JP5145821B2 - 車両用変速機の変速制御装置 - Google Patents
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Description
図5に示す車両には、動力伝達装置として、エンジン1、変速機2が搭載され両者の間にクラッチ(湿式多板クラッチ)3が配置してある。この例のエンジン1は、燃料噴射ポンプを備えたディーゼルエンジンであり、運転者の操作するアクセルペダル11の踏み込み量等に応じて燃料噴射ポンプを制御し、燃料供給量を変更するエンジン制御装置(ECU)12を有している。また、この例の変速機2は、自動変速制御の平行軸歯車機構式の多段変速機であり、変速機制御装置(TCU)21で制御され変速段を切り換えるアクチュエータ22を備えている。変速機2の出力軸は最終的には車輪4に連結され、車輪4にはその回転数により車速を検出する車速センサ5が設置される。変速機2の前方に配置されたクラッチ3は、変速段の切り換え時にクラッチを自動的に断接するクラッチ制御装置(CCU)31を有する。
本発明は、シフトマップを使用し自動的に変速機の変速段を制御する変速機制御装置において、登坂路等での頻繁な変速操作を解消し、さらには、運転者の意図に反するようなシフトアップを回避してエンジンブレーキによる制動力を確保することを課題とする。
「車両に搭載された変速機の変速段を制御する変速機制御装置であって、
前記変速機制御装置は、前記車両の車速と前記車両に搭載されたエンジンのアクセル開度とに対応して変速段を決定する変速段決定手段を有し、さらに、
前記変速機制御装置は、前記車両に作用する勾配抵抗を演算する勾配抵抗演算手段とタイマーとを備え、かつ、前記車両に作用する勾配抵抗の増加に応じて増大するアクセル開度の所定値を設定する手段を備えており、
前記変速段決定手段により決定された変速段が現在の変速段よりも高速段である場合には、前記アクセル開度が前記所定値を超えるか否かの判断を実行し、
前記アクセル開度が前記所定値を超えるときには、前記タイマーに単位時間を加算する演算を実行し、
前記タイマーが所定時間を越えていない場合は高速段への変速を行わずに前記勾配抵抗演算手段により演算された勾配抵抗により前記所定値を更新し、
前記アクセル開度が、更新された前記所定値を超えるときには前記タイマーに単位時間を加算し、前記タイマーにより所定時間の経過が検出された場合に高速段への変速を行うとともに、前記アクセル開度が前記所定値以下であるときには、高速段への変速を禁止し、かつ、前記勾配抵抗演算手段により勾配抵抗を再度演算して前記所定値を求めた後に、前記アクセル開度が該所定値を超えるか否かの判断を実行する」
ことを特徴とする変速機制御装置となっている。
図1において、変速段を決定するフローがスタートすると、ステップS1では、車速センサにより検出される車速Vとアクセルセンサにより検出されるアクセル開度Aとの読み込みが行われる。次いで、ステップS2においては、制御装置に格納されたシフトマップを用い、読み込まれた車速Vとアクセル開度Aとに対応して目標とする変速段が決定される。本発明で使用するシフトマップは、従来の変速機制御装置における図6に示すシフトマップと同様なマップであって、シフトアップの変速点とシフトダウンの変速点とが書き込まれている。目標とする変速段の領域は、シフトアップ用のシフトマップとシフトダウン用のシフトマップとでは異なるものとなるため、ステップS2では、シフトアップ用の目標変速段Ndとシフトダウン用の目標変速段Nd’とがそれぞれ決定される。ステップS1及びステップS2は、本発明の変速段決定手段を構成するものとなっている。
アクセル開度Aが変速許可最低アクセル開度Aminを超えている場合はステップS9に進み、変速機制御装置がシフトアップの指令を出力して、変速段は目標変速段Ndに切り換えられる。変速許可最低アクセル開度Amin以下である場合には、シフトアップの指令を出力することなくフローを終了し、高速段への変速を禁止する。
Ri=Mgsinθ
車両には、車速を検出する車速センサとともに、加速度を検出する加速度センサを装着する。車両の前後方向の加速度は、車速センサで検出された車速を微分することによって算出される。また、加速度センサでは、勾配に伴う加速度成分であるgsinθの値が加算された加速度が検出されるから、路面の勾配θは、車速センサで検出された車速を微分した加速度と、加速度センサで検出された加速度とを対比することにより算出することができる。こうした路面の勾配θの測定方法は周知のものとなっている。車両の質量Mについては、車両のサスペンションに備えられたばねの変位をストロークセンサにより計測して求め、上記の式によって勾配抵抗を計算する。
図4のフローは、図1のフローのステップS8とS9との間にタイマー回路を設けたものである。このフローでは、ステップS8で変速許可最低アクセル開度Aminを超えると判断されたときは、ステップS81に移行してタイマーを1周期時間だけ進行させ、ステップS82に進む。ステップS82では、タイマーが所定時間(例えば1秒)進行したか否かをチェックし、進行していない場合は処理を終え、所定時間が経過したときにステップS91に進んでシフトアップの指令を出力する。そして、ステップS8において変速許可最低アクセル開度Amin以下であると判断された場合には、ステップS83に移行してタイマーをクリアする。したがって、図4のフローでは、ノイズの混入に起因してステップS8で変速許可最低アクセル開度を超えると判断されたとしても、ノイズはごく短時間で消滅するからシフトアップが指令されることはなく、誤った判断に基づくシフトアップが防止される。
2 変速機
21 変速機制御装置
3 クラッチ
31 クラッチ制御装置
5 車速センサ
S1〜S9 制御フローの各ステップ
Claims (3)
- 車両に搭載された変速機の変速段を制御する変速機制御装置であって、
前記変速機制御装置は、前記車両の車速と前記車両に搭載されたエンジンのアクセル開度とに対応して変速段を決定する変速段決定手段を有し、さらに、
前記変速機制御装置は、前記車両に作用する勾配抵抗を演算する勾配抵抗演算手段とタイマーとを備え、かつ、前記車両に作用する勾配抵抗の増加に応じて増大するアクセル開度の所定値を設定する手段を備えており、
前記変速段決定手段により決定された変速段が現在の変速段よりも高速段である場合には、前記アクセル開度が前記所定値を超えるか否かの判断を実行し、
前記アクセル開度が前記所定値を超えるときには、前記タイマーに単位時間を加算する演算を実行し、
前記タイマーが所定時間を越えていない場合は高速段への変速を行わずに前記勾配抵抗演算手段により演算された勾配抵抗により前記所定値を更新し、
前記アクセル開度が、更新された前記所定値を超えるときには前記タイマーに単位時間を加算し、前記タイマーにより所定時間の経過が検出された場合に高速段への変速を行うとともに、前記アクセル開度が前記所定値以下であるときには、高速段への変速を禁止し、かつ、前記勾配抵抗演算手段により勾配抵抗を再度演算して前記所定値を求めた後に、前記アクセル開度が該所定値を超えるか否かの判断を実行することを特徴とする変速機制御装置。 - 前記アクセル開度が前記所定値以下であるときには、前記タイマーをクリアし、かつ、前記勾配抵抗演算手段により勾配抵抗を再度演算して前記所定値を求めた後に、前記アクセル開度が該所定値を超えるか否かの判断を実行する請求項1に記載の変速機制御装置。
- 前記変速機が、前記変速機制御装置により変速段の制御を行う平行軸歯車機構式変速機である請求項1又は請求項2に記載の変速機制御装置。
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