JP5144102B2 - 基板への電子回路の搭載方法 - Google Patents

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本発明は、基板への電子回路の搭載方法に関し、特に異方性導電膜を用いた基板への電子回路の搭載方法に関する。
液晶表示装置等の表示パネルは、ガラス基板上にITO(Indium Tin Oxide)を用いた透明電極が配置されている。その透明電極とLSI(Large Scale Integration )等の電子回路とを接続させるために異方性導電膜を用いる場合がある。異方性導電膜(Anisotropic Conductive Film :ACF)は、樹脂の内部に多量の導電粒子を含み、樹脂によりガラス基板とLSIとを機械的に接続させる。また、導電粒子により透明電極とLSIとを電気的に接続させる。以下、異方性導電膜をACFと記す。ACFを用いてLSIをガラス板に搭載する場合、LSIはACFを介してガラス基板に加熱圧着される。なお、ガラス基板上に電子回路を搭載する技術は、COG(Chip on Glass )と呼ばれる。
特許文献1には、液晶表示パネルを作業テーブルに載置して、その液晶表示パネルの端子部上にACFを介してフレキシブル基板のリード部を配置し、その上から加熱圧着手段であるヒーターバーを押圧する接続方法が記載されている。
加熱圧着によってLSIをガラス基板に搭載する従来の搭載方法の具体例について、図面を参照して説明する。図5は、LSIをガラス基板に搭載する従来の搭載方法を示す説明図である。ここでは、液晶表示パネルのガラス基板にLSIを搭載する場合を例にして説明する。図5(a)に示すように、液晶表示パネルは2枚のガラス基板1,2を備えている。ガラス基板1,2間には液晶(図示せず。)が封止され、各ガラス基板1,2の外側の面には偏光板11,12が設けられる。一方のガラス基板(以下、第1基板と記す。)1は、もう一方のガラス基板(以下、第2基板と記す。)2よりも大きく形成される。第1基板1において第2基板2から張り出した部分には、その2枚の基板1,2から透明電極(図示せず。)が引き出されている。そして、その部分にLSIが搭載される。
まず、第1基板1において透明電極が引き出されている部分にACF3を転写する(図5(a)参照。)。続いて、そのACF3上にLSI4を配置する(図5(b)参照。)。以上の工程は、例えば80℃以下の温度で行われる。
LSI配置後、ガラス基板1およびLSI4を、ガラス基板を支える支持テーブル6と加熱を行うヒートツール5との間に配置し、LSI4をヒートツール5で加熱しながら支持テーブル6の方向に押圧する。例えば、ACF3としてAC8033を使用した場合、ヒートツール5の温度を230℃とし、80MPaで5秒間加圧する。このとき、第1基板1のヒートツール5側の面の熱膨張と支持テーブル6側の面の熱膨張との差を少なくするために、第1基板1に対して支持テーブル6側からも例えば50℃で加熱を行う。この処理によって、ACF3の樹脂が硬化し、LSI4は第1基板1に搭載される。なお、AC8033は、ACFの型番であり、ガラス転移温度(以下、Tgと記す。)が140℃の熱硬化型バインダ樹脂に、直径4μmの金めっきしたプラスチック粒子を混入したACFである。
また、特許文献2には、TABとアレイ基板との間にACFを挟み、アレイ基板を石英板上に載置し、TAB側から加圧ツールで押圧するとともに石英板側から赤外線を照射してアレイ基板とTABとを電気的に接続させる液晶表示装置の製造方向が記載されている。
特開2006−19391号公報(段落0004−0008、図7) 特開2001−21911号公報(段落0015,0016、図1)
図5に示した従来の搭載方法では、以下のような問題が生じる。図5に示すように第1基板1上にACF3を配置してその上にLSI4を配置する場合、LSI4配置時にLSI4が所望の位置からずれることも考慮し、ACF3はLSI4の配置位置の面積よりも広く配置されることがある。ヒートツール5からの熱は熱伝導によってLSI4を介してACF3に伝わる。この結果、ACF3のうちLSI4との接触部分は硬化しても、LSI4の周囲の部分は未硬化の状態のままとなってしまう。硬化していないACFが残っていると、ACFに残留している水分によって第1基板上の透明電極に電蝕が発生してしまうという問題が生じる。
