JP5146059B2 - 記録材収容装置及びこれを用いた記録材後処理装置、記録材処理装置 - Google Patents

記録材収容装置及びこれを用いた記録材後処理装置、記録材処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、記録材収容装置及びこれを用いた記録材後処理装置、記録材処理装置に関する。
画像形成装置等にて画像が記録された記録材に対し後処理する例として、記録材を複数枚集積した後に中綴じや中折りを行って冊子を作製することが行われている。このように綴じ処理や折り処理を行う場合には、事前に集積された記録材を整合する必要があり、そのため、複数枚の記録材を収容受け(トレイ)にて集積し、集積された記録材の搬送方向及び幅方向を夫々整合させる整合部材を備えた記録材後処理装置が知られている。
特許文献1には、記録材への端綴じ処理を行うに際し、端綴じ具に繋がる上方に収容受けを設け、端綴じ具と異なる部位から収容受けに向かって上方に記録材を搬入するようにした方式の記録材後処理装置が開示されている。そして、この特許文献においては、収容受けでの記録材の整合に際し、収容受けに搬入された記録材の表面を戻しローラで叩いた後に下方に戻し搬送し、ブラシローラによって記録材の搬送方向先端縁を規制位置に整合し、その後、記録材の幅方向両側にある整合部材(ジョガーフェンス)を移動させることで記録材の幅方向を整合させるようにしたものとなっている。
特開平8−26579号公報(実施例、図3)
本発明の技術的課題は、複数の記録材を縦姿勢のまま集積して整合する際、特に、ダウンカールがある記録材で撓み変形が生じるようになっても整合時の負荷を軽減し、記録材の整合を良好に行うことにある。
すなわち、本件請求項1に係る発明は、上方から下方に向かって搬送される記録材を縦姿勢のまま収容する記録材収容装置であって、記録材を縦姿勢に保持した状態で載せ置く載置部と、この載置部に設けられて記録材の下端位置を規制する下端位置規制部材と、前記載置部に対面する部位に設けられ、縦姿勢の記録材の撓み変形を規制する撓み変形規制部材と、前記載置部の記録材を搬送し且つ前記下端位置規制部材に記録材を整合させる一若しくは複数の整合搬送部材と、前記下端位置規制部材にて下端位置が規制される記録材の搬送方向に交差する幅方向に沿って往復移動し当該記録材を整合する幅方向整合部材と、前記載置部の記録材の撓み変形部と撓み変形規制部材との接触圧が低下するように撓み変形規制部材から載置部へ向けて記録材を押圧する押圧部材とを備え、前記押圧部材は、前記載置部の記録材を所定の周期で叩く叩き部材であり、前記押圧部材によって撓み変形規制部材から載置部へ向けて記録材が押圧される状態で前記幅方向整合部材により記録材の幅方向が整合される記録材収容装置である。
請求項に係る発明は、請求項に係る記録材収容装置において、前記叩き部材は、前記幅方向整合部材による記録材整合時の往復移動周期よりも速い周期で記録材を叩く記録材収容装置である。
請求項に係る発明は、請求項又はに係る記録材収容装置において、前記叩き部材は、前記下端位置規制部材の直前に位置する整合搬送部材とは別体に設けられ、当該整合搬送部材よりも記録材の撓み変形部寄りに配置されている記録材収容装置である。
請求項に係る発明は、請求項乃至のいずれかに係る記録材収容装置において、前記叩き部材は、周面に一以上の突起部を有する回転体で構成されている記録材収容装置である。
請求項に係る発明は、請求項に係る記録材収容装置において、前記叩き部材は、前記載置部での記録材の搬送速度より速い周速で回転する記録材収容装置である。
請求項に係る発明は、請求項乃至のいずれかに係る記録材収容装置において、前記叩き部材は、記録材の搬送方向に沿って複数設けられる記録材収容装置である。
請求項に係る発明は、請求項乃至のいずれかに係る記録材収容装置において、前記叩き部材は、記録材の幅方向に対して複数に分かれて配置されている記録材収容装置である。
請求項に係る発明は、請求項1乃至のいずれかに係る記録材収容装置において、前記幅方向整合部材は、前記押圧部材及び前記整合搬送部材が配置されていない上方領域に対応して設けられる記録材収容装置である。
請求項に係る発明は、請求項乃至のいずれかに係る記録材収容装置において、前記叩き部材は、前記整合搬送部材とは別体に設けられると共に、少なくとも下端位置規制部材の直前に位置する整合搬送部材に一体的に付加されている記録材収容装置である。
請求項10に係る発明は、請求項に係る記録材収容装置において、前記叩き部材は、少なくとも一つの整合搬送部材に一体的に付加されている記録材収容装置である。
請求項11に係る発明は、記録材を収容する請求項1乃至10のいずれかに係る記録材収容装置と、この記録材収容装置にて整合された記録材に対し後処理する後処理手段とを備える記録材後処理装置である。
請求項12に係る発明は、請求項11に係る記録材後処理装置において、前記後処理手段は前記載置部の記録材搬送方向に沿った中間領域に設けられる記録材後処理装置である。
請求項13に係る発明は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、少なくともこの画像形成手段によって画像が形成された記録材を収容する請求項1乃至10のいずれかに係る記録材収容装置と、この記録材収容装置にて整合された記録材に対し後処理する後処理手段とを備える記録材処理装置である。
請求項1に係る発明によれば、複数の記録材を縦姿勢のまま集積して整合する際、特に、ダウンカールがある記録材で撓み変形が生じても負荷抵抗を小さく抑えることで記録材の幅方向並びに下端位置での整合を良好に行うことができる。
更に、本構成を有しないものに比べ、記録材の撓み変形部と撓み変形規制部材との接触圧を有効に低減させると共に記録材の搬送を阻害することもなくなり、良好な整合がなされるようになる。
請求項に係る発明によれば、本構成を有しないものに比べ、記録材の幅方向の整合に対し、叩き部材による叩き効果がより有効に作用し、良好な整合がなされるようになる。
請求項に係る発明によれば、本構成を有しないものに比べ、記録材の撓み変形部に対し好適な位置で記録材を叩くことができるようになる。
請求項に係る発明によれば、本構成を有しないものに比べ、叩き部材を回転させるだけの構成が採用でき、叩き部材を駆動するための構成要素が簡略化される。
請求項に係る発明によれば、本構成を有しないものに比べ、記録材の搬送に対する叩き部材の影響を大幅に低減することができる。
請求項に係る発明によれば、本構成を有しないものに比べ、叩き部材を複数備えることで、負荷抵抗をより一層低減させることができ、特に記録材の幅方向の整合が一層良好になされるようになる。
請求項に係る発明によれば、本構成を有しないものに比べ、叩き部材を記録材の幅方向に対して複数配置することで、撓み変形規制部材での負荷抵抗を有効に低減できるようになると共に下端位置規制部材の移動量を大きく取ることができるようになる。
請求項に係る発明によれば、本構成を有しないものに比べ、幅方向整合部材が叩き部材や整合搬送部材干渉しない位置に配置することができ、これらの部材を配置する際の設計の自由度を向上させることができる。
請求項に係る発明によれば、本構成を有しないものに比べ、整合搬送部材による下端位置規制部材での記録材の整合が一層良好になされるようになる。
請求項10に係る発明によれば、本構成を有しないものに比べ、整合搬送部材が記録材を叩くことで、整合搬送部材による幅方向整合部材及び下端位置規制部材での記録材の整合が一層良好になされるようになる。
請求項11に係る発明によれば、複数の記録材を縦姿勢のまま集積して整合する際、特に、ダウンカールがある記録材で撓み変形が生じても負荷抵抗を小さく抑えることで記録材の幅方向並びに下端位置での整合を良好に行うことができることに加えて、本構成を有しないものに比べ、記録材の撓み変形部と撓み変形規制部材との接触圧を有効に低減させると共に記録材の搬送を阻害することもなくなり、良好な整合がなされる記録材後処理装置を提供できる。
