JP5144674B2 - 価格を保証するためのシステムおよび方法 - Google Patents

Description

消費者は、世界中を移動するために旅客機を利用する。ビジネス旅行者は、顧客の訪問、商取引の交渉、機器の購入、その他多くの目的の場に移動するために旅客機を利用する。個人旅行者は、休暇に出かけたり親族を訪問したりするために旅客機を利用する。

いくつかの要素が航空便のチケットの価格に影響を与える。航空会社は、乗客がチケットに支払う代金を使用して、飛行機および他の機器の購入またはリース、燃料費、メンテナンス、従業員給与、政府税、ターミナル料を支払い、なおかつ自らの事業の採算が取れるように十分な資金を残す必要がある。これらの各要素は大いに変動する可能性がある。例えば、飛行機の価格は、飛行機の製造業者間の競争や他の経済的要因に基づいて年々変動する可能性がある。燃料費は、現在の原油価格、ならびに原油価格や製油能力に影響を与えるハリケーンなどの大災害に基づいて変動する可能性がある。従業員給与は、ストライキや契約交渉に基づいて変動する可能性がある。航空会社に対する政府税はしばしば変わり、国によって異なる可能性があるため、国際的に飛行する航空会社に影響を与える。航空会社は時としてこれらの要素のバランスを誤り、破産し、または他の企業再編成を行い、これらはチケットの価格に影響を与える。

これらの各要素に加え、航空会社間の競争は多くの場合厳しく、特定の路線のサービスを提供する他の各航空会社の価格より安く売ることにより１つの航空会社が席を満たそうとする、運賃値引き競争をもたらしている。さらに、予期せぬ出来事が特定の路線の需要に影響を与える可能性もある。例えば、あるスポーツチームがプレーオフに勝ち進み、プレーオフの観戦を望むファンによって飛行機旅行の増加がもたらされる可能性がある。同様に、ローマ法王や大統領など、高位の人が特定の都市への訪問を発表し、その高位の人を見たい人々により、その都市への飛行機旅行の増加がもたらされる可能性もある。また、航空チケット購入の季節的需要もあり、感謝祭やクリスマスなどの祝祭日前後のチケット購入の増加をもたらす。路線の変更もまた需要に影響を与える。例えば、ある航空会社が人気のない路線へのサービスの提供を停止する可能性がある。これにより、その路線にサービスを提供する航空会社が減り、１つの航空会社がその路線を独占し、そのため価格が上昇する状況がもたらされる可能性がある。

これらの要素のすべては、消費者に請求されるチケットの価格に影響を与える。航空チケット価格の価格変動は極めて一般的であり、航空便のチケット購入を困難な作業にしている。消費者にとって、最良の価格でチケットを購入するための最適な時を決定するのは困難である。消費者は、ある日チケットを購入したばかりのところで次の日に運賃値引き競争が始まり、そのチケットの価格の大幅な下落がもたらされたことに気が付く可能性もある。しかし、その消費者がチケットの購入を待った場合、そのチケットの価格は上昇する可能性がある。その場合、その消費者に、意図したよりも多く支払わせるか、またはその旅行全体を中止させる可能性がある。チケット価格への信用が欠けることは、航空チケットに支出する消費者にマイナスの影響を与え、消費者にフラストレーションを起こさせる。

価格を保証するための方法およびシステムを提供する。この価格保証システムは、変動する価格に関連するリスクを減らすことにより、購入の際の消費者の信用を向上させる。

一実施形態での、価格保証システムの構成要素を示すブロック図である。 一実施形態での、本システムの保証提供構成要素の処理を示す流れ図である。 一実施形態での、本システムの償還請求処理構成要素の処理を示す流れ図である。 一実施形態での、保証を購入するための価格保証システムのユーザインタフェースの表示ページを示す図である。 一実施形態での、保証が提供されない場合の、価格保証システムのユーザインタフェースの表示ページを示す図である。 一実施形態での、保証の購入を確認するための、価格保証システムのユーザインタフェースの表示ページを示す図である。 一実施形態での、保証を償還するための、価格保証システムのユーザインタフェースの表示ページを示す図である。

以下に、航空路または航空機による旅程の価格を保証することに関して、この価格保証システムについて記述する。ただしこの価格保証システムは、ホテルの部屋、レンタカー、旅行、自動車、住宅、株式など、種々の商品の様々な購入、リース、レンタルおよび他の形式の取得についての価格を保証するために使用することができる。一実施形態では、この価格保証システムは、消費者から旅程明細を最初に受け取る。例えば、飛行機旅行を検索する際、旅程明細は、消費者が希望する旅先、希望する出発空港、希望する旅の日時、直行便を希望するかどうか、その消費者とともに何人の同伴者が旅行するのか、などを指定することができる。次いで、この価格保証システムは、旅程明細と一致する入手可能なチケットを検索し、そのチケットの現在の最低価格が変わるリスクを決定する。例えば、入手可能なチケットは、Ｓａｂｒｅ、ＩＴＡ Ｓｏｆｔｗａｒｅなどの航空便予約システム、またはオンライン旅行代理店を使用して決定することができる。価格変動のリスクは様々な方法で決定することができ、参照することにより本明細書に含まれる「ＰＥＲＦＯＲＭＩＮＧ ＰＲＥＤＩＣＴＩＶＥ ＰＲＩＣＩＮＧ ＢＡＳＥＤ ＯＮ ＨＩＳＴＯＲＩＣＡＬ ＤＡＴＡ」と題された米国特許第７０１０４９４号に記載の技術に基づく方法も含まれる。リスクが許容できるものであるとすれば、この価格保証システムは、その旅程明細に価格保証を利用できることに加え、保証済み価格および保証料金を消費者に報告する。保証済み価格は、決定されたリスクに基づき、価格の変更からこの価格保証システムが保証する価格を表す。例えば、ある旅程のチケットの現在の最低価格が２００ドルであり、近い将来この旅程のチケット価格が５０ドル下落しそうであるとこの価格保証システムが判断した場合、この価格保証システムは消費者に、保証期間にわたり、その旅程について２００ドルの保証済み価格を提供することができる。この価格保証システムは、保証期間（例えば７日間）にわたりこの旅程の入手可能な最低価格を追跡することができ、保証期間中にこの旅程の最低価格が上昇し、その消費者が保証済み価格よりも高くチケットを購入した場合、この価格保証システムは保証済み価格と償還価格（例えば価格保証システムによって追跡された入手可能な最低価格）との差に基づいて、その消費者にその旅程明細と一致するチケットについての補償金を提供する。

