JP5139709B2 - 指針体駆動装置および指針式計器 - Google Patents

指針体駆動装置および指針式計器 Download PDF

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Description

本発明は、車両等に搭載される指針式計器および該指針式計器で用いられる指針体駆動装置に関するものである。
速度計やエンジン回転数計等、指針式計器の車両等への配設時において、配置スペースの効率化を図るため、計器内の表示領域に複数の指標等を表示することが提案されている。
例えば、特許文献1に示される指針式計器100においては、図9、10に示すように、回路基板101と、この回路基板101上に配置される表示装置102と、この表示装置102の周囲を覆うように配置されるケース体103と、このケース体103の前方に配置される指標板104と、この指標板104の前方に位置して引き回される柔軟部材105と、この柔軟部材105に固定されるホルダ106と、このホルダ106を介して柔軟部材105に固定される指針107と、柔軟部材105を移動案内するガイド体109と、このガイド体109の前方側を含む所要領域を覆う被覆パネル110とを備える。
柔軟部材105は、その一部が、ガイド体109に内包されて指標板104の指標部104aに沿って延びるように引き回されるとともに、他の一部が、駆動装置108に連動する駆動歯車Gおよび複数個のテンションローラRに架設されている。そして、柔軟部材105が、駆動装置108によりその長手方向に移動されることで、ホルダ106を介して柔軟部材105に固定された指針107が、指標部104aに沿って移動されて指標を指し示すことで、利用者に対して計測値を表示していた。
特開2005−43287
しかしながら、特許文献1に示される指針式計器においては、柔軟部材105の引き回し構造が、即ち、柔軟部材105の長さや、柔軟部材105を移動案内するガイド体109の形状、テンションローラRの配置等が、指標板104に合わせて構成されているため、指標板104のサイズや、指標部104aの配列形状が変更された場合に、新たに指針駆動構造を設計し直す必要がある。そのため、形状の異なる指針式計器間で指針駆動構造の共通化を図ることができず、指針式計器の開発コスト低減および製造コスト低減の支障となり、問題とされていた。
したがって、本発明の目的は、指標の配列形状の異なる文字板に対して共通に用いることができる指針体駆動装置、および、該指針体駆動装置が用いられる指針式計器を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1に記載の指針体駆動装置は、文字板に配列された指標を指示するように前記文字板に対して配設される指針体と、前記指標の配列に沿いつつ前記文字板と平行に配設されるレール部と、前記指針体が固定されるとともに前記レール部に沿って引き回される柔軟部材と、前記指針体が計測量に応じた指示位置に位置づくように前記柔軟部材を前記指標の配列に沿って移動させる駆動部と、を有する指針体駆動装置において、前記レール部は、前記指標の配列に沿って変形可能に構成され、前記柔軟部材が前記レール部の周囲に沿って引き回されるように、前記柔軟部材を前記レール部に向けて付勢するための付勢部材を有していることを特徴とするものである。
請求項に記載の指針体駆動装置は、請求項1記載の指針体駆動装置において、前記レール部は、前記柔軟部材を移動案内する複数の第1の回動体と、前記複数の第1の回動体を回動自在に軸支して前記指標の配列に沿うように位置づける支持部材と、を有することを特徴とするものである。
請求項に記載の指針体駆動装置は、請求項1又は2に記載の指針体駆動装置において、前記付勢部材は、前記レール部によって回動自在に軸支される第2の回動体であることを特徴とするものである。
請求項に記載の指針式計器は、請求項1〜のいずれか一項に記載の指針体駆動装置と、前記指標が配列された文字板と、を有することを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、本発明に係る指針体駆動装置は、文字板上の指標の配列に沿って変形が可能であることから、形状や指標の配列の異なる複数の文字板に対して配設することができる。そのため、前記複数の文字板において共通して用いることが可能となり、各々の文字板に合わせた指針体駆動装置の新規開発コストが削減可能となるとともに、量産効果による製造コストの低減が可能となる。
