JP5139654B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機、プログラム及び情報記憶媒体に関する。
従来から外周面に図柄が配列された複数のリールを備えた遊技機(回胴式遊技機、スロットマシン)が知られている。この種の遊技機は、メダルやパチンコ玉などの遊技媒体に対して一定の遊技価値を付与し、このような遊技媒体を獲得するための遊技を行うものである。また、この種の遊技機は、遊技者の操作に基づいて内部抽選を行って、内部抽選の結果に基づいてリールを停止させることにより、遊技結果をリールに配列された図柄の組合せを用いて表示する機能や、遊技結果に応じてメダル等の払い出しなどを行う機能を備えている。
そして遊技機における遊技結果は、遊技開始時に設定された有効ラインに役を構成する図柄組合せが表示されたか否かによって判定されている。そして、メダル等の大量獲得が期待できるボーナスに当選している状態において、小役などの特定の役に当選した場合には、特定の役を構成する図柄組合せを停止表示させる有効ラインを報知することにより、報知された有効ラインと特定の役を構成する図柄組合せが停止表示されている有効ラインとの矛盾によってボーナスの当選を報知してボーナスの入賞を補助する演出手法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−305343号公報
しかしながら、上述した演出手法は特定の役を構成する図柄組合せをいずれの有効ラインに停止表示させるかを決定する抽選を内部抽選とは別に行っており、その抽選結果に応じて有効ラインを報知する演出が実行されるようになっているため、遊技者が積極的に演出の実行の可否に関して介入する余地が少なく偶発的要素が多分にある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者の意思や技量を的確に反映して演出が実行できるようにした遊技機、プログラム及び情報記憶媒体を提供することにある。
(1)本発明は、外周面に複数種類の図柄が配列された複数のリールと、前記複数のリールの回転及び停止の契機となる操作を行うための操作手段と、前記操作手段への停止操作に基づいて、回転中の前記複数のリールを停止させる制御を行うリール制御手段と、前記複数のリールの停止状態において有効ライン上に特定の図柄組合せが表示されているか否かを判断し、有効ライン上に特定の図柄組合せが表示されたことに基づいて、演出装置に演出を実行させる制御を行う演出制御手段とを備え、遊技媒体の投入に基づいて複数の有効ラインが設定可能に設けられた遊技機であって、前記演出制御手段が、前記複数の有効ラインのうちいずれの有効ライン上に前記特定の図柄組合せが表示されているかを判断し、前記特定の図柄組合せが表示されている有効ラインに応じて前記演出装置に実行させる演出の内容を変更する制御を行う遊技機に関するものである。
本発明によれば、有効ライン上に特定の図柄組合せが表示された場合に実行される演出の内容を、特定の図柄組合せが表示されている有効ラインに応じて変更可能に制御するため、遊技者が任意の有効ラインに特定の図柄組合せを表示させるように停止操作を行うことで演出の内容を選択的に実行させることができるという新規なインターフェース環境を提供することができる。このため本発明によれば、演出の実行に関して、遊技者の意思や技量を的確に反映させることによって、遊技者の積極的な関与が期待できるようになる。
(2)また本発明の遊技機では、所与の遊技状態において前記特定の図柄組合せが有効ライン上に表示されたことに基づいて、遊技状態を他の遊技状態へ移行させる制御を行う遊技状態移行制御手段をさらに備え、前記演出制御手段が、前記他の遊技状態において実行すべき演出の内容を、前記特定の図柄組合せが表示されている有効ラインに応じて変更する制御を行うようにしてもよい。
このようにすれば、移行先の遊技状態で実行される演出内容を遊技者の意思や技量を反映させて可変することができるようになるので、特定の図柄組合せを有効ライン上に表示させることによって遊技状態を他の遊技状態へ移行させる楽しみに加えて、他の遊技状態で実行される演出を選択するという楽しみも提供することができるようになる。
(3)また本発明の遊技機では、前記演出制御手段が、前記特定の図柄組合せが有効ラインに表示される毎に、前記特定の図柄組合せが表示された有効ラインの種類を停止履歴として記憶手段に記憶させていく制御を行うとともに、前記記憶手段に記憶されている停止履歴に基づいて、前記演出装置に特殊演出を実行させるようにしてもよい。
このように特定の図柄組合せが表示された有効ラインの種類を停止履歴として記憶させていくとともに、停止履歴に基づいて特殊演出が実行されるようにすることによって、遊技者に特殊演出が実行されるまで遊技を続けようとする動機付けを与えることができるため、遊技機の稼働率向上を図ることができるようになる。
(4)また本発明は、操作手段への停止操作に基づいて、回転中の複数のリールを停止させる制御を行うリール制御手段と、前記複数のリールの停止状態において有効ライン上に特定の図柄組合せが表示されているか否かを判断し、有効ライン上に特定の図柄組合せが表示されたことに基づいて、演出装置に演出を実行させる制御を行う演出制御手段として遊技機のコンピュータを機能させ、遊技媒体の投入に基づいて複数の有効ラインが設定可能に設けられた遊技機のためのプログラムであって、前記演出制御手段が、前記複数の有効ラインのうちいずれの有効ライン上に前記特定の図柄組合せが表示されているかを判断し、前記特定の図柄組合せが表示されている有効ラインに応じて前記演出装置に実行させる演出の内容を変更する制御を行うプログラムに関するものである。
