JP5142924B2 - 通信制御システム、通信制御装置、構内通信装置、及び、通信制御方法 - Google Patents

通信制御システム、通信制御装置、構内通信装置、及び、通信制御方法 Download PDF

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本発明は、通信制御システム、通信制御装置、構内通信装置、及び、通信制御方法に関する。
一般に、移動体通信網等の公衆通信網に在圏する発信端末から構内通信網に接続する内線端末に対して発信する方法としては、一旦代表番号等を発信し構内通信網の構内交換機(PBX:Private Branch eXchange)に接続した後、内線端末の内線番号を交換機に対してさらに送信することによって、内線端末に対して発信する方式等が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
特開平08−223284号公報
しかしながら、上記の方式では、発信端末は、代表番号に接続した上で内線番号を指定する必要があるため、例えば内線番号等を用いて内線端末に接続する場合と比較してユーザが端末を操作して指定する番号の桁数が多くなり、操作性が低下するという課題がある。
本発明は上記を鑑みてなされたものであり、発信端末を取り扱うユーザがより簡便な操作によって、移動体通信網を介して構内通信網の配下の内線端末との間で通信を成立することができる通信制御システム、通信制御装置、構内通信装置、及び、通信制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る通信制御システムは、移動体通信網に接続する移動通信端末である発信端末から送信される接続要求に基づいて、構内通信網に接続する内線端末である着信端末との接続を制御するための、通信制御装置と構内通信装置とを含んで構成される通信制御システムであって、前記通信制御装置は、前記発信端末を特定する発信端末特定情報と、当該発信端末が接続することのできる構内通信装置を特定する代表番号と、当該構内通信装置が接続することのできる内線端末を特定する内線番号と、を対応付けて格納する接続情報格納手段と、前記発信端末特定情報と前記着信端末の前記内線番号とを含む接続要求を前記発信端末から受信する接続要求受信手段と、前記発信端末特定情報と前記着信端末の前記内線番号とに基づいて、前記接続情報格納手段を参照し、前記発信端末特定情報及び前記内線番号に対応付けられた前記代表番号を取得する接続番号取得手段と、前記接続番号取得手段により取得された前記代表番号と、前記接続要求がダイレクトイン接続を要求することを示す識別子と、を付与した前記接続要求を、前記代表番号により特定される前記構内通信装置に対して送信する接続要求送信手段と、を備え、前記構内通信装置は、前記接続要求を前記通信制御装置から受信する接続要求取得手段と、前記接続要求取得手段により取得された前記接続要求に付与された前記識別子の有無を確認し、前記識別子を有することが確認された場合に、前記接続要求に含まれる前記内線番号により特定される前記着信端末との間の通信を成立させる着信端末接続手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る通信制御装置は、移動体通信網に接続する移動通信端末である発信端末から送信される接続要求に基づいて、構内通信網に接続する内線端末である着信端末との接続を制御するための通信制御装置であって、前記発信端末を特定する発信端末特定情報と、当該発信端末が接続することのできる構内通信装置を特定する代表番号と、当該構内通信装置が接続することのできる内線端末を特定する内線番号と、を対応付けて格納する接続情報格納手段と、前記発信端末特定情報と前記着信端末の前記内線番号とを含む接続要求を前記発信端末から受信する接続要求受信手段と、前記発信端末特定情報と前記着信端末の前記内線番号とに基づいて、前記接続情報格納手段を参照し、前記発信端末特定情報及び前記内線番号に対応付けられた前記代表番号を取得する接続番号取得手段と、前記接続番号取得手段により取得された前記代表番号と、前記接続要求がダイレクトイン接続を要求することを示す識別子と、を付与した前記接続要求を、前記代表番号により特定される前記構内通信装置に対して送信する接続要求送信手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る構内通信装置は、移動体通信網に接続する移動通信端末である発信端末から送信される接続要求に基づいて、構内通信網に接続する内線端末である着信端末との接続を制御するための通信制御装置と構内通信装置とを含んで構成される通信制御システムに含まれる前記構内通信装置であって、前記通信制御装置から送信される前記接続要求を受信する前記接続要求取得手段と、前記接続要求取得手段により取得された前記接続要求に付与された前記識別子の有無を確認し、前記識別子を有することが確認された場合に、前記接続要求に含まれる前記内線番号により特定される前記着信端末との間の通信を成立させる着信端末接続手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る通信制御方法は、移動体通信網に接続する移動通信端末である発信端末から送信される接続要求に基づいて、構内通信網に接続する内線端末である着信端末との接続を制御するための通信制御装置と構内通信装置とを含んで構成される通信制御システムによる通信制御方法であって、前記通信制御装置は、接続情報格納手段において、前記発信端末を特定する発信端末特定情報と、当該発信端末が接続することのできる構内通信装置を特定する代表番号と、当該構内通信装置が接続することのできる内線端末を特定する内線番号と、を対応付けて格納し、前記発信端末特定情報と前記着信端末の前記内線番号とを含む接続要求を前記発信端末から受信する接続要求受信ステップと、前記発信端末特定情報と前記着信端末の前記内線番号とに基づいて、前記接続情報格納手段を参照し、前記発信端末特定情報及び前記内線番号に対応付けられた前記代表番号を取得する接続番号取得ステップと、前記代表番号と、前記接続要求がダイレクトイン接続を要求することを示す識別子と、を付与した前記接続要求を、前記代表番号により特定される前記構内通信装置に対して送信する接続要求送信ステップと、前記構内通信装置において、前記通信制御装置からの前記接続要求を受信する前記接続要求取得ステップと、前記接続要求取得ステップにおいて取得された前記接続要求に付与された前記識別子の有無を確認し、前記識別子を有することが確認された場合に、前記接続要求に含まれる前記内線番号により特定される前記着信端末との間の通信を成立させる着信端末接続ステップと、を備えることを特徴とする。
上記の通信制御システム、通信制御装置、構内通信装置及び通信制御方法によれば、通信制御装置の接続情報格納手段において、発信端末を特定する情報と、内線端末の内線番号と、当該内線端末に対して接続するために用いられる代表番号と、が対応付けて格納されているので、移動体通信網を介した通信であっても、発信端末を取り扱うユーザが着信端末の内線番号のみを入力して送信することによって着信端末との間の通信を成立させることができる。したがって、ユーザはより簡便な操作(すなわち発信端末へのより少ない番号入力)により、構内通信網に接続する着信端末との通信を行うことができる。
また、本発明に係る通信制御システムは、前記内線端末は、前記移動体通信網に対して接続する機能を備え、前記接続情報格納手段は、前記内線端末に対して前記移動体通信網を介して接続する場合の当該内線端末の電話番号と、当該内線端末の前記移動体通信網における在圏状態と、をさらに対応付けて格納し、前記接続番号取得手段は、前記接続要求に含まれる前記発信端末特定情報と前記内線番号とに基づいて、前記接続情報格納手段を参照し、前記着信端末が前記移動体通信網において在圏する場合は、前記代表番号及び前記電話番号のいずれの番号を取得するか判定して、当該番号を取得し、前記接続要求送信手段は、前記着信端末の前記電話番号が取得された場合には、当該電話番号を用いて前記着信端末に対して前記移動体通信網を介した呼接続を行う態様とすることができる。
