JP5139731B2 - 送風用のチャンバー - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルから吐出される空気の流れを、可変可能とするとともに、整流・防騒・防熱・省エネ効果が期待できる送風用のチャンバーに関するものである。
従来、送風用のチャンバーは、ブロワ、送風機等の送風機器及び/又は配管、ダクト等の送風手段に接続されており、その一方側にノズルを備えた構造である。従って、このチャンバー内には、ブロワ、送風機等の送風機器及び/又は配管、ダクト等の送風手段を介して、送風された空気が、送込まれる(導入される)。このチャンバー内に送込まれた空気は、チャンバーに設けたノズルを介して、吹出され、ワーク、商品(品物)、車輌、等の被洗浄物の乾燥作業及び/又は冷却作業等(後述する)に活用される。この作業としては、例えば、各種機械部品の洗浄・加工作業後の乾燥作業、廃油缶等のポリ容器の内部乾燥作業、シート洗浄後の乾燥作業、車輌の乾燥作業の種々の作業等(総称する場合には、各種作業とする)が挙げられる。
以上のような各種作業では、ノズルから均一な空気の吹出しを図ることで、例えば、ノズルが高温となることと、これによる人体への悪影響を回避できること、又は空気の衝突と、渦流の発生をなくして、騒音の発生回避と、この騒音による作業・職場環境の劣化を回避できること等の利点がある。またノズルから均一な空気の吹出しを図ることで、例えば、省資源・乾燥の効率化等が図れる特徴がある。
しかしながら、このチャンバー内を流れる空気は、その形状及び内面構造等により、スムーズな流れが確保されず、ノズルから均一な空気の吹出しが図れないことが、間々あり、前述した利点及び/又は特徴が発揮されていないのが現況である。
以上のような状況に鑑み、本発明と関連がある送風機器及び/又は送風手段に接続されるチャンバーと、そのノズルに関連する先行文献を挙げると、次の文献(1)、(2)があるので、その概要を説明する。
先ず、文献(1)は、特開2003−260386の「送風ノズル」である。この発明は、長尺状の筒状本体部の長手方向に切条状の吐出口(ノズル)を設け、この本体部(チャンバー)の側板に供給口を設け、供給口より供給されたエアー(空気)を、ノズルを介して吐出する送風ノズルにおいて、このノズルを、チャンバーの吐出方向に突出するとともに、このノズルからチャンバーの内部に向かって、帯板状の対の整流板を相対向するように設け、この整流板には複数のエアー挿通孔を設ける構成とすることで、整流板と、この整流板に設けたエアー挿通孔によりチャンバー内の静圧を均一に維持し、圧力損失の低減化を図るようにしたことを特徴とする。
また文献(2)は、特開平9−79749号の「送風ノズル」である。この発明は、主管部(チャンバー)の側板にエアー供給口を設け、その吐出側の板部の長手方向にエアー排出孔を設け、このエアー排出孔の奥面で、チャンバー内部に複数のエアー挿通孔を有する整流格子を設け、前記チャンバーの吐出側にエアー吐出用案内板(ノズル本体)を設けるとともに、この(ノズル本体に通路形成部(ノズル)を設けた構成であり、このノズル本体の先端部に設けたノズルと、前記整流格子・エアー排出孔とを介して、空気の直進性を確保すること、またノズル本体をチャンバーに前後動調整可能として、ノズル間隔を広狭自在に調節できること等を特徴とする。
特開2003−260386 特開平9−79749号
前記文献(1)は、チャンバーの背面側に延長する帯板状の一対の整流板を相対向するように設け、この整流板には複数のエアー挿通孔を設けることで、この発明の目的を達成する構成である。しかし、チャンバーに吸込まれた空気が、ノズルの長手方向の中央部まで到達する保証はなく、またノズルの形状より考察すると、このノズルから、均質な送風が図れるとは考えられないこと、等の問題を残している。
また文献(2)は、通路形成部を形成し、エアーの直進性を図るとしているが、このノズルの構造では、空気の直進性を確保すること、空気の整流が、効率的に行えること等は考えにくく、問題を残す結果となっていると思われる。