また本発明は、コンピュータにより読取可能な情報記憶媒体であって、上記各手段としてコンピュータを機能させるプログラムを記憶する情報記憶媒体に関するものである。
なお本発明のプログラムおよび情報記憶媒体では、上記(2)または(3)に示す各態様を適宜採用することができ、(2)または(3)に示した手段としてコンピュータを機能させるようにしてもよい。
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.構成
図1は、本発明の実施の形態に係る遊技機の外観構成を示す斜視図である。
本実施形態の遊技機は、いわゆるスロットマシンあるいは回胴式遊技機と呼ばれるもので、メダルを遊技媒体として用いた遊技を行う種類の遊技機である。
本実施形態の遊技機は、収納箱BX、前面上扉UD、および前面下扉DDからなる箱形の筐体内に第1リールR1〜第3リールR3(複数のリール)からなるリールユニットが収められている。また筐体内のリールユニットの下部には、メダルの払出装置としてのホッパーユニット(図示省略)が収められている。また本実施形態の遊技機の筐体内には、CPU、ROM(情報記憶媒体の一例)、RAM等を搭載し、遊技機の動作を制御する制御基板も収められている。
図1に示す第1リールR1〜第3リールR3は、それぞれ外周面が一定の間隔で21の領域(各領域を「コマ」と称する)に区画されており、各コマに複数種類の図柄のいずれかが配列されている。また第1リールR1〜第3リールR3は、ステップモータ(リール駆動手段:図示省略)に軸支されており、それぞれステップモータの軸周りに回転駆動され、ステップモータの駆動パルスのパルス数やパルス幅などを制御することによってコマ単位(所定の回転角度単位)で停止可能に設けられている。すなわち本実施形態の遊技機では、ステップモータが制御基板から供給された駆動パルスに応じて第1リールR1〜第3リールR3を回転駆動し、制御基板から駆動パルスの供給が断たれると、ステップモータの回転が停止することに伴って第1リールR1〜第3リールR3が停止する。
前面上扉UDと前面下扉DDとは個別に開閉可能に設けられており、前面上扉UDには第1リールR1〜第3リールR3の回転状態及び停止状態を観察可能にする表示窓DWが設けられている。第1リールR1〜第3リールR3の停止状態では、第1リールR1〜第3リールR3それぞれの外周面に一定間隔で配列された複数種類の図柄のうちの3個分(3コマ分)の図柄(上段図柄、中段図柄、下段図柄)を遊技機の正面から表示窓DWを通じて観察できるようになっている。そして遊技者の遊技結果は表示窓DW内の5本の有効ラインL1〜L5上に停止表示された図柄の組合せによって判断され、有効ライン上の図柄の組合せが予め定められた役に対応した組合せである場合には、その役が入賞したものとしてホッパーユニットからメダルの払い出し等が行われる。
なお5本の有効ラインL1〜L5は、メダルの投入枚数(ベット数)に応じて有効化されるラインが決定される。本実施形態の遊技機では、1回の遊技に関して1枚〜3枚の範囲でメダルを投入可能とされており、前面下扉DDに設けられたメダル投入口MIへ1枚のメダルを投入した場合、1本の有効ラインL1が有効化され、メダル投入口MIへ2枚のメダルを投入した場合、3本の有効ラインL1〜L3が有効化され、メダル投入口MIへ3枚のメダルを投入した場合、5本の有効ラインL1〜L5が全て有効化される。
また前面上扉UDには、遊技情報表示部DSが設けられている。遊技情報表示部DSは、LED、ランプ、7セグメント表示器等からなり、メダルの内部貯留枚数(クレジット数)、1回の遊技におけるメダルの払出枚数(又は獲得枚数)、ボーナス遊技の残り回数等の各種遊技情報が表示される。
また前面上扉UDには、遊技演出を行うための液晶ディスプレイLCDが設けられている。この液晶ディスプレイLCDには、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の映像(または画像)が表示される。また本実施形態の遊技機では、前面上扉UDや前面下扉DDに対して、遊技演出を行うためのスピーカ(図示省略)が複数設けられている。このスピーカからは、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の音声が出力される。
また前面下扉DDには、各種の操作手段が設けられている。操作手段としては、貯留されたメダルを投入状態にする操作を行うためのベットボタンB0、第1リールR1〜第3リールR3を回転させて遊技を開始する契機となる操作を行うためのスタートレバーSL、ステップモータにより回転駆動されている第1リールR1〜第3リールR3のそれぞれを停止させる契機となる操作を行うためのストップボタンB1〜B3が設けられている。
本実施形態の遊技機では、遊技者がメダルをメダル投入口MIに投入するか、ベットボタンB0を押下する操作を行うことで、遊技を開始することが可能な準備状態にセットされる。そして、遊技者がスタートレバーSLを押下すると、第1リールR1〜第3リールR3がステップモータの駆動により回転を開始し、第1リールR1〜第3リールR3の回転速度が所定の速度まで上昇し、かつ所定の待機時間(ウェイトタイム)を経過したことを条件に、ストップボタンB1〜B3の押下操作が許可される。