上記の通信制御システムによれば、着信端末が移動体通信網に在圏する場合に、代表番号及び電話番号のいずれの番号を取得するか判定して当該番号が取得される。ここで電話番号が取得された場合には、着信端末への接続が移動体通信網を介した呼接続によって行われる。この場合であっても、発信端末を取り扱うユーザは、着信端末の内線番号を指定することによって通信を行うことができるため、簡便な操作で着信端末との間の通信を成立させることができる。
また、本発明に係る通信制御システムの前記構内通信装置は、当該構内通信装置が接続することができる内線端末の情報である内線端末接続情報を前記通信制御装置に対して送信する接続状況送信手段をさらに備え、前記接続情報格納手段は、前記構内通信装置からの前記内線端末接続情報に基づいて当該接続情報格納手段において格納される情報を更新する態様とすることができる。
そして、本発明に係る構内通信装置は、当該構内通信装置が接続することができる内線端末の情報を前記通信制御装置に対して送信する接続状況送信手段をさらに備える態様とすることができる。
上記の通信制御システム及び構内通信装置によれば、内線端末接続情報を構内通信装置から通信制御装置に対して通知し、この情報を用いて接続情報格納手段に格納される情報が更新されることによって、内線端末の構内通信網に対する接続状況を通信制御装置側で把握することができる。したがって、通信制御装置において、構内通信装置に対する着信端末の接続状況の確認処理が行われることなく、通信可否を判断することができるため、より少ない処理で着信端末との通信可否を確認することができる。
また、前記接続番号取得手段は、前記代表番号と前記着信端末の前記電話番号と、のどちらも取得することができる場合に、前記代表番号に対して前記接続要求を送信した場合の課金額と、前記電話番号に対して呼接続を行った場合の課金額と、を比較し、前記代表番号及び前記電話番号のうち課金額が低い番号を取得する態様とすることができる。
上記の態様とすることにより、通信制御装置において、移動体通信網を介した呼接続と、構内通信装置を介した接続とのうち、より課金額が低い方法が選択される。したがって、発信端末はより低い課金額で着信端末との間の接続を行うことができる。
また、前記接続情報格納手段は、前記接続番号取得手段が取得する前記代表番号及び前記電話番号に対する優先順位をあらかじめ格納しておき、前記接続番号取得手段は、前記代表番号と前記着信端末の前記電話番号と、のどちらも取得することができる場合に、前記優先順位に基づいて前記代表番号及び前記電話番号のうちいずれか一方を取得する態様としてもよい。
上記の態様のように、接続方法の選択に関する優先順位をあらかじめ接続情報格納手段に格納しておくことで、当該優先順位にしたがった接続方法が選択できる。これにより、例えば移動体通信網に対しての在圏状況が不安定である着信端末に対しては、構内通信網を介した接続を優先的に行うようにする等、より柔軟に接続方法を選択することができる。
さらに、前記接続番号取得手段は、前記代表番号と前記着信端末の前記電話番号と、のどちらも取得することができる場合に、前記代表番号と前記電話番号の両方を取得し、前記接続要求送信手段は、前記代表番号に基づいた前記構内通信装置への前記接続要求の送信による接続と、前記電話番号に基づいた前記着信端末に対する前記移動体通信網を介した呼接続と、を同時に行い、一方の接続によって前記着信端末との間の通信が成立した時点で他方の接続を切断する態様とすることもできる。
上記の態様によれば、移動体通信網を介した呼接続と、構内通信装置を介した接続と、の両方の接続を試み、通信が速く成立された側の接続を用いることで、発信端末に対して、着信端末との通信の成立が最も速く行われた通信経路を用いた通信が提供される。
さらに、前記接続情報格納手段は、前記接続番号取得手段が取得する前記代表番号及び前記電話番号に対する優先順位をあらかじめ格納しておき、前記接続番号取得手段は、前記代表番号と前記着信端末の前記電話番号と、のどちらも取得することができる場合に、前記代表番号及び前記電話番号のうち課金額が低い一方の番号か、前記優先順位に基づいて取得される一方の番号か、又は両方の番号を取得し、前記接続要求送信手段は、前記接続番号取得手段において両方の番号が取得された場合に、前記代表番号に基づいた前記構内通信装置への前記接続要求の送信による接続と、前記電話番号に基づいた前記着信端末に対する前記移動体通信網を介した呼接続と、を同時に行い、一方の接続によって前記着信端末との間の通信が成立した時点で他方の接続を切断するという態様としてもよい。
上記のように、課金額、優先順位、及び通信成立までの速度のいずれかが優先される態様とすることで、発信端末を取り扱うユーザの希望に応じたより柔軟な通信経路の選択方法及び着信端末との接続方法が提供される。
本発明によれば、発信端末を取り扱うユーザがより簡便な操作によって、移動体通信網を介して構内通信網の配下の内線端末との間で通信を成立することができる通信制御システム、通信制御装置、構内通信装置、及び、通信制御方法が提供される。
以下、図面とともに本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態に係る通信制御システム1の構成)
図1は本発明の第1実施形態に係る通信制御システム1の構成と、それらの接続関係を示す図である。
本実施形態に係る通信制御システム1は、端末接続システム70(通信制御装置)と、構内通信装置50と、を含んで構成される。端末接続システム70は、移動体通信網Nに含まれる装置であり、HLR(Home Location Register)30(通信制御装置)と呼制御装置40(通信制御装置)により構成される。また、構内通信装置50は、構内通信網Eに含まれると共に、移動体通信網Nに接続する機能を有する。
端末接続システム70が含まれる移動体通信網Nとは、例えば、広範囲のエリアをカバーする移動通信端末による音声通信を行うための公衆のネットワークである。また、構内通信装置50が含まれる構内通信網Eとは、公衆の通信網を介さずに通信を行うために設けられるネットワークであり、例えば企業内の内線電話網等が挙げられる。
端末接続システム70は、移動体通信網Nを介した通信を制御する通信制御装置として機能する。より具体的には、端末接続システム70に接続する基地局20の配下に在圏する発信端末10から送信される接続要求に基づいて、相手先の端末の在圏情報及び在圏エリアを割出し、この結果によって相手先の端末との接続を成立させる機能を有する。一方、構内通信装置50は、構内通信網Eを介した通信を制御する装置である。具体的には、構内通信装置50は、その配下に在圏する内線端末(例えば、着信端末60)の構内通信網Eを介した通信を制御する装置であると共に、移動体通信網Nに接続する機能を有し、構内通信網Eに在圏する内線端末と移動体通信網Nに在圏する移動通信端末との通信を制御する機能を有する。これにより、移動体通信網Nに基地局20を介して接続する発信端末10は、構内通信網Eに接続する着信端末60との間で通信を行うことができる。
なお、発信端末10と基地局20との間、及び着信端末60と構内通信装置50との間は、無線通信により情報の交換が行われる。着信端末60と構内通信装置50との間は有線のネットワークを介していてもよい。また、基地局20と呼制御装置40との間、呼制御装置40とHLR30との間、呼制御装置40と構内通信装置50との間は、それぞれ有線のネットワークを介して接続されているが、呼制御装置40と構内通信装置50との間は無線ネットワークにより接続されていてもよい。