また、図5で例示した説明では、支持テーブル6側も50℃に加熱する場合を説明したが、支持テーブル6側を加熱したとしても、第1基板1におけるヒートツール5側の面の温度と支持テーブル6側の面の温度差により膨張量の差が生じる。また、ACF3が加熱によって硬化収縮することによっても、第1基板1に対する応力が生じる。このような第1基板1の両面の温度差やACF3の硬化収縮により、第1基板1に反りが生じることがある。すると、第1基板の反りによって表示パネルの表示に色むらが生じてしまうおそれがある。また、第1基板1にかかる応力が何らかの要因によって減少すると、ACF3が第1基板1から浮いてしまったり、断線が生じてしまったりするおそれがある。
また、ACF3をLSI4の配置位置の面積よりも広く配置して、特許文献2に記載された方法のように赤外線で加熱した場合、LSI周辺部のACFの温度の方がより高温になり、先に硬化する。LSI周辺部のACFがLSI配置位置のACFよりも先に硬化すると、LSI配置位置のACFがLSI周辺部に流動しなくなる。すると、電導粒子を介してLSIを適切に圧着できなくなるため、LSI4と第1基板1上の電極との電気的接続が困難になるおそれがある。
また、赤外線による加熱は温度管理が難しく、加熱温度が高すぎたり低すぎたりしてしまうことがある。この現象をオーバシュートという。
そこで、本発明は、電子回路の配置位置の面積よりACFを広く配置する場合であっても、電子回路と基板上の電極との電気的接続を保ちつつ電子回路周辺のACFを硬化させることができ、基板の反りを緩和することができる基板への電子回路の搭載方法を提供することを目的とする。
本発明の基板への電子回路の搭載方法は、電極が設けられた基板上に電子回路を配置して基板上の電極と電子回路を電気的に接続させる基板への電子回路の搭載方法であって、基板(例えば、第1基板1)の電極が設けられた部分に異方性導電膜を配置する異方性導電膜配置ステップ(例えばステップS1)と、異方性導電膜上に電子回路(例えばLSI4)を配置する電子回路配置ステップ(例えばステップS2)と、基板を支える第1のテーブル(例えば支持テーブル6)と、電子回路および基板と電子回路の間に介在する異方性導電膜を加熱しながら押圧する第1の加熱押圧手段(例えば第1のヒートツール5)との間に、電子回路を第1の加熱押圧手段側に向けて基板を配置し、第1の加熱押圧手段が電子回路を介して異方性導電膜を加熱しながら電子回路を基板側に押圧する第1加熱ステップ(例えばステップS3)と、赤外線が透過可能なテーブルである第2のテーブル(例えばガラステーブル8)と電子回路を加熱しながら押圧する第2の加熱押圧手段(例えば第2のヒートツール7)との間に、電子回路を第2の加熱押圧手段側に向けて基板を配置し、第2の加熱押圧手段が電子回路を加熱しながら電子回路を基板側に押圧するとともに、第2のテーブルの背面側から赤外線を照射する赤外線照射手段(例えばランプ9)から赤外線を照射して異方性導電膜を加熱する第2加熱ステップ(例えばステップS4)とを含み、第2加熱ステップを第1加熱ステップの後に行い、第2加熱ステップで、赤外線照射手段から赤外線を照射して、異方性導電膜を、当該異方性導電膜に含まれる樹脂のガラス転移温度以上の温度になるように加熱することを特徴とする。
第2のテーブルと赤外線照射手段との間に赤外線を遮断するシャッタ(例えばシャッタ25)を設け、赤外線照射手段に赤外線の照射を継続させておき、第2加熱ステップで赤外線による加熱を開始するときにシャッタを開き、赤外線による加熱を終了するときにシャッタを閉じることが好ましい。
また、異方性導電膜配置ステップで、異方性導電膜を電子回路の配置位置の面積より広く配置し、第2加熱ステップで、第1加熱ステップ後に未硬化となっている電子回路の周辺よりはみ出した異方性導電膜を、赤外線を照射して加熱することが好ましい。
本発明によれば、電子回路の配置位置の面積よりACFを広く配置する場合であっても、電子回路と基板上の電極との電気的接続を保ちつつ電子回路周辺のACFを硬化させることができ、基板の反りを緩和することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の基板への電子回路の搭載方法を示す説明図である。また、図2は、本発明の基板への電子回路の搭載方法を示すフローチャートである。以下の説明では、液晶表示パネルが備えるガラス基板に電子回路であるLSIを搭載する場合を例にして説明する。