その後、遊技者が任意のタイミングでストップボタンB1〜B3を押下していくと、ストップボタンB1〜B3のそれぞれに内蔵されているストップスイッチ(停止信号出力手段:例えば、フォトセンサ、導通センサ、圧力センサなど)がオン動作を行い、制御基板に入力されるリール停止信号をオフ状態からオン状態へ変化させる。
また遊技者が任意のタイミングで押下状態にあるストップボタンB1〜B3を開放すると、各ボタンのストップスイッチがオフ動作を行い、制御基板に入力されるリール停止信号をオン状態からオフ状態に変化させる。
そして制御基板は、ストップボタンB1〜B3の押下タイミング及び開放タイミングに応じて信号状態が変化するリール停止信号のオフ状態からオン状態への変化に基づいて、第1リールR1〜第3リールR3を停止させる。
また前面下扉DDの下部には、メダル払い出し口MOとメダル受け皿MPとが設けられており、遊技の結果に応じた枚数のメダルがメダル払い出し口MOからメダル受け皿MPへ払い出される。
図2は、本実施形態の遊技機の機能ブロック図である。
本実施形態の遊技機は、遊技制御手段100によって制御される。遊技制御手段100は、メダル投入スイッチ210、ベットスイッチ220、スタートスイッチ230、ストップスイッチ240等の入力手段からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいてリールユニット310、ホッパーユニット(払出装置)320、表示装置330、スピーカ340等の出力手段の動作制御を行う。遊技制御手段100の機能は各種のプロセッサ(CPU、DSPなど)、ASIC(ゲートアレイなど)、ROM(情報記憶媒体の一例)、あるいはRAMなどのハードウェアや、所与のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。
そして遊技制御手段100は、乱数発生手段110、抽選手段120、リール制御手段130、入賞判定手段140、払出制御手段150、リプレイ処理手段160、遊技状態移行制御手段170、演出制御手段180、記憶手段190を含む。
乱数発生手段110は、抽選用の乱数値を発生させる手段である。乱数値は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
抽選手段120は、遊技者がスタートレバーSLを押下することで作動するスタートスイッチ230からの遊技スタート信号に基づいて役の当否を決定するための内部抽選を行う手段であって、抽選テーブル選択処理、乱数判定処理、フラグ設定処理などを行う。
抽選テーブル選択処理では、記憶手段190の抽選テーブル記憶手段191に格納されている複数の抽選テーブルのうち、いずれの抽選テーブルを用いて抽選を行うかを決定する。本実施形態の遊技機では、通常状態、ビッグボーナス状態(BB状態)、リプレイタイム状態(RT状態)などの複数種類の遊技状態が設定可能とされており、記憶手段190には、各遊技状態における内部抽選のための抽選テーブルが記憶されている。そして各遊技状態用の抽選テーブルでは、複数の乱数値(例えば、0〜65535の65536個の乱数値)のそれぞれに対してリプレイ(再遊技)、小役(入賞に伴い所定枚数のメダルが払い出される役)、ビッグボーナス(BB)、などの各種の役もしくはハズレのいずれかが対応づけられている。
なお本実施形態の遊技機では、各遊技状態用の抽選テーブルにおいて、各遊技状態で実行される内部抽選の対象となる役の種類が異なっている。例えば、通常状態やRT状態では、ビッグボーナス(BB)、小役、及びリプレイが内部抽選の対象となっており、BB状態では、リプレイは内部抽選の対象となっておらず、小役は内部抽選の対象となっている。なおビッグボーナス状態(BB状態)でも、リプレイを内部抽選の対象としてもよい。
乱数判定処理では、スタートスイッチ230からの遊技スタート信号に基づいて1回の遊技につき乱数発生手段110から1の乱数値(抽選用乱数)を取得し、取得した乱数値について記憶手段190の抽選テーブル記憶手段191に記憶されている抽選テーブルを参照して役に当選したか否かを判定する。
フラグ設定処理では、乱数判定の結果に基づいて、当選したと判定された役のフラグを非内部当選状態(第1のフラグ状態、オフ状態)から内部当選状態(第2のフラグ状態、オン状態)に設定する。フラグの設定情報は、記憶手段190のフラグ記憶手段192に格納される。また本実施形態では、入賞するまで次回以降の遊技に内部当選状態を持ち越し可能なフラグ(持越可能フラグ)と、入賞の如何に関わらず次回以降の遊技に内部当選状態を持ち越さずに非内部当選状態にリセットされるフラグ(持越不可フラグ)とが用意されている。前者のフラグ(持越可能フラグ)が対応づけられる役としては、ビッグボーナス(BB)があり、それ以外の役(例えば、小役、リプレイ等)は後者のフラグ(持越不可フラグ)に対応づけられている。
リール制御手段130は、遊技者がスタートレバーSLを押下(開始操作の一例)することにより作動するスタートスイッチ230からの遊技スタート信号に基づいて、第1リールR1〜第3リールR3をステップモータにより回転駆動する制御を行うとともに、遊技者がストップボタンB1〜B3(操作手段の一例)を押下(停止操作の一例)することにより作動するストップスイッチ240からのリール停止信号に基づいて、ステップモータにより回転駆動されている第1リールR1〜第3リールR3をフラグの設定状態(役の当否)に応じて停止させる制御を行う。