請求項12に係る発明によれば、本構成を有しないものに比べ、載置部の途中に後処理手段を設けることで、装置構成を小型化することができるようになる。
請求項13に係る発明によれば、画像が形成された記録材を含む複数の記録材を縦姿勢のまま集積して整合する際、特に、ダウンカールがある記録材で撓み変形が生じても負荷抵抗を小さく抑えることで記録材の幅方向並びに下端位置での整合を良好に行うことができることに加えて、本構成を有しないものに比べ、記録材の撓み変形部と撓み変形規制部材との接触圧を有効に低減させると共に記録材の搬送を阻害することもなくなり、良好な整合がなされ且つ整合された記録材への後処理も良好に行うことが可能な記録材処理装置を提供できる。
先ず、本発明が適用される実施の形態の概要について説明する。
◎実施の形態モデルの概要
図1は、本発明を具現化する実施の形態モデルに係る記録材収容装置の概要を示す。同図において、記録材収容装置の代表的モデルの一つは、上方から下方に向かって搬送される記録材Sを縦姿勢のまま収容する記録材収容装置であって、記録材Sを縦姿勢に保持した状態で載せ置く載置部1と、この載置部1に設けられて記録材Sの下端位置を規制する下端位置規制部材2と、載置部1に対面する部位に設けられ、縦姿勢の記録材Sの撓み変形を規制する撓み変形規制部材3と、載置部1の記録材Sを搬送し且つ下端位置規制部材2に記録材Sを整合させる一若しくは複数の整合搬送部材4と、下端位置規制部材2にて下端位置が規制される記録材Sの搬送方向に交差する幅方向に沿って往復移動し当該記録材Sを整合する幅方向整合部材5と、載置部1の記録材Sの撓み変形部と撓み変形規制部材3との接触圧が低下するように撓み変形規制部材3から載置部1へ向けて記録材Sを押圧する押圧部材6とを備え、押圧部材6は、載置部1の記録材Sを所定の周期で叩く叩き部材であり、押圧部材6によって撓み変形規制部材3から載置部1へ向けて記録材Sが押圧される状態で幅方向整合部材5により記録材Sの幅方向が整合されるようになっている。
ここで、記録材Sは、画像が形成された記録材のみならず、例えば冊子に適用する際の表紙に用いられる用紙等も含む。また、「縦姿勢」とは、複数の記録材Sが載置部1に載せ置かれる際に表面側への撓み変形が生じる程度の傾きを意味する。更に、撓み変形規制部材3は、載置部1に対し固定的に設けられるものであってもよいし、載置部1とは別体で構成されるものであってもよく、例えば幅方向整合部材5の一部に備えるようにしても差し支えない。更にまた、幅方向整合部材5の「往復移動し」とは、記録材Sの幅方向に沿った方向に往復移動して記録材Sの側面と接離しながら整合していくことを意味する。また、整合搬送部材4は記録材Sの搬送方向に沿って複数設けられてもよい。
また、押圧部材6は、載置部1の記録材Sの撓み変形部と撓み変形規制部材3との接触圧が低下するように撓み変形規制部材3から載置部1へ向かって記録材Sを押圧できるものであれば形状等は特に限られず、載置部1での記録材Sの搬送に支障を及ぼさない範囲で、断続的に押圧するようにしてもよいし、連続的に押圧するようになっていてもよい。例えば、先端にコロを備えて記録材Sを撓み変形規制部3から離間させるようにすれば、接触圧が低減されると共に後続の記録材Sの搬送も良好になされるようになる。
そして、このような接触圧を低減し、かつ、記録材Sの搬送を良好にする観点からすれば、押圧部材6は、載置部1の記録材Sを所定の周期で叩く叩き部材とすることが好ましい。このような叩き部材としては、撓み変形した記録材Sの撓み変形部と撓み変形規制部材3との接触圧が低下する方向に向けて記録材Sを叩くものであればよく、回転しながら叩く態様であってもよいし、記録材Sの厚み方向と略同様の方向に移動して記録材Sを叩く態様であってもよい。また、叩き部材が最大変位した場合に載置部1にある記録材Sに常に接することができる位置に設けられる必要はなく、載置部1の記録材Sが撓み変形した場合に対応して接触できるように配置されていればよい。
そして、叩き部材による記録材Sの幅方向の整合をより効果的に行う観点から、叩き部材は、幅方向整合部材5による記録材整合時の往復移動周期よりも速い周期で記録材Sを叩くことが好ましい。これによれば、載置部1内の記録材Sが撓み変形して撓み変形規制部材3に接触するようになっても、叩き部材による叩き効果によって撓み変形規制部材3に対する記録材Sの接触状態を緩和させた状態で幅方向整合部材5による記録材Sの幅方向の整合が良好になされるようになる。
また、記録材Sの撓み変形部に有効に作用させる観点から、叩き部材は、下端位置規制部材2の直前に位置する整合搬送部材4とは別体に設けられ、当該整合搬送部材4よりも記録材Sの撓み変形部寄りに配置されていることが好ましい。
特に、叩き部材の構成を簡略化する観点からすれば、叩き部材は、周面に一以上の突起部を有する回転体で構成されていることが好ましい。また、このとき、記録材Sの搬送に対する叩き部材の影響を軽減する観点からすれば、叩き部材は、載置部1での記録材Sの搬送速度より速い周速で回転することが好ましい。これによれば、叩き部材の叩き動作が記録材Sの搬送を阻害する虞がなく、下端位置規制部材2への記録材Sの搬送がよりスムーズになされるようになる。更に、叩き部材によって記録材Sの撓み変形部を良好に変位させる観点から、叩き部材は記録材Sの搬送方向に沿って複数設けられることが好ましい。
また、叩き部材の配置が下端位置規制部材2の移動を妨げないようにする観点から、叩き部材は、記録材Sの幅方向に対して複数に分かれて配置されることが好ましい。
更に、載置部1への設計の自由度を向上させる観点から、幅方向整合部材5は載置部1の記録材Sの上部領域に対応して設けられることが好ましい。
更にまた、記録材Sの下端位置を下端位置規制部材2によって良好に整合する観点からすれば、叩き部材は、整合搬送部材4とは別体に設けられると共に、少なくとも下端位置規制部材2の直前に位置する整合搬送部材4に一体的に付加されていることが好ましい。また、整合搬送部材4による記録材Sの幅方向並びに下端位置での整合を良好に行う観点から、叩き部材は、少なくとも一つの整合搬送部材4に一体的に付加されていることが好ましい。
そして、このような記録材収容装置を用いた記録材後処理装置としては、記録材Sを収容するための上述した記録材収容装置と、記録材収容装置にて整合された記録材Sに対し後処理する後処理手段とを備えるようにすればよい。ここで、後処理手段としては、記録材Sに後処理を施すものであれば特に限定されないが、代表的には記録材Sに綴じ針による綴じ処理を行う態様や、二つ折り等の折り処理を行う態様が挙げられる。また、後処理として、特に中綴じ処理を行うに際して装置構成を小型化する観点からすれば、後処理手段は載置部1の記録材搬送方向に沿った中間領域に設けられることが好ましい。
また、このような記録材収容装置を用いた記録材処理装置としては、次のようにすればよい。すなわち、記録材Sに画像を形成する画像形成手段と、少なくともこの画像形成手段によって画像が形成された記録材Sを収容する記録材収容装置と、この記録材収容装置にて整合された記録材Sに対し後処理する後処理手段とを備え、記録材収容装置として上述の記録材収容装置を用いるようにすればよい。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明をより詳細に説明する。
◎実施の形態1
図2は、上述した実施の形態モデルの記録材収容装置が適用された記録材処理装置を示すものである。同図において、本実施の形態の記録材処理装置は、記録材上に画像を形成する画像形成装置としてのデジタル複合機10と、デジタル複合機10によって画像が形成された記録材や表紙等の記録材に穿孔処理、綴じ処理あるいは中綴じ中折り処理(ブックレット処理)などの後処理を施す後処理装置70とで構成されている。