償還価格は、消費者がチケットに実際に支払う価格とすることができ、または消費者の購入日または購入時に価格保証システムが検出した最低価格、保証期間中に入手可能な最低価格または同様の方法に基づいて計算することもできる。償還価格が保証済み価格を下回る場合、この価格保証システムは消費者に対していかなる支払い義務も負わない。しかし、償還価格が保証済み価格を上回る場合、この価格保証システムは、その差に基づいて消費者に補償金を提供する。例えば、消費者に２００ドルの保証済み価格が認められ、償還価格が２５０ドルであり、その消費者が保証期間中に２５０ドルでチケットを購入する場合、この価格保証システムは、その消費者が保証済み価格を超えて支払った追加の５０ドルの補償金をその消費者に提供する。償還価格が２５０ドル（例えば、入手可能な最低チケット価格）であったにもかかわらず、その消費者が実際は３００ドルでチケットを購入した場合、この価格保証システムは、やはり５０ドルのみ補償金を提供することができる。その一方、その消費者が１５０ドルでそのチケットを見つけた場合、この価格保証システムはその消費者にいかなる補償金も提供しない。補償金は、現金の払戻し、マイレージサービスのボーナスマイル、口座振込み、ＰａｙＰａｌを介した支払いなど、様々な形態をとることができる。

この価格保証システムは、旅程についての価格保証を購入するために、消費者に保証料金を請求する。価格が上昇しないことをこの価格保証システムが正しく予測する場合、この価格保証システムはこの料金を取り、その消費者に対していかなる補償金も提供しない。そうではなく、旅程明細と一致するチケットの入手可能な最低価格が上昇し、その上昇した価格で消費者がチケットを購入する場合、この価格保証システムはやはりその料金を取るが、さらにその消費者に補償金を提供する。このようにして、この価格保証システムは予期せぬ価格の上昇から消費者を保護するが、消費者は、保証を購入しながらチケットの購入を遅らせることにより、価格の下落からなお利益を得ることができる。この価格保証は、消費者が自信を持って購入し、保証済み価格よりも良い価格を待つことを可能にする。

一部の実施形態では、この価格保証システムは、消費者がチケットを購入した後の価格の下落から消費者を保護する。例えば、ある消費者が、価格が上昇する見込みがあることを示す価格保証システムからの予測に基づいて２００ドルでチケットを購入したが、そうではなく、価格が下落した場合、この価格保証システムはなおその消費者を保護することができる。この場合、保証済み価格は、消費者がそのチケットに実際に支払った価格であり、償還価格は、得ることができるようになるさらに低い価格である。保証は、価格の上昇からの保証についての上述の保証期間と同様に、一定の保証期間（例えば７日間）に限定することができる。例えば、消費者がチケットを２００ドルで購入し、価格の下落からの７日間にわたる保証を購入し、かつこの価格保証システムがその７日間のうちに価格が１５０ドルに下落したと決定した場合、この価格保証システムは、この５０ドルの価格差に基づいてその消費者に補償金を提供する。

一部の実施形態では、この価格保証システムは、消費者にとって便利なようにチケット購入を提供する。典型的には、この価格保証システムは、その消費者が実際にチケットを購入するかどうか、または消費者がそのチケットの購入を決める日にチケットが入手できるかどうかを判定する必要はない。しかし、この価格保証システム（またはこの価格保証システムと提携するシステム）を介したチケット購入を提供することで、消費者が支払った購入価格を確認する別々のステップをなくすことにより、このシステムは償還請求をサポートする労力を減らすことができる。あるいは、またはこれに加え、この価格保証システムは、消費者が、旅行代理店や航空会社自体など、他の販路を介してチケットを購入し、その後、償還請求を有効にするためにその購入に関する情報を価格保証システムに提供できるようにすることができる。
保証料金を設定する
一部の実施形態では、この価格保証システムは、固定の保証料金を設定する。例えば、この価格保証システムは、特定の保証済み価格でチケットの価格を保証するために１０ドルの固定料金を請求することができる。消費者は、チケットの価格が上昇するか、下落するか、または変わらない、いずれの場合にもこの料金を支払う。例えば、消費者に２００ドルの保証済み価格が認められ、その後、２５０ドルでチケットを購入する場合、この価格保証システムは、５０ドルの上昇についての補償金は提供するが、１０ドルの料金は保持する。逆に、消費者がその後チケットを１５０ドルで購入する場合、この価格保証システムは消費者にいかなる補償金も提供せず、１０ドルの料金を保持する。各消費者は、マイナスの状況（例えばチケット価格の上昇）が発生するリスクから保護されるために、マイナスの状況の費用の断片的な金額を支払う。マイナスの状況が発生する場合、その消費者の損失は保証の価格（すなわち保証料金）に限定される。この保証システムは、保証料金を保証済み価格の一定の割合で設定することもできる。例えば、５パーセントでは、５００ドルの保証済み価格に対する保証料金は２５ドルとなり、８００ドルの保証済み価格に対しては、保証料金は４０ドルとなる。

