JP5143715B2 - 容量性負荷の駆動方法及び容量性負荷駆動回路 - Google Patents

容量性負荷の駆動方法及び容量性負荷駆動回路 Download PDF

Info

Publication number
JP5143715B2
JP5143715B2 JP2008323169A JP2008323169A JP5143715B2 JP 5143715 B2 JP5143715 B2 JP 5143715B2 JP 2008323169 A JP2008323169 A JP 2008323169A JP 2008323169 A JP2008323169 A JP 2008323169A JP 5143715 B2 JP5143715 B2 JP 5143715B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
constant current
capacitive load
circuit
current circuit
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008323169A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010146859A (ja
Inventor
紳也 佐々木
善隆 今道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2008323169A priority Critical patent/JP5143715B2/ja
Publication of JP2010146859A publication Critical patent/JP2010146859A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5143715B2 publication Critical patent/JP5143715B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)

Description

本発明は、容量性負荷の駆動方法及び容量性負荷駆動回路に係り、特に、エレクトロルミネッセンス(EL)ランプのような容量性負荷の電圧を連続的に発生するのに好適な容量性負荷の駆動方法及び容量性負荷駆動回路に関する。
ELランプは、液晶表示部のバックライトとして利用され、携帯電話、時計、携帯端末等の様々な分野に適用されている。ELランプの電気的負荷特性は、容量性を有している。このような容量性負荷の駆動回路として、直流電源の直流電圧をインダクタ及びスイッチを用いて昇圧してダイオードで整流し、複数のスイッチの切り替えによりELランプに交流の高電圧を印加する駆動回路が用いられている。
しかしながら、ELランプが容量性を有するため、複数のスイッチの切り替えによってELランプの電圧の極性を切り替える際に、不連続点または平坦な零電圧が発生する。不連続点または平坦な零電圧の発生がノイズ発生の原因となる。ノイズが発生した場合には、自身の電子回路素子及び周辺に配置された他の電子回路素子の誤作動の要因になる。容量性負荷がELランプである場合には、ELランプの寿命を短くすることになる。
ELランプの電圧極性の切り替え時に、平坦な零電圧が発生する容量性負荷駆動回路の例が、特開2000−348862号公報の図1に記載されている。この駆動回路の、ELランプの電圧極性の切り替え時における特性が特開2000−348862号公報の図2に示されている。ELランプの第1出力電圧Vと第2出力電圧Vの差が、この図2において両端電圧(V−V)で示されている。スイッチSW1及びSW2がOFF状態でスイッチSW3及びSW4がON状態になっている(2)及び(4)の動作状態で、両端電圧(V−V)が0Vになる期間が存在する。
特開2000−348862号公報は、図2に示すスイッチ切り替え時における平坦な零電圧(フラットスポット)の発生を防止する容量性負荷駆動回路を図4に記載している。この容量性負荷駆動回路は、図5に示すように、スイッチSW1及びSW2がOFF状態でスイッチSW3及びSW4がON状態になっている(2)の動作状態で、スイッチSW2をONにすると共にスイッチSW4をOFFにする。また、スイッチSW1及びSW2がOFF状態でスイッチSW3及びSW4がON状態になっている(4)の動作状態で、スイッチSW1をONにすると共にスイッチSW3をOFFにする。このようなスイッチの切り替えを行うことによって、ELランプの両端電圧(V−V)が図5に示すように連続的に変化している。このため、特開2000−348862号公報の図4に示された容量性負荷駆動回路は、ノイズの発生が防止される。
