JP2004171288A - 自動車販売支援装置、自動車販売支援方法、及び自動車販売支援プログラム - Google Patents

自動車販売支援装置、自動車販売支援方法、及び自動車販売支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】販売した自動車が契約に基づき返却された際に、この自動車のオートオークション市場での売却価格の変動リスクを低減すること。
【解決手段】顧客7は、ディーラ4から自動車6を購入する。顧客7は、所定期間後に自動車6を返却するとの契約の下、販売価格から返却時の残価(オートオークション市場8で売却できると予測される価格)を引いた代金をクレジット会社5に支払う。仲介会社2は、特別目的会社3と共同して自動車6の残価をクレジット会社5に保証する。特別目的会社3は、自動車6が返却された場合に、これをオートオークション市場8で売却すると共に、保証した残価をクレジット会社5に支払う。特別目的会社3は、返却される自動車6を複数台グループ化して管理することにより、自動車6の売却価格が残価を下回るリスクを分散する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車販売支援装置などに関し、例えば、自動車の残価を保証することにより販売を促進するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のモータリゼーションの進展により、個人や事業所などで自動車を所有したいとのニーズが高まってきた。
顧客は、一般に自動車販売ディーラ(以下ディーラ)から分割払い、又は一括払いで自動車を購入し、数年使用した後、廃車にするか又は中古車として売却して処分する。
自動車を売却する場合は、この自動車を売買するオートオークション市場(中古車市場)が存在し、ブローカにより売買される。売買された自動車は、中古車販売店で再度販売される。
【0003】
オートオークション市場では、過去の取引データがデータベース化してあり、自動車の車種の他、使用期間、走行距離、瑕疵状態などの履歴情報を用いて市場価格が公正に定まるようになっている。
そして、この蓄積されたデータを用いることにより、新規に販売する自動車を所定期間後にオートオークション市場で売却した場合、いくらで売却できるか予測することができる。この予測売却価格は、予測残存価格(あるいは単に残価)などと呼ばれている。
例えば、新車での販売価格500万円の自動車が3年後にオートオークション市場で200万円で売却できると予測できる場合、この自動車の3年後の予測残存価格は200万円となる。
【0004】
このように自動車は換金性が優れているため、予め顧客と所定期間後に自動車を下取りに出すとの契約を結び、販売価格から所定期間後の予測残存価格を据え置いた価格(販売価格から据え置いた価格を引いた価格)で販売する手法がある。例えば、販売価格が500万円で3年後の予測残存価格が200万円である自動車を36回払いで購入する場合、3年後にこの自動車を下取りに出すとの契約の下、顧客は500−200=300万円を36回払いで支払えばよい。差額の200万円は、下取りした自動車をオートオークションで売却して回収する。
このよう、販売価格から予測残存価格を引いて販売することにより、顧客の負担を軽減することができる。
以下、このような残存価格を用いた従来の自動車の販売システムについて説明する。
【0005】
図11は、従来の販売システム101を説明するための概念図である。図中実線はお金の移動を示し、点線は自動車103の移動を示している。
販売システム101は、ディーラ106、クレジット会社107、仲介会社110、保険会社111、オートオークション市場115を含んでいる。
ディーラ106が販売価格が500万円で、3年後の予測残存価格が200万円である自動車103を顧客105に36回払いで販売したとする。
【0006】
この場合、クレジット会社107は、顧客105に500万円の与信を行い、ディーラ106に自動車103の販売価格である500万円を支払う。顧客105は、販売価格のうち予測残存価格を据え置いた実質300万円を36回払いでクレジット会社107に支払う。
仲介会社110は、顧客105と3年後に自動車103を下取りに出してもらうとの契約を結び、下取り時に予測残存価格200万円を支払うことをクレジット会社107に保証する(残価保証)。
【0007】
仲介会社110は、3年後に顧客105から自動車103を受け取り、これをオートオークション市場115で売却し、クレジット会社107に保証した200万円を支払う。オートオークション市場115で、自動車103を予測残存価格よりも高い金額で売却できた場合、売却価格と予測残存価格との差額は仲介会社110の利益となる。
【0008】
また、仲介会社110は、保険会社111に対して、オートオークション市場115での売却価格が予測残存価値を下回った場合に差額を保証してもらう保険を掛けている。
そして、オートオークション市場115での売却価格が予測残存価格より低かった場合、仲介会社110は、保証した200万円をクレジット会社107に支払う一方、売却価格と予測残存価格との差額の損失を保険会社111に支払ってもらう。
このように、販売システム101では、自動車103そのものが持つ残存価値を含めて顧客105に自動車103を提供する価格を提示することができるため、顧客105の負担を軽減し、自動車103の販売を促進することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の販売システム101では、単にディーラ106が販売した自動車毎に残価保証を行っており、オートオークション市場115での売却価格が予測残存価格を下回る場合のリスクを回避(ヘッジ)する手段は特にとられていなかった。
そのため、仲介会社110の事業は、オートオークション市場115での売却価格の変動の影響を受けやすいという問題があった。
【0010】
そこで、本発明の目的は、オートオークション市場での売却価格の変動リスクを低減することのできる自動車販売支援装置などを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、ローン販売に係る自動車を、所定の期間後に返却するとの契約の下に、販売価格から所定の価格を据え置いた価格で顧客に販売し、前記自動車が前記契約に基づき返却された際に、前記自動車を所定の市場で売却して、据え置いた前記所定の価格の代金を回収する自動車販売システムで利用する自動車販売支援装置であって、前記所定の価格の代金の回収の際に、前記自動車を前記市場で売却する売却価格が、前記所定の価格を下回ることにより生じる損失の大きさを数値化して見積もった個別リスク値を取得する個別リスク値取得手段と、複数の自動車から構成される自動車グループに対して、前記自動車グループを構成する個々の自動車の前記市場での売却価格の合計値が、前記個々の自動車に関する前記所定の価格の合計値を下回ることにより生じる損失の大きさを数値化して見積もったグループリスク値を取得するグループリスク値取得手段と、前記グループリスク値取得手段で取得したグループリスク値が、前記個別リスク値取得手段で取得した個別リスク値の合計値より小さくなるように、複数の自動車を組み合わせて自動車グループを形成する自動車グループ形成手段と、を具備したことを特徴とする自動車販売支援装置を提供する。
請求項2に記載の発明では、前記所定の価格は、前記契約に基づいて返却された自動車を前記市場で売却した場合に予測される予測売却価格を用いて設定されることを特徴とする請求項1に記載の自動車販売支援装置を提供する。