デジタル複合機10は、原稿の画像を読み取り、読み取った原稿画像を複写するコピーモードと、パソコン等から送られてくる画像データに基づいてプリントするプリントモードと、読み取った原稿画像を送信したり、電話回線を介して送られてくる画像データをプリント出力したりするFAXモードとに切り替えて、各モードに基づく動作を実行できるように構成されている。
また、本実施の形態では、デジタル複合機10によって画像が形成された記録材に対して、表紙などの所望の用紙(ここではこれらの用紙も記録材と称す)を所定のタイミングで適宜供給する中間供給ユニット60を備えた中間処理装置50が組み合わされている。
デジタル複合機10は、上方にプラテンガラス(図示せず)上にセットされた原稿画像を読み取る画像読取装置40を備え、この画像読取装置40の下方には記録材上に画像を形成する画像形成部が設けられた構成となっている。画像形成部は、感光体11上にトナー像を形成し、この形成されたトナー像を画像形成部より下方に設けられた複数の記録材供給部21〜24から供給された記録材上に転写させて定着させるようにしたものとなっている。
また、感光体11の周囲には、感光体11上に一様な帯電を行う帯電ロール等の帯電器12、帯電された感光体11上に静電潜像を形成するLEDアレー等の露光器13、感光体11上の静電潜像をトナーにて現像して可視像化する現像器14、感光体11上に形成されたトナー像を記録材供給部21〜24から供給された記録材上に転写するコロトロン方式等の転写器15、転写後の感光体11上に残留する残留トナー等を清掃する清掃器17等が順次配設されている。また、符号16はトナー像が転写された後の記録材を感光体11から分離するための除電器となっている。尚、本実施の形態では、画像読取装置40の上部にプラテンガラス上に原稿を自動的に送り込むための自動原稿送り装置41が設けられている。
そして、このデジタル複合機10内の記録材搬送系は次のようになっている。記録材供給部21〜24の近傍には、夫々の記録材供給部21〜24から記録材を供給する供給ロール25が設けられ、これらの供給ロール25によって供給された記録材は、適宜配設された搬送ロール26等によって搬送され、感光体11と転写器15との対向部位である転写位置より記録材搬送方向上流側に隣り合う位置に設けられたレジストロール27に導かれるようになっている。このレジストロール27では、搬送された記録材を一旦位置決め規制した後、所定のタイミングで転写位置側へ搬送するようになっている。尚、本実施の形態では、記録材供給部21〜24のうち、二箇所の記録材供給部21,22が大サイズ記録材を供給するためのものであり、他の二箇所の記録材供給部23,24は小サイズ記録材を大量に供給できるように大容量のものとなっている。
そして、転写位置にて未定着トナー像が転写された記録材は、定着器28に搬送されて記録材上の未定着トナー像が定着器28の例えば加熱及び加圧によって定着される。定着が行われた記録材は、定着器28の出口ロール29から排出ロール30に導かれ、デジタル複合機10から排出される。
このような記録材搬送系にあって、記録材の両面に画像を形成する場合には、定着器28の出口ロール29を通過した記録材は反転ゲート31によって図中下向きに搬送方向が変更され、三本のロールが圧接配置された三本ロール32を経由して、反転動作可能な反転ロール33を有する反転搬送路34に導かれる。反転搬送路34に導かれた記録材は、その後端部分が反転ロール33に挟持された条件下で反転ロール33の反転動作によって搬送ロール35が設けられた戻し搬送路36に搬送される。戻し搬送路36に搬送された記録材は、再びレジストロール27を経由して転写位置にて記録材の裏面にも新たなトナー像が形成された後、定着器28によって再度定着が行われる。定着が行われた記録材は出口ロール29、排出ロール30を経由してデジタル複合機10から排出される。
このようにしてデジタル複合機10によって画像が形成された記録材は、中間処理装置50に導かれる。中間処理装置50には、デジタル複合機10側に上下に二箇所の開口部51,52が設けられ、これらの開口部51,52からはデジタル複合機10によって画像が形成された記録材が挿入されるようになっている。尚、本例では、下側の開口部52は使用されていない。そして、中間処理装置50には、夫々の開口部51,52に対応して記録材を搬送する搬送路が設けられており、上側の開口部51には、略水平方向に配置された搬送路53がそのまま中間処理装置50の出口側まで延びて設けられている。一方、開口部52からは斜め上方に湾曲して延びる搬送路54が設けられ、水平方向に配置された搬送路53の途中で合流するようになっている。
更に、中間処理装置50には、この中間処理装置50の上部に置かれた中間供給ユニット60から供給された用紙(表紙などの記録材)を水平の搬送路53に導くように、下方に向かって延びる搬送路55が設けられている。これらの搬送路53〜55には記録材を搬送する搬送ロール56が適宜設けられている。
そして、中間処理装置50には、これらの搬送路53〜55の合流点より搬送路53の下流側に、搬送される記録材や表紙等の記録材に対しカール補正を行うデカーラ57,58が設けられ、記録材に対し適宜アップカール補正、ダウンカール補正を行うようになっている。本実施の形態のデカーラ57,58は、硬質の細い径のロール部材とウレタンフォーム材等の軟質の太い径のロール部材とを組み合わせたもので、細い径のロール部材を太い径のロール部材側に食い込ませるようにして、そこを通過する記録材に対し細い径のロール部材側へカールする方向に補正するようになっている。尚、本実施の形態では、符号57がアップカール補正を行うものであり、符号58がダウンカール補正を行うものとなっているが、この配置は特に限定されず、反対になっていてもよいし、一方のみを配置するようにしてもよく、使用する記録材の特性に合わせるようにすればよい。また、デカーラ57,58の使用は必要なときに適宜使用するようになっていればよい。
また、中間処理装置50の上部の中間供給ユニット60は、供給するための用紙を載せる用紙供給部61と、用紙供給部61に積載された用紙から一枚ずつ捌いて供給する捌き機構(本例では三本のロール構成)62と、中間処理装置50側に排出する排出ロール63が設けられている。
また、本実施の形態の後処理装置70は、デジタル複合機10にて画像が形成された記録材や中間供給ユニット60から供給された記録材に対して、穿孔処理、綴じ処理、折り処理を行い、これらの後処理がなされた記録材は夫々専用の記録材排出部に排出収容できるようになっている。
後処理装置70は、図3に示すように、中間処理装置50から搬送された記録材を導入する導入口71が中間処理装置50の搬送路に合わせて設けられている。この導入口71の内側には、導入口71から導入された記録材に対し穿孔処理を行う穿孔具90や記録材を束にして記録材束の端を綴じる端綴じ処理を行う端綴じ具91などへ記録材を搬送する第一搬送路72と、導入口71から導入された記録材を束にして中綴じや中折り処理を行い冊子にする(所謂ブックレット処理を行う)中綴じ処理装置100に導く第二搬送路73とが分岐された状態で設けられている。また、これら第一搬送路72及び第二搬送路73の分岐位置には、導入口71より導入された記録材を第一搬送路72あるいは第二搬送路73に切り替えて搬送するための切替器74が設けられている。
また、第一搬送路72には、切替器74より下流側に記録材の斜行を補正する補正ロール75が設けられ、この補正ロール75の下流側には補正ロール75によって斜行補正された記録材に対しその先端基準にて穿孔処理する穿孔具90が設けられている。尚、ここでは、補正ロール75を使用する態様を示したが、これに限られず、例えば、補正ロール75を単に記録材を搬送する機能のものに代え、穿孔具90の下流側に反転可能な搬送ロールを備え、この搬送ロールによって記録材を穿孔具90側に逆送して、記録材の後端基準を行いながら穿孔具90による穿孔処理を行うようにしても差し支えない。