また、図1に示す通信制御システム1では、呼制御装置40に対して1つの基地局20が接続され、さらに基地局20に対して1つの移動通信端末(発信端末10)が接続されているが、実際には呼制御装置40に対して複数の基地局20が接続され、さらに1つの基地局20に対して、複数の移動通信端末が接続されている。同様に、図1に示す通信制御システム1では、構内通信装置50に対して1つの端末(着信端末60)が接続されているが、実際には複数の端末が構内通信装置50に対して接続されている。
次に、通信制御システム1に含まれる各装置の機能について説明する。
発信端末10は、ユーザ(発信端末10の所有者)により用いられて、移動体通信網Nに接続して無線通信による音声通話を行うための移動通信端末であり、具体的には、例えば携帯電話等の通信機能を有する装置として実現される。発信端末10では、ユーザの操作によって、着信端末60を相手とした音声通信を求める接続要求が送信される。この接続要求には、発信端末10を特定する発信端末特定情報(例えば発信端末10の電話番号)と、着信端末60を特定する着信端末情報である着信端末60の内線番号とが含まれる。
基地局20は、移動体通信網Nにおいて、発信端末10を含む移動通信端末と無線通信を行い、発信端末10と端末接続システム70との間の信号の送受信を行う装置である。発信端末10から着信端末60との接続要求が送信された場合には、この接続要求を端末接続システム70に含まれる呼制御装置40に対して送信する。
端末接続システム70は、上述のようにHLR30及び呼制御装置40を含んで構成される。
HLR30は、呼制御装置40による呼制御の際に参照される情報を格納する装置である。具体的には、例えば、移動通信端末(例えば、発信端末10)に一意に割り当てられた電話番号(発信端末特定情報)を格納している。また、この移動通信端末の在圏情報(どの基地局20の配下に在圏しているか)や、各種サービスに対する契約情報等も格納され、呼制御装置40からの要求に応じてHLR30において格納される情報を提供する機能を有する。
HLR30は、接続情報格納部31(接続情報格納手段)と、接続番号取得部32(接続番号取得手段)とを含んで構成される。
接続情報格納部31は、上述の情報を格納するデータベースである。さらに、接続情報格納部31は、発信端末特定情報である発信端末10の電話番号と、発信端末10が接続することのできる構内通信装置50の電話番号と、構内通信装置50が含まれる構内通信網Eに接続する内線端末の内線番号と、を対応付けて格納する機能を有する。
図2は、HLR30の接続情報格納部31に格納される情報の例を示す図である。図2に示すように、発信端末10の外線番号(発信番号)と、当該端末の内線通信に対する契約の有無(内線通信契約フラグ)、当該端末が接続することができる内線端末の内線番号と、当該内線端末に呼接続するための構内通信装置50の代表番号とが対応付けられて格納されている。図2に示す情報の場合、外線番号“090-aaa-aaa1”により特定される移動通信端末は、内線番号“ddd1”及び“ddd2”により特定される内線端末に接続することができ、これらの内線端末に接続するための構内通信装置50の代表番号は“03-bbbb-bbbb”であることを示している。一方、外線番号“090-aaa-aaa4”により特定される移動通信端末は、内線通信に対する契約は無いことが内線通信契約フラグにおいて示され、内線番号及び代表番号は接続情報格納部31において保持されない。
図1に戻り、接続番号取得部32は、上述の接続情報格納部31に格納されている情報から、呼制御装置40の指示に基づいて発信端末10の電話番号及び内線番号に対応付けられた代表番号を取得し、この番号を用いて接続用番号を生成する機能を有する。この接続用番号とは、発信端末10から送信される着信端末60との接続要求に基づいて、呼制御装置40が構内通信装置50に接続要求を送信する際に用いられる番号のことを示す。具体的には、構内通信装置50を特定する代表番号と、着信端末60を特定する内線番号と、当該接続要求がダイヤルイン接続を示す識別子とを含んで構成される。ここで用いられるダイヤルイン接続を示す識別子とは、例えば、あらかじめHLR30、呼制御装置40及び構内通信装置50の間で定められた特定の桁数の特定の数字(例えば“1”)等を指す。接続番号取得部32における接続用番号の生成等の処理についての詳細は後述する。
なお、本発明及び本実施形態における「ダイヤルイン接続」とは、呼制御装置40が移動体通信網Nを介して構内通信装置50に対して接続して接続用番号を含む接続要求を送信した後、構内通信装置50がこの接続用番号を参照して、接続用番号により特定される内線端末と内線接続を行うことをいう。すなわちこのダイヤルイン接続は、呼制御装置40が構内通信装置50に対して接続した後、発信端末10を取り扱うユーザから内線番号を指定する等の指示を改めて受けることなく、構内通信装置50が構内通信網Eに在圏内線端末との通信を成立させることができる接続のことをいう。
次に、呼制御装置40について説明する。呼制御装置40は、移動体通信網Nに在圏する2つの移動通信端末の間(例えば発信端末10と他の移動通信端末)の呼接続を制御する装置である。呼制御装置40がこの呼接続に係る制御を行う際、呼制御装置40はHLR30に格納されている上述の情報を参照して呼接続を成立させる。このとき、呼制御装置40は、基地局20を介して発信端末10を始めとする移動通信端末との間で呼接続を行うための信号の送受信を行う。
呼制御装置40は、接続要求受信部41(接続要求受信手段)と、接続番号処理部42(接続番号取得手段)と、接続要求送信部43(接続要求送信手段)と、を含んで構成される。
呼制御装置40の接続要求受信部41は、発信端末10から基地局20を介して送信された着信端末60との接続要求を受信する機能を有する。この接続要求は、接続番号処理部42へ送られる。
接続番号処理部42は、接続要求受信部41から送られる接続要求を参照し、発信端末特定情報(発信端末10の電話番号)と着信端末60の内線番号とをHLR30に対して送信する。そして、HLR30から送信される接続用番号を受信し、当該接続用番号を用いて接続要求に含まれる着信端末情報を内線番号から接続用番号に更新した後、この接続要求を接続要求送信部43に対して送る。
接続要求送信部43は、接続番号処理部42から送られた接続要求を構内通信装置50に対して送信する。具体的には、接続番号処理部42から送られる接続要求に含まれる着信端末情報を参照して、接続用番号に含まれる代表番号で特定される構内通信装置50に対して接続要求を送信する。
続いて、構内通信装置50について説明する。構内通信装置50は、構内通信網Eに接続する内線端末(例えば、着信端末60)の通信を制御すると共に、移動体通信網Nを始めとした他の通信網に接続する機能を有し、内線端末が構内通信網Eを介して他の通信網に接続する移動通信端末(例えば、発信端末10)との通信を成立される機能を備える。また、他の通信網から送信される接続要求に含まれる内線番号を参照して、当該内線番号により特定される内線端末との間の通信を成立させるダイヤルイン接続を行う機能を更に備える。
構内通信装置50は、接続要求取得部51(接続要求取得手段)と、着信端末接続部52(着信端末接続手段)と、を含んで構成される。
構内通信装置50の接続要求取得部51は、呼制御装置40から送信される接続要求を受け取る機能を有する。接続要求取得部51により受信された接続要求は、着信端末接続部52に対して送られる。
着信端末接続部52は、接続要求取得部51から送られた接続要求を参照し、当該接続要求の接続用番号を参照し、その中にダイヤルイン接続を示す識別子が含まれているか判断する。そして、ダイヤルイン接続を示す識別子が含まれる場合には、同じく接続用番号に含まれる内線番号を参照し、その内線番号により特定される内線端末(例えば、着信端末60)との間の通信を成立させる機能を有する。
着信端末60は、ユーザ(着信端末60の所有者)により用いられて、構内通信網Eに接続して音声通話を行うための端末であり、具体的には、例えば携帯電話等の通信機能を有する装置として実現される。ただし、構内通信網Eに含まれる構内通信装置50との間の通信は、無線通信により行われてもよいし、有線のネットワークを用いた通信であってもよい。すなわち、着信端末60は固定電話であってもよい。さらに、上記の構内通信網Eに接続して音声通話を行うほか、他の通信網に接続して通信を行う機能を有していてもよい。
