造されている。ここで、フレームの製造方法について簡単に説明すると、金属材料を長手方向に押し出すようにして製造されている。このような製造方法によると、比較的容易に製造することができる。なお、このような押し出し成型で製造されたフレーム41については、その材質の内部や表面近傍における材料の流れ方向の状態から、例えば、削り出し製造におけるフレームとの違いを把握することができる。
また、フレーム41の材質は、アルミニウムにすることが好ましい。このような材質とすることにより、例えば、フレーム41、引いては、バー型イオナイザ11の高剛性化を図ることができる。
なお、上記の実施の形態においては、フレームについては、平板状の一対の側壁部を含むこととしたが、これに限らず、例えば、側壁部は、湾曲していてもよく、その表面に曲面等を有していてもよい。また、上下左右が対称な形状でなくともよい。さらに、仕切り部についても、側壁部の略中央でなくともよく、上下方向に多少ずれた位置であって、第一および第二の収容部の容積が大きく異なっていてもよい。さらに、仕切り部についても、湾曲形状であってもよい。さらに、側壁部および仕切り部において、必要に応じ、切り欠きや開口穴、凹部や凸部等が設けられていてもよい。
また、上記の実施の形態においては、フレームを金属製とすることとしたが、これに限らず、導体であればよく、樹脂と金属とを組み合わせた部材であってもよい。また、一体成型されていなくともよく、複数の部材を組み合わせて、上記構成としてもよい。
なお、上記の実施の形態においては、フレームの断面形状は、略H字形状としたが、これに限らず、例えば、他の形状、例えば、略U字形状であってもよいし、複数の部材から構成されていてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明に係るバー型イオナイザは、長手方向に長い長尺のバー型イオナイザに、有効に利用される。
11 バー型イオナイザ、12,13 エンドキャップ、14 プレート、15,16 エアー供給口、21 高電圧制御部、22 高電圧モジュール、23 制御モジュール、24 入出力モジュール、25 ダミーモジュール、26 端子、27 LED、28 周波数切り替えスイッチ、29 基板、31 イオン発生部、17,32 放電モジュール、33 針モジュール、34 導線、35,39 エアー流路、36 Oリング、37 放電針、38 放電針ホルダ、41 フレーム、42,43 側壁部、44 仕切り部、45,46 開口部、47,48 収容部、51,52,53,54 端部。

Claims (4)

  1. 長手方向に所定の間隔を開けて設けられる複数の放電針を有するバー型イオナイザであって、
    前記放電針によるイオン発生用の高電圧を発生すると共に発生させた高電圧の制御を行なう高電圧制御部と、
    前記高電圧制御部により発生および制御された高電圧を前記放電針にかけてイオンを発生させるイオン発生部と、
    前記高電圧制御部および前記イオン発生部を収容するフレームとを含み、
    前記フレームは、導体であって、前記放電針に対する放電の基準となる基準電位を有する基準電極であり、
    さらに前記バー型イオナイザには、長手方向に延在し、前記イオン発生部により発生させたイオンを吹き付けるための空気を挿通させるエアー流路が設けられており、
    前記エアー流路の鉛直方向上方側には、基準電極である前記フレームが設けられており、
    前記エアー流路の鉛直方向下方側には、長手方向に延在し、前記高電圧制御部により発生させた高電圧を前記放電針にかけるための導線が設けられている、バー型イオナイザ。
  2. 前記フレームは、一対の側壁部と、それぞれ第一および第二の開口部を有する第一および第二の収容部を形成するように前記一対の側壁部を連結する仕切り部とを備え、
    前記高電圧制御部は、前記第一の収容部に収容され、
    前記イオン発生部は、前記第二の収容部に収容される、請求項1に記載のバー型イオナイザ。
  3. 前記フレームを長手方向に交わる方向に切断した場合の断面形状は、略H字形状である、請求項1または2に記載のバー型イオナイザ。
  4. 前記フレームの材質は、アルミニウムである、請求項1〜3のいずれかに記載のバー型イオナイザ。
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