請求項3に記載の発明では、前記自動車グループ形成手段は、複数台の自動車から複数個の自動車グループを形成することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の自動車販売支援装置を提供する。
請求項4に記載の発明では、前記自動車グループ形成手段は、前記グループリスク値が最小となるような前記自動車の組み合わせを用いて前記自動車グループを形成することを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の自動車販売支援装置を提供する。
請求項5に記載の発明では、前記自動車グループを構成する個々の自動車について、前記市場での売却価格が前記所定の価格を下回った場合に、前記売却価格と前記所定の価格との差額の補填を保証する保証料金を前記グループリスク値を用いて算出することを特徴とする請求項1から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載の自動車販売支援装置を提供する。
請求項6に記載の発明では、前記予測売却価格が変化した場合に、前記自動車グループを構成する自動車の組み合わせを更新することを特徴とする請求項1から請求項5までのうちの何れか1の請求項に記載の自動車販売支援装置を提供する。
請求項7に記載の発明では、前記自動車は、中古販売に係る自動車であり、前記個別リスク値取得手段は、前記自動車の履歴情報を用いて、前記自動車の個別リスク値を取得することを特徴とする請求項1から請求項6までのうちの何れか1の請求項に記載の自動車販売支援装置を提供する。
請求項8に記載の発明では、ローン販売に係る自動車を、所定の期間後に返却するとの契約の下に、販売価格から所定の価格を据え置いた価格で顧客に販売し、前記自動車が前記契約に基づき返却された際に、前記自動車を所定の市場で売却して、据え置いた前記所定の価格の代金を回収する自動車販売システムで利用する自動車販売支援方法であって、個別リスク値取得手段と、グループリスク値取得手段と、自動車グループ形成手段と、を備えたコンピュータにおいて、前記所定の価格の代金の回収の際に、前記自動車を前記市場で売却する売却価格が、前記所定の価格を下回ることにより生じる損失の大きさを数値化して見積もった個別リスク値を前記個別リスク取得手段で取得する個別リスク値取得ステップと、複数の自動車から構成される自動車グループに対して、前記自動車グループを構成する個々の自動車の前記市場での売却価格の合計値が、前記個々の自動車に関する前記所定の価格の合計値を下回ることにより生じる損失の大きさを数値化して見積もったグループリスク値を前記グループリスク値取得手段で取得するグループリスク値取得ステップと、前記グループリスク値取得ステップで取得したグループリスク値が、前記個別リスク値取得ステップで取得した個別リスク値の合計値より小さくなるように、前記自動車グループ形成手段で、複数の自動車を組み合わせて自動車グループを形成する自動車グループ形成ステップと、から構成されたことを特徴とする自動車販売支援方法を提供する。
請求項9に記載の発明では、ローン販売に係る自動車を、所定の期間後に返却するとの契約の下に、販売価格から所定の価格を据え置いた価格で顧客に販売し、前記自動車が前記契約に基づき返却された際に、前記自動車を所定の市場で売却して、据え置いた前記所定の価格の代金を回収する自動車販売システムで利用する自動車販売支援プログラムであって、前記所定の価格の代金の回収の際に、前記自動車を前記市場で売却する売却価格が、前記所定の価格を下回ることにより生じる損失の大きさを数値化して見積もった個別リスク値を取得する個別リスク値取得機能と、複数の自動車から構成される自動車グループに対して、前記自動車グループを構成する個々の自動車の前記市場での売却価格の合計値が、前記個々の自動車に関する前記所定の価格の合計値を下回ることにより生じる損失の大きさを数値化して見積もったグループリスク値を取得するグループリスク値取得機能と、前記グループリスク値取得機能で取得したグループリスク値が、前記個別リスク値取得機能で取得した個別リスク値の合計値より小さくなるように、複数の自動車を組み合わせて自動車グループを形成する自動車グループ形成機能と、をコンピュータで実現するための自動車販売支援プログラムを提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
(1)実施形態の概要
顧客から下取りする自動車を複数集めてグループとし、この自動車グループを残価保証業務の対象とする。
自動車グループに属する自動車をオートオークション市場で売却した場合、あるものは予測残存価格より高い値段で売却され、あるものは予測残存価格よりも低い値段で売却されることが考えられる。
このため、自動車グループ全体で考えた場合、オートオークション市場での売却価格の変動リスクを分散することができる。
仲介会社は、残価保証を行うかわりに、保証料をクレジット会社に請求するが、リスクの分散効果により、この保証料の料金体型を簡素化したり軽減することができる。
また、仲介会社は、自動車のオートオークション市場での売却価格が予測残存価格を下回った場合にこれを補填する保険(再保険)を保険会社に掛けているが、この保険料もリスク分散効果により低減することができる。
【0013】
(2)実施形態の詳細
[第1の実施の形態]
図1は、本実施の形態の自動車販売システム1の業務的な構成を説明するための概念図である。図中実線はお金の動きを示し、点線は自動車の動きを示している。
自動車販売システム1は、仲介会社2、特別目的会社3、ディーラ4、クレジット会社5、オートオークション市場8、保険会社9を含んでいる。
ディーラ4は、自動車6を顧客7に販売する自動車販売業者である。ディーラ4は、様々な車種の自動車6を販売している。
【0014】
なお、ディーラ4は、必ずしも店舗を構えている必要はなく、例えば、インターネット上で開かれた仮想店舗や通信販売などの店舗を持たない業者であってもよい。
また、中古車を扱う場合は、後述する別の実施の形態で説明することとし、本実施の形態ではディーラ4は新車を販売するものとする。
更に、図ではディーラ4を1つのみ示しているが、これに限定するものではなく、通常は複数存在している。
【0015】
ディーラ4は、所定の期間後(例えば、3年)に自動車6を下取り(返却)するとの契約の下、販売価格(本体価格)から所定期間後の自動車6の予測残存価格(以下残価)を据え置いた値で顧客7に自動車6をローン販売する。
残価とは、自動車6がオートオークション市場8で持つと考えられる価値であり、その自動車6をオートオークション市場8で売却した場合に予測される予測売却価格で表される。
通常、残価は、車種や、使用期間、走行距離、瑕疵状態(傷など)などの履歴によって異なり、一般に、使用期間、走行距離、瑕疵が多いほど残価は小さくなる。
そのため、所定期間後に下取りに出すとの契約の他に、例えば、1年間の走行距離は1万キロメートル以内とするなど、更に多くの条件を顧客7に課す場合もある。
【0016】
クレジット会社5は、顧客7に与信を行い、ディーラ4に自動車6の販売価格に相当する代金を支払う。
顧客7がクレジット会社5に支払う金額は、自動車6の販売価格から残価を引いた(据え置いた)金額であり、通常は、これを36回払いなどのローンで支払う。このように販売システム1では、顧客7は、販売価格の全額を支払う必要がなく、自動車6購入の負担を軽くすることができる。例えば、販売価格500万円で下取り時の残価が200万円である自動車の場合、顧客7は500−200=300万円を分割して支払えばよい。
【0017】