また、請求項に記載の発明によれば柔軟部材がレール部の周囲に沿って引き回されるように、柔軟部材をレール部に向けて付勢するための付勢部材を有することから、柔軟部材がレール部から離れて引き回されることがなくなる。例えば、レール部を円弧状に湾曲させた場合において、円弧状の内側を通る柔軟部材が、弦状に引き回されることなく、この付勢部材によってレール部に沿うように付勢される。そのため、レール部、即ち、指針体駆動装置の配設に要する領域を小さくすることが可能となり、また、指針体駆動装置に近接して他の部材を配置することが可能となり、よって、指針体駆動装置を配設する領域を有効に利用することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、柔軟部材を移動案内する複数の第1の回動体と、前記複数の第1の回動体を軸支して文字板上の指標の配列に沿うように位置づける支持部材と、を有していることから、レール部に沿って引き回された柔軟部材を、指標の配列に沿って円滑に移動することができる。そのため、柔軟部材およびレール部にかかる摩擦抵抗が軽減され、各部材の摩耗等の摩擦抵抗に伴う問題を解消または軽減することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、付勢部材として、レール部に回動自在に軸支される第2の回動体を有していることから、レール部に沿って引き回された柔軟部材を、レール部に沿って円滑に移動することができる。そのため、柔軟部材およびレール部にかかる摩擦抵抗が軽減され、各部材の摩耗等の摩擦抵抗に伴う問題を解消または軽減することができる。
請求項に記載の発明によれば、本発明にかかる指針式計器は、請求項1〜のいずれか一項に記載の指針体駆動装置を有していることから、指針体駆動装置の新規開発コストが削減可能となるとともに、量産効果による製造コストの低減が可能となり、よって、指
針式計器にかかるコストを低減することができる。
(実施例1)
次に、本発明に係る第1の実施形態について、図1〜5を参照して説明する。
指針式計器1は、指標3aが配列された文字板3と、文字板3の後方に配置された指針体駆動装置2と、で構成されている。また、指針式計器1は、防塵等から保護するために、前面に透明カバーが配置された計器ケース(図示なし)に格納されて、車両等に搭載される。
文字板3は、合成樹脂を基材として半円形状に形成されており、その中央部には文字板3と相似形状の開口部3bが設けられている。文字板3の後方には、例えば、液晶パネルなどの図示しない表示装置が配置されており、開口部3bを介して、その表示装置が利用者に視認される。また、指針体4とともに測定値を表示する指標3aが、文字板3の外縁に沿って円弧状に配列されている。文字板3には、例えば、透明な合成樹脂板が用いられ、指標3aを除いた表面に遮光インクが印刷されて、背面に配置された光源によって照らされることにより、指標3aが発光して、利用者への表示が行われる。
指針体駆動装置2は、指標3aを指示するように文字板3に対して配設される指針体4と、指標3aの配列に沿いつつ文字板3と平行に配設されるレール部6と、指針体4が固定されるとともにレール部6に沿って引き回されるワイヤ5と、指針体4が計測量に応じた指示位置に位置づくようにワイヤ5を指標3aの配列に沿って移動させる駆動部7と、を有している。
指針体4は、合成樹脂を基材として形成されており、長方形板上のベース部4aと、ベース部4aの一つの長辺の中央部から下方(図1下方向)に垂直に延設された指針4bと、で構成されている。ベース部4aは、その下面部がレール部6に当接されるように、レール部6の曲率に合わせて湾曲されている。また、ベース部4aには、その長手方向に沿って帯状に形成された突部4cが、その下面(即ち、レール部6と当接する面)の中央に配設されており、突部4cがレール部6の中央の間隙に嵌ることで、レール部6からはずれることなく、レール部6に沿って移動される。
レール部6は、合成樹脂を基材とした複数の節部材10、20、30が、互いに回動可能に連接され、詳細には、レール部6の先端には節部材30が配設され、以降、節部材20、節部材10が交互に連接されて構成されており、基端部に位置した節部材10が駆動部7のアーム部53に取り付けられる。また、レール部6の周囲に沿って、ワイヤ5を円滑に移動案内する複数のガイドプーリ41、42、43が配設されている。レール部6は、レール部6の側部(即ち、10R、20R、30Rの側面)を文字板3に当接または近接して計器ケースに固定され、且つ、レール部6の上面部が文字板3の外縁(即ち、指標3a)に沿うように円弧状に湾曲されて配設されている。また、レール部6には、指針体4が、指針4bを文字板3の前方に位置づけるように、ベース部4aをレール部6の上面部に当接して配置されている。