またリール制御手段130は、第1リールR1〜第3リールR3を停止させる際には、記憶手段190の停止制御テーブル記憶手段193に記憶されている停止制御テーブルを参照してストップボタンB1〜B3の押下タイミング等(停止操作の態様)に応じた第1リールR1〜第3リールR3の停止位置を決定し、決定された停止位置で第1リールR1〜第3リールR3が停止するようにリールユニット310のステップモータへの駆動パルス(モータ駆動信号)の供給を停止することにより各リールを停止させる制御を行う。
またリール制御手段130は、いわゆる引き込み処理と蹴飛ばし処理とをリールを停止させる制御として行っている。引き込み処理とは、フラグが内部当選状態に設定された役に対応する図柄が有効ライン上に停止するように(当選した役を入賞させることができるように)リールを停止させる制御処理である。一方蹴飛ばし処理とは、フラグが非内部当選状態に設定された役に対応する図柄が有効ライン上に停止しないように(当選していない役を入賞させることができないように)リールを停止させる制御処理である。すなわち本実施形態の遊技機では、上記引き込み処理及び蹴飛ばし処理を実現させるべく、フラグの設定状態、ストップボタンB1〜B3の押下タイミング、押下順序、既に停止しているリールの停止位置(あるいは有効ラインL1〜L5上に停止している図柄の種類)に応じて各リールの停止位置が変化するように停止制御テーブルが設定されている。このようにリール制御手段130は、フラグが内部当選状態に設定された役の図柄を入賞の形態で停止可能にし、一方でフラグが非内部当選状態に設定された役の図柄が入賞の形態で停止しないように第1リールR1〜第3リールR3を停止させる制御を行っている。
また本実施形態の遊技機では、回転している各リールの停止位置を決めるための停止制御テーブルにおいて、各リールが停止するまでに要するコマ数が5コマを上限として設定されており、リール制御手段130は、第1リールR1〜第3リールR3に関する引き込み処理において、ストップボタンB1〜B3の停止契機となる操作が行われた時点で表示窓DW内に位置するコマから最大4コマ先の図柄を引き込むことができるようにリールを停止させる制御を行っている。このため第1リールR1〜第3リールR3については、各リールに複数配列される特定の図柄(例えば、リプレイ図柄など)に関して、その間隔が5コマ以内となるように配列しておけば、ストップボタンB1〜B3の押下タイミング、押下順序等に関係なく特定の図柄を有効ライン上に引き込むことができるような図柄配列を有するリールユニット310を構成することも可能である。
入賞判定手段140は、第1リールR1〜第3リールR3の停止状態に基づいて、役が入賞したか否かを判定する処理を行う。具体的には、第1リールR1〜第3リールR3の全てが停止した際に、記憶手段190の入賞判定テーブル記憶手段194に記憶されている入賞判定テーブルを参照しながら、各リールの停止状態によって有効ライン上に停止している図柄の組合せが、予め定められた役の入賞の形態であるか否かを判定する。
そして本実施形態の遊技機では、入賞判定手段140の判定結果に基づいて、メダルの払い出しをするための制御、リプレイ処理、遊技状態を移行させる制御のいずれを行うかが決定される。例えば、小役が入賞した場合には払出制御手段150によりメダルの払出制御が行われ、リプレイが入賞した場合には、リプレイ処理手段160によりリプレイ処理が行われ、BBが入賞した場合などには遊技状態移行制御手段170により遊技状態を移行させる制御が行われる。
払出制御手段150は、遊技結果に応じたメダルの払い出しに関する制御を行う。具体的には、何らかの小役に入賞した場合に、入賞した小役に対応するメダルの払出枚数をホッパーユニット320(払出装置)に対して指示する制御を行う。ホッパーユニット320は、指示された払出枚数のメダルを払い出す動作を行う。なおメダルのクレジット(内部貯留)が許可されている場合には、メダルの払い出しを行う代わりに記憶手段190の図示しないクレジット数記憶領域に記憶されているクレジット数(内部貯留されたメダルの枚数)に対して、クレジット数がクレジット上限数(例えば、50枚)に達していない場合に限り入賞による払出枚数を加算する処理(クレジット処理)を行う。
リプレイ処理手段160は、リプレイ(再遊技)が入賞した場合に、次回の遊技に関してメダルの投入を要さずに前回の遊技と同じ準備状態に設定するリプレイ処理(再遊技処理)を行う。すなわち本実施形態の遊技機では、リプレイが入賞した場合、遊技者によるメダルの投入(ベット)を要さずに自動的に前回の遊技と同じ有効ラインを有効化した状態で次回の遊技の開始操作(遊技者によるスタートレバーSLの押下操作)を待機する。
遊技状態移行制御手段170は、所定の移行条件の成立に基づいて、通常状態、リプレイタイム状態(RT状態)、およびビックボーナス状態(BB状態)の間で遊技状態を移行させる制御を行う。遊技状態の移行条件は、1の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の条件のうち、1の条件が成立したことに基づいて、遊技状態を別の遊技状態へ移行させるようにしてもよいし、複数の条件の全てが成立したことに基づいて遊技状態を別の遊技状態へ移行させるようにしてもよい。