既に説明したように、液晶表示パネルは2枚のガラス基板1,2を備え、ガラス基板1,2間には液晶(図示せず。)が封止され、各ガラス基板1,2の外側の面には偏光板11,12が設けられる。以下、既に説明した場合と同様に、大きく形成されている方のガラス基板1を第1基板1と記し、もう一方のガラス基板2を第2基板2と記す。第1基板1において液晶が存在する領域の透明電極(図示せず。)は、第1基板1が第2基板2から張り出している部分21(以下、張り出し部分21と記す。)に引き出されている。同様に、第2基板2に設けられた透明電極(図示せず。)も張り出し部分21に引き出されている。すなわち、張り出し部分21には、各ガラス基板1,2から引き出された透明電極(図示せず。)が配置されている。本発明では、ACF(異方性導電膜)を介して、電子回路(本例ではLSI)を透明電極に接続させる。
最初に、第1基板1の張り出し部分21の透明電極が設けられている部分にACF3を配置する(ステップS1)。図1(a)は、ステップS1後の液晶表示パネルの状態を示している。ステップS1では、例えば、転写によってACF3を配置する。また、ACF3は、LSIが配置される位置の面積(換言すれば、LSIの第1基板側の面の面積)よりも広く設けられる。
ステップS1の後、第1基板1に配置されたACF3上にLSI4を配置する(ステップS2)。図1(b)は、ステップS2後の液晶表示パネルの状態を示している。ACF3はLSI4の配置位置の面積よりも広く設けられているので、LSI4の配置位置が所望の位置からずれたとしてもACF3を介して第1基板1上の電極にLSI4を接続することができる。また、LSI4の周囲にもACF3が存在している。
例えば、ACF3としてAC8033(ACFの型番)を使用した場合、ステップS1,S2は、例えば80℃以下の温度で行われる。ただし、ここで示した「80℃以下」は例示であり、ACF3の種類に応じた温度であればよい。
続いて、支持テーブル6とヒートツール5の間に第1基板1を配置し、ヒートツール5によってACF3を加熱しながら、LSI4を第1基板1側に押圧する(ステップS3)。図1(c)は、ステップS3における液晶表示パネルの状態を示している。
支持テーブル6は、ヒートツール5との間に配置される第1基板1を下から支える。また、ヒートツール5は、電子回路および第1基板と電子回路の間に介在するACFをを加熱しながら押圧する装置である。以下、後述するステップS4で用いるヒートツールと区別して、ステップS3で用いるヒートツールを第1のヒートツールと記す。支持テーブル6と第1のヒートツール5の間に第1基板1を配置する場合、LSI4を第1のヒートツール5側に向け第1基板1を支持テーブル6側に向けて配置する。ステップS3では、このように支持テーブル6と第1のヒートツール5の間に第1基板1を配置し、第1のヒートツール5がACF3を加熱しながら、LSI4を第1基板1側に押圧する。
また、支持テーブル6は、ヒータ等の加熱手段(図示せず。)を備え、その加熱手段により支持テーブル6自身も発熱する。支持テーブル6は、発熱することにより第1基板1のLSI4とは反対側の面を加熱する。
また、第1のヒートツール5は、ヒータ等の加熱手段(図示せず。)により発熱し、その熱がLSI4を介して伝導によってACF3に伝わる。すなわち、第1のヒートツール5は、LSI4を介して伝導によってACF3を加熱する。この結果、ステップS3では、LSI4に接触しているACF3が第1のヒートツール5によって加熱されて硬化する。
例えば、ACF3としてAC8033を使用した場合、ステップS3において第1のヒートツール5の温度を230℃とし、80MPaで5秒間加圧すればよい。また、支持テーブル6の温度は50℃とすればよい。
なお、本発明で用いるACFは上記のACF(AC8033)に限定されない。また、ステップS3における第1のヒートツール5の温度、圧力および押圧時間、支持テーブル6の発熱温度も、上記の例に限定されない。ただし、支持テーブル6の発熱温度は、第1のヒートツール5の温度よりも低い。
ステップS3では、LSI4に接触しているACF3は第1のヒートツール5によって加熱されて硬化するが、LSI4の周囲のACF3は未硬化のままである。また、支持テーブル6の発熱温度は第1のヒートツール5の温度よりも低く、第1基板1におけるLSI4の配置位置の温度は第1基板1の反対側の面の温度よりも高い。また、ACF3の硬化収縮により第1基板1への応力が生じる。この結果、ステップS3終了時には、第1基板1の反りの要因となる応力が残留している。