節部材10は、二等辺三角形状に形成された一対の節板10L、10Rが相対して結合され、それらの間にワイヤ5を移動案内する複数のガイドプーリを狭持して、構成されている。節板10Lは、それぞれの底角(即ち、2つの等しい角)部に、節部材20を回動可能に連接するための連結穴11が設けられており、その頂角(即ち、2つの等しい辺がなす角)部に、小ガイドプーリ42を回動自在に軸支する円柱形状のガイド軸12aが配設されている。節板10Rは、その底角部に、連結軸が挿通されて節部材20(または駆動部7)と回動可能に連接するための連結穴(図示なし)が配設されており、その頂角部に、ガイド軸12aの先端を嵌合し、節板10L、10Rを相対して固定するガイド軸穴(図示なし)が配設されている。
節部材20は、二等辺三角形状に形成された一対の節板20L、20Rが相対して結合され、それらの間にワイヤ5を移動案内する複数のガイドプーリを狭持して、構成されている。節板20Lは、それぞれの底角部に、節部材10、30を回動可能に連接し、且つ、大ガイドプーリ41を回動自在に軸支する円柱形状の連結軸21aが設けられており、その頂角部に、小ガイドプーリ42を回動自在に軸支する円柱形状のガイド軸22aが配設されている。節板20Rは、その底角部に、連結軸21aの先端を嵌合し、節板20L、20Rを相対して固定する連結軸穴(図示なし)が配設されており、その頂角部に、ガイド軸22aの先端を嵌合し、節板20L、20Rを相対して固定するガイド軸穴(図示なし)が配設されている。
節部材30は、二等辺三角形状に形成された一対の節板30L、30Rが相対して結合され、それらの間にワイヤ5を移動案内する複数のガイドプーリを狭持して、構成されている。節板30Lは、レール部6の先端側に位置する底角部に、先端ガイドプーリ43を回動自在に軸支する円柱形状の先端軸33aが設けられており、他の底角部に、節部材20を回動可能に連接する連結穴31が設けられており、その頂角部に、小ガイドプーリ42を回動自在に軸支する円柱形状のガイド軸32aが配設されている。節板30Rは、レール部6の先端側に位置する底角部に、先端軸33aの先端を嵌合し、節板30L、30Rを相対して固定する先端軸穴(図示なし)が配設されており、他の底角部に、連結軸21aが挿通されて節部材20を回動可能に連接するための連結穴(図示なし)が設けられており、その頂角部に、ガイド軸32aの先端を嵌合し、節板30L、30Rを相対して固定するガイド軸穴(図示なし)が配設されている。なお、節部材10、20、30は請求項の支持部材に相当する。また、各節部材の形状および構造は、上記に限定されるものではなく、指標3aに沿って変形可能な構造であればどのようなものであっても良い。
大ガイドプーリ41は、円筒のそれぞれの両端部にフランジが設けられた形状であり、その円筒内に連結軸21aが挿通されることで回動自在に軸支され、フランジ間に通されるワイヤ5を滑らかに移動案内する。小ガイドプーリ42は、円筒形状に形成されており、その円筒内にガイド軸12a、22a、32aが挿通されることで回動自在に軸支され、ワイヤ5を滑らかに移動案内するとともに、ワイヤ5をレール部6に沿うように付勢している。先端ガイドプーリ43は、円筒のそれぞれの両端部にフランジが設けられた形状であり、その円筒内に先端軸33aが挿通されることで回動自在に軸支され、フランジ間に通されるワイヤ5を滑らかに移動案内する。各ガイドプーリは合成樹脂を基材として形成されている。なお、大ガイドプーリ41は、請求項の複数の第1の回動体に相当し、小ガイドプーリ42は、請求項の第2の回動体、即ち、付勢部材に相当する。
ワイヤ5は、請求項の柔軟部材に相当し、例えば、ガラス繊維を織り込んだ布材を心材とし、その周囲をゴム系材料で覆った紐状の部材であって、柔軟性且つ非伸縮性を有する部材である。また、ワイヤ5は、指針体4のベース部4aに、図示しない取付手段(例えば、接着剤)によって固定される。
駆動部7は、ケース51と、ケース51の前面に取り付けられるカバー54と、ケース51の後面に取り付けられるモータ8と、で構成される。また、ケース51およびカバー54には、レール部6を支持する一対のアーム部53が設けられている。