一部の実施形態では、この価格保証システムは、チケットの価格が上昇する見込みに基づいて調節可能な保証料金を提供する。例えば、この価格保証システムは、価格が特に上昇する傾向がある旅程に対して、より高い保証料金を請求することができる。祝祭日の旅程、出発日間近の旅程、大規模な行事（例えば、集会、スポーツの行事など）の日の旅程、特定の航空会社が市場の相当量を占める旅程、特定の路線で多大な操業能力を扱う航空会社の破産宣告または自然災害など、多くの要素が同様に料金を引き上げる可能性がある。このリスクは、この価格保証システムの運営者が上述の固定価格方法を使用して保証する用意がある額を超える可能性もあるが、料金をより高くすることによりリスクを管理できるようにし、これによりこのシステムはなお消費者に相当な保証を提供することができる。調節可能な料金は、この価格保証システムが、価格の上昇のリスクに基づいて保証の費用を決定できるようにする。この料金は、旅程の過去の価格、見込まれる増加規模など、他の要素に基づいて異なることもできる。

この価格保証システムは、保証料金を請求しないものを含む、保証料金用の様々な価格決定モデルとともに使用することができる。例えば、この価格保証システムは、加入モデルを提供することができる。あるエンティティ（例えば個人消費者、旅行代理店または企業）は、自らの旅程に対する価格保証を受けるために定期的な（例えば年間の）加入料を支払うことができる。そのエンティティが飛行機の予約を試みる際、この価格保証システムは、価格保証が利用できる場合は保証済み価格とともに通知を行う。次いで、このエンティティは価格保証を受け入れ、保証期間中にその旅程のチケットの購入を試みることができる。このエンティティがチケットの保証済み価格よりも多く支払った場合、このエンティティは補償金を請求することができる。この価格保証システムの提供者は、エンティティに提供される加入サービスの利益率を定期的に検討することができ、必要に応じて加入料を調整することができる。
消費者に情報を提供する
多くの場合、この価格保証システムは、消費者が入手可能なリスクに関する情報量を増加することにより、消費者がリスクの伴う購入を行うのにこの上なく役立つ。

一部の実施形態では、この価格保証システムは、予測された価格の変更を消費者に報告する。単に旅程の現在の価格を消費者に報告するのではなく、この価格保証システムは、その旅程の見込まれる価格の変更を予測することができる。例えば、今日の最低価格が２５０ドルであっても、この価格保証システムは今後７日間以内にその価格が５０ドル下落する可能性があることを消費者に知らせることができる。この情報に基づいて、その消費者はさらに安い価格でその旅程のチケットを購入するために待つものの、価格が上昇するリスクを避けるために保証を購入することを決めることができる。この価格保証システムは、消費者が価格保証を購入するのを促すために、現在の最低価格よりも低い保証済み価格を提供することさえできる。例えば、現在の最低価格が５００ドルであるが、この価格が今後７日間にわたって３００ドルに下落すると予測されている場合、この価格保証システムは、保証済み価格を４５０ドルに設定することができる。その場合、保証料金は、現在の最低価格と保証済み価格との間の５０ドルの差よりもさらに低い可能性もある。現在の最低価格と保証済み価格との差が保証料金よりも多い場合、消費者は価格保証を購入することにより、保証料金よりも多く節約することが保証される。

一部の実施形態では、この価格保証システムは消費者に信頼度を報告する。予測的価格システムは、様々な状況の確率を扱い、予測された価格の変更は、通常、それが正しくなる関連する確率を有する。この価格保証システムは、予測された価格の変更が正しくなる確率を、信頼度として消費者に報告することができる。例えば、この価格保証システムは、６０％の信頼度で、今後数日間にわたってある旅程の価格が少なくとも５０ドル増加する見込みがあると報告することができる。これは、価格が少なくとも５０ドル上昇する確率が６０％あり、価格が５０ドル未満で下落または上昇する可能性が４０％あることを消費者に知らせる。この価格保証システムは、いくつかの価格予測を、各予測についての信頼度とともに報告することができる。例えば、この価格保証システムは、価格が５０ドル以下で上昇する場合の信頼度、価格が１００ドル以下で上昇する場合の別の信頼度、および価格が５０ドル以上で下落する場合のさらに別の信頼度を報告することができる。

一部の実施形態では、この価格保証システムは、推奨行動を消費者に報告する。例えば、このシステムが、ある旅程の価格が上昇する見込みがあると判断した場合、この価格保証システムは、保証を提供せず、代わりにその消費者がすぐにその旅程のチケットを購入することを勧めることができる。あるいは、この価格保証システムが、その旅程の価格が下落する見込みがあると判断した場合、この価格保証システムは、保証済み価格に基づく保証を提供し、その消費者にその旅程のチケットの購入を待つことを勧めることができる。いずれの場合にも、この価格保証システムは、例えば電子メールの通知を送信することにより、価格または推奨が変更された場合に消費者に最新情報を提供するために提示することができる。