上記に鑑み、本出願人は、平成18年9月付け出願の「ノズルの構造」において、チャンバーに設けたノズルを、略ハ字形に開放する構造を提案し、チャンバー内に圧送された空気の流れを、ノズルに有効に送風し、気流の確保を図り、また渦流の発生を減縮し、かつ安定した気流を確保することで、消音を図り、このチャンバーのノズルより、空気を略均等にワーク、商品(品物)、車輌等の被洗浄物へ吐出すること、又はチャンバー内に圧送された空気の圧損を回避し、エネルギーロスを減少しつつ、このノズルより、空気を略均等に吐出すること等を意図する。しかし、この出願発明には、チャンバーに対する改良が含まれておらず、本来の機能をさらに充実させるには、改良をする必要がある。その一例が、このチャンバーへの改良であることが判明したので、本発明は、このチャンバーの改良を意図する。
そして、本発明では、チャンバーを改良することで、下記の効果が達成可能となった。
(1)チャンバー内に圧送された空気のスムーズな流れ(スムーズな気流)を確保することで、渦流の発生を減縮し、大きな渦流を発生させないようにして、安定した気流を確保することで、消音を図ること、又はこのチャンバーのノズル(先端口部)より、空気を略均等にワーク、商品(品物)、車輌等の被洗浄物へ吐出すること、又はチャンバー内に圧送された空気の圧損を回避し、エネルギーロスを減少しつつ、前述と同様にこのノズルより空気を略均等に吐出すること等を意図する。
(2)送風機、ブロワ又は熱風発生機に取込まれた空気(熱風)を略均等に、チャンバーに圧送して、その空気を切条形状のノズルに誘導し、このノズルより被洗浄物に向かって、確実かつ略均等に吹出すことで、例えば、送風機の耐久性の向上、車輌への洗車作業と、調温等の効率化等の向上、又は一箇所に強風が吹出される弊害(吐出による騒音、損傷、人的被害等)の解消等を図ること等を意図する。
(3)また、消音を図ることにより、作業環境、生活等の環境、住宅事情や、地域事情等のそれぞれの状況に応じて騒音を防止すること、また洗車場において、24時間営業や、また工場等の建屋等の作業現場において、営業及び/又は作業が可能になり、昼夜を問わず、通常と略同じ営業及び/又は快適な作業を行えること等を意図する。
(4)さらに、このチャンバー本体の卵形の内周面を介して、ノズル方向に整流状態で誘導する構成とした送風用のチャンバーとすることで、ノズルに整流された空気を確実に供給すること、またノズルに略均等に空気を供給すること等を意図する。
(5)このチャンバーとノズルの構造を提供し、資源の有効利用と、乾燥の効率化、又は空気(冷暖気)の有効利用と、前述の(1)、(2)の目的を達成することを意図する。
請求項の発明は、前述の(1)〜(5)に記載した、それぞれの意図を達成することを目的とする
請求項は、送風機と、この送風機にダクトを介して設けた空気送風用で、断面視して卵形形状としたチャンバー本体と、このチャンバー本体の収れん部に設けたノズルで構成した送風用のチャンバーは、両開口部に、それぞれ側板を設けて部屋を形成するとともに、この部屋内に送られた空気を、このチャンバー本体の卵形の内周面を介して、ノズル方向に整流状態で誘導する構造であって、
当該チャンバー本体の本体外郭部の両端部内側に設けた複数の凹部に、ねじ軸を設け、また、このチャンバー本体の長手方向で、かつこの本体外郭部に切条を形成し、さらに、当該チャンバー本体の両開口部を、それぞれ塞ぐ側板と、この対の側板に設けた孔より、挿入した複数の止めねじを、前記ねじ軸の自由端にそれぞれ螺着し、この対の側板で前記両開口部を閉塞し、また、前記切条に、前記チャンバー本体を支持する複数の止め具を移動可能に設ける構成した送風用のチャンバーである。
請求項の発明は、請求項1の目的を達成し、かつ収れん部に設けたノズルの最適な構造を提案することを目的とする。
請求項は、送風機と、この送風機にダクトを介して設けた空気送風用で、断面視して卵形形状としたチャンバー本体と、このチャンバー本体の収れん部に設けたノズルで構成した送風用のチャンバーは、両開口部に、それぞれ側板を設けて部屋を形成するとともに、この部屋内に送られた空気を、このチャンバー本体の卵形の内周面を介して、ノズル方向に整流状態で誘導する構造であって、