特開2000−348862号公報
容量性負荷駆動回路は集積回路である。特開2000−348862号公報の図4に示された容量性負荷駆動回路は、集積回路を構成する各素子に製造誤さが生じていない理想的な回路構成を想定しており、このような理想的な回路構成において特開2000−348862号公報の図5に示された作動が可能になる。
実際には、量産される各容量性負荷駆動回路に用いられる複数の抵抗及び複数のトランジスタ等の各素子は、同じ種類の各素子でも製造後に全く同じ仕様を有していない。すなわち、同じ種類の各素子は許容範囲内で異なった仕様を有し、許容範囲内で各素子の特性にバラツキが生じる。このような素子の特性のバラツキによって、2つのスイッチを切り替える時間(例えば、特開2000−348862号公報の図5に示された(2)の動作状態でスイッチSW2をONにしてスイッチSW4をOFFにする切り替え時間)にズレが生じ、容量性負荷駆動回路の両端電圧(V−V)が平坦な零電圧時にノイズが発生する。また、高電圧昇圧チョッパにより迅速に所定のエネルギーまで蓄積したとしても、そのエネルギーを容量性負荷のClumpに伝達する時間(容量性負荷のClumpの充電時間)は定電流素子に依存した時間を要する。このため、所定のエネルギーまで容量性負荷を蓄積させようとすると、その周波数は定電流素子に依存してしまう。
特開2000−348862号公報の図5に示すELランプの両端電圧(V−V)は、図4に示す容量性負荷駆動回路の各素子の特性にバラツキが生じていない理想的な状態での変化を示している。
本発明の目的は、各素子の特性にバラツキが生じている場合でもノイズの発生を防止できる容量性負荷の駆動方法及び容量性負荷駆動回路を提供することにある。
上記した目的を達成する本発明の特徴は、正電荷及び負電荷を交互に充電する容量性負荷に接続された定電流回路に通電している状態で前記容量性負荷から放電を行い、定電流回路に通電している状態で、昇圧回路によって昇圧された直流電圧を容量性負荷に印加して容量性負荷に充電し、定電流回路の作動を停止した状態でその直流電圧を容量性負荷に印加して容量性負荷に充電することにある。
定電流回路に通電している状態での容量性負荷からの放電、定電流回路に通電している状態での容量性負荷の充電、及び定電流回路の作動が停止された状態での容量性負荷の充電が行われるので、容量性負荷駆動回路に用いられている各素子の特性にバラツキが生じている場合でも、容量性負荷が放電から充電に切り替わるときに平坦な零電圧が生じなく、容量性負荷内の電荷が連続して変化する。このため、各素子の特性にバラツキが生じている場合でも容量性負荷駆動回路からノイズが発生することを防止できる。
本発明によれば、素子の特性にバラツキが生じている場合でもノイズの発生を防止できる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の好適な一実施例である容量性負荷駆動回路を、図1を用いて説明する。本実施例の容量性負荷駆動回路1は、昇圧チョッパ回路2、駆動制御回路(容量性負荷駆動制御回路)3、定電流回路6及びELランプ(C lump)7を備えている。
昇圧チョッパ回路2は、インダクタL1、スイッチS0、ダイオードD1、コンデンサC1及び直流電源V0を有する。直流電源V0のプラス端子に接続される配線10は、インダクタL1及びダイオードD1を直列に接続している。直流電源V0のマイナス端子に接続された配線11、及びダイオードD1の出力端に接続された配線13が、コンデンサC1に接続されている。スイッチS0が、直流電源V0及びコンデンサC1と並列になるように、配線12によって、配線10の、インダクタL1とダイオードD1の間に位置する部分と配線11に接続される。電圧計29が配線13に設けられる。
スイッチS1、S2、S3及びS4がH−ブリッジ切替回路(開閉回路)を構成する。開閉回路は、スイッチS1、S2、S3及びS4、及び配線14,15,16,17,30,31及び32を有する。配線13に接続されてコンデンサC1の一つの端子に接続された配線14は、スイッチS1及びS2に接続される。スイッチS3に接続された配線31及びスイッチS4に接続された配線32は、配線11に接続されてコンデンサC1の他の端子に接続された配線30に接続される。配線30は接地されている。スイッチS1とスイッチS3は配線15によって接続され、スイッチS2とスイッチS4は配線16によって接続される。ELランプ7は、配線15及び16に接続された配線17に接続されている。