本実施の形態では、穿孔具90の下流側で第一搬送路72は二つの第三搬送路76と第四搬送路77に分岐され、分岐位置には切替器78が設けられている。ここで、第三搬送路76は分岐位置から上方に延びており、必要に応じて穿孔具90にて穿孔処理された記録材や穿孔処理がなされなかった記録材を、排出ロール80から後処理装置70の最上方に設けられた記録材排出部86にそのまま排出する経路となっている。また、第四搬送路77は、分岐位置から斜め下方に向かい、端綴じ具91にて集積された記録材への端綴じ処理を行い記録材排出部87へ排出する経路となっている。そのため、第四搬送路77には、端綴じ具91に至る前に、搬送されてくる記録材を一旦巻き付けた状態で保持し、次に搬送されてくる記録材と合わせて端綴じ具91側に送り出すためのバッファ用ロール81が設けられている。このバッファ用ロール81は、端綴じ具91による端綴じ処理に要する時間を確保するためのもので、バッファ用ロール81に巻き付けられた記録材はゲート部材82の動作によってバッファ用ロール81から剥離され、搬送ロール83を介して端綴じ具91の方向に搬送されるようになっている。
端綴じ具91の周囲には、記録材を集積して整合させるための各種部材が配置されている。搬送ロール83から搬送された記録材は、記録材搬送方向に沿って斜めに上昇するように傾斜配置された整合トレイ92上に順次排出される。この整合トレイ92の下端部位には、記録材をその後端基準で規制するためのストッパ93が、規制位置から下方に回動して退避できるように設けられている。一方、整合トレイ92の中程には、整合トレイ92上の記録材を幅方向に沿って整合するための往復移動自在なタンパ94が設けられている。
また、整合トレイ92の上端部位には、接離可能な一対の排出ロール95が設けられると共に、進退可能に設けられて記録材を載せる板部材96が設けられている。更に、記録材排出部87に排出された記録材束を記録材排出部87との間で挟み込んで押さえるクランパ97が、回動可能に設けられている。
そして、整合トレイ92の下端部位及び上端部位には、夫々整合トレイ92上の記録材をストッパ93側に送り込むパドル98,99が設けられ、このうち一方のパドル99は整合トレイ92との間で上下方向に移動できるように構成されている。
本実施の形態で端綴じ具91による記録材への端綴じ処理は次のようになされる。排出ロール95が離間配置し、かつ、パドル99が上方に退避した状態で第四搬送路77から搬送された記録材が整合トレイ92上に排出される。整合トレイ92上に排出された記録材に対して、パドル99の下降と共に二つのパドル98,99の回転によって記録材の後端位置がストッパ93に位置決めされると共に、タンパ94による幅方向の整合が行われる。これを順次繰り返すことで、所定枚数の記録材を整合トレイ92上で整合させる。
整合トレイ92上で整合された記録材束は、ストッパ93が回動退避することで、端綴じ具91によって所定位置へ綴じ針による端綴じが行われる。そして、板部材96の退避及び排出ロール95の接触によって端綴じが行われた記録材束は排出ロール95から記録材排出部87へ排出されるようになる。記録材排出部87に排出された記録材束は、クランパ97によってその端部が押さえられるようになる。尚、この記録材排出部87は、図示外の移動機構によって、図の奥行き方向(記録材の幅方向)に沿って移動できるようになっており、記録材排出部87へ排出される記録材束をその幅方向に亘って変化させて排出(所謂オフセット排出)できるようになっている。また、記録材排出部87は、排出された記録材束の量に応じて下方に移動できるようになっている。
一方、後処理装置70内の第二搬送路73には、中綴じ処理装置100に記録材を導くための搬送ロール84,85が設けられている。
本実施の形態の中綴じ処理装置100は、上方から下方に向かって搬送される記録材を縦姿勢のまま載せ置く載置部としての整合トレイ101と、整合トレイ101に対し移動自在に設けられて記録材の下端位置を規制する下端位置規制部材としてのストッパ102と、整合トレイ101に固定的に設けられて記録材の表面側への撓み変形を規制する撓み変形規制部材としての変形規制部(後述する)と、この変形規制部に撓み変形した記録材が接触した際の接触圧が低下する方向に向けて記録材を押圧するように叩く叩き部材104と、整合トレイ101内の記録材を搬送しストッパ102に記録材を整合させる整合搬送部材としてのパドル103とが設けられている。尚、パドル103は記録材の搬送方向に沿って複数備えるようにしても差し支えない。
ここで、縦姿勢とは、記録材を載せ置く整合トレイ101の角度が、水平方向に対して例えば70°前後の角度を持つように設けられたもので、この整合トレイ101に搬送される記録材が撓み変形し易い形状のものとなっている。また、パドル103は、ストッパ102と共に整合トレイ101に沿って上下方向に移動できるようになっている。
更に、整合トレイ101の上部域に対応して整合トレイ101に搬送されストッパ103にて下端位置が規制される記録材の搬送方向に交差する幅方向に沿って記録材を整合する幅方向整合部材としてのタンパ機構105が設けられている。
更に、本実施の形態の中綴じ処理装置100の整合トレイ101の中程には、整合トレイ101上にて整合された記録材に対し中綴じを行った後に中折りを行って冊子化するための、中綴じ具106及び中折り具107が設けられ、中折り具107には整合された記録材に中折りを施すように進退可能な折りナイフ107aが設けられている。そして、この折りナイフ107aの進出位置に合わせて二組の対構成の折りロール108が設けられ、折りロール108を通過した冊子は、排出ロール109から、冊子収容部88に排出されるようになっている。
図4は、中綴じ処理装置100を拡大したものであり、本実施の形態の整合トレイ101は三つの部材から構成されていることを示している。上部域には第一トレイ101Aが設けられ、この第一トレイ101Aの記録材の幅方向両端側には、記録材の幅方向に沿って移動して記録材を幅方向に沿って整合するタンパ機構105が設けられている。また、中程には第二トレイ101Bが設けられ、中綴じ具106の中を記録材が貫通できるようになっている。そして、この第二トレイ101Bには、中綴じ具106で記録材を中綴じする際に支障がないように適宜開口部(図示せず)が設けられている。更に、下部域の第三トレイ101Cは、この第三トレイ101Cに搬送された記録材の表面側に、記録材の幅方向両端部側から中央部に向かって張り出すように設けられる変形規制部101cを有し、第三トレイ101C全体が略箱型ケース状の形状となっている。また、これらの第一トレイ101Aから第三トレイ101Cまでの互いの合わせ部位は、整合トレイ101への記録材の収容に支障がないように、一部曲げ加工等が施されている。
そして、パドル103は、ストッパ102が固定保持される可動部材110に回動自在に支持され、可動部材110の移動に伴って第三トレイ101Cに沿って上下方向に移動できるようになっている。そのため、可動部材110の一端側には孔部110aが設けられており、この孔部110aを介して支持枠111に固定支持された棒状のガイドレール112に沿って移動できるようになっている。また、この回動部材110の移動は、モータ113の回転軸に設けたプーリ114と、下側に設けたプーリ115との間にベルト116を張って、このベルト116の一部に可動部材110の一端110bを固定することで、モータ113の回転に沿ってベルト116を回転移動させ、このベルト116の移動に合わせて可動部材110を上下方向に移動させることで行われている。
一方、本実施の形態の叩き部材104は第三トレイ101Cに固定的に配置され、叩き部材104の回転はその場でなされるようになっている。
次に、本実施の形態におけるパドル103及び叩き部材104について詳述する。