モータ8は、図示しない制御部に接続されており、測定量に応じて制御部から発せられる信号に基づいて、その駆動軸8aを回動させる、既存のものである。また、モータ8の容器の外周には、複数のブラケット8bが設けられており、図示しないネジ等によって、ケース51に固定される。
ケース51は、周囲を壁部で仕切られた収容部52と、収容部52の壁部外面に連接された平板からなるアーム部53とで構成される。収容部52には、駆動軸穴52aと、テンションプーリ軸52bと、補助プーリ軸52cと、センサ穴52dと、が配設されている。駆動軸穴52aには、モータ8の駆動軸8aが挿通され、駆動軸8aの先端には、ワイヤ5が巻き付けられた駆動プーリ55が固定されている。そして、測定量に応じてモータ8が駆動軸8aを回動することで、駆動プーリ55が回動し、ワイヤ5がその長手方向に移動される。テンションプーリ軸52bは、後述するテンションプーリ57を回動自在に軸支する。補助プーリ軸52cは、円周に沿って一対のフランジが設けられた円板状の補助プーリ56aを、回動自在に軸支する。
一対のアーム部53は、ケース51とカバー54とに設けられた一対の平板部であり、レール部6を支持するように形成されている。詳細には、ケース51のアーム部53には、レール部6の基端に位置する節部材10が回動可能に連接される円柱形状の連結軸53aと、ワイヤ5を移動案内する円筒形状の補助プーリ56b、56cが回動自在に軸支される円柱形状のガイド軸53b、53cと、が配設され、カバー54のアーム部53には、これら連結軸53a、ガイド軸53b、53cのそれぞれの先端を嵌合する図示しない連結穴、および、ガイド軸穴が配設されている。
テンションプーリ57は、円板状に形成され、その円周に沿って一対のフランジが設けられており、一対のフランジによって形成された溝に沿ってワイヤ5が巻き付けられている。図5に示すように、テンションプーリ57のカバー54と相対する面側(図5カバー側)には、スプリング58の形状に合わせて直方体形状にくりぬかれたスプリング格納部57aと、スプリング格納部57aの一端部に円柱形状に立設されたスプリング固定部57bと、テンションプーリ57の外縁からやや内側に位置して円筒形状にくりぬかれたワイヤ固定部57cと、が設けられている。また、テンションプーリ57のケース51(即ち、収容部52の内面)と相対する面側(図5ケース側)には、テンションプーリ57の回動量の検出に用いられる縞模様57dが設けられている。
スプリング58は、針金を螺旋状に巻いた弾力部材であり、その一端をスプリング固定部57bに固定されて、スプリング格納部57aに格納される。スプリング58の他の一端には、ワイヤ5の一端が取り付けられ、そして、ワイヤ5の他の一端はワイヤ固定部57cに取り付けられる。つまり、ワイヤ5の一端は、スプリング58を介して、テンションプーリ57に取り付けられていることから、ワイヤ5には、スプリング58によって、常時適切なテンションがかけられている。なお、スプリング以外にも、弾力性を有し、ワイヤに対してテンションを与えられるものであれば、他のものを用いても良い。
縞模様57dは、図5に示すように、白色と黒色に交互に塗り分けられており、テンションプーリ57が回動されることにより、ケース51に設けられたセンサ穴52dを横切って通過し、その通過回数および通過方向が図示しない光センサによって検出され、それら検出情報に基づいて、テンションプーリ57の回動量、即ち、ワイヤ5の移動量が検出されて制御部へフィードバックされる。なお、縞模様以外にも、例えば凹凸などを設けて、テンションプーリの回動量を検出しても良い。また、光センサは、例えば、発光素子と受光素子とが同方向を向いて配置され、発光素子が発光した光の反射光を受光素子で受け、光を反射した領域の色、または、光を反射したものまでの距離等を検出するものである。なお、光センサではなく、プーリの回転量を検出できれば、磁電変換素子式などの他の方式のセンサでも良い。
なお、ケース51、カバー54、駆動プーリ55、補助プーリ56a、56b、56c、および、テンションプーリ57は、合成樹脂を基材として形成されている。また、上述した各部材のうち合成樹脂を基材として形成されているものについては、合成樹脂に限定されるものではなく、各部材の形状および機能が実現できるものであれば、どのような材料を用いてもよい。