クレジット会社5は、顧客7が支払わない残価分の金額は仲介会社2に残価保証してもらい、顧客7が自動車6を下取りする所定期間後に、仲介会社2に残価分を支払ってもらう。このようにして、クレジット会社5は、自動車6の販売価格のうち、(販売価格−残価)分を顧客7に支払ってもらい、残価分を仲介会社2に支払ってもらうことにより、自動車6の販売代金を回収する。
【0018】
仲介会社2は、クレジット会社5に対して残価保証業務を行うと共に、後述する特別目的会社3と共に顧客7から下取りした自動車6をオートオークション市場8で売却して、自動車6に残存している価値を売却代金の形でオートオークション市場8から回収する。
仲介会社2は、クレジット会社5に対して残価保証を行う代わりにクレジット会社5から残価保証料金を受け取る。即ち、仲介会社2は、クレジット会社5から残価保証料金を受け取って、自動車6が有する残価分の金額をオートオークション市場8で回収するリスクを負うことになる。オートオークション市場8での売却価格が残価を上回った場合、その差額は仲介会社2の儲けとなり、下回った場合は損失となる。
【0019】
従来は、仲介会社2は、クレジット会社5に車種毎に残価保証をしていた。そして、車種によって、残価回収リスクが異なるため、残価保証料金は車種ごとに設定されていた。
ところが本実施の形態では、後述するように残価回収リスクを分散させることができるため、残価保証料金を低額に設定することができる他、一律料金(例えば販売価格の2%)にて、残価保証料金を設定することができる。
これにより、クレジット会社5が負担する残価保証料金を安くすることができる他、一律料金の導入により、クレジット会社5の事務負担を大幅に軽減することができる。
【0020】
特別目的会社3は、顧客7から下取りした自動車6を管理するために仲介会社2が設立した特別目的会社である。仲介会社2と特別目的会社3は、クレジット会社5に対する残価保証業務とオートオークション市場8からの残価回収に関して連帯して責任を負う。
なお、本実施の形態では、事業上の都合から仲介会社2と特別目的会社3を別組織としたが、特別目的会社3の機能を仲介会社2に持たせ、一つの組織で残価保証業務を行うように構成してもよい。
【0021】
特別目的会社3は、顧客7から下取りした複数の自動車6からグループ(以下、自動車グループ)を作り、この自動車グループを管理単位として残価分の金額の回収を行う。即ち、個々の自動車6の残価の合計値を自動車グループの残価(以下、グループ残価)とし、売却価格の合計値を自動車グループの売却価格(以下、グループ売却価格)として会計処理する。
このように、複数の自動車6を組み合わせると、このグループに属する自動車6のうち、残価より低い価格でしか売却できないものがある一方、残価より高い価格で売却できるものも含まれていることを期待することができる。このため、オートオークション市場8での売却価格の変動リスクを平均化して分散することができる。
これによりグループ残価が、グループ売却価格を下回るリスクを低減することができる。
【0022】
自動車グループの形成は、例えば、一定期間に顧客7から下取りした自動車6をリスク分散効果が大きくなるようにグループ分けすることにより行う。
これは、自動車6には、車種ごとに、売却価格が残価を下回ることにより生じる損失の大きさを予測して数値化したリスク値(以下、個別リスク値)がオートオークション市場8で蓄積されている過去の取引データから計算されており、この個別リスク値を用いて行う。
【0023】
なお、リスクの分散効果を高めるためには、なるたけ多様な個別リスク値の自動車を多く組み合わせて自動車グループを構成すればよい。
リスクの異なる商品を組み合わせてポートフォリオを形成し、リスクを分散する手法は金融業界で多用されており、これと同様な手法を用いて自動車6のグループ分けを行うことができる。
【0024】
保険会社9は、自動車6のオートオークション市場8での売却価格が残価を下回った場合に、その差額を特別目的会社3に補填する。
本実施の形態では、特別目的会社3は、自動車グループに関係なく、自動車6毎に保険会社9に対して保険を掛けるものとする。これに伴い、保険会社9は、自動車6ごとに保険料金を特別目的会社3から受け取る。
なお、特別目的会社3は、保険会社9に、自動車グループの構成と、自動車グループに属する自動車6の残価や売却価格など、リスク分散効果に関する情報を提供し、保険会社9がリスク分散を考慮した保険商品の開発を促す。リスク分散効果を考慮した保険商品が開発されば、保険料金を低くなることが期待できる。
【0025】
オートオークション市場8は、ブローカなどが中古車を売買するための中古車市場である。
オートオークション市場8では、販売システム1の対象となる自動車6に限らず、全国から下取りした自動車が売買される。そして、オートオークション市場8で売却された自動車6は、中古車販売店などで再び販売される。
オートオークション市場8は、規模が大きく、中古車市場に出回る自動車の大きな部分を取り扱っている。そのため、オートオークション市場8には、自動車6の価値を公正に評価するための過去の取引データが蓄積されており、この取引データを用いることにより、仲介会社2は、保証する残価を決めることができる。
本実施の形態では、オートオークション市場8は一つとして説明するが、これは複数存在してもよい。オートオークション市場8が複数存在する場合、ブローカは有利なオートオークション市場8で取引を行おうとするので、取引価格は各オートオークション市場8で均衡し、公正な価格体系が形成されることが期待できる。
【0026】
図2は、コンピュータを用いた販売システム1のシステム構成を示した図である。
販売システム1は、各ディーラ4に設けられたディーラ端末23、23、23、…(以下、ディーラ端末23)、クレジット会社5に設けられたクレジット会社システム22、特別目的会社3に設けられた管理サーバ21、保険会社9に設けられた保険会社システム24、オートオークション市場8に設けられたオートオークション市場システム25などから構成されている。
これら、ディーラ端末23、クレジット会社システム22、管理サーバ21、保険会社システム24、オートオークション市場システム25は、図示しないインターネットなどのネットワークを用いて接続可能に配設されている。
【0027】
ディーラ端末23は、例えば、各ディーラの店舗に設置されたネットワーク接続機能を有するパーソナルコンピュータなどで構成されており、顧客7との自動車6の販売契約が成立した場合に、契約内容を表す契約情報をクレジット会社システム22に送信する。
【0028】
契約情報は、顧客7がクレジット会社5とローン契約を結ぶのに必要な情報であって、例えば、顧客7の住所、氏名、職業、自動車代金を引き落とす銀行口座、クレジットカード番号などの顧客に関する顧客情報や、顧客7が購入した自動車6を特定する自動車ID、車種、販売日、下取り予定日、返済条件などの自動車6に関する自動車情報などから構成されいる。
【0029】
クレジット会社5は、顧客情報から、代金の引き落とし先口座を知ることができる。また、クレジット会社5は、自動車情報を用いて顧客7の口座から毎月引き落とす金額と引き落とし期間などを知ることができ、自動車情報を管理サーバ21に照会することにより、仲介会社2が保証する残価などを知ることができる。
また、図示しないが、ディーラは、ディーラ端末23から管理サーバ21にアクセスし、顧客7に販売する自動車6に関する情報(残価保証対象車種、所定期間後の残価保証額など)を取得し、顧客7との契約に利用することができる。
【0030】
クレジット会社システム22は、クレジット会社5が顧客7への与信業務を行うためのサーバ装置や端末装置などから構成されている。
クレジット会社システム22は、顧客7との契約に基づく顧客7の口座からの代金の引き落とし、各顧客7の支払い状況の確認、自動車6の下取り時に行われる特別目的会社3からの残価保証額の回収などの業務を行うのに使用する。