一部の実施形態では、この価格保証システムは、旅程の過去の価格を消費者に報告する。この価格保証システムは、消費者が保証を購入する前または後に過去の価格を報告することができる。例えば、消費者が保証を購入する前に、この価格保証システムは、価格が５０ドル減少することを示す価格予測を消費者に報告し、現在の購入環境と類似する過去の出来事に基づくその予測を支持する価格の変遷をその消費者に報告することができる。消費者が保証を購入した後、この価格保証システムは、その旅程の入手可能な最低チケット価格の日々の変遷を報告し、その消費者がその旅程のチケットを購入するタイミングを知るのを助けることができる。例えば、消費者が保証を購入する際に、この価格保証システムが今後７日間について２００ドルの最低価格を予測し、２日後の価格が１９９ドルの場合、その消費者は、過去の傾向を下回る安値を確保するため、その日にチケットを購入することを決めることができる。
補償金および償還価格
一部の実施形態では、償還価格は、消費者がチケットを購入した日にこの価格保証システムが検出した最低価格であり、この価格保証システムは、補償金の額を保証済み価格と償還価格との差に基づかせる。消費者が保証を購入するときから、消費者がその旅程のチケットを購入するときまでにその旅程の最低価格が上昇する場合、この価格保証システムは、その消費者に補償金を提供することで保証を履行する。補償金を計算する１つの方法は、消費者がチケットを購入した日の入手可能な最低価格を決定し、そこからこの価格保証システムがその消費者を保証した保証済み価格を減算することである。例えば、保証済み価格が２００ドルであり、消費者がチケットを購入した日に入手可能な最低価格が２５０ドルの場合、提供される補償金は５０ドルである。この方法を使用すれば、この価格保証システムは消費者が支払った実際価格を必ずしも知る必要はなく、この方法は、入手可能な最低価格でチケットを購入しないことにより、特定の日にチケットに余計に支払う未経験または無関心な消費者のリスクからこの価格保証システムを保護する。消費者は異なるサービスクラスを購入してもなお補償金を受け取る可能性があるので、消費者も得をする。例えば、消費者がコーチクラスのチケットに基づく保証を購入したかもしれないが、その消費者は後にファーストクラスのチケットを購入することを決める可能性がある。その消費者は、コーチクラスのチケット価格の上昇に対してなお補償金を受け取ることができる。

一部の実施形態では、この価格保証システムは、例えば、支払われた実際価格がその旅程についての追跡された最低価格を下回る場合など、消費者がチケットに支払った実際価格に基づいて償還価格を決定する。例えば、保証済み価格が２００ドルであり、この価格保証システムにより保証期間中に検出された最低価格が３００ドルであるが、消費者が実際には２５０ドル支払う場合、この方法を用いた補償金は５０ドルである。これは、この価格保証システムが追跡していたよりも安い価格を消費者が見つけることができた場合に、この価格保証システムが消費者に過度に補償してしまうことを防ぐ。これは、例えばその消費者が、一般には公開されていない特別割引をその消費者に与える航空会社と関係を有する場合に発生し得る。購入後、消費者は、支払った実際価格をこの価格保証システムに報告する。この価格保証システムは、例えば、消費者が提供した予約番号やクレジットカードの請求金額を確認することで、その消費者が報告された価格で実際にチケットを購入したことを確認することにより、不正行為を防ぐための追加手段をとることもできる。
リスク管理
価格保証システムの成功は、一部において、通常の営業過程で、支払われるよりも多くの資金が取り入れられるように保証の価格を設定することができるよう、リスクを上手く予測および管理する能力次第である。しかし、その価格保証システムがリスク管理について慎重であればあるほど、リスクからの保護の点でそのシステムが消費者に提供する価値は下がり、したがって消費者が保証を見合わせる可能性が高くなる。そのため、この価格保証システムの運営者は、利益を生みながらなお消費者に価値を提供する方法で効果的にリスクを管理することを望むであろう。

一部の実施形態では、この価格保証システムは、任意の所与の期間にオープンな保証要求の数を制限する。オープンな保証要求の数を制限することにより、この価格保証システムは、大惨事が起きた場合のこの価格保証システムの運営者の損失可能度を低減する。例えば、燃料価格の突然の上昇によりすべてのチケットの価格が急激に上昇した場合、１０，０００件のオープンな保証要求がある場合よりも、１，０００件のオープンな保証要求がある場合の方が、この価格保証システムの運営者はより少ない損失可能度を有することになる。この価格保証システムは、システムのユーザ数を制限し、各ユーザごとのオープンな保証要求の数を制限することにより、オープンな保証要求の総数を制限することができる。例えば、この価格保証システムは、各ユーザが一度に４件の保証要求をオープンしておくことを許可し、次いでこの価格保証システムの運営者に管理可能なレベルのリスクの損失可能度を提供するためにユーザ数を管理することができる。予期せぬ出来事の発生に関連するリスクの低減を助けるために、この価格保証システムは、消費者が受け取る補償金に上限を設けることができる。例えば、この価格保証システムは、償還価格を購入日の最低価格を下回って、または保証済み価格の１５０％に設定することができる。このようにして、この保証システムは、保証済み価格の５０％である最大補償リスクを負うことになる。

一部の実施形態では、この価格保証システムは保証期間を制限する。例えば、この価格保証システムは、保証要求に対して１週間の有効期限を設定することができる。任意の出来事のリスクは、その出来事の予測期間が増加するほど増す。例えば、地震が来月起こらないと予測するよりも、地震が来週起こらないと予測する方が安全である。この価格保証システムは、決定したリスクの量に基づいて調節可能な保証期間を設定することもできる。保証要求の有効期間を制限することにより、この価格保証システムは、価格をより正確に予測できる範囲内に保証要求を保ち、これにより、この価格保証システムの運営者に損失が発生するリスクを低減する。