また、本実施例においては、駆動プーリとテンションプーリを別個に設けているが、モータの駆動軸に直接テンションプーリを取り付けることで、ワイヤを移動させるようにしてもよい。その場合、駆動プーリが削減できるため、指針体駆動装置を、さらに、小型化することができ、また、部品コストを低減することができる。
次に、指針体駆動装置2および指針式計器1の組み立てについて、図1、2、4を参照して説明する。
まず、節板30Lの先端軸33aに先端ガイドプーリ43を取り付け、ガイド軸32aに小ガイドプーリ42を取り付ける。そして、節板30Lの連結穴31に節板20Lの一方の連結軸21aを挿通するとともに、大ガイドプーリ41を前記一方の連結軸21aに取り付け、ガイド軸22aに小ガイドプーリ42を取り付ける。そして、前記節板20Lの他方の連結軸21aを、節板10Lの一方の連結穴11に挿通するとともに、大ガイドプーリ41を前記他方の連結軸21aに取り付け、ガイド軸12aに小ガイドプーリ42を取り付ける。そして、前記節板20Lとは別の節板20Lの一方の連結軸21aを、節板10Lの他方の連結穴11に挿通するとともに、大ガイドプーリ41を該一方の連結軸21aに取り付ける。以降、レール部6の基端部に至るまで、節板20Lと節板10Lとを交互に連結する。
次に、レール部6の基端に位置する節板10Lの連結穴11に、ケース51のアーム部53に設けられた連結軸53aを挿通して、レール部6をケース51に連結する。そして、モータ8の駆動軸8aを、ケース51に設けられた駆動軸穴52aに挿通し、ブラケット8bによってモータ8をケース51に固定する。そして、駆動プーリ55、補助プーリ56a、56b、56c、テンションプーリ57を、ケース51に設けられた各プーリを軸支する軸部に取り付ける。
次に、ワイヤ5の一端を、テンションプーリ57のワイヤ固定部に取り付ける。そして、ワイヤ5をテンションプーリ57の外周に数回巻き付け、補助プーリ56aと駆動プーリ55との間、および、補助プーリ56bと補助プーリ56cとの間を通して、レール部6に配設された大ガイドプーリ41に沿って、先端ガイドプーリ43まで引き回す。そして、先端ガイドプーリ43で折り返し、小ガイドプーリ42と大ガイドプーリ41との間を通して、ケース51まで戻し、駆動プーリ55に数回巻き付けたあと、さらに、テンションプーリ57に再度数回巻き付け、最後にワイヤ5の他の一端をスプリング58の一端に取り付ける。そして、スプリング58をスプリング格納部57aに格納し、スプリング58の他の一端をスプリング固定部57bに取り付けて固定する。このとき、テンションプーリ57には、指針体4の移動量分以上の長さでワイヤ5が巻き付けられており、指針体4の移動途中において、テンションプーリ57から引き出されるワイヤ5が、その端部に至らないように調整されている。
次に、指針体4のベース部4aをワイヤ5に取り付け、指針体4を各節部材の上面に当接して配置する。そして、レール部6の先端側から順に、節板30R、節板20R、節板10Rをそれぞれ対応する節部材に取り付け、以降、節板20Rと節板10Rとを交互に取り付けて、最後にカバー54をケース51に取り付けて、指針体駆動装置2が組み立てられる。そして、文字板3の外縁に沿うようにレール部6を湾曲させて、指針体駆動装置2の側部を文字板3の後面に当接させて固定することで、指針式計器1が組み立てられる。
指針式計器1は、図示しない計器ケースに格納されて車両等に搭載され、指針体駆動装置2のモータ8が、図示しない制御装置に接続される。そして、この制御装置から出力される信号に基づいて、モータ8が駆動プーリ55を回動してワイヤ5を移動し、それに伴いワイヤ5に固定された指針体4が移動して、計測量に応じた指標を差し示すことで、利用者への表示を行う。
上述した第1の実施形態によれば、指針体駆動装置2は、互いに回動可能に連接された節部材10、20、30によって構成されており、文字板上の指標の配列に沿って変形が可能であることから、形状や指標の配列の異なる複数の文字板に対して配設することができる。そのため、前記複数の文字板において共通して用いることが可能となり、個々の文字板に合わせた指針体駆動装置の新規開発コストが削減可能となるとともに、量産効果による製造コストの低減が可能となる。