クレジット会社システム22は、ディーラ端末23から契約情報を受け取る他、ローン契約の対象となっている自動車6に関する保証車両情報を管理サーバ21に送信する。
【0031】
保証車両情報は、自動車6の自動車ID、所有者、車種、販売日、下取り予定日、販売価格、仲介会社2が保証すべき残価保証額、販売したディーラなど、仲介会社2が残価保証業務を行うのに必要な情報から構成されている。
また、クレジット会社システム22は、管理サーバ21に顧客7が購入する自動車6に関する情報(残価保証対象車種、残価保証額など)を照会し(対象車種照会)、ローン契約に利用することができる。
【0032】
管理サーバ21は、特別目的会社3及び仲介会社2がクレジット会社5に対して残価保証業務を行うためのサーバ装置であり自動車販売支援装置を構成している。本実施の形態では、管理サーバ21は、特別目的会社3に設置し、特別目的会社3が管理する。なお、仲介会社2と特別目的会社3は連帯してクレジット会社5に対する残価保証責任を負うので仲介会社2に設置してもよい。
【0033】
管理サーバ21は、クレジット会社システム22から保証車両情報を受け取り、この情報を用いて自動車グループを形成する。
そして、管理サーバ21は、形成した自動車グループを用いて、自動車6の売却業務、残価の支払い業務などの管理を行う。
【0034】
管理サーバ21は、自動車6の残価を算出するのに用いる対象車両データベース27と、現在残価保証の対象となっている自動車6を管理する保証車両データベース28を備えている。これらのデータベースの構成については後述する。
管理サーバ21は、これらの情報を用いて自動車グループの管理を行うことができる。
【0035】
保険会社システム24は、保険会社が保険業務(自動車6のオートオークション市場8での売却価格が残価保証額を下回った場合に、その差額分を保証する再保険業務)を行うためのシステムであり、保険業務を行うサーバ装置や端末装置などから構成されている。。
保険会社では、特別目的会社3とは別の独自のリスク管理を行っており、車種(より詳細には使用年数、走行距離、瑕疵状態などにより異なる)ごとに保険料金を設定している。
保険会社システム24は、管理サーバ21から保険登録情報から受信し、これを用いて特別目的会社3が下取りする自動車6の保険を設定する。
【0036】
保険登録情報には、例えば、車種、販売日、下取り予定日、仲介会社2の残価保証額、販売価格など、保険会社9が自動車6に対して保険業務を行うのに必要な情報が含まれている。保険会社9は、独自の調査から自動車6のオートオークション市場8での売却価格の変動リスクを計算しており、これを用いて自動車6の保険料金を設定する。特別目的会社3は、保険会社9が設定した保険料金を保険会社9に支払う。
【0037】
また、保険会社システム24からは、管理サーバ21の対象車両データベース27や保証車両データベース28にアクセスすることができるようになっており、自動車6に関する情報を得ることができるようになっている。
このように、特別目的会社3の情報を保険会社9に開示することにより、自動車グループを形成することによるリスク分散効果を保険会社9にアピールすることができ、将来の保険料金の引き下げなどに利用することができる。
【0038】
オートオークション市場システム25は、オートオークション市場8で中古車の売買業務に関する情報処理を行うシステムである。
管理サーバ21は、オートオークション市場システム25から市場情報と売却情報を取得することができる。
市場情報は、過去にオートオークション市場8で行われた中古車の取引データに関する情報であり、例えば、オートオークション市場8で売却された自動車の車種、使用年数、走行距離、瑕疵状態、売却価格などが含まれている。
特別目的会社3は、これらの情報を用いてディーラ4が販売する自動車6の残価や残価保証することによるリスクを予測し、対象車両データベース27を作成することができる。
【0039】
売却情報は、保証車両データベース28に登録してある自動車6が実際にオートオークション市場8で売却された売却価格、自動車IDなど、各自動車6に関して、オートオークション市場8で売却することにより、いくら資金を回収することができたかを特定する情報から構成されている。
売却情報により、特別目的会社3は、残価保証した自動車6がオートオークション市場8で実際にいくらで売却できたかを知ることができる。
売却情報も保証車両データベース28を作成するのに用いられる。
【0040】
図3は、管理サーバ21の機能的な構成を示したブロック図である。
図に示したように管理サーバ21は、対象車両データベース27、保証車両データベース28などのデータベースや、残価・リスク計算部31、保証車両データベース更新部32、保険登録情報生成部33、自動車グループ生成部34、実績解析部35などの各機能部などから構成されている。
後述するように、管理サーバ21は、コンピュータにより実現され、情報処理を行う各機能は、所定のプログラムをCPU(Central Processing Unit)で実行することにより実現される。
【0041】
図4は、対象車両データベース27に格納されている情報の論理的な構成の一例を示した図である。
対象車両データベース27は、残価保証の対象となる車種と、これらの車種の残価保証額と個別リスク値の時間的な推移などの情報から構成されている。
例えば、車種Aは、販売価格が500万円であり、0.5年後の保証残価額(仲介会社2が保証する残価)は450万円であり、1年後の保証残価額は420万円となっている。また、0.5年後のリスクは1万円であり、1年後の個別リスク値は2万円であると予測されている。
【0042】
個別リスク値は、対象となる車種を所定期間後にオートオークション市場8で売却した場合に、売却価格が残価を下回ることにより生じる損害の大きさを見積もって数値化し、車種ごとに比較できるようにした予測値である。本実施の形態では個別リスク値の大きさを円単位で表した。個別リスク値の値が大きいほど、売却価格が残価を下回って、損害を受ける金額が大きいと予測される。
【0043】
これら残価や個別リスク値は、オートオークション市場8での取引情報を元に特別目的会社3が独自に算出したものである。仲介会社2は、特別目的会社3が算出したこれらの残価やリスクの値を用いて残価保証業務を行う。
ディーラ4やクレジット会社5は、対象車両データベース27にアクセスして参照することにより、残価保証の対象車種や、これら車種の保証額を知ることができる。
【0044】
例えば、顧客7が3年後に下取りするとの契約の下、車種C(販売価格400万円)の自動車6を購入した場合、図3の表から残価保証額は250万円となる。そのため、顧客7は、400−250=150万円をクレジット会社5に支払えばよい。
なお、対象車両データベース27では、説明を簡単にするため、残価の変化を時間の関数としたが、残価は、時間の他に走行距離、瑕疵状態、車体の色、装備しているオプションなど、複数の要素(パラメータ)により変化する。これらの要素を特定すれば、所定期間後の残価を得ることができる。
【0045】
図5は、保証車両データベース28に格納されている情報の論理的な構成の一例を示した図である。
保証車両データベース28は、「自動車ID」、「グループ」、「車種」、「販売年月日」、「下取り年月日」、「残価(リスク)」、「売却価格」、その他の項目の情報から構成されている。
【0046】
「自動車ID」は、クレジット会社システム22から送信されてきた保証車両情報から取得したものである。自動車IDは、クレジット会社システム22がローン契約の際に付与する。