上述の基地局20、HLR30、呼制御装置40及び構内通信装置50は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)101、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)102及びROM(Read Only Memory)103、通信を行うための通信モジュール104、並びにハードディスク等の補助記憶装置105等のハードウェアを備えるコンピュータとして構成される。そして、これらの構成要素が動作することにより、上述した各装置20,30,40及び50の各機能が発揮される。また、発信端末10及び着信端末60は、CPU、RAM、ROM、操作部、無線通信部、ディスプレイ、アンテナ等により構成される。
(通信制御システム1による通信制御方法)
次に、上述の通信制御システム1による通信制御方法について、図4に示すシーケンス図を用いて説明する。なお、このシーケンス図では、着信端末60の内線番号は“ddd1”であり、着信端末60が接続する構内通信装置50の代表番号は、“03-bbbb-bbbb”である場合について説明する。
まず、移動体通信網Nに在圏する発信端末10は、基地局20を介して呼制御装置40に対して接続要求を送信する(S01a,S01b)。この接続要求の送信は、発信端末10のユーザが、発信端末10を操作することによって行われる。また、接続要求には、発信端末特定情報として発信端末10の電話番号と、着信端末60を特定する情報(着信端末情報)として着信端末60の内線番号“ddd1”と、が含まれる。
この接続要求は、呼制御装置40の接続要求受信部41により受信され(接続要求受信ステップ)、接続番号処理部42に送られる。そして、接続番号処理部42では、接続要求のうち発信端末特定情報と着信端末情報とが取り出され、HLR30に対して送られる(S02)。
HLR30の接続番号取得部32は、呼制御装置40から送られた発信端末特定情報(発信端末10の電話番号)と着信端末情報(着信端末60の内線番号)とに基づいて、接続情報格納部31を参照する。まず、発信端末10が内線通信サービスの契約をしているかを確認する(S03)。ここで、発信端末10が内線通信サービスの契約をしていないにもかかわらず特定の内線番号を指定した接続要求を送信した場合には、図示しないが、内線接続ができない旨が接続番号取得部32から呼制御装置40に対して通知され、呼制御装置40から基地局20を介して発信端末10に対して呼接続処理を中断する処理が行われる。
続いて、HLR30の接続番号取得部32は、発信端末10の電話番号と着信端末60の内線番号とから構内通信装置50の代表番号が取得される(S04、接続要求取得ステップ)。なお、接続情報格納部31において、発信端末10が送信した着信端末情報(着信端末60の内線番号)が、発信端末10に対応付けて保持されていない場合には、接続番号取得部32は、発信端末10が接続することができない内線端末に対する接続要求が送信されたと判断し、図示しないが、呼制御装置40に対して内線接続ができない旨を通知する。そして、呼制御装置40から基地局20を介して発信端末10に対して呼接続処理を中断する処理が行われる。
さらに、接続番号取得部32では、上記のステップ(S04)で得られた代表番号と、着信端末60の内線番号とを用いて、構内通信装置50に接続するための接続用番号が生成される(S05)。このようにして作成された接続用番号は新たな着信端末情報として、発信端末10の電話番号と共に呼制御装置40に対して送られる(S06)。このとき呼制御装置40に対して送られる着信端末情報(接続用番号)は、構内通信装置50の代表番号とダイヤルイン接続を示す識別子と着信端末60の内線番号を用いて、例えば“03-bbbb-bbbb+1+ddd1”で示される。このときの“1”は、ダイヤルイン接続を示す識別子である。
呼制御装置40の接続番号処理部42では、HLR30から送信される着信端末情報に基づいて、接続要求に含まれる着信端末情報を更新して、当該接続要求を接続要求送信部43へ送る。接続要求送信部43は、この接続要求を、代表番号“03-bbbb-bbbb”により特定される構内通信装置50に対して送信する(S07、接続要求送信ステップ)。
構内通信装置50の接続要求取得部51では、呼制御装置40から送信される接続要求を受信し(接続要求取得ステップ)、当該接続要求がダイヤルイン接続を要求するものであるのかを確認する(S08)。ここでは、接続要求に含まれる着信端末情報において、代表番号“03-bbbb-bbbb”の後に、あらかじめ定められたダイヤルイン接続を示す識別子(上述の例の場合、識別子“1”)が含まれているかどうかにより判断される。識別子が代表番号の後に記載されている場合には、当該接続要求はダイヤルイン接続を行うための要求であると判断され、着信端末情報の識別子“1”の後に記載される内線番号“ddd1”により特定される着信端末60に対して接続要求を送信する(S09、着信端末接続ステップ)。ここで着信端末60に対して送信される接続要求では、着信端末情報として代表番号及び識別子が削除され、内線番号“ddd1”が記載される。
着信端末60では、構内通信装置50から送信される接続要求を受信し、この接続要求に基づいて着信処理(S10、着信端末接続ステップ)が行われる。以上の処理によって、発信端末10と着信端末60との間の呼接続処理が完了し、通信が成立する(S11、着信端末接続ステップ)。以上により、本実施形態の通信制御方法に係る処理が完了する。
(第1実施形態に係る端末制御システム1及び通信制御方法の作用・効果)
本実施形態の通信制御システム及び通信制御方法によれば、端末接続システム70を構成するHLR30の接続情報格納部31において、発信端末10を特定する情報(発信端末10の電話番号)と、内線端末の内線番号と、当該内線端末に対して接続するために用いられる構内通信装置50の代表番号と、が対応付けて格納されているので、移動体通信網Nを介した通信であっても、発信端末10を取り扱うユーザは着信端末60の内線番号のみを入力して送信することによって構内通信網Eに対して接続する着信端末60との間の通信を成立させることができる。このため、発信端末10を取り扱うユーザはより少ない番号入力により、構内通信網Eに接続する着信端末60を指定することができ、より簡便な操作で着信端末60との通信を成立させることができる。
(第2実施形態に係る通信制御システム2の構成)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、次に示す3点である。すなわち、第1点目は、着信端末60は、構内通信網Eに接続する機能のほか、移動体通信網Nに対しても接続する機能を備えている点である。そして、第2点目は、構内通信装置50により構成される構内通信網Eは2拠点により構成されている点である。また、第3点目は、構内通信装置50が構内通信網Eに接続する内線端末の接続状況を端末接続システム70に対して通知する機能を備えている点である。
図5は本発明の第2実施形態に係る通信制御システム2の構成と、それらの接続関係を示す図である。
図5に示す通信制御システム2では、呼制御装置40は二つの構内通信装置50(50A,50B)と接続されている。これらの構内通信装置50A,50Bは、例えば、構内通信網Eがある企業の内線通信網であって、当該企業のある地域(拠点A)と拠点Aとは異なる地域(拠点B)において内線通信網を用いて通信を行う場合に、配置される構内通信装置である。拠点Aに対応して配置された構内通信装置50Aと、拠点Bに対応して配置された構内通信装置50Bとは、それぞれの地域(拠点)内で行われる内線通信と、拠点Aと拠点Bとの間の内線通信とを制御する機能を有する。上記のように構内通信網Eが複数の拠点を有する場合、構内通信網Eに接続する内線端末(例えば、着信端末60)は、通常どちらの拠点に対しても接続する機能を有する。