RT状態は、BB状態の終了を開始条件とする遊技状態である。RT状態では、遊技中にビックボーナス(BB)のフラグが内部当選状態となった場合、及びRT状態での遊技回数が所定回数(1回、5回、10回、50回、100回等)に達した場合のいずれか一方でも成立した場合には終了して他の遊技状態へ移行するように制御される。
また本実施形態の遊技機では、遊技状態移行制御手段170がRT状態での遊技回数を監視している。RT状態では、BB状態からの移行時にRTゲーム数として所定の遊技回数に相当する値がセットされ、遊技状態移行制御手段170は、遊技が行われる毎にRTゲーム数を1回分ずつデクリメントする。このRTゲーム数が0になった場合には、RT状態が終了して、遊技状態が他の遊技状態へ移行する。なお所定の遊技回数分のRTゲーム数を予めセットするのではなく、RT状態への移行時にRTゲーム数をリセット(0にする)する処理を行うようにして遊技が行われる毎に1回分だけ値をカウントアップしていくようにしてもよい。
そしてRT状態の遊技では、小役及びBBの当選確率は維持されたまま、入賞により次回の遊技に際してメダルの投入が不要となるリプレイ(再遊技)の当選確率が通常状態より上昇する。すなわち、RT状態は、通常状態よりもリプレイの当選頻度が高くなることにより、通常状態よりもメダルを消費しにくくなっており、遊技者にとって有利な遊技状態(特別状態)となっている。
BB状態は、通常状態、あるいはRT状態においてビックボーナス(BB)に内部当選した場合に、所定のビックボーナス図柄(BB図柄:例えば、7)を有効ライン上に入賞の形態(例えば、7・7・7)で停止させることを開始条件とする遊技状態である。またBB状態は、ボーナス遊技において所定枚数(例えば、465枚以下の予め定められた枚数)を超えるメダルが払い出されたことを終了条件とし、その終了条件が満たされた場合には遊技状態がRT状態へ移行するように制御される。
またBB状態のボーナス遊技では、小役(入賞に伴い役毎の配当数(所定枚数)のメダルが払い出される役)の種類や入賞確率が上昇するように制御される。すなわち、BB状態は、通常状態よりも短期間で多くのメダルが獲得しやすくなっており、遊技者にとって有利な遊技状態(特別状態)となっている。
演出制御手段180は、演出テーブル記憶手段195に記憶されている演出テーブルを参照して、演出テーブルを構成する演出データに基づいて演出装置(表示装置330、スピーカ340)に遊技演出を実行させる制御を行う。例えば、ランプ、LED、液晶ディスプレイ等の表示装置330を用いて行う表示演出やスピーカ340から出力される音による音演出に関する制御を行う。具体的には、遊技状態の変化、役の入賞、メダルの投入やベットボタンB0、スタートレバーSL、ストップボタンB1〜B3に対する操作などの遊技イベントの発生に応じてランプやLEDを点灯あるいは点滅させたり、液晶ディスプレイLCDの表示内容を変化させたり、スピーカ340から音を出力させたりすることにより、遊技を盛り上げたり、遊技を補助するための演出制御を行う。
特に本実施形態の遊技機では、ビッグボーナス状態(BB状態)で実行される遊技演出(BB中演出)の内容(例えば、表示装置330による表示演出の内容やスピーカ340による音演出の内容)を、ビッグボーナス(BB)の入賞形態を示す図柄組合せ(例えば、7・7・7:特定の図柄組合せの一例)が停止表示された有効ラインの種類に応じて変更する制御を行うべく、演出制御手段180が、停止状態判定手段181と、演出内容決定手段182とを含んで構成されている。
停止状態判定手段181は、第1リールR1〜第3リールR3の停止状態において有効ライン上にBBの入賞形態を示す図柄組合せが表示されているか否かを判定(判断)する処理と、有効ラインL1〜L5のうちいずれの有効ライン上にBBの入賞形態を示す図柄組合せが表示されているかを判定(判断)する処理を行う。
演出内容決定手段182は、停止状態判定手段181の判定処理の結果(判断結果)に基づいて、BB状態において演出装置(表示装置330、スピーカ340)に実行させる遊技演出を決定する処理を行う。すなわち演出内容決定手段182は、BBの入賞形態を示す図柄組合せが表示されている有効ラインに応じて演出装置(表示装置330、スピーカ340)に実行させる遊技演出の内容を変更する処理を行っている。そして本実施形態の遊技機では、演出制御手段180が、演出テーブル記憶手段195に記憶されている演出テーブルを参照しながら、演出内容決定手段182で決定された遊技演出をBB状態において演出装置(表示装置330、スピーカ340)に実行させる制御を行う。
また本実施形態の遊技機では、特殊演出実行条件が成立した場合には、BB状態において特殊演出(プレミア演出)を実行することができるように設けられており、演出制御手段180が停止履歴更新手段183と、特殊演出実行制御手段184とをさらに含んで構成されている。
停止履歴更新手段183は、BBの入賞形態を示す図柄組合せ(例えば、7・7・7)が有効ラインに表示される毎に、BBの入賞形態を示す図柄組合せが表示された有効ラインの種類を停止履歴として記憶手段190の停止履歴記憶手段196に更新記憶させていく処理を行う。