定電流回路6はカレントミラー型の定電流回路である。定電流回路6は第1定電流回路6A及び第2定電流回路6Bを有する。第1定電流回路6Aは、抵抗R1、r1及びr2及びバイポーラトランジスタTr1及びTr2を有する。バイポーラトランジスタTr1とバイポーラトランジスタTr2は互いに接続されている。バイポーラトランジスタTr1は、配線18によって抵抗R1に接続され、且つ配線19によって抵抗r1を介して配線30に接続される。バイポーラトランジスタTr2は、配線20によって配線15に接続され、且つ配線21によって抵抗r2を介して配線30に接続される。バイポーラトランジスタTr2はELランプ7の一つの端子に接続されていればよいので、配線20は配線15を介してではなく配線17に直接接続してその一つの端子に接続してもよい。
第2定電流回路6Bは、抵抗R2、r3及びr4及びバイポーラトランジスタTr3及びTr4を有する。バイポーラトランジスタTr3とバイポーラトランジスタTr4は互いに接続されている。バイポーラトランジスタTr3は、配線22によって抵抗R2に接続され、且つ配線23によって抵抗r3を介して配線30に接続される。バイポーラトランジスタTr4は、配線24によって配線16に接続され、且つ配線21によって抵抗r2を介して配線30に接続される。バイポーラトランジスタTr4はELランプ7の他の端子に接続されていればよいので、配線24は配線16を介してではなく配線17に直接接続してELランプ7の他の端子に接続してもよい。
駆動制御回路3は、スイッチ切替回路4及び切替指令発生回路5を有する。スイッチ切替回路4は、スイッチS1、S2,S3及びS4にそれぞれ接続され、さらに、抵抗R1及びR2及び切替指令発生回路5にも接続される。スイッチ切替回路4はスイッチS0にも接続される。電圧計26がバイポーラトランジスタTr2と抵抗r2の間で配線21に接続される。電圧計27がバイポーラトランジスタTr4と抵抗r4の間で配線25に接続される。電圧計28が配線17に接続されている。切替指令発生回路5は、電圧計26,27及び28にそれぞれ接続される。
昇圧チョッパ回路2、駆動制御回路3及び定電流回路6を有する容量性負荷駆動回路1の動作を、図2に基づいて説明する。
駆動制御回路3の切替指令発生回路5は、電圧計29で計測された電圧VC1を入力し、この電圧VC1が設定電圧になるまで、スイッチ切替回路4にスイッチS0のON指令及びOFF指令を交互に出力する。電圧VC1はコンデンサC1に充電された電圧である。スイッチ切替回路4は、入力したスイッチS0のON指令及びOFF指令に基づいてスイッチS0のON信号及びOFF信号を交互にスイッチS0に対して出力する。スイッチS0はこれらの信号に基づいてON,OFFを繰り返す。計測された電圧VC1が設定電圧になったとき、切替指令発生回路5はスイッチS0のON指令を出力し続けるので、スイッチS0は閉じられたまま保持される。電圧VC1が設定電圧より低下したとき、切替指令発生回路5は、再び、スイッチS0のON指令及びOFF指令を交互に出力する。このため、スイッチS0が前述したように交互にON,OFFされる。
直流電源V0から出力された直流電圧はインダクタL1に印加される。スイッチS0がON,OFFを繰り返すことによって直流電源V0から出力された直流電圧が、昇圧されて高電圧になり、ダイオードD1で整流されてコンデンサC1に充電される。コンデンサC1に充電された電圧である電圧VC1の設定電圧は、ELランプ7の充電電圧の設定電圧+HV(または−HV)よりも大きくなっている。
容量性負荷駆動回路1は、初期状態で、スイッチS3及びS4が閉じており、スイッチS1及びS2が開いているとする。切替指令発生回路5は、容量性負荷駆動回路1の起動信号を入力した時間t1で、スイッチS1のON指令、スイッチS2のOFF指令、スイッチS3のOFF指令及びスイッチS4のON指令を駆動制御回路3のスイッチ切替回路4に出力する。これらの指令を入力したスイッチ切替回路4は、時間t1でスイッチS1にON信号を、スイッチS2にOFF信号を、スイッチS3にOFF信号を、スイッチS4にON信号を出力する。これによって、スイッチS1及びS4が閉じられた状態になり、スイッチS2及びS3が開いた状態になる。このようなスイッチの切り替え操作によって、コンデンサC1、配線14、スイッチS1、配線15及び17、ELランプ7、配線16、スイッチS4、配線32及び接地された配線30が、導通される。コンデンサC1から出力された高電圧が、時間t1で、配線14、スイッチS1、配線15及び17を経てELランプ7に一つの端子(スイッチS1側の端子)から印加される。スイッチS1を通して高電圧が印加され、容量性負荷であるELランプ7はスイッチS1側が正極になるように充電される。ELランプ7は、電圧が上昇して設定電圧+HVになるまで充電される。このとき、第1定電流回路6A及び第2定電流回路6Bは、共に、停止されており、通電されていない。