前記ノズルに設けたフィンは、このフィンの支持側の折曲げ片を、前記チャンバー本体の本体外郭部に形成した断面視して鍵形の嵌合部に設け、その板部を、前記本体外郭部に添接し、さらに、その自由端折曲げ部を、前記ノズルの開口に添接し、前記板部及び/又は自由端折曲げ部を、前記本体外郭部に、出没自在に螺入した調整ねじを介して、前記本体外郭部及び/又は開口より接離可能とする構成とした送風用のチャンバーである。
請求項3の発明は、請求項1、又は請求項2の目的を達成し、かつチャンバーの最適な構造を提案することを目的とする。
請求項3の発明は、請求項1、又は請求項2に記載の送風用のチャンバーであって、
前記側板には、一個又は複数個の空気の導入口を設ける構成とした送風用のチャンバーである。
請求項の発明は、送風機と、送風機にダクトを介して設けた空気送風用で、断面視して卵形形状としたチャンバー本体と、チャンバー本体の収れん部に設けたノズルで構成した送風用のチャンバーは、両開口部に、それぞれ側板を設けて部屋を形成するとともに、部屋内に送られた空気を、チャンバー本体の卵形の内周面を介して、ノズル方向に整流状態で誘導する構造であって、
チャンバー本体の本体外郭部の両端部内側に設けた複数の凹部に、ねじ軸を設け、また、チャンバー本体の長手方向で、かつ本体外郭部に切条を形成し、さらに、チャンバー本体の両開口部を、それぞれ塞ぐ側板と、対の側板に設けた孔より、挿入した複数の止めねじを、ねじ軸の自由端にそれぞれ螺着し、対の側板で前記両開口部を閉塞し、また、切条に、チャンバー本体を支持する複数の止め具を移動可能に設ける構成した送風用のチャンバーである
従って、請求項は、下記の特徴(効果)を有する。
(1)チャンバー内に圧送された空気のスムーズな流れ(スムーズな気流)を確保して、渦流の発生を減縮し、大きな渦流を発生させないようにして、安定した気流を確保できることで、消音が図れること、又はこのチャンバーのノズル(先端口部)より、空気を略均等にワーク、商品(品物)、車輌等の被洗浄物に対して吐出できること、又はチャンバー内に圧送された空気の圧損を回避し、エネルギーロスを減少しつつ、前述と同様にこのノズルより空気を略均等に吐出できること等の特徴を有する。
(2)送風機、ブロワ又は熱風発生機に取込まれた空気(熱風)を略均等に、チャンバーに圧送して、その空気を切条形状のノズルに誘導し、このノズルより被洗浄物に向かって、確実かつ略均等に吹出できることで、例えば、送風機の耐久性の向上、車輌への洗車作業と、調温等の効率化等の向上、又は一箇所に強風が吹出される弊害(吐出による騒音、損傷、人的被害等)の解消等が図れること等の特徴を有する。
(3)また、消音を図り、作業環境、生活等の環境、住宅事情や、地域事情等のそれぞれの状況に応じて騒音防止ができること、また洗車場において、24時間営業や、また工場等の建屋等の作業現場において、営業及び/又は作業が可能になり、昼夜を問わず、通常と略同じ営業及び/又は快適な作業を行えること等の特徴を有する。
(4)さらに、このチャンバー本体の卵形の内周面を介して、ノズル方向に整流状態で誘導する構成とした送風用のチャンバーとし、ノズルに整流された空気を確実に供給できること、またノズルに略均等に空気を供給できること等の特徴を有する。
(5)このチャンバーとノズルの構造を提供し、資源の有効利用と、乾燥の効率化、又は空気(冷暖気)の有効利用と、前述の(1)、(2)の目的を達成できること等の特徴を有する。
請求項の発明は、送風機と、送風機にダクトを介して設けた空気送風用で、断面視して卵形形状としたチャンバー本体と、チャンバー本体の収れん部に設けたノズルで構成した送風用のチャンバーは、両開口部に、それぞれ側板を設けて部屋を形成するとともに、部屋内に送られた空気を、チャンバー本体の卵形の内周面を介して、ノズル方向に整流状態で誘導する構造であって、
ノズルに設けたフィンは、フィンの支持側の折曲げ片を、チャンバー本体の本体外郭部に形成した断面視して鍵形の嵌合部に設け、板部を、本体外郭部に添接し、さらに、自由端折曲げ部を、ノズルの開口に添接し、板部及び/又は自由端折曲げ部を、本体外郭部に、出没自在に螺入した調整ねじを介して、本体外郭部及び/又は開口より接離可能とする構成とした送風用のチャンバーである。