一部の実施形態では、この価格保証システムは、低迷している市場向けの保証の提供を制限する。この価格保証システムは、一部の市場向けの保証を提供することを拒否することができ、または異常な価格変動にあう市場での保証の価格を引き上げることもできる。例えば、地球の特定の場所では、政情不安によりチケットの価格が激しく変更される可能性がある。この価格保証システムは、そのような環境では、この価格保証システムの運営者に許容できるレベルのリスクを提供するのに十分な精度で価格を予測することができない恐れがある。したがって、この価格保証サービスは、それらの市場に保証を提供しないか、効果的にリスクと利益との間の均衡をとる、より高い価格で保証を提供することができる。同様に、この価格保証システムは、（例えば、特定の航空会社が最近破産宣告し、または差し迫ったストライキの組合通知を最近受け取った場合）その特定の航空会社が優位を占める旅程、または（例えば出発の７日前や祝祭日など）期間を予測するのが困難な旅程向けの保証の提供を制限することができる。

一部の実施形態では、この価格保証システムは、償還請求を提出する期間を制限する。消費者が償還請求を提出できる日数が増えるほど、購入した保証を償還する消費者の数も増加する。さらに、多くの未払いの潜在的な償還請求を有することは、会計四半期など、特定の関連する期間にこのシステムが支払う潜在的な補償金を、この価格保証システムの運営者が予測できない状態にする。償還期間が長い場合、償還価格の基準とする実際の購入価格または購入日の最低価格に関する証拠を入手するのがより困難になる。償還請求を提出するための許容可能な期間に制限を設けることにより、大量の償還請求を受け取るリスクや償還価格が予測できないリスクが低減される。例えば、このシステムは、保証に基づく償還請求を提出するために、その保証の満了後７日間を消費者に認めることができる。

この価格保証システムは、ある期間にわたって価格が変更する見込みがない場合、または価格の動向を正確に予測できない場合に価格保証を提供することができる。いずれの場合にも、この価格保証システムは、一定の割合の消費者に価格保証を提供することができる。そのような保証を提供することにより、この価格保証システムは、保証料金、またはそれに続く、この価格保証サービスと提携したサービスを介したチケットの購入から生じる収益の採算が取れることを見出すことができる。このような場合に価格保証を提供することで、価格保証が提供されている場合に消費者がこの価格保証サービスを使用する可能性が高くなり得るため、消費者の忠実性を向上することもできる。

上述の実施形態を、諸図面を参照しながら以下でより詳細に説明する。
図１は、一実施形態での、価格保証システムの構成要素を示すブロック図である。価格保証システム１００は、保証提供構成要素１０２、償還処理構成要素１３２およびユーザインタフェース構成要素１５０を含む。一部の実施形態では、この価格保証システムは、この価格保証システムの諸機能にアクセスするためのウェブサービスインタフェース（図示せず）を提供する。例えば、旅行代理店のウェブサイトが、旅程を指定し、価格保証の見積もりを受け取り、価格保証を購入するなどのためにウェブベースの機能にアクセスすることができる。

保証提供構成要素１０２は、旅程明細受取構成要素１０５、旅程価格決定構成要素１１０、価格予測構成要素１１５、リスク決定構成要素１２０、保証要求受取構成要素１２５および保証提供構成要素１３０を含む。旅程明細受取構成要素１０５は、１つまたは複数の旅程の基準を特定する明細を消費者から受け取る。例えば、ある航空便に関する旅程明細は、出発日、出発都市、到着都市および同伴者の数を含むことができる。旅程価格決定構成要素１１０は、受け取られた旅程明細と一致するチケットの現在価格を決定する。例えば、旅程価格決定構成要素１１０は、オンライン旅行代理店または他のサービスを参考にして、特定の旅程または他のイベントの現在のチケット価格を決定することができる。価格予測構成要素１１５は、保証期間中の、旅程明細と一致するチケットの価格の動向を予測する。例えば、価格予測構成要素１１５は、旅程の価格が翌週に上昇するかどうかを予測することができる。リスク決定構成要素１２０は、予測された価格、および要求された路線や燃料価格の動向などの他の要素に基づいて、その旅程についての予測された価格を保証するリスクを決定する。リスクが高すぎる場合、価格保証システム１００は、消費者に保証を提供しないことを決定することができ、またはさらに高い価格で保証を提供することもできる。保証要求受取構成要素１２５は、保証を購入するための消費者からの要求を受け取る。この要求は、支払いの詳細、優先させる航空会社または他の情報など、追加の情報を含むことができる。保証提供構成要素１３０は、要求された保証を消費者に提供する。価格保証システム１００は、後にユーザインタフェース構成要素１５０を介して閲覧するために、消費者にオープンな保証要求のリストを提供することができる。このユーザインタフェース構成要素は、消費者と、価格保証システム１００の他の各構成要素との間で情報を交換することもできる。