ステップS3の直後、液晶表示パネルを支持テーブル6からガラステーブルに移動し、ガラステーブル上で再度加熱する(ステップS4)。図1(d)は、ステップS4における液晶表示パネルの状態を示している。
また、図3は、ステップS3からステップS4における液晶表示パネルの移動を示す説明図である。なお、図3は、各テーブル上に配置された液晶表示パネルの上面図であり、ステップS3,S4で用いる各ヒートツールの図示を省略している。図3(a)に示すようにステップS3で支持テーブル6上に配置されていた液晶表示装置の第1基板1を、ステップS4ではガラステーブル8上に移動させる(図3(b)参照。)。
ステップS4では、液晶表示パネルの第1基板1をガラステーブル8と第2のヒートツール7の間に配置し、第2のヒートツール7によってLSI4を加熱しながらLSI4を第1基板1に押圧する。また、ガラステーブル8の背面側からランプ9により赤外線(infra-red :IR)を照射し、ガラステーブル8側から赤外線によってACF3に対する加熱を行う。
ガラステーブル8は、赤外線が透過可能なテーブルであり、第2のヒートツール7との間に配置される第1基板1を下から支える。ガラステーブル8は、例えば石英ガラス、耐熱ガラスを材料に形成されるが、赤外線が透過可能な材料で形成されていてば他の材料であってもよい。
第2のヒートツール7は、第1のヒートツール5と同様のヒートツールであり、第1基板1上に搭載されたLSI等の電子回路を加熱しながら押圧する。
ガラステーブル8と第2のヒートツール7との間に第1基板1を配置する場合、LSI4を第2のヒートツール7側に向け第1基板1をガラステーブル8側に向けて配置する(図1(d)参照。)。
また、図1(d)に示すように、ガラステーブル8の背面側(換言すれば、ガラステーブル8を中心にして液晶表示パネルとは反対側)には、赤外線を照射するランプ9が設置されている。ステップS4では、ガラステーブル8と第2のヒートツール7との間に第1基板1を配置した状態で、ランプ9が照射する赤外線をガラステーブル8および第1基板1を介してACF3に照射してACF3を加熱する。
ここで、赤外線によるACF3の加熱開始および終了について説明する。図4は、ランプが照射する赤外線による加熱開始および終了を示す説明図である。図4に示すようにガラステーブル8とランプ9との間には開閉可能なシャッタ(遮蔽板)25が設けられている。図4(a)はシャッタ25が閉じた状態を表し、図4(b)はシャッタ25が開いた状態を表している。シャッタ25は、閉じた状態においてランプ9が照射する赤外線を遮断し、赤外線はガラステーブル8に到達しない。一方、シャッタ25が開いた状態ではランプ9が照射する赤外線はガラステーブル8に到達する。
ランプ9は、ステップS4においてガラステーブル8に第1基板1(図4において図示せず。)が配置される前から、ガラステーブル8上の第1基板1を移動させた後まで赤外線の照射を継続する。
ガラステーブル8に第1基板1が配置される前の時点では、シャッタ25は閉じた状態(図4(a)参照。)となっている。すなわち、ランプ9が照射する赤外線をランプ9およびガラステーブル8の間で遮断している。この結果、赤外線はガラステーブル8に到達しない。第1基板1がガラステーブル8上に配置された後、シャッタ25を開くことで第1基板1上のACF3(図4において図示せず。図1(d)参照。)への赤外線照射による加熱を開始する。また、ACF3への赤外線照射による加熱を停止する場合は、シャッタ25を閉じることによって停止する。その後も、ランプ9は赤外線の照射を継続する。
ステップS4では、ACF3の温度が、ACF3に含まれる樹脂のガラス転移温度Tg以上になるように赤外線による加熱を行う。
ACF3に対して赤外線照射による加熱を行う際に、第2のヒートツール7によるLSI4への加熱も行いながらLSI4を第1基板1側に押圧する。
このように、ステップS4では、赤外線照射によるACF3への加熱と、第2のヒートツール7によるLSI4への加熱および押圧とを同時に行う。ステップS4における第2のヒートツール7の温度は、赤外線が照射されている第1基板1のガラステーブル側の面の温度よりも低く設定する。また、第1基板1の反りが最も小さくなる第2のヒートツール7の温度を実験的に求め、その温度に設定してもよい。
ステップS4での赤外線照射による加熱は伝導ではなく、輻射によって行われる。従って、ACF3全体を加熱するので、LSI4の周囲の未硬化のACFも加熱する。よって、ACF3全体を硬化させることができる。