請求項の発明は、請求項の目的を達成し、かつ収れん部に設けたノズルの最適な構造を提案できること等の特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1、又は請求項2に記載の送風用のチャンバーであって、
側板には、一個又は複数個の空気の導入口を設ける構成とした送風用のチャンバーである。
請求項3の発明は、請求項1、又は請求項2の目的を達成し、かつチャンバーの最適な構造を提案できること等の特徴を有する。
以下、本発明の実施の態様(形態)を説明する。
図面の説明をすると、図1−1は本発明の第一の実施例を説明する一部欠截の正面図、図1−2はその一部欠截の側面図、図2は第一の実施例の要部の断面図、図3は第二の実施例の要部の断面斜視図、図4は各実施例の両側板の鍔片と、チャンバー本体とを連繋する関係を説明した一部省略の断面図、図5−1は本発明を射出成形ラインに使用した一例を説明する模式図、図5−2は本発明を加工ラインに使用した一例を説明する模式図、図5−3は本発明を表面処理剤の乾燥ラインに使用した一例を説明する模式図、図5−4は本発明を洗浄ラインに使用した一例を説明する模式図、図5−5は本発明をビンの乾燥ラインに使用した一例を説明する模式図、図5−6は本発明を洗車機に使用した一例を説明する模式図である。
本発明において、ワークW(基板)、商品М(品物)、部品P、車輌C等の被洗浄物へ、チャンバーAに配備されたノズル(吐出口)3から空気を吐出し、洗浄作業及び/又は乾燥作業を行うのは、多種の用途及び/又は使用方法があるため、各例を挙げながら、説明する。これらの各例は、一例であり、限定されない。
図中1はチャンバーAの本体を構成するチャンバー本体で、このチャンバー本体1は、断面視して、卵形形状(これに類似する形状、例えば、略卵形形状、船底形状等)を呈し、本体外郭部1aを備える。そして、この本体外郭部1aの一方の卵形の内周面1a−1を、肉厚構造100とするとともに、その他方の収れん部1a−2を、肉厚構造101とする構造であり、かつこの卵形の形状とすることで、耐圧性の向上と、肉薄化及び/又は軽量化が図れ、また材料の軽減化、低コスト化が図れる実益がある。そして、この卵形形状は、後述する部屋Bの空気のスムーズな流れの確保と、騒音の発生の回避等に有効と考えられる。また量産化では、引抜き加工や、金型の一体成形が理想であり、前述の特徴と、精度の均一化が図れることが考えられる。尚、このチャンバー本体1の一方の卵形の内周面1a−1には、この箇所の肉厚構造100を活用し、その長手方向(長手方向の意味は、以下、同じ)に向かって、直線状の切条2(後述する部屋Bに達しない切条2)が開設されている。またこのチャンバー本体1の収れん部1a−2には、この箇所の肉厚構造101を活用し、ノズル3が設けられており、このノズル3の開口300の開度3aを調整可能とし(後述する)、このノズル3からの空気の吹出量と、スピードを可変可能とする。このノズル3の構造を採用することで、例えば、汎用的な取扱いが可能となり、利用分野の拡充、並びに本発明の有効利用とを図ることが可能となる。尚、このノズル3の開口300を、アルミ引出し成形時に確保するために、当て板(図示しない)を、このノズル3の全体、又は間欠的に挟込む操作をする。そして、この当て板は、後述する補強杆11を装着した後に、取外すが、この補強杆11で、チャンバー本体1の形状が保持されることから、ノズル3の開口300は確保される。即ち、この当て板は、形状確保と、ノズル3の破損回避等を意図する。
次に、チャンバー本体1と、他の構成部材とを介して、チャンバーAを構成する好ましい構造を説明する。このチャンバー本体1の長手方向の左右の開口部1a−3、1a−4(総称する場合には、両開口部1a−3、1a−4とする)は、側板4、4(4とする)を介して閉塞される。即ち、本体外郭部1aの長手方向に設けた凹部102に設けたねじ軸5、5・・・・・(5とする)の自由端に、この側板4の孔をそれぞれ貫設し、この自由端に緊締する止めねじ6、6・・・・・(6とする)を介して固定し、チャンバーAの外郭が形成される。またこのノズル3の長手方向に沿ってフィン8が設けられ、このノズル3の開口300の開度3a調整を図るので、その好ましい構造を説明する。