特殊演出実行手段184は、記憶手段190の停止履歴記憶手段196に記憶されている停止履歴に基づいて、演出装置(表示装置330、スピーカ340)に特殊演出を実行させる制御を行う。例えば、有効ラインL1〜L5の全ての有効ライン上にBBの入賞形態を示す図柄組合せを表示させた停止履歴が得られた場合や有効ラインL1〜L5のうち同一の有効ライン上に複数回連続してBBの入賞形態を示す図柄組合せを表示させた停止履歴が得られた場合などに特殊演出を実行させる制御を行う。
なお本実施形態の機能ブロック構成は、コンピュータシステム(ゲームシステムを含む)に関しても適用することができる。これらのシステムでは、本実施形態の遊技制御手段100としてコンピュータを機能させるプログラムを、CD、DVD等の情報記憶媒体あるいはインターネット上のWebサーバからネットワークを介してダウンロードすることによって、その機能を実現することができる。また上記コンピュータシステムでは、メダル投入スイッチ210、ベットスイッチ220、スタートスイッチ230、ストップスイッチ240等は、キーボードやポインティングデバイス(マウス等)、あるいはコントローラなどの操作手段に対してそれらの機能を仮想的に割り当てることにより実現することができる。また上記コンピュータシステムでは、リールユニット310やホッパーユニット320などは必須の構成要件ではなく、これらの装置ユニットは、ディスプレイ(表示装置330)に表示出力される画像の制御によってそれらの機能を仮想的に実現することができる。
2.本実施形態の制御手法
次に、図3〜図5を参照しながら、本実施形態の遊技機で採用されている制御手法を具体的に説明する。
本実施の形態では、ビッグボーナス図柄(BB図柄:例えば、7)が揃った有効ラインの種類に応じてビッグボーナス状態(BB状態)で実行される演出の内容を変化させる手法を採用している。
まず本実施形態の遊技機では、図1に示すように、第1リールR1〜第3リールR3の各リールについて3コマ分の停止表示位置(上段、中段、下段)に図柄が停止表示されるように表示窓DWが設けられており、各リールの停止位置の組合せにより合計27種類のラインが存在する。そして本実施形態の遊技機では、図3に示すように、27種類のラインのうち、有効ラインL1〜L5が役(BB、小役、リプレイ等)の入賞判定に使用されるラインとして設定されている。
そして本実施の形態では、図3に示すように、内部抽選でBBに当選した場合に、BB図柄を入賞の形態で有効ラインL1〜L5に停止させることができるようになっており、BBの入賞形態を示す図柄組合せである「7・7・7」が有効ラインL1〜L5の各有効ラインに停止表示された場合に、BBの入賞に伴って移行するBB状態で実行される演出としてBB中演出A〜BB中演出Eが用意されており、演出テーブルでは有効ラインL1〜L5とBB中得演出A〜BB中演出Eとが1対1の関係で対応づけられている。
具体的には、有効ラインL1にBBの入賞形態を示す図柄組合せ「7・7・7」が停止表示された場合には、BB中演出Aが実行され、有効ラインL2にBBの入賞形態を示す図柄組合せ「7・7・7」が停止表示された場合には、BB中演出Bが実行され、有効ラインL3にBBの入賞形態を示す図柄組合せ「7・7・7」が停止表示された場合には、BB中演出Cが実行され、有効ラインL4にBBの入賞形態を示す図柄組合せ「7・7・7」が停止表示された場合には、BB中演出Dが実行され、有効ラインL5にBBの入賞形態を示す図柄組合せ「7・7・7」が停止表示された場合には、BB中演出Eが実行される。
従来の遊技機では、いずれの有効ラインにBBの入賞形態を示す図柄組合せが停止表示されてもBB状態で実行される演出の内容は画一的なもので遊技者に飽きられやすいという問題があったが、図3に示したような本実施形態の制御手法によれば、遊技者が任意の有効ラインにBBの入賞形態を示す図柄組合せを表示させるように停止操作を行うことでBB状態において実行される演出の内容を選択的に実行させることができるという新規なインターフェース環境を提供することができる。このため本実施形態の制御手法によれば、BB状態における演出の実行に関して、遊技者の意思や技量を的確に反映させることによって、遊技者の積極的な関与が期待できるようになる。
また本実施形態の制御手法では、遊技状態が移行する契機となるBBの入賞に関連づけて移行先の遊技状態であるBB状態で実行される演出内容を遊技者の意思や技量を反映させて可変することができるようになっている。このため本実施形態の制御手法によれば、BBを入賞させることによって遊技状態をBB状態へ移行させる楽しみに加えて、BB状態で実行される演出内容に留意しながら、いずれの有効ラインにBBの入賞形態を示す図柄組合せを停止させるかという遊技の楽しみも同時に提供することができるようになる。
また本実施形態では、BBが入賞する毎に、BBの入賞形態を示す図柄組合せ「7・7・7」が停止した有効ラインの種類を停止履歴として記憶させておくことで、停止履歴に基づいて所定の演出実行条件(以下では特殊演出実行条件という)が成立した場合には、BB状態においてBB中演出A〜BB中演出Eとは演出内容が異なる特殊演出を実行させる手法を採用している。
例えば、複数回のBBの入賞を経て、有効ラインL1〜L5の全てにBBの入賞形態を示す図柄組合せ「7・7・7」が停止表示されたという停止履歴が得られた場合に、特殊演出を実行させることができる。