「グループ」は、自動車6が所属する自動車グループを特定する情報である。自動車グループは、自動車グループ生成部34が残価保証のリスクを分散するために、例えば、残価保証対象である自動車6を残価、車種、オートオークション市場8で売却する際のリスク、下取り予定日、販売日などを基にして組み合わせたものである。
【0047】
「車種」は、自動車6の車種であり、クレジット会社システム22から送信されてくる保証車両情報から取得したものである。
「販売年月日」、及び「下取り年月日」は、自動車6を販売した販売年月日、下取り予定年月日であり、クレジット会社システム22から送信されてくる保証車両情報から取得したものである。
【0048】
「残価(リスク)」は、自動車6の残価と個別リスク値であり、対象車両データベース27に記録されているものである。
「売却価格」は、自動車6をオートオークション市場8で売却したときの実際の売却価格であり、オートオークション市場システム25から送信されて来た売却情報から取得したものである。「売却価格」の項目は、オートオークション市場8で売却したものに関しては売却価格が入力されているが、下取り前、又は下取り後売却前の自動車6に関しては入力されていない。これによって、既に売却したものとまだ売却していないものを区別することができる。
【0049】
以上に示した、対象車両データベース27、保証車両データベース28の構成は一例であって、データベースの形態を限定するものではなく、各種リレーショナルデータベースを関連づけることにより構成することもできる。
例えば、保証車両データベース28の「残価(リスク)」の項目は、対象車両データベース27とのリレーション関係を設定することにより構成することができる。
【0050】
図3に戻り、残価・リスク計算部31は、オートオークション市場システム25から市場情報を受信して、これを所定のアルゴリズムに従って解析し、各車種の残価・個別リスク値を計算する。そして、解析結果を用いて対象車両データベース27を更新する。なお、残価・リスク計算部31は、既に登録されている車種に関して対象車両データベース27を更新し、売却価格の変動を反映した最新情報にアップデートする他、新規車種を新たに対象車両データベース27に追加することもできる。
なお、対象車両データベース27を更新しても、クレジット会社5に一度保証した残価は、保証時の値にて保証を行う。
【0051】
保証車両データベース更新部32は、保証車両データベース28を更新する。
クレジット会社5が顧客7と新規にローン契約を結ぶと、この契約に係る自動車6を保証車両データベース28に追加する必要があるが、保証車両データベース更新部32は、クレジット会社システム22から受信した保証車両情報を用いて追加する。
また、保証車両データベース28に登録してある自動車6をオートオークション市場8で売却した場合、保証車両データベース更新部32は、その売却情報をオートオークション市場システム25から受信して保証車両データベース28を更新する。
保険登録情報生成部33は、新規に保証車両データベース28に登録された自動車6に関して保険登録情報を生成し、保険会社システム24に送信する。
【0052】
自動車グループ生成部34は、保証車両データベース28に登録されている自動車6のうち、まだ売却されていないものをグループ分けして自動車グループを生成する(自動車グループ形成手段)。
グループ分けを行うアルゴリズムは各種考えられるが、例えば、個別リスク値の高いものと低いものを複数組み合わせてリスクが分散するようにグループ分けを行う。
自動車グループ生成部34は、自動車6をグループ分けして、各グループのリスクを計算することができる(グループリスク取得手段)。このグループのリスクの値(以下グループリスク値)は、自動車グループのグループ売却価格がグループ残価を下回ることにより生じる損失の大きさを数値化して見積もったものである。
【0053】
個別リスク値の高い自動車6とリスクの低い自動車6などを各種複数組み合わせると、売却価格が残価を下回ったものがあっても、残価より高い価格で売却した自動車6がその損失を埋め合わせるので、グループリスク値は、自動車グループに属する個々の自動車6のリスク値の合計より小さくなることが期待できる。
このように、保障車両データベース更新部32は、個々の自動車6のリスクの合計より、グループリスク値が小さくなるように自動車グループを形成する(自動車グループ形成手段)。
また、保障車両データベース更新部32は、複数の自動車6から複数の自動車グループを生成するが、各自動車グループのグループリスク値がバランスよく最小となるように自動車グループを形成することもできる。
グループ分けは、一度行ったら、そのグループに固定してもよいし、または、新しい自動車6がある程度登録されたり、対象車両データベース27が更新された際に、全体を再度グループ分けしで自動車グループを更新するように構成してもよい。
【0054】
詳しくは、後ほどフローチャートを用いて説明するが、本実施の形態では、以下のようにしてグループを形成した。
まず、一月単位で新規の自動車6の登録を締めて、これを下取り予定日(同じ年の同じ月に下取りされるもの)により区分する。
このようにして区分分けされた自動車6を、対象車両データベース27に格納されている残価と個別リスク値を用いて、グループリスク値が小さくなるような複数の自動車グループに区分する。
【0055】
実績解析部35は、特別目的会社3が保証車両データベース28に格納されている情報を解析しするツールである。
これにより、例えば、図6に示したグループ別売却データのように、自動車グループごとの実績を調べることができる。
図6のグループ別売却データは、実績解析部35を用いて、自動車グループごとにグループ残価とグループ売却価格を集計したものである。
【0056】
このグループ別売却データによれば、グループ1はグループ残価が10億円であったのに対し、グループ売却価格は10.2億円であり、グループ売却価格がグループ残価を2千万円上回っている。仲介会社2がクレジット会社システム22に支払う金額はグループ残価の10億円であり、差額の2千万円は仲介会社2と特別目的会社3の儲けとなる。
【0057】
以上、管理サーバ21(図3)の機能について説明したが、管理サーバ21は、図示しない他の機能部も備えている。そのような機能部として例えば、売却申し込み情報生成部がある。
この機能部は、保証車両データベース28に登録されている自動車6の売却をオートオークション市場システム25に申し込むための売却申し込み情報を生成し、オートオークション市場システム25に送信する。
より詳細には、対象車両データベース27に登録されている自動車6のうち、顧客7から下取りしたものに関してオートオークション市場8で売却するための情報(車種、使用年数など)を生成してオートオークション市場システム25に送信する。オートオークション市場8は、この情報を用いて買い手の中古車業者を探す。
【0058】
以上、管理サーバ21の形態について説明したが、これに限定するものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、本実施の形態では、市場情報、売却情報、保証車両情報、保険登録情報の送受信をネットワークを介して行うように構成したが、これに限定するものではなく、例えば、所定の書類に手書きで情報を入力したものを送付し、それを手入力で管理サーバ21に入力してもよい。
【0059】
図7は、自動車グループ生成部34が自動車グループを生成する手順を説明するためのフローチャートである。