本実施の形態のパドル103は、記録材の幅方向に沿って三組のパドルユニット120が可動部材110に支持された一本の回転軸110aに取り付けられ、一体的に回転できるようになっている。
パドルユニット120は、図5(a)(b)に示すように、例えばシリコーンゴム製の略円板上の部材本体121と、この部材本体121から側面側に突出する軸受部122に設けた弾性変形可能な二本のアーム123と、アーム123の付け根位置に対応する位置にて部材本体121の周面から突出する二箇所の突起部124とで構成されている。つまり、本実施の形態では、パドル103が叩き部材(ここでいう叩き部材104とは異なるもの)を備えている。
部材本体121は、図示外の可動部材110の回転軸110cに対し法線方向から挿入できるように回転軸110cに対応した凹部121aを有し、軸受部122の外方から回転軸110c内に設けられたねじ孔(図示せず)に向かってねじ止めを行うことでパドルユニット120を回転軸110cに固定するようになっている。また、二本のアーム123は、軸受部122を挟んで対向する位置にその基端側が設けられ、互いに反対方向に延びて弾性変形できるように構成されている。尚、本実施の形態では部材本体121とアーム123とは一体構成のものとなっているが、別体で構成されるようになっていても差し支えない。
そのため、パドルユニット120が回転することで、二本のアーム123によって記録材表面を撫でてストッパ102(図4参照)側に記録材の先端縁を寄せると共に、アーム123が記録材に当たっていない場所では突起部124によってこの突起部124に接触する記録材を叩くようになる。尚、本例ではアーム123を二本備える構成を示したが、二本に限られず、一本でもよいし、三本以上でも差し支えないが、アーム123による記録材の寄せる動作と突起部124による記録材の叩き動作とを互いに異なる周期で行う方が記録材の整合がより一層よくなることを考慮すれば、本例のようにアーム123を二本、突起部124を二箇所設ける構成が好適である。ここで、パドル103を構成するパドルユニット120の数量は特に限定されるものではなく、適宜選定するようにすればよいが、記録材をストッパ102に良好に寄せる観点からすれば、複数のパドルユニット120を備えることが好ましい。尚、図5(b)は(a)を側方から見た図となっている。
一方、叩き部材104は、上下方向に三組の叩きロール130が夫々固定位置にて回転可能に配置されており、更に、記録材の幅方向二箇所に分割されて配置されている。叩きロール130は、図6(a)(b)に示すように、例えばPOM樹脂製の棒状部材で構成され、中央に図示外の回転軸が貫通する孔部133を設けた略円柱状の部材本体131と、この部材本体131の周面に沿って対象形に配置された四箇所の突起部132とで構成されている。この突起部132は部材本体131から高さHだけ突出した形状であり、この突起部132は叩きロール130の回転方向に沿って下流側が部材本体131の稜線に繋がる緩やかな傾斜をした緩傾斜部132aとなっている一方、上流側が急な傾斜をした急傾斜部132bとなっている。そのため、叩きロール130の回転によって、緩傾斜部132aでは記録材への搬送方向への負荷が軽減される一方、この緩傾斜部132aより上流側で急傾斜部132bまでに接触する記録材に対し厚み方向に沿って叩く動作が有効に発揮されるようになる。そして、撓み変形した記録材と変形規制部101cとの接触圧を有効に低減することができるようになる。
また、本実施の形態では、叩きロール130の周速は整合トレイ101での記録材の搬送速度より大きくなっているため、有効に叩き動作が作用するようになっている。
ここでは、叩きロール130が突起部132を四個有する態様を示したが、突起部132の数量は特に限定されず、幾つあっても差し支えない。また、突起部132の形状もこれに限られず、記録材を突き叩く動作が可能なものであればよく、例えば対象形をした突起部132であってもよい。尚、図6(b)は(a)を側方から見た図である。
図7は、叩き部材104を記録材の表面より外方から見た構成を示すものであり、また、図8は、叩き部材104の駆動系を示す斜視図となっている。次に、これらの図について説明する。本実施の形態の叩き部材104は第三トレイ101Cの変形規制部101cに設けられた左右の切り欠き部141,142に対応して夫々設けられたもので、夫々三個の叩きロール130が記録材の収容方向に沿って並んで設けられ、具体的には六個の叩きロール130(130a〜130f)が配置されている。また、切り欠き部141,142の下部側には、第三トレイ101Cに進入した記録材が変形規制部101cに引っ掛からないように図の手前側方向に折り曲げられた折曲部143,144を備えている。
ここで、叩きロール130は、左右でその長さが異なるものとなっているが、これは記録材の幅方向を整合する際、中央を基準位置として整合させたり、あるいは図の左側を基準位置として整合させることができるようにしたもので、特にこの長さに限定されるものではない。
また、三個の叩きロール130(130a〜130c又は130d〜130fの組合せのもの)は、中綴じ処理装置100の例えばフレームに取り付けられた図示外のブラケットに固定支持され且つ夫々の回転軸が回転可能に支持される側板145〜148を有し、この側板145〜148のうち、記録材の両端部寄りにある側板146,148の外方に位置する叩きロール130の回転軸の一端側には一個又は二個のプーリ151〜160を夫々取り付けている。
更に、一番上にある叩きロール130a,130dの外方には、変形規制部101cより外側位置にて記録材幅全域に亘って設けられた駆動回転軸174が配置されており、この駆動回転軸174は中綴じ処理装置100の例えばフレームに取り付けられた専用モータ170からプーリ171、ベルト172、駆動回転軸174の端部側に支持されたプーリ173を介して回転できるようになっている。そして、駆動回転軸174に取り付けられた二個のプーリ175,176を介して叩きロール130を回転させるようになっている。
つまり、隣り合う叩きロール130間と駆動回転軸174との間にて、隣り合う二個のプーリ間に左右で夫々三本のベルト161〜166を架け渡すことで、駆動回転軸174の回転が回転方向を同一にした状態で各叩きロール130に伝達されるようになっている。特に、このとき、駆動回転軸174と叩きロール130の回転軸を同じ径にしているので、全ての叩きロール130が略同一の回転周期で回転するようになっている。
そのため、叩きロール130が回転することで、叩きロール130の突起部132(図6参照)が記録材に接触するようになり、記録材に対し、厚み方向に沿って突き叩くことができるようになり、記録材と変形規制部101cとの接触状態を変更させることができるようになる。このとき、叩きロール130自体が記録材との摩擦抵抗が小さくなるような材質で構成されていることから、叩きロール130が回転しても記録材を下方に寄せる作用は殆どなく、主として記録材を厚み方向に沿って叩く効果を発揮できるようになる。
また、図9(a)は、本実施の形態の中綴じ処理装置100を記録材の表面側から見た概略図であり、(b)はその一部(b−b)を側面から見た図、(c)は下方(c−c)から見た図となっている。尚、ここでは、叩き部材104は省略している。
この図を下に、先ず、本実施の形態における記録材の幅方向を整合するタンパ機構105について説明する。
本実施の形態のタンパ機構105は次のように構成されている。すなわち、図9(a)及び(b)に示すように、記録材の幅方向両側に設けられ且つ記録材の幅方向を規制する二つの幅方向規制部材181,182と、これらの幅方向規制部材181,182の底面側(記録材の裏面側方向に相当)に夫々設けられたラック183,184と、これらのラック183,184に噛合するピニオンが取り付けられたモータ185,186で略構成されている。