また、指針体駆動装置2は、ワイヤ5がレール部6の周囲に沿って引き回されるように、ワイヤ5をレール部6に対して付勢する小ガイドプーリ42を有することから、レール部6を円弧状に湾曲させた場合において、円弧状の内側を通るワイヤ5が、この小ガイドプーリ42によってレール部6に沿って引き回される。そのため、レール部6、即ち、指針体駆動装置2の配設に要する領域を小さくすることが可能となり、また、指針体駆動装置2に近接して他の部材を配置することが可能となり、例えば、文字板3の開口部3bの領域に他の表示装置を配設することができる。よって、指針体駆動装置2を配設する領域を有効に利用することが可能となる。また、小ガイドプーリ42は、節部材10、20、30に回動自在に配設されていることから、レール部6に沿って引き回されたワイヤ5を、レール部6に沿って付勢しつつ円滑に移動することができる。そのため、ワイヤ5およびレール部6にかかる摩擦抵抗が軽減され、各部材の摩耗等の摩擦抵抗に伴う問題を解消または軽減することができる。
また、指針体駆動装置2は、ワイヤ5を移動案内する複数の大ガイドプーリ41を有していることから、レール部6に沿って引き回されたワイヤ5を、指標3aの配列に沿って円滑に移動することができる。そのため、ワイヤ5およびレール部6にかかる摩擦抵抗が軽減され、各部材の摩耗等の摩擦抵抗に伴う問題を解消または軽減することができる。
また、テンションプーリ57が、その内部にワイヤ5を取り付けるスプリング58を有していることから、ワイヤ5のたるみを防ぐテンション機構を別途設ける必要がなく、指針体駆動装置2を小型化することができ、指針体駆動装置2を配設する領域を有効に利用することが可能となる。
また、テンションプーリ57が、縞模様57dを有しており、センサによって計測されたテンションプーリ57の回動量が制御装置にフィードバックされることから、テンションプーリ57の回動量、即ち、ワイヤ5の移動量の補正が可能となり、より正確に計測値を表示することができる。
また、指針式計器1は、指針体駆動装置2を有することから、開発コストおよび製造コストの低減が可能であり、また、各部材の摩耗等の摩擦抵抗に伴う問題を解消または軽減することができる。
(実施例2)
次に、本発明に係る第2の実施形態について、図6、7を参照して説明する。
指針式計器71は、指標73aが配列された文字板73と、文字板73の後方に配置された指針体駆動装置72と、で構成されている。
文字板73は、合成樹脂を基材として半円形状に形成されており、その中央部には文字板3と相似形状の開口部73bが設けられている。また、指針体74とともに測定値を表示する指標73aが、文字板3の内縁部、即ち、開口部73bに沿って円弧状に配列されている。
指針体駆動装置72は、指標73aを指示するように文字板73に対して配設される指針体74と、指標73aの配列に沿いつつ文字板73と平行に配設されるレール部6と、指針体74が固定されるとともにレール部6に沿って引き回されるワイヤ5と、指針体74が計測量に応じた指示位置に位置づくようにワイヤ5を指標73aの配列に沿って移動させる駆動部7と、を有している。なお、レール部6と、ワイヤ5と、駆動部7とについては、前述した第1の実施形態と同一であり、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
指針体74は、合成樹脂を基材として形成されており、長方形板上のベース部74aと、ベース部74aの一つの長辺の中央部から上方(図6上方向)に垂直に延設された指針74bと、で構成されている。ベース部74aは、その下面部がレール部6に当接されるように、レール部6の曲率に合わせて湾曲されている。また、ベース部74aには、その長手方向に沿って帯状に形成された突部74cが、その下面(即ち、レール部6と当接する面)の中央に配設されており、突部74cがレール部6の中央の間隙に嵌ることで、レール部6からはずれることなく、レール部6に沿って移動される。
そして、指針式計器71は、指針体駆動装置72が、文字板73の内縁部、即ち、開口部73bの縁に沿うようにレール部6を湾曲され、且つ、指針体74が文字板73の内縁側から指標73aを指示するように、文字板73の後方に固定されて組み立てられる。
上述した第2の実施形態によれば、第1の実施形態での効果に加え、文字板73および指針体駆動装置72は、指針体74が文字板73の内縁側から指標73aを指示するように、配設されていることから、指針体74は、文字板73の内縁に沿って移動する。そのため、利用者に対して、第1の実施形態とは異なる表示形態を提供することができる。
(実施例3)
次に、本発明に係る第3の実施形態について、図8を参照して説明する。