さらに、構内通信装置50(50A,50B)は、それぞれ接続状況通知部53(接続状況通知手段)を備える。この接続状況通知部53は、それぞれの拠点に在圏する内線端末の情報を、呼制御装置40を介してHLR30に対して通知する機能を有する。この構内通信装置50からの接続状況の通知のタイミングは特に指定されないが、あらかじめ定められた一定の間隔(例えば、10分間隔)とする方法や、構内通信装置50(50A,50B)に対して新たに在圏した内線端末があった場合に適時接続状況を通知する方法等が挙げられる。また構内通信装置50に対する内線端末の接続状況は、図示しないが、移動体通信網N等の一般公衆網とは独立したIP網やインターネット等を介して呼制御装置40に対して送信する態様とすることができる。
また、構内通信装置50(50A,50B)に接続する内線端末(着信端末60)は、移動体通信網Nを介して呼制御装置40に対して接続する機能を有する。したがって、この内線端末は、構内通信網Eを介した通信を行う際に用いられる内線番号と、移動体通信網Nを介した通信を行う際に用いられる外線番号と、の両方を備えている。そして、例えば在圏状況等に応じて通信に用いる通信網をユーザが選択して通信を成立させる機能を有すると共に、移動体通信網Nもしくは構内通信網Eを介した接続要求に対して応答する機能を有する。図5では、呼制御装置40及び構内通信装置50(50A,50B)に対して着信端末60が接続することができる上記の機能を破線の矢印によって示している。
一方、HLR30の接続情報格納部31では、構内通信装置50A,50Bから送信される接続状況に基づいて、接続情報格納部31において格納される情報を更新する。また、上記の内線端末が移動体通信網Nに対しても接続する場合は、移動体通信網Nに対する在圏情報にも基づいて、接続情報格納部31の情報を更新する。
図6は、本実施形態の通信制御システム2において、接続情報格納部31において格納される情報の例を示す図である。図6(A)は、発信端末特定情報である発信端末10の外線番号、当該発信端末10の内線契約通信の有無と、接続可能な内線端末の内線番号と、当該内線端末が在圏する可能性のある拠点(構内通信装置50が配置されている地域)を示す拠点識別子とを対応付けた表である。また、図6(B)及び図6(C)は、それぞれの拠点(構内通信装置50A,50B)に対応付けられた表である。図6(B)は、代表番号“03-cccc-cccc”により特定される構内通信装置50Aに対する接続状況を格納した表であり、拠点Aに在圏する可能性のある内線端末の内線番号と、移動体通信網Nを介して通信を行う機能を有する内線端末については、その端末の外線番号と、構内通信装置50Aに対する接続状況と、移動体通信網Nにおける在圏状況と、を対応付けたものである。また、図6(C)は、代表番号“03-cccc-dddd”により特定される構内通信装置50Bに対する接続状況を格納した表である。
例えば、図6(A)において、外線番号“090-aaa-aaa1”により特定される内線端末は、内線番号“ddd1”及び“ddd2”により特定される内線端末に接続することができる点と、内線番号“ddd1”及び内線番号“ddd2”により特定される内線端末は、拠点識別子A及び拠点識別子Bで示される構内通信装置50(50A及び50B)に接続する可能性がある点と、が示される。また、図6(B)において、この内線番号“ddd1”により特定される内線端末は、外線番号“090-bbb-bbb1”を保持し、構内通信装置50Aを介して構内通信網Eには現在在圏しておらず(“×”)、移動体通信網Nには現在在圏している(“○”)ことが示される。一方、図6(C)においても、内線番号“ddd1”により特定される内線端末は構内通信装置50Bを介して構内通信網Eには現在在圏していない(“×”)ことが示されていることから、この端末は現在構内通信装置50A,50Bのいずれにも在圏していない状況であり、移動体通信網Nには在圏していることが分かる。したがって、当該内線端末に対しては、移動体通信網Nを介した通信によってのみ呼接続を行うことができる。一方、内線番号“ddd2”により特定される内線端末は、図6(B)において、構内通信装置50Aに接続している(“○”)ことが示されるのに対して、移動体通信網Nには在圏していない(“×”)ことが示される。なお、図6(C)では、内線番号“ddd2”により特定される内線端末は、構内通信装置50Bに対して接続していないことが示される。したがって、この内線端末に対して呼接続を行うためには構内通信網Eを介した通信が必要であり、その際には、代表番号として構内通信装置50Aの代表番号“03-cccc-cccc”を用いて構内通信装置50Aに対して接続要求を送信する必要があることが示される。
(通信制御システム2による通信制御方法)
次に、上述の通信制御システム2による通信制御方法について、図7に示すシーケンス図を用いて説明する。なお、このシーケンス図では、内線番号“ddd1”により特定される内線端末が着信端末60となり、当該端末の在圏状況が図6(A)〜(C)に示す状態である場合について説明する。
まず、構内通信装置50(50A,50B)は、それぞれの装置に対する内線端末の接続状況を、呼制御装置40を介してHLR30に対して送信する(S21)。HLR30では、構内通信装置50から送信される接続状況に基づいて、HLR30の接続情報格納部31に格納される情報の更新を行う(S22)。上記の処理は、上述のように、任意のタイミングで行われる。
次に、移動体通信網Nに在圏する発信端末10は、基地局20を介して呼制御装置40に対して接続要求を送信する(S23a,S23b)。接続要求の送信は、発信端末10のユーザが、発信端末10を操作することによって行われる。この接続要求には、発信端末特定情報として発信端末10の電話番号と、着信端末60を特定する情報(着信端末情報)として着信端末60の内線番号“ddd1”と、が含まれる。
この接続要求は呼制御装置40の接続要求受信部41により受信され(接続要求受信ステップ)、接続番号処理部42に送られる。そして、接続番号処理部42では、接続要求のうち発信端末特定情報と着信端末情報とが取り出され、HLR30に対して送られる(S24)。
HLR30の接続番号取得部32では、呼制御装置40から送られた発信端末特定情報(発信端末10の電話番号)と着信端末情報(着信端末60の内線番号)とに基づいて、接続情報格納部31を参照する。そして、接続情報格納部31に格納される情報(本実施形態では図6(A)の表)を参照して、発信端末10が内線通信サービスの契約をしているかを確認する(S25)。ここで、発信端末10が内線通信サービスの契約をしていないにもかかわらず特定の内線番号を指定した接続要求を送信した場合には、図示はしないが、内線接続ができない旨が呼制御装置40に対して通知され、呼制御装置40から基地局20を介して発信端末10に対して呼接続処理を中断する処理が行われる。
続いて、HLR30の接続番号取得部32では、発信端末10の電話番号と着信端末60の内線番号とを参照し、着信端末60の在圏状況の確認を行い、接続用番号として用いられる番号の取得が行われる(S26、接続番号取得ステップ)。具体的には、着信端末60が移動体通信網N及び構内通信網Eに接続して通信を行う機能を有する場合に、現在どちらの通信網を介して着信端末60に対して接続をすることができるかという判定と、本実施形態のように構内通信網Eに複数の拠点がある場合に、どの拠点に着信端末60が在圏し、どの構内通信装置50に対して接続要求を送信することで着信端末60に対する呼接続を成立させることができるかという判定と、を行う。そして、接続番号取得部32では、この判定の結果に基づいて接続用番号の生成に用いる番号が取得される。例えば、本実施形態に係る内線番号“ddd1”で特定される内線端末は、図6(A)〜(C)で示すように、移動体通信網Nに対しては在圏しているものの、構内通信網Eに対しては在圏していない。したがって、当該内線端末との間で通信を成立させるためには、移動体通信網Nを介した呼接続を行う必要があることが、本ステップで判断され、着信端末60の外線番号“090-bbbb-bbb1”が接続に用いる番号として取得される。また、内線番号“ddd2”で特定される内線端末が着信端末60である場合には、図6(A)〜(C)を参照して、当該内線端末が構内通信装置50Aの配下に在圏することが確認されるため、構内通信装置50Aの代表番号“03-cccc-cccc”が接続用番号に用いられる番号として取得される。