幅方向規制部材181,182は、整合トレイ101の第一トレイ101Aの一部を構成するものであり、これらの幅方向規制部材181,182を記録材の幅方向に沿って移動させることで、記録材の側端位置を規制できるように構成されている。そのため、記録材が整合トレイ101に進入する側は記録材の進入が容易になされるように幅広い開口部を有し、下方に向かって徐々に窄む形状のものとなっている。
このような構成のタンパ機構105にあって、記録材が整合トレイ101に進入するようになると、記録材の幅サイズに合わせて幅方向規制部材181,182が基準位置(例えばホームポジション)から所定の幅サイズを規制するための規制位置に移動する。このとき、二つのモータ185,186が回転することで、二つのラック183,184が夫々移動するようになり、結果的に幅方向規制部材181,182が記録材の幅方向に沿って移動するようになる。本実施の形態では、整合トレイ101中の記録材の幅方向を整合する際、図中記録材のセンターを基準にして整合するようになっているため、両側の幅方向規制部材181,182が揃って移動して記録材を整合させるようになる。つまり、モータ185,186の正逆回転動作に伴って記録材幅方向への往復移動が行われ、記録材はセンター基準で整合されるようになる。
そして、本実施の形態では、タンパ機構105による記録材整合時の幅方向規制部材181,182の往復移動周期より、叩き部材104による叩き周期が速く設定されているため、記録材が叩き部材104によって叩かれて撓み変形した姿勢から緩和された状態で幅方向の整合を行うことができるようになる。
また、本実施の形態のタンパ機構105では、記録材の幅方向の整合を両側の幅方向規制部材181,182の往復移動によって行う態様を示したが、これに限られず、例えば片側の幅方向規制部材181を規制位置に固定し、もう一方の幅方向規制部材182を往復移動させるようにしても差し支えない。
また、図9(c)は、第三トレイ101Cを下方から見た図となっているが、第三トレイ101Cは、記録材の幅方向両端部側に変形規制部101cを有する略コの字状の形状をしており、記録材幅方向中央部には変形規制部101cを設けておらず、単なる開口領域となっている。そして、ストッパ102及びパドル103はこの開口領域に対応するように移動するようになる。
また、本実施の形態のストッパ102は、パドル103のパドルユニット120の両外側及びパドルユニット120間に設けられており、パドル103の回転によって第三トレイ101C内に搬送された記録材の下端位置(先端縁)を確実に規制できるように配置されている。そのため、ストッパ102にパドル103を近接配置すると共にストッパ102がパドル103の回転を損ねないように配慮されている。そして、ストッパ102はパドル103と共に第三トレイ101Cに沿って上下するが、上方の限界位置は、叩き部材104の駆動回転軸174に干渉しない位置となっている。尚、図には、第二トレイ101Bに対応して設けられた中綴じ具106や第一トレイ101Aの下方部位に対応して設けられた折りロール108が示されている。
次に、このような中綴じ処理装置100での作動について図4を中心に説明する。
先ず、整合される記録材のサイズに合わせてストッパ102及び幅方向規制部材181,182(図9参照)が所定の規制位置に移動する。そして、搬送ロール85によって整合トレイ101内に搬送された記録材は、搬送ロール85の搬送作用及び整合トレイ101の傾斜によってそのまま整合トレイ101内を滑り落ちるように収容される。記録材が第三トレイ101C内に入ると、記録材の先端は回転する叩き部材104を過ぎてストッパ102に近づくようになる。記録材の先端がストッパ102に近づくと、パドル103の回転によってパドルユニット120のパドルアーム123(図5参照)が回転することで、記録材はパドルアーム123によってストッパ102に向かって寄せられ、記録材の先端縁がストッパ102にて位置規制されるようになる。このとき、整合トレイ101内の記録材枚数が少ない場合には、叩き部材104やパドルユニット120の突起部124が必ずしも記録材に接触する訳ではないため、記録材を叩く動作を行うとは限らない。
一方、本実施の形態では、搬送ロール85の近傍に配置された図示外の記録材検知センサによって、記録材の後端位置が検知されることで、記録材の幅方向を整合するタンパ機構105が作動するようになっている。タンパ機構105では、図9に示したように、両方の幅方向規制部材181,182が往復移動することで、記録材がセンターを中心に位置規制されるようになる。尚、このとき、叩き部材104やパドル103はそのまま回転を繰り返すようになっている。
ここで、叩き部材104による記録材への叩き効果について説明する。
記録材が整合トレイ101(具体的には第三トレイ101C)に収容されて整合がなされる際、記録材枚数が少ないときには、図10(a)に示すように、記録材の表面が変形規制部101cに接触する虞は少なく、記録材と変形規制部101cとの接触圧が小さく推移するため、記録材の整合は良好になされるようになる。しかしながら、記録材の枚数が増加すると、記録材自体の有するカール癖や記録材自体の自重等により、図10(b)に示すように、ストッパ102に下端位置を規制された記録材は、表面側へ撓み変形し易くなり、第三トレイ101Cの変形規制部101cに記録材が接触することで、この変形規制部101cと記録材との間の負荷抵抗(摩擦抵抗)が大きくなる。
このように負荷抵抗が増加してくると、後続の記録材の第三トレイ101Cへの進入が妨げられたり、ストッパ102での位置規制が阻害されたり、タンパ機構105による幅方向の整合が損なわれたりするようになる。特に、本実施の形態では、整合トレイ101の途中に(中程にある第二トレイ101Bに相当する位置に)対応して中綴じ具106(図4参照)を設けているため、タンパ機構105の幅方向規制部材181,182(図9参照)の長さが短く、整合トレイ101中の記録材の整合、特に幅方向に沿った整合がし難くなっている。
そのため、本実施の形態では叩き部材104を設け、この叩き部材104が図10(c)の図中矢印α方向に記録材を叩くことで、変形規制部101cに接触した記録材を変形規制部101cから矢印α方向に変位させることができ、記録材と変形規制部101cとの間の負荷抵抗(接触圧)が軽減されるようになる。特にこのような記録材と変形規制部101cとの負荷抵抗が大きくなる現象は、記録材がダウンカールしている状態のものである場合に顕著に現れるようになるが、叩き部材104によって記録材を叩くことで記録材が変位し、負荷抵抗が軽減されるようになる。
このように叩き部材104によって記録材と変形規制部101cとの間の負荷抵抗を軽減することで、ストッパ102での記録材の先端縁の位置規制やタンパ機構105による記録材の幅方向の整合を良好に行うことが可能になる。
つまり、叩き部材104によって記録材と変形規制部101cとの間の負荷抵抗を軽減することで、タンパ機構105によって記録材を幅方向に移動させるときの負荷が相対的に小さくなり、記録材の移動がよりスムーズに行われるため、幅方向の整合が良好になされるようになる。
一方、このような叩き部材104を備えていない場合には、タンパ機構105によって記録材を幅方向に移動させようとしても、記録材と変形規制部101cとの間の負荷抵抗により、記録材の移動が阻害され、良好な整合がなされないようになる。
更に、本実施の形態では、叩き部材104が回転していることから、第三トレイ101C内への記録材の進入動作が損なわれず、また、幅方向整合時の記録材の負荷抵抗を低減することができ、更に、記録材の幅方向整合時にも記録材を幅方向へ容易に移動させることができ、記録材の整合が良好になされるようになる。