切替指令発生回路5が、電圧計28で計測した電圧VClumpを入力する。ELランプ7が上記のように充電され、切替指令発生回路5が、電圧VClumpが設定電圧+HVになったと判定した時間t2で、スイッチS1のOFF指令をスイッチ切替回路4に出力すると共に、第1定電流回路6Aの抵抗R1の入力端子V1に所定の電圧Vdを印加する。このため、スイッチS1のOFF指令を入力したスイッチ切替回路4は、時間t2で、スイッチS1にOFF信号を出力する。スイッチS1が開いてコンデンサC1からELランプ7への高電圧の印加が停止される。電圧Vdの印加によって、定電流回路6の第1定電流回路6Aが駆動される。このため、ELランプ7は、第1定電流回路6Aの機能によって、配線17及び20を通して第1定電流回路6Aに向かう所定の定電流の流れを発生して放電する。この放電により、第1定電流回路6Aに電流が流れる。第2定電流回路6Bは停止状態になっている。
入力端子V1に電圧Vdが印加されたとき、すなわち、第1定電流回路6Aが駆動されたとき、抵抗r2に印加される電圧Vm1は、正側で最大に充電されたELランプ7の電圧+HVに対応する電圧Vmまで急激に増加する(図2参照)。上記の放電により、ELランプ7の一つ端子と他の端子の間の電圧、すなわち、電圧VClumpが電圧+HVより直線的に低下する。電圧計26で計測された、第1定電流回路6Aの抵抗r2に印加される電圧Vm1も低下して0Vに近づく。このとき、電圧VClumpも0V近くまで低下する(図2参照)。
電圧計26で計測された電圧Vm1は切替指令発生回路5に入力される。切替指令発生回路5が、計測された電圧Vm1が0Vに近い設定電圧になった時間t3で、スイッチS2のON指令及びスイッチS4のOFF指令をスイッチ切替回路4に出力する。これらのON指令及びOFF指令を入力したスイッチ切替回路4は、時間t3で、スイッチS2にON信号を、スイッチS4にOFF信号をそれぞれ出力する。スイッチS4が開いてスイッチS2が閉じられる。このようなスイッチの切り替え操作によって、コンデンサC1、配線14、スイッチS2、配線16及び17、ELランプ7、配線15、配線20、第1定電流回路6A及び接地された配線30が、導通される。コンデンサC1からの高電圧が、配線14、スイッチS2、配線16及び17を経てELランプ7に印加される。スイッチS2を通して高電圧が印加されるELランプ7は、スイッチS2側が正極になるように充電される。ELランプ7が第1定電流回路6Aに接続されているので、ELランプ7は所定の定電流で充電される。この充電によって抵抗r2に印加される電圧Vm1が増加する。充電によってELランプ7の負側の電圧が増大すると、やがて、電圧Vm1が減少に転じる。時間t3と時間t4の間では、第1定電流回路6Aは通電状態であり、第2定電流回路6Bは停止状態になっている。
切替指令発生回路5が、電圧計26から入力した電圧Vm1が0Vになったと判定した時間t4で、スイッチS3のON指令をスイッチ切替回路4に出力すると共に、第1定電流回路6Aの抵抗R1の入力端子V1への電圧Vdの印加を停止する。このため、スイッチS3のON指令を入力したスイッチ切替回路4は、時間t4で、スイッチS3にON信号を出力する。スイッチS3が閉じられ、ELランプ7が、第1定電流回路6Aを介さないで、配線15、スイッチS3及び配線31を介して配線30に接続される。スイッチS2が閉じられたままになっているので、ELランプ7は電圧が設定電圧−HVになるまで充電される(図2参照)。時間t4とELランプ7は電圧が設定電圧−HVになった時間t5の間では、第1定電流回路6A及び第2定電流回路6Bは、共に、停止状態になっている。
切替指令発生回路5は、電圧計28から計測した電圧VClumpを入力し、この電圧VClumpが設定電圧−HVになったと判定した時間t5で、スイッチS2のOFF指令をスイッチ切替回路4に出力すると共に、第2定電流回路6Bの抵抗R2の入力端子V2に所定の電圧Vdを印加する。スイッチS2のOFF指令を入力したスイッチ切替回路4は、時間t5で、スイッチS2にOFF信号を出力する。スイッチS2が開いてコンデンサC1からELランプ7への高圧電圧の印加が停止される。電圧Vdの入力端子V2への印加によって、定電流回路6の第2定電流回路6Bが駆動される。このため、ELランプ7は、第2定電流回路6Bの機能によって、配線17,16及び24を通して第2定電流回路6Bに向かう所定の定電流の流れを発生して放電する。この放電により、第2定電流回路6Bに電流が流れる。第1定電流回路6Aは停止状態になっている。
入力端子V2に電圧Vdが印加されたとき、すなわち、第2定電流回路6Bが駆動されたとき、抵抗r4に印加される電圧Vm2は、負側で最大に充電されたELランプ7の電圧−HVに対応する電圧Vmまで急激に増加する(図2参照)。上記の放電により電圧VClumpが電圧−HVより直線的に低下する。電圧計27で計測された、第2定電流回路6Bの抵抗r4に印加される電圧Vm2も低下して0Vに近づく。このとき、電圧VClumpも直線的に0Vに近づく(図2参照)。