また例えば、複数回のBBの入賞において同一の有効ラインに連続してBBの入賞形態を示す図柄組合せ「7・7・7」が停止表示されたという停止履歴が得られた場合に、特殊演出を実行させることができる。この場合、連続してBBの入賞形態を示す図柄組合せ「7・7・7」を停止表示させる有効ラインを有効ラインL1〜L5のうちの特定の有効ラインに限定するようにしてもよい。また同一の有効ラインに連続してBBの入賞形態を示す図柄組合せ「7・7・7」が停止表示されなくても、同一の有効ラインに所定回数BBの入賞形態を示す図柄組合せ「7・7・7」が停止表示されたという停止履歴が得られた場合に、特殊演出を実行させるようにしてもよい。
また例えば、複数回のBBの入賞において、有効ラインL1〜L5に特定の順序(例えば、L1→L2→L3→L4→L5の順序)でBBの入賞形態を示す図柄組合せ「7・7・7」が停止表示されたという停止履歴が得られた場合に、特殊演出を実行させることができる。
このようにBBの入賞形態を示す図柄組合せ「7・7・7」が停止表示された有効ラインの種類を停止履歴として記憶させていくとともに、停止履歴に基づいて特殊演出が実行されるようにすれば、遊技者に特殊演出が実行されるまで遊技を続けようとする動機付けを与えることができるため、遊技機の稼働率向上を図ることができるようになる。
続いて図4及び図5のフローチャートを参照しながら本実施形態の手法を実現する遊技機の制御処理の例を説明する。
図4は、複数の遊技状態の関係を示したフローチャートである。
まず本実施形態の遊技機では、初期設定で通常状態に設定され、通常遊技が実行される(ステップS10)。そして通常状態中にBBに当選して(ステップS11)、BB図柄が1の有効ライン上に揃って停止することによりBBが入賞すると(ステップS12でY)、遊技状態が通常状態からBB状態に移行する(ステップS13)。
BB状態では、小役の種類や入賞率がアップし、通常状態よりも多くのメダルが短時間で獲得できるBB遊技が実行される。そして、BB遊技は、所定枚数(例えば、465枚)を超えるメダルが払い出されるまで継続され(ステップS14でN)、メダルの総払出枚数が所定枚数に達すると(ステップS14でY)、BB状態は終了する。BB状態が終了すると、RT状態のゲーム数(所定の遊技回数に相当する値)を設定してから遊技状態をRT状態に移行させる(ステップS15、S16)。
RT状態では、リプレイの当選確率を通常状態よりも上昇させたRT遊技を実行する。そしてRT状態において、BBに当選した場合(ステップS17でY)には、RT状態を強制終了させて遊技状態をBBの入賞待機状態へ移行させる(ステップS11へ)。またRT状態において、ステップS15で設定されたゲーム数に相当する回数のRT遊技を消化した場合(ゲーム数が0になった場合:ステップS18でY)には、遊技状態を通常状態へ復帰させる(ステップS10へ)。
図5は、BBが入賞した場合における演出制御の実行例を示したフローチャートである。
まず通常状態やRT状態でBBに当選し(図4のステップS11、S17)、当選したBBが入賞すると(ステップS20でY)、BBの入賞形態を示す図柄組合せが有効ラインL1〜L5のいずれに停止表示されたかを判定する入賞ライン判定処理を行う(ステップS21)。
次に、BBの入賞形態を示す図柄組合せが停止表示された有効ラインの種類を停止履歴としてメモリ(記憶手段190の停止履歴記憶手段196)に更新記憶させる停止履歴更新処理を行うとともに(ステップS22)、停止履歴に基づいて特殊演出実行条件が成立しているか否かを判断する(ステップS23)。
特殊演出実行条件が成立していないと判断された場合には(ステップS23でN)、入賞ラインに対応するBB中演出(図3に示すBB中演出A〜BB中演出Eのいずれか1つ)を選択して(ステップS24)、選択された演出をBB状態が終了するまで実行する(ステップS26、S27)。
一方、特殊演出実行条件が成立していると判断された場合には、特殊演出(図3に示すBB中演出A〜BB中演出Eとは異なる演出)を実行対象の演出として選択するとともにメモリに記憶されている停止履歴をリセット(消去)し(ステップS25)、選択された演出をBB状態が終了するまで実行する(ステップS26、S27)。
なお、本発明は、上記の実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。例えば、上記実施形態では、遊技状態として、通常状態とRT状態とBB状態とを設定した場合を例に取り説明をしたが、これら以外の遊技状態を設定してもよい。例えば、入賞回数(例えば、8回)あるいは遊技回数(例えば、12回)について予め定められた条件が満たされるまで小役の入賞率を上昇させたボーナス遊技を継続的に行わせるレギュラーボーナス状態(RB状態:特別状態)などを設定するようにしてもよい。またBB状態とRB状態の双方を設定可能にした場合や複数種類のBB状態を設定可能にした場合には、ボーナス毎に演出の内容が異なるとともに、各ボーナスの入賞形態を示す図柄組合せが停止表示された有効ラインに応じて各ボーナス状態で実行される演出内容を可変するようにしてもよい。
また上記実施形態では、BB状態の終了後にRT状態に移行する場合を例に取り説明をしたが、RT状態の移行契機となる図柄組合せを設定しておき、有効ラインL1〜L5にRT状態の移行契機となる図柄組合せが停止表示されたことに基づいて、遊技状態をRT状態へ移行させるようにしてもよい。この場合には、RT状態の移行契機となる図柄組合せが停止表示された有効ラインに応じてRT状態において実行される演出の内容を可変する制御を行うことも本発明の範囲に含まれる。