また、本実施の形態では、図6に示したように、叩き部材104に用いられる叩きロール130に設けられた突起部132は、記録材に接触を開始する側には部材本体131から回転方向に沿って徐々に突出する緩傾斜部132aを設け、下流側では部材本体131側に急激に変化する急傾斜部132bを設けたので、叩きロール130の回転によって突起部132が記録材に接触を開始する側では記録材を叩く効果は少なく、下流側で記録材を叩くようになっている。そのため、記録材をより短時間で叩くようになり、記録材への叩き効果が有効に作用するようになっている。更に、本実施の形態では、叩きロール130に四箇所の突起部132を設けるようにしたので、記録材への叩き動作回数が増え、叩き効果がより一層有効になされるように工夫されている。更にまた、本実施の形態では、叩きロール130を記録材の搬送方向に沿って三組備えていることから、記録材サイズが異なる場合にも、少なくともいずれかの叩きロール130にて記録材を有効に叩くことができ、記録材の整合が良好になされるようになる。
また、本実施の形態では、図5に示したように、パドル103のパドルユニット120にも二箇所の突出部124を設け、しかも、パドルアーム123が記録材に接触していない場合に記録材を叩くようにしたので、ストッパ102への記録材の位置規制も一層良好になされるようになる。
図11は、整合後の記録材(記録材束)の様子を示すもので、(a)は本実施の形態によるものであり、(b)は比較の形態として叩き部材104を備えていないものを示す。つまり、本実施の形態では記録材を叩くことで記録材の整合が良好になされ、一点鎖線で示す基準位置とほぼ同様の整合がなされるのに対し、比較の形態では、搬送方向及び幅方向で夫々Δh、Δdの大きなずれが発生するようになる。特に、本実施の形態では、幅方向規制部材181,182が収容トレイ101のうち第一トレイ101Aに対応して設けられていることから、記録材の幅方向を整合する際、記録材が斜めになり易く、幅方向整合部材181,182がない下側で大きなずれ(Δdに相当)が生じるようにもなる。
本実施の形態では、このようにして整合トレイ101内で整合された記録材(具体的には記録材束)は、その後、ストッパ102の上方への移動によって記録材の搬送方向に沿った中央位置が中綴じ具106に対応した位置になるように移動され、綴じ針による中綴じが施される。中綴じが施された記録材は、更に、ストッパ102が上方に移動することで、中綴じされた綴じ位置が折りロール108の中央位置に対応した位置に配置されるようになる。そして、記録材の裏面側から進出した折りナイフ107aによって、中綴じされた記録材はそのまま折りロール108側に二つに折られて押し込まれるようになり、折りロール108によって中折りされて冊子になる。中折りされた冊子は、そのまま排出ロール109から冊子収容部88に排出されるようになる。
本実施の形態では、冊子にする前の記録材の整合に叩き部材104を使用するようにしたので、良好な記録材の整合が確保され、冊子にした場合においても、冊子の天地(記録材の幅方向に沿う方向)でのずれは小さく、また、小口(記録材の収容方向に沿う方向)でのずれも小さい冊子を作製することができるようになる。
上述した本実施の形態では、パドル103に突起部124(図5参照)を備える態様を示したが、記録材の撓み変形による整合時のずれが記録材の幅方向において大きく発生し、また、撓み変形自体が記録材の下端位置より上方位置にて発生することから、パドル103に突起部124を設けないようにしても略同様の良好な整合がなされるようになる。
また、変形規制部101cを第三トレイ101Cと一体的に設けたが、第三トレイ101Cと別体に構成されていてもよい。
更に、記録材としてアップカールのものが搬送された場合にも、記録材がストッパ102で下端位置が規制され、撓み変形することで変形規制部101cに接触するようになる。そのため、このような場合にも叩き部材104によって良好な整合がなされることは明らかである。
図12は、本実施の形態の変形形態として、上述の叩き部材104と異なる叩き部材104を用いた記録材収容装置の例である。この叩き部材104は回転する態様ではなく、第三トレイ101C内の記録材表面に接触する接触位置と記録材表面から退避する退避位置との間で進退可能に設けられた突き当て部材190を用いたものとなっている。突き当て部材190は、アクチュエータ191によって可動軸192を往復移動させることで突き当て部材190を進退させるようにしている。
このような突き当て部材190を叩き部材104として使用するようにしても、上述した実施の形態同様、記録材の整合が良好になされるようになる。尚、ここでは、突き当て部材190を一個用いる態様を示したが、数量は特に限定されず、幾つあっても差し支えない。
また、図13は、叩き部材104の駆動回転軸174を専用モータの回転で行うのではなく、他の回転部材からの回転力を利用するようにしたものである。例えば排出ロール109(図4参照)の回転軸201に対し、プーリ202を設け、駆動回転軸174の近傍に設けられた回転軸205のプーリ204との間にベルト203を張架し、この回転軸205と駆動回転軸174との間でギア列206〜208を介して回転力を伝達するようにすれば、専用モータを用いることなく駆動回転軸を回転させることができるようになる。
◎実施の形態2
図14は、実施の形態2の記録材収容装置の概要を示すもので、(a)は構成、(b)は作用を示すものであり、実施の形態1と異なり、専用の叩き部材を備えずに、パドルが叩き部材を兼用したものとなっている。尚、実施の形態1と同様の構成要素には同様の符号を付し、ここではその詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、図14(a)に示すように、パドル103(具体的にはパドルユニット120)が実施の形態1とは異なり、変形規制部101cにより近い位置に設置されており、ストッパ102とは少し離間した位置に設けられている。パドルユニット120の構成は、実施の形態1と同様であり、二本のパドルアーム123と二つの突起部124が設けられたものとなっている。
このような構成の記録材収容装置での記録材の挙動について説明する。図14(b)に示すように、第三トレイ101C内に収容された記録材は、撓み変形により図の実線のように記録材の表面側が変形規制部101cに接触するようになり、記録材と変形規制部101cとの間で負荷抵抗が生じる。
そこで、パドルユニット120の突起部124で記録材を叩くと、この叩き効果は図中矢印βのところで矢印方向の力を記録材に作用させるため、実施の形態1のように、記録材が大きく撓み変形して変形規制部101cと接触する部位を直接叩くことはないものの、叩かれた記録材は図中仮想線(二点鎖線)で示すように変形し、記録材と変形規制部101cとの間の負荷抵抗が低減するようになる。
ここで、タンパ機構105(図示せず)による記録材の幅方向の整合を行うようにすれば、記録材と変形規制部101cとの負荷抵抗が低下した分、整合時の抵抗が小さくなり、容易に整合がなされるようになる。また、記録材のストッパ102での整合もパドルアーム123によって記録材が寄せられることで良好になされるようになる。
尚、ここでは、パドル103を一つ設ける態様を示したが、複数のパドル103を設けるようにしても差し支えない。
本実施例は、各種記録材(本例では記録材を使用した)に画像を形成した後、デカーラによるカール矯正を行った記録材に対する整合トレイでの整合状態を評価したものである。
使用した記録材としては仕様や坪量が異なる次の四種のものとした。
(A)カラー用用紙:90gsm、11×17インチ
(B)光沢紙:120gsm、11×17インチ
(C)コート紙:140gsm、A3判
(D)ビジネス用用紙:80gsm、A3判
また、デカーラは、自動(アップカールに補正)と、Down(ダウンカールに補正)の二種を記録材と組み合わせて行った。
更に、整合トレイにて整合する記録材の枚数としては、目標O/Jに対し、実際の走行O/Jとして10〜25枚の記録材を整合させることで、記録材幅方向でのミスレジ(ずれ量)を計測した。尚、O/Jは一冊に適用される記録材枚数を意味する。