電圧計27で計測された電圧Vm2は切替指令発生回路5に入力される。切替指令発生回路5が、計測された電圧Vm2が0Vに近い設定電圧になった時間t6で、スイッチS1のON指令及びスイッチS3のOFF指令をスイッチ切替回路4に出力する。これらのON指令及びOFF指令を入力したスイッチ切替回路4は、時間t6で、スイッチS1にON信号を、スイッチS3にOFF信号を出力する。スイッチS3が開いてスイッチS1が閉じられる。このようなスイッチの切り替え操作によって、コンデンサC1、配線14、スイッチS1、配線15及び17、ELランプ7、配線16、配線24、第2定電流回路6B、配線11及び接地された配線16が、導通される。コンデンサC1から出力された高電圧が、時間t1で、配線14、スイッチS1、配線15及び17を経てELランプ7にスイッチS1側の端子側から印加される。スイッチS1を通して高電圧が印加されるELランプ7は、スイッチS1側が正極になるように充電される。ELランプ7が第2定電流回路6Bに接続されているので、ELランプ7は所定の定電流で充電される。この充電によって抵抗r4に印加される電圧Vm2が増加する。充電によってELランプ7の正側の電圧が増大すると、やがて、電圧Vm2が減少に転じる。時間t6と時間t7の間では、第2定電流回路6Bは通電状態であり、第1定電流回路6Aは停止状態になっている。
切替指令発生回路5が、電圧計27から入力した電圧Vm2が0Vになったと判定した時間t7で、スイッチS4のON指令をスイッチ切替回路4に出力すると共に、第2定電流回路6Bの抵抗R2の入力端子V2への電圧Vdの印加を停止する。このため、スイッチS4のON指令を入力したスイッチ切替回路4は、時間t7で、スイッチS4にON信号を出力する。スイッチS4が閉じられ、ELランプ7が、第2定電流回路6Bを介さないで、配線16、スイッチS4及び配線32を介して接地している配線30に接続される。スイッチS1が閉じられたままになっているので、ELランプ7は、電圧が設定電圧+HVになる時間t8(図示せず)まで充電される。この充電期間では、第1定電流回路6A及び第2定電流回路6Bは停止状態になっている。ELランプ7はスイッチS1側が正極になるように充電される。時間t8と時間t9の間では、スイッチS1及び第1定電流回路6Aが、時間t2と時間t3の間と同様な動作状態になる。時間t9と時間t10の間では、スイッチS2及びS4及び第1定電流回路6Aが、時間t3と時間t43の間と同様な動作状態になる。
以上に述べた駆動制御回路3の制御によって、ELランプ7は、図2に示すように、(1)充電(スイッチS1及びS4がONで第1定電流回路6A及び第2定電流回路6Bが停止状態)、(2)放電(第1定電流回路6Aが通電状態で第2定電流回路6Bが停止状態)、(3)充電(第1定電流回路6Aが通電状態で第2定電流回路6Bが停止状態)、(4)充電(スイッチS2及びS3がONで第1定電流回路6A及び第2定電流回路6Bが停止状態)、(5)放電(第2定電流回路6Bが通電状態で第1定電流回路6Aが停止状態)、(6)充電(第2定電流回路6Bが通電状態で第1定電流回路6Aが停止状態)、(7)充電(スイッチS1及びS4がONで第1定電流回路6A及び第2定電流回路6Bが停止状態)、及び(8)放電(第1定電流回路6Aが通電状態で第2定電流回路6Bが停止状態)のように、充電状態及び放電状態になる。すなわち、容量性負荷駆動回路1では、上記の(3)から(8)を一周期とし、この一周期の動作が繰り返される。(1)、(4)及び(7)では、第1定電流回路6A及び第2定電流回路6Bが作動していなくこれらは通電状態になっていない。なお、(1)の期間は、容量性負荷駆動回路1を初めて作動させたときに生じる期間である。
本実施例では、定電流回路6(第1定電流回路6Aまたは第2定電流回路6B)に通電している状態でのELランプ7からの放電((2)及び(5))、定電流回路6(第1定電流回路6Aまたは第2定電流回路6B)に通電している状態でのELランプ7の充電((3)及び(6))、及び定電流回路6(第1定電流回路6A及び第2定電流回路6B)の作動が停止された状態でのELランプ7の充電((4)及び(7))が行われるので、(2)及び(5)の放電は第1定電流回路6A及び第2定電流回路6Bによって制限されたる定電流で行われ、(3)及び(6)の充電もその定電流で行われる。このため、(2)及び(5)の放電時における電圧VClumの減少度合い、及び(3)及び(6)の充電時における電圧VClumの増加度合いが小さくなり、割合各素子の特性にバラツキが生じている場合でも、ELランプ7が放電から充電に切り替わるときに平坦な零電圧が生じなく、ELランプ7内の電荷が連続して変化する。このため、各素子の特性にバラツキが生じている場合でも容量性負荷駆動回路1からノイズが発生することを防止できる。