特に、LSI4が配置された面とは反対側から赤外線を照射することで、LSI4の配置位置におけるACF3の温度よりも、LSI4の周囲のACF3の温度を高くすることができる。LSI4の周囲のACF3の温度が、LSI4の配置位置のACF3の温度より高くなる理由は以下のように推測される。LSI4の配置位置のACF3の厚さは15μm程度に薄くなっている。その結果、ガラステーブル8および第1基板1を透過した赤外線はACF3も透過してLSI4に到達し散乱する。そして、LSI4の外周の端部で散乱した赤外線はLSI4の周辺部のACF3に到達する。従って、LSI4の周辺部にはガラステーブル8および第1基板1を透過して直接入射する赤外線と、LSI4で散乱した赤外線とがそれぞれ到達し、その結果、LSI4周辺部のACF3はより高温になると推測される。
また、ステップS3の後には、ステップS3におけるACF3の硬化収縮で生じた応力が残っている。しかし、ステップS4で赤外線を照射してACF3に対する再加熱を行い、ACF3をガラス転移温度Tg以上の温度にすることで、ステップS3で生じた応力を解放することができる。このとき、LSI4は第2のヒートツール7によって第1基板1側に押圧されている。従って、LSI4と第1基板1との接続に寄与しているACF3をガラス転移温度Tg以上に再加熱しても、LSI4と第1基板1との接続状態が不安定になることを防止できる。さらに、上述のように、LSI4の周囲のACF3の温度はLSI4配置位置のACF3の温度より高くなるので、LSI周辺部の基板の歪みを緩和して、基板全体の歪みを緩和することができる。
また、ステップS4では、赤外線照射を行うとともに第2のヒートツール7による加熱も行う。従って、第1基板1の両面の熱膨張差を低減し、第1基板の反りの発生を抑えることができる。さらに、赤外線照射で加熱されたACF3の熱がLSI4を介して外部に逃げてしまいACF3の温度が低下してしまうことを防止できる。
また、赤外線照射による加熱は、ステップS3の直後に行う。よって、LSI4の配置位置のACF3を周辺部に流動させつつ、LSI4の配置位置のACF3を硬化し、その後ステップS4で周辺部のACF3を硬化させることができ、伝導粒子を介したLSI4の第1基板への圧着を適切に行うことができる。ステップ3の処理を行わずにステップS4を行うとすると、より高温になるLSI4の周辺部が先に硬化し、LSI4の配置位置のACF3の流動が妨げられ、LSI4を適切に圧着できずLSI4と第1基板1上の電極との電気的接続が困難になるおそれがある。しかし、本発明では、ステップS3の後にステップS4を行うので、LSI4と第1基板1上の電極との電気的接続を確実に行うことができる。
以上のように、ステップS4では、LSI4の周辺部のACF3が硬化し、第1基板1の反りが緩和される。
ステップS4の結果、ACF3全体が硬化した状態の液晶表示パネルが得られる。
ステップS4を終了するときには、図4(a)に示すようにシャッタ25を閉じた状態とすることによって、ACF3への赤外線照射を停止する。また、第2のヒートツール7による押圧も停止して、液晶表示パネルをガラステーブル8から取り外す。赤外線照射はシャッタ25を閉じることで停止させるが、ランプ9は赤外線照射を継続する。
以上のように、本発明によれば、ステップS3の後にステップS4で赤外線照射を行うので、輻射によりACF3全体を加熱し、ACF3全体を硬化させることができる。よって、未硬化のACFに起因する第1基板1上の透明電極の電蝕を防止できる。
また、ステップS4ではACF3をガラス転移温度Tg以上の温度にするので、ステップS3で生じた応力を解放することができ、反りを緩和することができる。従って、反りによる液晶表示パネルの色むらの発生や、LSI4の搭載後に応力が解放されて生じる断線を防止することができる。
また、ステップS3においてLSI4の配置位置のACF3を硬化させてから、ステップS3でLSI4の周辺部のACF3を硬化させるので、LSI4と第1基板1上の電極との電気的接続を確実に行うことができる。
また、本発明では、ランプ9は赤外線の照射を継続し、シャッタ25を開くことでACF3に対する赤外線照射を開始し、シャッタ25を閉じることでACF3に対する赤外線照射を停止する。従って、ランプ9の状態は変化しないので、ACF3の温度管理が容易になり、オーバシュートを防止することができる。シャッタ25を用いずにランプ9自体を消灯状態から点灯状態に変化させることで赤外線照射を開始し、ランプ9自体を点灯状態から消灯状態に変化させることで赤外線照射を停止すると、ACF3の温度管理が難しく、オーバシュートが発生しやすくなってしまう。よって、上述のように、ランプ9は赤外線の照射を継続して、シャッタ25を開くことでACF3に対する赤外線照射を開始し、シャッタ25を閉じることでACF3に対する赤外線照射を停止することが好ましい。