まず、自動車グループ生成部34が起動される(ステップ5)。これは、管理サーバ21のオペレータなどがコマンドを管理サーバ21に入力することにより起動してもよいし、所定の条件(所定の日時や新規登録した自動車6の数など)が満たされたときに自動的に起動するように構成してもよい。本実施の形態では、毎月15日を締め日とし、自動車6の新規登録を締めた後、自動的に起動するように構成した。
【0060】
次に、自動車グループ生成部34は、保証車両データベース28を検索し、当月に新規に登録した自動車6を特定する(ステップ10)。
次に、自動車グループ生成部34は、保証車両データベース28で特定した各自動車6の下取り予定日を取得し、下取り予定日に応じた区分に新規登録した自動車6をグループ分けする(ステップ15)。この場合、例えば、毎月15日を締め日として、月ごとの区分を作り、この区分に下取り予定日が含まれる自動車6を集計してグループを作る。
【0061】
次に、自動車グループ生成部34は、ステップ15で生成した各区分に属する自動車6の台数を数え、自動車グループの生成数を各区分ごとに設定する。このとき、自動車グループ生成部34は、一自動車グループ当たりの台数がおおよそ所定台数(例えば100台)となるようにグループ数を設定する。
次に、自動車グループ生成部34は、ステップ15で分割した区分に属する各自動車6の残価と個別リスク値を対象車両データベース27、又は保証車両データベース28を用いて取得する(ステップ25)。
次に、自動車グループ生成部34は、各区分において、ステップ25で取得した残価と個別リスク値を用いて各グループでグループリスク値が個別リスク値の合計値より小さくなるように、ステップ20で設定したグループ数に自動車グループを生成する。
【0062】
リスクが分散するような自動車6の組み合わせとしては、例えば、次のような方法がある。まず個別リスク値の最も高い自動車6と個別リスク値の最も低い自動車6を選んで組み合わせる。次に、残った自動車6から最も個別リスク値の高い自動車6と最も個別リスク値の低い自動車6を組み合わせる。これを所定台数に達するまで繰り返し、所定台数に達した段階で、組み合わせに係る自動車6を自動車グループとする。
この例は一例であって、統計的手法を用いてより精度の高いリスク分散方法を採用することもできる。
次に、自動車グループ生成部34は、生成した各自動車グループを識別するための情報を付与し、保証車両データベース28を更新する。即ち、保証車両データベース28に新規に登録した自動車6がどの自動車グループに属するかという情報を付加する。
【0063】
図8は、管理サーバ21のハードウェア的な構成の一例を示したブロック図である。
管理サーバ21は、制御部41にバスライン48を介して入力装置45、出力装置46、通信制御部47、記憶装置51、記憶媒体駆動装置50、入出力I/F(インターフェース)49などが接続して構成されている。
【0064】
制御部41は、対象車両データベース27や保証車両データベース28を更新したり、自動車グループを生成したりなどの情報処理を行う他、管理サーバ21全体の制御などを行う。
制御部41は、CPU43、ROM(Read Only Memory)42、RAM(Random Access Memory)44などから構成されている。
【0065】
CPU43は、所定のプログラムに従って、情報処理や管理サーバ21の制御を行ったりする。CPU43は、レジスタと呼ばれる記憶部を有しており、このレジスタにROM42やRAM44などからプログラムを読み込んで、このプログラムに従って動作することにより制御部41の各種機能を発揮する。
【0066】
ROM42は、CPU43が各種演算や制御を行うための各種プログラム、データ及びパラメータなどを格納したリードオンリーメモリである。CPU43は、ROM42からプログラムやデータ、パラメータなどを読み込むことはできるが、これらを書き換えたり消去することは行わない。
【0067】
RAM44は、CPU43にワーキングメモリとして使用されるランダムアクセスメモリである。CPU43は、RAM44にプログラムやデータなどを書き込んだり消去したりすることができる。本実施の形態では、RAM44には、自動車グループを生成したり、対象車両データベース27や保証車両データベース28を更新したりなど、残価保証業に必要な各種の情報処理を行うためのエリアが確保可能となっている。
【0068】
入力装置45は、例えばキーボードやマウスなどの入力装置から構成された、管理サーバ21に対して文字や数字などの各種データを入力するための装置である。管理サーバ21のオペレータは、入力装置45からコマンドや情報を管理サーバ21に入力することにより、管理サーバ21を操作することができる。
キーボードは、カナや英文字などを入力するためのキーや数字を入力するためのテンキー、各種機能キー、カーソルキー及びその他のキーによって構成されている。
【0069】
マウスは、ポインティングデバイスである。GUI(Graphical User Interface)などを用いて管理サーバ21を操作する場合、表示装置上に表示されたボタンやアイコンなどをマウスでクリックすることにより、所定のコマンドや情報の入力を行うことができる。
【0070】
出力装置46は、例えば表示装置、印刷装置などから構成されており、管理サーバ21が作成したデータを出力する際に使用される。
表示装置は、例えばCRT(Cathode−ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどで構成され、情報を画面上に提示するための装置である。
【0071】
表示装置は、例えば、対象車両データベース27や保証車両データベース28の内容を表示したり、これらのデータベースに格納されている情報を解析した結果を表示したりなどすることができる。
印刷装置は、例えば、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ、熱転写プリンタ、ドットプリンタなどの各種プリンタ装置によって構成されている。印刷装置により対象車両データベース27、保証車両データベース28や情報の解析結果など、各種の情報を印刷することができる。
【0072】
通信制御部47は、管理サーバ21をネットワークに接続するための装置であって、モデム、ターミナルアダプタ、その他の接続装置によって構成されている。
管理サーバ21は、通信制御部47を用いて、クレジット会社システム22、保険会社システム24、オートオークション市場システム25などにアクセスすることが可能である。
【0073】
記憶装置51は、読み書き可能な記憶媒体と、その記憶媒体に対してプログラムやデータを読み書きするための駆動装置によって構成されている。当該記憶媒体として主にハードディスクが使用されるが、その他に、例えば、光磁気ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの他の読み書き可能な記憶媒体によって構成することも可能である。
【0074】
記憶装置51には、対象車両データベース27、保証車両データベース28などの各種データベースや、残価保証業務支援プログラム55の他、メモリ管理やファイル管理など、管理サーバ21を動作させるための基本的なプログラムであるOS(Operating System)や通信制御部47を制御し、管理サーバ21とネットワークで接続されたクレジット会社システム22、保険会社システム24、オートオークション市場システム25などとの通信を制御する通信プログラム、その他の各種プログラムが記憶されている。
【0075】
CPU43は、記憶装置51を駆動して記憶装置51に対してプログラムやデータの読み書きを行うことができる。
CPU43が、記憶装置51から残価保証業務支援プログラム55を実行することにより、残価・リスク計算部31〜実績解析部35(図3)の各機能部がソフトウェア的に構成される。