また上記実施形態では、通常状態でBBに当選する場合と、RT状態でBBに当選する場合とがあるため、通常状態あるいはRT状態のいずれか一方の遊技状態でBBに当選した場合に限って、BBを入賞させた有効ラインに応じてBB状態での演出内容を可変することができるように制御してもよい。例えば、RT状態でBBに当選した場合に限って、当選したBBを入賞させた場合に、BBの入賞形態を示す図柄組合せが停止表示された有効ラインに応じて演出内容が可変するようにすれば、遊技者が演出を選択したいがためにRT状態でBBに当選することを目標として遊技を続行することが期待できるため、遊技機の稼働率向上を期待することができる。
また上記実施形態では、BBの入賞形態を示す図柄組合せがいずれの有効ラインに停止表示されたかによってBB状態での演出内容を可変する制御を行う場合を例に取り説明をしたが、遊技状態の移行を伴わない図柄組合せ(例えば、小役の入賞形態を示す図柄組合せや、リプレイの入賞形態を示す図柄組合せなどの他にハズレ時に停止表示される図柄組合せや、当選役の入賞を逃した場合に停止表示される図柄組合せであってもよい)がいずれの有効ラインに停止表示されたかによって演出内容(液晶ディスプレイの表示内容やスピーカから出力される音声)を可変する制御を行うことも本発明の範囲に含まれる。例えば、小役が入賞した場合に、有効ラインL1〜L5のいずれの有効ラインにおいて小役の入賞形態を示す図柄組合せが停止表示されたかによって小役の入賞が確定してから次回の遊技が開始されるまでの期間において実行される演出の内容が異なるように(例えば、有効ラインL2(上段ライン)に停止表示された場合には演出1を実行、有効ラインL3(下段ライン)に停止表示された場合には演出2を実行など)、有効ラインL1〜L5と、演出内容が異なる5種類の入賞時演出用データとを対応づけた演出テーブルを構築しておくことができる。
本実施形態の遊技機の外観構成を示す斜視図である。 本実施形態の遊技機の機能ブロックの説明図である。 本実施形態の演出制御手法を説明するための図である。 本実施形態の遊技機の処理例を示すフローチャートである。 本実施形態の遊技機の処理例を示すフローチャートである。
符号の説明
BX 収納箱、UD 前面上扉、DD 前面下扉、DW 表示窓、
DS 遊技情報表示部、R1 第1リール、R2 第2リール、R3 第3リール、
B0 ベットボタン、SL スタートレバー、B1〜B3 ストップボタン、
MI メダル投入口、MO メダル払い出し口、MP メダル受け皿、
LCD 液晶ディスプレイ、
100 遊技制御手段、
110 乱数判定手段、120 抽選手段、130 リール制御手段、
140 入賞判定手段、150 払出制御手段、
151 払出条件設定手段、160 リプレイ処理手段、
170 遊技状態移行制御手段、180 演出制御手段、
181 停止状態判定手段、182 演出内容決定手段、183 停止履歴更新手段、
184 特殊演出実行制御手段、
190 記憶手段、191 抽選テーブル記憶手段、192 フラグ記憶手段、
193 停止制御テーブル記憶手段、194 入賞判定テーブル記憶手段、
195 演出テーブル記憶手段、196 停止履歴記憶手段、
210 メダル投入スイッチ、220 ベットスイッチ、230 スタートスイッチ、
240 ストップスイッチ、310 リールユニット、320 ホッパーユニット、
330 表示装置、340 スピーカ

Claims (2)

  1. 外周面に複数種類の図柄が配列された複数のリールと、
    役の当否を決定する内部抽選を行う内部抽選手段と、
    開始操作を契機として前記複数のリールを回転させ、停止操作を契機として停止操作に対応する回転中のリールを前記内部抽選の結果に応じて停止させる制御を行うリール制御手段と、
    前記複数のリールの停止状態において有効ライン上に、当選役の入賞形態を示す図柄組合せが表示されたか否かを判定する入賞判定手段と、
    所定の移行条件の成立に基づいて、リプレイの当選確率が異なる複数の遊技状態の間で遊技状態を移行させる制御を行う遊技状態移行制御手段と、
    演出装置に演出を実行させる制御を行う演出制御手段とを備え、
    遊技媒体の投入に基づいて複数の有効ラインが設定可能に設けられた遊技機であって、
    前記演出制御手段が、
    前記複数のリールの停止状態において有効ライン上に、前記内部抽選で当選した特定役が入賞しない場合に停止表示される特定の図柄組合せが表示された場合に、前記複数の有効ラインのうちいずれの有効ライン上に前記特定の図柄組合せが表示されているかを判断し、
    複数の遊技状態のうち特定遊技状態における前記内部抽選で前記特定役が当選した場合に限って、前記特定の図柄組合せが表示されている有効ラインに応じて前記演出装置に実行させる演出の内容を変更する制御を行うことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項において、
    前記演出制御手段が、
    前記特定の図柄組合せが有効ラインに表示される毎に、前記特定の図柄組合せが表示された有効ラインの種類を停止履歴として記憶手段に記憶させていく制御を行うとともに、
    前記記憶手段に記憶されている停止履歴に基づいて、前記演出装置に特殊演出を実行させることを特徴とする遊技機。
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