本実施例では、(3)及び(6)の充電の後に、第1定電流回路6A及び第2定電流回路6Bを停止した状態での(4)及び(7)の充電を行っているので、充電期間を短くすることができる。これは、(4)及び(7)の充電期間が、第1定電流回路6A及び第2定電流回路6Bの制約を受けないことによる。
このため、容量性負荷駆動回路1自体の誤作動、及び容量性負荷駆動回路1の周辺に配置された他の電子回路の誤作動を防止することができる。また、ELランプ7の寿命を伸ばすことができる。
容量性負荷駆動回路1は、各素子の特性にバラツキが生じている場合でもノイズの発生が防止できるので、LSI化した場合における歩留まりが著しく向上し、1チップ化が可能になる。このため、容量性負荷駆動回路1の量産性が向上する。
容量性負荷駆動回路1は、適用する製品によってELランプ7の充電時間を変える必要がある場合には、昇圧チョッパ回路2のスイッチS0の開閉速度を変えることによって対応することができる。スイッチS0の開閉速度を早くすれば、ELランプ7の充電時間を短くすることができる。容量性負荷駆動回路1において、適用する製品ごとに、ELランプ7の充電時間を変更したい場合には、定電流回路6構成する半導体デバイスのパラメータを変更する必要がある。
容量性負荷として、ELランプ以外にELシートがある。本実施例は、ELシート等の他の容量性負荷を用いることができる。
本発明の他の実施例である容量性負荷駆動回路を、図3を用いて説明する。本実施例の容量性負荷駆動回路1Aは、容量性負荷駆動回路1において定電流回路6を定電流回路6Cに替えた構成を有する。容量性負荷駆動回路1Aの他の構成は、容量性負荷駆動回路1と同じである。
定電流回路6Cは、第1定電流回路6D及び第2定電流回路6Eを有する。第1定電流回路6Dは、nタイプのMOSトランジスタNMO1及び抵抗r5を有する。MOSトランジスタNMO1は、配線20によって配線15に、配線21によって抵抗r5にそれぞれ接続される。抵抗r5は配線30に接続される。MOSトランジスタNMO1は入力端子V1にも接続される。第2定電流回路6Eは、nタイプのMOSトランジスタNMO2及び抵抗r6を有する。MOSトランジスタNMO2は、配線24によって配線16に、配線25によって抵抗r6にそれぞれ接続される。抵抗r6は配線30に接続される。MOSトランジスタNMO2は入力端子V2にも接続される。
容量性負荷駆動回路1Aも、容量性負荷駆動回路1と同様に、駆動制御回路3の作用によって図2に示すように動作する。
本実施例は、容量性負荷駆動回路1で生じる効果を得ることができる。さらに、本実施例は、定電流回路6CがMOSトランジスタを用いて構成されるので、定電流回路6よりも回路構成が単純化され、コンパクト化することができる。このため、容量性負荷駆動回路1Aがコンパクト化される。
本発明は、ELランプ及びELシート等の容量性負荷を用いた製品に適用することができる。
本発明の好適な一実施例である容量性負荷駆動回路の構成図である。 図1に示す容量性負荷駆動回路の連続的な作動状態を示す説明図である。 本発明の他の実施例である容量性負荷駆動回路の構成図である。
符号の説明
1,1A…容量性負荷駆動回路、2…昇圧チョッパ回路、3…駆動制御回路、4…スイッチ切替回路、5…切替指令発生回路、6…定電流回路、6A…第1定電流回路、6B…第2定電流回路、7…ELランプ、S0、S1、S2、S3、S4…スイッチ、L1…インダクタ、C1…コンデンサ、D1…ダイオード、Tr1,Tr2,Tr3,Tr4…バイポーラトランジスタ、26,27,28,29…電圧計、NMO1,NMO2…nタイプMOSトランジスタ。

Claims (9)

  1. 正電荷及び負電荷を交互に充電する容量性負荷に接続された定電流回路に通電している状態で前記容量性負荷から放電を行い、前記定電流回路に通電している状態で昇圧回路によって昇圧された直流電圧を前記容量性負荷に印加して前記容量性負荷に充電し、前記定電流回路の作動を停止した状態で前記直流電圧を前記容量性負荷に印加して前記容量性負荷に充電することを特徴とする容量性負荷の駆動方法。
  2. 前記定電流回路に通電している状態での前記放電、前記定電流回路に通電している状態での前記充電及び前記定電流回路を停止した状態での前記充電を、この順番に行う請求項1に記載の容量性負荷の駆動方法。
  3. 前記定電流回路に通電している状態での前記放電、前記定電流回路に通電している状態での前記充電及び前記定電流回路を停止した状態での前記充電が繰り返される請求項2に記載の容量性負荷の駆動方法。