なお、接続情報格納部31において、発信端末10が送信した着信端末情報(着信端末60の内線番号)が、発信端末10に対応付けて保持されていない場合には、接続要求取得部51では発信端末10が接続することの出来ない内線端末に対する接続要求が送信されたと判断し、図示はしないが、呼制御装置40に対して内線接続ができない旨を通知する。そして、呼制御装置40から基地局20を介して発信端末10に対して呼接続処理を中断する処理が行われる。また、着信端末60が移動体通信網N及び構内通信網Eのどちらに対しても在圏していない場合には、接続状況により着信端末60との呼接続を成立することができない旨を呼制御装置40に対して通知し、さらに基地局20を介して発信端末10に対して通知する。
次に、接続番号取得部32では、上記のステップ(S26)で得られた番号を用いて、着信端末60に対して接続するための接続用番号が生成される(S27)。ここで、上記の番号を取得する(S26)際に、構内通信装置50(50A又は50B)の代表番号が取得された場合には、第1実施形態と同様に、取得された代表番号と、着信端末60の内線番号とを用いて、構内通信装置50に接続するための接続用番号が生成される。一方、本実施形態のように、着信端末60の外線番号“090-bbbb-bbb1”が取得された場合には、この外線番号を接続用番号としてそのまま用いる処理が行われる。このようにして作成された接続用番号は新たな着信端末情報として、発信端末10の電話番号と共に呼制御装置40に対して送られる(S28)。すなわち、本実施形態の通信制御方法では、外線番号“090-bbbb-bbb1”が新たな着信端末情報として呼制御装置40に対して送信される。
呼制御装置40の接続番号処理部42では、HLR30から送信される着信端末情報に基づいて、接続要求に含まれる着信端末情報を更新して、当該接続要求を接続要求送信部43へ送る。接続要求送信部43は、この接続要求を参照し、着信端末情報によって特定される装置に対して接続要求を送信する。(S29、接続要求送信ステップ)。本実施形態の通信制御方法では、外線番号“090-bbbb-bbb1”が接続要求の送信先となるので、当該外線番号により特定される着信端末60に対して移動体通信網Nを介して接続要求を送信する。なお、本実施形態では、呼制御装置40と着信端末60が移動体通信網Nを介して直接接続されている態様について説明するが、発信端末10と呼制御装置40との間に設けられる基地局20のように、着信端末60と呼制御装置40との通信を基地局20等の装置を介して行ってもよい。
着信端末60では、移動体通信網Nを介して呼制御装置40から送信される接続要求を受信し、この接続要求に基づいて着信処理(S30、着信端末接続ステップ)が行われる。以上の処理によって、発信端末10と着信端末60との間の呼接続処理が完了し、通信が成立する(S31、着信端末接続ステップ)。以上により、本実施形態の通信制御方法に係る処理が完了する。
(移動体通信網N及び構内通信網Eに着信端末60が在圏している場合)
ここで、移動体通信網N及び構内通信網Eに着信端末60が在圏している場合について説明する。例えば、図6に示す内線番号“ddd5”で特定される内線端末は、移動体通信網Nと構内通信網E(構内通信装置50A)との双方に在圏していることが図6(B)から分かる。このような内線端末が着信端末60である場合には、HLR30において何らかの方法で判定を行うことで、構内通信装置50Aの代表番号“03-cccc-cccc”と外線番号“090-bbbb-bbb1”のうちのいずれか一方の番号を接続番号として取得する(図7のS26に対応)。この場合の以降の処理は、上述の通信制御方法と同じであり、構内通信装置50A又は着信端末60に対して接続要求を送信して、通信成立のための処理が行われる。なお、上記の代表番号と外線番号のうちのどちらの番号を取得するかの判定方法の詳細は、後述の変形例において説明する。
また、移動体通信網N及び構内通信網Eに在圏している着信端末60に対して呼接続を成立させる他の方法としては、下記の方法がある。すなわち、代表番号と外線番号の双方を取得して接続用番号をそれぞれに対して生成し(S27)、これらの接続用番号をHLR30から呼制御装置40に送信した後(S28)、呼制御装置40から構内通信網Eを介した呼接続を行うために構内通信装置50Aに接続要求を送信すると同時に、移動体通信網Nを介した呼接続を行うために着信端末60に対して接続要求を送信する。それぞれの接続要求に基づいて、構内通信装置50A及び着信端末60において着信処理が行われた後、一方の通信網を介した通信が成立した時点で、他方の接続処理を中止する処理を行うことができる。この場合には、移動体通信網Nを介した通信と構内通信網Eを介した通信の2つの通信制御方法のうち通信成立までの処理時間が早い通信制御方法を用いて発信端末10と着信端末60との通信が行うことができる。
(第2実施形態に係る端末制御システム2及び通信制御方法の作用・効果)
本実施形態に係る通信制御システム及び通信制御方法によれば、着信端末60が移動体通信網Nに在圏する場合に、接続番号取得部32では、接続情報格納部31を参照して、代表番号及び移動体通信網Nを介した通信で用いられる電話番号(外線番号)のいずれの番号を取得するか判定した後に当該番号が取得される。そして、接続番号取得部32において外線番号が取得された場合には、着信端末60への接続が移動体通信網Nを介した呼接続によって行われる。このように、着信端末60に対する接続が移動体通信網Nを介した呼接続となる場合であっても、発信端末10は内線番号を指定することにより着信端末60に対して発信を行うことができるので、ユーザにとって簡便な処理によって着信端末60との間の通信を成立させることができる。また、発信端末10を取り扱うユーザは着信端末60が構内通信網Eに接続することができる環境にあるのかどうかを気にすることなく内線番号のみを用いて着信端末60に対して接続要求を送信することができるため、発信端末10のユーザはより簡便な操作により着信端末60との接続を行うことができる。
さらに、本実施形態に係る通信制御システム2では、構内通信装置50の接続状況通知部53からHLR30に対して、配下の内線端末の接続状況が通知され、HLR30の接続情報格納部31では、当該接続状況に基づいて、格納している情報が随時更新される。したがって、構内通信装置50に対する内線端末の接続状況を端末接続システム70(HLR30及び呼制御装置40)側で把握することができる。この結果、例えば、着信端末60となる内線端末が、構内通信網Eに在圏していない場合に、構内通信装置50に接続要求を送信する等の呼接続に係る処理を減少させることができる。
また、本実施形態に係る通信制御システム2では、拠点が複数個ある構内通信網Eが構築されている場合に、内線端末がどの構内通信装置50の配下に在圏しているかを呼制御装置40で把握することができる。したがって、発信端末10を取り扱うユーザは、着信端末60がどの構内通信装置50の配下に在圏しているかを気にすることなく、接続要求を送信することができる。そして、呼制御装置40においては、着信端末60の接続状況に基づいて、より少ない通信処理で着信端末60に対する呼接続を成立させることができる。
(変形例)