償還処理構成要素１３２は、償還請求受取構成要素１３５、償還請求確認構成要素１４０および保証償還構成要素１４５を含む。償還請求受取構成要素１３５は、保証を購入した消費者からの償還請求を受け取る。例えば、ある消費者が保証を購入し、１）最も安い価格が付けられた旅程の価格が、その消費者によって固定された保証済み価格を超えて上昇し、２）保証期間中にその消費者が上昇した価格で旅程を購入した場合、その消費者は、その消費者が購入した日に最も低い価格を付けられた旅程の価格と、保証済み価格との差についての補償金を回収するために償還請求を提出することができる。償還請求確認構成要素１４０は、消費者の請求が有効であることを確認する。例えば、償還請求確認構成要素１４０は、その消費者がチケットの支払いを行い、その消費者が示した価格が正しいかどうかを確認することができる。保証償還構成要素１４５は、支払いのために有効な請求を処理する。消費者は、小切手、またはクレジットカードへの入金、オンラインでの支払い、マイレージサービスのボーナスマイル、ＰａｙＰａｌまたは商品の購入に対する手当など、他の形で支払いを受けることができる。

このシステムを実装するコンピュータデバイスは、中央処理装置、メモリ、入力装置（例えばキーボードやポインティングデバイス）出力装置（例えば表示装置）および記憶装置（例えばディスクドライブ）を含むことができる。メモリおよび記憶装置は、このシステムを実装するコンピュータ実行可能命令により符号化することのできるコンピュータ可読媒体、すなわちそれらの命令を含むコンピュータ可読媒体である。さらに、データ構造およびメッセージ構造は、通信リンク上の信号などのデータ伝送媒体を介して記憶または伝送することができる。インターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、２地点間のダイアルアップ接続、携帯電話ネットワークなど、様々な通信リンクを使用することができる。

このシステムの実施形態は、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドデバイスやラップトップデバイス、多重プロセッサシステム、マイクロプロセッサベースシステム、プログラム可能な家庭用電化製品、デジタルカメラ、ネットワークＰＣ、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、上記のシステムまたはデバイスの任意のものを含む分散コンピューティング環境などを含む、様々な動作環境で実装することができる。コンピュータシステムは、携帯電話、携帯情報端末、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、プログラム可能な家庭用電化製品、デジタルカメラなどとすることができる。

このシステムは、１台または複数台のコンピュータまたは他のデバイスで実行される、プログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能命令との一般的な関連で説明することができる。一般にプログラムモジュールは、特定のタスクを実施する、または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。通常、プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で所望に応じて複合型または分散型とすることができる。

図２は、一実施形態での、本システムの保証提供構成要素の処理を示す流れ図である。消費者が、旅程の価格を保証するための見積もりを要求した場合に、本システムはこの構成要素を呼び出す。ブロック２１０で、この構成要素は、その消費者が探している旅程の形態についての情報を提供する旅程明細を受け取る。例えば、この旅程明細は、航空便を番号で特定することができ、または所望の出発時刻、出発空港および目的地などの情報を含むことができる。ブロック２２０で、この構成要素は、受け取った旅程明細と一致する旅程の現在価格を決定する。例えば、この構成要素は、旅程の現在価格を決定するために、外部の料金決定サービスやオンライン旅行代理店を呼び出すことができる。ブロック２３０で、この構成要素は、受け取った旅程明細と一致する旅程の価格の動向を予測する。例えば、この構成要素は、価格が上昇または下落する見込みがあるかどうかを過去の傾向、および燃料価格や従業員給与の動向などの他の情報に基づいて決定することができる。ブロック２４０で、この構成要素は、予測された価格に関連するリスクを決定する。例えば、この構成要素は、予測された価格の信頼度、またはこの価格が予測された動向に従う可能性を決定することができる。決定ブロック２５０では、決定されたリスクがこの価格保証システムにとって許容できるものである場合、この構成要素はブロック２６０へと続き、そうでない場合、この構成要素はブロック２７０へと続く。ブロック２７０で、この構成要素は、保証を利用できないことを消費者に報告する。ブロック２６０で、この構成要素は、有料で消費者に保証を提供する。例えば、この構成要素は、固定料金を使用することができ、または決定されたリスクもしくは他の要素に料金を基づかせることもできる。この構成要素はこれで完了する。

図３は、一実施形態での、本システムの償還請求処理構成要素の処理を示す流れ図である。このシステムは、消費者が保証を償還する請求を提出した場合にこの構成要素を呼び出す。ブロック３１０で、この構成要素は消費者から償還請求を受け取る。例えば、消費者は、保証期間中に保証済み価格よりも５０ドル高くチケットを購入したと示すことができる。ブロック３２０で、この構成要素は、その消費者が支払った価格を確認する。例えば、この構成要素は、チケットが購入されたこと、およびそのチケットに支払われた価格を確認するために、チケットの購入を航空会社や他のサービス提供機関に確認し、またはその消費者に航空便の予約番号を提供することやその消費者のクレジットカードの請求書のコピーを送ることを求めることができる。この構成要素は、その消費者が、保証が失効する前または限定された償還期間が終了する前に償還請求を提出したかどうかなど、他の情報を確認することもできる。決定ブロック３３０では、償還請求が認められた場合、この構成要素はブロック３４０へと続き、そうでない場合、この構成要素はブロック３３５へと続く。ブロック３３５で、この構成要素は、請求が拒否されたことをその消費者に知らせ、これで完了する。ブロック３４０で、この構成要素は、償還価格およびその消費者に支払うべき補償金を決定する。償還価格は、消費者が支払った価格がこの価格保証システムによって追跡された最低価格を下回るような場合には、その消費者が実際に支払った価格に基づくことができ、またはその消費者が購入を完了した日におけるそのチケットの入手可能な最低価格など、他の金額に基づくこともできる。ブロック３５０で、この構成要素は、決定された補償金に基づいてその消費者に送金する。例えば、この構成要素は、このシステムに消費者への小切手を発行させることができる。