このフィン8の支持側の折曲げ片8aを、前記チャンバー本体1の本体外郭部1aに形成した断面視して鍵形の嵌合部103に差込み係止して設ける。そして、そのフィン8の板部104を、前記内周面1a−1に添接(接離)する。またそのフィン8の自由端折曲げ部105を、前記ノズル3の開口300に添接(接離)する構造である。そして、前記板部104の中心箇所のやや下側には、本体外郭部1aに、出没自在に螺入した調整ねじ9が添接される構造となっており、この調整ねじ9の螺入又は螺戻で、当該調整ねじ9の自由端が、チャンバーAに形成された部屋Bに出没自在に設けられる構造である。従って、この調整ねじ9の自由端の部屋Bへの突出で、板部104を、内周面1a−1より離間するとともに、フィン8が開口300の壁面より離間し、開度3aが狭められる構造であり、また逆に、この調整ねじ9の自由端の部屋Bからの後退で、板部104を、内周面1a−1に接近するとともに、フィン8が開口300の壁面に接触し、開度3aが広げられる構造であり、この開度3aの調整による効果は、前述の通りである。尚、この開口300の開度3aは、開口300の一方の壁面と、フィン8の自由端折曲げ部105とで構成される。
またチャンバー本体1の肉厚構造100に開設した切条2に、止め具10を移動可能(図1−1の矢印イ方向)に設け、このチャンバーAの支持の方法の多様化と、方向転換(旋回)を図ることを意図する。例えば、止め具10を一個、又は複数個設け、吊下げ及び/又は立設して設ける。また止め具10を、切条2の略中心に一個、又は複数個設け、この止め具10を支点として、水平方向で旋回する構造、また同様に鉛直方向で回転する構造等の如く、多様な方法が可能となり有益である。
図中11は補強杆で、この補強杆11を、収れん部1a−2の上方の肉厚構造101に、一本又は複数本差渡し、チャンバー本体1を補強する。これにより、チャンバーAの耐久性と、肉薄化及び/又は軽量化等に役立てる。
そして、少なくとも、一方側の側板4には、導入口20(吸込口)及び/又は導入管21(吸込管)が設けられている。そして、この導入管21には、ダクト22(配管)を介して圧縮機、ブロワ等の送風機23が接続されている。従って、送風機23からの空気は、ダクト22、導入管21並びに導入口20を介して、チャンバーAの部屋Bに供給される。その後、チャンバー本体1の卵形の内周面1a−1に沿って流れ、ノズル3から吹出される。
尚、この第一の実施例において、図示しないが、例えば、チャンバー本体1の内周面1a−1の均一化、及び/又はチャンバーAの部屋Bの断面面積を、狭くすること、或いはこの内周面1a−1に堰部(図示せず)を形成すること等を介して、整流作用の向上と、ノズル3からの吹出しスピードの確保と、吹出し距離の確保等を図ることも可能である。
また、図3は第二の実施例を示しており、チャンバーAの部屋B内に、空気導入用のパイプ24を設ける構成である。このパイプ24は、その長手方向にスリット25が設けられており、このスリット25を介して吐出した空気が、前記チャンバー本体1の卵形の内周面1a−1を介して、ノズル3の方向に整流状態で誘導される。このパイプ24により、例えば、このパイプ24の数箇所をバネ等の可撓性部材で支持し、部屋Bの長手方向を軸として、可動(回転)可能とすることで、パイプ24のスリット25の方向を変更することができる。そして、この第二の実施例において、図示しないが、例えば、チャンバー本体1の内周面1a−1と、このパイプ24とで形成されるチャンバーAの部屋Bの断面面積を、狭くすること、及び/又はチャンバー本体1の肉厚構造100の均一化等を介して、整流作用の向上と、ノズル3からの吹出しスピードの確保と、吹出し距離の確保等を図ることも可能である。