指針式計器81は、第1の指標83Aaが配列された第1の文字板83Aと、第1の文字板83Aの後方に配置された第1の指針体駆動装置2Aと、第2の指標83Baが配列された第2の文字板83Bと、第2の文字板83Bの後方に配置された第2の指針体駆動装置2Bと、で構成されている。なお、第1の指針体駆動装置2Aおよび第2の指針体駆動装置2Bは、第1の実施形態の指針体駆動装置2と同一であり、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
第1の文字板83Aは、円弧形状に形成されており、その中央部には半円形状の開口部83Abが設けられている。また、第1の文字板83Aの外縁に沿って第1の指標83Aaが配列されている。第2の文字板83Bは、前記開口部83Abよりやや小さい半円形状に形成されており、第1の文字板83Aと同一平面となるように、前記開口部83Abに配設される。また、第2の文字板83Bの外縁に沿って第2の指標83Baが配列されている。
そして、指針式計器81は、指針体4Aが第1の文字板83Aの外縁から第1の指標83Aaを指示するように、第1の指針体駆動装置2Aが第1の文字板83Aの外縁に沿ってレール部6Aを湾曲し、第1の指針体駆動装置2Aの側部を第1の文字板83Aの後面に当接させて固定されるとともに、指針体4Bが第2の文字板83Bの外縁から第2の指標83Baを指示するように、第2の指針体駆動装置2Bが第2の文字板83Bの外縁に沿ってレール部6Bを湾曲し、第2の指針体駆動装置2Bの側部を第2の文字板83Bの後面に当接または近接させて計器ケースに固定されて組み立てられている。
上述した第3の実施形態によれば、第1の実施形態での効果に加え、指針体駆動装置2A、2Bを有していることから、一つの計器表示領域において、同一の指針体駆動装置を複数用いて、複数の表示を行うことができる。そのため、部材の共通化により指針体駆動装置のコスト低減が可能であり、複数の測定値を表示できる指針式計器を安価に提供することが出来る。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の第1の実施形態の指針式計器の斜視図。 本発明の第1の実施形態の指針体駆動装置の斜視図。 図2に示す指針体駆動装置の正面図。 図2に示す指針体駆動装置の分解立体図。 図2に示す指針体駆動装置において用いられるテンションプーリの正面図。 本発明の第2の実施形態の指針式計器の斜視図。 本発明の第2の実施形態の指針体駆動装置の斜視図。 本発明の第3の実施形態の指針式計器の正面図。 従来の指針式計器の断面図。 従来の指針式計器の正面図。
符号の説明
1 指針式計器
2 指針体駆動装置
3 文字板
3a 指標
4 指針体
5 ワイヤ(柔軟部材)
6 レール部
7 駆動部
10、20、30 節部材(支持部材)
41 大ガイドプーリ(第1の回動体)
42 小ガイドプーリ(付勢部材、第2の回動体)
43 先端ガイドプーリ

Claims (4)

  1. 文字板に配列された指標を指示するように前記文字板に対して配設される指針体と、前記指標の配列に沿いつつ前記文字板と平行に配設されるレール部と、前記指針体が固定されるとともに前記レール部に沿って引き回される柔軟部材と、前記指針体が計測量に応じた指示位置に位置づくように前記柔軟部材を前記指標の配列に沿って移動させる駆動部と、を有する指針体駆動装置において、
    前記レール部は、前記指標の配列に沿って変形可能に構成され、前記柔軟部材が前記レール部の周囲に沿って引き回されるように、前記柔軟部材を前記レール部に向けて付勢するための付勢部材を有していることを特徴とする請求項1に記載の指針体駆動装置。
  2. 前記レール部は、前記柔軟部材を移動案内する複数の第1の回動体と、前記複数の第1の回動体を回動自在に軸支して前記指標の配列に沿うように位置づける支持部材と、を有することを特徴とする請求項1記載の指針体駆動装置。
  3. 前記付勢部材は、前記レール部によって回動自在に軸支される第2の回動体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の指針体駆動装置。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の指針体駆動装置と、前記指標が配列された文字板と、を有することを特徴とする指針式計器。
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