図４は、一実施形態での、保証を購入するための価格保証システムのユーザインタフェースの表示ページを示す。例えば、この表示ページは、消費者と対話するための、ウェブページまたはデスクトップアプリケーションによって作成された画面とすることができる。このページは、旅程明細領域４１０、一致する旅程のリスト４５０、旅程の最低価格予測領域４３０、料金ガードボタン４４０を含む。旅程明細領域４１０は、消費者が指定した旅程の形態についての情報を表示する。例えば、旅程明細領域４１０は、出発時刻４１２、出発都市４１４または空港、出発日４１６、到着時刻４１８、到着都市４２０、到着日４２２および同伴者の数４２４を含むことができる。一致する旅程のリスト４５０は、旅程明細および該当する価格と一致する現在入手可能な旅程を一覧表示する。旅程の最低価格予測領域４３０は、一致する旅程の価格の見込まれる動向の予測４３２、予測の信頼度４３４、予測に基づく推奨行動４３６、過去の価格のグラフ４３８を含む。予測４３２は、旅程の最低価格が現状を保つ見込みがあることを示し、推奨行動４３６は、消費者がその旅程のチケットを買うべきであることを示す。ただし、その消費者がチケットを購入する用意ができていない場合に、旅程価格の最低価格が上昇することに対して防護するために、この表示ページは、旅程価格が上昇するリスクを避けるための保証を購入するための料金ガードボタン４４０を消費者に提供する。料金ガードボタン４４０のそばに、保証料金４４４とともに保証済み価格４４２が明示されている。

図５は、一実施形態での、保証が提供されていない場合の、価格保証システムのユーザインタフェースの表示ページを示す。図５は、図４とほぼ同じであるが、この例における予測は、旅程価格の最低価格が上昇する見込みがあるというものである。料金予測５３２は、今後７日間で価格が５０ドル以上上昇する見込みがあることを示す。推奨行動５３６は、最も良い価格を確定するために、消費者がその旅程のチケットを今買うべきであることを示す。この価格保証システムは、価格が上昇する見込みがあると予測しているので、このシステムは消費者に保証を購入する機会を提供しない。しかし、消費者は、料金アラートボタン５４０を使用して、価格の動向が変わり、そのため保証が利用できるようになった場合に、このシステムに消費者に対して通知させることができる。

図６は、一実施形態での、保証の購入を確認するための、価格保証システムのユーザインタフェースの表示ページを示す。このページは、消費者が選択した保証の詳細６１０を含む。保証は、保証済み価格６２０、旅程明細６３０、有効期限６４０および保証料金６５０を含む。保証済み価格６２０は、保証期間中に最低価格の旅程がこの価格を上回った場合に消費者が償還請求を行えるようになる価格である。旅程明細６３０は、出発都市、到着都市、日付および保証された同伴者の数など、保証される旅程の形態についての詳細を含む。有効期限６４０は、その保証期間がいつ失効するのかを示す。保証期間の後に価格が上昇した場合、その消費者は有効な償還請求を有さないことになる。保証料金６５０は、価格を保証するためにこの価格保証システムの運営者が請求する金額を示す。この例では、保証の２つの例のそれぞれについて、このシステムは消費者に９ドル９５セントの均一料金を請求する。

図７は、一実施形態での、保証を償還するための、価格保証システムのユーザインタフェースの表示ページを示す。このページは、消費者が購入した保証に関する保証の詳細７１０、償還情報７２０、償還請求を確認するために要求される確認の情報７４０および消費者が購入したチケットについて要求される予約情報７５０を含む。保証の詳細７１０は、保証済み価格、および消費者が保証を購入した出発日や出発都市などの旅程の形態に関する情報を含む。償還情報７２０は、予約日に入手可能な最低料金７３０および結果得られる補償金７３５を含む、予約済みチケットに基づいて消費者が入手可能な補償金に関する情報を含む。確認の情報７４０は、この価格保証システムが支払われた金額や予約された日付を確認できるよう、消費者に対して、その消費者の購入に関する証拠を送ることを要求する。予約情報７５０は、その消費者がどのように購入したか、および購入されたチケットの予約番号など、予約されたチケットに関する追加情報を要求する。このシステムは、消費者の購入を確認するためにこの情報を使用することもできる。

前述の内容から、説明のために本明細書では価格保証システムの特定の実施形態を記載してきたが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく様々な修正を行うことができることを理解されたい。例えば、上記では例として航空チケットを使用したが、製品、スポーツのチケット、コンサートのチケット等の購入など、他の旅行に関連しない購入でも記載された手法を使用することができる。この価格保証システムは、ホテルの部屋、レンタカー、旅行など、様々な商品の価格の変動に関連するリスクを減らすために使用することもできる。さらに、消費者が決定するのを支援し、スポーツチームの勝利予想、政治結果の予想など、様々な状況でのリスクを減少させるために、購入以外の決定でも記載された手法を使用することができる。一部の実施形態では、この価格保証システムが提供する価格保証は、価格が保証された商品（例えば旅程のチケット）を購入する権利は含まない。例えば、この価格保証システムは、価格が保証された商品を販売するための任意のシステムとは独立して使用することができる。したがって、消費者はある旅程の価格保証を購入することはできるが、例えば、その旅程と一致するすべての航空便が、予期せぬ理由で非常に早く売り切れたり、航空会社の緊急事態（例えばストライキ）によりキャンセルされるなどの理由で、保証期間内に実際にチケットを購入できない可能性がある。したがって、本発明は添付された特許請求の範囲によってのみ限定される。

Claims (15)