また、ステップS3の工程とステップS4の工程とを別々のテーブルで行うので、複数の液晶表示パネルに対するLSIの搭載を連続して行うことができ、タクト(液晶表示パネル1個にLSIを搭載する時間)の悪化を防止することができる。
また、本発明ではステップS3の後ステップS4でACF3を再加熱するが、この再加熱は赤外線の照射によって行っている。よって、ステップS4で用いるテーブル(ガラステーブル8)の歪みの発生を抑えることができる。
仮にACFのガラス転移温度が高い(例えば140℃)であるとする。赤外線照射によらずに、ACFを140℃以上にするとすると、第1基板1の透明電極側を160℃に加熱する必要が生じる。赤外線照射ではなく熱伝導でACFを加熱するとすると、伝導過程での熱の放射を考慮しステップS4で用いるテーブル側の熱源温度は200℃以上にしなければならない。すると、ステップS4で用いるテーブルが備える熱源近辺と熱源から離れた箇所での温度差によって、テーブルに歪みが生じ、テーブルとステップS4で用いる第2のヒートツール7との平衡度を維持しにくくなる。本発明では、ステップS4において、ガラステーブル8および第1基板1を介して赤外線を照射し、輻射によってACF3を加熱する。よって、上記のようなテーブルの変形を防止することができる。
本発明は、表示パネルが備える基板上への電子回路の搭載に好適に適用可能である。
本発明の基板への電子回路の搭載方法を示す説明図。 本発明の基板への電子回路の搭載方法を示すフローチャート。 ステップS3からステップS4における液晶表示パネルの移動を示す説明図。 ランプが照射する赤外線による加熱開始および終了を示す説明図。 LSIをガラス基板に搭載する従来の搭載方法を示す説明図。
符号の説明
1 第1基板(ガラス基板)
3 ACF(異方性導電膜)
4 LSI
5 第1のヒートツール
6 支持テーブル
7 第2のヒートツール
8 ガラステーブル

Claims (3)

  1. 電極が設けられた基板上に電子回路を配置して基板上の電極と電子回路を電気的に接続させる基板への電子回路の搭載方法であって、
    基板の電極が設けられた部分に異方性導電膜を配置する異方性導電膜配置ステップと、
    異方性導電膜上に電子回路を配置する電子回路配置ステップと、
    基板を支える第1のテーブルと、電子回路および基板と電子回路の間に介在する異方性導電膜を加熱しながら押圧する第1の加熱押圧手段との間に、電子回路を第1の加熱押圧手段側に向けて基板を配置し、第1の加熱押圧手段が電子回路を介して異方性導電膜を加熱しながら電子回路を基板側に押圧する第1加熱ステップと、
    赤外線が透過可能なテーブルである第2のテーブルと電子回路を加熱しながら押圧する第2の加熱押圧手段との間に、電子回路を第2の加熱押圧手段側に向けて基板を配置し、第2の加熱押圧手段が電子回路を加熱しながら電子回路を基板側に押圧するとともに、第2のテーブルの背面側から赤外線を照射する赤外線照射手段から赤外線を照射して異方性導電膜を加熱する第2加熱ステップとを含み、
    前記第2加熱ステップを前記第1加熱ステップの後に行い、前記第2加熱ステップで、前記赤外線照射手段から赤外線を照射して、異方性導電膜を、当該異方性導電膜に含まれる樹脂のガラス転移温度以上の温度になるように加熱する
    ことを特徴とする基板への電子回路の搭載方法。
  2. 第2のテーブルと赤外線照射手段との間に赤外線を遮断するシャッタを設け、赤外線照射手段に赤外線の照射を継続させておき、第2加熱ステップで赤外線による加熱を開始するときにシャッタを開き、赤外線による加熱を終了するときにシャッタを閉じる
    請求項1に記載の基板への電子回路の搭載方法。
  3. 異方性導電膜配置ステップで、異方性導電膜を電子回路の配置位置の面積より広く配置し、
    第2加熱ステップで、第1加熱ステップ後に未硬化となっている電子回路の周辺よりはみ出した異方性導電膜を、赤外線を照射して加熱する
    請求項1または請求項2に記載の基板への電子回路の搭載方法。
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