続いて、接続情報格納部において格納される情報の変形例について説明する。具体的には、HLR30の接続情報格納部31に格納される情報が、第1実施形態及び第2実施形態とは異なる場合について説明する。そして、このような情報が接続情報格納部31において格納される場合のHLR30の接続番号取得部32による呼接続を行うための番号の取得方法について説明する。
図8は、接続情報格納部31において格納される情報の変形例を示す図である。図8では、発信端末10となる移動通信端末を特定する外線番号(発信番号)と、当該移動通信端末の内線通信契約の有無と、当該移動通信端末が接続することができる内線端末の内線番号と、この内線端末が移動体通信網Nを介した通信を行うことができる場合の内線端末の外線番号と、が対応付けて格納されている。図8に示す表では、さらに内線番号と外線番号とに係る課金情報と、着信優先を示す情報とが対応付けて格納されている。
図8の表に示す課金情報のうち、内線番号の課金情報とは、外線番号(発信番号)で特定される移動通信端末が、構内通信装置50を介して、構内通信網Eに接続する内線端末に対して呼接続を行った場合の課金額である。また、外線番号の課金情報とは、外線番号(発信番号)で特定される移動通信端末が、移動体通信網Nを介して当該内線端末に対して呼接続を行った場合の課金額である。これらの課金額は、例えば内線通信の契約に係る情報としてあらかじめ入力される方法によって、更新される。このように、HLR30の接続情報格納部31においてあらかじめ課金額に係る情報を格納することにより、例えば、移動体通信網N又は構内通信網Eを介して着信端末60に対して呼接続を行う際に、課金額の低い方法を用いて呼接続を行うことができるため、より課金額が少ない接続方法を選択して、内線端末(着信端末60)に対して接続を行うことができる。
また、図8の表のうち、「着信優先」の列に示される情報は、移動体通信網Nと構内通信網Eに端末が在圏している場合に、どちらの通信網を介した接続を優先するかを示す情報である。この情報は、あらかじめ発信端末10のユーザや構内通信網Eの管理者等により入力され、接続情報格納部31において保持される。例えば、着信優先欄が“1”と示されている場合には、内線番号を用いた接続を優先するため、構内通信網Eを介した通信による呼接続が優先して行われる。また、着信優先欄が“2”と示されている場合には、外線番号を用いた接続を優先するため、移動体通信網Nを介した呼接続の処理が優先して行われる。さらに、例えば内線番号“ddd3”により特定される内線端末の着信優先欄のように、“接続速度を優先する”と指定することにより、呼制御装置40から構内通信網Eを介した呼接続を行うために構内通信装置50Aに接続要求を送信すると同時に、移動体通信網Nを介した呼接続を行うために着信端末60に対して接続要求を送信することで、より速く通信が成立した通信方法を採用することもできる。このように、ユーザ等によってあらかじめ優先順位を定めておくことで、よりユーザの要望に応じた接続方法を実現することができる。例えば、移動体通信網Nに対する接続状況が著しく不安定である一方、構内通信網Eに対する接続状況は良好な地域で着信端末60が用いられるとあらかじめ判断される場合には、発信端末10又は着信端末60のユーザがあらかじめ構内通信網Eを高い優先順位としておくことで、より良好な接続状況で通信を行うことができる。
さらに、上記の課金情報と着信優先とを組み合わせることもできる。例えば、原則として課金情報に基づいてより課金額が低い方法を用いて着信端末60との接続を成立させるが、接続状況や地域的な事情等によって内線番号と外線番号との課金額が一致する場合には、あらかじめ入力された着信優先に基づいて接続用番号生成のための番号を取得する方法がある。また、着信優先に基づくが、あらかじめ着信優先が定められていない場合は、課金額の低い通信方法を選択する方法等もある。このように、HLR30の接続情報格納部31に格納される情報は必要に応じて種々選択することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について述べてきたが、本発明に係る通信制御システムは、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の態様を取ることが可能である。
例えば、上記の実施形態では、端末接続システム70は、HLR30と呼制御装置40とにより構成されるが、単体の装置に上記のHLR30及び呼制御装置40が備える機能を備える構成としてもよい。また、上記のうちの一部の機能を基地局20に分散させる構成とすることもできる。
また、上記の実施形態では、発信端末10が一つの内線通信サービスのみに加入している場合について説明したが、複数の内線通信サービスに対して契約していてもよい。このとき、例えば、それぞれの内線通信サービスで異なる内線番号を用いることで、どの内線通信サービスを用いて呼接続を行うかを区別することができる。
さらに、第1実施形態に係る通信制御方法と第2実施形態に係る通信制御方法とを組み合わせて用いることもできる。例えば、第1実施形態に係る構内通信装置50が接続状況通知部53を備え、内線端末の接続状況をHLR30に通知することにより、HLR30の接続情報格納部31における内線端末の接続状況を随時更新する態様としてもよい。
また、第2実施形態では、構内通信網Eの通信を制御する構内通信装置50が2台ある場合について説明したが、さらに多くの構内通信装置50があってもよい。また、HLR30の接続情報格納部31に格納される情報の例を図6に示したが、図6のように複数個の構内通信装置50毎(拠点毎)の異なる表ではなく、1個の表にすべての情報を記載する態様としてもよいし、その他の区分毎の表とすることもできる。
本発明の第1実施形態に係る通信制御システムの構成と、それらの接続関係を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る通信制御システムにおいて、HLRの接続情報格納部に格納される情報の例を示す図である。 本発明の実施形態における基地局、HLR、呼制御装置及び構内通信装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る通信制御システムにおける通信制御方法を説明するシーケンス図である。 本発明の第2実施形態に係る通信制御システムの構成と、それらの接続関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る通信制御システムにおいて、HLRの接続情報格納部に格納される情報の例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る通信制御システムにおける通信制御方法を説明するシーケンス図である。 HLRの接続情報格納部に格納される情報のその他の例を示す図である。
符号の説明
1,2…通信制御システム、10…発信端末、20…基地局、30…HLR、40…呼制御装置、50…構内通信装置、60…着信端末、70…端末接続システム。

Claims (11)

  1. 移動体通信網に接続する移動通信端末である発信端末から送信される接続要求に基づいて、構内通信網に接続する内線端末である着信端末との接続を制御するための、通信制御装置と構内通信装置とを含んで構成される通信制御システムであって、
    前記通信制御装置は、
    前記発信端末を特定する発信端末特定情報と、当該発信端末が接続することのできる構内通信装置を特定する代表番号と、当該構内通信装置が接続することのできる内線端末を特定する内線番号と、を対応付けて格納する接続情報格納手段と、
    前記発信端末特定情報と前記着信端末の前記内線番号とを含む接続要求を前記発信端末から受信する接続要求受信手段と、
    前記発信端末特定情報と前記着信端末の前記内線番号とに基づいて、前記接続情報格納手段を参照し、前記発信端末特定情報及び前記内線番号に対応付けられた前記代表番号を取得する接続番号取得手段と、
    前記接続番号取得手段により取得された前記代表番号と、前記接続要求がダイレクトイン接続を要求することを示す識別子と、を付与した前記接続要求を、前記代表番号により特定される前記構内通信装置に対して送信する接続要求送信手段と、