【0076】
記憶媒体駆動装置50は、着脱可能な記憶媒体を駆動してデータの読み書きを行うための駆動装置である。着脱可能な記憶媒体としては、例えば、光磁気ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、半導体メモリ、データをパンチした紙テープ、CD−ROMなどがある。なお、CD−ROMや紙テープは、読み込みのみ可能である。
本実施の形態では、管理サーバ21は、保証車両情報その他の情報をネットワークを介して取得するように構成したが、これら情報を記憶媒体に格納し、記憶媒体駆動装置50から読み込むように構成してもよい。
【0077】
入出力I/F49は、例えば、シリアルインターフェースやその他の規格のインターフェースにより構成されている。入出力I/F49に当該インターフェースに対応した外部機器を接続することにより、管理サーバ21の機能を拡張することができる。このような外部機器として例えば、ハードディスクなどの記憶装置、スピーカ、マイクロフォンなどがある。
【0078】
以上、第1の実施の実施の形態について説明したが、本実施の形態では以下の効果を得ることができる。
(1)自動車6のオートオークション市場8での価格変動によるリスクを、個別リスク値の異なる複数の自動車6を組み合わせて管理することにより分散することができる。
(2)自動車6の残価価格変動リスクを分散することができるため、残価保証ビジネスを安定的に運営することができる。
(3)複数の自動車6を自動車グループとして一括管理するため、クレジット会社5に対する残価保証料を一律料金とすることができ、クレジット会社5の事務処理を大幅に簡素化することができる。
(4)自動車6のオートオークション市場8での売却状況や、自動車グループの形成によるリスク分散効果に関する情報を保険会社9に開示するため、例えば、自動車グループを対象とした保険など、新たな保険商品の開発や保険業務を合理化するための情報を保険会社9に提供することができる。
(5)対象車両データベース27に格納されている残価、個別リスク値を実際の売却価格と比較することにより、残価の予測精度を評価することができる。
【0079】
(第2の実施の形態)
本実施の形態の販売システムの構成は、第1の実施の形態と同様であり、同じ構成要素には、同じ符合を付して説明する。
第1の実施の形態では、保険会社9は、保証車両データベース28に登録されている個々の自動車6について保険を設定したが、本実施の形態では、自動車グループに保険を設定することにより保険料を低減するものである。
【0080】
図9(a)は、残価保証の対象となっている自動車6に個別に保険を掛ける場合を説明するための図である。従来はこのように個別に保険を掛けていた。
特別目的会社3が個々の自動車6に保険を掛ける場合、事業の安全性から残価の50%を保険でカバーする必要があるとする。
このように、一台ずつ保険を掛けていった場合、対象となる自動車6の残価の合計が10億円であった場合、5億円分に保険を掛けなければならない。
【0081】
図9(b)は、保険対象の自動車6から成る自動車グループに保険を掛ける場合を説明するための図である。
自動車6をグループ化した場合、残価の合計が10億円になったとする。この自動車グループの中には、オートオークション市場8で残価より低い価格で売却されるものが含まれるほか、残価より高い価格で売却できるものも多数含まれている。その結果、特別目的会社3は、残価の50%より少ない金額に保険を掛ければ事業の安全性を確保することができる。
管理サーバ21から保険会社システム24に送信する保険登録情報に関しては、各自動車6がどの自動車グループに属するかという情報も含まれる。
【0082】
例えば、自動車グループを構成する自動車6の残価の合計が10億円であり、これの40%に保険を掛ければ事業の安全が確保できる場合、4億円分に保険を掛ければよい。そのため、自動車グループを単位として保険を掛けた場合、保険会社9へ支払う保険料を節約することができる。また、保険会社9も自動車グループの形成によるリスク分散により保険リスクが分散できる他、個々の自動車6に対して保険契約を結ぶ必要がないので事務手続きの負担を軽減することができる。
【0083】
以上に、説明した本実施の形態により、特別目的会社3は、残価保証業務に伴う保険会社9へ支払う再保険料を低減することができる他、保険会社9も保険リスクを低減すると共に保険契約業務を簡素化することができる。
【0084】
(第3の実施の形態)
本実施の形態は、中古車に対してもクレジット会社5に対して残価保証を行うものである。
本実施の形態の販売システムの構成は、第1の実施の形態と同様であり、同じ構成要素には、同じ符合を付して説明する。ただし、自動車6は中古車である。そして、ディーラ4はこの中古車を顧客7に販売し、仲介会社2は、中古車に対して残価保証を行う。
ここで、中古車とは、少なくとも1度、顧客7に販売された自動車6であり、販売時の残価が新車時の残価よりも低いものを言う。
【0085】
近年では、オートオークション市場8が整備され、ここで取り引きされた自動車6を顧客7に販売する中古車販売店が全国に展開している。
中古車に対しても残価が適正に計算できるシステムが存在すれば、当該中古車を所定の期間後下取りに出すとの契約の下、中古車販売時に下取り時の残価を引いた価格で顧客7に中古車を提供することかできる。
【0086】
一般に、オートオークション市場8で取り引きされる自動車6の売却価格は、その自動車6の車種や、過去の使用状況を表す履歴情報(使用期間、走行距離、瑕疵状態など)によってきまる。そのため、複数回中古車として売買された自動車6であっても、新車時から現在までの履歴情報を用いて現在の残価を求めることができる。
本実施の形態では、顧客7が自動車6を下取りに出すときに、自動車6が有している残価を、自動車6の新車時からの履歴情報を用いて求め、この残価を販売価格から引いて自動車6を顧客7に提供する。
なお、本実施の形態では、簡単のため残価は使用時間により変化するものとするが、実際には、時間の他に、例えば、走行距離、瑕疵状態、車体の色など、複数の変数により変化する。
【0087】
図10は、ある自動車6の残価の時間的な推移を表した図である。この図は、対象車両データベース27を用いて作成することができる。ディーラ4がこの自動車6を販売したときの販売価格がC円であり、残価がB円であるとする。
顧客7が所定の期間後に自動車6を下取りに出すとの契約を結んだものとし、下取り時の残価がD円であるとする。
この場合、顧客7は、クレジット会社5とC−D円のローン契約を結び、仲介会社2は、クレジット会社5に対してD円の残価保証を行う。
なお、この自動車6の新車販売時の残価はA円であり、中古車として販売するときの残価がBとなるものである。
このように、下取り時の残価を算出する手段があれば、新車、中古車に関係なく、残価保証業務を行うことができる。そして、下取り時の残価は対象車両データベース27を用いれば容易に得ることができる。そのため、対象車両データベース27を用いれば、下取りしたこの自動車6を更に残価保証して販売するなど、中古車として販売された回数に関わらず、何度でも残価保証を行うことができる。
【0088】
以上に説明した本実施の形態では、中古車に対しても残価保証を行うことができ、中古車購入時の顧客7の負担を軽減することができる。これにより、中古車の販売を促進でき、中古車市場を活性化することができる。
【0089】
以上、本発明の3つの実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
例えば、説明した実施形態では、クレジット会社5に対する残価保証料を一律としたが、車種ごとに異なるように設定することもできる。