1. コンピュータで実行可能な命令が格納されたメモリと、前記メモリに格納されている前記コンピュータで実行可能な命令を実行するプロセッサとを備えた、航空機による旅程の価格を保証するための価格保証システムであって、
   過去の価格情報の分析に基づいて、航空機による旅程のチケット価格の見込まれる動向についての予測を受け取る構成要素と、
   所望の航空便の特徴を示す所望の航空機による旅程明細についてのチケット価格情報に対する要求を、購入者から受け取る構成要素と、
   前記購入者が前記所望の航空機による旅程明細についてのチケットを購入する前に、前記所望の航空機による旅程明細で示されるような前記所望の航空便の特徴と一致する航空便のチケット価格の前記見込まれる動向が、価格保証の販売を望ましくすることを前記予測が示す場合に、前記所望の航空機による旅程明細について保証済み価格での価格保証を、保証料金で販売を提供する構成要素と、
   前記購入者が前記所望の航空機による旅程明細についてのチケットを購入する前に、前記提供した価格保証を、前記保証料金で前記購入者に販売する構成要素と、
   前記所望の航空機による旅程明細についての前記提供された価格保証を購入者が購入し、その後、前記保証済み価格よりも高い購入価格で前記所望の航空機による旅程明細についてのチケットを購入した後に、前記価格保証に関する償還価格を、前記購入者が前記価格保証を購入した後の前記所望の航空機による旅程明細についてのチケット価格に基づいて、前記購入価格に依存しないで、確定し、前記保証済み価格および前記償還価格に基づいて前記購入者に補償する構成要素と、
   を含み、
   前記保証済み価格が、前記所望の航空機による旅程明細についての前記提供時における最低チケット価格であり、
   前記償還価格が、前記所望の航空機による旅程明細についての前記チケット購入時における最低チケット価格であり、
   前記所望の航空機による旅程明細についてのチケットが保証期間中に購入された場合にのみ、前記購入者が補償され、かつ、
   前記保証期間が、前記価格保証に関連するリスクの基づいて調節することができる、
   価格保証システム。
2. 前記見込まれる動向が下落する場合に、価格保証を販売することが望ましい、請求項１に記載のシステム。
3. 前記見込まれる動向が下落しない場合に、一部の航空機による旅程明細についての価格保証を販売することが望ましい、請求項１に記載のシステム。
4. 前記補償が、前記償還価格と前記保証済み価格との差である、請求項１に記載のシステム。
5. 前記価格保証が、保証料金と引き換えに提供される、請求項１に記載のシステム。
6. 前記保証料金が固定されている、請求項５に記載のシステム。
7. 前記保証料金が、前記価格保証に関連するリスクに基づいて異なる、請求項５に記載のシステム。
8. 前記見込まれる動向が下落する場合に、価格保証を販売することが望ましく、
   前記価格保証が一定の保証期間にわたって固定された保証料金と引き換えに提供され、かつ、
   前記補償が、前記償還価格と前記保証済み価格との差である、請求項１に記載のシステム。
9. 前記購入者から補償請求を受け取り、前記チケットの購入を確認し、補償を認定する構成要素を含む、請求項１に記載のシステム。
10. コンピュータ・プログラムの命令を、１つまたは複数のコンピュータで実行することにより実施される、航空機による旅程の価格を保証する方法であって、
    前記コンピュータで、所望の旅程の特徴を示す旅程明細を購入者から受け取るステップと、
    前記コンピュータで、過去の価格情報の分析に基づいて生成された、前記旅程明細と一致する旅程についての価格変動予測を受け取るステップであって、前記旅程の特徴が前記旅程明細の特徴と一致する場合に旅程が前記旅程明細と一致する、ステップと、
    前記コンピュータにより、受け取った前記予測に基づいて、保証期間にわたって、その後に行われる前記旅程明細と一致する旅程のチケットの購入について、前記購入者に保証済み価格での価格保証を提供するステップであって、前記価格保証は、前記購入者がその後、前記保証済み価格よりも高い価格で、前記旅程明細と一致する旅程のチケットを購入した場合に、保証を提供する、ステップと、
    前記購入者がその後、前記旅程明細に一致する旅程のチケットを購入価格で購入したことを示す指標を受け取るステップと、
    前記購入価格が前記保証済み価格よりも高い場合には、前記保証済み価格と償還価格との差に基づく金額を、前記購入者に支払うステップであって、前記購入者への前記支払いは、前記購入価格による前記旅程明細と一致する前記旅程のチケットが、保証期間中に購入された場合にのみ行われ、かつ、前記保証期間は、前記価格保証に関連するリスクの基づいて調節することができる、ステップと、
    前記購入価格が前記保証済み価格以下の場合には、前記購入者に支払いを受けることができないことを示すステップと、
    を含み、
    前記保証済み価格が、前記所望の航空機による旅程明細についての前記提供時における最低チケット価格であり、
    前記償還価格が、前記所望の航空機による旅程明細についての前記チケット購入時における最低チケット価格である、
    方法。
11. 前記旅程明細を受け取るステップの後に、現在入手可能な旅程価格を前記購入者に報告するステップをさらに含む、請求項１０に記載の方法。
12. 前記価格保証を購入する要求を前記購入者から受け取るステップをさらに含む、請求項１０に記載の方法。
13. 前記保証期間が、一定の期間を含む、請求項１０に記載の方法。
14. 前記価格保証を提供するステップが、保証料金を請求するステップを含む、請求項１０に記載の方法。
15. 前記請求される保証料金が、価格変動の前記予測に基づいて異なる、請求項１４に記載の方法。

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