そして、図5−1〜図5−6は、本発明の使用の各一例を示したものであり、その説明をする。先ず、図5−1は、射出成形ラインに使用した一例を説明する模式図であり、連続成形品の水切り用として、ノズル3から吹出した冷風(又は温風)等の風(以下、風とする)を利用する。図5−2は、機械加工ラインに使用した一例を説明する模式図であり、部品Pの清掃用として、ノズル3から吹出した風を利用する。次に、図5−3は、表面処理剤の乾燥ラインに使用した一例を説明する模式図であり、加工圧延部品Pの乾燥用として、ノズル3から吹出した風を利用する。さらに、図5−4は、洗浄ラインに使用した一例を説明する模式図であり、ワークW(基板)の洗浄後の水切り用として、ノズル3から吹出した風を利用する。図5−5は、ビン等の商品Mの乾燥ラインに使用した一例を説明する模式図であり、洗浄後の商品Mの乾燥用として、ノズル3から吹出した風を利用する。そして、図5−6は、洗車機に使用した一例を説明する模式図であり、車輌Cの水切り及び/又は乾燥用として、ノズル3(トップノズル及び/又はサイドノズル)から吹出した風を利用する。
図中、矢印は、空気、風の流れを示している。
図1−1は本発明の第一の実施例を説明する一部欠截の正面図 図1−2はその一部欠截の側面図 図2は第一の実施例の要部の断面図 図3は第二の実施例の要部の断面斜視図 図4は各実施例の両側板の鍔片と、チャンバー本体とを連繋する関係を説明した一部省略の断面図 図5−1は本発明を射出成形ラインに使用した一例を説明する模式図 図5−2は本発明を加工ラインに使用した一例を説明する模式図 図5−3は本発明を表面処理剤の乾燥ラインに使用した一例を説明する模式図 図5−4は本発明を洗浄ラインに使用した一例を説明する模式図 図5−5は本発明をビンの乾燥ラインに使用した一例を説明する模式図 図5−6は本発明を洗車機に使用した一例を説明する模式図
1 チャンバー本体
1a 本体外郭体
1a−1 内周面
1a−2 収れん部
1a−3 開口部
1a−4 開口部
100 肉厚構造
101 肉厚構造
102 凹部
103 嵌合部
104 板部
105 自由端折曲げ部
2 切条
3 ノズル
3a 開度
300 開口
4 側板
5 ねじ軸
6 止めねじ
8 フィン
8a 折曲げ片
9 調整ねじ
10 止め具
11 補強杆
20 導入口
21 導入管
22 ダクト
23 送風機
24 パイプ
25 スリット
A チャンバー
B 部屋
W ワーク
М 商品
P 部品
C 車輌

Claims (3)

  1. 送風機と、この送風機にダクトを介して設けた空気送風用で、断面視して卵形形状としたチャンバー本体と、このチャンバー本体の収れん部に設けたノズルで構成した送風用のチャンバーは、両開口部に、それぞれ側板を設けて部屋を形成するとともに、この部屋内に送られた空気を、このチャンバー本体の卵形の内周面を介して、ノズル方向に整流状態で誘導する構造であって、
    当該チャンバー本体の本体外郭部の両端部内側に設けた複数の凹部に、ねじ軸を設け、また、このチャンバー本体の長手方向で、かつこの本体外郭部に切条を形成し、さらに、当該チャンバー本体の両開口部を、それぞれ塞ぐ側板と、この対の側板に設けた孔より、挿入した複数の止めねじを、前記ねじ軸の自由端にそれぞれ螺着し、この対の側板で前記両開口部を閉塞し、また、前記切条に、前記チャンバー本体を支持する複数の止め具を移動可能に設ける構成した送風用のチャンバー。
  2. 送風機と、この送風機にダクトを介して設けた空気送風用で、断面視して卵形形状としたチャンバー本体と、このチャンバー本体の収れん部に設けたノズルで構成した送風用のチャンバーは、両開口部に、それぞれ側板を設けて部屋を形成するとともに、この部屋内に送られた空気を、このチャンバー本体の卵形の内周面を介して、ノズル方向に整流状態で誘導する構造であって、
    前記ノズルに設けたフィンは、このフィンの支持側の折曲げ片を、前記チャンバー本体の本体外郭部に形成した断面視して鍵形の嵌合部に設け、その板部を、前記本体外郭部に添接し、さらに、その自由端折曲げ部を、前記ノズルの開口に添接し、前記板部及び/又は自由端折曲げ部を、前記本体外郭部に、出没自在に螺入した調整ねじを介して、前記本体外郭部及び/又は開口より接離可能とする構成とした送風用のチャンバー。
  3. 請求項1、又は請求項2に記載の送風用のチャンバーであって、
    前記側板には、一個又は複数個の空気の導入口を設ける構成とした送風用のチャンバー。
JP2007165405A 2007-06-22 2007-06-22 送風用のチャンバー Active JP5139731B2 (ja)

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