  4. 正電荷及び負電荷を交互に充電する容量性負荷に接続された第1定電流回路に通電している状態で正電荷を蓄えている前記容量性負荷から放電を行い、前記第1定電流回路に通電している状態で昇圧回路によって昇圧された直流電圧を前記容量性負荷に印加して前記容量性負荷に負の電荷を充電し、前記第1定電流回路を停止した状態で前記直流電圧を前記容量性負荷に印加して前記容量性負荷に前記負の電荷を充電し、前記容量性負荷に接続された第2定電流回路に通電している状態で負電荷を蓄えている前記容量性負荷から放電を行い、前記第2定電流回路に通電している状態で前記直流電圧を前記容量性負荷に印加して前記容量性負荷に正の電荷を充電し、前記第2定電流回路を停止した状態で前記直流電圧を前記容量性負荷に印加して前記容量性負荷に前記正の電荷を充電することを特徴とする容量性負荷の駆動方法。
  5. 直流電圧を昇圧する昇圧回路と、正電荷及び負電荷を交互に充電する容量性負荷と、複数のスイッチを有し、前記昇圧回路と前記容量性負荷の接続及び切り離しを行う開閉回路と、前記容量性負荷に接続された定電流回路と、前記開閉回路の前記スイッチの開閉を制御し、前記昇圧回路で昇圧された直流電圧による前記容量性負荷の充電、及び前記容量性負荷からの放電を行わせる駆動制御回路とを備え、
    前記駆動制御回路が前記開閉回路及び前記定電流回路を制御することによって、前記定電流回路に通電している状態での前記容量性負荷からの放電、前記定電流回路に通電している状態での前記容量性負荷の充電、及び前記定電流回路の作動が停止された状態での前記容量性負荷の充電が行われることを特徴とする容量性負荷駆動回路。
  6. 駆動制御回路が、前記開閉回路のスイッチ切替指令及び前記定電流回路の作動切替指令を発生する切替指令発生回路、及び前記スイッチ切替指令に基づいて前記開閉回路を制御し、前記作動切替指令に基づいて前記定電流回路を制御するスイッチ切替回路を有する請求項5に記載の容量性負荷駆動回路。
  7. 前記切替指令発生回路が、計測された前記容量性負荷の電圧が第1設定電圧になったとき、第1の前記スイッチ切替指令及び前記定電流回路を作動させる第1の前記作動切替指令を発生し、計測された、前記定電流回路に含まれるトランジスタから出力された電圧が第2設定電圧になったとき、第2の前記スイッチ切替指令を発生し、前記トランジスタから出力された前記電圧が第3設定電圧になったとき、第3の前記スイッチ切替指令及び前記定電流回路を停止させる第2の前記作動切替指令を発生し、
    前記スイッチ切替回路が、前記第1のスイッチ切替指令及び前記第1の前記作動切替指令に基づいて前記開閉回路及び前記定電流回路を制御することによって、前記定電流回路に通電している状態での前記容量性負荷からの放電を行わせ、前記第2のスイッチ切替指令に基づいて前記開閉回路を制御することによって、前記定電流回路に通電している状態での前記容量性負荷の充電を行わせ、前記第3のスイッチ切替指令及び前記第2の作動切替指令に基づいて前記開閉回路及び前記定電流回路を制御することによって、前記定電流回路の作動が停止された状態での前記容量性負荷の充電を行わせる請求項6に記載の容量性負荷駆動回路。
  8. 前記定電流回路がMOSトランジスタを含んでいる請求項5または6に記載の容量性負荷駆動回路。
  9. 前記定電流回路が前記容量性負荷の一つの端子に接続された第1定電流回路及び第2定電流回路を含んでおり、
    前記駆動制御回路が前記開閉回路、前記第1定電流回路及び前記第2定電流回路を制御することによって、前記第1定電流回路に通電している状態での、正電荷を蓄えている前記容量性負荷からの放電、前記第1定電流回路に通電している状態での前記容量性負荷の負の電荷の充電、前記第1定電流回路の作動が停止された状態での前記容量性負荷の負の電荷の充電、前記第2定電流回路に通電している状態での、負電荷を蓄えている前記容量性負荷からの放電、前記第2定電流回路に通電している状態での前記容量性負荷の正の電荷の充電、前記第2定電流回路の作動が停止された状態での前記容量性負荷の正の電荷の充電が行われる請求項5に記載の容量性負荷駆動回路。
JP2008323169A 2008-12-19 2008-12-19 容量性負荷の駆動方法及び容量性負荷駆動回路 Active JP5143715B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008323169A JP5143715B2 (ja) 2008-12-19 2008-12-19 容量性負荷の駆動方法及び容量性負荷駆動回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008323169A JP5143715B2 (ja) 2008-12-19 2008-12-19 容量性負荷の駆動方法及び容量性負荷駆動回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010146859A JP2010146859A (ja) 2010-07-01