【0090】
【発明の効果】
本発明によれば、オートオークション市場での売却価格の変動リスクを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る販売システムの業務的な構成を示した図である。
【図2】販売システムのシステム構成を示した図である。
【図3】管理サーバの機能的な構成を示したブロック図である。
【図4】対象車両データベースに格納されている情報の論理的な構成の一例を示した図である。
【図5】保証車両データベースに格納されている情報の論理的な構成の一例を示した図である。
【図6】自動車グループごとの実績の一例を示した図である。
【図7】自動車グループ生成部が自動車グループを生成する手順を説明するためのフローチャートである。
【図8】管理サーバのハードウェア的な構成の一例を示したブロック図である。
【図9】第2の実施の形態を説明するための図である。
【図10】第3の実施の形態を説明するための図である。
【図11】従来例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 販売システム
2 仲介会社
3 特別目的会社
4 ディーラ4
5 クレジット会社
6 自動車
7 顧客
8 オートオークション市場
9 保険会社
21 管理サーバ
22 クレジット会社システム
23 ディーラ端末
24 保険会社システム
25 オートオークション市場システム
27 対象車両データベース
28 保証車両データベース
31 残価・リスク計算部
32 保障車両データベース更新部
33 保険登録情報生成部
34 自動車グループ生成部
35 実績解析部
41 制御部
42 ROM
43 CPU
44 RAM
45 入力装置
46 出力装置
47 通信制御部
48 バスライン
49 入出力I/F
50 記憶媒体駆動装置
51 記憶装置
55 残価保証業務支援プログラム

Claims (9)

  1. ローン販売に係る自動車を、所定の期間後に返却するとの契約の下に、販売価格から所定の価格を据え置いた価格で顧客に販売し、前記自動車が前記契約に基づき返却された際に、前記自動車を所定の市場で売却して、据え置いた前記所定の価格の代金を回収する自動車販売システムで利用する自動車販売支援装置であって、
    前記所定の価格の代金の回収の際に、前記自動車を前記市場で売却する売却価格が、前記所定の価格を下回ることにより生じる損失の大きさを数値化して見積もった個別リスク値を取得する個別リスク値取得手段と、
    複数の自動車から構成される自動車グループに対して、前記自動車グループを構成する個々の自動車の前記市場での売却価格の合計値が、前記個々の自動車に関する前記所定の価格の合計値を下回ることにより生じる損失の大きさを数値化して見積もったグループリスク値を取得するグループリスク値取得手段と、
    前記グループリスク値取得手段で取得したグループリスク値が、前記個別リスク値取得手段で取得した個別リスク値の合計値より小さくなるように、複数の自動車を組み合わせて自動車グループを形成する自動車グループ形成手段と、
    を具備したことを特徴とする自動車販売支援装置。
  2. 前記所定の価格は、前記契約に基づいて返却された自動車を前記市場で売却した場合に予測される予測売却価格を用いて設定されることを特徴とする請求項1に記載の自動車販売支援装置。
  3. 前記自動車グループ形成手段は、複数台の自動車から複数個の自動車グループを形成することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の自動車販売支援装置。
  4. 前記自動車グループ形成手段は、前記グループリスク値が最小となるような前記自動車の組み合わせを用いて前記自動車グループを形成することを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の自動車販売支援装置。
  5. 前記自動車グループを構成する個々の自動車について、前記市場での売却価格が前記所定の価格を下回った場合に、前記売却価格と前記所定の価格との差額の補填を保証する保証料金を前記グループリスク値を用いて算出することを特徴とする請求項1から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載の自動車販売支援装置。
  6. 前記予測売却価格が変化した場合に、前記自動車グループを構成する自動車の組み合わせを更新することを特徴とする請求項1から請求項5までのうちの何れか1の請求項に記載の自動車販売支援装置。
  7. 前記自動車は、中古販売に係る自動車であり、前記個別リスク値取得手段は、前記自動車の履歴情報を用いて、前記自動車の個別リスク値を取得することを特徴とする請求項1から請求項6までのうちの何れか1の請求項に記載の自動車販売支援装置。
  8. ローン販売に係る自動車を、所定の期間後に返却するとの契約の下に、販売価格から所定の価格を据え置いた価格で顧客に販売し、前記自動車が前記契約に基づき返却された際に、前記自動車を所定の市場で売却して、据え置いた前記所定の価格の代金を回収する自動車販売システムで利用する自動車販売支援方法であって、
    個別リスク値取得手段と、グループリスク値取得手段と、自動車グループ形成手段と、を備えたコンピュータにおいて、
    前記所定の価格の代金の回収の際に、前記自動車を前記市場で売却する売却価格が、前記所定の価格を下回ることにより生じる損失の大きさを数値化して見積もった個別リスク値を前記個別リスク取得手段で取得する個別リスク値取得ステップと、
    複数の自動車から構成される自動車グループに対して、前記自動車グループを構成する個々の自動車の前記市場での売却価格の合計値が、前記個々の自動車に関する前記所定の価格の合計値を下回ることにより生じる損失の大きさを数値化して見積もったグループリスク値を前記グループリスク値取得手段で取得するグループリスク値取得ステップと、
    前記グループリスク値取得ステップで取得したグループリスク値が、前記個別リスク値取得ステップで取得した個別リスク値の合計値より小さくなるように、前記自動車グループ形成手段で、複数の自動車を組み合わせて自動車グループを形成する自動車グループ形成ステップと、
    から構成されたことを特徴とする自動車販売支援方法。
  9. ローン販売に係る自動車を、所定の期間後に返却するとの契約の下に、販売価格から所定の価格を据え置いた価格で顧客に販売し、前記自動車が前記契約に基づき返却された際に、前記自動車を所定の市場で売却して、据え置いた前記所定の価格の代金を回収する自動車販売システムで利用する自動車販売支援プログラムであって、
    前記所定の価格の代金の回収の際に、前記自動車を前記市場で売却する売却価格が、前記所定の価格を下回ることにより生じる損失の大きさを数値化して見積もった個別リスク値を取得する個別リスク値取得機能と、
    複数の自動車から構成される自動車グループに対して、前記自動車グループを構成する個々の自動車の前記市場での売却価格の合計値が、前記個々の自動車に関する前記所定の価格の合計値を下回ることにより生じる損失の大きさを数値化して見積もったグループリスク値を取得するグループリスク値取得機能と、
    前記グループリスク値取得機能で取得したグループリスク値が、前記個別リスク値取得機能で取得した個別リスク値の合計値より小さくなるように、複数の自動車を組み合わせて自動車グループを形成する自動車グループ形成機能と、
    をコンピュータで実現するための自動車販売支援プログラム。
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