また、本実施例では、叩き部材を適用したもので評価し、ここでは、パドルユニットに突起部を持たせず、パドルとしては単に記録材を送り込む働きをさせるようにした。更に、叩き部材のない状態を同時に評価し、これを比較例とした。
結果は、図15に示すように、実施例ではいずれの条件においてもミスレジが2.0mm未満の値となり、十分良好な整合がなされていることが判明した。一方、叩き部材を備えていない比較例では、(A)の記録材でアップ側への補正を行ったこともあってか十分な整合が確認されたものの、(B)〜(C)の記録材にデカーラ処理を施したものでは、いずれも2.0mm以上のミスレジが発生し、冊子としては使用に適さないものとなった。中でも、特に坪量の大きい(C)では、アップカールへの補正を行ったにも拘わらず、目標O/Jに比べ、走行O/Jを大きくしていくと、ミスレジが一層大きくなる傾向が確認された。
更に、比較例では、(B)と(C)の記録材の結果から、坪量が異なるものの、デカーラの方向によってミスレジが異なることが判明した。つまり、走行O/Jを目標O/Jとしたときに、(B)の方が(C)よりミスレジが大きくなる結果が得られたことによる。
以上のことから、記録材を整合させる際、叩き部材によって記録材の負荷抵抗が低減され、記録材幅方向の整合が十分効果的になされることが確認された。また、アップカールに補正した記録材においても、叩き部材がない場合に大きなミスレジが発生していることから、整合の具合は単にカールの方向によって決まることがないことも確認された。
更に、本件発明者は、突起部を備えたパドルユニットを用いて同様の評価を行ったところ、同様の結果が得られることを確認した。
本発明による記録材収容装置としては載置部が縦方向に設けられるものを示したが、横方向に載置部を設ける態様にも適用が可能である。
また、幅方向整合部材を備えない記録材収容装置に利用することも可能であり、この場合、次のようにすればよい。すなわち、上方から下方に向かって搬送される記録材を縦姿勢のまま収容する記録材収容装置であって、記録材を縦姿勢に保持した状態で載せ置く載置部と、この載置部に設けられて記録材の下端位置を規制する下端位置規制部材と、載置部に対面する部位に設けられ、縦姿勢の記録材の撓み変形を規制する撓み変形規制部材と、載置部の記録材を搬送し且つ下端位置規制部材に記録材を整合させる整合搬送部材と、記録材の撓み変形部と撓み変形規制部材との接触圧が低下するように撓み変形規制部材から載置部へ向けて記録材を押圧する押圧部材とを備えるようにすればよい。このようにすることで、例えば幅方向が固定されたような記録材を用いる際に、記録材の整合が良好になされるようになる。
実施の形態モデルに係る記録材収容装置の概要を示す説明図である。 実施の形態の記録材処理装置の概要を示す説明図である。 実施の形態1の後処理装置の概要を示す説明図である。 後処理装置1の中の中綴じ処理装置を示す拡大図である。 実施の形態1のパドルユニットを示す説明図であり、(b)は(a)を側方から見た図である。 実施の形態1の叩きロールを示す説明図であり、(b)は(a)を側方から見た図である。 実施の形態1の叩き部材の構成を示す説明図である。 実施の形態1の叩き部材の駆動系を示す斜視図である。 (a)〜(c)は実施の形態1の中綴じ処理装置の機構を示す説明図である。 整合トレイと集積される記録材との関係を示す作用図であり、(a)は記録材枚数が少ない状態、(b)は記録材枚数が多い状態、(c)は(b)の記録材が叩き部材によって突き叩かれた後の記録材の様子を示す。 記録材の整合状態を示す説明図であり、(a)は実施の形態、(b)は比較の形態を示す。 変形形態としての叩き部材を示す説明図である。 叩き部材の駆動系の変形形態を示す斜視図である。 (a)(b)は実施の形態2に係る記録材収容装置の概要を示す説明図である。 実施例の結果を示す説明図である。
符号の説明
1…載置部,2…下端位置規制部材,3…撓み変形規制部材,4…整合搬送部材,5…幅方向整合部材,6…押圧部材,S…記録材

Claims (13)

  1. 上方から下方に向かって搬送される記録材を縦姿勢のまま収容する記録材収容装置であって、
    記録材を縦姿勢に保持した状態で載せ置く載置部と、
    この載置部に設けられて記録材の下端位置を規制する下端位置規制部材と、
    前記載置部に対面する部位に設けられ、縦姿勢の記録材の撓み変形を規制する撓み変形規制部材と、
    前記載置部の記録材を搬送し且つ前記下端位置規制部材に記録材を整合させる一若しくは複数の整合搬送部材と、
    前記下端位置規制部材にて下端位置が規制される記録材の搬送方向に交差する幅方向に沿って往復移動し当該記録材を整合する幅方向整合部材と、
    前記載置部の記録材の撓み変形部と撓み変形規制部材との接触圧が低下するように撓み変形規制部材から載置部へ向けて記録材を押圧する押圧部材とを備え、
    前記押圧部材は、前記載置部の記録材を所定の周期で叩く叩き部材であり、
    前記押圧部材によって撓み変形規制部材から載置部へ向けて記録材が押圧される状態で前記幅方向整合部材により記録材の幅方向が整合されることを特徴とする記録材収容装置。
  2. 請求項記載の記録材収容装置において、
    前記叩き部材は、前記幅方向整合部材による記録材整合時の往復移動周期よりも速い周期で記録材を叩くことを特徴とする記録材収容装置。
  3. 請求項又はに記載の記録材収容装置において、
    前記叩き部材は、前記下端位置規制部材の直前に位置する整合搬送部材とは別体に設けられ、当該整合搬送部材よりも記録材の撓み変形部寄りに配置されていることを特徴とする記録材収容装置。
  4. 請求項乃至のいずれかに記載の記録材収容装置において、
    前記叩き部材は、周面に一以上の突起部を有する回転体で構成されていることを特徴とする記録材収容装置。
  5. 請求項記載の記録材収容装置において、
    前記叩き部材は、前記載置部での記録材の搬送速度より速い周速で回転するものであることを特徴とする記録材収容装置。
  6. 請求項乃至のいずれかに記載の記録材収容装置において、
    前記叩き部材は、記録材の搬送方向に沿って複数設けられることを特徴とする記録材収容装置。
  7. 請求項乃至のいずれかに記載の記録材収容装置において、
    前記叩き部材は、記録材の幅方向に対して複数に分かれて配置されていることを特徴とする記録材収容装置。
  8. 請求項1乃至のいずれかに記載の記録材収容装置において、
    前記幅方向整合部材は、前記押圧部材及び前記整合搬送部材が配置されていない上方領域に対応して設けられることを特徴とする記録材収容装置。
  9. 請求項乃至のいずれかに記載の記録材収容装置において、
    前記叩き部材は、前記整合搬送部材とは別体に設けられると共に、少なくとも下端位置規制部材の直前に位置する整合搬送部材に一体的に付加されていることを特徴とする記録材収容装置。
  10. 請求項記載の記録材収容装置において、
    前記叩き部材は、少なくとも一つの整合搬送部材に一体的に付加されていることを特徴とする記録材収容装置。
  11. 記録材を収容する請求項1乃至10のいずれかに記載の記録材収容装置と、
    この記録材収容装置にて整合された記録材に対し後処理する後処理手段とを備えることを特徴とする記録材後処理装置。
  12. 請求項11記載の記録材後処理装置において、
    前記後処理手段は前記載置部の記録材搬送方向に沿った中間領域に設けられることを特徴とする記録材後処理装置。
  13. 記録材に画像を形成する画像形成手段と、
    少なくともこの画像形成手段によって画像が形成された記録材を収容する請求項1乃至10のいずれかに記載の記録材収容装置と、
    この記録材収容装置にて整合された記録材に対し後処理する後処理手段とを備えることを特徴とする記録材処理装置。
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