JP5143715B2 true JP5143715B2 (ja) 2013-02-13

Family

ID=42567051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008323169A Active JP5143715B2 (ja) 2008-12-19 2008-12-19 容量性負荷の駆動方法及び容量性負荷駆動回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5143715B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6081075A (en) * 1999-05-13 2000-06-27 Toko, Inc. DC to AC switching circuit for driving an electroluminescent lamp exhibiting capactive loading characteristics
JP4133623B2 (ja) * 2002-07-17 2008-08-13 猛 清水 El駆動回路装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010146859A (ja) 2010-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4757007B2 (ja) 昇圧型dc−dcコンバータおよび昇圧型dc−dcコンバータの制御方法
JP4693047B2 (ja) 電源回路
JP4791094B2 (ja) 電源回路
JP4895694B2 (ja) 電源回路
US7847621B2 (en) Control circuit and control method for charge pump circuit
US7737767B2 (en) Control circuit and control method for charge pump circuit
JP4482913B2 (ja) 電磁弁及び電磁弁駆動回路
JP2007074797A (ja) スイッチング電源装置およびそれを用いた電子機器
WO2006057107A1 (ja) スイッチング電源
US7893673B2 (en) Step-up switching power supply device, and electronic device provided therewith
JP2008079360A (ja) 昇圧コンバータ及び半導体集積回路
TWI540818B (zh) 控制電路、直流轉直流(dcdc)轉換器及驅動方法
JP3036457B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2011188647A (ja) Dc/dcコンバータ
JP5825433B2 (ja) スイッチング電源装置
JP4807492B2 (ja) チャージポンプ式ledドライバおよびチャージポンプ回路の制御方法
US8159089B2 (en) Power supply circuit and semiconductor device for use therein
JP5214219B2 (ja) チャージポンプ回路ならびにその制御回路
JP5143715B2 (ja) 容量性負荷の駆動方法及び容量性負荷駆動回路
JP5588891B2 (ja) 圧電素子の駆動装置
JP2004088964A (ja) スイッチング電源装置
JP5290565B2 (ja) チャージポンプ回路ならびにその制御回路
KR20060128194A (ko) 슬립모드 pwm 방식 dc―dc 컨버터
JP4498073B2 (ja) チャージポンプ回路
JP6613256B2 (ja) 保護回路及び負荷駆動回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121023

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151130

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5143715

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350