    を備え、
    前記構内通信装置は、
    前記接続要求を前記通信制御装置から受信する接続要求取得手段と、
    前記接続要求取得手段により取得された前記接続要求に付与された前記識別子の有無を確認し、前記識別子を有することが確認された場合に、前記接続要求に含まれる前記内線番号により特定される前記着信端末との間の通信を成立させる着信端末接続手段と、
    を備えることを特徴とする通信制御システム。
  2. 前記内線端末は、前記移動体通信網に対して接続する機能を備え、
    前記接続情報格納手段は、前記内線端末に対して前記移動体通信網を介して接続する場合の当該内線端末の電話番号と、当該内線端末の前記移動体通信網における在圏状態と、
    をさらに対応付けて格納し、
    前記接続番号取得手段は、前記接続要求に含まれる前記発信端末特定情報と前記内線番号とに基づいて、前記接続情報格納手段を参照し、前記着信端末が前記移動体通信網において在圏する場合は、前記代表番号及び前記電話番号のいずれの番号を取得するか判定して、当該番号を取得し、
    前記接続要求送信手段は、前記着信端末の前記電話番号が取得された場合には、当該電話番号を用いて前記着信端末に対して前記移動体通信網を介した呼接続を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の通信制御システム。
  3. 前記構内通信装置は、当該構内通信装置が接続することができる内線端末の情報である内線端末接続情報を前記通信制御装置に対して送信する接続状況送信手段をさらに備え、
    前記接続情報格納手段は、前記構内通信装置からの前記内線端末接続情報に基づいて当該接続情報格納手段において格納される情報を更新する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の通信制御システム。
  4. 前記接続番号取得手段は、前記代表番号と前記着信端末の前記電話番号と、のどちらも取得することができる場合に、前記代表番号に対して前記接続要求を送信した場合の課金額と、前記電話番号に対して呼接続を行った場合の課金額と、を比較し、前記代表番号及び前記電話番号のうち課金額が低い番号を取得することを特徴とする請求項2又は3記載の通信制御システム。
  5. 前記接続情報格納手段は、前記接続番号取得手段が取得する前記代表番号及び前記電話番号に対する優先順位をあらかじめ格納しておき、
    前記接続番号取得手段は、前記代表番号と前記着信端末の前記電話番号と、のどちらも取得することができる場合に、前記優先順位に基づいて前記代表番号及び前記電話番号のうちいずれか一方を取得することを特徴とする請求項2又は3記載の通信制御システム。
  6. 前記接続番号取得手段は、前記代表番号と前記着信端末の前記電話番号と、のどちらも取得することができる場合に、前記代表番号と前記電話番号の両方を取得し、
    前記接続要求送信手段は、前記代表番号に基づいた前記構内通信装置への前記接続要求の送信による接続と、前記電話番号に基づいた前記着信端末に対する前記移動体通信網を介した呼接続と、を同時に行い、一方の接続によって前記着信端末との間の通信が成立した時点で他方の接続を切断することを特徴とする請求項2又は3記載の通信制御システム。
  7. 前記接続情報格納手段は、前記接続番号取得手段が取得する前記代表番号及び前記電話番号に対する優先順位をあらかじめ格納しておき、
    前記接続番号取得手段は、前記代表番号と前記着信端末の前記電話番号と、のどちらも取得することができる場合に、前記代表番号及び前記電話番号のうち課金額が低い一方の番号か、前記優先順位に基づいて取得される一方の番号か、又は両方の番号を取得し、
    前記接続要求送信手段は、前記接続番号取得手段において両方の番号が取得された場合に、前記代表番号に基づいた前記構内通信装置への前記接続要求の送信による接続と、前記電話番号に基づいた前記着信端末に対する前記移動体通信網を介した呼接続と、を同時に行い、一方の接続によって前記着信端末との間の通信が成立した時点で他方の接続を切断する
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の通信制御システム。
  8. 移動体通信網に接続する移動通信端末である発信端末から送信される接続要求に基づいて、構内通信網に接続する内線端末である着信端末との接続を制御するための通信制御装置であって、
    前記発信端末を特定する発信端末特定情報と、当該発信端末が接続することのできる構内通信装置を特定する代表番号と、当該構内通信装置が接続することのできる内線端末を特定する内線番号と、を対応付けて格納する接続情報格納手段と、
    前記発信端末特定情報と前記着信端末の前記内線番号とを含む接続要求を前記発信端末から受信する接続要求受信手段と、
    前記発信端末特定情報と前記着信端末の前記内線番号とに基づいて、前記接続情報格納手段を参照し、前記発信端末特定情報及び前記内線番号に対応付けられた前記代表番号を取得する接続番号取得手段と、
    前記接続番号取得手段により取得された前記代表番号と、前記接続要求がダイレクトイン接続を要求することを示す識別子と、を付与した前記接続要求を、前記代表番号により特定される前記構内通信装置に対して送信する接続要求送信手段と、
    を備えることを特徴とする通信制御装置。
  9. 請求項1記載の通信制御システムに含まれる前記構内通信装置であって、
    前記通信制御装置から送信される前記接続要求を受信する前記接続要求取得手段と、
    前記接続要求取得手段により取得された前記接続要求に付与された前記識別子の有無を確認し、前記識別子を有することが確認された場合に、前記接続要求に含まれる前記内線番号により特定される前記着信端末との間の通信を成立させる着信端末接続手段と、
    を備えることを特徴とする構内通信装置。
  10. 当該構内通信装置が接続することができる内線端末の情報を前記通信制御装置に対して送信する接続状況送信手段をさらに備えることを特徴とする請求項9記載の構内通信装置。
  11. 移動体通信網に接続する移動通信端末である発信端末から送信される接続要求に基づいて、構内通信網に接続する内線端末である着信端末との接続を制御するための通信制御装置と構内通信装置とを含んで構成される通信制御システムによる通信制御方法であって、
    前記通信制御装置は、接続情報格納手段において、前記発信端末を特定する発信端末特定情報と、当該発信端末が接続することのできる構内通信装置を特定する代表番号と、当該構内通信装置が接続することのできる内線端末を特定する内線番号と、を対応付けて格納し、
    前記発信端末特定情報と前記着信端末の前記内線番号とを含む接続要求を前記発信端末から受信する接続要求受信ステップと、
    前記発信端末特定情報と前記着信端末の前記内線番号とに基づいて、前記接続情報格納手段を参照し、前記発信端末特定情報及び前記内線番号に対応付けられた前記代表番号を取得する接続番号取得ステップと、
    前記代表番号と、前記接続要求がダイレクトイン接続を要求することを示す識別子と、を付与した前記接続要求を、前記代表番号により特定される前記構内通信装置に対して送信する接続要求送信ステップと、
    前記構内通信装置において、前記通信制御装置からの前記接続要求を受信する前記接続要求取得ステップと、
    前記接続要求取得ステップにおいて取得された前記接続要求に付与された前記識別子の有無を確認し、前記識別子を有することが確認された場合に、前記接続要求に含まれる前記内線番号により特定される前記着信端末との間の通信を成立させる着信端末接続ステップと、
    を備えることを特徴とする通信制御方法。
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